JP2005139327A - 蛍光体の製造方法 - Google Patents

蛍光体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005139327A
JP2005139327A JP2003378096A JP2003378096A JP2005139327A JP 2005139327 A JP2005139327 A JP 2005139327A JP 2003378096 A JP2003378096 A JP 2003378096A JP 2003378096 A JP2003378096 A JP 2003378096A JP 2005139327 A JP2005139327 A JP 2005139327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
activator
metal elements
metal element
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003378096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4325364B2 (ja
Inventor
Mitsunori Taikan
光徳 大観
Toshinori Isobe
敏典 磯部
Takashi Kunimoto
崇 國本
Susumu Miyazaki
進 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2003378096A priority Critical patent/JP4325364B2/ja
Publication of JP2005139327A publication Critical patent/JP2005139327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4325364B2 publication Critical patent/JP4325364B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Landscapes

  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

【課題】
2種以上の金属元素が付活剤として母結晶に含有されてなる蛍光体であって、従来よりさらに高い輝度を示す蛍光体が得られる蛍光体の製造方法を提供する。
【解決手段】
2種以上の金属元素を付活剤として母結晶に含有してなる蛍光体を、該蛍光体を構成する金属元素を含む化合物の混合物を焼成することにより製造する方法において、付活剤である金属元素のうち2種以上の金属元素の化合物の、それそれ少なくとも一部の量と、母結晶を構成する金属元素のうちの1種以上の金属元素の化合物の少なくとも一部の量との混合物を焼成して中間物を得て、その後に該中間物と、付活剤である金属元素のうちの残部と母結晶を構成する金属元素の化合物のうちの残部との混合物を焼成して製造することを特徴とする蛍光体の製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は蛍光体の製造方法に関する。
蛍光体は、プラズマディスプレイパネル(以下「PDP」とする。)および希ガスランプなどの真空紫外線励起発光素子、液晶用バックライト、白色LED用および蛍光灯などの紫外線励起発光素子、ブラウン管などの電子線励起発光素子、X線撮像装置などのX線励起発光素子に用いられている。
より高い輝度を示す蛍光体として、2種以上の金属元素を付活剤として母結晶に含有させてなる蛍光体が検討されている。例えば、真空紫外線によって励起され青色に発光する蛍光体としては、式CaMgSi26で示される化合物からなる母結晶に付活剤としてEuとGdとが含有されてなる式CaMgSi26:Eu,Gdで示される蛍光体が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。なお、蛍光体から付活剤を除いた状態の化合物を母結晶と称し、付活剤が含有されていることにより蛍光体は発光する。
この2種以上の金属元素が付活剤として母結晶に含有されてなる蛍光体の製造方法としては、蛍光体を構成する各金属元素の化合物を所定の割合で一度に混合し、得られた混合物を焼成する製造方法が提案されており、例えば、非特許文献1には、出発原料であるCaCO3、MgCO3、SiO2、EuF3、GdF3を計量して乾式で混合し、得られた混合物を焼成することにより、2種以上の金属元素を付活剤として含有し、式CaMgSi26:Eu,Gdで表される(Euは0.02モル、Gdは0.001モル含有)蛍光体を製造する方法が記載されている。しかしながら、さらに高い輝度を示す蛍光体が得られる製造方法が求められていた。
「信学技法」,(日本国),社団法人 電子情報通信学会,EID2002−65,2002年11月,p.9〜12
