JP2006123776A - 電動ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 静粛性が高い電動ステアリング装置を提供する。
【解決手段】 ステアリング系に入力される操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ30と、ステアリング系の操舵速度を検出する回転速度算出部55と、を備え、操舵トルクセンサ30で検出した操舵トルクに基づいて目標電流を算出し、この目標電流にしたがってモータ11を駆動してステアリング系に操舵力を付与し、回転速度算出部55で検出した操舵速度に基づいてステアリング系にダンピングを付与する電動ステアリング装置において、操舵速度が所定値以上のときの前記ダンピングのダンパゲインの増加率を、操舵速度が前記所定値未満のときのダンパゲインの増加率よりも増大させる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、電動ステアリング装置に関するものである。
車両用操舵装置として電動式パワーステアリング装置が知られている。電動式パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに結合されたステアリングシャフトと転舵輪を転舵させる転舵機構とが機械的に連結されるとともに、操舵力を補助するためのモータが前記転舵機構に連係されて構成されており、一般に、ステアリングホイールに加えられる運転者の操舵入力(例えば、操舵トルク)が大きいほど操舵補助力が大きくなるように前記モータの駆動電流を制御している。
この電動ステアリング装置では、ステアリングホイールの操舵回転速度に応じてステアリングシャフトにダンピングを付与するように、前記モータの駆動電流を制御するものもある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、前記転舵機構にラックアンドピニオン式を採用している場合、図1および図2に示すように、ステアリングギヤボックスのラックハウジング21の端部開口からラック8の先部が突出し、このラック8の先端に取り付けられたラックエンド8bにタイロッド9が連結されているのが一般的である。この転舵機構では、ステアリングホイールをいっぱいに回転させたときに、ラックエンド8bの内側に設けたストッパ13がラックハウジング21の係止部22に突き当たってステアリングホイールの回転が規制され、ハンドル最大回転角となる。
特開平5−24546号公報
しかしながら、このように構成された転舵機構では、ハンドルが最大回転角に到達したときにストッパ13がラックエンド8bとラックハウジング21の係止部22に挟まれて圧縮変形し、その結果、ラックエンド8bがラックハウジング21の開口端21aに突き当たって異音が発生する場合があった。また、この突き当たり時には、ラックエンド8bとラックハウジング21の開口端21aや、ピニオン7とラック軸8のラック歯8aの噛合うラック&ピニオン機構や、このラック&ピニオン機構を支持する軸受やハウジングに衝撃荷重が作用する場合があった。
そこで、この発明は、ハンドル最大回転角のときに衝撃荷重を低減させ、異音発生を防止して、商品性の高い電動ステアリング装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ステアリング系に入力される操舵入力を検出する操舵入力検出手段(例えば、後述する実施例における操舵トルクセンサ30)と、前記ステアリング系の操舵速度を検出する操舵速度検出手段(例えば、後述する実施例における回転速度算出部55)と、を備え、前記操舵入力検出手段で検出した操舵入力に基づいて目標電流を算出し、この目標電流にしたがってモータ(例えば、後述する実施例におけるモータ11)を駆動して前記ステアリング系に操舵力を付与し、前記操舵速度検出手段で検出した操舵速度に基づいて前記ステアリング系にダンピングを付与する電動ステアリング装置(例えば、後述する実施例における電動パワーステアリング装置100)において、操舵速度が所定値以上のときの前記ダンピングのダンパゲインの増加率を、操舵速度が前記所定値未満のときのダンパゲインの増加率よりも増大させることを特徴とする。
このように構成することにより、操舵速度が所定値以上になるとダンピングのダンパゲインが急激に大きくなるので、運転者は操舵が急激に重く感じられるようになり、運転者が操作する操舵速度を遅くすることができる。
