JP2006116756A - クリップ付き筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャップ筒などに対してクリップ部材を容易に固定可能に構成すると共に、クリップ部材の先端部が軸方向からずれるなどの外見上の不具合が発生するのを効果的に防止することができるクリップ付き筆記具を提供すること。
【解決手段】 クリップ部材4には、その中央部に長手方向に沿った窓孔4aが形成されると共に、前記クリップ部材の取り付け基部は前記窓孔の長手方向の一端部において、互いに内側に向かい合うように形成された少なくとも一対の鍔部4d,4eにより構成されている。前記クリップ部材4における一対の鍔部を、クリップ取り付け部を構成する一対の溝部2d,2eに嵌合させることにより、天冠部材2に対してクリップ部材4が取り付けられる。前記クリップ部材の非使用状態において、前記クリップ部材の先端部側に形成されたクリップ位置決め用凹部4bに対して、キャップ筒1に形成された凸部1cが入り込むように構成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えばボールペンに代表される筆記具において、その筆記チップを覆うキャップ筒または筆記具軸筒に対してクリップを取り付けた構成のクリップ付き筆記具に関する。
現状において提供されている多くの筆記具においては、筆記チップを覆うキャップ筒または筆記具軸筒における筆記チップの他端部側にクリップが取り付けられており、これを利用して例えば衣服のポケット部分やノートブック等の用紙部分に挟み込ませることで、筆記具の不用意な脱落や紛失等が防止できるように配慮されている。
前記したクリップ部材は、筆記チップを覆うキャップ筒が備えられた筆記具においては、キャップ筒に取り付けられており、またキャップ筒の無い例えばノック式の筆記具等においては筆記具軸筒における筆記チップの他端部側に取り付けられた構成にされている。いずれにしても、前記したクリップ部材は、キャップ筒または筆記軸筒に対して樹脂成形により一体に取り付けられた構成のものが多い。
また、デザイン等を考慮してキャップ筒または筆記具の軸筒とは異なる材質によりクリップ部材を成形し、この別成形のクリップ部材をキャップ筒または筆記具の軸筒に後付けする構成のものも提供されている。その代表的なものとして、例えば円環状に形成された取り付け基部と一体にクリップ部材が成形され、前記円環状の取り付け基部をキャップ筒に嵌め込んだ構成のものが特許文献1に示されている。
特開平8−216592号公報
また、前記したクリップ部材の取り付け構造の他の例としては、天冠部とクリップ部材とが一体に成形され、この天冠部を例えばキャップ筒の端部に嵌め込むと同時に、ボルトを利用して天冠部をキャップ筒に締結した構成のものが特許文献2に示されている。
特開2000−79788号公報
ところでこの種の筆記具においては、一般的に販売個数の多い主力商品は比較的低価格帯の製品であり、この低価格帯の筆記具においては、その機能上においては格別な差別化を図ることは難しい。したがって前記したような低価格帯の筆記具においては、高級感を醸し出すようなデザイン、もしくは人目を引くようなデザインを施すことが重要であり、これが店頭等においてユーザが製品を選択する上で大きなウエイトを占めることになる。
そこで、天冠部からクリップ部材に至る部分のデザインは特に人目につきやすく、後述するようにクリップ部材の外形が例えば楕円形状になされ、またクリップ部材の中央部に長手方向に沿って楕円形状の窓孔を形成したクリップ部材を使用することが考えられている。
これに加えて、本件出願人はキャップ筒または筆記具軸筒の側壁方向に突出して前記クリップ部材を支持するクリップ取り付け部も、その正面から視た外形形状を相似する楕円状に形成することで、これらの楕円形状が全体として三重に形成されたような感覚を有するデザイン構成の筆記具を提案しようとしている。
前記したように特にデザイン面に配慮した場合においては、特許文献1および特許文献2に示すような比較的強固なクリップ部材の取り付け構成を採用することは難しく、したがってクリップ部材に何らかの力が作用した場合には、クリップ部材の先端部が軸方向から僅かにずれるなどして外見上における不具合が発生し得る。
