JP4248418B2 - 保湿効果に優れた透明液状入浴剤 - Google Patents

保湿効果に優れた透明液状入浴剤 Download PDF

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本発明は、尿素を配合した透明液状入浴剤に関するものである。更に詳しくは、石油系のポリオキシアルキレン界面活性剤を使用せず、非水系の透明液状入浴剤であることから、その配合した尿素が加水分解されることなく、長期間安定であり、尿素の持つ保湿機能を十分に発揮し、且つ浴湯に入れることにより瞬時にO/Wエマルションを形成し、浴湯を乳白色の湯色とする効果も良好である、温度安定性が良く、保湿効果に優れた透明液状入浴剤に関するものである。
入浴により肌から必要な油分が奪われ、湯上がり後に肌のかさつきを起こしたり、特に冬場では荒れ肌等のスキントラブルを起こす人が少なくない。そのため保湿効果を求めて、尿素を配合した入浴剤が使用されている。しかし、尿素は加水分解を起こしやすいため、水を必要としない、粉末タイプや錠剤型等の固体入浴剤として処方化される事が多い。しかし、それらは浴湯に投入した場合、瞬時に溶け広がらず、浴槽の底へ沈降する等、溶解性の点で問題があった。このことから、液状の商品が開発されている。但し、液状入浴剤は、浴湯に投入した場合瞬時に溶解させるため、水が必須成分として配合されている。従って、配合した尿素が加水分解を起こし、目的の保湿感が得られないことや、尿素の分解によって発生したアンモニアガスで、異臭が発生する等の問題があった。これを改善する方法として、入浴剤系内のpHを調整し、尿素を安定化する方法が試みられているが、完全に加水分解を抑制するまでには至っていない。更に、その設定すべきpH領域が狭く、実機レベルの製造が困難等の問題がある。これら以外の報告として、特許文献1記載の液体入浴剤は、尿素と陽イオン界面活性剤、パラオキシ安息香酸エステル等とを併用することで尿素を安定に配合する方法が提案されている。しかし、陽イオン界面活性剤は皮膚への吸着性が高く、皮膚への刺激が懸念される界面活性剤である。また、パラオキシ安息香酸エステルについても、スキントラブルを起こす人がおり、安全性の面が不十分である。このような現状から、液状入浴剤で尿素を極めて安定に配合し、尿素の保湿機能を十分に発揮した液状入浴剤の開発が必要であった。
また、特許文献2に記載されている様に、液状入浴剤の殆どは石油系のポリオキシアルキレン系界面活性剤が使用されている。例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等である。しかし、最近これら石油系のポリオキシアルキレン系界面活性剤の皮膚刺激が懸念され、より安全性を高める目的で使用が敬遠される場合が少なくない、これら石油系ポリオキシアルキレン系界面活性剤を使用せず、天然由来の安全性に優れた界面活性剤を使用した処方系が望まれるケースが増えてきている。例えば、医薬品、化粧品、及び食料品の界面活性剤として有用である脂肪酸とポリグリセリンとをエステル化することによって得られるポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。そのポリグリセリン脂肪酸エステルの出発原料であるポリグリセリンは、安全性の高いグリセリンを脱水縮合し得たものであり、ポリグリセリン脂肪酸エステルは皮膚刺激が少なく、安全性において問題のない界面活性剤として認知されている。そのため、石油系のポリオキシアルキレン誘導体を使用せず、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた処方系において、上記問題点を克服した透明液状入浴剤、即ち配合した尿素が加水分解されることなく、長期間安定であり、尿素の持つ保湿機能を十分に発揮し、且つ浴湯に入れることにより瞬時にO/Wエマルションを形成し、浴湯を乳白色の湯色とする効果も良好である、温度安定性が良く、保湿効果に優れた透明液状入浴剤の開発が望まれていた。
特開2000−319162 特開平4−297412
本発明が解決しようとする課題は、石油系のポリオキシアルキレン界面活性剤を使用せず、非水系の透明液状入浴剤であることから、その配合した尿素が加水分解されることなく、長期間安定であり、尿素の持つ保湿機能を十分に発揮し、且つ浴湯に入れることにより瞬時にO/Wエマルションを形成し、浴湯を乳白色の湯色とする効果も良好である、温度安定性が良く、保湿効果に優れた新規な透明液状入浴剤を提供することである。
本発明者らは、上記問題を解決するため鋭意検討した結果、非水系の液状入浴剤組成物において、尿素及び特定のポリグリセリン脂肪酸エステル、2価以上の多価アルコール、抱水性を有する油類を含有する透明液状入浴剤が、上記課題を解決し得ることを見出だし、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、非水系の透明液状入浴剤において、
次の成分(A)〜(E):
(A)尿素1.0〜15.0重量%
(B)炭素数8〜22の分枝脂肪酸と水酸基価から算出した平均重合度が2以上のポリグリセリンとのエステル化物の1種又は2種以上から成り、その平均のHLB値が14未満である、ポリグリセリン分枝脂肪酸エステル3.0〜15.0重量%
(C)炭素数8〜22の直鎖脂肪酸と水酸基価から算出した平均重合度が2以上のポリグリセリンとのエステル化物の1種又は2種以上から成り、その平均のHLB値が14以上である、ポリグリセリン直鎖脂肪酸エステル2.0〜14.0重量%
(D)2価以上の多価アルコール5.0〜30.0重量%
(E)室温において液状であり、且つ抱水性を有する炭素数8以上のアルキル基を持つ油類0.1〜5.0重量%
及び油分から成る透明液状入浴剤であり、且つ成分(B)と(C)との平均HLB値が10.5〜14.5である保湿効果に優れた透明液状入浴剤に関するものである。
本発明の透明液状入浴剤において、石油系のポリオキシアルキレン誘導体を使用せず、ポリグリセリン脂肪酸エステルのみを用い、その配合した尿素が加水分解されることなく、長期間安定であり、尿素の持つ保湿機能を十分に発揮し、且つ浴湯に入れることにより瞬時にO/Wエマルションを形成し、浴湯を乳白色の湯色とする効果も良好である、温度安定性が良く、保湿効果に優れた透明液状入浴剤を得ることができる。
以下に本発明を詳細にする。
本発明で使用する、尿素は特に指定はないが、化粧品や医薬部外品に使用される品質のものが好ましい。本発明の保湿効果に優れた液状入浴剤組成物には、尿素を1.0〜15.0重量%、好ましくは3.0〜10.0重量%使用する。1.0重量%未満では湯上がり後の保湿効果が十分発揮されない。また、15.0重量%を超えて配合した場合、低温で尿素が析出し、安定性面上の問題が生じる。また、配合したレベルの保湿効果の向上も見られない。
本発明で使用するポリグリセリン分枝脂肪酸エステルとは、水酸基価から算出した平均重合度が2以上のポリグリセリンと、主として炭素数8〜18の分枝脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上とをエステル化して得られ、且つHLB値が14未満であるポリグリセリン分枝脂肪酸エステルである。このようなポリグリセリン分枝脂肪酸エステルとしては、モノ2−エチルヘキサン酸ジグリセリル、モノ2−エチルヘキサン酸テトラグリセリル、ジ2−エチルヘキサン酸ヘキサグリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸デカグリセリル、モノイソノナン酸ジグリセリル、モノイソノナン酸テトラグリセリル、ジイソノナン酸ヘキサグリセリル、ジイソノナン酸デカグリセリル、モノイソトリデカン酸ジグリセリル、モノイソトリデカン酸テトラグリセリル、モノイソトリデカン酸ヘキサグリセリル、ジイソトリデカン酸デカグリセリル、モノイソパルミチン酸ジグリセリル、モノイソパルミチン酸テトラグリセリル、モノイソパルミチン酸ヘキサグリセリル、ジイソパルミチン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸テトラグリセリル、モノイソステアリン酸ヘキサグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、モノ(イソパルミチン・イソステアリン)酸ジグリセリル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用する。これらの中で特にHLB値が10〜12とHLB値が4〜6のポリグリセリン分枝脂肪酸エステルとを併用し、そのHLB値が8〜12となるように組合せ使用することが好ましい。また、HLB値14未満のポリグリセリン分枝脂肪酸エステルとHLB値14以上のポリグリセリン分枝脂肪酸エステルとをHLB値14未満となる割合で併用することも出来る。
本発明の保湿効果に優れた透明液状入浴剤には、上記のポリグリセリン分枝脂肪酸エステルを3.0〜15.0重量%、好ましくは5.0〜13.0重量%使用する。3.0重量%未満では、高温域及び低温域において2相分離し、長期安定性の面で問題が生じる。また、浴湯に入れたとき、瞬時にO/Wエマルションを形成し浴湯を乳白色とするが、その後のエマルション安定性が悪く、湯面上に油滴や油膜が生じる。逆に15.0重量%を超えて使用したものは、低温域で白濁したり、高温域では2相分離し、温度安定性が悪い。また、浴湯に入れたとき、瞬時にO/Wエマルションを形成することができず、溶解性が悪くなり好ましくない。
本発明で使用する、ポリグリセリン直鎖脂肪酸エステルとは、水酸基価から算出した平均重合度が2以上のポリグリセリンと、主として炭素数8〜18の直鎖脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上とをエステル化して得られ、且つHLB値が14以上であるポリグリセリン直鎖脂肪酸エステルである。このようなポリグリセリン直鎖脂肪酸エステルとしては、モノカプリル酸オクタグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、ジカプリル酸デカグリセリル、ジカプリル酸ドデカグリセリル、モノカプリン酸オクタグリセリル、モノカプリン酸デカグリセリル、モノカプリン酸ドデカグリセリル、ジカプリン酸ドデカグリセリル、モノラウリン酸オクタグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ドデカグリセリル、モノミリスチン酸オクタグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸ドデカグリセリル、モノミリストレイン酸オクタグリセリル、モノミリストレイン酸デカグリセリル、モノミリストレイン酸ドデカグリセリル、モノパルミチン酸オクタグリセリル、モノパルミチン酸デカグリセリル、モノパルミチン酸ドデカグリセリル、モノパルミトレイン酸オクタグリセリル、モノパルミトレイン酸デカグリセリル、モノパルミトレイン酸ドデカグリセリル、モノステアリン酸オクタグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ドデカグリセリル、モノオレイン酸オクタグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノオレイン酸ドデカグリセリル、モノリノール酸オクタグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、モノリノール酸ドデカグリセリル、モノ(カプリル・カプリン)酸オクタグリセリル、モノ(カプリル・カプリン)酸デカグリセリル、モノ(カプリル・カプリン)酸ドデカグリセリル、ジ(カプリル・カプリン)酸ドデカグリセリル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用する。これらの中で特にHLB値が14〜16のポリグリセリン直鎖脂肪酸エステルが好ましい。また、HLB値14以上のポリグリセリン直鎖脂肪酸エステルとHLB値14未満のポリグリセリン直鎖脂肪酸エステルとをHLB値14以上となる割合で併用することも出来る。
本発明の保湿効果に優れた透明液状入浴剤には、上記のポリグリセリン直鎖脂肪酸エステルを2.0〜14.0重量%、好ましくは4.0〜12.0重量%使用する。2.0重量%未満では、高温域及び低温域において2相分離し、長期安定性の面で問題が生じる。また、浴湯に入れたとき、瞬時にO/Wエマルションを形成し浴湯を乳白色とするが、その後のエマルション安定性が悪く、湯面上に油滴や油膜が生じる。逆に14.0重量%を超えて使用したものは、低温域で白濁したり、高温域では2相分離し、温度安定性が悪い。また、浴湯に入れたとき、瞬時にO/Wエマルションを形成することができず、溶解性が悪くなり好ましくない。
また、本発明の保湿効果に優れた透明液状入浴剤において、ポリグリセリン分枝脂肪酸エステルとポリグリセリン直鎖脂肪酸エステルとの平均HLB値が10.5〜14.5とする必要がある。その平均のHLB値が10.5未満で調製した透明液状入浴剤は、低温域で白濁したり、温度安定性が悪い。また、浴湯に入れた時に形成するエマルション安定性が悪く、湯面上に湯滴や油膜が生じる。逆に、その平均のHLB値が14.5を超えて調製した場合には、低温域では白濁したり、高温域では2相分離する等温度安定性が悪くなる。更には、外観が良好な透明性を呈することも困難となる。
本発明で使用する2価以上の多価アルコールとしては、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の2価の多価アルコールやグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、グルコース、フラクトース、ソルビトール、マルチトール、マンニトール等の3価以上の多価アルコールが挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いる。これらの内、グリセリン、ジグリセリンが特に好ましい。
本発明の保湿効果に優れた透明液状入浴剤には、上記の2価以上の多価アルコールを5.0〜30.0重量%、好ましくは10.0〜20.0重量%使用する。5.0重量%未満では、浴湯に添加した時に瞬時に溶解せず、使用上の問題が発生し好ましくない。また30.0重量%を超えて調製した透明液状入浴剤は高温域で分離する等安定性の面で好ましくない。
本発明で使用する、室温において液状であり、且つ抱水性を有する炭素数8以上のアルキル基を持つ油類としては、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、オレイン酸、パルミトレイン酸、リノール酸、リシノレイン酸等の脂肪酸類、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、乳酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル油類が挙げられ、これらの一種又は二種以上を使用する。これらの中で、脂肪酸類や高級アルコール類が特に好ましい。
本発明の保湿効果に優れた透明液状入浴剤には、上記の室温において液状であり、且つ抱水性を有する炭素数8以上のアルキル基を持つ油類を0.1〜5.0重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%使用する。0.1重量%未満で調製した透明液状入浴剤は、液状の入浴剤とはならず、粘性が増したジェル状態となり、浴湯に添加した時に瞬時に溶解出来ない等、使用上の問題が発生し好ましくない。また、5.0重量%を超えて調製した透明液状入浴剤は、浴湯に入れた時に形成するエマルションの安定性が悪く、配合している油の一部が湯面上に油滴や油膜となり好ましくない。
本発明の保湿効果に優れた透明液状入浴剤に配合する油分としては、特に限定はなく、例えば、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類、トリオクタン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル等のトリグリセライド類、オリブ油、ホホバ油、月見草油、ヤシ油等の植物油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状メチルポリシロキサン等のシリコーン類、が挙げられ、これらの一種又は二種以上を使用する。
更に、本発明の保湿効果に優れた透明液状入浴剤には、発明の効果を損なわない範囲で通常の透明液状入浴剤に使用される成分、例えば、各種ビタミン、アミノ酸、生薬、消炎剤、細胞賦活剤、色素、防腐剤、香料等を適宜配合することができる。
本発明の保湿効果に優れた透明液状入浴剤は、常法に従って製造することができ、例えば、非イオン界面活性剤、2価以上の多価アルコール、尿素を加熱し混合溶解し、その攪拌下に常温で液状の油を徐々に添加、撹拌混合することにより得られる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により限定されるものではない。
〈実施例1〜7、比較例1〜10〉
表1、2記載の液状入浴剤を調製し、以下の評価方法により評価した。その結果を表1、2に示す。
(評価方法)
1)透明性
実施例、比較例で調製した液状入浴剤の外観を目視にて観察し、以下の評価基準を基に評価した。
○:良好な透明性を呈する。
△:少し濁る。
×:白濁を呈する。
2)使用性
40℃の温湯200リットルに対して、実施例、比較例で調製した液状入浴剤30gを添加投入し、健常女性モニター30名により「溶解性」、「油滴の有無」、「浴湯の状態」の各項目について、下記の基準を基に評価した。
(評価基準)
(溶解性)
◎:添加後、極めて容易に溶解する。
○:添加後、容易に溶解する。
△:添加後、溶解に撹拌が必要。
×:添加後、溶解しない。(油滴となって表面に浮く)
(油滴の有無)
◎:24時間以上放置後も油滴がない。
○:12時間を超え、24時間以内に油滴が発生する。
△:6時間を超え、12時間以内に油滴が発生する。
×:6時間以内に油滴が発生する。
(浴湯の状態)
◎:極めて美しい乳白色を呈する。
○:乳白色を呈する。
△:薄い乳白色を呈する。
×:ほぼ透明を呈する。
3)保湿性
先の試験に引き続き、健常女性モニター30名により、液状入浴剤を添加した浴湯へ入浴し、湯上がり後の保湿感について、下記の基準を基に評価した。
(評価基準)
◎:極めて良好
○:良好
△:やや不良
×:不良
4)安定性(1)尿素安定性
実施例、比較例で調製した液状入浴剤を40℃の恒温槽に6ヶ月放置し、その1%水溶液のpHを測定し、調製直後の1%水溶液のpHと比較し、以下の基準を基に評価した。(尿素が分解されるとpHが上昇する)
(評価基準)
◎:調製直後とのpHの差が±0.5未満
○:調製直後とのpHの差が±0.5以上1.0未満
△:調製直後とのpHの差が±1.0以上1.5未満
×:調製直後とのpHの差が±1.5以上
5)安定性(2)状態安定性
実施例、比較例で調製した液状入浴剤を40℃恒温槽に6ヶ月放置し、分離や白濁等状態変化の有無について、以下の基準を基に評価した。
(評価基準)
○:状態変化無し
×:分離や白濁等の状態変化がある
Figure 0004248418
Figure 0004248418
実施例1〜7に示した透明液状入浴剤は、全評価項目について良好な結果であった。一方、比較例1〜10に示した液状入浴剤については、評価項目のいずれかの項目で不十分な評価結果であった。
本発明の透明液状入浴剤は、石油系のポリオキシアルキレン誘導体を使用せず、ポリグリセリン脂肪酸エステルのみを用い、その配合した尿素が加水分解されることなく、長期間安定であり、尿素の持つ保湿機能を十分に発揮し、且つ浴湯に入れることにより瞬時にO/Wエマルションを形成し、浴湯を乳白色の湯色とする効果も良好である、温度安定性が良く、保湿効果に優れた透明液状入浴剤の開発に利用が可能である。

Claims (1)

  1. 非水系の透明液状入浴剤において、
    次の成分(A)〜(E):
    (A)尿素1.0〜15.0重量%
    (B)炭素数8〜22の分枝脂肪酸と水酸基価から算出した平均重合度が2以上のポリグリセリンとのエステル化物の1種又は2種以上から成り、その平均のHLB値が14未満である、ポリグリセリン分枝脂肪酸エステル3.0〜15.0重量%
    (C)炭素数8〜22の直鎖脂肪酸と水酸基価から算出した平均重合度が2以上のポリグリセリンとのエステル化物の1種又は2種以上から成り、その平均のHLB値が14以上である、ポリグリセリン直鎖脂肪酸エステル2.0〜14.0重量%
    (D)2価以上の多価アルコール5.0〜30.0重量%
    (E)室温において液状であり、且つ抱水性を有する炭素数8以上のアルキル基を持つ油類0.1〜5.0重量%
    及び油分から成る透明液状入浴剤であり、且つ成分(B)と(C)との平均HLB値が10.5〜14.5である保湿効果に優れた透明液状入浴剤。
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