JP2006250338A - 流体封入式防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 仕切ゴム膜とオリフィス部材乃至は仕切部材の組み付け部位におけるシール性能が十分に確保されることによって、所期の防振効果が安定して得られる、新規な構造の流体封入式防振装置を提供することにある。
【解決手段】 嵌着筒金具56の外周面とオリフィス部材36の内周面の間に隙間96を設けると共に、嵌着筒金具56とオリフィス部材36の間で全周に亘って延びる第二のシールゴム94を挟圧介在させた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内部に封入された非圧縮性流体の流動作用に基づいて防振効果が発揮される流体封入式防振装置に係り、特に、非圧縮性流体が封入された主液室と平衡室を仕切る仕切部材に対して、主液室の壁部の一部を構成するように仕切ゴム膜を配設すると共に、該仕切ゴム膜の変形を制限乃至は許容し得る空気室を形成した流体封入式防振装置に関するものである。
従来から、自動車用エンジンマウントやボデーマウント等のように、振動伝達系を構成する部材間に介装される防振連結体乃至は防振支持体の一種として、互いに離隔配置された第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結して、壁部の一部が本体ゴム弾性体で構成されて非圧縮性流体が封入された主液室を形成すると共に、第二の取付部材に支持された仕切部材を挟んだ主液室と反対側に、壁部の一部が可撓性膜で構成されて非圧縮性流体が封入された平衡室を形成する一方、それら主液室と平衡室を相互に連通するオリフィス通路を仕切部材に形成して、オリフィス通路を通じての流体の流動作用に基づく防振効果を得るようにした、流体封入式の防振装置が知られている。
また、特許文献1(特許第2843088号公報)や特許文献2(特開平4−277341号公報)にも示されているように、主液室の別の壁部の一部を構成するゴム弾性膜を仕切部材に配設して、該ゴム弾性膜を挟んで主液室と反対側に作用空気室を形成した構造が提案されている。かかる防振装置は、作用空気室に及ぼされる空気圧を制御してゴム弾性膜のばね特性を調節したり、空気室に圧力変動を及ぼしてゴム弾性膜を加振したりすること等によって、防振特性を調節することができるようになっている。
ところで、このように内部に空気室が設けられた流体封入式防振装置においては、作用空気室のエアが流体中に混入されたり、仕切部材とゴム弾性膜の組み付け部位から主液室やオリフィス通路の流体が漏れたりすること等を防ぐために、仕切部材とゴム弾性膜の組み付け部位において十分なシール性を確保することが重要となる。
そこで、特許文献3(実開平5−77642号公報)にも示されているように、仕切部材を複数の部材からなる組み合わせ構造をもって形成し、各部材をゴム弾性膜の外周縁部を挟んで軸方向に重ね合わせて、ゴム弾性膜を第二の取付部材で重ね合わせ方向に挟圧保持せしめた構造が提案されている。また、特許文献4(特開平11−264436号公報)にも示されているように、作用空気室の開口周縁部に係止部を突設すると共に、ゴム弾性膜の外周縁部に円筒形状の嵌着筒金具を加硫接着し、嵌着筒金具の内周面に被着形成されたシールゴム層を挟んで、嵌着筒金具を係止部に外挿して縮径加工を施した構造が提案されている。
ところが、本発明者等が多数の実験と検討を行った結果、上述の特許文献3や特許文献4に示される流体封入式防振装置においても、仕切部材とゴム弾性膜の組み付け部位におけるシール性能の安定性や信頼性が、未だ十分でないことが明らかとなった。
特に、上述の特許文献1〜4を含む従来構造の流体封入式防振装置においては、主液室や平衡室、オリフィス通路の流体密性を確保する目的等で、筒状の第二の取付部材に仕切部材を内挿して第二の取付部材の径方向外方から縮径加工を施すと、仕切部材と該仕切部材の内側に設けられたゴム弾性膜の組み付け部位に隙間が発生し易いという問題があった。蓋し、仕切部材に形成されたオリフィス通路の形状や大きさ等に起因して、仕切部材の形状や肉厚寸法が周方向で不均一とされていることから、縮径加工に伴い第二の取付部材の圧縮力が仕切部材、延いては嵌着筒金具に及ぼされる際に、仕切部材や嵌着筒金具に不規則な変形が発生し易く、しかも、仕切部材の外周面が第二の取付部材の内周面に被着形成されたシールゴム層に対して密着状に当接されて、仕切部材を構成する軸方向で重ね合わせられた各部材が第二の取付部材にフロート状態で支持されていることによって、縮径加工に際して各部材が互いに偏心され易いことが指摘される。その結果、ゴム弾性膜と仕切部材の間に隙間が生じ易くなり、この隙間によって、作用空気室のエアが流体中に混入されたり、オリフィス通路が短絡したり等して、所期の防振特性が得られ難くなるおそれがあったのである。
特許第2843088号公報 特開平4−277341号公報 実開平5−77642号公報 特開平11−264436号公報
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、仕切ゴム膜とオリフィス部材乃至は仕切部材の組み付け部位におけるシール性能が十分に確保されることによって、所期の防振効果が安定して得られる、新規な構造の流体封入式防振装置を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
(本発明の態様1)
本発明の態様1の特徴とするところは、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結して、壁部の一部が該本体ゴム弾性体で構成された主液室と壁部の一部が可撓性膜で構成された平衡室を該第二の取付部材で支持された仕切部材を挟んだ両側に形成し、外周面に嵌着筒金具を加硫接着せしめた略円板形状の仕切ゴム膜を該仕切部材の該主液室側に位置する面の中央に重ね合わせて、該仕切部材に突出形成した環状の係止突部に対して該嵌着筒金具の下端開口部を外挿状態で係止固定すると共に、該係止突部の外周面と該嵌着筒金具の内周面の間で全周に亘って延びる第一のシールゴムを挟圧介在させることにより、該仕切部材と該仕切ゴム膜の対向面間に作用空気室を形成する一方、該仕切部材の外周部分に対して該主液室側から環状のオリフィス部材を重ね合わせて、これら仕切部材とオリフィス部材によって該主液室と該平衡室を連通する第一のオリフィス通路を形成した流体封入式防振装置において、前記嵌着筒金具の外周面と前記オリフィス部材の内周面の間に隙間を設けると共に、該嵌着筒金具と該オリフィス部材の間で全周に亘って延びる第二のシールゴムを挟圧介在させた流体封入式防振装置にある。
このような本態様に従う構造とされた流体封入式防振装置においては、第一のシールゴムが係止突部の外周面と嵌着筒金具の内周面の間に挟圧介在されていることによって、作用空気室の開口部が仕切ゴム膜で流体密に覆蓋されることとなり、作用空気室の密閉性が十分に確保される。
そこにおいて、本態様では、オリフィス部材や仕切部材を組み付ける際に、仮にオリフィス部材や仕切部材が径方向等に不規則に変形したり、それら両部材が互いに偏心したりする場合等に、嵌着筒金具の外周面とオリフィス部材の内周面の間に設けられた隙間によって、嵌着筒金具の外周面とオリフィス部材の内周面が互いに当接されて嵌着筒金具に大きな応力や歪みが生じることが軽減乃至は回避される。しかも、嵌着筒金具の外周面とオリフィス部材の内周面の間に挟圧介在された第二のシールゴムの弾性変形作用に基づいて、嵌着筒金具の外周面とオリフィス部材の内周面の間に生じる圧力が吸収されることにより、嵌着筒金具に大きな応力や歪みが発生することが抑えられることに加え、それら内外周面の間の流体密性が十分に確保される。
それ故、嵌着筒金具の形状が好適に保持されて、仕切ゴム膜とオリフィス部材乃至は仕切部材の組み付け部位におけるシール性能が十分に確保されることとなり、主液室の液漏れ防止機能や作用空気室の密閉性が高度に発揮されることから、目的とする防振効果が安定して得られるのである。
(本発明の態様2)
本発明の態様2の特徴とするところは、本発明の態様1に係る流体封入式防振装置において、前記第二の取付部材が略円筒形状を有していると共に、該第二の取付部材の内周面にはシールゴム層が形成されており、該第二の取付部材の軸方向一方の開口部側に前記第一の取付部材が離隔位置せしめられて、該第一の取付部材と該第二の取付部材が前記本体ゴム弾性体で連結されることによって該第二の取付部材の軸方向一方の開口部が流体密に閉塞されていると共に、該第二の取付部材の軸方向他方の開口部が前記可撓性膜で流体密に覆蓋されている一方、前記仕切部材と前記オリフィス部材が該第二の取付部材に挿入配置されており、該第二の取付部材が縮径されることによって該シールゴム層を挟圧して該仕切部材および該オリフィス部材の外周面に嵌着固定されていることにある。
本態様においては、第二の取付部材の内周面と仕切部材やオリフィス部材の外周面がシールゴム層を介して密着状に当接されることとなり、主液室や平衡室等の流体密性が一層有利に発揮される。
特に本態様では、第二の取付部材の縮径加工に際して、オリフィス部材や仕切部材に径方向の圧縮力が及ぼされることとなるが、この圧縮力に伴い、仮にオリフィス部材や仕切部材が径方向に不規則に変形したり、オリフィス部材と仕切部材が互いに偏心したりする場合にも、前述した態様1の構造が採用されることによって、仕切ゴム膜とオリフィス部材乃至は仕切部材の組み付け部位のシール性能が良好に発揮されるのである。
(本発明の態様3)
本発明の態様3の特徴とするところは、本発明の態様2に係る流体封入式防振装置において、前記オリフィス部材には周方向に延びる凹溝が形成されており、この凹溝が前記第二の取付部材で覆蓋されることで前記第一のオリフィス通路が形成されていることにある。
本態様においては、凹溝がオリフィス部材の形状を利用して周方向に延びていることによって、第一のオリフィス通路の設計自由度が大きく確保される。しかも、凹溝が第二の取付部材で覆蓋されることで第一のオリフィス通路が形成されていることによって、第一のオリフィス通路が容易に実現される。
(本発明の態様4)
本発明の態様4の特徴とするところは、本発明の態様1乃至3の何れかに係る流体封入式防振装置において、前記嵌着筒金具が、少なくとも前記係止突部が外挿される下端部の外周面において直接に露出されていることにある。
本態様においては、嵌着筒金具の下端部が弾性ゴム等を介さずに直接に露出されていることによって、例えば嵌着筒金具の下端部に係止突部が内挿されて縮径加工が施される際に、かかる縮径加工の寸法精度が向上される。従って、作用空気室の密閉性能が一層有利に向上される。
(本発明の態様5)
本発明の態様5の特徴とするところは、本発明の態様1乃至4の何れかに係る流体封入式防振装置において、前記第二のシールゴムが、前記嵌着筒金具の上端面から軸方向に突出して形成されており、該第二のシールゴムが該嵌着筒金具と前記オリフィス部材との間で軸方向に挟圧されていることにある。
(本発明の態様6)
本発明の態様6の特徴とするところは、本発明の態様1乃至5の何れかに係る流体封入式防振装置において、前記第二のシールゴムが、前記嵌着筒金具の外周面に突出して形成されており、該第二のシールゴムが該嵌着筒金具と前記オリフィス部材の間で径方向に挟圧されていることにある。
これら本態様5及び6においては、要求される製作性、シール性その他防振特性などに応じて、第二のシールゴムが所定の位置に挟圧配置されることにより、仕切ゴム膜と仕切部材乃至はオリフィス部材の組み付け部位におけるシール性能の更なる向上が図られ得る。
(本発明の態様7)
本発明の態様7の特徴とするところは、本発明の態様1乃至6の何れかに係る流体封入式防振装置において、前記オリフィス部材において前記主液室を前記本体ゴム弾性体側と前記仕切ゴム膜側とに仕切る内部隔壁を設けることにより、壁部の一部が該本体ゴム弾性体で構成された受圧室と壁部の一部が該仕切ゴム膜で構成された中間室を該内部隔壁を挟んだ両側に形成すると共に、これら受圧室と中間室を相互に連通する第二のオリフィス通路を設けたことにある。
本態様においては、仕切ゴム膜の変形に基づいて中間室、延いては中間室と受圧室を含んでなる主液室の圧力変動を調整することが可能となり、主液室の高動ばね化の抑制や主液室と平衡室を連通せしめる第一のオリフィス通路を通じての流体流動量の確保が一層有利に図られ得る。また、第一のオリフィス通路と第二のオリフィス通路を、それぞれ互いに異なる周波数域にチューニング変更することにより、複数の乃至は広い周波数域の振動に対して防振効果が有利に発揮され得る。
(本発明の態様8)
本発明の態様8の特徴とするところは、本発明の態様1乃至7の何れかに係る流体封入式防振装置において、前記作用空気室に接続されて、外部から空気圧を該作用空気室に及ぼすことが出来る空気通路を設けたことにある。
本態様においては、例えば作用空気室に及ぼされる空気圧を制御して仕切ゴム膜のばね特性を調節したり、空気室に圧力変動を及ぼして仕切ゴム膜を加振したりすることが可能となり、それによって、防振特性を調節して目的とする防振効果を有効に引き出すことができる。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされた流体封入式防振装置においては、嵌着筒金具の外周面とオリフィス部材の内周面の間に隙間が設けられていることによって、仮に、組み付けの際にオリフィス部材や仕切部材が不規則に変形したり、互いに偏心したりする場合等に、嵌着筒金具の外周面とオリフィス部材の内周面が互いに当接されて嵌着筒金具に大きな応力や歪みが発生することが軽減乃至は回避される。しかも、嵌着筒金具の外周面とオリフィス部材の内周面の間に挟圧介在された第二のシールゴムの弾性変形作用に基づいて、それら内外周面の間に生じる圧力が吸収されることにより、嵌着筒金具に大きな応力や歪みが発生することが抑えられることに加えて、それら内外周面の間の流体密性が十分に確保される。それ故、嵌着筒金具の形状安定性が維持されて、仕切ゴム膜とオリフィス部材乃至は仕切部材の組み付け部位におけるシール性能の信頼性や安定性が十分に確保されることとなり、所期の防振性能が安定して得られるのである。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について説明する。先ず、図1には、本発明の一実施形態としての自動車用エンジンマウント10が示されている。このエンジンマウント10は、第一の取付部材としての第一の取付金具12と第二の取付部材としての第二の取付金具14が本体ゴム弾性体16で連結された構造とされている。また、エンジンマウント10は、第一の取付金具12がパワーユニット側に取り付けられる一方、第二の取付金具14がボデー側に取り付けられることにより、パワーユニットをボデーに対して、他の図示しないエンジンマウント等と協働して防振支持せしめるようになっている。かかる装着状態下、エンジンマウント10には、パワーユニットの分担荷重の入力により本体ゴム弾性体16が弾性変形することに伴って、第一の取付金具12と第二の取付金具14が図1中の上下方向に所定量だけ接近して相対変位せしめられると共に、防振すべき主たる振動が、第一の取付金具12と第二の取付金具14の間に対して、図1中の略上下方向に入力されることとなる。なお、本実施形態のエンジンマウント10は、その装着状態下で、図1に示すように、マウント中心軸(第一及び第二の取付金具12,14の中心軸)が略鉛直方向とされることから、以下の説明中において、特に断りのない限り、図1中の上下方向を、上下方向とする。
より詳細には、第一の取付金具12は、略平板形状の金具の中央下端面にすり鉢形状の金具が溶接等で固着された構造を呈している。、第一の取付金具12の中央部分には、上方(図1中、上)に延びるボルト部18が一体的に固設されている。第一の取付金具12は、ボルト部18に螺着される図示しない固定ナット等により、パワーユニット側に取り付けられるようになっている。
また、第二の取付金具14は、大径の略段付き円筒形状を有しており、軸方向中間部分に形成された段差部20を挟んで、上方が大径部22とされていると共に、下方が小径部24とされている。更に、第二の取付金具14の下側開口部に可撓性膜としてのダイヤフラム26が加硫接着されており、第二の取付金具14の下側開口部がダイヤフラム26で流体密に覆蓋されている。ダイヤフラム26は、薄肉のゴム膜からなり、中央部分に撓みをもった略円板形状とされている。また、第二の取付金具14の内周面には、ダイヤフラム26と一体形成された薄肉のシールゴム層28が略全体に亘って加硫接着されている。要するに、ダイヤフラム26やシールゴム層28が、第二の取付金具14を備えた一体加硫成形品として形成されている。
また、第一の取付金具12と第二の取付金具14が軸方向に離隔して、両金具12,14の中心軸が略同一線上に位置せしめられていると共に、第一の取付金具12と第二の取付金具14の間には、本体ゴム弾性体16が配されている。
本体ゴム弾性体16は、大径の略円錐台形状を有していると共に、大径側端面に開口する大径凹所30を備えている。第一の取付金具12は、本体ゴム弾性体16の小径側端面から軸方向下方に差し込まれた状態で、本体ゴム弾性体16と同一中心軸上に配されて加硫接着されている。また、本体ゴム弾性体16の大径側端部外周面には、薄肉で大径の略円筒形状を有する金属スリーブ32が加硫接着されている。本体ゴム弾性体16は、これら第一の取付金具12と金属スリーブ32を備えた一体加硫成形品として形成されている。
また、金属スリーブ32が第二の取付金具14の大径部22に内挿されて、八方絞り等の縮径加工が大径部22に施されている。また、大径の円筒形状を有する支持筒金具34が、大径部22に圧入されて、支持筒金具34の両端部にかしめ加工が施されて金属スリーブ32と大径部22の両上端部と第二の取付金具14の段差部20に重ね合わされていることによって、第二の取付金具14の大径部22と金属スリーブ32が、支持筒金具34に挟圧保持されている。また、支持筒金具34にブラケット金具33が固着されており、このブラケット金具33が図示しないボデー側の取付部材に固定ボルト等で固着されることによって、第二の取付金具14がボデー側に取り付けられるようになっている。
また、第二の取付金具14の内周面に被着形成されたシールゴム層28が金属スリーブ32の外周面と大径部22の内周面の間に挟圧されて、金属スリーブ32と大径部22が流体密に嵌着されている。これにより、第二の取付金具14の上側開口部が本体ゴム弾性体16で流体密に閉塞されていると共に、第二の取付金具14の内側における本体ゴム弾性体16とダイヤフラム26の間には、外部空間に対して密閉されて非圧縮性流体が封入された流体封入領域が形成されている。非圧縮性流体としては、例えば水やアルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油等が好適に採用され、特に流体の共振作用等の流動作用に基づく防振効果を有効に得るために、0.1Pa・s以下の粘度を有する低粘性流体が採用されることが望ましい。
また、第二の取付金具14の小径部24には、オリフィス部材としてのオリフィス金具36と仕切部材としての仕切金具38が収容配置されている。これらオリフィス金具36や仕切金具38は、図2〜5にも示されているように、厚肉の略円環ブロック形状を呈しており、アルミ合金等の金属材やFRP等の合成樹脂材を含む硬質材を用いて形成されている。また、オリフィス金具36の上端部には、フランジ状部40が一体形成されている。そして、オリフィス金具36と仕切金具38が、軸方向に互いに重ね合わせられていると共に、第二の取付金具14の上側開口部から小径部24に内挿されて、オリフィス金具36のフランジ状部40が、第二の取付金具14の段差部20に重ね合わせられて支持されている。また、第二の取付金具14の小径部24に八方絞り等の縮径加工が施されていることによって、オリフィス金具36の外周面や仕切金具38の外周面がシールゴム層28を挟んで第二の取付金具14の内周面と密着状に当接されて、第二の取付金具14が、オリフィス金具36および仕切金具38に嵌着固定されている。
これにより、前述の流体封入領域が、オリフィス金具36と仕切金具38で流体密に仕切られている。かかる流体封入領域におけるオリフィス金具36および仕切金具38を挟んだ一方(図1中、上)の側には、壁部の一部が本体ゴム弾性体16で構成されて、振動入力時に本体ゴム弾性体16の弾性変形に基づく圧力変動が生ぜしめられる主液室42が形成されている。また、流体封入領域におけるオリフィス金具36および仕切金具38を挟んだ他方(図1中、下)の側には、壁部の一部がダイヤフラム26で構成されて、ダイヤフラム26の変形に基づき容積変化が容易に許容される平衡室44が形成されている。非圧縮性流体の封入は、例えば第二の取付金具14に対する第一の取付金具12を備えた本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品やオリフィス金具36、仕切金具38の組み付けを非圧縮性流体中で行うこと等によって実現される。また、仕切金具38の下端面には、中央部分に開口する下側凹所46が形成されており、それによって、平衡室44の容積が下側凹所46で有利に確保されるようになっている。
また、オリフィス金具36には、下面中央に開口する中央凹所48が形成されている。中央凹所48の開口部は、オリフィス金具36と仕切金具38が軸方向に互いに重ね合わせられていることによって、該仕切金具38に覆蓋されている。更に、仕切金具38の中央上面には、環状の係止突部50が中央凹所48に向かって突設されており、中央凹所48の内側に位置せしめられている。また、仕切金具38の中央上面における係止突部50の内側には、必要に応じて円形凹所51が形成される。また、係止突部50の基端部分付近の外周面には、周方向の全周に亘って略一定の凹状断面で延びる係止溝52が設けられている。
また、仕切ゴム膜としての略円板形状を有する弾性ゴム膜54が、仕切金具38とオリフィス金具36の間に組み付けられている。弾性ゴム膜54の外周面には、嵌着筒金具としての嵌着リング56が加硫接着されている。
嵌着リング56は、略円環形状とされていると共に、要求される強度や弾性ゴム膜54の加硫成形に必要な耐熱性等を備えた硬質材を用いて形成されており、例えば鉄やアルミ合金等の金属材を用いて形成されている。また、嵌着リング56の下端部分には、径方向内方に屈曲された係止部58が、周方向の全周に亘って延びるように一体形成されている。
また、嵌着リング56の軸方向中間部分から上端部までの内周面が、弾性ゴム膜54の外周面に加硫接着されている。一方、嵌着リング56の軸方向中間部分から下端部(係止部58)までの内周面が、弾性ゴム膜54と一体形成されて弾性ゴム膜54の外周縁部から下方に延びる環状の第一のシールゴム60の外周面に加硫接着されている。このような嵌着リング56を備えた弾性ゴム膜54および第一のシールゴム60の一体加硫成形品がオリフィス金具36と仕切金具38の間に組み付けられる前の単品状態では、図6にも示されているように、第一のシールゴム60の内周面が、係止部58の突出先端面と略面一とされている。
特に本実施形態では、嵌着リング56における軸方向中間部分や係止部58が形成された下端部の外周面が、弾性ゴム膜54や第一のシールゴム60その他ゴム弾性体等で覆われずに、直接に露出されている。
このような嵌着リング56の下端開口部が、仕切金具38の係止突部50に外挿されていると共に、嵌着リング56に外方から縮径加工が施されている。これにより、弾性ゴム膜54が、仕切金具38の主液室42側に位置する面の中央、即ち係止突部50が設けられた仕切金具38の中央上面に重ね合わせられていると共に、該係止突部50の開口部分を全体に亘って覆うように軸直角方向に拡がって仕切金具38に固着されている。また、係止部58が係止突部50の係止溝52に入り込んで係止固定されていることにより、嵌着リング56の係止突部50からの上方への抜け出しが防止されるようになっている。
さらに、嵌着リング56の下端部(係止部58)の内周面に被着された第一のシールゴム60が、嵌着リング56の内周面と係止突部50の外周面の間に弾性変形して挟圧保持されている。それによって、嵌着リング56の下端開口部が流体密に覆蓋されて、弾性ゴム膜54と仕切金具38の間に隙間が設けられ、該隙間が主液室42や平衡室44から流体密に仕切られた作用空気室62とされている。
また、仕切金具38には、空気圧通路64が形成されており、空気圧通路64の一方の端部が、仕切金具38の中央上面に開口して作用空気室62に接続されていると共に、他方の端部が、仕切金具38の外周面に形成されて露呈されたポート部66に開口せしめられている。そして、マウントの車両への装着状態では、ポート部66に対して空気管路68が接続されることにより、空気管路68から空気圧通路64を通じて作用空気室62に空気圧を及ぼし、作用空気室62の圧力を外部から調節することができるようになっている。本実施形態に係る空気通路は、空気圧通路64や空気管路68を含んで構成されている。
さらに、仕切金具38の係止突部50に嵌着された嵌着リング56が、オリフィス金具36の中央凹所48に内嵌されて、中央凹所48の開口部近くが弾性ゴム膜54で仕切られている。
また、オリフィス金具36の上面に主液室42側に開口する上側凹所70が形成されて、オリフィス金具36の上側凹所70と中央凹所48の間に、平板形状の内部隔壁72が形成されている。
この内部隔壁72によって、主液室42が流体密に仕切られており、内部隔壁72を挟んだ一方(図1中、上)の側には、壁部の一部が本体ゴム弾性体16で構成された受圧室74が形成されていると共に、内部隔壁72を挟んだ他方(図1中、他方)の側には、壁部の一部が弾性ゴム膜54で構成された中間室76が形成されている。換言すると、中間室76は、オリフィス金具36の中央凹所48内において、弾性ゴム膜54を挟んだ作用空気室62と反対側に形成されている。
また、内部隔壁72の中央部分には、透孔78が貫設されており、かかる透孔78を通じての流体の流動作用に基づいて、受圧室74と中間室76の間で圧力が伝達されるようになっている。かかる圧力伝達量は、透孔78の形状や大きさ、長さ等の設計変更に基づき調節されることとなる。
また、オリフィス金具36の外周面には、周方向に所定の長さ(例えば半周強の長さ)で延びる凹溝80が形成されている。凹溝80が第二の取付金具14の内周面に被着されたシールゴム層28を介して第二の取付金具14に流体密に覆蓋されて、第一のオリフィス通路82が形成されている。第一のオリフィス通路82の一方の端部が、オリフィス金具36の上端部に貫設された連通孔84を通じて受圧室74に接続されていると共に、他方の端部が、図3にも示されているように、仕切金具38に貫設された連通孔86を通じて平衡室44に接続されている。即ち、第一のオリフィス通路82によって、受圧室74と平衡室44が相互に接続されており、それら両室44,74間で、第一のオリフィス通路82を通じての流体流動が許容されるようになっている。
特に本実施形態では、第一のオリフィス通路82を流動せしめられる流体の共振周波数が、該流体の共振作用に基づいてエンジンシェイク等に相当する10Hz前後の低周波数域の振動に対して有効な防振効果(高減衰効果)が発揮されるようにチューニングされている。
また、凹溝80の底壁部分を構成する中央凹所48の周壁部には、連通窓88が貫設されている。本実施形態では、連通窓88、凹溝80および仕切金具38の連通孔86が協働して第二のオリフィス通路90を構成しており、かかる第二のオリフィス通路90を通じて中間室76と平衡室44が相互に連通せしめられている。即ち、第二のオリフィス通路90の一部を構成する連通窓88から仕切金具38の連通孔86に至る部分の凹溝80が、第一のオリフィス通路82と共用されている。
さらに、第二のオリフィス通路90を流動せしめられる流体の共振周波数が、該流体の共振作用に基づいてアイドリング振動等に相当する20〜40Hz程度の周波数域にチューニングされている。これにより、第二のオリフィス通路90が、第一のオリフィス通路82よりも高周波数域にチューニングされていると共に、かかる高周波数域の振動入力時に、第二のオリフィス通路90を流動せしめられる流体の共振作用に基づいて有効な防振効果(低動ばねによる振動絶縁効果)が発揮されるようになっている。
なお、第一及び第二のオリフィス通路82,90のチューニングは、例えば、受圧室74や平衡室44,中間室76の各壁ばね剛性(単位容積だけ変化させるのに必要な圧力変化量に対応する特性値)等を考慮しつつ、それぞれのオリフィス通路82,90の通路長さと通路断面積を調節することによって行うことが可能であり、一般に、オリフィス通路82,90を通じて伝達される圧力変動の位相が変化して略共振状態となる周波数を、当該オリフィス通路82,90のチューニング周波数として把握することが出来る。
さらに、自動車への装着状態下では、仕切金具38に形成された空気圧通路64のポート部66に対して空気管路68が接続され、空気管路68を通じて、作用空気室62が切換バルブ92に接続されている。この切換バルブ92は、例えば電磁バルブ等によって構成されており、作用空気室62を、大気中と所定の負圧源とに択一的に連通せしめるようになっている。そして、切換バルブ92を、自動車の走行状態等に応じて適当に切換制御することにより、エンジンマウント10において、各種条件下で入力される振動に対して有効な防振効果を得ることが出来る。
切換バルブ92は、図示しない制御装置と接続されている。この制御装置においては、自動車に備えられた各種センサ等から、自動車の速度やエンジン回転数、減速機選択位置、スロットル開度など、自動車の状態を表す各種情報のうち、必要なものが入力されるようになっており、かかる情報に基づいて、予め設定されたプログラムに従って、マイクロコンピュータのソフトウエア等により、切換バルブ92を切換作動させるようになっている。
そこにおいて、弾性ゴム膜54に固着された嵌着リング56の上端部の外周面には、図6にも示されているように、第二のシールゴム94が突出して形成されている。第二のシールゴム94は、周方向に略一定の半球状断面で連続して延びていると共に、嵌着リング56の上端部を径方向に跨いで弾性ゴム膜54と一体形成されている。また、第二のシールゴム94は、嵌着リング56の上端部に位置せしめられていることによって、嵌着リング56の下端部の内周面に被着形成された第一のシールゴム60とは径方向で対向位置せしめられないようになっている。
そして、前述の如く、嵌着リング56が仕切金具38の係止突部50に外挿されて、第二のシールゴム94が被着されていない嵌着リング56の下端部に縮径加工が施されていることによって、該下端部が確実に縮径されて、嵌着リング56の係止部58が係止突部50の係止溝52に係止固定されていると共に、第一のシールゴム60が、嵌着リング56の内周面と仕切金具38(係止突部50)の外周面の間に挟圧介在されている。
また、特に、嵌着リング56に縮径加工が施された後の外径寸法が、中央凹所48のの周壁部を構成するオリフィス金具36の周壁部の内径寸法よりも所定の大きさだけ小さくされている。これにより、図7にも拡大して示されているように、嵌着リング56が中央凹所48に嵌め入れられた際に、嵌着リング56の外周面とオリフィス金具36の内周面の間に、軸直角方向の内法寸法:δの隙間96が、周方向の全周に亘って設けられている。
なお、本実施形態の隙間96の内法寸法:δは、周方向の全周に亘って一定とされているが、特に限定されるものでなく、例えば周方向で変化しても良い。また、当該隙間96の一部または全部が、第二の取付金具14の縮径加工に伴うオリフィス金具36や仕切金具38の変位乃至は変形によって、消失されるようになっていても良い。換言すると、第二の取付金具14の縮径加工に際して、オリフィス金具36や嵌着リング56における径方向の相対的な変形乃至は変位に基づき、オリフィス金具36の内周面と嵌着リング56の外周面の一部または全部が、互いに当接されても良い。
さらに、嵌着リング56がオリフィス金具36の中央凹所48に嵌め入れられるに際して、嵌着リング56に被着された第二のシールゴム94が中央凹所48に圧入されている。そして、嵌着リング56回りの仕切金具38の上端面と中央凹所48回りのオリフィス金具36の下端面が軸方向に重ね合わせられていると共に、中央凹所48の周壁部(面)を構成するオリフィス金具36の内周面と嵌着リング56の外周面の間において、第二のシールゴム94が、径方向に挟圧されて弾性変形している。これにより、中間室76と隙間96が流体密に仕切られて、中間室76の液密性が十分に確保されている。
このような構造とされたエンジンマウント10においては、例えばエンジンシェイク等の低周波大振幅振動の入力時に、受圧室74に対して非常に大きな振幅の圧力変動が惹起されることとなる。この圧力変動に際して、中間室76は、殆ど機能し得ない。そして、かかる状態下では、振動入力時に受圧室74と平衡室44の間に生ぜしめられる相対的な圧力変動により第一のオリフィス通路82を通じての流体流動量が効果的に確保され得て、第一のオリフィス通路を82を流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、エンジンシェイクに対して有効な防振効果(高減衰効果)が発揮されるのである。なお、低周波大振幅振動に対する防振効果に関しては、中間室76の作用が殆どないことから、作用空気室62は、大気中と負圧源の何れに接続されていても良い。
また、第一のオリフィス通路82のチューニング周波数よりも高いアイドリング振動等の高周波小振幅振動の入力時には、受圧室74に対して或る程度の振幅の圧力変動が惹起されることとなる。この圧力変動に際して、それよりも低周波数域にチューニングされた第一のオリフィス通路82は、反共振的な作用によって流体流通抵抗が著しく大きくなって、実質的に閉塞状態とされる。
すなわち、かかる状態下では、受圧室74と同様に有効な圧力変動が惹起される中間室76と容積可変の平衡室44が、高周波数域にチューニングされた第二のオリフィス通路90を通じて接続された構成となる。それ故、振動入力時に受圧室74および中間室76と平衡室44の間に生ぜしめられる相対的な圧力変動により第二のオリフィス通路90を通じての流体流動量が効果的に確保され得て、第二のオリフィス通路を90を流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、アイドリング振動に対して有効な防振効果(低動ばね特性に基づく振動絶縁効果)が発揮され得るのである。
なお、本実施形態では、第二のオリフィス通路90のチューニング周波数域の振動入力時において、作用空気室62は、大気中に接続されていても良いし、負圧源に接続されていても良い。要求される防振特性に応じて設定できるし、それらを適宜に切り替えるようにしても良い。
要するに、本実施形態においては、作用空気室62が大気中に接続されている場合と負圧源に接続されている場合とで、中間室76の壁部を構成する弾性ゴム膜54のばね特性が変化する。先ず、作用空気室62を大気中に接続した状態では、弾性ゴム膜64が非拘束状態とされて、柔らかいばね特性が発揮される。一方、作用空気室62を負圧源に接続した状態では、弾性ゴム膜54が作用空気室62側に負圧吸引変形されたり、更に強く吸引されて弾性ゴム膜54が作用空気室62の底面(仕切金具38の上端面)に重ね合わせられることによって変形拘束されて硬いばね剛性が発揮される。それ故、作用空気室62が大気中に接続されている場合と負圧源に接続されている場合では、中間室76の壁ばね剛性が異なり、その結果、第二のオリフィス通路90のチューニング周波数が変化して、有効な防振効果が発揮される周波数が変化する。なお、このことから明らかなように、弾性ゴム膜54のばね特性は、ダイヤフラム26程には柔らかくなく、その弾性変形に基づいてアイドリング振動等の高周波小振幅の振動の入力時に惹起される中間室76の圧力変動は吸収し得ずに中間室76に対して、第二のオリフィス通路90を通じての流体流動を生ぜしめ得るに十分な圧力変動が惹起され得る程度のばね剛性を有している。
従って、例えば通常のアイドリング状態と、始動時やエアコン作動時等のファートアイドリング状態とで、切換バルブ92を切り換えて、作用空気室62を大気中と負圧源に選択的に接続することにより、高周波数域の領域でも数Hz〜数十Hzの範囲で周波数の異なるアイドリング振動に対して、より高度に第二のオリフィス通路90をチューニングさせて、一層優れた防振効果を得ることが可能となるのである。
尤も、このようにアイドリング振動の発生周波数域で、車両状態に応じて切換バルブ92を切換作動させて第二のオリフィス通路90のチューニングを変更設定することは、本発明において必須ではない。例えば、アイドリング振動の変化量が比較的小さい場合などにおいては、アイドリング状態下で、常時、作用空気室62が負圧源に接続されるようにして、かかる状態下で、第二のオリフィス通路90を通じての流体流動量が一層有利に確保され得て、アイドリング振動に対して一層効果的な防振効果を発揮し得るようにチューニングしておくことにより、より高度な防振効果を得ることが可能である。
また、第二のオリフィス通路90のチューニング周波数よりも高い走行こもり音等の高周波微小振幅振動の入力時には、受圧室74に対して小さな振幅の圧力変動が惹起されることとなる。この圧力変動に際して、受圧室74の圧力変動が内部隔壁72の透孔78を通じて中間室76に伝達され、中間室76において弾性ゴム膜54の弾性変形に基づく液圧吸収作用が発揮されるようになっている。要するに、高周波微小振幅振動の入力時には、中間室76と弾性ゴム膜54による液圧吸収作用が発揮されて、受圧室74の圧力変動が中間室76で吸収されることにより、マウントの著しい高動ばね化が回避されることとなる。
なお、高周波微小振幅振動の入力に際して、それよりも低周波数域にチューニングされた第一のオリフィス通路82や第二のオリフィス通路90は、何れも、反共振的な作用によって流体流通抵抗が著しく大きくなって、実質的に閉塞状態とされる。
すなわち、かかる状態下では、受圧室74とその圧力が逃がされた中間室76は、何れも、平衡室44から独立した遮断状態となるが、中間室76の壁部の一部を構成する弾性ゴム膜54は、その背後に形成された作用空気室62が大気中に解放されていることにより、弾性変形が比較的容易に許容された状態とされる。特に、弾性ゴム膜54は、走行こもり音等の高周波微小振幅振動の入力時に惹起される中間室76の圧力変動の程度は、その弾性変形に基づいて十分に吸収せしめ得る程度に柔らかいばね特性が設定されている。
それ故、振動入力時に受圧室74から中間室76に逃がされた圧力変動が、中間室76において、弾性ゴム膜54の弾性変形に基づいて吸収されることとなるのであり、その結果、第一及び第二のオリフィス通路82,90の実質的な閉塞化に起因する著しい高動ばね化が回避されて、高周波微小振幅振動に対する良好な防振効果(低動ばね特性に基づく振動絶縁効果)が発揮されるのである。
ところで、本実施形態に係るエンジンマウント10では、前述の如く第二の取付金具14に縮径加工が施されて、第二の取付金具14(小径部24)の内周面がオリフィス金具36の外周面や仕切金具38の外周面に流体密に重ね合わせられる際に、オリフィス金具36や仕切金具38に周方向の略全体に亘って径方向の圧縮力が及ぼされることとなるが、オリフィス金具36や仕切金具38に第一及び第二のオリフィス通路82,90や空気圧通路64などが形成されてオリフィス金具36や仕切金具38の形状が周方向で不均一とされていることに起因して、オリフィス金具36や仕切金具38が径方向に不規則に変形したり、両金具36,38が互いに偏心したりする場合が考えられる。
そこにおいて、本実施形態では、嵌着リング56の外周面とオリフィス金具36の内周面の間に隙間96が設けられていると共に、かかる間に第二のシールゴム94が挟圧介在されていることによって、嵌着リング56の外周面とオリフィス金具36の内周面の対向面間距離が不規則に変化した場合においても、それら内外周面が当接されて嵌着リング56に大きな応力や歪みが生ぜしめられることが軽減乃至は回避されることに加え、第二のシールゴム94の弾性変形作用に基づいてそれら内外周面の間のシール性が良好に保持される。
それ故、弾性ゴム膜54とオリフィス金具36の組み付け部位や弾性ゴム膜54と仕切金具38の組み付け部位におけるシール性能が十分に確保される。従って、中間室76の流体漏れや第二のオリフィス通路90の短絡が有利に防止されると共に、作用空気室62の密閉性が高度に発揮されることから、目的とする防振効果が安定して得られるのである。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様で実施可能であり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
例えば、前記実施形態では、第二のシールゴム94が、嵌着リング56の外周面に突出して形成されて、嵌着リング56とオリフィス金具36の間で径方向に挟圧されていたが、本発明は、例示の如き形態に限定されるものでない。そこにおいて、本発明の別の一具体例を図8〜9を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、前記実施形態と実質的に同一の構造とされた部材および部位については、図中に前記実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
すなわち、図8〜9にも示されているように、弾性ゴム膜54と一体形成された第二のシールゴム94’を嵌着リング56の上端面から軸方向に突出させると共に、オリフィス金具36における上方の周壁部に径方向内方に向かって突出する環状の段差部98を設けて、嵌着リング56を中央凹所48に内挿してオリフィス金具36と仕切金具38を軸方向に重ね合わせると共に、第二のシールゴム94’を嵌着リング56と段差部98の間に挟圧介在させて、かかる第二のシールゴム94’の弾性変形作用に基づいて、オリフィス金具36の内周面と嵌着リング56の外周面を流体密にシールするようにしても良い。かかる具体例では、嵌着リング56が中央凹所48にスムーズに内挿されて、オリフィス金具36と仕切金具38の組み付けが容易となる利点がある。
また、本発明に係る第二のシールゴム94は、例示の如き構造や形状、大きさ等に限定されるものでなく、例えば、前記実施形態に示される如き嵌着リング56の外周面に突設された第二のシールゴム94と前記具体例に示される如き嵌着リング56の上端部に突設された第二のシールゴム94’を組み合わせることによって、第二のシールゴムが、嵌着リング56とオリフィス金具36の間で軸方向および径方向に挟圧されるようにしても良い。
また、前記実施形態では、嵌着リング56がストレートな筒状とされて、嵌着リング56の係止部58が形成された下端部を除く外周面が、オリフィス金具36の内周面と略一定の離隔距離をもって形成されていたが、例えば、図8〜9にも示されているように、嵌着リング56が下端部から上端部にかけて次第に径方向外方に拡がるように屈曲乃至は湾曲せしめられて、嵌着リング56の上端部の外周面とオリフィス金具36の内周面に隙間96が設けられるようにしても良い。
さらに、前記実施形態に係る嵌着リング56は、その下端部に設けられた係止部58が仕切金具38の係止突部50の係止溝58に入り込まされることで、係止突部50に外挿状態で係止固定されていたが、これに限定されるものでなく、例えば嵌着リング56の下端開口部を係止突部50に外挿して溶着したり、嵌着リング56に縮径加工を施す際に、嵌着リングに軸方向に荷重をかけて、嵌着リングの下端開口部と係止突部の基端部分を流体密に重ね合わせること等よって、嵌着リングが係止突部に係止固定されるようにしても良い。
また、第一及び第二のオリフィス通路82,90における形状や大きさ、構造、位置、数などの形態は、要求される防振特性や製作性などに応じて設定変更されるものであり、例示の如きものに限定されるものでない。
さらに、前記実施形態では、オリフィス金具36に設けられた内部隔壁72によって、主液室42が受圧室74と中間室76に分けられていたが、これら内部隔壁72や中間室76は必須の部材でない。例えば、内部隔壁72を設けずに、弾性ゴム膜を主液室に直接に露出して、主液室の壁部の一部を構成することも可能である。
また、前記実施形態では、切換バルブ92によって作用空気室62を大気中と負圧源に選択的に接続することでマウント防振特性を切り換えるようになっていたが、例えば作用空気室62を、空気圧通路64を通じて、常時、大気中に接続せしめたままの状態でも、低乃至高周波数域において大きさが異なる複数の振幅振動に対しても、有効な防振効果が発揮され得ることは、勿論である。
加えて、前記実施形態では、本発明を自動車用エンジンマウント10に適用したものの具体例について説明したが、本発明は、自動車用ボデーマウントやデフマウント等の他、自動車以外の各種振動体の防振マウントに対して、何れも、適用可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施形態としての自動車用エンジンマウントを示す縦断面説明図である。 図1における自動車用エンジンマウントの一部を構成するオリフィス金具を示す平面説明図である。 図1における自動車用エンジンマウントの一部を構成する仕切金具を示す底面説明図である。 図2におけるオリフィス金具と図3における仕切金具を組み合わせた状態を示す一側面説明図である。 図4におけるオリフィス金具と仕切金具を組み合わせた状態を示す正面説明図である。 図1における自動車用エンジンマウントの一部を構成する嵌着リングを備えた弾性ゴム膜の一体加硫成形品の要部を拡大して示す縦断面説明図である。 図1における自動車用エンジンマウントの要部を拡大して示す縦断面説明図である。 本発明の別の具体例としての自動車用エンジンマウントに用いられる嵌着リングを備えた弾性ゴム膜の一体加硫成形品の要部を拡大して示す縦断面説明図であって、図6に対応する図である。 図1における自動車用エンジンマウントの要部を拡大して示す縦断面説明図であって、図7に対応する図である。
符号の説明
10 自動車用エンジンマウント
12 第一の取付金具
14 第二の取付金具
16 本体ゴム弾性体
26 ダイヤフラム
36 オリフィス金具
38 仕切金具
42 主液室
44 平衡室
50 係止突部
54 弾性ゴム膜
56 嵌着リング
60 第一のシールゴム
62 作用空気室
82 第一のオリフィス通路
94 第二のシールゴム
96 隙間

Claims (8)

  1. 第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結して、壁部の一部が該本体ゴム弾性体で構成された主液室と壁部の一部が可撓性膜で構成された平衡室を該第二の取付部材で支持された仕切部材を挟んだ両側に形成し、外周面に嵌着筒金具を加硫接着せしめた略円板形状の仕切ゴム膜を該仕切部材の該主液室側に位置する面の中央に重ね合わせて、該仕切部材に突出形成した環状の係止突部に対して該嵌着筒金具の下端開口部を外挿状態で係止固定すると共に、該係止突部の外周面と該嵌着筒金具の内周面の間で全周に亘って延びる第一のシールゴムを挟圧介在させることにより、該仕切部材と該仕切ゴム膜の対向面間に作用空気室を形成する一方、該仕切部材の外周部分に対して該主液室側から環状のオリフィス部材を重ね合わせて、これら仕切部材とオリフィス部材によって該主液室と該平衡室を連通する第一のオリフィス通路を形成した流体封入式防振装置において、
    前記嵌着筒金具の外周面と前記オリフィス部材の内周面の間に隙間を設けると共に、該嵌着筒金具と該オリフィス部材の間で全周に亘って延びる第二のシールゴムを挟圧介在させたことを特徴とする流体封入式防振装置。
  2. 前記第二の取付部材が略円筒形状を有していると共に、該第二の取付部材の内周面にはシールゴム層が形成されており、該第二の取付部材の軸方向一方の開口部側に前記第一の取付部材が離隔位置せしめられて、該第一の取付部材と該第二の取付部材が前記本体ゴム弾性体で連結されることによって該第二の取付部材の軸方向一方の開口部が流体密に閉塞されていると共に、該第二の取付部材の軸方向他方の開口部が前記可撓性膜で流体密に覆蓋されている一方、前記仕切部材と前記オリフィス部材が該第二の取付部材に挿入配置されており、該第二の取付部材が縮径されることによって該シールゴム層を挟圧して該仕切部材および該オリフィス部材の外周面に嵌着固定されている請求項1に記載の流体封入式防振装置。
  3. 前記オリフィス部材には周方向に延びる凹溝が形成されており、この凹溝が前記第二の取付部材で覆蓋されることで前記第一のオリフィス通路が形成されている請求項2に記載の流体封入式防振装置。
  4. 前記嵌着筒金具が、少なくとも前記係止突部が外挿される下端部の外周面において直接に露出されている請求項1乃至3の何れかに記載の流体封入式防振装置。
  5. 前記第二のシールゴムが、前記嵌着筒金具の上端面から軸方向に突出して形成されており、該第二のシールゴムが該嵌着筒金具と前記オリフィス部材との間で軸方向に挟圧されている請求項1乃至4の何れかに記載の流体封入式防振装置。
  6. 前記第二のシールゴムが、前記嵌着筒金具の外周面に突出して形成されており、該第二のシールゴムが該嵌着筒金具と前記オリフィス部材の間で径方向に挟圧されている請求項1乃至5の何れかに記載の流体封入式防振装置。
  7. 前記オリフィス部材において前記主液室を前記本体ゴム弾性体側と前記仕切ゴム膜側とに仕切る内部隔壁を設けることにより、壁部の一部が該本体ゴム弾性体で構成された受圧室と壁部の一部が該仕切ゴム膜で構成された中間室を該内部隔壁を挟んだ両側に形成すると共に、これら受圧室と中間室を相互に連通する第二のオリフィス通路を設けた請求項1乃至6の何れかに記載の流体封入式防振装置。
  8. 前記作用空気室に接続されて、外部から空気圧を該作用空気室に及ぼすことが出来る空気通路を設けた請求項1乃至7の何れかに記載の流体封入式防振装置。
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