本発明の目的は、2種以上の金属元素が付活剤として母結晶に含有されてなる蛍光体の製造方法であって、従来よりさらに高い輝度を示す蛍光体が得られる蛍光体の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく、2種以上の金属元素が付活剤として母結晶に含有されてなる蛍光体を、該蛍光体を構成する金属元素を含む化合物の混合物を焼成することにより製造する方法について鋭意研究を重ねた結果、付活剤である金属元素のうち2種以上の金属元素の化合物の少なくとも一部の量と、母結晶を構成する金属元素のうちの1種以上の金属元素の化合物のうちの少なくとも一部の量との混合物を焼成して中間物を得て、その後に該中間物と、付活剤である金属元素の化合物の残部と、母結晶を構成する金属元素の化合物の残部との混合物を焼成して製造することにより、従来よりさらに高い輝度を示す蛍光体が得られることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち本発明は、2種以上の金属元素を付活剤として母結晶に含有してなる蛍光体を、該蛍光体を構成する金属元素を含む化合物の混合物を焼成することにより製造する方法において、付活剤である金属元素のうち2種以上の金属元素の化合物の少なくとも一部の量と、母結晶を構成する金属元素のうちの1種以上の金属元素の化合物の少なくとも一部の量との混合物を焼成して中間物を得て、その後に該中間物と、付活剤である金属元素のうちの残部と母結晶を構成する金属元素の化合物のうちの残部との混合物を焼成して製造することを特徴とする蛍光体の製造方法を提供する。
また本発明は、付活剤が第1の付活剤と第2の付活剤からなり、第1の付活剤がEuおよびMnからなる群から選ばれる1種以上であり、第2の付活剤がLn(LnはSc、Y、La、Pr、Ce、GdおよびYbからなる群から選ばれる1種以上である。)である前記記載の製造方法を提供する。
また本発明は、蛍光体が、式v(M1O)・w(M2O)・x(M3O)・y(M41.5)・z(M52)(式中のM1はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種以上であり、M2はMgおよびZnからなる群より選ばれる1種以上であり、M3はEuおよびMnからなる群より選ばれる1種以上であり、M4は前記Lnと同じ意味を有し、M5はSiおよびGeからなる群より選ばれる1種以上であり、0.5≦v≦3.5、0.5≦w≦2.5、0<x≦0.2、0<y≦0.2、1≦z≦3である。)で示される化合物からなる蛍光体である前記記載の製造方法を提供する。また本発明は、蛍光体が、ディオプサイドと同じ結晶構造を有する蛍光体である前記いずれかに記載の製造方法を提供する。
また本発明は、前記いずれかに記載の製造方法によって製造されたことを特徴とする蛍光体を提供する。
さらに本発明は、前記記載の蛍光体を用いてなることを特徴とする真空紫外線励起発光素子を提供する。
本発明の製造方法によれば、2種以上の金属元素を付活剤として母結晶に含有してなる蛍光体であって、従来よりさらに高い輝度を示す蛍光体が得られ、この蛍光体はPDPおよび希ガスランプなどの真空紫外線励起発光素子、液晶用バックライト、白色LEDおよび蛍光灯などの紫外線励起発光素子、ブラウン管などの電子線励起発光素子、X線撮像装置などのX線励起発光素子に好適に用いることができ、特に真空紫外線励起により高い輝度を示す蛍光体を製造することができ、高輝度の発光素子、特に高輝度の真空紫外線励起発光素子が実現できるので、工業的に極めて有用である。
本発明の製造方法は、2種以上の金属元素を付活剤として含有し、母結晶が1種以上の金属元素(付活剤となる金属元素とは異なる金属元素である。)を含有する化合物からなる蛍光体を、該蛍光体を構成する金属元素を含む化合物の混合物を焼成することにより製造する方法に関する。従来は、蛍光体を構成する金属元素を含む化合物を所定の組成をなるように秤量した後、その全部の種類の化合物の全量を一度に混合して混合物を得て、その混合物を焼成するという方法で製造されていた。本発明の製造方法においては、付活剤である2種以上の金属元素の化合物のうち、該蛍光体の製造に必要な量のうち少なくとも一部の量と、母結晶を構成する1種以上の金属元素のうち、該蛍光体の製造に必要な量のうち少なくとも一部の量との混合物を焼成することにより、一旦中間物を得て、その後に、該中間物と、付活剤である金属元素の化合物のうちの該蛍光体の製造に必要な量の残部と、母結晶を構成する金属元素の化合物のうちの該蛍光体の製造に必要な量の残部との混合物を焼成する。このように一旦中間物を製造することにより、意外にも、従来の製造方法により製造された蛍光体より高い輝度を示す蛍光体が得られるのである。
ここで、蛍光体を構成する金属元素を含む化合物の全量に対する中間物の量は、中間物に含有される金属元素の合計モル量が、該蛍光体に含有される金属元素の合計モル量に対する割合として、5モル%以上90モル%以下の範囲である場合が、得られる蛍光体の輝度が高くなる傾向があるので好ましく、10モル%以上75モル%以下の範囲がより好ましく、20モル%以上50モル%以下の範囲がさらに好ましい。
また、中間物の全量に対する付活剤の量は、付活剤となる金属元素の合計モル量が、0.01モル%以上50モル%以下の範囲である場合が輝度が高くなる可能性があり好ましく、0.05モル%以上10モル%以下の範囲がより好ましく、0.1モル%以上5モル%以下の範囲がさらに好ましい。
さらに、中間物は二つ以上製造してもよく、さらにまた、一度中間物を製造した後、該中間物と、付活剤である金属元素の化合物の残部の一部および/または母結晶を構成する金属元素の化合物の残部の一部との混合物を焼成する工程を行ってもよい。
なお、付活剤の種類の数としては、特に限定されるものではないが、通常は2種または3種である。
まず本発明の製造方法においては、出発原料となる金属元素化合物としては、高純度(純度99重量%以上)の水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、シュウ酸塩など高温で分解して酸化物になりうるものかまたは高純度(純度99重量%以上)の酸化物を用いることができる。
これらの化合物の混合には、例えばボールミル、V型混合機、攪拌機等の通常工業的に用いられている装置を用いることができる。
混合した後、通常は500〜1500℃の温度範囲にて1〜100時間保持して焼成することにより本発明における中間物が得られる。焼成は2回以上行ってもよい。また、得られた中間物を、例えばボールミル、ジェットミル等を用いて粉砕してもよいし、洗浄、分級してもよい。
ここで、焼成を行う雰囲気としては、特に限定されるものではないが、例えば水素を0.1〜10体積%含む窒素やアルゴン等の還元性雰囲気で焼成することが好ましい。またさらに強い還元雰囲気で焼成するために、適量の炭素を添加して焼成することもできる。また仮焼の雰囲気は、大気雰囲気、還元性雰囲気のいずれでもよい。また、適量のフラックスを混合物に添加して焼成することもできる。フラックスを添加することにより、中間物の生成が促進されることがある。
こうして得られた中間物を、目的とする蛍光体の母結晶を構成する金属元素のうちの残りの金属元素の化合物と付活剤である金属元素のうち残りの金属元素の化合物とを混合し、焼成する。混合および焼成方法については、中間物を製造するための前記混合方法および焼成方法と同様の範囲の条件で行うことができる。
ここで、適量のフラックスを混合物に添加して焼成することもできる。フラックスを添加することにより、蛍光体の生成が促進されることがある。また、焼成は2回以上行うことができる。2回以上焼成することにより、蛍光体の結晶性が向上することがある。さらに、上記方法にて得られた蛍光体を、例えばボールミル、ジェットミル等を用いて粉砕することができる。また、洗浄、分級することができる。
こうして本発明の製造方法により蛍光体を製造することができる。
ここで、本発明の製造方法について例を挙げてさらに具体的に説明する。
例えば、好ましい組成の一つである式0.9799CaO・MgO・0.02EuO・0.0001GdO1.5・2SiO2で示される蛍光体を製造する場合には、本発明の製造方法においては、金属化合物を所定の組成であるモル比Ca:Mg:Eu:Gd:Siが0.9799:1:0.02:0.0001:2となるように秤量した後、母結晶を構成する金属元素のうちの一部の金属元素の化合物として例えばCaOを選び、このCaOの全量と、第1の付活剤である金属元素の化合物のEuF3の全量と、第2の付活剤である金属元素の化合物のGdF3の全量とを混合し、1回目の焼成を行い中間物とすることができる。母結晶を構成する金属元素のうちの残りの金属元素の化合物としてMgCO3とSiO2を選び、それぞれの全量とこの中間物の全量とを混合し、2回目の焼成を行うことができる。このようにして、本発明の製造方法により式0.9799CaO・MgO・0.02EuO・0.0001GdO1.5・2SiO2で示される蛍光体を製造することができる。
次に、本発明の製造方法により製造される蛍光体について説明する。
本発明の製造方法により製造される蛍光体は、母結晶が少なくとも1種以上の金属元素を含有し、付活剤として2種以上の金属元素を含有するので、合計3種以上の金属元素を含有する。
本発明の製造方法において用いることができる付活剤としては、付活剤が第1の付活剤と第2の付活剤からなり、第1の付活剤がEuおよびMnからなる群から選ばれる1種以上であり、第2の付活剤がLn(LnはSc、Y、La、Pr、Ce、GdおよびYbからなる群から選ばれる1種以上である。)である場合が、蛍光体が高い輝度を示すので好ましい。
そして、母結晶がM1(M1は2価の金属元素であり、Ca、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種以上である。)とM2(M2は2価の金属元素であり、MgおよびZnからなる群より選ばれる1種以上である。)とを含むケイ酸塩および/またはゲルマン酸塩からなり、前記第1および第2の付活剤を含有してなる式(1)で示される化合物からなる蛍光体が、特に真空紫外線励起において高い輝度を示すのでさらに好ましい。
v(M1O)・w(M2O)・x(M3O)・y(M41.5)・z(M52) (1)
(ここで、vは0.5以上3.5以下であり、wは0.5以上2.5以下であり、xは0を超え0.2以下であり、yは0を超え0.2以下であり、zは1以上3以下であることが好ましい。)
さらに、第1の付活剤M3がEuであり、かつ第2の付活剤M4がCe、Gdからなる群から選ばれる1種以上である場合がより好ましく、M3がEuであり、M4がGdである場合が、本発明の製造方法で高い輝度を示す蛍光体が得られる可能性が高いのでさらに好ましい。
式(1)で示される化合物の中でも、ディオプサイド(Diopside、透輝石)と同じ結晶構造を有する蛍光体に本発明の製造方法を用いた場合、さらに輝度が高くなる可能性があり好ましい。
本発明の製造方法により、2種以上の金属元素を付活剤として含有し、母結晶が1種以上の金属元素を含有する化合物からなる蛍光体であって、従来よりさらに高い輝度を示す蛍光体が得られ、PDPおよび希ガスランプなどの真空紫外線励起発光素子、液晶用バックライト、白色LED用および蛍光灯などの紫外線励起発光素子、ブラウン管などの電子線励起発光素子、X線撮像装置などのX線励起発光素子に好適に用いることができ、特に真空紫外線励起により高い輝度を示す蛍光体を製造することができる。
ここで、本発明の蛍光体を用いてなる発光素子のうち、真空紫外線励起発光表示素子の例としてPDPを挙げてその製造方法について説明する。PDPの作製方法としては例えば、特開平10−195428号公報に開示されているような公知の方法が使用できる。すなわち、青色、緑色、赤色発光用のそれぞれの真空紫外線励起発光素子用蛍光体を、例えば、セルロース系化合物、ポリビニルアルコールのような高分子化合物および有機溶媒からなるバインダーと混合して蛍光体ペーストを調製する。本発明の背面基板の内面の、隔壁で仕切られアドレス電極を備えたストライプ状の基板表面と隔壁面に、蛍光体ペーストをスクリーン印刷などの方法によって塗布し、300〜600℃の温度範囲で焼成し、それぞれの蛍光体層を形成させる。これに、蛍光体層と直交する方向の透明電極およびバス電極を備え、内面に誘電体層と保護層を設けた表面ガラス基板を重ねて接着する。内部を排気して低圧のXeやNe等の希ガスを封入し、放電空間を形成させることにより、PDPを製造することができる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
比較例1
酸化カルシウム(信越化学(株)製、CaO)、フッ化ユーロピウム(信越化学(株)製、EuF3)、フッ化ガドリニウム(信越化学(株)製、GdF3)、炭酸マグネシウム(協和化学(株)製、MgCO3)、酸化ケイ素SiO2(高純度化学(株)製、SiO2)各原料をCaO:EuF3:GdF3:MgCO3:SiO2のモル比が0.9799:0.02:0.0001:1:2になるように秤量し、混合した後、2体積%H2含有N2雰囲気中で1100℃の温度で3時間保持して焼成した。このようにして式0.9799CaO・MgO・0.02EuO・0.0001GdO1.5・2SiO2(式(1)でv=0.9799、w=1、x=0.02、y=0.0001、z=2の場合である。)で示される化合物からなる蛍光体を得た。
この蛍光体を波長146nmの真空紫外線により励起すると、青色の発光を示した。このときに得られた輝度を100(146nm)とし、以下の実施例における蛍光体の輝度は相対輝度により示した。この蛍光体を波長172nmの真空紫外線により励起すると、青色の発光を示した。得られた輝度を100(172nm)とし、以下の実施例における蛍光体の輝度は相対輝度により示した。この蛍光体を波長254nmの紫外線により励起すると、青色の発光を示した。得られた輝度を100(254nm)とし、以下の実施例における蛍光体の輝度は相対輝度により示した。
実施例1
酸化カルシウム(信越化学(株)製、CaO)、フッ化ユーロピウム(信越化学(株)製、EuF3)、フッ化ガドリニウム(信越化学(株)製、GdF3)、炭酸マグネシウム(協和化学(株)製、MgCO3)、酸化ケイ素SiO2(高純度化学(株)製、SiO2)各原料をCaO:EuF3:GdF3:MgCO3:SiO2のモル比が0.9799:0.02:0.0001:1:2になるように秤量した後、CaOとEuF3とGdF3をまずメノウ乳鉢で混合し、大気中600℃の温度で2時間保持して中間物CaO:Eu,Gdを得た後、この中間物と残りのMgCO3とSiO2とを混合し、得られた混合物を2体積%H2含有N2雰囲気中で1100℃の温度で3時間保持して焼成した。このようにして組成式が0.9799CaO・MgO・0.02EuO・0.0001GdO1.5・2SiO2(式(1)でv=0.9799、w=1、x=0.02、y=0.0001、z=2の場合である。)からなる蛍光体を得た。
この蛍光体を波長146nmの真空紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は139(146nm)となり、比較例1で得られ、本実施例で得られた蛍光体と同じ組成である蛍光体より高い値を示した。この蛍光体を波長172nmの真空紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は129(172nm)となり、比較例1で得られ、本実施例で得られた蛍光体と同じ組成である蛍光体より高い値を示した。この蛍光体を波長254nmの紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は113(254nm)となり、比較例1で得られ、本実施例で得られた蛍光体と同じ組成である蛍光体より高い値を示した。
比較例2
酸化カルシウム(信越化学(株)製、CaO)、フッ化ユーロピウム(信越化学(株)製、EuF3)、フッ化ガドリニウム(信越化学(株)製、GdF3)、炭酸マグネシウム(協和化学(株)製、MgCO3)、酸化ケイ素SiO2(高純度化学(株)製、SiO2)各原料をCaO:EuF3:GdF3:MgCO3:SiO2のモル比が0.9798:0.02:0.0002:1:2になるように秤量し、混合した後、2体積%H2含有N2雰囲気中で1100℃の温度で3時間保持して焼成した。このようにして式0.9798CaO・MgO・0.02EuO・0.0002GdO1.5・2SiO2(式(1)でv=0.9798、w=1、x=0.02、y=0.0002、z=2の場合である。)で示される化合物からなる蛍光体を得た。
この蛍光体を波長146nmの真空紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は101(146nm)であった。この蛍光体を波長172nmの真空紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は131(172nm)であった。この蛍光体を波長254nmの紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は99(254nm)であった。
実施例2
酸化カルシウム(信越化学(株)製、CaO)、フッ化ユーロピウム(信越化学(株)製、EuF3)、フッ化ガドリニウム(信越化学(株)製、GdF3)、炭酸マグネシウム(協和化学(株)製、MgCO3)、酸化ケイ素SiO2(高純度化学(株)製、SiO2)各原料をCaO:EuF3:GdF3:MgCO3:SiO2のモル比が0.9798:0.02:0.0002:1:2になるように秤量した後、CaOとEuF3とGdF3を先んずメノウ乳鉢で混合し、大気中600℃の温度で2時間保持して中間物CaO:Eu,Gd得た後、この中間物と残りのMgCO3とSiO2とを混合し、得られた混合物を2体積%H2含有N2雰囲気中で1100℃の温度で3時間保持して焼成した。このようにして式0.9798CaO・MgO・0.02EuO・0.0002GdO1.5・2SiO2(式(1)でv=0.9798、w=1、x=0.02、y=0.0002、z=2の場合である。)で示される化合物からなる蛍光体を得た。
この蛍光体を波長146nmの真空紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は131(146nm)となり、比較例2で得られ、本実施例で得られた蛍光体と同じ組成である蛍光体より高い値を示した。この蛍光体を波長172nmの真空紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は156(172nm)となり、比較例2で得られ、本実施例で得られた蛍光体と同じ組成である蛍光体より高い値を示した。この蛍光体を波長254nmの紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は107(254nm)となり、比較例2で得られ、本実施例で得られた蛍光体と同じ組成である蛍光体より高い値を示した。
実施例3
酸化カルシウム(信越化学(株)製、CaO)、フッ化ユーロピウム(信越化学(株)製、EuF3)、フッ化ガドリニウム(信越化学(株)製、GdF3)、炭酸マグネシウム(協和化学(株)製、MgCO3)、酸化ケイ素SiO2(高純度化学(株)製、SiO2)を原料とし、先ずCaO:EuF3をモル比で0.96:0.04になるように秤量した後、メノウ乳鉢で混合し、大気中1000℃の温度で2時間保持して中間物CaO:Euを得た。次に、CaO:GdF3をモル比で0.999:0.001になるように秤量した後、メノウ乳鉢で混合し、大気中1000℃の温度で2時間保持して中間物CaO:Gdを得た。それから、中間物CaO:Eu,CaO:GdにCaCOとMgCO3とSiO2とをモル比で0.5:0.2:0.3:1:2になるよう混合し、得られた混合物を2体積%H2含有N2雰囲気中で1100℃の温度で3時間保持して焼成した。このようにして式0.9798CaO・MgO・0.02EuO・0.0002GdO1.5・2SiO2(式(1)でv=0.9798、w=1、x=0.02、y=0.0002、z=2の場合である。)で示される化合物からなる蛍光体を得た。
この蛍光体を波長146nmの真空紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は110(146nm)となり、比較例2で得られ、本実施例で得られた蛍光体と同じ組成である蛍光体より高い値を示した。この蛍光体を波長172nmの真空紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は158(172nm)となり、比較例2で得られ、本実施例で得られた蛍光体と同じ組成である蛍光体より高い値を示した。この蛍光体を波長254nmの紫外線により励起すると、青色の発光を示し、相対輝度は111(254nm)となり、比較例2で得られ、本実施例で得られた蛍光体と同じ組成である蛍光体より高い値を示した。

Claims (6)

  1. 2種以上の金属元素を付活剤として母結晶に含有してなる蛍光体を、該蛍光体を構成する金属元素を含有する化合物の混合物を焼成することにより製造する方法において、付活剤である金属元素のうち2種以上の金属元素の化合物の、それぞれ少なくとも一部の量と、母結晶を構成する金属元素のうちの1種以上の金属元素の化合物の少なくとも一部の量との混合物を焼成して中間物を得て、その後に該中間物と、付活剤である金属元素の化合物のうちの残部と母結晶を構成する金属元素の化合物のうちの残部との混合物を焼成して製造することを特徴とする蛍光体の製造方法。
  2. 付活剤が第1の付活剤と第2の付活剤からなり、第1の付活剤がEuおよびMnからなる群から選ばれる1種以上であり、第2の付活剤がLn(LnはSc、Y、La、Pr、Ce、GdおよびYbからなる群から選ばれる1種以上である。)である請求項1記載の製造方法。
  3. 蛍光体が、式v(M1O)・w(M2O)・x(M3O)・y(M41.5)・z(M52)(式中のM1はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種以上であり、M2はMgおよびZnからなる群より選ばれる1種以上であり、M3はEuおよびMnからなる群より選ばれる1種以上であり、M4は前記Lnと同じ意味を有し、M5はSiおよびGeからなる群より選ばれる1種以上であり、0.5≦v≦3.5、0.5≦w≦2.5、0<x≦0.2、0<y≦0.2、1≦z≦3である。)で示される化合物からなる蛍光体である請求項1または2に記載の蛍光体の製造方法。
  4. 蛍光体が、ディオプサイドと同じ結晶構造を有する蛍光体である請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法によって製造されたことを特徴とする蛍光体。
  6. 請求項5に記載の蛍光体を用いてなることを特徴とする真空紫外線励起発光素子。
JP2003378096A 2003-11-07 2003-11-07 蛍光体の製造方法 Expired - Fee Related JP4325364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003378096A JP4325364B2 (ja) 2003-11-07 2003-11-07 蛍光体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003378096A JP4325364B2 (ja) 2003-11-07 2003-11-07 蛍光体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005139327A true JP2005139327A (ja) 2005-06-02
JP4325364B2 JP4325364B2 (ja) 2009-09-02

Family

ID=34688592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003378096A Expired - Fee Related JP4325364B2 (ja) 2003-11-07 2003-11-07 蛍光体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4325364B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111829A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Toshiba Corp 蛍光体およびこれを用いた発光装置
JP2007063326A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Ube Material Industries Ltd 青色発光蛍光体の製造方法
JP2009040944A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Mitsubishi Chemicals Corp 蛍光体、蛍光体含有組成物、発光装置、照明装置、及び、画像表示装置
JP2011017024A (ja) * 2010-09-27 2011-01-27 Toshiba Corp 蛍光体およびこれを用いた発光装置
JP2012041550A (ja) * 2011-10-31 2012-03-01 Canon Inc 緑色蛍光体及びその製造方法
JP2012531736A (ja) * 2009-06-24 2012-12-10 ソウル セミコンダクター カンパニー リミテッド オキシオルトシリケート発光体を有する発光物質を用いる発光装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111829A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Toshiba Corp 蛍光体およびこれを用いた発光装置
US7799245B2 (en) 2004-10-18 2010-09-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Fluorescent substance and light-emitting device using the same
JP2007063326A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Ube Material Industries Ltd 青色発光蛍光体の製造方法
JP4639125B2 (ja) * 2005-08-29 2011-02-23 宇部マテリアルズ株式会社 青色発光蛍光体の製造方法
JP2009040944A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Mitsubishi Chemicals Corp 蛍光体、蛍光体含有組成物、発光装置、照明装置、及び、画像表示装置
JP2012531736A (ja) * 2009-06-24 2012-12-10 ソウル セミコンダクター カンパニー リミテッド オキシオルトシリケート発光体を有する発光物質を用いる発光装置
JP2011017024A (ja) * 2010-09-27 2011-01-27 Toshiba Corp 蛍光体およびこれを用いた発光装置
JP2012041550A (ja) * 2011-10-31 2012-03-01 Canon Inc 緑色蛍光体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4325364B2 (ja) 2009-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006312654A (ja) 蛍光体
JP4782447B2 (ja) 蛍光体
JP2003096448A (ja) 真空紫外線励起発光素子用蛍光体
JP2009074090A (ja) 真空紫外線励起発光素子用蛍光体
JP2005272831A (ja) ケイ酸塩蛍光体の製造方法
JP4325364B2 (ja) 蛍光体の製造方法
JP3941471B2 (ja) アルミン酸塩蛍光体の製造方法
JP4222099B2 (ja) 真空紫外線励起発光素子用蛍光体
JP4228628B2 (ja) 真空紫外線励起発光素子用蛍光体
JP2006206631A (ja) 蛍光体
JP4046542B2 (ja) 珪酸カルシウム・マグネシウム蛍光体、蛍光体ペースト組成物及び真空紫外線励起発光素子
JP4622135B2 (ja) 真空紫外線励起発光素子用蛍光体
JP2008195807A (ja) 真空紫外線励起アルミン酸塩蛍光体及びそれを用いた真空紫外線励起発光装置
JP2005060670A (ja) ケイ酸塩蛍光体
JP4058864B2 (ja) 真空紫外線励起発光素子用蛍光体
JP2005023306A (ja) 紫外線励起発光素子用蛍光体
JP3994775B2 (ja) 真空紫外線励起発光素子用の蛍光体
JP4147915B2 (ja) 真空紫外線励起発光素子用青色蛍光体
JP4016724B2 (ja) 真空紫外線励起発光素子用蛍光体
JP2004026922A (ja) 真空紫外線励起発光素子用の蛍光体
JP2006206619A (ja) 蛍光体
JP2006104445A (ja) 真空紫外線励起発光素子用蛍光体
JP2002226852A (ja) 蛍光体
JP2005126704A (ja) 蛍光体
JP2005239936A (ja) 蛍光体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061012

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080130

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090601

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees