JP2006061112A - 光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法 - Google Patents

光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法 Download PDF

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昭浩 大林
Takashi Miki
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Abstract

【課題】 2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法、光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステル及びラセミの2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルを提供する。
【解決手段】 2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエステル(1)の一方のエステル部位を優先的に加水分解する能力を有する酵素、又は該酵素の産生能を有する微生物の培養物若しくはその処理物を用いて不斉加水分解することを特徴とする光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステル(2)の製造方法。

Figure 2006061112

Figure 2006061112

[式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表す。*印を付した炭素原子は不斉炭素原子を表す。]
【選択図】 なし

Description

本発明は、例えば、抗菌剤等の医薬品を製造する際の中間体化合物として有用である光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法、及び、光学活性な又はラセミの2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルに関する。
従来、光学活性な又はラセミの2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステル、及びその製造方法は知られていない。
上述したとおり、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法は知られていない。一方、上記抗菌剤等の医薬品を製造する際の中間体化合物として、光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステル等の提供が望まれていた。
本発明者は、光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルを提供すべく鋭意検討した結果、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエステルを特定の酵素により不斉加水分解すると、上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の(イ)は、下式(2)で示される光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法であって、下式(1)で示される2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエステルの一方のエステル部位を優先的に加水分解する能力を有する酵素、又は該酵素の産生能を有する微生物の培養物若しくはその処理物を用いて不斉加水分解することを特徴とする光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法を提供するものである。
Figure 2006061112

Figure 2006061112
[式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表す。*印を付した炭素原子は不斉炭素原子を表す。]
また、本発明の(ロ)は、下式(2’)で示される光学活性な又はラセミの2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルを提供するものである。
Figure 2006061112
[式中、Rは上記と同じ定義である。]
本発明の(イ)によれば、酵素、又は該酵素の産生能を有する微生物の培養物若しくはその処理物を用いることによって、光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルを製造することができる。
また、本発明(ロ)の光学活性な又はラセミの2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルは、抗菌剤の合成用中間体化合物等として利用できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の(イ)において、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエステル(1)[以下、基質ということもある]は、例えば、Chemistry Letters,(69),1451,(1987)に記載の方法に準じて、ナトリウムエチラートの存在下、マロン酸ジエステルとp−トルエンスルホン酸シクロペンチルメチルエステルから製造することができる。
上記の基質は、上記方法以外の方法により製造されたものを使用してもよい。
基質(1)におけるRは炭素数1〜4のアルキル基を表す。該アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基又はtert−ブチル基等が挙げられる。
基質(1)におけるRとしては、エチル基が好ましい。
基質(1)としては、例えば、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジメチル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエチル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジn−プロピル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジイソプロピル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジn−ブチル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジイソブチル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジsec−ブチル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジtert−ブチル、2−メトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸エチル、2−メトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸n−プロピル、2−メトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸イソプロピル、2−メトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸n−ブチル、2−メトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸イソブチル、2−メトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸sec−ブチル、2−メトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸tert−ブチル、2−エトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸n−プロピル、2−エトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸イソプロピル、2−エトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸n−ブチル、2−エトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸イソブチル、2−エトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸sec−ブチル、2−エトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸tert−ブチル、2−n−プロポキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸イソプロピル、2−n−プロポキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸n−ブチル、2−n−プロポキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸イソブチル、2−n−プロポキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸sec−ブチル、2−n−プロポキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸tert−ブチル、2−イソプロポキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸n−ブチル、2−イソプロポキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸イソブチル、2−イソプロポキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸sec−ブチル、2−イソプロポキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸tert−ブチル、2−n−ブトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸イソブチル、2−n−ブトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸sec−ブチル、2−n−ブトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸tert−ブチル、2−イソブトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸sec−ブチル、2−イソブトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸tert−ブチルや2−sec−ブトキシカルボニル−3−シクロペンチルプロピオン酸tert−ブチル等が挙げられる。
基質(1)の一方のエステル部位を優先的に加水分解する能力を有する酵素としては、例えばアルスロバクター属、キャンディダ属、クロモバクテリウム属及びストレプトマイセス属からなる群より選ばれる微生物を起源とする加水分解酵素が挙げられる。
上記加水分解酵素としては、例えば、アルスロバクター・グロビフォルミス(Arthrobacter globiformis)、キャンディダ・アンタークティカ(Candida antarctica)又はクロモバクテリウム・ビスコサム(Chromobacterium viscosum)等の微生物を起源とする加水分解酵素を挙げることができる。
上記微生物を起源とする加水分解酵素としては、例えばアルスロバクター・グロビフォルミス SC−6−98−28株(FERM BP−3658)、クロモバクテリウムSC−YM−1株(FERM BP−6703)由来の酵素(エステラーゼ又はリパーゼ)や、次の市販酵素が挙げられる。
キラザイムL−2[Candida antarctica由来;ロシュ・ダイアグノスティックス(Roche Diagnostics)社製]、IndiAge Super L[Streptomyces sp.由来;ゼネンコール・インターナショナル(Genencor International)社製]、IndiAge Max L[Streptomyces sp.由来;ゼネンコール・インターナショナル社製]及びTransglucosidase L-50[ゼネンコール・インターナショナル社製]等を挙げることができる。
上記のアルスロバクター・グロビフォルミス SC−6−98−28株(FERM BP−3658)又はクロモバクテリウムSC−YM−1株(FERM BP−6703)由来の酵素等は、前記微生物から突然変異剤又は紫外線等の処理により産生された突然変異体由来の酵素であってもよく、該微生物が有する本酵素をコードする遺伝子が導入されて形質転換された組換え微生物により産生された酵素であってもよい。
また、遺伝子工学的手法により、酵素のアミノ酸配列中における特定のアミノ酸が1個〜数個欠失、付加又は置換されてなる変異型酵素であってもよい。
酵素をコードする遺伝子が導入されて形質転換された組換え微生物を作製する方法としては、例えばJ.Sambrook、E.F.Fritsch、T.Maniatis著;モレキュラー クローニング 第2版(Molecular Cloning 2nd edition)や、1989年発行のコールドスプリングハーバー ラボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)等に記載の通常の遺伝子工学的手法に準じた方法を挙げることができる。より具体的には、特開平7−163364号公報に記載の方法を挙げることができる。
遺伝子工学的手法による変異型酵素の作製方法としては、例えばOlfert Landt(Gene 96 125-128 1990)らの方法を挙げることができる。より具体的には、特開2000−78988号公報や特開平7−213280号公報に記載の方法に準じた方法を挙げることができる。このようにして作製することのできる変異型酵素の例としては、クロモバクテリウムSC−YM−1株由来のエステラーゼから作製される変異型のエステラーゼ又は変異型のリパーゼ等を挙げることができる。
酵素を産生する微生物は、いずれも通常の方法によって液体培養することができる。培地としては、通常の微生物培養に使用される炭素源、窒素源や無機物等を適宜含む各種の培地を使用することができる。
例えば、炭素源としては、グルコース、グリセリン、有機酸や糖蜜等を挙げることができる。窒素源としては、ペプトン、酵母エキス、麦芽エキス、大豆粉、コーンスティープリカー、綿実粉、乾燥酵母、カザミノ酸、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウムや尿素等を挙げることができる。
無機物としては、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、鉄、マンガン、コバルトや亜鉛等の金属の塩酸塩、上記金属の硫酸塩及び前記金属のリン酸塩等が挙げられる。具体的には、塩化カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、塩化コバルト、硫酸亜鉛、リン酸カリウムやリン酸ナトリウム等を使用することができる。また、上記微生物の不斉水解能を高めるために、適宜、オリーブ油若しくはトリブチリン等のトリグリセリド又は上述した基質を培地に添加してもよい。
培養は、通常は、好気的雰囲気で行うのがよく、振とう培養又は通気撹拌培養が好ましい。培養温度は、通常20〜40℃程度、好ましくは25〜35℃程度であり、pHは6〜8程度が好ましい。培養時間は、種々の条件によって異なるが、1〜7日間程度が好ましい。また、上記基質の不斉水解能を有する微生物菌体が得られる方法であれば、固体培養法も採用することができる。
上述した酵素を、上記のようにして培養された微生物培養物から精製するには、酵素の精製において一般に使用されている方法に従えばよい。
例えば、先ず、超音波処理、ダイノミル処理又はフレンチプレス処理等の方法により、微生物培養物中の菌体を破砕する。次に、得られた破砕液から遠心分離等により不溶物を除去した後、通常酵素の精製に使用される陽イオン交換カラムクロマトグラフィー、陰イオン交換カラムクロマトグラフィー、疎水カラムクロマトグラフィー及びゲル濾過カラムクロマトグラフィー等の一つ又は二つ以上を適宜組合せることによって、目的とする酵素を精製することができる。これらのカラムクロマトグラフィーに使用する担体の一例としては、DEAE−Sepharose fastflow(アマシャム・ファルマシア・バイオテク社製)や、Butyl−Toyopearl650S(東ソー株式会社製)等を挙げることができる。
酵素は、精製酵素、粗酵素、微生物培養物、菌体、及びこれらを処理したもの等の種々の形態で用いることができる。上記の処理したものとは、例えば、凍結乾燥菌体、アセトン乾燥菌体、菌体摩砕物、菌体の自己消化物、菌体の超音波処理物、菌体抽出物又は菌体のアルカリ処理物等をいう。さらに、上記のような種々の純度又は形態の酵素を、例えば、シリカゲルやセラミックス等の無機担体、セルロース、イオン交換樹脂等への吸着法、ポリアクリルアミド法、カラギーナンゲル法のような含硫多糖ゲル法、アルギン酸ゲル法、及び寒天ゲル法等の公知の方法により固定化して用いてもよい。
酵素の使用量は反応時間の遅延や選択性の低下が起こらないように適宜選択される。
例えば精製酵素や粗酵素を用いる場合、その使用量は上記の基質に対して、通常は0.001〜2重量倍程度、好ましくは0.002〜0.5重量倍程度である。
また、微生物培養物、菌体及びそれらの処理物を用いる場合の使用量は、前記基質に対して、通常は0.01〜200重量倍程度であり、好ましくは0.1〜50重量倍程度である。
不斉加水分解反応に用いられる水は、緩衝水溶液であってもよい。緩衝水溶液としては、例えばリン酸ナトリウム水溶液、リン酸カリウム水溶液等といったリン酸アルカリ金属塩水溶液等の無機酸塩の緩衝水溶液、酢酸ナトリウム水溶液、酢酸カリウム水溶液等といった酢酸アルカリ金属塩等の有機酸塩の緩衝水溶液等が挙げられる。
水の使用量は、通常は基質に対して0.5モル倍〜200重量倍の範囲である。
本発明の(イ)における不斉加水分解反応は、疎水性有機溶媒や親水性有機溶媒等の有機溶媒の存在下に行ってもよい。
疎水性有機溶媒としては、例えばtert−ブチルメチルエーテルやジイソプロピルエーテル等の脂肪族エーテル類や、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタンやイソオクタン等の炭化水素類等が用いられる。
また、親水性有機溶媒としては、例えばtert−ブタノール、メタノール、エタノール、イソプロパノール、イソブタノールやn−ブタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラン等の脂環式エーテル類、ジメチルスルホキサイド等のスルホキサイド類、アセトン等のケトン類、アセトニトリル等のニトリル類や、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類等が挙げられる。
これらの疎水性有機溶媒や親水性有機溶媒は、それぞれ単独で、又は2種以上を混合して用いられる。また、疎水性有機溶媒と親水性有機溶媒とを混合して用いてもよい。
上記の有機溶媒を用いる場合の使用量は、基質に対して、通常は200重量倍以下、好ましくは0.1〜100重量倍の範囲である。
不斉加水分解反応は、例えば、水、基質及び酵素を混合する方法により行われる。また、有機溶媒を用いる場合には、該有機溶媒、水、基質及び酵素を混合すればよい。
反応系のpHは、酵素による不斉加水分解反応が選択性よく進行する値が適宜選択される。反応系のpHは、通常4〜10程度、好ましくは6〜8程度の範囲である。反応中、塩基を加えることにより、pHを上記範囲内に調整してもよい。
上記の塩基としては、例えば水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウムや炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属の炭酸塩、炭酸水素ナトリウムや炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸2水素カリウムやリン酸水素2カリウム等のリン酸塩、トリエチルアミンやピリジン等の有機塩基、及びアンモニア等が使用される。
前記の塩基は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。塩基は通常は水溶液として添加されるが、有機溶媒と水の混合物の溶液として添加してもよい。上記の有機溶媒は反応で使用する溶媒と同じものを使用することもできる。さらに、塩基は固体として添加してもよいし、懸濁液として添加してもよい。
不斉加水分解の反応温度は、高すぎると酵素の安定性が低下する傾向にあり、低すぎると反応速度が低下する傾向にある。反応温度は、通常は5〜65℃程度の範囲であり、好ましくは20〜50℃程度の範囲である。
かくして、光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステル(2)[以下、不斉加水分解モノエステルということもある]を含む反応液が得られるが、反応で使用した酵素や緩衝剤、又は反応が完結しなかったときに残存する基質[以下、残存ジエステルということもある]等と分離するために、さらに後処理操作を行ってもよい。後処理操作としては、例えば、反応液中の溶媒を留去した後、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて分離精製する方法や、分液操作により分離精製する方法等が挙げられる。
分液操作により分離精製する際に、反応時に水と疎水性有機溶媒のいずれにも溶解する有機溶媒を用いた場合は、この水と疎水性有機溶媒のいずれにも溶解する溶媒を留去により除去した後、分液操作を行ってもよい。
また、不斉加水分解モノエステルを含む液に不溶の酵素や固定化担体等が存在する場合は、これらの酵素や固定化担体を濾過により除去してもよい。
不斉加水分解反応液中に含まれる残存ジエステルの分離は、該残存ジエステルを疎水性有機溶媒によって抽出後、水層と分液すればよい。
上記の抽出に用いる疎水性有機溶媒としては、例えばtert−ブチルメチルエーテルやイソプロピルエーテル等の脂肪族エーテル類;トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタンやイソオクタン等の炭化水素類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼンやオルトジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチルや酢酸ブチル等のエステル類が挙げられる。
不斉加水分解反応時に上記例示の疎水性有機溶媒を使用した場合は、そのまま分液操作を行うこともできる。また、不斉加水分解反応時に疎水性有機溶媒を用いなかった場合や、疎水性有機溶媒又は水の使用量が少ないために容易に分液できない場合には、疎水性有機溶媒及び/又は水を適宜添加した後、静置して分液すればよい。
上記の疎水性有機溶媒の使用量は特に限定されるものではないが、基質に対して、通常は0.1〜200重量倍、好ましくは0.2〜100重量倍程度の範囲である。
上述した抽出や分液操作時のpHは、通常6〜12程度の範囲、好ましくは7〜10程度の範囲である。
不斉加水分解モノエステルと残存ジエステルを分離する際には、液のpHを上記範囲に調整するために、適宜、酸や塩基を使用することもできる。上記の酸としては例えば、塩化水素、臭化水素、硫酸やリン酸等の無機酸、該無機酸と金属との酸性塩、酢酸、クエン酸やメタンスルホン酸等の有機酸、及び該有機酸と金属との酸性塩等が挙げられる。また、上記の塩基としては反応時のpH調整に用いたものと同様の塩基が使用可能である。
不斉加水分解モノエステルと残存ジエステルとの分離が不十分な場合は、上述した抽出や分液の操作を複数回繰り返してもよい。
不斉加水分解モノエステルは、上記の抽出操作において水層に存在する。水層に存在する不斉加水分解モノエステルを酵素や緩衝剤等の水溶性成分と分離するには、疎水性有機溶媒を用いて有機層に抽出後、水層と分液すればよい。上記の抽出時に使用する疎水性有機溶媒としては、前述した残存ジエステルを抽出する際に用いた溶媒と同じ溶媒を用いることができる。該疎水性有機溶媒の使用量は、基質に対して、通常は0.1〜200重量倍程度の範囲であり、好ましくは0.2〜100重量倍程度の範囲である。
不斉加水分解モノエステルの抽出時のpHは、通常は1〜7程度の範囲、好ましくは2〜5程度の範囲である。抽出時の液性を上記pH範囲に調整するため、酸及び塩基を適宜使用することもできる。かかる酸及び塩基としては、上述した残存ジエステルと分離する際の分液操作時に用いた酸及び塩基と同じものを用いることができる。
不斉加水分解モノエステルの水層からの抽出量が少ない場合は、抽出操作と分液操作とを、複数回繰り返してもよい。
不斉加水分解モノエステルは、上述の方法で得た油層中の疎水性有機溶媒を留去することにより、単離することができる。不斉加水分解モノエステルは、さらにカラムクロマトグラフィーや再結晶等によって精製されてもよい。
本発明の(イ)によって得られる不斉加水分解モノエステル(2)としては、次の化合物が挙げられる。
(R)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸メチル、(R)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸エチル、(R)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸n−プロピル、(R)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸イソプロピル、(R)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸n−ブチル、(R)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸イソブチル、(R)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸sec−ブチル、(R)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸tert−ブチル、(S)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸メチル、(S)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸エチル、(S)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸n−プロピル、(S)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸イソプロピル、(S)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸n−ブチル、(S)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸イソブチル、(S)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸sec−ブチルや(S)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸tert−ブチル等。
また、本発明(ロ)の2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸エステル(2’)としては、上記例示の光学活性な化合物の他、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸メチル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸エチル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸n−プロピル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸イソプロピル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸n−ブチル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸イソブチル、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸sec−ブチルや2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸tert−ブチル等のラセミの化合物が挙げられる。
以下、実施例等により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
参考例1
p−トルエンスルホン酸シクロペンチルメチルエステルの製造例
シクロペンチルメチルアルコール65.0g(0.649mol)、トルエン325g、塩化p−トルエンスルホニル123.6g(0.649mol)及びトリメチルアミン塩酸塩6.2g(0.065mol)を含む混合物を0℃に冷却し、攪拌下に、トリエチルアミン65.6g(0.649mol)を、0〜10℃で2時間かけて滴下した。20℃まで昇温後、15〜25℃で5時間攪拌した。攪拌終了後、反応マスに水130g及び5%塩酸5.1gを0〜10℃で加えてpHを1.5〜2.5に調整後、分液した。得られた油層を、水65g、5%炭酸水素ナトリウム水195g及び水65gの順で洗浄し、分液後、減圧下に溶媒を留去してp−トルエンスルホン酸シクロペンチルメチルエステル163.2g(含量89.9%、純分146.7g;収率88.9%)を得た。
参考例2
2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエチルの製造例
21%ナトリウムエトキシドのエタノール溶液369.5g(1.140mol)及びマロン酸ジエチル182.6g(1.140mol)を含む混合物中に、参考例1で得たp−トルエンスルホン酸シクロペンチルメチルエステル161.4g(純分145.0g、0.570mol)及びトルエン218gからなる溶液を、攪拌下に10〜30℃で20分かけて滴下した。25℃で15時間攪拌後、80℃で8時間攪拌した。反応終了後、10〜30℃まで冷却し、トルエン218g及び水435gを加えて抽出後、分液した。得られた油層に水145g及びトルエン150gを加えて洗浄後、分液して油層を得た。該油層を水145gで洗浄後、分液した。次いで、減圧下に溶媒を留去した。濃縮残分を120〜125℃で減圧下(1Torr)に蒸留して、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエチル101.5g(含量99.8%、純分101.4g;収率73.4%)を得た。
実施例1〜9
光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸エチルの製造例
リン酸水素2カリウム17.3gを水900gに溶解させ、リン酸を加えてpH7.0に調整し、水を加えて1000mlとしたバッファー水溶液を作製した。別途、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエチル8.0g(純分8.0g、0.033mol)を含むtert−ブチルメチルエーテル溶液200mlを作製した。
下記の表1に示した種々の酵素を、それぞれ秤取り(秤取量は下記の表2参照)、これにバッファー水溶液5mlと、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエチルのMTBE(tert−ブチルメチルエーテル)溶液1mlを加えた。次に、25℃で24時間攪拌後、3.9%リン酸水溶液1ml、塩化ナトリウム2.0g及びMTBE10mlを加えて混合した。分液後に得た油層を、高速液体クロマトグラフ(HPLC)[カラム:Chiralpack AD−H,4.6mmφ×25cm(ダイセル社製)を2本連結]にて分析して、光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸エチルの転化率と鏡像体過剰率とを求めた。結果を表2に示す。
Figure 2006061112
Figure 2006061112
実施例10
(S)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸エチルの製造例
リン酸水素2カリウム17.3gを水900gに溶解させ、リン酸を加えてpH7.0に調整し、水を加えて1000mlとしたバッファー水溶液を作製した。
別途、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエチル8.0g(純分8.0g、0.033mol)を含むMTBE溶液200mlを作製した。
クロモバクテリウムSC−YM−1株由来のエステラーゼ160A189Y363term(特開平7−213280号公報記載の方法に準じて作製)を含む培養物2.0gを秤取り、これにバッファー水溶液50ml、2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエチルのMTBE溶液10mlを加えた。これを25℃で24時間攪拌後、3.9%リン酸水溶液10ml、塩化ナトリウム20g及びMTBE100mlを加えて混合した。混合後、分液して得た油層を減圧下に濃縮して溶媒を留去した。濃縮残分(0.31g)の含量を定量したところ、89.9%であった(収率78.8%)。また、HPLC[カラム:Chiralpack AD−H,4.6mmφ×25cm(ダイセル社製)を2本連結]にて鏡像体過剰率を分析したところ、49.4%ee(S)であった。上記の濃縮残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、(S)−2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸エチルを得た。
H−NMR(270MHz;CDCl)データ
δ:0.97〜1.19(m,2H),1.26(t,3H),1.40〜1.70(m,4H),1.70〜1.85(m,3H),1.92(dd,2H),3.40(t,1H),4.19(q,2H),8.99(br,1H)
本発明の2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステル、特に光学活性体は、抗菌剤等の合成用中間体化合物として有用である(例えば、WO2000061134号公報やWO2001010835号公報を参照)。
また、本発明の製造方法によれば、光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルが得られる。





Claims (9)

  1. 下式(2)で示される光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法であって、下式(1)で示される2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸ジエステルの一方のエステル部位を優先的に加水分解する能力を有する酵素、又は該酵素の産生能を有する微生物の培養物若しくはその処理物を用いて不斉加水分解することを特徴とする光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法。
    Figure 2006061112

    Figure 2006061112
    [式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表す。*印を付した炭素原子は不斉炭素原子を表す。]
  2. 式(1)におけるRが、エチル基である請求項1に記載の光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法。
  3. 酵素が、アルスロバクター(Arthrobacter)属、キャンディダ(Candida)属、クロモバクテリウム(Chromobacterium)属及びストレプトマイセス(Streptomyces)属からなる群より選ばれる微生物を起源とする加水分解酵素である請求項1又は2に記載の光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法。
  4. 酵素が、アルスロバクター・グロビフォルミス(Arthrobacter globiformis)、キャンディダ・アンタークティカ(Candida antarctica)及びクロモバクテリウム・ビスコサム(Chromobacterium viscosum)からなる群より選ばれる微生物を起源とする加水分解酵素である請求項1〜3のいずれかに記載の光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法。
  5. 酵素が、アルスロバクター・グロビフォルミス SC−6−98−28株(FERM BP−3658)及びクロモバクテリウムSC−YM−1株(FERM BP−6703)からなる群より選ばれる株由来のエステラーゼである請求項1〜4のいずれかに記載の光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法。
  6. 酵素が、キラザイムL−2[Candida antarctica由来;ロシュ・ダイアグノスティックス(Roche Diagnostics)社製]、IndiAge Super L[Streptomyces sp.由来;ゼネンコール・インターナショナル(Genencor International)社製]、IndiAge Max L[Streptomyces sp.由来;ゼネンコール・インターナショナル社製]及びTransglucosidase L-50[ゼネンコール・インターナショナル社製]からなる群より選ばれる市販の酵素である請求項1〜4のいずれかに記載の光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法。
  7. 酵素が、請求項3〜6のいずれかに記載の酵素における特定のアミノ酸が1個以上欠失、付加又は置換されてなる変異型酵素である請求項1〜4のいずれかに記載の光学活性な2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステルの製造方法。
  8. 下式(2’)で示される光学活性な又はラセミの2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステル。
    Figure 2006061112
    [式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表す。]
  9. 式(2’)におけるRが、エチル基である請求項8に記載の光学活性な又はラセミの2−(シクロペンチルメチル)−マロン酸モノエステル。
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