JP2005166919A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入射角度が垂直から大きく外れていても有効に入射光を集光でき、感度特性が高い固体撮像装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 入射光を光電変換するフォトダイオード1と、フォトダイオード1上に形成された第1の誘電膜82と、第1の誘電膜82のフォトダイオード開口部に相対する部分の上に接触し、その他の部分には接触せずに第1の誘電膜82と中空層9を隔てて形成され、フォトダイオード1から離れるにつれて開口面積が広がる漏斗形状の第2の誘電膜83と、第2の誘電膜83の中空層9側に接触して形成され、第1の誘電膜82とは接触しない第3の誘電膜21とを備える。第2の誘電膜83の屈折率よりも、第3の誘電膜21の屈折率の方が高い。第1、第2および第3の誘電膜82、83および21のうち少なくとも1つは、無機誘電膜である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタルスチルカメラや一体型ビデオカメラ等に搭載される固体撮像装置とその製造方法に関するものである。
近年、固体撮像装置は、一体型ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像部に搭載され広く実用に供されている。その中でインターライン転送方式CCD型固体撮像装置(以下IT−CCDという)は、低雑音特性を有することから、特に注力されている。
図5は、従来の一般的なIT−CCDの構成を示す模式図である。
図5において、IT−CCD40は、光電変換機能を有するフォトダイオード1、信号電荷を垂直方向に転送する埋め込み型チャンネル構成の垂直転送部2、垂直転送を制御する垂直転送ゲート3、信号電荷を水平方向に転送する水平転送部4、および出力部5を備える。
図6は、図5におけるIT−CCD40の単位画素である、固体撮像装置30を示す図である。固体撮像装置30は、フォトダイオード1と垂直転送部2と垂直転送ゲート3とを備える。
図7は、図6における固体撮像装置30のA−A’の断面模式図である。
図7において、固体撮像装置30は、シリコン基板11上のフォトダイオード1と垂直転送部2、垂直転送ゲート3、入射した光をフォトダイオード1に入射させ且つ垂直転送部2などその他の領域に入射させないための遮光膜6、SiO2を主成分とする誘電膜81および82、保護膜10、平坦化と色フィルターの役割を併用する有機誘電膜12、および、入射光をフォトダイオード1に集光するための有機膜で形成されたレンズ7を備える。
図8は、従来の固体撮像装置の製造方法を示す図である。図8(a)に示すように、フォトダイオード1と垂直転送部2が形成されたシリコン基板11上に、垂直転送ゲート3、誘電膜81、遮光膜6および誘電膜82を順次形成後、その上部に漏斗状の保護膜10が形成される。この後、図8(b)に示すように、有機の誘電膜12を形成後、その上部にレンズ7を形成している。
また、特許文献1には、水溶性の樹脂を塗布し、その上部を別の樹脂で覆い、後に水溶性樹脂を溶かすことで気体層を形成するという固体撮像装置の製造方法が開示されている。
また、特許文献2には、フォトダイオード上部にチタン酸化膜などの屈折率が2.0程度の高さの材料を使用することで、境界での全反射を利用して光の集光を改善している固体撮像装置の構成が開示されている。
特許第2869280号公報 特開平7−45805号公報
しかしながら、上記構成の従来の固体撮像装置では、レンズの集光が不十分な場合に入射光を有効に利用することが出来ない、という問題がある。
すなわち、図7において固体撮像装置30に入射する光は、固体撮像装置30に対して垂直に入射するときにはレンズ7により効果的に集光されフォトダイオード1に有効に入射するが、入射角度が垂直から外れていくとフォトダイオード1に集光されず、遮光膜6の表面で乱反射などし、入射光を有効利用することが出来ない。
特に、最近のカメラの小型化に伴い、固体撮像装置としては単位画素の小型化とカメラに使用されるレンズの短射出瞳距離化が顕著である。
単位画素の小型化は、遮光膜6の開口であるフォトダイオード開口幅の縮小につながり、垂直転送ゲート3の膜厚が開口幅の縮小率の割合で薄膜化出来ないこともあり、狭い縦坑状の構造になり、入射光の集光が困難になってきている。
また、カメラレンズの短射出瞳距離化は固体撮像装置への入射光の角度が垂直から大きく外れている光の割合が増加することを意味しており、これも入射光のフォトダイオード1への有効な集光を困難にする。
また、特許文献1に開示された製造方法によれば、水溶性の樹脂を塗布しその上部を別の樹脂で覆い、後に水溶性樹脂を溶かすことで気体層を形成すると開示されているが、本技術では水溶性樹脂を凹凸の激しい固体撮像装置表面に薄く均一に塗布することが困難で、凹部に液だまりを生じたり、もしくは凹部全体が樹脂で埋まったり、もしくは、凹部一部に泡状に樹脂が塗布できない領域が出来てしまうので、均一な特性を得る製造方法ではない。
また、特許文献2に開示された構成によれば、フォトダイオード上部にチタン酸化膜などの屈折率が2.0程度の高さの材料を使用することで境界での全反射を利用して光の集光を改善しているが、屈折率の高い材料は同時に光の吸収率も上昇し、光がフォトダイオードに入射される前に減衰してしまう悪影響がある。この影響は特に可視領域の短波長側で顕著になり、入射光の色バランスが赤の方向に偏る傾向が強い。
そこで、本発明は、入射角度が垂直から大きく外れていても有効に入射光を集光でき、感度特性が高い固体撮像装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る固体撮像装置は、入射光を光電変換するフォトダイオードと、前記フォトダイオード上に形成された第1の誘電膜と、前記第1の誘電膜の前記フォトダイオード開口部に相対する部分の上に接触し、その他の部分には接触せずに前記第1の誘電膜と中空層を隔てて形成された第2の誘電膜と、前記第2の誘電膜の前記中空層側に接触して形成され、前記第1の誘電膜とは接触しない第3の誘電膜とを備えることを特徴とする。
または、入射光を光電変換するフォトダイオードと、前記フォトダイオード上に形成された第1の誘電膜と、前記第1の誘電膜の前記フォトダイオード開口部に相対する部分の上に接触し、その他の部分には接触せずに前記第1の誘電膜と中空層を隔てて形成された第3の誘電膜と、前記第3の誘電膜上に接触して形成された第2の誘電膜とを備えることを特徴とする。
さらに、前記第2の誘電膜は、前記フォトダイオードから離れるにつれて開口面積が広がる漏斗形状であることを特徴とする。
また、前記第2の誘電膜の屈折率よりも、前記第3の誘電膜の屈折率の方が高いことを特徴とする。
さらに、前記第2の誘電膜の屈折率は1.4以上1.6未満であり、前記第3の誘電膜の屈折率は1.6以上3.4未満であることを特徴とする。
前記第1、前記第2および前記第3の誘電膜のうち少なくとも1つは無機誘電膜であることを特徴とする。
また、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、前記フォトダイオードの上に前記第1の誘電膜を形成する工程と、前記第1の誘電膜上に第4の誘電膜を形成する工程と、前記第4の誘電膜上に前記第3の誘電膜を形成する工程と、前記第3および前記第4の誘電膜のフォトダイオード開口部に相対する部分をエッチング除去する工程と、前記フォトダイオード開口部に相対する部分の前記第1の誘電膜上、および、前記第3の誘電膜上に前記第2の誘電膜を形成する工程と、前記第2の誘電膜を平坦化する工程と、前記フォトダイオードの境界外周部において、前記第2および前記第3の誘電膜を前記第4の誘電膜上まで選択的にエッチング除去する工程と、前記第4の誘電膜を、前記第1、前記第2および前記第3の誘電膜をマスクとして選択的に等方的エッチングする工程とを含むことを特徴とする。
または、前記フォトダイオードの上に第1の誘電膜を形成する工程と、前記第1の誘電膜上に第4の誘電膜を形成する工程と、前記第4の誘電膜のフォトダイオード開口部に相対する部分をエッチング除去する工程と、前記フォトダイオード開口部に相対する部分の前記第1の誘電膜上、および、前記第4の誘電膜上に前記第3の誘電膜を形成する工程と、前記第3の誘電膜上に前記第2の誘電膜を形成する工程と、前記第2の誘電膜を平坦化する工程と、前記フォトダイオードの境界外周部において、前記第2および前記第3の誘電膜を前記第4の誘電膜上まで選択的にエッチング除去する工程と、前記第4の誘電膜を、前記第1、前記第2および前記第3の誘電膜をマスクとして選択的に等方的エッチングする工程とを含むことを特徴とする。
前記第4の誘電膜は、成分に融点が700℃以上の高融点金属を有する誘電膜または導電膜であることを特徴とする。
本発明の構成によれば、中空層と誘電膜との境界で形成される屈折率差により入射光の全反射を生じさせ、これにより有効に入射光をフォトダイオードに集光することが出来るため、感度特性を大幅に向上することが出来る。特に狭い縦坑状の構造を持つ固体撮像装置においても、また、固体撮像装置への入射角度が垂直から大きく外れていても有効に入射光を集光できる。しかも、フォトダイオード上部はほとんどが低屈折材料で出来ており、全反射効果を最大限に引き出しながらフォトダイオードへ光が入射する前の減衰を最小限にとどめることが出来る。これらにより、固体撮像装置の感度特性を向上することが出来る。
また、本発明に係る固体撮像装置の製造方法では、フォトダイオード表面での反射防止膜を同時に形成することが出来るので、製造コストを低減することが出来る。また、中空層を均一に形成できるため、屈折率差を最大限に利用することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明を行う。
図1は、本発明の実施例1に係る固体撮像装置の断面構造を示す図である。
図1において、固体撮像装置51は、光電変換機能を有するフォトダイオード1、信号電荷を垂直方向に転送する埋め込み型チャンネル構成の垂直転送部2、垂直転送を制御する垂直転送ゲート3、入射した光をフォトダイオード1に入射させ且つ垂直転送部2などその他の領域に入射させないための遮光膜6、SiO2を主成分とする誘電膜81、82および83、SiONを主成分とする誘電膜21、保護膜10、平坦化と色フィルターの役割を併用する有機の誘電膜12、入射光をフォトダイオード1に集光するための有機膜で形成されたレンズ7、およびシリコン基板11を備え、誘電膜82と誘電膜21の間に中空層9を有する。
図2は、本発明の実施例1に係る固体撮像装置の製造方法を示す図である。
図2(a)は、遮光膜6と誘電膜82を形成した後に、SiNを主成分とした誘電膜13とSiONを主成分とした誘電膜21を形成したところを示している。これは例えばプラズマやUV(ultraviolet)を利用して膜の形成温度を低下させたCVD(Chemical-Vapor Deposition)等のSiN膜またはSiON膜の形成方法を用いることで可能である。なお、誘電膜82を形成するところまでは従来の固体撮像装置の製造方法と同様でよい。
次に図2(b)に示すように、フォトレジスト14をフォトダイオード1上部で開口するようにパターニングし、これにより誘電体膜13と誘電膜21をエッチングする。
次にフォトレジスト14を除去し、誘電体膜83を形成し平坦化したところが図2(c)である。
次に再びフォトレジスト14により、隣接するフォトダイオード1との境界部で誘電体膜83と誘電膜21をエッチングしたところが図2(d)である。
次にフォトレジスト14を除去し、先に形成した誘電体膜83にて隣接するフォトダイオードの境界部でエッチングした個所からSiNを主成分とした誘電体膜13を等方的エッチングし、中空層9を形成したところが図2(e)である。
これには例えば、CF4や、CCl4などF(フッ素)やCl(塩素)がエッチングの主成分となるガスを用いてドライエッチすることにより、選択的にSiNを主成分としている誘電膜13のみを除去することが出来る。
次に保護膜10で全体を覆い、その後、有機膜12と有機膜のレンズ7を形成したところが図2(f)である。有機膜12は従来例と同様に平坦化の役割と色フィルターの役割をもつ。
以上のように構成された本発明の実施例1において、中空層9と誘電膜21との境界部においてその屈折率は誘電膜21の方が大きい。なお、中空層9の誘電率は真空の誘電率1である。従って、誘電膜21から中空層9の界面においてその屈折率差に応じて全反射が起きる。
誘電膜21の屈折率をnとすると、全反射角θは
cosθ=1/n ・・・(1)
という関係を満たす。例えばn=2.0のとき、式(1)に従うとθ=60.0°になる。これは誘電体膜21と中空層9の境界にてその点に接する面から60.0°の角度まで全反射が起こることを意味する。
例えば、誘電体膜83を屈折率が1.4以上1.6未満のSiO2膜で形成し、誘電膜21を屈折率が1.6以上3.4未満のSiON膜で形成した場合、誘電膜21がない場合には全反射角は44.4度以上51.3度未満となるが、誘電膜21を設けることにより51.3度以上72.8度以下となり全反射の条件が緩くなる。これにより、フォトダイオード開口部へのレンズ7による集光が不十分であっても、中空層9の界面での全反射による入射光のガイド機能により、フォトダイオード1へ有効に入射光を集めることが出来る。
なお、SiN膜13はCVD法等の成膜方法により形成されるため、特許文献1に開示されたような水溶性の樹脂を塗布する製造方法にて問題であった形成膜の不均一性は、本製造方法では全く問題とはならない。
また、SiN膜13の代わりにSi膜を使用すると、SiがFやClの活性種と反応しやすく、更に良好なエッチング特性が得られる。
また、SiN膜13の代わりにTi膜、TiN膜など融点が700℃以上の高融点金属を成分に持つ膜を使用すると、この膜がFやClの活性種と反応しやすく、エッチングにより除去しやすくなる。
また、中空層9をエッチングするときには有機のフォトレジストを使用せず、パターニングされた誘電膜83をフォトレジスト代わりにしている。フォトレジストをドライエッチ時に使用するとエッチング途中にフォトレジストから発生した生成物がエッチング活性種となり選択性を低下させるが、本発明の技術によれば中空層エッチング時にフォトレジストを使用しないので、良好な選択性を得ることが出来る。
図3は、本発明の実施例2に係る固体撮像装置の断面構造を示す図である。
本実施例2に係る固体撮像装置においては、誘電膜21がフォトダイオード1の上部にもあり、フォトダイオード1のSi基板11界面上部にてSiO2膜82との多層構造を形成している点が実施例1と異なる。
図3に示すように、固体撮像装置52は、フォトダイオード1、垂直転送部2、垂直転送ゲート3、入射した光をフォトダイオード1に入射し且つ垂直転送部2などその他の領域に入射しないための遮光膜6、SiO2を主成分とする誘電膜81、82および83、SiONを主成分とする誘電膜21、保護膜10、平坦化と色フィルターの役割を併用する有機の誘電膜12、入射光をフォトダイオード1に集光するための有機膜で形成されたレンズ7、およびシリコン基板11を備え、フォトダイオード開口部に相対する部分の上以外の誘電膜82と誘電膜21の間に中空層9を有する。
図4は、本発明の実施例2に係る固体撮像装置の製造方法を示す図である。
図4(a)は、遮光膜6と誘電膜82を形成した後に、SiNを主成分とした誘電膜13を形成したところを示している。これには、例えばプラズマやUVを利用して膜の形成温度を低下させたCVD等のSiN膜の形成方法を用いている。また、誘電膜82を形成するところまでは従来の固体撮像装置の製造方法と同様である。
次に図4(b)に示すように、フォトレジスト14をフォトダイオード1上部で開口するようにパターニングし、これにより誘電膜13をエッチングする。
次にフォトレジスト14を除去し、SiONを主成分とした誘電膜21と誘電膜83を形成し平坦化したところが図4(c)である。
誘電膜21の形成も、例えばプラズマやUVを利用して膜の形成温度を低下させたCVD等の形成方法を用いている。
次にフォトレジスト14により、隣接するフォトダイオードの境界部で誘電膜83と誘電膜21をエッチングしたところが図4(d)である。
次にフォトレジスト14を除去し、先に形成した誘電膜83にて隣接するフォトダイオードの境界部でエッチングした個所からSiNを主成分とした誘電膜13を等方的エッチングし、中空層9を形成したところが図4(e)である。
これには例えば、CF4や、CCl4などF(フッ素)やCl(塩素)がエッチングの主成分となるガスを用いてドライエッチすることにより、選択的にSiNを主成分としている誘電膜13のみを除去することが出来る。
次に保護膜10で全体を覆い、その後、有機膜12と有機膜のレンズ7を形成したところが図4(f)である。有機膜12は従来例と同様に平坦化の役割と色フィルターの役割をもつ。
以上のように構成された本発明の実施例2において、中空層9と誘電膜21との境界にて得られる屈折率差により、その境界にて全反射を起こし入射光をフォトダイオードに有効にガイドする機能をもつことは、本発明の実施例1に述べた通りである。
本発明の実施例2において、誘電膜21はフォトダイオード1上部にも形成されており、フォトダイオード1のSi基板11の界面上部にてSiO2膜82との多層構造を形成している。
フォトダイオード1のSi基板界面ではSiO2とSiの屈折率差により光の反射が起きるが、誘電膜21とSiON膜との多層構造にて反射防止効果を得るため、フォトダイオード1への光入射効率が向上する。
しかも、本発明の実施例2によれば、フォトダイオード1周辺での全反射を利用した光ガイド構造を形成すると同時に反射防止構造を形成することが出来る。
また、実施例2にては全反射を利用した入射光のガイドを形成時にフォトダイオード1のSi基板界面での反射防止構造を形成し、更なる集光効果を得つつ製造コストを低下させることが出来る。
これらの技術は、固体撮像装置の単位画素の縮小に伴うフォトダイオードの深い縦坑状化や、カメラレンズが短射出瞳距離化による入射光角度の変化にも対応し、良好な撮像特性を得ることが出来る。従って、その実用的効果は大きい。
なお、本発明の実施例1および2ではCCD固体撮像装置を例に用いているが、MOS型の固体撮像装置を用いても、同様の効果を得ることはいうまでもない。
また、その他のいかなる固体撮像装置であっても、光電変換機能を有するフォトダイオードを備えていれば本発明が有効であることはいうまでもない。
また、単位画素の面方向の微細化が進み、フォトダイオード面が深部に位置するとき、中空層は深部においてフォトダイオード上部の起点からほぼ垂直に、もしくは一部フォトダイオード中心に近づきその開口を狭める形状をとりながら上昇し、上部においてその開口が広がるような形状をしていても良い。この場合においても上部において集光された光が全反射によるガイドにより深部にあるフォトダイオードに効率よく導かれ、本発明が有効であることはいうまでもない。
また、中空層がフォトダイオード上部の起点からほぼ垂直に、もしくは一部フォトダイオード中心に近づき、その開口を狭める形状をとりながら上昇し、上部においてその開口が広がる形状をしていなくても、上部中空層開口において集光された光は全反射によるガイドにより深部にあるフォトダイオードに効率よく導かれ、本発明の中空層を用いた全反射による入射光のガイド効果は十分得ることが出来、同様の効果が得られることは明らかである。
本発明は、デジタルスチルカメラや一体型ビデオカメラ等に搭載されるCCD固体撮像装置やMOS型の固体撮像装置およびその製造方法に適用できる。
本発明の実施例1に係る固体撮像装置の断面構造を示す図である。 (a)〜(f)は、本発明の実施例1に係る固体撮像装置の製造方法を示す図である。 本発明の実施例2に係る固体撮像装置の断面構造を示す図である。 (a)〜(f)は、本発明の実施例2に係る固体撮像装置の製造方法を示す図である。 従来の固体撮像装置の概略平面図である。 従来の固体撮像装置の単位画素の概略平面図である。 従来の固体撮像装置の断面構造を示す図である。 (a)および(b)は、従来の固体撮像装置の製造方法を示す図である。
符号の説明
1 フォトダイオード
2 垂直転送部
3 垂直転送ゲート
4 水平転送部
5 出力部
6 遮光膜
7 レンズ
9 中空層
10 保護膜
11 シリコン基板
12 有機誘電膜
13 SiN誘電膜
14 フォトレジスト
21 SiON誘電膜
30、51、52 固体撮像装置
40 IT−CCD
81、82、83 SiO2誘電膜

Claims (9)

  1. 入射光を光電変換するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオード上に形成された第1の誘電膜と、
    前記第1の誘電膜の前記フォトダイオード開口部に相対する部分の上に接触し、その他の部分には接触せずに前記第1の誘電膜と中空層を隔てて形成された第2の誘電膜と、
