JP2006092279A - 稟議システム - Google Patents

稟議システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006092279A
JP2006092279A JP2004277132A JP2004277132A JP2006092279A JP 2006092279 A JP2006092279 A JP 2006092279A JP 2004277132 A JP2004277132 A JP 2004277132A JP 2004277132 A JP2004277132 A JP 2004277132A JP 2006092279 A JP2006092279 A JP 2006092279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
approval
original information
approver
document
approval document
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004277132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006092279A5 (ja
JP4501618B2 (ja
Inventor
Hiroaki Ikegami
博章 池上
Masaki Satake
雅紀 佐竹
Masahiro Kato
雅弘 加藤
Shunichi Kimura
俊一 木村
Hiroki Yoshimura
宏樹 吉村
Katsuhiko Itonori
勝彦 糸乘
Hideaki Ashikaga
英昭 足利
Jun Hagiwara
純 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2004277132A priority Critical patent/JP4501618B2/ja
Publication of JP2006092279A publication Critical patent/JP2006092279A/ja
Publication of JP2006092279A5 publication Critical patent/JP2006092279A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4501618B2 publication Critical patent/JP4501618B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 稟議書の原本性を維持しつつ、電子文書と紙文書とを併用して稟議を行うことを可能とする。
【解決手段】 稟議システムにおいては、稟議書を表す稟議書ファイルと、稟議者データが受取られると、稟議書ファイルに含まれている原本情報が抽出される。稟議システムは、抽出された原本情報を記憶手段に記憶している場合、受取った稟議者データに対応して記憶している稟議状況データを、稟議が終了した旨に更新すると共に、抽出された原本情報とは異なる原本情報を生成して記憶する。そして、稟議書ファイルに含まれている原本情報を、生成した原本情報に変更する。稟議システムは、記憶している稟議状況データに基づいて稟議者データで特定される稟議者のうち、稟議が終了していない稟議者を特定し、原本性付与手段により原本情報が付与された稟議書ファイルを、特定手段で特定された稟議者宛てに出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信ネットワークを用いて稟議を行う技術に関する。
官庁や会社等の組織においては、稟議書を複数の回覧者に順次回覧し、回覧者の承認を得ることにより、案件の決裁が行われている。通常、このように稟議により案件の決裁を行う場合、紙文書として作成された稟議書を承認者の間で回覧し、各承認者が稟議書に捺印を行うことにより進められる。しかしながら、近年、文書の電子化が進められていることから、電子化された稟議書を回覧して、稟議を行う技術も考案されており、例えば、特許文献1には、電子化された稟議書や、報告書等の文書を通信ネットワークを介して授受し、文書の回覧や承認を行う技術が記載されている。
特開2002−24499号公報
ところで、通信ネットワークと電子化された稟議書とを用いて稟議が行われる場合、このような態様での稟議に不便を感じる者も少なからずいる。例えば、承認者の中には、出張等による外出が多い者もいる。このような承認者にとって、通信ネットワークと電子化された稟議書とを用いて稟議を行う態様は、職場で端末を使用する時間がとれず、稟議書を十分に精査する時間が取れないという問題がある。また、例えば、回覧ルートで次の承認者となる者が隣席にいる場合、紙文書であれば手渡しで直ぐに回覧が済むのに、端末を操作して稟議書の回覧を行うのは不便と感じる者も承認者の中には存在する。
このような問題に対して、通信ネットワークにおいて回覧される稟議書を印刷したり、印刷された稟議書を回覧に回したりする方法も考えられるが、紙に印刷された稟議書は複写が容易となり、稟議書の原本性を確保するのが困難になる虞がある。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、稟議書の原本性を維持しつつ、電子文書と紙文書とを併用して稟議を行うことを可能とする技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明は、稟議書の原本であることを表す原本情報と、稟議者が稟議を承認した際に稟議書に付す標を示す認証データと、稟議者が前記稟議書の稟議を終了したか否かを表す稟議状況データとを記憶する記憶手段と、前記原本情報と前記認証データとを含む稟議書を表す稟議書ファイルを生成するファイル生成手段と、前記ファイル生成手段により生成された稟議書ファイルに含まれている原本情報が前記記憶手段に記憶されている原本情報と一致し、且つ、前記ファイル生成手段により生成された稟議書ファイルに含まれている認証データが前記記憶手段に記憶されている認証データと一致した場合、前記記憶手段に記憶されている原本情報を新たな原本情報に書き換えると共に、前記稟議書ファイルに含まれている原本情報を新たな原本情報に変更し、前記認証データに対応する稟議者の稟議状況データを、稟議が終了した旨に更新する更新手段と、前記稟議書の稟議者のうち稟議が終了していない稟議者を前記記憶手段に記憶されている稟議状況データに基づいて特定し、前記更新手段により原本情報が変更された稟議書ファイルを、特定された稟議者宛てに出力する出力手段とを有する稟議システムを提供する。
この稟議システムにおいては、PCまたは複合機などが有するファイル生成手段により、稟議書の原本情報と認証データとを含む稟議書ファイルが生成される。そして、稟議書ファイルに含まれている原本情報と認証データとが記憶手段に記憶されている場合、記憶手段に記憶されている原本情報が新たな原本情報に書き換えられると共に、稟議書ファイルに含まれている原本情報が新たに生成された原本情報に変更され、認証データに対応する稟議者の稟議状況データが、稟議が終了した旨に更新される。そして、稟議書の稟議者のうち稟議が終了していない稟議者が記憶手段に記憶されている稟議状況データに基づいて特定され、更新手段により原本情報が変更された稟議書ファイルが、特定された稟議者宛てに出力される。
本発明によれば、稟議書の原本性を維持しつつ、電子文書と紙文書とを併用して稟議を行うことが可能となる。
次に本発明の実施形態について説明する。
[A.構成]
図1は、本発明の実施形態に関わる通信システム1の全体構成を例示した図であり、図17は実施形態の機能構成を示すブロック図である。LAN(Local Area Network)10は、例えば企業に設置された通信ネットワークであり、このLAN10には、企業に所属する社員が使用するPC(Personal Computer)300A〜PC300Dと、複合機200と、稟議管理装置100と、メールサーバ装置400とが接続されている。なお、このシステムにおいて、LAN10には多数のPCが接続されるが、図面が煩雑になるのを防ぐため図1においては、PC300A〜PC300Dのみを図示している。
PC300A〜PC300Dは、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成される制御部と、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶部と、LAN10を介して通信を行う通信インターフェース等の機能を具備した通信部と、液晶ディスプレイ装置等の表示部と、キーボードやマウス等の操作部とを備えている。なお、PC300A〜PC300Dは、各々同じ構成であるため、以下、個々のPCを区別する必要のない場合は、PC300と略称する。PC300は、OSソフトウェアや稟議ソフトウェア、電子メールの授受を行う機能を実現させる電子メールソフトウェア等、種々のソフトウェアを記憶している。PC300が、稟議ソフトウェアを起動すると、稟議書を表す稟議書ファイル作成する機能、稟議書ファイルが表す画像に種々の情報を付加する機能等、種々の機能が実現する。また、PC300は、当該PC300の使用者が稟議の承認時に押印する印鑑の印影を表す印影データ(認証データ)を記憶しており、この印影データが表す印影を、稟議書ファイルが表す画像に配置する機能も具備している。
複合機200は、文書の印刷機能や複写機能、文書を光学的に読み取り、読み取った文書を表す画像データを生成するスキャン機能等、複数の機能を併せ持つ装置である。複合機200は、受信したデータに従って文書を印刷する一方、PC300からの指示に応じて、スキャン機能により生成した画像データをPC300へ出力する。また、複合機200は、スキャン機能により生成した画像データをLAN10に接続された装置へ送信する機能を備えており、使用者の指示に従って、画像データを稟議管理装置100へ送信することが可能となっている。
メールサーバ装置400は、電子メールの配信を行う装置であり、LAN10に接続されている装置から送信された電子メールを記憶し、PC300からの要求に応じて、記憶している電子メールをPC300に配信する。
次に、稟議管理装置100の構成について説明する。図2は、本発明の実施形態に係わる稟議管理装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示したように、稟議管理装置100の各部は、バス101に接続されており、このバス101を介して各部間で通信を行う。通信部106は、LAN10を介して通信を行うためのインターフェースとして機能する。通信部106(入力手段、出力手段)は、CPU(Central Processing Unit)102から供給されたデータをLAN10を介して通信相手となる装置へ送出する一方、LAN10を介して入力されたデータをCPU102へ供給する。U/I(ユーザインターフェース)部107は、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、このキーボードのキーやマウスのボタンが押下されると、押下されたキーを示す信号をCPU102へ供給する。表示部108は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを有しており、CPU102の制御の下、稟議管理装置100を操作するためのメニュー画面等、各種画面を表示する。
記憶部105(記憶手段)は、例えばハードディスク装置など、データを永続的に記憶する装置(図示略)を具備しており、稟議管理装置100の各部を制御する機能を実現するOS(Operating System)ソフトウェアや稟議管理ソフトウェア等、各種ソフトウェアを記憶している。また、記憶部105は、社員が稟議の承認時に使用する印鑑の印影を表す印影データ(認証データ)、稟議書を表す稟議書ファイル、各種テーブル等を記憶する。
図3は、記憶部105に記憶される稟議書管理テーブルTB1のフォーマットを例示した図である。図3に示したように、稟議書管理テーブルTB1には、「稟議書識別子」、「稟議書ファイル名」「原本情報」、「起案者」、「稟議番号」、「承認者」、「稟議状況」の各項目が関連付けられている。これらの項目のうち、「稟議書ファイル名」のフィールドには、稟議書ファイルのファイル名が格納され、また、「稟議書識別子」のフィールドには、稟議書ファイルが表す稟議書を一意に識別する識別子が格納される。また、「原本情報」のフィールドには、稟議書ファイルが表す稟議書の画像に埋め込まれる情報であって、稟議書の原本であることを示す原本情報が格納される。また、「起案者」のフィールドには、稟議書ファイルが表す稟議書の作成者を示す氏名が格納され、「承認者」のフィールドには、稟議の承認/否認を行う承認者の氏名が格納される。また、稟議番号のフィールドには、稟議の順番を表す番号が格納され、「稟議状況」のフィールドには、承認者が稟議を行ったか否かを示す稟議状況データが格納される。稟議状況データが「1」の場合、稟議が終了したことを示し、稟議状況データが「0」の場合、稟議が終了していないことを示す。
図4は、記憶部105に記憶される社員テーブルTB2のフォーマットを例示した図である。図4に示したように、社員テーブルTB2には、社員の氏名に対応付けて、社員に付与されている電子メールアドレスと、社員が稟議の承認時に使用する印鑑の印影を表す印影データのファイル名とが格納される。
ROM(Read Only Memory)103は、IPL(Initial Program Loader)と呼ばれるプログラムを記憶している。CPU102(更新手段)は、図示を省略した電源から電力が供給されると、ROM103からIPLを読み出して実行する。CPU102は、IPLを実行すると、記憶部105からOSソフトウェアを読み出し、RAM104を作業エリアとして起動する。CPU102は、OSソフトウェアを起動すると、記憶部105から稟議管理ソフトウェアを読出して起動する。CPU102が稟議管理ソフトウェアを起動すると、稟議の承認の進行状況を管理する機能が稟議管理装置100において実現する。このように稟議管理装置100は、CPU102がソフトウェアに従って動作することにより種々の機能が実現するという点で、一般的なコンピュータ装置と同様の構成を有していると言える。
[B.動作例]
次に本実施形態の動作について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、PC300Aの使用者を稟議の起案者とし、PC300Bの使用者を1番目の承認者、PC300Cの使用者を2番目の承認者、PC300Dの使用者を3番目の承認者として稟議書を回覧する場合を想定して動作の説明を行う。
<稟議書の作成>
まず、起案者は、PC300Aを操作して稟議ソフトウェアを起動させる。稟議ソフトウェアが起動されると、図11に例示したメニュー画面がPC300Aの表示部に表示される。起案者が、このメニュー画面の「稟議書作成」ボタンをクリックする旨の操作を行うと、稟議書の雛形がPC300Aにおいて表示される共に、メニュー操作を行うためのメニューバーが表示される(図5:ステップSA1)。
稟議書の雛形が表示されると、起案者によりPC300Aが操作され、稟議内容や稟議ルートを雛形に入力する旨の操作が行われる。この操作が行われると、入力された稟議内容や稟議ルートが表示される(ステップSA2;YES、ステップSA3)。また、起案者によりPC300Aが操作され、起案者が使用している印鑑の印影を表す画像を、雛形の起案者印の欄に配置する旨の操作が行われる。PC300Aは、この操作が行われると、記憶部に記憶されている印影データを読出す。そして、図12に例示したように、印影データが表す印影が起案者印の欄に配置された稟議書を表示する(ステップSA4;YES、ステップSA5)。
<稟議開始>
この後、メニューバーの部分に表示されている「稟議開始」の項目の部分をクリックする旨の操作が起案者により行われると(ステップSA6;YES)、図13に例示したように、稟議者の設定を行うためのメニュー画面がPC300Aの表示部に表示される(ステップSA7)。図13に示したように、このメニュー画面には、起案者の名前を入力するためのテキストボックスBX10と、稟議の承認者の名前を入力するためのテキストボックスBX11A〜テキストボックスBX11Cとが設けられている。例えば、起案者が、テキストボックスBX10に自身の名前「特許太郎」を入力し、テキストボックスBX11A〜テキストボックス11Cに、承認者の名前として「特許一郎」と、「特許二郎」と、「特許三郎」とを入力する旨の操作を行った後(ステップSA8;YES、ステップSA9)、メニュー画面に設けられている「稟議開始」ボタンをクリックする旨の操作を行うと(ステップSA8;NO、ステップSA10;NO、ステップSA11;YES)、まず、PC300Aは、テキストボックスBX10に入力された氏名と、テキストボックスBX11A〜テキストボックスBX11Cに入力された氏名とを含むテキストデータを生成する。具体的には、PC300Aは、「起案者:特許太郎、第1承認者:特許一郎、第2承認者:特許二郎、第3承認者:特許三郎」というように文字列を含むテキストデータを生成する。この後、PC300Aは、稟議書の画像を表す稟議書ファイルを生成する(ステップSA12)。そしてPC300Aは、稟議管理装置100を宛先として、生成したテキストデータと、この稟議書ファイルとを送信する(ステップSA13)。
この稟議書ファイルとテキストデータは、LAN10を介して稟議管理装置100へ送られる。稟議管理装置100の通信部106にて、これらのデータが受信されると、受信されたデータがCPU102へ送られる。CPU102は、これらのデータを受け取ると、まず、稟議書ファイルが表す稟議書を一意に識別するための稟議書識別子と、稟議書の原本であることを示す第1原本情報を生成する(図6:ステップSB1)。そして、CPU102は、この稟議書識別子と第1原本情報とを格納した稟議書管理テーブルTB1を生成する(ステップSB2)。具体的には、CPU102は、受信したテキストデータに含まれている氏名を抽出し、稟議書管理テーブルTB1において、起案者の氏名を格納するセルに、抽出した起案者の氏名「特許太郎」を格納する。またCPU102は、これと同様に、稟議番号が「1」である第1承認者の氏名を格納するセルに、抽出した第1承認者の氏名「特許一郎」を格納し、稟議番号が「2」である第2承認者の氏名を格納するセルに、抽出した第2承認者の氏名「特許二郎」を格納し、稟議番号が「3」である第3承認者の氏名を格納するセルに、抽出した第3承認者の氏名「特許三郎」を格納する。また、CPU102は、受信した稟議書ファイルのファイル名と第1原本情報を、稟議書識別子に対応付けて稟議書管理テーブルTB1に格納し、稟議状況フィールドに格納されている稟議状況データの値を全て「0」にする。
<第1承認者への通知>
次にCPU102は、稟議書管理テーブルTB1の氏名フィールドに格納されている氏名のうち、第1承認者として格納されている氏名「特許一郎」を抽出する。この後、CPU102は、抽出した氏名を検索キーとして、社員テーブルTB2の氏名フィールドを検索する。CPU102は、検索キーに一致する氏名を見つけると、この氏名に対応付けて格納されている電子メールアドレスを抽出する(ステップSB3)。次にCPU102は、受信した稟議書ファイルが表す画像に、稟議書の原本であることを表す第1原本情報「original-1」と稟議書識別子とを、例えば電子透かしの技術により埋め込む(ステップSB4)。CPU102は、稟議書識別子と第1原本情報の埋込みが終了すると、稟議書識別子と第1原本情報とが埋め込まれた稟議書の画像を表す稟議書ファイルを添付ファイルとし、稟議の承認/否認を行うよう指示する旨の文章が本文中に記載された電子メールを生成し(ステップSB5)、読出した電子メールアドレスを宛先として、この電子メールを送信する(ステップSB6)。
稟議管理装置100から送信された電子メールは、メールサーバ装置400に送られた後、第1承認者が使用しているPC300Bにより受信される。第1承認者によりPC300Bが操作され、受信された電子メールを開封する旨の操作が行われると、電子メールの本文が表示される。これにより第1承認者は、承認/否認を判断する稟議があることを知る。この後、第1承認者によりPC300Bが操作され、添付された稟議書ファイルを保存する旨の操作が行われると、添付された稟議書ファイルがPC300Bの記憶部に記憶される。
<PC300Bにおける稟議書の表示>
次に、第1承認者によりPC300Bが操作され、稟議ソフトウェアを起動させる旨の操作が行われると、稟議ソフトウェアが起動され、図11に例示したメニュー画面がPC300Bの表示部に表示される。第1承認者により、PC300Bが操作され、このメニュー画面の「稟議書表示」ボタンをクリックする旨の操作が行われると、PC300Bは、図14に示したメニュー画面を表示する(図7:ステップSC1)。このメニュー画面には、稟議書ファイルの記憶場所を入力するためのテキストボックスBX20が設けられている。稟議書ファイルの記憶場所を入力する旨の操作が第1承認者により行われた後(ステップSC2;YES、ステップSC3)、メニュー画面に設けられている「開く」ボタンをクリックする旨の操作が行われると(ステップSC4;NO、ステップSC5;YES)、入力された記憶場所に記憶されている稟議書ファイルを記憶部から読み出し、稟議書ファイルが表す画像と、メニューバーとを表示する(ステップSC6)。
<第1承認者による稟議内容の承認>
第1承認者は、稟議書が表示されると稟議の内容を確認し、第1承認者が使用している印鑑の印影を表す画像を、稟議書の決裁印の欄に配置する旨の操作をPC300Bにおいて行う。PC300Bは、この操作が行われると(図8:ステップSC7;YES)、記憶部に記憶されている印影データを読出し、この印影データが表す印影を決裁印の欄に配置した稟議書を表示する(ステップSC8)。
<第1承認者による稟議書の回覧>
この後、第1承認者が、PC300Bを操作し、メニューバーの部分に表示されている項目「回覧(電子メール)」の部分をクリックする旨の操作を行うと(ステップSC11;YES)、図15に示した回覧メニュー画面がPC300Bの表示部に表示される(ステップSC12)。図15に示したように、このメニュー画面には、承認者の氏名を入力するためのテキストボックスBX30が設けられている。第1承認者が、テキストボックス30に自身の氏名を入力した後(ステップSC14;YES、ステップSC15)、メニュー画面に設けられている「回覧」ボタンをクリックする旨の操作を行うと(ステップSC16;NO、ステップSC17;YES)、PC300Bは、表示しているメニューが「稟議書回覧(電子メール)」である場合(ステップSC18;YES)、表示されている稟議書を表す稟議書ファイルと、テキストボックスBX30に入力された氏名とを含む第1承認確認メッセージを稟議書管理装置100へ送信する(ステップSC20)。
稟議管理装置100にて、この第1承認確認メッセージが受信されると、CPU102は、このメッセージに含まれている稟議書ファイルが有する稟議書識別子と第1原本情報「original-1」とを抽出する(図9:ステップSE1)。次に、CPU102は、抽出した稟議書識別子を検索キーとし、検索キーと同じ稟議書識別子が格納されている稟議書管理テーブルTB1を検索する(ステップSE2)。ここで、検索キーとした稟議書識別子が格納されている稟議書管理テーブルTB1が見つからなかった場合には、CPU102は、稟議書ファイルが表す稟議書は正当なものでないと判断する(ステップSE3;NO)。CPU102は、検索キーとした稟議書識別子を格納している稟議書管理テーブルTB1を見つけると(ステップSE3;YES)、この稟議書管理テーブルTB1に格納されている原本情報「original-1」を抽出する。そして、この抽出した原本情報と、稟議書ファイルから抽出した第1原本情報とを比較する(ステップSE4)。CPU102は、原本情報が一致しない場合には(ステップSE4;NO)、稟議書ファイルが表す稟議書が正当な稟議書ではない(原本ではない)と判断する。ここで、本動作例においては、稟議書ファイルが表す画像から抽出された第1原本情報「original-1」と、稟議書管理テーブルTB1から抽出した原本情報「original-1」とは一致するので、CPU102は、受信した稟議書ファイルが表す稟議書が原本であると判断する(ステップSE4;YES)。
次にCPU102は、第1承認確認メッセージに含まれている氏名「特許一郎」を抽出し(ステップSE5)、抽出した氏名を検索キーとし、ステップSE2で見つけた稟議書管理テーブルTB1の承認者フィールドを検索する(ステップSE6)。CPU102は、一致する氏名を見つけられなかった場合、受信した稟議書ファイルは、稟議ルートとして指定された承認者から送信されたものではないと判断する(ステップSE7;NO)。ここで、本動作例においては、第1承認確認メッセージから抽出された氏名「特許一郎」は、氏名フィールドに格納されているので、一致する氏名が見つけられ、CPU102は、第1承認確認メッセージは、稟議ルートとして指定された承認者から送信されたものであると判断する(ステップSE7;YES)。
次に、CPU102は、第1承認確認メッセージから抽出した氏名を検索キーとして、社員テーブルTB2の氏名フィールドを検索する(ステップSE8)。CPU102は、一致する氏名を見つけると、一致した氏名に対応付けて格納されている、印影データのファイル名を抽出する。次にCPU102は、抽出したファイル名で特定される印影データを記憶部105から読出す(ステップSE9)。CPU102は、印影データを読出すと、読出した印影データが表す印影と、稟議書ファイルが表す画像に含まれている印影とを比較し、同じ印影があるか否かを判断する(ステップSE10)。
CPU102は、同じ印影が無いと判断した場合(ステップSE10;NO)、正常な承認がされていないと判断し、稟議書の回覧を不許可とする旨の不許可メッセージをPC300Bへ送信する(ステップSE11)。上述したように、第1承認者は、記憶部105に記憶されている印影と同じ印影の画像を決裁印の欄に配置したので、決裁印の欄にある印影と、記憶部105から読出した印影データが表す印影は同じであると判断され、正当な承認者により承認が行われたと判断される(ステップSE10;YES)。CPU102は、ステップSE10でYESと判断すると、新たな原本情報として第2原本情報「original-2」を生成して稟議書管理テーブルTB1に格納すると共に(ステップSE12)、稟議書管理テーブルTB1において、第1承認確認メッセージから抽出した氏名に対応付けて格納されている稟議状況データの値を「1」とする(ステップSE13)。
次にCPU102は、次の承認者が存在するか否かを判断する。CPU102は、稟議書管理テーブルTB1の稟議状況フィールドにおいて、値が「0」となっているセルを検索する。CPU102は、値が「0」となっているセルが見つからなかった場合には(図10:ステップSE14;YES)、全ての承認者による承認が終了したと判断し、値が「0」となっているセルを見つけた場合(ステップSE14;NO)、全ての承認者による承認が終了していないと判断する。ここでは、第1承認者による承認が終了したのみであるため、CPU102は、次のステップSE15へ処理を進める。CPU102は、稟議状況フィールドの値が「0」となっている承認者を検索し、次の承認者の氏名を稟議書管理テーブルTB1から読み出す。そしてCPU102は、この氏名を検索キーとして社員テーブルTB2に格納された氏名を検索し、検索キーとした氏名に対応付けて格納されている電子メールアドレスを読み出す(ステップSE15)。
次にCPU102は、稟議書ファイルが表す画像中に埋め込まれている第1原本情報を除去し(ステップSE16)、稟議書ファイルが表す稟議書の画像に第2原本情報を埋め込み、この第2原本情報が埋め込まれた稟議書の画像を表す稟議書ファイルを生成する(ステップSE17)。次にCPU102は、受信したメッセージが第1承認確認メッセージであったか否かを判断する(ステップSE18)。CPU102は、ステップSE18でYESと判断した場合、稟議書ファイルを添付ファイルとし、稟議の承認/否認を行うよう指示する旨の文章が本文中に記載された電子メールを生成し、読出した電子メールアドレスを宛先として、この電子メールを送信する(ステップSE19)。
稟議管理装置100から送信された電子メールは、メールサーバ装置400に送られた後、第2承認者が使用しているPC300Cにより受信される。第2承認者によりPC300Cが操作され、受信された電子メールを開封する旨の操作が行われると、電子メールの本文が表示される。これにより第2承認者は、承認/否認を判断する稟議があることを知る。この後、第2承認者によりPC300Cが操作され、添付された稟議書ファイルを保存する旨の操作が行われると、添付された稟議書ファイルがPC300Cの記憶部に記憶される。
<第2承認者による稟議内容の承認>
次に、第2承認者によりPC300Cが操作され、稟議ソフトウェアを起動させる旨の操作が行われると、稟議ソフトウェアが起動され、図11に例示したメニュー画面がPC300Cの表示部に表示される。第2承認者により、PC300Cが操作され、このメニュー画面の「稟議書表示」ボタンをクリックする旨の操作が行われると、PC300Bは、図14に示したメニュー画面を表示する(図7:ステップSC1)。稟議書ファイルの記憶場所を入力する旨の操作が第2承認者により行われた後(ステップSC2;YES、ステップSC3)、メニュー画面に設けられている「開く」ボタンをクリックする旨の操作が行われると(ステップSC4;NO、ステップSC5;YES)、入力された記憶場所に記憶されている稟議書ファイルを記憶部から読み出し、稟議書ファイルが表す画像と、メニューバーとを表示する(ステップSC6)。
第2承認者は、稟議書が表示されると稟議の内容を確認し、第2承認者が使用している印鑑の印影を表す画像を、稟議書の決裁印の欄に配置する旨の操作をPC300Cにおいて行う。PC300Cは、この操作が行われると(図8:ステップSC7;YES)、記憶部に記憶されている印影データを読出し、この印影データが表す印影を決裁印の欄に配置した稟議書を表示する(ステップSC8)。
<第2承認者による稟議書の回覧>
この後、第2承認者が、PC300Cを操作し、メニューバーの部分に表示されている項目「回覧(印刷)」の部分をクリックする旨の操作を行うと、図16に示した回覧メニュー(印刷)画面がPC300Cの表示部に表示される(ステップSC13)。図16に示したように、このメニュー画面には、承認者の氏名を入力するためのテキストボックスBX32が設けられている。第2承認者が、テキストボックス32に自身の氏名「特許二郎」を入力し(ステップSC14;YES、ステップSC15)、メニュー画面に設けられている「回覧」ボタンをクリックする旨の操作を行うと(ステップSC16;NO、ステップSC17;YES)、PC300BCは、表示しているメニューが「稟議書回覧(印刷)」である場合(ステップSC18;NO)、表示されている稟議書を表す稟議書ファイルと、テキストボックスBX32に入力された氏名とを含む第2承認確認メッセージを稟議書管理装置100へ送信する(ステップSC19)。
稟議管理装置100にて、この第2承認確認メッセージが受信されると、CPU102は、このメッセージに含まれている稟議書ファイルが有する稟議書識別子と第2原本情報「original-2」とを抽出する(図9:ステップSE1)。次に、CPU102は、抽出した稟議書識別子を検索キーとし、検索キーと同じ稟議書識別子が格納されている稟議書管理テーブルTB1を検索する(ステップSE2)。ここで、CPU102は、検索キーとした稟議書識別子を格納している稟議書管理テーブルTB1を見つけると(ステップSE3;YES)、この稟議書管理テーブルTB1に格納されている原本情報「original-2」を抽出する。そして、この抽出した原本情報と、稟議書ファイルから抽出した第2原本情報とを比較する(ステップSE4)。ここで、本動作例においては、稟議書ファイルが表す画像から抽出された第2原本情報「original-2」と、稟議書管理テーブルTB1から抽出した原本情報「original-2」とは一致するので、CPU102は、稟議書が原本であると判断する(ステップSE4;YES)。
次にCPU102は、第2承認確認メッセージに含まれている氏名「特許二郎」を抽出し(ステップSE5)、抽出した氏名を検索キーとし、ステップSE2で見つけた稟議書管理テーブルTB1の承認者フィールドを検索する(ステップSE6)。ここで、承認確認メッセージから抽出された氏名「特許二郎」は、氏名フィールドに格納されているので、一致する氏名が見つけられ、CPU102は、第2承認確認メッセージは、稟議ルートとして指定された承認者から送信されたものであると判断する(ステップSE7;YES)。
次に、CPU102は、第2承認確認メッセージから抽出した氏名を検索キーとして、社員テーブルTB2の氏名フィールドを検索する(ステップSE8)。CPU102は、一致する氏名を見つけると、一致した氏名に対応付けて格納されている、印影データのファイル名を抽出する。次にCPU102は、抽出したファイル名で特定される印影データを記憶部105から読出す(ステップSE9)。CPU102は、印影データを読出すと、読出した印影データが表す印影と、稟議書ファイルが表す画像に含まれている印影とを比較し、同じ印影があるか否かを判断する(ステップSE10)。
上述したように、第2承認者は、記憶部105に記憶されている印影と同じ印影の画像を決裁印の欄に配置したので、決裁印の欄にある印影と、記憶部105から読出した印影データが表す印影は同じであると判断され、正当な承認者により承認が行われたと判断される(ステップSE10;YES)。CPU102は、ステップSE10でYESと判断すると、新たな原本情報として第3原本情報「original-3」を生成して稟議書管理テーブルTB1に格納すると共に、稟議書管理テーブルTB1において、第2承認者の氏名に対応付けて格納されている稟議状況データの値を「1」とする(ステップSE13)。
次にCPU102は、稟議書管理テーブルTB1の稟議状況フィールドにおいて、値が「0」となっているセルを検索する。ここでは、第2承認者までの承認が終了したので、次のステップへ処理を進める(ステップSE14;NO)。CPU102は、次の承認者の氏名「特許三郎」を稟議書管理テーブルTB1から読み出す。そしてCPU102は、この氏名を検索キーとして社員テーブルTB2に格納された氏名を検索し、検索キーとした氏名に対応付けて格納されている電子メールアドレスを読み出す(ステップSE15)。次にCPU102は、稟議書ファイルが表す画像中に埋め込まれている第2原本情報を除去し(ステップSE16)、稟議書ファイルが表す稟議書の画像に第3原本情報を埋め込み、この第3原本情報が埋め込まれた稟議書の画像を表す稟議書ファイルを生成する(ステップSE17)。次にCPU102は、受信したメッセージが第1承認確認メッセージであったか否かを判断する(ステップSE18)。CPU102は、ステップSE18でNOと判断した場合、稟議の承認/否認を行うよう指示する旨の文章と、稟議書が印刷されて出力される旨の文章が本文中に記載された電子メールを生成し、読出した電子メールアドレスを宛先として、この電子メールを送信する(ステップSE20)。
次に、CPU102は、稟議書ファイルが表す稟議書を印刷するための印刷データを生成し(ステップSE21)、生成した印刷データを複合機200へ送信する(ステップSE22)。
複合機200は、この印刷データを受け取ると、この印刷データが表す稟議書をシートに印刷する。印刷が行われる際、稟議書データが表す画像がそのまま印刷されるので、この印刷された稟議書には、第3原本情報と稟議書識別子とが埋め込まれている。
<第3承認者による稟議内容の承認>
稟議管理装置100から送信された電子メールは、メールサーバ装置400に送られた後、第3承認者が使用しているPC300Dにより受信される。第3承認者によりPC300Dが操作され、受信された電子メールを開封する旨の操作が行われると、電子メールの本文が表示される。これにより第3承認者は、承認/否認を判断する稟議があることを知る。
第3承認者は、複合機200で印刷された稟議書を得ると、稟議の内容を確認し、第3承認者が稟議に使用している印鑑を、稟議書の決裁印の欄に押印する。次に第3承認者は、稟議書を複合機200に載置する。第3承認者が、載置した文書の読み取りを指示する旨の操作を複合機200において行うと、複合機200は、載置された文書を光学的に読み取り、読み取った稟議書を表す画像データを生成し記憶する。この後、第3承認者が複合機200を操作し、この稟議書を表す画像データを稟議管理装置100へ送信するよう指示する旨の操作を行うと、複合機200は、図15に例示したPC300に表示されるメニュー画面と同様のメニュー画面を表示する。第3承認者が、テキストボックスBX30に自身の氏名「特許三郎」を入力した後、メニュー画面に設けられている「回覧」ボタンをクリックする旨の操作を行うと、複合機200は、稟議書を表す画像データ(以下、稟議書を表すファイルであるとして稟議書ファイルと称する)と、テキストボックスBX30に入力された氏名とを含む第1承認確認メッセージを稟議書管理装置100へ送信する。
<第3承認者による稟議書の回覧>
稟議管理装置100にて、この第1承認確認メッセージが受信されると、CPU102は、このメッセージに含まれている稟議書ファイルに含まれている稟議書識別子と第3原本情報「original-3」とを抽出する(図9:ステップSE1)。次に、CPU102は、抽出した稟議書識別子を検索キーとし、検索キーと同じ稟議書識別子が格納されている稟議書管理テーブルTB1を検索する(ステップSE2)。ここで、CPU102は、検索キーと同じ稟議書識別子を格納している稟議書管理テーブルTB1を見つけると(ステップSE3;YES)、この稟議書管理テーブルTB1に格納されている原本情報「original-3」を抽出し、稟議書管理テーブルTB1から抽出した原本情報と、受信した稟議書ファイルから抽出した第3原本情報とを比較する。ここで、稟議書ファイルが表す画像から抽出された第3原本情報「original-3」と、稟議書管理テーブルTB1から抽出した原本情報「original-3」とは一致するので、CPU102は、受信した稟議書ファイルが表す稟議書が原本であると判断する(ステップSE4;YES)。
次にCPU102は、第1承認確認メッセージに含まれている氏名「特許三郎」を抽出し(ステップSE5)、抽出した氏名を検索キーとし、ステップSE2で見つけた稟議書管理テーブルTB1の承認者フィールドを検索する(ステップSE6)。ここで、第1承認確認メッセージから抽出された氏名「特許三郎」は、氏名フィールドに格納されているので、一致する氏名が検索され、CPU102は、第1承認確認メッセージは、稟議ルートとして指定された承認者から送信されたものであると判断する(ステップSE7;YES)。
次に、CPU102は、第1承認確認メッセージから抽出した氏名を検索キーとして、社員テーブルTB2の氏名フィールドを検索する(ステップSE8)。CPU102は、一致する氏名を見つけると、一致した氏名に対応付けて格納されている、印影データのファイル名を抽出する。次にCPU102は、抽出したファイル名で特定される印影データを記憶部105から読出す(ステップSE9)。CPU102は、印影データを読出すと、読出した印影データが表す印影と、稟議書ファイルが表す画像に含まれている印影とを比較し、同じ印影があるか否かを判断する(ステップSE10)。
上述したように、第3承認者は、記憶部105に記憶されている印影と同じ印影の印鑑を決裁印の欄に押印したので、決裁印の欄にある印影と、記憶部105から読出した印影データが表す印影は同じであると判断され、正当な承認者により承認が行われたと判断される(ステップSE10;YES)。CPU102は、ステップSE10でYESと判断すると、新たな原本情報として第4原本情報「original-4」を生成して稟議書管理テーブルTB1に格納すると共に、稟議書管理テーブルTB1において、第3承認者の氏名に対応付けて格納されている稟議状況データの値を「1」とする(ステップSE13)。
次にCPU102は、次の承認者が存在するか否かを判断する。ここで、稟議状況フィールドに格納されている値は全て「1」となったので(ステップSE14;YES)、CPU102は、起案者の氏名を稟議書管理テーブルTB1から読み出す。次にCPU102は、読み出した氏名を検索キーとして社員テーブルTB2を検索し、検索キーに対応付けて格納されている電子メールアドレスを読み出す(ステップSE23)。次にCPU102は、稟議書ファイルが表す画像中に埋め込まれている第3原本情報を除去し、稟議書ファイルが表す稟議書の画像に第4原本情報を埋め込み、この第4原本情報が埋め込まれた稟議書の画像を表す稟議書ファイルを生成する(ステップSE24)。そして、CPU102は、稟議書ファイルを添付し、稟議が終了したことを伝える文章が本文中に記載された電子メールを生成し、読出した電子メールアドレスを宛先として、この電子メールを送信する(ステップSE25)。
稟議管理装置100から送信された電子メールは、メールサーバ装置400に送られた後、起案者が使用しているPC300Aにより受信される。起案者によりPC300Aが操作され、受信された電子メールを開封する旨の操作が行われると、電子メールの本文が表示される。これにより起案者は、稟議が終了したことを知る。また、起案者がPC300Aを操作し、電子メールに添付された稟議書ファイルを保存する旨の操作を行うと、添付された稟議書ファイルがPC300Aの記憶部に記憶される。
以上説明したように、本実施形態によれば、紙文書と電子文書とを併用して稟議を行うことが可能となる。また、稟議書が回覧される際には、原本であることを示す原本情報が稟議書ファイルが表す画像に付加される。稟議管理装置100においてこの原本情報が用いられて原本であるか否かが確認され、原本であると判断された場合にのみ、稟議書を表す稟議書ファイルが稟議者へ回覧されていくので、回覧される稟議書の原本性を確保することができる。
[C.変形例]
上述した実施形態においては、PC300を用いて、稟議の進行状況を確認できるようにしてもよい。具体的には、PC300においてメニュー画面を表示させ、氏名の入力を起案者または承認者に促す。PC300において、氏名が入力された後、メニュー画面に設けられている「進行状況確認」ボタンをクリックする操作が行われると、PC300は、入力された氏名を含む状況確認メッセージを稟議管理装置100へ送信する。稟議管理装置100は、このメッセージを受信すると、メッセージに含まれている氏名と同じ氏名が格納されている稟議書管理テーブルTB1を検索し、この稟議書管理テーブルTB1に格納されている承認者の氏名と、稟議状況データとを読出す。稟議管理装置100は、読出した承認者の氏名と、稟議状況データとをPC300へ送信する(稟議情報出力手段)。PC300は、これらのデータを受信すると、受信したデータを表示する。承認者の氏名に対応付けて表示される稟議状況データの値を確認することにより、各承認者が稟議を終了したか否かを判断できる。
上述した実施形態において、稟議書管理装置100は、稟議書ファイルが添付された電子メールを複数の承認者へ同時に配信し、稟議を分岐するようにしてもよい。
具体的には、例えば図13に例示した回覧メニューにおいて、第2承認者の氏名を入力するテキストボックスBX11Bにカンマで区切って二人分の氏名が入力された場合、稟議書管理装置100は、図18に例示したように、第2承認者として二人の氏名を格納する。そして、第1承認者による稟議が終了した場合には、第2承認者として格納された二人の承認者の電子メールアドレスを読み出し、読出した電子メールを宛先として稟議書ファイルを送信し、稟議を分岐する。
上述した実施形態において、紙に印刷された稟議書を読み取り、読み取った稟議書を表す稟議書ファイルを稟議管理装置100へ送信する際には、スキャンした文書に、稟議書の原本ではないことを示す記号(例えば、「済」などのマーク)を付すようにしてもよい。このような態様によれば、原本でない稟議書が容易にわかるようになる。
また、複合機200に、回覧される稟議書の複写を不可とする機能を持たせるようにしてもよい。具体的には、複合機200は、稟議書中に埋め込まれている原本情報を読み取り、その情報を稟議管理装置100へ送信する。受信した原本情報が記憶している稟議書管理テーブルのいずれかに格納されている場合、稟議管理装置100は、稟議書の複写を禁止する指示を送信する。この指示を受信した複合機200は、稟議書の複写を行わず、稟議書の複写が不可であることを複合機200の使用者へ報知する。
PC300において、印影の画像を稟議書に付加する際、原本情報が付加されているか否かを確認し、原本情報がない場合には、印影の画像を付加できないようにしてもよい。
上述した実施形態において、印刷用紙に無線ICタグなどの記憶媒体をもたせ、稟議書を印刷する際、原本情報を無線ICタグに書き込むようにしてもよい。また、無線ICタグを具備する紙文書をスキャンして読み取る際には、無線ICタグに記録された原本情報を読み取り、この原本情報をスキャンにより得られた文書の画像に埋め込むようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。 同実施形態に係わる稟議管理装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。 同稟議管理装置100に記憶されている稟議書管理テーブルTB1のフォーマットを例示した図である。 同稟議管理装置100に記憶されている社員テーブルTB2のフォーマットを例示した図である。 同実施形態に係わるPC300が行う処理の流れを示したフローチャートである。 同実施形態に係わるCPU102が稟議書ファイルを受信した際に行う処理の流れを示すフローチャートである。 PC300が行う処理の流れを示したフローチャートである。 PC300が行う処理の流れを示したフローチャートである。 CPU102が承認確認メッセージを受信した時に行う処理の流れを例示したフローチャートである。 CPU102が承認確認メッセージを受信した時に行う処理の流れを例示したフローチャートである。 PC300において表示される画面を例示した図である。 PC300において表示された稟議書を例示した図である。 PC300において表示される画面を例示した図である。 PC300において表示される画面を例示した図である。 PC300において表示される画面を例示した図である。 PC300において表示される画面を例示した図である。 本発明の機能構成を示す図である。 変形例に係る稟議書管理テーブルのフォーマットを例示した図である。
符号の説明
10・・・LAN、100・・・稟議管理装置、101・・・バス、102・・・CPU、103・・・ROM、104・・・RAM、105・・・記憶部、106・・・通信部、107・・・U/I部、108・・・表示部、200・・・複合機、300A,300B,300C,300D・・・PC(端末装置)、400・・・メールサーバ装置。

Claims (3)

  1. 稟議書の原本であることを表す原本情報と、稟議者が稟議を承認した際に稟議書に付す標を示す認証データと、稟議者が前記稟議書の稟議を終了したか否かを表す稟議状況データとを記憶する記憶手段と、
    前記原本情報と前記認証データとを含む稟議書を表す稟議書ファイルを生成するファイル生成手段と、
    前記ファイル生成手段により生成された稟議書ファイルに含まれている原本情報が前記記憶手段に記憶されている原本情報と一致し、且つ、前記ファイル生成手段により生成された稟議書ファイルに含まれている認証データが前記記憶手段に記憶されている認証データと一致した場合、前記記憶手段に記憶されている原本情報を新たな原本情報に書き換えると共に、前記稟議書ファイルに含まれている原本情報を新たな原本情報に変更し、前記認証データに対応する稟議者の稟議状況データを、稟議が終了した旨に更新する更新手段と、
    前記稟議書の稟議者のうち稟議が終了していない稟議者を前記記憶手段に記憶されている稟議状況データに基づいて特定し、前記更新手段により原本情報が変更された稟議書ファイルを、特定された稟議者宛てに出力する出力手段と
    を有する稟議システム。
  2. 前記稟議書ファイルが表す稟議書をシートに記録して出力すると共に、前記原本情報を前記シートが有する記録媒体に記録する記録手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の稟議システム。
  3. 前記稟議状況データを出力する稟議状況出力手段を有することを特徴とする請求項1に記載の稟議管理システム。
JP2004277132A 2004-09-24 2004-09-24 稟議管理装置およびプログラム Expired - Fee Related JP4501618B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004277132A JP4501618B2 (ja) 2004-09-24 2004-09-24 稟議管理装置およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004277132A JP4501618B2 (ja) 2004-09-24 2004-09-24 稟議管理装置およびプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006092279A true JP2006092279A (ja) 2006-04-06
JP2006092279A5 JP2006092279A5 (ja) 2007-10-11
JP4501618B2 JP4501618B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=36233176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004277132A Expired - Fee Related JP4501618B2 (ja) 2004-09-24 2004-09-24 稟議管理装置およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4501618B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007316683A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Hitachi Ltd 電子決裁処理方法及び電子決裁処理システム
JP2008139978A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Ricoh Co Ltd 押印文書管理システム、押印文書管理方法及びコンピュータプログラム
JP2009116755A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Canon Inc ワークフロー支援装置及びその制御方法、ワークフロー支援システム、プログラム
US7873590B2 (en) 2007-11-02 2011-01-18 rit EDV-Consulting GmgH Methods and systems for a decision client
JP2016027465A (ja) * 2014-06-30 2016-02-18 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 ワークフローサーバ、ワークフローシステムと、その処理方法及びプログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202940A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Ricoh Co Ltd 電子文書回覧システム
JP2003196357A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Hitachi Software Eng Co Ltd 文書ファイリング方法及びシステム
JP2004070412A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Ricoh Co Ltd 電子文書システムおよび電子押印方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202940A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Ricoh Co Ltd 電子文書回覧システム
JP2003196357A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Hitachi Software Eng Co Ltd 文書ファイリング方法及びシステム
JP2004070412A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Ricoh Co Ltd 電子文書システムおよび電子押印方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007316683A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Hitachi Ltd 電子決裁処理方法及び電子決裁処理システム
JP2008139978A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Ricoh Co Ltd 押印文書管理システム、押印文書管理方法及びコンピュータプログラム
US7873590B2 (en) 2007-11-02 2011-01-18 rit EDV-Consulting GmgH Methods and systems for a decision client
JP2009116755A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Canon Inc ワークフロー支援装置及びその制御方法、ワークフロー支援システム、プログラム
JP2016027465A (ja) * 2014-06-30 2016-02-18 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 ワークフローサーバ、ワークフローシステムと、その処理方法及びプログラム
JP2017068864A (ja) * 2014-06-30 2017-04-06 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 ワークフローサーバ、ワークフローシステムと、その処理方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4501618B2 (ja) 2010-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2005103971A1 (ja) ワークフロー管理装置
JP2009141700A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
JPH10143414A (ja) 媒体文書管理システムおよび媒体文書管理方法
JP2009009551A (ja) 情報管理システム、表示システム、管理装置及びプログラム
JP2001092813A (ja) デジタル複合機及びこれに接続されるデータ端末装置
JPH10111871A (ja) 文書情報管理システム
JP4586281B2 (ja) データ送信管理装置、データ送信管理方法、データ送信管理プログラムおよびデータ送信管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4340482B2 (ja) 文書管理システム
JP4501618B2 (ja) 稟議管理装置およびプログラム
JP4702940B2 (ja) ドキュメント管理システム及びその制御方法
JP5339113B2 (ja) 文書管理システム及び画像処理装置及び文書管理プログラム
JP4254775B2 (ja) 書込画像取得装置、書込情報抽出方法、およびコンピュータプログラム
JP2000215131A (ja) 情報処理装置、ネットワ―クシステム、情報管理方法、及び記憶媒体
JP2007325196A (ja) 文書管理装置および文書管理方法
JP2007316683A (ja) 電子決裁処理方法及び電子決裁処理システム
JP2000049992A (ja) 電子黒板装置及び電子黒板システム
JP4779719B2 (ja) 文書管理装置、文書管理方法および文書管理プログラム
JP4561156B2 (ja) ドキュメント処理装置
JP4736995B2 (ja) 電子決裁システム
JP2008176710A (ja) 文書管理システム、文書管理装置および文書管理プログラム
JP2015035705A (ja) 画像形成装置、情報処理方法及びプログラム
JP2005049982A (ja) 文書管理方法、文書管理プログラム、記録媒体及び文書管理装置
JP2005018374A (ja) 文書管理方法、文書管理プログラム、記録媒体及び文書管理装置
JP2008146565A (ja) レビュー処理方法,プログラム,記録媒体およびレビュー処理装置
JP2004185154A (ja) 文書管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070824

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4501618

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees