JP2006045186A - ラメラ構造再生剤及び皮膚外用剤 - Google Patents

ラメラ構造再生剤及び皮膚外用剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 皮膚角質細胞間脂質のラメラ構造を再生する。
【解決手段】グルコース及び/又はラフィノース、あるいはグルコースと少糖類を含有する皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再生剤
【選択図】 なし

Description

本発明は、保湿効果に優れ、皮膚の乾燥や老化を防ぎ、皮膚にうるおいを与える外用剤
に係わり、さらに詳しくは、皮膚表層部における角層細胞間脂質のラメラ構造を再生して
皮膚の水分保持機能を高めることができる皮膚外用剤に関するものである。
角層細胞間脂質は角層細胞間にラメラ構造をとって存在し、角層水分保持機構に深く関
与している。従って、このラメラ構造が正常に形成されていることが皮膚の潤いや、角層
の柔軟性を維持するために必要不可欠である(非特許文献1 日本化粧品科学研究会編集
、「機能性化粧品」、第1版、株式会社ジスク、1991年7月12日第2刷発行、p.
235−252)。
ラメラ構造を有する皮膚外用剤を適用することにより、肌荒れを改善し、さらには皮膚
外用剤を浸透させて皮膚のラメラ構造を正常化することを目的とする発明が知られている
。例えば、ラメラ液晶を形成するステリン誘導体(特許文献1 特開平05−294989号公報)、脂質二分子膜とアミノ酸、高級脂肪酸、あるいは高級アルコールを含有するラメラ層を形成する皮膚外用剤(特許文献2 特開平07−285827号公報)、脂質二分子膜と脂肪族アルコールを含有する皮膚外用剤(特許文献3 特開2003−081809号公報)、ベタイン、S−アデノシルメチオニンを含有し、ラメラ構造を形成する美容用組成物(特許文献4 特表2004−501069号公報)、中性脂質と二重層成分を含有する組成物(特許文献5 特表2000−513706号公報)、脂質成分を角層の脂質ラメラに供給することを目的とするセラミド等とヒドロキシカルボン酸等を含有する組成物(特許文献6 特開平06−157283号公報)、ラメラ性液晶相を持つ水中油型エマルジョン(特許文献7 特表2001−518886号公報)が挙げられる。
また、ラメラ構造形成を促進・安定化する湿潤組成物としてコラーゲン・トリペプ
チドと2−ピロリドン−5−カルボン酸及び乳酸を含有する組成物が知られている(特許
文献8 特開2001−064154号公報)。
本発明者らは、角層細胞間脂質のラメラ構造を再生することができれば、角層水分保持
機能を回復して、皮膚にうるおいを与え、肌荒れや敏感肌を解消することができるものと
考え、このようなラメラ構造の再生に関して鋭意研究を継続しており、皮膚の角層細胞に
おけるラメラ構造の再生機能を有する親水性ポリマーを配合した皮膚外用剤を開示してい
る(特許文献9 特開2003−238341号公報)。
特開平05−294989号公報 特開平07−285827号公報 特開2003−081809号公報 特表2004−501069号公報 特表2000−513706号公報 特開平06−157283号公報 特表2001−518886号公報 特開2001−064154号公報 特開2003−238341号公報 日本化粧品科学研究会編集、「機能性化粧品」、第1版、株式会社ジスク、1991年7月12日第2刷発行、p.235−252
角層細胞間には、ラメラ構造を有する角層細胞間脂質が存在しており、水分保持や外部
からの異物の侵入を防ぐバリア機能に深く係わっていることが明らかとなっている。すな
わち、肌荒れ状態の皮膚や、肌への刺激に対してトラブルを起しやすい、いわゆる「敏感
肌」には、このような角層細胞間のラメラ構造が消失したり、損傷を受けたりしているこ
とが確認されており、角層細胞間脂質のラメラ構造のダメージが角層水分保持機能の減少
を招き、皮膚の乾燥や肌荒れなどを生じさせるものと考えられる。
したがって、角層細胞間脂質のラメラ構造を再生することができれば、角層水分保持機
能を回復して、皮膚にうるおいを与え、肌荒れや敏感肌を解消することができるものと考
えられる。このようなラメラ構造の再生に関する検討については、本発明者等は研究開発
を継続している。なお、上記のようなラメラ構造の損傷に基づく角層水分量の低下につい
ては、典型的な保湿剤であるグリセリンでは回復できないことが判明している。
本発明は、皮膚表層部における角層細胞間脂質のラメラ構造の上記のような機能に着目
してなされたものであって、皮膚の水分保持機能を高めることができる角層細胞間脂質の
ラメラ構造を再生する剤及び新たな皮膚外用剤を提供することを目的としている。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
(1) グルコース及び/又はラフィノースを含有することを特徴とする皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再生剤。
(2)グルコースと少糖類を含有することを特徴とする皮膚の角層細胞におけるラメラ構
造再生剤。
(3)グルコースと少糖類の配合比率がモル濃度比で13:1〜1:1.2である(2)
に記載の皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再生剤。
(4)グルコースの配合量が0.1〜10質量%、少糖類の配合量が0.1〜10質量%
である(2)又は(3)に記載の皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再生剤。
(5)少糖類がメリビオース、トレハロース、ラフィノースから選ばれる1以上の少糖で
ある(2)乃至(4)のいずれかに記載の皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再生剤。
(6)(2)乃至(5)のいずれかに記載の皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再生剤を
含有する皮膚外用剤。
グルコースと少糖類を併用することにより、使用感に優れ、実用性の高い角層細胞にお
けるラメラ構造再生剤を実現した。皮膚外用剤、化粧料として実用性に優れている。ラメ
ラ構造再生作用は、特定の配合量、配合比あるいは特定の少糖類を選択することにより顕
著となる。
皮膚は様々な外的刺激から体を守るとともに、内側の水分の蒸発を防ぐバリア機能を有している。角層におけるバリア機能は、角層細胞間脂質から構成されるラメラ構造が大きく関与しており、剥離角層からラメラ構造を簡便に観察する手法を確立し、乾燥した肌状態においてラメラ構造が減少していることを実証した。
角層細胞間脂質を構成するセラミド、コレステロールなどの成分と水の混合物をからラメラ構造(マルターゼクロス像)を観察できることは知られており、本手法を用いて角層のバリア機能に対して有効な成分がいくつか見出されている。
そこで、乾燥してバリア機能の低下した肌に対して有効な成分を探索することを目的として、保湿性の高い糖にターゲットを絞り、人工角層細胞間脂質による評価法を用いて有用な成分を探索した。結果、グルコースとラフィノースに優れた効果を見出し、ヒト試験においてもバリア機能回復効果を実証することができた。更に本成分の乾燥環境下における培養表皮細胞へのバリア効果にも有用な結果を得たので提案する。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明に係わる皮膚外用剤は、グルコース及び/又はラフィノース、あるいはグルコースと少糖類を配合してなるものである。
グルコースあるいはラフィノースの配合量としては、0.1〜10質量%、さらには0.5〜5質量%の範囲とすることがより好ましい。0.1質量%以下では角層細胞間脂質のラメラ構造の再生効果が十分ではなく、10質量%以上では、べたつきが大きくなるので使用感が悪い。
少糖類の配合量としては、0.1〜10質量%、さらには0.5〜5質量%の範囲とす
ることがより好ましい。0.1質量%以下では角層細胞間脂質のラメラ構造の再生効果が
十分ではなく、10質量%以上では、べたつきが大きくなるので使用感が悪い。
グルコースと少糖類の配合比率はモル濃度比で13:1〜1:1.2が好ましく、その
比率において角層細胞間脂質のラメラ構造の再生効果が相乗的に大きくなる。
また、グルコースを単独で使用すると、保湿感は高くなるが、「べたつき」も強くなり
、使用感が悪い。少糖類を単独で使用すると、保湿感はあまり高くないが、さっぱりして
いる。グルコースと少糖類、特にグルコースとメリビオース、トレハロース、ラフィノー
スを併用することにより、保湿感が高く、かつ「べたつき」の少ない使用感を得ることが
できる。
少糖類としては、例えば、メリビオース、トレハロース、ラフィノース、スクロース、
マルトース、ラクトース、セロビオース、ゲンチアノース、スタキオース、シクロデキス
トリン等が上げられる。少糖類は1種を単独で、あるいは2種以上を複合的に使用するこ
とができる。なお、少糖類の中でメリビオース、トレハロース、ラフィノースが特に角層
細胞間脂質のラメラ構造の再生効果に優れている。
本発明に係わる皮膚外用剤の剤型は、特に限定されず、例えば洗顔料類、ローション類
、乳液類、クリーム類、パック類などの皮膚外用剤に適用することができる。
本発明に係る上皮膚外用剤においては、上記親水性ポリマーに加えて、保湿剤、アミノ
酸、ビタミン類、炭化水素、高級脂肪酸、エステル類、シリコン、アニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、pH調整剤、水等を
必要に応じて適宜配合することができる。これらの成分はそれぞれ一種を用いてもよいし
、二種以上を用いてもよい。
保湿剤としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン
、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、コ
ラーゲン、乳酸ナトリウム、dl− ピロリドンカルボン酸塩、ヨクイニン抽出物、黒糖
抽出物、大豆レシチン等が挙げられる。
アミノ酸として、例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリ
ン、スレオニン、トリプトファン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリ
ン、グルタミン、アスパラギン等の中性アミノ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等の酸
性アミノ酸、及びアルギニン、ヒスチジン、リジン、ヒドロキシリジン等の塩基性アミノ
酸が挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンA,B1,B2,B6,C及びその誘導体、E及びその
誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
炭化水素としては、流動パラフィン、パラフィン、スクワラン、ワセリン等が挙げられ
る。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘニン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、イソス
テアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキ
サエン酸(DHA)等が挙げられる。
エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オ
クチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル
、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳
酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸
イソセチル、2−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチ
レングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−ア
ルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、
ジ−2− ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、
トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−
エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2− ヘプチルウン
デカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシ
ル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイ
ソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
シリコンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘ
キサシロキサンなどの環状ポリシロキサン、3次元網目構造を形成しているシリコン樹脂
等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アシルグルタミン酸塩などのアシルアミノ酸
塩、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸
ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫
酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エス
テル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸塩等が挙げられる
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩
化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’−
ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム),塩化セチルピリジニウム等のアルキルピ
リジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩
、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチル
カルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウ
ムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等の、イミダゾリン系両性
界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾ
リニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベ
タイン、スルホベタイン等のベタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノ
イソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタ
ンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ
−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグ
リセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸グリセリン、
α, α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ
酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等の
プロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエー
テル、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオエレート、PO
E−ソルビタンテトラオレエート等の POEソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソ
ルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペン
タオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステ
ル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート
、POE−グリセリントリイソステアレート等の POEグリセリン脂肪酸エステル類、
POEモノオレエート、POEジステアレート、POEモノジオレエート、システアリン
酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ
油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレー
ト、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE
硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、が挙げられる。
pH調整剤としては乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、リン−リ
ン酸2水素ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
[試験1]
1.糖類を単独で用いた場合のラメラ構造再生試験
試験方法
人工細胞間脂質を作成し、そこに糖水溶液を加えてラメラ構造を再生させた。偏光顕微
鏡にて観察した画像を二値化してラメラ構造の面積を求め、糖の種類ごとの再生効果を評
価した。
人工細胞間脂質
A セラミド 0.12g
水 0.72g
B コレステロール 0.08g
ステアリン酸 0.08g
A、Bをそれぞれ80℃で溶解させた後、混合し、10℃に冷却して超音波を10分照射した。再
度80℃で溶解、混合し、10℃に冷却して超音波を10分照射した。
糖水溶液
0.25Mの各種糖水溶液を作成した。ラメラ構造を安定化させる機構として、ラメラ界面
に糖が配向することを推測し、ラメラ再生効果は分子数に依存すると仮定し、同一のモル
濃度で比較した。
ラメラ構造の生成
人工細胞間脂質を10mg採取し、糖水溶液を20μl添加し、80℃のウォーターバスで加熱
し、よく混合した。その後、10℃で超音波を10分間と80℃のウォーターバスでの加熱10分
間を4回繰り返すことでラメラ構造を生成させた。
偏光顕微鏡観察
偏光顕微鏡:γ=530nm,BX50, OLYMPUS、倍率:100倍、観察範囲:約220μm×164μm、画像解析ソ
フト:WinROOF, 三谷商事社製
結果
偏光顕微鏡観察画像を解析して、ラメラ液晶の面積を測定した。面積が1500μm
以上を◎、1000μm以上1500μm未満を○、1000μm未満を△として
、ラメラ液晶の再生効果を3段階で評価した。結果を表1に示す。また、リボースとラフ
ィノースの偏光顕微鏡画像を図1、2に示す。
単糖の中でラメラ構造再生効果が大きいのはグルコースであった。グルコースは表中の
他の単糖と比べてe−OH値(エクアトリアルOH基の数を溶液中に存在する種々のコン
ホメーションの割合から比例配分によって求めた値)が大きい。スクロース、メリビオー
ス、トレハロース(二糖類)、ラフィノース(三糖類)で比較すると、ラメラ構造再生効
果が大きいものから順番に並べるとラフィノース、トレハロース、メリビオース、スクロ
ースとなり、e−OHの大きさの順番と一致している。従って、e−OHの値が大きいほ
どラメラ構造再生効果が大きい。α−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンは分
子量が大きいので、分子内のOHのうちでラメラ構造に配向できるOHの比率が低下する
。そのために、同じモル濃度では、e−OHの値が大きいのにもかかわらず、二糖類、三
糖類と比べてラメラ構造再生効果が小さい。
[試験2]2.糖のラメラ構造再生試験
人工細胞間脂質を用いた評価方法を検討した。
試験方法
人工細胞間脂質を作成し、そこに糖水溶液を加えてラメラ構造を再生させた。偏光顕微鏡にて観察した画像を二値化してラメラ構造の面積を求め、糖の種類ごとの再生効果を評価した。
人工細胞間脂質
A セラミド(セラミドII、III、VI) 0.12g(各0.04g)
硫酸コレステロール 0.02g
水 0.25g
B コレステロール 0.08g
ステアリン酸 0.08g
AとBをそれぞれ80℃で融解させた後、混合し10℃で10分間の超音波処理を行った。再度80℃で融解、混合し、10℃で10分間の超音波処理を行った。

糖水溶液の条件
ラメラ構造を安定化させる機構として、ラメラ界面の安定化に構成単糖が持つe‐OH基の配向が寄与すると仮定し、同一の重量パーセント濃度で比較した。
ラメラ構造の生成
20%の糖水溶液を調整し、人工細胞間脂質60mgに15μlを添加し、糖の終濃度を1%とした。80℃のウォーターバスで加熱し、よく混合した。その後、10℃で超音波を10分間と80℃のウォーターバスでの加熱10分間を2回繰り返すことでラメラ構造を生成させた。
偏光顕微鏡観察
偏光顕微鏡:γ=530nm,BX50, OLYMPUS、倍率:200倍、観察範囲:約110μm×82μm、画像解析ソフト:WinROOF, 三谷商事社製
評価方法
人工細胞間脂質を2mg採取してカバーガラスで均一に広げ、偏光顕微鏡にて観察した。偏光顕微鏡観察画像中の30μm×30μm(約110μm×82μmの画像を2枚使用し、マルターゼクロス像以外の異物を避けて10ヶ所選択した)を解析して、ラメラ構造の面積を測定した。10ヶ所の面積の平均値をラメラ構造面積とした。
更に以下の式を用いてラメラ構造再生促進率を求めた。
ラメラ構造再生促進率(%)=100×[(糖のラメラ構造面積)−(糖無添加のラメラ構造面積)]/[糖無添加のラメラ構造面積]

その結果を表7に示す。
構成単糖当たりのe-OH基の数による比較を行ったところ、二糖類以上の多糖類において、ラメラ構造再生効果は構成単糖当たりのe-OH基の数に依存してはいなかった。これは二糖類以上の多糖類において糖の立体構造によってラメラ界面に与える影響が異なることを示していると考えられた。
糖無添加(図4)と比較してリボースを除く全ての糖についてラメラ構造の形成が促進され、その効果はラフィノース(図5)が最も優れ、続いてグルコースである。

[試験3]
3.乾燥環境下における水分量変化試験
試験方法
65℃に設定した乾燥機内で一晩乾燥させたラフィノースまたはグルコースを用いてそれぞれ5%の水溶液を調整した。細胞培養用ディッシュ(35mm2×10mm 、FALCON)の風体重量を測定し、水溶液を2ml加えてから再度、重量を測定、その重量差を水溶液の重量とした。このディッシュを室温50〜55℃、相対湿度28〜38%の比較的安定した環境下に置き、1、2、3、4時間後に重量を測定した。
結果
ラフィノースおよびグルコース水溶液の重量は3時間で半分まで減少した(図6)。両者に統計的有意差は認められなかった。
[試験4]
4. 乾燥環境下における表皮角化細胞の細胞致死抑制試験
試験方法
培養ヒト表皮角化細胞にラフィノースまたはグルコースを4%添加し、37℃で培養した。
培養30分後に培養上清を除去することで気相曝露(0〜60分)を行い37℃で培養することで、乾燥環境下においた。MTTアッセイ法により細胞生存率を求め、細胞致死抑制効果を評価した。結果を図7に示す。
結果
糖を添加しないとき、乾燥時間の増加に伴って表皮角化細胞の細胞生存率は低下した。ラフィノース添加培地で培養した細胞では、細胞生存率は約85%、グルコースでは約60%であり、ラフィノースによって乾燥による表皮角化細胞の障害を抑制された。
[試験5]
5. 乾燥荒れ肌のバリア機能回復試験
試験方法
健常肌の男女ボランティア9名を対象とし、アセトン/エーテル処理(1:1、10分×2回)により、前腕内側部に人工的な乾燥荒れ肌状態を作成した。荒れ肌部位にはラフィノース無配合およびラフィノース3%配合化粧水を6日間、それぞれ連用した。連用前、3日後、6日後に角層水分量(SKICON−200EX、I.B.S.社)、経皮水分蒸散量(2ch水分蒸散モニターAS-TW、アサヒバイオメッド社)を測定して肌のバリア機能の回復を評価した。なお、角層水分量は荒れ肌処理後の値を、経皮水分蒸散量の評価は処理前の値に対する変化量を指標とした。
結果
乾燥による荒れ肌状態に化粧水を連用すると肌の回復が促進された。角層水分量は2種の化粧水いずれについても同程度に増加し(図8 角層水分量)、経皮水分蒸散量はラフィノース3%配合化粧水を連用した場合、無配合化粧水と比較して有意に回復が促進された(図9 経皮水分蒸散量変化量)。
[試験6]
6. ラフィノースの刺激防御試験
試験方法
敏感肌男女14名を対象とし、ラフィノース無配合およびラフィノース3%配合化粧水を10日間、半顔ずつ連用した後、刺激感受性を比較した。刺激感受性の試験は1%乳酸を染み込ませた不織布を5分間左右に貼付し、被験者が30秒ごとに刺激の強さを7段階でスコアづけし(刺激スコア)、スコアの合計を比較した。
結果
ラフィノース3%配合化粧水連用前後の刺激スコア合計の差は無配合化粧水と比較して有意に低くなっており(図10)、平均値は11.5と16.6であった。これらの結果から外的刺激に対して防御力の低い敏感肌者において、ラフィノースの有用性が示唆された。
[試験2〜6の評価]
化粧品において主に保湿剤として用いられている糖は、そのものの水分保持能力に関する研究が多くなされているが、糖のバリア機能に関連する作用を確認した発明は少ない。本試験2〜6によって次のことを知見し、確認することができた。
人工角層細胞間脂質と水で構成されるラメラ構造の形成過程への糖の寄与を評価した結果、ラフィノースに優れたラメラ構造再生促進効果を認めた。乾燥荒れ肌状態に対してラフィノースを配合した化粧水を連用したとき、角層水分量の回復はラフィノース無配合と同程度にあった。一方、経皮水分蒸散量の回復はラフィノース配合品に有意な効果を認め、糖の中でもラフィノースが角層バリア機能の回復効果への寄与が高いことが示唆された。
また、乾燥環境下における表皮細胞の細胞生存率は、グルコースと比較して高い生存率を示しており、ラフィノースが角層のみならず、表皮における乾燥環境への防御効果においても有用であることを示唆している。このことはラフィノースを配合した化粧水を連用時の外的刺激に対する防御効果を裏付けていると考える。
以上の点から、特に、ラフィノースは乾燥によるバリア機能の低下した肌において有用な成分であることが確認できた。
[試験7]
7.グルコースとラフィノースを組み合わせて用いた場合のラメラ構造再生試験
試験方法
実施例1と同様の試験を行った。添加する糖をグルコースとラフィノースとし、その配
合比を変えて評価を行った。
結果
偏光顕微鏡観察画像を解析して、ラメラ液晶の面積を測定した。面積が2000μm
以上を◎、1500μm以上2000μm未満を○、1500μm未満を△として
、ラメラ液晶の再生効果を3段階で評価した。結果を表2に示す。
グルコースとラフィノースを濃度比で4:1〜1:4、モル濃度比で13:1〜1:1
.2の範囲内で組み合わせることにより、その範囲外で組み合わせて使用するよりも相乗
的にラメラ構造再生効果が大きくなることがわかった。
2週間連用試験による保湿効果
試験方法
グルコースとラフィノースを重量比で5:3の比率で含有する処方例1とグルコースを
含有するが、ラフィノースを含有しない比較例1を半顔ずつ二週間連用させた。また、グ
ルコースとラフィノースを重量比で1:4の比率で含有する処方例2とグルコースを含有
するが、ラフィノースを含有しない比較例2を半顔ずつ二週間連用させた。処方例1、比
較例1を用いた連用試験(女性90名)において、使用前後のキメの評価と使用後のアン
ケートを実施した。処方例2、比較例2を用いた連用試験(女性62名)においては、使
用後のアンケートのみ実施した。
処方を表3に示す。
処方例1、比較例1の半顔ずつ2週間連用試験における使用前後のキメの評価
2週間連用試験前後の被験者の左右の頬のレプリカを山田粧業社製スキンキャストで採
取した。
LED光源を仰角30°でレプリカに照射し、その陰影画像を実態顕微鏡(SZ-PT, OLY
MPUS社製)で観察し、デジタル画像を取得した。その画像を白黒2値化し、エッジ処理を
施し、皮溝で囲まれた部分の数(キメの数)を計数した。
2週間連用試験前後のキメの数の平均値を表4に示す。2週間連用試験後のキメの増加
数を図3に示す。処方例1、比較例1ともにキメの数が増加したが、処方例1の方が、キ
メの数の増加が大きい。グルコースとラフィノースを組み合わせて配合した処方例1はグ
ルコースのみ配合した比較例1よりも皮膚の角層細胞におけるラメラ構造を再生する効果
が大きく、肌状態が改善した結果、キメの数が増大したと考えられる。
処方例1、比較例1を半顔ずつ2週間連用した後のアンケート結果
以下の評価基準により、アンケートを実施した。

(肌なじみ)
1点:悪い
2点:やや悪い
3点:どちらともいえない
4点:やや良い
5点:良い
(しっとり感)
1点:しっとりしない
2点:あまりしっとりしない
3点:どちらともいえない
4点:ややしっとりした
5点:しっとりした
(ふっくら感)
1点:ふっくらしない
2点:あまりふっくらしない
3点:どちらともいえない
4点:ややふっくらした
5点:ふっくらした
(しっとり感の持続性)
1点:持続しない
2点:あまり持続しない
3点:どちらともいえない
4点:やや持続する
5点:持続する
(総合評価)
1点:悪い
2点:やや悪い
3点:どちらともいえない
4点:やや良い
5点:良い

アンケート結果を表5に示す。
グルコースとラフィノースを組み合わせて配合した処方例1はグルコースのみ配合した
比較例1よりも「肌なじみ」、「しっとり感」、「ふっくら感」、「しっとり感の持続性
」、「総合評価」のすべてにおいて優れていた。
処方例2、比較例2を半顔ずつ2週間連用した後のアンケート結果
前記処方例1、比較例1と同一の評価基準により、処方例2、比較例2を半顔ずつ2週間
連用した後にアンケートを実施した。
アンケート結果を表6に示す。
グルコースとラフィノースを組み合わせて配合した処方例2はグルコースのみ配合した
比較例2よりも「肌なじみ」、「しっとり感」、「ふっくら感」、「しっとり感の持続性
」、「総合評価」のすべてにおいて優れていた。
化粧水としての処方例を次に示す。

処方例3 化粧水
(成分) 配合量(質量%)
グルコース 2.0
トレハロース 2.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 10.0
カルボキシメチルデキストリンナトリウム 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
精製水 残余
乳液としての処方例を次に示す。

処方例4 乳液
(成分) 配合量(質量%)
グルコース 4.0
メリビオース 1.0
グリセリン 8.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
スクワラン 3.0
オリーブオイル 1.0
オクタン酸セチル 5.0
ステアリン酸 0.3
ポリジメチルシロキサン 0.5
ポリソルベート60 0.5
モノステアリン酸グリセリル 1.0
カルボキシビニルポリマー 0.1
水酸化カリウム 0.01
精製水 残余
リボース水溶液を添加したときのラメラ液晶再生を示す偏光顕微鏡写真 ラフィノース水溶液を添加したときのラメラ液晶再生を示す偏光顕微鏡写真 処方例1及び比較例1の2週間連用試験後のキメの増加を示すグラフ ラメラ構造の形成促進効果(A:糖無添加)を示す偏光顕微鏡写真 ラメラ構造の形成促進効果(B:ラフィノース1%添加)を示す偏光顕微鏡写真 乾燥環境下における水分量変化を示すグラフ 乾燥環境下における細胞致死抑制効果を示すグラフ 角層水分量を示すグラフ 経皮水分蒸散量変化量を示すグラフ モデル化粧水連用後の刺激スコアの比較するグラフ

Claims (6)

  1. グルコース及び/又はラフィノースを含有することを特徴とする皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再生剤。
  2. グルコースと少糖類を含有することを特徴とする皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再
    生剤。
  3. グルコースと少糖類の配合比率がモル濃度比で13:1〜1:1.2である請求項2に
    記載の皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再生剤。
  4. グルコースの配合量が0.1〜10質量%、少糖類の配合量が0.1〜10質量%であ
    る請求項2又は3に記載の皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再生剤。
  5. 少糖類がメリビオース、トレハロース、ラフィノースから選ばれる1以上の少糖である
    請求項2乃至4のいずれかに記載の皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再生剤。
  6. 請求項2乃至5のいずれかに記載の皮膚の角層細胞におけるラメラ構造再生剤を含有す
    る皮膚外用剤。
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