JP2006104070A - 冷感増強剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】微量添加で効果のある冷感増強剤の提供、かかる冷感増強剤が添加された冷感製品の提供、並びに冷感増強法を提供すること
【解決手段】キナ酸又はその誘導体からなることを特徴とする冷感増強剤。茶葉から水及び/又は極性有機溶媒を用いて抽出して得られるキナ酸を含む抽出物からなることを特徴とする冷感増強剤。コーヒー豆を加水分解処理し、加水分解処理物を精製して得られるキナ酸を含むコーヒー豆加水分解物からなることを特徴とする冷感増強剤、かかる増強剤が添加された冷感製品、及びかかる増強剤を冷感製品に添加することを特徴とする冷感増強法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、冷感物質を含む、例えば化粧料、浴剤などの外用剤、食品、飲料、医薬品や医薬部外品などの経口摂取可能な製品又は口腔内で使用される製品(以下「冷感製品」という)に広く適用することができる冷感増強剤および冷感増強方法に関する。より詳細には、キナ酸もしくはその誘導体、それらを含む茶葉抽出物、コーヒー豆加水分解物などからなる冷感増強剤であり、かかる冷感増強剤を冷感製品に添加することにより冷感製品に含まれる冷感物質の本来の冷感を一層増強する冷感増強法に関する。
近年、ライフスタイルあるいは消費者のニーズが大きく変化し、日常使用される化粧品、ヘアーケアー製品、トイレタリー製品、入浴剤、医薬品などの各種製品は、製品に本来要求される機能の他に、使用中あるいは使用後に強い清涼感が得られるような機能を付与されたものが好まれるようになってきた。従来より、皮膚や口の粘膜に対して生理的に冷たい感じを与える、いわゆる冷感作用を有する化合物として、ハッカ油の主成分であるメントールが知られており、これは香味料として食料品、飲料、歯磨、タバコなどの中に、また冷感剤として夏期に使用される化粧品、シャンプー、リンス、ヘアーコンディショナーなどのヘアーケアー製品、ボディシャンプーなどのボディケア−製品、ハップ剤、入浴剤、虫除けスプレーなどに広汎に使用されている。 このメントールの冷感作用は、気化の際の潜熱によるものではなく、メントールが人体中の知覚神経末梢に直接作用することによる生理学的効果、すなわちメントールが神経末梢の冷たさを感覚する冷感受容器に直接刺激を与え、それが次に中枢神経に刺激を与えることによるものと考えられている。このようにメントールは優れた冷感作用を有するものではあるが、更に強い清涼感を求めてメントールを多量に使用した場合は、皮膚や粘膜に対する刺激が強くなる可能性があり、また、特有の香りを有していることもあり、その使用量には制限されることがあった。
より強い清涼感を求める試みは従来から数多くなされており、例えば冷感剤として使用される香料として、メンチルアセテート、メントン、イソメントン、サビネンハイドレート、イソプレゴール、ピペリトール、p−メンタン−3−カルボン酸アミド、p−メンタンジオール、メンチルグルコシド、メンチル−2−ピロリドン−5−カルボキシレート、メンチルケトアルカノエート、メンチルN−アセチルグリシン、メンチルヒドロキシアルカノエート、2−メントキシテトラヒドロピラン、2−メントキシテトラヒドロフラン、メントキシプロパン−1,2−ジオール、メンチル3−ヒドロキシブチレート、1−アルコキシ−3−メントキシプロパン−2−オール、メントンケタール類、3−ヒドロキシメチル−p−メンタンアルカノエート、2−ヒドロキシメチルメントールなどが知られており(非特許文献1)、また、メントールと併用して用いられる物質として例えば、フィロズルチン、スピラントール、アネトール、ガジュツ抽出物、ラベンダー油、ソブレロール、2−ヒドロキシシネオール類、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキシアミド、ジオキソラン−2−酢酸誘導体なども知られている(非特許文献1)。
最近では、冷感物質とカチオン型界面活性剤との組合せ(特許文献1)、冷感物質とカフェイン類との組合せ(特許文献2)などが提案されているが、必要添加量やその効果において十分なものとはいえず、更なる開発が望まれていた。
特開2002−114649号公報 特許請求の範囲 特開2003−128583号公報 特許請求の範囲 特許庁公報 周知・慣用技術集(香料)第I部 香料一般 211−215頁
本発明の課題は、微量添加で効果のある冷感増強剤の提供、かかる増強剤が添加された冷感製品の提供、並びに冷感増強法を提供することである。
本発明者らは、古くから食用に供されて人体内に摂取され、高い安全性が実証されている多種多様の天然物成分を鋭意検索した結果、意外にも、キナ酸もしくはその誘導体、これらを含む茶葉抽出物、コーヒー豆加水分解物などに冷感を非常に強く増強する効果があることを見出し、これを冷感製品に添加することによって冷感を極めて強く増強できる知見を得て本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一般式(1):
Figure 2006104070
(式中、R、R、R、Rは同一又は異なって水素又はポリヒドロキシシンナモイル基を表す。)で表されるキナ酸誘導体を含有することを特徴とする、冷感物質の冷感増強剤であり、また、一般式(2):
Figure 2006104070
(式中、R、R、R、Rは同一又は異なって水素又はポリヒドロキシシンナモイル基を表す。)で表されるキナ酸誘導体を含有することを特徴とする、冷感物質の冷感増強剤であり、詳しくは、式(1)又は式(2)で表されるキナ酸誘導体が、キナ酸、3−カフェオイルキナ酸(クロロゲン酸)、1−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸、5−カフェオイルキナ酸、3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸又は4,5−ジカフェオイルキナ酸であることを特徴とする。
また、本発明は、茶葉から水及び/又は極性有機溶媒を用い抽出して得られるキナ酸を含む抽出物からなることを特徴とする冷感剤の冷感増強剤である。そして、茶葉から極性有機溶媒を用い抽出して得られるキナ酸を含む抽出物を更に精製工程に付して得られる精製物からなること;精製が吸着剤による処理であること;精製が吸着剤による処理と、分離膜による処理、有機溶媒添加による不溶物処理および陽イオン交換樹脂による処理から選択される1又は2以上の精製方法との併用であることをそれぞれ特徴とする。
また、本発明は、コーヒー豆抽出物を加水分解処理し、加水分解処理物を精製して得られるキナ酸を含むコーヒー豆加水分解物からなることを特徴とする冷感増強剤である。そして、コーヒー豆抽出物を、酵素を用いて加水分解処理し、不溶物を除去後加水分解処理物を吸着剤と接触させて精製して得られるキナ酸を含むコーヒー豆加水分解物からなることを特徴とする。
また、本発明は、冷感物質がメントール、メンチルアセテート、メントン、イソメントン、カンファー、エリスリトール、サリチル酸メチル、サリチル酸モノグリコール、サビネンハイドレート、イソプレゴール、ピペリトール、p−メンタン−3−カルボン酸アミド、p−メンタンジオール、メンチルグルコシド、メンチル−2−ピロリドン−5−カルボキシレート、メンチルケトアルカノエート、メンチルN−アセチルグリシン、メンチルヒドロキシアルカノエート、2−メントキシテトラヒドロピラン、2−メントキシテトラヒドロフラン、メントキシプロパン−1,2−ジオール、メンチル3−ヒドロキシブチレート、1−アルコキシ−3−メントキシプロパン−2−オール、メントンケタール、3−ヒドロキシメチル−p−メンタンアルカノエート、2−ヒドロキシメチルメントールからなる群から選ばれる1種又は2種以上であり、また、冷感増強剤の添加量が冷感物質1質量部に対して10−4〜1質量部であることを特徴とする。
また、本発明は、冷感増強剤が0.01〜500ppm添加されてなる冷感物質を含む外用剤、経口摂取可能な製品又は口腔内で使用される製品であり、また、冷感増強剤を、冷感物質を含む外用剤、経口摂取可能な製品又は口腔内で使用される製品に、冷感増強有効量を添加することを特徴とする冷感増強法である。
本発明の冷感増強剤におけるキナ酸は、緑茶や紅茶などの古くから飲食されている茶葉に含まれる成分であるため安全性は極めて高い。また、ごく少量の使用でも十分な冷感増強効果を奏し、冷感物質の使用量を減量することができ、添加される冷感製品が持つ本来の特性を損なうことがない。また、本冷感増強剤を添加すれば、従来のように冷感物質を増量することなく、強い清涼感を得ることができる。更に、本発明の素材は、入手が容易でかつ経済性に優れる冷感増強剤である。
キナ酸の誘導体であるクロロゲン酸、1−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸、5−カフェオイルキナ酸、3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸、4,5−ジカフェオイルキナ酸などのポリヒドロキシシンナモイルキナ酸からなる冷感増強剤もキナ酸からなる冷感増強剤とほぼ同様の効果を奏する。茶葉から水及び/又は極性有機溶媒を用いて抽出して得られるキナ酸を含む抽出物からなる冷感増強剤もキナ酸と同様に安全性、経済性に優れるが、特にキナ酸単独からなる冷感増強剤に比べて冷感製品に添加した場合の冷感増強効果は一層向上する。コーヒー豆を加水分解処理し、加水分解処理物を精製して得られるキナ酸を含むコーヒー豆加水分解物からなる冷感増強剤も、上記冷感増強剤と同様に、安全性、経済性に優れ、冷感増強効果も高い。
(1)冷感製品
本発明において、冷感増強の対象とされ、冷感増強剤が適用される冷感製品とは、冷感物質を含む製品である。冷感物質とは、例えばメントール、メンチルアセテート、メントン、イソメントン、カンファー、エリスリトール、サリチル酸メチル、サリチル酸モノグリコール、サビネンハイドレート、イソプレゴール、ピペリトール、p−メンタン−3−カルボン酸アミド、p−メンタンジオール、メンチルグルコシド、メンチル−2−ピロリドン−5−カルボキシレート、メンチルケトアルカノエート、メンチルN−アセチルグリシン、メンチルヒドロキシアルカノエート、2−メントキシテトラヒドロピラン、2−メントキシテトラヒドロフラン、メントキシプロパン−1,2−ジオール、メンチル3−ヒドロキシブチレート、1−アルコキシ−3−メントキシプロパン−2−オール、メントンケタール、3−ヒドロキシメチル−p−メンタンアルカノエート、2−ヒドロキシメチルメントールなどが例示され、これらを使用した化粧料、浴剤などの外用剤、食品、飲料、医薬品や医薬部外品などの経口摂取可能な製品又は口腔内で使用される製品であるが、具体的には、外用剤:特に夏期に使用される化粧品、シャンプー、リンス、ヘアーコンディショナーなどのヘアーケアー製品、ボディシャンプーなどのボディケア−製品、ハップ剤、入浴剤、虫除けスプレーなどや、経口摂取可能な製品又は口腔内で使用される製品:チューインガム、キャンディ、錠菓、アイスクリーム、飲料、歯磨き、口中清涼剤、洗口剤などが挙げられる。
(2)キナ酸誘導体
本発明におけるキナ酸誘導体にはキナ酸そのものも含まれる。本発明の冷感増強剤に使用するキナ酸、すなわち1,3,4,5−テトラヒドロキシシクロヘキサン−1−カルボン酸は、化学合成物として通常の市販品をそのまま使用することもできるが、天然由来物、すなわちキナ酸もしくはキナ酸誘導体を含む天然物から抽出し単離して得られるものを広く使用することもできる。そのような天然物の例としては、例えば茶葉、コーヒー、オオムギ、サツマイモ、バレイショ、ヤムイモ、サトイモ、キャベツ、シュンギク、アーティチョーク、チコリー、ヒマワリ、ゴボウ、フキ、ナスビ、トマト、コウサイ、レンコン、ダイズ、ソラマメ、グアー、リンゴ、ナシ、モモ、セイヨウスモモ、ウメ、アンズ、セイヨウミザクラ、セイヨウスミザクラ、ビワ、オランダイチゴ、クロキイチゴ、ラズベリー、クランベリー、クロスグリ、アカスグリ、セイヨウスグリ、ブルーベリー、ツルコケモモ、コケモモ、アボカド、オリーブ、キウイフルーツ、パインアップル、アマダイダイ、カカオ、マテ、メース、アニス、フェネル、コリアンダー、キャラウェイ、スターアニスなどが挙げられる。
キナ酸誘導体は、キナ酸残基を有していれば特に限定されるものではないが、キナ酸とポリヒドロキシ桂皮酸のエステルが好ましく、ポリヒドロキシ桂皮酸としてはカフェー酸、フェルラ酸、クマル酸等を挙げることができる。具体的にはクロロゲン酸等のカフェオイルキナ酸類、ジカフェオイルキナ酸類、フェルロイルキナ酸類、p−クマロイルキナ酸等のクマロイルキナ酸類等を挙げることができるが、クロロゲン酸、1−、4−、又は5−カフェオイルキナ酸、3,4−、3,5−又は4,5−ジカフェオイルキナ酸が好ましく、特にクロロゲン酸(すなわち3−カフェオイルキナ酸)が好ましい。これらに関しても化学合成物や天然由来物を広く使用することができ、通常の市販品をそのまま使用することもできる。例えば、生のコーヒー豆にはクロロゲン酸が多量に含まれるので、コーヒー生豆から抽出したクロロゲン酸を含む抽出物をそのままあるいは精製して冷感増強剤として使用することもできる。
(3)キナ酸を含む茶葉抽出物
1)原材料
原材料の茶葉は、ツバキ科茶の樹(Camellia sinensis var.) の芽、葉、茎であり、品種、産地を問わず使用することができ、また、生であっても、前処理を施したものであってもよい。茶の前処理方法としては不発酵、半発酵、発酵があるが、いずれの処理方法によるものでもよい。不発酵茶としては緑茶(煎茶、玉露、かぶせ茶、番茶、玉緑茶、抹茶、ほうじ茶等)、半発酵茶としてはウーロン茶、包種茶等、発酵茶としては紅茶が挙げられる。
2)抽出
原材料の茶葉を水及び/又は極性有機溶媒を用いて抽出する。極性有機溶媒としてはメタノール、エタノール、2−プロパノール、アセトン等の溶媒が例示され、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができ、必要に応じて水との混合形態すなわち水溶液の形で使用される。抽出に用いる溶媒は人体への安全性と取扱性の観点から水又はエタノール、プロパノール、ブタノールのような炭素数2〜4の脂肪族アルコールが望ましく、特に水又はエタノール又はこれらの混合物が最も望ましい。抽出に用いる溶媒の量は任意に選択できるが、一般には茶葉の1〜30倍量(重量)が用いられ、好ましくは5〜20倍量が用いられる。抽出の温度及び時間は任意に定めることができ、特に限定されるものではないが、10〜100℃にて1〜12時間、好ましくは1〜2時間が適当である。茶葉等から抽出した抽出液は不溶物を除去した後、そのまま冷感増強剤として使用することもできるが、抽出液を必要に応じて濃縮した後、下記の精製処理を行うことにより、更に増強効果に優れた冷感増強剤を得ることができる。
3)精製
前記抽出処理に続く精製処理により、着色物質、カフェイン、カテキン類、多糖類、たんぱく質、カルシウム、カリウム、ナトリウム等のミネラル成分、テアニン等のアミノ酸類等の夾雑物が除去され、冷感増強効果が更に高められる。好適な精製方法としては、以下に述べるように、(A)吸着剤による処理、(B)分離膜による処理、(C)有機溶媒添加による不溶物処理および(D)陽イオン交換樹脂による処理、を挙げることができ、中でも(A)吸着剤による処理が好ましい。
(A)吸着剤による処理
前記工程で得られた抽出液を、合成吸着剤又は活性炭のような吸着剤に接触させる精製方法である。吸着剤の比表面積が300〜600m/g、細孔径が50〜300オングストロームのものが好適である。吸着剤の種類としては、合成吸着剤であれば特に限定されるものではなく、例えばスチレン−ジビニルベンゼン共重合体系樹脂の合成吸着剤である「ダイヤイオンHP」(三菱化学社製、商品名)やアクリル酸エステル系樹脂の合成吸着剤「アンバーライトXAD−7」(オルガノ社製、商品名)などが挙げられる。これら樹脂に接触させる方法はバッチ式、カラム式のいずれでも良いが、商業的生産規模ではカラム方式の方が一般的で、好ましい処理条件としては空間速度SV=1を挙げることができる。
(B)分離膜による処理
膜(濾過)処理により高分子である多糖類およびたんぱく質を除去して精製する方法であり、膜の種類としては限外濾過膜、逆浸透膜、透析膜を利用できる。
(C)有機溶媒添加による不溶物処理
抽出液又はその濃縮液に有機溶媒を添加して、析出する不溶物を除去することにより精製する方法である。添加する有機溶媒は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、アセトン等が例示され、中でも安全性と取扱性の点からエタノールが好適である。添加量は特に限定されるものではないが抽出液又は濃縮液1質量部に対して0.1〜10質量部が用いられる。
(D)陽イオン交換樹脂による処理
抽出液又は濃縮液を陽イオン交換樹脂に接触することにより精製する方法である。吸着能力、強度の観点からイオン交換体のマトリックスが有機合成ポリマーのものが好ましい。陽イオン交換樹脂の種類は特に限定されるものではないが、例えば好適なものとしてスチレン系樹脂でスルホン酸基を交換基とする「アンバーライトIRA−400」(オルガノ社製、商品名)や「ダイヤイオンSK1B」などが挙げられる(三菱化学社製、商品名)。
より増強効果の高い冷感増強剤を得るための最も好ましい精製方法としては、上記の吸着剤による処理を必須とし、更に分離膜による処理、有機溶媒添加による不溶物処理および陽イオン交換樹脂による処理から選択される1又は2以上の精製方法を組み合わせて併用する。精製工程で得られた液状組成物はそのままで冷感の増強剤として使用できるが、減圧濃縮や凍結乾燥などにより溶媒を除去し、粉末状として使用するのが好ましい。
(4)キナ酸を含むコーヒー豆加水分解物
1)原材料
原材料のコーヒー豆は、産地品種により制限されることなく任意の豆を用いることができる。生のコーヒー豆にはクロロゲン酸類が多量に含まれているが、焙煎したコーヒー豆には焙煎時にクロロゲン酸類が加水分解されてキナ酸が生じている。従って、原材料が焙煎したコーヒー豆である場合は、茶葉と同様に前述の抽出精製工程を経て冷感増強剤とすることができる。
コーヒー生豆などクロロゲン酸等のキナ酸誘導体が含まれる原材料の場合は、クロロゲン酸等を含む抽出物をそのまま冷感増強剤として使用することができるが、キナ酸の冷感増強効果がクロロゲン酸等より高いことから、クロロゲン酸等を加水分解してキナ酸を含む抽出物とするのが好ましい。また、加水分解により得られたキナ酸を含む抽出物から未反応のクロロゲン酸等を除去することにより、クロロゲン酸等に由来する苦味が除去された、更に効果の高い冷感増強剤を得ることができる。この場合は、水及び/又は極性有機溶媒により抽出し、その後溶媒を除去して酵素又はアルカリにて加水分解したものを精製工程に付して冷感増強剤を得ることができる。
2)抽出液の加水分解処理
コーヒー生豆を用いる場合、クロロゲン酸等として得られた抽出液を加水分解する際は、不溶物を除去した後、必要に応じて濃縮工程を経て、好適には以下のように酵素又はアルカリを用いて加水分解する。
(A)酵素による加水分解
得られた抽出液が水抽出液の場合はそのまま、水溶性溶媒を含む場合は濃縮等により水溶性溶媒の量を5%以下にした後、酵素処理を行うことが望ましい。酵素分解にはタンナーゼ又はクロロゲン酸エステラーゼが用いられる。利用できるタンナーゼの種類としては特に限定されるものではなく、麹菌などの糸状菌、酵母、細菌などの微生物、特にAspergillus属やPenicillium属から産生されるタンナーゼを挙げることができるが、好ましくはAspergillus属、特に好ましくはAspergillus oryzeから産生されるタンナーゼが用いられる。
利用できるクロロゲン酸エステラーゼの種類についても特に限定されるものではなく、Aspergillus属、Penicillium属、Botrytis属などの糸状菌により産生されるものを挙げることができるが、好ましくはAspergillus属、特に好ましくはAspergillus japonicsやAspergillus nigerから産生されるクロロゲン酸エステラーゼが用いられる。これらの酵素は、キッコーマン株式会社より入手することもできる。また、これらの酵素は各種の固定化方法により固定化したものを使用することで、更に好便な効果を得ることも可能となる。酵素分解の条件は特に限定されるものではないが、好ましくは30〜50℃で1〜48時間、特に好ましくは35〜45℃で2〜24時間が適当である。
酵素分解物は不溶物を濾過除去後、精製工程に付されるが、精製方法としては好ましくは合成樹脂吸着剤に接触することにより、未反応のクロロゲン酸、副生成物のカフェー酸、或いはカフェイン等の夾雑物や苦味成分を除去することにより精製される。また、吸着剤は比表面積が300〜600m/g、細孔径が50〜300オングストロームのものが好ましく、例えばスチレン−ジビニルベンゼン系合成吸着剤「ダイヤイオンHP」(三菱化学社製、商品名)などを使用でき、「ダイヤイオンHP−20」(三菱化学社製、商品名)が特に好ましい。これら陽イオン交換樹脂や合成樹脂吸着剤に接触させる方法はバッチ式、カラム式いずれでも良いが、商業生産規模ではカラム方式の方が一般的で、好ましい処理条件としては空間速度SV=1が挙げられる。
(B)アルカリによる加水分解
アルカリ加水分解を行う場合は、コーヒー豆を微粉砕し、これにアルカリ水溶液を加えて60〜90℃で10〜60分間加熱攪拌する。アルカリ水溶液としては、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの水溶液が用いられ、好ましくは水酸化カルシウムが用いられる。加水分解後、反応液に、塩酸、硫酸、蓚酸、リン酸などの酸を加えて中和処理する。
中和処理した加水分解液をイオン交換膜電気透析装置にかけ、中和により生成した塩を除去する。脱塩は陰イオン交換膜分画分子量100〜300、好ましくは100相当膜を用いて行うのが望ましく、また、陽イオン交換膜は特に制限無く用いられる。
上記の加水分解処理を行って得られた液状組成物は、そのままで冷感増強剤として使用することもできるが、好ましくは減圧濃縮、凍結乾燥などにより水などの溶媒を除去し、粉末状の冷感増強剤を得る。なお、こうした粉末状のキナ酸を含む茶葉抽出物からなる冷感増強剤中のキナ酸、単糖類の含有率はそれぞれ約5〜35質量%、1〜40質量%であり、一方、粉末状のキナ酸を含むコーヒー豆加水分解物からなる冷感増強剤中のキナ酸、単糖類の含有率はそれぞれ約30〜50質量%、20〜40質量%である。
(5)冷感増強剤の添加量
本発明の冷感増強剤の、冷感物質に対する添加量は特に限定されるものではないが、通常は冷感物質1質量部に対して10−5〜10質量部で用いられ、好ましくは10−4〜1質量部で用いられ、最も好ましくは10−3〜10−1質量部で用いられる。添加量が10−5質量部未満の場合は効果が十分でない場合があり、10質量部を越えて使用する場合は経済的に有利とならない場合がある。本発明の冷感増強剤は、冷感製品の製造段階で適宜添加することができる。添加量は、冷感増強剤の濃度又は冷感製品に含有されている冷感物質の種類や閾値によっても多少異なるが、一般的に冷感製品に対して0.01〜500ppmの添加量(抽出物の固形成分として)が適当である。化粧品や食品などの本来の香りに影響を及ぼさない閾値の範囲内で添加する観点からは0.1〜200ppmが好ましく、特に0.1〜100ppmが好ましい。
(6)他の添加物
本発明の冷感増強剤には更に各種添加物、例えば甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、苦味料、酸味料、乳化剤、強化剤、製造用剤及び香料などを添加して各種製剤として用いることもできる。本発明で更に用いることのできる香料としては、例えばアセト酢酸エチル、アセトフェノン、アニスアルデヒド、α−アミルシンナムサルデヒド、アントラニル酸メチル、イオノン、イソオイゲノール、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸エチル、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸3−ブテニル、イソチオシアン酸4−ペンテニル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸3−メチルチオプロピル、イソチオシアネート類、インドール及びその誘導体、γ−ウンデカラクトン、エステル類、エチルバニリン、エーテル類、オイゲノール、オクタノール、オクタナール、オクタン酸エチル、ギ酸イソアミル、ギ酸ゲラニル、ギ酸シトロネリル、ケイ皮酸、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸メチル、ケトン類、ゲラニオール、酢酸イソアミル、酢酸エチル、酢酸ゲラニル、酢酸シクロヘキシル、酢酸シトロネリル、酢酸シンナミル、酢酸テルピニル、酢酸フェネチル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、酢酸l−メンチル、酢酸リナリル、サリチル酸メチル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、1,8−シネオール、脂肪酸類、脂肪族高級アルコール類、脂肪族高級アルデヒド類、脂肪族高級炭化水素類、シンナミルアルコール、シンナムアルデヒド、チオエーテル類、チオール類、デカナール、デカノール、デカン酸エチル、テルピネオール、リモネン、ピネン、ミルセン、タピノーレン、テルペン系炭化水素類、γ−ノナラクトン、バニリン、パラメチルアセトフェノン、ヒドロキシシトロネラール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、ピペロナール、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸エチル、フェノールエーテル類、フェノール類、フルフラール及びその誘導体、プロピオン酸、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ベンジル、ヘキサン酸、ヘキサン酸アリル、ヘキサン酸エチル、ヘプタン酸エチル、l−ペリラアルデヒド、ベンジルアルコール、ベンズアルデヒド、芳香族アルコール類、芳香族アルデヒド類、d−ボルネオール、マルトール、N−メチルアントラニル酸メチル、メチルβ−ナフチルケトン、dl−メントール、酪酸、酪酸イソアミル、酪酸エチル、酪酸シクロヘキシル、酪酸ブチル、ラクトン類、リナロオール等の合成或いは天然由来の香料の他、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツなどシトラス系精油類、アップル、バナナ、グレープ、メロン、ピーチ、パイナップル、ストロベリーなどフルーツ系の精油或いは回収フレーバー、ミルク、クリーム、バター、チーズ、ヨーグルトなど乳系の抽出香料、緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、ココアなど嗜好品系の回収フレーバー、アサノミ、アサフェチダ、アジョワン、アニス、アンゼリカ、ウイキョウ、ウコン、オレガノ、オールスパイス、オレンジノピール、カショウ、カッシア、カモミール、カラシナ、カルダモン、カレーリーフ、カンゾウ、キャラウェー、クチナシ、クミン、クレソン、クローブ、ケシノミ、ケーパー、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サッサフラス、サフラン、サボリー、サルビア、サンショウ、シナモン、シャロット、ジュニパーベリー、ショウガ、スターアニス、セイヨウワサビ、セロリー、ソーレル、タイム、タマネギ、タマリンド、タラゴン、チャイブ、ディル、トウガラシ、ナツメグ、ニガヨモギ、ニジェラ、ニンジン、ニンニク、バジル、パセリ、バニラ、パプリカ、ヒソップ、フェネグリーク、ホースラディッシュ、マジョラム、ミョウガ、ラベンダー、リンデン、レモングラス、レモンバーム、ローズ、ローズマリー、ローレル、ワサビなどから得られる香辛料抽出物、アイスランドモス、アカヤジオウ、アケビ、アサ、アサフェチダ、アジアンタム、アジョワン、アズキ、アスパラサスリネアリス、アップルミント、アーティチョーク、アニス、アボカド、アマチャ、アマチャズル、アミガサユリ、アミリス、アーモンド、アリタソウ、アルカンナ、アルテミシア、アルニカ、アルファルファ、アロエ、アンゴスツラ、アンゴラウィード、アンズ、アンズタケ、アンゼリカ、アンバー、アンバーグリス、アンブレット、イカ、イカリソウ、イグサ、イースト、イタドリ、イチゴ、イチジク、イチョウ、イノコヅチ、イランイラン、イワオウギ、インペラトリア、インモルテル、ウィンターグリーン、ウォータークレス、ウコギ、ウコン、ウスバサイシン、ウッドラフ、ウニ、ウメ、ウーロンチャ、エゴマ、エノキダケ、エビ、エビスグサ、エリゲロン、エルダー、エレウテロコック、エレカンペン、エレミ、エンゴサク、エンジュ、エンダイブ、欧州アザミ、オウレン、オオバコ、オカゼリ、オキアミ、オーク、オークモス、オケラ、オスマンサス、オポポナックス、オミナエシ、オモダカ、オランダセンニチ、オリガナム、オリス、オリバナム、オリーブ、オールスパイス、オレンジ、オレンジフラワー、カイ、カイニンソウ、カカオ、カキ、カサイ、カシューナッツ、カスカラ、カスカリラ、カストリウム、カタクリ、カツオブシ、カッシー、カッシャフィスチュラ、カテキュ、カニ、カーネーション、カノコソウ、カモミル、カヤプテ、カラシ、カラスウリ、カラスビシャク、ガラナ、カラムス、ガランガ、カーラント、カリッサ、カリン、カルダモン、ガルバナム、カレー、カワミドリ、カンゾウ、ガンビア、カンラン、キウィーフルーツ、キカイガラタケ、キキョウ、キク、キクラゲ、キササゲ、ギシギシ、キダチアロエ、キナ、キハダ、キバナオウギ、ギボウシ、ギムネマシルベスタ、キャットニップ、キャラウェイ、キャロップ、キュウリ、キラヤ、キンミズヒキ、グァバ、グァヤク、クコ、クサスギカズラ、クサボケ、クズ、クスノキ、クスノハガシワ、グーズベリー、クチナシ、クベバ、クマコケモモ、グミ、クミン、グラウンドアイビー、クララ、クラリセージ、クランベリー、クリ、クルミ、クリーム、グレインオブパラダイス、クレタディタニー、グレープフルーツ、クローバー、クローブ、クロモジ、クロレラ、クワ、クワッシャ、ケイパー、ゲットウ、ケード、ケブラコ、ゲルマンダー、ケンチュール、ケンポナシ、ゲンノショウコ、コウジ、コウダケ、コウチャ、コウホネ、コカ、コガネバナ、コクトウ、コクルイ、ココナッツ、ゴシュユ、コショウ、コスタス、コストマリー、コパイパ、コーヒー、コブシ、ゴボウ、ゴマ、コーラ、コリアンダー、コルツフート、ゴールデンロッド、コロンボ、コンサイ、コンズランゴ、コンフリー、サイプレス、魚、サクラ、サクランボ、ザクロ、サケカス、ササ、ササクサ、サーチ、サッサフラス、サフラン、サポジラ、サボテン、サラシナショウマ、サルサパリラ、サルシファイ、サルノコシカケ、サンザシ、サンシュユ、サンショウ、サンタハーブ、サンダラック、サンダルウッド、サンダルレッド、シイタケ、ジェネ、シダー、シトラス、シトロネラ、シヌス、シベット、シマルーバ、シメジ、シャクヤク、ジャスミン、ジャノヒゲ、ジャボランジ、シャロット、シュクシャ、ジュニパーベリー、ショウガ、ショウユ、ショウユカス、ジョウリュウシュ、ショウロ、シロタモギタケ、ジンセン、シンナモン、酢、スイカ、スイセン、スギ、スターアニス、スターフルーツ、スチラックス、スッポン、スッポンタケ、ズドラベッツ、スネークルート、スパイクナード、スプルース、スベリヒユ、スローベリー、セイボリー、セキショウ、セージ、ゼドアリー、セネガ、ゼラニウム、セロリー、センキュウ、センタウリア、センゲン、セントジョーンズウォルト、センナ、ソース、ダイオウ、ダイズ、タイム、タケノコ、タコ、タデ、ダバナ、タマゴ、タマゴタケ、タマネギ、タマリンド、ダミアナ、タモギタケ、タラゴン、タラノキ、タンジー、タンジェリン、タンポポ、チェリモラ、チェリーローレル、チェリーワイルド、チガヤ、チコリ、チーズ、チチタケ、チャイブ、チャービル、チャンパカ、チュベローズ、チョウセンゴミシ、チラータ、ツクシ、ツケモノ、ツタ、ツバキ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ツルドクダミ、ディアタング、ティスル、ディタニー、ディル、デーツ、テンダイウヤク、テンマ、トウガラシ、トウキ、ドウショクブツタンパクシツ、ドウショクブツユ、トウミツ、トウモロコシ、ドクダミ、トチュウ、ドッググラス、トマト、ドラゴンブラッド、ドリアン、トリュフ、トルーバルサム、トンカ、ナギナタコウジュ、ナシ、ナスターシャム、ナッツ、ナットウ、ナツメ、ナツメグ、ナデシコ、ナメコ、ナラタケ、ニアウリ、ニュウサンキンバイヨウエキ、ニンジン、シンニク、ネズミモチ、ネットル、ネムノキ、ノットグラス、バイオレット、パイナップル、ハイビスカス、麦芽、ハコベ、バジル、ハス、ハスカップ、パースカップ、パセリ、バター、バターオイル、バターミルク、バーチ、ハチミツ、パチュリー、バックビーン、ハッコウシュ、ハッコウニュウ、ハッコウミエキ、パッションフルーツ、ハツタケ、バッファローベリー、ハトムギ、ハナスゲ、バナナ、バニラ、ハネーサックル、パパイヤ、バーベリー、ハマゴウ、ハマスゲ、ハマナス、ハマボウフウ、ハマメリス、バラ、パルマローザ、パンダナ、バンレイシ、ヒキオコシ、ヒシ、ピスタチオ、ヒソップ、ヒッコリー、ピーナッツ、ヒノキ、ヒバ、ピプシシワ、ヒメハギ、ヒヤシンス、ヒラタケ、ビワ、ビンロウ、フェイジョア、フェネグリーク、フェンネル、フジバカマ、フジモドキ、フスマ、フーゼルユ、プチグレイン、ブチュ、ブドウ、ブドウサケカス、フトモモ、ブナ、ブナハリタケ、ブラックキャラウェイ、ブラックベリー、プラム、ブリオニア、プリックリーアッシュ、プリムローズ、プルネラ、ブルーベリー、ブレッドフルーツ、ヘイ、ベイ、ヘーゼルナッツ、ベチバー、ベーテル、ベニバナ、ペニーロイヤル、ヘビ、ペピーノ、ペプトン、ベルガモット、ベルガモットミント、ペルーバルサム、ベルベナ、ベロニカ、ベンゾイン、ボアドローズ、ホアハウンド、ホウ、ホウキタケ、ホウショウ、ボウフウ、ホエイ、ホオノキ、ホースラディッシュ、ボタン、ホップ、ポピー、ポプラ、ポポー、ホホバ、ホヤ、ボルドー、ボロニア、マイタケ、マグウォルト、マシュマロー、マジョラム、マスティック、マソイ、マタタビ、マチコ、マツ、マツオウジ、マッシュルーム、マツタケ、マツブサ、マツホド、マテチャ、マメ、マリーゴールド、マルバダイオウ、マルメロ、マレイン、マロー、マンゴー、マンゴスチン、ミカン、ミシマサイコ、ミソ、ミツマタ、ミツロウ、ミート、ミモザ、ミョウガ、ミルク、ミルテ、ミルフォイル、ミルラ、ミロバラン、ムギチャ、ムスク、ムラサキ、メスキート、メドウスィート、メハジキ、メープル、メリッサ、メリロット、メロン、モウセンゴケ、モニリアバイヨウエキ、モミノキ、モモ、モロヘイヤ、ヤクチ、ヤマモモ、ユーカリ、ユキノシタ、ユズ、ユッカ、ユリ、ヨウサイ、ヨロイグサ、ライオンズフート、ライチ、ライフエバーラスティングフラワー、ライム、ライラック、ラカンカ、ラカンショウ、ラズベリー、ラタニア、ラディッシュ、ラブダナム、ラベンダー、ラングウォルト、ラングモス、ランブータン、リキュール、リーク、リツェア、リナロエ、リュウガン、リョウフンソウ、リョクチャ、リンゴ、リンデン、リンドウ、ルー、ルリジサ、レセダ、レモン、レモングラス、レンギョウ、レンゲ、レンブ、ローズマリー、ロベージ、ローレル、ロンゴザ、ワサビ、ワタフジウツギ、ワームウッド、ワームシード、ワラビ、ワレモコウなどから得られる天然香料が例示され、適宜選択して使用される。香料の添加量は特に限定されるものではないが、一般的には本発明の冷感増強剤中、0.0001〜50質量%、好ましくは0.001〜30質量%、最も好ましくは0.01〜10質量%の添加量で用いられる。本発明の冷感増強剤の使用形態は、そのまま或いは希釈した状態、乳化状態、更には粉化した様々な製剤の形で用いることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例の記載に限定されるものではない。
[実施例1](キナ酸含有緑茶抽出物)
緑茶葉100gに蒸留水2,000gを加え、60℃で一時間攪拌した。40℃まで冷却後、遠心濾過器を用いて茶葉及び不溶物を分離後、分離液をセライト濾過し1,780gの抽出液を得た。その抽出液を減圧下、液温50℃で液量が300gになるまで濃縮した。この濃縮液300gに95%エタノール360gを加えた後、10℃まで冷却し生じた不溶物をセライト濾過し、濾液593gを得た。更にその濾液に活性炭12gを加え、30分間攪拌後セライト濾過し、濾液を凍結乾燥することによりキナ酸含有緑茶抽出物からなる本発明の冷感増強剤2.2gを得た。HPLCを用いて分析した結果含まれる成分は、質量比で、キナ酸7.6%、グルコース0.76%、フルクトース0.81%、スクロース7.95%、テアニン3.16%であった。
[実施例2](キナ酸含有紅茶抽出物)
紅茶葉100gに蒸留水2,000gを加え、1時間加熱還流した。冷却後、遠心濾過器で固液分離し、濾液1,920gを得た。その濾液に活性炭5gを加え、合成吸着剤(三菱化学社製「ダイヤイオンHP−20」(商品名))500mlを添加し、1時間攪拌した。その後濾過により合成吸着剤を除去し、濾液1,890gを得た。濾液1,890gを陽イオン交換樹脂(三菱化学社製「ダイヤイオンSK1B」(商品名))1,000mlを充填したカラムに供し、空間速度SV=1で送液した。通過液は限外濾過膜(日東電工社製「NTU−2120」)により濾過した。得られた濾液1,810gを凍結乾燥することにより、キナ酸含有紅茶抽出物からなる本発明の冷感増強剤5.9gを得た。HPLCを用いて分析した結果含まれる成分は質量比で、キナ酸17.0%、グルコース19.7%、フルクトース15.1%、スクロース2.2%、テアニン7.6%であった。
[実施例3](クロロゲン酸等を含有するコーヒー生豆抽出物)
コーヒー生豆300gを微粉砕した後、70%エタノール水溶液1,500mlを加え、90℃で2時間撹拌加熱した。冷却後、不溶性固形分を除去して、抽出液1,100mlを得た。この抽出液を減圧下で濃縮してエタノールを除去した後、これに35%塩酸180gを加えて、抽出液中の塩酸濃度が約5%になるように調整し、70℃で1時間撹拌加熱した。冷却後、減圧下で300gになるまで濃縮し、得られた濃縮液に20%水酸化ナトリウムを添加して中和し、次いで塩化メチレン600gを加えて充分混合撹拌した。水層を分離した後、ダイヤイオンHP−20樹脂(三菱化学社製、商品名)500mlを充填したカラムに通導した。次いで該樹脂を充分に水洗した後、95%エタノール水溶液750gでクロロゲン酸類を溶出させた。得られた溶出液を減圧濃縮後、乾燥してクロロゲン酸等を含有するコーヒー生豆抽出物からなる本発明の冷感増強剤27gを得た。
[実施例4](キナ酸含有コーヒー生豆加水分解抽出物)
コーヒー生豆500gを微粉砕した後、70%エタノール水溶液5,000mlを加え、2時間加熱還流した。冷却後、遠心濾過器で固液分離し、濾過液をエタノール含量5%以下まで減圧濃縮し、クロロゲン酸エステラーゼ(キッコーマン社製)1,000単位を加え40℃で3時間攪拌した。処理液を、遠心分離により不溶物を取り除き、合成吸着剤(三菱化学社製「ダイヤイオンHP−20」(商品名))1,000mlを充填したカラムに通導し、溶出してきた液を凍結乾燥することにより、キナ酸含有コーヒー生豆加水分解抽出からなる本発明の冷感増強剤26.6gを得た。HPLCを用いて分析した結果含まれる成分は質量比で、キナ酸32%、グルコース16%、フルクトース15%であった。なお、クロロゲン酸エステラーゼの1単位は30℃の水中において3−カフェオイルキナ酸を1分間に1マイクロモル加水分解する酵素量である。
[実施例5](キナ酸含有コーヒー生豆加水分解物)
コーヒー生豆100gを微粉砕した後、水酸化カルシウム30gと水1,000mlを加え、80℃で30分間加熱攪拌した。室温まで冷却後、固液分離して水溶液を得た。希塩酸を加えてpHを3に調整した後、活性炭脱色を行った。不溶物を濾過にて除去し、濾液を得た。この濾液をイオン交換膜電気透析装置(陽イオン交換膜分画分子量:300、陰イオン交換膜分画分子量:100)にて脱塩処理した後、減圧濃縮し、凍結乾燥することにより、キナ酸含有コーヒー生豆加水分解物からなる本発明の冷感増強剤9gを得た。HPLCを用いて分析した結果含まれる成分は質量比で、キナ酸35%、庶糖25%、単糖類11%、灰分9%であった。
[実施例6](キナ酸含有クランベリー抽出物)
クランベリー濃縮果汁600gを希釈し、ポーラスポリマー樹脂XAD−2(オルガノ社製)600mlを用いて脱色後、さらに活性炭で脱色、セライト濾過を経て、濾液2,800gを得た。この濾液を、イオン交換膜電気透析装置(陽イオン交換膜分画分子量:300、陰イオン交換膜分画分子量:300)を用いて透析し、塩廃液側に濃縮液を得た。これを、キナ酸濃度が2%、エタノール濃度が20%になるようにエタノール水溶液で希釈し、キナ酸含有クランベリー抽出物からなる本発明の冷感増強剤560gを得た。HPLCを用いて分析した結果含まれる成分は質量比で、キナ酸35%、クエン酸30%、リンゴ酸35%であった。
[試験例1](安全性試験 皮膚刺激性の評価)
本発明の冷感増強剤の皮膚刺激性を評価するため、健常人(24〜58歳男女)45人のモニターによるパッチテストを行った。
(試料)実施例4の冷感増強剤を精製水で膨潤させたもの。
(方法)上記試料について皮膚感作テスト用テープ「フィンチャンバー」(大正製薬製)を用いて、被験者の上腕屈側部、前膊内側に24時間閉塞貼付を行い判定した。すなわち、貼付後24時間経過した時点で試料を除去、その1時間後それぞれ皮膚の状態を観察して判定を行った。結果を表1に示した。
(判定基準)判定は以下の基準により行った。
(+)陽 性:紅斑を認めるもの。
(±)疑陽性:軽微の紅斑あるいはその疑いがあるもの。
(−)陰 性:反応が認められないもの。
Figure 2006104070
表1の結果より、本発明の冷感増強剤は、皮膚刺激性が認められなかった。
[試験例2](冷感作用評価)
メントール0.3%を含有するシャンプーを調製し、キナ酸(ナカライテスク社の試薬)を10ppm添加して本発明のシャンプーを調製した。冷感増強効果及び冷感持続性効果について、冷感増強剤を添加しないシャンプーをコントロールとして以下の評価を行った。
(評価方法)
評価者5名による2種(コントロール、検体)の相対評価
1.予めコントロール及び本発明のシャンプーの40%水溶液を調整しておく。
2.両手(手首まで)を40℃のお湯に1分間浸す。
3.軽く水分を拭き取り、手の甲の一方にコントロール、もう一方に本発明のシャンプーの40%水溶液をマイクロピペットで200μl滴下して全体に拡げる。
4.3分後冷感強度を評価する。
(冷感の増強効果確認):1回目評価(冷たく感じる方の手を挙げる)
5.再び40℃のお湯に両手を浸す。
6.軽く水分を拭き取り3分後に冷感強度を評価する。
(冷感の持続効果確認):2回目評価(冷たく感じる方の手を挙げる)
評価結果を表2に示した。
Figure 2006104070
表2の結果から、冷感増強効果については評価者全員に効果が認められ、冷感持続性効果については4名の評価者に効果が認められた。
[実施例7](ボディソープ)
処方例1にしたがい、水相部として精製水にプロピレングリコール、グリセリンなどを配合したものを用意し、これに実施例4の冷感増強剤を0.5%配合した。油相部として、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ジステアリン酸エチレングリコールなどの油性成分を配合したものを用意した。水相部を徐々に加熱し、約80℃になったところで、これに、ほぼ同じ温度に加熱された油相部を少しずつ添加し、攪拌して本発明のボディソープを調製した。また本発明の冷感増強剤を添加しないものを調製し標準品として比較した。
[処方例1](ボディソープ)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル
硫酸ナトリウム 15.0
ラウリル硫酸トリエタノールアミン 5.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0
ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
モノパルミチン酸グリセリン 1.0
吸着精製ラノリン 2.0
グリセリン 2.0
プロピレングリコール 3.0
防腐剤 0.1
ミント香料 0.1
本発明の冷感増強剤 0.5
精製水 64.3
合計 100.0
[試験例3](冷感作用の評価)
評価試験は以下のとおりに行った。すなわち、
1.各試験処方の40%水溶液を調製する。
2.試験室は予め25℃付近として、試験実施中は空気調和装置類を止めておく。
3.検体は標準と各処方1種を一組として試験を実施する。
4.被験者は両手のひら(手首まで)を40℃のお湯に1分間浸漬させる。
5.水分を軽くふき取った後、左手の甲に検体を200μL滴下して右指で延ばし均一にする。反対の手も同様に行う。
6.被験者は静止して5分後に冷感を評価する。試験者に対して冷感が強い方を挙手する。判断が付かない場合は「判らない」で挙手する(各表○印)。1回目の評価は使用時の初期冷感評価とした。
7.初期評価終了後、被験者は再度両手のひら(手首まで)を40℃のお湯に1分間浸漬させる(4.と同様)。
8.1分後水分を軽くふき取り、静止して5分後に冷感を評価する。試験者に対して冷感が強い方を挙手する。判断が付かない場合は「判らない」で挙手する(各表○印)。2回目の評価は冷感の持続性評価とした。
なお、6と8終了後、ただちに試験者は標準品(冷感増強剤なしの処方)に対する冷感の度合いについて被験者インタビューを行った。
インタビューに使用する冷感の評価基準(1回目、2回目共通)は下記の通り。
4 : 冷感が非常に強い
3 : 冷感が強い
2 : 冷感が少し強い
1 : 冷感が同程度である
0 : 冷感が弱い
ボディソープの冷感増強性試験結果を表3に示した。
Figure 2006104070
[実施例8](化粧水)
処方例2にしたがい、精製水に1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの保湿剤、オレイルアルコールなどの皮膚栄養剤と防腐剤、香料などを溶解したエチルアルコールとを室温にて混合した化粧料基剤に、実施例1の冷感増強剤を0.5%配合し、本発明の化粧水を調製した。また本発明の冷感増強剤を添加しないものを調製し標準品として比較した。
[処方例2](化粧水)
1,3−ブチレングリコール 6.0
グリセリン 4.0
オレイルアルコール 0.1
モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.5
ポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテル 0.5
エチルアルコール 10.0
防腐剤 0.1
ミント香料 0.1
本発明の冷感増強剤 0.5
精製水 78.2
合計 100.0
冷感増強性試験は試験例3と同様に行った。結果を表4に示した。
Figure 2006104070
[実施例9](ヘアシャンプー)
処方例3にしたがい、水相部として精製水にプロピレングリコール、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニオプロピル]ヒドロキシエチルセルロースなどを配合したものを用意し、これに実施例2の冷感増強剤を0.5%配合した。油相部として、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、高重合メチルポリシロキサン、ジステアリン酸エチレングリコールなどの油性成分を配合したものを用意した。水相部を徐々に加熱し、約80℃になったところで、これに、ほぼ同じ温度に加熱された油相部を少しずつ添加し、攪拌して本発明のヘアシャンプーとした。また本発明の冷感増強剤を添加しないものを調製し標準品として比較した。
[処方例3](ヘアシャンプー)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル
硫酸ナトリウム 9.0
ラウリル硫酸ナトリウム 4.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 3.0
高重合メチルポリシロキサン 2.0
メチルポリシロキサン 1.0
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0
プロピレングリコール 2.0
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−トリメチルアン
モニオプロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.5
ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
防腐剤 0.1
ミント香料 0.1
本発明の冷感増強剤 0.5
精製水 74.8
合計 100.0
冷感増強性試験は試験例3と同様に行った。結果を表5に示した。
Figure 2006104070
[実施例10](ヘアリンス)
処方例4にしたがい、水相部として精製水にグリセリンなどを配合したものを用意し、これに実施例3の冷感増強剤を0.5%配合した。油相部として、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、ステアリルアルコール、セチルアルコール、などの固形油分、高重合メチルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、流動パラフィンなどの液体油分、防腐剤、界面活性剤などの油性成分を配合したものを用意した。水相部を徐々に加熱し、約80℃になったところで、これに、ほぼ同じ温度に加熱された油相部を少しずつ添加し、乳化して本発明のヘアリンスとした。また本発明の冷感増強剤を添加しないものを調製し標準品として比較した。
[処方例4](ヘアリンス)
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
ステアリルアルコール 1.0
セチルアルコール 2.0
高重合メチルポリシロキサン 2.0
メチルポリシロキサン 1.0
流動パラフィン 1.0
グリセリン 6.0
防腐剤 0.1
ミント香料 0.1
本発明の冷感増強剤 0.5
精製水 84.3
合計 100.0
冷感増強性試験は試験例3と同様に行った。結果を表6に示した。
Figure 2006104070
[実施例11](洗顔クリーム)
処方例5にしたがい、水相部として精製水に1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール1500などを配合したものを用意し、これに実施例4の冷感増強剤を0.5%配合した。油相部として、ステアリン酸、ステアリルアルコール、モノステアリン酸グリセリンなどの固形油分、スクワラン、オクチルドデカノールなどの液体油分、防腐剤、界面活性剤などの油性成分を配合したものを用意した。水相部を徐々に加熱し、約80℃になったところで、これに、ほぼ同じ温度に加熱された油相部を少しずつ添加し、乳化してクリームとする。これに水酸化カリウムを溶解した精製水を徐々に加え、けん化して本発明の洗顔クリームとした。また本発明の冷感増強剤を添加しないものを調製し標準品として比較した。
[処方例5](洗顔クリーム)
ステアリン酸 2.0
ステアリルアルコール 6.0
水添ラノリン 4.0
スクワラン 9.0
オクチルドデカノール 10.0
1,3−ブチレングリコール 6.0
ポリエチレングリコール1500 4.0
ポリオキシエチレン(25)セチルエーテル 3.0
モノステアリン酸グリセリン 2.0
水酸化カリウム 0.5
防腐剤 0.1
ミント香料 0.1
本発明の冷感増強剤 0.5
精製水 52.8
合計 100.0
冷感増強性試験は試験例3と同様に行った。結果を表7に示した。
Figure 2006104070
[実施例11](乳液)
処方例6にしたがい、水相部として精製水に1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどを配合したものを用意し、これに実施例4の冷感増強剤を0.3%配合した。油相部として、ミツロウ、セチルアルコール、ワセリンなどの固形油分、スクワランなどの液体油分、防腐剤、界面活性剤などの油性成分を配合し、約80℃に加熱したものを用意した。約80℃に加熱した水相部にクインスシードなどの増粘剤を加え、ホモミキサーで攪拌しながら油相部を徐々に加え、乳化し、本発明の乳液とした。
[処方例6](乳液)
セチルアルコール 1.0
ミツロウ 0.5
オクチルドデカノール 2.0
ワセリン 2.0
スクワラン 6.0
エチルアルコール 5.0
グリセリン 4.0
1,3−ブチレングリコール 4.0
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(10) 1.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
クインスシード(マルメロ種子) 1.0
防腐剤 0.1
ミント香料 0.1
本発明の冷感増強剤 0.3
精製水 72.0
合計 100.0
[実施例12](クリーム)
処方例7にしたがい、水相部として、精製水に1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール1500などを配合したものを用意し、これに実施例4の冷感増強剤を0.3%配合した。油相部として、ステアリン酸、ステアリルアルコール、水添ラノリンなどの固形油分、スクワラン、オクチルドデカノールなどの液体油分、防腐剤、界面活性剤などの油性成分を配合したものを用意した。水相部を徐々に加熱し、約80℃になったところで、これに、ほぼ同じ温度に加熱された油相部を少しずつ添加し、乳化して本発明のクリームとした。
[処方例7](クリーム)
ステアリン酸 2.0
ステアリルアルコール 6.0
水添ラノリン 4.0
スクワラン 9.0
オクチルドデカノール 10.0
1,3−ブチレングリコール 6.0
ポリエチレングリコール1500 4.0
ポリオキシエチレン(25)セチルエーテル 3.0
モノステアリン酸グリセリン 2.0
防腐剤 0.1
ミント香料 0.1
本発明の冷感増強剤 0.3
精製水 53.5
合計 100.0
[実施例13](パック)
処方例8にしたがい、精製水に1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどを配合し、それに実施例4の冷感増強剤を0.3%配合した。これを70〜80℃に加熱し、カルボキシメチルセルロースなどの増粘剤、ポリビニルアルコールなどの皮膜剤を添加し攪拌溶解し、さらにエチルアルコールに防腐剤、界面活性剤などを溶解したものを添加して可溶化し、本発明のパックとした。
[処方例8](パック)
ポリビニルアルコール 15.0
カルボキシメチルセルロース 5.0
1,3−ブチレングリコール 4.0
グリセリン 1.0
エチルアルコール 12.0
防腐剤 0.1
ミント香料 0.1
本発明の冷感増強剤 0.3
ポリオキシエチレンオレイルエーテル 0.5
精製水 62.0
合計 100.0
[実施例14](軟膏剤)
処方例9にしたがい、水相部は精製水に1,3−ブチレングリコールなどを配合し、それに実施例4の冷感増強剤を0.5%配合した。油相部は、ミツロウ、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、高級脂肪酸などの固形油分、ワセリン、ラノリンなどの半固形分、流動パラフィンなどの液状油分に防腐剤、界面活性剤を混合し、80℃に加熱溶解した。次に、水相部を80℃に加熱溶解し、攪拌しながら同程度に加熱された油相部を徐々に加えて乳化し、本発明の軟膏剤とした。本発明における冷感増強剤は、任意に外用組成物基剤に配合されるものであるが、外用組成物が水相と油相からなるものである場合は、通常、水相部に配合されることが好ましい。
[処方例9](軟膏剤)
ミツロウ 1.0
パラフィンワックス 2.5
マイクロクリスタリンワックス 0.5
ステアリン酸 2.0
セチルアルコール 1.0
ベヘニルアルコール 3.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.0
テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビタン 1.0
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.5
流動パラフィン 5.0
ラノリン 1.0
ワセリン 4.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
防腐剤 0.1
ミント香料 0.1
本発明の冷感増強剤 0.5
精製水 70.8
合計 100.0
[実施例15](ハンドクリーム)
処方例10にしたがい、水相部として精製水にグリセリン、尿素などを配合したものを用意し、これに実施例4の冷感増強剤を0.5%配合した。油相部として、セタノール、ワセリン等の固形油分、流動パラフィン、酢酸トコフェロール、ビタミンDなどの液体油分、防腐剤、界面活性剤などの油性成分を配合したものを用意した。水相部を徐々に加熱し、約80℃になったところで、これに、ほぼ同じ温度に加熱された油相部を少しずつ添加し、乳化して本発明のハンドクリームとした。
[処方例10](ハンドクリーム)
セタノール 4.0
ワセリン 2.0
流動パラフィン 10.0
酢酸トコフェロール 0.1
ビタミンD 0.1
尿素 2.0
グリセリン 20.0
ポリオキシエチレン(60)イソステアリン酸グリセリン 2.5
モノステアリン酸グリセリン 1.5
防腐剤 0.1
ミント香料 0.1
本発明の冷感増強剤 0.5
精製水 57.1
合計 100.0
[実施例16](固形石けん)
処方例11にしたがい、石けん用素地に、酸化チタン、防腐剤、香料を配合したものを用意し、これに実施例4の冷感増強剤を1.0%配合した。これを型抜き、仕上げをし、本発明の固形石けんとした。
[処方例11](固形石けん)
石けん用素地 97.3
酸化チタン 0.2
防腐剤 0.5
ミント香料 1.0
本発明の冷感増強剤 1.0
合計 100.0
[実施例17](浴用剤a)
処方例12にしたがい、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムに、香料などを添加し混合した浴用剤基剤を用意し、実施例4の冷感増強剤を2.0%配合し、本発明の浴用剤aとした。
[処方例12](浴用剤a)
硫酸ナトリウム 48.0
炭酸水素ナトリウム 48.0
ミント香料 2.0
本発明の冷感増強剤 2.0
合計 100.0
[実施例18](浴用剤b)
処方例13にしたがい、界面活性剤に流動パラフィン、ホホバ油、防腐剤などの油性成分を配合し、約60℃にて溶解させたものを用意した。これに香料、精製水などを添加し、実施例4の冷感増強剤を2.0%配合し、本発明の浴用剤bとした。
[処方例13](浴用剤b)
ポリオキシエチレン(5)オレイルエーテル 10.0
流動パラフィン 80.0
ホホバ油 5.0
防腐剤 0.2
ミント香料 1.8
本発明の冷感増強剤 2.0
精製水 1.0
合計 100.0
[実施例19](育毛剤)
処方例14にしたがい、エチルアルコールにセンブリエキス、酢酸トコフェロール、パントテニルエチルエーテルなどの毛髪栄養剤と、防腐剤、香料などを溶解したエチルアルコールとを室温にて混合した化粧料基剤に、精製水と実施例4の冷感増強剤を0.3%配合し、本発明の育毛剤とした。
[処方例14](育毛剤)
エチルアルコール 60.0
センブリエキス 5.0
酢酸トコフェロール 0.2
パントテニルエチルエーテル 0.2
プロピレングリコール 5.0
防腐剤 0.1
ミント香料 0.2
本発明の冷感増強剤 0.3
精製水 29.0
合計 100.0
[実施例20](食器用洗剤)
処方例15にしたがい、水相部として精製水にポリプロピレングリコール、エチルアルコール、防腐剤を配合したものを用意し、これに実施例4の冷感増強剤を0.3%配合した。油相部として、ポリオキシエチレン(2)ドデシル硫酸ナトリウム、ラウリルグルコシド、香料油性成分を配合したものを用意した。水相部を徐々に加熱し、約80℃になったところで、これに油相部を少しずつ添加し、攪拌して本発明の食器用洗剤とした。
[処方例15](食器用洗剤)
ポリオキシエチレン(2)
ドデシル硫酸ナトリウム 15.0
ラウリルグルコシド 12.5
エチルアルコール 5.0
ポリプロピレングリコール 3.0
防腐剤 0.1
ミント香料 0.1
本発明の冷感増強剤 0.3
精製水 64.0
合計 100.0
[試験例4](各種外用剤組成物の使用試験)
(1)実施要領
上記各実施例で製造した化粧水、ヘアシャンプー・リンス、食器用洗剤、ボディソープ、育毛料、浴用剤bを試験品(A)とし、男女パネラー(全17名)による使用試験を実施した。比較品(B)として各外用剤組成物の処方中、本発明の冷感増強剤をのぞいたものを調製し、試験開始後1カ月間は試験品(A)を、次いで翌1カ月間は比較品(B)を下記条件で使用してもらいアンケートによる回答を求めた。
(2)使用条件
処方例2の化粧水:朝洗顔直後、夜入浴直後、各3ml(各1回/日)を顔に適用。
処方例3のヘアシャンプー:洗髪時、10ml、(1回/日)を使用。
処方例4のヘアリンス:シャンプー直後、10ml、(1回/日)を使用。
処方例13の浴用剤b:浴湯約200Lに30g投じ入浴(1回/日)。
処方例14の育毛剤:洗髪後、3ml、(1回/日)を頭皮に適用。
処方例15の食器用洗剤:随時。
(3)アンケート結果:アンケートによる回答結果を表8及び表9に示した。
Figure 2006104070
Figure 2006104070
[実施例21](チューインガム)
ガムベース、砂糖、ブドウ糖、コーンシロップを混合し、これにメントールを0.5%及び、実施例1〜4の冷感増強剤を固形分として1ppmとなるよう添加し、常法に従って高剪断型ミキサーを用いて約50℃で混和し、冷却後ローラーにより圧展成形し、1枚3gとなる本発明の板ガムを各々調製した。
[実施例22](キャンディ)
Bx.70のマルチトールシロップを185℃まで炊き上げ、155℃まで急冷後、メントール及び実施例1〜4の冷感増強剤を添加して攪拌均一化し、成型して本発明のキャンディを各々調製した。メントールは仕上がり時0.5%、実施例1〜4の冷感増強剤は固形分として1ppmとなるよう添加した。
本発明の冷感増強剤は、冷感物質自体の香気香味を阻害することなく冷感を増強し、冷感の発現性、持続性、拡散性を向上し、かつ、異味異臭を感じさせることが無いので、使用感を損なうことのない優れた冷感増強剤を提供する。本発明の冷感増強剤は強い冷涼感を与えることもできるし、また、通常の冷感物質の使用量と比較して少ない量で同等の冷涼感を与えることができる。また、本発明の冷感増強剤は容易に調製、入手することができる。

Claims (13)

  1. 一般式(1):
    Figure 2006104070
    (式中、R、R、R、Rは同一又は異なって水素又はポリヒドロキシシンナモイル基を表す。)で表されるキナ酸誘導体を含有することを特徴とする、冷感物質の冷感増強剤。
  2. 一般式(2):
    Figure 2006104070
    (式中、R、R、R、Rは同一又は異なって水素又はポリヒドロキシシンナモイル基を表す。)で表されるキナ酸誘導体を含有することを特徴とする、冷感物質の冷感増強剤。
  3. 式(1)又は式(2)で表されるキナ酸誘導体が、キナ酸、3−カフェオイルキナ酸(クロロゲン酸)、1−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸、5−カフェオイルキナ酸、3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸又は4,5−ジカフェオイルキナ酸である請求項1又は2に記載の冷感増強剤。
  4. 茶葉から水及び/又は極性有機溶媒を用い抽出して得られるキナ酸誘導体を含む抽出物からなることを特徴とする冷感物質の冷感増強剤。
  5. 茶葉から水及び/又は極性有機溶媒を用い抽出して得られるキナ酸を含む抽出物を、更に精製工程に付して得られる精製物からなることを特徴とする冷感物質の冷感増強剤。
  6. 精製が吸着剤による処理による精製方法である請求項5記載の冷感増強剤。
  7. 更に分離膜による処理、有機溶媒添加による不溶物処理及び陽イオン交換樹脂による処理から選択される1又は2以上の精製方法を併用する請求項6記載の冷感増強剤。
  8. コーヒー豆抽出物を加水分解処理し、加水分解処理物を精製して得られるキナ酸誘導体を含むコーヒー豆加水分解物からなることを特徴とする冷感物質の冷感増強剤。
  9. コーヒー豆抽出物を、酵素を用いて加水分解処理し、不溶物を除去後加水分解処理物を吸着剤と接触させて精製して得られるキナ酸を含むコーヒー豆加水分解物からなることを特徴とする冷感物質の冷感増強剤。
  10. 冷感物質が、メントール、メンチルアセテート、メントン、イソメントン、カンファー、エリスリトール、サリチル酸メチル、サリチル酸モノグリコール、サビネンハイドレート、イソプレゴール、ピペリトール、p−メンタン−3−カルボン酸アミド、p−メンタンジオール、メンチルグルコシド、メンチル−2−ピロリドン−5−カルボキシレート、メンチルケトアルカノエート、メンチルN−アセチルグリシン、メンチルヒドロキシアルカノエート、2−メントキシテトラヒドロピラン、2−メントキシテトラヒドロフラン、メントキシプロパン−1,2−ジオール、メンチル3−ヒドロキシブチレート、1−アルコキシ−3−メントキシプロパン−2−オール、メントンケタール、3−ヒドロキシメチル−p−メンタンアルカノエート、2−ヒドロキシメチルメントールからなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の冷感増強剤。
  11. 添加量が冷感物質1質量部に対して10−4〜1質量部であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の冷感増強剤。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の冷感増強剤が0.01〜500ppm添加されてなる冷感物質を含む外用剤、経口摂取可能な製品又は口腔内で使用される製品。
  13. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の冷感増強剤を、冷感物質を含む外用剤、経口摂取可能な製品又は口腔内で使用される製品に、冷感増強有効量を添加することを特徴とする冷感増強法。
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