JP2002067464A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2002067464A
JP2002067464A JP2000257197A JP2000257197A JP2002067464A JP 2002067464 A JP2002067464 A JP 2002067464A JP 2000257197 A JP2000257197 A JP 2000257197A JP 2000257197 A JP2000257197 A JP 2000257197A JP 2002067464 A JP2002067464 A JP 2002067464A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷動作中に複数の印刷位置調整手段に対し
同時に印刷位置の調整を行わせる場合にも印刷ズレの範
囲が発生しない。 【解決手段】 第1版胴と、第2版胴と、紙胴と、上流
側の第1版胴と紙胴との間に印刷用紙を給紙する給紙部
とを備え、印刷動作時には、第1版胴及び第2版胴を紙
胴と共に同期させて回転し、給紙部より給紙された印刷
用紙を各版胴と紙胴とのそれぞれの間を印刷圧を作用さ
せつつ順次搬送し、この搬送した印刷用紙に各版胴の孔
版原紙よりインク画像を転写する孔版印刷装置におい
て、各版胴の印刷用紙に対する印刷位置を可変する印刷
位置調整手段をそれぞれ設け、印刷動作中に印刷位置の
調整指令があった場合には、第1版胴の印刷位置調整タ
イミングに対して第2版胴の印刷位置調整タイミングを
第1版胴と第2版胴との紙胴に対する回転シフト量だけ
遅らせて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の版胴を有
し、多色印刷が可能な孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の第1従来例の孔版印刷装置とし
て図9に示すものがあり、図9は孔版印刷装置の一部概
略構成図である。
【0003】図9において、装置本体(図示せず)内に
は第1版胴101と第2版胴102と紙胴103とが回
転自在に配置され、第1版胴101及び第2版胴102
は紙胴103の中心角にして約90度離れた紙胴103
の外周面の位置にそれぞれ近接されている。第1版胴1
01及び第2版胴102の各外周面には版座部101
a、102aが設けられ、この版座部101a、102
aに孔版原紙(図示せず)をクランプする原紙クランプ
部101b、102bが設けられている。
【0004】又、第1版胴101及び第2版胴102の
各外周面には版座部101a、102a及びバネ104
を利用してスクリーン105がそれぞれ張設されてお
り、この各スクリーン105はインクの通過を許容する
例えばメッシュ構造体で構成されている。第1版胴10
1及び第2版胴102の各スクリーン105の内部スペ
ースには中押しロール106、107がそれぞれ設けら
れており、この各中押しロール106、107はスクリ
ーン105を押圧しない待機位置とスクリーン105を
押圧する押圧位置との間で移動される。印刷動作時には
各中押しロール106、107は押圧位置に位置され、
押圧位置ではスクリーン105が外方側に膨出される。
又、第1版胴101側のスクリーン105には中押しロ
ール106を介して第1色のインクが、第2版胴102
側のスクリーン105には中押しロール107を介して
第2色のインクがそれぞれ供給されるよう構成されてい
る。紙胴103の外周面側には印刷用紙108の先端を
クランプ可能な用紙クランプ部109が設けられてお
り、給紙部110より給紙された印刷用紙108の先端
をクランプし、排紙部111の入り口付近でクランプ解
除する。
【0005】次に、印刷の概略動作を説明する。
【0006】第1色用の画像データに基づいて製版され
た孔版原紙(図示せず)の先端を第1版胴101の原紙
クランプ部101bにて、第2色用の画像データに基づ
いて製版された孔版原紙(図示せず)の先端を第2版胴
102の原紙クランプ部102bにてそれぞれクランプ
して各スクリーン105の外周面に装着する。次に、図
9にて矢印で示す方向に第1版胴101、第2版胴10
2及び紙胴103が同期して回転され、この状態で第1
版胴101と紙胴103との間に給紙部110より印刷
用紙108が搬送される。この搬送された印刷用紙10
8は紙胴103の用紙クランプ部109でクランプさ
れ、紙胴103の外周面に沿って第1版胴101と紙胴
103との間を通過する。この通過の際に中押しロール
106がスクリーン105を押圧してスクリーン105
が外方側に膨出し印刷用紙108に孔版原紙(図示せ
ず)の穿孔を介して第1色のインク画像が転移される。
第1版胴101と紙胴103との間を通った印刷用紙1
08は、第2版胴102と紙胴103との間に搬送さ
れ、印刷用紙108が第2版胴102と紙胴103との
間を通過する。この通過の際に同様に中押しロール10
7がスクリーン105を押圧して第2色のインク画像が
転移される。そして、紙胴103の用紙クランプ部10
9が排紙部111の入り口付近まで回転すると、用紙ク
ランプ部109がクランプ解除し、クランプ解除された
印刷用紙108が排紙部111によって所定の位置まで
排紙される。以上より2色印刷がなされるものである。
【0007】また、第2従来例の孔版印刷装置として図
10に示すものがあり、図10は孔版印刷装置の一部概
略構成図である。
【0008】図10において、装置本体(図示せず)内
には第1版胴101と第2版胴102とがそれぞれ回転
自在に設けられ、第1版胴101及び第2版胴102の
外周面には版座部101a、102aが設けられ、この
版座部101a、102aに孔版原紙(図示せず)をク
ランプする原紙クランプ部101b、102bが設けら
れている。又、版座部101a、102a以外の第1版
胴101及び第2版胴102の各外周面部はインクの通
過を許容する多孔構造体で構成され、第1版胴101及
び第2版胴102の内部スペースには各外周面部に第1
色のインク及び第2色のインクを供給する手段がそれぞ
れ設けられている。又、第1版胴101及び第2版胴1
02の各下方位置にはアウターロール120、121が
それぞれ回転自在に設けられている。各アウターロール
120、121は、第1版胴101及び第2版胴102
の外周面を押圧しない待機位置(図10の実線位置)と
押圧する押圧位置(図10の仮想線位置)との間で移動
される。印刷動作時には各アウターロール120、12
1が押圧位置に位置される。給紙部122は第1版胴1
01とアウターロール120との間に印刷用紙108を
給紙し、排紙部123は第2版胴102とアウターロー
ル121との間から排出される印刷用紙108を受け取
り、所定の位置に排紙する。
【0009】次に、印刷の概略動作を説明する。
【0010】第1色用の画像データに基づいて製版され
た孔版原紙(図示せず)の先端を第1版胴101の原紙
クランプ部101bにて、第2色用の画像データに基づ
いて製版された孔版原紙(図示せず)の先端を第2版胴
102の原紙クランプ部102bにてそれぞれクランプ
して第1版胴101及び第2版胴102の各外周面部に
装着する。次に、図10にて矢印で示す方向に第1版胴
101及び第2版胴102と共に押圧位置に位置された
アウターロール120、121が同期して回転され、こ
の状態で第1版胴101とアウターロール120との間
に給紙部122より印刷用紙108が搬送される。この
搬送された印刷用紙108は第1版胴101とアウター
ロール120との回転によって搬送力を得て第1版胴1
01とアウターロール120との間を通過する。
【0011】この通過の際にアウターロール120の押
圧力によって印刷用紙108に孔版原紙(図示せず)の
穿孔を介して第1色のインク画像が転移される。第1版
胴101とアウターロール120との間を通った印刷用
紙108は、第2版胴102とアウターロール121と
の間に搬送され、印刷用紙108が第2版胴102とア
ウターロール121との回転によって搬送力を得て第2
版胴102とアウターロール121との間を通過する。
この通過の際に同様にアウターロール121の押圧によ
って第2色のインク画像が転移される。そして、第2版
胴102とアウターロール121との間を通過した印刷
用紙108が排紙部123によって所定の位置まで排紙
される。以上より2色印刷がなされるものである。
【0012】ところで、第1及び第2従来例の孔版印刷
装置のように複数色印刷では、印刷用紙108に対する
印刷位置そのものを自由に調整可能に構成すると共に第
1版胴101の印刷位置と第2版胴102の印刷位置と
を同一位置になるよう調整する必要がある。
【0013】このため、第1版胴101側と第2版胴1
02側には用紙搬送方向の直交方向の印刷位置を調整す
る左右位置調整手段(図示せず)と、用紙搬送方向の印
刷位置を調整する天地位置調整手段(図示せず)とがそ
れぞれ設けられる。そして、例えば印刷用紙108の左
右方向の印刷色ズレを直したい場合には一方又は双方の
左右位置調整手段を駆動することにより印刷色ズレを調
整し、又、印刷用紙108の色ズレでなく左右印刷位置
そのものを調整したい場合には双方の左右位置調整手段
を共に同一方向に同一量だけ駆動することによって左右
方向の印刷位置を調整する。印刷用紙108の天地方向
の印刷色ズレや天地印刷位置そのものの調整も同様にし
てすることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、孔版印
刷装置においては、印刷動作を実行しながら、実際の印
刷物を見ながら上記した印刷位置調整を行うことが一般
的であり、印刷動作中に印刷位置を調整すると、第1版
胴101による印刷タイミングと第2版胴102による
印刷タイミングとには時間差があるため、次のような不
具合が発生する。つまり、第1従来例では第1版胴10
1と第2版胴102との印刷開始時間について、紙胴1
03の回転角度にして90度の回転位相差に相当する時
間差があるため、印刷用紙108の色ズレでなく左右印
刷位置そのものを調整したい場合にあって双方の左右位
置調整手段を共に同一方向に同一量だけ駆動させた場合
には、図11に示すように、第1版胴101側の左右調
整開始点から左右調整終了点までの領域と、第2版胴1
02側の左右調整開始点から左右調整終了点までの領域
が相違し、印刷ズレの範囲が発生するという問題があ
る。又、印刷用紙108の色ズレでなく天地印刷位置そ
のものを調整したい場合にあって双方の天地位置調整手
段を共に同一方向に同一量だけ駆動させた場合には、図
12に示すように、第1版胴101側の天地調整開始点
から天地調整終了点までの領域と、第2版胴102側の
天地調整開始点から天地調整終了点までの領域が相違
し、同様に印刷ズレの範囲が発生するという問題があ
る。
【0015】また、第2従来例では第1版胴101と第
2版胴102との印刷開始時間に双方の版胴101、1
02間の用紙搬送距離に相当する時間差があるため、第
2従来例においても同様に印刷ズレが発生する。
【0016】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、印刷動作中に複数の印刷位置
調整手段に対して同時に印刷位置の調整を行わせる場合
にも印刷ズレの範囲が発生しない孔版印刷装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、各孔
版原紙を巻き付け装着可能で回転自在な複数の版胴と、
この各版胴の近接位置に配置され、回転自在な印刷圧付
与部材と、最上流側の前記版胴と前記印刷圧付与部材と
の間に印刷媒体を給紙する給紙部とを備え、印刷動作時
には、複数の前記版胴を共に同期させて回転し、前記給
紙部より給紙された前記印刷媒体を前記各版胴と前記印
刷圧付与部材とのそれぞれの間を印刷圧を作用させつつ
順次搬送し、この搬送した印刷媒体に各版胴の前記孔版
原紙よりインク画像を転写する孔版印刷装置において、
前記各版胴の前記印刷媒体に対する印刷位置を可変する
印刷位置調整手段を設け、印刷動作中に印刷位置の調整
指令があった場合には、前記各印刷位置調整手段による
前記各版胴の印刷位置調整タイミングを前記各版胴の印
刷開始タイミングのシフト量に応じて可変して行うこと
を特徴とする。
【0018】この孔版印刷装置では、各版胴の印刷開始
タイミングのシフト差に応じて各印刷位置調整手段によ
る各版胴の印刷位置調整タイミングがずらして行われる
ことから、各版胴における印刷媒体に対する調整開始位
置が一致する。
【0019】請求項2の発明は、各孔版原紙を巻き付け
装着可能で回転自在な複数の版胴と、この各版胴の近接
位置に配置され、回転自在な印刷圧付与部材と、最上流
側の前記版胴と前記印刷圧付与部材との間に印刷媒体を
給紙する給紙部とを備え、印刷動作時には、複数の前記
版胴を共に同期させて回転し、前記給紙部より給紙され
た前記印刷媒体を前記各版胴と前記印刷圧付与部材との
それぞれの間を印刷圧を作用させつつ順次搬送し、この
搬送した印刷媒体に各版胴の前記孔版原紙よりインク画
像を転写する孔版印刷装置において、前記各版胴には前
記印刷媒体に対する印刷位置を可変する印刷位置調整手
段を設け、印刷動作中に印刷位置の調整指令があった場
合には、前記給紙部による前記印刷媒体の給紙を一時的
にストップし、前記各印刷位置調整手段による前記各版
胴の印刷位置調整を行い、印刷位置調整終了後に前記給
紙部による前記印刷媒体の給紙を再開することを特徴と
する。
【0020】この孔版印刷装置では、各版胴の印刷位置
の調整期間中には印刷媒体の給紙が行われない。
【0021】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載の孔版印刷装置であって、前記各印刷位置調整手段
は、前記印刷媒体に対して用紙搬送方向の直交方向の印
刷位置を調整する左右印刷位置調整手段であることを特
徴とする。
【0022】この孔版印刷装置では、左右印刷位置調整
手段について請求項1又は請求項2の発明と同様の作用
が得られる。
【0023】請求項4の発明は、請求項3記載の孔版印
刷装置であって、前記各左右印刷位置調整手段は、前記
各版胴を左右移動させる速度が同じであることを特徴と
する。
【0024】この孔版印刷装置では、請求項3の発明の
作用に加え、各版胴の左右方向の調整終了位置まで一致
する。
【0025】請求項5の発明は、請求項1〜請求項4記
載の孔版印刷装置であって、前記各印刷位置調整手段
は、前記印刷媒体に対して用紙搬送方向の印刷位置を調
整する天地印刷位置調整手段であることを特徴とする。
【0026】この孔版印刷装置では、天地印刷位置調整
手段について請求項1〜請求項4の発明と同様の作用が
得られる。
【0027】請求項6の発明は、請求項5記載の孔版印
刷装置であって、前記天地印刷位置調整手段は、前記版
胴を回転移動させる速度が同じであることを特徴とす
る。
【0028】この孔版印刷装置では、請求項5の発明の
作用に加え、各版胴の天地方向の調整終了位置まで一致
する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0030】図1〜図7は本発明の第1実施形態を示
し、図1は孔版印刷装置1の概略構成図、図2は孔版印
刷装置1の要部概略構成図、図3は左右印刷位置調整手
段60a、61aによる調整を説明する概略平面図、図
4は天地印刷位置調整手段60b、61bによる調整を
説明する概略側面図、図5は印刷位置調整に関する概略
回路ブロック図、図6は印刷位置調整モードが選択され
た場合の動作フローチャート、図7(A)、(B)はそ
れぞれ印刷動作中に印刷位置調整モードが選択された場
合のタイミングチャートである。
【0031】図1及び図2において、孔版印刷装置1
は、原稿読取部2と製版部3と印刷部4と給紙部5と排
紙部6と2カ所の排版部7とから主に構成されている。
【0032】原稿読取部2は、装置本体8の上部に設け
られ、印刷に供される原稿を電気信号として読み取る。
この読み取った情報は、第1版胴色インク用と第2版胴
色インク用の各画像データとして生成する。又、画像デ
ータは所定の指令(拡大、縮小等)に基づいて加工可能
である。
【0033】製版部3は、装置本体8に水平移動自在に
設けられた製版ユニット9を有し、この製版ユニット9
は製版ユニット移動手段10によって孔版原紙11を第
1版胴25に供給する第1原紙供給位置と孔版原紙11
を第2版胴26に供給する第2原紙供給位置(図1の位
置)との間で移動される。製版ユニット移動手段10
は、製版ユニット9側に固定された製版ユニット移動モ
ータ12と、この製版ユニット移動モータ12の回転軸
に固定されたウオームギア13と、ウオームギア13に
噛み合っているウオームホイール(図示せず)と、この
ウオームホイール(図示せず)と同軸に固定されたピニ
オンギア14と、このピニオンギア14が噛み合ってお
り、装置本体8側に固定されたラック15とから構成さ
れている。
【0034】製版ユニット9は、ロールされた長尺状の
孔版原紙11を収容する原紙収容部16と、原紙収容部
16に収容された孔版原紙11の先端側を搬送下流にガ
イドする複数の搬送ロール17と、これら搬送ロール1
7の下流に配置されたサーマルヘッド18と、このサー
マルヘッド18の対向位置に配置され、ライトパルスモ
ータ(図示せず)の駆動力により回転するプラテンロー
ル19と、プラテンロール19及びサーマルヘッド18
に対し孔版原紙11の搬送方向の下流に配置され、ライ
トパルスモータ(図示せず)の駆動力により回転する原
紙送りロール20と、この原紙送りロール20が圧接す
