JP2000112030A - 投射型画像表示装置 - Google Patents

投射型画像表示装置

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JP2000112030A
JP2000112030A JP10286179A JP28617998A JP2000112030A JP 2000112030 A JP2000112030 A JP 2000112030A JP 10286179 A JP10286179 A JP 10286179A JP 28617998 A JP28617998 A JP 28617998A JP 2000112030 A JP2000112030 A JP 2000112030A
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lighting
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雅之 上山
Yasumasa Sawai
靖昌 澤井
Hideki Osada
英喜 長田
Akira Kawabata
明 川端
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示する画像の明るさを変えることが可能
で、明るさを変えても画像のホワイトバランスを一定に
保ち得る簡素な構成の投射型画像表示装置を提供する。 【解決手段】 画像投射用の光源としてメタルハライド
ランプを使用し、ランプへの印加電圧を変化させてラン
プの出力すなわち発光量を変化させ、これにより表示す
る画像の明るさを変える。ランプが発する光から得る3
原色の光の変調をランプの出力の変化に応じて変えるこ
とで、出力の変化に伴うランプの発する光の色温度の変
化を補償し、表示する画像のホワイトバランスを略一定
に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投射型の画像表示装
置に関し、特に、表示する画像の明るさが可変の投射型
画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像に応じて光を変調し、変調後の光を
スクリーンに投射して画像を表示する投射型の画像表示
装置がある。このような投射型画像表示装置は、一度に
多数の人に画像を提示するために利用され、近年では、
比較的大画面のカラーテレビにも用いられるようになっ
ている。
【0003】投射型画像表示装置で表示する画像の明る
さは、画像の観易さおよび電力消費の低減の観点から、
環境の明るさに応じて変え得るようにするのが好まし
く、これを実現した装置が特開平9−96786号公報
に提案されている。この装置では、画像投射用の光源と
して複数のランプを備え、同時に点灯させるランプの数
を変えることにより画像の明るさを変えるようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
方法では、複数のランプを配置するための広い空間を確
保する必要がある上、複数のランプからの光を混合する
ための光学系が必要になって、装置が大型化する。ま
た、表示する画像の明るさは段階的になるから、明るさ
を細かく調節するためには多数のランプを備える必要が
生じて、装置は一層大型化する。しかも、画像の明暗に
かかわらず画像全体にわたって明るさが均一になるよう
にするためには、個々のランプを点灯するときも消灯す
るときも混合後の光が均一になるようにしなければなら
ず、そのためにランプの配置位置を工夫し、あるいは特
殊な光学系を備える必要が生じて、装置が複雑化する。
【0005】メタルハライドランプのように印加電圧の
高低に応じて出力すなわち発光量が変化するランプもあ
り、このようなランプを画像投射用の光源として使用す
れば、唯1つのランプを備えてその印加電圧を変化させ
るだけで、容易にかつ連続的に画像の明るさを調節する
ことができる。しかしながら、出力可変のランプは発す
る光の色温度が出力に応じて変化するという性質も併せ
もっており、単に出力を変化させるだけでは、表示する
画像のホワイトバランスがその明るさに応じて変化して
しまい、常時良好な色合いの画像を表示することができ
なくなるという新たな不都合が生じる。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、表示する画像の明るさを変えることが可能で、し
かも明るさを変えても画像のホワイトバランスを一定に
保ち得る簡素な構成の投射型画像表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ランプが発する光を画像の色成分に応
じて変調し、変調後の光を投射することによりカラー画
像を表示する投射型画像表示装置であって、ランプの出
力を変え得るようにしたものにおいて、ランプが発する
光の変調をランプの出力に応じて変化させることによ
り、表示するカラー画像のホワイトバランスをランプの
出力の大小にかかわらず略一定とする。
【0008】表示する画像のホワイトバランスは、ラン
プが発する光から得られる3色の光、例えば赤(R)、
緑(G)、青(B)の3原色の光の変調に際して、それ
らの光量の比率を変化させることで調整することができ
る。この調整をランプの出力に応じて行うことで、ラン
プの発する光の色温度が出力の変化に伴って変化して
も、ホワイトバランスを略一定にすることができる。例
えば、画像の明るさを下げるために出力を小さくすると
色温度は上昇するが、このとき短波長のB光に対する長
波長のR光の光量の比率を高めることで、画像が青みを
帯びることが防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の投射型画像表示装置の一
実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1
に本実施形態の投射型画像表示装置(以下、単に投射表
示装置ともいう)1の画像の表示に関する構成の概略を
示す。投射表示装置1は、テレビジョン信号を受信して
そのRGB信号によって光源からの光を変調し、変調後
の光を背面側からスクリーンに投射して、スクリーン上
にカラー画像を表示する背面投射型テレビとして構成さ
れている。
【0010】投射表示装置1は、画像を表示するための
スクリーン50、画像投射用の光を供給する光源部2
0、光源部20からの光をRGB信号によって変調する
変調部30、変調後の光を拡大してスクリーン50に投
射し結像させる投射部40、およびこれら全てを収容す
る筺体10より成る。投射表示装置1は画像投射用の光
源として、アーク放電ランプの一種であるメタルハライ
ドランプ81を使用する。ランプ81は交換可能であり
白色光を発する。
【0011】光源部20には、ランプ81を装着するた
めの装着部21が2つ備えられており、2つのランプ8
1を同時に装着することができる。ただし、装着された
2つのランプ81を同時に点灯させるのではなく、符号
Aで示した位置にある装着部21に装着されているラン
プ81のみを点灯させ、符号Bで示した位置にある装着
部21に装着されているランプは点灯させない。位置A
を点灯位置、位置Bを非点灯位置という。非点灯位置B
にあるランプは予備のランプである。
【0012】点灯位置Aと変調部30の間には、点灯し
たランプ81の光をP偏光またはS偏光の一方に揃える
偏光変換器28が配置されている。これにより、光源部
20からの光は全て、後述する変調部30の液晶パネル
に適合する偏光とされて、変調部30に導かれる。
【0013】筺体10のうち前面下部の非点灯位置Bに
対向する部位には、開閉自在の扉11が設けられてい
る。扉11を開くことによりその開口を通して、非点灯
位置Bにある装着部21からランプを取り外し、またそ
の装着部21にランプを装着することができる。図1は
非点灯位置Bにある装着部21に予備のランプを装着す
る直前の状態を表しており、予備のランプは示されてい
ない。装着部21が点灯位置Aにあるとき、その装着部
21のランプ81に触れることはできず、当然、そのラ
ンプ81の交換もできない。
【0014】2つの装着部21は、点灯位置Aと非点灯
位置Bとに交互に配置されるように、可動に構成されて
いる。具体的には、装着部21は回転軸23を有する保
持部22に保持されており、光源部20には保持部22
を回転させるためのモータ24が備えられている。保持
部22の回転軸23およびモータ24の回転軸25には
それぞれ、互いに噛み合うギア26およびギア27が固
定されており、モータ24の回転により、保持部22が
回転して装着部21も回転する。2つの装着部21のう
ちの一方が点灯位置Aにあるときに他方が非点灯位置B
にあるようにするために、点灯位置Aおよび非点灯位置
Bならびに2つの装着部21は、回転軸23に関して対
称に配設されている。
【0015】なお、装着部21を3つ以上備えるととも
に非点灯位置Bを2以上に設定して、予備のランプを複
数装着しておくようにしてもよい。その場合、扉11は
全ての非点灯位置Bに対向するように大きく形成しても
よく、唯1つの非点灯位置Bに対向するだけの大きさと
してもよい。装着部21を3つ以上備える構成でも、点
灯位置Aおよび非点灯位置Bならびに装着部21を回転
軸23に関して回転対称に配設する。
【0016】変調部30は光源部20から供給される白
色光をR、G、Bの3原色の光に分解するとともに、分
解後の3色の光をそれぞれ個別に変調し、変調後の3色
の光を合成して、投射部40に導く。変調部30には、
光源部20からの光を分解するための3つのカラーフィ
ルター31、32、33、分解後の光を変調するための
3つの透過型液晶パネル(LCD)36、37、38、
変調後の光を合成するためのクロスプリズム39が備え
られている。
【0017】フィルター31、32、33は、R光を反
射して他の光を透過させるもの、G光を反射して他の光
を透過させるもの、およびB光を反射して他の光を透過
させるものである。これらのフィルター31、32、3
3は、光源部20から入射する光の光路上に、その光路
に対して45゜傾けて配置されており、同じ方向に平行
に光を反射する。クロスプリズム39は、中央のフィル
ター32の反射光を直接受ける位置に配置されている。
クロスプリズム39の側方には、フィルター31および
33の反射光をクロスプリズム39に導くための全反射
ミラー34aおよび34bが配設されている。
【0018】LCD36、37、38は、RGB信号の
うちのR信号によってR光を変調するもの、G信号によ
ってG光を変調するもの、B信号によってB光を変調す
るものであり、クロスプリズム39に略接して、それぞ
れミラー34a、フィルター32、ミラー34bからの
反射光に対して垂直に配置されている。フィルター3
1、32、33とLCD36、37、38は、光と信号
とが対応するように配列すればよく、それらの配列順序
に他の制約はない。
【0019】クロスプリズム39は直角二等辺三角柱で
ある4つのプリズムを接合して成る正四角柱である。各
プリズムの接合面はハーフミラーとされており、入射す
る3色の光それぞれに対して45゜傾いている。クロス
プリズム39が、LCD37からの光を透過させ、LC
D36からの光とLCD38からの光とを反射すること
によって、変調後の3色の光が合成されて投射部40に
導かれる。
【0020】フィルター31とフィルター32の距離、
フィルター32とフィルター33の距離、フィルター3
1とミラー34aの距離およびフィルター33とミラー
34bの距離は全て等しく設定されており、また、フィ
ルター32とLCD37の距離、ミラー34aとLCD
36の距離およびミラー34bとLCD38の距離も全
て等しく設定されている。したがって、フィルター31
からミラー34aを経てLCD36に至る光路長と、フ
ィルター31からフィルター32を経てLCD37に至
る光路長は等しい。
【0021】一方、フィルター31からフィルター3
2、33およびミラー34bを経てLCD38に至る光
路は上記の両光路よりも長く、実質の光路長を両光路と
同じにするために、フィルター32とフィルター33の
間およびフィルター33とミラー34bの間には、それ
ぞれリレーレンズ35aおよび35bが配設されてい
る。なお、リレーレンズは必ずしも2つ配設する必要は
なく、2つのリレーレンズ35a、35bに相当する1
つのリレーレンズを、フィルター32からLCD38ま
での光路上の何処かに配設するようにしてもよい。
【0022】投射部40は、投射レンズ41と全反射ミ
ラー42より成る。投射レンズ41はクロスプリズム3
9によって合成された変調後の光を上方に向けて射出
し、ミラー42は投射レンズ41からの光を前方のスク
リーン50に向けて反射する。これにより、3色の画像
を表す光がスクリーン50に結像して、スクリーン50
上にカラー画像が表示される。
【0023】投射表示装置1はテレビとして構成されて
いるため、スクリーン50の大きさやクロスプリズム3
9からスクリーン50までの光路長は一定不変であり、
したがって、投射レンズ41には焦点調節の機能を備え
る必要はない。ただし、微小な組み立て誤差による表示
画像のぼけを防止するために、投射レンズ41は焦点の
微調節を行うことができるように設定されている。
【0024】投射レンズ41から投射される光を全反射
ミラー42で反射させる構成とすることにより、投射表
示装置1の大きさを小さく保ちながら、投射レンズ41
からスクリーン50までの光路を長くして画像を大きく
表示することができる。全反射ミラー42は平面として
もよく、表示画像をより大きくするために凸面としても
よい。なお、変調部30や投射レンズ41の配設位置と
向きを変えて、投射レンズ41の光軸がスクリーン50
に対して垂直になるように設定し、ミラー42を省略す
ることも可能である。
【0025】スクリーン50は表面に微細な凹凸が均一
に形成されて半透明になっており、スクリーン50の背
面側から投射されて結像した光は、正面側に導かれかつ
拡散する。したがって、スクリーン50の正面側に位置
する観察者は、スクリーン50の正面側のあらゆる方向
からスクリーン50上の画像を観ることができる。
【0026】投射表示装置1では、前述のように光源と
して交換可能なランプ81を用いるが、ランプ81単体
を交換するのではなく、ランプ81を組み込んだランプ
ユニットを使用して、ランプユニットを交換する。メタ
ルハライドランプは点灯時に高温になり、ランプのガラ
スの表面に脂分等の可燃性の汚れが付着していると破裂
することがある。ランプ単体でなくランプユニットを交
換することで、使用者がランプに直接触れて皮脂がガラ
スに付着する可能性が大きく低下し、破裂の危険性が防
止される。
【0027】メタルハライドランプは発光量が大きいと
いう特長を有する反面、点灯時間が増すにつれてガラス
が劣化していき、劣化が進んだ状態で使用すると破裂す
るという欠点も有している。このため、メタルハライド
ランプには、点灯時間と劣化の程度の関係を考慮して、
安全に使用し得る点灯時間を保証する寿命が製造時に定
められる。投射表示装置1およびこれに使用するランプ
ユニットには、寿命を大きく超えてランプを点灯させる
危険性への対策が講じられている。
【0028】投射表示装置1で使用するランプユニット
80および装着部21の構成を図2に示し、ランプユニ
ット80を装着した状態の装着部21を図3に示す。ラ
ンプユニット80は、メタルハライドランプ81、放物
面状の全反射ミラー(反射傘)82、ランプ81とミラ
ー82を一体に保持しランプ81の端子84が設けられ
たランプ保持部83、およびランプ81に関する様々な
情報を記憶しておくためのメモリ85より成る。ランプ
81はミラー82の焦点位置に配置されており、ミラー
82によって反射された光は略平行な光となる。
【0029】メモリ85は不揮発性で書き換え可能なE
EPROMであり、入出力用の端子86を備え、ランプ
保持部83に固着されている。メモリ85には、ランプ
ユニット80の製造時に、ランプ81の定格出力、発光
効率、定格出力で点灯したときの寿命、出力と劣化速度
の関係、出力と発する光の色温度の関係、およびランプ
81の温度と点灯に必要なイグニッション電圧の関係が
書き込まれる。投射表示装置1は、メモリ85からラン
プ81に関するこれらの情報を読み出して動作の制御に
利用する。特に、ランプ81の寿命については、ランプ
81を点灯させたときに、点灯時間から残り寿命を算出
してメモリ85の記憶内容を書き換える。
【0030】装着部21は円筒状に形成されており、前
端に開口21aを有し、後端には扉21bが備えられて
いる。扉21bには、ランプ81への電力供給用の端子
21cと、メモリ85の入出力用の端子21dが設けら
れている。ランプユニット80は、図2に矢印で示した
ように後方から装着部21に挿入され、放物面状のミラ
ー82の前端縁が開口21aの周辺部に当接し、閉じら
れた扉21bの端子21cおよび21dに端子84およ
び端子86がそれぞれ当接することにより、装着部21
内に固定される。
【0031】扉21bを閉じた状態に保つために、扉2
1bの端部には爪21eが形成され、装着部21の外周
面には爪21eと係合する溝21fが形成されている。
扉21bは弾性を有しており、端部を指先で軽く操作す
ることにより爪21eと溝21fの係合が解除されて、
扉21bは開く。したがって、装着部21へのランプユ
ニット80の着脱は容易である。
【0032】投射表示装置1の画像の表示に関する回路
構成の概略を図4に示す。投射表示装置1は、装着部2
1に電力を供給してランプ81を点灯させる点灯回路6
1、点灯位置Aにある装着部21に装着されたランプ8
1の温度を検出する温度センサ62、非点灯位置Bに対
向して設けられた扉11の開閉状態を検出する扉開閉セ
ンサ63、モータ24を駆動するドライバ64、装着部
21が点灯位置Aおよび非点灯位置Bにあるときに閉
じ、点灯位置Aと非点灯位置Bの間にあるときに開くス
イッチ65を備えている。
【0033】点灯回路61からは電力供給用の配線61
aが点灯位置Aまで設けられている。配線61aの端部
は接続端子とされて点灯位置Aに露出しており、点灯位
置Aに移動してきた装着部21の端子21cに自動的に
接続される。一方、点灯回路61から非点灯位置Bに
は、電力供給用の配線は設けられておらず、非点灯位置
Bの装着部21には電力は供給されない。
【0034】投射表示装置1は、また、R信号、G信
号、B信号に応じてLCD36、37、38を駆動し
て、R光、G光、B光を変調させるLCDドライバ6
6、LCDドライバ66にR信号、G信号、B信号を供
給するとともに、これら3信号の強度を変えて表示され
る画像のホワイトバランス(WB)を調整するWB調整
部67、警告用の2つの発光ダイオード(LED)6
8、69、使用者によって操作される操作部70および
コントローラ71を備えている。
【0035】投射表示装置1は、テレビジョン信号を受
信してRGB信号を生成するために、テレビジョン技術
では周知の信号処理回路(不図示)も備えており、WB
調整部67にはその信号処理回路からRGB信号が供給
される。なお、ビデオ再生装置で再生したRGB信号を
WB調整部67に供給することもできる。
【0036】コントローラ71はマイクロコンピュータ
より成り、点灯回路61によるランプ81の点灯、ドラ
イバ64によるモータ24の駆動、LCDドライバ66
によるLCD36、37、38の駆動、WB調整部67
によるホワイトバランスの調整、および図外の信号処理
回路の動作を制御する。コントローラ71はランプ81
を点灯させた時間を計るためのタイマ71cを備えてお
り、コントローラ71から点灯位置Aおよび非点灯位置
Bには、ランプユニット80のメモリ85の入出力用の
配線71aおよび71bがそれぞれ設けられている。配
線71a、71bの端部はそれぞれ接続端子とされて点
灯位置A、非点灯位置Bに露出しており、点灯位置A、
非点灯位置Bに移動してきた装着部21の端子21dに
自動的に接続される。
【0037】コントローラ71は、ランプ破裂の危険を
避けるために、ランプ81の残り寿命があるランプユニ
ット80が装着されている装着部21を、点灯位置Aに
自動的に配置する。このために、画像の表示を行う前に
各ランプユニット80のメモリ85からランプ81の残
り寿命を読み出す。残り寿命がないときすなわち残り寿
命が0以下のときは、その装着部21を「点灯不可」と
し、また、ランプユニット80が装着されていないとき
も、その装着部21を「点灯不可」とする。ランプ81
の残り寿命があるランプユニット80が装着されている
装着部21は、「点灯可」とする。
【0038】点灯位置Aにある装着部21が点灯不可の
ときは、非点灯位置Bの装着部21が点灯可であるか否
かを判定し、点灯可であればその装着部21を点灯位置
Aに配置する。点灯位置Aと点灯位置Bのいずれの装着
部21も点灯不可のときには、LED68を点灯させて
警告を発する。
【0039】画像の表示を終了する時すなわち点灯位置
Aにあるランプ81を消灯する時、コントローラ71は
点灯前の残り寿命からタイマ71cで計った点灯時間を
減じて残り寿命の最新値を算出し、算出した値をそのラ
ンプユニット80のメモリ85に書き込んで、記憶して
いる残り寿命を更新する。その際、表示終了の指示が操
作部70を介して使用者から与えられた時点で残り寿命
を算出し、算出した残り寿命が所定時間H以下のとき
は、非点灯位置Bの装着部21が点灯可であるか否かを
判定する。そして、非点灯位置Bの装着部21が点灯不
可であれば、ランプ81の残り寿命があるランプユニッ
ト80を非点灯位置Bの装着部21に装着すべきこと告
げるメッセージを、スクリーン50に数秒程度の短時間
表示させる。その後ランプ81を消灯する。
【0040】この表示は、例えば、「ランプの寿命が近
づいています。予備ランプホルダーに新しい予備ランプ
を装着して下さい。」とする。この表示を見た使用者
は、適当な時期に、新しいランプユニット80を非点灯
位置Bの装着部21に装着することになる。
【0041】所定時間Hは1回の画像表示の時間の平均
的な値の2倍程度以上とする。テレビとして構成されて
いる本実施形態の投射表示装置1では、3〜4時間が適
当である。これは、新しいランプユニット80が装着さ
れなかったときでも、残り寿命を確保して次回の画像表
示を可能にするためである。なお、ランプ81を点灯さ
せている間に残り寿命がなくなっても、そのランプ81
の点灯を継続する。残り寿命がなくなっても直ちにラン
プが破裂する訳ではなく、また、非点灯位置Bにあるラ
ンプ81を点灯位置Aに配置するために画像の表示を中
断しなければならなくなるという不都合を回避するため
である。寿命を超えて点灯する時間をできるだけ短くす
るためにも、所定時間Hは1回の画像表示の時間の平均
的な値の2倍程度以上とするのがよい。
【0042】使用者は扉11を開けて新しいランプユニ
ット80を非点灯位置Bの装着部21に装着するが、コ
ントローラ71は、点灯回路61が点灯位置Aにあるラ
ンプ81を点灯させている間、および温度センサ62に
よって検出された点灯位置Aにあるランプ81の温度が
所定温度以上である間は、モータ24の駆動を禁じる。
これにより、消灯後間もない高温のランプ81が非点灯
位置Bに移動し、使用者がこれに触れて火傷する危険が
防止される。
【0043】コントローラ71は、また、扉開閉センサ
63によって扉11が開いていることが検出されている
間はモータ24の駆動を禁じ、モータ24の駆動中に扉
11が開いたことが検出されたときは直ちにモータ24
を停止させる。これにより、扉11が閉じている間のみ
に装着部21が回転することになり、使用者の指先が回
転する装着部21や保持部22に挟まれる危険が防止さ
れる。扉11が開いている間は、LED69を点灯させ
て閉め忘れを警告する。
【0044】なお、装着部21を回転させるためのモー
タ24の駆動は、スイッチ65が閉状態になった時点で
停止される。したがって、扉11が開かれたことにより
モータ24の駆動を中断して、装着部21の位置が判ら
なくなっても、モータ24の駆動を再開することで、装
着部21を点灯位置Aと点灯位置Bに確実に位置させる
ことができる。
【0045】アーク放電管であるメタルハライドランプ
は、点灯を開始するためのイグニッション電圧が、ラン
プが低温であるか高温であるかによって異なる。低温時
には、封入されているガスがイオン化し易く、低いイグ
ニッション電圧で点灯することができる。一方、高温時
には、封入されているガスがイオン化し難く、低いイグ
ニッション電圧の2〜10倍程度の高いイグニッション
電圧を印加しなければ点灯することができない。
【0046】投射表示装置1では、画像表示の終了直後
に画像表示を再開することを可能にするために、点灯回
路61は高低2つのイグニッション電圧を出力し得るよ
うに構成されている。コントローラ71は、温度センサ
62で検出した点灯位置Aにあるランプ81の温度が所
定温度以下であるか否かに応じて、いずれか一方のイグ
ニッション電圧を出力するように点灯回路61に指示を
与える。検出された温度が所定温度以下のときに低いイ
グニッション電圧を印加することにより、ランプ81の
電極の損傷を防止しながら点灯させることができ、高温
のときに高いイグニッション電圧を印加することによ
り、消灯直後でも確実にランプを点灯させることができ
る。
【0047】なお、検出した温度に応じてイグニッショ
ン電圧を選択することに代えて、消灯からの経過時間に
応じてイグニッション電圧を選択することも可能であ
る。例えば、消灯後80秒以内であれば高いイグニッシ
ョン電圧を、消灯後80秒を超えていれば低いイグニッ
ション電圧を選択する。また、高低2つのイグニッショ
ン電圧の間の中間のイグニッション電圧を設定して、ラ
ンプ81の温度またはその消灯からの経過時間に応じ
て、いずれかのイグニッション電圧を選択するようにし
てもよい。さらに、最低電圧とその10倍程度の最高電
圧の範囲でイグニッション電圧を連続可変として、ラン
プ81の状態に応じたイグニッション電圧を印加するよ
うにしてもよい。
【0048】点灯位置Aにあるランプ81が高温のとき
に、非点灯位置Bにある低温の予備のランプ81を点灯
位置Aに移動させるようにすれば、低いイグニッション
電圧のみを出力する構成であっても、画像表示の終了直
後に画像表示を再開することは可能である。しかしなが
ら、非点灯位置Bに予備のランプが装着されているとは
限らず、装着されていても残り寿命があるとは限らず、
確実性に欠ける制御となる。しかも、消灯直後の高温の
ランプ81を非点灯位置Bに配置することになって、使
用者がこれに触れて火傷する危険性も生じる。高低2つ
のイグニッション電圧を用意して点灯位置Aにあるラン
プ81を再点灯する上記の制御の方が、確実性および安
全性の両面で好ましい。
【0049】画像の観易さの向上および電力消費の低減
のために、表示する画像の明るさは環境の明るさに応じ
て変えられるようにするのが望ましい。このために、投
射表示装置1では、点灯を継続するために点灯回路61
からランプ81に印加する電圧(以下、定常電圧とい
う)を可変とし、操作部70を介して使用者から与えら
れる明るさ設定の指示をコントローラ71で検出して、
その指示に応じて変えるようにしている。定常電圧の高
低に応じてランプ81の発光量が変わり、スクリーン5
0に投射される光量が変化して画像の明るさが変わる。
【0050】メタルハライドランプでは、発光量すなわ
ち出力ワット数が変化すると発する光の色温度も変化す
る。出力ワット数と色温度の関係を図9に例示する。出
力ワット数が高いときは色温度は低く、出力ワット数が
低いときは色温度は高くなる。光は色温度が低いと赤味
を帯びて、高いと青味を帯びて観察される。したがっ
て、表示する画像の色合いをその明るさに関わらず一定
に保つためには、ランプ81に印加する定常電圧に応じ
て、ホワイトバランスの設定を調整しなければならな
い。
【0051】そこで、コントローラ71は、点灯回路6
1に指示する定常電圧値に応じて、LCDドライバ66
に出力するR、G、Bの各信号の強度を変えるようにW
B調整部67に指示を与える。具体的には、R信号に対
するB信号の強度を、定常電圧を高くするときは相対的
に大きくさせ、定常電圧を低くするときは相対的に小さ
くさせる。これにより、ランプ81の発光量が多く画像
を明るく表示するときに赤味を減じ、発光量が少なく画
像を暗く表示するときに青味を減じて、常に一定の色合
いの画像を表示することができる。
【0052】前述のように、出力と色温度の関係はラン
プユニット80のメモリ85に記憶されており、コント
ローラ71はこれを読み出して、WB調整部67による
ホワイトバランスの調整の制御に利用する。したがっ
て、ワット数の異なるランプ81を使用しても、常に適
正な色合いの画像を表示することができる。個々のラン
プユニット80に出力ワット数と色温度の関係を記憶す
ることに代えて、コントローラ71がメタルハライドラ
ンプの出力ワット数と色温度の一般的な関係を記憶して
おき、これをホワイトバランスの調整の制御に利用する
ようにしてもよい。
【0053】なお、操作部70には色合いの設定を指示
する操作部材が備えられており、コントローラ71は、
出力ワット数と色温度の関係から求めたR、G、B信号
の比率を使用者からの指示に応じて補正する。したがっ
て、使用者は好みに応じて表示する画像の色合いを設定
することもできる。
【0054】ランプ81の劣化速度は点灯時の出力によ
って変動するから、残り寿命を正しく求めるためには、
ランプ81を点灯状態に保った時間だけでなくその時の
出力を考慮する必要がある。そこで、投射表示装置1で
は、ランプ81の点灯時間を計るためのタイマ71cの
計時速度を可変としている。前述のように、ランプ81
の出力と劣化速度の関係はランプユニット80のメモリ
85に記憶されており、コントローラ71はこの情報を
参照して、点灯回路61に指示する定常電圧値に応じて
タイマ71cの計時速度を変化させる。これにより、環
境の明るさに応じてランプ81の出力を変化させても、
残り時間を正しく算出することができる。
【0055】投射表示装置1における画像表示の動作の
制御について、図5〜図8を参照して説明する。図5は
制御動作全体の概略を示すフローチャートである。電源
スイッチが操作されて投射表示装置1の各部への電力供
給が開始されると(ステップ#5)、コントローラ71
はまず、装着部21へのランプユニット80の装着の有
無およびメモリ85に記憶されているランプ81の残り
寿命に基づいて、各装着部21のランプを点灯させるこ
とが可能か否かを調べるランプチェックを行い、点灯可
の装着部21を点灯位置Aに配置する(#10)。
【0056】次いで、操作部70に設けられた表示の開
始と終了を指示するスイッチにより、表示の開始が指示
されているか否かを判定する(#15)。表示の開始が
指示されていなければ、その指示があるのを待つ。指示
があると、イグニッション電圧を印加して点灯位置Aの
ランプ81を点灯させる点灯開始処理を行う(#2
0)。これで、テレビジョン信号に応じたカラー画像が
スクリーン50に表示される。
【0057】表示は、表示の開始と終了を指示するスイ
ッチにより、終了が指示されるまで継続される(#3
0)。この間、使用者からの指示に応じて、ランプ81
に印加する定常電圧を変えて画像の明るさを変える処理
を行う(#25)。画像の明るさを変えるときには、同
時に、ホワイトバランス調整の処理とタイマ71cの計
時速度の変更の処理も行う。
【0058】表示終了の指示があると(#30)、ラン
プ81の残り寿命を算出し、必要なときにはランプユニ
ット80の交換を促す処理を行う(#35)。そして、
ランプ81を消灯し(#40)、算出した残り寿命を点
灯位置Aのランプユニット80のメモリ85に書き込む
(#45)。さらに、次回の表示に備えて、ステップ#
10と同じランプチェックの処理をし(#50)、電源
スイッチの操作により電力供給が断たれることにより全
処理を終了する(#55)。
【0059】ステップ#10および#50におけるラン
プチェックの処理の流れを図6のフローチャートに示
す。まず、点灯位置Aおよび点灯位置Bの装着部21に
装着されているランプユニット80のメモリ85から、
残り寿命をはじめとするランプ81に関する諸情報を読
み出す(ステップ#105)。そして、装着部21にラ
ンプユニット80が装着されていたか否かおよびランプ
81の残り寿命があるか否かに応じて、前述のように、
装着部21が点灯可であるか点灯不可であるかを決定す
る(#110)。
【0060】次いで、点灯位置Aの装着部21が点灯可
であるか否かを判定し(#115)、点灯可のときは図
5の処理に戻る。点灯位置Aの装着部21が点灯不可の
ときは、非点灯位置Bの装着部21が点灯可であるか否
かを判定する(#120)。非点灯位置Bの装着部21
も点灯不可のときは、LED68を点灯することによ
り、残り寿命のあるランプ81が装着されていないこと
を警告して(#125)、全処理を終了する。
【0061】非点灯位置Bの装着部21が点灯可のとき
は、温度センサ62で検出される点灯位置Aのランプ8
1の温度が所定温度以上であるか否かを判定し(#13
0)、所定温度以上であれば所定温度よりも低くなるの
を待つ。点灯位置Aのランプ81の温度が所定温度より
も低ければ、扉開閉センサ63によって検出される扉1
1の状態を判定する。扉11が開いているときは、LE
D69を点灯することによりランプユニット80の切り
替えをしないことを警告をして(#140)、扉11が
閉じられるのを待つ。
【0062】扉11が閉じられているときは、モータ2
4の駆動により保持部22を回転させて、点灯位置Aに
あった装着部21を非点灯位置Bに、非点灯位置Bにあ
った装着部21を点灯位置Aに移動させて、ランプ81
を切り替える(#145)。これで残り寿命のあるラン
プ81が点灯位置Aに配置されて、いつでも表示を開始
できる状態となり、処理は図5に戻る。
【0063】図5のステップ#20における点灯開始処
理の流れを図7のフローチャートに示す。まず、温度セ
ンサ62で検出される点灯位置Aのランプ81の温度か
ら、消灯直後の再点灯であるか否かを判定する(ステッ
プ#205)。検出された温度が所定温度以下で消灯直
後の再点灯でないときは、低いイグニッション電圧を点
灯回路61からランプ81に印加する標準イグニッショ
ンを行い(#210)、逆に、検出された温度が所定温
度を超え消灯直後の再点灯のときには、高いイグニッシ
ョン電圧を印加する高圧イグニッションを行う(#21
5)。そして、残り寿命の算出に用いる点灯時間を計測
するために、タイマ71cを起動して(#220)、図
5の処理に戻る。
【0064】図5のステップ#35におけるランプ81
の残り寿命の算出とランプユニット80の交換要求の処
理の流れを図8のフローチャートに示す。まず、図5の
ステップ#10(図6、ステップ#105)で読み出し
た残り寿命からステップ#20(図7、ステップ#22
0)で起動したタイマ72cの計測時間を減じて、点灯
位置Aにある点灯したランプ81の残り寿命を算出する
(ステップ#305)。次いで、算出した残り寿命が所
定時間Hを超えるか否かを判定し(#310)、超えて
いるときは図5の処理に戻る。
【0065】残り寿命が所定時間H以下のときは、非点
灯位置Bの装着部21が点灯可であるか否かを判定する
(#315)。非点灯位置Bの装着部21が点灯可のと
きは図5の処理に戻り、点灯不可のときは、ランプ81
の残り寿命があるランプユニット80を非点灯位置Bの
装着部21に装着すべきことを告げる前述のメッセージ
を表示して(#320)、図5の処理に戻る。
【0066】このメッセージは使用者が読み取るに足る
時間だけ表示すればよく、表示時間は数秒程度と短いか
ら、図5のステップ#45でメモリ85に書き込む残り
時間に誤差はほとんど生じない。より厳密な残り時間を
メモリ85に書き込む必要がある場合には、ステップ#
305で算出した残り時間からこのメッセージの表示時
間を減じればよい。
【0067】以上説明したように、本実施形態の投射型
画像表示装置1では、ランプの残り寿命をランプユニッ
トに記憶させて、残り寿命のあるランプのみを点灯させ
るとともに、ランプ単体ではなくランプユニットを交換
するようにして使用者がランプに直接触れるのを防止し
ているので、ランプ破裂の危険性がほとんどない。ま
た、非点灯位置のランプのみを交換可能とし、高温のラ
ンプを非点灯位置に移動させず、ランプ交換用の扉が開
いているときはランプ移動用の機構を駆動しないように
しているので、使用者が火傷等の怪我をするおそれもな
い。
【0068】しかも、環境条件に応じて表示画像の明る
さを調節することが可能であり、表示画像の明るさに応
じたホワイトバランス調整がなされるので、観易い明る
さで自然な色合いの画像を提供することができる上、無
駄な電力消費も避けられる。また、高いイグニッション
電圧の印加が可能であり、画像表示の終了直後に容易に
画像の表示を再開することができる。さらに、ランプ交
換の必要性をあらかじめ判断して適切な時期にその旨を
表示するので、予備のランプを準備し易い。
【0069】このような特徴により、投射型画像表示装
置1は安全性がきわめて高く、表示画像の質も高く、操
作性に優れ、低電力消費の装置となっており、家庭用の
テレビとして適している。なお、環境の明るさを検出す
るためのセンサを備えて、環境の明るさに応じて表示画
像の明るさを調節するようにしてもよく、その構成では
さらに電力消費の低減を図ることができる。その場合
も、表示する画像の明るさに応じてホワイトバランスを
調整する。
【0070】また、ここでは背面投射型テレビの例を示
したが、本発明はスクリーンを別体とした投射型画像表
示装置にも適用することができる。例えば、前面投射型
のデータプロジェクターにも好適である。その場合、ス
クリーンまでの距離に応じて投射光の結像位置を変えら
れるように、また、スクリーンの大小に応じて表示範囲
の大きさを変えられるようにするために、投射部に焦点
調節機能とズーム機能を備えるのが望ましい。
【0071】
【発明の効果】本発明の投射型画像表示装置によるとき
は、ランプの出力を変えることで表示する画像の明るさ
を変えるから、ランプを唯1つ備えるだけで画像の明る
さを変えることができる。ランプの出力は印加電圧を変
えることで容易に変えることができ、出力を変えるため
に特殊な回路が必要になることもない。また、ランプが
発する光の色温度が出力の変化に伴って変化しても、光
の変調をランプの出力に応じて変化させることで、色温
度の変化を補償して表示する画像のホワイトバランスを
略一定にするから、表示する画像の明るさを変えてもそ
の色合いは変化しない。このため、簡素な構成でありな
がら、色合いの変化を招くことなく画像の明るさを環境
の明るさに応じて変化させ得る投射型画像表示装置とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 背面投射型テレビとして構成された本発明の
投射型画像表示装置の一実施形態の画像の表示に関する
構成の概略を示す図。
【図2】 上記投射型画像表示装置の装着部およびこれ
に装着して使用するランプユニットの構成を示す図。
【図3】 上記投射型画像表示装置のランプユニットを
装着した状態の装着部を示す図。
【図4】 上記投射型画像表示装置の画像の表示に関す
る回路構成の概略を示す図。
【図5】 上記投射型画像表示装置の画像の表示に関す
る制御動作全体の概略を示すフローチャート。
【図6】 上記投射型画像表示装置のランプチェックの
処理を示すフローチャート。
【図7】 上記投射型画像表示装置の点灯開始の処理を
示すフローチャート。
【図8】 上記投射型画像表示装置のランプの残り寿命
の算出とランプユニットの交換要求の処理を示すフロー
チャート。
【図9】 メタルハライドランプの出力ワット数と色温
度の関係の例を示す図。
【符号の説明】
1 背面投射型テレビ(投射型画像表示装置) 10 筺体 11 筺体扉 20 光源部 21 装着部 21a 開口 21b 装着部扉 21c 電力供給用端子 21d 入出力用端子 22 保持部 23 保持部回転軸 24 モータ 25 モータ回転軸 30 変調部 31、32、33 カラーフィルター 34a、34b 全反射ミラー 35a、35b リレーレンズ 36、37、38 透過型液晶パネル(LCD) 39 クロスプリズム 40 投射部 41 投射レンズ 42 全反射ミラー 50 スクリーン 61 点灯回路 61a 電力供給用配線 62 温度センサ 63 扉開閉センサ 64 モータドライバ 65 スイッチ 66 LCDドライバ 67 ホワイトバランス調整部 68、69 発光ダイオード 70 操作部 71 コントローラ 71a、71b 入出力用配線 80 ランプユニット 81 メタルハライドランプ 82 全反射ミラー 83 ランプ保持部 84 ランプ端子 85 メモリ 86 メモリ端子 A 点灯位置 B 非点灯位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 英喜 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 川端 明 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5C060 BA04 BA09 BC05 DB00 EA00 GA02 GB02 GB06 GC03 HB26 HD00 HD02 JA11 JA14 JB06 5C066 AA03 BA20 CA27 EA14 GA01 KE09 KM00 KM11 LA02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプが発する光を画像の色成分に応じ
    て変調し、変調後の光を投射することによりカラー画像
    を表示する投射型画像表示装置であって、前記ランプの
    出力を変え得るようにしたものにおいて、 前記ランプが発する光の変調を前記ランプの出力に応じ
    て変化させることにより、表示するカラー画像のホワイ
    トバランスを前記ランプの出力の大小にかかわらず略一
    定とすることを特徴とする投射型画像表示装置。
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