JPWO2008136063A1 - エレベータ装置 - Google Patents

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友紀 城尾
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Abstract

かご内には、複数の操作釦が設けられている。制御手段には、各操作釦のうち、複数の操作釦が切替対象釦として設定される。また、制御手段では、複数の操作入力モード間で切り替え可能になっている。各切替対象釦の操作に基づく制御手段の制御は、操作入力モードごとに異なる制御とされる。かご内には、操作されることにより操作入力モードを切り替えるシフト操作部が設けられている。

Description

この発明は、かご内に設けられた複数の操作釦の操作によってエレベータの運転が制御されるエレベータ装置に関するものである。
従来、0及び1〜9の数字ボタンを有するテンキーをかご内操作盤の下方部に設けたエレベータの行先呼び登録装置が提案されている。かご内操作盤の上方部には、複数の行先ボタンが設けられている。行き先階の呼び登録は、テンキーの数字ボタンが操作されることにより行われる。行き先階の呼び登録が行われると、各行先ボタンのうち、呼び登録の対象となった行先ボタンが点灯する。これにより、行き先階の呼び登録のためにかご内操作盤の上方部の行先ボタンを操作する必要がなくなり、上方のボタンに手が届かない子供やお年寄りであっても、行き先階の呼び登録を行うことができる(特許文献1参照)。
特開2003−221172号公報
しかし、従来のエレベータの行先呼び登録装置では、行き先階の数と同数の行先ボタンがかご内操作盤に設けられている。また、テンキーには複数の数字ボタンが設けられている。従って、各行先ボタンやテンキーを設置するために広いスペースが必要になり、かご内操作盤が大形化してしまう。また、テンキーの構造が複雑であるので、製造コストが増大してしまう。さらに、数字ボタンの操作が複雑であるので、行き先階の呼び登録のための操作に手間がかかってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、かご操作盤の大形化を防止することができるとともに、製造コストの低減化を図ることができ、またエレベータの運転に関する操作を容易にすることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータ装置は、かご内に設けられた複数の操作釦、複数の操作入力モード間で切り替え可能になっており、各操作釦のうち、複数の操作釦を切替対象釦として設定し、各切替対象釦の操作に基づく制御を操作入力モードごとに異なる制御とする制御手段、及びかご内で操作されることにより、操作入力モードを切り替えるシフト操作部を備えている。
この発明によるエレベータ装置では、制御手段の操作入力モードがシフト操作部の操作によって切り替えられるとともに、各操作釦のうち、複数の操作釦が切替対象釦として設定され、各切替対象釦の操作に基づく制御手段の制御が操作入力モードごとに異なる制御とされるので、操作入力モードを切り替えることにより、複数種の異なる制御を共通の切替対象釦の操作によって行うことができる。従って、操作釦の個数を少なくすることができ、かご操作盤の大形化を防止することができる。また、シフト操作部によって操作入力モードを切り替えることができるので、構造の複雑なテンキーを設ける必要がなくなり、製造コストの低減化を図ることができる。さらに、複数の操作釦を切替対象釦として設定するので、各切替対象釦の操作による制御をまとめて切り替えることができる。従って、シフト操作部の操作回数を少なくすることができ、エレベータの運転に関する操作を容易にすることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す概略の構成図である。 図1のかご操作盤を示す正面図である。 図2の表示装置の行き先階表示が切り替えられたときのかご操作盤を示す正面図である。 拡張操作入力モードとされているときの図1の運転制御装置の制御を説明するための表である。 図1の運転制御装置の処理動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置のかご操作盤を示す正面図である。 切替後の行き先階操作入力モードとされているときの図6のかご操作盤を示す正面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示すブロック図である。図において、建物には、複数の階床に停止可能なかご1を有するエレベータ装置が設けられている。かご1内には、かご操作盤2が設けられている。
かご操作盤2には、かご1内でそれぞれ操作可能な複数の行き先階釦3、戸開釦4、戸閉釦5及びシフト釦6と、各行き先階釦3に対応する行き先階を特定するための表示(行き先階表示)を行う表示装置7とが設けられている。各行き先階釦3は、かご1の行き先階を選択するための操作釦である。また、戸開釦4はかご1の出入口(図示せず)を開くための操作釦であり、戸閉釦5はかご1の出入口を閉じるための操作釦である。シフト釦6は、かご操作盤2からの操作による制御を切り替えるためのシフト操作部とされている。
表示装置7は、規則的に並べられた複数のLEDを有しており、各LEDを選択的に点灯させることにより行き先階表示を行う。従って、表示装置7は、各LEDの点灯の選択を変更することにより、行き先階表示の切り替えが可能になっている。
かご操作盤2内には、各行き先階釦3、戸開釦4、戸閉釦5及びシフト釦6のそれぞれからの操作信号を受ける操作検出部8が設けられている。操作検出部8は、各行き先階釦3、戸開釦4、戸閉釦5及びシフト釦6のそれぞれの操作に応じた情報を発生する。
また、かご1には、かご1の出入口を開閉するドア装置9と、エレベータの運転に関する情報(例えばかご1の停止階の情報等)をかご1内へ音声により報知するアナウンス装置10と、かご1内の照明を行う照明装置11と、表示装置7、ドア装置9、アナウンス装置10及び照明装置11のそれぞれの動作を個別に制御するかご搭載制御装置12とが設けられている。
かご1が昇降される昇降路内には、操作検出部8からの情報に基づいてエレベータの運転を制御する運転制御装置13が設けられている。運転制御装置13は、操作検出部8からの情報に応じた制御指令を発生する。かご搭載制御装置12は、運転制御装置13からの制御指令に基づいて、表示装置7、ドア装置9、アナウンス装置10及び照明装置11のそれぞれの動作を制御する。
運転制御装置13の制御は、複数の操作入力モード間で切り替え可能になっている。操作入力モードの切り替えは、複数の行き先階操作入力モード及び複数の拡張操作入力モードのいずれかが選択されることにより行われる。操作入力モードの選択は、シフト釦6の操作によって行われる。
運転制御装置13が各行き先階操作入力モードとされているときには、各行き先階釦3のみが切替対象釦として運転制御装置13に設定される。運転制御装置13が各拡張操作入力モードとされているときには、各行き先階釦3、戸開釦4及び戸閉釦5が切替対象釦として運転制御装置13に設定される。
各切替対象釦の操作に基づく運転制御装置13の制御は、操作入力モードごとに異なっている。従って、運転制御装置13の操作入力モードが各行き先階操作入力モード間で切り替えられる場合には、各行き先階釦3の操作に基づく制御が行き先階操作入力モードごとに切り替わる。また、運転制御装置13の操作入力モードが各拡張操作入力モード間で切り替えられる場合には、各行き先階釦3、戸開釦4及び戸閉釦5のそれぞれの操作に基づく制御が拡張操作入力モードごとにそれぞれ切り替わる。
運転制御装置13は、メモリ14及び運転処理部15を有している。メモリ14には、エレベータの運転の制御に関する設定パラメータが格納されている。運転処理部15は、メモリ14に格納された設定パラメータのうち、操作検出部8からの情報に応じたパラメータを選択し、選択したパラメータに基づいて制御指令を発生する。即ち、運転制御装置13は、シフト釦6の操作に応じて操作入力モードが切り替えられ、切り替えられた操作入力モードに応じたパラメータに基づいてエレベータの運転を制御する。
図2は、図1のかご操作盤2を示す正面図である。また、図3は、図2の表示装置7の行き先階表示が切り替えられたときのかご操作盤2を示す正面図である。図において、戸開釦4及び戸閉釦5は、各行き先階釦3の下方に配置されている。また、シフト釦6は、戸開釦4及び戸閉釦5の下方に配置されている。
表示装置7は、各行き先階釦3に個別に設けられている。従って、表示装置7は、行き先階表示を行き先階釦3ごとに表示する。即ち、行き先階釦3ごとに表示された行き先階表示によってかご1の行き先階が特定される。
また、表示装置7は、行き先階操作入力モードごとに異なる階床が行き先階として特定されるようにかご搭載制御装置12により制御される。即ち、表示装置7は、運転制御装置13からの制御指令に応じた情報に基づいて、行き先階操作入力モードごとに行き先階表示の切り替えを行う。
運転制御装置13には、互いに異なる基準値が行き先階釦3ごとに個別に設定されている。行き先階表示は、各行き先階釦3について個別に設定された基準値に共通の係数(整数)αを行き先階操作入力モードごとに順次加算することにより、算出される。係数αは、行き先階釦3の個数とされる。
この例では、20階建ての建物の各階床にかご1が停止可能になっている。また、かご操作盤2に設けられた行き先階釦3の個数は10個とされている。さらに、表示装置7は、切替前の行き先階操作入力モードとされているときに、各行き先階釦3について1階〜10階を個別に特定する行き先階表示を行い(図2)、切替後の行き先階操作入力モードとされたときに、各行き先階釦3について11階〜20階を個別に特定する行き先階表示を行う(図3)。即ち、切替後の行き先階操作入力モードでの表示装置7の行き先階表示は、切替前の行き先階操作入力モードでの行き先階表示に10階分の係数αをそれぞれ加算した表示とされる。
各行き先階操作入力モード間の切り替えは、シフト釦6を操作して(押して)シフト釦6の操作(押圧)を解除することにより行われる。即ち、各行き先階操作入力モード間の切り替えは、シフト釦6を押して離すことにより行われる。切替後の行き先階操作入力モードは、シフト釦6の操作の解除後も維持される。
従って、シフト釦6を押して離す度ごとに、行き先階操作入力モードが切り替わり、表示装置7の行き先階表示が切り替わる。
図4は、拡張操作入力モードとされているときの図1の運転制御装置13の制御を説明するための表である。この例では、シフト釦6の操作(押圧)が継続されているときにのみ切替後の拡張操作入力モードが維持され、シフト釦6の操作(押圧)が解除されることにより切替前の拡張操作入力モードに切り替わる。
運転制御装置13は、シフト釦6の操作が継続されている時間が所定の時間を経過したときに(即ち、切替後の拡張操作入力モードの継続時間が所定の時間を経過したときに)、アナウンス装置10に設けられた防犯ブザーによる警報を発生させる制御指令をかご搭載制御装置12へ出力する。
また、シフト釦6の操作が継続されているとき(即ち、切替後の拡張操作入力モードとされているとき)の運転制御装置13は、戸開釦4、戸閉釦5及び行き先階釦3のいずれかが操作されることにより、操作された操作釦に応じた制御指令をかご搭載制御装置12へ出力する。この例では、切替後の拡張操作入力モードとされているときの運転制御装置13は、戸開釦4が操作されると戸開状態の延長を行う制御指令を出力し、戸閉釦5が操作されると照明装置11のON/OFF動作の切り替えを行う制御指令を出力し、行き先階釦3が操作されるとアナウンス装置10による報知(アナウンス)を行う制御指令を出力する。
さらに、切替後の拡張操作入力モードとされているときの運転制御装置13は、戸開釦4及び戸閉釦5がいずれも操作されることにより、戸開状態での待機と、待機状態の解除との切り替えを行う制御指令をかご搭載制御装置12へ出力する。
従って、シフト釦6を押しながら行き先階釦3、戸開釦4及び戸閉釦5の少なくともいずれかを操作することにより、各操作釦の操作による通常動作と異なる動作が行われる。なお、制御手段は、操作検出部8、かご搭載制御装置12及び運転制御装置13を有している。
次に、動作について説明する。図5は、図1の運転制御装置13の処理動作を説明するためのフローチャートである。運転制御装置13は、操作検出部8からの情報に基づいて、シフト釦6が操作されたか否かを常時判定している(S1)。シフト釦6が操作されていない場合には、シフト釦6の操作の有無が運転制御装置13により繰り返し判定される。
シフト釦6が操作された場合には、運転制御装置13は、シフト釦6の操作の継続時間が所定の時間を経過しているか否かを判定する(S2)。所定の時間を経過する前にシフト釦6の操作が解除された場合には、運転制御装置13は、モード数Nを1とすることにより、基準の行き先階操作入力モードから、異なる行き先階操作入力モードに切り替える(S3)。
この後、運転制御装置13は、シフト釦6が再度操作されたか否かを判定する(S4)。シフト釦6が再度操作された場合には、運転制御装置13は、モード数Nがあらかじめ設定された最大値(整数値)Pであるか否かを判定する(S5)。
モード数Nが最大値Pでない場合には、運転制御装置13は、モード数Nを(N+1)とすることにより、さらに異なる行き先階操作入力モードに切り替える(S6)。モード数Nが最大値Pである場合には、運転制御装置13は、モード数Nを0とすることにより、基準の行き先階操作入力モードに切り替える(S7)。行き先階操作入力モードの切り替え後、運転制御装置13は、シフト釦6が再度操作されたか否かを判定する(S4)。
シフト釦6の再度の操作がない場合には、運転制御装置13は、あらかじめ設定された係数(整数)αにモード数Nを乗じることにより加算値(α×N)を算出する(S8)。この後、運転制御装置13は、行き先階釦3ごとに設定された各基準値に加算値(α×N)をそれぞれ加算した値を行き先階表示として表示装置7に表示させる制御指令をかご搭載制御装置12へ出力する(S9)。
この後、表示装置7は、運転制御装置13からの制御指令に応じた行き先階表示を行き先階釦3ごとに行う。この後、各行き先階釦3のいずれかが操作されると、操作された行き先階釦3に対応する行き先階の呼び登録が行われる。この例では、行き先階の呼び登録が行われていないときに行き先階表示の色が緑色とされ、呼び登録が行われると行き先階表示の色が赤色に変化する。行き先階の呼び登録が行われると、かご1は、運転制御装置13の制御により、呼び登録が行われた行き先階へ移動される。
一方、所定の時間が経過してもシフト釦6の操作が継続されている場合には、運転制御装置13は、拡張操作入力モードとされる。このとき、運転制御装置13は、あらかじめ設定された拡張機能操作時間内に各行き先階釦3、戸開釦4及び戸閉釦5の少なくともいずれかが操作されたか否かを判定する(S10)。
各行き先階釦3、戸開釦4及び戸閉釦5のいずれの操作もない場合には、運転制御装置13は、シフト釦6の長押しであると判定し(S11)、防犯ブザーによる警報を発生させる制御指令を出力する(S12)。
各行き先階釦3、戸開釦4及び戸閉釦5の少なくともいずれかが拡張機能操作時間内に操作された場合には、運転制御装置13は、各操作釦3〜5の操作に応じた制御指令を出力する(S13)。
この後、運転制御装置13からの制御指令に応じた制御がドア装置9、アナウンス装置10及び照明装置11のそれぞれについて行われる。即ち、行き先階釦3が操作されたときにはエレベータの運転に関する報知がアナウンス装置10により行われ、戸開釦4が操作されたときには戸開状態の延長がドア装置9により行われ、戸閉釦5が操作されたときにはかご1内の照明のON/OFF動作の切り替えが照明装置11により行われる。また、戸開釦4及び戸閉釦5が同時に操作されたときには、戸開状態の待機と、待機状態の解除との間の切り替えがドア装置9により行われる。
このようなエレベータ装置では、運転制御装置13の操作入力モードがシフト釦6の操作によって切り替えられるとともに、各操作釦3〜5のうち、複数の操作釦が切替対象釦として設定され、各切替対象釦の操作に基づく運転制御装置13の制御が操作入力モードごとに異なる制御とされるので、操作入力モードを切り替えることにより、複数種の異なる制御を共通の切替対象釦の操作によって行うことができる。従って、操作釦3〜5の個数を少なくすることができ、かご操作盤2の大形化を防止することができる。これにより、例えば高層建築物の多数の階床に停止可能なかご1であっても、行き先階釦3の個数を少なくすることができ、子供やお年寄りの手が届く低位置に行き先階釦3を配置することができる。また、シフト釦6によって操作入力モードを切り替えることができるので、構造の複雑なテンキーを設ける必要がなくなり、構造を簡単にすることができる。従って、製造コストの低減化を図ることができる。さらに、複数の操作釦を切替対象釦として設定するので、各切替対象釦の操作による制御をまとめて切り替えることができる。従って、シフト釦6の操作回数を少なくすることができ、エレベータの運転に関する操作を容易にすることができる。
また、かご1の行き先階表示を行う表示装置7がかご操作盤2に設けられ、運転制御装置13は、行き先階操作入力モードごとに行き先階表示を切り替えるので、各行き先階釦3によって選択される行き先階が切り替わっても、各行き先階釦3に対応する行き先階をかご1内の乗客に誤って認識させることを防止することができる。
また、表示装置7が各行き先階釦3に個別に設けられているので、行き先階釦3ごとに行き先階表示を行うことができる。従って、かご1内の乗客は、各行き先階釦3に対応する行き先階を容易に認識することができる。
また、拡張操作入力モードでは、戸開釦4及び戸閉釦5が切替対象釦として設定されるので、行き先階釦3だけでなく、戸開釦4や戸閉釦5の操作によっても複数の異なる制御を行うことができる。
また、運転制御装置13では、シフト釦6の操作が継続されているときにのみ切替後の拡張操作入力モードが維持され、シフト釦6の操作が解除されることにより切替前の拡張操作入力モードに切り替わるので、拡張操作入力モードの切り替えを容易にすることができる。また、シフト釦6の操作の解除により拡張操作入力モードが切替後から切替前に自動的に戻るので、表示をしなくても拡張操作入力モードの誤った認識を防止することができる。
また、運転制御装置13では、シフト釦6の操作が解除されても切替後の行き先階操作入力モードが維持されるので、3以上の行き先階操作入力モード間での切り替えを行うことができる。従って、3種以上の制御を共通の操作釦の操作によって行うことができ、操作釦の個数をさらに少なくすることができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2によるエレベータ装置のかご操作盤2を示す正面図である。また、図7は、切替後の行き先階操作入力モードとされているときの図6のかご操作盤2を示す正面図である。各行き先階釦3には、互いに異なる基準値が基準表示として個別に表示されている。各行き先階釦3の基準表示は固定表示である。この例では、各行き先階釦3には、基準の行き先階を示す1〜10の数字が基準表示として表示されている。
表示装置21は、各行き先階釦3と異なる位置に配置されている。この例では、シフト釦6の下方に表示装置21が配置されている。表示装置21は、基準表示に加算される加算値を共通の行き先階表示として行き先階操作入力モードごとに表示する。即ち、表示装置21は、基準の行き先階の数字に加算される階床数を共通の行き先階表示として行き先階操作入力モードごとに表示する。
運転制御装置13には、基準表示として表示された各基準値が行き先階釦3ごとに設定されている。また、運転制御装置13には、互いに異なるモード数(整数)Nが行き先階操作入力モードごとに設定されている。運転制御装置13は、行き先階操作入力モードに対応するモード数Nに係数αを乗じることにより共通の加算値(α×N)を算出する。表示装置21には、運転制御装置13によって算出された共通の加算値(α×N)が行き先階表示として表示される。
なお、この例では、係数αが10とされている。また、切替前の行き先階操作入力モードでのモード数Nが0とされ、切替後の行き先階操作入力モードでのモード数Nが1とされている。即ち、切替前の行き先階操作入力モードのときには表示装置21によって+0が行き先階表示として表示され(図6)、切替後の行き先階操作入力モードのときには表示装置21によって+10が行き先階表示として表示される(図7)。
運転制御装置13は、各行き先階釦3のいずれかが操作されると、操作された行き先階釦3の基準表示に共通の加算値(α×N)の階床数分を加算して特定される階床を行き先階として呼び登録する。例えば、+10が行き先階表示として表示されているときに、2階の基準表示の行き先階釦3が操作されると、12階が行き先階として呼び登録される。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、運転制御装置13が共通の加算値(α×N)を行き先階操作入力モードごとに算出するようになっており、各行き先階釦3と異なる位置に配置された表示装置21が共通の加算値(α×N)の表示を共通の行き先階表示として表示するようになっているので、各行き先階釦3について行き先階を特定することができるとともに、表示装置21の設置数を1つのみにすることができる。従って、製造コストの低減化をさらに図ることができる。
なお、各上記実施の形態では、シフト釦6の操作によって切り替えられた切替後の行き先階操作入力モードは、シフト釦6が再度操作されるまで維持されるようになっているが、再度の操作がなくても所定の時間が経過した後に、切替後の行き先階操作入力モードの維持が解除されるようになっていてもよい。この場合、切替後の行き先階操作入力モードの維持が解除された後、基準の行き先階操作入力モードに切り替わる。
また、各上記実施の形態では、シフト釦6の個数が1個のみとされているが、シフト釦6の個数を複数個としてもよい。このようにすれば、各シフト釦6の操作の組み合わせにより、さらに多くの操作入力モード間で切り替えることができ、共通の操作釦の操作による制御の種類をさらに多くすることができる。例えば、2つのシフト釦が同時に操作されながら戸開釦4が操作されることにより、かごの出入口の戸開動作が開始されてから戸閉動作が完了するまでの時間である不干渉時間の延長と、延長の解除との切り替えが行われるようにしてもよい。
また、各上記実施の形態では、各行き先階釦3のすべてが切替対象釦として設定されているが、各行き先階釦3の一部のみを切替対象釦として設定してもよい。

Claims (8)

  1. かご内に設けられた複数の操作釦、
    複数の操作入力モード間で切り替え可能になっており、各上記操作釦のうち、複数の上記操作釦を切替対象釦として設定し、各上記切替対象釦の操作に基づく制御を上記操作入力モードごとに異なる制御とする制御手段、及び
    上記かご内で操作されることにより、上記操作入力モードを切り替えるシフト操作部
    を備えていることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 各上記切替対象釦は、上記かごの行き先階を選択するための行き先階釦であり、
    上記かご内に設けられ、各上記行き先階釦に対応する上記行き先階を特定するための行き先階表示を行う表示装置をさらに備え、
    上記制御手段は、上記行き先階表示を上記表示装置に表示させるとともに、上記操作入力モードごとに異なる階床が上記行き先階として特定されるように上記行き先階表示を上記操作入力モードごとに切り替えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 上記表示装置は、各上記行き先階釦に個別に設けられ、上記行き先階釦ごとに上記行き先階表示を行うことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 上記制御手段には、互いに異なる基準値が上記行き先階釦ごとに設定され、
    上記制御手段は、各上記基準値に加算される共通の加算値を上記操作入力モードごとに算出するようになっており、
    上記表示装置は、各上記行き先階釦と異なる位置に設けられ、上記共通の加算値の表示を共通の上記行き先階表示として表示することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ装置。
  5. 各上記切替対象釦は、かごの出入口を開閉するための戸開釦及び戸閉釦とされていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  6. 上記制御手段では、上記シフト操作部の操作が継続されているときにのみ切替後の上記操作入力モードが維持され、上記シフト操作部の操作が解除されることにより切替前の上記操作入力モードに切り替わることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  7. 上記制御手段では、上記シフト操作部の操作が解除されても切替後の上記操作入力モードが維持されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  8. 切替後の上記操作入力モードの維持は、所定の時間が経過した後に解除されることを特徴とする請求項7に記載のエレベータ装置。
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