JP6305827B2 - 車両重量計 - Google Patents

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Description

本発明は車両重量計に関する。
車両重量計として、ピット式のトラックスケールがある。本トラックスケールでは、複数のロードセルと、ロードセルに支持された載台とが、地面を掘り下げて形成したコンクリート製のピット内に配されている。これにより、地面を徐行するトラック等の車両を載台に載せることで車両の重量等を計測できる。
ところで、トラックスケールの車両重量の計測異常防止に関しては、従来から様々な提案が行われている。
例えば、載台への車両の急激な乗り込みに伴う衝撃等により、載台の縁部がピットの内壁に接触することで生じる計測異常への対策が提案されている(特許文献1参照)。具体的には、特許文献1では、載台の縁部が、ピットの内壁に接触又は近接することを検出する検出スイッチが記載されている。
特許文献2では、トラックスケールによる車両重量の計量時の荷重パターンが変化した時と、トラックスケールの無負荷時における計測基準値の変化が許容範囲を超えた時、警告信号を出力する故障診断システムが記載されている。
特許文献3では、車両の車輪数とトラックスケールへの車輪軸乗降回数との比較により、車両のトラックスケールからの脱輪を検出する測定装置が記載されている。
特開2012−127841号公報 特開平5−322637号公報 特開2008−164316号公報
しかし、従来例は、トラックスケール等の車両重量計において、車両重量の計測異常の原因については十分に検討されていない。
本発明の一態様(aspect)は、このような事情に鑑みてなされたものであり、従来に比べ、車両重量の計測異常を適切に検出し得る車両重量計を提供することを目的とする。
本発明の一態様の車両重量計は、車両が乗る載台と、前記載台を下方から支持するロードセルと、前記車両が前記載台に乗ったときの前記ロードセルの出力値に基づいて前記車両の重量を演算する制御器と、を備え、前記制御器は、前記出力値に基づいて前記車両の前記載台からの退出を判定するとともに、車両退出後の前記ロードセルの出力値と前記ロードセルのイニシャル値との比較により車両重量の計測異常の存否を判定する。
本発明の一態様によれば、従来に比べ、車両重量の計測異常を適切に検出し得る車両重量計が得られる。
図1は、実施形態のトラックスケールの一例を示す図である。 図2は、実施形態のトラックスケールの制御系の一例を示すブロック図である。 図3は、実施形態のトラックスケールの制御器の機能ブロックの一例を示す図である。 図4は、実施形態のトラックスケールにおけるロードセルの出力波形の一例を示す図である。 図5は、車両重量の計測異常の原因の一例を説明するための図である。 図6は、実施形態の第1変形例のトラックスケールの制御系の一例を示すブロック図である。 図7は、実施形態の第3変形例のトラックスケールの一例を示す図である。
(実施形態)
本発明者は、トラックスケール等の車両重量計において、車両重量の計測異常の原因について鋭意検討し、以下の知見を得た。
この種の車両重量計では、例えば、載台への車両乗り込み時又は載台からの車両退出時の衝撃により、車両に積載した積荷(例えば、砂利や石等)が車両からこぼれることがある。このとき、載台とピットとの間の隙間、又は載台とロードセルとの間の隙間に、砂利や石等の積荷が入り込む場合がある。そして、このままの状態で車両重量計による車両の計量を行うと、上記隙間に嵌った積荷による載台とピットとの間の接触等で車両重量の計測異常の原因となる。また、このままの状態で、車両重量計の制御器が、載台からの車両退出後に、自動零点補正機能により零点補正を行い、次回の載台への車両乗り込み時の衝撃で、上記隙間から積荷から外れると、車両重量の計測異常の原因となる。
そこで、本発明の第1の態様の車両重量計は、車両が乗る載台と、載台を下方から支持するロードセルと、車両が載台に乗ったときのロードセルの出力値に基づいて車両の重量を演算する制御器と、を備え、制御器は、この出力値に基づいて車両の載台からの退出を判定するとともに、車両退出後のロードセルの出力値とロードセルのイニシャル値との比較により、車両重量の計測異常の存否を判定する。
かかる構成により、従来に比べ、車両重量の計測異常を適切に検出し得る。
また、本発明の第2の態様の車両重量計は、第1の態様の車両重量計において、制御器は、複数のロードセルのそれぞれの出力値及びイニシャル値を一対一に対応づけて取得しており、車両退出後のロードセルのそれぞれの出力値とロードセルのそれぞれのイニシャル値との比較により、対応するロードセルで計測される車両重量の計測異常の存否を判定する。
かかる構成より、例えば、第1ロードセルの近傍の隙間に嵌った積荷による載台とピットとの間の接触、又は、載台と第1ロードセルとの間の隙間に嵌った積荷による両者間の接触等で、第1ロードセルで計測される車両重量の計測異常が存在することを適切に検知し得る。
また、本発明の第3の態様の車両重量計は、第1又は第2の態様の車両重量計において、制御器は、車両退出後のロードセルの出力値とロードセルのイニシャル値との差分が、所定値以上であると、車両重量の計測異常が存在することを警告する。
かかる構成により、車両重量の計測異常を適時に知ることができる。
また、本発明の第4の態様の車両重量計は、第1の態様の車両重量計において、平面視において、矩形状の載台を囲むピットを備え、ロードセルはそれぞれ、載台の四隅のそれぞれにおいて載台を下方から支持し、制御器は、ロードセルのそれぞれの出力値及びイニシャル値を一対一に対応づけて取得しており、車両重量の計測異常が存在すると、ロードセルのそれぞれの出力値及びイニシャル値並びに載台の寸法を用いて、ピットと載台との間の隙間に嵌った積荷が車両重量の計測異常の原因と仮定した場合の隙間に嵌った積荷の箇所を予測する。
かかる構成により、従来に比べ、車両重量の計測異常に迅速に対応し得る。
以下、本発明の実施形態の具体例について図面を参照しながら説明する。なお、以下では、全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、重複する要素の説明を省略する場合がある。また、本発明は、以下の具体例に限定されない。
[トラックスケールの構成]
図1は、実施形態のトラックスケールの一例を示す図である。なお、本実施形態では、便宜上、図1において車両10の全長方向を「前」及び「後」の方向として図示している。そして、車両10が載台20の「後」から進入し、載台20の「前」から退出するものして、以下のトラックスケール100の構成を説明する。
図1に示すように、車両重量計の一例であるトラックスケール100は、トラックやトレーラ等の車両10が乗る載台20と、第1ロードセルDLC1、第2ロードセルDLC2、第3ロードセルDLC3及び第4ロードセルDLC4(以下、これらの複数のロードセルDLC1,DLC2,DLC3,DLC4を「ロードセルDLC1−DLC4」と略す場合がある)と、制御器30と、を備える。
車両10として、6輪のトラック10が例示されている。つまり、本トラック10では、車輪11a,11bが装着された車軸11(以下、「第1軸11」と略す場合がある)が運転席の下方に1本配され、車輪12a,12b,13a,13bが装着された後側の車軸12,13(以下、「第2軸12」,「第3軸13」と略す場合がある)が荷台の下方に2本配されている。
トラックスケール100を平面視した場合、設置ベース(地面)25の表面には長方形のピット26が形成されている。そして、図1に示すように、このピット26内には、長方形(矩形状)の載台20及びロードセルDLC1−DLC4が配されている。載台20は、前後方向に延びる端部を長辺とし、前後方向に直交する前端部及び後端部を短辺とする板部材によって構成されている。
複数のロードセルDLC1−DLC4はそれぞれ、載台20の四隅のそれぞれにおいて載台20を下方から支持する。詳しくは、第1ロードセルDLC1と第3ロードセルDLC3は、載台20の後端部の近傍において後端部と平行な直線上に一定間隔を隔てて並び、第2ロードセルDLC2と第4ロードセルDLC4は、載台20の前端部の近傍において前端部と平行な直線上に上記一定間隔と同じ間隔を隔てて並んでいる。
[トラックスケールの制御系]
図2は、実施形態のトラックスケールの制御系の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、トラックスケール100は、制御器30と、操作器40と、表示器41とを備える。なお、本実施形態では、ロードセルの他、増幅器、A/D変換器、CPU及びインターフェイス回路等(いずれも図示せず)を備えるデジタルロードセルDLC1−DLC4が例示されている。これにより、ロードセルDLC1−DLC4のそれぞれから直接、制御器30にデジタル信号を出力できる。
制御器30は、インターフェイス回路31と、演算部32と、記憶部33とを備える。
インターフェイス回路31は、ロードセルDLC1−DLC4と、操作器40と、表示器41と、演算部32との間で各種の信号やデータの受け渡しを行う機能を備える。
演算部32は、例えば、マイクロプロセッサ(CPUやMPU)等の処理装置で構成され、記憶部33に格納されている所定プログラムの指示に従って、必要な信号を、インターフェイス回路31を介して受け取り、必要なデータを記憶部33から受け取り、受け取った信号やデータに基づいて演算を実行する機能を備える。
記憶部33は、例えば、メモリ(PROMやRAM)等で構成され、所定プログラムや基本データ等を長期的に記憶したり、種々のデータや演算用数値等を一時的に記憶したりする機能を備える。
操作器40は、例えば、操作スイッチや数値キー等を備え、測定開始・終了の動作や零点調整動作、使用モードの切り換え動作、数値設定動作等の種々の動作の際に用いられる。
表示器41は、例えば、液晶ディスプレイパネル等で構成され、測定結果や各種データの入出力画面等が表示される。
[トラックスケールの制御系の機能]
トラックスケール100の制御系においては、ロードセルDLC1−DLC4のそれぞれから出力されるデジタル信号が、ターミナルボックス34及びインターフェイス回路31を経由して演算部32に送られる。具体的には、ロードセルDLC1−DLC4の一つ一つが、識別番号を備える。そして、識別番号を付与したデータ要求が、演算部32からロードセルDLC1−DLC4に送られると、本データ要求に対応する識別番号のロードセルDLC1−DLC4からは、識別番号とともに重量信号(デジタル信号)が演算部32に出力される。
以上により、演算部32は、重量信号及び記憶部33に記憶されたデータ等に基づいてトラック10の運転を支援できる様々な有益な情報の演算を行い、この演算結果が表示器41に表示される。
例えば、図3に示す如く、本実施形態のトラックスケール100では、制御器30において、所定のプログラムが演算部32で実行されることにより、トラック10の重量を演算する重量演算部50、トラック10の車軸11,12,13の数を演算する軸数演算部51、ロードセルDLC1−DLC4で計測される車両重量の計測異常を判定する計測異常判定部52及び表示信号生成部53のそれぞれの機能が実現される。
なお、制御器30は、必ずしも、単独の制御器で構成される必要はなく、複数の制御器が分散配置されていて、それらが協働してトラックスケール100の動作を制御するよう構成されていてもよい。例えば、重量演算部50の機能、軸数演算部51の機能及び計測異常判定部52の機能を、ここでは、単一の制御器30を用いて実現する例が記載されているが、これらの機能を別個の制御器を用いて実現しても構わない。
以下、制御器30の重量演算部50の機能、軸数演算部51の機能及び計測異常判定部52の機能をそれぞれ、順を追って説明する。
[記号の定義]
まず、以下の説明及びこれに関連する図面に用いる記号の意味を、まとめて定義する。
<載台関連>
L:載台20の長辺の長さ(載台20の横寸法)
M:載台20の短辺の長さ(載台20の縦寸法)
<ロードセルの出力関連>
W:トラック10の重量
:トラック10の重量における第1ロードセルDLC1の成分
:第1ロードセルDLC1の出力値
:第2ロードセルDLC2の出力値
:第3ロードセルDLC3の出力値
:第4ロードセルDLC4の出力値
P:全てのロードセルDLC1−DLC4の出力値の総和
(P=P+P+P+P
10:トラック10が載台20に乗り込む前の第1ロードセルDLC1の出力値
(第1ロードセルDLC1のイニシャル値)
20:トラック10が載台20に乗り込む前の第2ロードセルDLC2の出力値
(第2ロードセルDLC2のイニシャル値)
30:トラック10が載台20に乗り込む前の第3ロードセルDLC3の出力値
(第3ロードセルDLC3のイニシャル値)
40:トラック10が載台20に乗り込む前の第4ロードセルDLC4の出力値
(第4ロードセルDLC4のイニシャル値)
:全体のイニシャル値
(W=W10+W20+W30+W40
<ロードセルの出力波形関連>
図4は、実施形態のトラックスケールにおけるロードセルの出力波形の一例を示す図である。
図4(a)では、全てのロードセルDLC1−DLC4の出力値の総和Pの出力波形が示され、図4(b)では、第1ロードセルDLC1の出力値Pの出力波形が示されている。
図4に示すように、トラック10の第1軸11(第2軸12及び第3軸13も同じ)の両車輪11a,11bのそれぞれのタイヤでは、設置ベース25及び載台20との間でタイヤ接地面が生じ、タイヤにはタイヤ接地長が存在する。よって、トラック10が載台20に乗り込んでから退出するとき、ロードセルDLC1−DLC4の出力信号の波形には、図4に示すように、複数個の折点が表れ、これらの出力波形の折点に対応する時刻t,t,t,t,t,t,tss,tsf,tは以下のように定義できる。
:第1軸11の車輪11a,11bのタイヤが載台20に乗った時
:第2軸12の車輪12a,12bのタイヤが、載台20に乗った時
:第3軸13の車輪13a,13bのタイヤが、載台20に乗った時
:第1軸11の車輪11a,11bのタイヤが、載台20から退出した時
:第2軸12の車輪12a,12bのタイヤが、載台20から退出した時
:第3軸13の車輪13a,13bのタイヤが、載台20から退出した時
ss:第3軸13の車輪13a,13bのタイヤが、載台20に乗った時から
ロードセルDLC1−DLC4の安定待ち時間が経過した時
sf:第3軸13の車輪13a,13bのタイヤが、載台20から退出し始める時
:第3軸13の車輪13a,13bのタイヤが、載台20から退出した時から
ロードセルDLC1−DLC4の安定待ち時間が経過した時
[軸数演算部の機能]
以下、制御器30の軸数演算部51の機能について説明する。
図4(a)に示すように、第1軸11の車輪11a,11bのタイヤが、載台20に乗り込み始める時、トラック10が載台20に乗ったときの衝撃によりトラック10のP(x)の出力波形は立ち上がり始め、時刻tにおいて極大値を示す。そして、第1軸11の車輪11a,11bのタイヤが、載台20に完全に乗った時、上記出力波形の値は一定となる。
これにより、軸数演算部51は、P(x)の出力波形に基づいて、第1軸11の車輪11a,11bのタイヤが載台20に乗ったことを検知できる。同様に、軸数演算部51は、P(x)の出力波形に基づいて、第2軸12の車輪12a,12bのタイヤ及び第3軸13の車輪13a,13bのタイヤがそれぞれ、載台20に乗ったことを検知できる。
一方、トラック10の第1軸11の車輪11a,11bのタイヤが、載台20から退出し始める時、トラック10が載台20から退出したときの衝撃によりP(x)の出力波形は立ち下がり始め、時刻tにおいて極小値を示す。そして、第1軸11の車輪11a,11bのタイヤが、載台20から完全に退出した時、上記出力波形の値は一定となる。
これにより、軸数演算部51は、P(x)の出力波形に基づいて、第1軸11の車輪11a,11bのタイヤが載台20から退出したことを検知できる。同様に、軸数演算部51は、P(x)の出力波形に基づいて、第2軸12の車輪12a,12bのタイヤ及び第3軸13の車輪13a,13bのタイヤがそれぞれ、載台20から退出したことを検知できる。
以上により、本実施形態のトラックスケール100では、軸数演算部51は、P(x)の出力波形に基づいて、時間区間[t,t]内の極大値の数又は極小値の数をカウントすることで、トラック10の軸数を検知できる。
[重量演算部の機能]
以下、制御器30の重量演算部50の機能について説明する。
図4に示すように、トラック10の重量Wは、次式(1)により導くことができる。
W=P(t)(=P(t)+P(t)+P(t)+P(t))・・・(1)
式(1)において、tは、時間区間[tss,tsf]内の時刻である。
なお、重量演算部50は、時間区間[tss,tsf]を時刻t及び時刻tの検知により知ることができる。
以上により、本実施形態のトラックスケール100では、重量演算部50は、式(1)を用いてトラック10の重量Wを演算することができる。
[計測異常判定部の機能]
以下、制御器30の計測異常判定部52の機能について説明する。
上記のとおり、トラックスケール100では、例えば、載台20へのトラック10の乗り込み時又は載台20からのトラック10の退出時の衝撃により、トラック10に積載した積荷(例えば、砂利や石等)がトラック10からこぼれることがある。このとき、載台20とピット26との間の隙間、又は載台20とロードセルDLC1−DLC4との間の隙間に、砂利や石等の積荷が入り込む場合がある。この場合、ロードセルDLC1−DLC4で計測される車両重量の計測異常の原因となる。
そこで、本実施形態のトラックスケール100では、制御器30の計測異常判定部52は、時刻tの検知によりトラック10の載台20からの退出を判定するとともに、トラック10の退出後(つまり、時刻t以降)のロードセルDLC1−DLC4の出力値と、ロードセルDLC1−DLC4のイニシャル値とを比較することで、ロードセルDLC1−DLC4で計測される車両重量の計測異常の存否を判定する。なお、計測異常判定部52は、上記の軸数演算部51で得られるトラック10の軸数から時刻tを知り得る。
具体的には、図4(a)に示す如く、計測異常判定部52は、トラック10の退出後のロードセルDLC1−DLC4の出力値の総和P(=P+P+P+P)とロードセルDLC1−DLC4の全体のイニシャル値Wとの差分Gが、所定値以上の場合、ロードセルDLC1−DLC4で計測される車両重量の計測異常が存在すると判定する。また、計測異常判定部52は、上記差分Gが、所定値未満の場合、ロードセルDLC1−DLC4で計測される車両重量の計測異常が存在しないと判定する。
以上により、本実施形態のトラックスケール100では、従来に比べ、ロードセルDLC1−DLC4で計測される車両重量の計測異常を適切に検出し得る。
ロードセルDLC1−DLC4のそれぞれのイニシャル値とは、上記のとおり、トラック10が載台20に乗り込む前のロードセルDLC1−DLC4のそれぞれの出力値のことを指す。よって、ロードセルDLC1−DLC4のそれぞれのイニシャル値の合計が、全体のイニシャル値W(=W10+W20+W30+W40)に相当する。
なお、計測異常判定部52は、トラック10の退出後のロードセルDLC1−DLC4の出力値の総和PとロードセルDLC1−DLC4の全体のイニシャル値Wとの差分Gが、所定値以上であると、表示器41等を用いてロードセルDLC1−DLC4で計測される車両重量の計測異常が存在することを警告する。これにより、ロードセルDLC1−DLC4で計測される車両重量の計測異常を適時に知ることができる。上記の警告は、表示器41に代えて、又は、表示器41とともに、例えば、警報ブザー又は警告灯等で行っても構わない。
また、制御器30の計測異常判定部52は、ロードセルDLC1−DLC4のそれぞれの出力値P,P,P,P及びイニシャル値W10,W20,W30,W40を一対一に対応づけて取得している。そして、計測異常判定部52は、トラック10の退出後(つまり、時刻t以降)のロードセルDLC1−DLC4のそれぞれの出力値P,P,P,PとロードセルDLC1−DLC4のそれぞれのイニシャル値W10,W20,W30,W40との比較により、対応するロードセルDLC1−DLC4で計測される車両重量の計測異常の存否を判定する。
詳しくは、第1ロードセルDLC1で説明すると、図4(b)に示す如く、計測異常判定部52は、トラック10の退出後の第1ロードセルDLC1の出力値Pと第1ロードセルDLC1のイニシャル値W10との差分Gが、所定値以上の場合、第1ロードセルDLC1で計測される車両重量の計測異常が存在すると判定する。また、計測異常判定部52は、差分Gが、所定値未満の場合、第1ロードセルDLC1で計測される車両重量の計測異常が存在しないと判定する。
以上により、本実施形態のトラックスケール100では、第1ロードセルDLC1の近傍の隙間S1(図5参照)に嵌った積荷による載台20とピット26との間の接触、又は、載台20と第1ロードセルDLC1との間の隙間S2(図5参照)に嵌った積荷による両者間の接触等で、第1ロードセルDLC1で計測される車両重量の計測異常が存在することを適切に検知し得る。
(第1変形例)
上記の実施形態では、デジタルロードセルDLC1−DLC4について説明したが、これに限らない。
例えば、図6に示すように、ロードセルLC1−LC4のそれぞれから制御器30にアナログ信号が送信されるように構成しても構わない。この場合、制御器30は、ロードセルLC1−LC4のそれぞれに対応する増幅器35、ローパスフィルター36及びA/D変換器37等と、を備える。増幅器35により、ロードセルLC1−LC4から送信されるアナログ信号がA/D変換可能な大きさに増幅される。また、A/D変換器37により、増幅器35からのアナログ信号がデジタル信号に変換される。
(第2変形例)
上記の実施形態では、重量演算部50が、時間区間[tss,tsf]を時刻t及び時刻tの検知により知ることで、トラック10の重量Wを導く例を説明したが、これに限らない。
例えば、オペレータが、目視確認により操作器40を用いて計量操作を行うことで、トラック10の重量Wを導いても構わない。
(第3変形例)
上記の実施形態では、計測異常判定部52が、ロードセルDLC1−DLC4で計測される車両重量の計測異常を判定する例を説明したが、これに限らない。
本変形例では、計測異常判定部52に、載台20とピット26との間の隙間S1に嵌った砂利や石等の積荷が車両重量の計測異常の原因と仮定した場合の本積荷の箇所を予測する機能が付与されている。
図7は、実施形態の第3変形例のトラックスケールの一例を示す図である。
図7に示すように、平面視において、ピット26は、矩形状の載台20を囲む。つまり、平面視において、ピット26と載台20との間に、環状の細長い隙間S1が形成されている。なお、制御器30の計測異常判定部52は、上記のとおり、ロードセルDLC1−DLC4のそれぞれの出力値P,P,P,P及びイニシャル値W10,W20,W30,W40を一対一に対応づけて取得している。
ところで、載台20とピット26との間の隙間S1に砂利や石等の積荷が嵌った場合、積荷が嵌った載台端部の近傍のロードセルの出力は、イニシャル値に対してプラス方向の影響が生じ、積荷に近いロードセルほど、その影響が大きくなる。
そこで、ロードセルDLC1−DLC4の出力値P,P,P,Pとイニシャル値W10,W20,W30,W40との関係で、以下のような場合分けを考える。
(A)P>W10、P>W20の場合(但し、P≒W30、P≒W40
この場合、図7のA領域に対応する隙間S1に、砂利や石等の積荷が嵌ったと判断できる。よって、制御器30の計測異常判定部52は、ロードセルDLC1,DLC2のそれぞれの出力値P,P及びイニシャル値W10,W20並びに載台20の横寸法Lを用いて、以下の式(2)により、隙間S1に嵌った積荷の箇所Lを予測する。なお、Lは、第2ロードセルDLC2に対応する載台20の隅部から積荷までの前後方向の距離に相当する。
=L×((P−W10)−(P−W20))/((P−W10)+(P−W20) ・・・(2)
(B)P>W20、P>W40の場合(但し、P≒W10、P≒W30
この場合、図7のB領域に対応する隙間S1に、砂利や石等の積荷が嵌ったと判断できる。よって、制御器30の計測異常判定部52は、ロードセルDLC2,DLC4のそれぞれの出力値P,P及びイニシャル値W20,W40並びに載台20の縦寸法Mを用いて、以下の式(3)により、隙間S1に嵌った積荷の箇所Mを予測する。なお、Mは、第4ロードセルDLC4に対応する載台20の隅部から積荷までの前後方向に直交する距離に相当する。
=M×((P−W20)−(P−W40))/((P−W20)+(P−W40) ・・・(3)
(C)P>W30、P>W40の場合(但し、P≒W10、P≒W20
この場合、図7のC領域に対応する隙間S1に、砂利や石等の積荷が嵌ったと判断できる。よって、制御器30の計測異常判定部52は、ロードセルDLC3,DLC4のそれぞれの出力値P,P及びイニシャル値W30,W40並びに載台20の横寸法Lを用いて、以下の式(4)により、隙間S1に嵌った積荷の箇所Lを予測する。なお、Lは、第4ロードセルDLC4に対応する載台20の隅部から積荷までの前後方向の距離に相当する。
=L×((P−W30)−(P−W40))/((P−W30)+(P−W40) ・・・(4)
(D)P>W10、P>W30の場合(但し、P≒W20、P≒W40
この場合、図7のD領域に対応する隙間S1に、砂利や石等の積荷が嵌ったと判断できる。よって、制御器30の計測異常判定部52は、ロードセルDLC1,DLC3のそれぞれの出力値P,P及びイニシャル値W10,W30並びに載台20の縦寸法Mを用いて、以下の式(5)により、隙間S1に嵌った積荷の箇所Mを予測する。なお、Lは、第3ロードセルDLC3に対応する載台20の隅部から積荷までの前後方向に直交する距離に相当する。
=M×((P−W10)−(P−W30))/((P−W10)+(P−W30) ・・・(5)
このようにして、制御器30の計測異常判定部52は、車両重量の計測異常が存在すると、ロードセルDLC1−DLC4のそれぞれの出力値P,P,P,P及びイニシャル値W10,W20,W30,W40並びに載台20の寸法L,Mを用いて、ピット26と載台20との間の隙間S1に嵌った積荷が車両重量の計測異常の原因と仮定した場合の積荷の箇所を予測する。これにより、従来に比べ、車両重量の計測異常に迅速に対応し得る。
例えば、制御器30は、上記のL又はMを用いて、隙間S1に嵌った積荷の箇所を表示器41の表示画面上に指し示し得る。すると、トラックスケール100のオペレータは、本表示画面の指示内容を参考に、隙間S1に嵌った砂利や石等の積荷を迅速に見つけることができ、その結果、隙間S1に嵌った積荷を隙間S1から速やかに取り除き得る。
なお、上記演算式は、例示であって、本例に限定されない。例えば、車両重量計のロードセルの構成等が異なると、ロードセルの出力値が影響される場合があるので、それに対応した演算式の改変が必要である。
本発明の一態様は、従来に比べ、車両重量の計測異常を適切に検出し得る。よって、本発明の一態様は、例えば、車両重量計に利用できる。
10 トラック(車両)
11 車軸(第1軸)
11a 車軸(第1軸)の右車輪
11b 車軸(第1軸)の左車輪
12 車軸(第2軸)
12a 車軸(第2軸)の右車輪
12b 車軸(第2軸)の左車輪
13 車軸(第3軸)
13a 車軸(第3軸)の右車輪
13b 車軸(第3軸)の左車輪
20 載台
25 設置ベース
26 ピット
30 制御器
31 インターフェイス回路
32 演算部
33 記憶部
40 操作器
41 表示器
50 重量演算部
51 軸数演算部
52 計測異常判定部
53 表示信号生成部
DLC1 第1ロードセル
DLC2 第2ロードセル
DLC3 第3ロードセル
DLC4 第4ロードセル
100 トラックスケール(車両重量計)

Claims (4)

  1. 車両が乗る載台と、前記載台を囲むピットと、前記載台を下方から支持するロードセルと、前記車両が前記載台に乗ったときの前記ロードセルの出力値に基づいて前記車両の重量を演算する制御器と、を備え、
    前記制御器は、前記出力値に基づいて前記車両の前記載台からの退出を判定するとともに、車両退出後の前記ロードセルの出力値と前記ロードセルのイニシャル値との比較により、前記ピットと前記載台との間の隙間に嵌った積荷、又は、前記載台と前記ロードセルとの間の隙間に嵌った積荷により生じる車両重量の計測異常の存否を判定する車両重量計。
  2. 前記制御器は、複数の前記ロードセルのそれぞれの出力値及びイニシャル値を一対一に対応づけて取得しており、車両退出後の前記ロードセルのそれぞれの出力値と前記ロードセルのそれぞれのイニシャル値との比較により、前記対応するロードセルで計測される車両重量の計測異常の存否を判定する請求項1に記載の車両重量計。
  3. 前記制御器は、車両退出後の前記ロードセルの出力値と前記ロードセルのイニシャル値との差分が、所定値以上であると、車両重量の計測異常が存在することを警告する請求項1又は2に記載の車両重量計。
  4. 車両が乗る矩形状の載台と、前記載台を囲むピットと、前記載台を下方から支持するロードセルと、前記車両が前記載台に乗ったときの前記ロードセルの出力値に基づいて前記車両の重量を演算する制御器と、を備え、
    前記ロードセルはそれぞれ、前記載台の四隅のそれぞれにおいて前記載台を下方から支持し、
    前記制御器は、前記出力値に基づいて前記車両の前記載台からの退出を判定し、車両退出後の前記ロードセルの出力値と前記ロードセルのイニシャル値との比較により車両重量の計測異常の存否を判定するとともに、前記ロードセルのそれぞれの出力値及びイニシャル値を一対一に対応づけて取得しており、前記車両重量の計測異常が存在すると、前記ロードセルのそれぞれの出力値及びイニシャル値並びに前記載台の寸法を用いて、前記ピットと前記載台との間の隙間に嵌った積荷が前記車両重量の計測異常の原因と仮定した場合の前記隙間に嵌った積荷の箇所を予測する車両重量計。
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