JP4822701B2 - 車両重量測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両全体が乗り込み可能な計量台とその計量台の下方に配される荷重検出器を備える車両重量測定装置に関するものである。
従来、車両重量測定装置の代表的なものとしてトラックスケールがある。このトラックスケールは、車両全体が乗り込み可能な大きさの計量台と、この計量台を支持するとともに、計量台上に加わる荷重に対応した荷重信号を出力する複数個の荷重検出器と、これら荷重検出器からの出力に基づき、計量台上の車両の重量を算出する演算処理装置を備えて構成されている。
前記トラックスケールに用いられている従来の車両重量測定装置は、被計量物の計量値が取引証明に適用されるように高い精度にて測定できるように製作されている。また、取引証明に適用されるために、計量法の規定、すなわち、計量台上の荷重が変化したとき、変化する前の荷重に対する重量測定値の表示値が1sec以上継続してはならないという計量法で規定される非自動はかりの仕様を満たしている。
前記トラックスケールにて車両の重量測定を行うには、トラック等の車両を計量台上に乗り込ませて停車させ、各荷重検出器からの出力に基づいて、車両の重量測定値を生成し、その値を表示手段に表示する。ここで、前記計量台上での荷重変化は任意のタイミングで生じるので、1secを下回る間隔で重量測定値を連続的に生成できる静的計測モードを用いるようにし、重量測定値が生成される度に前記表示手段に供給して更新・表示する。これにより、計量台上の荷重が車両重量測定装置の最小目盛以上変化した場合に、変化後の重量測定値が1sec経過する前に表示手段に表示され、オペレータ等の肉眼による重量測定値の安定・不安定の判断が可能なようになっている。
この際、オペレータは、表示手段に連続的に表示される重量測定値を目視し、重量測定値が安定した状態にあることを確認して総重量印字キーをキー操作するようになっている。すると、キー操作された時点において生成された重量測定値が(車両重量の)計量値として確定され、プリンター、表示手段等に供給され出力される。また、キー操作の代わりに、プリンター等に設けたカードリーダに印字カードを挿入することでもって、計量値の確定が行われる場合もある。なお、前記静的モードにより生成される重量測定値に基づきオペレータの手によって計量値を確定させる計測手段を手動計測手段という。
このようなトラックスケールによれば、静的計測モードにより生成された重量測定値のうち、オペレータが安定な状態にあると確認した重量測定値が車両の計量値として確定されるため、計量台上に停止する車両の重量を正確に求めることができる。したがって、この種の車両重量測定装置は、取引証明を取得する場合や、高価な積荷の重量を測定するのに特に適している。
このように構成されるトラックスケールに対し、計量台上に車軸が乗り降りする度に車軸重量を測定し、この測定結果を用いて車両に付属する各車軸の重量および車両の全重量を測定することで、移動状態にある車両の重量測定を行う技術が、特許文献1に開示されている。また、特許文献2、3においても、計量台上で移動状態にある車両の車軸重量を測定する方法が提案されている。
これら特許文献1〜3に記載のものはいずれも、計量台上で移動状態にある車両の重量測定を行うものであることから、荷重検出器より出力される荷重信号が連続的かつ振動的に変化することが前提となっている。そのため、荷重信号から得られるサンプリング重量値が比較的安定した時間領域を抽出し、その時間領域内で生成されたサンプリング重量値に基づき、できる限り正確な車両の重量測定値を自動的に生成して計量値として確定する方式が採られている。なお、荷重信号の中から、サンプリング重量値が比較的安定な時間領域を抽出して自動的に一個の重量測定値を求める測定モードを動的計測モードといい、この動的計測モードの測定結果を計量値として確定する手段を自動計測手段という。
このような自動計測手段を備える車両重量測定装置によれば、サンプリング重量値が比較的安定な時間領域を抽出して自動的に重量測定値を測定するようにされていることから、振動的な荷重信号が出力されている場合であっても、比較的高い精度にて車両の重量測定を行うことが可能となる。そのため、この種の車両重量測定装置は、例えば安価な積荷を積載した多くの車両を測定する必要がある場合等、厳密性よりも迅速性が求められる場合での車両重量測定に特に適している。
特開昭63−81220号公報 特開平1−282430号公報 特開平6−117909号公報
しかしながら、前記手動計測手段のみを有する車両重量測定装置によれば、計量台上で移動状態にある車両の重量測定を行う場合、車両の移動により重量表示が変動し、また、車軸の計量台上における滞在時間が短いため、重量測定値の安定判断が極めて困難となり、正確な計量値を得ることができないという問題点がある。
一方、自動計測手段のみを備えた車両重量測定装置では、計量台上で車両が停止することによって安定領域の十分長い荷重信号が得られる場合であっても、その安定領域の中から予め定められた条件に従って、一個の重量測定値が計測値として確定され、確定された後は計量台に係る荷重が変化しても、重量表示器において確定された値が表示され続けることになるので、重量測定値の表示値が1sec以上継続してはならないという、計量法の非自動はかりの規定を満たすことができないという問題点がある。従って、自動計測手段をのみを備えた車両重量測定装置は、取引証明に適用することができないという問題点がある。
また、実際の現場では、一連の計量作業の中で車両の積荷の内容によって高い精度にて取引証明に適合した計量を行いたい場合があったり、積荷が安価で、計量処理量が多く一台あたりの計量を短時間で終わらせたい場合があったりする。ところが現状では、それぞれの目的に応じて静的計測モードまたは動的計測モードのいずれかの測定モードをもつ2台の車両測定装置を使用せざるを得ないという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、各々の車両に応じて最適な計測モードにて計測することができる車両重量測定装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明による車両重量測定装置は、
車両全体が乗り込み可能な計量台と、この計量台の下方に配される荷重検出器を備える車両重量測定装置において、
前記車両重量測定装置の稼働時に、前記荷重検出器からの出力に基づき生成される重量測定値に安定領域を定めるとともに、この安定領域における前記重量測定値を生成する動的計測モードによるその重量測定値を自動的に計量値として確定する自動計測手段と、前記車両重量測定装置の稼働時に、前記重量測定値を連続的に生成する静的計測モードによるその重量測定値を手動により計量値として確定する手動計測手段とを備え、前記自動計測手段と前記手動計測手段とを手動により切り換え選択操作することなく、前記動的計測モードと前記静的計測モードとを並列的に実施可能にして、前記重量測定値の安定領域が所定の時間以内の場合は前記自動計測手段によって、前記重量測定値の安定領域が所定の時間を超える場合は前記手動計測手段によって、それぞれ前記車両全体または車軸の計量値を確定するように構成されたことを特徴とするものである(第1発明)。
前記第発明において、前記動的計測モードにて生成される計量値は、サンプリング重量値の変化を検出することによって定められた安定時間領域の長さに応じた個数のサンプリング重量値の平均値であるのが好ましい(第発明)。
また、前記第1発明において、前記手動計測手段の実施が設定されていても車両が計量台上を通過する際にその手動計測手段が実施されない場合には、再計量の警報信号が出力されるのが良い(第発明)。
前記第1発明において、前記動的計測モードの実施時に、前記重量測定値の生成可能な時間領域が所定の時間長さ以下である場合に警報が出力されるのが好ましい(第発明)。
前記第1発明において、前記自動計測手段の実施が設定された場合であっても、前記静的計測モードによる重量測定値に基づいたオペレータによる零点調整が可能とされるのが好ましい(第発明)。
前記第1発明〜第発明のいずれかにおいて、計量台上で車両を停車させるか否かを運転手に指示表示する表示手段が設けられるのが好ましい(第発明)。
第1発明によれば、車両の重量測定値を手動により計量値として確定する正確性に優れた手動計測手段と、前記重量測定値を自動的に計量値として確定する迅速性に優れた自動計測手段との二種類の計測手段とを備えているので、高価な積荷を積載した車両や、取引証明を取得する車両等、厳密な測定値を求める必要がある車両と、安価な積荷を載置した正確性よりもむしろ迅速な測定が求められる車両が混在している場合であっても、切り換え操作を要することなく、計量値を自動計測によって確定しつつ、並列的に手動計測を実施することによって計量値を確定することができ、全ての車両の重量測定を一台の装置にて実施することができる。
また、手動計測手段の実施が設定された際には、静的計測モードにより連続的に生成された重量測定値のうち、オペレータにより安定状態にあると確認された重量測定値が計量値として確定されるので、車両重量を極めて厳密に求めることができる。一方、自動計測手段の実施が設定された際には、動的計測モードによって重量測定値の生成可能な時間領域が自動的に抽出され、その時間領域内にて生成された重量測定値が計量値として確定されるので、移動状態にある車両の重量測定を、迅速かつ比較的正確に実施することができる。また、動的計測モードと静的計測モードの双方が並列的に実施されるため、静的計測モードおよび手動計測手段と、動的計測モードおよび自動計測手段とを、車両の計量中であっても、即座に切り換えることができる。
発明によれば、車軸の乗り込み時のサンプリング重量値の変化を検出して安定時間領域を求めているので、測定原理の上で車速が遅いほど安定時間領域を長く検出し、それだけ長い時間における多くのサンプリング重量値によって計量値が求められて計量精度が高められる。
発明の構成を採用すれば、手動計測手段の実施ができなかった場合に、車両の運転手に対して再計量を促すことができる。また、第発明の構成を採用すれば、動的計測モードの実施時に、重量測定値の生成可能な時間領域が所定の長さ以下であり動的計測モードにより重量測定値を生成することができない旨を運転手に認識させることができ、運転手に車速をより低速にした車両の再計量を促すことができる。これにより、再計量に際して、前記時間領域が再度所定の長さ以下になるのを防止することができる。
発明の構成を採用することで、計量誤差が生じるのを防止することができる。
また、第発明の構成を採用すれば、設定された計測手段に基づき車両を計量台上で停車させるか否かを表示させて運転手に認識させることができるので、自動計測手段の設定時に車両が誤って計量台上に停止したり、逆に、手動計測手段の設定時に車両が計量台上を無停止のまま通過したりするのを防止することができる。
次に、本発明による車両重量測定装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る車両重量測定装置の平面図(a)および側面図(b)が、図2には、本実施形態の車両重量測定装置の回路構成図が示されている。また、図3には、静的計測値の取得方法を説明するための説明図が、図4には、サンプリング重量値が描く波形を示す図が、図5には、動的計測モードと静的計測モードとが並列実施された状態を示す図がそれぞれ示されている。
本実施形態の車両重量測定装置1は、図1において、左方から右方へ走行する、3本の車軸2a、2b、2cを備えた車両2の総重量を測定するために用いられる。ここで、車両2の前部に位置する車軸から順に1軸2a、2軸2b、3軸2cと称することにする。
本実施形態において、測定対象である車両2にはICタグ(図示せず)が設置され、このICタグには、車両識別番号、積荷の種類、荷主名、車両2本体の重量値等の車両データの他、計量台5上で車両2を停止させて重量測定を行うか、それとも無停止の状態で重量測定を行うかの指令手段としての指令コード(それぞれ停止計測指令、無停止計測指令という。)が含まれている。なお、停止計測指令・無停止計測指令は、車両2の積荷の価値、あるいは取引証明を取得する必要があるか否かに応じて定められている。また、前記停止計測指令が発せられた場合には、計測手段が手動計測手段(後述)に切り換えられ、無停止計測指令が指令された場合には、自動計測手段(後述)に切り換えられるように構成されている。
前記車両重量測定装置1は、計量部3と、重量測定部4(図1(b)においては図示省略)とから構成されている。ここで、前記計量部3は、車両2の各車軸2a、2b、2cの両端の車輪2a'、2a';2b'、2b';2c'、2c'の全てが同時に乗ることの出来る大きさの計量台5と、この計量台5の下方の四隅に設けられる計4個のロードセル(荷重検出器)6a,6b,6c,6dを備えている。また、前記計量台5の側方位置であって、その計量台5よりもやや車両2の待機位置側(図1(a)(b)において左側)には、計量台5に乗り込みつつある車両2のICタグを読み取るICタグ読み取り装置18が、前記計量台5の前方位置には、外部表示板17(図1(b)にのみ表し、図1(a)においては図示省略)がそれぞれ設けられている。
一方、前記重量測定部4は、図2に示されるように、前記各ロードセル6a,6b,6c,6dから送信される重量信号をそれぞれ増幅する第1〜第4の増幅器7a,7b,7c,7dと、各増幅器7a〜7dからの重量信号を合計するための第5の増幅器(加算回路)8を備えている。
前記第5の増幅器8は、アナログフィルター9、アナログ・デジタル変換器(A/D変換器)10、一次デジタルフィルター11およびI/O部12を介して演算処理装置(CPU)13に接続されている。
前記第5の増幅器8から出力されるアナログ重量信号は、アナログフィルター9によって高周波ノイズが除去された後、A/D変換器10に供給される。このA/D変換器10は、極短時間のサンプリング時間間隔でアナログ重量信号をサンプリングしてデジタル化するものであり、そのサンプリング時間間隔は重量信号に含まれる車両2から与えられる振動や、計量台5の固有振動等の振動ノイズ信号の周期に比して十分短い1msecに設定されている。これにより、A/D変換器10からは、前記アナログ重量信号の特性を略忠実に再現した、サンプリング周期Δt=1msecの時系列デジタル重量信号が出力される。
前記A/D変換器10より出力された時系列デジタル重量信号は、一次デジタルフィルター11によってその時系列デジタル重合信号に含まれるラインノズル等が除去され、I/O部12を介して演算処理装置13に入力されるようになっている。ここで、前記一次デジタルフィルター11とは、デジタル重量信号が供給されるたびに、時系列に16個または20個分ずつ移動平均演算する一種のデジタルフィルターのことである。また、前記A/D変換器10によって1msec毎に連続的に出力され一次デジタルフィルター11によりノイズ除去された時系列デジタル重量信号のことを、サンプリング重量値Wsという。
前記演算処理装置13は、後述の静的計測値が、安定な状態にあるか否かを検出する安定状態検出論理の他、種々のプログラムを実行するように構成されている。また、この演算処理装置13は、前記プログラムおよび各種データを記憶するメモリ14に接続されるとともに、I/O部12を介して、後述の総重量印字キー等、種々のキースイッチ(図示せず)を有する入力部15、演算処理結果(車両2の総重量、正味重量等)を表示する表示部16、前記外部表示板17、前記ICタグ読み取り装置18および図示されないプリンター(印字器)に接続されている。
前記演算処理装置13は、計量台5上に乗り降りする車両2の軸数をカウントする軸数カウンタCmを、その演算領域に具備している。以下の説明において、計量台5上に車軸が乗り込むことを車軸入力といい、反対に計量台5から車軸が降りることを車軸出力という。前記軸数カウンタCmは、電源投入時や、零点付近の計測時にはクリヤされているが、計量台5への車軸入力が検知されると
Cm=Cm+1
のように、軸数カウンタCmをカウントアップし、計量台5からの車軸出力が検知されると
Cm=Cm−1のように、軸数カウンタCmをカウントダウンするように構成されている。
前記表示部16は、前述の前記計量台5上にある車両2の総重量と、この総重量から車両2の風袋重量を差し引いた積荷の正味重量とが表示される総重量表示器を備えている。前記総重量表示器としては種々の形態が考えられるが、一個のCRTや液晶表示器を用いて、画面の別領域に、それぞれの数値を表示させる構成を採っても良し、各々の重量を別々の装置にて表示させる構成を採っても良い。また、前記表示部16は、車両2の総重量については、静的計測モード(後述)において順次生成される重量測定値(静的計測値Wasという)を順次更新して表示させる機能と、自動計測モード(後述)により得られた重量測定値(動的計測値Wadという)に基づき確定された計量値を表示させる機能を具備している。なお、正味重量については、それぞれ計測モードに基づき求められた値をそれぞれ表示させる構成を採ることもできるが、確定された計量値(車両2の総重量)から車両2の総重量を差し引いて得られる値を表示させる方式が採られている。
また、前記ICタグ読み取り装置18は、計量台5に乗り込もうとする車両2のICタグから車両データおよび指令コードを読み取り、前記演算処理装置13に送信するようになっている。また、前記外部表示板17は、ICタグ読み取り装置18にて読み取られた指令コード(停止計測指令、無停止計測指令)の内容に応じて、車両2を計量台5上で停止させるか、あるいは無停止のまま計量台5を通過させるかを表示し車両2の運転手に認識させる役目を果たす。
前記入力部15には、総重量印字キー等の各種キーが備えられている。この総重量印字キーは、指令コードに停止計測指令が登録されている場合に、すなわち、手動計測手段にて車両2の重量測定を行う場合に、オペレータによりキー操作されるキーであり、静的計測モード(詳細は後述)により生成される静的計測値Wasが安定した状態にあるときに、その安定な値を車両2の計量値として確定するためのキーである。なお、キー操作の代わりに、前記プリンターに設けたカードリーダに印字カードを挿入することにより、計量値が確定されるという手動計測の例もある。
また、手動計測手段または自動計測手段により求められる車両2の総重量、正味重量等は、前記プリンターによって取引用伝票に印字される。
本実施形態において、前記車両重量測定装置1は、動的計測モードと静的計測モードの二種類の計測モードを具備するとともに、前記動的計測モードにより生成される動的計測値Wadを計量値として確定する自動計測手段と、静的計測モードにより生成される静的計測値Wasを計量値として確定する手動計測手段との二種類の計測手段を具備している。
ここで、前記動的計測モードとは、計量台5上で移動状態にある車両2の重量測定値を比較的迅速に生成する計測モードであって、時系列に生成されるサンプリング重量値Wsの変動の程度から、サンプリング重量値Wsが比較的安定した状態にある安定時間領域(図4において符号A1〜A4で示される領域)を自動的に抽出し、その安定時間領域において生成されるサンプリング重量値Wsの平均値を一個の動的計測値Wadとして生成する計測モードをいう。また、前記自動計測手段とは、動的計測モードによって生成された一個の動的計測値Wadを、プリンターに送る、測定記録として残す等して、その動的計測値Wadを被計量物(車両2)の計量値として確定する計測手段をいう。
前記動的計測モードおよび自動計測手段によれば、サンプリング重量値Wsの変動から比較的安定した安定時間領域を自動的に抽出し、その安定時間領域内で生成されるサンプリング重量値Wsの平均値である動的計測値Wadが計量値として確定されるため、車両2が移動状態にあり、変動するサンプリング重量値Wsが得られる場合であっても、その車両2の重量を比較的精度良く測定することができるという利点がある。また、車両2を停止させる必要がないので、車両2の重量測定が迅速に終了するという利点もある。したがって、動的計測モードおよび自動計測手段は、例えば、安価な積荷を積載する車両2を測定する場合等、厳密性よりも迅速性が求められる重量測定に特に適している。
一方、静的計測モードとは、動的計測モードと異なり、計量台5上の車両2の重量を厳密に測定するための計測モードであって、図3に示されるように、所要時間間隔Tsmsec(<1sec)毎に所要個数(この場合Ts個)のサンプリング重量値Wsの平均値Waを求めこの平均値Waを静的計測値Wasとして生成するとともに、その静的計測値Wasが生成される度に、前記表示部16の総重量表示器に供給して表示させる計測モードをいう。この静的計測モードによれば、静的計測値Wasが1sec未満の間隔で連続的に生成され、総重量表示器に表示されることから、「重量測定値の表示値が1sec以上継続してはならない」とする計量法の非自動はかりの規定を満たしている。また、手動計測手段とは、オペレータ等が、総重量表示器に連続的に表示される静的計測値Wasが安定であることを確認し、前記総重量印字キーのキー操作、あるいは印字カードを前記プリンターのカードリーダに挿入した場合に、キー操作時または印字カードの挿入操作時に生成される静的計測値Wasを計量値として確定する計測手段をいう。
前記静的計測モードおよび手動計測手段によれば、オペレータが、連続して表示される静的計測値Wasが安定したことを確認してキー操作または印字カードの挿入操作を行い、そのキー操作または印字カードの挿入操作の時点での静的計測値Wasが計量値として確定されるため、計量台5上で静止した状態の車両2の重量測定を極めて厳密に行うことができる。したがって、前記静的モードおよび手動計測手段は、高価な積荷を積載した車両2や、取引証明の取得が必要な車両2等、厳密な重量測定を行う必要がある場合での使用に特に適している。
また、前記重量測定部4は、ICタグの指令コードに基づき、前記自動計測手段と手動計測手段を自動的に切り換える機能と、オペレータ等による手動操作(例えば入力部15のキー操作)によりそれら各計測手段を切り換える機能を具備している。これにより、車両2の重量測定を、各車両2の状態等に応じた最適な計測手段にて実施することができる。
なお、本実施形態においては、いずれの計測手段が指定されている場合であっても、静的計測モードと動的計測モードが並列的に実行される。これにより、手動計測手段の実施が設定されている場合であって、かつ手動計測手段による計測値の確定が不可能な事態(車両2が無停止で計量台5を通過した場合等)が生じたとしても、動的計測モードを用いた自動計測手段を代わりに実施して、動的計測値Wadを計量値として確定することが可能となる。
次に、3つの車軸2a〜2cを有する車両2の測定方法および重量表示方法について説明する。
本実施形態において、前記重量測定部4は、車両重量測定装置1の電源投入の後、静的計測モードが実施され、前記表示部16の総重量表示器には、Tsmsec毎に生成される静的計測値Wasが連続して表示される。
また、本実施形態においては、車両重量測定装置1の起動時および、計量台5上への泥等の付着・各ロードセル4a〜4dの零点の移動等により計量値に誤差が生じる場合には、零点調整を実施して誤差修正を行うようになっている。以下、零点調整について説明する。
車両重量測定装置1の電源ON後、静的計測モードにより得られる計量台5と計量台5上の載置物と付着物等との合計平均重量値をWmeanとし、計量台5等の初期荷重をWiとし、使用時の零点移動量の記憶値(初期値=0)をWzとすると、静的計測による静的計測値Wasは、
Was=Wmean−Wi−Wz
と表される。この際にオペレータによる零点調整がなされると、Wmean−Wiの値が記憶値Wzとされる。これにより、電源投入後の静的計測値Wasが0に調整される。
車両2の重量測定に伴って、各ロードセル4a〜4dの零点が移動したり、計量台5上に泥が付着したりして平均重量値Waが変化すると、計量台5上に被計量物がない場合でも0以外の静的計測値Wasが生成される。この場合も前述と同様にし、重量測定値を0に調整し、車両2の重量測定結果に誤差が生じるのを防止する。このような静的計測値Wasが0に調整された状態で前記車両2の測定を開始する。
前記車両2が荷物を積載して計量台5へ近づき、前記ICタグ読み取り装置18の前を通過すると、車両2に固有の車両識別番号、積荷の種類、荷主名、車両2本体の重量値等を表す車両データに加えて、指令コード(停止計測指令または、無停止計測指令)が読み込まれ、前記静的計測モードと共に動的計測モードが並列して実施される。
前記重量測定部4では、ICタグに登録された指令コードが、停止計測指令であるか、無停止計測指令であるかを判定し、前記外部表示板17に登録されている側の指令(停止計測指令または無停止計測指令)を、車両識別番号、業者番号等と共に表示させる。
前記指令コードに、停止計測指令が登録されている場合には、車両2の運転手は、車両2を完全に計量台5上に乗り込ませて停止させる。また、停止計測指令が登録されている場合には、前記総重量印字キーのキー操作、あるいは印字カードの挿入操作が有効となり、静的計測モードにより生成された静的計測値Wasより計量値を確定する手動計測手段の実施が可能となる。
前記静的計測モードにおいては、図3に示されるように、サンプリング周期Δt(=1msec)間隔で生成されるサンプリング重量値Wsの平均値Waを、所定時間間隔Tsmsec(<1sec)毎に求めて静的計測値Wasとして生成するようになっている。この静的計測値Wasは、生成される毎に前記表示部16の総重量表示器に更新表示される。なお、本実施形態においては、前述のようにTsmsec<1secとされていることから、計量台5上の荷重が変化している場合、計量法の非自動はかりの規定を満たす1sec未満の間隔にて連続的に変化する前記静的計測値Wasが、前記総重量表示器に更新表示されることになる。
オペレータは、前記総重量表示器に表示される重量値を目視確認し、重量値に変動がなく安定した状態にあると判断すれば、前記総重量印字キーのキー操作、あるいは印字カードの挿入操作を行う。
この際、前記重量測定部4の演算処理装置13においては、安定状態検出論理が実行される。ここで、安定状態検出論理とは、前記静的計測値が安定した状態にあるか否かを検出する論理プログラムをいい、例えば、Tsmsec毎に出力される静的計測値Wasを、最新の値から古い方向に常に三個分記憶して比較し、最新の静的計測値Wasを基準にして三個全ての静的計測値Wasが、最小表示量の±1度目以内であれば、最新の静的計測値Wasが安定した状態にあると判定する論理プログラムをいう。
そして、この安定状態検出論理によって静的計測値Wasが安定であると判定された場合には、キー操作時、あるいは印字カードの挿入操作時における静的計測値Wasが計量値として確定される。併せて、計量値と、ICタグに登録される車両2本体の総重量に基づき、積荷の正味重量が算出される。車両2の総重量および積荷の正味重量は、車両2の積荷重量を表す印字用データとして、プリンターに供給されて印字されるとともに、計量記録を残すために前記メモリ14に記憶される。また、キー操作時または印字カード挿入操作時において、前記安定状態検出論理の安定判定が成立していない場合には、安定判定が成立するまで待機し、安定判定の成立時における静的計測値Wasが計量値とて確定される。
本実施形態においては、ICタグの指令コードの如何に係らず静的計測モードと、動的計測モードが実施されるので、静的計測モードおよび手動計測手段の実施時においても、動的計測モードによる動的計測値Wadが並列して生成され、前記重量表示部4のメモリ14に一時的に記憶・保留されることになる(図5参照。)。したがって、停止計測が指令された場合であり、かつ車両2が計量台5を通過する等、手動計測手段の実施が不可能な場合であっても、前記自動計測手段にて動的計測値Wadを計量値として確定することができ、この計量値から車両2の正味重量を算出することが可能となる。
一方、前記ICタグに無停止指令が登録されている場合には、車両2を前進させ、停止させることなくその計量台5上を通過させる。また、この場合、前記総重量印字キーのキー操作、印字カードの挿入操作は無効となり、前記動的計測モードおよび自動計測手段にて車両2の重量測定が行われる。なお、自動計測手段が実施される場合でも、前記静的計測モードが並列して実施されるので正確な零点調整を実施することができる。
以下、動的計測モードおよび自動計測手段による計量値の確定方法について詳細に説明する。
車両2を前進させ、ICタグの指令コードに非停止計測指令が登録されていると判定されると、前記計量台5上の荷重が零点付近であること、すなわち、計量台5上に何も載置されていないことを確認するために、予め重量測定部4に設定される上限重量値Wzuと、静的計測値Wasが
Was<Wzu
を満たすか否かが確認される(図4中、領域X1参照。)。
前式が成立した場合には、重量測定値(静的計測値)Wasが零付近にあり計量台5上には何も載置されていないと判定され、車両2の自動計測手段による重量測定が継続される。また、前式の成立時に生成されたサンプリング重量値Wsが、最大値レジスタwmaxに記憶される。一方、最小値レジスタwminには、予め重量測定部4に設定される下限重量値−Wzuの値を入れ更新せずに固定する。
前記サンプリング重量値Wsが新たに生成される度に、そのサンプリング重量値Wsと最大値wmaxとの比較をそれぞれ行う。生成されたサンプリング重量値Wsが最大値wmaxを上回る場合は新たな最大値wmaxとして更新・記憶する。そして、wmaxが新たな値に更新される都度、次式(1)
|wmax−wmin|>Wh …(1)
が成立するか否かを調べる。
前記式(1)が成立した場合、式(1)の成立時点(t=t1)において、1軸2aの入力があったと判定され、前記車軸カウンタCm(この場合0)がカウントアップ(Cm=Cm+1)される。なお、車軸入力時には、最大値レジスタwmaxの更新時に、車軸出力時には、最小値レジスタwminの更新時に前記式(1)が更新されることになる。
ここで、Whは、車軸入力または車軸出力を検出するための境界設定値であって、車両2の最軽量の車軸重量よりやや小さい値に設定される。これは、Whをあまりに大きな値に設定すると、車軸(特に最軽量の車軸)が乗り降りしたときに、車軸の入出力が検出されない恐れがあり、あまりに小さい値に設定すると、車軸の入出力時以外に生じるサンプリング重量値Wsの比較的大きな振動により、車軸入出力が誤って検出される恐れがあるためである。
前記1軸2aの入力後(前記式(1)の成立後)、サンプリング重量値Wsが新たに生成されるたびに、生成時点(t=t<k>)におけるサンプリング重量値w(t<k>)と、次の生成時点(t=t<k+1>)におけるサンプリング重量値w(t<k+1>)との大小関係を調べる。車軸入力時においては、サンプリング重量値Wsは単純増加であるため、
w(t<k>)>w(<k+1>)
が成立した時点t=t<k>をもって、t=t1以降初めてのサンプリング重量値Wsの極大値w(t<k>)を得たことになる。
同様にして、極大値w(t<k>)を得た時刻t=t<k>の後、サンプリング重量値Wsが生成されるたびに、生成時点(t=t<p>)におけるサンプリング重量値w(t<p>)と、次の生成時点(t=t<p+1>)におけるサンプリング重量値w(t<p+1>)との大小関係を調べる。
前記サンプリング重量値Wsは、極大値w(t=t<k>)以降は、当然単純減少となることから、
w(t<p>)<w(t<p+1>)
が成立した時点t=t<p>をもって、t=t1以降初めてのサンプリング重量値Wsの極小値w(t<p>)を得たことになる。
そして、車軸入力以降、二番目の極値(この場合は、最初のサンプリング重量値Wsの極小値)が認められた時点(t=t<p>)を、安定時間領域の始端として設定する。こうすることにより、車軸入力(出力)の直後に表れるサンプリング重量値Wsの過渡的かつ大きな変動(図4中、領域X2参照。)が、安定時間領域に含まれるのを回避することができ、動的計測値Wadに大きな誤差が生じるのを防止することができる。
なお、本実施形態においては、前記式(1)を満たした後、最初にサンプリング重量値Wsの極小値を取得した時点(t=t<p>)を安定時間領域の始端としたが、車軸入力後の過渡的な変動を回避することができるのであれば、別の方法により安定時間領域の始端を定めることができる。例えば、図示のように、車軸入力後最初の極値を取得した時点(t=t<k>)からタイマーT0を作動させて(一定個数のサンプリング周波数をカウントするようにしても良い。)、タイマーT0の終了時点を安定時間領域の始端としても良いし、車軸入力時(t=t1)からタイマーT0'を作動させ、タイマーT0'の終了時点を安定時間領域の始端としても良い。
前記安定時間領域の始端が定まると、前記最大値レジスタwmax,最小値レジスタwminxが一旦クリヤされ、安定時間領域の始端において生成されたサンプリング重量値Wsが前記極大値レジスタwmaxおよび極小値レジスタwminに記憶される。次いで、前記サンプリング重量値Wsが新たに生成される度に、そのサンプリング重量値Wsと最大値wmaxとの比較を行い、生成されたサンプリング重量値Wsが最大値wmaxを上回る場合に新たな最大値wmaxとして更新・記憶し、そして、wmaxが新たな値に更新される都度、次式(1)
|wmax−wmin|>Wh …(1)
が成立するか否かを調べる。以上のようにして、二回目の前記式(1)の成立時点、すなわち、2軸2bの入力時点を検索する。
一方、安定時間領域の終端は、次のようにして定められる。まず、安定時間領域の始端として定められた時点(t=<p>)から、タイマーTmが作動される。実際には、サンプリング重量値Wsは1msecの間隔で生成されるので、タイマーTmの作動時間がTsmsecと設定されているのであれば、t=<p>後に生成されるTs個のサンプリング重量値Wsをカウントすれば良い。また、タイマーTmの作動中に生成されるTs個のサンプリング重量値Wsは全て、時系列に沿ってメモリ14内のサンプリング重量値記憶レジスタに記憶される。1軸2aの入力時のように、前記式(1)の成立よりも先にタイマーTmのタイムアップが成立する場合は(図4の領域X3参照。)、前記タイマーTmのタイマーアップ時点(t=t1e)にて、安定時間領域の終端が決定される。ここで、前記タイマーTmの作動時間は、サンプリング重量値Wsの平均値を求めるのに十分な、あるいは、各種フィルタ処理演算をして、重量測定値を求める場合には、高精度の重量測定値を求めるのに十分な長さが設定される。すなわち、タイマーTmは、動的計測における最も長い安定領域を指定するためのタイマーである。
なお、実際の重量測定においては、タイマーTmがタイムアップする直前に、次の車軸の乗り込みによって、重量信号が単純増加を既に開始している場合があるので、タイマーTmのタイムアップ成立時点のデータから古いデータに遡って、サンプリング重量値記憶レジスタのある時点のデータと、直前のデータとの比較を順次行い、大小関係が逆転するポイント、すなわちサンプリング重量値Wsの極値を調べ、タイマーアップ成立前にサンプリング重量値Wsが最後に極小値となった時点を特定し、この時点をもって安定時間領域の終端とする。具体的には、タイマーアップの成立時点のデータが、直前のデータよりも大きな場合は、タイマーアップの成立前において、サンプリング重量値Wsが最後に極値(この場合極小値)となった時点をもって安定時間領域の終端とする。反対に、タイマーアップの成立時点のデータが、直前のデータよりも小さな場合は、タイマーアップ成立前の最後の極値は極大値となるため、最後の極値よりも一つ前に極値(極小値)となった時点をもって安定時間領域の終端とする(図4の領域X3参照。)。
こうして、安定時間領域の始端と終端が定まると、つまり安定時間領域が自動的に抽出されると、その安定時間領域内にて生成されるサンプリング重量値Wsの平均値が求められ、この平均値が1軸2aの重量測定値(動的計測値)Wadとなる。こうして求められた1軸2aの動的計測値Wadは、カウンタCm(=1)の値とともに、重量測定部4のメモリ14に一旦記憶される。
前記車両2が前進し、前記式(1)が再び成立すると、車両2の2軸2bが計量台5上に入力したものと判断されて、1軸2aの入力時と同様にして、車軸カウンタCm(=1)が1だけカウントアップ(Cm(=2)=Cm+1)され、安定時間領域の始端(式(1)終了の後の最初の極小値の成立時点(t=t<p>))が決定され、安定時間領域の始端から、タイマーTmのタイマーカウントが開始される(図4中、領域X4参照。)。
また、最大値・最小値レジスタwmax,wminがクリヤされて、安定時間領域の始端(2軸2b入力の後のt=t<p>)の際のサンプリング重量値Wsがその最大値・最小値レジスタwmax,wminに新たに入力され、前述と同様にして、三回目の式(1)の成立、すなわち3軸2cの入力が調べられる。
ここで、前記車両2は、図1(a)(b)に示されるように、1軸2a−2軸2b間に比べ、2軸2b−3軸2c間が狭い構成が採られており、タイマーTmのタイマーアップが成立する前に、前記式(1)が成立し(つまり、3軸2aが計量台5に入力する)、サンプリング重量値Wsが単純増加することになる(図中領域X5参照。)。また、車軸間距離が比較的長い場合でも、車両2が高速移動して後続の車軸がすぐに乗り込んだときには、前記式(1)がタイマーTmのタイマーアップよりも先に成立することになる。
このような場合、前記1軸2aの入力時と同様にして安定時間領域の始端・終端を定め、サンプリング重量値Wsの平均を求めたのでは、実際の重量値と大きく異なる測定結果が求まることになる。
そこで、前記式(1)がタイマーTmのタイマーアップよりも先に成立した場合には、次のようにして安定時間領域の終端が定められる。
タイマーTmの終了時において、前記式(1)が先に成立し、サンプリング重量値Wsが単純増加し始めている場合には、三回目の式(1)の成立時点から、古いデータに向かって、サンプリング重量値レジスタのある時点のデータと、直前のデータとの比較を順次行い、大小関係が逆転するポイント、すなわち、式(1)の成立前に、サンプリング重量値Wsが最後に極値(車軸入力による重量測定の場合は極小値、車軸出力による重量測定の場合は極大値)となった時点を調べ、この時点をもって安定時間領域の終端とする。
このようにして、終端を決定することにより、単純増加するサンプリング重量値Wsが安定時間領域内に含まれるのを回避することができ、動的計測値Wadに大きな誤差が生じるのを防止することができる。なお、前記タイマーTmは、タイマーTmのタイムアップ時、あるいは、タイムアップ前であっても後続の車軸の入出力時においてリセットされるようになっている。
前記安定時間領域の始端および終端が定まり、かつ、その安定時間領域内において、十分な数のサンプリング重量値Wsが生成されている場合には、安定時間領域内のサンプリング重量値Wsが動的計測モードによる動的計測値Wadとされる。これにより、計量台5上に載置された車軸(1軸2aおよび2軸2b)の合計重量値(動的計測値Wad)が求められる。この合計重量値(動的計測値Wad)もまた、1軸2aの動的計測値と同様に、軸数カウンタCmの値(=2)と共に、重量測定部4のメモリ14に一旦記憶して更新される。
一方、安定時間領域内のサンプリング重量値Wsが所定個数よりも少ない場合には、動的計測値Wadの正確性を保証することができないので、自動計測不可能という警告信号を出力し、車速をより低速にした再度の重量測定を、車両2の運転手に促す。
次に、3軸2cが入力し、三回目の前記式(1)が成立すると、軸数カウンタCmが3にカウントアップされ、1軸2aまたは2軸2bの入力時と同様に、安定時間領域の始端および終端が決定され、1軸2a〜3軸2cの合計重量値(動的計測値)Wadが求められて、軸数カウンタCmの値(=3)とともに、メモリ14に一旦記憶される(図4中、領域X6参照。)。
前記車両2を更に前進させると、四回目の前記式(1)の成立が確認される。ただし、この場合においては、1軸2a〜3軸2cの入力時と異なり、サンプリング重量値Wsが単純減少しているときに、前記式(1)が成立していることになることから(図4中、領域Y参照。)、車軸入力ではなく、(1軸2a)の車軸出力があったものと判断され、前記軸数カウンタCm(=3)が1だけカウントダウン(Cm(=2)=Cm−1)される。このことを契機にして、測定中の車両2の軸数が"3"であると判断され、軸数カウンタCmが3の際に記憶された動的計測値Wad(1軸2a〜3軸2cの合計重量値)が、車両2の総重量を表す動的計測値Wadとされる。
前記車両2の総重量(動的計測値Wad)が求まると、この総重量と、ICタグに登録される車両2本体の重量に基づき、車両2の正味重量(積荷の重量)が算出される。そして、総重量(動的計測値Wad)と正味重量は、前記表示部、プリンターに供給されて出力されるとともに、メモリ14にて一時記憶用データとして記憶される。これにより、車両2の総重量を示す動的計測値Wadが計量値として確定される。
なお、前記計量値の確定は、車軸出力が初めて検出された時点で行っても良いし、あるいは軸数カウンタCmが零になった時点(車両2が完全に計量台5から降りた時点)で行っても良い。また、ICタグに車両2の車軸数を登録しておき、この登録車軸数と、車軸カウンタCmの値が等しくなったタイミングで行うこともできる。
また、前記静的計測モードにより生成される静的計測値Wasは、停止・無停止計測指令の如何にかかわらず、生成される度に手動計測用の重量表示器に供給され表示される。
そして、車両2の全ての車軸2a〜2cが計量台5上から降りて軸数カウンタCmの値が0となった後には、前述と同様に、静的計測値WasがWas<Wzuを満足するか否かを調べ、後続車両の重量測定を開始する。
本実施形態の車両重量測定装置1においては、動的計測モードを用いる自動計測手段と、静的計測モードを用いる手動計測手段との2つの計測手段を備え、各車両のICタグのICタグ(停止計測指令、無停止計測指令)に応じて、それら各計測手段を適宜切り換え可能な構成とされている。したがって、厳密な測定結果が必要な車両(取引証明を取得する車両等)の重量測定と、測定に迅速性が求められる車両(安価な積荷を積載した車両2等)の重量測定とを、一台の装置にて実施することができる。よって、従来のように、静的計測モードまたは動的計測モードのいずれかの計測モードをもつ2台の測定装置を用いる必要がなく、コスト的、スペース的に優れている。
また、前記指令コードが登録されるICタグは、無線方式であることから、車両2が移動状態であっても、重量測定部4にいずれの計測手段を実施するかを自動的に指令することができる。したがって、各車両の計測開始時にいずれの計量手段を用いるかを、オペレータがわざわざ設定する必要がなく、滞りなく車両2の重量測定を行うことができる。また、ICタグの代わりに、電磁波や光を情報伝達媒体とする無線送信手段を用いた場合でも同様の作用効果を得ることが可能である。
なお、重量計測部4に適宜切り換えキーを設け、この切り換えキーを、車両2の積載物の価値に応じてオペレータが操作することで、手動計測手段および自動計測手段の切り換えを行うことも無論可能である。
加えて、本実施形態においては、静的計測モードと動的計測モードの計測モードを常時並列して実施するようにされているので(図5参照。)、常に、動的計測値Wadと、静的計測値Wasが並列して生成される。したがって、例えば、手動計測手段の指令時に、車両2が計量台5に停止せずに通り過ぎて手動計測手段による計量値の確定が不可能な場合があったとしても、自動測定手段により計量値を求めることが可能となる。さらに、動的計測手段の指令時においても、時間Tsmsec毎に静的計測値Wasが生成されていることから、手動計測手段に切り換えることなく前述の零点調整を行うことができる。
なお、本実施形態においては、車軸入力時に得られる動的計測値Wadに基づき、1軸2a、または各車軸の合計重量(動的計測値)を動的計測モードにより求める例について説明したが、車軸出力時に求めることも可能である。こうするには、車軸出力が検出される度に(つまり、サンプリング重量値Wsが単純減少した状態で、式(1)が成立する度に)、車軸入力時と同様にして安定時間領域を抽出(図4中領域Y参照。)し、動的計測値Wadを求めると良い。ただし、車軸出力時においては、車軸入力時とは逆に、サンプリング重量値Wsが単純減少している状態で前記式(1)が成立することになるので、式(1)の成立後、最初にサンプリング重量値Wsが極大を示した時点が安定時間領域の始端として決定される。また、安定時間領域の始端から開始されるタイマーTmの終了時点前に、最後にサンプリング重量値Wsが極大となった時点(タイマーTmのタイマーアップが次の式(1)の成立よりも先の場合)、または、次の式(1)の成立前に、最後にサンプリング重量値Wsが極大となった時点(タイマーTmよりも、次の式(1)が先に成立した場合)が、前記安定時間領域の終端とされる。
本実施形態においては、動的計測モードと静的計測モードとを並列的に実施し、手動計測手段の指令時において手動計測の実施が不可能な場合には、動的計測モードにより生成された動的計測値Wadを用いて自動計測手段にて計量値を確定するようにされているが、自動計測手段の実施を許可する許可モードと、禁止する禁止モードをそれぞれ設け、前記手動計測手段の指令時に、何れか一方のモードを採用する構成を採ることもできる。以下、前記許可モード・禁止モードを備えた重量測定装置1による車両2の重量測定について説明する。
車両2のICタグに停止計測指令が登録されている場合で、その車両2全体が計量台5上にあり、オペレータによって前記総重量印字キーのキー操作または印字カードの挿入操作がなされると、静的計測値Wasの安定判別が行われ、安定であると判定された静的計測値Wasが計量値として確定される。
こうして、前記総重量印字キーがキー操作され、または印字カードの挿入操作がされて、手動計測手段が完了すると、重量測定部4に設けられる手動計測完了フラグが、初期値である"0"から、"1"にセットされる。
車軸カウンタCm≠0の状態で、前記手動計測完了フラグが"1"の場合は、手動計測手段が完了しているので、車両2が計量台5を通過し、Was<Wzuが成立した際に、手動計測完了フラグをリセットして"0"に戻し、後続車両の重量測定に備える。
一方、車軸カウンタCm≠0の状態から、Was<Wzuを満足するまでの間、手動計測完了フラグが"0"に維持され続けた場合、停止(手動)計測手段が完了しなかったとして下記の(1)または(2)の処理を行う。
(1)自動計測手段の実施が禁止される禁止モードがセットされている場合は、前記車両2が計量台5上から降りた際に、音声、外部表示板17への表示等により警報を発し、運転手に再計量を促す。
(2)自動計測手段の実施を許可する許可モードがセットされている場合は、自動計測手段を実施し、並列して生成される動的計測値Wadを計量値として確定するとともに、正味重量を求める。そして、計量値と、正味重量とを、前記メモリ14に供給して一次記憶させるとともに、総重量表示器、プリンターにより出力させる。
本実施形態においては、静的計測モードと、動的計測モードとを常時並列的に実施させる例について説明したが、手動計測手段の指令時には静的計測モードのみを実施し、自動計測手段の指令時には動的計測モードのみを実施するようにしても良い。また、重量表示器も自動計測用と手動計測用を兼用させることができる。
なお、前記各実施形態においては、ICタグ、重量測定部4等が本発明の切り換え手段に相当する。
本発明の第1実施形態に係る車両重量測定装置の平面図(a)および側面図(b) 重量測定部の回路構成図 静的計測モードによる重量測定を説明するための説明図 サンプリング重量値Wsが描く波形を示す図 動的計測モードと静的計測モードとが並列実施された状態を示す図
符号の説明
1 車両重量測定装置
2 車両
2a〜2c 車軸
3 計量部
4 重量測定部
5 計量台
6a〜6d ロードセル
13 演算処理装置
14 メモリ
15 入力部
16 表示部
17 外部表示板
18 ICタグ読み取り装置

Claims (6)

  1. 車両全体が乗り込み可能な計量台と、この計量台の下方に配される荷重検出器を備える車両重量測定装置において、
    前記車両重量測定装置の稼働時に、前記荷重検出器からの出力に基づき生成される重量測定値に安定領域を定めるとともに、この安定領域における前記重量測定値を生成する動的計測モードによるその重量測定値を自動的に計量値として確定する自動計測手段と、前記車両重量測定装置の稼働時に、前記重量測定値を連続的に生成する静的計測モードによるその重量測定値を手動により計量値として確定する手動計測手段とを備え、前記自動計測手段と前記手動計測手段とを手動により切り換え選択操作することなく、前記動的計測モードと前記静的計測モードとを並列的に実施可能にして、前記重量測定値の安定領域が所定の時間以内の場合は前記自動計測手段によって、前記重量測定値の安定領域が所定の時間を超える場合は前記手動計測手段によって、それぞれ前記車両全体または車軸の計量値を確定するように構成されたことを特徴とする車両重量測定装置。
  2. 前記動的計測モードにて生成される計量値は、サンプリング重量値の変化を検出することによって定められた安定時間領域の長さに応じた個数のサンプリング重量値の平均値である請求項に記載の車両重量測定装置。
  3. 前記手動計測手段の実施が設定されていても車両が計量台上を通過する際にその手動計測手段が実施されない場合には、再計量の警報信号が出力される請求項1に記載の車両重量測定装置。
  4. 前記動的計測モードの実施時に、前記重量測定値の生成可能な時間領域が所定の時間長さ以下である場合に警報が出力される請求項に記載の車両重量測定装置。
  5. 前記自動計測手段の実施が設定された場合であっても、前記静的計測モードによる重量測定値に基づいたオペレータによる零点調整が可能とされる請求項に記載の車両重量測定装置。
  6. 計量台上で車両を停車させるか否かを運転手に指示表示する表示手段が設けられる請求項1〜のいずれかに記載の車両重量測定装置。
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