JP2006030788A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 中間転写ベルトの走行を駆動ローラ等の偏芯及び外乱に係わらず定速化する。
【解決手段】 原稿画像は露光装置7により4色の感光体ドラム10に書込まれ、現像装置11で現像され、転写ローラ13により中間転写ベルト12に転写される。転写されたトナー像は転写ローラ17で転写紙に転写される。中間転写ベルト12は、駆動ローラ14、ローラ15、従動ローラ16間に張架され、従動ローラ16の芯金部には位置検知物(位置マーク)が略等間隔で複数設けられ、その通過を光学センサ18で検知する。この検知により位置マーク毎に従動ローラ1回転時間を計測する。制御装置3の記憶部は位置マークに対応して1回転の基準回転時間を記憶しており、計測回転時間との差分により駆動モータ4を制御し、減速ギア5を介して駆動ロール14の回転速度を制御する。駆動ローラの外周を従動ローラの外周の整数倍としPID制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、駆動ローラと従動ローラにより張架された無端ベルトであって、複数色のトナーにより形成されたトナー像を担持し、該トナー像を転写材に転写する無端ベルトを備えた画像形成装置及び該装置を制御するためのプログラムに関する。
デジタルカラー複写機等の画像形成装置の中には、中間転写ベルトとして無端状ベルトを用いるカラー画像形成装置がある。この種カラー画像形成装置は、概略、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの4色用の書込装置、この書込装置により書込まれ潜像を形成する4つの感光体ドラム、各感光体ドラム上に形成された潜像を4色のトナー像に現像する4つの現像装置、現像された各色のトナー像がそれぞれ正確に重ね合わされた状態で一次転写される無端状の中間転写ベルト、この中間転写ベルトに形成されたフルカラーの合成カラー画像(トナー像)を転写紙に転写する転写装置を備えている。
中間転写ベルトは、駆動ローラ、テンションローラ、及び従動ローラに張架され、駆動ローラにより駆動される。
このような複数のローラに無端状ベルトを架け渡した、いわゆるベルト駆動機構を有するカラー画像形成装置では、駆動ローラを定速で回転駆動させたとしても、駆動ローラの偏芯(ローラ軸中心とローラ回転軸中心との位置ずれ)により、無端状ベルトの走行速度が駆動ローラの回転周期で変動する。従動ローラが偏芯している場合も同様である。走行速度が変動すると、多色のカラー画像形成装置では、各色間の相対的な位置ずれによって色ずれ、色むら等が発生し、高品質の画像が得られなくなってしまう。
そこで従来の装置は、中間転写ベルトを外形の異なる駆動ローラと従動ローラに架け渡し、駆動ローラの回転により無端状ベルトを走行させて画像形成を行う装置において、従動ローラの角速度検知手段と、駆動ローラを低速で回転駆動した状態で、この検知手段により検知される角速度情報を少なくとも駆動ローラの1周期分にわたって取得するとともに、その取得した角速度情報の中で駆動ローラの偏芯による速度検知誤差成分を相殺することにより、従動ローラ偏芯による速度検知誤差成分を抽出手段と、画像形成時において、角速度検知手段により検知された角速度情報と速度検知誤差成分抽出手段により抽出された速度検知誤差成分との差分データに基いて無端状ベルトの走行速度を制御する制御手段を備えている。
この構成を備えることにより、駆動ローラを定速で回転駆動した際に、角速度検知手段により検知される角速度情報を少なくとも駆動ローラの1周期分にわたって取得する。このとき、駆動ローラの偏芯による速度変動成分は、当該駆動ローラの回転周期で同様の変化を繰り返すため、例えば駆動ローラの1周期分の角速度情報を取得した場合には、その角速度情報を駆動ローラの2分の1周期で区切って前半部分と後半部分を足し合わせることにより、駆動ローラの偏芯による速度変動成分を相殺できる。
この原理を利用して前記抽出手段では、検知手段で検知した角速度情報の中で駆動ローラの偏芯による速度変動成分を相殺し、これによって従動ローラの偏芯による速度検知誤差成分を抽出する。そして画像形成時においては、検知手段により検知された角速度情報と抽出手段により抽出された速度検知誤差成分との差分をとる。このとき得られる差分データは、従動ローラの角速度情報の中から当該従動ローラの偏芯による速度検知誤差成分を取り除いたデータ、つまり無端状ベルトの走行速度にマッチしたデータとなるため、その差分データに基いて無端状ベルトの走行速度を制御することにより、無端状ベルトの走行速度を一定にすることができるものである(特許文献1参照)。
また他の従来の装置は、無端状の搬送ベルトを駆動ローラと従動ローラに架け渡し、駆動ローラの回転により搬送ベルトを走行させて画像形成を行う装置において、感光体ドラムの偏芯あるいは径のばらつきによる搬送ベルトの負荷変動をキャンセルするように働く速度設定手段を備えるようにしている(特許文献2参照)。
特開2000−47547号公報 特開2001−350387号公報
無端状ベルトの走行速度の変動は、駆動ローラや従動ローラの偏芯に基く速度変動のほかに外乱による突発的な短時間の変動もある。前記特許文献1記載の画像形成装置では、
画像形成時に速度検知手段による角速度情報と抽出手段による速度検知誤差成分との差分をとるので、環境変化による駆動ローラや従動ローラの熱膨張によって生じるようなゆっくりした速度変動には対処できるが外乱等によりランダムに発生する短時間の速度変動には対処することができない。また前記特許文献2記載の画像形成装置では、感光体ドラムの偏芯による転写位置ずれの是正を指向しており、前記短時間の速度変動に対処することは行っていない。
そこで本発明は、無端状の中間転写ベルトを用いて画像形成するとき、駆動ローラや従動ローラの偏芯、熱膨張によって生じるベルトの厚み変化等ゆっくりした速度変動に対してベルトの定速を確保するとともに、外乱等によって生じる急激な速度変動に対してベルトを一定速度で走行させることを発明の目的とする。
請求項1の発明は、駆動ローラと従動ローラにより張架された無端ベルトであって、複数色のトナーにより形成されたトナー像を担持し、該トナー像を転写材に転写する無端ベルトを備えた画像形成装置において、従動ローラの周回に略等間隔に設けた複数の検知マークと、検知マークを検知する手段と、前記検知マークの検知に基き従動ローラが所定数回転するのに要する時間を取得する手段と、従動ローラが所定数回転するのに要する時間の目標時間を記憶する手段と、計測した従動ローラが所定数回転するのに要する時間と記憶した従動ローラが所定数回転するのに要する時間の目標時間とにより従動ローラの操作回転速度を算出する手段と、算出された操作回転速度により駆動ローラの回転速度を検知マークの検知毎に制御する手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記駆動ローラは、従動ローラの外周の整数倍の外周を有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項3の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記駆動ローラは、従動ローラの外周の比の整数倍の外周を有し、各位置マークの少なくともその公倍数回転の回転時間を求めることを特徴とする画像形成装置である。
請求項4の発明は、駆動ローラと従動ローラにより張架された無端ベルトであって、複数色のトナーにより形成されたトナー像を担持し、該トナー像を転写材に転写する無端ベルトを備えた画像形成装置のコンピュータを、従動ローラの周回に略等間隔に設けた複数の検知マークの検知に基き従動ローラが所定数回転するのに要する時間を取得する手段、記憶装置に記憶された従動ローラが所定数回転するのに要する時間の目標時間を読出す手段、計測した従動ローラが所定数回転するのに要する時間と読出した従動ローラが所定数回転するのに要する時間の目標時間とにより従動ローラの操作回転速度を算出する手段、算出された操作回転速度により駆動ローラの回転速度を検知マークの検知毎に制御する手段、として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、駆動ローラや従動ローラの偏芯、熱膨張によって生じるベルトの厚み変化等ゆっくりした速度変動に対してベルトの定速を確保するとともに、外乱等によって生じる急激な速度変動に対してベルトを一定速度で走行させることができる。従って、多色のカラー画像形成において、各色間の相対的な位置ずれによる色ずれ、色むら等が発生がなくなり高品位な画像を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明が実施されるカラー画像形成装置の断面概略構成図である。図1において、画像形成装置は、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの各色用の4つの像担持体である感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kと、感光体ドラム10の回りに帯電装置(不図示)、この帯電装置により帯電された感光体ドラム10の帯電面にイエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの各色に対応した光を照射し、そこに潜像をそれぞれ形成する露光装置7、その潜像を互いに異なる色のトナー像にそれぞれ現像する現像ユニット11Y,11C,11M,11K、前記トナー像の一次転写装置を構成する一次転写ローラ13、クリーニングユニット(不図示)等がそれぞれ配設されている。また異なる色のトナー像がそれぞれ重ね合わせ状態に一次転写される中間転写ベルト12とを備えている。本実施形態では、中間転写ベルト12の下部側に、その回転方向(矢印A方向)に沿って、感光体ドラム10、帯電装置(不図示)、現像ユニット11、不図示のクリーニングユニット等が配設される。各感光体ドラム10には、一次転写ローラ13がそれぞれ対向配置されていて、各一次転写ローラ13と感光体ドラム10との間に中間転写ベルト12が挟まれた状態で回動するようになっている。
中間転写ベルト12は無端状のベルトであり、中間転写ベルト12は、支持ローラとなる駆動ローラ14とテンションローラ15と従動ローラ16に張架され、駆動ローラ14が駆動モータ4より減速ギア5を介して駆動され矢印A方向に回動する。駆動ローラ14に対向する位置には、中間転写ベルト12を挟んで二次転写ローラ17が配設されている。
本画像形成装置は、プリント動作が開始されると、各感光体ドラム10が図1で時計回り方向にそれぞれ回転を開始し、その表面が帯電装置により一様に帯電され、その各帯電面に露光装置7よりイエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの各色の画像に対応した光が照射されて、そこに潜像がそれぞれ形成される。その各潜像は、各現像ユニット11により現像されて、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの各色のトナー像となる。その各色のトナー像は、矢印A方向に回動している中間転写ベルト12に、各一次転写ローラ13により正確に重ね合わせ状態に転写されていき、それにより中間転写ベルト12にはフルカラーの合成カラー画像(トナー像)が形成される。
一方、感光体ドラム10の下方に配設されている給紙ユニット6から記録媒体である転写紙Pが所定のタイミングで給紙され、それが駆動ローラ14と二次転写ローラ17との間に送り込まれると、中間転写ベルト12に担持されている合成カラー画像が二次転写ローラ25により転写紙Pに一括して二次転写される。そして、その転写紙P上のトナー像が、定着ユニット8により定着され、図示しない排紙トレイ上に排出される。
また、中間転写ベルト12の表面に連れ添って従動回転する従動ローラ16には、一定の距離を置いて光学的センサ18が配設されており、従動ローラ16の周回に複数個設けられた検知物(検知マーク)に対して測定光を発光し、その反射光/透過光を受光してパルス状の検出信号を出力する。そして、そのパルス信号の変化点から変化点の時間を計測してその時間から従動ローラ16の角速度、つまりは中間転写ベルト12の搬送速度を検出し、その中間転写ベルト12の搬送速度が一定になるように制御する搬送速度制御手段として機能する制御装置3を備えている。
光学的センサ18は、中間転写ベルト12の搬送速度を決めている駆動ローラ14のより近くに従動ローラ16に配設し、より実速度に近い搬送速度、特には中間転写ベルト12の厚み偏差による搬送速度変化を検出するようにしている。駆動ローラ14の外周は、従動ローラ16の外周の整数倍、または外周の比の整数倍となっている。本実施形態では、駆動ローラ14の外周:従動ローラ16の外周=2:1としている。また、従動ローラ16は、その周回上に検知物19が1周期に渡って概ね等間隔に設けられている。更に、駆動ローラ14の外周と各色の現像ユニット11内の感光体ドラム10の一次転写接点間の間隔は同じ距離とするため、駆動ローラ14の偏芯分は中間転写ベルト12の各色を重畳する時に色ずれは発生しないメカ構成になっている。
図2は、光学センサの構成を模式的に示す図である。
図2(a)は、検知物19として従動ローラ16の芯金部分、非検知物20としてその芯金の表面に黒色で印刷した部分を有する例であり、光学的センサ18として反射型センサを用いている。検知物19と非検知物20は従動ローラ16の周長で概ね等間隔、等長に設けており、反射型センサでその変化の境目で1周で計4つの変化があり、その間で後述する中間転写ベルト12の搬送速度制御が行われる。ここでは、計4つとしているが、コストと制御装置1のパフォーマンスが許す限りさらに細かくしてもよく、細かくすることによりさらに細かい制御が行われ、より搬送速度制御の精度が向上する。
図2(b)は、検知物として従動ローラ16の芯金部分、非検知物20としてその芯金の切り欠け部分を有する例であり、光学的センサ18として反射型センサ18を用いている。図2(c)は、図2(b)の逆で、光学的センサ18として透過型センサを用いたものである。
このように、検知物19と非検知物20を概ね等間隔(従動ローラ16の角速度を求めるに当たり、後述する演算処理により均一な等間隔にする必要はなくなるため、ある程度等間隔であれば良い)に設けることで、ロータリエンコーダのように各々のスリット孔の間隔を均一な等間隔に精密に設ける必要がなく、安価に簡単に構成できる。なお、透過型センサは構造上スリット幅を小さくできるので検知精度は向上するが、逆に装置が大型化になるという欠点がある。
図3は、制御装置3の一構成を示すブロック図である。
図3において、制御装置3は、従動ローラ16が1回転する毎に図2では2パルスのパルス信号を発生し、立ち上がりから立ち下がり、立ち下がりから立ち上がりの間の移動時間をクロック31から発生するクロックパルスによりカウントするカウンタ部30を備えている。立ち上がりから立ち上がり、または立ち下がりから立ち下がりの間の移動時間をカウントしてもよいが、少ない検知物でより細かい制御を行うためには、このように両変化を計時する方が安価に構成できる利点がある。クロック31は、一定時間間隔の周期的なクッロクパルスを、例えば数百KHz〜数MHzの高い周波数で発生させるもので、水晶発振器等で構成される。そして、その移動時間のカウント値を記憶するRAM33と共に、従動ローラ16・1周期分または駆動ローラ14・1周期分のカウント値から移動速度(角速度)を求め、目標速度との差分を求めて一定速度となるような速度補正量を求める演算部32と、その速度補正量を基にモータドライバ35に現速度より変化させたモータ駆動クロックを出力するモータ駆動部34とを備えている。
図4は、カウンタ部30の一動作を示すタイミングチャートである。
図4において、カウンタ部30より光学的センサ18からの検出信号の立ち上がりでカウントが開始されると、クッロク31からのカウントクロックの例えば立ち上がりでカウント値が次々とアップカウントされる。そして、次の検出信号の変化点、図では立ち下がりが発生すると、その時点のカウント値(図4ではE000h)が演算部32のレジスタに転送されると同時にカウント値がクリアされ、演算部32に対して割込を発生する。そして、さらに次のカウントが開始される。演算部32は、その割込をトリガに適宜そのレジスタからカウント値をリードし、後述する所定の演算処理を行う。検出信号の変化点間のカウント値は、従動ローラ16の角速度に応じて変化する。具体的には、従動ローラ16の角速度が速くなると、カウンタ値は少なくなり、逆に遅くなるとカウンタ値は多くなる。
図5は、演算部32の一動作を示す説明図ある。光学的センサ18から出力される検出信号のあるパルスをn番目とすると、まずRAM33に記憶されているカウント値より、従動ローラ16の1/4回転の移動時間の現求めたカウント値を含めて過去8回分のカウント値を加算してその加算値から移動速度(角速度)を求め、目標速度との差分を求めて一定速度なるような速度補正量を求め速度制御を行う。次に、n+1番目についても同じように行い、n+2,n+3と順次行う。このように駆動ローラ14の1回転周期より速度補正量を求めることで、駆動ローラ14だけでなく従動ローラ16の1周期毎の偏芯も同時にキャンセルすることができ、また制御はパルス毎に行うことで細かい時間で制御を行うことができる。駆動ローラ14の外周が従動ローラ16の外周の比の整数倍、例えば駆動ローラ14の周長:従動ローラ16の周長=3:2の場合、その公倍数である従動ローラ16の6回転の移動時間を求めることで後は上述と同じ制御となる。
図6は、その各ローラの偏芯による速度変動を示す波形図である。一般的に、ローラの偏芯運動はその周期に応じて図のように変化する。このままでは、その速度変動を検出誤差として検出してしまう。そのため、1回転毎の移動時間、つまりは1回転毎のカウント値を基に移動時間を求めることにより、その速度変動による検出誤差を取り除くことが可能となる。よって図に示すように、駆動ローラ14の外周を従動ローラ16の外周の整数倍(図は2倍の場合を示す)とし、駆動ローラ14の少なくとも1回転毎(図では1回転毎)にその移動時間のカウント値をカウントすれば、駆動ローラ14だけでなく従動ローラ16の偏芯等によって生じる検出誤差をキャンセルすることができる。駆動ローラ14の外周を従動ローラ16の外周の比の整数倍とする場合も、同様な方法で検出誤差をキャンセルすることができる。このようにすることで、環境変化による駆動ローラ14の熱膨張(駆動ローラ14は、転写性やグリップ性の観点から芯金鉄のゴムローラが用いられ、駆動ローラ14が定着ユニット8に近いところに配設されていることからも、温度上昇によりゴムローラ径が膨張して中間転写ベルト12の搬送速度が徐々に増加する)によって速度変動するようなゆっくりした変化に対応できる。
図7は、本発明の演算部32における一制御方法を示すフローチャートである。
図7を参照して制御動作の手順を説明する。まず、S10において、プリント動作等において駆動モータ4の立ち上げが開始され駆動モータ4が定常速に安定すると、S11にてカウンタ部30前段のクロック31のカウントクロックによるカウント値をゼロにクリアし、カウンタ部30からの割込許可と共にカウント開始をONに設定する。次に、S12にて中間転写ベルト12の速度制御を実行するか判断し、実行と判断されるとS13に進み、駆動モータ4の立ち上げ直後の最初のステップか判断する。最初の割込におけるカウント値は、カウント動作ONと検出信号の変化が同期しておらず正確な値ではないので、S14にて1回目の割込における制御を無視する。そして、S15にて割込カウント数:n=0にセットする。S16にてカウント部30からの割込を待ち、割込が発生するとS17に進み、割込カウントをn=n+1にインクリメントする。そしてS18にて、カウント部30からレジスタに転送されたn番目におけるカウンタ値:TCをリードすると共に、RAM33にその値をメモリする。次に、S19にて最初からn≧8になるまではS16に戻りS16〜S18を繰り返す。
n=8に達するとS20に進み、従動ローラ16の角速度:V[mm/s]を算出する。算出の一方法は以下である。ここで、従動ローラ16の1/4回転のカウント値をTCとすると、駆動ローラ14の1周期分のカウント値:Tcとして、現求めたカウント値を含めて過去8回のカウント値を加算しTcを求める。
Tc=TCn−7+TCn−6+TCn−5+TCn−4+TCn−3+TCn−2+TCn−1
+TC
カウントクロックの最小カウント時間(サンプリング時間)をΔt[ms]とすると、Tcにおけるカウント時間:T[ms]は、 T[ms]=Tc×Δt より求められる。
従動ローラ16の径+中間転写ベルト厚膜をr[mm]とすると、従動ローラ16の角速度:Vp[mm/s]は、 Vp[mm/s]=r×π×2/T×1000 より求められる。
次にS21に進み、ノイズ等による誤りカウントを排除する。誤りカウントの場合はS15からやり直す。ここでは、その判断を、目標速度をVs[mm/s]として±0.5%の範囲としている。前記範囲内の場合はS22に進み、操作速度(速度補正量):Vm[mm/s]を算出する。算出の一方法は以下である。まず、目標速度:Vs[mm/s]との差分値(偏差):Ve[mm/s]を Ve[mm/s]=Vs−Vpとして求める。
一方、その差分値に対する積分速度Vei[mm/s]を、
Vei[mm/s]=Ve+Ven−1 、として求める。
この時、Ve,VeiはRAM33にメモリする。
以上より、操作速度:Vm[mm/s]は、
Vm[mm/s]=Kp×Ve+Ki×Vei+Kd×(Ve−Ven−1)+Vs
ただし、Kp:比例係数、Ki:積分係数、Kd:微分係数、から求められる。これは、PID制御と呼ばれるもので、パルス変化毎の細かい間隔で制御可能になるので、中間転写ベルト12の厚み偏差による速度変化や転写紙Pの駆動ローラ14を通過する際の転写紙Pの挙動による速度変化等の外乱による短時間の変動の影響を受ける場合に有効である。なお、外乱等による短時間の変動の影響が少ないと判断される場合は、微分係数:Kdを乗じている微分項を無くしてPI制御にしてもよい。
なお、S22で操作速度を求める基本は、目標速度:Vs[mm/s]との差分値:Ve[mm/s]=Vs−Vを、これに補正係数Kを掛けて、ΔV[mm/s]=K×Veとして求めることである。
次に、S22にて求めた速度補正量に従い、S23にてモータ駆動部34に対して現速度より変化させたモータ駆動クロックを出力するようにモータ駆動部34に対して指令を出し、中間転写ベルト12の速度制御が行われる。S25にてプリント動作等が終了か判断し駆動モータ4の停止と判断されると、S26に進み駆動モータ4を立ち下げて処理は終了する。
以上述べた中間転写ベルトの速度制御動作を実行させるために、前記動作手順を汎用のプログラム言語によりコンピュータプログラムとして記述し、かつ、このプログラムをフレキシブルディスク、CD−ROM等の任意の記録媒体に記録し、これを画像形成装置のコンピュータに読み取らせることで本発明に係る速度制御を容易に実施することができる。
以上のように本発明に係る画像形成装置は多色のカラー画像形成装置において有用であり、特に高画質を指向するカラー画像形成装置に用いるのに適している。
本発明が実施されるカラー画像形成装置の断面概略構成図である。 光学センサの構成を模式的に示す図である。 制御装置の一構成を示すブロック図である。 カウンタ部の一動作を示すタイミングチャートである。 演算部の一動作を示す説明図ある。 駆動ローラおよび従動ローラの偏芯による速度変動を示す波形図である。 演算部における一制御方法を示すフローチャートである。
符号の説明
10・・感光体ドラム、11・・現像ユニット、12・・中間転写ベルト、13・・一次転写ローラ、14・・駆動ローラ、15・・テンションローラ、16・・従動ローラ、17・・二次転写ローラ、18・・光学センサ、19・・従動ローラの芯金部分、20・・検知物(位置マーク)

Claims (4)

  1. 駆動ローラと従動ローラにより張架された無端ベルトであって、複数色のトナーにより形成されたトナー像を担持し、該トナー像を転写材に転写する無端ベルトを備えた画像形成装置において、
    従動ローラの周回に略等間隔に設けた複数の検知マークと、
    検知マークを検知する手段と、
    前記検知マークの検知に基き従動ローラが所定数回転するのに要する時間を取得する手段と、
    従動ローラが所定数回転するのに要する時間の目標時間を記憶する手段と、
    計測した従動ローラが所定数回転するのに要する時間と記憶した従動ローラが所定数回転するのに要する時間の目標時間とにより従動ローラの操作回転速度を算出する手段と、
    算出された操作回転速度により駆動ローラの回転速度を検知マークの検知毎に制御する手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、前記駆動ローラは、従動ローラの外周の整数倍の外周を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、前記駆動ローラは、従動ローラの外周の比の整数倍の外周を有し、各位置マークの少なくともその公倍数回転の回転時間を求めることを特徴とする画像形成装置。
  4. 駆動ローラと従動ローラにより張架された無端ベルトであって、複数色のトナーにより形成されたトナー像を担持し、該トナー像を転写材に転写する無端ベルトを備えた画像形成装置のコンピュータを、
    従動ローラの周回に略等間隔に設けた複数の検知マークの検知に基き従動ローラが所定数回転するのに要する時間を取得する手段、
    記憶装置に記憶された従動ローラが所定数回転するのに要する時間の目標時間を読出す手段、
    計測した従動ローラが所定数回転するのに要する時間と読出した従動ローラが所定数回転するのに要する時間の目標時間とにより従動ローラの操作回転速度を算出する手段、
    算出された操作回転速度により駆動ローラの回転速度を検知マークの検知毎に制御する手段、
    として機能させるためのプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041554A (ja) * 2005-07-07 2007-02-15 Ricoh Co Ltd 駆動制御装置及び画像形成装置
JP2009103869A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Kyocera Mita Corp 転写ベルトユニットおよびそれを備えた画像形成装置
JP2011197068A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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