JP2006051693A - 昇華型熱転写プリンタ - Google Patents

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典和 北村
Motoharu Habatake
元晴 羽畑
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貴之 長谷川
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Abstract

【課題】昇華型熱転写プリンタにおいて、画像の高濃度部分についてもプリント画像として忠実に再現できるようにしながら、プリント画像の画質を可及的に向上させる。
【解決手段】インクシート21を加熱手段HTにて加熱して画像形成対象部材PP上に画像を形成する昇華型熱転写プリンタにおいて、プリント対象の画像データのプリント濃度に応じて、高濃度となるほど低速となるようにプリント速度を変化させ、且つ、高濃度となるほど前記インクシート21の温度上昇を抑制するように前記加熱手段HTによる加熱状態を変化させるプリント制御装置PCが備えられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクシートを加熱手段にて加熱して画像形成対象部材上に画像を形成する昇華型熱転写プリンタに関する。
かかる昇華型熱転写プリンタは、よく知られている通り、インクシートに含ませたインクを加熱手段にて加熱して画像形成対象部材上に熱転写する形式のプリンタであり、加熱手段による加熱量を変更操作することによって単一画素で連続階調を表現することができる。尚、この画像形成対象部材としては、例えば昇華型熱転写プリンタ用の記録紙等のプリント画像が最終的に形成される部材である場合と、最終的なプリント画像の形成に至るまでの中間過程で画像が形成されるいわゆる中間転写シートである場合とが含まれる。
インクシートを加熱手段にて加熱して画像を形成する際、画像の特に濃度の高い部分を忠実にプリント画像として再現しようとすると、その高濃度の部分は他の部分よりも加熱量が大となる。
このように一部分において加熱量が大となると、インクシートの局所的な熱変形が発生して、インクシートに「しわ」が発生してしまう場合がある。この「しわ」は、画像形成対象部材が中間転写シートである場合には、その中間転写シートにも発生してしまうこともある。
その「しわ」は最終的に形成される画像にも反映されるため、「しわ」が発生するとプリント画質が劣化してしまうことになる。
このため、従来、例えば下記特許文献1に記載のように、加熱手段による加熱量の制御によって「しわ」の発生を抑制する技術が考えられている。
特開平5−8430号公報
しかしながら、近年、プリント画質の向上要請が強くなってきており、特に業務用に使用する昇華型熱転写プリンタでは特に顕著である。
このようなプリント画質の向上要請に応えるには、上記従来構成のような対策では必ずしも十分ではない場合があった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、画像の高濃度部分についてもプリント画像として忠実に再現できるようにしながら、プリント画像の画質を可及的に向上させる点にある。
本出願の第1の発明は、インクシートを加熱手段にて加熱して画像形成対象部材上に画像を形成する昇華型熱転写プリンタにおいて、プリント対象の画像データのプリント濃度に応じて、高濃度となるほど低速となるようにプリント速度を変化させ、且つ、高濃度となるほど前記インクシートの温度上昇を抑制するように前記加熱手段による加熱状態を変化させるプリント制御装置が備えられている。
すなわち、加熱手段による加熱状態を変化させてインクシートの温度上昇を抑制しても、プリント速度を低下させて1画素あたりのインクシートの加熱時間を長く確保できるようにすることで、画像の高濃度の部分を所望通りの濃度で画像を形成することができる。
又、本出願の第2の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記プリント制御装置は、1つの画像内でプリント速度を変化可能に構成されている。
従って、1つの画像内で、高濃度の部分を形成するためにプリント速度を低下させる範囲を極力狭くすることができる。
又、本出願の第3の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記プリント制御装置は、各画像毎に平均濃度を求め、その平均濃度に基づいて、プリント速度を設定するように構成されている。
従って、画像の濃度を考慮してプリント速度を設定しながらも、1つの画像内では、一定のプリント速度で画像形成される。
又、本出願の第4の発明は、上記第3の発明の構成に加えて、前記プリント制御装置は、1オーダーの画像を前記平均濃度によって複数のグループにグループ分けして、各グループに対してプリント速度を設定すると共に、プリント順序を、同じグループの画像が連続してプリント処理されるように設定する。
従って、1オーダーの画像のプリント処理過程において、プリント速度がグループ単位で変化することになり、プリント速度が頻繁に変化するのを抑制できる。
又、本出願の第5の発明は、上記第1〜第4のいずれか発明の構成に加えて、前記画像形成対象部材を、ロール状に巻き取られた状態から引出し搬送する引出し搬送用の搬送ローラが備えられ、前記画像形成対象部材の搬送経路における、前記引出し搬送用の搬送ローラと前記加熱手段による画像形成位置との間に、前記画像形成対象部材のループを形成して搬送速度を調整するためのループ形成部が備えられている。
従って、ループ形成部の前後で画像形成対象部材の搬送速度を異ならせることができるので、ループ形成部の直後に位置する画像形成位置においてプリント速度を高速側に変化させる場合では、ループ形成部の直後の画像形成位置で低速のプリントを実行している状態で、引出し用の搬送ローラでは、先行して高速の引出し搬送を開始できる。
一方、プリント速度を低速側に変化させる場合では、ループ形成部の直後に位置する画像形成位置で高速から低速にプリント速度を切り換えた後に、画像形成対象部材を引出し搬送する速度を緩やかに低速に移行させることができる。
ロール状に巻き取られた画像形成対象部材の引出し搬送速度は、そのロールの慣性質量のために瞬時に変更することが容易ではないが、ループ形成部を備えることで、画像形成対象部材の引出し搬送速度の変化に影響されずに、ループ形成部の直後の画像形成位置において迅速にプリント速度を変化させることができる。
上記第1の発明によれば、高濃度の画像部分について、インクシートの温度上昇を抑制しながら所望通りの濃度で画像を形成することができるので、インクシート、あるいは、場合によって画像形成対象部材にしわが発生するのを抑制することができる。
もって、画像の高濃度部分についてもプリント画像として忠実に再現できるようにしながら、プリント画像の画質を可及的に向上できるに至った。
又、上記第2の発明によれば、1つの画像内で、高濃度の部分を形成するためにプリント速度を低下させる範囲を極力狭くすることができるので、トータルのプリント速度の低下を可及的に抑制することができる。
又、上記第3の発明によれば、1つの画像内では、一定のプリント速度で画像形成されるので、プリント制御を簡素化することができる。
又、上記第4の発明によれば、プリント速度が頻繁に変化するのを抑制できるので、プリント制御を一層簡素化できると共に、プリント速度を変化させるための機構にかかる負荷を軽減できる。
又、上記第5の発明によれば、画像形成対象部材の引出し搬送速度に影響されずにプリント速度を変化させることができるので、プリント処理効率を向上させることができる。
以下、本発明の昇華型熱転写プリンタの実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔昇華型熱転写プリンタPRの概略構成〕
本実施の形態の昇華型熱転写プリンタPRには、図1に概略的に示すように、画像形成対象部材PPである記録紙1に、イエロー,マゼンタ,シアンの各色の画像を夫々形成する3つのプリントユニット11,12,13と、シアンのプリントユニット13の搬送下流側に位置して、記録紙1の画像形成面に保護層を形成するオーバーコートユニット14と、オーバーコートユニット14にて保護層が形成された記録紙1を所定のプリントサイズに切断するカッタ15とが備えられている。
記録紙1は、記録紙1がロール状に巻き取られた状態の記録紙ロール2から供給され、上記各プリントユニット11,12,13及びオーバーコートユニット14にて処理された後、カッタ15にて切断され、トレイ16上に排出される。
〔プリントユニット11,12,13等の概略構成〕
