JP2001315422A - 孔版印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 版胴の数よりも少ない印刷色による印刷をイ
ンク汚れがなく、且つ、面倒な作業の必要もなく容易に
できる。 【解決手段】 孔版原紙をそれぞれ装着する第１版胴２
５及び第２版胴２６とこれらに近接して配置された圧胴
２７とを有し、圧胴２７にクランプした印刷用紙４１を
圧胴２７の外周面に沿って搬送することによって第１版
胴２５の孔版原紙より第１色インク画像を、第２版胴２
６の孔版原紙より第２色インク画像をそれぞれインク転
写して２色印刷可能な孔版印刷装置において、第１版胴
２５側の色インクで単色印刷する場合には、第１版胴２
５に穿孔された孔版原紙１１ａを巻き付け装着し、第２
版胴２６に無穿孔の孔版原紙１１ｂを巻き付け装着して
印刷動作を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数の版胴を有
し、多色印刷が可能な孔版印刷装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の第１従来例の孔版印刷装置とし
て図６に示すものがあり、図６は孔版印刷装置の一部概
略構成図である。図６において、装置本体（図示せず）
内には第１版胴１０１と第２版胴１０２と圧胴１０３と
が回転自在に配置され、第１版胴１０１及び第２版胴１
０２は圧胴１０３の中心角にして約９０度離れた圧胴１
０３の外周面の位置にそれぞれ近接されている。第１版
胴１０１及び第２版胴１０２の各外周面には版座部１０
１ａ、１０２ａが設けられ、この版座部１０１ａ、１０
２ａに孔版原紙（図示せず）をクランプする原紙クラン
プ部１０１ｂ、１０２ｂが設けられている。

【０００３】又、第１版胴１０１及び第２版胴１０２の
各外周面には版座部１０１ａ、１０２ａ及びバネ１０４
を利用してスクリーン１０５がそれぞれ張設されてお
り、この各スクリーン１０５はインクの通過を許容する
例えばメッシュ構造体で構成されている。第１版胴１０
１及び第２版胴１０２の各スクリーン１０５の内部スペ
ースには中押しロール１０６、１０７がそれぞれ設けら
れており、この各中押しロール１０６、１０７はスクリ
ーン１０５を押圧しない待機位置とスクリーン１０５を
押圧する押圧位置との間で移動される。

【０００４】印刷動作時には各中押しロール１０６、１
０７は押圧位置に位置され、押圧位置ではスクリーン１
０５が外方側に膨出される。又、第１版胴１０１側のス
クリーン１０５には中押しロール１０６を介して第１色
のインクが、第２版胴１０２側のスクリーン１０５には
中押しロール１０７を介して第２色のインクがそれぞれ
供給されるように構成されている。圧胴１０３の外周面
側には印刷用紙１０８の先端をクランプ可能な用紙クラ
ンプ部１０９が設けられており、給紙部１１０より給紙
された印刷用紙１０８の先端をクランプし、排紙部１１
１の入り口付近でクランプ解除する。

【０００５】次に、印刷の概略動作を説明する。第１色
用の画像データに基づいて製版された孔版原紙の先端を
第１版胴１０１の原紙クランプ部１０１ｂにて、第２色
用の画像データに基づいて製版された孔版原紙の先端を
第２版胴１０２の原紙クランプ部１０２ｂにてそれぞれ
クランプして各スクリーン１０５の外周面に装着する。

【０００６】次に、図６にて矢印で示す方向に第１版胴
１０１、第２版胴１０２及び圧胴１０３が同期して回転
され、この状態で第１版胴１０１と圧胴１０３との間に
給紙部１１０より印刷用紙１０８が搬送される。この搬
送された印刷用紙１０８は圧胴１０３の用紙クランプ部
１０９でクランプされ、圧胴１０３の外周面に沿って第
１版胴１０１と圧胴１０３との間を通過する。この通過
の際に中押しロール１０６がスクリーン１０５を押圧し
てスクリーン１０５が外方側に膨出し印刷用紙１０８に
孔版原紙の穿孔を介して第１色のインク画像が転移され
る。

【０００７】第１版胴１０１と紙胴１０３との間を通っ
た印刷用紙１０８は、第２版胴１０２と圧胴１０３との
間に搬送され、印刷用紙１０８が第２版胴１０２と圧胴
１０３との間を通過する。この通過の際に同様に中押し
ロール１０７がスクリーン１０５を押圧して第２色のイ
ンク画像が転移される。そして、圧胴１０３の用紙クラ
ンプ部１０９が排紙部１１１の入り口付近まで回転する
と、用紙クランプ部１０９がクランプ解除し、クランプ
解除された印刷用紙１０８が排紙部１１１によって所定
の位置まで排紙される。以上より２色印刷がなされるも
のである。

【０００８】また、第２従来例の孔版印刷装置として図
７に示すものがあり、図７は孔版印刷装置の一部概略構
成図である。図７において、装置本体内には第１版胴１
０１と第２版胴１０２とがそれぞれ回転自在に設けら
れ、第１版胴１０１及び第２版胴１０２の外周面には版
座部１０１ａ、１０２ａが設けられ、この版座部１０１
ａ、１０２ａに孔版原紙をクランプする原紙クランプ部
１０１ｂ、１０２ｂが設けられている。

