JP2006016149A - エレベータの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エレベータの制御装置は、標準釦が備えられるかご操作盤の操作による信号に基づき運行を制御し、標準釦の予め定められた特定操作による信号が入力されるとき、制御モードを通常運行とパラメータ変更との間で切り換えるモード切換手段と、パラメータ変更モードにおいて、戸閉釦と戸開釦との一方の操作による信号の入力を操作の度に増加または減少する0から9までの数の入力として処理し、他方の操作による信号の入力を入力の確定を意味する入力として処理する操作盤入力処理手段と、パラメータ変更モードにおいて、予め定められるメニューに基づく操作による数の入力に従って運行の制御のパラメータを変更するパラメータ変更手段と、を有する。
【選択図】図4
Description
また、エレベータの制御装置は、エレベータのかご内に設けられ、行先階の登録を行なう行先階釦と、基準階、サービス切り離し階、パーキング階設定用の設定スイッチを有するかご操作盤と、前記行先階釦と設定スイッチの操作の組み合わせで、基準階、サービス切り離し階、パーキング階の設定を判別する機能判別回路とを備える(例えば、特許文献2参照。)。
また、エレベータの制御装置は、エレベータに対する呼びが無いときに、エレベータを適切な階へ分散待機させるようにしたものにおいて、エレベータのカゴ内に行先階ボタン、戸開ボタン及び戸閉ボタンを備えたカゴ操作盤を設け、このカゴ操作盤により分散待機するエレベータの待機階を設定可能にした。また、カゴ操作盤により設定された待機階及びその設定された時間を記憶して学習し、分散待機の待機階をその学習結果に基づいて設定する(例えば、特許文献3参照。)。
また、パラメータに含まれる時間、時間帯等のデータを直接入力できないという問題がある。
また、エレベータの速度及びドアの速度等を変更できるようなメニューも無く機能として限られているという問題がある。
図1は、この発明の実施の形態1に係わるパラメータ制御装置が設置されたエレベータの概観図である。図2は、パラメータの変更に用いるかご操作盤の平面図である。図3は、パラメータ変更シートの記載内容を示す図である。図4は、実施の形態1のパラメータ変更装置の機能ブロック図である。図5は、かご操作盤からの信号の入力の処理の内容を示す図である。図6は、パラメータを変更する手順を示すフローチャートである。
かご3は、内部に放送手段としてのスピーカ8が備えられている。
エレベータ制御装置7は、呼び釦4、かご操作盤5の操作による信号の入力に基づき、かご3などの運行を制御する。この運行のパラメータのうち、安全上変更されても問題がなく、かつユーザの好みに合わせて変更されてもよいパラメータは、変更可能なパラメータファイルとしてエレベータ制御装置7に記憶されている。エレベータ制御装置7は、変更されたパラメータを含むパラメータファイルに基づき、エレベータの運行を制御する。
エレベータ制御装置7は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路を有するコンピュータから構成される。
変更可能なパラメータファイルは、エレベータ制御装置7に備えられるパラメータ変更装置10により変更される。
呼び釦4、かご操作盤5は、通信回線9を介してエレベータ制御装置7に接続されている。
所定の項目として、開始時刻と終了時刻とからなる時間帯と対象の階床との2項目からなる。開始時刻は、4桁の数字により設定され、先の2桁の数字は時間、後の2桁の数字は分として設定される。終了時刻も開始時刻と同様に、4桁の数字により設定される。対象の階床は、1桁の数字である。なお、以下の説明では、総階床が6階とする例について説明するが、総階床の数は1桁に限るものではない。
以下、操作盤入力処理手段21における信号の処理について図5を参照して説明する。
通常運行モードにおいて、行先階呼び釦11が押されて入力される信号は、行先階呼び釦11の表面に画かれている数の入力とし、行き先呼び登録の階床の情報として用いられる。
また、通常運行モードにおいて、戸閉釦12が通常操作のように押されて入力される信号は、エレベータ1のドアを閉めるための戸閉信号の入力と処理される。
また、通常運行モードにおいて、戸開釦13が通常操作のように押されて入力される信号は、かご3が停止中にエレベータ1のドアを開けておくための戸開信号の入力と処理される。
また、通常運行モードにおいて、操作盤入力処理手段21は、インジケータ14の下表示として直近に到達した階床の数字を、上表示として移動方向を表す上向きまたは下向きの矢印を表示する。
また、通常運行モードにおいて、戸閉釦12と戸開釦13との特定操作として同時に5秒間押されて入力される信号は、モード切換信号の入力と処理される。
また、パラメータ変更モードにおいて、戸閉釦12が最初に押されて入力される信号は、設定のための0の入力と処理され、次に押されて入力される信号は、1が加算された1の入力と処理される。以降も1回押されて入力される度の信号は、1がその前の操作で入力された数に加算された数の入力と処理される。9の入力と処理された後にさらに押されて入力された信号は、0の入力と処理される。
また、パラメータ変更モードにおいて、戸開釦13が通常操作のように押されて入力される信号は、入力操作における確定信号と処理される。
また、操作盤入力処理手段21は、パラメータ変更モードにおいて、行先階呼び釦11または戸閉釦12から入力される数をインジケータ14の下表示に点滅して表示し、確定信号が入力されたとき点灯して表示する。
また、パラメータ変更モードにおいて、戸閉釦12と戸開釦13との特定操作として同時に5秒間押されて入力される信号は、モード切換信号の入力と処理される。
モード切換手段22は、操作盤入力処理手段21からモード切換信号を受信したとき、現モードを他のモードに切り換える。モードは、通常運行モードとパラメータ変更モードの2つのモードからなる。そして、モード切換手段22は、現モードが通常運行モードであるときにモード切換信号を受信したとき、パラメータ変更モードに切り換える。逆に、現モードがパラメータ変更モードであって、モード変更信号を受信したとき、通常運行モードに切り換える。そして、モード切換手段22は、モード切換指令をエレベータ制御装置7と暗証番号照合手段23とに送る。同時に、パラメータ変更モードに切り換えるときは、インジケータ14の上表示に「−」を点灯して表示する。
1:時間帯に応じた待機階床の設定。
2:エレベータの定格以下の速度の設定。すなわち、エレベータの上昇速度、下降速度、上昇下降速度を夫々定格速度以下の範囲で設定することである。
3:ドア(戸)の定格以下の開閉速度の設定。すなわち、戸開速度、戸閉め速度、戸開閉速度の夫々を定格速度以下の範囲で設定することである。
4:戸開時間の設定。すなわち、エレベータが目的階に到着したときに、ドアが開かれている時間を設定することである。
5:自動休止時間の設定。すなわち、目的階に到着後、照明OFF等省エネモードに移行するまでの時間を設定することである。
6:工場出荷時のパラメータに戻す。すなわち、全ての設定をクリアすることである。
例えば、メニューが時間帯に応じた待機階床の設定の場合、「10時00分から12時05分の間の待機階は5階と設定されました。」と放送される。
また、メニューがエレベータの定格以下の速度の設定の場合、「下降時の速度は定格速度の50%と設定されました。」と放送される。
また、エレベータ制御装置7は、現モードがパラメータ変更モードのときにモード切換指令を受信したとき、かご呼び釦の入力を有効にする。
また、エレベータ制御装置7は、パラメータファイルが更新されたとき、そのパラメータファイルに基づきエレベータの制御のパラメータを変更する。そして、エレベータ制御装置7は、変更されたパラメータに基づき、エレベータの運行を再開する。
また、エレベータ制御装置7は、異常終了を受信したとき、呼び釦からの呼びを有効に変更し、パラメータの変更を行わずにエレベータの運行を再開する。
操作員は、暗証番号が知らされていて、さらにパラメータ変更シートが渡されている。
ステップ101で、操作員は、かご操作盤5からかご呼び登録が無いかどうか判断し、かご呼び登録がないとき、ステップ102へ進み、かご呼び登録があるとき、ステップ101を繰り返す。
ステップ102で、操作員は、戸閉釦12と戸開釦13とを同時に5秒間以上に亘って押し続ける。モード切換手段22は、モード切換信号をエレベータ制御装置7に送信する。また、モード切換手段22は、インジケータ14の上表示として「−」を点灯する。エレベータ制御装置7は、モード切換信号を受信すると、各階床の呼び釦4からの入力を無視する。一般利用客からの呼びには応答しない。
ステップ103で、暗証番号照合手段23は、行先階呼び釦11および戸閉釦12から入力される数を予め定められた暗証番号と照合し、一致したときステップ104へ進み、不一致のときステップ101へ戻る。
例えば、暗証番号が1234のとき、戸閉釦12を用いて入力することができる。すなわち、戸閉釦12を2回押す。そこで戸開釦13を押すと「1」が確定される。次に、戸閉釦12を1回押し、戸開釦13を押すと「2」が確定される。次に、戸閉釦12を1回押し、戸開釦13を押すと「3」が確定される。次に、戸閉釦12を1回押し、戸開釦13を押すと「4」が確定される。この4桁の数字が入力されると、暗証番号照合手段23は照合し、一致するとインジケータ14の上表示として「−」を点滅する。
ステップ104で、操作員はパラメータ変更シート(図3)を参照して所望のメニューの番号を戸閉釦12と戸開釦13とを操作して入力し、メニュー選択手段24は、入力されたメニューのパラメータファイルをエレベータ制御装置7から読み出す。
ステップ105で、操作員はパラメータ変更シートを参照して所望のメニューの変更項目の値を戸閉釦12と戸開釦13とを操作して入力し、パラメータ変更手段26は、所望のメニューに係わるパラメータファイルに、その入力された値を代入する。
ステップ106で、パラメータ変更手段26は、更新されたパラメータファイルが形式的に正しいか否かを判断する。形式的に正しいと判断したとき、該パラメータファイルを書き換える。同時に、正常終了を音声確認手段27に通知してステップ107へ進む。一方、更新されたパラメータファイルが形式的に異常と判断したとき、エレベータ制御装置7と音声確認手段27とに異常終了を通知し、ステップ107へ進む。
ステップ107で、音声確認手段27は、正常終了の通知を受けたとき変更内容を、異常終了の通知を受けたとき異常終了する旨を、かご3内に設置されたスピーカ8から放送する。
ステップ108で、エレベータ制御装置7は正常終了または異常終了の通知をうけたとき、かご呼びの登録を「有効」に切り換えて、通常の運転に戻る。
メニュー1、時間帯に応じた待機階床の設定を例に挙げて説明する。メニュー1では、時間帯を規定する開始時間と終了時間および待機階床の階数を変更する。
例えば、待機階床を10:00〜12:10の間5階に変更する場合を示す。
メニュー選択時に「1」を設定しているので、再度戸開釦13を押して「1」を確定する。次に、戸閉釦12を9回押すと「0」となるので、戸開釦13を押して「0」を確定する。次に、戸閉釦12を操作しないと「0」のままなので、戸開釦13を押して「0」を確定する。次に、戸閉釦12を操作しないと「0」のままなので、戸開釦13を押して「0」を確定する。次に、戸閉釦12を1回押すと「1」になるので、戸開釦13を押して「1」を確定する。次に、戸閉釦12を1回押すと「2」になるので、戸開釦13を押して「2」を確定する。次に、戸閉釦12を9回押すと「1」になるので、戸開釦13を押して「1」を確定する。次に、戸閉釦12を9回押すと「0」になるので、戸開釦13を押して「0」を確定する。
次に、戸閉釦12を5回押すと「5」になるので、戸開釦13を押して「5」を確定する。最後に、戸開釦13を押すと入力が確定される。
例えば、下降時の速度を定格速度の50%に変更する場合を示す。
メニュー選択時に「2」を設定しているので、戸閉釦12を3回押すと「5」になり、戸開釦13を押して「5」を確定する。次に、戸閉釦12を5回押すと「0」になるので、戸開釦13を押して「0」を確定する。次に、戸閉釦12を2回押すと「2」になるので、戸開釦13を押して「2」を確定する。
なお、途中で入カミス等によりリセットしたい場合、戸閉釦12と戸開釦13とを同時に5秒以上に亘って押してモードを通常運行モードに切り換える。
図7は、この発明の実施の形態2のエレベータ制御装置が備えられたエレベータの概略図である。
実施の形態2のエレベータ制御装置30は、実施の形態1のエレベータ制御装置7に通信手段31がさらに備えられており、その他は実施の形態2のエレベータ制御装置7と同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明を省略する
通信手段31は、公衆回線32を介してエレベータの保守管理を行う保守センター33に接続されている。
そして、通信手段31は、変更されたパラメータを随時公衆回線32を介して保守センターに送信する。
Claims (4)
- 行先階呼び釦、戸閉釦および戸開釦を含む標準釦が備えられるかご操作盤の操作による信号に基づきエレベータの運行を制御するエレベータの制御装置において、
上記行先階呼び釦、戸閉釦または戸開釦の少なくとも1つの予め定められた特定操作による信号が入力されるとき、上記エレベータの制御モードを通常運行モードとパラメータ変更モードとの間で切り換えるモード切換手段と、
パラメータ変更モードにおいて、上記戸閉釦と上記戸開釦を数の入力に割り当て、上記戸閉釦と上記戸開釦の一方の操作による信号の入力を、上記操作の度に増加または減少する0から9までの数の入力として処理し、他方の操作による信号の入力を、入力の確定を意味する入力として処理する操作盤入力処理手段と、
パラメータ変更モードにおいて、予め定められるメニューに基づく操作による上記数の入力に従って上記運行の制御のパラメータを変更するパラメータ変更手段と、
を有し、
変更されるパラメータに従って上記エレベータの運行を制御することを特徴とするエレベータの制御装置。 - 上記操作盤入力処理手段は、パラメータ変更モードにおいて、上記行先階呼び釦を数の入力に割り当て、上記行先階呼び釦の操作による信号の入力を、上記行先階呼び釦が示す行先階の階数と同じ数の入力として処理することを特徴とする請求項1に記載するエレベータの制御装置。
- パラメータ変更モードにおいて、上記入力される数を予め定められた暗証番号と照合し、両者が一致するときに上記パラメータ変更手段にパラメータの変更を許可する暗証番号照合手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載するエレベータの制御装置。
- パラメータ変更モードにおいて、上記変更されるパラメータをエレベータの保守管理するセンターに通信回線を介して送信する送信手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載するエレベータの制御装置。
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