    前記第2の誘電膜の前記中空層側に接触して形成され、前記第1の誘電膜とは接触しない第3の誘電膜と
    を備えることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 入射光を光電変換するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオード上に形成された第1の誘電膜と、
    前記第1の誘電膜の前記フォトダイオード開口部に相対する部分の上に接触し、その他の部分には接触せずに前記第1の誘電膜と中空層を隔てて形成された第3の誘電膜と、
    前記第3の誘電膜上に接触して形成された第2の誘電膜と
    を備えることを特徴とする固体撮像装置。
  3. 前記第2の誘電膜は、前記フォトダイオードから離れるにつれて開口面積が広がる漏斗形状である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記第2の誘電膜の屈折率よりも、前記第3の誘電膜の屈折率の方が高い
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第2の誘電膜の屈折率は1.4以上1.6未満であり、前記第3の誘電膜の屈折率は1.6以上3.4未満である
    ことを特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記第1、前記第2および前記第3の誘電膜のうち少なくとも1つは無機誘電膜である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 請求項1記載の固体撮像装置の製造方法であって、
    前記フォトダイオードの上に前記第1の誘電膜を形成する工程と、
    前記第1の誘電膜上に第4の誘電膜を形成する工程と、
    前記第4の誘電膜上に前記第3の誘電膜を形成する工程と、
    前記第3および前記第4の誘電膜のフォトダイオード開口部に相対する部分をエッチング除去する工程と、
    前記フォトダイオード開口部に相対する部分の前記第1の誘電膜上、および、前記第3の誘電膜上に前記第2の誘電膜を形成する工程と、
    前記第2の誘電膜を平坦化する工程と、
    前記フォトダイオードの境界外周部において、前記第2および前記第3の誘電膜を前記第4の誘電膜上まで選択的にエッチング除去する工程と、
    前記第4の誘電膜を、前記第1、前記第2および前記第3の誘電膜をマスクとして選択的に等方的エッチングする工程と
    を含むことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  8. 請求項2記載の固体撮像装置の製造方法であって、
    前記フォトダイオードの上に第1の誘電膜を形成する工程と、
    前記第1の誘電膜上に第4の誘電膜を形成する工程と、
    前記第4の誘電膜のフォトダイオード開口部に相対する部分をエッチング除去する工程と、
    前記フォトダイオード開口部に相対する部分の前記第1の誘電膜上、および、前記第4の誘電膜上に前記第3の誘電膜を形成する工程と、
    前記第3の誘電膜上に前記第2の誘電膜を形成する工程と、
    前記第2の誘電膜を平坦化する工程と、
    前記フォトダイオードの境界外周部において、前記第2および前記第3の誘電膜を前記第4の誘電膜上まで選択的にエッチング除去する工程と、
    前記第4の誘電膜を、前記第1、前記第2および前記第3の誘電膜をマスクとして選択的に等方的エッチングする工程と
    を含むことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  9. 前記第4の誘電膜は、成分に融点が700℃以上の高融点金属を有する誘電膜または導電膜である
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の固体撮像装置の製造方法。
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