JP2006032456A - 半導体素子および半導体素子の製造方法 - Google Patents
半導体素子および半導体素子の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006032456A JP2006032456A JP2004205750A JP2004205750A JP2006032456A JP 2006032456 A JP2006032456 A JP 2006032456A JP 2004205750 A JP2004205750 A JP 2004205750A JP 2004205750 A JP2004205750 A JP 2004205750A JP 2006032456 A JP2006032456 A JP 2006032456A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal film
- noble metal
- group
- film
- type sic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
Abstract
【解決手段】 n型SiC基板1上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第1の貴金属膜2を形成し、第1の貴金属膜2上に、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる耐熱金属膜3を形成し、耐熱金属膜3上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第2の貴金属膜4を形成し、その後、これらを960℃から1000℃までの範囲で加熱する。
【選択図】 図1
Description
{SiC+Ni → Ni−Si化合物+C(炭素)}
という化学反応をおこし、上記加熱後に黒鉛の微粉末が未反応NiとNi−Si化合物層との間に層状に生じる。すると、SiC基板についての実装時において上記黒鉛の微粉末の層で剥離が生じ易くなってしまう。この黒鉛の微粉末の層については除去するのが好ましいがその黒鉛微粉末に対する適切な溶解液は存在しない。したがって、上記方法では、SiCからなる半導体装置の製造は清浄なクリーンルーム内でプロセスを実行する必要があるにもかかわらず、クリーンルームを汚染してしまうという問題点がある。
また、本発明は、n型SiCの鏡面加工された(000−1)面に対して、良好なオーミック接触が得られるとともに、無用な黒鉛を発生させない半導体素子および半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明によれば、n型SiC基板と第1の貴金属膜との間に黒鉛の微粉末が生じることがないので、その黒鉛の微粉末によるクリーンルームの汚染を防止することができる。
さらに、本発明によれば、第2の貴金属膜により、上記電極膜に酸が侵入することを大幅に低減でき、電極膜が腐食することを回避することができる。例えばAu(金)膜を第2の貴金属膜の最表面層として用いることにより、酸を使用する後処理において上記電極膜が腐食することを回避できる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体素子の構造を示す断面図である。本半導体素子10は、n型SiC基板1と、n型SiC基板上に形成されてなる第1の貴金属膜2と、第1の貴金属膜2上に形成されてなる耐熱金属膜3と、耐熱金属膜3上に形成されてなる第2の貴金属膜4とを有して構成されている。
図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体素子の構造を示す断面図である。図4において、図1に示す半導体素子の構成要素と同一の構成要素には同一符号を付している。本半導体素子20は、n型SiC基板1と、n型SiC基板上に形成されてなる第1の貴金属膜2と、第1の貴金属膜2上に形成されてなる耐熱金属膜3と、耐熱金属膜3上に形成されてなる第2の貴金属膜4と、第2の貴金属膜4上に形成されてなる第3の貴金属膜5と、第3の貴金属膜5上に形成されてなる別の耐熱金属膜6と、別の耐熱金属膜6上に形成されてなる第4の貴金属膜7とを有し構成されている。n型SiC基板1、第1の貴金属膜2、耐熱金属膜3及び第3の貴金属膜4の構成は、材料および形成面も含めて、図1に示す半導体素子10の構成と同一である。
先ず、第1実施形態で示した第1工程から第3工程までを行う。すなわち、n型SiC基板1の(000−1)面に第1の貴金属膜2を形成し、第1の貴金属膜2上に耐熱金属膜3を形成し、耐熱金属膜3上に第2の貴金属膜4を形成する。
次に、上記実施形態の応用例について図6及び図7を参照して説明する。
図6は、上記実施形態の半導体素子10,20を構成要素としたSiCショットキーダイオードの基本的な構造を示す断面図である。本SiCショットキーダイオード30は、n+型SiC層31と、n−型SiC層32と、p型SiC層33と、裏面オーミック電極34と、半田接合用金属35と、絶縁物36と、ショットキー電極37と、引出し電極38とを有して構成されている。
さらに、本応用例によれば、裏面オーミック電極34又は裏面オーミック電極44からなる電極膜において、第2の貴金属膜4又は第4の貴金属膜6を最表面層としているので、その電極膜の形成以後の工程で酸を用いた処理をしても、その電極膜が腐食することを回避することができる。
Claims (9)
- n型SiC基板上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第1の貴金属膜を形成する第1工程と、
前記第1の貴金属膜上に、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる耐熱金属膜を形成する第2工程と、
前記耐熱金属膜上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第2の貴金属膜を形成する第3工程と、
前記n型SiC基板、第1の貴金属膜、耐熱金属膜及び第2の貴金属膜を960℃から1200℃までの範囲で加熱する第4工程とを有することを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 前記第1工程は、前記n型SiC基板上にNi膜又はNi−Cu合金膜を形成する工程であり、
前記Ni膜又はNi−Cu合金膜が前記第1の貴金属膜をなすことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。 - 前記第2工程は、前記第1工程で形成された第1の貴金属膜上にTi膜を形成する工程であり、
前記Ti膜が前記耐熱金属膜をなすことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体素子の製造方法。 - 前記第3工程は、前記第2工程で形成された耐熱金属膜膜上に、Ni膜又はNi−Cu合金膜を形成する工程であり、
前記Ni膜又はNi−Cu合金膜が第2の貴金属膜をなすことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法。 - 前記第4工程は、前記n型SiC基板、第1の貴金属膜、耐熱金属膜及び第2の貴金属膜を真空中で2乃至30分間加熱するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法。
- 前記第4工程に換えて、
前記第2の貴金属膜上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第3の貴金属膜を形成する工程と、
前記第3の貴金属膜上に、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる別の耐熱金属膜を形成する工程と、
前記別の耐熱金属膜上に、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなる第4の貴金属膜を形成する工程と、
前記n型SiC基板、第1の貴金属膜、耐熱金属膜、第2の貴金属膜、第3の貴金属膜、別の耐熱金属膜及び第4の貴金属膜を960℃から1000℃までの範囲で加熱する工程とを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法。 - n型SiC基板と、
前記n型SiC基板上に形成されてなる第1の貴金属膜と、
前記第1の貴金属膜上に形成されてなる耐熱金属膜と、
前記耐熱金属膜上に形成されてなる第2の貴金属膜とを有し、
前記第1の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、
前記耐熱金属膜は、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、
前記第2の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなることを特徴とする半導体素子。 - 前記n型SiC基板は、(000−1)面を主面としてなるものであり、
前記第1の貴金属膜は、前記n型SiC基板の主面上に形成されてなるものであって、Ni膜とNi−Cu合金膜とのいずれかからなり、
前記耐熱金属膜は、Ti膜からなり、
前記第2の貴金属膜は、Ni膜とNi−Cu合金膜とのいずれかからなることを特徴とする請求項7に記載の半導体素子。 - 前記第2の貴金属膜上に形成されてなる第3の貴金属膜と、
前記第3の貴金属膜上に形成されてなる別の耐熱金属膜と、
前記別の耐熱金属膜上に形成されてなる第4の貴金属膜とを有し、
前記第3の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、
前記別の耐熱金属膜は、4a族と5a族と6a族と7a族と8族のFe列とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなり、
前記第4の貴金属膜は、1b族と8族のFe列以外とのいずれかに属する元素のうち、いずれか1つ又は2つ以上からなることを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004205750A JP4038498B2 (ja) | 2004-07-13 | 2004-07-13 | 半導体素子および半導体素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004205750A JP4038498B2 (ja) | 2004-07-13 | 2004-07-13 | 半導体素子および半導体素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006032456A true JP2006032456A (ja) | 2006-02-02 |
JP4038498B2 JP4038498B2 (ja) | 2008-01-23 |
Family
ID=35898468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004205750A Expired - Fee Related JP4038498B2 (ja) | 2004-07-13 | 2004-07-13 | 半導体素子および半導体素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4038498B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008172078A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 半導体装置の製造方法 |
JP2009094433A (ja) | 2007-10-12 | 2009-04-30 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 炭化珪素装置 |
JP2011035194A (ja) * | 2009-08-03 | 2011-02-17 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体素子及びその製造方法、並びに半導体装置 |
JP2011176183A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Toyota Motor Corp | 半導体装置の製造方法 |
DE112007000697B4 (de) | 2006-03-22 | 2013-11-07 | Mitsubishi Electric Corp. | Leistungshalbleitervorrichtung |
JP2016207881A (ja) * | 2015-04-24 | 2016-12-08 | 富士電機株式会社 | 炭化ケイ素半導体装置の製造方法 |
WO2017145694A1 (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 株式会社神戸製鋼所 | オーミック電極 |
JP2017152667A (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 株式会社神戸製鋼所 | オーミック電極 |
-
2004
- 2004-07-13 JP JP2004205750A patent/JP4038498B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112007000697B4 (de) | 2006-03-22 | 2013-11-07 | Mitsubishi Electric Corp. | Leistungshalbleitervorrichtung |
JP2008172078A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 半導体装置の製造方法 |
JP2009094433A (ja) | 2007-10-12 | 2009-04-30 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 炭化珪素装置 |
JP2011035194A (ja) * | 2009-08-03 | 2011-02-17 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体素子及びその製造方法、並びに半導体装置 |
JP2011176183A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Toyota Motor Corp | 半導体装置の製造方法 |
JP2016207881A (ja) * | 2015-04-24 | 2016-12-08 | 富士電機株式会社 | 炭化ケイ素半導体装置の製造方法 |
WO2017145694A1 (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 株式会社神戸製鋼所 | オーミック電極 |
JP2017152667A (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 株式会社神戸製鋼所 | オーミック電極 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4038498B2 (ja) | 2008-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7745317B2 (en) | Semiconductor device and method of manufacturing the same | |
JP4594113B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP5286677B2 (ja) | P型4H−SiC基板上のオーミック電極の形成方法 | |
JP5449786B2 (ja) | 炭化珪素半導体装置及び炭化珪素半導体装置の製造方法 | |
JP5408929B2 (ja) | 半導体装置および半導体装置の製造方法 | |
WO2013146326A1 (ja) | 炭化珪素半導体デバイス | |
JP3890311B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP2011176015A (ja) | ショットキーバリアダイオードを備えた炭化珪素半導体装置およびその製造方法 | |
JP5585909B2 (ja) | コンタクトプラグ、配線、半導体装置およびコンタクトプラグ形成方法 | |
JP2008117923A (ja) | SiC半導体用オーミック電極、SiC半導体用オーミック電極の製造方法、半導体装置および半導体装置の製造方法 | |
WO2013150889A1 (ja) | 炭化珪素半導体装置の製造方法 | |
JP6112699B2 (ja) | 炭化珪素半導体装置の製造方法及び該方法により製造された炭化珪素半導体装置 | |
JP2014110362A (ja) | 炭化珪素半導体装置及びその製造方法 | |
JP2006041248A (ja) | 半導体装置および半導体装置の製造方法 | |
JP5401356B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP4038498B2 (ja) | 半導体素子および半導体素子の製造方法 | |
JP4091931B2 (ja) | SiC半導体装置およびSiC半導体装置の製造方法 | |
JP2010086999A (ja) | 半導体デバイス用裏面電極、半導体デバイスおよび半導体デバイス用裏面電極の製造方法 | |
JP4501488B2 (ja) | 炭化珪素半導体のオーミック電極及びその製造方法 | |
JP6160541B2 (ja) | 炭化珪素半導体装置の製造方法 | |
JP2021097085A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP4087365B2 (ja) | SiC半導体装置の製造方法 | |
JP4800239B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP4038499B2 (ja) | 半導体装置および半導体装置の製造方法 | |
JP4087368B2 (ja) | SiC半導体装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060328 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070731 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071001 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20071001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071105 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131109 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |