JP2006058383A - 投射型画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ランプの点灯、再点灯を短時間にて応答することができるリアプロジェクションテレビ用のランプ点灯装置を提供する。
【解決手段】 リアプロジェクションテレビ用のランプ点灯装置は、複数のランプ108a、108bと、複数のランプの少なくとも1つのランプの点灯または消灯を行うランプ駆動回路110と、複数のランプのいずれかのランプから出射される出射光を遮蔽可能なシャッター112と、ランプ駆動回路110およびシャッター112を制御するランプ制御回路106とを有する。ランプ制御回路106は、ランプ108aの消灯指示が予め設定された60秒以内である場合に、ランプの点灯を維持しつつ、シャッター112によりランプ108aの出射光を遮蔽させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、投影型の高品位テレビジョン(HDTV)システムやビデオプロジェクタやリアプロジェクションテレビに関し、特に、再点灯動作を短時間で行うことを可能とするランプ点灯技術に関する。
投影型のプロジェクタは、液晶素子やDMD(Digital Micro-mirror Device)等の空間変調デバイスを利用して光源からの光を変調させ、スクリーン上へカラー画像の表示を行うものである。プロジェクタの利用形態として、スクリーンの前面から画像を投射する前面投射型と、スクリーンの背面から画像を投射する背面投射型があるが、近年、背面投射型を利用した薄型テレビが実用化されている。
特許文献1は、リアプロジェクションテレビに関し、スクリーンの背面に入光する高い打ち上げ角度の画像をスクリーン面の光軸に平行に補正することを可能にしている。また特許文献2は、外観上の余分なスペースを無くし、大画面でありながら省スペースのリアプロジェクションテレビを開示している。
特開2003−5275号 特開2002−207190号
通常、高圧水銀などの放電ランプを光源に用いた場合、ランプを一度消灯させると、ランプが一定温度(例えば、250度)以下にならないと、ランプの再点灯をすることができない。例えば、テレビ番組が終了してリアプロジェクションテレビのメインスイッチをオフにした後に、急に次の番組を見たくなって、メインスイッチをオンにしても、ランプが250度以下に冷却されるまでの一定の期間、投影動作をすることができないという課題がある。
また、一度ランプを点灯させた場合、ランプ寿命の保護のために、最低でも60秒間または定格電流になるまで、ランプを点灯し続ける必要がある。例えば、プロジェクションテレビのメインスイッチをオンした後、気が変わって60秒以内にメインスイッチをオフにしても、一定期間、投影動作が継続されてしまう。
背面投射型プロジェクタは、テレビ受像機として利用されることが多く、通常の前面プロジェクタと比較して、メインスイッチのオン・オフの操作が頻繁に行われる。このため、上記のようなランプの点灯、再点灯が大きな問題となる。こうした問題を解決するためには、ランプの点灯、再点灯を瞬時に行い得るランプを利用すればよいが、未だそのようなランプは開発されていない。
本発明の目的は、ランプの点灯、再点灯を短時間にて応答することができるランプ点灯装置を提供することを目的とする。
さらに本発明の目的は、そのようなランプ点灯装置を用いた投射型画像表示装置およびリアプロジェクションテレビを提供することを目的とする。
本発明に係るランプ点灯装置は、複数のランプと、複数のランプの少なくとも1つのランプの点灯または消灯を行うランプ駆動手段と、複数のランプのいずれかのランプから出射される出射光を遮蔽可能な遮蔽手段と、ランプ駆動手段および遮蔽手段を制御するランプ制御手段とを有し、ランプ制御手段は、点灯しているランプについて消灯指示を受けたとき、遮蔽手段により点灯しているランプの出射光を遮蔽させるものである。
好ましくは、ランプ制御手段は、点灯しているランプについて消灯指示を受けたとき、消灯指示が予め設定された第1の期間内であるか否かを判定し、第1の期間内である場合、遮蔽手段により点灯しているランプの出射光を遮蔽させる。また、ランプ制御手段は、消灯指示を受けているランプが定格電流に到達したとき、ランプ駆動手段により当該ランプを消灯させる。さらにランプ制御手段は、ランプの消灯前に、再点灯指示を受けたとき、遮蔽手段による出射光の遮蔽を解除させる。第1の期間は、例えば、点灯指示から約60秒であり、60秒を越える前にランプを消灯させると、ランプ寿命が短命化してしまうので、これを防止する。
好ましくはランプ制御手段は、消灯指示が第1の期間経過後である場合、ランプ駆動手段により放電持続可能な駆動電力によりランプを点灯させるとともに、点灯しているランプの出射光を遮蔽させる。また、ランプ制御手段は、第2の期間の間に、ランプの再点灯指示を受けたとき、遮蔽手段による遮蔽を解除するようにする。さらに好ましくは、ランプ制御手段は、ランプ消灯後にランプ点灯指示を受けたとき、先に点灯させたランプ以外のランプを点灯させるようにする。
本発明に係る投射型画像表示装置は、上記特徴を備えたランプ点灯装置と、ランプ点灯装置からの光を変調する変調手段と、変調手段により変調された光を投射する投射手段とを有する。また本発明に係るリアプロジェクションテレビは、上記特徴を備えたランプ点灯装置と、テレビ受像信号に基づきランプ点灯装置からの光を変調する変調手段と、変調手段により変調された光を投射する投射手段とを有する。
本発明に係る複数のランプを有する投射型画像表示装置のランプ点灯方法は、複数のランプのいずれかか1つを点灯させるステップと、点灯しているランプについて消灯指示があったとき、当該消灯指示がランプ点灯開始時からの第1の期間内であるか否かを判定するステップと、消灯指示が第1の期間内であるとき、ランプ点灯を維持させつつランプの出射光を遮蔽するステップとを有する。
本発明に係るランプ点灯装置によれば、ランプの消灯指示が第1の期間内であれば、ランプの点灯を維持しつつ、ランプが定格電流に到達するまでの間はランプからの出射光を遮蔽手段により遮蔽するようにしたので、消灯指示に瞬時に応答することができ、かつ、再点灯指示にも瞬時に応答することができる。また、ランプ寿命の短命化も防止することがでる。一方、ランプの消灯指示が第1の期間後であれば、第2の期間だけ放電持続可能な電流によりランプの点灯を維持させつつ、その間はランプの出射光を遮蔽手段により遮蔽するようにしたので、仮に、その間に再点灯指示があっても、遮蔽手段による遮蔽を解除するだけで、瞬時に再点灯指示に応答することができる。さらに、ランプ消灯後にランプ点灯指示があった場合には、先行して点灯していたランプと異なるランプを点灯するようにしたので、ランプ点灯指示に瞬時に応答することができ、かつ、複数のランプの全体の寿命を均一化することができる。
本発明に係るランプ点灯装置は、DMDを用いたリアプロジェクションテレビにおいて実施される。以下、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、リアプロジェクションテレビの概略構成を示す断面図である。リアプロジェクションテレビ1は、薄型ハウジング2内の底部にプロジェクタ3を収容する。プロジェクタ3から投射された画像は、非球面反射鏡4および平面反射鏡5によって拡大され、スクリーン6の背面から表示される。
図2は、プロジェクタの構成を示すブロック図である。プロジェクタ3は、テレビ信号をアンテナ10を介して受け取るテレビチューナ回路12と、テレビチューナ回路12によって選択されたチャンネルのテレビ受像信号を受け取り、これをDMDのR(赤)、G(緑)、B(青)の画像フォーマットプレーンに変換する画像フォーマット変換回路14と、画像フォーマットデータに基づきDMDを駆動するDMD駆動回路16と、DMD18とを備えている。
ここで、DMD18は、2次元的に配列した各ピクセルが微小なミラーから構成され、各ピクセルの直下に配置されたメモリー素子による静電界作用によって微小ミラーの傾きを制御し、反射光の反射角度を変化させることで、オン/オフ状態を作る反射形表示素子である。ピクセルがオフ状態では、ピクセルの微小ミラーによる反射光が投射レンズに入射せず、ピクセルがオン状態では、ピクセルの微小ミラーによる反射光が投射レンズに入射する。なお、各ピクセルの微小ミラーのオン時の傾き角は、DMDの光線の入射面に対して10から12度程度と決められている。
プロジェクタ3はさらに、リアプロジェクションテレビからの入力、例えば、メインスイッチのオン・オフ、チャンネルの選局、画面処理などを受け取り、これを中央処理装置30へ与える入力インターフェース20と、演算処理結果等を一時的に記憶するデータメモリ22と、ランプの点灯・消灯動作を制御するプログラム等を記憶するプログラムメモリ24と、複数のランプについての点灯制御を行うランプ点灯装置26と、ランプ点灯装置26によって照明されたDMD18の反射光を投射する投射レンズ28と、プログラム等に従い各部を制御する中央処理装置30とを有している。
図3は、ランプ点灯装置の構成を示すブロック図である。ランプ点灯装置26は、図示しないクロック発生器からのクロック信号を受けてクロックパルスをカウントするカウンタ100、ライトトンネルホルダおよびシャッターの位置を検出する位置センサ102、ランプの温度を検知する温度センサ104、各部を制御するランプ制御回路106、複数のランプ108、複数のランプの108の点灯・消灯を行うランプ駆動回路110、ランプからの出射光を遮蔽可能なシャッター112、複数のライトトンネルを保持するライトトンネルホルダ114、シャッター112およびライトトンネルホルダ114を駆動するモータ駆動回路116、複数のランプ108およびライトトンネルホルダ114を冷却する冷却ファン118、および冷却ファン118を駆動する冷却ファン駆動回路120を備えている。
ランプ制御回路106は、中央処理装置30からの制御信号Sに応答してランプ駆動回路110、モータ駆動回路116および冷却ファン駆動回路120の動作を制御する。また、ランプ制御回路106は、カウンタ100、位置センサ102、温度センサ104からの出力信号を受け取り、最適な制御を行う。
図4は、プロジェクタの詳細な光学系を示す図である。ランプ制御回路106は、制御信号やその他のデータの送受を行うための信号線S1、S2、S3、S4によりランプ駆動回路110と接続されている。ランプ駆動回路110は、ランプに所定の電力を供給するためのランプ電源130、ランプの起動およびAC駆動を行うための点灯回路132a、132b、スイッチSW1、SW2を有している。ランプ電源130は、制御線S1に応答して、ランプ起動時、ランプ安定動作時などに所定のランプ電力を供給する。点灯回路132a、132bは、信号線S4に応答し、ランプ起動時に数千ボルトの高電圧をランプに印加するイグナイタ回路、およびランプ点灯期間中にAC駆動電圧を印加する回路とを有する。
スイッチSW1は、ランプ電源130と点灯回路132aとの間に接続され、ランプ制御回路106の制御線S2に応答して開閉を行う。ランプ108aが点灯されるとき、スイッチSW1は閉じ、ランプ電源130からの電力がランプ108aに供給され、ランプ108aが消灯されるとき、スイッチSW1は開き、ランプ電源130からの電力がランプ108aに供給されない。スイッチSW2は、ランプ電源130と点灯回路132bとの間に接続され、ランプ制御回路106の制御線S3に応答して開閉を行う。ランプ108bが点灯されるとき、スイッチSW2は閉じ、ランプ電源130からの電力がランプ108bに供給され、ランプ108bが消灯されるとき、スイッチSW2は開き、ランプ電源130からの電力がランプ108bに供給されない。
本実施例では、光源に2つのランプ108a、108bを用いる。ランプは、例えば、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ等の放電ランプが用いられる。2つのランプ108a、108と隣接する位置に、ライトトンネルホルダ114が配置される。ライトトンネルホルダ114は、屈曲した形状の光伝送路を有するライトトンネル140a、140bを有している。ライトトンネルホルダ114は、ランプの光軸と垂直方向Hに移動可能であり、この移動は、ステッピングモータによって行われる。ライトトンネルホルダ114の位置は、図示しない位置センサ102によって検出され、この検出信号がランプ制御回路106へ供給される。ランプ制御回路106は、位置センサ102の検出信号に基づきモータ駆動回路116を介してライトトンネル114の位置を制御する。ランプ108aが点灯されるとき、ランプ108aからの光がライトトンネル140aに入射されるようにライトトンネルホルダ114が位置決めされ、ランプ108bが点灯されるとき、ランプ108bからの光がライトトンネル140bに入射されるようにライトトンネルホルダ114がH方向に移動される。
2つのライトトンネル140a、140bは、ランプからの光を入射し、これをほぼ均一な強度の光線束として出射する。ライトトンネルの断面形状は、投射される画像のアスペクト比などに応じて決定される。なお、ライトトンネルの代わりに、光インテグレータを用いてもよい。
ライトトンネルホルダ114と隣接する位置にカラーホイール装置150が配置される。カラーホイール装置150は、モータと、その回転軸に固定された円盤状のカラーホイールとを含む。カラーホイールの円周方向には、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルターが配列されている。ライトトンネル140aまたは140bから出射された光線束は、一定速度で回転するカラーホイールに垂直に入射され、R、G、Bの光に時分割的に分離される。カラーホイールは、W(白)のフィルター、すなわちランプの光をそのまま透過する部分を含んでいても良い。
カラーホイール装置150と隣接する位置にシャッター112が配置される。シャッター112は、ライトトンネル140aまたは140bから出射される光を遮蔽し、または透過させる。
図5(a)はシャッターの平面図、図5(b)はシャッターの側面図である。シャッター112は、円盤状の回転板162と、回転板162を回転させるモータ166とを有する。回転板162には、円形状の開口164が形成されている。ライトトンネル140aまたは140bからの出射光を透過させる場合には、ライトトンネル140aまたは140bに開口164を位置決めし、開口164を透過させる。反対に、ライトトンネル140aまたは140bからの出射光を遮蔽させる場合には、開口164以外の部分を位置決めし、そこで反射させる。開口164の位置は、位置センサ102によって検出され、ランプ制御回路106は、この検出信号に基づきモータ駆動回路116を介してモータ166を制御する。
好ましくは、回転板162の表面には、反射光を吸収するような黒色顔料または反射防止膜等をコーティングをするようにしてもよい。なお、回転板162に1つの開口164を形成したが、複数の開口を形成してもよい。また、開口164の形状は、円形状に限らず、矩形状であってもよく、要は、ライトトンネルからの光を透過できる大きさであればよい。
さらにシャッター112と隣接する位置に反射ミラー170が配置される。反射ミラー170は、シャッター112を透過した光を反射させ、DMD18のミラー領域を照明する。カラーホイール装置150を通過したR、G、Bの光は、順次DMD18を照明し、DMD18で反射されたオン光、すなわち変調された光は、投射レンズ28を介してプロジェクタ3から出射される。
冷却ファン118は、ランプ108a、108b、ライトトンネルホルダ114を冷却するように配置される。ランプ制御回路106は、冷却ファン駆動回路120を介して冷却ファン118を制御するが、好ましくは、温度センサ104によって検出されたランプ温度に基づき冷却ファン118を制御するようにしてもよい。
次に、本実施例のリアプロジェクションテレビにおけるランプの点灯または消灯動作について説明する。
ユーザによりリアプロジェクションテレビの電源がオンにされると、その操作は、入力インターフェース20を介して中央処理装置30へ出力される。中央処理装置30は、ランプ点灯装置26に対してランプの点灯指示を与える。ランプ制御回路106は、ランプ点灯指示を制御信号Sを介して受け取り、ランプ駆動回路110を介してランプの点灯を行う。初期設定として、ランプ制御回路106は、制御線S2によりスイッチSW1を閉じ、制御線S3によりスイッチSW2を開き、ランプ108aを点灯させる。また、ランプ108aからの光が入射されるようにライトトンネルホルダ114を位置決めし、かつ、ライトトンネル140aからの光が開口164を透過するようにシャッター112を位置決めする。
一方、ユーザからの選局指示が中央処理装置30に与えられ、これに応じてTVチューナ回路12が選局指示に対応するチャンネルのテレビ信号を受信する。受信された画像信号は、画像フォーマット変換回路14においてR、G、Bのディジタル画像フォーマットに変換される。DMD駆動回路16は、画像フォーマットデータに基づきDMD18を駆動する。このときDMD18は、カラーホイール装置150からのR、G、Bの入射光と同期して動作される。
ここで、電源がオンされた後、1分以内に電源オフの操作が行われたとき、ランプ制御回路106は、ランプ寿命保護のため、ランプが定格電流に至るまでランプの点灯を継続させる。この動作シーケンスを図6(a)に示す。時刻T0で電源がオンされたとすると、ランプ制御回路106は、ランプ駆動回路110を介してランプ108aを点灯させる。同時に、カウンタ100をリセットし、カウンタ100にクロック信号のクロック数をカウントさせる。
ランプ制御回路106は、カウンタ100から出力される計数値を参照し、時刻T0から60秒以内に電源オフの入力があるか否かを判定する。電源オフの入力が時刻T1に発生した場合、その入力が時刻T0から60秒以内であれば、ランプ制御回路106は、ランプ108aを消灯させずに、点灯を継続させる。時刻T0から60秒を越えている場合には、図7の動作シーケンスに従い動作を行う。
60秒以内に電源オフの入力があった場合には、ランプ制御回路106は、モータ駆動回路116を介してシャッター112を移動させ、ランプ108aの出射光が遮蔽されるようにする。これにより、ランプ108aは点灯し続けるが、光路の一部がシャッター112により遮蔽されるので、スクリーン上には投射画像が表示されない。なお、図6のシャッターの「開」は、出射光を透過する意であり、シャッター「閉」は、出射光を遮蔽する意である。
ランプ制御回路106は、ランプ駆動回路110のランプ電流を監視し、ランプ電流が定格電流に至るまでの間、ランプ108aを点灯し続ける。この期間は、約60〜90秒間である(図6のランプ108aの破線がランプ電流を示す)。
ランプ制御回路106は、定格電流を検知したとき、ランプ108aを消灯させる(図6の時刻T2)。また、ランプ制御回路106は、時刻T2において、シャッター112を開に移動させ、光路の遮蔽を解除し、光が透過できる状態にしておく。
好ましくは、ランプ制御回路106は、時刻T0から60秒の間、冷却ファン118の動作を停止させる。あるいは、冷却ファン118の回転数を遅くしてもよい。これにより、ランプ108aの内圧が早く立ち上がり、定格電流に到達するまでの時間を短縮することができる。
上記動作シーケンスにおいて、時刻T1と時刻T2の間の時刻T3でユーザが再び電源オンを入力した場合には、図6(b)に示すように、シャッター112を閉から開に移動させ、出射光の遮蔽を解除し、ランプ108aからの光がDMD18を照明させるようにする。これにより、瞬時にユーザの入力指示に応答することができる。
一方、ランプ108aが点灯し、1分以上経過後に電源がオフにされた場合の動作を図7を参照して説明する。ランプ制御回路106は、電源オンから1分以上経過後に電源オフの入力があったとき、点灯しているランプ108aを持続放電が可能な最低駆動電力Psにて動作させる。最低駆動電力Psで駆動する期間Tsは、好ましくは、少なくとも1分以上である。
さらにランプ制御回路106は、モータ駆動回路116を介してシャッター160を閉状態にし、ランプ108aからの光を遮蔽し、かつ冷却ファン駆動回路120を介して冷却ファン118の回転を弱める。
ランプ108aを最低駆動電力Psで駆動している期間Tsの間に、電源オンの入力があると(時刻T3)、ランプ制御回路106は、図7(b)に示すように、ランプ108aを定格電流にするとともに、シャッター112を開状態にする。これにより、スクリーン上には、瞬時に明るい投射画像を立ち上げることができる。
次に、ランプの消灯後に電源オンされる場合には、図8に示す動作シーケンスに従い、ランプの点灯制御が行われる。例えば、図7の動作シーケンスにおいて、駆動期間Ts後にランプ108aが消灯され、その後に電源オンの入力があった場合(時刻T3)、中央処理装置30はランプ制御回路106を制御し、ランプ108bの点灯を命じる。データメモリ22に、先行して点灯させたランプの識別情報を記憶させておき、これを参照してランプ108bの点灯指示を命じるようにする。
一度点灯したランプを再点灯させる場合には、ランプ温度が250度以下になっている必要があり、仮に、ランプ108aの温度が250度よりも高いと、瞬時にランプ再点灯することができない。さらに、ランプ寿命を考慮すると、2つのランプの使用頻度を偏らせないことが望ましい。こうした理由により、ランプ制御回路106は、制御線S2によりスイッチSW1を開き、制御線S3によりスイッチSW2を閉じる。さらに、ランプ制御回路106は、モータ駆動回路116を介してライトトンネルホルダ114をH方向に移動させ、ランプ108bからの出射光がライトトンネル140bに入射されるようにする。
こうして、図8の時刻T3において、ランプ108bの点灯が開始される。ランプ108bの点灯後の電源オフのシーケンスは、前述した図6および図7と同様の動作シーケンスが行われる。
ランプ制御回路106は、前述のようにランプ108aからランプ108bへ切り替える場合、温度センサ104によりランプ108bの温度を確認するようにしてもよい。仮に、ランプ108bの温度が250度以上であれば、その温度が低下するまで、ランプ108bの点灯を待つ。
さらに、ランプ108aまたは108bのいずれかが破損し、点灯させることができない場合、点灯可能なランプについて図6および図7と同様の動作シーケンスが行われる。また、図8に示す動作シーケンスを行うことはできないので、点灯可能なランプの温度が250度以下になるまで、ランプの再点灯を待つ。
次に第2の実施例を図9に示す。上記実施例では、2つのライトトンネルを保持するライトトンネルホルダを用いたが、第2の実施例では、その代わりに、単一のライトトンネル300と、光路切換ミラー310とを用いる。ランプ108aを点灯させる場合には、光路切換ミラー310を光路から退避させ、ランプ108aの出射光が直接ライトトンネル300に入射される。一方、ランプ108bを点灯させる場合には、光路切換ミラー310を光路内に移動させ、ランプ108bの出射光が光路切換ミラー310によって反射され、ライトトンネル310に入射される。
あるいは、光路切換ミラー310は、回転により反射方向を可変させるものであってもよい。この場合、ランプ108aを点灯させる場合には、ランプ108aの光軸とほぼ平行になるように、光路切換ミラー310を回転させる。
上記実施例では、シャッター160をカラーホイール装置150と隣接する位置に設けたが、シャッター160は、ランプから投射レンズ28までの光路上のいずれかに配置することができる。例えば、シャッター160は、ライトトンネルとカラーホイール装置150との間に配置してもよいし、DMD18と投射レンズ28との間に配置しても良い。
さらに上記実施例では、プロジェクタ3がテレビチューナ回路12を含む例を示したが、必ずしもテレビチューナ回路12を内蔵する必要はない。他のテレビ受信機で受信されたテレビ信号を画像フォーマット変換回路14へ入力するような構成であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
上記実施例では、光変調素子としてDMDを用いた例を示したが、これ以外の光変調素子、例えば液晶素子などを利用したプロジェクタをリアプロジェクションテレビに用いることも可能である。
本発明に係るランプ点灯装置は、プロジェクタや、プロジェクタを利用した投射型画像表示装置に利用することができる。さらに、プロジェクタは、パーソナルコンピュータやDVD等の再生装置からの画像データを投射表示する表示装置にも利用することができる。
本発明の実施例に係るリアプロジェクションテレビの概略構成を示す断面図である。 プロジェクタの構成を示すブロック図である。 ランプ点灯装置の構成を示すブロック図である。 プロジェクタの光学系を示す図である。 図5(a)はシャッターの平面図、図5(b)はシャッターの側面図である。 図6(a)は電源オンから60秒以内に電源オフの入力があったときのランプの動作シーケンスを示す図、図6(b)は電源オフから60秒以内に電源オフの入力があり、かつその後に再度電源オンの入力があったときのランプの動作シーケンスを示す図である。 図7(a)は電源オンから60秒経過後に電源オフの入力があったときのランプの動作シーケンスを示す図、図7(b)は電源オフから60秒経過後に電源オフの入力があり、かつその後に再度電源オンの入力があったときのランプの動作シーケンスを示す図である。 ランプ消灯後に電源オンの入力があったときの動作シーケンスを示す図である。 本発明の第2の実施例による光路切換ミラーを説明する図である。
符号の説明
1:リアプロジェクションテレビ 2:ハウジング
3:プロジェクタ 4:非球面反射鏡
5:反射鏡 6スクリーン
18:DMD 26:ランプ点灯装置
30:中央処理装置 100:カウンタ
106:ランプ制御回路 110:ランプ制御回路
108a、108b:ランプ 112:シャッター
114:ライトトンネルホルダ 116:モータ駆動回路
132a、132b:点灯回路 140a、140b:ライトトンネル
150:カラーホイール装置 164:開口

Claims (17)

  1. 複数のランプと、
    複数のランプの少なくとも1つのランプの点灯または消灯を行うランプ駆動手段と、
    複数のランプのいずれかのランプから出射される出射光を遮蔽可能な遮蔽手段と、
    ランプ駆動手段および遮蔽手段を制御するランプ制御手段とを有し、
    ランプ制御手段は、点灯しているランプについて消灯指示を受けたとき、遮蔽手段により点灯しているランプの出射光を遮蔽させる、
    ランプ点灯装置。
  2. ランプ制御手段は、点灯しているランプについて消灯指示を受けたとき、消灯指示が予め設定された第1の期間内であるか否かを判定し、第1の期間内である場合、遮蔽手段により点灯しているランプの出射光を遮蔽させる、請求項1に記載のランプ点灯装置。
  3. ランプ制御手段は、消灯指示を受けているランプが定格電流に到達したとき、ランプ駆動手段により当該ランプを消灯させる、請求項1または2に記載のランプ点灯装置。
  4. ランプ制御手段は、ランプの消灯前に、再点灯指示を受けたとき、遮蔽手段による出射光の遮蔽を解除させる、請求項3に記載のランプ点灯装置。
  5. ランプ点灯装置はさらに、ランプを冷却するための冷却手段を有し、ランプ制御手段は、ランプが定格電流に到達するまでの間、冷却手段による冷却を停止させる、請求項3に記載のランプ点灯装置。
  6. ランプ制御手段は、消灯指示が第1の期間経過後である場合、ランプ駆動手段により放電持続可能な駆動電力によりランプを点灯させるとともに、点灯しているランプの出射光を遮蔽させる、請求項1に記載のランプ点灯装置。
  7. ランプ制御手段は、放電持続可能な駆動電力によりランプを第2の期間だけ点灯させ、その後、当該ランプを消灯させる、請求項6に記載のランプ点灯装置。
  8. ランプ制御手段は、第2の期間中に、ランプの再点灯指示を受けたとき、遮蔽手段による出射光の遮蔽を解除させる、請求項6に記載のランプ点灯装置。
  9. ランプ制御手段は、ランプの消灯後にランプ点灯指示を受けたとき、先に点灯させていたランプ以外のランプを点灯させる、請求項1に記載のランプ点灯装置。
  10. ランプ点灯装置はさらに、複数の光伝送路を含み、当該複数の光伝送路の位置を可変可能な光伝送路手段を有し、光伝送路手段は、複数のランプの中の点灯されているランプからの光を伝送するように位置決めされる、請求項1に記載のランプ点灯装置。
  11. ランプ点灯装置はさらに、点灯されているランプからの光を、少なくとも赤、緑、青の波長に分離する分離手段を有する、請求項1に記載のランプ点灯装置。
  12. 請求項1ないし11いずれか1つに記載のランプ点灯装置と、
    ランプ点灯装置からの光を変調する変調手段と、
    変調手段により変調された光を投射する投射手段と
    を有する投射型画像表示装置。
  13. 請求項1ないし11いずれか1つに記載のランプ点灯装置と、
    テレビ受像信号に基づきランプ点灯装置からの光を変調する変調手段と、
    変調手段により変調された光を投射する投射手段と、
    を有するリアプロジェクションテレビ。
  14. 複数のランプを有する投射型画像表示装置のランプ点灯方法であって、
    複数のランプのいずれかか1つを点灯させるステップと、
    点灯しているランプについて消灯指示があったとき、当該消灯指示がランプ点灯開始時からの第1の期間内であるか否かを判定するステップと、
    消灯指示が第1の期間内であるとき、ランプ点灯を維持させつつ、ランプの出射光を遮蔽するステップと、
    を有するランプ点灯方法。
  15. ランプ点灯は、当該ランプが定格電流に至るまで継続され、その後にランプが消灯される、請求項14に記載のランプ点灯方法。
  16. 複数のランプを有する投射型画像表示装置のランプ点灯方法であって、
    複数のランプのいずれかか1つを点灯させるステップと、
    点灯しているランプについて消灯指示があったとき、当該消灯指示がランプ点灯開始時からの第1の期間内であるか否かを判定するステップと、
    消灯指示が第1の期間経過後であるとき、放電持続可能な駆動電力でランプ点灯を維持させつつ、ランプの出射光を遮蔽するステップと、
    を有するランプ点灯方法。
  17. 放電持続可能な駆動電力でランプ点灯を維持させている間に、ランプ再点灯指示があったとき、ランプの出射光の遮蔽を解除するステップを有する、請求項16に記載のランプ点灯方法。
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