各プリントユニット11,12,13は、基本的に同一構造を有しており、図2に示すように、インクシート21の供給ロール22と、インクシート21を案内するガイドローラ20と、画像形成後のインクシート21を巻き取る巻取りロール23と、インクシート21を加熱する加熱手段HTであるサーマルヘッド24と、記録紙1とインクシート21とをサーマルヘッド24に圧着して搬送駆動する駆動ローラ25と、サーマルヘッド24の搬送上流側で記録紙1を搬送駆動する搬送ローラ26と、記録紙1を搬送案内する搬送ガイド27とが設けられ、更に、この搬送ガイド27のうち、サーマルヘッド24の搬送下流側位置に配置された搬送ガイド27aは、図2において実線で示す閉じ姿勢と、2点鎖線で示す開き姿勢とに揺動開閉可能であり、開き姿勢においては、記録紙1の搬送速度差を吸収するためのループ(2点鎖線にて示す)が形成される。
サーマルヘッド24及びインクシート21の搬送横幅方向(主走査方向)での長さは、使用を想定している記録紙1の最大幅をカバーできる長さを有しており、サーマルヘッド24には、多数の発熱抵抗体が高密度に前記主走査方向に並べて備えられている。
オーバーコートユニット14は、揺動開閉可能な搬送ガイド27aを有していない点を除いて、プリントユニット11,12,13と同一構成であり、オーバーコートシート41の供給ロール42と、オーバーコートシート41を案内するガイドローラ40と、オーバーコート転写後のオーバーコートシート41を巻き取る巻取りロール43と、オーバーコートシート41を加熱するサーマルヘッド44と、記録紙1とオーバーコートシート41とをサーマルヘッド44に圧着して搬送駆動する駆動ローラ45と、サーマルヘッド44の搬送上流側で記録紙1を搬送駆動する搬送ローラ46とが備えられている。
オーバーコートユニット14の搬送下流側には、オーバーコートユニット14を通過した記録紙1をカッタ15へ送り込む搬送ローラ48が配置されている。
搬送上流端に位置するイエローの画像を形成するためのプリントユニット11の更に搬送上流側には、図1において実線で示す閉じ姿勢と2点鎖線で示す開き姿勢とに揺動開閉される搬送ガイド29と、記録紙ロール2を引出し搬送駆動する引出し搬送用の搬送ローラ28とが備えられている。
揺動開閉式の搬送ガイド29は、開き状態において記録紙1のループ形成を許容して、搬送ローラ28による記録紙1の引出し搬送速度とイエローのプリントユニット11のプリント速度との速度差を吸収する。
従って、揺動開閉式の搬送ガイド29の形成箇所は、記録紙1の搬送経路における、引出し搬送用の搬送ローラ28とサーマルヘッド24による画像形成位置との間に位置して、記録紙1のループを形成して搬送速度を調整するためのループ形成部LPを構成している。
このループ形成部LPの存在によって、最も搬送上流側のプリントユニット11においてプリント速度が変化する際に、プリントユニット11のプリント速度が「低速」から「高速」に変化する場合は、ループ形成部LPに予め記録紙1のループを形成しておき、その記録紙1のループをプリントユニット11にて「高速」でプリントする間を利用して、搬送ローラ28による記録紙1の引出し搬送速度を「低速」から「高速」に移行させる。
又、プリントユニット11のプリント速度が「高速」から「低速」に変化する場合は、その「低速」のプリントへの移行に伴って、ループ形成部LPに記録紙1のループが形成されて行き、それと並行して、搬送ローラ28による記録紙1の引出し搬送速度を「高速」から「低速」に移行させる。
〔昇華型熱転写プリンタPRの制御構成〕
図3のブロック図に示すように、各プリントユニット11,12,13の駆動ローラ25及び搬送ローラ26を回転駆動する搬送モータ31が夫々個別に設けられ、オーバーコートユニット14の駆動ローラ45及び搬送ローラ46,48を回転駆動する搬送モータ47が設けられ、更に、記録紙1を引出し搬送する搬送ローラ28を回転駆動する搬送モータ32が設けられている。尚、図示を省略するが、各プリントユニット11,12,13のインクシート21、及び、オーバーコートユニット14のオーバーコートシート41を所定のテンションで巻取り駆動するモータも、各ユニットに設けられている。
各プリントユニット11,12,13で個別の搬送モータ31を備えると共に、記録紙1の引出し搬送用の搬送モータ32も別個に備えることで、各プリントユニット11,12,13で個別に搬送速度を設定することができ、記録紙1の引出し搬送速度も独立して設定できる。
記録紙1の搬送速度を個別に設定することにより生じる搬送速度差は、上述のように、揺動開閉式の搬送ガイド27a,29を備えて、記録紙1のループを形成可能とすることにより吸収され、これらの搬送ガイド27a,29を揺動操作するための搬送ガイドアクチュエータ33,34が設けられている。
各プリントユニット11,12,13は、サーマルヘッド24の存在位置を固定して、記録紙1を搬送駆動する形式であるので、各プリントユニット11,12,13での記録紙1の搬送速度が実質的にプリント速度となる。
尚、図3では、各構成要素名に「Y」,「M」,「C」及び「OC」を括弧書きで付加して、「イエロー」,「マゼンタ」及び「シアン」のプリントユニット11,12,13、並びに、オーバーコートユニット14に対応するものであることを示している。
昇華型熱転写プリンタPRには、上記サーマルヘッド24,44や搬送モータ31,47,32等の各部を制御するためにプリント制御装置PCが備えられており、プリント制御装置PCには、プリントデータの供給元である画像入力装置ISが接続されている。画像入力装置ISは、例えばパーソナルコンピュータ等にて構成される。
〔プリント制御装置PCの概略構成〕
プリント制御装置PCには、図4に示すように、画像入力装置ISから入力された画像データを、各プリントユニット11,12,13にてプリント動作させるための各8ビット階調のYMC系の色表現の画像データに変換処理する機能を基本機能とする画像処理装置51が備えられ、画像処理装置51にて生成されたYMC系表現の画像データは、順次にサーマルヘッド用データバッファ52へ書込まれる。
画像処理装置51は、上記基本機能の他に、インクシート21の局所的な過度の温度上昇に起因する「しわ」が発生するのを防止するために、YMC系表現の画像データのプリント濃度に応じて、プリント速度とサーマルヘッド24による加熱状態を設定変更するように制御する機能をも併せ持つ。
具体的には、プリント速度は「高速」及び「低速」の2段階に設定変更可能であり、それに対応してサーマルヘッド24による加熱状態も「高加熱状態」と「低加熱状態」との2状態のいずれかに設定される。プリント速度が「高速」であるときは、サーマルヘッド24による加熱状態を「高加熱状態」とし、プリント速度が「低速」であるときは、サーマルヘッド24による加熱状態を「低加熱状態」とする。尚、プリント速度が「高速」設定で、加熱状態が「高加熱状態」と設定した状態が標準となる。
画像処理装置51は、生成したYMC系表現の画像データ(濃度階調値データ)において、設定エリア(例えば、前記主走査方向の1ライン分のエリア)単位で、その設定エリア内の画像データの最大プリント濃度(最大濃度階調値)の画素が、予め設定されている基準濃度(基準濃度階調値)を超えて、前記設定エリア内に高濃度階調値のグループの画像データを含んでいるときに、その設定エリアのプリント速度を「低速」に設定し、且つ、前記加熱状態を「低加熱状態」に設定する。前記基準濃度以下のときは、標準の状態である「高速」且つ「高加熱状態」に設定する。
換言すると、プリント対象の画像データのプリント濃度に応じて、高濃度となるほど低速となるようにプリント速度を変化させ、且つ、高濃度となるほどインクシート21の温度上昇を抑制するようにサーマルヘッド24の加熱状態を変化させている。
このように、プリント速度及び加熱状態を設定することで、1つの画像内でプリント速度が変化することになる。
このようにして設定したデータは、夫々、搬送モータ用データバッファ53,加熱制御用データバッファ54に書込まれる。
このデータ処理は、イエロー,マゼンタ及びシアンの各色毎に個別に実行され、搬送モータ用データバッファ53及び加熱制御用データバッファ54、並びに、搬送モータ用データバッファ53に接続されるモータ駆動回路55及びサーマルヘッド用データバッファ52に接続される加熱パルス出力回路56は、各プリントユニット11,12,13の夫々に対応して設けられている。
搬送モータ用データバッファ53及び加熱制御用データバッファ54へのデータの書込み形態は、画像処理装置51へのデータの書込み形態と対応させて、画素単位で書込んでも良いし、前記設定エリア単位で書込んでも良い。
搬送モータ用データバッファ53の記憶データは、搬送モータ31を制御するモータ駆動回路55の制御に利用される。
モータ駆動回路55は、搬送モータ31の回転速度を「高速回転」及び「低速回転」の2段階に切り換え可能であり、搬送モータ用データバッファ53から読取ったプリント速度の設定が「高速」になっているときは、搬送モータ31の回転速度を「高速回転」に設定して回転駆動し、搬送モータ用データバッファ53から読取ったプリント速度の設定が「低速」になっているときは、搬送モータ31の回転速度を「低速回転」に設定して回転駆動する。
サーマルヘッド用データバッファ52は、サーマルヘッド24を制御する加熱パルス出力回路56の制御に利用される。
加熱パルス出力回路56は、サーマルヘッド用データバッファ52に記憶されている8ビット階調の画像データを読出して、その階調値に応じて設定されているパルス数の加熱パルスを連続してサーマルヘッド24へ出力する。サーマルヘッド24の発熱抵抗素子はこの加熱パルスの有無によって通電と非通電とに切り換えられ、加熱パルスが入力されている間通電されてインクシート21を加熱する。
搬送モータ31が記録紙1を1画素幅分だけ搬送する間に加熱パルスが何パルス入射するかに応じて、インクシート21から記録紙1へ転写されるインクの量すなわちその画素のプリント濃度が変化する。
上述のように、プリント速度が「高速」及び「低速」の2段階に切り換えられるので、加熱パルス出力回路56は、プリント速度が「高速」であるか、あるいは、「低速」であるかによって、デューティー比はそのままで前記加熱パルスの出力周期を変化させて、1画素分の長さの搬送時間中で1つの加熱パルスが占める割合が、プリント速度が「高速」か「低速」かによって変化しないようにしている。従って、プリント速度が「低速」のときは、「高速」の場合に比べて、1つの加熱パルスによるサーマルヘッド24の発熱抵抗体の通電時間が長くなる。
加熱制御用データバッファ54は、サーマルヘッド24の発熱抵抗体への通電時に印加する電力の制御に利用される。
加熱制御用データバッファ54から読出したデータが「高加熱状態」であるときは、通電時の前記発熱抵抗体への印加電圧を「高電圧」(電流制御の場合は、「高電流」)に設定し、加熱制御用データバッファ54から読出したデータが「低加熱状態」であるときは、通電時の前記発熱抵抗体への印加電圧を「低電圧」(電流制御の場合は、「低電流」)に設定する。
「高加熱状態」及び「低加熱状態」の夫々における前記発熱抵抗体への印加電圧(あるいは、印加電流)は、対応するプリント速度との関係で、適切なプリント濃度が記録紙1上で得られ、且つ、インクシート21に「しわ」が発生しない値が、予め実験によって設定されている。
サーマルヘッド用データバッファ52,搬送モータ用データバッファ53及び加熱制御用データバッファ54からのデータ出力タイミング(データの読出しタイミング)は、記録紙1の搬送制御を行う搬送制御装置57からの制御信号で指定され、搬送制御装置57は、1画素幅分の記録紙1の搬送毎に搬送モータ駆動回路55から入力される搬送タイミング信号によって、上記データ出力タイミングを指定している。
〔プリント動作の概要〕
次に、上記構成の昇華型熱転写プリンタPRのプリント動作を概略的に説明する。
画像処理装置51は、1オーダー分の画像の画像データを画像入力装置ISから受け取ると、上述のように処理して、その処理結果をサーマルヘッド用データバッファ52,搬送モータ用データバッファ53及び加熱制御用データバッファ54へ書込む。
搬送制御装置57は、搬送モータ用データバッファ53に書込まれたプリント速度のデータを検索して、隣接するプリントユニット11,12,13間で形成する記録紙1のループ長の初期値を求め、更に、搬送上流端のプリントユニット11のプリント速度の設定データから、ループ形成部LPに形成するループ長の初期値を求める。
この後、搬送制御装置57の制御下で、記録紙1の引出し搬送を開始する。尚、各搬送ガイド27a,29は、記録紙ロール2から引き出した記録紙1の先端が通過するまでは閉じ姿勢を維持し、搬送下流側に位置する搬送ローラ26にて搬送が開始されるに伴って開き姿勢となるように搬送ガイドアクチュエータ33,34を作動させる。
搬送制御装置57は、モータ駆動回路55から入力される搬送タイミング信号によって記録紙1の搬送位置を特定し、記録紙1の先端が所定のプリント開始位置まで搬送されて来ると、先ず、イエローのプリントユニット11のサーマルヘッド用データバッファ52,搬送モータ用データバッファ53及び加熱制御用データバッファ54に対して、1画素幅の搬送毎に記憶データの出力を指示する信号を出力する。
これ以降、マゼンタのプリントユニット12及びシアンのプリントユニット13についても、同様に、搬送制御装置57からサーマルヘッド用データバッファ52等の記憶データの出力を指示する信号が送られ、記録紙1上にカラー画像が形成されていく。
オーバーコートユニット14にて保護層が形成された記録紙1は、カッタ15にて所定のプリントサイズに切断され、写真プリントとして仕上がる。
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、プリント速度を1つの画像内で変化させる場合を例示しているが、各画像毎に平均濃度を求めて、平均濃度が高い画像ほどプリント速度が低速になるように、段階的にプリント速度を設定するように構成しても良い。
これは、換言すると、1オーダーの画像を前記平均濃度によって複数のグループにグループ分けして、各グループに対してプリント速度を設定することになっている。
このようにして段階的にプリント速度を設定する場合、1オーダー分の画像を、画像データの受取り順序に従って単純にプリントするのではなく、同じグループの画像が連続してプリント処理されるように、プリント順序を並び替える。
(2)上記実施の形態では、サーマルヘッド24による加熱状態を「高加熱状態」と「低加熱状態」とに切り換えるについて、サーマルヘッド24の発熱抵抗体への通電時に印加する電力を高低に切り換える場合を例示しているが、例えば、「高加熱状態」と「低加熱状態」とで、上記実施の形態における加熱パルス出力回路56から出力される加熱パルスのデューティー比を変更して、「低加熱状態」においては、1つの加熱パルスあたりのサーマルヘッド24の発熱抵抗素子の通電時間を短くすることで、インクシート21の温度上昇を抑制する等、「高加熱状態」と「低加熱状態」との切り換え態様は、種々に変更可能である。
(3)上記実施の形態では、インクシート21を加熱する加熱手段HTとしてサーマルヘッド24を例示しているが、例えば、レーザビームをインクシート21に照射してインクシート21を加熱する等、加熱手段HTの具体構成は、種々に変更可能である。
(4)上記実施の形態では、プリント速度及び加熱状態の切り換えは2段階に切り換える場合を例示しているが、3段階以上に切り換えるように構成しても良い。
本発明の実施の形態にかかる昇華型熱転写プリンタの概略機構図 本発明の実施の形態にかかる要部拡大図 本発明の実施の形態にかかる制御構成を示す図 本発明の実施の形態にかかる要部ブロック構成図
符号の説明
21 インクシート
28 搬送ローラ
HT 加熱手段
LP ループ形成部
PC プリント制御装置
PP 画像形成対象部材

Claims (5)

  1. インクシートを加熱手段にて加熱して画像形成対象部材上に画像を形成する昇華型熱転写プリンタであって、
    プリント対象の画像データのプリント濃度に応じて、高濃度となるほど低速となるようにプリント速度を変化させ、且つ、高濃度となるほど前記インクシートの温度上昇を抑制するように前記加熱手段による加熱状態を変化させるプリント制御装置が備えられている昇華型熱転写プリンタ。
  2. 前記プリント制御装置は、1つの画像内でプリント速度を変化可能に構成されている請求項1記載の昇華型熱転写プリンタ。
  3. 前記プリント制御装置は、各画像毎に平均濃度を求め、その平均濃度に基づいて、プリント速度を設定するように構成されている請求項1記載の昇華型熱転写プリンタ。
  4. 前記プリント制御装置は、1オーダーの画像を前記平均濃度によって複数のグループにグループ分けして、各グループに対してプリント速度を設定すると共に、
    プリント順序を、同じグループの画像が連続してプリント処理されるように設定する請求項3記載の昇華型熱転写プリンタ。
  5. 前記画像形成対象部材を、ロール状に巻き取られた状態から引出し搬送する引出し搬送用の搬送ローラが備えられ、
    前記画像形成対象部材の搬送経路における、前記引出し搬送用の搬送ローラと前記加熱手段による画像形成位置との間に、前記画像形成対象部材のループを形成して搬送速度を調整するためのループ形成部が備えられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の昇華型熱転写プリンタ。
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