JP2009036304A - ダイヤフラム - Google Patents

ダイヤフラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009036304A
JP2009036304A JP2007201114A JP2007201114A JP2009036304A JP 2009036304 A JP2009036304 A JP 2009036304A JP 2007201114 A JP2007201114 A JP 2007201114A JP 2007201114 A JP2007201114 A JP 2007201114A JP 2009036304 A JP2009036304 A JP 2009036304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
ring part
ring portion
peripheral wall
diaphragms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007201114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5060196B2 (ja
Inventor
Sumio Uchida
純生 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurashiki Kako Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Kako Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurashiki Kako Co Ltd filed Critical Kurashiki Kako Co Ltd
Priority to JP2007201114A priority Critical patent/JP5060196B2/ja
Publication of JP2009036304A publication Critical patent/JP2009036304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5060196B2 publication Critical patent/JP5060196B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Diaphragms And Bellows (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

【課題】重ね置きされたダイヤフラムに積み重ね方向に荷重がかかった場合でも、ダイヤフラム同士が互いに吸い付くのを抑制する。
【解決手段】液体封入式防振装置2に用いられる碗状のゴム製ダイヤフラム1であって、環状のリング部1bと、リング部1bの内周側から断面直線状に延びる筒状の周壁部11を有するダイヤフラム本体1aとを備えている。ダイヤフラム本体1aの高さ方向長さの最大値をAと、リング部1bの厚さをBと、リング部1bの中心軸から、周壁部11の外周面の延長線とリング部1bの周壁部11側の面の延長線との交点Vまでの距離をCと、リング部1bの内径の半分の長さをDとすると、B≧A、及びD≧Cの2つの関係式の少なくとも一方を満たす。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体封入式防振装置の液室を形成するゴム製のダイヤフラムに関するものである。
従来より、ゴム製のダイヤフラムによって液室が形成される液体封入式防振装置としては自動車用のエンジンマウントが良く知られている。その基本的な構造は、被支持体であるエンジン側の連結金具と車体側の支持金具との間にゴム弾性体を介設し、このゴム弾性体の変形に伴い容積が変化するよう両金具間に液室を形成するとともに、この液室を受圧室及び平衡室に仕切り、さらに、それら受圧室及び平衡室を連通するオリフィス通路を設けたものである。このオリフィス通路を介して液体が流動することで、所定周波数域のエンジン振動を効果的に吸収し、減衰させることができる。
液体封入式防振装置に用いられるダイヤフラムには様々な形状のものがあり、例えば、下方に開いた略碗状のダイヤフラムや、特許文献1で示すような、常態では中央部が上方に折り返されて断面略W字状をなすダイヤフラムなどが知られている。
特開平7−71508号公報
ダイヤフラムは、液体封入式防振装置に組み付けられるまでの間、置き場所を取らないように重ね置きされることがある。このように重ね置きされたダイヤフラムに積み重ね方向に荷重がかかると、ダイヤフラム同士が互いに吸い付いて別々にしにくくなることがある。このような場合、組付け工程等の作業工程が滞るおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、重ね置きされたダイヤフラムに積み重ね方向に荷重がかかった場合でも、ダイヤフラム同士が互いに吸い付くのを抑制することにある。
本発明は、液体封入式防振装置に用いられる碗状のゴム製ダイヤフラムであって、環状のリング部と、上記リング部の内周側から断面直線状に延びる筒状の周壁部を有するダイヤフラム本体とを備えており、上記ダイヤフラム本体の高さ方向の長さの最大値をAと、上記リング部の厚さをBと、上記リング部の中心軸から、上記周壁部の外周面の延長線と上記リング部の周壁部側の面の延長線との交点までの距離をCと、上記リング部の内径の半分の長さをDとすると、
B≧A、及びD≧Cの2つの関係式の少なくとも一方を満たすことを特徴とするものである。
本発明では、ダイヤフラム本体の高さ方向の長さの最大値Aと、リング部の厚さBと、リング部の中心軸から、周壁部の外周面の延長線とリング部の周壁部側の面の延長線との交点までの距離Cと、リング部の内径の半分の長さDとが、積み重ねられたダイヤフラム同士が互いに面接触状態で密着しないような値に設定されているので、重ね置きされたダイヤフラムに積み重ね方向に荷重がかかった場合でもダイヤフラム同士が互いに吸い付くのを抑制できる。したがって、ダイヤフラムの組付け工程等の作業工程が滞ることを回避できる。さらに、ダイヤフラム同士の吸い付きに起因してダイヤフラムが変形するのを抑えることができる。
本発明によれば、重ね置きされたダイヤフラム同士が互いに吸い付くのを抑制できるので、組付け工程等が滞ることを回避できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図2に示すように、本実施形態に係るダイヤフラム1は、全体としては上方に開口する碗状のゴム製ダイヤフラム1であり、ダイヤフラム本体1aとリング部1bとを備えている。
上記ダイヤフラム本体1aは、リング部1bの内周側から断面直線状に延びる筒状の周壁部11を有していて、その下縁には下凸に湾曲する環状のロール部12が連続している。このロール部12にて折り返されたダイヤフラム本体1aの中央部13は上凸に湾曲している。すなわち、ダイヤフラム本体1aは中央部13が上方に折り返されて断面略W字状をなしている。
上記リング部1bは、ダイヤフラム1の開口縁を周回するように環状に形成されるとともに、その全周に亘って環状の補強部材15が埋め込まれている。また、リング部1bには周壁部11との接続部に隅肉が一体に形成されている。なお、リング部1bの上面に形成された2つの突起はシールリップ14であり、液体封入式防振装置2に組み付けたときにオリフィス盤6とリング部1bの間から液体が漏れるのを防ぐものである(図10参照)。
−ダイヤフラムの詳細構造−
重ね置きした従来のダイヤフラム21,…に積み重ね方向に荷重がかかると、ダイヤフラム21,…同士が互いに吸い付くことがある。このように吸い付きが発生するケースとしては、図3に示すように、上側のダイヤフラム21のダイヤフラム本体21aの外面(下面)と下側のダイヤフラム21のダイヤフラム本体21aの内面(上面)とが面接触状態で密着する場合や、図4に示すように、下側のダイヤフラム21のリング部21bの内周面と上側のダイヤフラム21の周壁部11の外周面とが面接触状態で密着する場合などが想定される。これらの場合、一方のダイヤフラム21が大きく弾性変形して上下のダイヤフラム21,21の間の空間10の空気が抜けると同時に、その弾性変形したダイヤフラム21がこれ自体の有する弾性力により元の形状に戻ることから、上下のダイヤフラム21,21の間の空間10は空気が抜かれた状態で密閉されることになる。このため、上下のダイヤフラム21,21の間の空間10内部は気圧の低い状態になって外の大気圧との差が生じて、上下のダイヤフラム21,21が互いに吸い付くことになる。
そこで、本実施形態では、重ね置きされたダイヤフラム1,…同士が互いに吸い付くのを抑制するために、ダイヤフラム本体1aの高さ方向の長さの最大値をAと、リング部1bの厚さをBと、リング部1bの中心軸から、周壁部11の外周面の延長線とリング部1bの下面(周壁部11側の面)の延長線との交点V(図6参照)までの距離をCと、リング部1bの内径の半分の長さをDとすると、
B≧A(1)、及びD≧C(2)の2つの関係式を満たすようにダイヤフラム1が形成されている。以下、このように規定した理由について説明する。
まず、図5に示すように、上側のダイヤフラム1のダイヤフラム本体1aの外面と下側のダイヤフラム1のダイヤフラム本体1aの内面とが円周線で線接触している場合を想定する。以下、便宜上この円周線上の任意の点Pを含むダイヤフラム1の断面において説明を行う。下側のダイヤフラム1上の点Pに対応する上側のダイヤフラム1の内面上の点をP’とし、ダイヤフラム本体1aの高さ方向長さをA’と、リング部1bの厚さをBと、点P’からリング部1bの下面までの高さ方向長さをXとする。なお、厚さBにはリング部1bの厚さのみならずシールリップ14の突出高さも含まれている。
ここで、上側のダイヤフラム1において点Pからシールリップ14の上端までの高さ方向長さをhとすると、
h=B+X+A’・・・(3)
と表すことができる。
また、下側のダイヤフラム1と上側のダイヤフラム1とは形状及び大きさが同一であり、同軸且つ同方向に重ね置きされているので、点P’から上側のダイヤフラム1のリング部1bの下面までの高さ方向長さと、点Pから下側のダイヤフラム1のリング部1bの下面までの高さ方向長さとは同じ値Xとなる。したがって、下側のダイヤフラム1上の点Pから上側のダイヤフラム1のシールリップ14の上端までの高さ方向長さをHとすると、
H=B+B+X・・・(4)
と表すことができる。
ここで、Hとhとが等しいときは、上下のダイヤフラム1,1は点Pで接触し、又Hがhよりも大きいときは上下のダイヤフラム1,1は接触しない。したがって、
H≧h・・・(5)
を満たせば、上側のダイヤフラム1のダイヤフラム本体1aの外面と下側のダイヤフラム1のダイヤフラム本体1aの内面とは面接触状態で密着することがないので、上下のダイヤフラム1,1が互いに吸い付くのを抑制できる。
(5)式に(3)式及び(4)式を代入すると、
B+B+X≧B+X+A’
となり、左辺と右辺を整理すると、
B≧A’・・・(6)
を得る。
本実施形態のダイヤフラム1は、上記(1)式を満足しているので、すなわち、リング部1bの厚さBはダイヤフラム本体1aの高さ方向長さの最大値A以上の値に設定されているので、ダイヤフラム本体1aの全面に亘って(6)式の関係を満足することになる。したがって、上下のダイヤフラム1,1が互いに吸い付くのを抑制できる。
一方、従来のダイヤフラム21,…を重ね置きすると、図4に示すように、下側のダイヤフラム21のリング部21bの内周面と上側のダイヤフラム21のダイヤフラム本体21aの周壁部11の外周面とが面接触状態で密着する場合がある。このようなリング部21bと周壁部11との密着を抑制するためには、リング部21の径方向において、リング部21bの内周面が周壁部11の外周と同じ位置又は周壁部11の外周よりも外側に位置すればよい。
具体的には、図6に示すように、ダイヤフラム1の断面視において、下側のダイヤフラム1のリング部1bの内周面が、上側のダイヤフラム1の周壁部11の外周面の延長線とリング部1bの下面の延長線との交点Vと同じ位置又は交点Vよりも外側に位置すれば、下側のダイヤフラム1のリング部1bの内周面と上側のダイヤフラム1のダイヤフラム本体1aの周壁部11の外周面とが面接触状態で密着するのを抑制できる。すなわち、リング部1bの中心軸から交点Vまでの距離をCと、リング部1bの内径の半分の長さをDとしたときに、
D≧C・・・(2)
を満たせば、上下のダイヤフラム1,1が面接触状態で密着しないので、下側のダイヤフラム1が上側のダイヤフラム1を圧縮するのを抑制できる。
ここで、シールリップ14の突出高さが低い場合、下側のダイヤフラム1のリング部1bの上面と上側のダイヤフラム1のリング部1bの下面に形成された隅肉とが線接触することがあるが、各リング部1bには補強部材15が埋め込まれていて大きく弾性変形し難いことから、上下のリング部1b,1bが面接触して密着することはない。
なお、本実施形態のリング部1bは、(2)式を満足するためにその内周面が従来のリング部21bの内周面(図7中の二点鎖線)よりも大きく削り取られた形状をしている。このため、従来のダイヤフラム21の周壁部11がリング部21bの上面から断面直線状に延びているのに対し、本実施形態のダイヤフラム1の周壁部11はリング部1bの内周側から断面直線状に延びている。このようなリング部1bの形状を採用するとともにリング部1bの厚さを(1)式を満足するような値に設定することにより、重ね置きされたダイヤフラム1,…に積み重ね方向に荷重がかかった場合でも、ダイヤフラム1,…同士が互いに吸い付くことがない(図1参照)。
−液体封入式防振装置の全体構成−
以下、参考のため、本実施形態に係るダイヤフラム1が組み付けられた液体封入式防振装置2について説明する。
図10は、液体封入式防振装置2の一実施形態である自動車用エンジンマウント2を示し、このエンジンマウント2は、図示しない自動車のエンジン及び変速機(以下、両者をまとめてパワープラントという)と車体との間に介在されて、そのパワープラントの静荷重を支持するとともに、当該パワープラントからの振動を吸収し或いは減衰させて、車体への伝達を抑制する機能を有する。
この実施形態のエンジンマウント2は、図示しないブラケット等を介して被支持体であるパワープラントに取り付けられる概略円柱状の連結金具3と、これをゴム弾性体5を介して下方から支持する円筒状の支持金具4とを備え、この支持金具4の下側外周における自動車の前側及び後側(以下、単に前側、後側という)にそれぞれ溶接された一対の脚部30,30によって、車体フレームに固定されるようになっている。支持金具4は、後述するストッパ金具80とともにマウント2のケースとしても機能する。
連結金具3は、軸線Z方向の中間部につば部3bを有し、その下側には下方に向かってすぼんだテーパ部3aが、また上側には軸部3cが、それぞれ形成されている。軸部3cの上端面にはパワープラント側のブラケットが取り付けられて、図示しないボルトがボルト穴22に螺入される。図の例では、つば部3bは軸線Zを中心とする円環状であり、その上面及び外周面に各々環状のストッパゴム51,52が設けられている。
さらに、連結金具3の内部には、ボルト穴22の下端から下方に延びてテーパ部3aの先端に開口するように通路23が形成されている。この通路23は、ボルト穴22よりも小径で、上広がりのテーパ部を介してボルト穴22に連通していて液室7に液体を供給する経路となる。なお、通路23の上端には鋼球等の封止材24が打ち込まれて、液室7を封止している。
上記ゴム弾性体5は、その上部が連結金具3の下側のテーパ部3aを覆って加硫接着され、そこから放射状に拡がりながら斜め下に向かって延びる厚肉の傘状部5aと、この傘状部5aの下端に連続して下方に延びる円筒部5bとからなり、この円筒部5bが支持金具4の内周に固定されている。すなわち、支持金具4は、図の例では内筒41と外筒42とからなる二重構造のものであり、その内筒41がゴム弾性体5の円筒部5bに埋め込まれて一体化されるとともに、この円筒部5bが外筒42の上端に形成されたフランジにより後述するストッパ金具80を介して上方からかしめられて外筒42に固定されている。
また、ゴム弾性体5の円筒部5bは下側で内径が拡大されて、環状の段部が形成されており、この段部を受け部として下方からオリフィス盤6が嵌挿されるとともに、このオリフィス盤6を下方から覆うようにしてゴム製のダイヤフラム1が配設されている。上述の通り、ダイヤフラム1のリング部1bには補強部材15が埋め込まれており、こうして補強されたリング部1bは、オリフィス盤6の下面に液密に重ね合わされて、支持金具4の内筒41の下端に内向きに形成されたフランジによって下方からかしめられている。ダイヤフラム1は、その中央部13とそれを囲む環状のロール部12とが上下に反転することによって、容積が大幅に変化するものである。
そのように容積の変化するダイヤフラム1によって円筒部5bの下端が閉じられ、ゴム弾性体5の内部には液体の封入される液室7が形成されている。この液室7は、オリフィス盤6によって上下に仕切られていて、その上側が受圧室8になり、下側、即ちオリフィス盤6及びダイヤフラム1によって区画される部分が、平衡室9になる。パワープラントからの振動が入力してゴム弾性体5が変形すると、主に受圧室8の容積が変化し、液体がオリフィス通路100を介して平衡室9との間を流通する。この液体の流出入に伴い前記のようにダイヤフラム1が変形して、平衡室9の容積が変化する(体積補償)。
オリフィス盤6は、本体部材60(仕切部材:以下、オリフィス盤本体60ともいう)と蓋部材61とが組合わされて、全体としては比較的厚肉の円盤状をなし、その内部にはゴム製の可動板62が収容されている。可動板62は、比較的周波数が高く振幅の小さなエンジン振動が入力したときに、この振動に同期して振動することで受圧室8の液圧変動を吸収する。
すなわち、オリフィス盤本体60は、円形板の上面に円環状の立壁部(環状突部)が立設されてなり、その上に重ね合わされた蓋部材との間に可動板62を収容している。この収容室を受圧室8に連通させるよう蓋部材61には複数の貫通穴61a,…が形成され、同様に、収容室を平衡室9に連通させるようオリフィス盤本体60の相対的に内周寄りの範囲にも貫通穴60b,…が形成されている。
また、立壁部60aの外周には、上方を蓋部材61によって囲まれて外周側に開口する溝部が概ね全周に亘って形成され、この溝部が外周側からゴム弾性体5の円筒部5bによって囲まれることで、円環状のオリフィス通路100が形成されている。オリフィス通路100の一端は蓋部材61上面の開口部(図示せず)にて受圧室8に臨み、他端はオリフィス盤本体60下面に開口する開口部(図示せず)から平衡室9に臨んでいる。オリフィス通路100は、比較的低周波で振幅の大きな振動にチューニングされている。
一方、ゴム弾性体5の傘状部5a等、マウント2の上側の部分を囲むように、支持金具4の上端にはその外筒42と略同径の円筒形状を有するストッパ金具80が取り付けられている。ストッパ金具80の下端には外側に張り出したフランジが形成され、このフランジがゴム弾性体5の円筒部5bの上端に載置されて、外筒42の上端に形成されたフランジによってかしめられている。
ストッパ金具80は、つば部3bのストッパゴム52と当接することによって連結金具3の前後方向の相対変位を規制する。このストッパ金具80の上端には、連結金具3の軸部3cを取り囲むように内周側に向かって延びるフランジが形成されており、このフランジの下面がつば部3b上面のストッパゴム51に当接することによって、連結金具3の上方への変位を規制する。また、そのフランジの上面には、図示しないエンジン側のブラケットに当接して上方への移動が規制されるように、換言すれば、連結金具3の下方への相対変位を規制するように、ゴム層81が設けられている。
−効果−
本実施形態では、ダイヤフラム本体1aの高さ方向長さの最大値Aと、リング部1bの厚さBと、リング部1bの中心軸から、周壁部11の外周面の延長線とリング部1bの下面の延長線との交点Vまでの距離Cと、リング部1bの内径の半分の長さDとが、積み重ねられたダイヤフラム1,…同士が互いに面接触状態で密着しないような値に設定されているので、重ね置きされたダイヤフラム1,…に積み重ね方向に荷重がかかった場合でもダイヤフラム1,…同士が互いに吸い付くのを防止できる。したがって、ダイヤフラム1の組付け工程等の作業工程が滞ることを確実に回避できる。さらに、ダイヤフラム1,…同士の吸い付きに起因してダイヤフラム1が変形するのを防止することができる。
なお、本実施形態では、リング部1bにシールリップ14を設けているが、設けなくてもよい。この場合は、厚さBはリング部1bの厚さを意味する。
(実施形態2)
本実施形態は、ダイヤフラム1の形状が実施形態1と異なるものである。以下、実施形態1と異なる点について説明する。
図8に示すように、本実施形態に係るダイヤフラム1は、全体としては下方に開口する碗状のゴム製ダイヤフラム1であり、リング部1bとダイヤフラム本体1aとを備えている。ダイヤフラム本体1aは、リング部1bの内周側から環状のつば部16を介して断面直線状に延びる筒状の周壁部11を有しており、その上縁に上すぼまりの円錐台状の中央部13が連続して略シルクハット状をなしている。
−ダイヤフラムの詳細構造−
図9に示すように、本実施形態に係るダイヤフラム1では、リング部1bと周壁部11との間につば部16を介しているので、下側のダイヤフラム1のリング部1bの内周面は上側のダイヤフラム1の周壁部11の外周面よりも必ず外側に位置する。したがって、リング部1bの内径の半分の長さは上記(2)式を満足している。さらに、リング部1bの厚さを上記(1)式を満足するような値に設定しているので、ダイヤフラム1,1を重ね置きした場合にも、上下のダイヤフラム1,1が互いに吸い付くことがない。
−効果−
本実施形態では、ダイヤフラム本体1aの形状を略シルクハット状としているが、リング部1bの内径の半分の長さD及び厚さBが(1)式及び(2)式を満足しているので、実施形態1と同様に、重ね置きされたダイヤフラム1,…同士が互いに吸い付くのを防止できる。これにより、組付け工程等の作業工程が滞ることを回避できるとともに、ダイヤフラム1が変形するのを確実に防止できる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、(1)式及び(2)式を満足しているが、少なくとも一方の式を満足すれば、重ね置きされたダイヤフラム1,…同士が互いに吸い付くのを抑制できる。
上記実施形態1では断面略W字状のダイヤフラム1を用い、上記実施形態2では略シルクハット状のダイヤフラム1を用いたが、これに限らず、様々な形状のダイヤフラム1に適用できる。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、液体封入式防振装置に用いられるゴム製ダイヤフラム等について有用である。
実施形態1に係るダイヤフラムが重ね置きされた状態を模式的に示す図である。 実施形態1に係るダイヤフラムの断面図である。 従来のダイヤフラムが重ね置きされた状態を模式的に示す図である。 従来のダイヤフラムが重ね置きされた状態を模式的に示す図である。 ダイヤフラム本体の高さ方向長さとリング部の厚さとの関係を説明する図である。 ダイヤフラム本体の周壁部とリング部の内周面とのリング部の径方向における位置関係を説明する図である。 従来のダイヤフラムと本実施形態のダイヤフラムのリング部を比較した図である。 実施形態2に係るダイヤフラムの断面図である。 実施形態2に係るダイヤフラムが重ね置きされた状態を模式的に示す図である。 ダイヤフラムを液体封入式防振装置に組み付けた状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 ダイヤフラム
1a ダイヤフラム本体
1b リング部
2 液体封入式防振装置
11 周壁部

Claims (1)

  1. 液体封入式防振装置に用いられる碗状のゴム製ダイヤフラムであって、
    環状のリング部と、
    上記リング部の内周側から断面直線状に延びる筒状の周壁部を有するダイヤフラム本体とを備えており、
    上記ダイヤフラム本体の高さ方向の長さの最大値をAと、上記リング部の厚さをBと、上記リング部の中心軸から、上記周壁部の外周面の延長線と上記リング部の周壁部側の面の延長線との交点までの距離をCと、上記リング部の内径の半分の長さをDとすると、
    B≧A、及びD≧Cの2つの関係式の少なくとも一方を満たすことを特徴とするダイヤフラム。
JP2007201114A 2007-08-01 2007-08-01 ダイヤフラム Expired - Fee Related JP5060196B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007201114A JP5060196B2 (ja) 2007-08-01 2007-08-01 ダイヤフラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007201114A JP5060196B2 (ja) 2007-08-01 2007-08-01 ダイヤフラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009036304A true JP2009036304A (ja) 2009-02-19
JP5060196B2 JP5060196B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=40438396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007201114A Expired - Fee Related JP5060196B2 (ja) 2007-08-01 2007-08-01 ダイヤフラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5060196B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011122424A1 (ja) * 2010-03-29 2011-10-06 Nok株式会社 ダイアフラム
KR20150018794A (ko) * 2012-05-30 2015-02-24 가부시끼가이샤후지킨 다이아프램 및 다이아프램 밸브
JP2016056885A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 株式会社ブリヂストン 防振装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005282662A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Nok Corp 液体封入式マウント

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005282662A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Nok Corp 液体封入式マウント

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011122424A1 (ja) * 2010-03-29 2011-10-06 Nok株式会社 ダイアフラム
JP2011208675A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Nok Corp ダイアフラム
CN102822573A (zh) * 2010-03-29 2012-12-12 Nok株式会社 隔膜
KR20150018794A (ko) * 2012-05-30 2015-02-24 가부시끼가이샤후지킨 다이아프램 및 다이아프램 밸브
US9423037B2 (en) 2012-05-30 2016-08-23 Kabushiki Kaisha Fujikin Diaphragm with flange and annular ridge and diaphragm valve using the same
KR101651767B1 (ko) * 2012-05-30 2016-08-26 가부시끼가이샤후지킨 다이아프램 및 다이아프램 밸브
JP2016056885A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 株式会社ブリヂストン 防振装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5060196B2 (ja) 2012-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8807545B2 (en) Liquid-sealed antivibration device
JPWO2010126060A1 (ja) 防振装置
JPWO2019216403A1 (ja) 防振装置
JP2006250338A (ja) 流体封入式防振装置
JP2007232207A (ja) 流体封入式防振装置およびその製造方法
JP5060196B2 (ja) ダイヤフラム
JP4906759B2 (ja) 液体封入式防振装置
JP2013117259A (ja) 防振装置
US20230358293A1 (en) Anti-vibration device
US11331995B2 (en) Anti-vibration device
US20220403912A1 (en) Vibration-damping device
WO2021090938A1 (ja) 防振装置
JP4978843B2 (ja) 液体封入式ストラットマウント
JP7346189B2 (ja) 防振装置
JP6192342B2 (ja) 液封入式防振装置
JP6231761B2 (ja) 液封入式防振装置
JPH06129472A (ja) 液封入防振装置
WO2014098149A1 (ja) 倒立型液封マウント
JP2016008709A (ja) 防振装置
JP2002310222A (ja) 液封防振装置
JP2009127780A (ja) 液体封入式防振装置
JP2008075670A (ja) 液体封入式防振装置
JP6240397B2 (ja) 液封入式防振装置
JP2009097612A (ja) 液体封入式防振装置
JP2006283779A (ja) 液体封入式防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120803

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5060196

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees