JP2007176821A - 粉末状リン脂質組成物 - Google Patents

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JP2007176821A JP2005374836A JP2005374836A JP2007176821A JP 2007176821 A JP2007176821 A JP 2007176821A JP 2005374836 A JP2005374836 A JP 2005374836A JP 2005374836 A JP2005374836 A JP 2005374836A JP 2007176821 A JP2007176821 A JP 2007176821A
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Abstract

【課題】容易に粒度の細かなリポソームを調製することができるリン脂質を含有する粉末組成物およびこれを用いた化粧料の提供。
【解決手段】乳化剤をリン脂質に対し0.1〜20添加し、凍結乾燥操作などにより粉末化することにより安定にリポソームを形成できる粉末を得る。
【効果】本発明に係わる粉末状組成物は水系へ分散して粒度の小さい安定したリポソームを得ることができる。これを用いて、保湿性に優れ、かつ安全性の高い化粧料をつくることができる。

Description

本発明は生理活性成分含有の粉末状リン脂質組成物およびそれを用いた分散安定性に優れたリポソーム組成物および化粧料に関する。
生理活性成分の酸化安定性の改善、分散安定性をはかる目的でリン脂質を用いたリポソームに生理活性成分を内包させることが行われている。そしてリン脂質は皮膚などへの刺激も少なく、保湿剤としての機能も高いので、化粧料等に好適に用いられている。
しかしながら、融点が高かったり、結晶性の高い生理活性成分、例えばセラミドなどをリポソームに内包させても長期保存すると白濁したり、分離したりして経時安定性が必ずしも良いものでなかった。
この出願の発明に関する先行技術文献情報としては次のものがある。
特開平3−181491 特開平10−130124 特開平7−196435 特願2003−194942
分散性の優れた生理活性成分含有の粉末性リン脂質粉末組成物およびこれを用いたリポソーム組成物、化粧料の提供。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、リン脂質と生理活性成分および乳化剤を均一に溶解後、乾燥させた粉末状リン脂質組成物が分散性の優れたリポソーム組成物を容易に得られることを見出し、本発明を完成した。即ち本発明は、少なくとも次の成分
a)ヨウ素価が10以下のリン脂質(但しリゾリン脂質は除く)
b)乳化剤
c)生理活性成分
を含有し、a:bが重量比で100:0.1〜20であることを特徴とする粉末状リン脂質組成物およびこれらを用いたリポソーム組成物ならびにこれを用いた化粧料を提供するものである。
本発明に係わる粉末状リン脂質組成物は水性媒体に分散させると、微粒子の分散安定性に優れたリポソーム組成物が得られ、これを用いて、生理活性効果の優れ、かつ安全性の高い化粧料をつくることができる。
本発明に用いるヨウ素価が10以下のリン脂質とは、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ホスファチジン酸等のリン脂質類(ただしリゾリン脂質類は除く)の脂肪酸基が主として飽和の脂肪酸基であるリン脂質である。これらのものとしては水素添加大豆レシチン、水素添加卵黄レシチン等の水素添加レシチン、ジパルミトイルフォスファチジルコリンなどがあげられる。
本発明の乳化剤としては、リゾリン脂質、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルソルビタン脂肪酸部分エステル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルポリグリコシド等の非イオン界面活性剤;アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、短鎖ポリオキシエチレンアルキルアミン及びその塩または四級塩、塩化ベンザルコニウム等の陽イオン性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体等の高分子界面活性剤;等を例示することができる。
本発明のリゾリン脂質は2つの脂肪酸鎖を含むグリセロリン脂質とは異なり、そのうちのひとつの脂肪酸鎖がとれたものであり、リゾホスファチジルコリン、リゾホスファチジルエタノールアミン、リゾホスファチジルイノシトールなどの単一あるいは複数のリゾリン脂質からなるものをあげることができる。リゾ大豆レシチン、リゾ水素添加大豆レシチン、リゾ卵黄レシチン、水素添加リゾ卵黄レシチン、ひまわりリゾリン脂質、水素添加ひまわりリゾリン脂質、紅花リゾリン脂質、水素添加紅花リゾリン脂質などを例示でき、特にリゾ水素添加大豆レシチンが好ましい。これらのリゾリン脂質はリン脂質にホスホリパーゼを作用させて得ることもできるし、有機合成にてもつくることができ、あるいは、天然物中に含まれるものを抽出あるいはそのまま使用することもできる。市販のものを用いてもよい。
本発明の粉末状リン脂質の組成はa:bが重量比で100:0.1〜20である。さらに好ましくはa:bが重量比で100:1〜20である。a:bが重量比で100:0.1以下のものではリポソーム化させると、粒子径の大きい多層ラメラ構造のベシクルができ、特に内包する生理活性成分の融点が高かったり、結晶性のものでは経時安定性が悪く白濁したり、分離沈降したりする。またa:bが重量比で100:20以上のものではリン脂質の水溶化を生じたり、あるいはベシクルの膜質が柔らかくなりすぎて凝集がおこりやすくなり、やはり安定性の悪いリポソーム組成物になる。
本発明の生理活性成分としては化粧料等に利用される生理活性成分を用いることができ、特に融点が高かったり、結晶性のものに対する効果は大きい。このようなものとして、セラミド類、例えばセラミド1,セラミド2,セラミド3,セラミド4、疑似セラミドなどを、ユビキノン類、例えばQ8、Q10、Q12などを、アスコルビン酸誘導体、例えばアスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド、アスコルビン酸エステル等を例示できる。これらのうちセラミド2,セラミド3,ユビキノンQ10、アスコルビン酸リン酸マグネシウムなどが好ましい。
生理活性成分としてはリン脂質に対して0.01〜40重量%程度用いることができるが、安定性を考慮すると20重量%以下、さらに好ましくは0.1〜10重量%である。
本発明の粉末状リン脂質組成物には上記のもの以外にリポソームの安定性をよくするものとしてコレステロール、フィトステロールなどのステロール類やシクロデキストリン、デンプン、グリセロール、1,3ブチレングリコール、プロピレングリコールなどの多価アルコール類、アルキルアミン類などのイオン性付与剤などを添加することができる。
本発明の粉末状リン脂質組成物はa)ヨウ素価が10以下のリン脂質(但しリゾリン脂質は除く)、b)乳化剤、c)生理活性成分およびその他成分を溶媒などに均一に分散溶解させ、クラックス法、凍結乾燥、スプレードライなどの方法で乾燥してつくることができる。乾燥方法としては熱をかけずに製造することができる凍結乾燥がもっとも好ましい。
本発明のリポソーム組成物は本発明の粉末状リン脂質組成物を水性媒体に分散することにより得られる。分散方法としては粉末状リン脂質組成物を水性媒体に加え、超音波処理後、高圧ホモジナイザーによる分散などの周知のリポソーム化方法を用いることもできるが、IKA ULTRATURRAX T−50(IKAジャパン株式会社製)などの比較的機械力の低い分散機を用いても粒子径200nmの微粒子ベシクルが得られる。
本発明の粉末状組成物およびそれを用いたリポソーム組成物、並びに化粧料には必要に応じて通常化粧料に配合される添加成分、例えば油脂類、アルコール類、保湿剤、増粘剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、キレート剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、美白剤、溶剤、角質剥離・溶解剤、鎮痒剤、消炎剤、制汗剤、清涼剤、還元剤、抗ヒスタミン剤、収れん剤、刺激剤、育毛用薬剤、高分子粉体、ヒドロキシ酸、ビタミン類及びその誘導体類、糖類及びその誘導体類、有機酸類、酵素類、核酸類、ホルモン類、無機鉱物類、香料、色素等を配合することができる。
これらの添加成分を例示すると、油脂類としては、例えばセタノール、ミリスチルアル
コール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステア
リルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミル
アルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−
オクチルドデカノール等の高級アルコール類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸
、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコ
サヘキサエン酸、イコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソペンタデカン酸
、長鎖分岐脂肪酸等の高級脂肪酸類及びそのアルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウ
ム塩、亜鉛塩、カリウム塩等の金属石けん類、及びアミド等の含窒素誘導体類;流動パラ
フィン、スクワラン、スクワレン、ワセリン、固型パラフィン、セレシン、マイクロクリ
スタリンワックス等の炭化水素類;サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、
ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイ
ナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ
油、硬化ヒマシ油等の植物油類;カカオ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パーム油、パーム
核油等の植物脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類
;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物性ロウ類;
ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類;液状ラノリン、
還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリ
ン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリンアル
コール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;
コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、
フィトステロール等のステロール類;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステア
リン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N−ラ
ウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラ
ウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−
L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、12−ヒドロキシステ
アリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂
肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリ
ル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α−ヒドロキ
シ脂肪酸コレステリル等のステロールエステル類、オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸
エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロ
ピル、イソノナン酸イソトリデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等の低級アルコール脂
肪酸エステル類;ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイ
ル、オレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン
酸ヘキシルデシル、コハク酸ジオクチル等の高級アルコール脂肪酸エステル類;乳酸セチ
ル、リンゴ酸ジイソステアリル等の高級アルコールオキシ酸エステル類;トリオレイン酸
グリセリド、トリイソステアリン酸グリセリド、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリ
ド、ジオレイン酸プロピレングリコール等の多価アルコール脂肪酸エステル類;シリコー
ン樹脂、メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキ
サン、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、有機変性ポリシロキサン、環状ジメチル
シロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン等のシ
リコーン誘導体類;パーフルオロポリエーテル等が挙げられる。
保湿剤としては、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール、3−
メチル−1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、ヒアルロン酸ナトリウム、クエ
ン酸塩、尿素、乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウ
リン、ゴマリグナン配糖体、ベタイン、コンドロイチン硫酸、グルタチオン、ポリエチレ
ングリコール、ソルビトール、カルビトール、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カ
ルボン酸ナトリウム、アルブミン、トリメチルグリシン;コラーゲン、ゼラチン、エラス
チン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、コン
キオリン分解ペプチド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解
ペプチド、カゼイン分解ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体;アルギニン、セリ
ン、グリシン、スレオニン、グルタミン酸、システイン、メチオニン、ロイシン、トリプ
トファン等のアミノ酸類;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマ
メリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス等の動物・植
物抽出成分等を例示することができる。
増粘剤としてはグアーガム、クインスシードガム、キサンタンガム、カラギーナン、ア
ルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリ
ル酸・メタアクリル酸エステル共重合体、ポリビニルピロリドン、両性メタクリル酸エス
テル共重合体、カチオン化セルロース、ニトロセルロース等の高分子化合物類等を例示す
ることができる。
酸化防止剤としては、BHT、BHA、没食子酸プロピル、ビタミンE(トコフェロー
ル)および/またはその誘導体、ビタミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導
体等を例示することができる。
防腐剤としては、フェノール類、安息香酸及びその塩類、ハロゲン化ビスフェノール類
、酸アミド類、四級アンモニウム塩類等を例示することができる。
殺菌剤としては、トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、
塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヒノキチオール、フェノール、
イソプロピルフェノール、感光素類等を例示することができる。
キレート剤としては、エデト酸塩、シュウ酸ナトリウム等を例示することができる。
pH調整剤としては、クエン酸、コハク酸、塩酸、リン酸、亜リン酸、硫酸、エタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア水、水酸化ナトリウ
ム、塩化カルシウム等を例示することができる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメト
キシ桂皮酸誘導体、サルチル酸誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−ter
t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メチル、ルチン及びその誘導体等を例
示することができる。
美白剤としては、アルブチン、アスコルビン酸及びその誘導体、L−アスコルビン酸−
2−リン酸エステルマグネシウム塩、コウジ酸、グルタチオン,エラグ酸、プラセンタエ
キス、オリザノール、ブチルレゾルシノール、カモミラエキス、等を例示することができ
る。
溶剤類としては、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類;アセトン、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、トルエン等を例示することができる。
角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキ
シン等を例示することができる。
鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェラミン、カンファー
等を例示することができる。
消炎剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グアイアズレン、酢酸ヒドロコー
チゾン、プレドニゾン等を例示することができる。
制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラ
フェノールスルホン酸亜鉛等を例示することができる。
清涼剤としては、メントール、サリチル酸メチル等を例示することができる。
還元剤としては、チオグリコール酸、システイン等を例示することができる。
抗ヒスタミン剤としては、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリ
チルレチン酸誘導体等を例示することができる。
収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン
酸等を例示することができる。
刺激剤としては、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、ニコチ
ン酸ベンジル等を例示することができる。
育毛用薬剤としては、センブリエキス、セファランチン、ビタミンE及びその誘導体、
γ−オリザノール、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチ
ン酸ベンジルエステル、アラントイン、感光素301、感光素401等を例示することが
できる。
高分子粉体としては、デンプン、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル
酸メチル、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末等を例示する
ことができる。
α−ヒドロキシ酸類及びその誘導体類としては、乳酸、グリコール酸、フルーツ酸、ヒ
ドロキシカプリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリ
ル等を例示することができる。
ビタミン類及びその誘導体類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタ
ミンE、パントテン酸、ビオチン、ユビキノン等のビタミン類;ステアリン酸アスコルビ
ル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸ナトリウ
ム、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェ
ルラ酸トコフェロール等のビタミン誘導体類を例示することができる。
糖類及びその誘導体類としては、β−グルカン、キチン、キトサン、グルコース、トレ
ハロース、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン等の糖類及びそ
の誘導体を例示することができる。
有機酸類としては、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、アビエチン酸、酒石酸等を例示す
ることができる。
酵素類としては、塩化リゾチーム、ケラチナーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテ
アーゼ等を例示することができる。
核酸類としては、アデノシン三リン酸二ナトリウム等を例示することができる。
ホルモン類としては、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、コ
ルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等を例示することができる。
無機鉱物類としては、モンモリロナイト、セリサイト、カオリナイト、カオリン、シリ
カ、煙霧シリカ等を例示することができる。
香料としては、シトラール、β−イオノン、ベンジルベンゾエート、インドール、オイ
ゲノール、オーランチオール、ゲラニオール、リラール、ダマスコン、ベンジルアセテー
ト、ジャスミンラクトン、ガラクソリッド、精油等が例示することができる。
色素としては、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒
酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタン、魚鱗箔
、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体等の無機顔料;
β−カロチン、カルサミン、ルチン、コチニール、クロロフィル等の天然色素;染料、レ
ーキ、有機顔料等の有機合成色素類等を例示することができる。
その他公知の化粧料、医薬品、食品等成分などに使用される成分を本発明の効果を損な
わない範囲において、適宜配合することができる。
本発明の粉末状リン脂質組成物をもちいた化粧料は通常の方法に従って製造することができ、その剤型としては粉末を水、乳液などに使用時に溶解させてもちいる1剤型要時調製タイプや乳液もセットされた2剤型要時調製タイプの化粧料、水スポンジで塗布するコンパウンド、あるいはO/W型エマルジョン、W/O型エマルジョン、ローションなどを例示できる。これらの化粧料には基礎化粧料、メーキャップ化粧品、毛髪用化粧品、芳香化粧品、ボディ化粧品、軟膏剤等が包含される。
以下に代表的な実施例を示すが、これらのみに制限されるものではない。
調製1 コエンザイムQ10含有リン脂質粉末の調製
水素添加大豆レシチン10g(日本精化(株)製、PC90H)と日本薬局方コレステロール(日本精化(株)製)1gとリゾリン脂質(日本精化(株)製、LPC70H)1gおよびコエンザイムQ10(日清ファルマ(株)製)からなる特許1950304の方法に基づいて調製した混合脂質を調製した。
調製2 セラミド2含有リン脂質粉末の調製
水素添加大豆レシチン10g(日本精化(株)製、PC70H)と日本薬局方コレステロール(日本精化(株)製)1gとリゾリン脂質0.1g(日本精化(株)製、LPC70H)およびセラミド2(高砂香料(株)製)1gおよびモノイソステアリン酸デカグリセリル(日光ケミカルズ(株)製)をターシャルブタノールに溶解させ凍結した後、凍結乾燥機FLEXI DRY FD-1-84A-D(FTS SYSTEMS INC.製)を用いて乾燥物を得た。凍結乾燥して表記混合粉末を得た。
調製3 L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩含有リン脂質粉末の調製
L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩(NIKKOL VC−PMG、日光ケミカルズ(株)製)10gを水200gにゆっくり加えた後、完全に溶解するまで約2時間撹拌を継続した。次に水素添加大豆レシチン10g(日本精化(株)製、PC70H)と日本薬局方コレステロール(日本精化(株)製)2.4g、水素添加リゾリン脂質(日本精化(株)製、LPC70H)0.5gからなる特許1950304の方法に基づいて調製した混合脂質を加え50℃でホモミキサー(特殊機械(株)製)で20分乳化した。得られた懸濁液を凍結した後、凍結乾燥機FLEXI DRY FD-1-84A-D(FTS SYSTEMS INC.製)を用いて乾燥物を得た。
実施例1 コエンザイムQ10含有リポソームローションの調製
調製1で得られた粉末 1.0g
グリセリン 5.0g
1,3−ブチレングリコール 5.0g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05g
メチルパラベン 0.1g
フェノキシエタノール 0.1g
精製水 88.65g

グリセリン、1,3−ブチレングリコール、メチルパラベン、フェノキシエタノール、精製水、ヒアルロン酸ナトリウムを均一に混合し60℃に加温し、調製1で得られた粉末を加え、IKA ULTRATURRAX T−50(IKAジャパン株式会社製)を用い8,000rpmで15分間攪拌した。室温まで冷却してコエンザイムQ10含有リポソームローションを得た。得られたローションを凍結しレプリカを作成して電子顕微鏡で観察したところ、60〜200nmのリポソームが確認できた。このローションを40℃で3ヶ月間静置した後も沈殿の発生は認められず、安定な分散状態を保持していた。
実施例2 セラミド2含有リポソームローションの調製
調製2で得られた粉末 1.0g
グリセリン 5.0g
1,3−ブチレングリコール 5.0g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05g
メチルパラベン 0.1g
フェノキシエタノール 0.1g
精製水 88.65g

グリセリン、1,3−ブチレングリコール、メチルパラベン、フェノキシエタノール、精製水、ヒアルロン酸ナトリウムを均一に混合し60℃に加温し、調製1で得られた粉末を加え、IKA ULTRATURRAX T−50(IKAジャパン株式会社製)を用い8,000rpmで15分間攪拌した。室温まで冷却してセラミド2含有リポソームローションを得た。
得られたローションを200倍希釈して、ZETA SIZER Nano−ZS(MALVERN製)を用いリポソームの平均粒度を測定した。平均粒度142nmのリポソームが得られていた。このローションを40℃で3ヶ月間静置した後も沈殿の発生は認められず、安定な分散状態を保持していた。
実施例3 2剤型ローション
1剤)L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩含有リン脂質粉末
0.05g
2剤)
グリセリン 5.0g
1,3−ブチレングリコール 12.0g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1g
香料 0.1g
精製水 82.3g

均一に溶解した2剤液1gと1剤の化粧料添加剤0.03gを手のひらに取り、指先で数秒間混ぜ合わせた後、顔に塗布した。1剤は速やかに溶解しており、混ぜ合わせたローションは伸びのよいさらっとした軽い使用感の良好なものであった。塗布後肌はしっとりした。
実施例4 エモリエントクリーム
1)YOFCO MAC(マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル
日本精化製) 5.0g
2)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 7.0g
3)スクワラン 10.0g
4)ステアリン酸 3.0g
5)セタノール 5.0g
6)ソルビタンモノオレイン酸エステル 2.0g
7)POE(20)セチルアルコールエーテル 3.0g
8)1,3−ブチレングリコール 5.0g
9)トリエタノールアミン 1.0g
10)香料 0.1g
11)防腐剤 0.1g
12)実施例2で得られたセラミド含有リポソームローション 58.8g

8−12を精製水に溶解し70℃に加温する(水相)。1−7の成分を混合し、70℃で溶解する(油相)。水相を撹拌しながら徐々に油相を加えた後、乳化機で均一に乳化し、室
温まで冷却してクリームを得た。
本発明に係わる粉末状組成物は水系へ分散して粒度の小さい安定したリポソームを得ることができる。これを用いて、保湿性に優れ、かつ安全性の高い化粧料をつくることができる。

Claims (7)

  1. 少なくとも次の成分
    a)ヨウ素価が10以下のリン脂質(但しリゾリン脂質は除く)
    b)乳化剤
    c)生理活性成分
    を含有し、a:bが重量比で100:0.1〜20であることを特徴とする粉末状リン脂質組成物。
  2. 生理活性成分がユビキノン、セラミド、アスコルビン酸誘導体から選ばれる少なくとも1種以上である請求項1に記載の粉末状リン脂質組成物。
  3. 乳化剤が、リゾリン脂質である請求項1に記載の粉末状リン脂質組成物。
  4. 成分a、b、cを溶媒に均一に溶解後、乾燥して得られる請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の粉末状リン脂質組成物。
  5. 乾燥方法が凍結乾燥法である請求項4に記載の粉末状リン脂質組成物。
  6. 請求項1乃至5に記載の粉末状リン脂質組成物を水性媒体に分散して得られる平均粒子径が200nm以下であるリポソーム組成物。
  7. 請求項1乃至6の組成物を含有する化粧料。
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