JP2006046448A - 液体封入式マウント - Google Patents

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Abstract

【課題】液体封入式マウントにおいて、ダイアフラム4の急激な変形による騒音の発生を抑制する。
【解決手段】第一取付部材1と、その内周に配置された第二取付部材2との間に接合された弾性体3と、外周部が第一取付部材1に密封的に固定されたダイアフラム4と、外周部が弾性体3とダイアフラム4の間で第一取付部材1の内周に密封的に固定され弾性体3側の主液室Aとダイアフラム4側の副液室Bを画成する隔壁5とを備え、隔壁5に、主液室Aと副液室Bの間を連通するオリフィスCが形成され、ダイアフラム4に、その中心に対して偏心したベローズ状屈曲部41が形成されている。このためベローズ状屈曲部41がいっきに反転することはない。
【選択図】図1

Description

本発明は防振技術に属するものであって、例えば自動車のエンジン等の防振支持手段として用いられ、液体の共振を利用して動的ばね定数を低減させ、緩衝及び振動低減を行う液体封入式マウントに関する。
自動車におけるエンジンマウントとして、弾性体の変形と、これに伴う作動液体の移動により緩衝及び振動低減を行う液体封入式マウントがあり、その典型的な従来技術として、例えば下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2002−340080
図7は、特許文献1に従来技術として記載された液体封入式マウントを示す縦断面図である。すなわち、この種の液体封入式マウントは、取付ボルト102を介して不図示の車体フレーム側に取り付けられるマウントケース101と、その上部内周に配置され取付ボルト104を介して不図示のエンジン側に連結されるボス103と、前記マウントケース101とボス103との間に一体的に接合され内周側が上位となる略円錐状に連続したゴム状弾性材料からなる弾性体105と、マウントケース101の内周に弾性体105より下方に位置して封着されたゴム状弾性材料からなるダイアフラム106と、弾性体105とダイアフラム106との間でマウントケース101の内周に固定された隔壁107とを備えている。ダイアフラム106には、その変位量を確保するために、ベローズ状の屈曲部106aが、同心的に形成されている。
隔壁107は、弾性体105とダイアフラム106との間を、弾性体105側の主液室Aとダイアフラム106側の副液室Bとに仕切るように設けられ、その内周に開設された窓部107aが、ゴム状弾性材料からなるメンブレン108で閉塞されている。主液室Aと副液室Bは、隔壁107に形成されたオリフィスCを介して互いに連通しており、主液室A、副液室B及びオリフィスCには、適当な粘性を有する作動液体が充填されている。
この液体封入式マウントは、車体のバウンド等のショックによって、被支持体であるエンジンの荷重の作用方向と平行な方向(上下方向)へ、オリフィスC内の液柱共振周波数付近の低周波大振幅の変位が入力されると、マウントケース101とボス103の相対変位及びこれに伴う弾性体105の変形によって強制的に容積変化を受ける主液室Aと、ダイアフラム106によって容積変化が許容されている副液室Bとの間で、作動液体が、オリフィスC内の液柱共振によってこのオリフィスCを介して反復移動し、主液室Aの液圧変化を吸収する。このため、動的ばね定数が小さくなって振動の伝達を有効に絶縁すると共に、この時の流動抵抗による振動エネルギの損失係数が大きくなるので、ショック入力等による周波数の入力振動を短時間で制止する。
また、入力振動が、エンジンの機関振動等による中・高周波域の継続的な小振幅振動である場合は、オリフィスC内は作動液体が流れなくなるが、弾性体105の上下反復変形に伴う主液室Aの液圧変化はメンブレン108の厚さ方向の変形によって吸収されるので、動的ばね定数が低下し、優れた振動絶縁性を発揮する。
しかしながら、上記従来の技術による液体封入式マウントにおいては、低周波大振幅の変位入力によって、オリフィスCを介して主液室Aから副液室Bへ流動する作動液体の流量が大きいと、ダイアフラム106は、同心の円錐台状に形成されたベローズ状屈曲部106aが、下方へ反転するようにして急激に変形する。そしてこのため、ダイアフラム106とマウントケース101との間の室D内に存在する空気がベローズ状屈曲部106aに叩かれ、ベローズ状屈曲部106aがスピーカーのコーンのように振動して騒音を発生する問題があった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、液体封入式マウントにおいて、ダイアフラムの急激な変形による騒音の発生を抑制することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る液体封入式マウントは、環状又は筒状の第一取付部材と、その内周に配置された第二取付部材と、前記第一取付部材と第二取付部材の間に接合された弾性体と、外周部が前記第一取付部材に密封的に固定されたダイアフラムと、外周部が前記弾性体とダイアフラムの間で前記第一取付部材の内周に密封的に固定され前記弾性体側の主液室と前記ダイアフラム側の副液室を画成する隔壁とを備え、前記隔壁に、前記主液室と副液室の間を連通するオリフィスが形成され、前記ダイアフラムに、その中心に対して偏心したベローズ状屈曲部が形成されたものである。
この構成によれば、ダイアフラムに形成されたベローズ状屈曲部が偏心しているため、変形しやすさが円周方向で不均一になる。したがって、低周波大振幅の変位入力によって、作動液体がオリフィスを介して副液室へ大流量で流入しても、ダイアフラムのベローズ状屈曲部がいっきに反転することはない。
また、上述した技術的課題を有効に解決するための他の手段として、請求項2の発明に係る液体封入式マウントは、環状又は筒状の第一取付部材と、その内周に配置された第二取付部材と、前記第一取付部材と第二取付部材の間に接合された弾性体と、外周部が前記第一取付部材に密封的に固定されたダイアフラムと、外周部が前記弾性体とダイアフラムの間で前記第一取付部材の内周に密封的に固定され前記弾性体側の主液室と前記ダイアフラム側の副液室を画成する隔壁とを備え、前記隔壁に、前記主液室と副液室の間を連通するオリフィスが形成され、前記ダイアフラムに、円周方向に連続した複数段のベローズ状屈曲部が形成されたものである。
この構成によれば、ダイアフラムに複数段の山部及び谷部からなるベローズ状屈曲部が形成されているために、主液室の作動液体が、低周波大振幅の変位入力によって、オリフィスを介して副液室へ大流量で流動した時に、ダイアフラムが滑らかに変形し、反転による急激な変形が防止される。
請求項1又は請求項2の発明に係る液体封入式マウントによれば、主液室の作動液体が、オリフィスを介して副液室へ大流量で流動しても、ダイアフラムの反転による急激な変形が防止されるので、ダイアフラムからの騒音の発生を抑制して、静粛性を向上することができる。
以下、本発明に係る液体封入式マウントの好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。まず図1は、第一の形態による液体封入式マウントを示す縦断面図、図2は、この形態で使用されるダイアフラムの斜視図である。
この形態による液体封入式マウントは、請求項1に記載された構成と対応するものであって、図1に示されるように、マウントケース1と、その上側内周に配置されたボス2と、これらマウントケース1とボス2の間に一体的に接合された弾性体3と、マウントケース1の内周に密封的に固定されたダイアフラム4と、マウントケース1の内周に密封的に固定され、弾性体3とダイアフラム4の間の液封空間を弾性体3側(上側)の主液室Aとダイアフラム4側(下側)の副液室Bとに仕切る隔壁5とを備える。
マウントケース1は、請求項1又は請求項2に記載された第一取付部材に相当するものであって、環状の金属製の上ケース11と、その下側に結合された皿状の金属製の下ケース12とからなり、詳しくは、下ケース12の上端外周縁に形成されたフランジ部12aが、上ケース11の下部に形成されたカシメ部11aに、ダイアフラム4及び隔壁5の外周部と共に結合されている。そしてこのマウントケース1は、下ケース12の底部12bに設けられた取付ボルト13を介して、例えば不図示の車体フレーム側に結合されるものである。また、下ケース12の底部12bには、ダイアフラム4の円滑な可撓変形・変位を許容するための通気孔12cが開設されている。
ボス2は、請求項1又は請求項2に記載された第二取付部材に相当するものであって、外周面21aが下側ほど小径になる円錐面状に形成された金属製のボス部材21と、その上部中央に突設された取付ボルト22を介して、例えば不図示のエンジン側ブラケットに緊結されるものである。
弾性体3はゴム状弾性材料からなるものであって、ボス2におけるボス部材21の円錐面状の外周面21aから、マウントケース1における上ケース11の上部にボス部材21の外周面21aと対応する円錐面状に形成されたフランジ部11bへ向けて開いた略円錐台状をなしている。そしてこの弾性体3は、エンジンやトランスミッションを含むパワーユニットの荷重を弾性的に支持する主体であるため、その肉厚が十分に大きく、かつ上下変形を受けた時の歪が内周側と外周側でほぼ均一になるように、内周ほど(ボス部材21側ほど)厚肉に形成されている。
マウントケース1における上ケース11と、ボス2におけるボス部材21と、弾性体3は、一体の加硫成形体をなしている。すなわちこの加硫成形体は、所定のゴム加硫成形用金型(不図示)内に、上ケース11とボス部材21を位置決めセットして型締めし、前記金型によってこれら上ケース11とボス部材21との間に画成された成形用キャビティ内に、成形用未加硫ゴム材料を充填し、加熱・加圧することによって、弾性体3の加硫成形と、上ケース11及びボス部材21への弾性体3の加硫接着を同時に行ったものである。
ダイアフラム4は、ゴム状弾性材料によって、弾性体3に比較して十分に薄肉の膜状に成形されたものであって、ベローズ状屈曲部41を有し、このベローズ状屈曲部41は、図2の斜視図にも示されるように、下方へ凸の屈曲形状で環状に連続しており、ダイアフラム4の中心に対して、言い換えれば外周縁42に対して、偏心して形成されている。したがって、ベローズ状屈曲部41と外周縁42との間には、ベローズ状屈曲部41の偏心方向と反対側で幅が最大となる可撓フランジ部43が形成されている。
隔壁5は、外周部において互いに嵌合され互いに重合した環状の第一プレート51及び第二プレート52と、この第一プレート51及び第二プレート52の内周窓部51a,52a間を閉塞するように配置され、外周縁53aが第一プレート51と第二プレート52に挟持されたメンブレン53とで構成されている。この隔壁5の外周部は、その下側に配置されたダイアフラム4の外周縁42及び下ケース12のフランジ部12aと重合した状態で、マウントケース1のカシメ部1aにカシメ固定されている。マウントケース1における上ケース11の内面は、カシメ部11aの内面を含む全域が、弾性体3の外周端部から延びる弾性膜部3aで被覆されており、したがって、隔壁5及び下ケース12の外周部は、弾性膜部3aによって密封されている。
なお、第一プレート51及び第二プレート52の内周窓部51a,52aは、ダイアフラム4のベローズ状屈曲部41と対応する偏心位置に形成され、ベローズ状屈曲部41の内周の肩部41aが第二プレート52の内周窓部52aの外周側の下面と対向するようになっている。
隔壁5における第一プレート51及び第二プレート52の対向面間には、円周方向に対して有端のオリフィスCが形成されており、このオリフィスCは、一方の端部が、第一プレート51に開設された開口部51bを通じて主液室Aに開放され、他方の端部が、第二プレート52に開設された開口部52bを通じて副液室Bに開放されている。言い換えれば、主液室Aと副液室Bは、オリフィスCを介して互いに連通している。
弾性体3とダイアフラム4の間の、主液室A、副液室B、及びオリフィスCからなる液封空間には、例えばシリコーンオイル等、適当な粘性を有する非圧縮性の作動液体が充填されている。この作動液体は、弾性体3及びボス部材21を一体に有する上ケース11と、ダイアフラム4、隔壁5及び下ケース12とを、シリコーンオイル等の液体を満たした液槽中でカシメ結合することによって、当該液体封入式マウントを組み立てる際に、前記液体の一部が閉じ込められて封入されたものである。
オリフィスCは円周方向に長く延びていることによって、その内部に存在する作動液体の液柱慣性と、弾性体3及びダイアフラム4等のバネ定数とで決まる共振周波数が、例えばショック入力による振動の周波数域と合致するように、低周波域に同調されている。そして、オリフィスCによる狭くて長い流路内を作動液体が高速で流れる際には、粘性抵抗による有効な減衰力を発生するものである。
隔壁5におけるメンブレン53は、ゴム状弾性材料で円盤状に成形されたものであって、外周部が、隔壁5における第一プレート51と第二プレート52の間に挟持され、主液室Aの圧力変化によって厚さ方向へ適宜撓み変形することができる。また、メンブレン53の受圧面積、言い換えれば、隔壁5の円形窓部5aの開口面積は、オリフィスCの断面積よりも十分に大きいものとなっている。
以上のように構成された液体封入式マウントは、マウントケース1が不図示のブラケットを介して車体フレーム側に連結され、ボス2がエンジン側ブラケットに連結されることによって、エンジンを含むパワーユニットを車体フレームに弾性的に支持するものである。そしてこの取付状態において、重力加速度1Gでのパワーユニットの荷重による負荷が与えられて弾性体3が初期圧縮を受けた状態では、ボス2が図1に示される位置よりも相対的に下方にあり、パワーユニットあるいは車両走行中の路面からの上下振動の入力によって、マウントケース1とボス2は、弾性体3の変形を伴いながら反復的に相対変位することができる。
ここで、入力振動が、例えば車両走行中におけるバウンドのようなショックによる大振幅の低周波振動である場合、ボス2がマウントケース1に対して相対的に下方変位される半周期では、マウントケース1における上ケース11のフランジ部11bと、ボス部材21の外周面21aとの間で、弾性体3が圧縮・剪断を受けるのに伴って、主液室Aの容積が縮小されるので、オリフィスCを通じて主液室Aから副液室Bへ作動液体が移動する。また、次の半周期、すなわちリバウンド過程では、主液室Aの容積が拡大過程に移行するので、オリフィスCを通じて副液室Bから主液室Aへ作動液体が移動する。
そして、オリフィスC内の作動液体を慣性マスとし、主液室Aと副液室Bを形成する弾性体3及びダイアフラム4等をバネとする振動系の液柱共振周波数は、ショック入力による低周波振動の周波数域に同調されているので、上述のようなオリフィスC内の作動液体の反復移動が液柱共振により促され、作動液体の粘性による高減衰を発生して、ショック入力に対する優れた緩衝性を得ると共に、これに起因する振動を短時間で収束する。
上述したバウンド等による大振幅の低周波振動の入力において、主液室Aの容積が縮小する過程では、副液室Bでは作動液体の流入によって容積が拡大するので、これに伴い、ダイアフラム4は下方へ変位する。このとき、ダイアフラム4は、ベローズ状屈曲部41が偏心して形成されているので、その偏心方向と反対側では、可撓フランジ部43の変形によって、ベローズ状屈曲部41自体の変形が抑制される一方、ベローズ状屈曲部41が偏心した側では可撓フランジ部43が殆ど存在しないので、ベローズ状屈曲部41が下方へ大きく変形される。その結果、ダイアフラム4は、図1に一点鎖線で示されるように不均一に変形することになり、ベローズ状屈曲部41が全周で同時に反転するように変形することはない。このためダイアフラム4とマウントケース1の下ケース12との間の室D内に存在する空気が、ベローズ状屈曲部41の急激な変形によって叩かれることによる騒音の発生が、有効に防止される。
また、入力振動が、例えばエンジンのアイドル振動等に起因する継続的かつ中小振幅の中・高周波振動である場合は、オリフィスC内の作動液体の液柱慣性が大きくなって、オリフィスC内での作動液体の反復移動が起こらなくなるため、振動入力によるボス2の上下反復変位に伴って、主液室Aの圧力が変化することになる。しかしながら、このような主液室Aの圧力変化は、隔壁5に設けられたメンブレン53が受圧して肉厚方向へ反復的に撓むことによって吸収される。このため、当該マウントの動ばね定数が低く抑えられ、車体フレーム側へのアイドル振動等の伝達を有効に絶縁することができる。
次に、図3は、本発明に係る液体封入式マウントの第二の形態を示す縦断面図、図4は、この形態で使用されるダイアフラムの斜視図である。この第二の形態は、請求項2に記載された構成と対応するものであって、すなわち、ダイアフラム4には、図3及び図4に示されるように、下方へ凸の屈曲形状で円周方向に連続した同心状の複数段のベローズ状屈曲部44,45が形成されており、内周側のベローズ状屈曲部45は、外周側のベローズ状屈曲部44に比較して、相対的に小さなものとなっている。
その他の部分の構成、すなわちマウントケース1と、その上側内周に配置されたボス2と、これらマウントケース1とボス2の間に一体的に接合された弾性体3と、マウントケース1の内周に密封的に固定されて主液室Aと副液室Bとの間を仕切る隔壁5は、基本的に第一の形態と同様である。
なお、第一プレート51及び第二プレート52の内周窓部51a,52aは、ダイアフラム4のベローズ状屈曲部41と対応して、隔壁5の外周縁と同心、すなわちダイアフラム4のベローズ状屈曲部44,45と同心的に形成され、ベローズ状屈曲部45の内周の肩部45aが、第二プレート52における内周窓部52aの外周側の下面と対向するようになっている。
以上のように構成された液体封入式マウントは、パワーユニットあるいは車両走行中の路面からの振動入力に対して、先に説明した第一の形態と同様に動作し、防振効果を奏するものである。
そして、バウンド等による大振幅の低周波振動の入力において、ボス2がマウントケース1に対して相対的に下方変位されることにより主液室Aの容積が縮小される過程では、副液室Bでは作動液体の流入によって容積が拡大するので、これに伴い、ダイアフラム4は下方への変形力を受けるが、このダイアフラム4は複数のベローズ状屈曲部44,45によって剛性が小さくなっているので、滑らかに変位し、全周でいっきに反転するように変形することがない。したがって、ダイアフラム4とマウントケース1の下ケース12との間の室D内に存在する空気が、ダイアフラム4の急激な変形によって叩かれることによる騒音の発生を、有効に防止することができる。
次に、図5は、本発明に係る液体封入式マウントの第三の形態を示す縦断面図、図6は、この形態で使用されるダイアフラムの斜視図である。この第三の形態は、請求項1及び請求項2の双方の特徴を有するものであって、すなわちダイアフラム4には、図5に示されるように、複数段のベローズ状屈曲部44,45が形成されている。そして、内周側のベローズ状屈曲部45は、外周側のベローズ状屈曲部44に比較して、相対的に小さなものとなっており、このベローズ状屈曲部44,45は互いに同心的に形成されると共に、図6の斜視図にも示されるように、下方へ凸の屈曲形状で環状に連続しており、ダイアフラム4の中心に対して、言い換えれば外周縁42に対して、偏心して形成されている。したがって、外周側のベローズ状屈曲部44と外周縁42との間には、ベローズ状屈曲部44,45の偏心方向と反対側で幅が最大となる可撓フランジ部43が形成されている。
したがって、第一プレート51及び第二プレート52の内周窓部51a,52aは、ダイアフラム4のベローズ状屈曲部44,45と対応して偏心した位置に形成されている。
以上のように構成された液体封入式マウントは、パワーユニットあるいは車両走行中の路面からの振動入力に対して、先に説明した第一の形態又は第二の形態と同様に動作し、防振効果を奏するものである。
そして、バウンド等による大振幅の低周波振動の入力において、ボス2がマウントケース1に対して相対的に下方変位されることにより主液室Aの容積が縮小される過程では、副液室Bでは作動液体の流入によって容積が拡大するので、これに伴い、ダイアフラム4は下方への変形力を受ける。このとき、先に説明した第一の形態と同様、ベローズ状屈曲部44,45が偏心して形成されているので、その偏心方向と反対側では、可撓フランジ部43の変形によって、外周のベローズ状屈曲部44の変形が抑制される一方、ベローズ状屈曲部44,45が偏心した側では可撓フランジ部43が殆ど存在しないので、ベローズ状屈曲部44,45が下方へ大きく変形される。このため、ダイアフラム4は不均一に変形することになり、また、このダイアフラム4は複数のベローズ状屈曲部44,45によって剛性が小さくなっているので、その変形が滑らかに行われる。したがって、ベローズ状屈曲部41が全周で同時に反転するように変形することはなく、ダイアフラム4とマウントケース1の下ケース12との間の室D内に存在する空気が、ベローズ状屈曲部41の急激な変形によって叩かれることによる騒音の発生が、有効に防止される。
本発明に係る液体封入式マウントの第一の形態を示す縦断面図である。 図1の形態で使用されるダイアフラムの斜視図である。 本発明に係る液体封入式マウントの第二の形態を示す縦断面図である。 図3の形態で使用されるダイアフラムの斜視図である。 本発明に係る液体封入式マウントの第三の形態を示す縦断面図である。 図5の形態で使用されるダイアフラムの斜視図である。 従来の技術による液体封入式マウントを示す縦断面図である。
符号の説明
1 マウントケース(第一取付部材)
11 上ケース
12 下ケース
12a 通気孔
2 ボス(第二取付部材)
3 弾性体
4 ダイアフラム
41,44,45 ベローズ状屈曲部
42 外周縁
43 可撓フランジ部
5 隔壁
51 第一プレート
52 第二プレート
53 メンブレン
A 主液室
B 副液室
C オリフィス

Claims (2)

  1. 環状又は筒状の第一取付部材(1)と、その内周に配置された第二取付部材(2)と、前記第一取付部材(1)と第二取付部材(2)の間に接合された弾性体(3)と、外周部が前記第一取付部材(1)に密封的に固定されたダイアフラム(4)と、外周部が前記弾性体(3)とダイアフラム(4)の間で前記第一取付部材(1)の内周に密封的に固定され前記弾性体(3)側の主液室(A)と前記ダイアフラム(4)側の副液室(B)を画成する隔壁(5)とを備え、前記隔壁(5)に、前記主液室(A)と副液室(B)の間を連通するオリフィス(C)が形成され、前記ダイアフラム(4)に、その中心に対して偏心したベローズ状屈曲部(41)が形成されたことを特徴とする液体封入式マウント。
  2. 環状又は筒状の第一取付部材(1)と、その内周に配置された第二取付部材(2)と、前記第一取付部材(1)と第二取付部材(2)の間に接合された弾性体(3)と、外周部が前記第一取付部材(1)に密封的に固定されたダイアフラム(4)と、外周部が前記弾性体(3)とダイアフラム(4)の間で前記第一取付部材(1)の内周に密封的に固定され前記弾性体(3)側の主液室(A)と前記ダイアフラム(4)側の副液室(B)を画成する隔壁(5)とを備え、前記隔壁(5)に、前記主液室(A)と副液室(B)の間を連通するオリフィス(C)が形成され、前記ダイアフラム(4)に、円周方向に連続した複数段のベローズ状屈曲部(44,45)が形成されたことを特徴とする液体封入式マウント。
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