請求項2に係る発明は、ステアリング系に入力される操舵入力を検出する操舵入力検出手段(例えば、後述する実施例における操舵トルクセンサ30)と、前記ステアリング系の操舵速度を検出する操舵速度検出手段(例えば、後述する実施例における回転速度算出部55)と、を備え、前記操舵入力検出手段で検出した操舵入力に基づいて目標電流を算出し、この目標電流にしたがってモータ(例えば、後述する実施例におけるモータ11)を駆動して前記ステアリング系に操舵力を付与し、前記操舵速度検出手段で検出した操舵速度に基づいて前記ステアリング系にダンピングを付与する電動ステアリング装置(例えば、後述する実施例における電動パワーステアリング装置100)において、操舵速度が所定値以上のときの前記ダンピングのダンパゲインを、操舵速度が前記所定値未満のときのダンパゲインよりも大きい一定値にステップ的に増大させることを特徴とする。
このように構成することにより、操舵速度が所定値以上になるとダンピングのダンパゲインが急激に大きくなるので、運転者は操舵が急激に重く感じられるようになり、運転者が操作する操舵速度を遅くすることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、車速の増大にともなって前記ダンパゲインを大きくすることを特徴とする。
このように構成することにより、車速が大きいほどダンピングのダンパゲインを大きくすることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記ステアリング系の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、該操舵角検出手段で検出した操舵角が所定値以上のときに、前記ダンパゲインの増加率の増大、あるいは、前記ダンパゲインのステップ的な増大を実行することを特徴とする。
このように構成することにより、操舵角が所定値以上のとき(例えばハンドル最大回転角に近い操舵角)に限定して、ダンパゲインを急増させることができる。
請求項5に係る発明は、ステアリング系に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段(例えば、後述する実施例における操舵トルクセンサ30)と、前記ステアリング系の操舵速度を検出する操舵速度検出手段(例えば、後述する実施例における回転速度算出部55)と、を備え、前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて目標電流を算出し、この目標電流にしたがってモータ(例えば、後述する実施例におけるモータ11)を駆動して前記ステアリング系に操舵力を付与する電動ステアリング装置(例えば、後述する実施例における電動パワーステアリング装置100)において、前記操舵速度検出手段で検出した操舵速度が所定値未満のときには、該操舵速度に基づいて前記ステアリング系にダンピングを付与し、前記操舵速度が前記所定値以上のときには、操舵速度が前記所定値のときの操舵トルクと、操舵速度に応じて設定した操舵トルク増加分とを加算した値を目標操舵トルクとして設定し、前記操舵トルク検出手段で検出される操舵トルクが前記目標操舵トルクと一致するように前記モータの目標電流を制御することを特徴とする。
このように構成することにより、操舵速度が所定値以上になると操舵トルクが急激に大きくなるので、運転者は操舵が急激に重く感じられるようになり、運転者が操作する操舵速度を遅くすることができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の発明において、前記ステアリング系の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、該操舵角検出手段で検出した操舵角が所定値以上のときであって前記操舵速度が前記所定値以上のときに、操舵速度が前記所定値のときの操舵トルクと、操舵速度に応じて設定した操舵トルク増加分とを加算した値を目標操舵トルクとして設定し、前記操舵トルク検出手段で検出される操舵トルクが前記目標操舵トルクと一致するように前記モータの目標電流を制御することを特徴とする。
このように構成することにより、操舵角が所定値以上のとき(例えばハンドル最大回転角に近い操舵角)に限定して、操舵トルクを急増させることができる。
請求項1または請求項2に係る発明によれば、操舵速度が所定値以上になると、運転者は操舵が急激に重く感じられるようになり、運転者が操作する操舵速度を遅くできるので、ハンドル最大回転角のときに突き当たる部材の速度を遅くすることができ、前記部材の突き当たりによる異音発生を抑制することができるとともに、ハンドル最大回転角のときの衝撃荷重を低減することができる。
請求項3に係る発明によれば、車速が大きいほどダンピングのダンパゲインを大きくすることができるので、低速走行から高速走行時にも運転者が操作する操舵速度を遅くできるので、ハンドル最大回転角のときに突き当たる部材の速度を遅くすることができる。
請求項4に係る発明によれば、操舵角が所定値以上のとき(例えばハンドル最大回転角に近い操舵角)に限定して、ダンパゲインを急増させることができるので、ハンドル最大回転角のときに部材の突き当たりによる異音発生を確実に抑制することができるとともに、ハンドル最大回転角のときの衝撃荷重を確実に低減することができる。
請求項5に係る発明によれば、操舵速度が所定値以上になると、運転者は操舵が急激に重く感じられるようになり、運転者が操作する操舵速度を遅くできるので、ハンドル最大回転角のときに突き当たる部材の速度を遅くすることができ、前記部材の突き当たりによる異音発生を抑制することができるとともに、ハンドル最大回転角のときの衝撃荷重を低減することができる。
請求項6に係る発明によれば、操舵角が所定値以上のとき(例えばハンドル最大回転角に近い操舵角)に限定して、操舵トルクを急増させることができるので、ハンドル最大回転角のときに部材の突き当たりによる異音発生を確実に抑制することができるとともに、ハンドル最大回転角のときの衝撃荷重を確実に低減することができる。
以下、この発明に係る電動ステアリング装置の実施例を図1〜図10の図面を参照して説明する。
<実施例1>
初めに、この発明の実施例1を図1〜図5の図面を参照して説明する。
図1に示すように、車両用電動パワーステアリング装置(電動ステアリング装置)100はステアリングホイール(操舵手段)2に連結されたステアリングシャフト1を備えている。
ステアリングシャフト1は、ステアリングホイール2に一体結合されたメインステアリングシャフト3と、ラック&ピニオン機構のピニオン7が設けられたピニオン軸5とが、ユニバーサルジョイント4によって連結されて構成されている。
ピニオン軸5はその下部、中間部、上部を軸受6a,6b,6cによって支持されており、ピニオン7はピニオン軸5の下端部に設けられている。ピニオン7は車幅方向に往復動し得るラック軸8のラック歯8aに噛合し、ラック軸8の両端に設けられたラックエンド8bにそれぞれタイロッド9が連結され、タイロッド9に転舵輪としての前輪10が連係されている。この構成により、ステアリングホイール2の操舵時に通常のラック&ピニオン式の転舵操作が可能であり、前輪10,10を転舵させて車両の向きを変えることができる。ここで、ラック軸8、タイロッド9は転舵機構を構成する。
また、電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイール2による操舵力を軽減するための操舵補助力を発生させるブラシレスモータ(以下、モータと略す)11を備えており、モータ11で発生したトルク(アシストトルク)は、減速装置12によって倍力されてピニオン軸5に伝達される。なお、減速装置12は、モータ11の出力軸に設けられたウォームギヤ12aと、ピニオン軸5に設けられウォームギヤ12aに噛合するウォームホイールギヤ12bとからなる。
例えば、ステアリングホイール2から入力される操舵トルクをTs、操舵補助力AHの係数をKA(一定値)とすると、負荷であるピニオン軸5のトルクTpは(1)式で表される。
Tp=Ts+AH=Ts+KA・Ts ・・・ (1)式
したがって、操舵トルクTsは(2)式で表される。
Ts=Tp/(1+KA) ・・・ (2)式
その結果、操舵トルクTsはピニオン軸5のトルクTPの1/(1+KA)に軽減することができる。
モータ11は、回転角を検出するためのレゾルバ14を備えており、レゾルバ14はモータ11の回転角に対応する電気信号をステアリング電子制御装置(ECU)50に出力する。
また、ピニオン軸5において中間部の軸受6bと上部の軸受6cとの間には、磁歪に起因する磁気特性の変化に基づいて操舵トルクを検出する磁歪式の操舵トルクセンサ(操舵トルク検出手段、操舵入力検出手段)30が配置されている。
操舵トルクセンサ30は、ピニオン軸5の外周面に設けられた2つの磁歪膜31,32と、各磁歪膜31,32に対向配置された2つの検出コイル33,34と、各検出コイル33,34にそれぞれ接続された検出回路35,36を備え、検出回路35,36は、磁歪に起因して生じる各検出コイル33,34のインダクタンスの変化を電圧変化に変換してECU50に出力する。ECU50は各検出回路35,36の出力に基づいてステアリングシャフト1に作用する操舵トルクを算出する。
