JP2006117799A - 緑色蛍光体及びそれを用いた装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定量のSrを含んでいるため輝度が向上した緑色蛍光体を提供する。
【解決手段】 (La1-a-xSraTbx)(Mg1-a-y-bMnyZnb)Al11+a19(式中、0.01≦a≦0.08、0<a+x<1、0<a+y+b<1)で表され、マグネトプランバイト型の結晶構造を有する緑色蛍光体により上記課題を解決する。
【選択図】図4

Description

本発明は、緑色蛍光体及びそれを用いた装置に関する。更に詳しくは、本発明は、照射された光を、それより低エネルギー(長波長)の光に変換しうる緑色蛍光体及びそれを用いた装置に関する。本発明の緑色蛍光体は、蛍光ランプのようなガス放電装置、プラズマディスプレイパネル(PDP)のような表示装置に好適に使用することができる。
緑色蛍光体として、発光中心元素としてTbを母材に添加したものが多く知られている。例えば、CeMgAl1119:Tbが、J.Luminescence,9(1974)pp.415−419(非特許文献1)やPhilips Technical Review,37(1977)pp.221−233(非特許文献2)に記載されている。この蛍光体では、Ceの発光光のエネルギー準位が、Tbのfd遷移のエネルギー準位とほぼ等しいため、高効率でCeからTbへのエネルギー遷移が行われる。励起されたTbにより、5J7J'の遷移に基づく可視発光が得られる。具体的には、5475による波長約540nmを緑のメインピーク、5476による波長約480nmの青色サブピーク、5474よる波長約580nmの黄色サブピーク、5473による波長約600nmの赤色サブピークが得られる。この蛍光体の発光のCIE色座標はおよそ(0.31,0.61)である。この色座標のy成分が緑成分を表すが、CeMgAl1119:TbのようにTbを用いた発光はZnSi24:Mnの色座標(0.21,0.72)、BaMgAl1423:Mnの色座標(0.15,0.73)に比べて、y値が0.1以上も低く緑の色純度がかなり低い。
Tbを含む蛍光体の色純度を改善する方法としては,特開平5−86366号公報(特許文献1)、特開2003−342566号公報(特許文献2)がある。これらの公報では、マグネトプランバイト型結晶にTbとMnを同時に付活して、Tbだけの蛍光体より色純度を改善できるとされている。また、これらの公報では、Znを添加することにより、MnとTbを含む蛍光体の輝度を向上できることが記載されている。
緑色蛍光体の輝度向上に関して、マグネトプランバイト型結晶とは違う別母体蛍光体ではあるが、特開平10−1666号公報(特許文献3)、特開2001−303047号公報(特許文献4)では発光中心元素としてSrを母材に添加することによって輝度が向上できるとされている。
特開平5−86366号公報 特開2003−342566号公報 特開平10−1666号公報 特開2001−303047号公報 J.Luminescence,9(1974)pp.415−419 Philips Technical Review,37(1977)pp.221−233
しかしながら、上記公知の緑色蛍光体では、輝度がいまだ不十分であり、より向上した輝度を有する緑色蛍光体の提供が望まれていた。
かくして、(La1-a-xSraTbx)(Mg1-a-y-bMnyZnb)Al11+a19(式中、0.01≦a≦0.08、0<a+x<1、0<a+y+b<1)で表され、マグネトプランバイト型の結晶構造を有する緑色蛍光体が提供される。
本発明の緑色蛍光体は、所定量のSrを含んでいるため従来のマグネトプランバイト型の結晶構造を有する緑色蛍光体より、輝度を向上することができる。
本発明の緑色蛍光体は、マグネトプランバイト型の結晶構造(図1参照)を有する母材を使用する。母材は、LaMgAl1119からなる。この母材に、Sr、Tb、Mn、Znが発光中心元素として添加される。
具体的には、本発明の緑色蛍光体は、式(La1-a-xSraTbx)(Mg1-a-y-bMnyZnb)Al11+a19で表される。
上記式中、aは0.01〜0.08であり、0.02〜0.05が好ましい。0.01未満及び0.08より大きい場合、Srを含まない蛍光体に対する輝度の向上が不十分であるので好ましくない。
上記式中、xは0.1〜0.5であることが好ましく、0.3〜0.4がより好ましい。0.1未満の場合及び0.5より大きい場合、輝度向上が不十分であるので好ましくない。
上記式中、yは0.01〜0.1であることが好ましく、0.02〜0.04がより好ましい。0.01未満の場合及び0.1より大きい場合、輝度向上が不十分であるので好ましくない。
上記式中、bは0.05以下であることが好ましく、0.001〜0.03がより好ましい。0.05より大きい場合、輝度向上が不十分であるので好ましくない。
本発明の蛍光体は、公知の方法で形成することができる。例えば、La、Sr、Tb、Mg、Mn、Zn、Alを含有する化合物を所望の結晶構造のモル比になるように秤量する。これら化合物を焼成する。次いで、得られた蛍光体の焼結体を粉砕及び分級することにより、所定粒子径の蛍光体を得ることができる。
Znを含有する化合物は還元雰囲気で900℃以上で加熱すると、還元されてZnとなり蒸発し、1400℃より高い温度では還元雰囲気でなくてもZnが蒸発することが知られている。一方、Mn、Tbの価数をそれぞれ2価、3価にするには還元雰囲気が望ましい。この両者を満足する焼成雰囲気条件の選択が重要であり、窒素雰囲気下で、1400℃以下であることが好ましい。より具体的には、1300〜1400℃で、1〜10時間、大気圧下、窒素雰囲気下で焼成することが好ましい。なお、焼成温度を下げるために、AlF2、MgF2、LiF、NaF等のハロゲン化物からなる反応促進剤を、本発明の効果を妨げない範囲内で使用してもよい。
本発明の蛍光体は、蛍光ランプのような照明装置、PDP、CRT、蛍光表示管、X線撮像管等の表示装置に用いることができる。以下では、図2のPDPに本発明の蛍光体を適用した例について述べる。
図2のPDPは、3電極AC型面放電PDPである。なお、本発明は、このPDPに限らず、蛍光体を含むPDPであればどのような構成にも適用することができる。例えば、AC型に限らずDC型でもよく、反射型及び透過型のいずれのPDPにも使用することができる。
図2のPDP100は、前面基板と背面基板とから構成される。
まず、前面基板は、一般的に、基板11上に形成された複数本の表示電極、表示電極を覆うように形成された誘電体層17、誘電体層17上に形成され放電空間に露出する保護層18とからなる。
基板11は、特に限定されず、ガラス基板、石英ガラス基板、シリコン基板等が挙げられる。
表示電極は、ITOのような透明電極41からなる。また、表示電極の抵抗を下げるために、透明電極41上にバス電極(例えば、Cr/Cu/Crの3層構造)42を形成してもよい。
誘電体層17は、PDPに通常使用されている材料から形成される。具体的には、低融点ガラスとバインダとからなるペーストを基板上に塗布し、焼成することにより形成することができる。
保護層18は、表示の際の放電により生じるイオンの衝突による損傷から誘電体層17を保護するために設けられる。保護層18は、例えば、MgO、CaO、SrO、BaO等からなる。
次に、背面基板は、一般的に、基板21上に前記表示電極と交差する方向に形成された複数本のアドレス電極A、アドレス電極Aを覆う誘電体層27、隣接するアドレス電極A間で誘電体層27上に形成された複数のストライプ状の隔壁29、隔壁29間に壁面を含めて形成された蛍光体層28とからなる。
基板21及び誘電体層27には、前記前面基板を構成する基板11及び誘電体層17と同種類のものを使用することができる。
アドレス電極Aは、例えば、Al、Cr、Cu等の金属層や、Cr/Cu/Crの3層構造からなる。
隔壁29は、低融点ガラスとバインダとからなるペーストを誘電体層27上に塗布し、乾燥した後、サンドブラスト法で切削することにより形成することができる。また、バインダに感光性の樹脂を使用した場合、所定形状のマスクを使用して露光及び現像した後、焼成することにより形成することも可能である。
図2では、隔壁29間に蛍光体層28が形成されているが、本発明の緑色蛍光体はこの蛍光体層28の原料として使用することができる。蛍光体層28の形成方法は、特に限定されず、公知の方法が挙げられる。例えば、溶媒中にバインダが溶解された溶液に蛍光体を分散させたペーストを、隔壁29間に塗布し、空気雰囲気下で焼成することにより蛍光体層28を形成することができる。
次に、上記前面基板と背面基板を、表示電極(41、42)とアドレス電極Aが直交するように、両電極を内側にして対向させ、隔壁29により囲まれた空間に放電ガスを充填することによりPDP100を形成することができる。
なお、上記PDPでは放電空間を規定する隔壁、誘電体層及び保護膜の内、背面基板側の隔壁と誘電体層上に蛍光体層を形成しているが、同様の方法により前面基板側の保護膜上にも蛍光体層を形成してもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
下記に示す蛍光体a〜eを作製した。
蛍光体a:(La0.65Tb0.35)(Mg0.968Mn0.03Zn0.002)Al11O19
蛍光体b:(La0.64Sr0.01Tb0.35)(Mg0.958Mn0.03Zn0.002)Al11.01O19
蛍光体c:(La0.62Sr0.03Tb0.35)(Mg0.938Mn0.03Zn0.002)Al11.03O19
蛍光体d:(La0.6Sr0.05Tb0.35)(Mg0.918Mn0.03Zn0.002)Al11.05O19
蛍光体e:(La0.55Sr0.1Tb0.35)(Mg0.868Mn0.03Zn0.002)Al11.1O19
表1に示す原料比で原料粉末をエタノールを適量加えて、3時間混合した。
Figure 2006117799
混合物を、窒素雰囲気で1400℃で4時間保持し、得られた焼成物を軽く粉砕した後、再度窒素雰囲気で1400℃で4時間保持することで、蛍光体a〜eを作製した。
得られた蛍光体a及びcの波長147nmの励起光による発光スペクトルを図3に示す。図3中515nm、542nmの発光はそれぞれMn、Tbからの発光であり、Srを添加した蛍光体cは515nmの発光が増えていることが分かる。
次に、蛍光体a〜eのSr添加濃度と輝度との関係を表2及び図4に示す。表2及び図4中、輝度は、蛍光体aの輝度を100とした場合の相対輝度を意味する。
Figure 2006117799
表2及び図4からわかるように、Srを添加することによって最大約110%に輝度を向上できた。
本発明の蛍光体は、蛍光ランプのようなガス放電装置、プラズマディスプレイパネル(PDP)のような表示装置に好適に使用することができる。
本発明の緑色蛍光体の結晶構造の概略図である。 PDPの概略斜視図である。 蛍光体a及びcの波長147nmの励起光による発光スペクトルである。 蛍光体a〜eのSr添加濃度と輝度との関係を示すグラフである。
符号の説明
11、21 基板
17、27 誘電体層
18 保護層
28 蛍光体層
29 隔壁
41 透明電極
42 バス電極
100 PDP
A アドレス電極

Claims (5)

  1. (La1-a-xSraTbx)(Mg1-a-y-bMnyZnb)Al11+a19(式中、0.01≦a≦0.08、0<a+x<1、0<a+y+b<1)で表され、マグネトプランバイト型の結晶構造を有する緑色蛍光体。
  2. aが0.02〜0.05、bが0〜0.05、xが0.1〜0.5、yが0.01〜0.1である請求項1に記載の緑色蛍光体。
  3. 緑色蛍光体が、真空紫外光を励起源とする請求項1又は2に記載の緑色蛍光体。
  4. 請求項1〜3のいずれかの緑色蛍光体を用いたガス放電装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかの緑色蛍光体を用いた表示装置。
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