JP2005193515A - 印刷システム及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク色の色差距離が近いことによって効果的な分版印刷結果が得られなくなることを防止する。
【解決手段】原稿作成部67が、孔版印刷機1に備えられているドラム1,2のインク色の情報を取得し、取得した情報を参照してドラム1,2のインク色の色差距離を算出する。そして、ドラム1,2のインク色の色差距離が所定の閾値T以上でない場合、原稿作成部67は、印刷処理の開始前に、効果的な分版印刷が行えない可能性がある旨の警告メッセージを表示する。これにより、ドラム1,2のインク色の色差距離が近いことによって効果的な分版印刷結果が得られなくなることを防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、異なるインク色の複数のドラムを備える孔版印刷機を利用して多色原稿を分版印刷する印刷システム及びその制御方法に関する。
従来より、複数のドラムを有し、ドラム毎に異なるインク色を割り当てることにより多色印刷を行うことが可能な孔版印刷機が知られている。また最近では、通信手段を介して多色原稿のデータを孔版印刷機に送信,分版印刷する印刷システムが提供されている(特許文献1,2参照)。
特開2002−176565号公報 特開2002−86885号公報
ところで、上記のような印刷システムを利用して多色原稿を分版印刷する場合、ユーザは、テキスト文字は黒色のインク,イラストは赤色のインク,写真は黒色と赤色のインクの混色等のように、多色原稿の印刷に使用するインク色を原稿の部分(オブジェクト)毎に指定し、孔版印刷機は、ユーザが指定したインク色に従って多色原稿を分版印刷する。しかしながら、このような印刷システムの構成によれば、ユーザが指定したインク色の色差距離が近かったり、インクの印刷順序によるトラッピングの影響によって、印刷結果が見えにくかったり、汚れているように見えたりして、効果的な分版印刷結果が得れないことがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、インク色の色差距離が近いことによって効果的な分版印刷結果が得られなくなることを防止する印刷システム及びその制御方法を提供することにある。
上記の問題を解決するために、本発明に係る印刷システムの特徴は、インク色が異なる複数のドラムを備える孔版印刷機に通信手段を介して原稿データを送信し、原稿データを分版印刷する印刷システムであって、孔版印刷機に備えられているドラムのインク色の情報を取得し、取得したインク色の情報に従ってドラムのインク色の色差距離を算出し、算出した色差距離が所定の閾値以上であるか否かを判別し、算出した色差距離が所定の閾値以上でない場合、原稿データの印刷処理開始前に、効果的な分版印刷結果が得られない可能性がある旨を警告するメッセージを出力する制御手段を備えることにある。そして、このような本発明に係る印刷システムの構成によれば、インク色の色差距離が近いことによって効果的な分版印刷結果が得られなくなることを防止できる。
また、上記の問題を解決するために、本発明に係る印刷システムの制御方法の特徴は、インク色が異なる複数のドラムを備える孔版印刷機に通信手段を介して原稿データを送信し、原稿データを分版印刷する印刷システムの制御方法であって、孔版印刷機に備えられているドラムのインク色の情報を取得するステップと、取得したインク色の情報に従ってドラムのインク色の色差距離を算出するステップと、算出した色差距離が所定の閾値以上であるか否かを判別するステップと、算出した色差距離が所定の閾値以上でない場合、原稿データの印刷処理開始前に、効果的な分版印刷結果が得られない可能性がある旨を警告するメッセージを出力するステップとを有することにある。そして、このような本発明に係る印刷システムの制御方法によれば、インク色の色差距離が近いことによって効果的な分版印刷結果が得られなくなることを防止できる。
なお、制御手段は、算出された色差距離が所定の閾値以上でない場合、孔版印刷機に備えられているドラムのインク色の変更を促すことが望ましい。また、制御手段は、インク色の変更を促す際、効果的な分版印刷結果が得られるインク色を選定し、選定したインク色を提示するとよい。また、制御手段は、孔版印刷機に備えられているドラムのインク色の一つを選択し、選択したインク色の色空間上の位置と対称の位置にある色を効果的な分版印刷結果が得られるインク色として選定するとよい。また、制御手段は、原稿データが印刷される印刷用紙の色を考慮して効果的な分版印刷結果が得られるインク色を選定するとよい。
また、制御手段は、インク色の情報とインク色の印刷順序に従って、トラッピングの影響によって効果的な分版印刷結果が得られない可能性があるか否かを判断するとよい。また、制御手段は、トラッピングの影響によって効果的な分版印刷結果が得られない可能性があると判断した場合、インク色の印刷順序の変更を指示するメッセージを出力するとよい。
本発明は、図1に示すような、異なるインク色の2つのドラムを有する孔版印刷機に適用することができる。
〔孔版印刷機の構成〕
始めに、本発明が適用される孔版印刷機の構成について説明する。
本発明が適用される孔版印刷機1は、図1に示すように、原稿読取部2,製版部3,印刷部4,給紙部5、排紙部6,及び2箇所の排紙部7を主な構成要素として備える。
上記原稿読取部2は、装置本体8上部に設けられ、印刷に供される原稿画像を電気信号として読み取る。そして、読み取られた原稿画像の電子データは、第1ドラム25用と第2ドラム26用の画像データとして生成される。また、この原稿画像の電子データは、所定の指令(拡大,縮小等)に基づいて加工可能な構成となっている。
上記製版部3は、装置本体8に水平移動自在に設けられた製版ユニット9を有し、製版ユニット9は、製版ユニット移動手段10によって孔版原紙11を第1ドラム25に供給する第1原紙供給位置と、孔版原紙11を第2ドラム26に供給する第2原紙供給位置との間で移動される。また、この製版ユニット移動手段10は、製版ユニット9側に固定された製版ユニット移動モータ12と、製版ユニット移動モータ12の回転軸に固定されたウォームギア13と、ウォームギア13に噛み合っているウォームホイール(図示せず)と、ウォームホイールと同軸に固定されたピニオンギア14と、装置本体8側に固定されたラック15とから構成されている。
上記製版ユニット9は、ロール状に巻き取られた長尺状の孔版原紙11を収容する原紙収容部16と、原紙収容部16に収容された孔版原紙11の先端側を搬送下流にガイドする複数の搬送ロール17と、搬送ロール17の下流に配置されたサーマルヘッド18と、サーマルヘッド18の対向位置に配置され、ライトパルスモータ(図示せず)の駆動力により回転するプラテンロール19と、プラテンロール19及びサーマルヘッド18に対し孔版原紙11の搬送方向の下流に配置され、ライトパルスモータの駆動力により回転する原紙送りロール20と、原紙送りロール20が圧接するガイド板21と、原紙送りロール20及びガイド板21とプラテンロール19及びサーマルヘッド18との間に配置された原紙カッタ22とを有する。
上記印刷部4は、第1ドラム25,第2ドラム26,及び印刷圧用回転部材である圧胴27を有し、第1ドラム25と第2ドラム26は、圧胴27の左右の斜め上方位置にそれぞれ配置されている。詳しくは、第1ドラム25及び第2ドラム26は、圧胴27の中心角にして約90度離れた圧胴27の外周面の位置にそれぞれ近接されている。また、第1ドラム25,第2ドラム26,及び圧胴27はそれぞれ回転自在に設けられており、各外周面の近接・圧接箇所で同一速度になるようドラム回転機構(図示せず)によって回転される。なお、ドラム回転機構は、メインモータ(図示せず)を駆動源として駆動される。
上記第1ドラム25及び第2ドラム26は、回転自在に支持された左右の環状枠体(特に、符号を付さず)の間が版座部28で連結され、版座部28は、第1ドラム25及び第2ドラム26の外周面の一部を構成している。また、版座部28には、原紙クランプ部29が設けられており、原紙クランプ部29で孔版原紙11の先端がクランプされる。また、各版座部28には、スクリーン30の先端側が固定され、スクリーン30が第1ドラム25及び第2ドラム26の外周面に巻き付けられている。
各スクリーン30の後端側は、バネ31を介して各版座部28に張設されており、スクリーン30は、バネ31のバネ力に抗して外力に膨張可能に設けられている。各スクリーン30は、メッシュ構造体であり、下記する中押しロール33によって押圧されると、内面側から外面側にインク38が通過する。つまり、各スクリーン30は、インク38が供給される第1ドラム25及び第2ドラム26の外周面部として構成されている。
第1ドラム25及び第2ドラム26の各スクリーン30の内部には、インナープレス機構32がそれぞれ収容されている。このインナープレス機構32は、印刷圧をスクリーン30の内周側から作用させる機構とインク38をスクリーン30に供給する機能とを兼用する中押しロール33を有する。
上記中押しロール33は、両側のロール支持部材34に回転自在に設けられており、図示しない駆動手段によって第1ドラム25や第2ドラム26の回転に同期して回転駆動される。また、ロール支持部材34は、支持軸35を中心として回転自在に支持され、ロール支持部材34がa矢印方向に回転移動して中押しロール33がスクリーン30の内周面を押圧する押圧位置と、ロール支持部材34がb矢印方向に回転移動して中押しロール33がスクリーン30の内周面から離間する待機位置との間で変移可能に構成されている。なお、中押しロール33は、印刷時には押圧位置とされ、印刷時以外では待機位置とされる。
上記ロール支持部材34には、第1ドクターロール36及び第2ドクターロール37がそれぞれ取り付けられている。第1ドクターロール36及び第2ドクターロール37は円柱形状を有し、共に中押しロール33の近接位置に配置されている。中押しロール33の外周スペースであって、第1ドクターロール36及び第2ドクターロール37で囲まれる上方スペースには、インク供給部(図示せず)よりインク38が供給され、この位置にインク溜まり39が構成される。そして、第1ドラム25側には第1色インク38が、第2ドラム26側には第2色インク38がそれぞれ供給される。
また、第1ドクターロール36と中押しロール33とのギャップ(対向間距離)は、中押しロール33に付着するインク膜厚が所定となるように設定され、第2ドクターロール37と中押しロール33とのギャップは、インク漏れが生じない程度に設定されている。つまり、中押しロール33が回転すると、中押しロール33の外周面には第1ドクターロール36とのギャップによって所定膜厚のインクが連続的に付着され、中押しロール33によってスクリーン30にインクが供給される。また、印刷圧用回転部材である圧胴27の外周面の所定箇所には用紙クランプ部40が設けられ、この用紙クランプ部40で印刷媒体である印刷用紙41の先端をクランプできる。
上記給紙部5は、印刷媒体である印刷用紙41が積層される給紙台42と、給紙台42から最上位置の印刷用紙41に圧接する1次給紙ロール43と、1次給紙ロール43の搬送下流に配置された一対の2次給紙ロール44と、2次給紙ロール44と圧胴27との間で印刷用紙41の搬送ガイドを行うガイド板45とを有する。1次給紙ロール43の回転によって最上位置の印刷用紙41のみが一対の2次給紙ロール44まで搬送され、搬送された印刷用紙41は、一対の2次給紙ロール44の回転によって圧胴27の回転に同期して印刷部4に供給される。
上記排紙部6は、印刷が完了した印刷用紙41の先端をガイドする上方規制ガイド部46と、圧胴27から印刷用紙41を剥ぎ取る用紙剥ぎ取り爪47と、上方規制ガイド部46でガイドされ、又は、用紙剥ぎ取り爪47で剥ぎ取られた印刷用紙41を搬送する一対の排紙ロール48と、一対の排紙ロール48によって排紙される印刷用紙41を積層状態で載置する排紙台49とを有する。
上記排版部7は、第1ドラム25及び第2ドラム26に対応してそれぞれ設けられている。各排版部7は、第1ドラム25や第2ドラム26の外周面に少し離間して配置された一対の排版ロール50,51と、一対の排版ロール50,51間に掛けられ、原紙クランプ部29により解除された孔版原紙11の先端を導く排版誘導ベルト52と、排版誘導ベルト52より導かれた孔版原紙11を排版ロール51と共働して第1ドラム25や第2ドラム26より引き剥がしながら搬送する排版ロール53と、排版ロール51,53によって搬送されてくる孔版原紙11を収納する排版ボックス54と、排版ボックス54の奥側に孔版原紙11を押圧する圧縮板55とを有する。
〔印刷システムの構成〕
上記孔版印刷機1は、孔版印刷を利用して多色原稿を印刷する印刷システムに適用することができる。以下、図2を参照して、本発明の一実施形態となる印刷システムの構成と動作について説明する。
本発明の一実施形態となる印刷システムは、図2に示すように、上記孔版印刷機1とパーソナルコンピュータ(PC)61が電子ネットワーク62を介して接続された構成を有し、孔版印刷機1及びパーソナルコンピュータ61はそれぞれ、通信制御部64及び通信制御部66を介して互いに情報通信可能なように構成されている。そして、この印刷システムは、パーソナルコンピュータ61が、電子ネットワーク62を介して原稿作成部67によって作成された多色原稿データを孔版印刷機1に送信し、孔版印刷機1内の印刷機情報処理部65が、パーソナルコンピュータ61から送信された多色原稿データを第1版胴25(以下、ドラム1と表記)と第2版胴26(以下、ドラム2と表記)を用いて分版印刷するように構成されている。
〔印刷システムの動作〕
このような構成を有する印刷システムは、以下に示す色差判別処理を実行することにより、ドラム1,2のインク色の色差距離が近いことによって効果的な分版印刷結果が得られなくなることを防止する。以下、図3に示すフローチャートを参照して、色差判別処理を実行する際の印刷システムの動作について説明する。
図3に示すフローチャートは、ユーザが、原稿作成部67を利用した多色原稿作成作業を開始する(アプリケーションプログラム立ち上げ時)、若しくは、多色原稿データの印刷処理を原稿作成部67に指示するのに応じて開始となり、この色差判別処理はステップS1の処理に進む。
ステップS1の処理では、原稿作成部67が、電子ネットワーク62を介して印刷機情報処理部65と通信することにより、孔版印刷機1にセットされているドラム1,2のインク色の情報を取得する。これにより、このステップS1の処理は完了し、この色差判別処理はステップS1の処理からステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、原稿作成部67が、印刷機情報処理部65から取得したドラム1,2のインク色の情報に従って、ドラム1,2のインク色の色差を算出する。なお、この実施形態では、原稿作成部67は、Lab色空間上でのインク色の色差距離を算出するように構成され、ドラム1,2それぞれのインク色の色相a1,a2及び彩度b1,b2を抽出し、抽出された色相及び彩度の差の和(|a1−a2|+|b1−b2|)を色差距離として算出する。
より具体的には、ドラム1,2のインク色がそれぞれ赤色(a/b=81/70)及び黄色(a/b=−16/93)である場合、原稿作成部67は、(|81−(−16)|+|70−93|=120)を色差距離として算出する。また同様に、ドラム1,2のインク色がそれぞれ赤色(a/b=81/70)及び橙色(a/b=45/75)である場合には、原稿作成部67は、(|81−45|+|70−75|=41)を色差距離として算出する。これにより、このステップS2の処理は完了し、この色差判別処理はステップS2の処理からステップS3の処理に進む。
なお、出願時点で既に公知であるので詳細な説明は省略するが、上記Lab空間とは、CIE(国際照明委員会)により規定された均等色空間であり、具体的には図4に示すように、3次元空間によって色の明度,色相,及び彩度を表現するものである。また、Lab空間内におけるインク色の色相及び彩度の値は、予め記憶している色テーブルを参照して原稿作成部67が抽出するようにしてもよいし、印刷機情報処理部65が原稿作成部67に送信するようにしてもよい。
ステップS3の処理では、原稿作成部67が、ステップS2の処理により算出されたドラム1,2のインク色の色差距離が所定の閾値T以上であるか否かを判定する。そして、判定の結果、色差距離が所定の閾値T以上でない場合、原稿作成部67は、この色差判別処理をステップS3の処理からステップS5の処理に進める。より具体的には、ドラム1,2のインク色が赤色と橙色であり、且つ、所定の閾値Tが100に設定されている場合、赤色と橙色の色差距離は上述のように41(<100)であるので、原稿作成部67は、この色差判別処理をステップS3の処理からステップS5の処理に進める。
一方、色差距離が所定の閾値T以上である場合には、原稿作成部67は、この色差判別処理をステップS3の処理からステップS4の処理に進める。具体的には、ドラム1,2のインク色が赤色と黄色であり、且つ、所定の閾値Tが100に設定されている場合には、赤色と黄色の色差距離は上述のように120(>100)であるので、原稿作成部67は、この色差判別処理をステップS3の処理からステップS4の処理に進める。
ステップS4の処理では、原稿作成部67が、ドラム1,2のインク色の色差は効果的な分版印刷処理を行う上で十分な組み合わせであると判断し、ドラム1,2のインク色に従って多色原稿データの色分版を行い、分版結果に基づいて多色原稿データを印刷するように孔版印刷機1を制御する。これにより、このステップS4の処理は完了し、一連の色差判別処理は終了する。
ステップS5の処理では、原稿作成部67が、例えば図5(a)に示すように、ドラム1,2のインク色の色差距離が近く(=インク色が同系色の色である)、効果的な分版印刷処理ができない可能性があるので、ドラム1,2のインク色を変更すべきである旨の警告メッセージをパーソナルコンピュータ61のディスプレイ部に表示する。なお、この処理の際、原稿作成部67は、取得したインク色の情報に基づいて多色原稿画像の印刷イメージを表示し、ユーザが印刷イメージを確認できるようにしてもよい。これにより、このステップS5の処理は完了し、一連の色差判別処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態となる印刷システムによれば、原稿作成部67が、孔版印刷機1に備えられているドラム1,2のインク色の情報を取得し、取得した情報を参照してドラム1,2のインク色の色差距離を算出し、ドラム1,2のインク色の色差距離が所定の閾値T以上でない場合、印刷処理の開始前に、効果的な分版印刷が行えない可能性がある旨の警告メッセージを表示するので、ドラム1,2のインク色の色差距離が近いことによって効果的な分版印刷結果が得られなくなることを防止できる。
なお、上記ステップS5の処理により出力された警告メッセージに従ってユーザがドラム1,2のインク色を変更する際、原稿作成部67は、効果的な分版印刷結果が得られるインク色を表示するようにしてもよい。なお、この処理は、具体的には、原稿作成部67が、ドラム1,2の一方のインク色を固定し、固定したインク色のLab空間上の位置と対称の位置にあるインク色を算出し、ユーザが有する(登録している)インク色の中で同定されたインク色と色差距離が近いものを選定することにより、実行することができる。また、この処理の際、原稿作成部67は、給紙部5にセットされている印刷用紙41の色の情報を取得し、印刷用紙41の色を考慮してインク色を選定するようにしてもよい。具体的には、印刷用紙の色として複数の色が登録されている場合、原稿作成部67は、2色印刷に使用するインク色が選択されるのに応じて、選択されたインク色のLab空間上の座標(ab値)から最も遠い座標位置に対応する色を印刷用紙の色として選択する(選択された2つのインク色の座標を頂点とした三角形の面積が最大となる座標位置を算出する)ことにより、効果的な分版印刷結果が得られる印刷用紙の色を選択する。また逆に、ドラム1,2のインク色として複数の色が登録されている場合には、原稿作成部67は、印刷用紙のインク色が選択されるのに応じて、選択された印刷用紙の色のLab空間上の座標(ab値)を頂点とした三角形が最大面積となる座標位置(ab値)に対応する2色をドラム1,2のインク色として選択することにより、効果的な分版印刷結果が得られるインク色を選択する。但し、この場合、印刷用紙及びドラム1,2のインク色がLab空間上において一直線上に並ぶ場合は例外処理とする。また、印刷用紙が白色である場合には、理論上はa=b=0となり、明度Lだけが非常に高い数値となるので、原稿作成部67は、数式|a1−a2|+|b1−b2|を利用して、明度Lが低い色をドラム1,2のインク色として優先的に選択するとよい。これにより、効果的な分版印刷結果を得ることが可能となる。
また、上記ステップS5の処理において、原稿作成部67は、取得したインク色の情報に基づいて、裏移りや印刷順序によるトラッピングの可能性を判別し、トラッピングによって効果的な分版印刷が行えない可能性があると判断した場合には、例えば図5(b)に示すような、ドラム1とドラム2とを入れ替えることを指示するメッセージを表示することが望ましい。このような構成によれば、トラッピングによって効果的な分版印刷結果が得られなくなることを防止できる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。例えば、上記実施形態では、原稿作成部67は、インク色の色彩及び彩度により色差距離を算出したが、インク色のRGB値により色差距離を算出してもよい。このように、上記実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明は、インク色が異なる複数のドラムを備える孔版印刷機に通信手段を介して多色原稿データを送信,印刷する処理に適用することができる。
本発明が適用される孔版印刷機の一構成例を示す図である。 本発明の一実施形態となる印刷システムの構成を示すブロック図である。 図2に示す印刷システムによる色差判別処理の流れを示すフローチャート図である。 Lab色空間の構成を説明するための模式図である。 図3に示す色差判別処理により生成されるメッセージデータの一例を示す図である。
符号の説明
1:孔版印刷機
25:第1ドラム
26:第2ドラム
61:パーソナルコンピュータ(PC)
62:電子ネットワーク
63:多色原稿
64,66:通信制御部
65:印刷情報処理部
67:原稿作成部

Claims (8)

  1. インク色が異なる複数のドラムを備える孔版印刷機に通信手段を介して原稿データを送信し、当該原稿データを分版印刷する印刷システムであって、
    前記孔版印刷機に備えられているドラムのインク色の情報を取得し、取得したインク色の情報に従ってドラムのインク色の色差距離を算出し、算出した色差距離が所定の閾値以上であるか否かを判別し、算出した色差距離が所定の閾値以上でない場合、原稿データの印刷処理開始前に、効果的な分版印刷結果が得られない可能性がある旨を警告するメッセージを出力する制御手段を備えること
    を特徴とする印刷システム。
  2. 前記制御手段は、算出された色差距離が所定の閾値以上でない場合、前記孔版印刷機に備えられているドラムのインク色の変更を促すメッセージを出力することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記制御手段は、インク色の変更を促す際、効果的な分版印刷結果が得られるインク色を選定し、選定したインク色を提示することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
  4. 前記制御手段は、前記孔版印刷機に備えられているドラムのインク色の一つを選択し、選択したインク色の色空間上の位置と対称の位置に対応する色を効果的な分版印刷結果が得られるインク色として選定することを特徴とする請求項3に記載の印刷システム。
  5. 前記制御手段は、原稿データが印刷される印刷用紙の色を考慮して効果的な分版印刷結果が得られるインク色を選定することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の印刷システム。
  6. 前記制御手段は、インク色の情報とインク色の印刷順序に従って、トラッピングの影響によって効果的な分版印刷結果が得られない可能性があるか否かを判断することを特徴とする請求項1から請求項5に記載の印刷システム。
  7. 前記制御手段は、トラッピングの影響によって効果的な分版印刷結果が得られない可能性があると判断した場合、インク色の印刷順序の変更を指示するメッセージを出力することを特徴とする請求項6に記載の印刷システム。
  8. インク色が異なる複数のドラムを備える孔版印刷機に通信手段を介して原稿データを送信し、当該原稿データを分版印刷する印刷システムの制御方法であって、
    前記孔版印刷機に備えられているドラムのインク色の情報を取得するステップと、
    取得したインク色の情報に従ってドラムのインク色の色差距離を算出するステップと、
    算出した色差距離が所定の閾値以上であるか否かを判別するステップと、
    算出した色差距離が所定の閾値以上でない場合、原稿データの印刷処理開始前に、効果的な分版印刷結果が得られない可能性がある旨を警告するメッセージを出力するステップと
    を有することを特徴とする印刷システムの制御方法。
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