JP2006044108A - 孔版印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】多色孔版印刷装置において、単色印刷に切り替えた時の印刷色を自動設定してユーザ負担の軽減と操作性向上を実現する。
【構成】黒インクの第1の版胴(1) 及びプレスローラ21と、赤インクの第2の版胴(2) 及びプレスローラ22とを有する2色孔版印刷装置において、単色印刷に切り替えた際の印刷色を自動設定するため、色濃度の最も高いインクを備えた版胴を選択する現在色最高濃度パラメータや、前回の単色印刷時の色彩のインクを備えた版胴を選択する前回単色印刷色パラメータ等の予め用意しておいた複数の条件中から選択できるようにする。
【選択図】 図1
【構成】黒インクの第1の版胴(1) 及びプレスローラ21と、赤インクの第2の版胴(2) 及びプレスローラ22とを有する2色孔版印刷装置において、単色印刷に切り替えた際の印刷色を自動設定するため、色濃度の最も高いインクを備えた版胴を選択する現在色最高濃度パラメータや、前回の単色印刷時の色彩のインクを備えた版胴を選択する前回単色印刷色パラメータ等の予め用意しておいた複数の条件中から選択できるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、2色以上のインクで印刷が行えるように版胴を複数備えており、版胴の切替制御によって多色印刷と単色印刷を選択して行うことができる孔版印刷装置と該制御装置、及び該制御装置によって前記孔版印刷装置に単色印刷を行わせるための単色印刷プログラムに係り、特に多色印刷から単色印刷に変更した場合に何色のインクの版胴を使用するか煩雑な判断・作業が不要で直ちに単色印刷に移ることができる使い勝手のよい便利な孔版印刷装置に関するものである。
下記特許文献1に開示された孔版印刷装置は、異なる色彩のインクが収納された2つの版胴を有しており、さらに単一の製版ユニットをこれら両版胴に対して移動自在に設け、該製版ユニットで製版した孔版原紙を両版胴に着版できるようになっている。2つの版胴がそれぞれ赤色と青色のインクを収納していれば、2つの版胴を用いて1枚の印刷用紙に赤色の画像と青色の画像を連続して印刷することで、2色印刷(多色印刷)を行うことができる。また、この孔版印刷装置の操作パネルに設けられたカラー切替キーを操作すれば、多色印刷を行うか、又は単色印刷を行うかの選択切替えを容易に行うことができ、押下する毎に、多色印刷→単色青色印刷→単色赤色印刷→多色印刷…のように切り替えることができる。
特開2001−219635号公報
上述したような多色印刷と単色印刷を切り替えて実行できる孔版印刷装置では、多色印刷から単色印刷に切り替える際にどの版胴で印刷すればよいか、ユーザーが判断に迷う場合があった。例えば、多色印刷可能な孔版印刷装置に制御アプリケーションを搭載した端末機を接続し、この端末機から印刷指示をする場合に、従来は該端末機のアプリケーションの印刷設定画面上においてユーザーが単色印刷のためにどの版胴に何色のインクが入っているかを確認し、その中からどの版胴(どの色のインク)を単色印刷に使用するかを印刷前に判断・決定し、設定しておく必要があった。このような印刷設定操作は煩雑・困難であり、多色印刷から単色印刷に移行する度にかかる設定操作を必要とすることはユーザーにかかる負担が大きかった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、多色印刷可能な孔版印刷装置において、単色印刷に切り替えた時に、いろいろな条件によっていずれの版胴(いずれの印刷色)で単色印刷するかをアプリケーションで自動設定することにより、ユーザーの負担を軽減して操作性を向上させることを目的としている。
請求項1に記載された孔版印刷装置は、
互いに色彩の異なる複数種類のインクがそれぞれ内部に収納されるとともに製版された孔版原紙がそれぞれ外周面に巻装されて駆動されることにより印刷用紙に2色以上の色彩で画像を形成できる複数の版胴と、複数の前記版胴を駆動して行う多色印刷と単一の前記版胴を駆動して行う単色印刷を切り替えることができる制御手段とを備えた孔版印刷装置において、
前記制御手段は、前記多色印刷から前記単色印刷に切り替える際に、予め定められたパラメータで一の版胴を選択するように構成されたことを特徴としている。
互いに色彩の異なる複数種類のインクがそれぞれ内部に収納されるとともに製版された孔版原紙がそれぞれ外周面に巻装されて駆動されることにより印刷用紙に2色以上の色彩で画像を形成できる複数の版胴と、複数の前記版胴を駆動して行う多色印刷と単一の前記版胴を駆動して行う単色印刷を切り替えることができる制御手段とを備えた孔版印刷装置において、
前記制御手段は、前記多色印刷から前記単色印刷に切り替える際に、予め定められたパラメータで一の版胴を選択するように構成されたことを特徴としている。
請求項2に記載された孔版印刷装置は、請求項1記載の孔版印刷装置において、
前記制御手段は前記パラメータを複数種類有しており、多色印刷から単色印刷に切り替える際に複数の前記パラメータから一のパラメータが選択されて設定されることを特徴としている。
前記制御手段は前記パラメータを複数種類有しており、多色印刷から単色印刷に切り替える際に複数の前記パラメータから一のパラメータが選択されて設定されることを特徴としている。
請求項3に記載された孔版印刷装置は、請求項1又は2記載の孔版印刷装置において、
前記パラメータが、
前記孔版印刷装置に現在設定されている複数の前記版胴にそれぞれ収納されたインクの色彩のうち色濃度の最も高いインクを備えた前記版胴を選択する現在色最高濃度パラメータと、
