JP2006010498A - トラックスケール - Google Patents

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Abstract

【課題】総重量を測定でき、その測定過程において同時に積荷の片寄り状態を判定し、併せて積荷の移動方向と移動距離とを指示することのできるトラックスケールを提供する。
【解決手段】トラック2の複数の車輪2a,2b,2c,2dが載る載台3と、この載台3の下方に配される複数のロードセル4,5,6,7を備え、これらロードセル4,5,6,7により検出される検出値に基づいてトラック2の積荷の片寄り状態を判定するとともに、積荷の移動方向と移動距離とを指示するようにする。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両の積荷重量を計測するトラックスケールに関するものである。
一般に、トラックスケールは、車両の積荷状態での重量(総重量)と、空荷状態での重量(風袋量)とを測定して、これらの重量から積荷の重量(正味量)を算出するものであり、取引証明の目的で、あるいは道路交通法(道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする法律)に規定されている過積載の有無を判定する目的で用いられている。通常、このトラックスケールは、重量検出部上にトラックを静置させて計量することにより、高精度の計測が行えるように構成されている。
一方、トラックの軸重もしくは輪重を測定するために、軸重計もしくは輪重計と称する装置が用いられている。これらの装置は、道路法(道路網の整備を図るため、道路に関して、路線の指定及び認定、管理、構造、保全、費用の負担区分等に関する事項を定め、もつて交通の発達に寄与し、公共の福祉を増進することを目的とする法律)に基づき制定された車両制限令に規定されている軸重もしくは輪重(輪荷重)を超えているか否かを判定するために使用される。なお、通常、軸重計は、高速道路の料金所の手前や一般道路に設置され、トラックを走行させて各車軸毎に載台上に載せて計量が行われる(特許文献1,2参照)。
特開昭63−81220号公報 特開平1−148917号公報
前述のように、トラックの重量を測定する計量器としてのトラックスケール、軸重計等は、その目的に応じて別々の計量器が用いられている。また、一般の事業所には総重量のみを測定できるトラックスケールだけが備えられており、軸重、輪重、片荷の測定ができないのが実情である。しかしながら、トラックを安全に運転し、かつ走行中に道路を傷めないためには、総重量等の判定とともに、積荷の片寄り状態の判定を行い、その判定結果を走行前に運転者に知らせるようにするのが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、総重量を測定することができるとともに、その測定過程において同時に積荷の片寄り状態を判定し、併せて積荷の移動方向と移動距離とを指示することのできるトラックスケールを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明によるトラックスケールは、
車両の複数の車輪が載る載台と、この載台の下方に配される複数の荷重検出器を備えるトラックスケールにおいて、
前記荷重検出器により検出される検出値に基づいて積荷の片寄り状態を判定する片荷判定手段と、この片荷判定手段からの信号に基づき積荷の移動方向と移動距離とを指示する移動指示手段を備えることを特徴とするものである(第1発明)。
本発明において、前記片荷判定手段は、車両の各軸の軸重を演算する軸重演算手段からの情報に基づいて積荷の片寄り状態を判定し、前記移動指示手段は、前記各軸の軸重と軸間距離との関係から軸方向と直交する方向への積荷の移動方向と移動距離とを指示するのが好ましい(第2発明)。
ここで、前記軸間距離は、前記荷重検出器により検出される検出値から演算により求められるのが好ましい(第3発明)。
また、前記軸間距離は、撮像手段により撮像される画像を処理することにより求められるものとすることもできる(第4発明)。
また、前記軸間距離は、入力手段から入力される値が用いられても良い(第5発明)。
また、前記軸重演算手段により演算された車両の各軸の軸重が予め設定される最大軸重値を超えたことを判定する過軸重判定手段を備えるのが好ましい(第6発明)。
この場合、前記過軸重判定手段による判定基準値としての最大軸重値は、軸間距離に応じて自動的に変更されるのが好ましい(第7発明)。
本発明において、前記片荷判定手段は、車両の各輪の輪重を演算する輪重演算手段からの情報に基づいて積荷の片寄り状態を判定し、前記移動指示手段は、前記各輪の輪重と輪間距離との関係から軸方向と同方向への積荷の移動方向と移動距離とを指示するのが好ましい(第8発明)。
前記第1発明によれば、載台上に車両が載るだけで、その載台の下方に配される複数の荷重検出器により車両の総重量が演算されるとともに、その測定過程において同時に、積荷の片寄り状態が判定され、かつ積荷が片寄っている場合に、その積荷の移動方向と移動距離とが運転者に対して指示される。したがって、総重量が道路交通法もしくは道路法の規定値を超えている場合もしくは超えていない場合のいずれの場合であっても、積荷の片寄りによって軸重もしくは輪重が規定値を超えている場合に、運転者は、積荷の適切な移動方向と移動距離とがわかることになり、極めて簡素、かつ廉価な構成で、車両の安全走行に役立てることができる。
また、前記第2発明の構成を採用することで、車両の前後方向に積荷が片寄っている場合に、その積荷の移動方向と移動距離とを運転者等に適切に指示することができる。
前記第3発明によれば、特別なセンサーを付加しなくても、軸間距離が演算により求められるので、より構成を簡素化することができる。
また、前記軸間距離は、前記第4発明もしくは第5発明のように、画像処理もしくはキー入力、カード入力等の入力手段による入力データのいずれかの手段にて容易に得ることができる。
前記第6発明の構成を採用すれば、軸重が規定値を超えている場合に警報を発信することができる。また、この警報が発せられた場合であっても、積荷を移動することにより警報が解消されるか否かを容易に判定することができる。
また、第7発明のようにすれば、軸間距離によって変化する最大軸重値を容易に設定することができる。
さらに、第8発明の構成によれば、車両の左右方向に積荷が片寄っている場合に、その積荷の移動方向と移動距離とを運転者等に適切に指示することができる。
次に、本発明によるトラックスケールの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るトラックスケールの平面図(a)および断面図(b)が示されている。また、図2には、本実施形態のトラックスケールの回路構成図が示されている。
本実施形態のトラックスケール1は、図1において左方から右方へ進行する2軸のトラック2の前輪2a,2bおよび後輪2c,2dが同時に載ることのできる大きさの載台3を備えるとともに、この載台3の下方の四隅に設けられる計4個のロードセル4,5,6,7を備えて構成されている。なお、以下の説明において、これら4個のロードセル4,5,6,7をそれぞれ、No.1ロードセル4、No.2ロードセル5、No.3ロードセル6、No.4ロードセル7と称することとする。
図2に示されるように、各ロードセル4,5,6,7はそれぞれ増幅器8およびスイッチ9、更にはアナログ・デジタル変換器(A/D変換器)10を介して演算処理装置(CPU)11に接続されている。こうして、各ロードセル4,5,6,7にて検出された歪み量に応じたアナログ荷重信号は、対応する増幅器8にて増幅された後、A/D変換器10によってデジタル荷重信号に変換され、演算処理装置11に入力される。
前記演算処理装置11は、所定プログラムを実行することにより所要の演算処理を行うように構成されている。また、この演算処理装置11は、前記プログラムおよび各種データを記憶するメモリー12に接続されるとともに、演算処理結果等を表示する表示器13および各種データの入力等を行う押しボタンスイッチ(入力手段)14に接続されている。なお、本実施形態における演算処理装置11が、本発明における片荷判定手段、軸重演算手段、過軸重判定手段、輪重演算手段に対応し、本実施形態における表示器13が、本発明における移動指示手段に対応する。
本実施形態のトラックスケール1においては、トラック2が載台3上に載ってその載台3の中央部で停止する過程において、トラック2の総重量、軸重、輪重および片荷が測定できるようにされている。以下、この測定手順を図3に示されるフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、トラック2が載台3上に載って停止するまでの過程において、各ロードセル4,5,6,7の重量値が読み込まれる(ステップS1)。この場合、各ロードセル4,5,6,7の時系列パターンから新しい軸が検出部である載台3に載ったことが検出される(ステップS2)。そして、新しい軸が載台3に載ったことを検出することにより軸重と輪重を算出し(ステップS3)、次いでトラック2の軸間距離と輪間距離を算出し(ステップS4)、全ての軸が載台3に載ったことを検出することにより総重量を算出する(ステップS5)。
これら軸重、輪重、軸間距離、輪間距離および総重量の算出は次のようにして行われる。
2軸のトラック2が載台3に載り、この載台3の中央部で停止するまでの各ロードセル4,5,6,7にて読み込まれる荷重と時間との関係を示すと、図4(a)〜(d)に示されるようなグラフとなる。
また、4個のロードセル4,5,6,7の合計荷重と時間との関係は図5に示されているようなステップ状のグラフになることから、1軸目が載台3に載ったときの荷重値WL1と、両軸が載ったときの荷重値WL2とから、1軸目の軸重W1と、2軸目の軸重W2とを次式により求めることができる。
W1=WL1 ・・・(1)
W2=WL2−WL1 ・・・(2)
ここで、各軸重W1,W2が道路法で規定されている軸重値を超えている場合には表示器13を通して警報が発せられる。
一方、トラック2の進行方向の前後に位置する一対のNo.1ロードセル4とNo.3ロードセル6の合計荷重をWL11、No.2ロードセル5とNo.4ロードセル7の合計荷重をWL12とし、また2軸目が載台3に載ることによりNo.1ロードセル4とNo.3ロードセル6の合計荷重に新たに加わる荷重をWL21、No.2ロードセル5とNo.4ロードセル7の合計荷重に新たに加わる荷重をWL22とすると、No.1ロードセル4とNo.3ロードセル6の合計荷重と時間との関係およびNo.2ロードセル5とNo.4ロードセル7の合計荷重と時間との関係は図6に示されるようなステップ状のグラフになる。
また、図7に示されるように、トラック2の進入位置の載台3左右方向の中心線Cからのずれ量をb、トラック2の輪間距離をd、No.1ロードセル4とNo.3ロードセル6との間の距離(No.2ロードセル5とNo.4ロードセル7との間の距離)をL10、1軸目の右輪2aと左輪2bの輪重をそれぞれW1R、W1Lとすると、次式が成り立つ。
すなわち、上下方向の荷重の釣合いから、
WL11+WL12=W1R+W1L ・・・(3)
が成り立ち、No.1ロードセル4周りのモーメントの釣合いから、
W1R×(L10/2−d/2−b)+W1L×(L10/2+d/2−b)=WL12×L10 ・・・(4)
が成り立つ。そして、これら式(3)(4)より、次式(5)(6)が得られる。
W1R={WL11(L10/2+d/2−b)−WL12(L10/2−d/2+b)}/d ・・・(5)
W1L={−WL11(L10/2−d/2−b)+WL12(L10/2+d/2+b)}/d ・・・(6)
上記式(5)(6)において、距離L10は設置されたトラックスケール1に対して固有の値であり、また荷重WL11、WL12は各ロードセル4,5,6,7による測定値であるので、トラック2の進入位置に基づく変数bと輪間距離dがわかれば、1軸目の各輪重値W1R、W1Lを求めることができる。
また、図6(a)に示される区間a2の荷重および図6(b)に示される区間a4の荷重はそれぞれ、WL11+WL21、WL12+WL22となるので、荷重WL21は区間a2における荷重値から区間a1における荷重値を引いた値となり、荷重WL22は区間a4における荷重値から区間a3における荷重値を引いた値になる。また、2軸目の右輪と左輪の輪重をそれぞれW2R、W2Lとすると、上記式(3)(4)と同様に、次式が成り立つ。
WL21+WL22=W2R+W2L ・・・(7)
W2R×(L10/2−d/2−b)+W2L×(L10/2+d/2−b)=WL22×L10 ・・・(8)
そして、これらこれら式(7)(8)より、1軸目と同様に次式(9)(10)が得られる。
W2R={WL21(L10/2+d/2−b)−WL22(L10/2−d/2+b)}/d ・・・(9)
W2L={−WL21(L10/2−d/2−b)+WL22(L10/2+d/2+b)}/d ・・・(10)
こうして、式(9)(10)より、2軸目の各輪重値W2R、W2Lを求めることができる。また、総重量Wは、右輪の合計値W11+W21と、左輪の合計値W12+W22との和によって求めることができる。
ここで、1軸目および2軸目の各輪重値W1R、W1L;W2R、W2Lが道路法で規定されている輪重値を超えている場合には表示器13を通して警報が発せられる。
このようにして、右輪の合計値W11+W21、左輪の合計値W12+W22および総重量Wが求められると、次に、各輪の和と総重量Wとの比率を次式により求める(ステップS6)。
右輪比率R1=(W11+W21)/W ・・・(11)
左輪比率R2=(W12+W22)/W ・・・(12)
本実施形態のトラックスケール1においては、軸重オーバまたは輪重オーバまたは片荷の警報が発信された場合で、道路法の積載オーバ、道路交通法の総重量の違反がなく、積荷を降ろさなくても積荷を移動することにより、これらの警報が解消される場合には、積荷の移動方向を指示するようにされている。例えば、最大総重量が19.5tであるトラック2の1軸目の軸重が3t(右輪1.5t、左輪1.5t)、2軸目の軸重が11t(右輪6t、左輪5t)、総重量が14tと測定された場合を考えてみると、総重量14tは道路法で違反にならない19.5t以下で、道路交通法で違反にならない20t以下であるが、2軸目の軸重が道路交通法の10tを超え、2軸目の右輪の輪重が5tを超えている。この場合には、総重量は違反していないので、積荷を降ろさなくても積荷を1軸側でかつ左輪側へ移動することにより、道路交通法の軸重および輪重オーバを回避し、かつ片荷状態も回避することができる。なお、オペレータまたは運転者に対しては、表示器13として図8(a)に示されるような画面を設け、積荷の移動方向が矢印で示される。
また、前述のように積荷の移動方向だけでなく、移動距離を算出するのが好ましい(ステップS7、ステップS8)。以下に、この移動距離を算出するのに必要な軸間距離を求める手順について説明する。
図9には、No.1ロードセル4とNo.2ロードセル5の合計荷重と時間との関係(a)およびNo.3ロードセル6とNo.4ロードセル7の合計荷重と時間との関係(b)がそれぞれ示されている。また、図10(a)(b)(c)には、図9(a)に示される各点a1,b1,a2におけるトラック2とトラックスケール1との位置関係がそれぞれ示されている。
図9(a)において、最小値b1の位置は図10(b)に示されるように、トラック2の2軸目が丁度載台3上に乗り込もうとしているときである。したがって、図9(a)の点a1の時(図10(a)の時)のNo.1ロードセル4とNo.2ロードセル5の合計荷重をWa1、図9(a)の点b1の時(図10(b)の時)のNo.1ロードセル4とNo.2ロードセル5の合計荷重をWb1とし、図10(b)に示されるように、No.1ロードセル4(No.2ロードセル5)とNo.3ロードセル6(No.4ロードセル7)との間の距離をL、1軸目の車軸とNo.1ロードセル4との間の距離をL1とすると、次式が成り立つ。
L1×Wb1=(L−L1)×(Wa1−Wb1)
したがって、次式
L1=(Wa1−Wb1)×L/Wa1 ・・・(13)
によりL1を求めることができる。
また、No.1ロードセル4と載台3の端縁までの距離をL2とすると、1軸目と2軸目の軸間距離Ljは、Lj=L1+L2で表わすことができるので、軸間距離Ljは次式で与えられる。
Lj=(Wa1−Wb1)×L/Wa1+L2・・・(14)
ここで、距離L2は設置されたトラックスケール1において既知の値であるので、軸間距離LjはWa1、Wb1の値から算出することができる。
次に、図11に示されるように、1軸目と2軸目の軸間距離をLj、1軸目の軸重をW1、2軸目の軸重をW2とし、2軸目より距離aの位置に重心Gがあり、2軸目の軸重がW0だけ軸重オーバしているとすると、2軸目の軸重オーバを回避するために重心Gを1軸目の方向に移動させる距離xは、次式(15)(16)により求められる。
W2×a=W1×(Lj−a) ・・・(15)
(W2−W0)×(a+x)=W1×(Lj−a−x)・・(16)
上記式(15)(16)より移動距離xは次式で与えられる。
x=W1×Lj{1/(W1+W2−W0)−1/(W1+W2)}
・・・(17)
このようにして求められた積荷の移動方向と移動距離とは、表示器13として図8(b)に示されるような画面を設け、オペレータまたは運転者に知らせるようにされる。
一方、道路法の軸重オーバには該当しないけれども、輪重オーバに該当するという場合には、以下のようにして積荷の移動を指示することにより輪重オーバを回避することができる。
いま、例えば2軸目の軸重はオーバしていないが、片方(右輪2c)の輪重がオーバしている場合について考えると、図12に示されるように、右輪2cと左輪2dとの輪間距離をLr、右輪2cの輪重をW3、左輪2dの輪重をW4とし、右輪2cより距離bの位置に重心Gがあり、右輪2cの輪重がW0だけ輪重オーバしているとする。このとき、右輪2cの輪重オーバを回避するために重心Gを左輪2dの方向に移動させる距離xは、次式(18)(19)により求められる。
W3×b=W4×(Lr−b) ・・・(18)
(W3−W0)×(b+x)=W4×(Lr−b−x)・・(19)
上記式(18)(19)より移動距離xは次式で与えられる。
x=W4×Lr{1/(W3+W4−W0)−1/(W3+W4)}
・・・(20)
このようにして求められた積荷の移動方向と移動距離とは、表示器13として図8(c)に示されるような画面を設け、オペレータまたは運転者に知らせるようにされる。
本実施形態においては、1軸目と2軸目の軸間距離を演算により求めるものについて説明したが、この軸間距離は、別途センサを用いて実測および演算により求めることができる。
その一例として、画像処理を用いて軸間距離を求める実施形態について説明する。図13には、撮像手段としてのカメラをトラックスケール1の側方上部に取り付けて、トラック2が所定位置に来て停止したときの画像が示されている。図中、Lは載台3の幅(既知)を示し、L10はトラック2の1軸目と2軸目との距離を示している。
この画像から点A1,A2,A3,A4を求め、距離Lと距離L10の比率r=L10/Lを求める。これにより、距離L10が次式により求められる。
L10=r×L ・・・(21)
なお、この軸間距離については、キー入力したり、あるいはキー入力以外の手段、例えばカードリーダーや非接触式(無線式)の読み込み手段を用いて入力するようにしても良い。
以上の説明では、軸重オーバもしくは輪重オーバの警報が発信された場合にのみ、積荷の移動方向および移動距離を指示する例について説明した。しかし、運転者が真に安全運転を行うことができる条件は、片荷をなくすことにある。このため、軸重オーバもしくは輪重オーバの警報が発信されなくても、片荷をなくすように積荷の移動方向および移動距離をオペレータまたは運転者に対して報知するのが望ましい。
以下に、輪重オーバの警報が発信されなくても積荷の移動方向と移動距離とを報知する実施形態について説明する。いま、図12に示されるように、右輪2cと左輪2dとの輪間距離をLr、右輪2cの輪重をW3、左輪2dの輪重をW4とし、右輪2cより距離bの位置に重心Gがあり、輪重W3をW0だけ少なくすると、右輪2cの輪重と左輪2dの輪重とが同じになるとする。このとき、左輪2dの方向に移動させる距離xは、次式(22)(23)(24)により求められる。
W3×b=W4×(Lr−b) ・・・(22)
(W3−W0)×(b+x)=W4×(Lr−b−x)・・(23)
W3−W0=W4+W0 ・・・(24)
上記式(22)(23)(24)より移動距離xは次式で与えられる。
x=W4×Lr{2/(W3+3W4)−1/(W3+W4)}
・・・(25)
このようにして求められた積荷の移動方向と移動距離とは、表示器13として図14に示されるような画面を設け、オペレータまたは運転者に知らせるようにされる。
ところで、道路法では、一般的には軸重量が10t以下に規制されているが、この道路法の省令である車両制限令には、「隣り合う車軸に係る軸重」に関して、「隣り合う車軸に係る軸距が一・八メートル未満である場合においては十八トン(隣り合う車軸に係る軸距が一・三メートル以上であり、かつ、当該隣り合う車軸に係る軸重がいずれも九・五トン以下である場合においては、十九トン)、一・八メートル以上である場合にあっては二十トン」と規定されている。このように軸間距離によって、軸重オーバであると判定する軸重値が変化するので、この軸重オーバの判定基準値は、軸間距離に応じて自動的に変更できるようにするのが好ましい。
図15には、この軸重オーバの判定値を変更するための処理手順を示すフローチャートが示されている。このフローチャートにおいては、まず前の軸との軸間距離が1.8m以上であるか否かを判定し(ステップT1)、1.8m以上である場合には軸重オーバ判定値を10tに設定する(ステップT2)。また、ステップT1の判定において、1.8m未満である場合には、次にその軸間距離が1.3m以上であるか否かを判定し(ステップT3)、1.3m以上である場合には軸重オーバ判定値を9.5tに設定する(ステップT4)。また、ステップT3の判定において、1.3m未満である場合には軸重オーバ判定値を9.0tに設定する(ステップT5)。
ここで、前記判定値は、前の軸と今回の測定軸の両方に適用されて小さい方の値が採用される。例えば図16(a)に示されるように、前輪2軸、後輪2軸の計4軸のトラックにおいては1〜4軸とも判定値は9.5tになる。また、図16(b)に示されるように、前輪1軸、後輪2軸の計3軸のトラックにおいては1軸の判定値は10t、2,3軸の判定値は9.5tになる。さらに、図16(c)に示されるように、前輪2軸、後輪1軸の計3軸のトラックにおいては1,2軸の判定値は9.5t、3軸の判定値は10tになる。
本発明の一実施形態に係るトラックスケールの平面図(a)および断面図(b) 本実施形態のトラックスケールの回路構成図 本実施形態のトラックスケールによる測定手順を示すフローチャート 本実施形態のトラックスケールにおける各ロードセルの測定値の変化を示すグラフ 全ロードセルの加算値の変化を示すグラフ 本実施形態のトラックスケールにおける右輪側および左輪側のロードセルの加算値の変化を示すグラフ トラックの進入位置の演算内容説明図 積荷の移動を指示する表示画面説明図 本実施形態のトラックスケールにおける前輪側および後輪側のロードセルの加算値の変化を示すグラフ 図9(a)に示される各点a1,b1,a2におけるトラックとトラックスケールとの位置関係を示す図 積荷の移動距離の演算内容説明図(1) 積荷の移動距離の演算内容説明図(2) 画像処理を用いる軸間距離の演算内容説明図 積荷の移動を指示する表示画面説明図 軸重オーバの判定値を変更するための処理手順を示すフローチャート 軸重オーバの判定値の変更例説明図
符号の説明
1 トラックスケール
2 トラック
3 載台
4,5,6,7 ロードセル(荷重検出器)
11 演算処理装置
12 メモリー
13 表示器
14 押しボタンスイッチ

Claims (8)

  1. 車両の複数の車輪が載る載台と、この載台の下方に配される複数の荷重検出器を備えるトラックスケールにおいて、
    前記荷重検出器により検出される検出値に基づいて積荷の片寄り状態を判定する片荷判定手段と、この片荷判定手段からの信号に基づき積荷の移動方向と移動距離とを指示する移動指示手段を備えることを特徴とするトラックスケール。
  2. 前記片荷判定手段は、車両の各軸の軸重を演算する軸重演算手段からの情報に基づいて積荷の片寄り状態を判定し、前記移動指示手段は、前記各軸の軸重と軸間距離との関係から軸方向と直交する方向への積荷の移動方向と移動距離とを指示する請求項1に記載のトラックスケール。
  3. 前記軸間距離は、前記荷重検出器により検出される検出値から演算により求められる請求項2に記載のトラックスケール。
  4. 前記軸間距離は、撮像手段により撮像される画像を処理することにより求められる請求項2に記載のトラックスケール。
  5. 前記軸間距離は、入力手段から入力される値が用いられる請求項2に記載のトラックスケール。
  6. 前記軸重演算手段により演算された車両の各軸の軸重が予め設定される最大軸重値を超えたことを判定する過軸重判定手段を備える請求項2に記載のトラックスケール。
  7. 前記過軸重判定手段による判定基準値としての最大軸重値は、軸間距離に応じて自動的に変更される請求項6に記載のトラックスケール。
  8. 前記片荷判定手段は、車両の各輪の輪重を演算する輪重演算手段からの情報に基づいて積荷の片寄り状態を判定し、前記移動指示手段は、前記各輪の輪重と輪間距離との関係から軸方向と同方向への積荷の移動方向と移動距離とを指示する請求項1に記載のトラックスケール。
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