それ故、この発明は前記したようにデザイン上の観点等から、特許文献1および特許文献2に示すような比較的強固なクリップ部材の取り付け構成を採用することができない筆記具に対して好適に採用し得るクリップ部材の取り付け構成を提案するものであり、さらにクリップ部材の先端部が軸方向から僅かにずれるなどの外見上の不具合が発生するのを効果的に防止することができるクリップ付き筆記具を提供することを課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明にかかるクリップ付き筆記具は、請求項1に記載のとおり、キャップ筒または筆記具軸筒における側壁にクリップ取り付け部を形成し、当該クリップ取り付け部に対して、クリップ部材の取り付け基部を嵌合させることで、前記クリップ部材をキャップ筒または筆記具軸筒に取り付けた構成のクリップ付き筆記具であって、前記クリップ取り付け部は、前記キャップ筒または筆記具軸筒の側壁に形成された突出部の両側面に沿って施された少なくとも一対の溝部により構成され、前記クリップ部材には、その中央部に長手方向に沿った窓孔が形成されると共に、前記クリップ部材の取り付け基部は前記窓孔の長手方向の一端部において、互いに内側に向かい合うように形成された少なくとも一対の鍔部により構成され、前記クリップ部材における一対の鍔部を、前記クリップ取り付け部を構成する一対の溝部に嵌合させることにより、前記キャップ筒または筆記具軸筒に対してクリップ部材を取り付けると共に、前記クリップ部材の非使用状態において、前記クリップ部材の先端部側に形成されたクリップ位置決め用凹部に対して、前記キャップ筒または筆記具軸筒側に形成された凸部が入り込むように構成されている点に特徴を有する。
前記した構成を採用した場合においては、請求項2に記載のとおり、前記クリップ取り付け部における一対の溝部および前記クリップ部材における一対の鍔部には、それぞれ鋸歯状の係止部が形成され、前記一対の溝部に対して前記一対の鍔部を嵌合することで、前記互いの鋸歯状の係止部が食い付き状態に係合されるように構成されていることが望ましい。
これに加えて請求項3に記載のとおり、前記クリップ部材の先端部側に形成された凹部が、クリップ部材の長手方向に沿って溝状に形成され、前記キャップ筒または筆記具軸筒側に形成された凸部が、前記溝状の凹部内に遊嵌できるように平板状に形成されていることが望ましい。
一方、好ましくは請求項4に記載のとおり、前記キャップ筒または筆記具軸筒側に形成された前記凸部におけるクリップ取り付け部側に向かう立ち上がり角度が、クリップ取り付け部側より前記凸部に向かう立ち上がり角度よりも緩斜面になされた構成とされる。
そして、前記した構成は請求項5に記載のように、前記キャップ筒または筆記具軸筒の側壁に形成された突出部が、突出方向から視た正面形態が楕円形状になされ、前記クリップ部材の中央部に長手方向に沿って形成された窓孔も楕円形状になされ、前記突出部における楕円形状の一端部が、前記クリップ部材に形成された楕円状窓孔の一端部に内接するようにして前記クリップ部材が前記クリップ取り付け部に取り付けられた構成のクリップ付き筆記具に好適に採用することができる。
前記した請求項1に記載のクリップ付き筆記具によると、キャップ筒または筆記具軸筒の側壁に形成された突出部には、その両側面に沿って一対の溝部が施されることによりクリップ取り付け部が形成され、この一対の溝部を利用してクリップ部材の窓孔に形成された一対の鍔部を嵌合させることで、クリップ部材を前記クリップ取り付け部に対して取り付けることができる。
そして、クリップ部材の非使用状態において、クリップ部材の先端部側に形成されたクリップ位置決め用凹部に対して、キャップ筒または筆記具軸筒側に形成した凸部が入り込むように構成されているので、クリップ部材に何らかの力が作用した場合においても、クリップ部材の先端部が軸方向に対してずれを発生させるのを効果的に防止させることができる。
また、請求項2に記載の筆記具によると、クリップ取り付け部を構成する一対の溝部と、クリップ部材における一対の鍔部のそれぞれに対して、鋸歯状の係止部を形成した構成とされているので、前記一対の溝部に対してクリップ部材における一対の鍔部を差し込む操作を実行することで互いの鋸歯状の係止部が食い付き状態に係合される。これにより、容易にクリップ部材を取り付けることができ、クリップ部材の取り付け後においては、キャップ筒または筆記具軸筒におけるクリップ取り付け部から、前記クリップ部材が脱落するのを効果的に阻止させることができる。
さらに、請求項3に記載の筆記具によると、クリップ部材の先端部側に形成された凹部をクリップ部材の長手方向に沿って溝状に形成し、キャップ筒または筆記具軸筒側に形成された凸部は、前記溝状の凹部内に遊嵌できるように平板状に形成された構成になされているので、クリップ部材の先端部が軸方向からずれるなどの外見上の不具合の発生を効果的に抑制させることができる。
そして、請求項4に記載のようにキャップ筒または筆記具軸筒側に形成された前記凸部におけるクリップ取り付け部側に向かう立ち上がり角度が、クリップ取り付け部側より凸部に向かう立ち上がり角度よりも緩斜面になされた構成としたことで、筆記具として組み立て後のクリップを装着し易く、また装着した後におけるクリップが不用意に外れるのを防止させることができる。
また、請求項5に記載のように外形が楕円形状になされた突出部における一端部がクリップ部材に形成された楕円状窓孔の一端部に内接するように構成させることで、クリップ部材により例えば胸ポケットに筆記具を装着した状態で、クリップ部材の窓孔と楕円形状の前記突出部との間で、例えば名刺や名札等を挟んで保持させるような実用的な使用方法を採用することもできる。
以下、この発明にかかるクリップ付き筆記具について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、以下においては筆記チップを着脱可能にして覆うキャップ筒に対して、クリップ部材を取り付けた実施の形態を例にして説明する。
図1は、クリップ部材を取り付けた状態のキャップ筒の構成を示したものであり、(A)は前記クリップ部材を手前にした状態のキャップ筒の正面図であり、(B)は(A)におけるa−a線より矢印方向に見た状態の断面図で示している。また図2は、図1に示すキャップ筒を筆記具本体に装着した状態を、筆記具本体の一部を省略して示した断面図である。
符号1はキャップ筒本体を示しており、これは例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂により成形されている。そして、図1(B)に断面図で示したとおり、一方の端部には筆記具本体に装着される円形状のキャッピング用開口1aを備えた円筒形になされ、他方の端部には段状の縮径部1bが構成され、この段状の縮径部1bに後述する天冠部材2が嵌合されるように構成されている。また、キャップ筒本体1における前記キャッピング用開口1a側の外周面には、後述するクリップ部材の位置決めの機能を果たす凸部1cが形成されている。なお、前記縮径部1bおよび凸部1cの構成については、後で詳細に説明する。
符号2は前記キャップ筒本体1に形成された段状の縮径部1bに嵌合される天冠部材を示しており、これは例えばABS樹脂等により成形されている。この天冠部材2は、ほぼ円錐形に形成されて、その頭部を裁断したような裁頭円錐形状になされ、その内側面を構成する有底穴2bには、前記したキャップ筒本体1に形成された段状の縮径部1bに嵌合される例えば環状の突起が複数段にわたって形成されている。
また、前記天冠部材2には、その側壁に突出部2aが一体に形成されており、この突出部2aは図1(A)に示すように、突出方向から視た正面形態がほぼ楕円形状になされている。そして、前記突出部2aの両側面に沿って施された後述する一対の溝部により、クリップ取り付け部を構成している。すなわち、この実施の形態においては、キャップ筒本体1とこれに嵌合された天冠部材2とによりキャップ筒3が構成されている。
符号4は前記した天冠部材2に形成された後述するクリップ取り付け部に対して、嵌合状態に取り付けられたクリップ部材を示している。このクリップ部材4は例えばPC(ポリカーボネート)等の樹脂により成形され、その外形形状は偏平な楕円形状になされ、その中央部には長手方向に沿って楕円形状の窓孔4aが形成されている。
このクリップ部材4における窓孔4aの一端部には後で詳細に説明するクリップ取り付け基部が形成されており、このクリップ取り付け基部を利用することで、クリップ部材4は前記天冠部材2に形成されたクリップ取り付け部に嵌合状態に取り付けられるように構成されている。
そして、前記クリップ部材4の他端部には、符号4bで示すクリップ位置決め用凹部が形成されており、このクリップ部材4の非使用状態において、前記キャップ本体1に形成された凸部1cが前記位置決め用凹部4bに入り込み、前記クリップ部材4が定位置に位置決めされるように構成されている。
斯くして、この実施の形態におけるキャップ筒3は図1(A)に示すように、前記天冠部材2の側壁に形成された突出部2aにおける楕円形状の一端部が、前記クリップ部材4に形成された楕円状窓孔4aの一端部に内接するようにして前記クリップ部材4が前記天冠部材2に取り付けられている。これにより、図1(A)に示されたようにクリップ部材4の外形を構成する楕円形状と共に、楕円が全体として三重に形成されたような感覚を有するデザインになされている。
一方、図1に示したキャップ筒本体1における縮径部1bの内側部には、例えばNBR(ニトリルブタジエンゴム)などの素材を球状に成形したシール部材5が嵌め込まれており、このシール部材5は図2に示したように、キャップ筒3を筆記具本体6に装着した場合において、筆記チップ6aを受けて変形し、筆記チップ6aを包囲するように作用する。すなわち、前記筆記具本体6がボールペンである場合においては、シール部材5はボールチップを包囲しインクの乾燥を防止するように作用する。
図3は、前記したキャップ筒本体1の外観構成をさらに拡大して示したものであり、(A)および(B)は周方向に互いに直交する方向から視た状態の正面図および側面図で示している。このキャップ筒本体1における前記した段状の縮径部1bには、図3に示すようテーパ状の傾斜面1eと、これを乗り越えた部分に形成された円筒部1fと、さらに円筒部1fに連なるテーパ状の傾斜面1gと、これを乗り越えた部分に形成された円筒部1hが軸方向に連続して形成されている。そして、キャップ筒本体1における前記縮径部1bの基端部には、軸方向に延びる突起状リブ1jが形成されている。
一方、キャップ筒本体1における段状の縮径部1bに嵌合される前記した天冠部材2は、すでに説明したようにその有底穴2b内に環状の突起が複数段にわたって形成されており、これらの環状の突起が前記キャップ筒本体1に形成されたテーパ状の傾斜面1e,1gをそれぞれ乗り越えた状態で天冠部材2がキャップ筒本体1に取り付けられている。なお、前記キャップ筒本体1に形成された軸方向に延びる突起状リブ1jは、キャップ筒本体1に対する天冠部材2の周方向の取り付け位置を合わせるために利用される。
また、キャップ筒本体1の外周面に形成されたクリップ部材の位置決めの機能を果たす凸部1cは、図3(B)に示したようにクリップ取り付け部側に向かう立ち上がり角度αが、クリップ取り付け部側より前記凸部1cに向かう立ち上がり角度βよりも緩斜面となるように構成されている。なお、前記したクリップ部材の位置決めの機能を果たす凸部1cは、図3(A)に示すように、平板状になされその面が軸方向に平行となるように形成されている。
前記した構成により、図2に示した筆記具のキャッピング状態において、クリップ部材4を例えばポケットの縁などに挾み込もうとする場合には、前記凸部1cの緩斜面(角度α)に沿ってポケットの縁が挾み込まれることになり、クリップの装着操作を円滑にすることができる。また、この状態から外そうとする場合には、前記ポケットの縁から凸部1cに形成された急斜面(角度β)に沿ってクリップを引き出す必要があり、したがってこの時に作用する抵抗は大きく、それ故、クリップが不用意に外れるのを防止させることができる。
図4は前記した天冠部材2の外観構成をさらに拡大して示したものである。なお、(A)および(B)は周方向に互いに直交する方向から視た状態の正面図および側面図であり、図4(C)は図4(B)におけるb−b線より矢印方向に視た状態の一部断面図で示している。
図4(B)および(C)に示されたように、天冠部材2の側壁に形成された突出部2aには、その軸方向の両側面に沿って一対の溝部2d,2eが形成されている。この一対の溝部2d,2eはすでに説明したクリップ部材4の取り付け部を構成するものである。そして、図4(C)に示すように各溝部2d,2eには、図中下方向に向かって傾斜状になされた一対のテーパ部2f,2hが形成されると共に、一対のオーバハング部2g,2jが形成されている。すなわち、これら一対のテーパ部2f,2hとオーバハング部2g,2jによってそれぞれ鋸歯状の係止部が形成されている。
図5は前記したクリップ部材4の構成をさらに拡大して示したものである。なお、(A)および(B)はそれぞれ正面図および側面図であり、(C)は図(A)におけるc−c線より矢印方向に視た状態の断面図で、また(D)は図(A)におけるd−d線より矢印方向に視た状態の断面図でそれぞれ示している。
図5(A)および(C)に示されたように、前記クリップ部材4に形成された前記窓孔4aの長手方向における一端部には、互いに内側に向かい合うようにして一対の鍔部4d,4eが形成されており、これがクリップ部材の取り付け基部を構成している。そして、図5(A)に示すように各鍔部4d,4eには、図中上方向に向かって対向幅が縮小するようになされた一対のテーパ部4f,4hが形成されると共に、これに続いて一対のオーバハング部4g,4jが形成されている。すなわち、これら一対のテーパ部4f,4hとオーバハング部4g,4jによってそれぞれ鋸歯状の係止部が形成されている。
一方、前記クリップ部材4の他端部側には、すでに説明したとおり、クリップ位置決め用の凹部4bが形成されており、これは図4(B)および(D)に示されたようにクリップ部材4の長手方向に沿って溝状に形成されている。
前記した構成のクリップ部材4を、前記した天冠部材2におけるクリップ取り付け部に取り付けるには、クリップ部材4に形成された窓孔4a内に、天冠部材2の側壁に形成された突出部2aを臨ませるように位置させる。そして、クリップ部材4に形成された一対の鍔部4d,4eを、天冠部材2の突出部2aに形成された一対の溝部2d,2eに差し込むようにして、相対的に摺動させる動作を実行する。これにより、クリップ部材4の鍔部4d,4eに形成された一対のテーパ部4f,4hが、天冠部材2の各溝部2d,2eに形成された傾斜状になされた一対のテーパ部2f,2hに沿って、これを乗り越える。
この状態からさらに両者を同方向に相対的に摺動させることにより、クリップ部材4の鍔部4d,4eに形成された一対のオーバハング部4g,4jが、天冠部材2の各溝部2d,2eに形成された一対のオーバハング部2g,2jに嵌まり込んで係合し、クリップ部材4および天冠部材2における互いの鋸歯状の係止部が食い付き状態で嵌合される。これにより、図1に示した状態のクリップ付きのキャップ筒3を得ることができる。
前記したような操作により、前記天冠部材2に対してクリップ部材4を取り付けた場合においては、図1および図2に示したように前記したキャップ筒3に形成されたクリップ部材の位置決めの機能を果たす凸部1cが、クリップ部材4の先端部側に形成された位置決め用凹部4bに入り込んだ状態となる。
加えて、キャップ筒3側における前記凸部1cは平板状に形成されており、またクリップ部材4側に形成された前記凹部4bは溝状に形成され、したがって前記凸部1cは、前記溝状の凹部4g内に遊嵌した状態になされる。それ故、クリップ部材4の先端部側に若干の力が作用しても、クリップ部材4の先端部が軸方向からずれるなどの外見上の不具合が発生するのを効果的に防止させることができる。
以上説明した実施の形態においては、キャップ筒に対して別部材として成形された天冠部材を嵌め込み、この天冠部材に対してクリップ部材を取り付けた構成にされているが、前記した天冠部材はキャップ筒と一体に成形し、このキャップ筒に対してクリップ部材を取り付けるように構成されていてもよい。