るガイド板21と、原紙送りロール20及びガイド板2
1とプラテンロール19及びサーマルヘッド18との間
に配置された原紙カッタ22とを有する。
【0035】印刷部4は、第1版胴25、第2版胴26
及び印刷圧付与部材である紙胴27を有し、第1版胴2
5と第2版胴26は紙胴27の左右の斜め上方位置にそ
れぞれ配置されている。詳しくは、第1版胴25及び第
2版胴26は紙胴27の中心角にして約90度離れた紙
胴27の外周面の位置にそれぞれ近接されている。第1
版胴25、第2版胴26及び紙胴27はそれぞれ回転自
在に設けられており、図1にて矢印で示すように、各外
周面の近接・圧接箇所で同一方向で、且つ、同一周速度
になるようドラム回転機構(図示せず)によって回転さ
れる。ドラム回転機構(図示せず)は、メインモータ
(図示せず)を駆動源として駆動される。
【0036】第1版胴25及び第2版胴26は、回転自
在に支持された左右の環状枠体(特に、符号を付さず)
の間が版座部28で連結され、この版座部28は第1版
胴25及び第2版胴26の外周面の一部を構成してい
る。版座部28には原紙クランプ部29が設けられてお
り、この原紙クランプ部29で孔版原紙11の先端がク
ランプされる。又、各版座部28にはスクリーン30の
先端側が固定され、このスクリーン30が第1版胴25
及び第2版胴26の各外周面に巻き付けられている。各
スクリーン30の後端側はバネ31を介して各版座部2
8に張設されており、スクリーン30はバネ31のバネ
力に抗して外方に膨出可能に設けられている。この各ス
クリーン30は、例えばメッシュ構造体であり、下記す
る中押しロール33で押圧されると、内面側から外面側
にインク38が通過する。つまり、各スクリーン30
は、インク38が供給される第1版胴25及び第2版胴
26の外周面部として構成されている。
【0037】第1版胴25及び第2版胴26の各スクリ
ーン30の内部にはインナープレス機構32がそれぞれ
収容されている。この各インナープレス機構32は、印
刷圧をスクリーン30の内周側から作用させる機能とイ
ンク38をスクリーン30に供給する機能とを兼用する
中押しロール33を有する。中押しロール33は両側の
ロール支持部材34に回転自在に設けられており、図示
しない駆動手段によって第1版胴25や第2版胴26の
回転に同期して回転駆動される。このロール支持部材3
4は支持軸35を中心として回転自在に支持され、ロー
ル支持部材34が図1のa矢印方向に回転移動して中押
しロール33がスクリーン30の内周面を押圧する押圧
位置と、ロール支持部材34が図1のb矢印方向に回転
移動して中押しロール33がスクリーン30の内周面か
ら離間する待機位置との間で変移可能に構成されてい
る。中押しロール33は、印刷時には押圧位置とされ、
印刷時以外では待機位置とされる。
【0038】又、このロール支持部材34には第1ドク
ターロール36及び第2ドクターロール37がそれぞれ
固定されている。第1ドクターロール36及び第2ドク
ターロール37は円柱状を有し、共に中押しロール33
の近接位置に配置されている。中押しロール33の外周
スペースであって、第1ドクターロール36及び第2ド
クターロール37で囲まれる上方スペースにはインク供
給部(図示せず)よりインク38が供給され、この位置
にインク溜まり39が構成される。第1版胴25側には
第1色のインク38が、第2版胴26側には第2色のイ
ンク38がそれぞれ供給される。第1ドクターロール3
6と中押しロール33とのギャップは、中押しロール3
3に付着するインク膜厚が所定となるよう設定され、第
2ドクターロール37と中押しロール33とのギャップ
は、インク漏れが生じない程度に設定されている。つま
り、中押しロール33が回転すると、中押しロール33
の外周面には第1ドクターロール36とのギャップによ
って所定膜厚のインクが連続的に付着され、中押しロー
ル33によってスクリーン30にインクが供給される。
【0039】又、第1版胴25及び第2版胴26のそれ
ぞれの印刷用紙41に対する印刷位置を可変する印刷位
置調整手段60,61(図5に示す)がぞれぞれ設けら
れており、この各印刷位置調整手段60,61の構成は
下記する。
【0040】又、印刷圧付与部材である紙胴27の外周
面の所定箇所には用紙クランプ部40が設けられ、この
用紙クランプ部40で印刷媒体である印刷用紙41の先
端をクランプできる。
【0041】又、第1版胴25、第2版胴26及び紙胴
27の各回転位置は、ドラム回転機構(図示せず)内に
設けられたエンコーダやドラム基準位置検出センサなど
によって検出可能に構成されている。
【0042】給紙部5は、印刷媒体である印刷用紙41
が積層される給紙台42と、この給紙台42から最上位
置の印刷用紙41に圧接する1次給紙ロール43と、こ
の1次給紙ロール43の搬送下流に配置された一対の2
次給紙ロール44と、この2次給紙ロール44と紙胴2
7との間で印刷用紙41の搬送ガイドを行うガイド板4
5とを有する。1次給紙ロール43の回転によって最上
位置の印刷用紙41のみが一対の2次給紙ロール44ま
で搬送され、この搬送された印刷用紙41は、一対の2
次給紙ロール44の回転によって紙胴27の回転に同期
して印刷部4に供給される。又、1次給紙ロール43及
び2次給紙ロール44は、メインモータ(図示せず)の
駆動力を給紙クラッチ(図示せず)を介して回転力を得
ており、給紙動作は給紙クラッチ(図示せず)のオンオ
フによって制御される。
【0043】排紙部6は、印刷が完了した印刷用紙41
の先端をガイドする上方規制ガイド部46と、紙胴27
から剥離されない印刷用紙41を剥ぎ取る用紙剥取り爪
47と、上方規制ガイド部46でガイドされ、又は、用
紙剥取り爪47で剥ぎ取られた印刷用紙41を搬送する
一対の排紙ロール48と、この一対の排紙ロール48に
よって排紙される印刷用紙41を積層状態で載置する排
紙台49とを有する。
【0044】排版部7は、第1版胴25及び第2版胴2
6に対応して2カ所に同一の構成を有するものが設けら
れている。各排版部7は、第1版胴25や第2版胴26
の外周面に少し離間して配置された一対の排版ロール5
0、51と、この一対の排版ロール50、51間に掛け
られ、原紙クランプ部29より解除された孔版原紙11
の先端を導く排版誘導ベルト52と、この排版誘導ベル
ト52より導かれた孔版原紙11を排版ロール51と共
働して第1版胴25や第2版胴26より引き剥がしなが
ら搬送する排版ロール53と、この排版ロール51、5
3によって搬送されて来る孔版原紙11を収納する排版
ボックス54と、排版ボックス54の奥側に孔版原紙1
1を押圧する圧縮板55とを有する。
【0045】次に、第1版胴25側及び第2版胴26側
の各印刷位置調整手段60、61(図5に示す)を説明
する。図3及び図4において、第1版胴25側及び第2
版胴26側の各印刷位置調整手段60、61は、印刷用
紙41に対して用紙搬送方向Tの直交方向Sの印刷位置
を調整する左右印刷位置調整手段60a、61aと、印
刷用紙41に対して用紙搬送方向Tの印刷位置を調整す
る天地印刷位置調整手段60b、61bとから構成され
ている。
【0046】左右印刷位置調整手段60a、61aは、
第1版胴25や第2版胴26の固定部に回転自在に支持
されたナット部70と、このナット部70を回転駆動す
る駆動部71と、ナット部70に螺入され、ナット部7
0の回転によって用紙搬送方向の直交方向に送られ、且
つ、装置本体8側に支持されたボールネジ72とから構
成されており、ナット部70の回転によってボールネジ
72がピッチ送りされることによって装置本体8に対す
る第1版胴25や第2版胴26の左右位置が可変され
る。第1版胴25側の左右印刷位置調整手段60aと第
2版胴26側の左右印刷位置調整手段61aとは、各版
胴25、26を左右移動させるスピードが同一に構成さ
れている。
【0047】又、各天地印刷位置調整手段60b、61
bは、第1版胴25や第2版胴26のドラム回転機構
(図示せず)内に介在された太陽歯車(図示せず)と遊
星歯車(図示せず)とから成る回転位相シフト機構(図
示せず)にて構成されており、太陽歯車に対する遊星歯
車の回転位置を可変することによって紙胴27に対する
第1版胴25や第2版胴26の相対的回転位置が可変さ
れる。第1版胴25側の天地印刷位置調整手段60bと
第2版胴26側の天地印刷位置調整手段61bとは、各
版胴25、26を回転移動させるスピードが同一に構成
されている。
【0048】次に、孔版印刷装置1の印刷位置調整に関
する制御系について説明する。図5に示すように、装置
本体8の操作パネル内には左右の印刷位置調整スイッチ
62及び天地の印刷位置調整スイッチ63がそれぞれ設
けられている。この各印刷位置調整スイッチ62、63
は第1版胴25側の印刷位置と第2版胴26側の印刷位
置のいずれか一方を特定して操作できると共に双方共に
同時に操作できるよう構成されている。各印刷位置調整
スイッチ62、63の入力データは制御部64に出力さ
れ、制御部64は入力データに基づいて原稿読取部2、
製版部3、印刷部4、給紙部5、排紙部6及び2カ所の
排版部7を統括制御する。又、制御部64は、各種プロ
グラムが格納されたROM65及びRAM66の書き込
みや読み出しを制御し、各印刷位置調整スイッチ62、
63が操作されると、例えば図6に示すフローを実行す
る。この制御内容については、下記する作用の箇所で詳
しく説明する。
【0049】次に、上記孔版印刷装置1の2色印刷動作
を簡単に説明する。原稿読取部2では、印刷の原稿を読
取り、これより第1版胴色インク用と第2版胴色インク
用の各画像データを生成する。
【0050】製版部3では、プラテンロール19と原紙
送りローラ20の回転により長尺状の孔版原紙11を搬
送し、原稿読取部2で読取った画像情報に基づきサーマ
ルヘッド18により孔版原紙11に感熱穿孔して第1版
胴色インク用と第2版胴色インク用とをそれぞれ孔版形
成し、この穿孔された孔版原紙11の後方箇所を原紙カ
ッタ22で切断して所定長さの第1版胴色インク用と第
2版胴色インク用の各孔版原紙11を作る。そして、製
版ユニット9を第1原紙供給位置として、第1版胴色イ
ンク用の孔版原紙11を第1版胴25側に供給し、製版
ユニット9を第2原紙供給位置として、第2版胴色イン
ク用の孔版原紙11を第2版胴26側に供給する。
【0051】印刷部4では、製版部3で製版された第1
版胴色インク用の孔版原紙11の先端を第1版胴25の
原紙クランプ部29でクランプし、このクランプした状
態で第1版胴25が回転されて孔版原紙11を第1版胴
25のスクリーン30の外周面に巻き付け装着する。
又、製版部3で製版された第2版胴色インク用の孔版原
紙11の先端を第2版胴26の原紙クランプ部29でク
ランプし、このクランプした状態で第2版胴26が回転
されて孔版原紙11を第2版胴26のスクリーン30の
外周面に巻き付け装着する。
【0052】給紙部5では、下記する第1版胴25、第
2版胴26及び紙胴27の回転に同期して印刷用紙41
を搬送し、紙胴27の用紙クランプ部40で印刷用紙4
1の先端をクランプした状態で第1版胴25及び紙胴2
7の間に搬送する。
【0053】一方、印刷部4では、印刷時以外は各中押
しロール33を待機位置とし、中押しロール33をスク
リーン30より離間する位置に位置させる。印刷時は各
中押しロール33を押圧位置とし、第1版胴25及び第
2版胴26を紙胴27と共に回転させる。すると、各中
押しロール33は、スクリーン30の内周側を押圧しな
がらスクリーン30の内周面上を回転する。中押しロー
ル33の外周面には連続的にインク38が供給されるた
め、この回転によってスクリーン30にはインク38が
転移される。又、中押しロール33の押圧によってスク
リーン30は外周側に膨出し紙胴27に圧接状態とな
る。そして、上記したように第1版胴25と紙胴27と
の間に給紙部5より印刷用紙41が搬送され、この搬送
されてきた印刷用紙41が第1版胴25の中押しロール
33と紙胴27との間でスクリーン30及び孔版原紙1
1と共に押圧されながら搬送される。
【0054】次に印刷用紙41が第2版胴26と紙胴2
7との間に搬送され、この搬送されてきた印刷用紙41
が第2版胴26の中押しロール33と紙胴27との間で
スクリーン30及び孔版原紙11と共に押圧されながら
搬送される。この各押圧搬送過程で印刷用紙41に孔版
原紙11の孔部分からインク38が転写され、以上より
2色の画像が印刷される。印刷用紙41の先端が第2版
胴26側の中押しロール33の位置を過ぎその下流まで
来ると、用紙クランプ部40が解除される。
【0055】排紙部6では、印刷用紙41の先端側を上
方規制ガイド部46でガイドし、又は、印刷用紙41の
先端側を用紙剥取り爪47で紙胴27より剥ぎ取り、そ
の後、一対の排紙ロール48を介して排紙台49に搬送
する。
【0056】又、排版部7では、新たな製版を開始する
に際して、先の印刷用の孔版原紙11が第1版胴25及
び第2版胴26の各スクリーン30の外周面に巻き付け
装着されている場合には、製版する前段階で第1版胴2
5及び第2版胴26の原紙クランプ部29を解除し、解
除した孔版原紙11の先端側を第1版胴25及び第2版
胴26を回転しながら排版誘導ベルト52で導き、且
つ、一対の排版ロール51、53によって搬送して排版
ボックス54に収納する。
【0057】次に、印刷位置の調整動作を図6に基づい
て説明する。左右又は天地の印刷位置調整スイッチ6
2、63が操作されると、印刷動作中であるか否かがチ
ェックされる(ステップS1)。印刷動作中でなければ
通常動作、つまり、従来例で説明したように、印刷位置
調整スイッチ62、63の操作タイミングに応じて左右
印刷位置調整手段60a、61aや天地印刷位置調整手
段60b、61bが調整指令時間だけ駆動される。又、
印刷動作中であれば、第1版胴25と第2版胴26のい
ずれか一方のみの調整であるか双方同時の調整であるか
がチェックされる(ステップS2)。いずれか一方のみ
を調整するのであれば通常動作、つまり、印刷位置調整
スイッチ62、63の操作タイミングに応じて一方の左
右印刷位置調整手段60a、61aや一方の天地印刷位
置調整手段60b、61bが調整指令時間だけ駆動され
る。
【0058】第1版胴25及び第2版胴26の双方を共
に印刷位置調整する場合には、紙胴27の回転角度(基
準位置からα度)をチェックし(ステップS3)、第1
版胴25側の左右印刷位置調整手段60aや天地印刷位
置調整手段60bを駆動して位置調整を開始し、調整指
令時間だけ駆動して位置調整を終了する(ステップS
4)。紙胴27の回転位置がα+90度の回転位置まで
回転すると(ステップS5)、第2版胴26側の左右印
刷位置調整手段61aや天地印刷位置調整手段61bを
駆動して位置調整を開始し、調整指令時間だけ駆動して
位置調整を終了する(ステップS6)。つまり、図7
(A)、(B)に示すように、第1版胴25側の印刷位
置調整の開始タイミングに対して第2版胴26側の印刷
位置調整の開始タイミングを第1版胴25と第2版胴2
6との回転シフト量、つまり、第1版胴25と第2版胴
26との印刷開始タイミングの時間差だけ遅らせて行う
ため、各版胴25、26における印刷用紙41に対する
調整開始位置が一致する。以上より、印刷動作中に2つ
の印刷位置調整手段60、61に対し同時に印刷位置の
調整を行わせる場合にも印刷ズレの範囲が発生しない。
【0059】又、この第1実施形態では、第1版胴25
と第2版胴26との左右印刷位置調整手段60a、61
aの調整スピードが同一であるため、各版胴25、26
の左右方向の調整終了位置まで一致するため、全く印刷
ズレの範囲が発生しない。
【0060】又、この第1実施形態では、第1版胴25
と第2版胴26との天地印刷位置調整手段60b、61
bの調整スピードが同一であるため、各版胴25、26
の天地方向の調整終了位置まで一致するため、全く印刷
ズレの範囲が発生しない。
【0061】図8は本発明の第2実施形態を示し、印刷
位置調整モードが選択された場合の動作フローチャート
である。この第2実施形態と前記第1実施形態とを比較
するに印刷位置調整時の動作処理のみが相違し、他の構
成は印刷位置調整手段の構成をも含めて同一であるた
め、その説明を省略する。尚、説明の便宜上第1実施形
態と同一符号を使用して以下説明する。
【0062】以下、印刷位置の調整動作を図8に基づい
て説明する。左右又は天地の印刷位置調整スイッチ6
2、63が操作されると、印刷動作中であるか否かがチ
ェックされる(ステップS10)。印刷動作中でなけれ
ば通常動作、つまり、従来例で説明したように、印刷位
置調整スイッチ62、63の操作タイミングに応じて左
右印刷位置調整手段60a、61aや天地印刷位置調整
手段60b、61bを駆動する。又、印刷動作中であれ
ば、第1版胴25と第2版胴26のいずれか一方のみの
調整であるのか双方同時の調整であるのかがチェックさ
れる(ステップS11)。いずれか一方のみを調整する
のであれば通常動作、つまり、印刷位置調整スイッチ6
2、63の操作タイミングに応じて一方の左右印刷位置
調整手段60a、61aや一方の天地印刷位置調整手段
60b、61bが調整指令時間だけ駆動される。
【0063】第1版胴25及び第2版胴26の双方を共
に印刷位置調整する場合には、給紙タイミングであるに
も係わらず給紙クラッチ(図示せず)をオフにすること
によって給紙部5による印刷部4への給紙を一時停止し
(ステップS12)、左右又は天地の印刷位置調整スイ
ッチ62、63の操作タイミングに応じて左右印刷位置
調整手段60a、61aや天地印刷位置調整手段60
b、61bを同時に調整指令時間だけ駆動する(ステッ
プ13)。そして、印刷位置の調整が終了すると、給紙
部5による給紙を再開し、印刷動作を再開する(ステッ