ラック8は、ピニオン軸5、モータ11、減速装置12とともにステアリングギヤボックス20に収容されており、特に、ラック8はステアリングギヤボックス20におけるラックハウジング21に収容されている。図2に示すように、ラックハウジング21の両端は開口していて、その開口からラック8の両端部が突出しており、ラックエンド8bは常にラックハウジング21の外側に位置している。ラックエンド8bの車幅方向内側の面にはリング状のストッパ13が取り付けられており、このストッパ13が、ラックハウジング21の端部近傍に形成された係止部22に突き当たることで、ステアリングホイール2の回転が規制され、このときにハンドル最大回転角となる。
ラックハウジング21の端部には、蛇腹状をなす伸縮可能なラックエンドカバー23が取り付けられており、このラックエンドカバー23内にラックエンド8bが移動可能に収容され、タイロッド9はラックエンドカバー23を貫通して外方に突出している。
また、車体の適所には車速を検出する車速センサ15が取り付けられており、車速センサ15は車速に対応した電気信号をECU50に出力する。
そして、ECU50は、レゾルバ14、車速センサ15、操舵トルクセンサ30などからの入力信号を処理して得られる制御信号によりモータ11に供給すべき目標電流を決定し、モータ11に流れる電流が目標電流と一致するようにPID制御を行うことにより、モータ11の出力トルクを制御し、操舵補助力を制御する。
次に、図3の制御ブロック図を参照して、実施例1におけるモータ11に対する電流制御を説明する。
ECU50は、ベース電流算出部51、イナーシャ補償電流算出部52、ダンパ補償電流算出部53、フィルタ54、回転速度算出部55、駆動回路56を備えている。
ベース電流算出部51は、操舵トルクセンサ30で検出された操舵トルクおよび車速センサ15で検出された車速に基づき、ベース電流テーブル(図示略)を参照して、操舵トルクと車速に応じたベース電流を算出する。この実施例のベース電流テーブルでは、操舵トルクが大きくなるにしたがってベース電流のゲインが大きくなるように設定されており、また、車速が高くなるにしたがってベース電流のゲインが小さく且つ不感帯が大きくなるように設定されている。これにより、車速の増大に応じてしっかりとした操舵トルクの手応え感を付与している。
また、操舵トルクセンサ30で検出された操舵トルクはフィルタ54において時間微分され、操舵トルクの時間微分値が算出される。
イナーシャ補償電流算出部52は、フィルタ54から出力される操舵トルクの時間微分値と車速センサ15で検出された車速に基づき、イナーシャ補償電流テーブル(図示略)を参照して、操舵トルクの時間微分値と車速に応じたイナーシャ補償電流を算出する。このイナーシャ補償電流は、モータ11およびステアリングシステムの慣性モーメントを打ち消すためにモータ11に流す電流である。この実施例のイナーシャ補償電流テーブルでは、車速が高くなるにしたがってイナーシャ補償電流のゲインが小さくなるように設定されている。
レゾルバ14で検出されたモータ11の回転角は、回転速度算出部(操舵速度検出手段)55において時間微分され、回転角の時間微分値すなわちモータ11の回転速度Sが算出される。なお、この電動パワーステアリング装置100ではモータ11の出力軸とステアリングシャフト1は減速装置12(ウォームギヤ12aとウォームホイールギヤ12b)によって接続されているので、ステアリングホイール2の操舵回転速度はモータ11の回転速度に比例する。
ダンパ補償電流算出部53は、回転速度算出部55で算出されたモータ11の回転速度Sと車速センサ15で検出された車速に基づいて、図4に示すダンパ補償電流テーブルを参照して、モータ11の回転速度Sと車速に応じたダンパ補償電流を算出する。この実施例のダンパ補償電流テーブルでは、モータ11の回転速度Sが大きくなるにしたがってダンパ補償電流のゲイン(以下、ダンパゲインと略す)が大きくなるように設定されており、特に、回転速度Sが所定値S1以上のときのダンパゲインの増加率が、回転速度Sが所定値S1未満のときのダンパゲインの増加率よりも急激に増大するように設定されている。換言すると、操舵速度が所定値以上のときのダンパゲインの増加率が、操舵速度が前記所定値未満のときのダンパゲインの増加率よりも増大している。また、このダンパ補償電流テーブルでは、回転速度Sが所定値S1よりもさらに大きい所定値S2(S3)以上になると、ダンパゲインが最大値Dmaxで一定になるように設定されている。
さらに、このダンパ補償電流テーブルでは、車速が高くなるにしたがってダンパゲインが大きくなるように設定されている。なお、図4では、図示の都合上、低速と高速の2つの車速域に対するテーブルしか記載していないが、車速を細かく区分して多数の車速あるいは車速域毎にテーブルを用意してもよいことは勿論である。
そして、ECU50は、ベース電流算出部51で算出したベース電流と、イナーシャ補償電流算出部52で算出したイナーシャ補償電流を加算し、ダンパ補償電流算出部53で算出したダンパ補償電流を減算して目標電流を算出し、この目標電流を駆動回路56に入力する。また、電流センサ60によって検出されるモータ11に流れる電流が駆動回路56に入力され、ECU50は、電流センサ60によって検出される電流が前記目標電流と一致するようにPID制御を行って、モータ11の出力トルクを制御し、操舵補助力を制御する。
このように、ダンパ補償電流はステアリング系にダンピングを付与して操舵補助力を減じる要素であり、車速が高いほど且つモータの回転速度Sが大きいほどダンパ補償電流が大きくなり、ステアリングホイール2の収斂性を向上させ、高速走行時の操舵安定性を向上させている。
しかも、この実施例におけるダンパ補償電流テーブルは、前述したように、モータ11の回転速度Sが所定値S1以上になると所定値S1未満のときに比べてダンパゲインが急激に増大するように設定されているので、回転速度Sが所定値S1以上になると(すなわち、操舵速度が所定値以上になると)ダンパ補償電流が急激に増大する結果、操舵補助力が急激に減少し、ステアリングホイール2の回転速度を維持するには、操舵補助力が減少した分だけ操舵トルクを急激に増大させなければならない。換言すると、操舵補助力が減少した分だけ操舵トルクを急激に増大させることができないときには、回転速度Sを所定値S1以上に維持することができなくなり、結果的に回転速度Sは所定値S1以下に低下せしめられるようになる。
これはステアリングホイール2をハンドル最大回転角に回転するときも同じであり、ハンドル最大回転角の近傍においてステアリングホイール2の操舵速度の高い操舵入力があっても、モータ11の回転速度Sが所定値S1以上になると(すなわち、操舵速度が所定値以上になると)操舵補助力が急激に減少し、回転速度Sが所定値S1以下に低下せしめられるので、ラック軸8の車幅方向への移動速度も低減せしめられる。
その結果、ハンドル最大回転角においてストッパ13がラックハウジング21の係止部22に係合する時のラック軸8の移動速度を遅くすることができるので、ストッパ13がラックエンド8bと係止部22に挟まれたときの圧縮変形を抑制することができ、また、ストッパ13が圧縮変形してラックエンド8bがラックハウジング21の開口端21aに突き当たったとしても、そのときの異音発生を抑制することができる。また、ハンドル最大回転角になる前にラック軸8の移動速度を遅くすることができるので、ハンドル最大回転角になるときにラック8aとピニオン7の噛み合い部やこのラック8aとピニオン7を支持する軸受6a,6bやハウジング20に作用する衝撃的な負荷を低減することができる。
これを運動エネルギの観点から解析すると次のようになる。
モータ11の慣性モーメントをIM、ステアリングホイール2の慣性モーメントをIH、回転角速度をwとすると、ステアリングホイール2やモータ11の慣性による運動エネルギKDは(3)式で表される。
KD=(IM+IH)w/2 ・・・ (3)式
つまり、運動エネルギKDは、ステアリングホイール2とモータ11の回転角速度wの2乗に比例して増大するので、回転角速度wを低下させてラック軸8の移動速度を低下させることにより運動エネルギKDを大幅に減少することができる。その結果、ハンドル最大回転角のときの異音発生を抑制することができるだけでなく、ラック8aとピニオン7の噛み合い部やこのラック8aとピニオン7を支持する軸受6a,6bやハウジング20に作用する衝撃的な負荷を低減することができる。
さらに、これに加えて、モータ11の回転速度を低減することができるので、モータ11の回転時の作動音を低くすることができ、電動パワーステアリング装置100の静粛性が向上する。
なお、モータ11の回転速度Sが所定値S1以上のときにダンパゲインを急増させるときの態様は図4に示されるダンパ補償電流テーブルのパターンに限るものではなく、例えば、図5に示すダンパ補償電流テーブルのように、モータ11の回転速度Sが所定値S1以上になるとダンパゲインを一度にステップ的に最大値Dmaxまで増加させるようにしてもよい。このようにして、操舵速度が所定値以上のときのダンパゲインを、操舵速度が前記所定値未満のときのダンパゲインよりも大きい一定値にステップ的に増加させた場合にも、前述した実施例1と同様、ハンドル最大回転角のときの異音発生を抑制することができ、ラック8aとピニオン7の噛み合い部に作用する負荷を低減することができる。
また、操舵速度が所定値以上のときにダンパゲインの増加率を増大させたり、前記一定値にステップ的に増大させる処理は、ステアリングホイール2の操舵角が所定値以上のときに限って実行することも可能である。このようにすると、操舵角がハンドル最大回転角に近くなったときに限定して、ラック軸8の移動速度を遅くすることができ、その結果、ハンドル最大回転角のときの異音発生を確実に抑制することができる。なお、操舵角を検出する操舵角検出手段は、ステアリングホイール2の回転角を検出する操舵角センサにより構成してもよいし、あるいは、ステアリングホイール2の回転角はモータ11の回転角に比例することから、前述した実施例1におけるレゾルバ14で検出したモータ11の回転角に基づいて算出するようにしてもよい。
<実施例2>
次に、この発明の実施例2を図6から図10の図面を参照して説明する。
実施例2における電動パワーステアリング装置100のハードウェアについては実施例1のものと同じであるので、図1および図2を援用して説明を省略する。
実施例2と実施例1の相違点はモータ11に対する目標電流設定方法にある。図6の制御ブロック図を参照して、実施例2におけるモータ11に対する電流制御を説明する。
ECU50は、ベース電流算出部51、イナーシャ補償電流算出部52、ダンパ補償電流算出部53、フィルタ54、回転速度算出部55、駆動回路56、目標操舵トルク算出部57、目標電流算出部58、スイッチング手段59を備えている。
スイッチング手段59は、モータ11の回転速度Sに応じて、モータ11の目標電流の算出処理を切り換える手段であり、モータ11の回転速度Sが所定値A未満のときにa接点をONしてb接点をOFFにし、回転速度Sが前記所定値A以上のときにb接点をONしてa接点をOFFにする。
初めに、モータ11の回転速度Sが所定値A未満のときのモータ11の目標電流算出処理を説明する。
ベース電流算出部51、イナーシャ補償電流算出部52、フィルタ54、回転速度算出部55については、実施例1のものと全く同じであるので説明を省略する。
実施例2におけるダンパ補償電流算出部53は、回転速度算出部55で算出されたモータ11の回転速度Sと車速センサ15で検出された車速に基づいて、ダンパ補償電流テーブルを参照して、モータ11の回転速度Sと車速に応じたダンパ補償電流を算出するという点では、実施例1のものと同じであるが、使用するダンパ補償電流テーブルが実施例1のものと異なる。実施例2におけるダンパ補償電流テーブルでは、図7に示すように、モータ11の回転速度Sが大きくなるにしたがってダンパ補償電流のゲイン(以下、ダンパゲインと略す)が1次関数的に大きくなるように設定されており、ダンパゲインの増加率が一定にされている。なお、実施例1の場合と同様に、実施例2におけるダンパ補償電流テーブルにおいても、車速が高くなるにしたがってダンパゲインが大きくなるように設定されている。
ECU50は、ベース電流算出部51で算出したベース電流とイナーシャ補償電流算出部52で算出したイナーシャ補償電流を加算し、これにダンパ補償電流算出部53で算出したダンパ補償電流を減算して目標電流を算出し、この目標電流をスイッチング手段59のa接点に出力する。これは、従来からある目標電流の算出方法と同じである。
次に、モータ11の回転速度Sが所定値A以上のときのモータ11の目標電流算出処理を説明する。
目標操舵トルク算出部57は、回転速度算出部55で算出されたモータ11の回転速度Sが所定値Aとなったときに操舵トルクセンサ30で検出された操舵トルク(以下、規定操舵トルクという)Taを記憶し、図8に示す加算操舵トルクテーブルを参照して回転速度Sに応じた操舵トルクの増大分(以下、加算操舵トルクという)Tzを算出する。そして、規定操舵トルクTaに加算操舵トルクTzを加算して目標操舵トルクT0を算出する(T0=Ta+Tz)。
この実施例2において、加算操舵トルクテーブルは、回転速度Sが所定値A未満では加算操舵トルクTz=0であり、回転速度Sが所定値A以上になると、回転速度Sが増加するにしたがって加算操舵トルクTzが徐々に増大するようになっており、且つ、回転速度Sが増大するにしたがって加算操舵トルクTzの増加率が大きくなるように設定されている。
目標電流算出部58は、電動ステアリング装置1の現在の負荷トルクTLに対して、操舵トルクセンサ30で検出される操舵トルク(すなわち、実操舵トルク)TSが目標操舵トルクT0となるように、モータ11の目標電流を算出する。換言すると、実操舵トルクTSが目標操舵トルクT0になるように、モータ11によるアシストトルク(操舵補助力)Tasを設定するのである。
負荷トルクTLと実操舵トルクTsとモータ11によるアシストトルクTasとの間には、TL=Ts+Tasの関係がある。したがって、負荷トルクTLが一定の場合、実操舵トルクTsを増大すると、アシストトルクTasが減少することになる。換言すると、アシストトルクTasを減少させると、実操舵トルクTsを増大しなければ同じ負荷トルクTLに対抗することができないので、運転者は操舵が重く感じられるようになる。
この実施例では、次の手順でモータ11の目標電流を算出する。まず、図9に示す基準目標電流テーブルを参照して、モータ11の回転速度Sが所定値Aとなったときの操舵トルク(すなわち、規定操舵トルク)Taに対応する基準目標電流Ibを算出する。図9に示す基準目標電流テーブルでは、規定操舵トルクTa=0のときに基準目標電流Ib=0で、規定操舵トルクTaが大きくなるにしたがって基準目標電流Ibが一次関数的に増大する。
次に、図10に示す減算目標電流テーブルを参照して、回転速度Sに応じた操舵トルクの増大分(すなわち、加算操舵トルク)Tzに対応する減算目標電流Igを算出する。図10に示す減算目標電流テーブルでは、加算操舵トルクTz=0のときに減算目標電流Ig=0で、加算操舵トルクTzが大きくなるにしたがって減算目標電流Igが一次関数的に減少する。
そして、基準目標電流Ibと減算目標電流Igを加算し、その和を目標電流とする。したがって、この目標電流は基準目標電流Ibよりも小さくなる。この目標電流をスイッチング手段59のb接点に出力する。
そして、電流センサ60によって検出されるモータ11に流れる電流が駆動回路56に入力され、ECU50は、電流センサ60によって検出される電流が目標電流と一致するようにPID制御を行って、モータ11の出力トルクを制御し、アシストトルク(操舵補助力)を制御する。
このように構成された実施例2の電動パワーステアリング装置100では、モータ11の回転速度Sが所定値A以上のときには、モータ11の目標電流を、モータ11の回転速度Sが所定値Aとなったときの操舵トルク(規定操舵トルク)Taに対応する基準目標電流Ibよりも小さくすることができるので、モータ11によるアシストトルクTasを減少させることができる。前述したように、アシストトルクTasを減少させると、実操舵トルクTsを増大しなければ同じ負荷トルクに対抗することはできないので、運転者は操舵が重く感じられるようになる。
これはステアリングホイール2をハンドル最大回転角に回転するときも同じであり、ハンドル最大回転角の近傍においてステアリングホイール2の操舵速度の高い操舵入力があっても、モータ11の回転速度Sが所定値A以上になると(すなわち、操舵速度が所定値以上になると)モータ11によるアシストトルクが急激に減少し、回転速度Sを低下せしめることができるので、ラック軸8の車幅方向への移動速度を低減することができる。
その結果、ハンドル最大回転角においてストッパ13がラックハウジング21の係止部22に係合する時のラック軸8の移動速度を遅くすることができるので、ストッパ13がラックエンド8bと係止部22に挟まれたときの圧縮変形を抑制することができ、また、ストッパ13が圧縮変形してラックエンド8bがラックハウジング21の開口端21aに突き当たったとしても、そのときの異音発生を抑制することができる。また、ハンドル最大回転角になる前にラック軸8の移動速度を遅くすることができるので、ハンドル最大回転角になるときにラック8aとピニオン7の噛み合い部やこのラック8aとピニオン7を支持する軸受6a,6bやハウジング20に作用する衝撃的な負荷を低減することができる。
また、操舵速度が所定値以上のときの目標操舵トルク算出部57および目標電流算出部58による目標電流算出処理は、ステアリングホイール2の操舵角が所定値以上のときに限って実行することも可能である。このようにすると、操舵角がハンドル最大回転角に近くなったときに限定して、ラック軸8の移動速度を遅くすることができ、その結果、ハンドル最大回転角のときの異音発生を確実に抑制することができる。
なお、実施例2では、目標操舵トルクT0を算出した後、目標電流算出部58で基準目標電流Ibと減算目標電流Igから目標電流を算出しているが、これに限定されるものではなく、例えば、目標操舵トルクT0一致するように操舵速度に応じてベース電流を減算する構成としてもよい。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、この発明に係る電動ステアリング装置は、前述した実施例の電動パワーステアリング装置への適用に限るものではなく、ステアリング・バイ・ワイヤ・システムのステアリング装置にも適用可能である。
なお、ステアリング・バイ・ワイヤ・システムとは、ステアリングホイールなどの操作子と転舵機構とが機械的に分離されていて、操作子に反力を作用させる反力モータと、転舵機構に設けられて転舵輪を転舵させる力を発生させるステアリングモータとを備えた操舵システムである。
この発明に係る電動ステアリング装置の構成図である。 前記電動ステアリング装置のラックエンド周りの拡大断面図である。 実施例1における前記電動ステアリング装置のモータに対する電流制御のブロック図である。 実施例1におけるダンパ補償電流テーブルの一例を示す図である。 実施例1におけるダンパ補償電流テーブルの他の例を示す図である。 実施例2における前記電動ステアリング装置のモータに対する電流制御のブロック図である。 実施例2におけるダンパ補償電流テーブルの一例を示す図である。 実施例2における加算操舵トルクテーブルの一例を示す図である。 実施例2における基準目標電流テーブルの一例を示す図である。 実施例2における減算目標電流テーブルの一例を示す図である。
符号の説明
11 モータ
30 操舵トルクセンサ(操舵入力検出手段)
55 回転速度算出部(操舵速度検出手段)
100 電動パワーステアリング装置(電動ステアリング装置)

Claims (6)

  1. ステアリング系に入力される操舵入力を検出する操舵入力検出手段と、
    前記ステアリング系の操舵速度を検出する操舵速度検出手段と、を備え、
    前記操舵入力検出手段で検出した操舵入力に基づいて目標電流を算出し、この目標電流にしたがってモータを駆動して前記ステアリング系に操舵力を付与し、前記操舵速度検出手段で検出した操舵速度に基づいて前記ステアリング系にダンピングを付与する電動ステアリング装置において、
    操舵速度が所定値以上のときの前記ダンピングのダンパゲインの増加率を、操舵速度が前記所定値未満のときのダンパゲインの増加率よりも増大させることを特徴とする電動ステアリング装置。
  2. ステアリング系に入力される操舵入力を検出する操舵入力検出手段と、
    前記ステアリング系の操舵速度を検出する操舵速度検出手段と、を備え、
    前記操舵入力検出手段で検出した操舵入力に基づいて目標電流を算出し、この目標電流にしたがってモータを駆動して前記ステアリング系に操舵力を付与し、前記操舵速度検出手段で検出した操舵速度に基づいて前記ステアリング系にダンピングを付与する電動ステアリング装置において、
    操舵速度が所定値以上のときの前記ダンピングのダンパゲインを、操舵速度が前記所定値未満のときのダンパゲインよりも大きい一定値にステップ的に増大させることを特徴とする電動ステアリング装置。
  3. 車速の増大にともなって前記ダンパゲインを大きくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動ステアリング装置。
  4. 前記ステアリング系の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、該操舵角検出手段で検出した操舵角が所定値以上のときに、前記ダンパゲインの増加率の増大、あるいは、前記ダンパゲインのステップ的な増大を実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動ステアリング装置。
  5. ステアリング系に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
    前記ステアリング系の操舵速度を検出する操舵速度検出手段と、を備え、
    前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて目標電流を算出し、この目標電流にしたがってモータを駆動して前記ステアリング系に操舵力を付与する電動ステアリング装置において、
    前記操舵速度検出手段で検出した操舵速度が所定値未満のときには、該操舵速度に基づいて前記ステアリング系にダンピングを付与し、
    前記操舵速度が前記所定値以上のときには、操舵速度が前記所定値のときの操舵トルクと、操舵速度に応じて設定した操舵トルク増加分とを加算した値を目標操舵トルクとして設定し、前記操舵トルク検出手段で検出される操舵トルクが前記目標操舵トルクと一致するように前記モータの目標電流を制御することを特徴とする電動ステアリング装置。
  6. 前記ステアリング系の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、該操舵角検出手段で検出した操舵角が所定値以上のときであって前記操舵速度が前記所定値以上のときに、操舵速度が前記所定値のときの操舵トルクと、操舵速度に応じて設定した操舵トルク増加分とを加算した値を目標操舵トルクとして設定し、前記操舵トルク検出手段で検出される操舵トルクが前記目標操舵トルクと一致するように前記モータの目標電流を制御することを特徴とする請求項5に記載の電動ステアリング装置。
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