また、例えばノック式筆記具のようにキャップ筒が付帯されない筆記具においては、筆記具本体(軸筒)に対してクリップ部材を直接取り付ける構成が採用される。この場合においても前記した構成をそのまま採用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
この発明にかかるクリップ付き筆記具の一例を示したキャップ筒の正面図および断面図である。 図1に示すキャップ筒を筆記具本体に装着した状態を筆記具本体の一部を省略して示した断面図である。 キャップ筒本体の外観構成を拡大して示した正面図および側面図である。 キャップ筒本体に取り付けられる天冠部材を拡大して示した正面図、側面図および断面図である。 天冠部材に取り付けられるクリップ部材を拡大して示した正面図、側面図および断面図である。
符号の説明
1 キャップ筒本体
1a キャッピング用開口
1b 縮径部
1c 凸部
2 天冠部材
2a 突出部
2b 有底穴
2d,2e 溝部(クリップ取り付け部)
2f,2h テーパ部
2g,2j オーバハング部
3 キャップ筒
4 クリップ部材
4a 窓孔
4b 位置決め用凹部
4d,4e 鍔部
4f,4h テーパ部
4g,4j オーバハング部
5 シール部材
6 筆記具本体
6a 筆記チップ

Claims (5)

  1. キャップ筒または筆記具軸筒における側壁にクリップ取り付け部を形成し、当該クリップ取り付け部に対して、クリップ部材の取り付け基部を嵌合させることで、前記クリップ部材をキャップ筒または筆記具軸筒に取り付けた構成のクリップ付き筆記具であって、
    前記クリップ取り付け部は、前記キャップ筒または筆記具軸筒の側壁に形成された突出部の両側面に沿って施された少なくとも一対の溝部により構成され、
    前記クリップ部材には、その中央部に長手方向に沿った窓孔が形成されると共に、前記クリップ部材の取り付け基部は前記窓孔の長手方向の一端部において、互いに内側に向かい合うように形成された少なくとも一対の鍔部により構成され、
    前記クリップ部材における一対の鍔部を、前記クリップ取り付け部を構成する一対の溝部に嵌合させることにより、前記キャップ筒または筆記具軸筒に対してクリップ部材を取り付けると共に、前記クリップ部材の非使用状態において、前記クリップ部材の先端部側に形成されたクリップ位置決め用凹部に対して、前記キャップ筒または筆記具軸筒側に形成された凸部が入り込むように構成されていることを特徴とするクリップ付き筆記具。
  2. 前記クリップ取り付け部における一対の溝部および前記クリップ部材における一対の鍔部には、それぞれ鋸歯状の係止部が形成され、前記一対の溝部に対して前記一対の鍔部を嵌合することで、前記互いの鋸歯状の係止部が食い付き状態に係合されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のクリップ付き筆記具。
  3. 前記クリップ部材の先端部側に形成された凹部が、クリップ部材の長手方向に沿って溝状に形成され、前記キャップ筒または筆記具軸筒側に形成された凸部が、前記溝状の凹部内に遊嵌できるように平板状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクリップ付き筆記具。
  4. 前記キャップ筒または筆記具軸筒側に形成された前記凸部におけるクリップ取り付け部側に向かう立ち上がり角度が、クリップ取り付け部側より前記凸部に向かう立ち上がり角度よりも緩斜面になされていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のクリップ付き筆記具。
  5. 前記キャップ筒または筆記具軸筒の側壁に形成された突出部が、突出方向から視た正面形態が楕円形状になされ、前記クリップ部材の中央部に長手方向に沿って形成された窓孔も楕円形状になされ、前記突出部における楕円形状の一端部が、前記クリップ部材に形成された楕円状窓孔の一端部に内接するようにして前記クリップ部材が前記クリップ取り付け部に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のクリップ付き筆記具。
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