JP6064000B2 - エレベータ制御システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、エレベータ制御システム及び方法に関する。
従来、カゴの正面側と背面側との2方向にドアが設けられた2方向エレベータが知られている。一般に、2方向エレベータは、呼びに優先的に応答するドアが決められており、2つのドアが同時に戸開しないように制御される。例えば、正面側のドアが優先的に応答するドアである場合、正面側のドアが戸開し、正面側の利用者が乗降し、正面側のドアが戸閉し、その後、背面側のドアが戸開する。このため、背面側の利用者は、背面側のドアが開くまで長時間待たされることになる。
このような待機時間を短縮する方法として、両側のドアを同時に戸開する方法が挙げられる。しかしながら、両側のドアを同時に戸開すると、カゴから降車する利用者は、自分がどちらのドアから降車すべきか判断しにくくなり、エレベータの使い勝手が悪くなるという問題があった。
特開平08−026634号公報 特開2010−137969号公報
降車側のドアを利用者が容易に判断できるエレベータ制御システム及び方法を提供する。
一実施形態に係るエレベータ制御システムは、カゴの一方側及び他方側にそれぞれドアが設けられ、一方側のカゴ呼びと、他方側のカゴ呼びと、をそれぞれ登録可能な2方向エレベータを制御する。エレベータ制御システムは、制御盤と、タイミング決定装置と、を備える。制御盤は、カゴの昇降を制御する。タイミング決定装置は、カゴが応答する呼びの登録状態に応じて、一方側及び他方側に設けられたドアが戸開を開始する戸開タイミングを決定する。タイミング決定装置は、カゴ呼びが登録された側の戸開タイミングが、カゴ呼びが登録されていない側の戸開タイミングより、早くなるように戸開タイミングを決定する。
制御対象となる2方向エレベータを説明する図。 第1実施形態に係るエレベータ制御システムの一例を示す図。 第1実施形態に係る戸開タイミングの決定方法を示すフローチャート。 呼びの登録状態の一例を示す図。 第2実施形態に係る戸開タイミングの決定方法を示すフローチャート。 呼びの登録状態の一例を示す図。 第3実施形態における戸開タイミングの決定方法を示すフローチャート。 呼びの登録状態の一例を示す図。 第4実施形態に係るエレベータ制御システムの一例を示す図。 第5実施形態に係るエレベータ制御システムの一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るエレベータ制御システム(以下、「システム」という)について、図1〜図4を参照して説明する。本実施形態に係るシステムは、2方向エレベータを制御する。2方向エレベータとは、カゴの一方側と他方側との2方向にそれぞれドアが設けられたエレベータのことである。一方側及び他方側は、正面側と背面側というように、対向してもよいし、正面側(背面側)と右側(左側)というように、隣接してもよい。以下では、一方側は正面側であり、他方側は背面側であるものとする。
図1は、本実施形態に係るシステムの制御対象となる2方向エレベータを説明する図である。この2方向エレベータは、正面側のカゴ呼び、背面側のカゴ呼び、正面側のホール呼び、及び背面側のホール呼び、をそれぞれ登録可能である。図1の例では、2方向エレベータは、1階(1F)から3階(3F)までの昇降路を備え、この昇降路内をカゴ1が昇降する。
カゴ1は、ドア11,12と、操作盤13,14と、を備える。ドア11は、カゴ1の正面側に設けられたドアである。ドア11は、正面側の呼び(カゴ呼び及びホール呼び)に応答して戸開する。ドア12は、カゴ1の背面側に設けられたドアである。ドア12は、背面側の呼び(カゴ呼び及びホール呼び)に応答して戸開する。以下では、ドア11,12が戸開を開始するタイミングを、戸開タイミングという。本実施形態に係るシステムは、呼びの登録状態に応じて、ドア11,12の戸開タイミングをそれぞれ決定する。戸開タイミングの決定方法について、詳しくは後述する。
操作盤13は、正面側のカゴ呼びを登録するための操作盤である。操作盤13は、各階床(1階〜3階)に対応するカゴ呼び釦を備える。操作盤13のカゴ呼び釦を押すと、カゴ呼び釦に対応する階床を行先階とした、正面側のカゴ呼びが登録される。カゴ1がこのカゴ呼びに応答すると、登録された行先階でドア11が戸開する。
操作盤14は、背面側のカゴ呼びを登録するための操作盤である。操作盤14は、各階床(1階〜3階)に対応するカゴ呼び釦を備える。操作盤14のカゴ呼び釦を押すと、カゴ呼び釦に対応する階床を行先階とした、背面側のカゴ呼びが登録される。カゴ1がこのカゴ呼びに応答すると、登録された行先階でドア12が戸開する。
このように、本実施形態において、2方向エレベータは、正面側のカゴ呼びと、背面側のカゴ呼びと、をそれぞれ登録可能である。なお、図1の例では、カゴ1は、正面側及び背面側のカゴ呼びをそれぞれ登録するための2つの操作盤を備えた。しかしながら、正面側及び背面側のカゴ呼びをそれぞれ登録であれば、操作盤は1つでもよい。正面側及び背面側のカゴ呼びをそれぞれ登録可能な操作盤として、例えば、各階床に対応するカゴ呼び釦と、正面側と背面側とを切替える切り替え釦と、を備えるものが挙げられる。
図1に示すように、カゴ1が昇降する各階床には、エレベータホール21,22が設けられる。
エレベータホール21は、カゴ1の正面側に設けられたエレベータホールである。エレベータホール21には、ホール呼び釦23が設けられる。ホール呼び釦23は、正面側のホール呼びを登録するための呼び釦である。ホール呼び釦23は、カゴ1の昇降方向毎に設けられる。図1の例では、1階のエレベータホール21には上方向のホール呼び釦23、2階のエレベータホール21には上方向及び下方向のホール呼び釦23、3階のエレベータホール21には下方向のホール呼び釦23が設けられている。ホール呼び釦23を押すと、ホール呼び釦23に対応する昇降方向の正面側のホール呼びが登録される。
エレベータホール22は、カゴ1の背面側に設けられたエレベータホールである。エレベータホール22には、ホール呼び釦24が設けられる。ホール呼び釦24は、背面側のホール呼びを登録するための呼び釦である。ホール呼び釦24は、カゴ1の昇降方向毎に設けられる。図1の例では、1階のエレベータホール22には上方向のホール呼び釦24、2階のエレベータホール22には上方向及び下方向のホール呼び釦24、3階のエレベータホール22には下方向のホール呼び釦24が設けられている。ホール呼び釦24を押すと、ホール呼び釦24に対応する昇降方向の背面側のホール呼びが登録される。
このように、本実施形態において、2方向エレベータは、正面側のホール呼びと、背面側のホール呼びと、をそれぞれ登録可能である。なお、図1の例では、エレベータホール21,22は、昇降路上の全ての階床(1階〜3階)に設けられているが、昇降路上の一部の階床にのみ設けることも可能である。また、エレベータホール21,22のいずれか一方のみが設けられた階床があってもよい。
図2は、本実施形態に係るシステムの一例を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係るシステムは、制御盤31と、タイミング決定装置32と、正面側ドア制御装置33と、背面側ドア制御装置34と、を備える。
制御盤31は、エレベータの制御に必要な一般的に機能を備える。具体的には、制御盤31は、呼び釦からの入力に応じた呼びの登録、登録された呼びへのカゴの割当て、及び呼びに応答するカゴの昇降の制御などを行う。また、制御盤31は、カゴ1の状態(階床、昇降方向、ドアの開閉状態、及び重量など)の収集や管理を行う。
タイミング決定装置32は、制御盤31から呼び情報を取得する。呼び情報とは、呼びの登録状態に関する情報である。呼び情報には、登録中のカゴ呼び及びホール呼びや、各呼びに対するカゴの割当などの情報が含まれる。
タイミング決定装置32は、制御盤31から取得した呼び情報に基づいて、ドア11,12の戸開タイミングをそれぞれ決定する。タイミング決定装置32による戸開タイミングの決定方法について、詳しくは後述する。タイミング決定装置32は、戸開タイミングを決定すると、決定した戸開タイミングに戸開指令を出力する。
正面側ドア制御装置33は、カゴ1の正面側のドア11の開閉を制御する。正面側ドア制御装置33は、タイミング決定装置32からドア11の戸開指令を受け取ると、ドア11を戸開する。これにより、ドア11は、タイミング決定装置32が決定した戸開タイミングに戸開を開始する。
背面側ドア制御装置34は、カゴ1の背面側のドア12の開閉を制御する。背面側ドア制御装置34は、タイミング決定装置32からドア12の戸開指令を受け取ると、ドア12を戸開する。これにより、ドア12は、タイミング決定装置32が決定した戸開タイミングに戸開を開始する。
ここで、図3は、タイミング決定装置32による戸開タイミングの決定方法を示すフローチャートである。以下では、タイミング決定装置32は、階床Xの呼びにカゴ1が応答する際のドア11,12の戸開タイミングを決定するものとする。ここでいう階床Xの呼びには、階床Xを行先階とするカゴ呼びと、階床Xから登録されたホール呼びと、が含まれる。また、階床Xの呼びとして、正面側の呼びと、背面側の呼びと、が両方登録されているものとする。
まず、タイミング決定装置32は、制御盤31から取得した呼び情報を参照して、カゴ1が応答する階床Xの呼びの登録状態を判定する。本実施形態では、タイミング決定装置32は、階床Xのカゴ呼びの登録状態を判定する。
具体的には、図3に示すように、タイミング決定装置32は、正面側のカゴ呼びのみが登録されているか判定する(ステップS1)。正面側のカゴ呼びのみが登録されているとは、正面側のカゴ呼びが登録され、かつ、背面側のカゴ呼びが登録されていないことをいう。
正面側のカゴ呼びのみが登録されている場合(ステップS1のYES)、タイミング決定装置32は、正面側を優先する(ステップS2)。すなわち、正面側のドア11の戸開タイミングが、背面側のドア12の戸開タイミングより早くなるように、戸開タイミングを決定する。この説明では、両側の呼びが登録されていることが前提であるため、ステップS1のYESの場合とは、正面側のカゴ呼びと、背面側のホール呼びと、が登録されている場合に相当する。
一方、ステップS1のNOの場合、タイミング決定装置32は、背面側のカゴ呼びのみが登録されているか判定する(ステップS3)。背面側のカゴ呼びのみが登録されているとは、背面側のカゴ呼びが登録され、かつ、正面側のカゴ呼びが登録されていないことをいう。
背面側のカゴ呼びのみが登録されている場合(ステップS3のYES)、タイミング決定装置32は、背面側を優先する(ステップS4)。すなわち、背面側のドア12の戸開タイミングが、正面側のドア11の戸開タイミングより早くなるように、戸開タイミングを決定する。この説明では、両側の呼びが登録されていることが前提であるため、ステップS3のYESの場合とは、背面側のカゴ呼びと、正面側のホール呼びと、が登録されている場合に相当する。
一方、ステップS3のNOの場合、タイミング決定装置32は、正面側のドア11の戸開タイミングと、背面側のドア12の戸開タイミングと、が同時になるように戸開タイミングを決定する(ステップS5)。この説明では、両側の呼びが登録されていることが前提であるため、ステップS3のNOの場合とは、正面側及び背面側のカゴ呼びがそれぞれ登録されている場合、又は、正面側及び背面側のカゴ呼びがいずれも登録されず、かつ、正面側及び背面側のホール呼びがそれぞれ登録されている場合、に相当する。
ここで、図4は、呼びの登録状態の一例を示す図である。図4の例では、2階の正面側のカゴ呼びと、2階の背面側の上方向のホール呼びと、が登録されている(ステップS1のYES)。図4のような呼びにカゴ1が応答する場合、タイミング決定装置32は、正面側を優先する(ステップS2)。したがって、カゴ1が2階で停車すると、正面側のドア11が先に戸開を開始し、その後、背面側のドア12が戸開を開始する。
以上説明した通り、本実施形態に係るシステムは、正面側のカゴ呼びと、背面側のホール呼びと、が登録されている場合、正面側を優先する。また、システムは、背面側のカゴ呼びと、正面側のホール呼びと、が登録されている場合、背面側を優先する。すなわち、システムは、一方側にカゴ呼びが登録され、他方側にホール呼びが登録されている場合、カゴ呼びが登録された側を、カゴ呼びが登録されていない側(ホール呼びが登録された側)より優先する。
このように戸開タイミングを決定すると、カゴ1が階床Xで停車した際、まず、カゴ呼びが登録された側のドアの戸開が開始する。この際、カゴ呼びが登録されていない側のドアの戸開はまだ開始していないため、カゴ1内の利用者は、自然に、優先された側のドアから降車することになる。このように、本実施形態に係るシステムによれば、降車側のドアを利用者は容易に判断することができる。
また、本実施形態に係るシステムによれば、カゴ呼びが登録されている側のドアから利用者が降車するとともに、カゴ呼びが登録されていない側(ホール呼びが登録された側)のドアから利用者が乗車する。降車する人の流れと、乗車する人の流れと、が重複しないため、利用者は、スムーズにカゴ1に乗降することができる。
さらに、本実施形態に係るシステムによれば、カゴ1からの降車が、カゴ1への乗車より先に開始される。利用者がカゴ1に乗車する際には、カゴ1から降車した利用者の分のスペースが予め生じているため、利用者は、スムーズにカゴ1に乗車することができる。
なお、本実施形態において、タイミング決定装置32は、制御盤31と接続されたコンピュータにより構成されてもよいし、制御盤31上で動作するソフトウェアにより構成されてもよい。また、図3のフローチャートにおいて、ステップS1,S3の順番は逆であってもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るシステムについて、図5及び図6を参照して説明する。第1実施形態では、両側のカゴ呼びが登録されている場合(ステップS3のNO)、両側のドア11,12は同時に戸開される。これに対して、本実施形態では、一方側のドアが他方側のドアより先に戸開される。
図5は、本実施形態における、戸開タイミング決定装置32による戸開タイミングの決定方法を示すフローチャートである。図5のステップS1〜S5は、第1実施形態と同様である。以下では、ステップS6〜S8について説明する。
まず、タイミング決定装置32は、制御盤31から取得した呼び情報を参照して、カゴ1が応答する階床Xの呼びの登録状態を判定する。本実施形態では、第1実施形態と同様、タイミング決定装置32は、階床Xのカゴ呼びの登録状態を判定する。
具体的には、図5に示すように、タイミング決定装置32は、両側のカゴ呼びが登録されているか判定する(ステップS6)。両側のカゴ呼びが登録されているとは、正面側のカゴ呼びが登録され、かつ、背面側のカゴ呼びが登録されていることをいう。
両方のカゴ呼びが登録されているわけではない場合(ステップS6のNO)、タイミング決定装置32は、正面側のカゴ呼びのみが登録されているか判定する(ステップS1)。以降の処理は、第1実施形態と同様である。
一方、両側のカゴ呼びが登録されている場合(ステップS6のYES)、タイミング決定装置32は、優先応答側を決定する(ステップS7)。優先応答側とは、正面側と背面側のうち、優先する側のことである。
優先応答側は、時間帯に応じて予め設定されていてもよいし、ホール呼びの登録状態に応じて決定されてもよい。時間帯に応じて優先応答側を設定する場合、正面側から降車する利用者が多いことがわかっている時間帯には、優先応答側を正面側に設定し、背面側から降車する利用者が多いことがわかっている時間帯には、応答優先側を背面側に設定しておけばよい。なお、ホール呼びの登録状態に応じた優先応答側の決定方法について、詳しくは第3実施形態で説明する。
決定された優先応答側が正面側であった場合(ステップS8のYES)、タイミング決定装置32は、正面側を優先する(ステップS2)。一方、決定された優先応答側が背面側であった場合(ステップS8のNO)、タイミング決定装置32は、背面側を優先する(ステップS4)。すなわち、タイミング決定装置32は、優先応答側の戸開タイミングが、優先応答側ではない側の戸開タイミングより早くなるように、戸開タイミングを決定する。
ここで、図6は、呼びの登録状態の一例を示す図である。図6の例では、2階の正面側のカゴ呼びと、2階の背面側のカゴ呼びと、が登録されている(ステップS6のYES)。図6のような呼びにカゴ1が応答する場合、タイミング決定装置32は、ホール呼びの登録状態や時間帯に基づいて、優先応答側を決定し(ステップS7)、決定した優先応答側を優先する。
以上説明した通り、本実施形態に係るシステムは、両側のカゴ呼びが登録され、カゴ呼びの登録状態のみからでは適切な戸開タイミングを決定できない場合に、他の方法を利用して優先応答側を決定し、戸開タイミングを決定することができる。したがって、本実施形態に係るシステムは、時間帯などに応じた適切な戸開タイミングを決定することができる。
なお、図5のフローチャートにおいて、ステップS1,S3,S6の順番は任意である。また、本実施形態では、ステップS3のNOの場合とは、両側のカゴ呼びが登録されず、かつ、両側のホール呼びが登録されている場合のことである。
(第3実施形態)
第3実施形態に係るシステムについて、図7及び図8を参照して説明する。本実施形態に係るシステムは、ホール呼びの登録状態に基づいて、優先応答側を決定する。図7は、本実施形態における、タイミング決定装置32による優先応答側の決定方法を示すフローチャートである。図7のステップS71〜S75は、第2実施形態におけるステップS7に相当する。
本実施形態において、タイミング決定装置32は、両側のカゴ呼びが登録されている場合(ステップS6のYES)、ホール呼びの登録状態を判定する。
具体的には、図7に示すように、タイミング決定装置32は、正面側のホール呼びのみが登録されているか判定する(ステップS71)。正面側のホール呼びのみが登録されているとは、正面側のホール呼びが登録され、かつ、背面側のホール呼びが登録されていないことをいう。
正面側のホール呼びのみが登録されている場合(ステップS71のYES)、タイミング決定装置32は、優先応答側を背面側に決定する(ステップS72)。その後、処理はステップS8に進む。
一方、ステップS71のNOの場合、タイミング決定装置32は、背面側のホール呼びのみが登録されているか判定する(ステップS73)。背面側のホール呼びのみが登録されているとは、背面側のホール呼びが登録され、かつ、正面側のホール呼びが登録されていないことをいう。
背面側のホール呼びのみが登録されている場合(ステップS73のYES)、タイミング決定装置32は、優先応答側を正面側に決定する(ステップS74)。その後、処理はステップS8に進む。
一方、ステップS73のNOの場合、タイミング決定装置32は、カゴ呼びやホール呼びの登録状態以外の任意の方法で、優先応答側を決定する(ステップS75)。ステップS75では、例えば、予め時間帯毎に設定された優先応答側を、優先応答側として決定してもよい。また、優先応答側を両側に決定し、両側の戸開タイミングを同時にしてもよい。その後、処理はステップS8に進む。
ここで、図8は、呼びの登録状態の一例を示す図である。図8の例では、2階の正面側のカゴ呼びと、2階の背面側のカゴ呼びと、2階の正面側の上方向のホール呼びと、が登録されている(ステップS71のYES)。図8のような呼びにカゴ1が応答する場合、タイミング決定装置32は、優先応答側を背面側に決定する(ステップ72)。したがって、タイミング決定装置32は、背面側を優先し、背面側のドア12の戸開タイミングが、正面側のドア11の戸開タイミングより早くなるように、戸開タイミングを決定する。
以上説明した通り、本実施形態に係るシステムは、正面側及び背面側のカゴ呼びがそれぞれ登録されている場合、ホール呼びの登録状態に基づいて優先応答側を決定する。具体的には、正面側のホール呼びのみが登録されている場合、背面側を優先応答側に決定する。また、背面側のホール呼びのみが登録されている場合、正面側を優先応答側に決定する。すなわち、本実施形態に係るシステムは、ホール呼びが登録されていない側を優先応答側に決定する。
このように優先応答側を決定すると、ホール呼びが登録されていない側の戸開タイミングが、ホール呼びが登録されている側の戸開タイミングより早くなるように、戸開タイミングが決定される。結果として、カゴ呼びのみが登録されている側(ホール呼びが登録されていない側)のドアから利用者が降車するとともに、ホール呼びが登録された側のドアから利用者が乗車する。降車する人の流れと、乗車する人の流れと、が重複しないため、利用者は、スムーズにカゴ1に乗降することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係るシステムについて、図9を参照して説明する。本実施形態に係るシステムは、カゴ1内の利用者に、どちらのドアが先に戸開するかを報知する。図9は、本実施形態に係るシステムの一例を示す図である。図9に示すように、本実施形態に係るシステムは、タイミング報知装置35を更に備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
タイミング報知装置35は、正面側のドア11と背面側のドア12とのどちらが先に戸開するかを、カゴ1内の利用者に報知する。本実施形態において、タイミング決定装置32は、ドア11,12の戸開タイミングを決定すると、決定した戸開タイミングを、タイミング報知装置35に通知する。タイミング報知装置35は、タイミング決定装置32から受け取ったドア11,12の戸開タイミングに基づいて、先に戸開するドアを判定し、先に戸開するドアを報知するためのメッセージを生成し、カゴ1内の利用者に報知する。
タイミング報知装置35は、音声を出力することにより報知するスピーカであってもよいし、メッセージを表示することにより報知する表示装置であってもよい。いずれにしろ、タイミング報知装置35は、カゴ1内の利用者に報知可能なように、カゴ1内に設けられる。
以上説明した通り、本実施形態に係るシステムは、カゴ1内の利用者に、どちらのドアが先に戸開するか予め報知することができる。したがって、利用者は、降車する側のドアをさらに容易に判断することができる。
なお、タイミング決定装置32は、ドア11,12の戸開タイミングを決定すると、決定した戸開タイミングに基づいて、先に戸開するドアを判定し、先に戸開するドアを報知するためのメッセージを生成し、生成したメッセージをタイミング報知装置35に通知してもよい。この場合、タイミング報知装置35は、タイミング決定装置32から受け取ったメッセージを、カゴ1内の利用者に報知すればよい。
(第5実施形態)
第5実施形態に係るシステムについて、図10を参照して説明する。本実施形態に係るシステムは、戸開タイミングの決定方法を切替可能である。図10は、本実施形態に係るシステムを示す図である。図10に示すように、本実施形態に係るシステムは、戸開条件切替装置36を更に備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
戸開条件切替装置36は、タイミング決定装置32による戸開タイミングの決定方法を切替える切替信号を出力する。本実施形態において、タイミング決定装置32は、戸開タイミングの決定方法を、予め複数設定される。タイミング決定装置32は、戸開条件切替装置36から切替信号を受け取ると、切替信号に応じて戸開タイミングの決定方法を切替える。ここでいう戸開タイミングの決定方法には、カゴ呼びの登録状態、ホール呼びの登録状態、及び時間帯毎に設定された優先応答側などを利用した、上述の各実施形態で説明した戸開タイミングの決定方法が含まれる。
戸開条件切替装置36は、各階床のエレベータホール21,22に設置された外部接点などにより構成されてもよいし、時刻条件などに応じて切替信号を出力する制御盤31上で動作するソフトウェアにより構成されてもよい。
以上説明した通り、本実施形態に係るシステムは、戸開タイミングの決定方法を切替えることができる。これにより、戸開タイミングの決定方法を、状況に応じて適当な方法に切替えることができる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:カゴ、11,12:ドア、13,14:操作盤、21,22:エレベータホール、23,24:ホール呼び釦、31:制御盤、32:タイミング決定装置、33:正面側ドア制御装置、34:背面側ドア制御装置、35:タイミング報知装置、36:戸開条件切替装置

Claims (4)

  1. カゴの一方側及び他方側にそれぞれドアが設けられ、前記一方側のカゴ呼びと、前記他方側のカゴ呼びと、をそれぞれ登録可能な2方向エレベータを制御するエレベータ制御システムであって、
    前記カゴの昇降を制御する制御盤と、
    前記カゴが応答する呼びの登録状態に応じて、前記一方側及び前記他方側に設けられた前記ドアが戸開を開始する戸開タイミングを決定するタイミング決定装置と、
    を備え、
    前記タイミング決定装置は、カゴ呼びが登録された側の前記戸開タイミングが、前記カゴ呼びが登録されていない側の前記戸開タイミングより、早くなるように前記戸開タイミングを決定し、
    前記タイミング決定装置は、両側の前記カゴ呼びが登録されている場合、ホール呼びが登録されていない側の前記戸開タイミングが、前記ホール呼びが登録されている側の前記戸開タイミングより、早くなるように前記戸開タイミングを決定する
    エレベータ制御システム。
  2. 前記タイミング決定装置が決定した前記戸開タイミングに基づいて、前記一方側及び前記他方側のどちらの前記ドアが先に戸開するかを、前記カゴ内の利用者に報知するタイミング報知部を更に備える
    請求項に記載のエレベータ制御システム。
  3. 前記タイミング決定装置による前記戸開タイミングの決定方法を変更させる戸開条件変更装置を更に備える
    請求項1又は請求項2に記載のエレベータ制御システム。
  4. カゴの一方側及び他方側にそれぞれドアが設けられ、前記一方側のカゴ呼びと、前記他方側のカゴ呼びと、をそれぞれ登録可能な2方向エレベータを制御するエレベータ制御方法であって、
    前記カゴが応答する呼びの登録状態に応じて、前記一方側及び前記他方側に設けられた前記ドアが戸開を開始する戸開タイミングを決定する工程と、
    決定した前記戸開タイミングに、前記一方側及び前記他方側の前記ドアを戸開する工程と、
    を含み、
    前記戸開タイミングの決定工程では、カゴ呼びが登録された側の前記戸開タイミングが、前記カゴ呼びが登録されていない側の前記戸開タイミングより、早くなるように前記戸開タイミングが決定され、両側の前記カゴ呼びが登録されている場合、ホール呼びが登録されていない側の前記戸開タイミングが、前記ホール呼びが登録されている側の前記戸開タイミングより、早くなるように前記戸開タイミングを決定す
    エレベータ制御方法。
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