JP2017007444A - 情報提供装置、車両、および情報提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両、貨物、運転者等の特性に応じて適切に横転の危険度を設定することができる情報提供装置、車両、および情報提供方法を提供する。【解決手段】荷台に貨物が積載されたときの車高センサ26R,26Lから出力される計測データ54A(車両の左右方向の傾きを示す数値情報)が記憶部54に所定量まで蓄積される場合は、その蓄積された計測データ54Aから算出される標準偏差に基づく閾値データ54Cを閾値に設定し、その閾値の範囲外と判定された場合に横転の危険度を報知する情報提供装置25Aとする。【選択図】図3

Description

本発明は、情報提供装置、車両、および情報提供方法に関する。
コンテナを積載する車両では、コンテナ内の積荷の偏りが運転に大きく影響する。たとえばコンテナ内の積荷がこのコンテナを積載した車両の進行方向に対して左右のいずれか一方に大きく偏っているような場合(以下では、単に「左右」といえば進行方向に対して「左右」であることとする。)、コンテナを積載した車両の重心位置も左右のいずれか一方に大きく偏ることになる。この場合、車両の運転者は、重心位置が偏っている側の反対側への旋回については左右方向の傾斜角度が大きくならないように注意深く配慮しながら運転を行う必要がある。
一方、一般的に、コンテナは荷主が所有するものであり、通常、コンテナへの貨物の積載は、運送業者の監視下では行われない。さらに、コンテナは荷主によって封印が施される。このため運送業者が荷主の許可を得ずコンテナを開封することはできない。したがって、運送業者側では、目視によってコンテナ内の貨物の積載状況を確認することは困難である。
このような問題を解決するために、たとえば特許文献1に開示される横転警報装置では、荷台への荷物の積載完了時の車両のロール角度に基づいて横転の危険性を示す指標を表示させている。これにより、特許文献1の装置では、運転開始に先立って、運転者が車両の横転し易さを直接的に把握することができるようになっている。
特許第5550544号
ところで、特許文献1に開示される横転警報装置では、運転者に確実に危険度の大きさを報知する必要がある場合には、ロール角度が閾値以上、または閾値を超えている場合に、危険度が大きいことを報知する警告手段を備えてもよいことが記載されている。しかしながら、たとえば、運転者が所属する会社のコンテナの積載基準の有無、運転者の運転技術の傾向、運搬するコンテナの特性、コンテナの重心位置、車両速度の傾向、車両の旋回半径などによっては、閾値を超えている場合であっても、横転の危険性が低いときがあるため、この方法では、横転の危険性が低い場合でも注意喚起を促すときがある。
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、車両、コンテナ、運転者等の特性に応じて適切に横転の危険度を報知することができる情報提供装置、車両、および情報提供方法を提供することを目的とする。
本発明の一つの観点は、情報提供装置としての観点である。本発明の情報提供装置は、荷台を有する車両に搭載され、車両の状態に関する情報を提供する情報提供装置であって、荷台に貨物が積載されたときの車両が有するセンサから出力される信号に基づく荷台の左右方向の傾きを示す数値情報を記憶部に記憶させる記憶処理部と、数値情報が記憶部に所定の量だけ蓄積された場合は、その蓄積された数値情報から算出される標準偏差値に基づく閾値を設定する閾値設定部と、数値情報が、閾値設定部により設定された閾値の範囲外と判定された場合に横転の危険度を報知する横転危険度報知部と、を有するものである。
また、上述した情報提供装置の閾値設定部は、荷台の左右方向の傾きを示す数値情報が記憶部に所定の量だけ蓄積されるまでは、記憶部に記憶されている固定値を閾値として設定することが好ましい。
本発明の他の観点は、車両である。本発明の車両は、本発明の情報提供装置を有するものである。
本発明の他の観点は、情報提供方法である。本発明の情報提供方法は、記憶部と、記憶処理部と、閾値設定部と、横転危険度報知部とを有し、荷台を有する車両に搭載され、車両の状態に関する情報を提供する情報提供装置の情報提供方法において、記憶処理部が、荷台に貨物が積載されたときの車両が有するセンサから出力される信号に基づく荷台の左右方向の傾きを示す数値情報を記憶部に記憶させる記憶ステップと、閾値設定部が、数値情報が記憶部に所定の量だけ蓄積された場合は、その蓄積された数値情報から算出される標準偏差値に基づく閾値を設定する閾値設定ステップと、横転危険度報知部が、数値情報が閾値設定ステップにて設定された閾値の範囲外と判定した場合に横転の危険度を報知する横転危険度報知ステップと、を有するものである。
本発明によれば、車両、コンテナ、運転者等の特性に応じて適切に横転の危険度を設定することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報提供装置を有する連結車の全体構成図である。 図2は、図1の牽引車および被牽引車の要部構成を示す図である。 図3は、図1の牽引車に搭載される本発明の第1実施形態に係る情報提供装置のブロック構成図である。 図4は、図3のロール角度検出部が実行する処理を示すフローチャートである。 図5は、ロール角度検出部の計測タイミングを説明するための図である。 図6は、運行を重ねた際の左右傾き角度の分布の一例を示す図である。 図7は、図3に示す情報提供装置が表示させる表示画面例を示す図であり、(A)は、図4のステップS8で閾値の範囲内と判定された場合の表示例であり、(B)は図4のステップS8で閾値の範囲外と判定された場合の表示例を示す図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る情報提供装置のブロック構成図である。 図9は、図8のロール角度検出部が実行するロール角度検出処理を示すフローチャートである。 図10は、図8に示すロール角度検出部の計測タイミングを説明するための図である。
(概要)
本発明の情報提供装置は、運送業者側で、運送業者が荷主の許可無しに積荷の状態を目視確認できない場合に有効である。よって、以下では、運送業者が荷主の許可無しに積荷の状態を目視確認できないコンテナなどを積載することを主な業務とする連結車を例示して説明する。しかしながら、本発明の情報提供装置は、連結車以外の貨物車両においても適用することができるものであり、本発明の適用範囲は連結車に限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報提供装置を有する連結車の全体構成図である。図2は、図1の牽引車および被牽引車の要部構成を示す図である。図1に示すように、連結車1は、牽引車11および被牽引車12を有している。また、図1および図2に示すように、牽引車11は、カプラー21、牽引車前輪22、牽引車後輪23、および牽引車シャーシ24を有している。また、以下の説明で、左右にそれぞれ配置されている部材については必要に応じて符号にRまたはLをさらに付し、左右を区別することとする。図1では、被牽引車シャーシ43にコンテナが積載されている状態を示している。
牽引車11は、不図示のエンジンを搭載し、カプラー21を介して被牽引車12に連結される。牽引車11は、牽引車後輪23を駆動輪として走行する。また、牽引車11は、情報提供装置25を搭載する。情報提供装置25は、表示画面55等を有する。この表示画面55は、運転席の計器パネルなどに配置される。
また、図2に示すように、牽引車後輪23R,23L付近に車高センサ26R,26Lが配置される。さらに、図2に示すように、牽引車11は、エアサスペンション29R,29Lを有する。エアサスペンション29R,29Lは、フレーム構成部材27に取り付けられ、支持部28R,28Lを介して牽引車シャーシ24を支えている。また、エアサスペンション29R,29Lには、圧力センサ30R,30Lが取り付けられている。
被牽引車12は、被牽引車輪41,42および被牽引車シャーシ43を有している。なお、請求項でいう「荷台」は、被牽引車シャーシ43に相当する。被牽引車12は、荷物を搭載するスペースを有し、カプラー21を介して牽引車11に連結される。図1に示した被牽引車12は、2軸(2組の被牽引車輪41,42を有する。)であるが3軸のものであってもよい。なお、被牽引車12は、牽引車11に連結されていないときには、不図示のランディングギヤによって水平を保ち自立することができる。
図3は、図1に示す情報提供装置25Aのブロック構成図である。情報提供装置25Aは、ロール角度検出部81、表示制御部52、入力制御部53、記憶部54、および表示画面55を有する。なお、記憶部54には、計測データ54A、固定値データ54B、閾値データ54Cが記憶されている。この情報提供装置25Aは、牽引車11が被牽引車シャーシ43にコンテナを積載したときのロール角度を算出すると共に、固定値データ54Bか、ロール角度から所定の方法によって算出して設定された閾値データ54Cとの比較に基づいて横転危険度を運転者に対して知らせることができる。なお、ロール角度と横転との関連性については、たとえば、特許文献1(特許5550544号)の段落0045〜段落0052の記載や同文献の図7などで既に公知であることから、これらの説明は割愛する。
車高センサ26R,26Lは、牽引車後輪23R,23L付近に設置され、牽引車11のフレーム構成部材27と牽引車シャーシ24との間の距離(これを車高という)を検出する。
圧力センサ30R,30Lは、牽引車11のエアサスペンション29R,29Lの空気圧を検出する。なお、エアサスペンション29R,29Lは、いわゆるエアサスペンションを構成し、不図示のエアサスペンション制御機能の制御に応じて不図示のエアタンクから空気が供給される。
ロール角度検出部51は、所定のサンプリング周期毎に検出するロール角度に関する情報を検出し、検出したロール角度情報と閾値とを比較して横転の危険度について報知することができる。ロール角度検出部81は、図3に示すように、記憶処理部51Aと、閾値設定部51Bと、横転危険度報知部51Cとを有する。
記憶処理部51Aは、被牽引車シャーシ43にコンテナが積載されたときの車高センサ26R,26Lから出力される連結車1の被牽引車シャーシ43の左右方向の傾きを示すロール角度の計測データ54Aを記憶部54に記憶させる。なお、コンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときのロール角度情報の取得方法については後述の図4で説明する。
閾値設定部51Bは、計測データ54Aが記憶部54に所定の量だけ蓄積されるまでは、固定値データ54Bを閾値として設定し、計測データ54Aが記憶部54に所定の量だけ蓄積された場合は、その蓄積された計測データ54Aの平均値および標準偏差(σ)に基づいて設定された閾値データ54Cを閾値として設定する。標準偏差(σ)は、たとえば、N個の計測データS1〜Sn存在し、平均値がμとする場合、以下の式(1)により求めることができる。
Figure 2017007444
・・・・式(1)
すなわち、計測データ54Aの各値S1〜Snと、計測データ54Aの平均値(μ)との差分の二乗をそれぞれしたものの総和を求め、この総和を計測データ数Nで除したものの平方根により標準偏差(σ)を求めることができる。これにより、閾値設定部51Dは、たとえば、平均値(μ)±2σを閾値データ54Cとすることができる。
横転危険度報知部51Cは、現在のロール角度に基づく計測データ54Aを算出し、その計測データ54Aが、閾値設定部51Bによって設定された閾値(固定値データ54Bまたは閾値データ54C)の範囲外と判定した場合には、後述する表示制御部52に注意喚起に対応する表示指示を行う。一方、横転危険度報知部51EC、計測データ54Aが閾値の範囲内と判定した場合には、その計測値データ54Aの絶対値を示す情報を表示制御部52に供給するように指示をする。
表示制御部52は、横転危険度報知部51Cからの指示に基づいて注意喚起を促す情報(たとえば図形情報、画像情報、または文字情報による注意喚起情報)または、計測値データ54Aの絶対値を示す情報に基づく数値情報を表示画面55に表示させる。なお、表示画面例については後述の図7で説明する。
入力制御部53は、表示画面55に重畳されているタッチパネル(不図示)から入力される運転者の指示情報や入力情報を、ロール角度検出部81へ供給する。なお、本実施形態ではタッチパネルを介して指示情報や入力情報が入力されるが、表示画面55とは別に操作ボタンなどの操作部を設けて運転者からの指示情報や入力情報を入力できるようにしてもよい。
記憶部54は、ロール角度検出部81が所定のサンプリング周期毎に検出するロール角度に関する情報などを記憶する。また、記憶部54には、ロール角度の計測データ54A、計測データ54Aが所定量蓄積するまで閾値として用いられる固定値データ54B、計測データ54Aが所定量蓄積した場合に、所定の方法によって算出される閾値データ54Cが記憶されている。
表示画面55は、表示制御部52の制御によって、後述するように、ロール角度の計測データ54Aに基づく数値を表示させるか、計測データ54Aが閾値を超えた場合には注意喚起を促す表示(たとえば図形情報、画像情報、または文字情報)を表示する。なお、表示画面55に加えてランプおよび/またはスピーカを設け、ランプの点滅または点灯、および/またはスピーカの鳴動または合成音声などによって、注意喚起を促すことを行うようにしてもよい。
(被牽引車12にコンテナが積載された際のロール角度の検出処理について)
続いて、被牽引車12にコンテナが積載された際のロール角度の検出処理について説明する。図4は、図3のロール角度検出部81が実行するロール角度検出処理を示すフローチャートである。
START:運転者のキー操作などにより、情報提供装置25Aが起動されると、情報提供装置25Aは、ステップS1の手続きに進む。
ステップS1:記憶処理部51Aは、コンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときの左右傾き角度情報を取得して、計測データ54Aを記憶部54に保存する。なお、本ステップS1の処理が1回実行される毎に、コンテナが被牽引車シャーシ43に積載される積載回数nが1ずつカウントされて記憶部54に記憶されるものとする。また、コンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときの左右傾き角度情報をどのように取得するかについては、後述の図5にて具体的に説明する。手続きは、ステップS2に進む。
ステップS2:閾値設定部51Bは、ステップS1にて記憶部54に記憶された計測データ54Aの取得回数nが所定の既定データ数Nより多く蓄積して記憶されているか否かを判定する。計測データ54Aの取得回数nが既定データ数Nより少ないと判定された判定された場合(ステップS2でNO)には、手続きは、ステップS3へ進み、既定データ数Nより多いと判定された場合(ステップS2でYES)にはステップS4へ進む。なお、ここでの既定データ数Nとは、閾値データ54Cを得るために必要な計測データ54Aの取得回数を示すものであるが、この既定データ数Nは、連結車1の種類、特性に応じて適切な値を設定すればよい。
ステップS3:閾値設定部51Bは、ステップS2にて計測データ54Aの取得回数nが既定データ数Nより蓄積されていないと判定した場合、予め記憶部54に記憶されている固定値データ54Bを設定する。
ステップS4:一方、閾値設定部51Bは、ステップS2にて計測データ54Aの取得回数nが既定データ数Nより蓄積されていると判定した場合、ロール角度の計測データ54Aの平均値(μ)と、標準偏差(σ)を算出して、これらの値から閾値データ54Cを設定する。ロール角度の計測データ54Aのばらつきは正規分布に従うため、閾値データ54Cは、たとえば、平均値(μ)±2σと設定することができる。これにより、計測データ54Aが、平均値(μ)+2σから平均値(μ)−2σの範囲内に入る確率は約95%なので、過去の計測データ54Aのばらつきと比較した場合、例外的な値となる閾値データ54Cの範囲外の5%のロール角度の計測データ54Aを検出した場合だけ横転危険度を報知することとなる。
ステップS5:横転危険度報知部51Cは、ステップS3によって設定された固定値データ54Bの範囲外であるか否か、またはステップS4にて設定された閾値データ54Cの範囲外であるか否かの判定に基づいて、横転危険度の判定をする。ロール角度の計測データ54Aが閾値の範囲外ではないと判定された場合(ステップS5でNO)には、手続きは、ステップS6へ進み、閾値の範囲外であると判定された場合(ステップS5でYES)にはステップS7へ進む。
ステップS6:横転危険度報知部51Cは、ステップS5の判定で計測データ54Aが閾値の範囲外ではない(ステップS5でNO)と判定されると、横転危険度報知部51Cが表示制御部52に対して、計測データ54Aに基づく絶対値を表示するように指示をして処理を終了する(END)。
ステップS7:一方、横転危険度報知部51Cは、ステップS5の判定で計測データ54Aが閾値の範囲外である(ステップS5でYES)と判定されると、注意喚起処理を実行してから処理を終了する(END)。ここで注意喚起処理とは、たとえば、注意喚起に対応する表示指示を表示制御部52に行って注意喚起を促す情報(たとえば図形情報、画像情報、または文字情報による注意喚起情報)を表示画面55に表示させる処理である。
(コンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときのロール角度の検出タイミングについて)
次に、上述した図4のSTEP1のコンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときの左右傾き角度(すなわち、ロール角度の初期値)について、ロール角度検出部51がどのような計測タイミングで計測して保存しているのかについて説明する。図5は、ロール角度検出部51の計測タイミングを説明するための図である。なお、牽引車11においてロール角度をそもそもどのように検出するか、ロール角度と横転の危険性との関係性については、既に特許文献2の図4、図5、図6、図7などで説明されて公知の技術であり、かつ本実施例においても同様であることから、この計測タイミングの説明においては省略する。
図5の中段は、圧力センサ30R,30Lの検出結果(圧力センサ30Rの検出結果+圧力センサ30Lの検出結果)から得られたエアサスペンション29R,29L内の空気圧を縦軸にとり、横軸に時間の経過をとったものである。一方、図5の下段は、車高センサ26R,26Lの検出結果に基づき計算されたロール角度を縦軸にとり、横軸に時間の経過をとったものである。なお、図5の上段は、牽引車11の後述するa〜dまでのそれぞれのタイミングでの状態を示したものである。
図5の上段において、ロール角度検出部51は、初期値測定開始から5秒前のロール角度をゼロ値(図5中の「a」のタイミング、ゼロ値計測の時点)に設定する。なお、ロール角度検出部51は、ロール角度を所定のサンプリング周期で検出して、その検出毎に記憶部54に記録しているので、初期値測定開始前の値を得ることができる。そして、ロール角度検出部51は、カプラー荷重変化が0.25トン/秒以上となったタイミングで測定を開始する(図5中の「b」のタイミング、ハイトコントロール開始)。さらに、ロール角度検出部51は、カプラー荷重変化が0.25トン/秒未満となるタイミングで測定を終了し(図5中の「c」のタイミング、ハイトコントロール終了)、その終了点から3秒後のロール角を最終値として計測を終了し(図5中の「d」のタイミング、計測終了)、ゼロ値から最終値の変化量を出力する。ロール角度検出部81は、そのゼロ値から最終値の変化量をコンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときの左右傾き角度の値(すなわち計測データ54A)として記憶部54に記憶させている。
(左右傾き角度の計測データ54Aの発生頻度の分布について)
次に、所定量の計測データ54Aが記憶部54に蓄積された場合の各データの発生頻度の分布について説明する。図6は、連結車1が運行を重ねた際の計測データ54Aの正規分布の一例を示す図である。計測データ54Aが記憶部54に所定量蓄積された段階で、閾値設定部51Bが計測データ54Aの平均値(μ)と標準偏差(σ)を計算し、たとえば、平均値±2σに含まれる範囲の値(図6中のハッチングがなされている約95%の範囲)を閾値(T2)として設定することができる。これにより、連結車1が普段運んでいるコンテナの左右傾き角度のばらつき具合と比較した場合の注意喚起判定が可能となる。
次に、ロール角度を用いた危険度の表示例について説明する。図7は、図3に示す情報提供装置25Aが表示させる表示画面例を示す図であり、(A)は、図4のステップS5で閾値の範囲内と判定された場合の表示例であり、(B)は図4のステップS5で閾値の範囲外と判定された場合の表示例を示す図である。図7の(A)および(B)に示す表示画面55A,55Bは、牽引車11の背後から見た画像アイコンにより示している。なお、図7の(A)に示す表示画面55Aは、具体的なロール角度(ここでは+3.0度)を表示させている。一方、図7の(B)に示す表示画面55Bは、画像アイコンが左側に傾いていると共に、傾き注意という横転の注意喚起を促すメッセージを表示させている。しかし、表示画面55A,55Bには、角度の数値を表示せず、危険度をたとえば「大」、「小」の2つに分類して、閾値の範囲内のときは「小」、閾値の範囲外のときは「大」として表示し、ロール角度による危険度を表示させるようにしてもよい。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係る情報提供装置25Bについて説明する。なお、連結車1についての構成は同様であるため、図示および説明を省略する。図8は、本発明の第2実施形態に係る情報提供装置25Bのブロック構成図である。なお、情報提供装置25Bにおいて、図3に示した情報提供装置25Aと同様の機能(表示制御部52,入力制御部53,表示画面55)については同じ符号を付しており、それらの説明は省略する。情報提供装置25Bは、ロール角度検出部81と記憶部84を有する。記憶部84には、計測データ84A、変化量データ84B、固定値データ84C、閾値データ84Dが記憶されている。この情報提供装置25Bは、情報提供装置25Aとは異なり、連結車1の走行後においても横転危険度の判定ができるように構成されている。
ロール角度検出部81は、図8に示すように、車両状態判定部81Aと、第1の記憶処理部81Bと、第2の記憶処理部81Cと、閾値設定部81Dと、横転危険度報知部81Eとを有する。
車両状態判定部81Aと、ロール角度の計測データ84Aについて、有効な値であるか否かを判定する。車両状態判定部81Aは、たとえば、車両の一時停止時、平地での定速走行時の場合に計測されたロール角度の計測データ84Aについては有効な値として判定する。一方で、車両状態判定部81Aは、上記の場合以外の走行、たとえば、急カーブ、坂道などの傾斜のある道路を走行中に計測されたロール角度の計測データ84Aについては無効な値として判定する。なお、車両状態判定部81Aの有効であるか否かの判定基準については、上述した車両の一時停止時、平地での定速走行時にのみに限定されるものではなく、荷崩れの危険性が高くなる走行においては有効な値であると判断することが好ましい。しかしながら、ロール角度の計測データ84Aについて、常に有効な値として判定することは好ましくない。なぜなら、車両の走行状態、走行する道路の環境によっては情報提供の精度が低くなることがあるからである。たとえば、高低差が極端にある道路への進入時、傾斜のきつい坂道を走行時、急カーブを曲がる時点などの外部環境がロール角度の計測データ84Aに大きな影響を及ぼすと想定される場合には、荷崩れの危険性は実際にはそれほど高くないのに、異常な計測データ84Aが検出され、運転者に対して注意喚起が頻繁に通知されてしまう。
第1の記憶処理部81Bは、被牽引車シャーシ43にコンテナが積載されたときの車高センサ26R,26Lから出力される連結車1の被牽引車シャーシ43の左右方向の傾きを示すロール角度の計測データ84Aを記憶部84に記憶させる。なお、コンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときのロール角度(○°)の変化量情報の取得方法については後述の図9で説明する。
第2の記憶処理部81Cは、第1の記憶処理部81Bにより記憶部84に記憶された連結車1の被牽引車シャーシ43の左右方向の傾きを示すロール角度の計測データ84Aと、その後に移動した車両において、所定の車両状態を満たすときの連結車1の被牽引車シャーシ43の左右方向の傾きを示すロール角度の変化量情報との差分を算出し、その差分情報となる変化量データ84Bを記憶部84に記憶させる。なお、第2の記憶処理部81Cは、現在のロール角度については、所定のサンプリング周期毎に、車高センサ26Rの検出結果と車高センサ26Lの検出結果との差分aを算出し、車高センサ26Rと車高センサ26Lの距離bとから、牽引車11のロール角度(=tan−1(a/b))を検出することで取得することができる。
閾値設定部81Dは、第2の記憶処理部81Cにより記憶される変化量データ84Bが記憶部84に所定の量だけ蓄積されるまでは、固定値データ84Cを閾値として設定し、変化量データ84Bが記憶部84に所定の量だけ蓄積された場合は、その蓄積された変化量データ84Bの標準偏差(σ)に基づいて設定された閾値データ84Dを閾値として設定する。標準偏差(σ)は、たとえば、N個の変化量データC1〜Cn存在し、平均値がμとする場合、以下の式(2)により求めることができる。
Figure 2017007444
・・・・式(2)
すなわち、変化量データ84Bの各値C1〜Cnと、変化量データ84Bの平均値(μ)との差分の二乗をそれぞれしたものの総和を求め、この総和を変化量データ数Nで除したものの平方根により標準偏差(σ)を求めることができる。これにより、閾値設定部81Dは、たとえば、平均値(μ)±2σを閾値データ84Dとすることができる。
横転危険度報知部81Eは、現在のロール角度に基づく変化量データ84Bを算出し、その変化量データ84Bが、閾値設定部81Dによって設定された閾値の範囲外と判定した場合には、後述する表示制御部52に注意喚起に対応する表示指示を行う。一方、横転危険度報知部81Eは、閾値の範囲内と判定した場合には、第2の記憶処理部81Cで算出されたロール角度の差分の絶対値を示す情報(変化量データ84Bの絶対値)を表示制御部52に供給するように指示をする。
記憶部84は、ロール角度検出部81が所定のサンプリング周期毎に検出するロール角度に関する情報などを記憶する。また、記憶部84には、ロール角度の計測データ84A、ロール角度の変化量データ84Bと、横転危険度を判定するために予め記憶されている固定値データ84Cと、変化量データ84Bが所定量蓄積した場合に所定の方法によって算出される閾値データ84Dとが記憶されている。
(走行中のロール角度の検出処理について)
続いて、走行中におけるロール角度の検出処理について説明する。図9は、図8のロール角度検出部81が実行するロール角度検出処理を示すフローチャートである。
START:運転者のキー操作などにより、情報提供装置25が起動されると、情報提供装置25は、ステップS11の手続きに進む。
ステップS11:第1の記憶処理部81Bは、コンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときの左右傾き角度情報(すなわち初期値)を取得して、記憶部84に保存する。なお、コンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときの左右傾き角度情報をどのように取得するかについては後述の図10で説明する。手続きは、ステップS12に進む。
ステップS12:車両状態判定部81Aは、左右傾き角度の計測が有効であるか否かを判定する。車両状態判定部81Aは、有効である場合(ステップS12でYES)には、ステップS13へと進み、無効である場合(ステップS12でNo)である場合には、この判定を繰り返す。なお、ここで、左右傾き角度の計測が有効であるか否かは、たとえば、一時停車時、定速走行時などの場合であれば、左右傾き角度の計測が有効であると判断することが好ましい。
ステップS13:第2の記憶処理部81Cは、現在の左右傾き角度を示す情報(すなわち、上述した計測データ84A)を取得する。
ステップS14:第2の記憶処理部81Cは、コンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときの左右傾き角度(初期値)と現在の左右傾き角度情報から変化量データ84Bを算出して、記憶部84に保存する。なお、本ステップS14の処理が1回実行される毎に、変化量データの検出回数mが1ずつカウントされて記憶部84に記憶されるものとする。手続きはステップS15に進む。
ステップS15:閾値設定部81Dは、ステップS14にて記憶部84に記憶された変化量データ84Bの検出回数mが所定の既定データ数Mより多く蓄積して記憶されているか否かを判定する。変化量データ84Bの検出回数mが既定データ数Mより少ないと判定された判定された場合(ステップS15でNO)には、手続きは、ステップS16へ進み、既定データ数Mより多いと判定された場合(ステップS15でYES)にはステップS17へ進む。なお、ここでの既定データ数Mとは、閾値データ84Dを得るために必要な変化量データ84Bの検出回数を示すものであるが、この既定データ数Mは、連結車1の種類、特性に応じて適切な値を設定すればよい。
ステップS16:閾値設定部81Dは、ステップS15にて変化量データ84Bの検出回数mが既定データ数Mより蓄積されていないと判定した場合、予め記憶部84に記憶されている固定値データ84Cを設定する。
ステップS17:閾値設定部81Dは、ステップS15にて変化量データ84Bの検出回数mが既定データ数Mより蓄積されていると判定した場合、変化量データ84Bの平均値(μ)と、標準偏差(σ)を算出して、これらの値から閾値データ84Dを設定する。たとえば、ロール角度の変化量データ84Bのばらつきは正規分布に従うため、閾値データ84Dは、たとえば、平均値(μ)±2σと設定することができる。これにより、変化量データ84Bが、平均値(μ)+2σから平均値(μ)−2σの範囲内に入る確率は約95%なので、過去の変化量データ84Bのばらつきと比較した場合、例外的な値となる閾値データ84Dの範囲外の5%のロール角度の変化量データ84Bを検出した場合だけ横転危険度を報知することとなる。
ステップS18:横転危険度報知部81Eは、車両状態が有効な場合におけるロール角度の変化量データ84Bを取得して、ステップS16によって設定された固定値データ84Cの範囲外であるか否か、またはステップS17にて設定された閾値データ84Dの範囲外であるか否かに基づいて、横転危険度の判定をする。ロール角度の変化量データ84Bが閾値の範囲内と判定された場合には、手続きは、ステップS19へ進み、閾値の範囲外と判定された場合にはステップS20へ進む。
ステップS19:横転危険度報知部81Eは、ステップS18の判定で変化量データ84Bが閾値の範囲外ではないと判定されると、横転危険度報知部81Eが表示制御部52に対して、現在計測されたロール角度の計測値に基づく変化量データ84Bを表示するように指示をして処理を終了する(END)。
ステップS20:一方、横転危険度報知部81Eは、ステップS18の判定で変化量データ84Bが閾値の範囲外であると判定されると、注意喚起処理を実行してから処理を終了する(END)。ここで注意喚起処理とは、たとえば、注意喚起に対応する表示指示を表示制御部52に行って注意喚起を促す情報(たとえば図形情報、画像情報、または文字情報による注意喚起情報)を表示画面55に表示させる処理である。
(ロール角度の検出タイミングについて)
次に、上述した図9のSTEP11のコンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときの左右傾き角度(すなわち、ロール角度の初期値)について、ロール角度検出部81がどのような計測タイミングで計測して保存しているのかについて説明する。図10は、図8に示すロール角度検出部81の計測タイミングを説明するための図である。なお、牽引車11においてロール角度をそもそもどのように検出するか、ロール角度と横転の危険性との関係性については、既に特許文献2の図4、図5、図6、図7などで説明されて公知の技術であり、かつ本実施例においても同様であることから、この計測タイミングの説明においては省略する。
図10の中段は、圧力センサ30R,30Lの検出結果(圧力センサ30Rの検出結果+圧力センサ30Lの検出結果)から得られたエアサスペンション29R,29L内の空気圧を縦軸にとり、横軸に時間の経過をとったものである。一方、図10の下段は、車高センサ26R,26Lの検出結果に基づき計算されたロール角度を縦軸にとり、横軸に時間の経過をとったものである。なお、図10の上段は、牽引車11の後述するa〜dまでのそれぞれのタイミングでの状態を示したものである。
(コンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときのロール角度の検出タイミングについて)
図10の上段において、ロール角度検出部81は、初期値測定開始から5秒前のロール角度をゼロ値(図10中の「a」のタイミング、ゼロ値計測の時点)に設定する。なお、ロール角度検出部81は、ロール角度を所定のサンプリング周期で検出して、その検出毎に記憶部54に記録しているので、初期値測定開始前の値を得ることができる。そして、ロール角度検出部81は、カプラー荷重変化が0.25トン/秒以上で測定を開始する(図10中の「b」のタイミング、ハイトコントロール開始)。さらに、ロール角度検出部81は、カプラー荷重変化が0.25トン/秒未満で測定を終了し(図10中の「c」のタイミング、ハイトコントロール終了)、その終了点から3秒後のロール角を最終値として計測を終了し((図10中の「d」のタイミング、計測終了)、ゼロ値から最終値の変化量を出力する。ロール角度検出部81は、そのゼロ値から最終値の変化量をコンテナが被牽引車シャーシ43に積載されたときの左右傾き角度の初期値として記憶部84に記憶させている。そして、ロール角度検出部81は、たとえば、dのタイミングの後であって、牽引車11の走行中のT1のタイミングでのロール角度、またはT2のタイミングでのロール角度を取得して、dのタイミングでのロール角度(初期値)との差分が上述した固定値データ84Cまたは閾値データ84Dの範囲外であるか否かに応じて注意喚起を促す表示または測定値を出力するものである。なお、T1やT2のタイミングは車両状態判定部81Aが有効と判定した時点である。
なお、本発明の第2実施形態に係るロール角度検出部81を有する情報提供装置25Bでの変化量データ84Bの分布は、図6で示した第1実施形態における計測データ54Aの正規分布の一例と同様であり、表示画面は図7で示した第1実施形態における表示画面例と同様であるため、図示を省略する。
(効果について)
以上のように、被牽引車シャーシ43(荷台)にコンテナが積載されたときの車高センサ26R,26L(センサ)から出力されるロール角度情報を記憶部54,84に記憶させ(図4のステップS1、図9のステップS11)、記憶部54,84に所定量だけ蓄積されるまでは(図4のステップS5でNO、図9のステップS15でNO)、固定値データ54B,84Cを閾値として設定し(図4のステップS6、図9のステップS16)、記憶部54,84に所定量だけ蓄積された場合は(図4のステップS5でYES,図9のステップS15でYES)、その蓄積された情報(計測データ54A,変化量データ84B)の平均値(μ)および標準偏差(σ)を算出し、その算出された平均値(μ)および標準偏差(σ)に基づく閾値を設定し(図4のステップS7、図9のステップS17)、その後、閾値の範囲外と判定された場合に(図4のステップS8でYES、図9のステップS18でYES)、横転の危険度を報知するようにしたので(図4のステップS10、図9のステップS20)、過去の所定量のロール角度情報から導き出されたばらつき具合と比較して、現在の横転の危険度が通常のばらつき具合を大きく超えている場合にのみ横転の危険度が高いことを報知することができる。すなわち、本来は横転の警告をする必要がないにもかかわらず、横転の危険性があると判断されていたような場合であっても、過去のロール角度のばらつき具合に基づく閾値の判定により、横転の危険性が低いと判断されるため、より適切な横転危険度の警告が運転者になされる。そのため、運転者は、連結車1の安全な運行を実現できる。
なお、入力制御部53(閾値制御部)から運転者からの閾値に関する変更指示や無効指示を入力できるようにして、閾値設定部81Dによって設定された閾値を変更もしくは無効にすることができるようにしてもよい。これにより、原則は、横転の危険度を過去のロール角度の変化量と相対的に比較した際の、横転の危険度を把握することができるが、運転者が閾値を意図的に他の値に変更したい場合やこの機能自体を一時的に無効にしたいという要望がある場合に対応させることが可能となる。
(プログラムを用いた実施の形態について)
また、情報提供装置25A,25Bの各部(ロール角度検出部51,81、表示制御部52、記憶部54など)は、所定のプログラムにより動作する汎用の情報処理装置によって構成されてもよい。例えば、汎用の情報処理装置は、メモリ、CPU(Central Processing Unit)、入出力ポートなどを有する。汎用の情報処理装置のCPUは、メモリなどから所定のプログラムとして制御プログラムを読み込んで実行する。これにより、汎用の情報処理装置には、情報提供装置25A,25Bの各部の機能が実現される。また、その他の機能についてもソフトウェアにより実現可能な機能については汎用の情報処理装置とプログラムとによって実現することができる。なお、上述したCPUの代わりにASIC(Application Specific Integrated Circuit)、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)、DSP(Digital Signal Processor)などを用いてもよい。
なお、汎用の情報処理装置が実行する制御プログラムは、情報提供装置25A,25Bの出荷前に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであっても、情報提供装置25の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。また、制御プログラムの一部が、情報提供装置25A,25Bの出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。情報提供装置25A,25Bの出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶される制御プログラムは、例えば、CD−ROMなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶されているものをインストールしたものであっても、インターネットなどの伝送媒体を介してダウンロードしたものをインストールしたものであってもよい。
また、制御プログラムは、汎用の情報処理装置によって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む。このように、汎用の情報処理装置とプログラムによって情報提供装置25A,25Bの機能を実現することにより、大量生産や仕様変更(または設計変更)に対して柔軟に対応可能となる。
(その他の実施の形態)
エンジンは、内燃機関であると説明したが、外燃機関を含む熱機関であってもよい。なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであってもよいし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであってもよい。
また、図4のステップS5、または図9のステップS18においてロール角度が閾値の範囲外となった場合、運転者に確実に危険度の大きさを報知する必要がある。したがって、このような場合、図7で説明した危険度の表示に加え、危険度が大きいことを運転者に報知するための警報手段を有するようにしてもよい。この警報手段としては、たとえばランプの点滅、ブザーの鳴動、合成音声による報知など、様々な形態とすることができる。あるいは、図7の表示例の中に、警報ランプや警報表示部を設けてもよい。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1…連結車、11…牽引車、12…被牽引車、25A,25B…情報提供装置、43…被牽引車シャーシ(荷台)、51…ロール角度検出部、51A…記憶処理部、51B…閾値設定部、51C…横転危険度放置部、52…表示制御部、54…記憶部、54A…計測データ,54B…固定値データ、54C…閾値データ、55,55A,55B…表示画面(表示部)、81…ロール角度検出部、81A…車両状態判定部、81B…第1の記憶処理部、81C…第2の記憶処理部、81D…閾値設定部、81E…横転危険度報知部、84A…計測データ,84B…変化量データ,84C…固定値データ,84D…閾値データ、

Claims (4)

  1. 荷台を有する車両に搭載され、前記車両の状態に関する情報を提供する情報提供装置であって、
    前記荷台に貨物が積載されたときの前記車両が有するセンサから出力される信号に基づく前記荷台の左右方向の傾きを示す数値情報を記憶部に記憶させる記憶処理部と、
    前記数値情報が前記記憶部に所定の量だけ蓄積された場合は、その蓄積された数値情報から算出される標準偏差値に基づく閾値を設定する閾値設定部と、
    前記数値情報が、前記閾値設定部により設定された閾値の範囲外と判定された場合に横転の危険度を報知する横転危険度報知部と、
    を有することを特徴とする情報提供装置。
  2. 請求項1に記載の情報提供装置であって、
    前記閾値設定部は、
    前記荷台の左右方向の傾きを示す数値情報が前記記憶部に所定の量だけ蓄積されるまでは、記憶部に記憶されている固定値を前記閾値として設定することを特徴とする情報提供装置。
  3. 請求項1から3のいずれか1項に記載の情報提供装置を有することを特徴とする車両。
  4. 記憶部と、記憶処理部と、閾値設定部と、横転危険度報知部とを有し、荷台を有する車両に搭載され、前記車両の状態に関する情報を提供する情報提供装置の情報提供方法において、
    前記記憶処理部が、前記荷台に貨物が積載されたときの前記車両が有するセンサから出力される信号に基づく前記荷台の左右方向の傾きを示す数値情報を前記記憶部に記憶させる記憶ステップと、
    前記閾値設定部が、前記数値情報が前記記憶部に所定の量だけ蓄積された場合は、その蓄積された数値情報から算出される標準偏差値に基づく閾値を設定する閾値設定ステップと、
    前記横転危険度報知部が、前記数値情報が前記閾値設定ステップにて設定された閾値の範囲外と判定した場合に横転の危険度を報知する横転危険度報知ステップと、
    を有することを特徴とする情報提供方法。
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