JP2005282662A - 液体封入式マウント - Google Patents

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Abstract

【課題】外径寸法の増大や部品コストの上昇を来さない液体封入式マウントを提供する。
【解決手段】第一取付部材1及び第二取付部材2と、その間に一体的に設けられた弾性体3と、第一取付部材1の内周に設けられたダイアフラム4と、第一取付部材1の内周に設けられて弾性体3とダイアフラム4との間の液封空間を弾性体3側の主液室Aとダイアフラム4側の副液室Bとに仕切る隔壁5とを備え、主液室A及び副液室Bが互いに直列の上部オリフィスC1及び下部オリフィスC2を介して連通されている。隔壁5及びダイアフラム4の外周部51a,4aが、第一取付部材1に内周側へ突出形成された内向き突起部11dと内向き鍔部11cの間に固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車のエンジン等の防振支持手段として用いられ、弾性体の変形と、これに伴う作動液の移動により、緩衝及び振動低減を行う液体封入式マウントに関する。
従来、自動車においてエンジンやトランスミッションを含むパワーユニットを防振支持するマウントとして、弾性体の変形と、これに伴う作動液の移動により緩衝及び振動低減を行う液体封入式マウントがあり、その典型的な従来技術としては、例えば下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2004−60720
図3は、特許文献1に記載された従来の液体封入式マウントを示す縦断面図である。すなわち、この液体封入式マウント100は、第一取付部材101と、その上側かつ内周側の第二取付部材102とを、ゴム状弾性材料からなる円錐状の弾性体103で連結し、弾性体103と、その下側に位置して第一取付部材101の内周に設けられたダイアフラム104との間に、隔壁105によって、弾性体103側の主液室100Aとダイアフラム104側の副液室100Bが画成されると共に、両液室100A,100Bは、第一取付部材101側の弾性体103の端部103aと隔壁105との間に形成されたオリフィス100Cを介して、互いに連通している。隔壁105の内周には、ゴム状弾性材料からなる可撓板106が、厚さ方向変位可能かつ前記両液室100A,100B間を閉塞するように配置されている。
この種の液体封入式マウント100は、例えば第一取付部材101が車体側に、第二取付部材102が車載エンジンを含むパワーユニット側に連結され、走行中のショックによる低周波大振幅の変位入力に対しては、弾性体103の変形に伴って、液室100A,100B間で作動液がオリフィス100Cを介して液柱共振により反復移動し、この時の流動抵抗によって大きな減衰力を発揮する。また、このようなショック振動よりも高周波域の、例えばエンジンの機関振動による継続的な小振幅の振動である場合は、入力振動による弾性体103の反復変形に伴う主液室100Aの液圧変化が、可撓板106の撓み変形によって吸収されるので、動的ばね定数が低下して、車体側への振動伝達を有効に低減する。
従来の液体封入式マウント100によれば、第一取付部材101を構成する複数の環状体とダイアフラム104及び隔壁105を確実に一体化するために、第一取付部材101に外向き鍔部101a,101bを形成してダイアフラム104の外周部104a及び隔壁105の外周部105と重合させ、一方の外向き鍔部101aを屈曲することによってカシメを行っている。しかしながら、このようなカシメ構造では、第一取付部材101にカシメ用の外向き鍔部101a,101bを形成する必要上、液体封入式マウント100の外径寸法が増大してしまい、またこのため、部品コストが高くなる問題が指摘されている。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、外径寸法の増大や部品コストの上昇を来さない液体封入式マウントを提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る液体封入式マウントは、第一取付部材及び第二取付部材と、その間に一体的に設けられた弾性体と、前記第一取付部材の内周に設けられたダイアフラムと、前記第一取付部材の内周に設けられて前記弾性体とダイアフラムとの間の液封空間を前記弾性体側の主液室と前記ダイアフラム側の副液室とに仕切る隔壁とを備え、前記主液室及び副液室がオリフィスを介して互いに連通され、前記隔壁及びダイアフラムの外周部が、前記第一取付部材に内周側へ突出形成された内向き突起部と内向き鍔部の間に固定されたものである。
請求項1の発明に係る液体封入式マウントによれば、隔壁及びダイアフラムの外周部が、第一取付部材にその内周側へ向けて形成された内向き突起部と内向き鍔部の間に固定されたものであるため、第一取付部材にカシメ用の外向き鍔部を形成する必要がなく、このため、部品コストが低減されると共に、第一取付部材の外径寸法ひいては液体封入式マウントの外径寸法の増大も防止される。
以下、本発明に係る液体封入式マウントの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、この形態による液体封入式マウントを示す縦断面図、図2は、図1の液体封入式マウントの分解状態を示す縦断面図である。
この形態による液体封入式マウントは、図1に示されるように、第一取付部材1と、その上側内周に配置された第二取付部材2と、これら第一取付部材1と第二取付部材2の間に一体的に接合された弾性体3と、第一取付部材1の内周に密封的に固定されたダイアフラム4と、第一取付部材1の内周に密封的に固定され、弾性体3とダイアフラム4の間の液封空間を弾性体3側(上側)の主液室Aとダイアフラム4側(下側)の副液室Bとに仕切る隔壁5とを備える。
第一取付部材1は、環状の金属製の上ケース11と、その下側に結合された深皿状の金属製の下ケース12と、上ケース11の外周に取り付けられ弾性体3を外側から取り囲むように延びる有底筒状の金属製のカバー13とからなり、このカバー13に一体的に設けられた金属製のブラケット(不図示)を介して、例えば車体フレーム側に連結されるものである。一方、第二取付部材2は、金属製のボス部材21からなり、その上部中央に形成された雌螺子穴21aに螺合されるボルト22を介して、例えばエンジン側ブラケットに緊結されるものである。
弾性体3はゴム状弾性材料からなるものであって、第二取付部材2におけるボス部材21の下部の円錐面21bから、第一取付部材1における上ケース11の上部へ向けて開いた略円錐台状をなしている。そしてこの弾性体3は、エンジンやトランスミッションを含むパワーユニットの荷重を弾性的に支持する主体であるため、その肉厚が十分に大きく、かつ上下変形を受けた時の歪が内周側と外周側でほぼ均一になるように、内周ほど厚肉に形成されている。
第一取付部材1における上ケース11と、第二取付部材2におけるボス部材21と、弾性体3は、一体の加硫成形体をなしている。すなわちこの加硫成形体は、所定のゴム加硫成形用金型(不図示)内に、上ケース11とボス部材21を位置決めセットして型締めし、前記金型によってこれら上ケース11とボス部材21との間に画成された成形用キャビティ内に、未加硫ゴム材料を充填し、加熱・加圧することによって、弾性体3の加硫成形と、上ケース11及びボス部材21への弾性体3の加硫接着を同時に行ったものである。
ダイアフラム4は、その膜状本体41が弾性体3に比較して十分に薄肉であると共に蛇行した断面形状に形成されたゴム状弾性材料からなるものであって、外周部4aには、金属製の補強環42が一体的に埋設されている。
このダイアフラム4は、所定のゴム加硫成形用金型(不図示)内に、補強環42を位置決めセットして型締めし、前記金型によってこの補強環42の周囲から内周にかけて画成された成形用キャビティ内に、未加硫ゴム材料を充填し、加熱・加圧することによって、膜状本体41の加硫成形と、補強環42への膜状本体41の加硫接着を同時に行ったものである。また、ダイアフラム4の下側を包囲するように存在する第一取付部材1の下ケース12には、ダイアフラム4の膜状本体41の円滑な可撓変形・変位を許容するための通気孔12aが開設されている。
隔壁5は、金属板をプレス成形して製作したドーナツ円盤状の隔壁本体51と、その内周孔を塞ぐように設けられた可撓板52からなる。可撓板52はゴム状弾性材料からなるものであって、厚さ方向へ適度に撓み変形することができる。
この隔壁5は、所定のゴム加硫成形用金型(不図示)内に、隔壁本体51を位置決めセットして型締めし、前記金型によって隔壁本体51の内周に画成された成形用キャビティ内に、未加硫ゴム材料を充填し、加熱・加圧することによって、可撓板52の加硫成形と同時に隔壁本体51に加硫接着したものである。
ここで、第一取付部材1の上ケース11は、円筒部11aと、その上部から内周側かつ下側へ折り返されたテーパ状フランジ部11bと、円筒部11aの下部から内周側へ略直角に屈曲された内向き鍔部11cとを有する。そして、弾性体3の下部(外周部)は、この上ケース11の上部に、そのテーパ状フランジ部11bを埋設した状態に加硫接着されており、円筒部11aとテーパ状フランジ部11bの間に充填された部分は、オリフィス形成部31となっている。
第一取付部材1における上ケース11の円筒部11aの高さ方向略中腹位置には、内周側へ突出した内向き突起部11dが形成されている。この内向き突起部11dは、ポンチなどで内周側へ打ち出されたものであって、オリフィス形成部31の下端部に位置して、例えば円周方向等間隔で3個以上設けられている。
隔壁5における隔壁本体51の外周部51aと、補強環42が埋設されたダイアフラム4の外周部4aと、第一取付部材1における下ケース12の外周鍔部12bは、互いに密接重合された状態で、上ケース11における内向き鍔部11cと内向き突起部11dとの間に固定されている。詳しくは、隔壁本体51の外周部51aは、内向き突起部11dの下側に当接すると共に、弾性体3におけるオリフィス形成部31の下面に密接されており、下ケース12の外周鍔部12bは、内向き鍔部11cの内面に当接しており、ダイアフラム4の外周部4aは、外周面が上ケース11の円筒部11aの内周面に密接されると共に、隔壁本体51の外周部51aと下ケース12の外周鍔部12bの間に密接状態に挟持されている。
上ケース11における円筒部11aとテーパ状フランジ部11bとの間に充填されたゴム状弾性材料からなるオリフィス形成部31には、円周方向へ延びる有端の溝31aが形成されており、この溝31aは、その下側を覆うように存在する隔壁本体51の外周部51aによって、上部オリフィスC1をなしている。すなわちこの上部オリフィスC1は、円周方向有端であって略C字をなすように延び、その一端が、前記テーパ状フランジ部11bを貫通して径方向に延びる切欠部31bを介して主液室Aに開放されている。
一方、ダイアフラム4の外周部4aには、埋設された補強環42に沿って円周方向へ延びる有端の溝4bが形成されており、この溝4bは、その上側を覆うように存在する隔壁本体51の外周部51aによって、下部オリフィスC2をなしている。すなわちこの下部オリフィスC2は、円周方向有端であって略C字をなすように延び、その一端が、前記補強環42の内周部を貫通して径方向に延びる切欠部4cを介して副液室Bに開放されている。
上部オリフィスC1は、主液室Aへの開放端と反対側の端部が、隔壁本体51の外周部51aの円周方向一箇所に開設された連通孔51bの上側に達し、下部オリフィスC2は、副液室Bへの開放端と反対側の端部が、前記連通孔51bの下側に達し、すなわち上部オリフィスC1と下部オリフィスC2は、隔壁本体51の連通孔51bを介して互いに直列に接続されている。したがって、主液室Aと副液室Bは、切欠部31b、上部オリフィスC1、連通孔51b、下部オリフィスC2及び切欠部4cからなる連続した流路を介して互いに連通している。
主液室A、副液室B、上部及び下部オリフィスC1,C2からなる液封空間には、例えばシリコーンオイル等、適当な粘性を有する非圧縮性の液体が充填されている。そして、上部及び下部オリフィスC1,C2の円周方向長さ及び断面積は、その内部に存在する作動液の液柱慣性と、弾性体3及びダイアフラム4等のバネ定数とで決まる共振周波数が、例えばショック入力による振動の周波数域と同調される。また、隔壁5における可撓板52の面積は、上部及び下部オリフィスC1,C2の断面積よりも十分に大きいものとなっている。
第二取付部材2におけるボス部材21の鍔状外周部21cの上面には、弾性体3の上部から延びる弾性ストッパ32が形成されている。この弾性ストッパ32は、弾性体3がほぼ原形状態(無負荷状態)にある時に、第一取付部材1におけるカバー13の天板部13aと当接し、弾性体3に重力加速度1Gでのパワーユニットの荷重による負荷が与えられた状態では、前記天板部13aから適当なクリアランスだけ下側へ離間するようになっている。
第一取付部材1における上ケース11は、図1のように組み立てられる前の状態では、円筒部11aの下部に内向き鍔部11cが形成されておらず、図2に示されるように、円筒部11aの下端部が単純な円筒状をなしている。
当該液体封入式マウントの組立作業においては、弾性体3とボス部材21を一体に有する上ケース11の内周に、その下側から隔壁5を、隔壁本体51の外周部51aが、上ケース11における内向き突起部11dの下側及び弾性体3におけるオリフィス形成部31に当接するまで挿入し、ダイアフラム4及び下ケース12を順次挿入して密接重合させる。次に、上ケース11の円筒部11aの下部を内周側へカシメて内向き鍔部11cを形成することによって、図1のように組み立てられる。そして、この組立によって、隔壁本体51と弾性体3のオリフィス形成部31との間に、溝31a及び切欠部31bによる上部オリフィスC1が形成され、隔壁本体51とダイアフラム4の外周部4aとの間に溝4b及び切欠部4cによる下部オリフィスC2が形成される。
この構成によれば、第一取付部材1における上ケース11に、隔壁5やダイアフラム4及び下ケース12の外周部をカシメ固定するために、例えば先に説明した図3に参照符号101aで示されるような外向き鍔部を形成する必要がない。このため、部品コストが低減され、しかも第一取付部材1(上ケース11)の外径寸法を、従来のものよりも小さくすることができる。
また、上述の組立作業を、液槽に貯留したシリコーンオイル等の液体中で行うことによって、この液体の一部が、弾性体3とダイアフラム4の間、すなわち主液室A、副液室B、上部オリフィスC1及び下部オリフィスC2からなる液封空間に封入充填される。
なお、上述の組立作業の過程では、弾性体3のオリフィス形成部31における切欠部31bと、ダイアフラム4の外周部4aにおける切欠部4cと、隔壁本体51の連通孔51bとの円周方向の位置関係を変更することによって、上部オリフィスC1及び下部オリフィスC2の長さ、すなわち互いに直列の上部オリフィスC1及び下部オリフィスC2からなる流路の長さが変化するので、その液柱共振周波数を、目的の周波数域に適切に同調することができる。
以上のように構成された液体封入式マウントは、第一取付部材1が不図示のブラケットを介して車体フレーム側に連結され、第二取付部材2がエンジン側ブラケットに連結されることによって、エンジンを含むパワーユニットを車体フレームに弾性的に支持するものである。そしてこの取付状態において、重力加速度1Gでのパワーユニットの荷重による負荷が与えられて弾性体3が初期変形を受けた状態では、第二取付部材2が図1に示される位置よりも相対的に下方にあって、この第二取付部材2におけるボス部材21の鍔状外周部21cの上面に形成された弾性ストッパ32が、第一取付部材1におけるカバー13の天板部13aの下面から適当なクリアランスをもって離間しているので、パワーユニットあるいは車両走行中の路面からの上下振動の入力によって、第一取付部材1と第二取付部材2は、弾性体3の変形を伴いながら反復的に相対変位することができる。
