JP2006110240A - 遊技機監視システム、及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】S12における判断の結果、認証状態生起後5s以内に監視用RFID通信の不成立を検知すると、開放フラグをONとし(S13)た後、主制御基板から受信する遊技情報等に異常がないか判断する(S14)。該判断の結果、異常ありと判断した場合には、異常状態であるとして店員IDや異常状態の生起日時、そしてどのような異常状態であるか等を異常情報としてEEPROMに記憶する(S19)。尚、遊技情報の判断とは、たとえば監視用RFID通信が不成立となっているにもかかわらず、主制御基板から所定回数以上の払出信号を受信した場合には異常ありとする判断である。
【選択図】図8
Description
一方、特許文献1の監視システムは、鍵と錠とにICタグとアンテナとを夫々備えており、鍵を使用した日時や鍵の識別情報等を鍵監視履歴として記憶する。そして、不正な鍵を利用して不正開放を行った場合には報知を行う等して監視を行っている。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、遊技機に備えられた遊技に係る動作を制御する主制御基板が出力する遊技情報を受信することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の発明において、少なくとも賞品球の払い出し個数に係る遊技情報を受信しており、賞品球の払い出し個数が所定値を超えた場合に異常と判断することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、遊技機が設置される島設備に周囲への報知を行う報知手段が取り付けられており、異常状態の報知を前記報知手段を用いて行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、表示手段を備えたホールコンピュータを有しており、該ホールコンピュータと制御装置とが接続された遊技機監視システムであって、前記制御装置が異常であると判断すると、前記ホールコンピュータの表示手段を用いて異常状態の報知を行うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機監視システムによって監視される相対可動部を有する遊技機である。
また、請求項2の発明によれば、主制御基板が出力する遊技情報を得るため、遊技状況をより詳しく把握することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、賞品球の払い出し個数に係る遊技情報を得るため、権限が認証された状態における賞品球の不正払い出しを検知することができ、信頼性の高い効果的な監視を行うことができる。
さらにまた、請求項4の発明によれば、島設備に設けられた報知手段を利用して異常状態の報知を行うため、異常状態を直ちに認知することができる。つまり、リアルタイムな監視を可能とする。
加えて、請求項5の発明によれば、ホールコンピュータの表示手段を利用して異常状態の報知を行うため、ホールの管理者等に異常状態をより詳しく報知することができる。
一方、本発明に係る遊技機監視システムによって監視される相対可動部を有する遊技機とすることで、不正行為を働きにくい遊技機を提供することができる。
(1)実施例の遊技機監視システム及び遊技機の概要
(2)実施例の遊技機監視システム及び遊技機の構造
(3)実施例の遊技機監視システム及び遊技機の動作内容
(4)実施例の遊技機監視システム及び遊技機の効果
(5)本発明の変更例の説明
本実施例に係る遊技機監視システムは、RFID技術を利用して主に各ホールで島設備に設置されるパチンコ機を監視しようとするものであって、各アンテナや制御装置等により構成されるリーダライタ(以下、RWと称す)、固有の識別情報を記憶しておりアンテナとの間でRFID通信(無線通信)可能なICタグである監視タグや店員カード、制御装置に記憶される監視情報の参照等を行う外部携帯端末、外部携帯端末との間でRFID通信するための中継タグ、及び店員カードとの間でRFID通信を行うカードアンテナや中継タグ等を内蔵した通信ユニット等を備えている。尚、本実施例における監視情報とは、制御装置が作成する情報の総称であり、異常情報や作業情報を含むものである。
また、制御装置は、パチンコ機の主たる遊技動作を制御する主制御基板とI/Oインタフェイスを介して接続されており、賞品球の払い出しや打ち込み球の検出が行われる毎に主制御基板から送信される払出信号(遊技情報)や大当たり信号(遊技情報)を受信する。さらに、制御装置は、遊技領域内に打ち込まれた後に打ち込み球集合樋に回収された遊技球を検出する検出スイッチ(近接スイッチ)とI/Oインタフェイスを介して接続されている。そして、検出スイッチにおける電圧の変化に基づいて打ち込み球数(遊技情報)をカウントする。
制御装置は、たとえば店員カードの認証後に前面枠が開放された場合、前面枠開放中であるにもかかわらず主制御基板より払出信号を所定回数以上受信すると異常状態であると判断し、判断した日時に関連付けられた異常情報をEEPROMに記憶するとともに、報知手段への報知要求を行う。また、認証状態であるか否かにかかわらず、検出スイッチで打ち込み球が検出されていないにもかかわらず賞品球の払い出しが検出された場合等には、異常状態であると判断し、判断した日時に関連付けられた異常情報をEEPROMに記憶するとともに、報知手段への報知要求を行う。
図1は、パチンコ機1、1・・を設置した島設備71の説明図である。
