JP2006021623A - ワイパ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
車両挙動に伴う急激な雨滴量の変化に対するワイパ払拭操作の追従性を向上させたワイパ制御装置を提供する。
【解決手段】
ワイパ1a、1bの払拭範囲内のウインドシールド10に付着した雨滴量を検出し、この付着雨滴量に基づいてワイパの払拭操作モードを選択する選択信号を出力するワイパ制御装置において、ワイパの払拭周期毎の付着雨滴量を検出可能な雨滴検出手段と、複数の払拭周期における付着雨滴量の平均値を算出する平均付着雨滴量算出手段と、車両の加速度を検出する車両加速度検出手段と、前記払拭操作モードを選択する払拭操作モード選択手段とを備え、この払拭操作モード選択手段は、車両加速度と、付着雨滴量および平均付着雨滴量のいずれか一方とに基づいてワイパの払拭操作モードを選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイパ制御装置に関し、例えば車両などのウインドシールドに付着した雨滴を自動的に払拭するワイパ制御装置に適用して好適なものである。
従来、ワイパ制御装置は、ウインドシールドに付着した雨滴量に応じてワイパの払拭速度に係わる間欠時間、予め所定の速度範囲に設定された払拭モード(例えば、間欠運転モード、低速運転モード、高速運転モード等)を選択し、ワイパ払拭操作を制御するものが知られている。この種のワイパ制御装置は、例えばウインドシールドに付着した雨滴量を検出するための雨滴検出器が、運転者の視界を妨げないように配置されている。その結果、雨滴検出面積が制限され、実際の降雨状態の雨滴量に対して雨滴検出器の測定する付着雨滴量にばらつきが生じ易くなるため、払拭操作の安定化を図る必要があった。
これに対して、特許文献1の開示する技術では、払拭周期毎に付着雨滴量を検出し、複数(以下、複数の標本数と呼ぶ)の払拭周期の付着雨滴量を平均化した平均付着雨滴量に基づいて払拭モードを選択する。なお、降雨量が変化した場合には、平均化する際の標本数を少なくする。標本数を少なくすることにより、算出される平均付着雨滴量に実際の降雨量が反映されるまでの時間を短縮させ、結果として降雨状態の変化に対する払拭操作の追従性の向上を図っている。
特開2003−160026号公報
例えば車両の信号待ちからの発進時や信号待ちのための減速時など車両の挙動が変化する場合には、ウインドシールドに付着する雨滴は、見かけ上、急激に付着雨滴量が変化する可能性がある。しかしながら、従来のワイパ制御装置では、標本数を少なくしたとしても、この急激に変化した付着雨滴量が標本数分の付着雨滴量に反映されるまでには比較的時間がかかってしまうので、車両挙動等の変化による急激な付着雨滴量の変化に対して払拭操作の追従が遅れるという問題がある。
なお、降雨量に変化がない状況であっても、車両が加速する場合(例えば、車両の信号待ちからの発進や、ほぼ一定速度で走行している状態からの前方の車両等の追越し等)には、ウインドシールドに付着する雨滴量は急激に増加し、車両が減速する場合(例えば、車両が信号待ちのための停止等)には、急激に減少するおそれがある。
また、車両挙動の変化において、加速時では、付着雨滴量に適したワイパの払拭速度に切換わるまでの視界の確保が難しくなるおそれがある。減速時では、付着雨滴量が減少しているにも係わらず、例えばワイパの払拭操作モードが保持され、比較的速い払拭速度のままとなるおそれがあるため、運転者はワイパ払拭操作に煩わしさを感じる。
本発明は、このような事情を考慮されたものであり、その目的は、車両挙動等の変化による比較的急激な付着雨滴量の変化に対して払拭操作の追従性を向上が図れるワイパ制御装置を提供することにある。
請求項1に記載のワイパ制御装置は、ワイパと、駆動手段とを備え、駆動手段の駆動力によりワイパの払拭操作を形成することによりウインドシールドに付着した雨滴を払拭するワイパ装置に用いられ、ワイパの払拭範囲内のウインドシールドに付着した雨滴量を検出し、この付着雨滴量に基づいてワイパの払拭操作モードを選択する選択信号を出力するワイパ制御装置において、ワイパの払拭周期毎の付着雨滴量を検出可能な雨滴検出手段と、複数の払拭周期における付着雨滴量の平均値を算出する平均付着雨滴量算出手段と、車両の加速度を検出する車両加速度検出手段と、払拭操作モードを選択する払拭操作モード選択手段とを備え、この払拭操作モード選択手段は、車両加速度と、付着雨滴量および平均付着雨滴量のいずれか一方とに基づいてワイパの払拭操作モードを選択することを特徴とする。
これによると、例えば、従来技術のように平均付着雨滴量に基づいてワイパの払拭操作モードを選択するのではなく、車両の挙動変化を表す代表値としての車両加速度を加味するので、車両の挙動等の変化による比較的急激な付着雨滴量の増加もしくは減少があるか否かを判断することが可能である。したがって、車両加速度と、付着雨滴量および平均付着雨滴量のいずれか一方とに基づいてワイパの払拭操作モードを選択するので、比較的急激な付着雨滴量の変化に対する追従性の向上が図れる。
請求項2に記載のワイパ制御装置は、平均付着雨滴量に基づく払拭操作モード選択を実行するか否かを車両加速度に基づいて判定する判定手段を備え、払拭操作モード選択手段は、判定手段にて平均付着雨滴量に基づく払拭操作モード選択を実行すると判定された場合は、平均付着雨滴量に基づいて払拭操作モードを選択し、平均付着雨滴量に基づく払拭操作モード選択を実行すると判定されなかった場合は、付着雨滴量または、車両加速度に基づいて払拭操作モードを選択することを特徴とする。
一般に、例えば、信号待ちからの発進などの車両が加速する場合には、付着雨滴量が急激に増加し、信号待ちのための停止などで車両が減速する場合には、付着雨滴量が急激に減少する。
これに対して請求項2に記載のワイパ制御装置では、平均付着雨滴量に基づく払拭操作モード選択を実行する場合において、払拭操作モードを選択する手順として、車両加速度の影響を判断した上で、平均付着雨滴量から払拭操作モードを選択する。これにより、車両加速度の大きさおよび正負から、例えばその加速度の影響により過渡的にウインドシールドに付着する雨滴量が増大するか、減少するかの判定が可能である。したがって、車両加速度による付着雨滴量が過渡的に増大するか、減少するかの判定結果から、平均付着雨滴量に基づいて払拭操作モードの選択が可能である。
なお、平均付着雨滴量に基づく払拭操作モード選択実行を一時中止すると判定される場合には、付着雨滴量または車両加速度に基づいて払拭操作モードを選択するので、平均付着雨滴量に基づく払拭操作モード選択を実行する制御処理を省略することが可能であり、処理の簡素化つまり払拭操作モードを選択するまでの処理時間の短縮化が図れる。
請求項3に記載しているように、判定手段は、付着雨滴量に基づいて仮の払拭操作モードを選択する仮払拭操作モード選択手段を備え、払拭操作モード選択手段は、判定手段にて平均付着雨滴量に基づく払拭操作モード選択を実行すると判定されなかった場合は、仮払拭操作モードを払拭操作モードとして選択することを特徴とする。
判定手段により平均付着雨滴量に基づく払拭操作モード選択実行の一時中止と判定される場合には、例えば、車両加速度のみに基づいて払拭操作モードを選択すると、車両走行方向と雨滴の降雨方向との交差角が比較的大きい等の場合において、実際の付着雨滴量の増大量が比較的僅かに小さくなる可能性がある。
これに対して請求項3に記載のワイパ制御装置では、判定手段に付着雨滴量に基づいて仮の払拭操作モードを選択する手段を備えていることが好ましい。例えば、払拭操作モードを選択する仮基準としての付着雨滴量を、急激に増加、減少する雨滴量に見合う大きさに設定することで、車両加速度のみで払拭操作モードを選択する場合に比べて実際の付着雨滴量に応じた適切な払拭操作モードの選択ができる。
請求項4に記載のワイパ制御装置は、判定手段は、車両加減速の大きさを判定するための加速度判定値を設定する加速度判定値設定手段と、車両加速度と加速度判定値とを比較する比較手段とを備え、加速度判定値設定手段は、車両の速度に応じて加速度判定値を変更することを特徴とする。
車両の挙動変化を示す走行状態、例えば車両の走行速度によっては、わずかな挙動変化に対応する比較的微小な車両加速度の状況である場合であっても、付着雨滴量に基づく払拭操作モード選択を実行してワイパの払拭操作の追従性を向上する必要があるときがある。また、視界の確保あるいは払拭操作の煩わしさなどの運転者の感覚の面等から、走行状態によっては、ある程度追従性の確保がなされていればよいときもある。
これに対して請求項4に記載のワイパ制御装置では、判定手段にて車両加速度と比較する判定値を、車速に応じて変更することが好ましい。これにより、例えばワイパの払拭操作の追従性を向上すべき車速では、わずかな車両加速度で付着雨滴量に基づいて追従性の高いワイパ制御とすることができる。
請求項5に記載のワイパ制御装置は、車両が走行し得る車速の範囲を複数の領域に区分する車速領域設定手段を備え、加速度判定値設定手段は、領域毎に車両が加速しているか否かを判定するための上限加速度判定値設定手段を有し、複数の領域は、少なくとも車速が車両停止を含む極低速にある極低速領域と極低速領域を除くその他の領域に分けられ、上限加速度判定値のうち、極低速領域での上限加速度判定値をその他の領域での上限加速度判定値より低く設定することを特徴とする。
一般に、運転者は、例えば車両発進時などにおいて、車両を発進させると同時に、周囲の状況(歩行者、他の車両等)に細心の注意を払う必要がある。
これに対して請求項5に記載のワイパ制御装置では、車両停止状態を含む極低速領域における上限加速度判定値をその他の車速領域に比べて低く設定することで、ワイパ払拭操作の追従性のための感度を高めている。これにより、車両発進時の視界の確保が確実にできる。
請求項6に記載のワイパ制御装置は、車両が走行し得る車速の範囲を複数の領域に区分する車速領域設定手段を備え、加速度判定値設定手段は、領域毎に車両が減速しているか否かを判定するための下限加速度判定値設定手段を有し、車速の大きい領域ほど下限加速度判定値を低く設定することを特徴とする。
例えば、車両が信号待ちのために減速する場合は、付着雨滴量が減少しているにも係わらず、ワイパの払拭操作モードが保持され、比較的速い払拭速度のままとなる可能性があるため、運転者はワイパ払拭操作に煩わしさを感じてしまう。
また、高速道路を走行しているときなどの高速走行時では、運転者の視界は低速走行時に比べ狭くなる傾向にある。降雨状態もしくは路面が濡れている状態では、周囲の車両や対向車線を走行している車両からの水しぶきがウインドシールドにかかる可能性がある。こういった状況では、視界の確保は安全上必要である。
これに対して請求項6に記載のワイパ制御装置では、下限加速度判定値を設定して、車両がある程度減速していることを検出したときは、運転者にワイパ払拭操作の煩わしさを感じさせないよう、減少する払拭周期毎の付着雨滴量に応じたワイパ払拭操作とするようにした。
さらに、車速の大きい領域ほど下限加速度判定値を低く設定することで、高速走行時におけるワイパ払拭操作の追従性のための感度を鈍らせている。これにより、高速走行時に減速した場合でも、急減速をしなければワイパ払拭操作の追従性を向上させるワイパ制御としないので、視界の確保が確実にできる。
請求項7に記載のワイパ制御装置は、平均付着雨滴量に基づいて払拭操作モードを選択する場合には、払拭操作モード選択手段は、払拭周期順に算出される前後の平均付着雨滴量の変化に基づいて払拭操作モードを選択することを特徴とする。
複数の所定払拭周期における付着雨滴量のうち、一つの付着雨滴量だけが大きく変化しても、算出される平均付着雨滴量はなまされてしまう。
これに対して請求項7に記載のワイパ制御装置では、払拭周期順に算出される前後の平均付着雨滴量の変化、例えば前回の平均付着雨滴量に対する今回の平均付着雨滴量の変化に基づいて払拭操作モードを選択している。これにより、どんなに微小な変化の大きさでも、(雨滴量の状態変化を)確実に検出でき、適切な払拭操作モードを選択することが可能である。例えば前回では急激な付着雨滴量の変化が見られず、今回では平均化した複数データのうち最新の付着雨滴量だけが大きく変化した場合であっても、平均付着雨滴量の絶対値に基づいて払拭操作モードを選択するものに比べて、検出した平均付着雨滴量の変化の大きさに応じて適切な払拭操作モードを選択することができる。
請求項8に記載のワイパ制御装置は、平均付着雨滴量算出手段は、付着雨滴量を払拭周期順に記憶する記憶手段と、付着雨滴量を平均化する母数としての標本数を設定する標本数設定手段と、標本数に基づいて検出される最新の付着雨滴量と最新の付着雨滴量を除く過去の付着雨滴量とから平均付着雨滴量を算出することを特徴とする。
これによると、平均付着雨滴量算出手段において、いわゆる移動平均による平均化手法で算出された移動平均値を、平均付着雨滴量とすることが好ましい。ワイパの払拭周期毎に検出される最新の付着雨滴量を標本に追加するとともに、それら付着雨滴量の標本のうち最古の付着雨滴量を削除することで、払拭周期毎に標本を随時更新し、この更新された標本によって払拭周期毎に平均付着雨滴量を算出する。
このことにより、最新の付着雨滴量を検出するとほぼ同時に、最新の付着雨滴量を含む平均化された平均付着雨滴量が得られる。例えば上記平均付着雨滴量の変化の大きさを検出することによって、最新の付着雨滴量の急激な増加量あるいは減少量を確実に把握することが可能である。
請求項9に記載のワイパ制御装置は、平均付着雨滴量の変化と比較し払拭操作モードを選択するための判定値を設定する変化判定値設定手段と、運転者の要求する変化判定値に切換える切換情報を取得する取得手段とを備え、変化判定値設定手段は、切換情報、または車速に基づき変化判定値を変更することを特徴とする。
このことにより、運転者の要求する変化判定値の切換情報に基づき変化判定値を変更するようにしているので、運転者の好みに応じた最適なワイパ制御とすることができる。車速に基づき変化判定値を変更するようにしているので、視界を確保し、車両をより安全に走行させることができる。
以下、本発明のワイパ制御装置を具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のワイパ制御装置を示す構成図である。図2は、本実施形態のワイパ制御装置の概略動作を示すフローチャートである。図3は、図2中のワイパの払拭操作モードを選択する制御処理を示すフローチャートである。
ワイパ制御システムは、図1に示すように、ワイパ1a、1bと、ワイパモータ2と、モータ駆動回路3と、制御手段としてのマイクロコンピュータ4と、雨滴検出器7と、車速検出器8と、ワイパスイッチ9とを備えている。
ワイパ1a、1bは、運転席側と助手席側のワイパブレードを有しており、このワイパブレードはウインドシールド10表面を払拭可能に配備されている。ワイパ1a、1bは図示しない周知のリンク機構等の伝達機構を介してワイパモータ2の駆動力が伝達され、この駆動力によって駆動される。モータ駆動回路3は、ワイパスイッチ9などからの外部信号またはマイクロコンピュータ4から出力される駆動信号を受信すると、これら信号に基づいてワイパモータ2へ電力を供給する。ワイパ1a、1bは、ウインドシールド10の払拭範囲を、ワイパモータ2の駆動力により図1の点線範囲に略扇状に揺動動作などさせて、払拭操作する。なお、ここで、ワイパモータ2とモータ駆動回路3は、ワイパ1a、1bの払拭操作を形成する駆動手段を構成する。
ワイパスイッチ9は、ワイパ1a、1bの払拭操作の停止(以下、OFFモードと呼ぶ)、自動制御(以下、AUTOモードと呼ぶ)、低速作動(以下、LOモードと呼ぶ)、および高速作動(以下、HIモードと呼ぶ)を運転者の手動操作等により切換えるスイッチ機能を有する。ワイパスイッチ9は、例えば4つの作動位置に回動操作することで、上記4つのモードを選択する選択信号(以下、運転者選択信号と呼ぶ)を、マイクロコンピュータ4、あるいはモータ駆動回路3へ出力するものである。なお、本実施形態では、マイクロコンピュータ4へ運転者選択信号を出力するものとする。なお、運転者の操作等によりワイパスイッチ9がAUTOモードを選択されると、ワイパ1a、1bの払拭操作は、マイクロコンピュータ4により自動制御される。
雨滴検出器7は、赤外線を発光する発光ダイオードなどの発光素子(以下、LEDと呼ぶ)71と、赤外線を受光可能なフォトダイオードなどの受光素子(以下、PDと呼ぶ)72とを備えており、雨滴を光学的に検出する。なお、LED71とPD72の組は、図1において1組のものとして図示されているが、1組に限らず、複数組設けてもよい。ウインドシールド10の払拭範囲内に複数組配置することで、ウインドシールド10に付着する雨滴量(以下、雨滴量と呼ぶ)の検出精度の向上が図れる。以下、本実施形態の説明では、説明の簡便のために、LED71とPD72の組は1組として説明する。
LED71にはLED駆動回路73が接続さており、LED71は、LED駆動回路73を介してマイクロコンピュータ4により点灯、消灯制御される。PD72には検波・増幅回路74が接続されており、PD72は、検波・増幅回路74を介してマイクロコンピュータ4へ雨滴量に係わる雨滴検出信号を出力する。なお、ここで、LED71とLED駆動回路73は発光手段を構成する。PD72と検波・増幅回路74は受光手段を構成する。発光手段71、73は、雨滴検出の対象となる対象物(本実施形態ではウインドシールド10)に向かって光を発光する。受光手段72、74は、発光手段71、73から発光されてウインドシールド10により反射された光を受光し、例えば受光に略比例した出力値を有する雨滴検出信号を出力する。
雨滴検出器7には、LED71から発光される光を、PDの受光する光として集光させるための周知のレンズ(図示せず)が、ウインドシールド10の内面の検出対象部10rに配設されている。なお、そのレンズには、図示しないレンズの結露防止のための周知のヒータ、ヒータ回路、およびレンズの温度を測定する温度センサが配置されていている。なお、省略してもよい。
なお、ここで、雨滴検出器7は、ワイパ1a、1bの払拭範囲内のウインドシールド10(詳しくは検出対象部10r)に付着した雨滴量を検出する雨滴検出手段を構成する。この雨滴検出手段は、その雨滴量に係わる雨滴検出信号を出力する。
マイクロコンピュータ4は、制御処理、演算処理を行なうCPU5、各種プログラムやデータを保存するための読取り専用メモリ(ROM)や書込み可能なメモリ(RAM)6等のメモリを含む記憶装置、A/D変換器等の入力回路、出力回路、および電源回路等の機能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータ4には、雨滴検出器7から出力される雨滴検出信号、ワイパスイッチ9の各運転者選択信号、車速検出器8から出力される車速信号などの信号が入力されるように構成されている。
CPU5は車速検出器8からの車速信号、雨滴検出器7からの雨滴検出信号(雨滴量)に基づいて、平均雨滴量または雨滴量に応じた最適なワイパ払拭操作を選択するための制御処理、演算処理を行なう。なお、詳しくは、マイクロコンピュータ4は、雨滴検出器7からの雨滴検出信号を、所定の払拭操作後のタイミングでサンプリングして取り込む。このサンプリングデータが払拭周期毎の雨滴量としてRAM6に記憶される。
RAM6には雨滴量のデータが払拭周期順に記憶されており、マイクロコンピュータ4は、今回(現在)の雨滴量のデータと、標本数N(例えば、本実施形態では4回)に対応した前回以前の過去データN−1個とから重み付け等して平均化演算(いわゆる移動平均値演算)を行なって、平均付着雨滴量を算出する。なお、重み付け等を省略してもよい。なお、この標本数はワイパ制御装置を適用する車種(車両の用途等)や、雨滴検出器7の検出範囲などの諸条件により変更してもよい。
なお、ここで、本実施形態で使用する平均雨滴量の算出手段は、主な機能で表すと、雨滴量を払拭周期順に記憶する記憶手段と、雨滴量を平均化する母数としての標本数を設定する設定手段とを有し、この標本数に基づいて検出される最新の雨滴量と、最新の雨滴量を除く過去の雨滴量とからいわゆる移動平均値を搬出する。
これにより、ワイパの払拭周期毎に検出される最新の雨滴量を標本に追加するとともに、それら雨滴量の標本のうち最古の雨滴量を削除することで、払拭周期毎に標本を随時更新し、この更新された標本によって払拭周期毎に平均雨滴量を算出するので、最新の雨滴量を検出するとほぼ同時に、最新の雨滴量を含む平均化された平均雨滴量が得られる。さらに、払拭周期順の前後の平均雨滴量の変化の大きさを検出することによって、最新の雨滴量の急激な増加量あるいは減少量を確実に把握することが可能である。
また、マイクロコンピュータ4は、ワイパスイッチ9の各運転者選択信号のうちAUTOモードの信号が入力されると、メモリ内に格納された制御プログラムに基づいて、雨滴検出信号の出力値(雨滴量)またはその出力値を平均化等した出力代表値(平均雨滴量)等から、ワイパ1a、1bの払拭操作モードを決定する。そして、マイクロコンピュータ4は、その払拭操作モードに対応した選択信号をモータ駆動回路3へ出力し、その信号に応じて駆動手段2、3を駆動制御する。
車速検出器8は、車両の走行状況を示す車速を表す信号(以下、車速信号と呼ぶ)を出力する。なお、車速信号を出力するものに限らず、車両の加速度を検出する加速度検出器(以下、Gセンサと呼ぶ)などの車両の走行状況等の挙動を検出できるものであればよい。この場合、Gセンサから出力される加速度信号をマイクロコンピュータ4が受信し、積分等演算処理することで車速が算出される。また、車速信号は、エンジンの制御装置、自動変速機の制御装置、あるいは車両制動装置(例えばアンチスキッド)の制御装置などに取り込まれる車速信号を、車内LANなどの通信手段を通じて取り込んでもよい。
なお、以下、本実施形態では車速検出器8からマイクロコンピュータ4へ車速信号が送信されるものとする。マイクロコンピュータ4は、車速信号を受信すると内部演算により加速度を算出することもできる。
次に上述した構成を有する本実施形態のワイパ制御装置の作動を、図2、および図3に従って説明する。
図2中に示すフローチャートは、例えば図示しない車両のイグニッションスイッチがオンされているとき、ワイパスイッチ9が自動運転モードに設定されてと実行されるようになっている。
ワイパスイッチ9が自動運転モードに設定されている状態で、マイクロコンピュータ4は、S(ステップ)1にて、雨滴量の平均化演算のための標本数の設定値などのデータ等の初期化を行なう。S2では、マイクロコンピュータ4は、所定の払拭操作後のタイミングで雨滴検出器7から雨滴量に相当する雨滴検出信号を取り込み、この取り込んだ雨滴量データを払拭周期順にRAM6に記憶する。RAM6には、少なくとも標本数分のワイパ1a、1bの払拭周期毎の雨滴量データが順次記憶されている。
S3では、マイクロコンピュータ4は、S2において取り込んだ雨滴量が雨滴量>0であるか否かを判定する。マイクロコンピュータ4は、雨滴量が零(0)より大きければ、降雨状態にあると判断し、処理をS4へ移行する。雨滴量が零以下であれば、降雨状態でないと判断し、処理をS2に戻す。マイクロコンピュータ4は、雨滴検出器7によって雨滴量が検出されるまで、S2とS3の処理を繰り返す。
S4では、マイクロコンピュータ4は、S2で取り込んだ雨滴量データに基づいて、標本数分(4回分:今回の雨滴量データと過去の3回の雨滴量データ)の雨滴量データを平均化演算し、移動平均値を算出する。これにより、今回の雨滴量と過去3回分の雨滴量の平均雨滴量が算出される。さらに、移動平均演算により平均雨滴量を算出するため、雨滴検出器7により雨滴量を検出されるタイミングとほぼ同時に平均雨滴量を得ることが可能となる。また、マイクロコンピュータ4は、算出した平均雨滴量を、払拭周期順にRAM6に記憶する。RAM6には、少なくとも前回払拭周期の平均雨滴量データが記憶されている。
S5では、マイクロコンピュータ4は、車速検出器8から車速信号を取り込み、RAM6に記憶し、S6では、記憶した車速から、車速の変化量(以下、車両加速度と呼ぶ)を算出する。なお、マイクロコンピュータ4は、車両加速度を車両加速度検出器から直接取り込んでもよいし、車速信号と同様、エンジンの制御装置などに取り込まれる車両加速度信号を、車内LANなどを通じて取り込んでもよい。この場合、S6の処理は不要となり、制御処理を簡素化できる。
S7では、マイクロコンピュータ4は、通常では平均雨滴量に基づいて、車両挙動が大きいとき、すなわち車両加速度が大きいときには車両加速度と、雨滴量と、平均雨滴量に基づいてワイパの払拭操作モード、払拭速度、あるいは間欠時間を選択する。ここでいうワイパ払拭動作の間欠時間とは、ワイパがウインドシールドを払拭してから次の払拭までの時間のことである。ワイパ払拭操作の選択の詳細については、図3に基づいて後ほど説明する。なお、ここで、S7の制御処理は、ワイパの払拭操作モード選択手段を構成する。なお、以下、S7の制御処理をワイパの払拭操作モードを選択する制御処理と呼ぶ。
S8では、マイクロコンピュータ4は、S7で選択した払拭操作モードを表す駆動信号を、モータ駆動回路3に出力する。その後、その駆動信号を受信したモータ駆動回路3は、それに応じた電力をワイパモータ2へ供給する。ワイパモータ2は、伝達機構を介してモータ2の駆動力をワイパ1a、1bに伝達し、ワイパ1a、1bを、選択した払拭操作モードに対応する所定の払拭速度(所定の間欠時間)で駆動させる。
次に、S7のワイパの払拭操作モードを選択する制御処理の詳細について、図3に従って説明する。
S10では、マイクロコンピュータ4は、上限判定値(以下、UCLと呼ぶ)とS2にて今回の払拭周期で取り込んだ雨滴量(以下、今回取得の雨滴量と呼ぶ)とを比較する。今回取得の雨滴量がUCLを超えていれば、その雨滴量が払拭操作に比較的大きく影響を及ぼす可能性のある上限雨滴量を越えていると判断するとともに、その雨滴量が急激に増加した結果生じたものである可能性があると仮判定し、処理をS11へ移行する。逆に、今回取得の雨滴量がUCL以下であれば、処理をS20へ移行する。なお、S10の処理によって雨滴量がUCLを超えているということは、この時点で、払拭操作のモードアップを行うことを仮に選択されることを意味している。
S20では、マイクロコンピュータ4は、今回取得の雨滴量と下限判定値(以下、LCLと呼ぶ)とを比較する。今回取得の雨滴量がLCL未満であれば、その雨滴量が払拭操作に比較的大きく影響を及ぼす可能性のある下限雨滴量未満であると判断するとともに、その雨滴量が急激に減少した結果生じたものである可能性があると仮判定し、処理をS21へ移行する。
逆に、今回取得の雨滴量がUCL以上であれば、今回取得の雨滴量は下限雨滴量以上かつ上限雨滴量以下であり、払拭操作に比較的大きく影響を及ぼす可能性のある雨滴量範囲の外であると判断し、処理をS28へ移行する。なお、S20の処理によって雨滴量がLCL未満であるということは、この時点で、払拭操作のモードダウンを行うことを仮に選択されることを意味している。
なお、ここで、S10およびS20の制御処理は、雨滴検出器7により検出された最新の雨滴量が、払拭操作に比較的大きく影響を及ぼす可能性のある所定の雨滴量範囲にあるか否かを判定する雨滴量仮判定手段を構成する。所定の雨滴量範囲とは、雨滴量>UCL、または雨滴量<LCLによって形成される範囲である。
S28では、S10およびS20の制御処理にて、今回取得の雨滴量が所定の雨滴量範囲の外であると判断されると、現在実施中の払拭操作モードを保持し、ここでの処理を終了する。これにより、今回選択する払拭操作モードは、例えば前回取得した平均雨滴量に基づいて選択した払拭操作モード(以下、前回選択払拭操作モードと呼ぶ)に維持される。
S11では、S10にて今回取得の雨滴量が所定の雨滴量範囲(詳しくは、雨滴量>UCL)にあると判断されると、S6で算出した車両加速度が、上限加速度判定値A(A>0:正の加速度、つまり車両が所定の加速度Aで加速している状態)を超えているか否かを判定する。車両加速度が上限加速度判定値Aを超えていると判定されれば、払拭操作に比較的大きく影響を及ぼす可能性があると判断し、処理をS12へ移行する。逆に、車両加速度が上限加速度判定値A以下であると判定されれば、処理をS13へ移行する。
なお、ここで、S11および後述のS21の制御処理は、払拭操作に比較的大きく影響を及ぼす可能性のある所定の加速度範囲にあるか否かを判定する加速度仮判定手段を構成する。所定の加速度範囲とは、加速度>A、または後述する加速度<αによって形成される範囲である。
S12では、S11にて所定の加速度範囲(詳しくは、加速度>A)にあると判断されると、(追従性の比較的劣る)平均雨滴量に基づく払拭操作モード選択を中止するための判定フラグとして、平均雨滴量判定値をOFFに設定し、処理をS14へ移行する。
S13では、S11にて所定の加速度範囲外であると判断されると、平均雨滴量判定値をONに設定し、処理をS14へ移行する。
S14では、マイクロコンピュータ4は、平均雨滴量判定値がONであるかOFFであるかを判定する。この平均雨滴量判定値がONであれば、処理をS15へ移行する。逆に、平均雨滴量判定値がOFFであれば、処理をS16へ移行する。
S15では、マイクロコンピュータ4は、S4にて前回の払拭周期で算出した平均雨滴量(以下、前回算出の平均雨滴量と呼ぶ)をRAM6から読み出し、前回算出の平均雨滴量に対して今回の払拭周期で算出した平均雨滴量(以下、今回算出の平均雨滴量と呼ぶ)の増加率を算出する。さらに、その増加率が増加側閾値(以下、AULと呼ぶ)以上であるか否かを判定する。
なお、本実施形態では、AULは、例えば5%とする。増加率がAUL以上であると判定されれば、今回取得の雨滴量(S10にて所定の雨滴量範囲(詳しくは、雨滴量>UCL)にあると判断された雨滴量)によって平均雨滴量の増加への寄与度が大きいと判断し、処理をS16へ移行する。逆に、増加率がAUL未満であると判定されれば、今回取得の雨滴量による平均雨滴量の増加への寄与度が小さいと判断し、処理をS17へ移行する。
S17では、現在実施中の払拭操作モードを保持し、現在実施中の払拭操作モードと同じ払拭操作モードを選択し、制御処理を終了する。
S16では、払拭操作をモードアップし、現在実施中の払拭操作モードに対してモードアップされた払拭操作モードを選択し、制御処理を終了する。なお、S16は、前述のS10およびS11の制御処理(詳しくは、S10、S11、およびS14の制御処理)にて、雨滴量>UCLおよび加速度>Aの条件を満足して、雨滴検出器7により検出された最新の雨滴量が、払拭操作に比較的大きく影響を及ぼす可能性のあると判断された場合にも、実行される。この様な制御処理において、S10で仮判定された払拭操作のモードアップを、S11の制御処理(詳しくは、S11およびS14の制御処理)の判定条件を満足することで、16では、払拭操作のモードアップに本判定していることになる。
なお、S11からS13の制御処理では、車両加速度を上限加速度判定値Aと比較することにより、雨滴量の急激な増加を推定判定する処理を行っている。車両加速度が上限加速度判定値Aを超えている場合には、雨滴量は急激に増加すると判断され、上限加速度判定値A以下である場合には、雨滴量の増加は急激ではないと判断される。
なお、S16の制御処理において、払拭操作のモードアップを実行する場合、払拭操作のモードアップを予め設定された払拭速度の範囲の各払拭操作モードのうちから、現在実施中の払拭操作モードよりも速い払拭速度を有する払拭操作モードを選択する場合に限らず、払拭速度を速めるあるいは間欠時間を短縮すればよく、例えば無段階に間欠時間を短縮させてもよい。この場合、短縮する間欠時間は、雨滴量とUCLとの偏差、あるいは車両加速度と上限加速度判定値Aとの偏差等に基づいて求める。また、マップを使って求めてもよい。
なお、本実施形態では、平均雨滴量を、いわゆる移動平均による平均化手法で算出された移動平均値から求めている。S15の処理では、払拭周期順の前後の平均雨滴量の変化の大きさを検出し、AULと比較判定している。これにより、前後の平均雨滴量の変化つまり前回算出の平均雨滴量と今回のものとの変化(差または変化率)から、最新の付着雨滴量の急激な増加量あるいは減少量を確実に把握することが可能である。
次に、S21では、S20にて今回取得の雨滴量が所定の雨滴量範囲(詳しくは、雨滴量<LCL)にあると判断されると、S6で算出した車両加速度が、下限加速度判定値α(α<0:負の加速度、つまり車両が所定の加速度αで減速している状態)未満であるか否かを判定する。車両加速度が下限加速度判定値α未満であると判定されれば、払拭操作に比較的大きく影響を及ぼす可能性があると判断し、処理をS22へ移行する。逆に、車両加速度が下限加速度判定値α以上であると判定されれば、上限加速度以下であると判断し、処理をS23へ移行する。
S22では、S21にて所定の加速度範囲(詳しくは、加速度<α)にあると判断されると、(追従性の比較的劣る)平均雨滴量に基く払拭操作モード選択を中止するための判定フラグとして、平均雨滴量判定値をOFFに設定し、処理をS24へ移行する。
S23では、S21にて所定の加速度範囲外であると判断されると、平均雨滴量判定値をONに設定し、処理をS24へ移行する。
S24では、マイクロコンピュータ4は、平均雨滴量判定値がONであるかOFFであるかを判定する。この平均雨滴量判定値がONであれば、処理をS25へ移行する。逆に、平均雨滴量判定値がOFFであれば、処理をS26へ移行する。
S25では、マイクロコンピュータ4は、前回算出の平均雨滴量をRAM6から読み出し、前回算出の平均雨滴量に対して今回算出の平均雨滴量の減少率を算出する。さらに、その減少率が減少側閾値(以下、ADLと呼ぶ)以上であるか否かを判定する。なお、本実施形態では、ADLは、例えば5%とする。減少率がADL以上であると判定されれば、今回取得の雨滴量によって平均雨滴量の増加への寄与度が大きいと判断し、処理をS26へ移行する。逆に、減少率がADL未満であると判定されれば、今回取得の雨滴量による平均雨滴量の増加への寄与度が小さいと判断し、処理をS27へ移行する。
S27では、現在実施中の払拭操作モードを保持し、現在実施中の払拭操作モードと同じ払拭操作モードを選択し、制御処理を終了する。
S26では、払拭操作をモードダウンし、現在実施中の払拭操作モードに対してモードダウンされた払拭操作モードを選択し、制御処理を終了する。なお、S26は、前述のS20およびS21の制御処理(詳しくは、S20、S21、およびS24の制御処理)にて、雨滴量<LCLおよび加速度<αの条件を満足して、雨滴検出器7により検出された最新の雨滴量が、払拭操作に比較的大きく影響を及ぼす可能性のあると判断された場合にも、実行される。この様な制御処理において、S20で仮判定された払拭操作のモードダウンを、S21の制御処理(詳しくは、S21およびS24の制御処理)の判定条件を満足することで、26では、払拭操作のモードダウンに本判定していることになる。
なお、ここでは、S21からS23の制御処理では、車両加速度を下限加速度判定値αと比較することにより、雨滴量の急激な減少を推定判定する処理を行っている。車両加速度が下限加速度判定値α未満である場合には、雨滴量は急激に減少すると判断され、下限加速度判定値α以上である場合には、雨滴量の減少は急激ではないと判断される。
なお、S26の制御処理において、払拭操作のモードダウンを実行する場合、払拭操作のモードダウンを予め設定された払拭速度の範囲の各払拭操作モードのうちから、現在実施中の払拭操作モードよりも遅い払拭速度を有する払拭操作モードを選択する場合に限らず、払拭速度を遅くするあるいは間欠時間を延長すればよく、例えば無段階に間欠時間を延長させてもよい。この場合、延長する間欠時間は、雨滴量とLCLとの偏差、あるいは車両加速度と下限加速度判定値αとの偏差等によって、演算により求める。また、マップを使って求めてもよい。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、
(1)本実施形態では、例えば、従来技術のように平均付着雨滴量に基づいてワイパの払拭操作モードを選択するのではなく、車両の挙動変化を表す代表値としての車両加速度を加味するので、車両の挙動等の変化による比較的急激な付着雨滴量の増加もしくは減少があるか否かを判断することが可能である。
(2)車両挙動が加速状態にある場合において、S11にて車両の加速状態を監視することにより、車両の挙動等の変化による急激な雨滴量の増加があるか否かが判断できる。さらに、車両加速度が上限加速度判定値を超えている場合には、雨滴量が急激に増加すると判断する。S10にて払拭周期毎に検出される雨滴量に基づいて仮判定した払拭操作モード(モードアップ)を選択することにより、ワイパの払拭操作の雨滴量に対する追従性を向上させることができる。例えば、車両が停止状態から発進するときなどは、歩行者や周りの車両等に注意を向ける必要がある。このような場合、車両が発進したことを加速度から判断し、これにより、ワイパ払拭操作の追従性が向上されるので視界が確実に確保され、安全性が向上する。
(3)車両挙動が減速状態にある場合において、S21にて車両の減速状態を監視することにより、車両の挙動等の変化による急激な雨滴量の減少があるか否かが判断できる。車両加速度が下限加速度判定値未満である場合には、雨滴量が急激に減少すると判断する。S20にて払拭周期毎に検出される雨滴量に基づいて仮判定した払拭操作モード(モードダウン)を選択することにより、ワイパの払拭操作の雨滴量に対する追従性を向上させることができる。これにより、車両が減速することにより付着する雨滴量が急激に減少しているにも拘わらず速いワイパ払拭操作を行うという払拭操作の煩わしさを解消することができる。
(4)平均雨滴量に基づく払拭操作モード選択(S15、S25での制御処理)の前に車両加速度に基づいてこの平均雨滴量に基づく払拭操作モード選択を実行する否かを判断(S11〜S13、S21〜S23での制御処理)している。もし、平均雨滴量に基づく払拭操作モードの選択を実行することが好ましくない場合は、車両の挙動等の変化による急激な雨滴量の増加・減少があると判断され、雨滴量または車両加速度に基づく払拭操作モード選択を実行するので、平均雨滴量に基づく払拭操作モード選択のための制御処理を省略することができ、処理時間の短縮化が図れる。
(5)S10およびS20において払拭周期毎に検出される雨滴量とUCLまたはLCLと比較することにより、雨滴量が急激に増加したか、または、減少したかを判断し、仮の払拭操作モードを選択する。さらに、S11およびS21での制御処理において車両加速度に基づき雨滴量の増減が車両の挙動等の変化によるものなのかを判定する。車両加速度が上下限加速度判定値で形成される範囲から外れていれば、仮の払拭操作モードを最終的な払拭操作モードとする。これにより、車両加速度のみで払拭操作モードを選択する場合に比べて、実際の雨滴量に応じた適切な払拭操作モードの選択ができる。
(6)S15およびS25での制御処理では、前回算出の平均雨滴量と今回のものとの変化率に基づいて払拭操作モードを選択している。変化率に基づいて払拭操作モードを選択しているので、どんなに微小な変化であっても検出することが可能となり、平均雨滴量の絶対値に基づいて払拭操作モードを選択するものに比べて、適切な払拭操作モードを選択することができる。
(7)平均雨滴量として移動平均値を利用しているので、最新の雨滴量の急激な増加量あるいは減少量が過去の雨滴量のデータに影響されることなく確実に把握することが可能となる。
なお、以上述べた処理手順は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、入れ替えたり、削除したりしてもよい。例えば、雨滴量とUCL、LCLとの比較を行う処理の前に車両加速度が所定範囲内であるか否かを判定することが考えられる。また、雨滴量とUCL、LCLとの比較をせずに、車両加速度が所定範囲外であることのみでもって、払拭操作モードや間欠時間の短縮、延長を決定してもよい。車両加速度のみで間欠時間を決定する形態については、第4の実施形態で詳しく説明する。
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じ、もしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。
第1の実施形態で説明した平均雨滴量に基づく払拭操作モード選択のためのS15およびS25の制御処理において、払拭周期順の前後の平均雨滴量の変化の大きさを検出し、閾値としてのAULまたはADLと比較判定している。これら閾値AUL、ADLは固定値(5%)としていた。
第2の実施形態では、図4に示すように、閾値AUL、ADLを変更する。図4は、本実施形態に係わる平均雨滴量に基づいて払拭操作モードを選択する制御処理の一部を示す図であって、前回の平均雨滴量に比べて今回のものが変化した変化率と比較して払拭操作モードを選択するための変化率判定値を、感度(以下、動作感度)に応じて変化させる制御処理を示すフローチャートである。
ワイパスイッチ9は、動作感度MAX、動作感度M1、動作感度M2、および動作感度MINの4段階を、運転者の手動操作等により切換えるスイッチ機能を有する。これらの動作感度MAX、M1、M2、MINは、ワイパ払拭操作の応答性(詳しくは、雨滴量に応じた払拭操作の追従性)の動作感度を所定レベルの範囲に設定する切換情報である。ワイパスイッチ9は、この切換情報を表す切換信号をマイクロコンピュータ4へ送信する。なお、動作感度は、動作感度MIN、動作感度M2、動作感度M1、および動作感度MAXの順で高められ、運転者の好みにより切換が可能である。
マイクロコンピュータ4は、ワイパスイッチ9からの切換信号を受信すると、切換信号に応じて閾値AUL、ADLの大きさを設定する。本実施例では、動作感度MIN、動作感度M2、動作感度M1、および動作感度MAXに対応して、AULおよびADLを5%、10%、12%、および20%に設定する。
上述の構成を有する本実施形態のワイパ制御装置の作動、特に上記動作感度の切換手順について、図4に従って説明する。図4に示すように、S30、S40、およびS50の制御処理では、マイクロコンピュータ4は、ワイパスイッチ9からの切換信号を受信し、その切換信号が、どの動作感度であるかを判定する。S30では、マイクロコンピュータ4は、切換信号が動作感度MAXであるか否かを判定する。切換信号が動作感度MAXであれば、マイクロコンピュータ4は、S31にてAULを5%に、S32にてADLを5%に設定し、処理を終了する。
S40では、マイクロコンピュータ4は、切換信号が動作感度M1であるか否かを判定する。切換信号が動作感度M1であれば、マイクロコンピュータ4は、S41にてAULを10%に、S42にてADLを10%に設定し、処理を終了する。
S50では、マイクロコンピュータ4は、切換信号が動作感度M2であるか感度MINであるかを判定する。切換信号が動作感度M2であれば、マイクロコンピュータ4は、S51にてAULを12%に、S52にてADLを12%に設定し、処理を終了する。
なお、切換信号が動作感度MINの場合には、S50(詳しくは、S30、S40、およびS50)の制御処理にてNOと判定されれば、マイクロコンピュータ4は、S53にてAULを20%に、S54にてADLを20%に設定し、処理を終了する。
設定されたAUL、ADLの閾値の大きさは、S15、S25の制御処理に反映される。切換信号を動作感度MAXとした場合、設定されるAUL,ADLの閾値の大きさが最も小さいので、平均雨滴量の変化が比較的わずかな変化である場合であっても、ワイパの払拭操作のモードアップまたは間欠時間が短縮され、ワイパを動作する機会が増える。一方、切換信号を動作感度MINとした場合、設定されるAUL,ADLの閾値の大きさが最も大きいので、ワイパを動作する機会が感度MAXの場合等に比べて少なくなる。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、
(1)マイクロコンピュータ4は、ワイパスイッチ9からの動作感度を切換える切換信号を受信し、その切換信号に基づき閾値AUL、ADLを変更するので、運転者の好みに応じた最適なワイパ制御とすることができる。
また、車両の走行速度に応じてこれらの閾値AUL、ADLを変更してもよい。これは、車速が大きい場合と小さい場合とを比べたとき、車速が大きければ大きいほど運転者の視野は狭くなるという現象が起こり、車両を安全に走行させるためには、車速が大きいほど雨滴量に対する追従性を車速が小さいときに比べ大きくし、視界を確保する必要があるからである。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、図5および図6に示すように、車速に応じて加速度判定値を変更する。図5は、本実施形態に係わる平均雨滴量に基づいて払拭操作モードの選択を実行するか否かを加速度の大きさに応じて判定する制御処理の一部を示す図であって、車両が加速する場合において、上限加速度判定値を車速領域に応じて変化させる制御処理を示すフローチャートである。図6は、平均雨滴量に基づいて払拭操作モードの選択を実行するか否かを加速度の大きさに応じて判定する制御処理の一部を示す図であって、車両が減速する場合において、下限加速度判定値を車速領域に応じて変化させる制御処理を示すフローチャートである。図7は、図5および図6における加速度範囲と車速範囲との関係を示すグラフである。
マイクロコンピュータ4は、車速領域設定手段と、上限加速度判定値設定手段と、下限加速度判定値設定手段とを有する。車速領域設定手段は、車両が走行し得る車速の範囲を複数の領域に区分する手段である。本実施形態では、例えば車速領域を停車、極低速領域(0km/h〜5km/h未満)と、中速領域(5km/h以上〜80km/h未満)と、高速領域(80km/h以上)の3つの領域に区分している。上限および下限加速度判定値設定手段は、車速領域毎にそれぞれ上限および下限加速度判定値を設定する手段である。
車速に応じて上限加速度判定値を可変に処理する場合の手順について図5に従って説明する。図5に示すように、S60およびS70の制御処理では、マイクロコンピュータ4は、車両がどの車速領域にあるかを判定する。S60では、マイクロコンピュータ4は、車速が停車、極低速領域にあるか否かを判定する。車速が停車、極低速領域にあれば、マイクロコンピュータ4は、処理をS61に移行し、車速が停車、極低速領域になければ、処理をS70に移行する。
S61では、マイクロコンピュータ4は、車速が2秒間に0km/hから3km/hに変化したか否かを判定する。この判定が肯定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS12に移行し、平均雨滴量判定値をOFFにして処理を終了する。この判定が否定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS13に移行し、平均雨滴量判定値をONにして処理を終了する。
S70では、マイクロコンピュータ4は、車速が中速領域にあるか否かを判定する。車速が中速領域にあれば、マイクロコンピュータ4は、処理をS71に移行し、車速が中速領域になければ、車速が高速領域にある判断して、処理をS80に移行する。
S71では、マイクロコンピュータ4は、車速が2秒間に10km/h以上増加したか否かを判定する。この判定が肯定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS12に移行し、その後処理を終了する。この判定が否定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS13に移行し、その後処理を終了する。
S80では、マイクロコンピュータ4は、車速が2秒間に5km/h以上増加したか否かを判定する。この判定が肯定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS12に移行し、その後処理を終了する。この判定が否定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS13に移行し、その後処理を終了する。
次に車速に応じて下限加速度判定値を可変に処理する場合の手順について図6に従って説明する。図中、S60とS70の制御処理は図5の制御処理と同じなので、説明は省略する。図6に示すように、S60にて車速が停車、極低速領域にあれば、マイクロコンピュータ4は、処理をS62に移行し、車速が停車、極低速領域になければ、処理をS70に移行する。
S62では、マイクロコンピュータ4は、車速が2秒間に5km/hから0km/hに変化したか否かを判定する。この判定が肯定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS22に移行し、平均雨滴量判定値をOFFにして処理を終了する。この判定が否定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS23に移行し、平均雨滴量判定値をONにして処理を終了する。
S70にて車速が中速領域にあれば、マイクロコンピュータ4は、処理をS72に移行し、車速が中速領域になければ、処理をS81に移行する。
S72では、マイクロコンピュータ4は、車速が2秒間に5km/h以上減少したか否かを判定する。この判定が肯定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS22に移行し、その後処理を終了する。この判定が否定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS23に移行し、その後処理を終了する。
S81では、マイクロコンピュータ4は、車速が2秒間に10km/h以上減少したか否かを判定する。この判定が肯定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS22に移行し、その後処理を終了する。この判定が否定されれば、マイクロコンピュータ4は処理をS23に移行し、その後処理を終了する。
次に車速に応じて上限および下限加速度判定値を可変にする制御処理の効果を図7に従って説明する。図7は、横軸に車速(km/h)を示し、縦軸に加速度(m/s2)を示す。車速領域が停車または極低速である場合、加速度範囲は約−0.69〜+0.42m/s2に設定される(S61、S62参照)。車速領域が中速である場合、加速度範囲は約−0.69〜+1.39m/s2に設定される(S71、S72参照)。車速領域が高速である場合、加速度範囲は約−1.39〜+0.69m/s2に設定される(S80、S81参照)。
(1)車速が停止または極低速領域にある場合の加速度範囲の上限値および下限値は、他の車速領域の上限値および下限値よりも低く設定されている。このように設定した理由は次のとおりである。車両発進時、運転者は車両を発進させるため周囲の状況(歩行者、他の車両)に細心の注意を払う必要がある。このため、微小な車両加速度でもその時々の雨滴量に応じたワイパ制御とすることができるように、加速度範囲の上限値をどの車速領域の上限値よりも低くした。
一方、車両停止時では、視界はある程度良好にしておく必要がある。このため、この車速領域における加速度範囲の下限値は、通常の減速ではワイパの払拭操作の間欠時間が延長されない程度の加速度に設定している。
(2)車速が中速領域にある場合の加速度範囲の上限値は他の車速領域の上限値よりも高く設定され、下限値は上述の車速領域の場合と同じ値に設定されている。このように設定した理由は次のとおりである。車両は街中で走行する機会が多く、この車速領域で走行する機会が最も多い。街中には交差点や信号や交通量が多いので、そこを走行する車両は加減速を繰り返す機会が増える。
仮にこの上限値を低く設定すると、加減速を繰り返すので車両加速度が加速度範囲を出たり入ったりする機会が増え、雨滴量によるワイパ制御や平均雨滴量によるワイパ制御が頻繁に行われる。結果、ワイパの払拭操作が安定せず、運転者を不快にさせてしまう。このため、この車速領域での加速度範囲の上限値は他の車速領域の上限値よりも高く設定している。下限値の設定は上述の車速領域の考え方と同じである。
(3)車速が高速領域にある場合の加速度範囲の上限値は中速領域の上限値よりも低く設定され、下限値は他の車速領域よりも低く設定されている。このように設定した理由は次のとおりである。高速道路を走行しているときなどの高速走行時では、運転者の視界は低速走行時に比べ狭くなる傾向にある。降雨状態もしくは路面が濡れている状態では、周囲の車両や対向車線を走行している車両からの水しぶきがウインドシールドにかかる可能性がある。
そういった状況の中、例えば前方の車両を追い越すために車両を加速させた場合、車両は前方の車両が撥ね上げる水しぶきを受けながら追い越すこととなる。安全に前方の車両を追い越すには、視界を確実に確保する必要がある。そこで、例えば、この車速領域での加速度範囲の上限値を高速走行時に追い越しを行う場合の平均的な加速度よりも少し低い値とし、追い越し時にワイパ払拭操作の追従性を向上させるため、雨滴量に基づいて払拭操作モードを選択させ、視界を確保するようにした。
一方、車両を減速させた場合、依然周囲の車両は水しぶきを高く撥ね上げているので、車両を減速させても視界の確保は必要である。下限値を他の車速領域よりも低く設定することで、通常の減速では雨滴量に基づいて払拭操作モードを選択させないようにし、ワイパの払拭操作がモードダウンしてしまわないようにした。
なお、本実施形態では、車速領域を3つに区分し、領域毎に加速度範囲を設定したが、車速領域を3つに限らず、2つ、4つ等に細分化してもよく、無段階としてもよい。無段階に設定する場合は、例えば、車速と加速度とで表される関係式等により加速度範囲を求める。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、図8に示すように、第1実施形態で行っていたワイパの払拭操作モードを選択する際の雨滴量とUCL、LCLとの比較処理を省略したものである。図8は、本実施形態に係わるワイパの払拭操作モードを選択する制御処理を示すフローチャートである。
図8に示すように、S11およびS21での制御処理では、車両加速度の大きさを判定する。S11では、車両加速度が上限加速度判定値Aを超えていると判定される場合、マイクロコンピュータ4は、処理をS16に移行し、払拭操作モードをモードアップに設定し処理を終了する。車両加速度が上限加速度判定値A以下であると判定される場合、マイクロコンピュータ4は、処理をS21に移行する。
S21では、車両加速度が下限加速度判定値a未満であると判定される場合、マイクロコンピュータ4は、処理をS26に移行し、払拭操作モードをモードダウンに設定し処理を終了する。車両加速度が下限加速度判定値a以上であると判定される場合、マイクロコンピュータ4は、処理をS100に移行する。
S100では、マイクロコンピュータ4は、前回の払拭周期で算出した平均雨滴量と今回の払拭周期で算出した平均雨滴量とを比較し、平均雨滴量が前回から増加しているか否かを判定する。今回の平均雨滴量が前回の平均雨滴量から増加していれば、マイクロコンピュータ4は、処理をS15に移行し、減少または、ほぼ同一であれば、処理をS25に移行する。
S15では、マイクロコンピュータ4は、平均雨滴量の増加率がAUL以上であれば、処理をS16に移行し、払拭操作モードをモードアップとした後、処理を終了する。平均雨滴量の増加率がAUL未満であれば、処理をS17に移行し、払拭操作モードをモード保持とした後、処理を終了する。
S25では、マイクロコンピュータ4は、平均雨滴量の減少率がADL以上であれば、処理をS26に移行し、払拭操作モードをモードダウンとした後、処理を終了する。平均雨滴量の減少率がADL未満であれば、処理をS17に移行し、払拭操作モードをモード保持とした後、処理を終了する。
次に本実施形態の作用効果を説明すると、
(1)第1実施形態で行っていたワイパの払拭操作モードを選択する場合の雨滴量とUCL,LCLとの比較処理(S10、S20における制御処理)を省略し、払拭操作モードを選択しているので、処理の簡素化つまり払拭操作モードを選択するまでの処理時間の短縮化が図れる。
本発明の第1の実施形態のワイパ制御装置を示す構成図である。 第1の実施形態のワイパ制御装置の概略動作を示すフローチャートである。 図2中のワイパの払拭操作モードを選択する制御処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係わる平均雨滴量に基づいて払拭操作モードを選択する制御処理の一部を示す図であって、変化率判定値を感度に応じて変化させる制御処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係わる平均雨滴量に基づいて払拭操作モードの選択を実行するか否かを加速度の大きさに応じて判定する制御処理の一部を示す図であって、車両が加速する場合において、上限加速度判定値を車速領域に応じて変化させる制御処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係わる平均雨滴量に基づいて払拭操作モードの選択を実行するか否かを加速度の大きさに応じて判定する制御処理の一部を示す図であって、車両が減速する場合において、下限加速度判定値を車速領域に応じて変化させる制御処理を示すフローチャートである。 図5および図6における加速度範囲と車速範囲との関係を示すグラフである。 第4の実施形態に係わるワイパの払拭操作モードを選択する制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1a,1b ワイパ
2 ワイパモータ
3 モータ駆動回路
4 マイクロコンピュータ
5 CPU
6 RAM
7 雨滴検出器
8 車速検出器
9 ワイパスイッチ
10 ウインドシールド

Claims (11)

  1. ワイパと、駆動手段とを備え、前記駆動手段の駆動力により前記ワイパの払拭操作を形成することによりウインドシールドに付着した雨滴を払拭するワイパ装置に用いられ、
    前記ワイパの払拭範囲内の前記ウインドシールドに付着した雨滴量を検出し、この付着雨滴量に基づいて前記ワイパの払拭操作モードを選択する選択信号を出力するワイパ制御装置において、
    前記ワイパの払拭周期毎の前記付着雨滴量を検出可能な雨滴検出手段と、
    複数の払拭周期における前記付着雨滴量の平均値を算出する平均付着雨滴量算出手段と、
    車両の加速度を検出する車両加速度検出手段と、
    前記払拭操作モードを選択する払拭操作モード選択手段とを備え、
    この払拭操作モード選択手段は、前記車両加速度と、前記付着雨滴量および前記平均付着雨滴量のいずれか一方とに基づいて前記ワイパの払拭操作モードを選択することを特徴とするワイパ制御装置。
  2. 前記平均付着雨滴量に基づく前記払拭操作モード選択を実行するか否かを前記車両加速度に基づいて判定する判定手段を備え、
    前記払拭操作モード選択手段は、前記判定手段にて前記平均付着雨滴量に基づく前記払拭操作モード選択を実行すると判定された場合は、前記平均付着雨滴量に基づいて前記払拭操作モードを選択し、前記平均付着雨滴量に基づく前記払拭操作モード選択を実行すると判定されなかった場合は、前記付着雨滴量または、前記車両加速度に基づいて前記払拭操作モードを選択することを特徴とする請求項1に記載のワイパ制御装置。
  3. 前記判定手段は、前記付着雨滴量に基づいて仮の払拭操作モードを選択する仮払拭操作モード選択手段を備え、
    前記払拭操作モード選択手段は、前記判定手段にて前記平均付着雨滴量に基づく前記払拭操作モード選択を実行すると判定されなかった場合は、前記仮払拭操作モードを前記払拭操作モードとして選択することを特徴とする請求項2に記載のワイパ制御装置。
  4. 前記判定手段は、車両の加減速の大きさを判定するための加速度判定値を設定する加速度判定値設定手段と、
    前記車両加速度と前記加速度判定値とを比較する比較手段とを備え、
    前記加速度判定値設定手段は、車両の速度に応じて前記加速度判定値を変更することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のワイパ制御装置。
  5. 車両が走行し得る車速の範囲を複数の領域に区分する車速領域設定手段を備え、
    前記加速度判定値設定手段は、前記領域毎に車両が加速しているか否かを判定するための上限加速度判定値設定手段を有し、
    前記複数の領域は、少なくとも車速が車両停止を含む極低速にある極低速領域と前記極低速領域を除くその他の領域に分けられ、
    前記上限加速度判定値のうち、前記極低速領域での上限加速度判定値を前記その他の領域での上限加速度判定値より低く設定することを特徴とする請求項4に記載のワイパ制御装置。
  6. 車両が走行し得る車速の範囲を複数の領域に区分する車速領域設定手段を備え、
    前記加速度判定値設定手段は、前記領域毎に車両が減速しているか否かを判定するための下限加速度判定値設定手段を有し、
    前記車速の大きい前記領域ほど前記下限加速度判定値を低く設定することを特徴とする請求項4に記載のワイパ制御装置。
  7. 前記平均付着雨滴量に基づいて前記払拭操作モードを選択する場合には、
    前記払拭操作モード選択手段は、前記払拭周期順に算出される前後の前記平均付着雨滴量の変化に基づいて前記払拭操作モードを選択することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のワイパ制御装置。
  8. 前記平均付着雨滴量算出手段は、前記付着雨滴量を前記払拭周期順に記憶する記憶手段と、
    前記付着雨滴量を平均化する母数としての標本数を設定する標本数設定手段と、
    前記標本数に基づいて検出される最新の付着雨滴量と前記最新の付着雨滴量を除く過去の付着雨滴量とから前記平均付着雨滴量を算出することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のワイパ制御装置。
  9. 前記平均付着雨滴量の変化と比較し前記払拭操作モードを選択するための判定値を設定する変化判定値設定手段と、
    運転者の要求する変化判定値に切換える切換情報を取得する取得手段とを備え、
    前記変化判定値設定手段は、前記切換情報、または前記車速に基づき前記変化判定値を変更することを特徴とする請求項8に記載のワイパ制御装置。
  10. ワイパと、駆動手段とを備え、前記駆動手段の駆動力により前記ワイパの払拭操作を形成することによりウインドシールドに付着した雨滴を払拭するワイパ装置に用いられ、
    前記ワイパの払拭範囲内の前記ウインドシールドに付着した雨滴量を検出し、この付着雨滴量に基づいて前記ワイパの払拭操作モードを選択するワイパ制御方法において、
    車両加速度と、前記ワイパの払拭周期毎に検出される前記付着雨滴量およびその付着雨滴量より算出される平均付着雨滴量のいずれか一方とに基づいて前記ワイパの払拭操作モードを選択するワイパ制御方法。
  11. 前記付着雨滴量に基づいて仮の払拭操作モードを選択した後に、
    車両加速度の状態を判定することで前記平均付着雨滴量に基づいて払拭操作モードを選択することを特徴とする請求項10に記載のワイパ制御方法。
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