プS14)。つまり、各版胴25、26の印刷位置の調
整期間中には印刷用紙41の給紙が行われないため、印
刷動作中に2つの印刷位置調整手段60、61に対し同
時に印刷位置の調整を行わせる場合にも印刷ズレの範囲
が発生しない。
【0064】上記第1及び第2実施形態では、版胴2
5、26が2つの場合を示したが、版胴の総数が3つ以
上の装置についても略同様に本発明を適用できる。つま
り、印刷動作中に印刷位置の調整指令があった場合に、
最上流の版胴を基準として下流側の各版胴の印刷開始時
間差だけ印刷調整時間を遅らせて印刷位置の調整をそれ
ぞれ行うようにすれば良い。
【0065】尚、上記第1及び第2実施形態では、版胴
25、26が複数で紙胴27が1つである孔版印刷装置
を示したが、版胴の数だけ紙胴27を有する装置にも同
様に本発明を適用できる。又、本発明は、印刷圧付与部
材が紙胴27であるインナープレス方式のみならず第2
従来例のように印刷圧付与部材がアウターロール12
0、121であるアウタープレス方式の場合にも同様に
本発明を適用できる。つまり、印刷プレス方式に係わら
ず複数の版胴を有し、給紙部より給紙された印刷媒体を
各版胴と印刷圧付与部材とのそれぞれの間を印刷圧を作
用させつつ順次搬送し、この搬送した印刷媒体に各版胴
の孔版原紙よりインク画像を転写する孔版印刷装置の全
てに適用可能である。
【0066】尚、上記第1及び第2実施形態では、印刷
位置調整手段60、61は、左右印刷位置調整手段60
a、61aと天地印刷位置調整手段60b、61bとの
双方を有し、印刷用紙41に対して2次元的に印刷位置
を調整可能であるが、左右印刷位置調整手段60a、6
1aと天地印刷位置調整手段60b、61bのいずれか
一方のみを有し、印刷用紙41に対して1次元的(用紙
搬送方向T又はその左右方向S)に印刷位置を調整可能
でも良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、複数の版胴と、この各版胴の近接位置に配置さ
れた印刷圧付与部材と、最上流側の版胴と印刷圧付与部
材との間に印刷媒体を給紙する給紙部とを備え、印刷動
作時には、複数の版胴を共に同期させて回転し、給紙部
より給紙された印刷媒体を各版胴と印刷圧付与部材との
それぞれの間を印刷圧を作用させつつ順次搬送し、この
搬送した印刷媒体に各版胴の孔版原紙よりインク画像を
転写する孔版印刷装置において、各版胴の印刷媒体に対
する印刷位置を可変する印刷位置調整手段を設け、印刷
動作中に印刷位置の調整指令があった場合には、各印刷
位置調整手段による各版胴の印刷位置調整タイミングを
各版胴の印刷開始タイミングのシフト量に応じて可変し
て行うので、各版胴の印刷開始タイミングのシフト差に
応じて各印刷位置調整手段による各版胴の印刷位置調整
タイミングがずらして行われることから、各版胴におけ
る印刷媒体に対する調整開始位置が一致するため、印刷
動作中に複数の印刷位置調整手段に対し同時に印刷位置
の調整を行わせる場合にも印刷ズレの範囲が発生しな
い。
【0068】請求項2の発明によれば、複数の版胴と、
この各版胴の近接位置に配置された印刷圧付与部材と、
最上流側の版胴と印刷圧付与部材との間に印刷媒体を給
紙する給紙部とを備え、印刷動作時には、複数の版胴を
共に同期させて回転し、給紙部より給紙された印刷媒体
を各版胴と印刷圧付与部材とのそれぞれの間を印刷圧を
作用させつつ順次搬送し、この搬送した印刷媒体に各版
胴の孔版原紙よりインク画像を転写する孔版印刷装置に
おいて、各版胴には印刷媒体に対する印刷位置を可変す
る印刷位置調整手段を設け、印刷動作中に印刷位置の調
整指令があった場合には、給紙部による印刷媒体の給紙
を一時的にストップし、各印刷位置調整手段による各版
胴の印刷位置調整を行い、印刷位置調整終了後に給紙部
による印刷媒体の給紙を再開するので、各版胴の印刷位
置の調整期間中には印刷媒体の給紙が行われないため、
印刷動作中に複数の印刷位置調整手段に対し同時に印刷
位置の調整を行わせる場合にも印刷ズレの範囲が発生し
ない。
【0069】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2記載の孔版印刷装置であって、前記各印刷位置調
整手段は、前記印刷媒体に対して用紙搬送方向の直交方
向の印刷位置を調整する左右印刷位置調整手段であるの
で、左右印刷位置調整手段について請求項1又は請求項
2の発明と同様の効果が得られる。
【0070】請求項4の発明によれば、請求項3記載の
孔版印刷装置であって、前記各左右印刷位置調整手段
は、前記各版胴を左右移動させる速度が同じであるの
で、請求項3の発明の効果に加え、各版胴の左右方向の
調整終了位置まで一致するため、全く印刷ズレの範囲が
発生しない。
【0071】請求項5の発明によれば、請求項1〜請求
項4記載の孔版印刷装置であって、前記各印刷位置調整
手段は、前記印刷媒体に対して用紙搬送方向の印刷位置
を調整する天地印刷位置調整手段であるので、天地印刷
位置調整手段について請求項1〜請求項4の発明と同様
の効果が得られる。
【0072】請求項6の発明によれば、請求項5記載の
孔版印刷装置であって、前記天地印刷位置調整手段は、
前記版胴を回転移動させる速度が同じであるので、請求
項5の発明の効果に加え、各版胴の天地方向の調整終了
位置まで一致するため、全く印刷ズレの範囲が発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の
概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の
要部概略構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、左右印刷位置調
整手段による調整を説明する概略平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示し、天地印刷位置調
