JP2006032456A - 半導体素子および半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子および半導体素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006032456A
JP2006032456A JP2004205750A JP2004205750A JP2006032456A JP 2006032456 A JP2006032456 A JP 2006032456A JP 2004205750 A JP2004205750 A JP 2004205750A JP 2004205750 A JP2004205750 A JP 2004205750A JP 2006032456 A JP2006032456 A JP 2006032456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal film
noble metal
group
film
type sic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004205750A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4038498B2 (ja
Inventor
Koichi Nishikawa
恒一 西川
Yusuke Maeyama
雄介 前山
Yusuke Fukuda
祐介 福田
Masaaki Shimizu
正章 清水
Hiroaki Iwaguro
弘明 岩黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2004205750A priority Critical patent/JP4038498B2/ja
Publication of JP2006032456A publication Critical patent/JP2006032456A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4038498B2 publication Critical patent/JP4038498B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】 n型SiCに対して良好なオーミック接触を得ることができる半導体素子および半導体素子の製造方法を提供する。
【解決手段】 n型SiC基板1上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第1の貴金属膜2を形成し、第1の貴金属膜2上に、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる耐熱金属膜3を形成し、耐熱金属膜3上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第2の貴金属膜4を形成し、その後、これらを960℃から1000℃までの範囲で加熱する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体素子および半導体素子の製造方法に関するものである。
炭化珪素(以下「SiC」と称する)は広いバンドギャップ及び高い最大電界強度を持つため、シリコン半導体に対してシリーズ抵抗分を下げられる特色を持つ。このため、大電力、高耐圧の電力用デバイスへの応用が展開されている。しかしながら、SiCについての適切なオーミック電極構造はまだなく、高電圧下で大電流での駆動が可能なSiCからなる半導体素子の開発が期待されている。そして、n型SiCの(000−1)面と電極膜とのオーミック接触を得る方法としては、その(000−1)面にTi(チタン)膜を蒸着して形成するものと、その(000−1)面に50nm以上の膜厚のNi(ニッケル)膜を蒸着した後に960℃以上に加熱するものとが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−243323号公報
しかしながら、SiC基板の(000−1)面について、そのSiC基板の反りを低減するために鏡面加工した場合には、その(000−1)面にTi膜を蒸着してもオーミック接触を得ることはできない。
また、上記のSiCに対してNiを蒸着して加熱する方法では、SiCとNiが
{SiC+Ni → Ni−Si化合物+C(炭素)}
という化学反応をおこし、上記加熱後に黒鉛の微粉末が未反応NiとNi−Si化合物層との間に層状に生じる。すると、SiC基板についての実装時において上記黒鉛の微粉末の層で剥離が生じ易くなってしまう。この黒鉛の微粉末の層については除去するのが好ましいがその黒鉛微粉末に対する適切な溶解液は存在しない。したがって、上記方法では、SiCからなる半導体装置の製造は清浄なクリーンルーム内でプロセスを実行する必要があるにもかかわらず、クリーンルームを汚染してしまうという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、n型SiCに対して良好なオーミック接触を得ることができる半導体素子および半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、n型SiCの鏡面加工された(000−1)面に対して、良好なオーミック接触が得られるとともに、無用な黒鉛を発生させない半導体素子および半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、n型SiC基板上に、(長周期型の周期表における)1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第1の貴金属膜を形成する第1工程と、前記第1の貴金属膜上に、(前記周期表における)4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる耐熱金属膜を形成する第2工程と、前記耐熱金属膜上に、(前記周期表における)1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第2の貴金属膜を形成する第3工程と、前記n型SiC基板、第1の貴金属膜、耐熱金属膜及び第2の貴金属膜を960℃から1200℃までの範囲で加熱する第4工程とを有することを特徴とする半導体素子の製造方法である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の半導体素子の製造方法において、前記第1工程は、前記n型SiC基板上にNi膜又はNi−Cu合金膜を形成する工程であり、前記Ni膜又はNi−Cu合金膜が前記第1の貴金属膜をなすことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の半導体素子の製造方法において、前記第2工程は、前記第1工程で形成された第1の貴金属膜上にTi膜を形成する工程であり、前記Ti膜が前記耐熱金属膜をなすことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法において、前記第3工程は、前記第2工程で形成された耐熱金属膜膜上に、Ni膜又はNi−Cu合金膜を形成する工程であり、前記Ni膜又はNi−Cu合金膜が第2の貴金属膜をなすことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法において、前記第4工程は、前記n型SiC基板、第1の貴金属膜、耐熱金属膜及び第2の貴金属膜を真空中で2乃至30分間加熱するものであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法において、前記第4工程に換えて、前記第2の貴金属膜上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第3の貴金属膜を形成する工程と、前記第3の貴金属膜上に、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる別の耐熱金属膜を形成する工程と、前記別の耐熱金属膜上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第4の貴金属膜を形成する工程と、前記n型SiC基板、第1の貴金属膜、耐熱金属膜、第2の貴金属膜、第3の貴金属膜、別の耐熱金属膜及び第4の貴金属膜を960℃から1000℃までの範囲で加熱する工程とを有することを特徴とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項7に記載の発明は、n型SiC基板と、前記n型SiC基板上に形成されてなる第1の貴金属膜と、前記第1の貴金属膜上に形成されてなる耐熱金属膜と、前記耐熱金属膜上に形成されてなる第2の貴金属膜とを有し、前記第1の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、前記耐熱金属膜は、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、前記第2の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなることを特徴とする半導体素子である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の半導体素子において、前記n型SiC基板は、(000−1)面を主面としてなるものであり、前記第1の貴金属膜は、前記n型SiC基板の主面上に形成されてなるものであって、Ni膜とNi−Cu合金膜とのいずれかからなり、前記耐熱金属膜は、Ti膜からなり、前記第2の貴金属膜は、Ni膜とNi−Cu合金膜とのいずれかからなることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の半導体素子において、前記第2の貴金属膜上に形成されてなる第3の貴金属膜と、前記第3の貴金属膜上に形成されてなる別の耐熱金属膜と、前記別の耐熱金属膜上に形成されてなる第4の貴金属膜(サブ)とを有し、前記第3の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、前記別の耐熱金属膜は、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、前記第4の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなることを特徴とする。
本発明によれば、n型SiC基板上に、第1の貴金属膜、耐熱金属膜及び第2の貴金属膜を形成してから加熱する工程を施すと、電極膜となる3つの金属膜(第1の貴金属膜、耐熱金属膜及び第2の貴金属膜)とn型SiC基板との間に良好なオーミック接触を確保することができる。
また、本発明によれば、n型SiC基板と第1の貴金属膜との間に黒鉛の微粉末が生じることがないので、その黒鉛の微粉末によるクリーンルームの汚染を防止することができる。
さらに、本発明によれば、第2の貴金属膜により、上記電極膜に酸が侵入することを大幅に低減でき、電極膜が腐食することを回避することができる。例えばAu(金)膜を第2の貴金属膜の最表面層として用いることにより、酸を使用する後処理において上記電極膜が腐食することを回避できる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体素子の構造を示す断面図である。本半導体素子10は、n型SiC基板1と、n型SiC基板上に形成されてなる第1の貴金属膜2と、第1の貴金属膜2上に形成されてなる耐熱金属膜3と、耐熱金属膜3上に形成されてなる第2の貴金属膜4とを有して構成されている。
n型SiC基板1は(000−1)面を主面としており、その主面に第1の貴金属膜2が形成されている。また、n型SiC基板1の(000−1)面は鏡面加工されており、n型SiC基板1の反りの低減が図られている。第1の貴金属膜2は、長周期型の周期表における1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなるものとする。すなわち、第1の貴金属膜2は、Cu、Ag、Au、Co、Ni、Rh、Pd、Ir、Ptのいずれか1つ、これらの2つ以上からなる合金、又はこれらを組み合わせた多層膜からなるものとする。例えば、第1の貴金属膜2としては、Ni、Au、Pt、Irのいずれか1つ、これらの2つ以上からなる合金、又はこれらを組み合わせた多層膜からなるものとする。そして、第1の貴金属膜2としては、特にNi又はNi−Cu合金膜が好ましい。
耐熱金属膜3としては、炭素と結合して導電性炭化物を形成する金属元素及びそれらの合金を適用する。そこで、耐熱金属膜3は、長周期型の周期表における4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなるものとする。すなわち、耐熱金属膜3は、Ti、Zr、Hf、Rf、V、Nb、Ta、Db、Cr、Mo、W、Sg、Mn、Tc、Re、Bh、Fe、Ru、Osのいずれか1つ、これらの2つ以上からなる合金、又はこれらを組み合わせた多層膜からなるものとする。例えば、耐熱金属膜3としては、Ti、Cr、Mo、W、Feのいずれか1つ、これらの2つ以上からなる合金、又はこれらを組み合わせた多層膜からなるものとする。そして、耐熱金属膜3としては、例えばTiを適用する。
第2の貴金属膜4は、長周期型の周期表における1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなるものとする。すなわち、第2の貴金属膜4は、Cu、Ag、Au、Co、Ni、Rh、Pd、Ir、Ptのいずれか1つ、これらの2つ以上からなる合金、又はこれらを組み合わせた多層膜からなるものとする。例えば、第2の貴金属膜4としては、Ni、Au、Pt、Irのいずれか1つ、これらの2つ以上からなる合金、又はこれらを組み合わせた多層膜からなるものとする。そして、第2の貴金属膜4としては、例えばNi又はNi−Cu合金膜を適用する。
次に、本実施形態に係る半導体素子10の製造方法について図2を参照して説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る半導体素子の構造工程を示す断面図である。先ず、図2(a)に示すように、n型SiC基板1を用意する。このn型SiC基板1の主面としてなる(000−1)面は、n型SiC基板1の反りを低減するために、鏡面加工されていることが好ましい。
次いで、図2(b)に示すように、n型SiC基板1上に上記第1の貴金属膜2を形成する(第1工程)。この第1工程としては、例えば、n型SiC基板1の鏡面となっている(000−1)面にNi膜又はNi−Cu合金膜を蒸着により形成する。この蒸着には、電子ビーム(EB)蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法などを用いることができる。また、第1の貴金属膜2の形成は、蒸着以外の方法を用いてもよい。すなわち、化学気相成長法(CVD法)、塗布・コーティング法、又は電気メッキ法などを用いて、第1の貴金属膜2を形成してもよい。
次いで、図2(c)に示すように、第1の貴金属膜2上に、上記耐熱金属膜3を形成する(第2工程)。ここで、耐熱金属膜3は、炭素(C)と結合して導電性炭化物を形成する金属元素又はそれらの合金である。この第2工程としては、例えば、第1の貴金属膜2であるNi膜上に、Tiを蒸着することで、耐熱金属膜3を形成する。このTiの蒸着には、電子ビーム(EB)蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法などを用いることができる。また、耐熱金属膜3の形成は、蒸着以外の方法を用いてもよい。すなわち、化学気相成長法(CVD法)、塗布・コーティング法、又は電気メッキ法などを用いて、耐熱金属膜3を形成してもよい。
次いで、図2(d)に示すように、耐熱金属膜3上に、上記第2の貴金属膜4を形成する(第3工程)。この第3工程としては、例えば、耐熱金属膜3であるTi膜上に、Ni膜又はNi−Cu合金膜を蒸着により形成することで、第2の貴金属膜4を形成する。この蒸着には、電子ビーム(EB)蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法などを用いることができる。また、第2の貴金属膜4の形成は、蒸着以外の方法を用いてもよい。すなわち、化学気相成長法(CVD法)、塗布・コーティング法、又は電気メッキ法などを用いて、第2の貴金属膜4を形成してもよい。
次いで、図2(d)に示す状態のn型SiC基板1、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4を、960℃から1000℃までの範囲で加熱処理する(第4工程)。この第4工程としては、例えば、n型SiC基板1、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4に対して、真空中において1000℃で2分間の加熱処理を行う。これにより、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4は電極膜となってn型SiC基板1と確実にオーミック接触し、図1に示す半導体素子10が完成する。上記加熱処理は、960℃から1200℃の範囲で、且つ2分から30分間の加熱としてもよい。
これらにより、本実施形態の半導体素子10及びその製造方法によれば、n型SiC基板1上に、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4を形成してから加熱処理を施すので、電極膜をなす第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4とn型SiC基板1とが確実にかつ良好にオーミック接触する構造とすることができる。
また、本実施形態によれば、第4工程の加熱処理で、n型SiC基板1と第1の貴金属膜2(例えばNi)とが、{SiC+Ni → Ni−Si化合物+C(炭素)}というように化学反応して、炭素が発生しても、その炭素と耐熱金属膜3(例えばTi)とが結合して導電性炭化物となる。したがって、本実施形態の半導体素子10及びその製造方法によれば、製造工程において黒鉛を生じさせず、クリーンルームの汚染を回避でき、且つn型SiC基板1の鏡面加工された(000−1)面に対して良好なオーミック接触を得ることができる。
さらに、本実施形態によれば、第2の貴金属膜4を電極膜(第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4)における最表面層としているので、電極膜に酸が侵入することを第2の貴金属膜4により大幅に低減でき、電極膜が腐食することを回避することができる。したがって、例えば、本実施形態の半導体素子10及びその製造方法を利用してショットキーダイオード(SBD)などを製造する場合、Au(金)膜を第2の貴金属膜の最表面層として用いると、上記第4工程の後における酸を使用する処理において、電極膜(第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4)が腐食することを回避できる。
図3は、本実施形態に係る半導体素子10の電極膜について接触抵抗(電流−電圧特性)を示す図である。図3において、線K1は、図1に示す構成の半導体素子10の接触抵抗を示している。この半導体素子10は、n型SiC基板1上に、第1の貴金属膜2をなすNiを蒸着により6.5nm形成し、そのNi上に、耐熱金属膜3をなすTiを蒸着により20nm形成し、そのTi上に、第2の貴金属膜4をなすNiを蒸着により43.5nm形成し、その後、真空中で1000℃・2分間の加熱処理を施したものである。すなわち、この半導体素子10は、Ni/Ti/Ni/SiC構造となっている。
また、図3において、点線K4は、n型SiC基板上にTiを蒸着しただけのもの、すなわち「Ti as depo」の場合の接触抵抗を示している。この「Ti as depo」の場合、電流が殆ど流れず、電極としての機能をなさないものとなっている。点線K2は、n型SiC基板上にNiを蒸着し、その後1000℃で加熱処理したもの、すなわち従来の半導体素子である「Ni単層(Ni/SiC構造)」の場合の接触抵抗を示している。このNi/SiC構造の場合、本実施形態のNi/Ti/Ni/SiC構造と比べて接触抵抗が約2倍となっている。一点鎖線K3は、n型SiC基板上にNiを蒸着し、そのNi上にTiを蒸着し、その後1000℃で加熱処理したもの、すなわち「Ti/Ni2層(Ti/Ni/SiC構造)」の場合の接触抵抗を示している。このTi/Ni/SiC構造の場合、Ni/SiC構造よりも接触抵抗が大きくなっている。すなわち、最表面をNiで覆わないと接触抵抗が高くなる。
これらにより、本実施形態の半導体素子10(線K1のNi/Ti/Ni/SiC構造)は、点線K2が示すNi単層(Ni/SiC構造)と比べて接触抵抗を約半分にすることができた。また、図3に示されている抵抗にはバルク基板中を流れる電流についての抵抗も含まれているので、電極膜についての接触抵抗の差は図3に示すよりも顕著となり、本実施形態の半導体素子10の接触抵抗はより良好なものとなっている。
また、本実施形態の半導体素子10(線K1のNi/Ti/Ni/SiC構造)は、製造過程において黒鉛が生成することを防ぐことができた。また、本実施形態の半導体素子10において第2の貴金属膜4をなすNiの上にAuを積層したAu/Ni/Ti/Ni/SiC構造とした場合、この電極膜を製造工程の後処理(例えば、半導体素子10をショットキーダイオードに適用する場合などの処理)で、その電極膜が酸によって浸食されることを防ぐことができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体素子の構造を示す断面図である。図4において、図1に示す半導体素子の構成要素と同一の構成要素には同一符号を付している。本半導体素子20は、n型SiC基板1と、n型SiC基板上に形成されてなる第1の貴金属膜2と、第1の貴金属膜2上に形成されてなる耐熱金属膜3と、耐熱金属膜3上に形成されてなる第2の貴金属膜4と、第2の貴金属膜4上に形成されてなる第3の貴金属膜5と、第3の貴金属膜5上に形成されてなる別の耐熱金属膜6と、別の耐熱金属膜6上に形成されてなる第4の貴金属膜7とを有し構成されている。n型SiC基板1、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第3の貴金属膜4の構成は、材料および形成面も含めて、図1に示す半導体素子10の構成と同一である。
第3の貴金属膜5は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなるものとする。すなわち、第3の貴金属膜5は、第1実施形態で示した第1の貴金属膜2をなす元素のいずれか、これら元素の合金、又はこれらを組み合わせた多層膜で構成できる。別の耐熱金属膜6は、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなるものとする。すなわち、別の耐熱金属膜6は、第1実施形態で示した耐熱金属膜3をなす上記元素のいずれか、これら元素の合金、又はこれらを組み合わせた多層膜で構成できる。第4の貴金属膜7は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなるものとする。すなわち、第4の貴金属膜7は、第1実施形態で示した第2の貴金属膜4をなす元素のいずれか、これら元素の合金、又はこれらを組み合わせた多層膜で構成できる。
次に、本実施形態に係る半導体素子10の製造方法について図5を参照して説明する。
先ず、第1実施形態で示した第1工程から第3工程までを行う。すなわち、n型SiC基板1の(000−1)面に第1の貴金属膜2を形成し、第1の貴金属膜2上に耐熱金属膜3を形成し、耐熱金属膜3上に第2の貴金属膜4を形成する。
次いで、図5(a)に示すように、第2の貴金属膜4上に第3の貴金属膜5を形成する。この工程は図2(b)に示す第1工程と同様にして蒸着などで実行できる。次いで、図5(b)に示すように、第3の貴金属膜5上に別の耐熱金属膜6を形成する。この工程は図2(c)に示す第2工程と同様にして蒸着などで実行できる。次いで、図5(c)に示すように、別の耐熱金属膜6上に第4の貴金属膜7を形成する。この工程は図2(d)に示す第3工程と同様にして蒸着などで実行できる。
次いで、図5(c)に示す状態のn型SiC基板1、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3、第2の貴金属膜4、第3の貴金属膜5、別の耐熱金属膜6、第4の貴金属膜7を、960℃から1000℃までの範囲で加熱処理する。この加熱処理は、第1実施形態の第4工程と同様にして実行できる。これにより、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3、第2の貴金属膜4、第3の貴金属膜5、別の耐熱金属膜6、第4の貴金属膜7は、電極膜となってn型SiC基板1と確実にオーミック接触し、図4に示す半導体素子20が完成する。
これらにより、本実施形態の半導体素子20及びその製造方法によれば、n型SiC基板1上に、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3、第2の貴金属膜4、第3の貴金属膜5、別の耐熱金属膜6及び第4の貴金属膜7を形成してから加熱処理を施すので、電極膜をなす第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3、第2の貴金属膜4、第3の貴金属膜5、別の耐熱金属膜6及び第4の貴金属膜7とn型SiC基板1とが確実にかつ良好にオーミック接触する構造とすることができる。また、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、製造工程において黒鉛を生じさせず、クリーンルームの汚染を回避でき、且つn型SiC基板1の鏡面加工された(000−1)面に対して良好なオーミック接触を得ることができる。
また、本実施形態によれば、第4の貴金属膜7を電極膜における最表面層としているとともに、第1実施形態よりも多層の構造としているので、電極膜に酸が侵入することを第1実施形態よりも低減でき、電極膜が腐食することを回避することができる。
(応用例)
次に、上記実施形態の応用例について図6及び図7を参照して説明する。
図6は、上記実施形態の半導体素子10,20を構成要素としたSiCショットキーダイオードの基本的な構造を示す断面図である。本SiCショットキーダイオード30は、n型SiC層31と、n型SiC層32と、p型SiC層33と、裏面オーミック電極34と、半田接合用金属35と、絶縁物36と、ショットキー電極37と、引出し電極38とを有して構成されている。
ここで、裏面オーミック電極34は、第1実施形態の電極膜(第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4)で構成されているものとする。また、裏面オーミック電極34は、第2実施形態の電極膜(第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3、第2の貴金属膜4、第3の貴金属膜5、別の耐熱金属膜6及び第4の貴金属膜7)で構成されているとしてもよい。
型SiC層31は、高濃度に不純物を含んだn型の低抵抗SiCである。n型SiC層32は、n型SiC層31の表面に形成されており、低濃度に不純物を含んだn型の高抵抗SiCである。p型SiC層33は、n型SiC層32の表面にリング形状に形成されており、Al又はBをイオン注入した後、1500℃以上に加熱して形成することができる。
裏面オーミック電極34は、n型SiC層31の裏面の(000−1)面に形成されており、上記第1又は第2実施形態の電極膜で構成されている。この電極膜としては、例えばNi/Ti/Ni積層構造を焼鈍したものとする。この焼鈍における未反応金属は、その後の酸処理で除去される。半田接合用金属35は、裏面オーミック電極34の裏面に形成されており、例えば3層膜とする。この3層膜は、例えば、n型SiC層31側から順に、Ti又はCr、Ni又はNi−Cu合金、Ag又はAuとする。
絶縁物36は、n型SiC層32の表面の一部上及びp型SiC層33の表面の一部上にリング形状に形成されており、リング形状のp型SiC層33の外周縁上に配置されている。そして、絶縁物36は、酸化珪素、窒化珪素又はポリイミドなどからなる。ショットキー電極37は、n型SiC層32の表面の一部上、p型SiC層33の表面の一部上及び絶縁物36上に渡って形成されている。そして、ショットキー電極37は、Ti、Mo、Niなどからなる。引出し電極38は、ショットキー電極38上に形成されており、Al、Ni、Auなどからなる。
図7は、上記実施形態の半導体素子10,20を構成要素としたSiCショットキーダイオードの他の例を示す断面図である。本SiCショットキーダイオード40は、n型SiC層41と、n型SiC層42と、p型SiC層43と、裏面オーミック電極44と、半田接合用金属45と、絶縁物46と、ショットキー電極47と、引出し電極48とを有して構成されている。
本SiCショットキーダイオード40では、絶縁物46、ショットキー電極47及び引出し電極48の形状・配置が図6に示すSiCショットキーダイオード30の絶縁物36、ショットキー電極37及び引出し電極38の形状・配置と異なっている。SiCショットキーダイオード40におけるその他の構成は、SiCショットキーダイオード30と同一とすることができる。すなわち、n型SiC層41がn型SiC層31に対応し、n型SiC層42がn型SiC層32に対応し、p型SiC層43がp型SiC層33に対応し、裏面オーミック電極44が裏面オーミック電極34に対応し、半田接合用金属45が半田接合金属35に対応し、絶縁物46が絶縁膜36に対応し、ショットキー電極47がショットキー電極37に対応し、引出し電極48が引出し電極38に対応する。そして、裏面オーミック電極44は、裏面オーミック電極34と同様に、上記第1又は第2実施形態の電極膜で構成されている。
次に、SiCショットキーダイオード40の製造方法について、図8から図12を参照して説明する。図8から図12はSiCショットキーダイオード40の製造工程を示す断面図である。先ず、図8に示すように、先ず、シリーズ抵抗を下げる低抵抗のn型SiC層41の表面に、耐圧を確保するのに必要な不純物濃度と厚さとを持つ高抵抗のn型SiC層42を形成する。
次いで、図9に示すように、n型SiC層42にAl(又はBなど)をイオン注入し、その後1500℃以上の熱処理を施すことで、p型SiC43を形成する。このp型SiC43の形成は、具体的には次のように行う。先ず、n型SiC層42の表面に、SiOをCVDによって堆積する。次いで、写真工程により、SiO上にフォトレジストを形成し、そのフォトレジストにおけるp型SiC43の形成位置に対応する部分を除去する。この状態でSiOをエッチングすることにより、SiOにおけるp型SiC43の形成位置に対応する部分を除去し、その部分のn型SiC層42を露出させる。その後、残りのフォトレジストを除去する。その後、n型SiC層42の露出部位からそのn型SiC層42の中に、例えばAlをイオン注入する。その後、注入された不純物を活性化するために、1500℃以上の熱処理を施す。この熱処理により、p型SiC43が完成する。
次いで、図10に示すように、n型SiC層41の裏面に、裏面オーミック電極44を形成する。この裏面オーミック電極44が第1実施形態の電極膜(第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4)に該当するものである。裏面オーミック電極44の形成は、具体的には次のように行う。
先ず、全体的に酸化し、表面、裏面及び側面に酸化膜43bを設ける。その後、n型SiC層41の裏面の酸化膜だけ除去する。その後、図1及び図2に示す第1実施形態の製造方法を用いて、n型SiC層41の裏面に、例えばNi/Ti/Niを蒸着により堆積する。このNi/Ti/Niが第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4に該当する。その後、真空中において1000℃で加熱処理する。これにより、n型SiC層41の裏面に対して確実に且つ良好にオーミック接触する裏面オーミック電極44が完成する。
次いで、図11に示すように、絶縁物46、ショットキー電極47及び引出電極48を形成する。具体的には先ず、前工程により形成され、n型SiC層42の表面及び側面などにまだ残っている酸化膜43bを除去する。その後、n型SiC層42及びp型SiC層43の表面全体に、ショットキー電極47としてTiをスパッタリング法にて堆積する。そして、ショットキー電極47をパターニングして、n型SiC層42及びp型SiC層43の表面における外縁近傍の一部を露出させる。その後、ショットキー電極47上と、n型SiC層42及びp型SiC層43の表面における露出部上とに、全体的にAlを堆積する。そのAlの外縁近傍を除去するようにパターニングして引出し電極48とする。その後、n型SiC層42、p型SiC層43及び引出し電極48の表面全体に、ポリイミドなどの絶縁物を堆積し、その絶縁物の中央領域について除去するパターニングをすることで絶縁物46を形成する。このパターニングで引出し電極48が露出する。
次いで、図12に示すように、半田接合用金属45を形成する。例えば、裏面オーミック電極44の裏面全体に、その裏面オーミック電極44側からみてTi膜45a、Ni膜45b、Ag膜45cの順に積層された3層膜を形成することで、半田接合用金属45とする。これらにより、SiCショットキーダイオード40が完成する。
これらにより、SiCショットキーダイオード30,40によれば、裏面オーミック電極34及び裏面オーミック電極44に、第1又は第2実施形態の電極膜(例えば、Ni/Ti/Ni積層構造を焼鈍したもの)を適用しているので、裏面オーミック電極34(又は裏面オーミック電極44)とn型SiC層31(41)とが確実にかつ良好にオーミック接触する構造とすることができる。そこで、SiCショットキーダイオード30,40は、オン抵抗を低減でき、高速動作についての特性を改善することもできる。
また、本応用例によれば、裏面オーミック電極34及び裏面オーミック電極44の形成工程において黒鉛を生じさせず、クリーンルームの汚染を回避できるので、不具合のない高品位なSiCショットキーダイオード30,40を製造することができる。
さらに、本応用例によれば、裏面オーミック電極34又は裏面オーミック電極44からなる電極膜において、第2の貴金属膜4又は第4の貴金属膜6を最表面層としているので、その電極膜の形成以後の工程で酸を用いた処理をしても、その電極膜が腐食することを回避することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、n型SiC基板1の(000−1)面に、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4を形成する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、n型SiC基板1の(0001)面に、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4を形成する構成としてもよい。
また、本発明に係る半導体素子及びその製造方法は、n型SiC基板1、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第2の貴金属膜4の積層構造、又は、n型SiC基板1、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3、第2の貴金属膜4、第3の貴金属膜5、別の耐熱金属膜6及び第4の貴金属膜7の積層構造に限定されるものではなく、(SiC/Ni/M1/Ni/M1…/M2)のような多層膜の構造としてもよい。ここで、M1は耐熱金属膜3であり、M2は第2の貴金属膜4である。
また、本発明に係る半導体素子及びその製造方法は、SiCショットキーダイオードのみならず、MOSFET、バイポーラトランジスタ、SIT、サイリスタ、IGBTなどの各種半導体装置のオーミック電極に適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る半導体素子の構造を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体素子の製造工程を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体素子の接触抵抗を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体素子の構造を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体素子の製造工程を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るSiCショットキーダイオードを示す断面図である。 本発明の実施形態に係るSiCショットキーダイオードを示す断面図である。 同上のSiCショットキーダイオードの製造工程を示す断面図である。 同上のSiCショットキーダイオードの製造工程を示す断面図である。 同上のSiCショットキーダイオードの製造工程を示す断面図である。 同上のSiCショットキーダイオードの製造工程を示す断面図である。 同上のSiCショットキーダイオードの製造工程を示す断面図である。
符号の説明
1…n型SiC基板、2…第1の貴金属膜、3…耐熱金属膜、4…第2の貴金属膜、5…第3の貴金属膜、6…別の耐熱金属膜、7…第4の貴金属膜、10,20…半導体素子

Claims (9)

  1. n型SiC基板上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第1の貴金属膜を形成する第1工程と、
    前記第1の貴金属膜上に、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる耐熱金属膜を形成する第2工程と、
    前記耐熱金属膜上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第2の貴金属膜を形成する第3工程と、
    前記n型SiC基板、第1の貴金属膜、耐熱金属膜及び第2の貴金属膜を960℃から1200℃までの範囲で加熱する第4工程とを有することを特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 前記第1工程は、前記n型SiC基板上にNi膜又はNi−Cu合金膜を形成する工程であり、
    前記Ni膜又はNi−Cu合金膜が前記第1の貴金属膜をなすことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
  3. 前記第2工程は、前記第1工程で形成された第1の貴金属膜上にTi膜を形成する工程であり、
    前記Ti膜が前記耐熱金属膜をなすことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体素子の製造方法。
  4. 前記第3工程は、前記第2工程で形成された耐熱金属膜膜上に、Ni膜又はNi−Cu合金膜を形成する工程であり、
    前記Ni膜又はNi−Cu合金膜が第2の貴金属膜をなすことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法。
  5. 前記第4工程は、前記n型SiC基板、第1の貴金属膜、耐熱金属膜及び第2の貴金属膜を真空中で2乃至30分間加熱するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法。
  6. 前記第4工程に換えて、
    前記第2の貴金属膜上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第3の貴金属膜を形成する工程と、
    前記第3の貴金属膜上に、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる別の耐熱金属膜を形成する工程と、
    前記別の耐熱金属膜上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第4の貴金属膜を形成する工程と、
    前記n型SiC基板、第1の貴金属膜、耐熱金属膜、第2の貴金属膜、第3の貴金属膜、別の耐熱金属膜及び第4の貴金属膜を960℃から1000℃までの範囲で加熱する工程とを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法。
  7. n型SiC基板と、
    前記n型SiC基板上に形成されてなる第1の貴金属膜と、
    前記第1の貴金属膜上に形成されてなる耐熱金属膜と、
    前記耐熱金属膜上に形成されてなる第2の貴金属膜とを有し、
    前記第1の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、
    前記耐熱金属膜は、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、
    前記第2の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなることを特徴とする半導体素子。
  8. 前記n型SiC基板は、(000−1)面を主面としてなるものであり、
    前記第1の貴金属膜は、前記n型SiC基板の主面上に形成されてなるものであって、Ni膜とNi−Cu合金膜とのいずれかからなり、
    前記耐熱金属膜は、Ti膜からなり、
    前記第2の貴金属膜は、Ni膜とNi−Cu合金膜とのいずれかからなることを特徴とする請求項7に記載の半導体素子。
  9. 前記第2の貴金属膜上に形成されてなる第3の貴金属膜と、
    前記第3の貴金属膜上に形成されてなる別の耐熱金属膜と、
    前記別の耐熱金属膜上に形成されてなる第4の貴金属膜とを有し、
    前記第3の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、
    前記別の耐熱金属膜は、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、
    前記第4の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなることを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体素子。
JP2004205750A 2004-07-13 2004-07-13 半導体素子および半導体素子の製造方法 Expired - Fee Related JP4038498B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004205750A JP4038498B2 (ja) 2004-07-13 2004-07-13 半導体素子および半導体素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004205750A JP4038498B2 (ja) 2004-07-13 2004-07-13 半導体素子および半導体素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006032456A true JP2006032456A (ja) 2006-02-02
JP4038498B2 JP4038498B2 (ja) 2008-01-23

Family

ID=35898468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004205750A Expired - Fee Related JP4038498B2 (ja) 2004-07-13 2004-07-13 半導体素子および半導体素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4038498B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008172078A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体装置の製造方法
JP2009094433A (ja) 2007-10-12 2009-04-30 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 炭化珪素装置
JP2011035194A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Mitsubishi Electric Corp 半導体素子及びその製造方法、並びに半導体装置
JP2011176183A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Toyota Motor Corp 半導体装置の製造方法
DE112007000697B4 (de) 2006-03-22 2013-11-07 Mitsubishi Electric Corp. Leistungshalbleitervorrichtung
JP2016207881A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 富士電機株式会社 炭化ケイ素半導体装置の製造方法
WO2017145694A1 (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 株式会社神戸製鋼所 オーミック電極
JP2017152667A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 株式会社神戸製鋼所 オーミック電極

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112007000697B4 (de) 2006-03-22 2013-11-07 Mitsubishi Electric Corp. Leistungshalbleitervorrichtung
JP2008172078A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体装置の製造方法
JP2009094433A (ja) 2007-10-12 2009-04-30 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 炭化珪素装置
JP2011035194A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Mitsubishi Electric Corp 半導体素子及びその製造方法、並びに半導体装置
JP2011176183A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Toyota Motor Corp 半導体装置の製造方法
JP2016207881A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 富士電機株式会社 炭化ケイ素半導体装置の製造方法
WO2017145694A1 (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 株式会社神戸製鋼所 オーミック電極
JP2017152667A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 株式会社神戸製鋼所 オーミック電極

Also Published As

Publication number Publication date
JP4038498B2 (ja) 2008-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7745317B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP4594113B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5286677B2 (ja) P型4H−SiC基板上のオーミック電極の形成方法
JP5449786B2 (ja) 炭化珪素半導体装置及び炭化珪素半導体装置の製造方法
JP5408929B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
WO2013146326A1 (ja) 炭化珪素半導体デバイス
JP3890311B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2011176015A (ja) ショットキーバリアダイオードを備えた炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP5585909B2 (ja) コンタクトプラグ、配線、半導体装置およびコンタクトプラグ形成方法
JP2008117923A (ja) SiC半導体用オーミック電極、SiC半導体用オーミック電極の製造方法、半導体装置および半導体装置の製造方法
WO2013150889A1 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP6112699B2 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法及び該方法により製造された炭化珪素半導体装置
JP2014110362A (ja) 炭化珪素半導体装置及びその製造方法
JP2006041248A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP5401356B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4038498B2 (ja) 半導体素子および半導体素子の製造方法
JP4091931B2 (ja) SiC半導体装置およびSiC半導体装置の製造方法
JP2010086999A (ja) 半導体デバイス用裏面電極、半導体デバイスおよび半導体デバイス用裏面電極の製造方法
JP4501488B2 (ja) 炭化珪素半導体のオーミック電極及びその製造方法
JP6160541B2 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2021097085A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4087365B2 (ja) SiC半導体装置の製造方法
JP4800239B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4038499B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP4087368B2 (ja) SiC半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131109

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees