JP2006020261A - 撮影機器減揺装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水平方向のバランスを容易に保つことができ、撮影機器の揺れを抑制することができる撮影機器減揺装置を提供する。
【解決手段】 撮影機器減揺装置1は、カメラCを設置するステージ部3と、このステージ部3から鉛直方向に延設されたセンターポスト2と、このセンターポスト2と交差する回転軸4cを中心に回動するジンバル4bと、当該撮影機器減揺装置1の揺動を抑制する減揺手段6a、6bとを備え、この減揺手段6a、6bが、ジャイロスタビライザ61と、吸音部材62と、ケーシング63と、防振部材64と、この防振部材64における、ケーシング62の外部に突出した部分である突出部64aに設けられ、ジャイロ固定部6cに防振部材64を固定する固定手段65とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮影機器の揺動を抑制する技術に関する。
従来、撮影者等によって搬送されながら映像を撮影する撮影機器の揺動を抑制する装置としてバランス撮影装置が用いられている(特許文献1参照)。このバランス撮影装置は、例えば、スポーツ中継などにおいて、テレビカメラが搭載されて撮影者によって保持され、移動しながら映像を撮影したり、自転車やオートバイ等に取り付けられて撮影したりする際に用いられている。
ここで、図5を参照して、従来のバランス撮影装置の構成を説明する。図5(a)は、撮影者によって保持される従来のバランス撮影装置を模式的に示した説明図、(b)は、(a)におけるAの部分を拡大して示した、従来のバランス撮影装置のジンバルの構造を示す斜視図である。図5(a)に示すように、バランス撮影装置100は、センターポスト101と、その上部のステージ部102と、ステージ部102に設置され、映像を撮影するテレビカメラCAと、テレビカメラCAで撮影された映像を表示する表示装置103と、テレビカメラCAや表示装置103に電力を供給するバッテリー104と、センターポスト101の、ステージ部102及び表示装置103との間において、上下方向に移動可能に設けられた、アーム105を取り付けるアーム取り付け部106とを備える。そして、撮影者はアーム105を支えるベスト107を装着し、テレビカメラCAを設置したバランス撮影装置100のアーム取り付け部106に、当該アーム105を取り付けて撮影を行う。
図5(b)に示すように、アーム取り付け部106は、締め付け固定によりセンターポスト101の任意の上下位置に固定することができる上下位置調節固定手段106aと、当該上下位置調節固定手段106aに取り付けられ、センターポスト101の上下方向に対して直交する回転軸106cを有するジンバル106bとを備える。そして、バランス撮影装置100は、この上下位置調節固定手段106aによって、アーム取り付け部106を上下動させることで、回転軸106cを支点とした、センターポスト101の上部と下部との重量のバランスを調節することができる。更に、ジンバル106bがアーム105に取り付けられることで、バランス撮影装置100は、撮影者によって、持ち上げられて保持される。
そして、ジンバル106bは回転軸106cを中心として回動自在であるため、上下位置調節固定手段106aによって、下部が上部よりわずかに重くなるように調節することで、撮影者の姿勢が傾いても、重力によってセンターポスト101は鉛直方向に維持される。更に、撮影者が水平方向に揺動した場合には、バランス撮影装置100の回転軸106cを中心とした揺動が生じるが、このバランス撮影装置100の揺動は、撮影者の揺動より揺れる速度が緩やかなものとなるため、当該バランス撮影装置100によって撮影された映像は、撮影者がテレビカメラCAを直接手で保持して撮影した場合よりも、撮影者の揺動によって生じるぶれの緩やかなものとなる。更に、アーム105は、撮影者の上下の揺れを吸収する構造になっており、上下の揺れはテレビカメラCAには伝わらないようになっている。
このバランス撮影装置100は、大型のテレビカメラCAを搭載すると、このテレビカメラCAの重量に合わせて下部の重量も増やさなければならず、更にこの重量を支えられるセンターポスト101やアーム105としなくてはならないために全体の重量がかさみ、総重量が数十kgにも達していた。そのため、撮影者の身体に大きな負担をかけていたが、テレビカメラの小型化によって、このバランス撮影装置100にも軽量のテレビカメラが搭載されるようになり、これによって全体の重量も軽量化されたものが用いられている。
また、移動しながら撮影する撮影機器の揺動を抑制するための減揺装置(スタビライザ)の1つとして、ジャイロスタビライザが用いられている。このジャイロスタビライザは、高速回転するコマ(フライホイール)に外力が加えられた際に発生する力(ジャイロモーメント)によって、揺動を抑制するものである(例えば、特許文献2参照)。これによって、移動の際の撮影機器の揺れを軽減することができ、ぶれの少ない安定した映像を撮影することができる。
特表平8−503763号公報(第18〜19頁、図12等) 特開平10−246637号公報(段落番号0002〜0003、図7等)
しかしながら、従来のバランス撮影装置では、水平方向の揺動は揺れの速度を緩やかにすることができるものの、揺動自体は吸収されないため、揺れの少ない安定した映像を撮影するには、撮影者の熟練を要するものであった。また、重量のあるテレビカメラを搭載する場合には、上部と下部との重量が大きいため、ある程度安定して水平方向のバランスを保つことができても、小型のテレビカメラを搭載した場合には特に水平方向の揺れが生じやすくなり、水平方向のバランスを保つことが困難であった。また、テレビカメラが軽量であると、表示装置やバッテリーの配置によっては、テレビカメラを設置する位置を調節しても、センターポストが斜めに傾いて安定することがあった。
また、ジャイロスタビライザは、内部に備えたモータによってフライホイールを高速回転させているため、モータやフライホイールの回転軸のベアリングからの音や振動が生じる。そして、このジャイロスタビライザは、直接テレビカメラに取り付けるか、テレビカメラを取り付けた器具に取り付けて使用されるため、映像と同時に収録された音声に、モータやベアリングから発生した音が含まれたり、ジャイロスタビライザから発生した振動(音)が当該テレビカメラ撮影機器に伝達したりすることで、音声の品質が低下してしまうという問題が生じていた。そのため、映像だけでなく、映像と音声とを同時に収録する際に用いられるテレビカメラには、ジャイロスタビライザを取り付けることができなかった。
本発明は、前記従来技術の問題を解決するために成されたもので、水平方向のバランスを容易に保つことができ、撮影機器の揺れを抑制することができる撮影機器減揺装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の撮影機器減揺装置は、映像を撮影する撮影機器を搭載し、当該撮影機器の揺動を抑制する撮影機器減揺装置であって、前記撮影機器を設置する撮影機器設置部と、この撮影機器設置部から鉛直方向に延設され、当該撮影機器設置部を支持する支持シャフトと、前記鉛直方向に対して直交する方向に前記支持シャフトと交差する回転軸を中心に回動するジンバルとを備える撮影機器支持部と、この撮影機器支持部の揺動を抑制する減揺手段とを有し、この減揺手段が、前記撮影機器支持部の揺動を抑制するジャイロモーメントを生じるジャイロスタビライザと、このジャイロスタビライザを覆い、当該ジャイロスタビライザから発生する音を吸収する吸音部材と、この吸音部材と前記ジャイロスタビライザとを覆うケーシングと、このケーシングに貫入され、かつ、一部が当該ケーシングの外部に突出し、前記ケーシングからの振動を減衰させる振動減衰特性を有する防振部材と、この防振部材における、前記ケーシングの外部に突出した部分に設けられ、当該撮影機器支持部に前記防振部材を固定する固定手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、撮影機器減揺装置は、支持シャフトに対して交差する回転軸を中心に回動するジンバルが、映像を撮影する撮影者等によって支持されることで、ジンバルの回転軸を中心に揺動可能に支持される。そして、この撮影機器減揺装置は、撮影機器設置部に映像を撮影するテレビカメラ等の撮影機器を設置した際における重心の位置より上の位置において、支持シャフトに対して交差する回転軸を有するジンバルを備えることで、撮影者等によって支持されたジンバルが、回転軸を中心に揺動した場合においても、当該撮影機器減揺装置は重力によって一定の姿勢を維持することができる。
また、撮影者等によって支持されたジンバルが、水平方向に揺動した場合には、当該ジンバルの回転軸を中心に揺動可能に支持された撮影機器減揺装置は、この回転軸を中心に揺動するが、撮影機器減揺装置は、減揺手段によって、この揺動を抑制することができる。
また、減揺手段は、吸音部材によってジャイロスタビライザを覆い、この吸音部材は、ジャイロスタビライザのモータの駆動音やフライホイールの回転によって生じる音を吸収する。また、吸音部材はケーシングによって覆われ、固定手段によって、このケーシングに貫入された防振部材を、撮影機器支持部に固定することで、減揺手段が固定される。そして、減揺手段は、撮影機器支持部に固定されているため、当該撮影機器減揺装置が揺動することにより、当該減揺手段のジャイロスタビライザが揺動し、ジャイロモーメントを生成する。更に、減揺手段は、撮影機器支持部に固定されているため、このジャイロモーメントは当該撮影機器減揺装置に作用し、撮影機器の揺動を抑制することができる。
ここで、ジャイロスタビライザから発生する音は吸音部材によって吸収されるが、振動は吸音部材を介してケーシングに伝達される。そして、ケーシングから防振部材に伝わった振動は、防振部材を伝達する際に減衰する。ところが、当該防振部材を撮影機器支持部に固定する固定手段が、外部から防振部材内部に嵌入されて、この固定手段の先端が、防振部材内部において、ケーシングに貫入されている部分にまで及んでいるときには、当該固定手段がケーシングと接触していないにもかかわらず、ケーシングから伝達された振動が固定手段に伝達される。これは、ケーシングに貫入されている部分の防振部材は、周囲がケーシングに囲まれているため、ケーシングから伝達された振動が、防振部材によって十分に吸収されずに固定手段に伝達するためである。
しかし、防振部材における、ケーシングの外部に突出した部分に固定手段を設けることで、固定手段は、振動しているケーシングの外部に設けられる。そのため、ケーシングから防振部材に伝達された振動は、防振部材によって吸収され、固定手段には伝達されない。これによって、撮影機器減揺装置は、撮影機器の揺動を抑制するとともに、ジャイロスタビライザから発生する音を遮断し、かつ、振動の伝達を防ぐことができる。
なお、揺動とは、当該撮影機器減揺装置の傾きに変化が生じる程度の、周波数の小さい揺れである。また、振動とは、揺動より大きい周波数の揺れ(震え)であり、撮影機器減揺装置の傾きに変化が生じない程度の小刻みな揺れである。また、防振部材は、例えば、シリコンゴムやポリウレタン樹脂のような、振動を吸収して減衰させる振動減衰特性をもつ材料からなる。この防振部材は、振動を吸収する一方で、撮影機器減揺装置の傾きが変化するような揺動は吸収しない。そのため、撮影機器減揺装置の揺動は防振部材によって減衰されずにジャイロスタビライザに伝達され、ジャイロスタビライザから発生した振動は防振部材によって減衰され、当該撮影機器減揺装置には伝達されない。
更に、吸音部材は、例えば、ゴムスポンジのようなスポンジ素材等の一般的な吸音材から構成できる。また、ケーシングは、例えば、アルミニウム合金やプラスチック等から構成でき、吸音部材によって覆われた状態のジャイロスタビライザを保持する。そして、吸音部材は硬度が低く、防振部材を固定したり、ジャイロスタビライザを支えたりできないものであっても、ジャイロスタビライザと吸音部材とを、ケーシングによって覆うことで、吸音部材に覆われたジャイロスタビライザを保持するとともに、防振部材を貫入して固定することができる。
また、支持シャフトは、円筒状あるいは円柱状でもよいし、角柱状あるいは平板状でもよい。また、鉛直方向に真直であってもよいし、湾曲していてもよい。更に、例えば、複数のロッド等から構成されるものであってもよい。
また、請求項2に記載の撮影機器減揺装置は、請求項1に記載の撮影機器減揺装置において、前記減揺手段と、前記撮影機器支持部に搭載される物体のうちの少なくとも一方を、前記支持シャフトからの距離を調節して支持する距離調節支持手段を備え、前記支持シャフトが、前記撮影機器設置部の設けられた位置と前記距離調節支持手段の設けられた位置との間において上下に移動可能であり、かつ、当該支持シャフトの所定の位置で固定できる上下位置調節固定手段を有し、前記ジンバルの前記回転軸が、前記上下位置調節固定手段に設けられている構成とした。
かかる構成によれば、撮影機器減揺装置は、上下位置調節固定手段にジンバルの回転軸を有し、この上下位置調節固定手段によって、設置される撮影機器の重量に応じてジンバルの回転軸の上下方向の位置を調節することができる。そして、上下位置調節固定手段によって、撮影機器を搭載した際における重心の位置より上の位置において、支持シャフトにジンバルの回転軸を固定することで、撮影機器が設置された撮影機器減揺装置は、重力によって一定の姿勢に維持される。
更に、撮影機器減揺装置は、距離調節支持手段によって、減揺手段と撮影機器支持部に搭載される物体とのうちの少なくとも一方を、支持シャフトからの距離を調節することで、上下位置調節固定手段によっては調節できない、撮影機器を搭載した場合における撮影機器減揺装置の、ジンバルの回転軸を中心とした傾きを補正することができる。この距離調節支持手段に支持される物体は、支持シャフトからの距離を変えることで、撮影機器を搭載した際における当該撮影機器減揺装置の重心の位置を変えられるものであればよく、例えば、バッテリーやモニタ、錘であってもよい。
更に、請求項3に記載の撮影機器減揺装置は、請求項1又は請求項2に記載の撮影機器減揺装置において、前記減揺手段のジャイロスタビライザのスタビライザ軸とは異なる方向のスタビライザ軸を有する、もう1つの減揺手段を備える構成とした。
かかる構成によれば、撮影機器減揺装置は、ジャイロスタビライザ内部のフライホイールの回転軸であるスタビライザ軸の方向が互いに異なる2つの減揺手段によって、各々のスタビライザ軸に直交する方向の揺動を抑制することができる。これによって、撮影機器減揺装置は2つの減揺手段によって全方向の揺動を抑制することができる。
本発明に係る撮影機器減揺装置では、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、撮影機器の揺動を抑制し、容易に水平を保つことができる撮影機器減揺装置を提供することができる。そのため、撮影者の技術によらず、揺れの少ない安定した映像を撮影することができる。また、撮影機器減揺装置の減揺手段のジャイロスタビライザから発生する音を遮断し、当該減揺手段を取り付けた撮影機器支持部への振動(音)の伝達を防ぐことができるので、撮影時に収録される音声にジャイロスタビライザから発生する音が含まれることを防ぐことができる。
請求項2に記載の発明によれば、撮影機器を搭載した場合における撮影機器減揺装置の、ジンバルの回転軸を中心とした傾きを補正することができる。
請求項3に記載の発明によれば、全方向の揺動を抑制することができる撮影機器減揺装置とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、ここでは、本発明の撮影機器減揺装置に、デジタルハイビジョン映像を撮影するデジタルハイビジョンビデオカメラ(以下、単にカメラという)と、当該撮影機器減揺装置を支持するアームとを取り付けたバランス撮影装置について説明する。
[バランス撮影装置の構成]
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態であるバランス撮影装置Sの構成について説明する。図1は、本発明における撮影機器減揺装置にカメラとアームとを取り付けたバランス撮影装置の部分破断斜視図である。
図1に示すように、バランス撮影装置Sは、デジタルハイビジョン映像を撮影するカメラ(撮影機器)Cと、カメラ用バッテリーBと、このカメラCとカメラ用バッテリーBとを搭載し、当該カメラCの揺動を抑制する撮影機器減揺装置1とを備えている。なお、アームRは図示しないベストに取り付けられ、このベストを着用した撮影者(図示せず)によって支持される。
[撮影機器減揺装置の構成]
以下、撮影機器減揺装置1について詳細に説明する。ここでは、撮影機器減揺装置1は、センターポスト2と、ステージ部3と、アーム取り付け部4と、天板5と、ジャイロ装置6と、液晶ハイビジョンカラーモニタ7(以下、単にモニタという)と、バッテリー8とを備えている。
センターポスト(支持シャフト)2は、一方の端部に後記するステージ部3、他方の端部に後記する天板5が固着接合され、当該ステージ部3と天板5とを、所定の間隔だけ離隔して支持するものである。ここでは、センターポスト2は円筒状であり、当該センターポスト2には、上下方向に摺動(移動)可能であるとともに、任意の位置で固定することができるアーム取り付け部4が環装されている。
ステージ部(撮影機器設置部)3は、カメラCが固定されたカメラ用バッテリーBを固定し、カメラC及びカメラ用バッテリーBの位置を当該カメラCの光軸方向に摺動させて調節するものである。ここでは、ステージ部3は、カメラスライドプレート3aと、コネクターボックス3bと、係止ネジ3c、3c、…とを備えている。
ここで、図2を参照して、ステージ部3の構成について説明する。図2は、本発明に係る撮影機器減揺装置のステージ部の構成を示す分解図である。
カメラスライドプレート3aは、カメラ用バッテリーB(図1参照)又はカメラC(図1参照)が固定される、図示しない取り付け部を有するとともに、後記するコネクターボックス3bの上面に形成された溝部3dの溝と、当該カメラCの光軸方向に摺動可能に係合するものである。このカメラスライドプレート3aの側面の、溝部3dと係合する部分は、ここでは、底面に対して内側に鋭角に傾斜して形成されている。
コネクターボックス3bは、映像信号を出入力するためのコネクタを備えるものである。このコネクターボックス3bは、上面に溝部3dを備えている。この溝部3dは、当該溝部3dの側面が、当該溝の底面に対して内側に鋭角に傾斜して設けられ、カメラスライドプレート3aと係合する。そのため、カメラスライドプレート3aは、コネクターボックス3bの溝部3dにおいて長手方向にのみ摺動する。また、コネクターボックス3bは、後記する係止ネジ3c、3c、…と螺合し、溝部3dに貫通するネジ孔3e、3e、…を有する。
係止ネジ3c、3c、…は、ネジ孔3e、3e、…と螺合し、溝部3dに係合するカメラスライドプレート3aを係止するものである。この係止ネジ3c、3c、…は、溝部3dの側面を貫通し、側面から溝部3d内部に突出することで、溝部3dに係合するカメラスライドプレート3aの側面に圧接し、当該カメラスライドプレート3aを係止する。
図1に戻って説明を続ける。アーム取り付け部4は、アームRを取り付け、アームRを介して撮影者等によって支持されるものである。このアーム取り付け部4は、上下位置調節固定手段4aと、ジンバル4bと、回転軸4cとを備える。
上下位置調節固定手段4aは、センターポスト2に上下に摺動可能に環装され、後記するジンバル4bの回転軸4cを、センターポスト2の任意の位置に固定するものである。ここでは、上下位置調節固定手段4aは、止めネジ4dをセンターポスト2に対して締め付けることによって、任意の位置に固定することができる。
ジンバル4bは、端部の回転軸4cを中心に回動し、もう一方の端部にアームRを取り付けるものである。回転軸4cは、ジンバル4bを回動自在に支持し、センターポスト2の上下方向(鉛直方向)と、カメラCの光軸方向とに対して直交する。そして、ジンバル4bが、アームRを介して撮影者等によって支持されることで、バランス撮影装置Sは、この回転軸4cを中心に回動自在に支持される。
また、回転軸4cは、上下位置調節固定手段4aに設けられているため、この上下位置調節固定手段4aによって、回転軸4cの位置を上下動させることで、バランス撮影装置Sは、回転軸4cを支点とした、センターポスト2の上部と下部との重量のバランスを調節することができる。そして、上下位置調節固定手段4aによって、下部が上部よりわずかに重くなるように、つまり、当該バランス撮影装置Sの重心の位置より少し上の位置にジンバル4bの回転軸4cが設けられるように調節することで、撮影者の姿勢が傾いた場合においても、重力によってセンターポスト2は鉛直方向に維持されるとともに、撮影者の水平方向に移動によるバランス撮影装置Sの回転軸4cを中心とした揺れの速さも遅くすることができる。
天板5は、センターポスト2の下端に接合され、後記するジャイロ装置6と、モニタ7と、バッテリー8とを固定するものである。ここでは、天板5は、溝部5a、5c、5eと、ジャイロスライドプレート5bと、モニタスライドプレート5dと、バッテリースライドプレート5fと、係止ネジ5g、5h、5iとを備える。
ここで、溝部5a、5c、5eは、それぞれジャイロスライドプレート5b、モニタスライドプレート5d及びバッテリースライドプレート5fと係合し、ジャイロスライドプレート5b、モニタスライドプレート5d及びバッテリースライドプレート5fは、溝部5a、5c、5eの溝に沿って摺動する。そして、ジャイロスライドプレート5b、モニタスライドプレート5d及びバッテリースライドプレート5fは、それぞれ係止ネジ5g、5h、5iによって溝部5a、5c、5eにおける任意の位置に固定される。なお、この溝部5a、5c、5eにおいて任意の位置に各々ジャイロスライドプレート5b、モニタスライドプレート5d及びバッテリースライドプレート5fを係止する機構は、図2に示したステージ部3の溝部3d及びカメラスライドプレート3aと同様のものである。
また、ここでは、ジャイロスライドプレート5bにはジャイロ装置6が、モニタスライドプレート5dにはモニタ7が、バッテリースライドプレート5fにはバッテリー8が固定されることとした。
ジャイロ装置6は、ジャイロスライドプレート5bに固定され、ジャイロモーメントによって、バランス撮影装置Sの揺動を抑制するものである。ここでは、ジャイロ装置6は、2つの減揺手段6a、6bと、ジャイロ固定部6cと、インバータ6dと、取り付け手段6eとを備える。
ここでは、ジャイロ装置6は、後記する減揺手段6a、6bを2つ備え、減揺手段6aは、内部のジャイロスタビライザ61(図3参照)のフライホイール61e(図4参照)の回転軸であるスタビライザ軸がジンバル4bの回転軸の方向となる向きに固定されることとした。そして、この減揺手段6aは、スタビライザ軸の方向から見てセンターポスト2の軸方向及びカメラCの光軸方向の揺動に対する抑制力となるジャイロモーメントを生成する。また、減揺手段6bは、スタビライザ軸がセンターポスト2の軸方向となる向きに固定されることとした。この減揺手段6bは、スタビライザ軸の方向から見てカメラCの光軸方向及びジンバル4bの回転軸4cの方向の揺動に対する抑制力となるジャイロモーメントを生成する。そのため、ジャイロ装置6は、互いに直交するスタビライザ軸を有する2つの減揺手段6a、6bを備えることで、すべての方向の揺動に対する抑制力を生成することができる。なお、減揺手段6aと減揺手段6bは、ジャイロ固定部6cに取り付けられる向きが異なるだけで、その構造は同一である。
ここで、図3を参照して、減揺手段6a(6b)の構成を説明する。図3(a)は、撮影機器減揺装置の減揺手段の平面図、(b)は、撮影機器減揺装置の減揺手段をジャイロ固定部に取り付けた場合における、(a)に示すA−A線の側面断面図、(c)は、撮影機器減揺装置の減揺手段をジャイロ固定部に取り付けた場合における、(a)に示すB−B線の正面断面図である。
減揺手段6a(6b)は、ジャイロ固定部6cに固定され、当該バランス撮影装置S(図1参照)の揺動を抑制するものである。ここでは、減揺手段6a(6b)は、ジャイロスタビライザ61と、吸音部材62と、ケーシング63と、防振部材64と、固定手段65と、結合板66とを備えている。
ジャイロスタビライザ61は、揺動に対する抑制力となるジャイロモーメントを生成するものである。ジャイロスタビライザ61は、ジャイロスタビライザ本体61aと、電源コード61bと、電源接続部61cと、シール部61dとを備える。
ここで、図4を参照して、ジャイロスタビライザ本体61aの構成を説明する。図4は、本発明に係る撮影機器減揺装置のジャイロスタビライザの構成を示す部分破断図である。ジャイロスタビライザ本体61aは、高速回転(例えば、20000rpm)するフライホイール61eと、このフライホイール61eを支える枠61fとを、右側と左側(図示せず)とに1組ずつ備え、当該フライホイール61eの回転軸(スタビライザ軸)の軸方向から見て上下方向及び左右方向の揺動に対する抑制力を生成するものである。なお、このフライホイール61eは、内部に図示しないモータを備え、枠61fに固定されたベアリング61gによって支えられる図示しないモータ軸を中心に回転する。そのため、スタビライザ本体61aからは、モータの駆動と、ベアリング61gを介したフライホイール61eの回転とによって、音と振動とが発生する。
図3に戻って説明を続ける。電源接続部61cは、電源コード61bを介して、ジャイロスタビライザ本体61aの内部のフライホイール61e(図4参照)を高速回転させるための電気を供給するものである。
シール部61dは、電源接続部61cに接続された部分から、後記するケーシング63の外部に突出するまでの電源コード61bの表面を覆い、ジャイロスタビライザ本体61aで発生して当該電源コード61bを伝達する振動が、ケーシング63に伝達するのを防ぐものである。このシール部61dは、振動を吸収する防振材(例えば、防振ゴムなど)からなる。
吸音部材62は、ジャイロスタビライザ61を覆い、当該ジャイロスタビライザ61から発生した音を吸収するものである。この吸音部材62は、ゴムスポンジのようなスポンジ素材等の、音を吸収する吸音材からなる。
なお、ここでは、吸音部材62を、密度70〜100kg/m3のスポンジ素材からなるモータ音吸収部62aと、密度100〜150kg/m3のゴムスポンジからなるベアリング音吸収部62bとから構成することとした。このモータ音吸収部62aは、ジャイロスタビライザ本体61aの筒部の周囲を覆い、また、ベアリング音吸収部62bは、ジャイロスタビライザ本体61aの左右の端部を覆う。このように吸音部材62を構成することによって、モータ音吸収部62aは、ジャイロスタビライザ本体61aのフライホイール61e(図4参照)の内部のモータ(図示せず)の駆動音を好適に吸収することができ、ベアリング音吸収部62bは、ジャイロスタビライザ本体61a内部の左右端部付近にあるベアリング61g(図4参照)から発生する音を好適に吸収することができる。
ケーシング63は、ジャイロスタビライザ61と、吸音部材62とを覆うものである。このケーシング63は、例えば、アルミニウム合金のような軽金属や、プラスチック等によって構成することができる。このケーシング63は、4つの開口部63a、63a、…を備え、この開口部63a、63a、…には、後記する防振部材64、64、…が貫入されている。なお、このケーシング63は、吸音部材62に覆われたジャイロスタビライザ61を支持し、防振部材64、64、…を貫入して固定するのに必要な硬度を有する材質から構成することができるが、軽金属、プラスチック、カーボンファイバのような軽量の材質とすることで、減揺手段6a(6b)を軽量化することができる。
防振部材64は、ケーシング63の開口部63aを介して、ケーシング63に貫入され、当該ケーシング63及び吸音部材62から伝達された振動を減衰させるものである。この防振部材64は、シリコンゴムやポリウレタン樹脂のような、振動を吸収して減衰させる振動減衰特性をもつ防振材からなる。なお、ここでは、防振部材64を、硬度40〜50%のシリコンゴムによって構成することとした。
また、防振部材64の、ケーシング63から突出する部分を突出部64aとし、ケーシングの開口部63aを介してケーシング63内部に貫入された部分を貫入部64bとした。ここでは、防振部材64は、ケーシング63の開口部63aの口径よりも大きい径を有する円柱状のシリコンゴムとし、この防振部材64の一部を開口部63aに貫入することで、開口部63aによって防振部材64が圧迫され、ケーシング63に固定されている。
固定手段65は、防振部材64と、結合板66とを結合するものである。固定手段65は、固定ネジ65aと固定ナット65bとを備えている。ここで、固定ナット65bは、防振部材64の突出部64aの内部に埋設され、更に、防振部材64の突出部64aには、固定ネジ65aを固定ナット65bに螺合させるためのネジ孔が、結合板66と接する部分である防振部材64の上部から、固定ナット65bのネジ孔(図示せず)の開口部まで設けられている。そして、固定ネジ65aは、防振部材64と結合板66とを結合した際に当該固定ネジ65aの先端部が突出部64a内部に収められ、貫入部64bに達しない長さとする。この固定手段65によって、後記する取り付け手段6eによってジャイロ固定部6cに固定される結合板66に、防振部材64を固定することができる。
結合板66は、後記する取り付けネジ6e1に螺合するネジ孔66aと、固定ネジ65a、65a、…に螺合するネジ孔66b、66b、…とを有し、取り付け手段6eによってジャイロ固定部6cに固定されるとともに、その反対側の面において、固定手段65、65、…によって防振部材64、64、…が固定される。
以上のように減揺手段6a(6b)を構成することで、減揺手段6a(6b)は、ジャイロ固定部6cに固定され、バランス撮影装置Sの揺動を抑制するジャイロモーメントを生成する。また、減揺手段6a(6b)は、ジャイロスタビライザ61から発生した音を吸音部材62によって吸収し、かつ、ジャイロスタビライザ61から発生した振動を防振部材64によって吸収する。
図1に戻って説明を続ける。ジャイロ固定部6cは、後記するインバータ6dに固定されるとともに、減揺手段6a、6bが固定されるものである。なお、ここでは、ジャイロ固定部6cは、ジンバル4bの回転軸4c方向から見てコ字状となる形状を有し、対面する2枚の板の外側の面には各々減揺手段6a、6bを固定し、この2枚の板と直交する板の上面を、インバータ6dの下面に固定することとした。
インバータ6dは、後記するバッテリー8から入力される直流電流を、減揺手段6a、6bのジャイロスタビライザ61の電源となる所定の電圧・周波数の交流電流に変換するものである。このインバータ6dは、ジャイロスライドプレート5bの下面に固定される。そして、このインバータ6dの下面には、ジャイロ固定部6cが固定され、更にこのジャイロ固定部6cには、減揺手段6a、6bが固定される。そして、このジャイロスライドプレート5bを溝部5aの溝に沿って摺動させて、係止ネジ5gによってジャイロスライドプレート5bを溝部5aの任意の位置に固定することで、溝部5a、ジャイロスライドプレート5b及び係止ネジ5g(距離調節支持手段)は、減揺手段6a、6bを支持するとともに、減揺手段6a、6bの、センターポスト2からの距離を調節することができる。
なお、ここでは、インバータ6dの下部に、ジャイロ固定部6cが固定されることとしたが、インバータ6dが、下面に2つの対面する板状の凸部(図示せず)を有し、この凸部を、減揺手段6a、6bが固定されるジャイロ固定部6cとして、インバータ6dとジャイロ固定部6cとが一体化して構成されることとしてもよい。
取り付け手段6e、6eは、減揺手段6a、6bと、ジャイロ固定部6cとを固定するものである。ここでは、この取り付け手段6e、6eは、各々取り付けネジ6e1と取り付けナット6e2(図3参照)とを備え、結合板66(図3参照)とジャイロ固定部6cとを固定することで、減揺手段(6a、6b)とジャイロ固定部6cとを固定する。
モニタ(表示手段)7は、カメラCから出力される映像信号を入力し、カメラCによって撮影された映像を表示するものである。このモニタ7は、モニタスライドプレート5dの上面に固定される。そして、このモニタスライドプレート5dを溝部5cの溝に沿って摺動させて、係止ネジ5hによって任意の位置に固定することで、溝部5c、モニタスライドプレート5d及び係止ネジ5h(距離調節支持手段)は、モニタ7を支持するとともに、モニタ7のセンターポスト2からの距離を調節することができる。
バッテリー8は、減揺手段6a、6bとモニタ7との電源となる電気を発生するものである。このバッテリー8は、バッテリースライドプレート5fの上面に固定される。この溝部5eは、ジンバル4bの回転軸4c方向に直交し、センターポスト2に対して斜め下方向から交差する方向に溝を有する。そして、このバッテリースライドプレート5fを溝部5eの溝に沿って摺動させて、係止ネジ5iによって任意の位置に固定することで、溝部5e、バッテリースライドプレート5f及び係止ネジ5i(距離調節支持手段)は、バッテリー8を支持するとともに、バッテリー8の、センターポスト2からの距離を調節することができる。
なお、ここでは、バッテリー8が、傾斜して形成された溝部5eを摺動することとしたが、バッテリー8は、水平方向に形成された溝部を摺動することとしてもよい。例えば、天板5は、溝部5aの裏面である、水平に設けられた天板5の上面の溝部において、この溝部と係合し、バッテリー8が固定されるバッテリースライドプレート5fと、バッテリースライドプレート5fを任意の位置で固定する係止ネジ5iとを備え、バッテリー8が、この溝部を水平方向に摺動することとしてもよい。
以上のように撮影機器減揺装置1を構成することで、撮影機器減揺装置1は、減揺手段6a、6bによって、バランス撮影装置Sの揺動を抑制し、カメラCの揺動を抑制する。また、溝部5aにおいてジャイロスライドプレート5bが摺動することで、ジャイロ装置6からセンターポスト2までの距離を調節するができる。同様に、溝部5cにおいてモニタスライドプレート5d、溝部5eにおいてバッテリースライドプレート5fが摺動することで、モニタ7及びバッテリー8からセンターポストまでの距離を調節することができる。
なお、特許請求の範囲に記載の撮影機器支持部は、センターポスト2、ステージ部3、アーム取り付け部4、天板5、ジャイロ固定部6c、当該ジャイロ固定部6cに固定された結合板66と取り付け手段6e(図3参照)及びインバータ6dに相当し、また、前記撮影機器支持部に搭載される物体は、モニタ7及びバッテリー8に相当する。
[バランス撮影装置の動作]
次に、図1を参照して、撮影機器減揺装置1の動作について説明する。
バランス撮影装置Sは、上下位置調節固定手段4aによって、アーム取り付け部4を上下動させて、ジンバル4bの回転軸4cを支点とした、センターポスト2の上部のカメラC及びカメラ用バッテリーBと、下部のジャイロ装置6、モニタ7及びバッテリー8との重量のバランスを調節する。ここでは、下部が上部よりわずかに重くなるように調節する。このジンバル4bは回転軸4cを中心に回動自在であるため、ジンバル4bがアームRに取り付けられることで、当該バランス撮影装置Sは、撮影者によって、持ち上げられて、ジンバル4bの回転軸4cを中心に揺動可能に支持される。そして、バランス撮影装置Sは、上下位置調節固定手段4aによって、回転軸4cより下部が上部より重くなるように、アーム取り付け部4をセンターポスト2における上下の位置を調節して固定するため、回転軸4cより下部が重力によって下に維持される。
ここで、バランス撮影装置Sを、カメラCの光軸が水平になるように、つまり、センターポスト2が鉛直方向になるように設定することとする。バランス撮影装置Sは、ジンバル4bの回転軸4cを中心に揺動可能に支持されているため、回転軸4cから、当該バランス撮影装置の重心への方向が鉛直方向になり、この方向をセンターポスト2の軸方向と同じ方向にする、つまり、センターポスト2の軸上の、回転軸4cより下の位置に重心があるようにすることで、センターポスト2が鉛直方向になるようにすることができる。
そこで、カメラスライドプレート3aを溝部3dの溝に沿って摺動させて、カメラCとカメラ用バッテリーBの位置を光軸方向に変化させることで、重心の位置を光軸方向に移動させる。また、溝部(5a、5c又は5e)に対してジャイロスライドプレート5b、モニタスライドプレート5d又はバッテリースライドプレート5fを摺動させて、ジャイロ装置6、モニタ7又はバッテリー8の位置を変化させることで、重心の位置を光軸方向に移動させる。これによって、バランス撮影装置Sの重心の位置をセンターポスト2の軸上にすることで、センターポスト2を鉛直方向にすることができ、カメラCの光軸を水平にすることができる。そして、バランス撮影装置Sはジンバル4bの回転軸4cを中心に揺動するため、撮影者の姿勢が傾いても、センターポスト2は重力によって鉛直方向に維持される。
なお、適正な位置にカメラC及び天板5に固定されたジャイロ装置6と、モニタ7と、バッテリー8とが配置されているかをチェックするためには、次の動作により判断する。すなわち、センターポスト2を地面に対して水平にして、2〜3秒でセンターポスト2が鉛直に立ち上がれば、バランスがとれていると判断できる。
更に、撮影者が水平方向に揺動した場合には、バランス撮影装置Sの回転軸4cを中心とした揺動が生じるが、このバランス撮影装置Sの揺動は、ジャイロ装置6の減揺手段6a、6bによって抑制される。これによって、バランス撮影装置SのカメラCによって撮影された映像の、撮影者の揺動によって生じるぶれを防ぐことができる。
ここで、図3を参照して、減揺手段6a、6bの動作について説明する。バランス撮影装置Sに揺動が生じると、減揺手段6a、6bも揺動する。すると、減揺手段6a、6bのジャイロスタビライザ61の傾きに変化が生じ、ジャイロスタビライザ61は、この傾きの変化を生じる揺動を抑制するジャイロモーメントを生成する。
そのため、ジャイロスタビライザ61によって生成されたジャイロモーメントは、バランス撮影装置Sに対して、その揺動を抑制するように作用する。
更に、ジャイロスタビライザ61は、内部においてフライホイール61e(図4参照)が高速回転しているために、フライホイール61eを回転させるモータ(図示せず)とベアリング61g(図4参照)とから、音と振動とを発生する。この音は、ジャイロスタビライザ61を覆う吸音部材62によって吸収される。
また、ジャイロスタビライザ61から発生した振動は、吸音部材62に伝達し、更にケーシング63に伝達する。更に、この振動は、ケーシング63及び吸音部材62から防振部材64、64、…の貫入部64b、64b、…に伝達される。
ここで、貫入部64b、64b、…の内部にまで固定手段65、65、…が貫入されていると、貫入部64b、64b、…に伝達された振動が固定手段65、65、…に伝達されるが、本発明の撮影機器減揺装置1では、固定手段65、65、…が貫入部64b、64b、…の内部にまで到達していないため、振動は、貫入部64b、64b、…から突出部64a、64a、…に伝達する間に吸収されて減衰し、固定手段65、65、…に振動が伝達されない。
これによって、撮影機器減揺装置1は、ジャイロスタビライザ61から発生した音を吸音部材62によって吸収し、かつ、ジャイロスタビライザ61から発生した振動を防振部材64によって吸収することができる。
以上の動作によって、減揺手段6a、6bは、ジャイロモーメントによってバランス撮影装置Sの揺動を抑制する。また、減揺手段6a、6bは、カメラCによって撮影される際に収録された音声に、ジャイロスタビライザ61から発生した音が含まれたり、ジャイロスタビライザ61から発生した振動が当該撮影機器減揺装置1を伝達することによる音が含まれたりすることを防ぐことができる。
以上述べた実施の形態は、本発明を説明するための一例であり、本発明は、前記の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。
例えば、本実施の形態では、ジャイロ装置6、モニタ7及びバッテリー8は、溝部5a、5c、5eの溝に沿ってジャイロスライドプレート5b、モニタスライドプレート5d及びバッテリースライドプレート5fを摺動させ、係止ネジ5g、5h、5iによって固定することで、ジャイロ装置6、モニタ7及びバッテリー8のセンターポスト2からの距離を調節して支持することとしたが、センターポスト2からの距離を調節して固定できるものであればこの構成に限定されることはない。例えば、天板5の代わりに、センターポスト2に交差するロッドと、ジャイロ装置6、モニタ7及びバッテリー8の各々が固定され、ロッドの任意の位置に固定できる3つのロッドクランプとを備えることとしてもよい。
また、ここでは、撮影機器減揺装置1は、3つの距離調節支持手段を備え、ジャイロ装置6、モニタ7及びバッテリー8のすべてについて、センターポスト2からの距離を調節して支持できるようにしたが、いずれか1つの距離調節支持手段のみを備えることとしてもよい。更に、本発明の撮影機器減揺装置は、距離調節支持手段を回転軸4cより上(例えば、コネクターボックスの下面等)に備え、重心の位置を調節することとしてもよい。そして、ここでは、撮影機器減揺装置1は、ジャイロ装置6、モニタ7及びバッテリー8が距離調節支持手段によって支持されることとしたが、距離調節支持手段によって支持される物体は、センターポスト2からの距離を変えることで重心の位置を変えられるものであればよく、例えば、錘であってもよい。
また、ここでは、撮影機器減揺装置1は、カメラCとカメラ用バッテリーBとを、回転軸4cより上部に備え、ジャイロ装置6、モニタ7及びバッテリー8とを回転軸4cより下部に備えることとしたが、カメラCを下部に、ジャイロ装置6、モニタ7及びバッテリー8を上部に備えることとしてもよい。
更に、ここでは、撮影機器減揺装置1は、センターポスト2の上部と下部とにカメラ用バッテリーBとバッテリー8との2つのバッテリーを備えることとしたが、いずれか一方のみを備えることとしてもよい。ここで、カメラ用バッテリーBのみを備える場合には、天板5は、上面に溝部5eの形成された、斜め下方向に傾斜する部分を備えないこととしてもよく、また、バッテリー8のみを備える場合には、カメラCを直接カメラスライドプレート3aに設置することとしてもよい。そして、撮影機器減揺装置1にカメラCを設置した際に、上部と下部とのいずれか一方に重量が偏る場合にも、重量の軽いほうにのみバッテリーを設置することで、偏りを軽減することができる。
また、ここでは、撮影機器減揺装置1は、センターポスト2の下端部に設けた天板5に、ジャイロ装置6を設置することとしたが、ジャイロ装置6は、ジンバル4bがアームRによって固定された際に、ジンバル4bの回転軸4cを中心に揺動可能に支持される部分(ここでは、センターポスト2、ステージ部3、天板5等)に設置されていればよい。また、ここでは、ジャイロ装置6は、2つの減揺手段6a、6bを備える構成としたが、本発明の撮影機器減揺装置は、ジンバル4bの回転軸4cを中心とした揺動(ここでは、カメラCの光軸方向から見て上下方向の揺動)を抑制するために、ジンバル4bの回転軸4cと異なる方向にスタビライザ軸を有する少なくとも1つの減揺手段を備えていればよい。
更に、ここでは、ジンバル4bの回転軸4c方向と、センターポスト2の軸方向のスタビライザ軸をそれぞれ有する減揺手段2a、2bを備えることとし、これによってすべての方向の揺動を抑制できる撮影機器減揺装置1としたが、本発明の撮影機器減揺装置の減揺手段は、各々スタビライザ軸に直交する方向の揺動を抑制するジャイロモーメントを発生するため、撮影機器減揺装置は、互いに異なる方向のスタビライザ軸を有する減揺手段を少なくとも2つ備えることで、すべての方向の揺動を抑制することができる。なお、各々の減揺手段は、スタビライザ軸方向の揺動を抑制することができないため、2つの減揺手段のスタビライザ軸は、互いに直交していることが好ましい。
更に、ここでは、減揺手段6a、6bが、防振部材64を4つ、固定手段65を4組備える構成としたが、本発明の撮影機器減揺装置は、減揺手段6a、6bが、防振部材64と固定手段65とを各々少なくとも1つずつ備える構成とすればよい。また、本実施の形態では、減揺手段6a、6bは、防振部材64を1組の固定手段65によって結合板66に固定することとしたが、複数の組の固定手段65によって固定する構成としてもよい。
更に、本実施の形態では、防振部材64と結合板66とを固定する固定手段65を、固定ネジ65aと、固定ナット65bとし、固定ナット65bを防振部材64の突出部64a内部に埋設する構成としたが、本発明の撮影機器減揺装置の固定手段65は、防振部材64の突出部64aに設けられ、防振部材64を当該撮影機器減揺装置1に固定できるものであればよい。
ここで、図5及び図6を参照して、他の方法によって当該撮影機器減揺装置1に防振部材(64A又は64B)を固定する固定手段を備える減揺手段(6Aa(6Ab)又は6Ba(6Bb))について説明する。図5(a)は、本発明の撮影機器減揺装置の他の実施の形態における減揺手段の側面断面図、(b)は、(a)におけるDの部分を拡大して示した、減揺手段の固定手段を説明するための模式図である。図6(a)は、本発明の撮影機器減揺装置の他の実施の形態における減揺手段の側面断面図、(b)は、(a)におけるEの部分を拡大して示した、減揺手段の固定手段を説明するための模式図である。
まず、図5に示した減揺手段6Aa(6Ab)について説明する。図5(a)に示すように、減揺手段6Aaは、撮影機器減揺装置1(図1参照)のジャイロ固定部6cに固定され、当該バランス撮影装置S(図1参照)の揺動を抑制するものである。減揺手段6Aaは、減揺手段6a(図3参照)の防振部材64に代えて防振部材64Aを、固定ネジ65aと固定ナット65bに代えてボルト65Aaとナット65Abとワッシャ65Acを、結合板66に代えて結合板66Aを備える。減揺手段6Aa内の防振部材64A、ボルト65Aaとナット65Abとワッシャ65Ac、結合板66A以外の構成は、図3に示したものと同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
防振部材64Aの突出部64Aaは、結合板66Aを貫通している。ここで、図5(b)に示すように、結合板(固定手段)66Aには、円筒状の防振部材64Aの径よりも小さい口径の開口部66Aaが設けられ、防振部材64Aには、結合板66Aの板厚と同じ高さで、結合板66Aの開口部66Aaとほぼ同じ径の小径部64Acが設けられている。更に、防振部材64Aの小径部64Acの上及び下の部分の径は、結合板66Aの開口部66Aaの口径より大きい。これによって、防振部材64Aの小径部64Acは、結合板66Aの開口部66Aaに嵌合し、結合板66Aは防振部材64Aの突出部64Aaに取り付けられる。
更に、ボルト(固定手段)65Aaは、そのボルト頭が防振部材64Aの突出部64Aaの内部に埋設され、ネジ部の一部が防振部材64Aの上部に突出している。そして、ナット(固定手段)65Abは、外部に突出したボルト65Aaのネジ部と螺合している。また、ワッシャ(固定手段)64Acは、このナット65Abと防振部材64Aの上部との間に介在している。このボルト65Aaのボルト頭の径とナット65Abの径とワッシャ65Acの径は、いずれも結合板66Aの開口部66Aaの口径より大きい。そのため、ナット65Abをボルト65Aaに強く締結することで、ボルト65Aaのボルト頭とナット65Abとワッシャ65Acは、このボルト65Aaとワッシャ65Acとによって挟まれる部分の防振部材64Aを挟持し、更に、防振部材64Aの突出部64Aaにおける、小径部64Acの上と下の部分の周縁部は、結合板66Aを挟持する。これによって、ボルト65Aa、ナット65Ab及びワッシャ65Acは、結合板66Aを防振部材64Aの突出部64Aaに、更に強固に取り付けることができる。
以上のようにして、結合板66Aが、ボルト65Aa、ナット65Ab、ワッシャ65Ac及び結合板66Aの開口部66Aaによって、防振部材64Aの突出部64Aaに取り付けられ、この結合板66Aが取り付け手段(固定手段)6eによってジャイロ固定部6cに固定されることによって、当該減揺手段6Aaは撮影機器支持部(ここでは、センターポスト2、ステージ部3、アーム取り付け部4、天板5及びジャイロ固定部6c)に固定される。
次に、図6に示した減揺手段6Ba(6Bb)について説明する。図6(a)に示すように、減揺手段6Baは、撮影機器減揺装置1(図1参照)のジャイロ固定部6cに固定され、当該バランス撮影装置S(図1参照)の揺動を抑制するものである。減揺手段6Baは、減揺手段6a(図3参照)の固定ネジ65aと固定ナット65bに代えてボルト65Baとナット65Bbを、防振部材64に代えて防振部材64Bを、結合板66に代えて結合板66Bを備える。減揺手段6Ba内の防振部材64B、結合板66B以外の構成は、図3に示したものと同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
防振部材64Bの突出部64Baが結合板66Bを貫通している。ここで、図6(b)に示すように、結合板(固定手段)66Bには、円筒状の防振部材64Bの径と同じ口径の開口が設けられ、防振部材64Bの突出部64Baは、防振部材64Bの上面と結合板66Bの上面とが同一平面になるように、結合板66Bの開口に貫入されている。そして、防振部材64Bは、結合板66Bの開口と接する面(溶着部66Bc)において、この開口に溶着されている。
これによって、結合板66Bは防振部材64Bの突出部64Baに取り付けられ、この結合板66Bが取り付け手段(固定手段)6eによってジャイロ固定部6cに固定されることによって、当該減揺手段6Baは撮影機器支持部(ここでは、センターポスト2、ステージ部3、アーム取り付け部4、天板5及びジャイロ固定部6c)に固定される。
また、ボルト65Baは、そのボルト頭が防振部材64Bの突出部64Baの内部に埋設され、ネジ部の一部が防振部材64Bの上部に突出している。そして、ナット65Bbは、外部に突出したボルト65Baのネジ部と螺合している。防振部材64Bが突出部64Baにボルト65Baとナット65Bbとを備えることで、防振部材64Bの強度を向上させることができる。
なお、ナット65Bbと防振部材64Bの上部との間に結合板66Bの開口の口径より大きい径のワッシャ(図示せず)を備えることとしてもよい。これによって、ボルト65Baとナット65Bbとワッシャ(固定手段)は、結合板66Bから防振部材64Bが抜け落ちるのを防ぐことができる。
また、本発明の減揺装置の固定手段の他の例として、ネジ(図示せず)の先端が防振部材64(図3参照)の突出部64aの内部から外部に突出するように、当該ネジのネジ頭を防振部材64の突出部64aに埋設し、外部に突出したネジ部を結合板66に貫通させて、結合板66から突出したネジ部をナット(図示せず)で固定することとしてもよいし、結合板66に凸部あるいは凹部を設け、この凸部あるいは凹部と嵌合する凹部あるいは凸部を有する部材を突出部64aに設けることで、凸部と凹部を嵌合させて固定することとしてもよい。
また、ここでは、ケーシング63の開口部63aの口径よりも大きい径を有する防振部材64の一部を開口部63aに貫入することで防振部材64をケーシング63に固定することとしたが、防振部材64をケーシング63に固定する方法はこれに限定されることなく、例えば、防振部材64が開口部63aの口径と同じ大きさの径の小径部(図示せず)を備え、その小径部の上下の部分を開口部63aの口径より大きい径とし、この小径部がケーシング63の開口部63aに嵌合することで、防振部材64をケーシング63に固定することとしてもよい。
更に、ここでは、固定手段65によって防振部材64を結合板66に固定し、当該結合板66を取り付け手段6eによって、ジャイロ固定部6cに固定することとしたが、本発明の撮影機器減揺装置の減揺手段6a、6bは結合板66を備えずに、固定手段65によって直接ジャイロ固定部6cに固定されることとしてもよい。
本発明に係る撮影機器減揺装置にカメラとアームとを取り付けたバランス撮影装置の部分破断斜視図である。 本発明に係る撮影機器減揺装置のステージ部の構成を示す分解図である。 (a)は、撮影機器減揺装置の減揺手段の平面図、(b)は、撮影機器減揺装置の減揺手段をジャイロ固定部に取り付けた場合における、(a)に示すA−A線の側面断面図、(c)は、撮影機器減揺装置の減揺手段をジャイロ固定部に取り付けた場合における、図3(a)に示すB−B線の正面断面図である。 本発明に係る撮影機器減揺装置のジャイロスタビライザの構成を示す部分破断図である。 (a)は、本発明の撮影機器減揺装置の他の実施の形態における減揺手段の側面断面図、(b)は、(a)におけるDの部分を拡大して示した、減揺手段の固定手段を説明するための模式図である。 (a)は、本発明の撮影機器減揺装置の他の実施の形態における減揺手段の側面断面図、(b)は、(a)におけるEの部分を拡大して示した、減揺手段の固定手段を説明するための模式図である。 (a)は、撮影者によって保持される従来のバランス撮影装置を模式的に示した説明図、(b)は、(a)におけるAの部分を拡大して示した、従来のバランス撮影装置のジンバルの構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 撮影機器減揺装置
2 センターポスト(支持シャフト)
3 ステージ部(撮影機器設置部)
4a 上下位置調節固定手段
4b ジンバル
4c 回転軸
5a、5c、5e 溝部(距離調節支持手段)
5b ジャイロスライドプレート(距離調節支持手段)
5d モニタスライドプレート(距離調節支持手段)
5f バッテリースライドプレート(距離調節支持手段)
5g、5h、5i 係止ネジ(距離調節支持手段)
6a、6b、6Aa、6Ab、6Ba、6Bb 減揺手段
61 ジャイロスタビライザ
62 吸音部材
63 ケーシング
64、64A、64B 防振部材
64a、64Aa、64Ba 突出部
65 固定手段
C デジタルハイビジョンビデオカメラ(撮影機器)

Claims (3)

  1. 映像を撮影する撮影機器を搭載し、当該撮影機器の揺動を抑制する撮影機器減揺装置であって、
    前記撮影機器を設置する撮影機器設置部と、
    この撮影機器設置部から鉛直方向に延設され、当該撮影機器設置部を支持する支持シャフトと、
    前記鉛直方向に対して直交する方向に前記支持シャフトと交差する回転軸を中心に回動するジンバルとを備える撮影機器支持部と、
    この撮影機器支持部の揺動を抑制する減揺手段とを有し、
    この減揺手段が、
    前記撮影機器支持部の揺動を抑制するジャイロモーメントを生じるジャイロスタビライザと、
    このジャイロスタビライザを覆い、当該ジャイロスタビライザから発生する音を吸収する吸音部材と、
    この吸音部材と前記ジャイロスタビライザとを覆うケーシングと、
    このケーシングに貫入され、かつ、一部が当該ケーシングの外部に突出し、前記ケーシングからの振動を減衰させる振動減衰特性を有する防振部材と、
    この防振部材における、前記ケーシングの外部に突出した部分に設けられ、当該撮影機器支持部に前記防振部材を固定する固定手段とを備えることを特徴とする撮影機器減揺装置。
  2. 前記減揺手段と、前記撮影機器支持部に搭載される物体のうちの少なくとも一方を、前記支持シャフトからの距離を調節して支持する距離調節支持手段を備え、
    前記支持シャフトが、前記撮影機器設置部の設けられた位置と前記距離調節支持手段の設けられた位置との間において上下に移動可能であり、かつ、当該支持シャフトの所定の位置で固定できる上下位置調節固定手段を有し、
    前記ジンバルの前記回転軸が、前記上下位置調節固定手段に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撮影機器減揺装置。
  3. 前記減揺手段のジャイロスタビライザのスタビライザ軸とは異なる方向のスタビライザ軸を有する、もう1つの減揺手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮影機器減揺装置。
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