JP2006059641A - 二次電池用電極、および、これを用いた二次電池 - Google Patents

二次電池用電極、および、これを用いた二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】 高速充放電時に優れた性能を発揮することができる二次電池用電極を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、多孔質金属集電体を有する二次電池用電極において、前記多孔質金属集電体上に電極活物質薄膜層が形成され、かつ、前記多孔質金属集電体と前記電極活物質薄膜層との間に炭素が配置されてなることを特徴とする二次電池用電極により上記課題を解決する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、二次電池用電極に関し、より詳細には高速充放電時に特化した二次電池に関する。
近年、自動車の排気ガスによる大気汚染が世界的な問題となっている中で、電気を動力源とする電気自動車やエンジンとモータを組み合わせて走行するハイブリッド車、燃料電池を動力源とする燃料電池車などが注目を集めており、これらに搭載される高エネルギー密度、高出力密度の電池の開発が産業上重要な位置を占めている。さらにエンジンのみを動力とする自動車も、多種多様な電動機器の搭載を可能にする高電圧バッテリーを搭載する車両が実用化されている。リチウムイオン二次電池などの二次電池は、そのエネルギー密度や放電電圧の高さから、このような車両に適した電池であると考えられ、さまざまな開発が進められている。
リチウムイオン二次電池は、基本的には、Liイオンの吸蔵・放出が可能な正極および負極を、セパレータを介して配置し、これに電解質を満たした構成を有している。前記セパレータは、ポーラスかつ電気的絶縁性を有するものからなり、正極と負極とが接触することにより発生する内部短絡の防止などを目的として用いられる。
かような電池において充放電を行った場合、電池放電時には負極成分のリチウムをLiイオンとして電解質に放出し、正極では電解質からLiイオンを吸蔵することで発電する。また、電池充電時には、正極から電解質へLiイオンを放出し、電解質中のLiイオンを負極に析出させる。このようにLiイオンが電解質を出入りするのと同時に、集電体からの電子が導電助材を通して移動することにより、電極反応が進行して充放電が行われるのである。
電極は、電極活物質、導電助剤、バインダなどを溶媒中で混練してスラリー化した後、前記スラリーを箔状に金属集電体上に塗布して乾燥させる方法などにより作製される(例えば、特許文献1参照)。かような従来の電極の模式断面図を図3に示す。図3において、電極301は、電極活物質1、導電助剤2、バインダ3などの固形分を有し、前記固形分の間に電解質4を含む電極活物質層303が、箔状の金属集電体302上に形成された構成を有している。
また、特許文献2および3では、表面積の大きい発泡状金属、多孔質金属などを集電体として用いた電極が開示されている。これにより、電極反応面積を大きくさせることにより、電極容量の改善が試みられている。
特開平7−220722号公報 特開平8−170126号公報 特開平9−213307号公報
二次電池は自動車の動力源などとして用いられる場合には、高速充放電にも耐えうる性能を有することが所望されている。しかしながら、従来の二次電池用電極では、以下のような問題があった。
例えば、特許文献1などに記載される箔状の金属集電体上に電極活物質層が形成された前記電極では、バインダによって電極活物質などが保持され、導電助剤によって電極活物質間の電気的接触が保たれた構成となっている。しかし、電極内に存在するバインダおよび導電助剤はリチウムイオンの拡散を阻害するため、リチウムイオンの拡散抵抗を上げる問題があった。
さらに、電極活物質層は薄いほど、高速の充放電が可能となるため望ましい。しかし、特許文献1など、箔状の金属集電体にスラリーを塗布する従来一般的な方法により形成される電極活物質層の厚さは数μm〜数十μm程度が限界であり、薄膜化が困難であった。電極活物質層が厚いと、電子およびリチウムイオンが電極内部に到達するのが遅くなる。従って、高速の充放電時に優れた性能を発揮する電池とするには問題があった。
また、特許文献2および3では、1〜50μm程度の粒径を有する電極活物質などの固形分を含むスラリーを多孔質金属集電体上に塗工する方法などにより電極を作製している。また、電極活物質が集電体に完全に固定されているわけではないので、導電助剤、バインダを用いる必要がある。そのため、かような方法により作製される電極活物質層の厚さも数μm〜数十μm程度となる。前記電極活物質層の厚さは、多孔質金属集電体の孔の大きさに比べて厚いため、多孔質金属集電体の孔表面に電極活物質層を均一に形成することは困難である。従って、多孔質金属集電体による従来の電極容量の改善にも限界があった。また、導電助剤、バインダを大幅に減らすことは出来ず、リチウムイオンの移動も阻害されたままであった。
従って、特許文献2および3によっても、高速充放電時に優れた性能を発揮する電池とするには依然として困難であった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、高速充放電時に優れた性能を発揮することができる二次電池用電極を提供することを目的とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、多孔質金属集電体およびゾルゲル法などの薄膜形成技術を組み合わせることにより、上記課題が解決されることを見出した。
すなわち、本発明は、多孔質金属集電体を有する二次電池用電極において、前記多孔質金属集電体上に電極活物質薄膜層が形成され、かつ、前記多孔質金属集電体と前記電極活物質薄膜層との間に炭素が配置されてなることを特徴とする二次電池用電極を提供する。
