JP4800239B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、高電圧及び大電流の大電力を制御するパワー炭化珪素半導体素子において歩留まりを向上させるための技術に関する。
炭化珪素半導体は、パワーデバイスとして優れた特性を持っている。炭化珪素半導体上に、ショットキー障壁を形成する金属を設けることにより、金属半導体界面でダイオード機能を実現することができる。
さらに、電流、電圧を印加するためのパワーデバイスとしての機能を達成するためには、ワイヤー、外部電極との接合を行うために、一般的に、ショットキー障壁電極の上部に、配線もしくはボンディング用電極層を設ける構造が用いられる。
さらに、例えば、ショットキー障壁金属と配線金属との反応を抑制する目的で、両電極の間に新たな金属層も設けた積層構造を備えた電極構造が形成される。また、これ以外の目的で、新たな金属層を設けた構造の場合もある。
例えば特許文献1に示される構造では、SiC/Ni/Ti/Auの積層構造電極を持ち、Ti層は、配線電極のAu層がショットキー障壁電極のNi層に拡散し、電気特性が変化するのを防止する効果ならびに、Ni層とAu層との密着性を高める効果をもっている。
また、例えば特許文献2に示される構造では、SiC/Ti/Ni/Auの構造を持ち、Ti層はショットキー障壁電極のNi層と配線電極のAu層との密着性を高める効果が示されている。
また、例えば特許文献3では、SiC/W/Ptの積層構造電極を持ち、Ptがショットキー障壁金属として働き、中間のWはPtとSiCとの反応を防ぐ働きを持つ。
また、例えば特許文献4では、SiC/金属炭化物/金属(例えばSiC/MoC/Mo)の積層構造電極を持ち、金属炭化物がショットキー障壁としてはたらき、上部の同種の金属はSiCとの反応が進んでも組成が変化しないようにした補償電極として働く効果がある。
また、例えば特許文献5では、SiC/Ti(もしくはNi、Mo)/Al(もしくはAu、Pt)/Auの積層構造電極を持ち、Al(もしくはAu、Pt)の層は、ガードリング等の終端でp型半導体領域にオーミックコンタクトをとる効果を持っている。
特開2003−243323号公報(第2頁、第1段、第38〜47行) 特開2001−53293号公報(第2頁、第1段、第1〜10行) 特許第3107368号公報 特許第3665548号公報 特開2003−258271号公報(第2頁、第1段、第13〜17行)
このような炭化珪素半導体装置における複数の電極を組み合わせた構造は、電極層、特にショットキー障壁電極層に欠損等がない理想的な電極が形成されていることを前提にしている。しかし、実際の炭化珪素半導体素子の作製においては、炭化珪素基板の基板欠陥、エピタキシャル成長欠陥等の影響及び、製造工程が引き起こす欠陥により、成膜時、および、リソグラフィー工程によるパタン形成時に、電極層に欠損部分が生じることがあった。
従来の構造では、素子においてショットキー障壁電極層に欠損部分が含まれると、電界の集中によりアバランシェ電圧が低下する、及び、欠損部分を通してリーク電流が流れる等の問題点があった。特に、炭化珪素半導体装置をパワーデバイスとして大電流を制御するためには、チップ面積を大きく取る必要があるので、ショットキー障壁電極層の欠損部分が素子内に含まれる確率が高まる。従って、所望の耐圧、リーク電流の仕様を満たした良好な素子が得られる歩留まりが低下する問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、歩留まりを向上させることが可能な半導体装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、第一導電型不純物を含む炭化珪素からなるドリフト層が表面に配置され第一導電型不純物を含む炭化珪素からなる基板を用意する工程と、前記ドリフト層の表面にショットキー障壁電極を形成するショットキー障壁電極形成工程と、前記ショットキー障壁電極の表面にバリア電極を形成する工程と、前記バリア電極の表面にボンディング電極を形成する工程と、前記基板の裏面に裏面電極を形成する工程と、を備え、前記ショットキー障壁電極形成工程は、前記ドリフト層の表面に第一の金属からなる第一のショットキー障壁電極を形成する第一のショットキー障壁電極形成工程と、前記第一の金属をパタニングする工程と、前記ドリフト層の表面の欠損部分の原因を除去する工程と、前記ドリフト層の表面及び前記第一のショットキー障壁電極の表面に第二の金属からなる第二のショットキー障壁電極を形成する第二のショットキー障壁電極形成工程と、前記第二の金属をパタニングする工程と、を順に行うことを特徴とする
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、ショットキー障壁電極は、第一の金属からなる第一のショットキー障壁電極と第二の金属からなる第二のショットキー障壁電極との二層構造からなる。従って、一層構造の場合に比べて、欠損が一定面積あたりに発生する確率を低減できる。よって、所望の耐圧やリーク電流の仕様を満たした良好な素子が得られ歩留まりを向上させることができる。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体装置としての炭化珪素ショットキー障壁ダイオードの構造を示す断面図である。
図1においては、n型(第一導電型)不純物を含む炭化珪素からなる基板10の上部すなわち表面側に、基板10より濃度の低いn型不純物を含む炭化珪素からなるドリフト層20がエピタキシャル成長法で形成されている。
ドリフト層20の表面には、例えばTiからなる第一のショットキー障壁電極30aが形成されている。この第一のショットキー障壁電極30aの表面には、例えば第一のショットキー障壁電極30aと同じ材質のTiからなる第二のショットキー障壁電極30bが形成されている。
すなわち、本実施の形態においては、第一のショットキー障壁電極30aを構成する第一の金属と第二のショットキー障壁電極30bを構成する第二の金属とがいずれもTiである場合について説明を行う。また、以下では、第一のショットキー障壁電極30aと第二のショットキー障壁電極30bとの二層構造からなるショットキー障壁電極を、ショットキー障壁電極30と呼ぶ。
第二のショットキー障壁電極30bの表面には、Ptからなるバリア電極50が設けられており、バリア電極50の表面には、Alからなるボンディング電極60が設けられている。
ドリフト層20内においては、第一のショットキー障壁電極30aの終端部付近に、電界を緩和するためにp型(第二導電型)導電性を持つガードリング部70が設けられている。基板10の下部すなわち裏面側(n側)には、ニッケルからなる裏面電極80が設けられている。
ショットキー障壁電極30に負電圧を印加した場合、第一のショットキー障壁電極30aの下に形成される電位障壁により電子が遮断されることで、ドリフト層20に形成される空乏層に負電圧が印加され導通が遮断されるので、ダイオードとしての整流特性を示すこととなる。
図1の炭化珪素ショットキー障壁ダイオードは、例えば次のように作製できる。
まず、基板10に、ドリフト層20として、CVD結晶成長法により、例えば濃度が5e15/cm3のn型不純物を含む炭化珪素層を例えば厚み10μmで形成する。
次に、通常の写真製版プロセスによりレジストパタンを形成してマスクしp型不純物例えばAlイオンをドリフト層20中にイオン注入する。この後、注入後活性化アニールを例えば1700℃で10分間行うことにより、p型不純物イオンが注入/拡散されたガードリング部70が形成される。
次に、裏面電極80として、基板10の裏面にニッケルをスパッタ成膜法により厚み0.5μmで形成したあと、オーミック電極化するために例えば真空中950℃で1分間アニールする。
次に、ドリフト層20上に例えばスパッタ成膜法により第一の金属としてのTiを厚み0.3μmで形成する。そして、通常のパタニング法とエッチング法もしくはリフトオフ法とにより、第一のショットキー障壁電極30aを形成する。このとき、上述したように、前処理もしくは成膜時に生じた発塵の影響等の原因により、第一のショットキー障壁電極30aに欠損部分が生じることとなる。
次に、表面の清浄工程および前処理工程により(具体的には、有機溶剤もしくは純水を用いた煮沸もしくは超音波洗浄のような、第一のショットキー障壁電極30aを損傷させない洗浄)、欠損部分の原因を除去した後、再度、欠損部分のドリフト層20上及び第一のショットキー障壁電極30a上に、スパッタ成膜法により第二の金属としてのTiを厚み0.3μmで形成する。そして、通常のパタニング法とエッチング法もしくはリフトオフ法とにより、第二のショットキー障壁電極30bを形成する。
次に、ショットキー障壁層30の界面を反応させ安定化させるために、450℃で10分間の熱処理を加える。
次に、スパッタ成膜法によりPtを厚み0.3μmで形成する。そして、通常のパタニング法とエッチング法とにより、第二のショットキー障壁電極30b上にPtからなるバリア電極50を形成する。
最後に、スパッタ成膜法によりAlを厚みで3μm形成する。そして、通常のパタニング法とエッチング法とにより、Ptからなるバリア電極50上にAlからなるボンディング電極60を形成する。
このように、本実施の形態では、第一のショットキー障壁電極30aの形成工程において、Tiをスパッタ成膜したりパタニングしたりするときに第一のショットキー障壁電極30aに欠損部分が生じても、第二のショットキー障壁電極30bの形成工程において、欠損部分をカバーするように同一の材料であるTiが成膜されショットキー障壁電極30が形成される。従って、ショットキー障壁電極30において欠損が一定面積あたりに発生する確率を、一層構造とした場合に比べて、ほぼ、その自乗の確率に低減できる。よって、所望の耐圧やリーク電流の仕様を満たした良好な素子が得られ歩留まりを向上させることができる。
また、本実施の形態では、第一のショットキー障壁電極30aと第二のショットキー障壁電極30bとを同一の材料を用いて同一の手法で成膜するので、同一の装置を利用することができる。従って、第一のショットキー障壁電極30aと第二のショットキー障壁電極30bとで異なる成膜装置を用いる場合に比べ、製造コストを低減することができる。
なお、上述においては、第一の金属のパタニングと第二の金属のパタニングとをそれぞれ行う(すなわちパタニングを計2回行う)場合について説明したが、あるいは、第一の金属のパタニングと第二の金属のパタニングとを1回に纏めてもよい(すなわち、第一の金属の成膜と第二の金属の成膜とを順次行った後に、第一の金属と第二の金属とを同時にパタニングしてもよい)。パタニングを1回に纏める場合には、パタニングを計2回行う場合に比べて、パタニング工程を1回省略することができるので、製造コストを低減することができる。一方、パタニングを計2回行う場合には、パタニングを1回に纏める場合に比べて、第一の金属のパタニングで生じた欠損部分が第二の金属の成膜によりカバーされることにより、ショットキー障壁電極30の欠損が一定面積あたりに発生する確率を低減することができる。
また、上述においては、第一乃至第二の金属としてTiを用いる場合について説明したが、Tiに限らず、炭化珪素に対してショットキー障壁を形成する金属であればよく、例えばPt、Mo、Ni、W、Ir、Re、Ru等を用いてもよい。
また、上述においては、第一乃至第二の金属の成膜手法として、スパッタ法を用いる場合について説明したが、スパッタ法に限らず、炭化珪素に対してショットキー障壁を形成する電極層を成膜できる手法であればよく、例えば真空蒸着法やCVD法等を用いてもよい。但し、第一のショットキー障壁電極30aの成膜手法としては、スパッタ法を用いることが好ましい。第一のショットキー障壁電極30aの成膜手法としてスパッタ法を用いることにより、例えば前処理後に大気にさらされたことにより形成される酸化膜等の不純物等を逆スパッタ等で取り除くことができる。従って、自然酸化膜等の影響の少ない優れた半導体金属障壁すなわちショットキー障壁を得ることができる。
<実施の形態2>
実施の形態1においては、第一の金属と第二の金属とがいずれもスパッタ法により成膜される場合について説明したが、あるいは、第一の金属と第二の金属とは、互いに異なる手法により成膜されてもよい。
図2は、本発明の実施の形態2に係る半導体装置としての炭化珪素ショットキー障壁ダイオードの構造を示す断面図である。図2は、図1において、第二のショットキー障壁電極30bに代えて第二のショットキー障壁電極30cを形成させたものである。第二のショットキー障壁電極30cは、第二のショットキー障壁電極30bと同様にTiから構成されるが、以下で説明するように、成膜手法が異なっている。なお、図2において、図1と同一の部材には同一の符号を付しており、ここでの詳細な説明は省略する。
図2の炭化珪素ショットキー障壁ダイオードは、例えば次のように作製できる。
まず、実施の形態1と同様に、基板10に、ドリフト層20、ガードリング部70、および裏面電極80を順次形成する。
次に、ドリフト層20上に例えばスパッタ成膜法により第一の金属としてのTiを厚み0.3μmで形成する。このTiは、後の工程において、通常のパタニング法とエッチング法もしくはリフトオフ法とにより、第一のショットキー障壁電極30aとして形成されるものである。このとき、上述したように、前処理もしくは成膜時に生じた発塵の影響等の原因により、Tiに欠損部分が生じることとなる。
次に、表面の清浄工程および前処理工程により(具体的には、有機溶剤もしくは純水を用いた煮沸もしくは超音波洗浄のような、第一のショットキー障壁電極30aを損傷させない洗浄)、欠損部分の原因を除去した後、再度、欠損部分のドリフト層20上及び第一のショットキー障壁電極30a上に、第一のショットキー障壁電極30a用Tiの成膜法とは異なる手法(例えば真空蒸着法)により第二の金属としてのTiを厚み0.3μmで形成する。そして、通常のパタニング法とエッチング法もしくはリフトオフ法とにより、第一のショットキー障壁電極30aと第二のショットキー障壁電極30cとを同時に形成する。
以下、実施の形態1と同様に、界面を安定化させるための熱処理、Ptからなるバリア電極50の形成、およびAlからなるボンディング電極60の形成を順次行う。
このように、本実施の形態では、第一のショットキー障壁電極30aの形成工程において、Tiをスパッタ成膜するときに第一のショットキー障壁電極30aに欠損部分が生じても、第二のショットキー障壁電極30bの形成工程において、欠損部分をカバーするように同一の材料であるTiが成膜されショットキー障壁電極30が形成される。従って、実施の形態1と同様に、所望の耐圧やリーク電流の仕様を満たした良好な素子が得られ歩留まりを向上させることができる。
また、本実施の形態では、第一の金属と第二の金属とは、異なる手法で成膜されるので、同一の手法で成膜される場合に比べて、欠損部分が生じる機構や、発生の分布、成膜後の形状が互いに異なる。従って、実施の形態1に比べて、ショットキー障壁電極30の欠損が一定面積あたりに発生する確率をさらに低減することができる。但し、実施の形態1で上述したように、自然酸化膜等の影響の少ない優れたショットキー障壁を得るためには、第一のショットキー障壁電極30aの成膜手法としては、スパッタ法を用いることが好ましい。
また、本実施の形態では、第一の金属のパタニングと第二の金属のパタニングとを1回に纏めて行うことにより、製造コストを低減することができる。また、第一の金属のパタニングと第二の金属のパタニングとは、それぞれ行われてもよく、その場合には、実施の形態1で上述したように、ショットキー障壁電極30の欠損が一定面積あたりに発生する確率を低減することができる。
また、上述においては、第一乃至第二の金属としてTiを用いる場合について説明したが、Tiに限らず、炭化珪素に対してショットキー障壁を形成する金属であればよく、例えばPt、Mo、Ni、W、Ir、Re、Ru等を用いてもよい。
<実施の形態3>
実施の形態1においては、第一の金属と第二の金属とがいずれもTiである場合について説明したが、あるいは、第一の金属と第二の金属とは、互いに異なる金属であってもよい。
図3は、本発明の実施の形態3に係る半導体装置としての炭化珪素ショットキー障壁ダイオードの構造を示す断面図である。図3は、図1において、第二のショットキー障壁電極30bに代えて第二のショットキー障壁電極30dを形成させたものである。第二のショットキー障壁電極30dは、第二のショットキー障壁電極30bとは異なり、以下で説明するように、Tiに代えてNiから構成されるものである。第二のショットキー障壁電極30dとしてNiを用いることにより、Tiからなる第二のショットキー障壁電極30bとほぼ同じ高さのショットキー障壁を実現することが可能となる。なお、図2において、図1と同一の部材には同一の符号を付しており、ここでの詳細な説明は省略する。
図2の炭化珪素ショットキー障壁ダイオードは、例えば次のように作製できる。
まず、実施の形態1と同様に、基板10に、ドリフト層20、ガードリング部70、および裏面電極80を順次形成する。
次に、実施の形態1と同様に、ドリフト層20上に例えばスパッタ成膜法により第一の金属としてのTiを厚み0.3μmで形成したあと、通常のパタニング法とエッチング法もしくはリフトオフ法とにより、第一のショットキー障壁電極30aを形成する。
次に、第一のショットキー障壁電極30aの界面を反応させ安定化させるために、450℃で10分間の熱処理を加える。
次に、表面の清浄工程および前処理工程により(具体的には、有機溶剤もしくは純水を用いた煮沸もしくは超音波洗浄のような、第一のショットキー障壁電極30aを損傷させない洗浄)、欠損部分の原因を除去した後、再度、欠損部分のドリフト層20上及び第一のショットキー障壁電極30a上にスパッタ成膜法により第二の金属としてのNiを厚み0.3μmで形成する。そして、通常のパタニング法とエッチング法もしくはリフトオフ法とにより、第二のショットキー障壁電極30dを形成する。なお、第二のショットキー障壁電極30dは、Tiより仕事関数がやや高いNiを第二の金属として用いて形成されるので、界面を安定化させるための熱処理は不要である。
以下、実施の形態1と同様に、Ptからなるバリア電極50の形成およびAlからなるボンディング電極60の形成を順次行う。
このように、本実施の形態では、第二の金属として、Tiより仕事関数がやや高いNiを用いている。従って、第二のショットキー障壁電極30dを形成するための熱処理を不要とすることができるので、熱処理に伴う欠損を低減することができる。よって、実施の形態1に比べて、ショットキー障壁電極30の欠損が一定面積あたりに発生する確率をさらに低減することができる。
なお、上述においては、第一の金属としてTiを用いる場合について説明したが、Tiに限らず、炭化珪素に対してショットキー障壁を形成する金属であればよく、例えばPt、Mo、Ni、W、Ir、Re、Ru等を用いてもよい。
また、上述においては、第二の金属としてNiを用いる場合について説明したが、Niに限らず、炭化珪素に対してショットキー障壁を形成し且つ比較的に仕事関数が高い金属であればよく、例えばPt、Mo、W等を用いてもよい。
実施の形態1に係る半導体装置としての炭化珪素ショットキー障壁ダイオードの構造を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置としての炭化珪素ショットキー障壁ダイオードの構造を示す断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置としての炭化珪素ショットキー障壁ダイオードの構造を示す断面図である。
符号の説明
10 基板、20 ドリフト層、30a 第一のショットキー障壁電極、30b〜30d 第二のショットキー障壁電極、50 バリア電極、60 ボンディング電極、70 ガードリング部、80 裏面電極。

Claims (7)

  1. 第一導電型不純物を含む炭化珪素からなるドリフト層が表面に配置され第一導電型不純物を含む炭化珪素からなる基板を用意する工程と、
    前記ドリフト層の表面にショットキー障壁電極を形成するショットキー障壁電極形成工程と、
    前記ショットキー障壁電極の表面にバリア電極を形成する工程と、
    前記バリア電極の表面にボンディング電極を形成する工程と、
    前記基板の裏面に裏面電極を形成する工程と、
    を備え、
    前記ショットキー障壁電極形成工程は、
    前記ドリフト層の表面に第一の金属からなる第一のショットキー障壁電極を形成する第一のショットキー障壁電極形成工程と、
    前記第一の金属をパタニングする工程と、
    前記ドリフト層の表面の欠損部分の原因を除去する工程と、
    前記ドリフト層の表面及び前記第一のショットキー障壁電極の表面に第二の金属からなる第二のショットキー障壁電極を形成する第二のショットキー障壁電極形成工程と、
    前記第二の金属をパタニングする工程と、
    を順に行うことを特徴とする半導体装置の製造方法
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第一のショットキー障壁電極形成工程と前記第二のショットキー障壁電極形成工程とは、同一の成膜手法を用いる
    半導体装置の製造方法
  3. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第一のショットキー障壁電極形成工程と前記第二のショットキー障壁電極形成工程とは、互いに異なる成膜手法を用いる
    半導体装置の製造方法
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第一の金属と前記第二の金属とは、同一の金属からなる
    半導体装置の製造方法
  5. 請求項4に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第一の金属および前記第二の金属は、Ni、Pt、Mo、W、Ti、Ir、Re、またはRuを含む
    半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第一の金属と前記第二の金属とは、炭化珪素に対するショットキー障壁の高さが等しい異なる金属からなる
    半導体装置の製造方法。
  7. 請求項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第一の金属は、Ni、Pt、Mo、W、Ti、Ir、Re、またはRuを含み、
    前記第二の金属は、Ni、Pt、Mo、またはWを含む
    半導体装置の製造方法。
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