ここで、入力振動が、例えば車両走行中におけるバウンドのようなショック入力による大振幅の低周波振動である場合、第二取付部材2が第一取付部材1に対して相対的に下方変位される半周期では、第一取付部材1における上ケース11のテーパ状フランジ部11bと、第二取付部材2のボス部材21との間で、弾性体3が圧縮されるのに伴って、主液室Aの容積が縮小されるので、互いに直列の上部オリフィスC1及び下部オリフィスC2からなる流路を通じて主液室Aから副液室Bへ作動液が移動する。また、次の半周期、すなわちリバウンド過程では、主液室Aの容積が拡大過程に移行するので、前記流路を通じて副液室Bから主液室Aへ作動液が移動する。
そして、先に説明したように、上部オリフィスC1及び下部オリフィスC2からなる流路内の作動液を慣性マスとし、主液室Aと副液室Bを形成する弾性体3及びダイアフラム4等をバネとする振動系の液柱共振周波数は、ショック入力による振動の周波数域に同調されているので、上述のような作動液の反復移動が液柱共振により促され、作動液の粘性による高減衰を発生して、ショック入力に対する優れた緩衝性を得ると共に、これに起因する振動を短時間で収束する。
なお、第二取付部材2が第一取付部材1に対して相対的に上方変位されるリバウンド過程では、その過大な変位が、第二取付部材2におけるボス部材21の鍔状外周部21cの上面に設けられた弾性ストッパ32と第一取付部材1におけるカバー13の天板部13aとの当接によって制限されるので、弾性体3における引張応力の発生が防止される。
また、入力振動が、例えばエンジンの機関振動等に起因する継続的かつ小振幅の中・高周波振動である場合は、上部オリフィスC1及び下部オリフィスC2からなる流路内の作動液の液柱慣性が大きくなって、この流路内での作動液の反復移動が起こらなくなるため、振動入力による第二取付部材2の上下反復変位に伴って、主液室Aの圧力が変化することになる。しかしながら、このような主液室Aの圧力変化は、隔壁5に設けられた可撓板52が受圧して肉厚方向へ微小反復変位することによって吸収される。このため、当該マウントの動ばね定数が低く抑えられ、車体フレーム側への機関振動等の伝達を有効に絶縁することができる。
なお、第一取付部材1における上ケース11の内向き突起部11dは、隔壁本体51の外周部51a等との所要の掛かり代を有するものであれば、円周方向に断続又は連続した溝状に形成されたものであっても良い。
本発明に係る液体封入式マウントの好ましい実施の形態を示す縦断面図である。 図1の液体封入式マウントの分解状態を示す縦断面図である。 従来の液体封入式マウントを示す縦断面図である。
符号の説明
1 第一取付部材
11 上ケース
11a 円筒部
11b テーパ状フランジ部
11c 内向き鍔部
11d 内向き突起部
12 下ケース
13 カバー
2 第二取付部材
21 ボス部材
22 ボルト
3 弾性体
31 オリフィス形成部
32 弾性ストッパ
4 ダイアフラム
4a,51a 外周部
41 膜状本体
42 補強環
5 隔壁
51 隔壁本体
51b 連通孔
52 可撓板
A 主液室
B 副液室
C1 上部オリフィス
C2 下部オリフィス

Claims (1)

  1. 第一取付部材(1)及び第二取付部材(2)と、その間に一体的に設けられた弾性体(3)と、前記第一取付部材(1)の内周に設けられたダイアフラム(4)と、前記第一取付部材(1)の内周に設けられて前記弾性体(3)とダイアフラム(4)との間の液封空間を前記弾性体(3)側の主液室(A)と前記ダイアフラム(4)側の副液室(B)とに仕切る隔壁(5)とを備え、前記主液室(A)及び副液室(B)がオリフィス(C1,C2)を介して互いに連通され、前記隔壁(5)及びダイアフラム(4)の外周部(51a,4a)が、前記第一取付部材(1)に内周側へ突出形成された内向き突起部(11d)と内向き鍔部(11c)の間に固定されたことを特徴とする液体封入式マウント。
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