【０００９】又、版座部１０１ａ、１０２ａ以外の第１
版胴１０１及び第２版胴１０２の各外周面部はインクの
通過を許容する多孔構造体で構成され、第１版胴１０１
及び第２版胴１０２の内部スペースには各外周面部に第
１色のインク及び第２色のインクを供給する手段がそれ
ぞれ設けられている。

【００１０】又、第１版胴１０１及び第２版胴１０２の
各下方位置にはプレスロール１２０、１２１がそれぞれ
回転自在に設けられている。各プレスロール１２０、１
２１は、第１版胴１０１及び第２版胴１０２の外周面を
押圧しない待機位置（図７の実線位置）と押圧する押圧
位置（図７の仮想線位置）との間で移動される。印刷動
作時には各プレスロール１２０、１２１が押圧位置に位
置される。給紙部１２２は第１版胴１０１とプレスロー
ル１２０との間に印刷用紙１０８を給紙し、排紙部１２
３は第２版胴１０２とプレスロール１２１との間から排
出される印刷用紙１０８を受け取り、所定の位置に排紙
する。

【００１１】次に、印刷の概略動作を説明する。第１色
用の画像データに基づいて製版された孔版原紙の先端を
第１版胴１０１の原紙クランプ部１０１ｂにて、第２色
用の画像データに基づいて製版された孔版原紙の先端を
第２版胴１０２の原紙クランプ部１０２ｂにてそれぞれ
クランプして第１版胴１０１及び第２版胴１０２の各外
周面部に装着する。次に、図７にて矢印で示す方向に第
１版胴１０１及び第２版胴１０２と共に押圧位置に位置
されたプレスロール１２０、１２１が同期して回転さ
れ、この状態で第１版胴１０１とプレスロール１２０と
の間に給紙部１２２より印刷用紙１０８が搬送される。
この搬送された印刷用紙１０８は第１版胴１０１とプレ
スロール１２０との回転によって搬送力を得て第１版胴
１０１とプレスロール１２０との間を通過する。

【００１２】この通過の際にプレスロール１２０の押圧
力によって印刷用紙１０８に孔版原紙（図示せず）の穿
孔を介して第１色のインク画像が転移される。第１版胴
１０１とプレスロール１２１との間を通った印刷用紙１
０８は、第２版胴１０２とプレスロール１２１との間に
搬送され、印刷用紙１０８が第２版胴１０２とプレスロ
ール１２１との回転によって搬送力を得て第２版胴１０
２とプレスロール１２１との間を通過する。この通過の
際に、同様にしてプレスロール１２１の押圧によって第
２色のインク画像が転移される。そして、第２版胴１０
２とプレスロール１２１との間を通過した印刷用紙１０
８が排紙部１２３によって所定の位置まで排紙される。
以上より２色印刷がなされるものである。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、第１及び第
２従来例の孔版印刷装置において、いずれか一方の版胴
のみを用いて単色印刷を行う場合には次のような問題が
ある。つまり、第１従来例では、使用印刷色の版胴、例
えば第１版胴１０１にのみ製版（穿孔）された孔版原紙
を装着し、使用印刷色以外の版胴、例えば第２版胴１０
２側では中押しロール１０７を待機位置に保持した状態
で印刷動作を実行することにより単色印刷が可能であ
る。

【００１４】しかし、用紙クランプ部１０９で先端をク
ランプされながら圧胴１０３の外周面に沿って搬送され
る印刷用紙１０８は、その搬送後端側が紙の腰で圧胴１
０３の外周面より離間して第２版胴１０２のスクリーン
１０５に接触することによってスクリーン１０５のイン
クで汚されるという問題がある。又、使用印刷色以外の
版胴、例えば第２版胴１０２を装置本体より引き出した
状態で印刷動作を実行することによりインク汚れのない
単色印刷が可能であるが、使用印刷色以外の版胴を装置
本体から引き出さなければならず面倒である。

【００１５】一方、第２従来例の孔版印刷装置では、２
つのプレスロール１２０、１２１のそれぞれが印刷用紙
１０８の搬送手段の一部を構成しているので、使用印刷
色以外の版胴、例えば第２版胴１０２側のプレスロール
１２１も押圧位置に位置させる必要がある。しかし、使
用印刷色以外の版胴、例えば第２版胴１０２側のプレス
ロール１２１を押圧位置にすると、プレスロール１２１
や印刷用紙１０８に当然に多量のインクが付着する。従
って、使用印刷色以外の版胴をインクの付着していない
ものに交換する等の作業をしなければ単色印刷自体が不
可能である。尚、このような事情は３以上の版胴を有
し、版胴の数より少ない印刷色による印刷を実行する場
合に同様に生じる。

【００１６】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、版胴の数よりも少ない印刷色
による印刷をインク汚れがなく、且つ、面倒な作業の必
要もなく容易にできる孔版印刷装置を提供することを目
的とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、イン
クが供給される外周面部に孔版原紙を巻き付けて装着可
能とし、且つ、回転自在な複数の版胴と、この各版胴の
前記外周面部の外側に近接して配置され、回転自在な印
刷圧用回転部材とを備え、印刷動作時には、前記孔版原
紙を装着した複数の前記版胴を回転させ、前記各版胴と
前記印刷圧用回転部材とのそれぞれの間に印刷圧を作用
させつつ印刷媒体を搬送し、この搬送した前記印刷媒体
に前記各版胴に装着された前記孔版原紙の穿孔部から滲
み出るインクをそれぞれ転写することで多色印刷を行う
孔版印刷装置において、前記版胴の総数をＮ（Ｎ≧２）
とすると、前記版胴の総数より少ない印刷色の印刷を行
う場合には、使用印刷色の（Ｎ−１）個以下の前記版胴
に各画像データに基づき穿孔された前記孔版原紙を巻き
付け装着し、使用印刷色以外の前記版胴に無穿孔の孔版
原紙を巻き付け装着して印刷動作を実行することを特徴
とする。

【００１８】この孔版印刷装置では、使用印刷色以外の
版胴の外周面部が無穿孔の孔版原紙でカバーされている
から印刷動作中の印刷媒体が使用印刷色以外の版胴に接
触してもインクが付着せず、又、印刷圧回転部材が印刷
媒体の搬送手段の一部として構成している場合には搬送
手段として利用しても印刷圧回転部材や印刷媒体にイン
クが付着しない。

【００１９】請求項２の発明は、請求項１記載の孔版印
刷装置であって、前記印刷圧用回転部材は、複数の前記
版胴にそれぞれ近接して配置された単一の圧胴であり、
前記各版胴の内側に配置された中押しロールで前記外周
面部であるスクリーンを押圧してこのスクリーンを外方
側に膨出させることによって印刷圧を作用させたことを
特徴とする。

【００２０】この孔版印刷装置では、使用印刷色以外の
版胴のスクリーンが無穿孔の孔版原紙でカバーされてい
るから印刷動作中に印刷媒体の一部が使用印刷色以外の
版胴に接触しても印刷媒体にインクが付着しない。

【００２１】請求項３の発明は、請求項１記載の孔版印
刷装置であって、前記印刷圧用回転部材は、複数の前記
版胴にそれぞれ近接して配置された複数のプレスロール
であり、各プレスロールが前記各版胴に圧接する圧接位
置に移動することによって印刷圧を作用させたことを特
徴とする。

【００２２】この孔版印刷装置では、使用印刷色以外の
版胴の外周面部が無穿孔の孔版原紙でカバーされている
から当該版胴を押圧するプレスロールを押圧位置にして
もプレスロールや印刷媒体にインクが付着しない。

【００２３】請求項４の発明は、請求項１〜請求項３記
載の孔版印刷装置であって、単色印刷キーを有し、この
単色印刷キーにより印刷色を指定して単色印刷が選択さ
れると、指定印刷色の前記版胴には画像データに基づき
穿孔された前記孔版原紙を巻き付け装着し、指定印刷色
以外の前記版胴には無穿孔の孔版原紙を巻き付け装着す
る制御部を備えたことを特徴とする。

【００２４】この孔版印刷装置では、請求項１〜請求項
３の発明の作用に加え、単色印刷キーを操作することに
よって単色印刷が実行される。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。

【００２６】＜孔版印刷装置の構成＞図１〜図４は本発
明の第１実施形態を示し、図１は孔版印刷装置１の概略
構成図、図２は孔版印刷装置１の概略回路ブロック図、
図３は単色印刷が選択された場合の動作フローチャー
ト、図４は単色印刷状態を示す孔版印刷装置１の一部概
略構成図である。

【００２７】図１において、孔版印刷装置１は、原稿読
取部２と製版部３と印刷部４と給紙部５と排紙部６と２
カ所の排版部７とから主に構成されている。

【００２８】『原稿読取部』原稿読取部２は、装置本体
８の上部に設けられ、印刷に供される原稿を電気信号と
して読み取る。この読み取った情報は、第１版胴色イン
ク用と第２版胴色インク用の各画像データとして生成す
る。又、画像データは所定の指令（拡大、縮小等）に基
づいて加工可能である。

【００２９】『製版部』製版部３は、装置本体８に水平
移動自在に設けられた製版ユニット９を有し、この製版
ユニット９は製版ユニット移動手段１０によって孔版原
紙１１を第１版胴２５に供給する第１原紙供給位置と孔
版原紙１１を第２版胴２６に供給する第２原紙供給位置
（図１の位置）との間で移動される。製版ユニット移動
手段１０は、製版ユニット９側に固定された製版ユニッ
ト移動モータ１２と、この製版ユニット移動モータ１２
の回転軸に固定されたウオームギア１３と、ウオームギ
ア１３に噛み合っているウオームホイール（図示せず）
と、このウオームホイールと同軸に固定されたピニオン
ギア１４と、装置本体８側に固定されたラック１５とか
ら構成されている。

【００３０】製版ユニット９は、ロール状に巻き取られ
た長尺状の孔版原紙１１を収容する原紙収容部１６と、
原紙収容部１６に収容された孔版原紙１１の先端側を搬
送下流にガイドする複数の搬送ロール１７と、これら搬
送ロール１７の下流に配置されたサーマルヘッド１８
と、このサーマルヘッド１８の対向位置に配置され、ラ
イトパルスモータ（図示せず）の駆動力により回転する
プラテンロール１９と、プラテンロール１９及びサーマ
ルヘッド１８に対し孔版原紙１１の搬送方向の下流に配
置され、ライトパルスモータの駆動力により回転する原
紙送りロール２００と、この原紙送りロール２０が圧接
するガイド板２１と、原紙送りロール２００及びガイド
板２１とプラテンロール１９及びサーマルヘッド１８と
の間に配置された原紙カッタ２２とを有する。

【００３１】『印刷部』印刷部４は、第１版胴２５、第
２版胴２６及び印刷圧用回転部材である圧胴２７を有
し、第１版胴２５と第２版胴２６は圧胴２７の左右の斜
め上方位置にそれぞれ配置されている。詳しくは、第１
版胴２５及び第２版胴２６は圧胴２７の中心角にして約
９０度離れた圧胴２７の外周面の位置にそれぞれ近接さ
れている。第１版胴２５、第２版胴２６及び圧胴２７は
それぞれ回転自在に設けられており、図１にて矢印で示
すように、各外周面の近接・圧接箇所で同一周速度にな
るよう版胴回転機構（図示せず）によって回転される。
版胴回転機構は、メインモータ（図示せず）を駆動源と
して駆動される。

【００３２】第１版胴２５及び第２版胴２６は、回転自
在に支持された左右の環状枠体（特に、符号を付さず）
の間が版座部２８で連結され、この版座部２８は第１版
胴２５及び第２版胴２６の外周面の一部を構成してい
る。版座部２８には原紙クランプ部２９が設けられてお
り、この原紙クランプ部２９で孔版原紙１１の先端がク
ランプされる。又、各版座部２８にはスクリーン３０の
先端側が固定され、このスクリーン３０が第１版胴２５
及び第２版胴２６の各外周面に巻き付けられている。

【００３３】各スクリーン３０の後端側はバネ３１を介
して各版座部２８に張設されており、スクリーン３０は
バネ３１のバネ力に抗して外方に膨出可能に設けられて
いる。この各スクリーン３０は、例えばメッシュ構造体
であり、下記する中押しロール３３で押圧されると、内
面側から外面側にインク３８が通過する。つまり、各ス
クリーン３０は、インク３８が供給される第１版胴２５
及び第２版胴２６の外周面部として構成されている。

【００３４】第１版胴２５及び第２版胴２６の各スクリ
ーン３０の内部にはインナープレス機構３２がそれぞれ
収容されている。この各インナープレス機構３２は、印
刷圧をスクリーン３０の内周側から作用させる機能とイ
ンク３８をスクリーン３０に供給する機能とを兼用する
中押しロール３３を有する。

【００３５】中押しロール３３は、両側のロール支持部
材３４に回転自在に設けられており、図示しない駆動手
段によって第１版胴２５や第２版胴２６の回転に同期し
て回転駆動される。このロール支持部材３４は支持軸３
５を中心として回転自在に支持され、ロール支持部材３
４が図１のａ矢印方向に回転移動して中押しロール３３
がスクリーン３０の内周面を押圧する押圧位置と、ロー
ル支持部材３４が図１のｂ矢印方向に回転移動して中押
しロール３３がスクリーン３０の内周面から離間する待
機位置（図１の位置）との間で変移可能に構成されてい
る。中押しロール３３は、印刷時には押圧位置とされ、
印刷時以外では待機位置とされる。

【００３６】又、このロール支持部材３４には第１ドク
ターロール３６及び第２ドクターロール３７がそれぞれ
取付けられている。第１ドクターロール３６及び第２ド
クターロール３７は円柱状を有し、共に中押しロール３
３の近接位置に配置されている。中押しロール３３の外
周スペースであって、第１ドクターロール３６及び第２
ドクターロール３７で囲まれる上方スペースにはインク
供給部（図示せず）よりインク３８が供給され、この位
置にインク溜まり３９が構成される。第１版胴２５側に
は第１色のインク３８が、第２版胴２６側には第２色の
インク３８がそれぞれ供給される。

【００３７】第１ドクターロール３６と中押しロール３
３とのギャップ（対向間距離）は、中押しロール３３に
付着するインク膜厚が所定となるよう設定され、第２ド
クターロール３７と中押しロール３３とのギャップは、
インク漏れが生じない程度に設定されている。つまり、
中押しロール３３が回転すると、中押しロール３３の外
周面には第１ドクターロール３６とのギャップによって
所定膜厚のインクが連続的に付着され、中押しロール３
３によってスクリーン３０にインクが供給される。

【００３８】又、印刷圧用回転部材である圧胴２７の外
周面の所定箇所には用紙クランプ部４０が設けられ、こ
の用紙クランプ部４０で印刷媒体である印刷用紙４１の
先端をクランプできる。

【００３９】『給紙部』給紙部５は、印刷媒体である印
刷用紙４１が積層される給紙台４２と、この給紙台４２
から最上位置の印刷用紙４１に圧接する１次給紙ロール
４３と、この１次給紙ロール４３の搬送下流に配置され
た一対の２次給紙ロール４４と、この２次給紙ロール４
４と紙胴２７との間で印刷用紙４１の搬送ガイドを行う
ガイド板４５とを有する。１次給紙ロール４３の回転に
よって最上位置の印刷用紙４１のみが一対の２次給紙ロ
ール４４まで搬送され、この搬送された印刷用紙４１
は、一対の２次給紙ロール４４の回転によって圧胴２７
の回転に同期して印刷部５に供給される。

【００４０】『排紙部』排紙部６は、印刷が完了した印
刷用紙４１の先端をガイドする上方規制ガイド部４６
と、圧胴２７から剥離されない印刷用紙４１を剥ぎ取る
用紙剥取り爪４７と、上方規制ガイド部４６でガイドさ
れ、又は、用紙剥取り爪４７で剥ぎ取られた印刷用紙４
１を搬送する一対の排紙ロール４８と、この一対の排紙
ロール４８によって排紙される印刷用紙４１を積層状態
で載置する排紙台４９とを有する。 『排版部』排版部７は、第１版胴２５及び第２版胴２６
に対応してそれぞれ設けられている。各排版部７は、第
１版胴２５や第２版胴２６の外周面に少し離間して配置
された一対の排版ロール５０、５１と、この一対の排版
ロール５０、５１間に掛けられ、原紙クランプ部２９よ
り解除された孔版原紙１１の先端を導く排版誘導ベルト
５２と、この排版誘導ベルト５２より導かれた孔版原紙
１１を排版ロール５１と共働して第１版胴２５や第２版
胴２６より引き剥がしながら搬送する排版ロール５３
と、この排版ロール５１、５３によって搬送されて来る
孔版原紙１１を収納する排版ボックス５４と、排版ボッ
クス５４の奥側に孔版原紙１１を押圧する圧縮板５５と
を有する。

【００４１】＜制御系の構成＞次に、孔版印刷装置１の
制御系について説明する。図２に示すように、装置本体
８には操作パネル部６０が設けられている。この操作パ
ネル部６０には製版／印刷スタートキー、印刷枚数等を
入力するためのテンキー等の他に単色印刷キーが設けら
れていると共に各種のデータを表示するための表示パネ
ル部（いずれも図示せず）が設けられている。

【００４２】操作パネル部６０の入力データは制御部６
１に出力され、制御部６１は入力データに基づいて原稿
読取部２、製版部３、印刷部４、給紙部５、排紙部６及
び２カ所の排版部７を統括制御する。又、制御部６１
は、各種プログラムが格納されたＲＯＭ６２及びＲＡＭ
６３の書き込みや読み出しを制御し、単色印刷キーが操
作されると、例えば図３に示すフローを実行する。この
制御内容については、下記する作用の箇所で詳しく説明
する。

【００４３】＜印刷動作説明＞次に、上記孔版印刷装置
１の２色印刷動作を簡単に説明する。原稿読取部２で
は、印刷の原稿を読取り、これより第１版胴色インク用
と第２版胴色インク用の各画像データを生成する。

【００４４】製版部３では、プラテンロール１９と原紙
送りローラ２０の回転により長尺状の孔版原紙１１を搬
送し、原稿読取部２で読取った画像データに基づきサー
マルヘッド１８により孔版原紙１１に感熱穿孔して第１
版胴色インク用と第２版胴色インク用とをそれぞれ孔版
形成し、この穿孔された孔版原紙１１の後方箇所を原紙
カッタ２２で切断して所定長さの第１版胴色インク用と
第２版胴色インク用の各孔版原紙１１を作る。そして、
製版ユニット９を第１原紙供給位置に移動させて、第１
版胴色インク用の孔版原紙１１を第１版胴２５側に供給
し、製版ユニット９を第２原紙供給位置に移動させて、
第２版胴色インク用の孔版原紙１１を第２版胴２６側に
供給する。

【００４５】印刷部４では、製版部３で製版された第１
版胴色インク用の孔版原紙１１の先端を第１版胴２５の
原紙クランプ部２９でそれぞれクランプし、このクラン
プした状態で第１版胴２５が回転されて孔版原紙１１を
第１版胴２５のスクリーン３０の外周面に巻き付け装着
する。又、製版部３で製版された第２版胴色インク用の
孔版原紙１１の先端を第２版胴２６の原紙クランプ部２
９でそれぞれクランプし、このクランプした状態で第２
版胴２６が回転されて孔版原紙１１を第２版胴２６のス
クリーン３０の外周面に巻き付け装着する。

【００４６】給紙部５では、下記する第１版胴２５、第
２版胴２６及び圧胴２７の回転に同期して印刷用紙４１
を搬送し、圧胴２７の用紙クランプ部４０で印刷用紙４
１の先端をクランプした状態で該印刷用紙４１を第１版
胴２５及び圧胴２７の間に搬送する。

【００４７】一方、印刷部４では、印刷時以外は各中押
しロール３３を待機位置とし、中押しロール３３をスク
リーン３０より離間する位置に位置させる。印刷時は各
中押しロール３３を押圧位置とし、第１版胴２５及び第
２版胴２６を圧胴２７と共に回転させる。すると、各中
押しロール３３は、スクリーン３０の内周側を押圧しな
がらスクリーン３０の内周面上を回転する。中押しロー
ル３３の外周面には連続的にインク３８が供給されるた
め、この回転によってスクリーン３０にはインク３８が
転移される。

【００４８】又、中押しロール３３の押圧によってスク
リーン３０は外周側に膨出し圧胴２７に圧接状態とな
る。そして、上記したように第１版胴２５と圧胴２７と
の間に給紙部５より印刷用紙４１が搬送され、この搬送
されてきた印刷用紙４１が第１版胴２５の中押しロール
３３と圧胴２７との間でスクリーン３０及び孔版原紙１
１と共に押圧されながら搬送される。

【００４９】次に印刷用紙４１が第２版胴２６と圧胴２
７との間に搬送され、この搬送されてきた印刷用紙４１
が第２版胴２６の中押しロール３３と圧胴２７との間で
スクリーン３０及び孔版原紙１１と共に押圧されながら
搬送される。この各押圧搬送過程で印刷用紙４１に孔版
原紙１１の孔部分からインク３８が転写され、以上より
２色の画像が印刷される。印刷用紙４１の先端が第２版
胴２６側の中押しロール３３の位置を過ぎその下流まで
来ると、用紙クランプ部４０が解除される。

【００５０】排紙部６では、印刷用紙４１の先端側を上
方規制ガイド部４６でガイドし、又は、印刷用紙４１の
先端側を用紙剥取り爪４７で圧胴２７より剥ぎ取り、そ
の後、一対の排紙ロール４８を介して排紙台４９に搬送
する。

【００５１】又、排版部７では、新たな製版を開始する
に際して、先の印刷用の孔版原紙１１が第１版胴２５及
び第２版胴２６の各スクリーン３０の外周面に巻き付け
装着されている場合には、製版する前段階で第１版胴２
５及び第２版胴２６の原紙クランプ部２９を解除し、解
除した孔版原紙１１の先端側を第１版胴２５及び第２版
胴２６を回転しながら排版誘導ベルト５２で導き、且
つ、一対の排版ロール５１、５３によって搬送して排版
ボックス５４に収納する。

【００５２】次に、図３及び図４を用いて単色印刷動作
を説明する。図３に示すように、単色印刷キーが操作さ
れ、印刷色を指定、例えば第１版胴２５の印刷色を指定
して単色印刷モードが選択されると（ステップＳ１）、
製版ユニット９が第１版胴２５の原紙供給位置にセット
される（ステップＳ２）。つまり、製版ユニット９が第
１原紙供給位置に位置する場合にはその位置を保持し、
第２原紙供給位置に位置する場合には第１原紙供給位置
まで移動される。

【００５３】次に、画像データに基づき孔版原紙１１に
感熱穿孔し、穿孔された孔版原紙１１を作成する製版動
作を行い（ステップＳ３）、この製版された孔版原紙１
１ａ（図４では穿孔された孔版原紙を１１ａとして表示
する）を第１版胴２５に巻き付け装着する（ステップＳ
４）。

【００５４】次に、製版ユニット９が第２原紙供給位置
まで移動される（ステップＳ５）。そして、孔版原紙１
１を感熱穿孔せずに、無穿孔の孔版原紙１１ｂ（図４で
は無穿孔の孔版原紙を１１ｂとして表示する）を第２版
胴２６に巻き付け装着し（ステップＳ６）、その後に前
記２色印刷動作と同様の印刷動作を実行する（ステップ
Ｓ７）。

【００５５】ここで、使用印刷色以外の版胴である第２
版胴２６のスクリーン３０が無穿孔の孔版原紙１１ｂで
カバーされている（いわゆる機密製版状態にある）か
ら、印刷動作中に印刷用紙４１の搬送後端側が紙の腰等
によって圧胴２７の外周面より離間した状態で搬送され
て第２版胴２６に接触しても印刷用紙４１にインク３８
が付着しない。そして、このような単色印刷を行うのに
ユーザは、第２版胴２６を装置本体８から引き出す等の
作業を行う必要がない。以上より、単色印刷をインク汚
れがなく、且つ、面倒な作業の必要もなく容易にでき
る。

【００５６】又、印刷動作時には、使用印刷色以外の版
胴側である第２版胴２６側の中押しロール３３を押圧位
置に位置させておいても、待機位置（図４に示す状態）
に位置させておいても良い。押圧位置に位置させれば、
２色印刷と全く同様な動作で単色印刷動作を行うことが
できるという利点がある。又、印刷動作時には、使用印
刷色以外の版胴側である第２版胴２６を回転駆動させて
おいても、停止させておいても良い。回転駆動させれ
ば、２色印刷と全く同様な動作で単色印刷動作を行うこ
とができるという利点がある。

【００５７】又、第１実施形態では、単色印刷キーを有
し、この単色印刷キーにより印刷色を指定して単色印刷
が選択されると、指定印刷色の第１版胴２５又は第２版
胴２６には画像データに基づき穿孔された孔版原紙１１
ａを巻き付け装着し、指定印刷色以外の第２版胴２６又
は第１版胴２５には無穿孔の孔版原紙１１ｂを巻き付け
装着するよう構成したので、単色印刷キーを操作するこ
とによって単色印刷が実行されるため、単色印刷の操作
が容易である。

【００５８】尚、第２版胴２６側の印刷色を指定して単
色印刷が選択されると、使用印刷色の版胴である第２版
胴２６に画像データに基づき穿孔された孔版原紙１１ａ
を巻き付け装着し、使用印刷色以外の版胴である第１版
胴２５に無穿孔の孔版原紙１１ｂを巻き付け装着して印
刷動作を実行する。

【００５９】図５には本発明の第２実施形態に係る孔版
印刷装置の一部概略構成図が示されている。図５におい
て、前記第２従来例と同一構成については図面に同一符
号を付して重複説明を回避し、異なる構成のみを説明す
る。つまり、この第２実施形態は、印刷圧用回転部材が
プレスロール１２２、１２３である孔版印刷装置であ
り、印刷色を指定、例えば第１版胴１０１側の印刷色を
指定して単色印刷モードが選択されると、使用印刷色の
版胴である第１版胴１０１に画像データに基づき穿孔さ
れた孔版原紙１１ａ（図５では穿孔された孔版原紙を１
１ａとして表示する）を巻き付け装着し、使用印刷色以
外の版胴である第２版胴１０２に無穿孔の孔版原紙１１
ｂ（図５では無穿孔の孔版原紙を１１ｂとして表示す
る）を巻き付け装着して印刷動作を実行するよう構成さ
れている。

【００６０】この単色印刷動作にあって、使用印刷色以
外の版胴である第２版胴１０２の外周面部が無穿孔の孔
版原紙１１ｂでカバーされているから第２版胴１０２を
押圧するプレスロール１２１を押圧位置にしてもプレス
ロール１２１や印刷用紙１０８にインクが付着すること
がなく単色印刷が可能である。そして、このような単色
印刷を行うのにユーザは、第２版胴１０２をインクの付
着していないものに交換する等の作業を行う必要がな
い。以上より、単色印刷をインク汚れがなく、且つ、面
倒な作業の必要もなく容易にできる。

【００６１】（他の実施形態）上記第１及び第２実施形
態では、版胴が２つの場合を示したが、版胴の総数をＮ
（Ｎ≧２）とすると、版胴の総数より少ない印刷色の印
刷を行う場合には、使用印刷色の（Ｎ−１）個以下の版
胴に各画像データに基づき穿孔された孔版原紙を巻き付
け装着し、使用印刷色以外の版胴に無穿孔の孔版原紙を
巻き付け装着して印刷動作を実行するよう構成すれば、
版胴の数よりも少ない印刷色による印刷をインク汚れが
なく、且つ、面倒な作業の必要もなく容易にできる。具
体的には第１〜第３版胴の３つの版胴を有する装置にあ
って、第１版胴及び第２版胴の印刷色のみによる２色印
刷を行う場合には、第１版胴及び第２版胴に各画像デー
タに基づき穿孔された孔版原紙を装着し、第３版胴に無
穿孔の孔版原紙を装着して印刷動作を実行する。又、第
１〜第３版胴の３つの版胴を有する装置にあって、第２
版胴の印刷色のみによる単色印刷を行う場合には、第２
版胴に画像データに基づき穿孔された孔版原紙を装着
し、第１版胴及び第３版胴に無穿孔の孔版原紙を装着し
て印刷動作を実行する。

【００６２】尚、上記第１実施形態では、版胴２５、２
６が複数で圧胴２７が１つである孔版印刷装置を示した
が、版胴の数だけ圧胴２７を有する装置にも同様に本発
明を適用できる。以上、本発明は、印刷圧用回転部材が
圧胴２７である場合やプレスロール１２０、１２１であ
る場合に関係なく、つまり、インナープレス方式、アウ
タープレス方式の種別に関係なく複数の版胴を有する孔
版印刷装置の全てに適用可能である。

【００６３】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、複数の版胴を有し、複数色印刷が可能な孔版印
刷装置において、前記版胴の総数をＮ（Ｎ≧２）とする
と、前記版胴の総数より少ない印刷色の印刷を行う場合
には、使用印刷色の（Ｎ−１）個以下の前記版胴に各画
像データに基づき穿孔された前記孔版原紙を巻き付け装
着し、使用印刷色以外の前記版胴に無穿孔の孔版原紙を
巻き付け装着して印刷動作を実行するように構成したの
で、使用印刷色以外の版胴の外周面部が無穿孔の孔版原
紙でカバーされているから印刷動作中の印刷媒体が使用
印刷色以外の版胴に接触してもインクが付着せず、又、
印刷圧回転部材が印刷媒体の搬送手段の一部として構成
している場合には搬送手段として利用しても印刷圧回転
部材や印刷媒体にインクが付着しないため、版胴の数よ
りも少ない印刷色による印刷をインク汚れがなく、且
つ、面倒な作業の必要もなく容易にできる。

【００６４】請求項２の発明によれば、請求項１記載の
孔版印刷装置であって、前記印刷圧用回転部材は、複数
の前記版胴にそれぞれ近接して配置された単一の圧胴で
あり、前記各版胴の内側に配置された中押しロールで前
記外周面部であるスクリーンを押圧してこのスクリーン
を外方側に膨出させることによって印刷圧を作用させる
ので、使用印刷色以外の版胴のスクリーンが無穿孔の孔
版原紙でカバーされているから印刷動作中に印刷媒体の
一部が使用印刷色以外の版胴に接触しても印刷媒体にイ
ンクが付着しないため、請求項１の発明と同様の効果が
得られる。

【００６５】請求項３の発明によれば、請求項１記載の
孔版印刷装置であって、前記印刷圧用回転部材は、複数
の前記版胴にそれぞれ近接して配置された複数のプレス
ロールであり、各プレスロールが前記各版胴に圧接する
圧接位置に移動することによって印刷圧を作用させるの
で、使用印刷色以外の版胴の外周面部が無穿孔の孔版原
紙でカバーされているから当該版胴を押圧するプレスロ
ールを押圧位置にしてもアウターロールや印刷媒体にイ
ンクが付着しないため、請求項１の発明と同様の効果が
得られる。

【００６６】請求項４の発明によれば、請求項１〜請求
項３記載の孔版印刷装置であって、単色印刷キーを有
し、この単色印刷キーにより印刷色を指定して単色印刷
が選択されると、指定印刷色の前記版胴には画像データ
に基づき穿孔された前記孔版原紙を巻き付け装着し、指
定印刷色以外の前記版胴には無穿孔の孔版原紙を巻き付
け装着するので、請求項１〜請求項３の発明の効果に加
え、単色印刷キーを操作することによって単色印刷が実
行されるため、単色印刷の操作が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態を示し、孔版印刷装置の
概略構成図である。

【図２】本発明の第１実施形態を示し、孔版印刷装置の
概略回路ブロック図である。

【図３】本発明の第１実施形態を示し、単色印刷が選択
された場合の動作フローチャートである。

【図４】本発明の第１実施形態を示し、単色印刷状態を
示す孔版印刷装置の一部概略構成図である。

【図５】本発明の第２実施形態を示し、孔版印刷装置の
一部概略構成図である。

【図６】第１従来例の孔版印刷装置の一部概略構成図で
ある。

【図７】第２従来例の孔版印刷装置の一部概略構成図で
ある。

【符号の説明】

１ 孔版印刷装置 ２ 原稿読取り部 ３ 製版部 ４ 印刷部 ５ 給紙部 ６ 排紙部 ７ 排版部 １１ 孔版原紙 １１ａ 穿孔された孔版原紙 １１ｂ 無穿孔の孔版原紙 ２５、１０１ 第１版胴（版胴） ２６、１０２ 第２版胴（版胴） ２７ 圧胴（印刷圧用回転部材） ３０ スクリーン（外周面部） ３３ 中押しロール ３８ インク ４１ 印刷用紙（印刷媒体） １２２、１２３ プレスロール（印刷圧用回転部材）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インクが供給される外周面部に孔版原紙
   を巻き付けて装着可能とし、且つ、回転自在な複数の版
   胴と、この各版胴の前記外周面部の外側に近接して配置
   され、回転自在な印刷圧用回転部材とを備え、 印刷動作時には、前記孔版原紙を装着した複数の前記版
   胴を回転させ、前記各版胴と前記印刷圧用回転部材との
   それぞれの間に印刷圧を作用させつつ印刷媒体を搬送
   し、この搬送した前記印刷媒体に前記各版胴に装着され
   た前記孔版原紙の穿孔部から滲み出るインクをそれぞれ
   転写することで多色印刷を行う孔版印刷装置において、 前記版胴の総数をＮ（Ｎ≧２）とすると、前記版胴の総
   数より少ない印刷色の印刷を行う場合には、使用印刷色
   の（Ｎ−１）個以下の前記版胴に各画像データに基づき
   穿孔された前記孔版原紙を巻き付け装着し、使用印刷色
   以外の前記版胴に無穿孔の孔版原紙を巻き付け装着して
   印刷動作を実行することを特徴とする孔版印刷装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の孔版印刷装置であって、 前記印刷圧用回転部材は、複数の前記版胴にそれぞれ近
   接して配置された単一の圧胴であり、前記各版胴の内側
   に配置された中押しロールで前記外周面部であるスクリ
   ーンを押圧してこのスクリーンを外方側に膨出させるこ
   とによって印刷圧を作用させたことを特徴とする孔版印
   刷装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載の孔版印刷装置であって、 前記印刷圧用回転部材は、複数の前記版胴にそれぞれ近
   接して配置された複数のプレスロールであり、各プレス
   ロールが前記各版胴に圧接する圧接位置に移動すること
   によって印刷圧を作用させたことを特徴とする孔版印刷
   装置。
4. 【請求項４】 請求項１〜請求項３記載の孔版印刷装置
   であって、 単色印刷キーを有し、この単色印刷キーにより印刷色を
   指定して単色印刷が選択されると、指定印刷色の前記版
   胴には画像データに基づき穿孔された前記孔版原紙を巻
   き付け装着し、指定印刷色以外の前記版胴には無穿孔の
   孔版原紙を巻き付け装着する制御部を備えたことを特徴
   とする孔版印刷装置。