図1に示されているように、各島設備71には、複数のパチンコ機1、1・・が隣接して設置されている。また、各島設備71の側端には、主にホール店員への報知を行う報知ランプ72を備えたスポット73が取り付けられている。さらに、各パチンコ機1の上方には、後述するようなカードアンテナ47(図2に示す)や中継タグ66(図2に示す)等を収納した通信ユニット41が設置されている。一方、島設備71の内部には、各パチンコ機1と夫々対応する制御装置20、20・・が設置されており、各パチンコ機1の監視動作及び認証動作の制御を行っている。尚、スポット73は制御装置20及びステーション(ホールコンピュータ)58(図6に示す)と無線LANによってネットワーク接続されており、後述するように両者の中継点としての役割も果たす。
通信ユニット41は、カードアンテナ47及び中継タグ66を内蔵したものであって、前面上部には2個の確認ランプ43a、43bが備えられている。一方、店員カード42は認証用のICタグとして機能するものである。そして、該店員カード42をカードアンテナ47の前方に近接させると両者間でRFID通信が可能となり、後述する認証動作を行う。尚、確認ランプ43aは認証状態になると点灯するものであり、確認ランプ43bは中継タグ66の通信状態を点灯表示するものである。
一方、カードアンテナ47は、薄板状のガラスコンポジット基板の表面に送受信回路を設けたものであり、ケーブル34を介して制御装置20へと接続されている。そして、制御装置20の制御により、送受信回路から呼出波を常時出力している。
尚、上述した各監視タグは全て一般に利用されているICタグであり、個々に独自の識別情報(タグID)が予め記憶されている。また、各監視アンテナは、上述したカードアンテナ47と略同様の構成を有しており、制御装置20の制御により送受信回路から呼出波を常時出力している。
尚、主制御基板31とは、パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作を制御(遊技に係る制御)を行うものであり、検出スイッチ32、32における電圧の変化を基にして、供給皿8へと払い出す賞品球を検出し、賞品球を検出する毎に払出信号を出力する。ここで、パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作とは、遊技球の払い出しに関する動作や、遊技者にとって有利な「大当たり状態」を生起させるか否かの「抽選」に関する動作等の各種動作(すなわち、遊技者の利益に直接的に関わる動作)のことである。そして、主制御基板31は、「大当たり状態」が生起すると大当たり信号を出力する。
EEPROM54には、各監視タグのタグIDが回線毎に対応付けられた状態で予め登録されている。また、監視動作や認証動作において適宜作成される監視情報もEEPROM54に記憶される。
パチンコ機1は、主制御基板に記憶されているプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、遊技者が、遊技球を遊技領域に発射して所定の条件を満たした場合には、いわゆる「大当たり状態」を生起させて、賞品球を遊技者へと払い出す。また、「大当たり状態」が生起した場合には、主制御基板31は「大当たり信号」を制御装置20へと出力する。さらに、主制御基板31は、賞品球が払い出されると、賞品球が払い出される毎に制御装置20へと払出信号を出力する。
また、遊技領域内に打ち込まれた遊技球は各種入賞口等に入賞したか否かにかかわらず、打ち込み球として打ち込み球集合樋28に回収される。そして、打ち込み球が打ち込み球集合樋28に回収される毎に検出スイッチ30における電圧が変化するため、制御装置20は、検出スイッチ30における電圧の変化を基に打ち込み球を検出する。
まず、制御装置20は、認証フラグがONであるか否かを判断する(S1)。当初は当然OFFであるため、次に、制御装置20は店員IDを受信したか否かを判断する(S2)。尚、店員IDは、店員カード42をカードアンテナ47に近接させて両者間でRFID通信を行うことにより受信可能となっている。
ここで、遊技情報の判断について説明する。制御装置20は、たとえば、主制御基板31から「大当たり状態」の生起を示す大当たり信号を受信していないにもかかわらず、所定回数(たとえば、20回)以上払出信号を受信した場合には異常ありと判断する。また、払出信号を受信してから所定時間(入賞口へ入賞した打ち込み球が打ち込み球集合樋28に回収されるまでの時間、たとえば10秒)以内に、該打ち込み球を検出しなかった場合も異常ありと判断する。
S3における判断の結果、受信した店員IDが不正なものであった場合には、異常状態であるとし、少なくとも受信した店員ID及び受信日時等に関連付けられた異常情報をEEPROM54に記憶する(S7)。そして、制御装置20は、報知ランプ72にて異常状態の報知を行うようスポット73へと報知要求信号を出力する(S8)。
上記の如く、認証状態とは、上記の如く正しい店員IDを取得して、パチンコ機1の使用権限を有すると判断した場合に生起する状態である。尚、該認証状態にあっては、後述するように監視タグと監視アンテナとの間のRFID通信が成立しない状態(たとえば、前面枠4が開放されている状態等)となっても異常であるとは判断しない。
制御装置20は、認証フラグをONする(又は認証フラグがONである(S1))と、開放フラグがONであるか否かを判断する(S11)。当初開放フラグは当然OFFであるため、認証状態生起後5s以内に監視用RFID通信(監視アンテナと監視タグとの間におけるRFID通信)が不成立となったか否かを判断する(S12)。認証状態生起後5s以内に監視用RFID通信がどこも不成立とならなかった場合(たとえば、前面枠4が開放されなかった場合)、制御装置20は、少なくとも店員IDと店員IDの受信日時とに関連付けられた作業情報をEEPROM54に記憶する(S17)。そして、認証フラグをOFFとし(S18)て、通常状態へと移行する。