本発明の二次電池用電極によれば、多孔質金属集電体表面に電極活物質薄膜層を均一に形成することができ、高速充放電時に優れた性能を発揮できる。前記電極活物質薄膜層は、電極活物質が分子レベルで均一に分散されており、電極活物質自体で構成される。従って、電極材料として従来用いられてきたバインダ、導電助剤などの量を、削減もしくは使わなくとも優れた電池特性が得られる。
さらに、本発明の二次電池用電極は、前記多孔質金属集電体と前記電極活物質薄膜層との間に炭素が薄膜状または分散するなどして配置される。これにより、前記電極活物質薄膜層と前記多孔質金属集電体との電子伝導性を向上させることができ、電極内の電子伝導性を大幅に向上させることが可能となる。
本発明の第一は、多孔質金属集電体を有する二次電池用電極において、前記多孔質金属集電体上に電極活物質薄膜層が形成され、かつ、前記多孔質金属集電体と前記電極活物質薄膜層との間に炭素が配置されてなることを特徴とする二次電池用電極(以下、単に「電極」とも記載する)である。
まず、本発明の電極を図1を用いて説明する。図1の電極101は、多孔質金属集電体102を有し、前記多孔質金属集電体102の表面には電極活物質薄膜層103が均一に形成されている。さらに、前記多孔質金属集電体102と前記電極活物質薄膜層103との間には炭素が膜状に配置された炭素膜104を有する。
本発明による電極は、厚さが極めて薄い電極活物質薄膜層が均一に形成されることにより、電極活物質薄膜層内の電子およびリチウムイオンの拡散距離を大幅に短くすることができ、拡散抵抗を小さくすることができる。さらに、電極活物質と多孔質金属集電体との接触面積を十分に大きくすることもできる。従って、従来用いられてきたカーボンなどの導電助剤を、削減もしくは使わずに電極を作製することが可能となる。
また、前記電極活物質薄膜層は、後述するゾルゲル法を用いて形成されることで、多孔質金属集電体上に電極活物質が分子レベルで均一に分散され、それ自体で構成される。従って、電極活物質同士を結着させるのに従来から用いられてきたポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン等のバインダをも、削減もしくは使わずに電極を形成することができる。
このように、本発明における電極は、導電助剤およびバインダの使用量を減少させることが可能である。導電助剤、バインダは電極反応には直接かかわらず、Liイオンの拡散の妨げになるため、かような使用量の減少はリチウムイオンの拡散抵抗を下げ、ひいては電池全体の抵抗を下げることができる。さらには、電極活物質薄膜層が極めて薄く形成されているため電極活物質上の電子の拡散距離を大幅に短くでき、これにより電子伝導度を大きくすることが可能となる。
さらに、本発明の電極は、前記多孔質金属集電体と前記電極活物質薄膜層との間に炭素が配置される。二次電池では、リチウムイオンが電解質などを介して移動するとともに、電子が多孔質金属集電体および外部回路を介して流れることにより電流が外部に取り出される。従って、電子伝導性に優れる炭素を、多孔質金属集電体と電極活物質薄膜層との間に配置することにより、電極内の電子伝導性を大幅に向上させることが可能となる。
特に、多孔質金属集電体としてアルミニウムなどの弁金属などを用いた場合、電解質や空気などと接触することで一般的には多孔質金属集電体表面に酸化皮膜が形成される。前記酸化皮膜が必要以上に厚くなると、電極内の電子導電性が低下する恐れがある。しかしながら、かような場合であっても、炭素が配置されることにより、酸化皮膜の成長を抑制すると同時に、酸化皮膜を経由しての電子の授受において電子伝導性に対する抵抗を大きく下げるという効果が得られることが判明した。
上述のように、本発明の電極は、極めて薄い電極活物質薄膜層によりリチウムイオンの電解質等への拡散抵抗が低いだけでなく、炭素が配置されることにより電子伝導性に対する抵抗をも低くすることが可能となる。従って、本発明によれば、高速充放電時に優れた性能を発揮することが可能な電極が得られるのである。
以下、本発明の電極の構成について、より詳細に説明する。
本発明の電極において、炭素が配置される形態は、特に限定されず、多孔質金属集電体と電極活物質薄膜層との間で、図1に示されるように薄膜状に配置されていてもよく、分散して配置されてもよい。
多孔質金属集電体上に存在する炭素の量は、少なすぎると所望するほどの効果が得られず、多過ぎると多孔質金属集電体が有する孔を埋めてしまい孔内に電極活物質薄膜層を形成できなくなる恐れがある。
従って、炭素は、多孔質金属集電体が有する孔内に0.1〜50体積%、好ましくは0.2〜10体積%、特に好ましくは0.5〜5体積%の範囲内となるように配置するのがよい。これにより、電極の性能を向上させつつ、孔を閉塞させないで炭素を配置することができる。
多孔質金属集電体の孔内の上記炭素量は、後述する本発明の電極の製造において、多孔質金属集電体自体の質量と、炭素が配置された多孔質金属集電体全体の質量との差から、概算した値とする。この計算方法としては、前記多孔質金属集電体全体の質量変化を炭素の密度2.2g/cmで割って体積を算出することとした。なお、補助的な手段として、多孔質金属集電体の孔内の上記炭素量を、電子顕微鏡を用いて観察することにより測定することができる。
前記炭素として、具体的には、非晶質炭素材料、黒鉛材料、活性炭、カーボンブラック、アセチレンブラック等が挙げられるが、これらに限定されず、熱処理温度や熱処理雰囲気などの製法履歴にも制約はない。
本発明の電極に用いられる多孔質金属集電体は、特に限定されないが、正極等では高い電位に対する耐酸化性が要求されるので、多孔質金属集電体表面に酸化皮膜を形成する弁金属を用いるのが好ましい。多孔質金属集電体として、具体的には、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン、およびこれらの1種以上を含む合金からなる群から選択される少なくとも1種が好ましく挙げられる。また、前記弁金属の他にも、ステンレス合金なども好ましく挙げられる。
前記多孔質金属集電体は、孔径が0.1〜10μm、好ましくは0.2〜5μmであり、空孔率が10〜90体積%、好ましくは10〜40体積%のものを用いるのがよい。これにより、従来から用いられていた箔状の金属集電体よりも10〜500倍もの表面積を有する。
前記多孔質金属集電体の孔径は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察することにより測定できる。また、前記多孔質金属集電体の空孔率は、所定の大きさの多孔質金属集電体の厚さ、面積及び重量を測定し、目付重量から次式により求めた値とする。
Figure 2006059641
(式中、Sは面積[cm]を示し、dは厚さ[cm]を示し、Wは重量[g]を示し、Dは密度[g/cm]を示す。)
次に、前記多孔質金属集電体上に形成される電極活物質薄膜層は、薄い方が高速の充放電が可能となるため望ましいが、薄過ぎると電極容量が得られない。しかしながら、上述した多孔質金属集電体は表面積が大きいため、極めて薄くしても大表面積の電極活物質薄膜層を形成することができ、高出力かつ十分な容量を有する電極が得られる。
電極活物質薄膜層の厚さは、少なくとも多孔質金属集電体の孔径の半分以下が望ましく、より望ましくは1.0μm以下、特に望ましくは0.1〜0.5μmの厚さとするのがよい。電極活物質薄膜層の厚さが孔径の半分を超えると、多孔質金属集電体の孔をふさぐ恐れがある。
電極活物質薄膜層は、電極活物質を少なくとも含み、これらの他にイオン伝導性を高めるための電解質塩、電子伝導性を高めるための導電助剤、バインダ、および電解質などが含まれ得る。
まず、本発明の電極が正極として用いられた場合を例に挙げて説明する。
正極における電極活物質薄膜層に用いられる電極活物質(以下、単に「正極活物質」とも記載する)としては、コバルト、ニッケル、マンガン、チタン、バナジウム、および鉄からなる群から選択される一種以上の金属と、リチウムとを含む、複合酸化物または塩からなるものが好ましく挙げられる。かような電極活物質は、電解質に溶け出さず、大容量の電極を形成することができる。
前記電極活物質として、より具体的には、LiCoOなどのLi・Co系複合酸化物、LiNiOなどのLi・Ni系複合酸化物、スピネルLiMnなどのLi・Mn系複合酸化物、LiFeOなどのLi・Fe系複合酸化物、LiFePOなどの遷移金属とリチウムのリン酸化合物などが挙げられる。これらの他にも、V、V13、VO、Ti化合物のTiS、Mo化合物のMoS、MoO、などの無機の遷移金属酸化物、遷移金属カルコゲン化合物なども用いることができる。
電極活物質薄膜層に用いられる電解質塩としては、特に限定されないが、BETI(リチウムビス(パーフルオロエチレンスルホニルイミド);Li(CSONとも記載)、LiBF、LiPF、LiN(SOCF、LiN(SO、LiBOB(リチウムビスオキサイドボレート)またはこれらの混合物などが挙げられる。
また、電極活物質薄膜層に用いられる導電助剤としては、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト等が挙げられる。バインダとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、SBR、ポリイミドなどが使用できる。しかし、導電助剤およびバインダがこれらに限定されないことは言うまでもない。
電極活物質薄膜層に用いられる電解質としては、非水電解質が好ましく挙げられる。水溶液を含む電解質では、高い電圧において電気分解を起こす恐れがある。そのため、高い電圧でも耐えられる電解液として、有機溶媒を使用した非水電解液が好ましく用いられる。これにより、電極活物質薄膜層におけるイオン伝導がスムーズになり、電池全体としての出力向上が図れるためである。
非水電解質としては、液状電解質(電解液)、固体電解質、高分子ゲル電解質のいずれであってもよい。非水電解質は、好ましい一例を以下に示すが、通常の非水電解質二次電池で用いられるものであればよく特に限定されない。
また、後述する二次電池の作製の際に、正極と負極との間に非水電解質を含浸させる場合には、電極活物質薄膜層に非水電解質が含まれていなくてもよい。
電解液としては、LiBOB(リチウムビスオキサイドボレート)、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsF、LiTaF、LiAlCl、Li10Cl10等の無機酸陰イオン塩、LiCFSO、Li(CFSON、Li(CSON等の有機酸陰イオン塩の中から選ばれる、少なくとも1種類の電解質塩を含み、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)等の環状カーボネート類;ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の鎖状カーボネート類;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン等のエーテル類;γ−ブチロラクトン等のラクトン類;アセトニトリル等のニトリル類;プロピオン酸メチル等のエステル類;ジメチルホルムアミド等のアミド類;酢酸メチル、蟻酸メチルの中から選ばれる少なくともから1種類または2種以上を混合した、非プロトン性溶媒等の有機溶媒(可塑剤)を用いたものなどが使用できる。
固体電解質としては、イオン伝導性を有する高分子から構成されるものであれば特に限定されない。例えば、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、これらの共重合体などが挙げられる。かようなポリアルキレンオキシド系高分子は、上述した電解質塩をよく溶解しうる。また、架橋構造を形成することによって、優れた機械的強度が発現する。
高分子ゲル電解質としては、特に限定されないが、イオン導伝性を有する電解質用高分子に電解液を含んだもの、イオン導伝性を持たない電解質用高分子の骨格中に同様の電解液を保持させたものなどが挙げられる。
高分子ゲル電解質に含まれる電解液としては、上述したものと同様である。また、イオン導伝性を有する電解質用高分子としては、上述した固体電解質などが用いられる。
イオン導伝性を持たない電解質用高分子としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリビニルクロライド(PVC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのゲル化ポリマーを形成するモノマーが使用できる。ただし、これらに限られるわけではない。なお、PAN、PMMAなどは、どちらかと言うとイオン伝導性がほとんどない部類に入るものであるため、上記イオン伝導性を有する電解質用高分子とすることもできるが、ここでは高分子ゲル電解質に用いられるイオン導伝性を持たない電解質用高分子として例示したものである。
高分子ゲル電解質中の電解質用高分子(ホストポリマー)と電解液との比率(質量比)は、使用目的などに応じて決定すればよいが、2:98〜90:10の範囲である。これにより、電極活物質薄膜層の外周部からの電解質の染み出しについても、絶縁層や絶縁処理部を設けることで効果的にシールすることができる。そのため、上記高分子ゲル電解質中のホストポリマーと電解液との比率(質量比)に関しても、比較的電池特性を優先したものとすることができる。
電極活物質薄膜層において、正極活物質、導電助剤、バインダ、非水電解質、電解質塩等の成分配合量は、電池の使用目的(出力重視、エネルギー重視など)、Liイオン伝導性を考慮して決定すべきである。例えば、電極活物質薄膜層内における非水電解質の配合量が少なすぎると、電極活物質薄膜層内でのLiイオン伝導抵抗やLiイオン拡散抵抗が大きくなり、電池性能が低下する恐れがある。一方、電極活物質薄膜層内における非水電解質の配合量が多すぎると、電池のエネルギー密度が低下する恐れがある。従って、これらの要因を考慮して、目的に合致した非水電解質量を決定する。
また、本発明の電極は上述した通り、図1に示されるような構造を有することにより、従来、電極材料として用いられてきた導電助剤およびバインダの量を、従来と比べて削減もしくは使わなくとも、高出力の電極を得ることができる。
本発明の電極が負極として用いられた場合、多孔質金属集電体上に形成される電極活物質薄膜層には、上述した通り、電極活物質、電解質塩、導電助剤、バインダ、電解質などが含まれ得る。負極における電極活物質(以下、単に「負極活物質」とも記載する)の種類以外は、基本的に正極における電極活物質薄膜層の項で記載した内容と同様であるため、ここでは説明を省略する。
負極活物質としては、各種の天然黒鉛や人造黒鉛、例えば繊維状黒鉛、鱗片状黒鉛、球状黒鉛などの黒鉛類、金属化合物、金属酸化物、Li金属化合物、リチウム−遷移金属複合酸化物等を含むLi金属酸化物などが挙げられる。具体的には、金属化合物として、LiAl、LiZn、LiBi、LiCd、LiSd、LiSi、Li4.4Pb、Li4.4Sn、Li0.17C(LiC);金属酸化物としては、SnO、SnO、GeO、GeO、InO、In、PbO、PbO、Pb、Pb、AgO、AgO、Ag、Sb、Sb、Sb、SiO、ZnO、CoO、NiO、FeO等;、Li金属化合物としては、LiFeN、Li2.6Co0.4N、Li2.6Cu0.4N等;、Li金属酸化物(リチウム−遷移金属複合酸化物)としては、LiTi12などLiTiで表されるリチウム−チタン複合酸化物等が挙げられる。好ましくはカーボンまたはリチウム−遷移金属複合酸化物である。これらカーボンまたはリチウム−遷移金属複合酸化物は、反応性、サイクル耐久性に優れ、低コストな材料である。そのため、これらの材料を電極に用いることにより、出力特性に優れた電池を形成することができる。
本発明の第二は、上述した電極を用いた二次電池である。
本発明の第一の電極によれば、上述した各種特性を有することから、高速充放電においても優れた性能を発揮できる二次電池を提供することが可能となる。
本発明による二次電池の基本的な構成としては、上述した本発明の第一の電極を用いる以外は特に限定されず、従来一般的な構成であればよい。具体的には、正極と負極とが電解質層を介して積層された構成である。
本発明の二次電池において、本発明の第一の電極は、正極および負極の少なくとも一方に用いられればよい。しかしながら、好ましくは弁金属を用いることにより多孔質金属集電体表面に酸化皮膜が形成され、酸化雰囲気下で安定して用いられるため、上述した電極は正極として用いるのが好ましい。この時に用いられる負極としては特に制限されず、従来一般的に用いられている負極であってもよい。具体的には、銅、ニッケル、チタン、SUSなどからなる箔状の金属集電体上に、カーボンなどの負極活物質を少なくとも含む負極活物質層が塗布されてなる従来の構成を有する負極である。
電解質層にセパレータを用いる場合、前記セパレータとしては、従来一般的に用いられているものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、微孔性ポリエチレンフィルム、微孔性ポリプロピレンフィルム、微孔性エチレン−プロピレンコポリマーフィルムなどのポリオレフィン系樹脂の多孔膜または不織布などが挙げられる。これらは、電解液や高分子ゲル電解質などの電解質との反応性を低く抑えることができるという優れた効果を有する。他に、ポリオレフィン系樹脂不織布またはポリオレフィン系樹脂多孔膜を補強材層に用い、前記補強材層中にフッ化ビニリデン樹脂化合物を充填した複合樹脂膜なども挙げられる。セパレータの厚さは、使用用途に応じて適宜決定すればよい。
本発明の二次電池における電解質層に用いられる電解質としては、非水電解質が好ましく挙げられる。非水電解質については、本発明の第一における説明と同様であるためここでは省略する。
正極と負極とが電解質層を介して収納される電池ケースとしては、電池を使用する際の外部からの衝撃、環境劣化を防止し得るものを用いるとよい。例えば、高分子フィルムと金属箔を複合積層したラミネート素材からなる電池ケースをその周辺部を熱融着にて接合するか、あるいは、袋状にしたその開口部を熱融着することにより密閉されてなり、この熱融着部から正極リード端子、負極リード端子を取り出す構造としたものである。このとき正負極の各リード端子を取り出す個所は特に1箇所に限定されない。また電池ケースを構成する材質は上記のものに限定されず、プラスチック、金属、ゴム等、あるいはこれらの組み合わせによる材質が可能であり、形状もフィルム、板、箱状等のものを使用できる。また、ケース内側と外側とを導通するターミナルを設け、ターミナルの内側に集電体を、ターミナルの外側にリード端子を接続して電流を取り出す方法も適用できる。
本発明の二次電池の構造としては、特に限定されず、形態・構造で区別した場合には、積層型電池、巻回型電池など、従来公知のいずれの形態・構造にも適用し得るものである。また、二次電池内の電気的な接続形態で見た場合、バイポーラ型ではない内部並列接続タイプの電池およびバイポーラ型の内部直列接続タイプの電池のいずれにも適用し得るものである。
本発明の二次電池は、好ましくはバイポーラ型の電池である。通常の電池に比べて単電池の電圧が高く、容量、出力特性に優れた電池を構成できる。一般的な電池の場合、出力を向上させるために積層数を増やしたり、捲回する長さを増やすことができるが、バイポーラ型の場合、捲回構造をとることが困難であり、積層構造であっても積層数を単純に増やすと電圧が上昇してしまうので、要求される電圧を超えてしまうことがありうる。このため、積層数を増やさずに出力を向上させるには、多孔質金属集電体の底面積を広げるしかない。しかしながら底面積の増大は、電池の設置面積の増大であり好ましくない。本発明によれば、底面積は変化しなくとも、多孔質金属集電体の表面積を極めて大きく出来るので、バイポーラ電池の高出力化が可能になる。
なお、本発明の二次電池をバイポーラ型の電池として用いる場合、多孔質金属集電体の孔は貫通していないことが好ましい。
上述した本発明の電極およびこれを用いた二次電池は、説明の都合上、リチウムイオン二次電池を例に挙げて説明したが、他に、ナトリウムイオン二次電池、カリウムイオン二次電池、マグネシウムイオン二次電池、カルシウムイオン二次電池などにも適用することができる。しかし、実用性の観点から、リチウムイオン二次電池が好ましい。
本発明の第三は、本発明の二次電池、好ましくはバイポーラ電池を複数個接続して構成した電池モジュールである。
本発明の電池モジュールは、このように、バイポーラ電池、電圧検出器、制御回路、ディスプレイなどが組み合わされて形成されている。
電池モジュールとは、電気自動車の駆動用電源として適した電圧を得るために、たとえば本発明のバイポーラ電池を最適数直列に接続して電池群を形成し、その駆動用電源に要求される電気容量を得るためにその電池群を最適数並列に接続して構成した大容量の電池である。また、充放電が繰り返されながら使用されるので、電池モジュールを構成する個々の電池の電圧を常時監視し、劣化した電池を把握できるようにしている。すなわち、本発明の電池モジュールは、個々の電池の電圧を検出する電圧検出器、検出された電圧に基づいて、充電時に満充電となった電池をバイパスさせる一方、充放電時に劣化が認められた電池を電池モジュールから電気的に取り除く制御回路、個々の電池の充電状態や放電状態の表示、劣化が認められた電池の表示を行うディスプレイが備えられているのである。
本発明の二次電池は、上述のように各種特性を有している。従って、エネルギー密度および出力密度に関して、とりわけ厳しい要求がなされる車両、例えば、電気自動車、燃料電池自動車やハイブリッド電気自動車等の駆動用電源として好適であり、燃費、走行性能に優れた車両を提供できる。また、電気自動車ないしハイブリッド電気自動車の車体中央部の座席下に組電池を駆動用電源として搭載するのが、社内空間およびトランクルームを広く取れるため便利である。ただし、本発明では、これらに何ら制限されるべきものではなく、電池は、車両の床下、トランクルーム、エンジンルーム、屋根、ボンネットフード内などに設置することができる。なお、本発明では、組電池だけではなく、使用用途によっては、バイポーラ電池を搭載するようにしてもよいし、これら電池モジュールとバイポーラ電池を組み合わせて搭載するようにしてもよい。また、本発明のバイポーラ電池および/または電池モジュールを駆動用電源として搭載することのできる車両としては、上記の電気自動車、燃料電池自動車、ハイブリッド電気自動車などが挙げられるが、これらに制限されるものではない。
本発明の第四は、上述した本発明の第一の電極の製造方法である。すなわち、金属箔を電解液中でエッチングすることにより多孔質金属集電体を得る段階と、前記多孔質金属集電体上に炭素を配置した後、ゾルゲル法により電極活物質薄膜層を形成する段階と、を含む二次電池用電極の製造方法である。
まず、多孔質金属集電体の作製方法としては、電解液中でエッチングを行う方法が好ましく挙げられる。かような方法により、形成された多孔質金属集電体は、同じ大きさの平坦な金属集電体表面の投影面積に比べ、極めて大きな表面積を得ることが出来る。また、これに匹敵する表面積は、物理的な穿孔、もしくはサンドブラスト等では得ることが出来ない。
電解液中でエッチングする方法とは、電解槽中で塩酸溶液等のエッチング用電解液に金属箔を浸漬させてエッチングする方法である。電解槽中には交流を印加する電極が対峙して設けられており、この電極間を交流印加させることによりエッチングされて孔が形成されるのである。
前記金属箔は、本発明の第一において説明した通りであるが、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン、およびこれらの1種以上を含む合金、ならびにステンレス合金を用いるのが好ましい。また、前記金属箔の厚さとしては、5〜200μm、好ましくは10〜150μmである。前記金属箔の厚さが、5μmより薄いと表面に電極活物質薄膜層を塗布する際の応力に耐えられずに切断や亀裂などを生じる恐れがあり、200μmを超えると、箔が脆くなり取り扱いが難しくなったり、製造コストが高くなる恐れがあり、また、電極薄膜化の観点からは望ましくない。
エッチング用電解液としては、各種組成が使用可能であるが、塩素イオンを主体に含有するものであることが好ましく、具体的には、塩酸を1〜10質量%含むことが好ましい。また、エッチング用電解液の温度は、15〜80℃が好ましい。
印加する電圧に関しては、交流がよく、電流密度50〜5000A/m、好ましくは100〜3000A/mで、1〜60分間、好ましくは3〜30分間行う。電流密度が50A/m未満であるとエッチングに時間がかかり、また多孔化しない恐れがあり、5000A/mを超えてもエッチング孔の形成が困難になる恐れがあるため、上記範囲が好ましい。
しかし、上述したエッチング方法に限定されず、従来公知のエッチング法を用いて、多孔質金属集電体表面に所望する孔が得られるように適宜調整して行ってもよい。
次に、多孔質金属集電体上に炭素を配置する方法としては、炭水化物などの有機物を多孔質金属集電体上に導入した後、焼成することにより前記炭水化物を炭化する方法などが挙げられる。
前記有機物としては、焼成を行う際にガス化せず、焼成後に炭素が残留するものであれば特に限定されずに用いることができる。しかしながら、塩素、臭素などのハロゲンを含む有機物は多孔質金属集電体と反応を起こす恐れがあるため望ましくない。
前記有機物として、具体的には、ショ糖、ブドウ糖、果糖などの糖類;オリゴ糖、デンプンなどの多糖類;フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂、などが好ましく挙げられる。
前記糖類または前記デンプン類を用いて多孔質金属集電体に有機物を導入するには、前記糖類または前記デンプン類を、水、エタノールなどの溶媒に溶かして溶液とし、多孔質金属集電体の孔内を含む表面に前記溶液を付着させた後、乾燥させればよい。
前記付着方法としては、従来公知の方法を用いればよい。例えば、多孔質金属集電体を前記溶液中に浸漬させてもよいし、スピンコート法などの塗工方法を用いてもよい。乾燥方法としては、前記溶液中の水などの溶媒を蒸発させて有機物が残留するように行えばよく、例えば、常温で数日間程度放置したり、あるいは窒素、真空などの不活性雰囲気下、25〜200℃程度で1〜100時間ほど焼成したりすればよい。
多孔質金属集電体上の炭素量は、本発明の第一において記載した通り、多孔質金属集電体が有する孔内に好ましくは0.1〜50体積%、より好ましくは0.2〜10体積%とする。多孔質金属集電体上の炭素量を所望の値とするには、前記溶液中の炭素含有量を調整したり、前記溶液の付着および乾燥を繰り返したり、付着溶液量の制御をすればよい。
熱硬化性樹脂を用いて多孔質金属集電体に有機物を導入するには、熱硬化性樹脂が一般的な溶媒に溶解しにくいため、多孔質金属集電体内で重合を行い、多孔質金属集電体表面に熱硬化性樹脂を形成させるのがよい。重合方法としては特に限定されず、従来一般的な熱硬化性樹脂の形成方法を適宜用いて行えばよい。
また、多孔質金属集電体に導入される熱硬化性樹脂は、一種類のみであってもよいし、主成分の熱硬化性樹脂の特性を損なわない範囲で異種の樹脂を組み合わせた二種類以上の熱硬化性樹脂の混合物であってもよい。
有機物を多孔質金属集電体の孔内を含む表面に導入させた後、炭化焼成することによって多孔質金属集電体上に炭素を配置することができる。焼成方法としては、空気雰囲気下または窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガスなどの不活性ガス雰囲気下、400〜600℃程度で、10〜1000時間程度、焼成すればよい。
次に、炭素が導入された前記多孔質金属集電体の表面上にゾルゲル法により電極活物質薄膜層を形成する。
ゾルゲル法とは、金属アルコキシドや金属塩等からなるゾル溶液を加水分解・重縮合反応により、流動性を失ったゲルとし、このゲルを焼成して薄膜を形成する方法である。
ゾルゲル法は液相からの薄膜形成方法であるから、原料を分子レベルで均質に混合することができる。従って、多孔質金属集電体の孔をふさぐことなく、孔内部に薄膜を形成することができる。
本発明においては、特に限定されないが、前記ゾル溶液を多孔質金属集電体に付着させ、その後にゲル化させて加熱し、多孔質金属集電体表面に薄膜を形成する。
前記ゾル溶液は、例えば、電極活物質として好ましく用いられる金属のアルコキシドや塩を単独でまたは複数混合して水−アルコール溶液などに添加することにより得られる。前記金属塩としては、例えば、コバルト、ニッケル、マンガン、チタン、バナジウム、鉄、リチウムなどの硝酸塩、亜硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、硫酸塩、オキシ硝酸塩、ハロゲン化物、金属錯体塩などが挙げられる。
また、ゾル溶液には、必要に応じて、導電助剤、バインダなどが溶解または分散していてもよい。導電助剤およびバインダとしては、上述した通りである。
ゾル溶液に添加する前記金属塩は、水に対して、金属成分の重量が0.1〜20質量%、特に0.5〜10質量%となるように添加するのが好ましい。
アルコール溶液としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等が挙げられる。アルコールと水の割合は、約0.5〜5倍(モル比)とするのが好ましい。
前記ゾル溶液には、安定化剤として、ポリビニルアルコール、エタノールアミンなどを添加してもよい。前記安定化剤は、溶液に含まれる総金属イオンモル数の0.5〜3倍のモル数となるように添加するのが好ましい。
前記ゾル溶液の粘度は、1000cp以下、特に100cp以下とするのが好ましい。ゾル溶液の粘度が1000cpを超えると、多孔質金属集電体の孔内部に均一な電極活物質薄膜層を形成するのが困難となる恐れがある。
前記ゾル溶液を多孔質金属集電体に付着させるには、従来公知の方法を用いればよいが、例えば、多孔質金属集電体を前記ゾル溶液中に浸漬させてもよいし、スピンコート法などの塗工方法を用いてもよい。
多孔質金属集電体上に付着させたゾル溶液をゲル化させるには、従来公知の方法を用いればよいが、例えば、塩基性触媒または酸性触媒下で加水分解・重縮合反応を行う方法が挙げられる。
塩基性触媒としては、アンモニウム水溶液、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、などが挙げられ、pH9〜14程度のものを用いるのが一般的である。また、酸性触媒としては、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸などが挙げられ、pH1〜5程度のものを用いるのが一般的である。反応速度の観点からは、塩基性触媒を用いるのが好ましいが、原料を均一に反応させる点では酸触媒が好ましい。このため、必要に応じて触媒を使い分けると良い。
多孔質金属集電体上のゾル溶液をゲル化させた後は、空気中、または酸素気流中などの雰囲気下、200〜600℃、好ましくは200〜400℃で焼成する。これにより、多孔質金属集電体上に電極活物質薄膜層が形成される。また、焼成温度が低温であるため、アルミニウムなどの低融点金属を用いる際に優れている。
水−アルコール溶液に分散された金属アルコキシドや金属塩は、金属酸化物または金属水酸化物が数nm〜数百nmの微粒子となって、均一に分散したゾル溶液となる。これは、一般的な電極活物質の粒径1〜50μmに比べ非常に小さい。従って、前記ゾル溶液を用いて形成された電極活物質薄膜層は従来と比較して微粒子状の電極活物質により構成される。これにより、前記電極活物質上の電子の拡散距離を短くすることができるだけでなく、多孔質金属集電体と電極活物質との接触面積を大きくすることができ、大電流での放電特性が改善できる。
上述した電極を用いて二次電池を製造するには、特に限定されず、公知技術を適宜参照して製造することができる。例えば、非水電解質として、液状電解質(電解液)を用いた場合、正極と負極とを、セパレータを介して重ね合わせた後、電解液を注入する方法などが用いられる。電極が多孔質であるため、電解液は自然に電極内にも染み込む。また、この時、好ましくは真空雰囲気とすることにより、電極内の気泡などを取除くことができる。
非水電解質として、固体電解質を用いる場合には、固体電解質、電解質塩などをNMPのような溶媒に溶解させて調製した溶液を硬化させる方法などが用いられる。また、高分子ゲル電解質を用いる場合には、高分子ゲル電解質の原料として、ホストポリマーと電解液、リチウム塩、重合開始剤等からなるプレゲル溶液を重合させる方法などが用いられる。
具体的には、上記電極(正極および/または負極)上に、上記溶液またはプレゲル溶液を所定の厚さに塗布し、不活性雰囲気下で硬化または加熱乾燥と同時に重合させ、その後に正極および負極を貼り合わせるなどの方法が用いられる。かような方法により、電解質の機械的強度を高め、電極内および電極上に電解質を形成する。また、正極および負極を直接重ね合わせた後、これらの間に上記溶液またはプレゲル溶液を含浸させ、不活性雰囲気下で硬化または加熱乾燥と同時に重合させてもよい。
重合開始剤は、重合方法(熱重合法、光重合法、放射線重合法、電子線重合法など)や重合させる化合物に応じて適宜選択する必要がある。例えば、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール、熱重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルなどが挙げられるが、これらに制限されるべきものではない。
硬化または加熱乾燥は真空乾燥機(真空オーブン)などを用いることができる。加熱乾燥の条件は溶液または電解質前駆体に応じて決定され、一義的に規定できないが、通常は30〜110℃で0.5〜12時間である。
また、正極および負極間にセパレータを介在させる場合には、セパレータに上記溶液またはプレゲル溶液などを含浸させ、不活性雰囲気下で加熱乾燥と同時に重合させるなどすればよい。
バイポーラ型の二次電池とする場合には、所望の出力を有する二次電池が得られるように、前記電池単位を複数積層して、電池積層体とすればよい。積層時には、集電体表面に、集電体同士が接触して短絡しないように、適当な厚さのポリイミドフィルム等の絶縁用フィルムを糊で数箇所接着しながら挟んで積層する。
正極側の最外層には、集電体上に正極活物質薄膜層または正極活物質層のみを形成した電極を配置する。負極側の最外層には、集電体上に負極活物質薄膜層または負極活物質層のみを形成した電極を配置する。電解質を含む電極を積層させてバイポーラ電池を得る段階は、電池内部に水分等が混入するのを防止する観点から、不活性雰囲気下で行うことが好ましい。例えば、アルゴン雰囲気下や窒素雰囲気下でバイポーラ電池を作製するとよい。
電池単位または電池積層体の両最外層の電極活物質薄膜層または電極活物質層上にそれぞれ、正極端子板、負極端子板を設置し、該正極端子板、負極端子板に、さらに正極リード、負極リードを接合(電気的に接続)する。正極リードおよび負極リードの接合方法としては、接合温度の低い超音波溶接等が好適に利用し得るものであるが、これに限定されるべきものではなく、従来公知の接合方法を適宜利用することができる。
最後に、電池積層体全体を、外部からの衝撃、環境劣化を防止するために、電池外装材ないし電池ケースで封止し、バイポーラ電池を完成させる。封止の際には、正極リード、負極リードの一部を電池外部に取り出す。電池外装材(電池ケース)の材質は、内面がポリプロピレンフィルム等の絶縁体で被覆された金属(アルミニウム、ステンレス、ニッケル、銅など)が好適である。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。本発明は、下記実施例のみに限定されることはない。
<実施例1>
(1)コイン電池の作製
片面をポリイミドテープによってシールしたアルミニウム箔(純度99.9質量%、厚さ50μm、幅100mm)を、10質量%塩酸、0.1質量%硫酸、2質量%塩化アルミを含む40℃の電解液中で、電流密度50A/m、交流50Hzで1分間印加してエッチングし、純水で洗浄後に乾燥させ、エッチング箔(空孔率60%)を得た。
前記エッチング箔を、0.5重量%ショ糖水溶液に浸漬、乾燥を繰り返すことにより、前記エッチング箔内にショ糖水溶液を含ませた。さらに、窒素雰囲気下、500℃、4日間、焼成することでショ糖を炭化させた。これにより前記エッチング箔の空孔中には、炭素が0.1体積%含まれていた。
これとは別に、酢酸コバルト(24.9g)と硝酸リチウム(6.9g)を混合し、これを水−エタノール(体積比 50:50)溶液1Lに加えて、混合した。さらに、これに安定化剤としてポリビニルアルコール0.5質量%を加えて混合した。
得られた混合液に前記エッチング箔を投入した後に引き上げ、乾燥しないうちに、25%アンモニウム水溶液に1分漬けた後、再度引き上げて、真空乾燥させてゲルを中に含むエッチング箔を得た。このエッチング箔を空気中400℃で3日間焼成し、エッチング箔の表面に正極活物質薄膜層(厚さ約0.7μm)が形成された本発明の正極板を得た。
負極211として、箔状のリチウム金属(厚さ100μm、直径15mmΦ)をステンレスの電池蓋212にはめ込み圧着した。
次に、前記正極板を15mmΦで打ち抜いて得られた正極210を、ステンレスの外装缶213内に配し、これにポリプロピレン微多孔膜(厚さ20μm)のセパレータ214を載置した。これに、1M LiPF/EC+PC(体積比 1:1)の電解質を注液し、前記電池蓋212を載せて、スチレンブタジエンゴムとピッチの混合物からなるシーラント215を隙間無く充填した後に外装缶をかしめて封口して、図2に示すようなコイン電池を作製した。この電池の寸法は、直径20mm、高さ3.2mmである。
(2)評価
電池を0.1mA、1mA、5mA、10mA、50mA、100mAで充放電を行ない、容量を測定した。得られた結果を表1に示す。
<実施例2>
5重量%ショ糖水溶液を用いて、エッチング箔の空孔中に含まれる炭素を1体積%とした以外は、実施例1と同様にしてコイン電池を作製し、容量を測定した。得られた結果を表1に示す。
<実施例3>
10重量%ショ糖水溶液を用いて、エッチング箔の空孔中に含まれる炭素を5体積%とした以外は、実施例1と同様にしてコイン電池を作製し、容量を測定した。得られた結果を表1に示す。
<実施例4>
10重量%ショ糖水溶液を用いて、エッチング箔の浸漬および乾燥させる回数を増やすことにより、エッチング箔の空孔中に含まれる炭素を16体積%とした以外は、実施例1と同様にしてコイン電池を作製し、容量を測定した。得られた結果を表1に示す。
<実施例5>
10重量%ショ糖水溶液を用いて、エッチング箔の浸漬および乾燥させる回数を増やすことにより、エッチング箔の空孔中に含まれる炭素を47体積%とした以外は、実施例1と同様にしてコイン電池を作製し、容量を測定した。得られた結果を表1に示す。
<実施例6>
10重量%ショ糖水溶液を用いて、エッチング箔の浸漬および乾燥させる回数を増やすことにより、エッチング箔の空孔中に含まれる炭素を60体積%とした以外は、実施例1と同様にしてコイン電池を作製し、容量を測定した。得られた結果を表1に示す。
<比較例1>
アルミニウム箔(純度99.9質量%、厚さ50μm)上に、コバルト酸リチウム85wt%、ポリフッ化ビニリデン10wt%、アセチレンブラック5wt%を含むNMP溶液を塗布し、120℃で10分間乾燥させることにより正極板を得た以外は実施例1と同様にしてコイン電池を作製し、容量を測定した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2006059641
本発明による二次電池用電極の断面模式図を示す。 実施例において作製したコイン電池の断面模式図を示す。 従来一般的に用いられているリチウムイオン二次電池用電極の模式断面図を示す。
符号の説明
1…電極活物質、2…導電助剤、3…バインダ、4…電解質、101…二次電池用電極、102…多孔質金属電極箔、103…電極活物質薄膜層、104…炭素膜、210…正極、211…負極、212…電池蓋、213…外装缶、214…セパレータ、215…シーラント、301…電極、302…金属集電体、303…電極活物質層。

Claims (10)

  1. 多孔質金属集電体を有する二次電池用電極において、
    前記多孔質金属集電体上に電極活物質薄膜層が形成され、かつ、前記多孔質金属集電体と前記電極活物質薄膜層との間に炭素が配置されてなることを特徴とする二次電池用電極。
  2. 前記炭素は、前記多孔質金属集電体が有する孔内に0.1〜50体積%で配置されてなることを特徴とする請求項1記載の二次電池用電極。
  3. 前記多孔質金属集電体が、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン、およびこれらの一種以上を含む合金、ならびにステンレス合金からなる群から選択される一種以上からなることを特徴とする請求項1または2記載の二次電池用電極。
  4. 前記電極活物質薄膜層の厚さが、1.0μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の二次電池用電極。
  5. 前記電極活物質薄膜層が、コバルト、ニッケル、マンガン、チタン、バナジウム、および鉄からなる群から選択される一種以上の金属と、リチウムとを含む、複合酸化物または塩からなる電極活物質を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二次電池用電極。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の二次電池用電極を用いたことを特徴とする二次電池。
  7. バイポーラ型である請求項6記載の二次電池。
  8. 請求項6または7記載の二次電池を内蔵したことを特徴とする電池モジュール。
  9. 請求項6または7記載の二次電池、および/または、請求項8記載の電池モジュールを搭載した自動車。
  10. 金属箔を電解液中でエッチングすることにより多孔質金属集電体を得る段階と、
    前記多孔質金属集電体上に炭素を配置した後、ゾルゲル法により電極活物質薄膜層を形成する段階と、を含むことを特徴とする二次電池用電極の製造方法。
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