前記孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインクのうち色濃度の最も高いインクを備えた前記版胴を選択する可能色最高濃度パラメータと、
前回の単色印刷時の色彩のインクを備えた前記版胴を選択する前回単色印刷色パラメータと、
前記孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインクに予め設定した優先順位の最も高い前記版胴を選択する優先順位パラメータと、
前記孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインク中で原稿データ中に最も多く含まれている色成分に最も近い色のインクを備えた前記版胴を選択する原稿成分色パラメータと、
前記版胴による印刷機構の特性に基づいて最適な印刷結果が得られる前記版胴を選択する機構特性選択パラメータのうち、
少なくとも二つ以上のパラメータからなるパラメータ群から一つ選択されたことを特徴としている。
前記パラメータが、
前記孔版印刷装置に現在設定されている複数の前記版胴にそれぞれ収納されたインクの色彩のうち色濃度の最も高いインクを備えた前記版胴を選択する現在色最高濃度パラメータと、
前記孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインクのうち色濃度の最も高いインクを備えた前記版胴を選択する可能色最高濃度パラメータと、
前回の単色印刷時の色彩のインクを備えた前記版胴を選択する前回単色印刷色パラメータと、
前記孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインクに予め設定した優先順位の最も高い前記版胴を選択する優先順位パラメータと、
前記孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインク中で原稿データ中に最も多く含まれている色成分に最も近い色のインクを備えた前記版胴を選択する原稿成分色パラメータと、
前記版胴による印刷機構の特性に基づいて最適な印刷結果が得られる前記版胴を選択する機構特性選択パラメータのうち、
少なくとも二つ以上のパラメータからなるパラメータ群から一つ選択されたことを特徴としている。
本発明によれば、複数種類のインクがそれぞれ内部に収納された複数の版胴を有する孔版印刷装置において、多色印刷から単色印刷に切り替える際に、予め定められたパラメータで一の版胴を選択できるので、ユーザーの負担が軽減されて操作性が向上する。
また、制御手段に複数種類のパラメータを用意しておき、多色印刷から単色印刷に切り替える際に複数のパラメータから一のパラメータを任意に選択できるようにし、このパラメータが設定されるようにすれば、ユーザーの意向を汲みつつその負担を軽減すると同時に操作性を向上させることができる。
また、前記パラメータが、前記孔版印刷装置に現在設定されている複数の前記版胴にそれぞれ収納されたインクの色彩のうち色濃度の最も高いインクを備えた前記版胴を選択する現在色最高濃度パラメータや、前記孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインクのうち色濃度の最も高いインクを備えた前記版胴を選択する可能色最高濃度パラメータであれば、複数色中に黒色も含まれる場合には単色印刷色として黒色が選択されることとなり、通常最も単色印刷色として選択される可能性が高い黒色が選択されることとなり自動設定により好都合な結果が得られる。
また、前記パラメータが、前回の単色印刷時の色彩のインクを備えた前記版胴を選択する前回単色印刷色パラメータであれば、前回も利用した点において単色印刷で選択される蓋然性の高い色彩のインクの版胴をを自動的に設定でき、好都合である。
また、前記パラメータが、ユーザー側に固有の理由によって使用可能な複数の色彩のインク(すなわちこれに対応する版胴)に予め優先順位を設定してその順により版胴を選択・設定する優先順位パラメータであれば、ユーザー側の固有の理由に従って自動的に最も優先すべき版胴を選択して自動設定することができ、好都合である。
また、前記パラメータが、孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインク中で原稿データ中に最も多く含まれている色成分に最も近い色のインクを備えた版胴を選択する原稿成分色パラメータであれば、単色印刷でありながら原稿を最も高い再現性で印刷することができる。
また、前記パラメータが、前記版胴による印刷機構の特性に基づいて最適な印刷結果が得られる前記版胴を選択する機構特性選択パラメータであれば、例えば次のような利点がある。
まず、印刷用紙の搬送方向に沿って異なる色彩のインクを有する2つの版胴が順に並び、2つの版胴の近傍に印刷用紙の先端を掴んで回動する1つの紙胴を回動自在に配置し、各版胴中に設けた押圧ローラで版胴を外向きに膨出させて印刷用紙を紙胴との間に挟んで順次印刷を行う紙胴方式の孔版印刷装置では、単色印刷時に先後いずれの版胴を用いても機構的には差異がないので、後に印刷するインクが薄く見えるトラッピングの問題を回避する意味で後の版胴を黒インクとしたいので、かかる紙胴方式の孔版印刷装置では印刷用紙の搬送方向に沿って版胴を赤、黒の順に並べて単色印刷時には第2の黒の版胴で印刷するように設定を行う。
また、印刷用紙の搬送方向に沿って色彩の異なるインクを備えた2つの版胴が順に並び、各版胴の下方にそれぞれ昇降自在のプレスローラを配置し、印刷用紙をプレスローラで対応する版胴に押し付けて順次印刷を行うアウタープレス方式の孔版印刷装置の用紙搬送手段では、印刷用紙は両版胴間を移動する際に位置ずれを起こし易いので単色印刷は搬送精度の面では第1の版胴で行うのが好ましい。また、トラッピングの問題からは第2の版胴を黒インクとしたいが、一般的には単色印刷では赤よりも黒が好まれるので、かかるアウタープレス方式の孔版印刷装置では印刷用紙の搬送方向に沿って版胴を黒、赤の順に並べて単色印刷時には第1の黒の版胴で印刷するように設定を行う。
まず、印刷用紙の搬送方向に沿って異なる色彩のインクを有する2つの版胴が順に並び、2つの版胴の近傍に印刷用紙の先端を掴んで回動する1つの紙胴を回動自在に配置し、各版胴中に設けた押圧ローラで版胴を外向きに膨出させて印刷用紙を紙胴との間に挟んで順次印刷を行う紙胴方式の孔版印刷装置では、単色印刷時に先後いずれの版胴を用いても機構的には差異がないので、後に印刷するインクが薄く見えるトラッピングの問題を回避する意味で後の版胴を黒インクとしたいので、かかる紙胴方式の孔版印刷装置では印刷用紙の搬送方向に沿って版胴を赤、黒の順に並べて単色印刷時には第2の黒の版胴で印刷するように設定を行う。
また、印刷用紙の搬送方向に沿って色彩の異なるインクを備えた2つの版胴が順に並び、各版胴の下方にそれぞれ昇降自在のプレスローラを配置し、印刷用紙をプレスローラで対応する版胴に押し付けて順次印刷を行うアウタープレス方式の孔版印刷装置の用紙搬送手段では、印刷用紙は両版胴間を移動する際に位置ずれを起こし易いので単色印刷は搬送精度の面では第1の版胴で行うのが好ましい。また、トラッピングの問題からは第2の版胴を黒インクとしたいが、一般的には単色印刷では赤よりも黒が好まれるので、かかるアウタープレス方式の孔版印刷装置では印刷用紙の搬送方向に沿って版胴を黒、赤の順に並べて単色印刷時には第1の黒の版胴で印刷するように設定を行う。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は製版機能も備えた第1の実施形態(以下本例とも呼ぶ)の孔版印刷装置1の孔版印刷手段10の全体概略構成図であり、図2は本例の孔版印刷装置1の制御系統を示すブロック図であり、図3は本例の孔版印刷装置1の制御手段における分版設定の選択画面を示す図であり、図4は本例の孔版印刷装置1の制御手段におけるインク色の登録画面を示す図であり、図5は本例の孔版印刷装置1の制御手段において単色印刷時に版胴選択(インク色選択)を行う際のパラメータ(判断基準)を選択するための選択画面を示す図、図6は本例の孔版印刷装置1の制御手段において多色印刷から単色印刷に切り替える際の制御手順を示す流れ図であり、図7は本発明の第2の実施形態であって、アウタープレス方式の第1の実施形態とは異なる紙胴方式の印刷機構を備えた孔版印刷装置における孔版印刷手段の全体概略構成図である。
なお、以下の説明においては、本例の孔版印刷装置10が有する2つの版胴(ドラム)を、図面中では丸付き数字の1,2で表すが、明細書中では使用可能な記号の都合上、それぞれ括弧付き数字の(1),(2) で表すこととする。
図1は製版機能も備えた第1の実施形態(以下本例とも呼ぶ)の孔版印刷装置1の孔版印刷手段10の全体概略構成図であり、図2は本例の孔版印刷装置1の制御系統を示すブロック図であり、図3は本例の孔版印刷装置1の制御手段における分版設定の選択画面を示す図であり、図4は本例の孔版印刷装置1の制御手段におけるインク色の登録画面を示す図であり、図5は本例の孔版印刷装置1の制御手段において単色印刷時に版胴選択(インク色選択)を行う際のパラメータ(判断基準)を選択するための選択画面を示す図、図6は本例の孔版印刷装置1の制御手段において多色印刷から単色印刷に切り替える際の制御手順を示す流れ図であり、図7は本発明の第2の実施形態であって、アウタープレス方式の第1の実施形態とは異なる紙胴方式の印刷機構を備えた孔版印刷装置における孔版印刷手段の全体概略構成図である。
なお、以下の説明においては、本例の孔版印刷装置10が有する2つの版胴(ドラム)を、図面中では丸付き数字の1,2で表すが、明細書中では使用可能な記号の都合上、それぞれ括弧付き数字の(1),(2) で表すこととする。
図1乃至図2に示すように、本例の孔版印刷手段10は、原稿読取部11と、製版部12と、色彩の異なる2種類のインクの各々を使用して印刷を行う2個の版胴(1) (2) を備えた印刷部13と、給紙部14と、排紙部15と、2個の版胴(1) (2) に対応して設けられた2カ所の排版部16,17と、操作パネル18と、制御部19とを有しており、またユーザーが使用するパソコン(PC)等が制御手段20として接続されており、全体として孔版印刷装置1を構成している。
1.原稿読取部11
図1及び図2に示す原稿読取部11は、装置本体の上部に設けられ、印刷に供される原稿を電気信号として読み取る。この読み取った情報は、第1版胴(版胴(1) 又はドラム(1) )の色インクと、第2版胴(版胴(2) 又はドラム(2) )の色インクに、それぞれ対応する版の各画像データとして分けて生成される。又、画像データは所定の指令(拡大、縮小等)に基づいて加工可能である。
図1及び図2に示す原稿読取部11は、装置本体の上部に設けられ、印刷に供される原稿を電気信号として読み取る。この読み取った情報は、第1版胴(版胴(1) 又はドラム(1) )の色インクと、第2版胴(版胴(2) 又はドラム(2) )の色インクに、それぞれ対応する版の各画像データとして分けて生成される。又、画像データは所定の指令(拡大、縮小等)に基づいて加工可能である。
2.製版部12
図1及び図2に示す製版部12は、第1版胴(1) と第2版胴(2) の間で、水平移動自在に設けられた製版ユニット(不図示)を有する。
図1及び図2に示す製版部12は、第1版胴(1) と第2版胴(2) の間で、水平移動自在に設けられた製版ユニット(不図示)を有する。
製版ユニットは、ロール状に巻き取られた長尺状の孔版原紙を収容する原紙収容部(不図示)と、この原紙収容部から搬送された孔版原紙に対して製版を行うサーマルヘッド(不図示)と、このサーマルヘッドの対向位置に配置され、ライトパルスモータの駆動力により回転するプラテンロール(不図示)と、このプラテンロール及び前記サーマルヘッドに対し孔版原紙の搬送方向の下流に配置され、ライトパルスモータの駆動力により回転する原紙送りロール(不図示)と、この原紙送りロールが圧接するガイド板(不図示)と、前記原紙送りロール及び前記ガイド板と前記プラテンロール及び前記サーマルヘッドとの間に配置され、製版済みの孔版原紙をカットする原紙カッタ(不図示)を有する。
3.印刷部13
図1及び図2に示す印刷部13は、メインモータにべルトを介して連結され、このメインモータによって回転駆動される第1版胴(1) (版胴(1) 又はドラム(1) )と第2版胴(2) (版胴(2) 又はドラム(2) )を有している。この第1版胴(1) と第2版胴(2) の外周面は,インク透過性に優れ且つ剛性の高い材料からなり、製版部12で製版された孔版原紙が、先端部をクランプ手段(不図示)により保持された状態で、この第1版胴(1) と第2版胴(2) が回転することにより各々の外周面に巻装されるようになっている。
図1及び図2に示す印刷部13は、メインモータにべルトを介して連結され、このメインモータによって回転駆動される第1版胴(1) (版胴(1) 又はドラム(1) )と第2版胴(2) (版胴(2) 又はドラム(2) )を有している。この第1版胴(1) と第2版胴(2) の外周面は,インク透過性に優れ且つ剛性の高い材料からなり、製版部12で製版された孔版原紙が、先端部をクランプ手段(不図示)により保持された状態で、この第1版胴(1) と第2版胴(2) が回転することにより各々の外周面に巻装されるようになっている。
第1版胴(1) と第2版胴(2) の内部には、周壁の内周面に接するインク供給ローラ(不図示)と、インク供給ローラに所定量のインクを供給するドクターローラ(不図示)と、ドクターローラとインク供給ローラの間に所定量のインクを供給するインク供給管(不図示)とが設けられている。
また、第1版胴(1) と第2版胴(2) のそれぞれの下方には、第1版胴(1) と第2版胴(2) と平行にプレスローラ21,22が回転可能な状態で設けられている。このプレスローラ21,22は、メインモータにより駆動されるプレスカムに案内されて、第1版胴(1) と第2版胴(2) の回転に同期してこの第1版胴(1) と第2版胴(2) に近接・離間する両方向に移動操作可能となっている。またこのプレスローラに対して個々にプレス圧可変モータ23,24が設けられており、これを個々に駆動することで、第1版胴(1) と第2版胴(2) に対するプレス圧を個々に調整できるようになっている。
印刷部13では、まず始めに給紙部14のタイミングローラ14aによって供給された印刷用紙Pを第1版胴(1) とそのプレスローラ21との間に挟み込み、タイミングローラ14aと第1版胴(1) とプレスローラ21の回転に伴って印刷用紙Pが搬送される間に、第1版胴(1) の外周面に巻装されたマスタを介して製版パターンに対応して印刷用紙にインクを付着させ、印刷用紙に画像を印刷するようになっている。
次に、第1版胴(1) で印刷された印刷用紙Pは、第1版胴(1) と第2版胴(2) の間に設けられた中間搬送部25(後に詳述する)に搬送され、第2版胴(2) とそのプレスローラ22との間にその先端が挟み込まれ、中間搬送部25と第2版胴(2) とプレスローラ22の回転に伴って印刷用紙Pが搬送される間に、第2版胴(2) の外周面に巻装されたマスタを介して製版パターンに対応して印刷用紙にインクを付着させ、印刷用紙Pに画像を印刷するようになっている。
なお、第1版胴(1) と第2版胴(2) は常に同期・連動して駆動されるとは限らず、一方の版胴のインク色しか必要ない場合には他方の版胴は駆動せず、駆動しない版胴のプレスモータは下降位置に留まる。
4.給紙部14
図1に示す給紙部14は、給紙台14bに積載された印刷用紙Pを給紙ローラ14c及び紙捌きローラ14dによって一枚ずつ取り出し、取り出した印刷用紙Pをタイミングローラ14aによって、第1版胴(1) の回転に同期させて第1版胴(1) とプレスローラ21との問に送り込む構造となっている。
図1に示す給紙部14は、給紙台14bに積載された印刷用紙Pを給紙ローラ14c及び紙捌きローラ14dによって一枚ずつ取り出し、取り出した印刷用紙Pをタイミングローラ14aによって、第1版胴(1) の回転に同期させて第1版胴(1) とプレスローラ21との問に送り込む構造となっている。
5.排紙部15
図1に示す排紙部15は、印刷用紙Pが第2版胴(2) によって印刷された場合には、画像が印刷された印刷用紙Pを図示しない用紙分離爪によって第2版胴(2) から引き剥がし、一対のプーリとこれらの間に架設された無端搬送ベルトとを有する搬送手段26によって、第2版胴(2) から引き離した印刷物Pを搬送して排紙台15a上に排出する構造となっている。印刷用紙Pが第1版胴(1) で印刷されて第2版胴(2) は駆動されなかった場合には、印刷済みの印刷用紙は中間搬送部25で搬送されて第2版胴(2) とそのプレスローラ22の隙間を通過し、搬送手段26に搬送されて排紙台15a上に排出される。なお、搬送手段26の前記無端搬送ベルトには多数の空気通過孔が設けられており、無端搬送ベルトの下方に設けられたサクションファンモータが上方の空気を吸引することで、印刷物が無端搬送ベルト上に保持された状態で搬送されるようになっている。
図1に示す排紙部15は、印刷用紙Pが第2版胴(2) によって印刷された場合には、画像が印刷された印刷用紙Pを図示しない用紙分離爪によって第2版胴(2) から引き剥がし、一対のプーリとこれらの間に架設された無端搬送ベルトとを有する搬送手段26によって、第2版胴(2) から引き離した印刷物Pを搬送して排紙台15a上に排出する構造となっている。印刷用紙Pが第1版胴(1) で印刷されて第2版胴(2) は駆動されなかった場合には、印刷済みの印刷用紙は中間搬送部25で搬送されて第2版胴(2) とそのプレスローラ22の隙間を通過し、搬送手段26に搬送されて排紙台15a上に排出される。なお、搬送手段26の前記無端搬送ベルトには多数の空気通過孔が設けられており、無端搬送ベルトの下方に設けられたサクションファンモータが上方の空気を吸引することで、印刷物が無端搬送ベルト上に保持された状態で搬送されるようになっている。
6.中間搬送部25
図1に示す中間搬送部25は、画像が印刷された印刷用紙Pを図示しない用紙分離爪によって第1版胴(1) から引き剥がし、一対のプーリとこれらの間に架設された無端搬送ベルトとを有する搬送手段により該印刷用紙Pを第2版胴(2) の回転に同期させて第2版胴(2) とそのプレスローラ22との問に送り込むことができる構造となっている。この無端搬送ベルトには多数の空気通過孔が設けられており、無端搬送ベルトの下方に設けられたサクションファンモータが上方の空気を吸引することで、印刷物が該無端搬送ベルト上に保持された状態で搬送されるようになっている。
図1に示す中間搬送部25は、画像が印刷された印刷用紙Pを図示しない用紙分離爪によって第1版胴(1) から引き剥がし、一対のプーリとこれらの間に架設された無端搬送ベルトとを有する搬送手段により該印刷用紙Pを第2版胴(2) の回転に同期させて第2版胴(2) とそのプレスローラ22との問に送り込むことができる構造となっている。この無端搬送ベルトには多数の空気通過孔が設けられており、無端搬送ベルトの下方に設けられたサクションファンモータが上方の空気を吸引することで、印刷物が該無端搬送ベルト上に保持された状態で搬送されるようになっている。
7.排版部16,17
図1に示す排版部16,17は、第1版胴(1) 及び第2版胴(2) に対応してそれぞれ設けられている。第1排版部16及び第2排版部17は、使用済みのマスタを排版爪によって第1版胴(1) や第2版胴(2) の外周面から引き剥がし、この使用済みのマスタを上下一対の排版ローラによって搬送して排版箱内に収納する構造となっている。
図1に示す排版部16,17は、第1版胴(1) 及び第2版胴(2) に対応してそれぞれ設けられている。第1排版部16及び第2排版部17は、使用済みのマスタを排版爪によって第1版胴(1) や第2版胴(2) の外周面から引き剥がし、この使用済みのマスタを上下一対の排版ローラによって搬送して排版箱内に収納する構造となっている。
8.操作パネル部18
図1及び図2に示す操作パネル部18には、印刷動作をスタートさせるスタートキー、印刷動作をストップさせるストップキー、印刷枚数を入力するためテンキー、テンキーから入力された印刷枚数および印刷スタート後の1枚印刷終了の情報(印刷終了信号)をもとに残印刷枚数を表示するための7セグメントLED等を用いた印刷枚数表示手段、後述する特定印刷(ドリル印刷)機能を含めた各種機能設定を孔版印刷手段10側にて行う液晶タッチパネル部等が配置されている。
図1及び図2に示す操作パネル部18には、印刷動作をスタートさせるスタートキー、印刷動作をストップさせるストップキー、印刷枚数を入力するためテンキー、テンキーから入力された印刷枚数および印刷スタート後の1枚印刷終了の情報(印刷終了信号)をもとに残印刷枚数を表示するための7セグメントLED等を用いた印刷枚数表示手段、後述する特定印刷(ドリル印刷)機能を含めた各種機能設定を孔版印刷手段10側にて行う液晶タッチパネル部等が配置されている。
9.制御手段20(例えばユーザーが使用するパソコン等)
図2に示すように、本例の孔版印刷手段10の外部インターフェイス部29には、制御手段20の外部インターフェイス部30が接続されており、孔版印刷手段10と制御手段20は互いに情報のやりとりができるようになっている。この制御手段20は、具体例としてはユーザーが使用するパソコン(PC)などであり、孔版印刷手段10の原稿読取部11から取り込んだ原稿情報や、制御手段20に直接入力された原稿情報に種々の設定を加えるとともに、前記孔版印刷手段10に製版又は製版及び印刷を指示して実行させるための手段である。
図2に示すように、本例の孔版印刷手段10の外部インターフェイス部29には、制御手段20の外部インターフェイス部30が接続されており、孔版印刷手段10と制御手段20は互いに情報のやりとりができるようになっている。この制御手段20は、具体例としてはユーザーが使用するパソコン(PC)などであり、孔版印刷手段10の原稿読取部11から取り込んだ原稿情報や、制御手段20に直接入力された原稿情報に種々の設定を加えるとともに、前記孔版印刷手段10に製版又は製版及び印刷を指示して実行させるための手段である。
制御手段20は、各種内容を表示するための出力部31(モニター部)、各種操作を行うための入力部32(キーボード、マウス等)、孔版印刷手段10の制御部19とネットワーク回線33を介したデータ・命令・各種情報の送受信をする外部インターフェイス部30、孔版印刷手段10を制御するためのプリンタドライバ34(プリンタ制御プログラム格納部)、画像データを格納するデータ部35(メモリ部)、ユーザの操作入力に応じてプリンタドライバ34を起動して孔版印刷手段10に対するデータの送信・プリンタ制御命令の送信等を行う制御部36(中央処理部)、アプリケーションプログラムの格納部37等を有している。
制御手段20の制御部36は、プリンタドライバ34を機能させることにより、プリンタドライバ34のインク色登録部38に本装置で使用可能なインク色を登録し、又は第1版胴(1) 及び第2版胴(2) に対応したインク色を登録する処理機能をインク色登録部38に実行させる。また、制御部36は、条件選択部39に、2色印刷から単色印刷に切り替える際にいずれの版胴(いずれのインク色)を選択するかのパラメータ(条件)を選択設定させ、さらに該パラメータに従って実際に一の版胴を選択する機能を実行させるとともに、これらの処理に必要な表示を出力部31に行わせ、ユーザの操作に応じて各種処理を実行させることができる。なお、条件選択部39で選択される複数のパラメータは条件選択部39に予め記憶されている。
そして、前記孔版印刷手段10の制御部19は、ネットワーク回線33を介してユーザが操作する制御手段20(例えばユーザが使用するパソコン)と接続され、該制御手段20から画像データ及びプリンタ制御命令を読み込むことが可能な構成となっており、外部にある前記制御手段20にインストールされたプリンタドライバ34が生成したプリンタ制御命令に従い、画像データの入力、製版処理の開始及び終了、印刷処理の開始及び終了を制御することができるが、その時には出力部31に、各種設定画面を表示させることができる。
図3は登録済みインク色の表示画面を示しており、前述したプリンタドライバ34のインク色登録部38において登録した本装置で使用可能なインク色を表示している。
図4は制御手段20の出力部31における分版設定画面を示しており、この画面には現在のドラム色(版胴(1) は黒、版胴(2) は赤)の表示がなされ、またこの画面上にて2色印刷(版胴(1) の黒と版胴(2) の赤)と1色印刷(後述するパラメータに応じて黒又は赤の一方が自動選択される)の選択を行うことができる。
図4の分版設定画面において1色印刷を選択した場合、図では「黒?赤?」と表示されているが、これは2色のいずれが選択されるか不明であることを意味するものではなく、実際には本例ではいずれの色の版胴を選択するかの基準(パラメータ)を自動的に選択して設定するように構成されている。すなわち、図4に示す分版設定画面において1色印刷を選択すると、図5に示す「単色印刷時のドラム(インク色)選択」画面に移行し、前記条件選択部39において2色印刷から単色印刷に切り替える際のパラメータ(条件)を選択設定することができる。
図5において、「使用中の2本のうち濃度の高いインクを使用」は、孔版印刷装置に現在設定されている2本の版胴にそれぞれ収納されたインクの色彩(本例では赤と黒)のうち、色濃度の最も高いインクである黒のインクを備えた版胴(1) を選択する現在色最高濃度パラメータのチェック欄を示している。
図5において、「登録されているインクのうち最も濃度の高いインクを使用」は、孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインクのうち、色濃度の最も高いインクである黒のインクを備えた版胴(1) を選択する可能色最高濃度パラメータのチェック欄を示している。
図5において、「前回の単色印刷に使用したインクを使用」は、前回の単色印刷時の色彩のインクを備えた版胴を選択する前回単色印刷色パラメータのチェック欄を示している。従って、ここをチェックした場合には、前回の単色印刷時に黒を使用していれば今回も黒に設定されるし、赤であれば今回も赤に設定される。
図5において、「最高優先順位に指定されているインクを使用」は、孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインクに予め優先順位を設定しておき、その最も高い順位の版胴を選択する優先順位パラメータのチェック欄を示している。
図5において、「原稿に最も多く含まれる色成分に近いインクを使用」は、孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインク中で、原稿データ中に最も多く含まれている色成分に最も近い色のインクを備えた前記版胴を選択する原稿成分色パラメータのチェック欄を示している。
図5において、「単色印刷に最適な方のドラムに入っているインクを使用」は、孔版印刷装置が有する複数の版胴のうちから、その印刷機構の特性等に基づいて最適な印刷結果が得られると考えられる方のドラムを選択する機構特性選択パラメータのチェック欄を示している。
この機構特性選択パラメータに関し、まず前提を説明すると、一般に多色印刷機においては1枚の印刷用紙上において複数色のインクが重ねて印刷されるが、前に印刷されたインクの上に後からインクを印刷すると、インクの色と印刷順序によっては必ずしも常に一定の印刷状態となるわけではなく、前のインクに対して、その上に後から印刷したインクが薄く見える傾向が生じる現象(トラッピングと呼ぶ)がある。このため、複数の版胴を次々と通過させて複数の色を重ね刷りしていく多色印刷装置では、なるべく先に印刷されるインクの色を薄い色とし、後から印刷されるインクの色を濃いものとするのが好ましいとされている。従って、黒と赤の2色の場合、通常は先に赤、後に黒という版胴配置が好ましい。
また、単色印刷の場合は、一般的な嗜好として赤1色よりも黒1色で印刷する方が好まれるという事実上の傾向があるので、版胴が赤、黒の順で並べられた場合には単色印刷時には後に配置された黒の版胴を選択する。
しかしながら、版胴を用いた孔版印刷装置の印刷機構では、赤、黒の順で版胴を並べて後の版胴を選択する、という形式をとれない場合もありうる。
例えば、図7に示すように、印刷用紙Pの搬送方向に沿って2つの版胴(1)' ,(2)'を並べ、2つの版胴(1)' ,(2)'の近傍に印刷用紙Pの先端を掴んで回動する1つの紙胴50を回動自在に配置し、各版胴(1)' ,(2)'中に設けた図示しない押圧ローラで変形可能な版胴(1)' ,(2)'を外向きに膨出させて印刷用紙Pを紙胴50との間に挟んで連続的に印刷を行う紙胴方式の孔版印刷手段10’では、単色印刷時に先後いずれの版胴(1)' ,(2)'を用いても機構的には搬送精度面での差異がないので、前記トラッピングの問題を回避する意味で版胴(1)' ,(2)'の順を赤、黒の順とし、単色印刷時には第2の黒の版胴(2)'で印刷するような設定を行うこととしている。なお、図7において、図1における構成と均等な部分には図1と同様の符号を付して説明を省略する。
例えば、図7に示すように、印刷用紙Pの搬送方向に沿って2つの版胴(1)' ,(2)'を並べ、2つの版胴(1)' ,(2)'の近傍に印刷用紙Pの先端を掴んで回動する1つの紙胴50を回動自在に配置し、各版胴(1)' ,(2)'中に設けた図示しない押圧ローラで変形可能な版胴(1)' ,(2)'を外向きに膨出させて印刷用紙Pを紙胴50との間に挟んで連続的に印刷を行う紙胴方式の孔版印刷手段10’では、単色印刷時に先後いずれの版胴(1)' ,(2)'を用いても機構的には搬送精度面での差異がないので、前記トラッピングの問題を回避する意味で版胴(1)' ,(2)'の順を赤、黒の順とし、単色印刷時には第2の黒の版胴(2)'で印刷するような設定を行うこととしている。なお、図7において、図1における構成と均等な部分には図1と同様の符号を付して説明を省略する。
また、図1に示すように、印刷用紙Pの搬送方向に沿って2つの版胴(1) ,(2) を並べ、各版胴(1) ,(2) の下方にそれぞれ昇降自在のプレスローラ21,22を配置し、印刷用紙Pをプレスローラ21,22で対応する版胴(1) ,(2) に押し付けて2つの版胴(1) ,(2) で連続的に印刷を行うアウタープレス方式の孔版印刷手段10では、印刷用紙Pは両版胴(1) ,(2) 間を移動する際に位置ずれを起こし易いので搬送精度の面では第1の版胴(1) で印刷するのが好ましく、またトラッピングの問題からは第2の版胴(2) を黒インクとしたいが、一般的には単色印刷では赤よりも黒が好まれるので、結局、印刷用紙Pの搬送方向に沿って版胴(1) ,(2) を黒、赤の順に並べて単色印刷時には第1の黒の版胴(1) で印刷するような設定を行うこととしている。
もっとも、このようなアウタープレス方式の孔版印刷手段10であっても、2つの版胴(1) ,(2) の間で印刷用紙Pを搬送する中間搬送部25が確実に印刷用紙Pを保持して位置ずれなく次段の版胴(2) に印刷用紙Pを引き渡せる構造であれば、版胴の色は赤、黒の順として、後段の第2の黒の版胴(2) で印刷することができる。
もっとも、このようなアウタープレス方式の孔版印刷手段10であっても、2つの版胴(1) ,(2) の間で印刷用紙Pを搬送する中間搬送部25が確実に印刷用紙Pを保持して位置ずれなく次段の版胴(2) に印刷用紙Pを引き渡せる構造であれば、版胴の色は赤、黒の順として、後段の第2の黒の版胴(2) で印刷することができる。
このように、孔版印刷装置の印刷機構の種類を示すデータを孔版印刷装置の制御部19等から読み出し、これに応じて、上述した事情から単色印刷に最も適した一の版胴(一の色のインク)が自動的に選択されるように設定するための条件が、この機構特性選択パラメータである。
図5に示す「単色印刷時のドラム(インク色)選択」画面において、以上説明した6つの各パラメータから所望のパラメータを選択すれば、前記条件選択部39において2色印刷から単色印刷に切り替える際のパラメータ(条件)が自動的に設定され、印刷命令時には、その色彩のインクで単色印刷が行われる。
なお、本例では以上説明した6つの各パラメータの中からあるパラメータを選択すると、該パラメータが自動設定されたが、このパラメータによって選択される色のインクを有する版胴が現時点では孔版印刷装置内に設定されていない場合は、出力部31に該当色の版胴がない旨を表示して使用者の注意を促し、設定されていない色のインクが設けられた版胴を使用者をして孔版印刷装置に設定させるようにすればよい。
図6は本例の孔版印刷装置1の制御手段20において2色印刷から単色印刷に切り替える際の制御手順を示すフローチャートであり、モニター画面等の出力部31を見ながらキーボード等の入力部32を操作し、印刷設定を開始し(S1)、図4に示す分版設定画面で2色印刷から1色印刷に変更を指示すると(S2)、制御手段20の制御部36は図5に示すパラメータの選択画面を出力部31に表示させ、ユーザは所望のパラメータを選択する。制御手段20の制御部36は、ユーザが指定した1色印刷の設定をチェックし(S3)、前述した条件1〜6(パラメータ1〜6)をユーザの指定に従って条件選択部39に選択・設定させ、印刷開始指示を待つ(S5)。
以上説明した例では、6つのパラメータからなるパラメータ群からユーザが任意のパラメータを単色印刷の都度選択するようになっていたが、ユーザの希望がある程度固定されている場合は、予めいずれかのパラメータを選択しておき、単色印刷に切り替えると同時にそのパラメータによって印刷色が自動的に決まるようにしてもよい。
また、前記パラメータ群は、上述したように前記6個のパラメータ全てにより構成する必要は必ずしもなく、6個のパラメータの中から選択した少なくとも2個以上のパラメータの組み合わせでパラメータ群を構成してもよい。
以上説明した例では、多色印刷として赤と黒の2色印刷を例示したが、もちろん3色以上の多色印刷機であっても本発明が適用できることは言うまでもない。
本発明によれば、複数種類のインクがそれぞれ内部に収納された複数の版胴を有する孔版印刷装置において、多色印刷から単色印刷に切り替える際に、予め定められたパラメータで一の版胴を選択できるので、ユーザーの負担が軽減されて操作性が向上する。
また、制御手段に複数種類のパラメータを用意しておき、多色印刷から単色印刷に切り替える際に複数のパラメータから一のパラメータを任意に選択できるようにし、このパラメータが設定されるようにすれば、ユーザーの意向を汲みつつその負担を軽減すると同時に操作性を向上させることができる。
1 孔版印刷装置
(1) ,(1) ’ 第1版胴
(2) ,(2) ’ 第2版胴
10,10’ 孔版印刷手段
11 製版部
12 製版部
13 印刷部
19 孔版印刷装置の制御部
20 制御手段
34 プリンタドライバ
39 条件選択部
(1) ,(1) ’ 第1版胴
(2) ,(2) ’ 第2版胴
10,10’ 孔版印刷手段
11 製版部
12 製版部
13 印刷部
19 孔版印刷装置の制御部
20 制御手段
34 プリンタドライバ
39 条件選択部
Claims (3)
- 互いに色彩の異なる複数種類のインクがそれぞれ内部に収納されるとともに製版された孔版原紙がそれぞれ外周面に巻装されて駆動されることにより印刷用紙に2色以上の色彩で画像を形成できる複数の版胴と、複数の前記版胴を駆動して行う多色印刷と単一の前記版胴を駆動して行う単色印刷を切り替えることができる制御手段とを備えた孔版印刷装置において、
前記制御手段は、前記多色印刷から前記単色印刷に切り替える際に、予め定められたパラメータで一の版胴を選択するように構成されたことを特徴とする孔版印刷装置。 - 前記制御手段は前記パラメータを複数種類有しており、多色印刷から単色印刷に切り替える際に複数の前記パラメータから一のパラメータが選択されて設定されることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
- 前記パラメータは、
前記孔版印刷装置に現在設定されている複数の前記版胴にそれぞれ収納されたインクの色彩のうち色濃度の最も高いインクを備えた前記版胴を選択する現在色最高濃度パラメータと、
前記孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインクのうち色濃度の最も高いインクを備えた前記版胴を選択する可能色最高濃度パラメータと、
前回の単色印刷時の色彩のインクを備えた前記版胴を選択する前回単色印刷色パラメータと、
前記孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインクに予め設定した優先順位の最も高い前記版胴を選択する優先順位パラメータと、
前記孔版印刷装置において使用可能な複数の色彩のインク中で原稿データ中に最も多く含まれている色成分に最も近い色のインクを備えた前記版胴を選択する原稿成分色パラメータと、
前記版胴による印刷機構の特性に基づいて最適な印刷結果が得られる前記版胴を選択する機構特性選択パラメータのうち、
少なくとも二つ以上のパラメータからなるパラメータ群から一つ選択されたことを特徴とする請求項1又は2記載の孔版印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004229643A JP2006044108A (ja) | 2004-08-05 | 2004-08-05 | 孔版印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004229643A JP2006044108A (ja) | 2004-08-05 | 2004-08-05 | 孔版印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006044108A true JP2006044108A (ja) | 2006-02-16 |
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ID=36023217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004229643A Pending JP2006044108A (ja) | 2004-08-05 | 2004-08-05 | 孔版印刷装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006044108A (ja) |
-
2004
- 2004-08-05 JP JP2004229643A patent/JP2006044108A/ja active Pending
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