ここで、S14における遊技情報の判断について説明する。たとえば、監視用RFID通信が不成立となっているにもかかわらず、主制御基板31から所定回数(たとえば、20回)以上の払出信号を受信した場合には異常ありと判断する。また、監視用RFID通信が不成立となっているにもかかわらず、所定回数(たとえば、30回)以上の検出スイッチ30における電圧の変化(打ち込み球)を検出した場合にも異常ありと判断する。
以上のような態様で、制御装置20は認証動作における監視を行っている。
本実施例に係る遊技機監視システムは、上記の如く、監視アンテナと監視タグとの間で行うRFID通信を利用して、各パチンコ機1の前面枠4及び本体枠3の開閉状況の監視(監視情報の記憶)を行っている。したがって、たとえば遊技者がわずかにでも前面枠4を開放したりすると、前面枠アンテナ39と前面枠タグ38との間のRFID通信が不成立となるため、制御装置20は異常状態であることを直ちに検知することができる。また、異常状態を検知すると、少なくともRFID通信が不成立となった日時や不成立となったRFID通信に係るタグIDとを含む異常情報を記憶するため、リアルタイムで効果的な監視を行うことができる。そして、このような監視を行うことで、不正行為に対して強い(不正行為を働きにくい)パチンコ機1を提供することができる。
さらにまた、認証状態においても遊技情報等を利用した監視を行っているため、正規な店員カード42を悪用した不正行為や店員による不正行為までも監視・防止することができ、極めて信頼性の高い監視を行うことができる。
加えて、正規な開放であったとしても少なくとも店員IDと開放日時と閉塞日時と開放位置とを作業情報として記憶するため、極めて詳細な監視情報を提供可能としている。
さらにまた、本実施例に係る遊技機監視システムは、従来より設置されているパチンコ機とステーションとを利用して構成可能であるため、後付可能であり、使い勝手が良く汎用性に富む。
本発明の遊技機監視システム及び遊技機は、上述した実施例の態様に何ら限定されるものではなく、各ICタグ、アンテナ、中継タグ、制御装置、ステーション、PDA、通信ユニット
、及びスポット等の材料、形状、構造、取付位置、設置数等の構成を本発明の趣旨に逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。たとえば、本発明に係る遊技機とは、パチンコ機に限定されることはなく、スロットマシーンやテレビゲーム等であってもよい。
さらにまた、タグIDや店員ID、監視動作に係るプログラムも監視情報同様、その記憶場所については何ら限定されない。
また、制御装置は、バッテリを内蔵するのではなく、島設備や遊技機本体から電源供給を受けるものであってもよい。
またさらに、各タグと各アンテナとの間の通信可能距離を5mmに設定しているが、それ以上またはそれ以下の距離に設定したとしても何ら問題はない。また、RFID通信において利用される周波数も実施例にものに限定されることはない。
加えて、図柄変動に係る保留球数(遊技情報)をカウントして異常のあるなしを判断するおうにしてもよいし、打ち込まれた遊技球の内、非入賞球が通過するアウト口に検出スイッチを設け、入賞球数(遊技情報)に対して非入賞球数(遊技情報)が非常に少ない場合に、異常があると判断するような構成としても何ら問題はない。
Claims (6)
- 遊技機の遊技情報を受信するとともに、
制御装置からの指令に基づいて、前記遊技機における相対可動部に取り付けられたICタグとアンテナとの間で無線通信を断続的に行っており、該無線通信の不成立を検知すると、前記相対可動部の開閉状態に係る情報である監視情報を作成及び記憶する一方、
前記遊技機を取り扱う権限を認証するための認証手段を備えた遊技機監視システムであって、
前記権限が認証された状態において、前記遊技情報に異常があるか否かを判断するとともに、異常があると判断した場合には、異常状態であるとして該異常状態の報知を行うことを特徴とする遊技機監視システム。 - 遊技機に備えられた遊技に係る動作を制御する主制御基板が出力する遊技情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の遊技機監視システム。
- 少なくとも賞品球の払い出し個数に係る遊技情報を受信しており、賞品球の払い出し個数が所定値を超えた場合に異常と判断することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機監視システム。
- 遊技機が設置される島設備に周囲への報知を行う報知手段が取り付けられており、
異常状態の報知を前記報知手段を用いて行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機監視システム。 - 表示手段を備えたホールコンピュータを有しており、該ホールコンピュータと制御装置とが接続された遊技機監視システムであって、
前記制御装置が異常であると判断すると、前記ホールコンピュータの表示手段を用いて異常状態の報知を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機監視システム。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機監視システムによって監視される相対可動部を有する遊技機。
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