整手段による調整を説明する概略側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示し、印刷位置調整に
関する概略回路ブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態を示し、印刷位置調整モ
ードが選択された場合の動作フローチャートである。
【図7】本発明の第1実施形態を示し、(A)、(B)
はそれぞれ印刷動作中に印刷位置調整モードが選択され
た場合のタイミングチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態を示し、印刷位置調整モ
ードが選択された場合の動作フローチャートである。
【図9】第1従来例の孔版印刷装置の一部概略構成図で
ある。
【図10】第2従来例の孔版印刷装置の一部概略構成図
である。
【図11】従来例の左右印刷位置調整時において第1版
胴側と第2版胴側とで印刷用紙に対する印刷開始タイミ
ングの相違を説明する図である。
【図12】従来例の左右印刷位置調整時において第1版
胴側と第2版胴側とで印刷用紙に対する印刷開始タイミ
ングの相違を説明する図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 2 原稿読み取り部 3 製版部 4 印刷部 5 給紙部 6 排紙部 7 排版部 11 孔版原紙 25 第1版胴(版胴) 26 第2版胴(版胴) 27 紙胴(印刷圧付与部材) 30 スクリーン 33 中押しロール 41 印刷用紙(印刷媒体) 60、61 印刷位置調整手段 60a、61a 左右印刷位置調整手段 60b、61b 天地印刷位置調整手段 T 用紙搬送方向 S 用紙搬送方向の直交方向
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月2日(2001.3.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】請求項6の発明によれば、請求項5記載の
孔版印刷装置であって、前記天地印刷位置調整手段
は、前記版胴を回転移動させる速度が同じであるの
で、請求項5の発明の効果に加え、各版胴の天地方向の
調整終了位置まで一致するため、全く印刷ズレの範囲が
発生しない。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各孔版原紙を巻き付け装着可能で回転自
    在な複数の版胴と、この各版胴の近接位置に配置され、
    回転自在な印刷圧付与部材と、最上流側の前記版胴と前
    記印刷圧付与部材との間に印刷媒体を給紙する給紙部と
    を備え、 印刷動作時には、複数の前記版胴を共に同期させて回転
    し、前記給紙部より給紙された前記印刷媒体を前記各版
    胴と前記印刷圧付与部材とのそれぞれの間を印刷圧を作
    用させつつ順次搬送し、この搬送した印刷媒体に各版胴
    の前記孔版原紙よりインク画像を転写する孔版印刷装置
    において、 前記各版胴の前記印刷媒体に対する印刷位置を可変する
    印刷位置調整手段を設け、印刷動作中に印刷位置の調整
    指令があった場合には、前記各印刷位置調整手段による
    前記各版胴の印刷位置調整タイミングを前記各版胴の印
    刷開始タイミングのシフト量に応じて可変して行うこと
    を特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 各孔版原紙を巻き付け装着可能で回転自
    在な複数の版胴と、この各版胴の近接位置に配置され、
    回転自在な印刷圧付与部材と、最上流側の前記版胴と前
    記印刷圧付与部材との間に印刷媒体を給紙する給紙部と
    を備え、 印刷動作時には、複数の前記版胴を共に同期させて回転
    し、前記給紙部より給紙された前記印刷媒体を前記各版
    胴と前記印刷圧付与部材とのそれぞれの間を印刷圧を作
    用させつつ順次搬送し、この搬送した印刷媒体に各版胴
    の前記孔版原紙よりインク画像を転写する孔版印刷装置
    において、 前記各版胴には前記印刷媒体に対する印刷位置を可変す
    る印刷位置調整手段を設け、印刷動作中に印刷位置の調
    整指令があった場合には、前記給紙部による前記印刷媒
    体の給紙を一時的にストップし、前記各印刷位置調整手
    段による前記各版胴の印刷位置調整を行い、印刷位置調
    整終了後に前記給紙部による前記印刷媒体の給紙を再開
    することを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の孔版印刷装
    置であって、 前記各印刷位置調整手段は、前記印刷媒体に対して用紙
    搬送方向の直交方向の印刷位置を調整する左右印刷位置
    調整手段であることを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の孔版印刷装置であって、 前記各左右印刷位置調整手段は、前記各版胴を左右移動
    させる速度が同じであることを特徴とする孔版印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4記載の孔版印刷装置
    であって、 前記各印刷位置調整手段は、前記印刷媒体に対して用紙
    搬送方向の印刷位置を調整する天地印刷位置調整手段で
    あることを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の孔版印刷装置であって、 前記天地印刷位置調整手段は、前記版胴を回転移動させ
    る速度が同じであることを特徴とする孔版印刷装置。
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