JP2019127343A - エレベーター装置およびエレベーター制御方法 - Google Patents

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大樹 松浦
智昭 峰尾
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智昭 峰尾
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Abstract

【課題】乗りかごが停止する各階床における乗場照明の相違による違和感や不快感を与えないように、かご内照明を制御することが、簡単かつ確実に行えるようにする。【解決手段】各階床における乗場照明の点灯状態に応じたかご内照度値をデータとして記録部へ予め記録しておき、かご内照明を制御する演算部が、行先階の照明状態とかご内照度データとの照合により目標かご内照度を決定し、決定した照度にかご内照明を制御する。これにより、各階床の乗場に照度センサを設けることなく、かご内と乗場との照度差を低減して、利用客の不快感を低減する。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーター装置およびエレベーター制御方法に関する。
従来、エレベーターにおいては、利用客の不快感の低減、あるいは利用客が心地良さを感じられるように、エレベーターのかご内照明の明るさや色合いを変化させる制御が行われている。例えば、特許文献1には、エレベーターが設置された建物の各階乗場に照度センサを設けることで、乗場の明るさを検出し、検出した乗場の明るさに合わせてかご内照明を制御する手法が記載されている。
特開2014−177321号公報
しかしながら、特許文献1に記載された手法では、何らかの理由によりある照度センサが故障すると、その照度センサが設置された階床の乗場の明るさが検出できず、該当階の照度が不明となり、かご内照明の制御が不可能になる。また、高層ビルのような停止階床が多い建物にエレベーターが設置された場合には、全階床の乗場に照度センサを設ける必要があるため、据付時における照度センサの設置時間および設置費用が増加してしまう。また、照度センサの設置箇所が増えることは、照度センサの故障確率が高くなることにもつながる。
照度センサが故障して、かご内照明の制御が不可能となると、利用客がかごに乗降する際、かご内と乗場の照度差により目が眩むなどの不快感を与えてしまう。
本発明の目的は、乗場の明るさを検出する照度センサを各階の乗場へ設けずとも、乗場の明るさに合わせてかご内照度を適切に制御することが可能なエレベーター装置およびエレベーター制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、予め各階床における乗場照明の点灯状態に応じたかご内照度データを記録する記録部と、乗りかごの運転制御を司る運転制御部と、運転制御部から取得した乗りかごの行先階情報と、記録部に記録されたかご内照度データとを照合することで、行先階における目標かご内照度値を検出し、行先階到着時に乗りかごのかご内照度を目標かご内照度値と一致させる演算を行い、演算結果でかご内照明の照度を制御する演算部と、を備える。
本発明によれば、乗場の明るさを検出する照度センサを各階床に設置することなく、乗場の明るさに合わせてかご内照明を制御可能になり、乗場とかご内の照度差を低減することができる。したがって、エレベーターの利用客の不快感を、簡単かつ確実な構成で低減することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態例によるエレベーター装置の建屋内での配置例を示す構成図である。 本発明の一実施の形態例によるエレベーター装置の制御例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例によるかご内照度の制御例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例による「かご内照度データ」の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態例によるエレベーターの運行パターン、かご内照明の制御パターン、および速度の一例を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態例によるかご内照度の制御例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態例(以下、「本例」と称する)を、図1〜図5を参照して説明する。
[1.エレベーター装置の構成例]
図1は、本例のエレベーター装置の建屋内での配置例を示す。
図1に示すように、乗りかご1は建屋に形成された昇降路内を移動する。
乗りかご1は、かご内照明2を備える。かご内照明2の照度は、乗りかご1に設置されたかご内照明制御装置3により制御される。また、乗りかご1は、乗客が停止階などを指示するかご内操作盤11と、乗りかご1に載っている乗客などの荷重を検出する荷重検出装置10を備える。
乗りかご1が停止する各階床には、乗場を照らす乗場照明4と、乗場照明4の点灯状態を点灯または消灯に切り替えるスイッチ5とが、それぞれ取り付けられている。乗場照明4の点灯状態を切り替えるスイッチ5は、全て建屋内の機器情報を管理する建屋内管理サーバ16に接続される。この建屋内管理サーバ16は、各階における乗場照明4の点灯状態を監視することができる。
エレベーターの制御装置7には、外部情報受信部8および運転制御部9が設置される。
外部情報受信部8は、建屋内管理サーバ16から、建屋内の各種情報を取得する。例えば、外部情報受信部8は、建屋内管理サーバ16から各階の乗場照明4の点灯状態の状態を取得する。
運転制御部9は、各階の乗場の乗場呼び釦6および乗りかご1内のかご内操作盤11と接続されている。すなわち、各階の乗場の乗場呼び釦6が押されたことの情報が、信号入出力部7aを介して運転制御部9に供給される。また、かご内操作盤11の操作情報が、かご内照明制御部3を経由して、運転制御部9に供給される。かご内操作盤11の操作情報は、テールコード12を介して運転制御部9に送られる。
図2は、本例のエレベーター装置の制御構成例を示すブロック図である。
エレベーターの制御装置7が備える外部情報受信部8には、各階の乗場照明4の点灯状態の情報が、建屋内管理サーバ16から信号入出力部7bを介して供給される。
エレベーターの制御装置7が備える運転制御部9には、各階の乗場の乗場呼び釦6の操作データが、信号入出力部7aを介して供給される。また、制御装置7内の運転制御部9には、かご内操作盤11の操作情報が、かご内照明制御部3を経由して供給される。乗りかご1内のかご内照明制御部3と制御装置7とは、それぞれの信号入出力部3a,7cを介して情報のやり取りを行う。
運転制御部9はいずれかの階の乗場呼び釦6が押された場合、または乗りかご1内のかご内操作盤11の行先階釦が押された場合に、乗りかご1の行先階を決定し、乗りかご1の運転を開始する運転制御処理を行う。
なお、制御装置7内の外部情報受信部8および運転制御部9は、それぞれプログラムに基づいて演算処理を実行するCPC(中央制御ユニット)で構成され、それぞれに割り当てられた運転制御機能や外部情報受信機能を実行する。
乗りかご1に設置されたかご内照明2は、例えばLED(Light Emitting Eiode:発光ダイオード)などで構成され、点灯時(発光時)の照度を制御することができる。本例の場合には、かご内照明制御部3内の演算部13の制御により、スイッチング制御回路15が照明用電源のスイッチング状態を設定して、かご内照明2の照度を可変させる。すなわち、演算部13が、スイッチング制御回路15を制御することで、かご内照明2への印加電圧または電流値が変化し、かご内照明2の照度が設定した照度になる。スイッチング制御回路15の出力信号は、信号入出力部3bを介してかご内照明2に供給される。
乗りかご1に配置されたかご内操作盤11の操作情報は、信号入出力部3bを介して演算部13に供給され、さらに演算部13から信号入出力部3aおよび7cを介して運転制御部9に送られる。
乗りかご1の下部に設置された荷重検出装置10が検出した荷重の検出信号は、信号入出力部3bを介して演算部13に供給される。本例の荷重検出装置10が出力する検出信号はアナログ信号であり、アナログ/デジタル変換器3cにより検出信号をデジタル変換した後、演算部13に供給する。演算部13では、荷重検出装置10の検出信号に基づいて、乗りかご1内に乗客がいる状態か否かを識別することができる。
かご内照明制御部3の演算部13には、記録部14が接続されている。記録部14は、各階床に着床して、乗りかご1のドアが開いた状態での「かご内照度データ」が予め記録されている。この「かご内照度データ」は、例えばエレベーター装置の据付時や顧客へ引き渡す際、作業員が乗場照明4を点灯させた状態と消灯させた状態とで、実際に作業員が乗りかご1から乗降することで不快と感じないような値に設定したものである。記録部14には、乗りかご1の停止階床全てについて作業員が設定したかご内照度データが記録処理で記録される。「かご内照度データ」の具体的な例については後述する(図4)。
次に、演算部13が行う演算処理の概要について説明する。
まず、制御装置7内の外部情報受信部8は、建屋内の管理サーバ16を介して各階床の乗場照明4の点灯状態を検出し、かご内照明制御部3内の演算部13へ情報を渡す。また、運転制御部9は各階床乗場の乗場呼び釦6、または乗りかご1内のかご内操作盤11の行先階釦が押されると行先階を登録し、行先階情報をかご内照明制御部3内の演算部13へ渡す。
これらの情報を受けた演算部13は、予め記録部14に記録されたかご内照度データから受信した情報と一致する条件におけるかご内照度を参照し、行先階到着時での目標かご内照度として設定する。また、演算部13は運転制御部9から、現在の停止階を出発してから行先階へ到着するまでの走行時間Δt秒の情報を受信する。
演算部13は、行先階へ到着するまでの時間Δtと、現在のかご内照度と目標かご内照度の差分ΔLx%から、単位時間当たりの照度変化率ΔLx%/Δt秒を算出する。この算出で、規定した単位時間当たりの照度変化率を超えるようであれば、演算部13は、運転制御部9へ最高速度を落とす指令を送る。そして、規定した単位時間当たりの照度変化率を満足するような走行時間Δt′秒で運転するように運転制御部9へ指令を送る。
運転制御部9は、演算部13からの行先階までの走行時間をΔt′秒で走行する指示に基づいて、最高速度を落として運行して、行先階へ到着するまでの運行時間を長くする。このようにすることで、乗りかご1のかご内照度の急激な変化を防止して、乗りかご1に乗車中の利用客が、かご内照度の急激な変化により不快感を持つことを防止できる。
なお、上述した規定した単位時間当たりの照度変化率は、利用客が照度の変化を不快に感じないように、予め設定したものである。すなわち、規定した単位時間当たりの照度変化率以内での照度変化であれば、乗りかご1の乗客は、照度の変化に不快感を持つことがない。逆に、規定した単位時間当たりの照度変化率を超える照度変化を設定したときには、照度の比較的大きな変化が乗りかご1の乗客に不快感を与えてしまう可能性がある。
この単位時間当たりの照度変化率の規定値は、明るくなる場合と暗くなる場合で同じ値にしてもよいが、後述する変形例でも説明するように、明るくなる場合と暗くなる場合で異なる値にしてもよい。
また、現在のかご内照度については、スイッチング制御回路15でのスイッチング状態、つまりかご内照明2に供給される電源の状態に基づいて演算部13が取得する。あるいは、乗りかご1に照度センサを設けて、演算部13が照度センサの検出信号から直接照度を検出するようにしてもよい。
[2.かご内照度の制御処理例]
図3は、本例のエレベーター装置により行われるかご内照度の制御方法を示すフローチャートである。
まず、乗りかご1上に設けられたかご内制御装置3内の演算部13が、運転制御部9から行先階の登録の情報を得る(ステップS301)。演算部13は、行先階が登録されたことを受け、外部情報受信部8が受信している行先階の乗場照明4の点灯状態を検出する(ステップS302)。
そして、演算部13は、行先階の乗場照明4の点灯状態と、予め記録部14へ記録されたかご内照度データとを照合し、行先階における目標かご内照度データを得る(ステップS303)。
これらのデータを取得した演算部13は、現在のかご内照度と目標かご内照度との差分ΔLxを算出する(ステップS304)。差分を算出した演算部13は、現在のかご内照度と、目標かご内照度との差分ΔLx=0%か否かを判断する(ステップS305)。
ステップS305にて、現在のかご内照度と目標かご内照度との差分ΔLx=0%である場合(ステップS305のYES)、演算部13は、現在のかご内照度を変化させる必要がないため、現在のかご内照度制御を維持する(ステップS306)。
また、ステップS305にて、現在のかご内照度と目標かご内照度との差分ΔLx≠0%の場合(ステップS305のNO)、演算部13は、運転制御部9から現在の乗りかご位置から行先階に到着するまでの走行時間Δt秒の情報を得る(ステップS307)。
そして、演算部13は、現在のかご内照度と目標かご内照度との差分ΔLx%、運転制御部9から受信した走行時間Δt秒から単位時間あたりのかご内照度変化率ΔLx/Δtを算出する(ステップS308)。これらを算出した演算部13は、単位時間あたりのかご内照度変化率ΔLx/Δtが、予め規定されたかご内照度変化率の規定値以下であるか否かを判断する(ステップS309)。
ステップS309にて、ΔLx/Δtが、予め規定されたかご内照度変化率以下である場合(ステップS309のYES)、演算部13は、乗りかご1が運行している間、ステップS307にて算出したかご内照度変化率ΔLx/Δtでかご内照度を変化させる(ステップS310)。ここでは、例えば、スイッチング制御回路15を制御する信号のONデューティ時間を徐々に変化させることで、かご内照明2の照度を変化させる。
また、ステップS309にて、単位時間あたりのかご内照度変化率ΔLx/Δtが予め規定されたかご内照度変化率より大きい場合(ステップS309のNO)、演算部13は、単位時間あたりのかご内照度変化率が規定値以下となるような走行時間Δt′秒を算出する。そして、演算部13は、算出した走行時間Δt′秒の情報を、運転制御部9へ走行時間情報として渡す(ステップS311)。この単位時間あたりのかご内照度変化率が規定値以下となるような走行時間Δt′秒の算出は、乗りかご1の昇降中にかご内照度が急激に変化することを避けるためものである。
走行時間Δt′秒の情報を受信した運転制御部9は、行先階に到着するまでの走行時間がΔt′秒となるように、乗りかご1の運行速度を遅くしたりして、乗りかご1の運行を制御する(ステップS312)。
また、演算部13は、乗りかご1が運行している間、かご内照度変化率ΔLx/Δt′でかご内照度を変化させる(ステップS313)。ここでは、例えばステップS310と同様に、スイッチング制御回路15を制御する信号のONデューティ時間を徐々に変化させることで、かご内照明2の照度を変化させる。
ステップS310およびS313において、演算部13は、乗りかご1の運行に合わせてかご内照度を変化させた後、ステップS304の処理に戻り、変化したかご内照度と目標かご内照度との差分を検出する。この制御は目標かご内照度と現在のかご内照度との差分ΔLx=0になるまで、決められた周期で繰り返し行われる。
[3.かご内照度が変化する具体的な例]
次に、図3のフローチャートに示す制御処理で、乗りかご1の昇降に伴って、かご内照度を変化させる具体的な例について説明する。
図4は、本例の記録部14に記録される「かご内照度データ」を示す。ここでは、記録部14が、地下1階(B1F)、1階(1F)、2階(2F)、3階(3F)、および4階(4F)のそれぞれの階での、乗り場照明オン時の照度(%)と、乗り場照明オフ時の照度(%)とを記録する。記録部14に記録された「かご内照度データ」は、エレベーター装置を据付後に、各階床において乗場照明が点灯状態と消灯状態の場合とで、利用者が不快に感じないかご内照度値を作業者が調整して設定した値である。
図5は、エレベーター装置の運行パターンと、乗りかご1の照度の設定状態との関係を示す。
図5の上段に示す特性Mは、乗りかご1の運行状態を高さ(昇降階:縦軸)である。
図5の中段に示す特性Lは、かご内照度Lx(縦軸)である。
図5の下段に示す特性SPは、乗りかご1の速度(縦軸)である。
各特性M、L、SPの横軸は時間である。
例えば、図5の上段のほぼ中央に示すように、乗りかご1がB1Fから2Fへ上昇する運行Mが行われるとする。ここで、B1Fの乗場照明4は消灯、すなわち照明スイッチ5がオフしている。このとき、外部情報受信部8は建屋内管理サーバ16を通して、B1Fの乗場照明4の消灯状態を検出しており、演算部13は外部情報受信部8からの信号を受け乗場照明4がオフの情報を得る。演算部13は「B1Fの乗場照明4がオフ」の情報と、図4に示した記録部14のかご内照度データを照合することで、目標かご内照度値を20%に設定し、スイッチング制御回路15のスイッチングオンデューティ時間を20%にしてかご内照明2を制御する。
そして、利用客がB1F乗場の呼び釦6を押すと、運転制御部9が乗りかご1のドアおよび乗場のドアを開き、利用客が乗車する。乗車した利用客が、かご内操作盤11にて2Fの釦を押し行先階を登録すると、運転制御部9は乗りかご1のドアおよび乗場のドアを閉じ、乗りかご1を2Fに向けて運行させる。このとき、演算部13は、運転制御部9から行先階が2Fという情報を受け、外部情報受信部8から2Fの乗場照明4の点灯状態を取得する。演算部13は「2Fの乗場照明4がオフ」の情報と、図4に示した記録部14のかご内照度データを照合することで、目標かご内照度が70%と検出し、現在のかご内照度との差分ΔLx=50%と算出する。
演算部13は乗りかご1がB1Fを出発してから2Fへ到着するまでの運行時間Δtを運転制御部9から得る。この運行時間Δtは乗りかご1の最高速度、および建屋の階高などの条件により異なるが、ここではΔt=25秒とする。演算部13は、Δt=25秒の間にΔLx=50%だけ変動させる必要があると検出し、1秒あたりのかご内照度変化率ΔLx/Δt=2%を算出する。このかご内照度変化率2%で変化させたときの変化特性Lを、図5の中段に破線で示す。
ここで、予め1秒当たりのかご内照度変化率ΔLx/Δt≦1%で規定されていると、演算部13は、ΔLx=50%をΔLx/Δt≦1%で制御しようとして、運転制御部9に運行時間をΔt′=50秒とするよう指令を出す。運転制御部9は、演算部13からの運行時間を受け、乗りかご1の速度を、本来の速度特性SPから最高速度を低くした速度特性SP′に変化させ、運行時間Δt’=50秒となるように運行する。
そして、演算部13はスイッチング制御回路15のオンデューティ時間を1秒毎に1%ずつ長くすることで、徐々にかご内照度を上昇させる変化特性L′を得る。50秒後に乗りかご1が2Fへ到着したときには、かご内照度は70%となっており、目標かご内照度を達成する。
ここでは乗りかご1がB1Fから2Fへ上昇する運行Mについて説明したが、その他の運行M、M、M、Mについても、同様の条件で速度が制御されると共に、かご内照度の変化L(L′)、L、Lが実行される。図5に示す例では、1Fから3Fへの運行Mの際に、算出した照度変化率Lが1.5%になり、規定値を超えているため、規定値に抑えた照度変化率L′になるように、本来の速度SPよりも遅くした運転速度SP1′を設定している。他の運行M、M、Mについては、いずれも照度変化率L、Lが規定値以下であり、算出した照度変化率で変化するように制御している。なお、運行Mについては、照度を変化させていない。
以上説明したように、本例のエレベーター装置によると、各階床の乗場照明の点灯状態に応じてかご内照度を調整することで、各階床に到着した際には、乗りかご1のかご内照明2の照度が、到着した階床の乗場照明4の明るさに対応したものになる。したがって、利用客が乗りかご1に乗降する際、乗場とかご内との照度差による不快感を低減することができる。さらに、本例の場合には、昇降中のかご内照度の急激な変化による不快感を与えることを防止することができる。
[4.別の制御処理の例]
図3のフローチャートに示す制御処理では、乗りかご1の運行速度は、かご内照度変化率で制限するようにした。これに対して、エレベーターの運行モードによっては、乗りかご1の運行速度を落とすことができない場合がある。例えば、朝や夕方などの混雑時に、エレベーターの運行を最大効率で行う必要がある場合には、最高速度を制限することが好ましくないことがある。
図6のフローチャートに示す制御処理は、この場合の対処を含めるようにしたものである。図6のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同一の処理については同一のステップ番号を付し、重複説明を省略する。
ステップS309にて、単位時間あたりのかご内照度変化率ΔLx/Δtが予め規定されたかご内照度変化率より大きい場合(ステップS309のNO)、演算部13は、現在の運行モードが最高速度を制限してもよいモードか否かを判断する(ステップS314)。
ここで、最高速度を制限してもよいモードであると判断したとき(ステップS314のYES)、演算部13は、ステップS311の処理に移り、単位時間あたりのかご内照度変化率が規定値以下となるような走行時間Δt′秒を算出して、算出した走行時間Δt′秒の情報を、運転制御部9へ走行時間情報を渡す。
一方、ステップS314にて、最高速度を制限できないモードであると判断したとき(ステップS314のNO)、演算部13は、かご内照度変化率を規定値(ここでは2%)に設定して変化させる。そして、到着階で乗りかご1のドアが開く直前に、演算部13は、不足する分だけ照度を急激に変化させる(ステップS315)。
図6のフローチャートのその他の処理は、図3のフローチャートに示す制御処理と同じである。
この図6に示すように制御することで、最高速度を制限できない場合でも、極力不快感を与えない照度の変化が実現できる。すなわち、到着階のドアが開く直前に、急激な照度変化があるが、その変化量は比較的少ない変化であるため、乗客に与える不快感を極力少なくすることができる。
[5.変形例]
なお、上述した実施の形態例では、常にかご内照明2の照度を徐々に変化させるようにしたが、乗りかご1内に乗客がいるか否かで変化させるようにしてもよい。すなわち、荷重検出装置10が検出した荷重に基づいて、乗りかご1内が無人であることを検出した場合、演算部13は、徐々に照度を変化させる制御を行わずに、急激に照度を変化させる制御を行う。そして、荷重検出装置10が検出した荷重に基づいて、乗りかご1内に乗客がいることを検出した場合に、演算部13は、図3または図6のフローチャートに示す処理を行う。乗りかご1内に乗客がいることの検出は、荷重検出装置10の他に、カメラ(不図示)が撮影した乗りかご1内の映像などに基づいて行うようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、乗りかご1のかご内照度を変化させる際、かご内照度変化率ΔLx/Δtが規定された値より大きい場合、運転制御部9を介して乗りかご1の運行時間を遅らせることで、一定の規定値に収まるようにした。
これに対して、かご内照度を明るくするときの変化率の規定値と、かご内照度を暗くするときの変化率の規定値とを、それぞれ別の値としてもよい。人の視覚は、明順応と暗順応とに時間差があり、明順応よりも暗順応に時間がかかることが知られている。したがって、この視覚による順応性の違いを利用して、かご内照度を明るくするときの変化率の規定値と、かご内照度を暗くするときの変化率の規定値を変化させるようにしてもよい。
また、図4に示す「かご内照度データ」として、乗場照明のオン時とオフ時の2つのデータを記録したが、構成を簡単にするために、乗場照明がオン時のデータだけを記録して、常に乗場照明がオンであるとして照度を制御するようにしてもよい。
あるいは、逆に、それぞれの乗場階での「かご内照度データ」として、日中で乗場照明がオン時のデータと、夜間で乗場照明がオン時のデータなどの、より細かい条件を付けたデータを記録して、運行時間などで参照するデータを変化させるようにしてもよい。
さらに、本発明は上記した実施の形態例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
また、図1や図2の構成図では、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものだけを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…乗りかご、2…かご内照明、3…かご内照明制御部、3a,3b…信号入出力部、3c…アナログ/デジタル変換器、4…乗場照明、5…乗場照明スイッチ、6…乗場呼び釦、7…制御装置、7a,7b,7c…信号入出力部、8…外部情報受信部、9…運転制御部、10…荷重検出装置、11…かご内操作盤、12…テールコード、13…演算部、14…記憶部、15…スイッチング制御回路、16…管理サーバ

Claims (9)

  1. 昇降路内において複数の階床を移動する乗りかごを有するエレベーター装置において、
    予め各階床における乗場照明の点灯状態に応じたかご内照度データを記録する記録部と、
    前記乗りかごの運転制御を司る運転制御部と、
    前記運転制御部から取得した前記乗りかごの行先階情報と、前記記録部に記録されたかご内照度データと照合することで、行先階における目標かご内照度値を検出し、行先階到着時に前記乗りかごのかご内照度を目標かご内照度値と一致させる演算を行い、演算結果でかご内照明の照度を制御する演算部と、を備える
    エレベーター装置。
  2. さらに、各階床における前記乗場照明の点灯状態を受信する外部情報受信部を備え、
    前記演算部は、前記外部情報受信部が前記乗場照明の点灯状態を受信した場合に、かご内照明の照度を制御する演算を行う
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  3. 前記演算部は、前記乗りかごが停止階で出発してから行先階に到着するまでの時間で、前記乗りかごのかご内照度が徐々に変化するようにかご内照明を制御する
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  4. 前記演算部は、前記乗りかごが停止階で出発してから行先階に到着するまでの時間と、行先階におけるかご内照度値と現在のかご内照度値との差分から、単位時間当たりのかご内照度変化率を算出し、算出した変化率によって前記乗りかごのかご内照度を徐々に変化するように制御する
    請求項3に記載のエレベーター装置。
  5. 前記演算部が算出した、単位時間当たりのかご内照度変化率が予め設定された規定値より大きい場合に、前記運転制御部は、前記乗りかごの運転速度を落として運行する制御を行うことで、かご内照度変化率が前記規定値になるようにした
    請求項4に記載のエレベーター装置。
  6. 前記演算部が算出した、単位時間当たりのかご内照度変化率が予め設定された規定値より大きい場合に、前記演算部は、規定値で単位時間当たりのかご内照度変化率を設定して変化させ、照度値の差分の不足分を、前記乗りかごが到着した際に変化するように制御する
    請求項4に記載のエレベーター装置。
  7. 前記乗りかごの乗客を検出する検知部を備え、
    前記演算部は、前記検知部が前記乗りかごに乗客がいることを検知した場合に、前記乗りかごのかご内照度が徐々に変化するように制御し、前記検知部が前記乗りかごに乗客がいないことを検知した場合に、前記乗りかごのかご内照度を直接変化するように制御する
    請求項3に記載のエレベーター装置。
  8. 前記演算部が演算したかご内照明の照度は、前記かご内照明に印加する電源のスイッチング制御により設定する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のエレベーター装置。
  9. 昇降路内において複数の階床を移動する乗りかごを有するエレベーター制御方法であって、
    各階床における乗場を照らす乗場照明の点灯状態に応じたかご内照度データを記録する記録処理と、
    前記乗りかごの行先階情報と、前記記録処理により記録されたかご内照度データとを照合することで、行先階における目標かご内照度値を検出し、行先階に到着した際に前記乗りかごのかご内照度を目標かご内照度値と一致させる演算を行い、演算結果でかご内照明の照度を制御する演算処理と、を含む
    エレベーター制御方法。
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