JP6207184B2 - 化粧料及び皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料及び皮膚外用剤に関するものである。更に詳しくは、グリセリン、及び平均重合度2〜10のポリグリセリンの一種又は二種以上を含有する角層水分量を上昇させる化粧料及び皮膚外用剤に関するものである。
化粧料や皮膚外用剤には、角層に十分な水分を保持させ、しっとり感を付与する目的で保湿剤が含有される。一般に用いられている保湿剤としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコールが挙げられ、これらは単独あるいは組み合わせて用いられている。しかしながら、これらの多価アルコールは、少量では角層水分量を上昇させることができず、また多量に含有させると塗布時に肌なじみが悪くなり、べたつきやぬるつきが生じるといった問題があった。
特許文献1には、多価アルコールとヒアルロン酸ナトリウムの併用が提案されている。また、特許文献2には、多価アルコールとユビキノンの併用が提案されている。これらを含有させることで、多価アルコールの含有量を減らし、保湿効果を発揮しつつ、塗布時の肌なじみの悪さ、べたつき、ぬるつきを改善することができる。しかしながら、ヒアルロン酸ナトリウムは高価であり、少量しか添加できないため、十分な保湿効果を得ることができない問題があった。また、ユビキノンはユビキノン由来の臭気のために含有させた化粧料の使用感が悪くなる問題があった。
以上の事から、べたつきがなく、角層水分量を上昇させる効果が高く、保湿性が良好な化粧料及び皮膚外用剤の開発が求められていた。
特開2002−179522号公報 特開2004−99564号公報
本発明が解決しようとする課題は、べたつきがなく、角層水分量を上昇させる効果の高い、保湿性が良好な化粧料及び皮膚外用剤を提供することである。
本発明者らは、上記問題を解決するため鋭意検討した結果、グリセリン、及び平均重合度2〜10のポリグリセリンの一種又は二種以上を含有する化粧料及び皮膚外用剤が上記課題を解決し得ることを見出だし、本発明を完成するに至った。
本発明により、べたつきがなく、角層水分量を上昇させる効果の高い、保湿性が良好な化粧料及び皮膚外用剤を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の化粧料及び皮膚外用剤は、(A)グリセリン、及び(B)平均重合度2〜10のポリグリセリンの一種又は二種以上を含有する。
本発明で使用する(B)平均重合度2〜10のポリグリセリンは、化粧品原料であれば特に限定はなく、例えばグリセリンを原料とし、脱水縮合反応し得たポリグリセリン、例えばジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリンのことを指し、これらの一種又は二種以上を用いる。
本発明で使用するポリグリセリンは、平均重合度が2〜10のポリグリセリンがよい。平均重合度が2未満および10を超えると、べたつきが生じ、官能面上において好ましくない。
ここで言うポリグリセリンの平均重合度(n)は、水酸基価から算出される値であり、一般式2及び一般式3から算出される。
(式2)分子量=74n+18
(式3)水酸基価=56110(n+2)/分子量
水酸基価とは、エステル化物中に含まれる水酸基数の大小の指数となる数値であり、1gのエステル化物に含まれる遊離のヒドロキシル基をアセチル化する為に必要な酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム数を指し、社団法人日本油化学会編纂「日本油化学会制定、基準油脂分析試験法(I)1996年度版」に準じて算出される。
本発明では、(A)及び(B)の合計含有量が5.0質量%〜30質量%の範囲であるのが好ましく、より好ましくは6.0質量%〜20質量%である。5.0質量%未満では、角層水分量を十分に上昇させることが出来ない。30.0質量%を超えて配合すると、べたつきやぬるつきが生じ、官能面上において好ましくない。
本発明で使用する(A)と(B)の質量比((A)/(B))は、3〜500が好ましく、より好ましくは3〜250、さらに好ましくは3〜100である。当該範囲内であると、肌なじみやしっとり感が良好で、べたつきやぬるつき、きしみ感が生じない。
本発明では、(A)グリセリンを5.0質量%〜25.0質量%の範囲で含有するのが好ましく、より好ましくは6.0質量%〜20質量%である。5.0質量%以上では、角層水分量を十分に上昇させることが出来る。25.0質量%以下では、よりべたつきやぬるつきがなく、官能面上において好ましい。
本発明では、(B)平均重合度が2〜10のポリグリセリンを0.01質量%〜7.5質量%の範囲で含有するのが好ましい。0.01質量%以上では、肌なじみがよく、きしみ感がなく、官能面上において好ましい。7.5質量%以下では、よりべたつきやぬるつきがなく、官能面上において好ましい。
本発明の化粧料としては、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、クレンジングリキット、洗顔クリーム、洗顔フォーム、マッサージクリーム、コールドクリーム、スキンクリーム、スキンジェル、乳液、化粧水、パック、美容液、アフターシェービングローション等のスキンケア化粧料、日焼け止め料、ボディシャンプー、石鹸、ボディローション、ボディクリーム、浴用剤、ハンドクリーム等のボディケア化粧品、ファンデーション、化粧下地、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、ほほ紅、おしろい、眉墨等のメイク化粧料、ヘアシャンプー、ヘアリンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアリキッド、ヘアトニック、ヘアローション、ヘアクリーム、染毛料、整髪料等の毛髪化粧料等、また、皮膚外用剤としては、各種軟膏等が挙げられる。
本発明の化粧料及び皮膚外用剤には必要に応じて水及び通常化粧料に配合される添加成分、例えば油性基剤、界面活性剤、アルコール類、保湿剤、高分子・増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、キレート剤、pH調整剤・酸・アルカリ、紫外線吸収剤、美白剤、溶剤、角質剥離・溶解剤、鎮痒剤、消炎剤、制汗剤、清涼剤、還元剤・酸化剤、高分子粉体、ビタミン類及びその誘導体類、糖類及びその誘導体類、有機酸類、無機粉体類、香料、色素、顔料等を配合することができる。
これらの添加成分を例示すると、油性基剤としては、例えば高級アルコール類としてセタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ダイマージオール等が挙げられる。またラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソヘンイコサン酸、長鎖分岐脂肪酸、ダイマー酸、水素添加ダイマー酸等の脂肪酸類及びそのアルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリウム塩等の金属石けん類、及びアミド等の含窒素誘導体類;流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ポリブテン、スクワラン、スクワレン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素類;キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、もくろう、みつろう、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等のワックス類;ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティーツリー油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、落花生油、コメヌカ油、カカオ脂、シア脂、水素添加ヤシ油、水素添加ヒマシ油、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物油脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類;鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類;液状ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ホスファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類;コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロール等のステロール類;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロールエステル類;オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピル、コハク酸ジオクチル等の低級アルコール脂肪酸エステル類;ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、パルミチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オクタン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオデカン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、エルカ酸オクチルドデシル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油等の高級アルコール脂肪酸エステル類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油等のオキシ酸エステル類;トリオクタン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、水素添加ロジングリセリル(水素添加エステルガム)、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジオレイン酸プロピレングリコール、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、水素添加ロジンペンタエリスリチル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ノナイソステアリン酸ポリグリセリル−10、デカ(エルカ酸/イソステアリン酸/リシノレイン酸)ポリグリセリル−8等の多価アルコール脂肪酸エステル類;ダイマージリノール酸ジイソプロピル、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、ダイマージリノール酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシアルキルダイマージリノレイルエーテル等のダイマー酸若しくはダイマージオールの誘導体;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、パルミチン酸モノエタノールアミド、パルミチン酸ジエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド類等;低粘度ジメチルポリシロキサン、高粘度ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルシロキサン(デカメチルシクロペンタシロキサン)、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノプロピルジメチコン及びアモジメチコン等のアミノ変性ポリシロキサン、カチオン変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリグリセリン変性ポリシロキサン、糖変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類等が挙げられる。
界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪酸アミン硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルリン酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルソルビタン脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルポリグリコシド、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤;アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、アルキルトリメチルアンモニウムブロミド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、エチル硫酸長鎖分岐脂肪酸(12〜31)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、短鎖ポリオキシエチレンアルキルアミン及びその塩または四級塩、塩化ベンザルコニウム等の陽イオン性界面活性剤;脂肪酸アミドアミン及びその塩;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体等の高分子界面活性剤等を例示することができる。
保湿剤としては、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、DPG、1,2−アルカンジオール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸塩、尿素、乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、ベタイン、コンドロイチン硫酸、グルタチオン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、カルビトール、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、アルブミン、トリメチルグリシン;コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体;アルギニン、セリン、グリシン、スレオニン、グルタミン酸、システイン、メチオニン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス等の動物・植物抽出成分、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質等のセラミド類を例示することができる。
高分子・増粘剤・ゲル化剤としては、グアーガム、ローカストビーンガム、クィーンスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、タラガム、タマリンド、ファーセレラン、カラヤガム、トロロアオイ、キャラガム、トラガントガム、ペクチン、アルギン酸及びその塩、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸及びその塩、ザンサンガム、プルラン、ジェランガム、キチン、キトサン、寒天、コンドロイチン硫酸塩、カゼイン、ゼラチン、アルブミン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びその塩、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カチオン化セルロース、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン共重合体、ポリ酢酸ビニル部分けん化物、マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸エステル共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸及びその塩、アクリル酸・メタクリル酸エステル共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、アクリル酸・ジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、アクリル酸・カチオン化メタアクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・カチオン化メタクリル酸アミド共重合体、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体、カチオン化グアーガム、ニトロセルロース;12−ヒドロキシステアリン酸及びその塩、デキストリン脂肪酸エステル、無水ケイ酸、金属石鹸、有機変性粘土鉱物、ショ糖脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル等を例示することができる。
酸化防止剤としては、BHT、BHA、没食子酸プロピル、ビタミンE(トコフェロール)および/またはその誘導体、ビタミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導体、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩等を例示することができる。防腐剤としては、フェノール類、フェノキシエタノール、ヒドロキシ安息香酸及びその塩類、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類等を例示することができる。殺菌剤としては、トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヒノキチオール、フェノール、イソプロピルフェノール、感光素類等を例示することができる。キレート剤としては、エデト酸塩、フィチン酸、ホスホン酸類、シュウ酸ナトリウム、ポリアミノ酸類等を例示することができる。pH調整剤・酸・アルカリとしては、クエン酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、酢酸、塩酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、炭酸グアニジン等を例示することができる。
紫外線吸収剤としては、オキシベンゾン等のベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシケイヒ酸誘導体、サリチル酸誘導体、フェルラ酸及びその誘導体、ウロカニン酸及びウロカニン酸エチル等の誘導体、ブチルメトキシベンゾイルメタン、オクチルトリアゾン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メチル、ルチン及びその誘導体等を例示することができる。美白剤としては、アルブチン、アスコルビン酸、アスコルビン酸グルコシド、アスコルビン酸リン酸エステル塩、アスコルビン酸分岐脂肪酸エステル、アスコルビン酸アルキルエーテル等のアスコルビン酸誘導体、コウジ酸、グルタチオン,エラグ酸、プラセンタエキス、オリザノール、ブチルレゾルシノール、カモミラエキス等植物エキスを例示することができる。
溶剤類としては、エタノール、2−プロパノール等の低級アルコール類;アセトン、酢酸エチル、エチレングリコールモノエチルエーテル、トルエン等を例示することができる。
角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシン等を例示することができる。鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、カンファー等を例示することができる。消炎剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グアイアズレン、酢酸ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン等を例示することができる。制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛等を例示することができる。清涼剤としては、メントール、サリチル酸メチル等を例示することができる。抗ヒスタミン剤としては、塩酸ジフェヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルレチン酸誘導体等を例示することができる。収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等を例示することができる。刺激剤としては、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、ニコチン酸ベンジル等を例示することができる。育毛用薬剤・血行促進剤としては、センブリエキス、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ等の植物エキス・チンキ類;セファランチン、ビタミンE及びその誘導体、γ−オリザノール、ニコチン酸及びニコチン酸ベンジルエステル等の誘導体、アラントイン、感光素301、感光素401、ペンタデカン酸モノグリセリド、フラバノノール誘導体、ミノキシジル等を例示することができる。
還元剤としては、チオグリコール酸、システイン、システアミン等を例示することができる。酸化剤としては、過酸化水素水、過硫酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム等を例示できる。
高分子粉体としては、デンプン、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末等、及び、これらの表明処理粉体を例示することができる。
α−ヒドロキシ酸類及びその誘導体類としては、乳酸、グリコール酸、フルーツ酸、ヒドロキシカプリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等を例示することができる。
ビタミン類及びその誘導体類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類;ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、アスコルビン酸ナトリウム、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェルラ酸トコフェロール等のビタミン誘導体類を例示することができる。
糖類及びその誘導体類としては、シクロデキストリン、β−グルカン、キチン、キトサン、グルコース、トレハロース、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等を例示することができる。有機酸類としては、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、アビエチン酸、酒石酸等を例示することができる。
酵素類としては、塩化リゾチーム、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等を例示することができる。核酸類としては、アデノシン三リン酸二ナトリウム等を例示することができる。ホルモン類としては、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン等を例示することができる。
無機粉体類としては、マイカ、タルク、カオリン、モンモリロナイト、セリサイト、カオリナイト、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体、金、アルミニウム等の無機粉体及びこれらを表明処理により疎水化した粉体等を例示することができる。
香料としては、リモネン、リナノール、シトラール、β−イオノン、ベンジルベンゾエート、インドール、オイゲノール、オーランチオール、ゲラニオール、リラール、ダマスコン、ベンジルアセテート、ジャスミンラクトン、ガラクソリッド、精油等が例示することができる。
色素としては、β−カロチン、カルサミン、ルチン、コチニール、クロロフィル等の天然色素;法定色素、塩基染料、レーキ、有機顔料;p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、m−フェニレンジアミン、o−,m−,若しくはp−アミノフェノール、レゾルシン等の酸化染料中間体等を例示することができる。
その他公知の化粧料、医薬品、食品等成分などに使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲において、適宜配合することができる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、以下に示す含有量は全て質量%である。
実施例1〜23及び比較例1〜20の化粧料を常法にて調製し、以下の評価項目について評価した。
(角層水分量の測定)
20名の健常女性パネラーの角層水分量を測定した。各試料0.03gを前腕内側部4×4cmの範囲に均一に塗布し、角層水分計(CORNEOMETER CM825、Courage+Khazaka社)にて塗布直前と塗布1時間後の角層水分量を測定し、塗布1時間後の角層水分量(k2)と塗布直前の角層水分量(k1)の比(k2/k1)を算出した。20名の平均点を算出し、以下の基準により評価した。その結果を表1〜5に示す。
◎:1.5以上
○:1.4以上〜1.5未満
△:1.3以上〜1.4未満
×:1.3未満
(官能評価)
20名の健常女性パネラーにより、官能評価した。各試料を使用させ、「べたつきのなさ」、「ぬるつきのなさ」、「肌なじみの良さ」、「きしみ感のなさ」、「さっぱり感」及び「しっとり感」の各項目について各評価項目を5点満点として評価した。20名の平均点を算出し、以下の基準により評価した。その結果を表1〜5に示す。
◎:4.5点以上(非常に良好である)
○:4.0点以上、4.5点未満(良好である)
△:3.0点以上、4.0点未満(やや悪い)
×:3.0点未満(悪い)
Figure 0006207184
表1に示したとおり、実施例1〜5の化粧料は、(A)グリセリン、及び(B)平均重合度2〜10のポリグリセリンを本発明の質量比で含有することにより、角層水分量を上昇させる効果が高く、べたつきやぬるつきがなく、肌なじみが良好であった。これに対し、比較例1、2の化粧料は、べたつきやぬるつきが生じ、肌なじみが悪いものであった。
Figure 0006207184
表2に示したとおり、実施例6〜9の化粧料は、べたつきやぬるつき、きしみ感がなく、肌なじみが良好で、さっぱり感である。また、多価アルコール含有量が少なくても、(A)グリセリン、及び(B)平均重合度2〜10のポリグリセリンを本発明の質量比で含有することにより、角層水分量を上昇させる効果が高かった。これに対し、比較例3〜6の化粧料は、角層水分量を十分に上昇させることができず、べたつきやぬるつきが生じ、肌なじみが悪く、きしみ感があった。
Figure 0006207184
表3に示したとおり、実施例10〜13の化粧料は、(A)グリセリン、及び(B)平均重合度2〜10のポリグリセリンを含有することにより、角層水分量を上昇させる効果が高く、べたつきやぬるつき、きしみ感がなく、肌なじみが良好で、しっとり感があった。これに対し、比較例7、8の化粧料は、べたつきやぬるつきが生じ、肌なじみが悪いものであった。比較例9、10の化粧料は、角層水分量を十分に上昇させることができず、べたつきやぬるつき、きしみ感が生じ、しっとり感がなかった。
Figure 0006207184
表4に示したとおり、実施例14〜19の化粧料は、角層水分量を上昇させる効果が高い。また、多価アルコール含有量が多くても、(A)グリセリン、及び(B)平均重合度2〜10のポリグリセリンを本発明の質量比で含有することにより、べたつきやぬるつき、きしみ感がなく、肌なじみが良好で、しっとり感があった。これに対し、比較例11〜16の化粧料は、べたつきやぬるつきが生じ、肌なじみが悪いものであった。
Figure 0006207184
表5に示したとおり、実施例20〜23の化粧料は、糖類や増粘剤を配合しても、角層水分量を上昇させる効果が高く、べたつきやぬるつき、きしみ感がなく、肌なじみやしっとり感が良好であった。これに対し、比較例17〜20の化粧料は、べたつきやぬるつきが生じ、肌なじみが悪いものであった。
配合実施例1 クリーム
A相
ステアリルアルコール 5.00
トリエチルヘキサノイン 15.00
モノステアリン酸グリセリル 2.00
B相
グリセリン 6.00
ジグリセリン 0.50
1,3−ブチレングリコール 5.00
モノミリスチン酸デカグリセリル 3.00
精製水 63.50
A相、B相を80℃にて加温して均一溶解した。B相を撹拌し、その撹拌下にA相を徐々に加えて乳化し、その後、35℃まで冷却してクリームを得た。
配合実施例1で得られたクリームは、角層水分量を上昇させる効果が高く、べたつきやぬるつきがなく、肌なじみやしっとり感が良好であった。
配合実施例2 クリーム
A相
ジイソステアリン酸ジグリセリル 2.00
モノラウリン酸デカグリセリル 0.15
グリセリン 7.00
ジグリセリン 1.00
B相
スクワラン 5.00
デカメチルシクロペンタシロキサン 9.50
ジメチルポリシロキサン 0.50
C相
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
L−アスパラギン酸ナトリウム 1.00
精製水 73.84
A相、B相を80℃にて加温して均一溶解した。A相を撹拌し、その撹拌下にB相を徐々に加え、さらにC相を徐々に加えて乳化し、その後、35℃まで冷却してクリームを得た。
配合実施例2で得られたクリームは、角層水分量を上昇させる効果が高く、べたつきやぬるつきがなく、肌なじみやしっとり感が良好であった。
配合実施例3 美容液
A相
グリセリン 10.00
ジグリセリン 2.00
1,3−ブチレングリコール 5.00
モノミリスチン酸デカグリセリル 3.00
B相
トリエチルヘキサノイン 2.00
C相
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
キサンタンガム 0.05
精製水 77.94
A相、B相を80℃にて加温して均一溶解した。A相を撹拌し、その撹拌下にB相を徐々に加え、さらにC相を徐々に加えた後、35℃まで冷却して美容液を得た。
配合実施例3で得られた美容液は、角層水分量を上昇させる効果が高く、べたつきやぬるつきがなく、肌なじみやしっとり感が良好であった。

Claims (1)

  1. (A)グリセリン、及び(B)ジグリセリンを含有し、(A)及び(B)の合計含有量が質量%〜30質量%であり、(A)及び(B)を除く多価アルコールの合計含有量が0〜11質量%であり、(A)と(B)の質量比((A)/(B))が3〜500であり、角層水分量を上昇させることを特徴とする化粧料及び皮膚用外用剤。
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