JP5399956B2 - 車両重量計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロールパレット等の台車及びトラック等の車両の重量を測定するための車両重量計測装置に関する。
従来、トラック等の車両の軸重及び車両の総重量の計測装置として軸重計が用いられている。軸重計には、埋込み式の軸重計と、路面の上に設置される可搬式の軸重計とがある(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平6−58796号公報 特開昭60−102526号公報
埋込み式の軸重計は、車両の積載面が路面とフラットであり、高精度な計量を行うことが可能であるが、設置場所の変更等には対応できない。一方、可搬式の軸重計は、必要に応じて設置場所の変更を容易に行えるが、車両が傾斜した状態で計量されることになるため、高精度な計量が困難であるという問題がある。
なお、特許文献2には、装置全体の高さを低くすることで、車両の傾斜角を小さくして計量精度を向上させた可搬式の軸重計が開示されているが、車両が傾斜した状態で軸重が計量されることには変わりないため、計量誤差がふくまれる。また、特許文献2の構成では、装置全体の高さを低くするために、歪みゲージを添着した起歪部が数十個も必要である荷重変換器を用いており、配線作業が煩雑になると考えられる。
また、従来の軸重計では、荷物を積載したトラック等の車両の場合、重心が高くなると、安定した走行をしにくくなるが、重心の高さを検出することはできない。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、設置場所の変更を容易にでき、正確な車両の重量(総重量)の計測が可能になる車両重量計測装置を提供することを目的としている。また本発明の他の目的は、車両の重心の高さを算出することができる車両重量計測装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の車両重量計測装置は、水平な路面からの高さが第1の高さである第1の両輪載荷板を有し、前記第1の両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する第1の重量計と、前記路面からの高さが前記第1の高さとは異なる第2の高さである第2の両輪載荷板を有し、前記第2の両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する第2の重量計と、車両の左右の前輪が前記第1の両輪載荷板上に載せられて前記車両の左右の後輪が路面上にある状態の第1の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両の前輪及び後輪が路面上にある状態の車両水平状態である場合の前記車両の前軸及び後軸のいずれか一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記車両の前軸及び後軸の軸間距離と、前記第1の両輪載荷板の第1の高さと、前記第1の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の後輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第1の方程式と、前記左右の前輪が前記第2の両輪載荷板上に載せられて前記左右の後輪が路面上にある状態の第2の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両水平状態である場合の前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記軸間距離と、前記第2の両輪載荷板の第2の高さと、前記第2の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の後輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第2の方程式と、前記左右の後輪が前記第1または第2の両輪載荷板上に載せられて前記左右の前輪が路面上にある状態の第3の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両水平状態である場合の前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記軸間距離と、前記後輪が載せられている前記第1または第2の両輪載荷板の高さである第1または第2の高さと、前記後輪が載せられている前記第1または第2の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の前輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第3の方程式とに基づいて導き出された、前記車両の重量を算出するための車両重量算出式を予め記憶している記憶手段と、前記車両が前記第1の車両傾斜状態のときに前記第1の重量計によって測定される第1の重量と、前記車両が前記第2の車両傾斜状態のときに前記第2の重量計によって測定される第2の重量と、前記車両が前記第3の車両傾斜状態のときに前記第1または第2の重量計によって測定される第3の重量とを取得し、この取得した第1、第2及び第3の重量と前記車両重量算出式とに基づいて前記車両の重量を算出する演算手段とを備えている。
この構成によれば、高さの異なる第1、第2の両輪載荷板上の重量を測定する第1、第2の重量計を有し、前輪が第1の両輪載荷板上に載せられた第1の車両傾斜状態のときに第1の重量計によって測定される第1の重量と、前輪が第2の両輪載荷板上に載せられた第2の車両傾斜状態のときに前記第2の重量計によって測定される第2の重量と、後輪が第1または第2の両輪載荷板上に載せられた第3の車両傾斜状態のときに前記第1または第2の重量計によって測定される第3の重量と、車両重量算出式とに基づいて、車両の重量を算出するようにしている。ここで、車両重量算出式が、第1の車両傾斜状態のときの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される第1の方程式と、第2の車両傾斜状態のときの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される第2の方程式と、第3の車両傾斜状態のときの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される第3の方程式とから導き出されているため、車両が傾斜することによる計測誤差を含まず、車両の重量(総重量)を正確に算出することができる。
また、本発明の車両重量計測装置は、水平な路面からの高さが第1の高さである第1の両輪載荷板を有し、前記第1の両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する第1の重量計と、前記路面からの高さが前記第1の高さとは異なる第2の高さである第2の両輪載荷板を有し、前記第2の両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する第2の重量計と、車両の左右の後輪が前記第1の両輪載荷板上に載せられて前記車両の左右の前輪が路面上にある状態の第1の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両の前輪及び後輪が路面上にある状態の車両水平状態である場合の前記車両の前軸及び後軸のいずれか一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記車両の前軸及び後軸の軸間距離と、前記第1の両輪載荷板の第1の高さと、前記第1の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の前輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第1の方程式と、前記左右の後輪が前記第2の両輪載荷板上に載せられて前記左右の前輪が路面上にある状態の第2の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両水平状態である場合の前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記軸間距離と、前記第2の両輪載荷板の第2の高さと、前記第2の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の前輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第2の方程式と、前記左右の前輪が前記第1または第2の両輪載荷板上に載せられて前記左右の後輪が路面上にある状態の第3の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両水平状態である場合の前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記軸間距離と、前記前輪が載せられている前記第1または第2の両輪載荷板の高さである第1または第2の高さと、前記前輪が載せられている前記第1または第2の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の後輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第3の方程式とに基づいて導き出された、前記車両の重量を算出するための車両重量算出式を予め記憶している記憶手段と、前記車両が前記第1の車両傾斜状態のときに前記第1の重量計によって測定される第1の重量と、前記車両が前記第2の車両傾斜状態のときに前記第2の重量計によって測定される第2の重量と、前記車両が前記第3の車両傾斜状態のときに前記第1または第2の重量計によって測定される第3の重量とを取得し、この取得した第1、第2及び第3の重量と前記車両重量算出式とに基づいて前記車両の重量を算出する演算手段とを備えている。
この構成によれば、高さの異なる第1、第2の両輪載荷板上の重量を測定する第1、第2の重量計を有し、後輪が第1の両輪載荷板上に載せられた第1の車両傾斜状態のときに第1の重量計によって測定される第1の重量と、後輪が第2の両輪載荷板上に載せられた第2の車両傾斜状態のときに前記第2の重量計によって測定される第2の重量と、前輪が第1または第2の両輪載荷板上に載せられた第3の車両傾斜状態のときに前記第1または第2の重量計によって測定される第3の重量と、車両重量算出式とに基づいて、車両の重量を算出するようにしている。ここで、車両重量算出式が、第1の車両傾斜状態のときの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される第1の方程式と、第2の車両傾斜状態のときの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される第2の方程式と、第3の車両傾斜状態のときの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される第3の方程式とに基づいて導き出されているため、車両が傾斜することによる計測誤差を含まず、車両の重量(総重量)を正確に算出することができる。
また、前記記憶手段は、さらに、前記第1の方程式と前記第2の方程式と前記第3の方程式とに基づいて導き出された、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さを算出するための重心高さ算出式を予め記憶しており、前記演算手段は、さらに、前記取得した第1、第2及び第3の重量と前記重心高さ算出式とに基づいて前記車両の重心の高さを算出するように構成されていてもよい。この構成により、車両の重心の高さを算出することができる。
また、前記記憶手段は、さらに、前記第1の方程式と前記第2の方程式と前記第3の方程式とに基づいて導き出された、前記車両水平状態である場合の前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離を算出するための前後方向重心位置算出式を予め記憶しており、前記演算手段は、さらに、前記取得した第1、第2及び第3の重量と前記前後方向重心位置算出式とに基づいて前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離を算出するように構成されていてもよい。この構成により、車両の重心の前後方向の位置を求めることができる。
また、前記第1の重量計及び前記第2の重量計のうちの少なくとも一方は、前記両輪載荷板の前記車両の右側の車輪が載置される側の端部部分を支持して重量を検出する右側重量検出部と、前記両輪載荷板の前記車両の左側の車輪が載置される側の端部部分を支持して重量を検出する左側重量検出部と、前記右側重量検出部で検出される重量と前記左側重量検出部で検出される重量とを加算することによって前記両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を算出する加算手段とを有し、前記演算手段は、さらに、前記車両が前記第1、第2または第3のいずれかの車両傾斜状態のときに前記右側重量検出部及び前記左側重量検出部のうちのいずれか一方で検出される重量を取得し、この取得した重量と、前記いずれかの車両傾斜状態のときに前記加算手段により算出される前記両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量と、左右の車輪の幅とに基づいて、前記車両の左右方向の重心位置を求めるように構成されていてもよい。この構成により、車両の左右方向の重心位置を求めることができる。
また、前記第1の重量計及び前記第2の重量計のうちの少なくとも一方は、前記両輪載荷板が、前記車両の右側の車輪が載置される右車輪載荷板と、前記車両の左側の車輪が載置される左車輪載荷板とに分割され、前記右車輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する右車輪用重量計と、前記左車輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する左車輪用重量計とを有するように構成されていてもよい。
また、前記演算手段は、さらに、前記車両が前記第1、第2または第3の車両傾斜状態のときに取得した前記右車輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量及び前記左車輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量と、左右の車輪の幅とに基づいて、前記車両の左右方向の重心位置を求めるように構成されていてもよい。この構成により、車両の左右方向の重心位置を求めることができる。
また、前記演算手段により算出される前記車両の重心の高さが所定の高さより高いときに、その旨を報知するための報知手段をさらに備えていてもよい。
本発明は、以上に説明した構成を有し、設置場所の変更を容易にでき、正確な車両の重量(総重量)の計測が可能になる車両重量計測装置を提供することができるという効果を奏する。また、車両の重心の高さを算出することができる車両重量計測装置を提供することができるという効果を奏する。
(a)は、本発明の第1の実施形態の車両重量計測装置の概略構成を示す斜視図であり、(b)は、同車両重量計測装置の計測部を上から見た平面図であり、(c)は、同車両重量計測装置の計測部を側面からみた要部を示す透視図である。 本発明の第1の実施形態の車両重量計測装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の車両重量計測装置による車両総重量等の算出方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の車両重量計測装置による車両総重量等の算出方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の車両重量計測装置による車両総重量等の算出方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の車両重量計測装置による車両総重量等の算出方法を説明するための図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態の車両重量計測装置の概略構成を示す斜視図であり、(b)は、同車両重量計測装置の計測部を上から見た平面図であり、(c)は、同車両重量計測装置の計測部を側面からみた要部を示す透視図である。 本発明の第2の実施形態の車両重量計測装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態の車両重量計測装置の概略構成を示す斜視図であり、図1(b)は、同車両重量計測装置の計測部を上から見た平面図であり、図1(c)は、同車両重量計測装置の計測部を側面からみた要部を示す透視図である。また、図2は、本実施形態の車両重量計測装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態の車両重量計測装置は、設置場所の変更が容易な可搬式の装置であり、平坦で水平な路面9上に設置される計測部1と、支柱等によって支持される処理部6とを備えている。本実施形態における被測定対象の車両10は、例えばロールパレット等の作業者が押して移動させる台車であるが、これに限られず、例えばトラック等の自動車であってもよい。なお、図1(a)では、図面スペースの都合上、処理部6を計測部1のほぼ横に図示しているが、例えば車両10の後輪12が計測部1上へ載っているとき、あるいは車両10の後輪12が計測部1を通り越したときに、車両10を移動させる作業者あるいは運転手が表示装置7に表示される計量結果(車両総重量、軸重等)が見える位置、例えば計測部1より車両進行方向の前方位置に配置されていてもよい。また、処理部6に計量結果を印刷するプリンタが設けられてあってもよい。
計測部1には、車両10の進行方向に並んで配置され、車両10の左右の車輪が載せられる高さの異なる2つの重量計本体2、3と、車両10が路面9から重量計本体2へあがるための傾斜部SL1と、重量計本体2から重量計本体3へあがるための傾斜部SL2と、重量計本体3から路面9へ降りるための傾斜部SL3とを備えている。
重量計本体2には、車両10の左右の車輪が載せられる載荷板21と、載荷板21を水平に支持して載荷板21に加わる垂直荷重を検出する2つの重量センサ22(22R,22L)とを有している。載荷板21は長板状であり、その長手方向の両端部分に車両10の左右の車輪が載せられる。そして、載荷板21の長手方向の一方の端部部分、すなわち車両10の右側の車輪が載せられる側の端部部分を下方から支持するように右側の重量センサ22Rが配設され、載荷板21の長手方向の他方の端部部分、すなわち車両10の左側の車輪が載せられる側の端部部分を下方から支持するように左側の重量センサ22Lが配設されている。右側の重量センサ22Rと左側の重量センサ22Lとは載荷板21の長手方向の中心に対して左右対称に配置されている。
同様に、重量計本体3には、車両10の左右の車輪が載せられる載荷板31と、載荷板31を水平に支持して載荷板31に加わる垂直荷重を検出する2つの重量センサ32(32R,32L)とを有している。載荷板31は長板状であり、その長手方向の両端部分に車両10の左右の車輪が載せられる。この載荷板31を支持する右側の重量センサ32Rと左側の重量センサ32Lとは、載荷板21を支持する重量センサ22R、22Lと同様にして配設され、載荷板31の長手方向の中心に対して左右対称に配置されている。
本実施形態では、重量計本体2の載荷板21の上面の高さより重量計本体3の載荷板31の上面の高さの方が高いように構成されている。4つの各重量センサ22、32の計量信号は制御装置8に入力される。重量センサ22、32は、ロードセル等によって構成されている。各重量計本体2、3に備えられている2つの重量センサで検出される合計重量が各重量計m1、m2(図2)の測定重量となる。
なお、重量計m1、m2のそれぞれの右側重量検出部を、それぞれ1つの重量センサ22R、32Rで構成したが、それぞれ複数の重量センサで構成してもよい。同様に、重量計m1、m2のそれぞれの左側重量検出部を、それぞれ1つの重量センサ22L、32Lで構成したが、それぞれ複数の重量センサで構成してもよい。
処理部6は、計量結果を画面に表示する例えば液晶ディスプレイからなる表示装置7と、その筐体内に制御装置8とを備えている。
制御装置8は、例えば、マイクロコンピュータ等によって構成され、図2に示すように、加算手段8a、8b、演算手段8c及び記憶手段8M等を有し、表示装置7を制御する。記憶手段8Mには、予め必要な情報が記憶されており、また適宜算出された情報が記憶される。加算手段8aは、2つの重量センサ22の計量信号によって示される重量値を合計し、その合計した重量値を演算手段8cへ出力する。同様に、加算手段8bは、2つの重量センサ32の計量信号によって示される重量値を合計し、その合計した重量値を演算手段8cへ出力する。演算手段8cは、加算手段8a、8bから入力する重量値に基づいて、後述のように車両総重量、前軸重量、後軸重量、重心の位置等を算出する。
ここで、載荷板21と2つの重量センサ22と加算手段8aとによって、載荷板21にかかる垂直荷重に応じた重量値を求める第1の重量計m1が構成され、載荷板31と2つの重量センサ32と加算手段8bとによって、載荷板31にかかる垂直荷重に応じた重量値を求める第2の重量計m2が構成されている。
本実施形態の車両重量計測装置による車両総重量等の算出方法を図3〜図6を参照しながら説明する。図3〜図6の各図において、(a)は実モデル、(b)は理論モデルを示す。
まず、図3(a)は、車両10が計測部1に載る前の状態、すなわち、車両10の前輪11及び後輪12が水平な路面9上にある状態(以下、「車両水平状態」という)を示す。ここで、計測部1の第1の載荷板21の上面の路面9からの高さ(第1の高さ)Hと、第2の載荷板31の上面の路面9からの高さ(第2の高さ)H’とは既知の値である。また、車両10の前軸と後軸との軸間距離Lも既知の値である。そして、この車両水平状態であるときの車両10の重心Gの路面9からの高さをZ、重心Gと車両10の後軸との前後方向の水平距離をXとする。また、車両10の総重量をWとすれば、図3(b)の理論モデルに示すように、総重量Wが重心Gに作用する。ここで、X、Z、Wが未知の値である。なお、理論モデルにおける点Aは、後輪12と路面9との接点であり、点Bは前輪11と路面9との接点である。また、重心Gから直線ABにおろした垂線との交点を点Cとする。
次に、図4(a)に示すように、車両10の前輪11が第1の載荷板21上に載せられ後輪12が路面9上にあって停止している状態について考えると、図4(b)に示すように、車両10は前輪11が後輪12より高い位置となり、水平面に対し傾斜角度θだけ傾斜した状態になる。なお、図4(b)の理論モデルでは、見やすいように、図4(a)の実モデルに比べて傾斜角度を大きくして示している。これは図5、図6においても同様である。
このときの第1の載荷板21にかかる垂直荷重に応じた重量をWとすれば、図4(b)では、点Bに重量Wが作用し、これが第1の重量計m1で計測される(加算手段8aによって算出される)。また、重心Gを通る鉛直線と直線ABとの交点を点Dとし、点Aと点Dとの距離をX、点Dと点Cとの距離をXとすると、
=X+X
である。ここで、以下の(数1)のようにしてX、Xを表せば、Xは(1)式で示される。(M1)式は、左右の後輪12、12と路面9との2つの接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいの式であり、図4(b)では、点Aのまわりの力のモーメントのつりあいの式であると言える。
Figure 0005399956
次に、図5(a)に示すように、車両10の前輪11が第2の載荷板31上に載せられ後輪12が路面9上にあって停止している状態について考えると、図5(b)に示すように、車両10は前輪11が後輪12よりさらに高い位置となり、水平面に対し傾斜角度φだけ傾斜した状態になる。
このときの第2の載荷板31にかかる垂直荷重に応じた重量をWB’とすれば、図5(b)では、点Bに重量WB’が作用し、これが第2の重量計m2で計測される(加算手段8bによって算出される)。また、重心Gを通る鉛直線と直線ABとの交点を点Eとし、点Aと点Eとの距離をX、点Eと点Cとの距離をXとすると、
=X+X
である。ここで、以下の(数2)のようにしてX、Xを表せば、Xは(2)式で示される。(M2)式は、左右の後輪12、12と路面9との2つの接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいの式であり、図5(b)では、点Aのまわりの力のモーメントのつりあいの式であると言える。
Figure 0005399956
次に、図6(a)に示すように、車両10の前輪11が計量部1を通過した後、後輪12が第1の載荷板21上に載せられ前輪11が路面9上にあって停止している状態について考えると、図6(b)に示すように、車両10は後輪12が前輪11より高い位置となり、水平面に対し傾斜角度θだけ傾斜した状態になる。
このときの第1の載荷板21にかかる垂直荷重に応じた重量をWとすれば、図6(b)では、点Aに重量Wが作用し、これが第1の重量計m1で計測される(加算手段8aによって算出される)。また、重心Gを通る鉛直線と直線ABとの交点を点Fとし、点Bと点Fとの距離をX、点Fと点Cとの距離をXとすると、
=L−X−X
である。ここで、以下の(数3)のようにしてX、Xを表せば、Xは(3)式で示される。(M3)式は、左右の前輪11、11と路面9との2つの接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいの式であり、図6(b)では、点Bのまわりの力のモーメントのつりあいの式であると言える。
Figure 0005399956
後述の(数7)に示すように、上記の(1)式及び(3)式におけるtanθは、第1の載荷板21の高さHと、車両10の軸間距離Lとで表すことができ、(2)式におけるtanφは、第2の載荷板31の高さH’と、車両10の軸間距離Lとで表すことができる。したがって、(1)式は、X、Z及びWを未知数とし、H、L及びWを既知数とする方程式に相当し、(2)式は、X、Z及びWを未知数とし、H’、L及びWB’を既知数とする方程式に相当し、(3)式は、X、Z及びWを未知数とし、H、L及びWを既知数とする方程式に相当する。
そして、以上の(1)、(2)、(3)式を連立方程式として解けば、X、Z、Wを求めることができる。
例えば、(1)式と(2)式から、次の(数4)のようにして、(4)式が得られる。
Figure 0005399956
また、(1)式と(3)式から、次の(数5)のようにして、(5)式が得られる。
Figure 0005399956
そして、(5)式に(4)式を代入して整理すると、次の(6)式が得られる。
Figure 0005399956
さらに、tanθ、tanφは、次の(数7)のように示されるので、これを(6)式に代入して整理すると、(7)式で示すZの算出式(重心高さ算出式)が求められる。
Figure 0005399956
そして、(4)式に、上記のtanθ、tanφ及びZを代入して整理すると、次の(8)式で示すWの算出式(車両重量算出式)が求められる。
Figure 0005399956
さらに、(1)式に、上記のtanθ、Z及びWを代入して整理すると、次の(9)式で示すXの算出式(前後方向重心位置算出式)が求められる。
Figure 0005399956
すなわち、(8)式によって車両の総重量Wが算出され、(9)式によって前後方向の重心位置を示す重心Gと後軸との前後方向の水平距離Xが算出される。また、(7)式によって重心Gの高さZを算出することができる。
なお、車両の前後方向の重心位置の片寄り程度SFRを、SFR=X/Lとして算出することもできる。この場合、SFRが0.5のときは、重心位置は車軸間の中央にあり、0.5未満のときは、重心位置は車軸間の中央から後寄りにあり、0.5より大きいときは、重心位置は車軸間の中央から前寄りにある。
また、前軸重量W及び後軸重量Wは、上記で算出されるW、Xを用いてそれぞれ次の(10)式及び(11)式によって算出される。
Figure 0005399956
制御装置8では、予め、(7)式〜(11)式を記憶手段8Mに記憶しているとともに、各載荷板21、31の高さH、H’と、計測対象となる車両の軸間距離Lとを記憶手段8Mに記憶している。そして、演算手段8cは、高さH、H’と、軸間距離Lと、加算手段8aによって算出されるW、Wと、加算手段8bによって算出されるWB’とを用いて、(7)式〜(11)式に基づいて、Z、W、X、W及びWの値を算出する。
本実施形態では、高さの異なる載荷板21、31を有する重量計2、3を備え、それぞれ傾斜を考慮した連立方程式から導かれた算出式を用いて車両の総重量Wを求めるので、正確に算出することができる。また、正確な総重量Wを用いて算出する前軸重量W及び後軸重量Wも正確な値になる。なお、W、Xは、それぞれ(8)式、(9)式で示されるので、(10)式のW、Xに(8)式、(9)式を代入して整理したWの算出式を用いて前軸重量Wを算出するようにしてもよいし、(11)式のW、Xに(8)式、(9)式を代入して整理したWの算出式を用いて後軸重量Wを算出するようにしてもよい。
上述のように本実施形態では、車両の総重量W、前後方向の重心位置を示す重心Gと後軸との前後方向の水平距離X及び鉛直方向(上下方向)の重心位置を示す重心Gの高さZを算出する算出式を導いておいて、それぞれ正確な値を算出することができる。また、前軸重量W及び後軸重量Wも算出式を用いて正確に算出することができる。
そして、制御装置8は、算出した値などを表示装置7の画面に表示する。図2に表示画面7aの一例を示している。この例では、前軸重量W、後軸重量W及び総重量Wを数値で示し、重心Gの位置については、車両を側面から見た模式図に重心Gの位置を黒丸で示して、前後方向の重心位置及び重心の高さを把握できるように表示している。また、車両の模式図の下には、メッセージ欄が設けられ、制御装置8は算出した重心の高さZが予め定められた所定高さより高い場合に、表示装置7に例えば「重心が高いです」というメッセージの表示を行わせるようにしている。
なお、軸間距離Lの異なる複数車種(種類)の車両(ロールパレット)を計測する場合には、例えば、計測対象の各ロールパレットにその車体形式(車種名)を記憶したRFIDタグ(無線タグ)を取り付けておいて、計測部1の近傍にRFIDタグリーダ(図7のRFIDタグリーダ5を参照)を設け、RFIDタグリーダがRFIDタグから車体形式の情報を読み出して、制御装置8に与えるように構成する。そして、制御装置8では、計測対象となる全ての車種の車両についての軸間距離Lを記憶手段8Mに記憶しておき、演算手段8cがRFIDタグリーダから与えられた車体形式(車種名)の情報に対応する軸間距離Lを記憶手段8Mから読み出すように構成すればよい。
また、本実施形態では、車両の一例としてロールパレットを例に説明したが、その他の台車及びトラック等の自動車の重量等を計測する装置についても同様に構成することができる。
本実施形態の車両重量計測装置を、例えばトラックを計測する装置として構成した場合、制御装置8は、算出した重心の高さZが予め定められた所定高さより高い場合に、トラックの運転手に対して注意を促すメッセージ、例えば、「重心が高いので走行に注意してください」というようなメッセージを表示装置7の画面に表示させるようにする。また、重心の高さZが予め定められた所定高さより高い旨を運転手に知らせるためのランプを設けておいて、重心の高さZが所定高さより高い場合に、制御装置8が上記ランプを点灯させるようにしてもよい。
また、本実施形態の車両重量計測装置を、例えば、工場で生産した製品を積んで出荷するトラックを計測するために用いる場合に、制御装置8は、計測した車両の重心の高さZを全て記憶手段8Mに記憶するとともに、記憶している重心の高さZの平均値(高さ平均値)を算出し、現在計測している車両の重心の高さZの値が上記の高さ平均値より所定値(x)以上大きい場合に、前述のようにトラックの運転手に対して注意を促すメッセージ、例えば、「重心が高いので走行に注意してください」というようなメッセージを表示装置7の画面に表示させるようにする。また、前述のように重心の高さZが高い旨を運転手に知らせるためのランプを設けておいて、制御装置8が上記ランプを点灯させるようにしてもよい。上記所定値(x)は、例えば、高さ平均値を算出するために用いた重心の高さZの標準偏差σを算出し、高さ平均値+2σの値としてもよいし、他の方法によって予め定めた値としてもよい。
なお、軸間距離Lの異なる複数の車種のトラックを計測する場合には、前述の軸間距離Lの異なる複数種類の車両(ロールパレット)を計測する場合と同様、例えば、計測対象の各トラックにその車体形式(車種名)を記憶したRFIDタグを取り付けておいて、計測部1の近傍にRFIDタグリーダ(図7のRFIDタグリーダ5を参照)を設け、制御装置8が、計測対象となる全ての車種の車両についての軸間距離Lを記憶手段8Mに記憶しておき、演算手段8cがRFIDタグリーダから与えられた車体形式(車種名)の情報に対応する軸間距離Lを記憶手段8Mから読み出すように構成すればよい。同一車種のトラックなど、軸間距離Lが同一のトラックのみを計測する場合には、その車種の軸間距離Lを予め記憶手段8Mに記憶しておけばよい。
なお、ロールパレット等の台車を計測する場合であっても、またトラック等の自動車を計測する場合であっても、同一車種などの軸間距離Lが同一の車両のみを計測する場合には、軸間距離Lは一定値となるので、予め、以下のk1〜k6の値を求めておいて、(7)式〜(9)式に代えて、以下の(12)式〜(14)式を用いて、Z、W、Xを算出するようにしてもよい。
Figure 0005399956
なお、本実施形態では、車両10が計測部1へ向かって前進して前輪11が第1の載荷板21上に載せられた状態のときに重量計m1で測定される重量Wと、さらに前進して前輪11が第2の載荷板31上に載せられた状態のときに重量計m2で測定される重量WB’と、さらに前進して後輪12が第1の載荷板21上に載せられた状態のときに重量計m1で測定される重量Wとを用いた算出式により、Z、W、Xを算出するようにしたが、これに限られない。
例えば、車両10が計測部1へ向かって前進して前輪11が第1の載荷板21上に載せられた状態のときに重量計m1で測定される重量Wと、さらに前進して前輪11が第2の載荷板31上に載せられた状態のときに重量計m2で測定される重量WB’と、さらに前進して後輪12が第2の載荷板31上に載せられた状態のときに重量計m2で測定される重量(WA’)とを用いたZ、W、Xの各算出式により、Z、W、Xを算出するように構成してもよい。
あるいは、車両10が計測部1へ向かって前進して前輪11が第1の載荷板21上に載せられた状態のときに重量計m1で測定される重量Wと、さらに前進して後輪12が第1の載荷板21上に載せられた状態のときに重量計m1で測定される重量Wと、さらに前進して後輪12が第2の載荷板31上に載せられた状態のときに重量計m2で測定される重量(WA’)とを用いたZ、W、Xの各算出式により、Z、W、Xを算出するように構成してもよい。
あるいは、車両10が計測部1へ向かって前進して前輪11が第2の載荷板31上に載せられた状態のときに重量計m2で測定される重量WB’と、さらに前進して後輪12が第1の載荷板21上に載せられた状態のときに重量計m1で測定される重量Wと、さらに前進して後輪12が第2の載荷板31上に載せられた状態のときに重量計m2で測定される重量(WA’)とを用いたZ、W、Xの各算出式により、Z、W、Xを算出するように構成してもよい。
上記それぞれの場合のZ、W、Xの各算出式は、前述の例えば(7)式、(8)式及び(9)式の各算出式を求める場合に、図4(a)、図5(a)、図6(a)に示すそれぞれの状態のときに成立する(1)式、(2)式、(3)式を作成し、これらを連立方程式として解くことにより求めたが、この場合と同様にして求めればよい。
また、本実施形態では、車両10の前後方向の重心位置を示す距離として、車両水平状態のときの重心Gと車両10の後軸との前後方向の水平距離Xを用いたが、車両水平状態のときの重心Gと車両10の前軸との前後方向の水平距離X(=L−X)を用いるように構成してもよい。
(第2の実施形態)
図7(a)は、本発明の第2の実施形態の車両重量計測装置の概略構成を示す斜視図であり、図7(b)は、同車両重量計測装置の計測部を上から見た平面図であり、図7(c)は、同車両重量計測装置の計測部を側面からみた要部を示す透視図である。また、図8は、本実施形態の車両重量計測装置の構成を示すブロック図である。なお、図7(a)では、図面スペースの都合上、処理部6を計測部1Aの横に図示しているが、例えば、トラック等の車両10が計測部1Aを通過して計測部1Aから降りたときに、トラック等の運転手から表示装置7に表示される計量結果(車両総重量、軸重等)が見える位置に処理部6を配置していればよい。また、処理部6に計量結果を印刷するプリンタが設けられてあってもよい。
本実施形態の車両重量計側装置も、第1の実施形態同様、設置場所の変更が容易な可搬式の装置である。本実施形態では、計測部1Aにおいて、第1の実施形態における重量計本体2が、左右の車輪それぞれについての重量を独立に測定する2つの重量計本体2a、2bに分割されるととともに、第1の実施形態における重量計本体3が、左右の車輪それぞれについての重量を独立に測定する2つの重量計本体3a、3bに分割された構成である。
具体的には、重量計本体2aは、右側の車輪が載せられる載荷板21aと、載荷板21aを水平に支持して載荷板21aに加わる垂直荷重を検出する4つの重量センサ22aとを有し、重量計本体2bは、左側の車輪が載せられる載荷板21bと、載荷板21bを水平に支持して載荷板21bに加わる垂直荷重を検出する4つの重量センサ22bとを有している。同様に、重量計本体3aには、右側の車輪が載せられる載荷板31aと、載荷板31aを水平に支持して載荷板31aに加わる垂直荷重を検出する4つの重量センサ32aとを有し、重量計本体3bには、左側の車輪が載せられる載荷板31bと、載荷板31bを水平に支持して載荷板31bに加わる垂直荷重を検出する4つの重量センサ32bとを有している。
2つの載荷板21a、21bの上面の高さは同一であり、2つの載荷板31a、31bの上面の高さは同一である。そして、載荷板21a、21bの上面の高さより載荷板31a、31bの上面の高さの方が高いように構成されている。
重量センサ22a、22b、32a、32bの各々の計量信号は制御装置8に入力される。重量センサ22a、22b、32a、32bは、ロードセル等によって構成されている。各重量計本体2a、2b、3a、3bに備えられている4つの重量センサで検出される合計重量が各重量計m11、m12、m21、m22(図8)の測定重量となる。
制御装置8は、例えば、マイクロコンピュータ等によって構成され、図8に示すように、加算手段81〜84、演算手段85及び記憶手段8M等を有し、表示装置7を制御する。記憶手段8Mには、予め必要な情報が記憶されており、また適宜算出された情報が記憶される。加算手段81は、4つの重量センサ22aの計量信号によって示される重量値を合計し、その合計した重量値を演算手段85へ出力する。同様に、加算手段82は、4つの重量センサ22bの計量信号によって示される重量値を合計し、その合計した重量値を演算手段85へ出力する。同様に、加算手段83は、4つの重量センサ32aの計量信号によって示される重量値を合計し、その合計した重量値を演算手段85へ出力する。同様に、加算手段84は、4つの重量センサ32bの計量信号によって示される重量値を合計し、その合計した重量値を演算手段85へ出力する。
演算手段85は、2つの加算手段81、82から入力する重量値を加算することにより、第1の実施形態における加算手段8aの出力値に相当する重量値(例えば、W、W)を算出する。また、2つの加算手段83、84から入力する重量値を加算することにより、第1の実施形態における加算手段8bの出力値に相当する重量値(例えば、WB’)を算出する。そして、演算手段85は、第1の実施形態と同様にして、後述のように車両総重量、前軸重量、後軸重量、重心の位置等を算出する。
ここで、載荷板21aと4つの重量センサ22aと加算手段81とによって、載荷板21aにかかる垂直荷重に応じた重量値を求める第1の右車輪用重量計m11が構成され、載荷板21bと4つの重量センサ22bと加算手段82とによって、載荷板21bにかかる垂直荷重に応じた重量値を求める第1の左車輪用重量計m12が構成されている。また、載荷板31aと4つの重量センサ32aと加算手段83とによって、載荷板31aにかかる垂直荷重に応じた重量値を求める第2の右車輪用重量計m21が構成され、載荷板31bと4つの重量センサ32bと加算手段84とによって、載荷板31bにかかる垂直荷重に応じた重量値を求める第2の左車輪用重量計m22が構成されている。
また、本実施形態では、計測対象の車両10には、図示していないが、その車体形式(車種名)を記憶したRFIDタグ(無線タグ)が装着されており、計測部1Aの近傍にRFIDタグリーダ5が設けられている。RFIDタグリーダ5がRFIDタグから車両10の車体形式の情報を読み出して、制御装置8に与える。そして、制御装置8では、計測対象となる全ての車種の車両についての軸間距離L及び左右の車輪の幅(左右の車輪の各々の中心間の距離)I等の車両情報を記憶手段8Mに記憶しておき、演算手段85がRFIDタグリーダから与えられた車体形式(車種名)の情報に対応する車両10の軸間距離L及び左右の車輪の幅Iを読み出すように構成されている。
なお、同一車種のトラックなど、軸間距離L及び左右の車輪の幅Iが同一のトラックのみを計測するために本実施形態の車両重量計測装置を用いる場合には、その軸間距離L及び左右の車輪の幅Iを予め記憶手段8Mに記憶しておけば、車両10に装着するRFIDタグ及びRFIDタグリーダ5は不要である。
本実施形態の車両重量計測装置による車両総重量等の算出方法を図4〜図6を参照しながら説明する。
制御装置8では、図4(a)の場合と同様、車両10の前輪11が載荷板21a、21bに載った時に、載荷板21aに加わる右前輪の重量WBRを加算手段81が算出し、載荷板21bに加わる左前輪の重量WBLを加算手段82が算出し、演算手段85が2つの加算手段81、82の算出値を合計(加算)して第1の実施形態における重量Wを算出する。
また、制御装置8では、図5(a)の場合と同様、車両10の前輪11が載荷板31a、31bに載った時に、載荷板31aに加わる右前輪の重量WBR’を加算手段83が算出し、載荷板31bに加わる左前輪の重量WBL’を加算手段84が算出し、演算手段85が2つの加算手段83、84の算出値を合計(加算)して第1の実施形態における重量WB’を算出する。
また、制御装置8では、図6(a)の場合と同様、車両10の後輪12が載荷板21a、21bに載った時に、載荷板21aに加わる右後輪の重量WARを加算手段81が算出し、載荷板21bに加わる左後輪の重量WALを加算手段82が算出し、演算手段85が2つの加算手段81、82の算出値を合計(加算)して第1の実施形態における重量Wを算出する。
そして、さらに演算手段85は、以上のようにして算出したW、WB’及びWを用いて、第1の実施形態同様、(7)式によって重心Gの高さZを算出し、(8)式によって車両の総重量Wを算出し、(9)式によって前後方向の重心位置(重心Gと後軸との前後方向の水平距離)Xを算出する。
また、前軸重量W及び後軸重量Wは、上記で算出されるW、Xを用いて、第1の実施形態同様、(10)式及び(11)式によって算出される。
さらに、演算手段85は、各車輪に加わる荷重(輪重)を次のようにして算出する。左前輪に加わる荷重に応じた重量(左前輪重量)をWfL、右前輪に加わる荷重に応じた重量(右前輪重量)をWfR、左後輪に加わる荷重に応じた重量(左後輪重量)をWrL、右後輪に加わる荷重に応じた重量(右後輪重量)をWrRとする。
fL=W・WBL/W
fR=W・WBR/W
rL=W・WBL/W
rR=W・WBR/W
なお、上記のWfL、WrLの算出式において、WBL/Wの代わりに、WBL’/WB’あるいはWAL/Wを用いてもよい。また、WfR、WrRの算出式において、WBR/Wの代わりに、WBR’/WB’あるいはWAR/Wを用いてもよい。
さらに、演算手段85は、車両の左右方向の重心位置を次のようにして算出する。左右方向の重心位置を示す値を例えば右側の車輪と重心Gとの左右方向の距離Yとすれば、例えば、つぎのいずれかの式を用いて車両の左右方向の重心位置を示すYを算出する。
=I・WBL/(WBL+WBR
=I・WBL’/(WBL’+WBR’
=I・WAL/(WAL+WAR
ここでは、左右の車輪の幅Iは、前輪と後輪で等しいものとし、前輪または後輪の左側の車輪の左右方向の中心と、右側の車輪の左右方向の中心との距離を幅Iとしている。
なお、車両の左右方向の重心位置の片寄り具合SLRを、例えば、つぎのいずれかの式を用いて車両の左右方向の重心位置の片寄り具合SLRを算出することもできる。
LR=WBL/(WBL+WBR
LR=WBL’/(WBL’+WBR’
LR=WAL/(WAL+WAR
この場合、SLR=Y/Iであり、SLRが0.5のときは、重心位置は車両の左右方向の中央にあり、0.5未満のときは、重心位置は車両の左右方向の中央から右寄りにあり、0.5より大きいときは、重心位置は車両の左右方向の中央から左寄りにある。
本実施形態では、第1の実施形態と同様にして、車両の総重量W、前後方向の重心位置を示す距離(例えば重心Gと後軸との前後方向の水平距離X)、鉛直方向(上下方向)の重心位置を示す重心Gの高さZ、前軸重量W及び後軸重量Wを算出式を用いて正確に算出することができる。さらに、左前輪重量WfL、右前輪重量WfR、左後輪重量WrL、及び右後輪重量WrRと、左右方向の重心位置を示す右側の車輪と重心Gとの左右方向の距離Yとを算出することができる。したがって、車両の重心の高さ(鉛直方向の重心の位置)及び前後方向の重心位置に加え、左右方向の重心位置も算出することができる。すなわち、車両の3次元の重心位置を求めることができる。
そして、制御装置8は、算出した値などを表示装置7の画面に表示する。図8に表示画面71の一例を示している。この例では、左前輪重量(前軸左)WfL、右前輪重量(前軸右)WfR、左後輪重量(後軸左)WrL、右後輪重量(後軸右)WrR、前軸重量W、後軸重量W及び総重量Wを数値で示し、重心Gの位置については、車両を側面から見た模式図と後ろから見た模式図とのそれぞれに重心Gの位置を黒丸で示して、前後方向の重心位置、左右方向の重心位置及び重心の高さを把握できるように表示している。また、車両の模式図の下には、メッセージ欄が設けられ、制御装置8は、算出した車両の3次元の重心位置が車種毎に予め定められた範囲を外れている場合に、例えば、表示装置7の画面に運転手に対して注意を促すメッセージ、例えば、「重心が右側の後寄りで高いです。走行に注意してください。」というメッセージの表示を行わせるようにしている。なお、上記の車種毎に予め定められた範囲とは、車種別の理想的重心位置から前後方向、左右方向、鉛直方向にそれぞれ所定距離離れた範囲内であり、予め記憶手段8Mに記憶されている。
また、第1の実施形態において、例えばトラックを計測する装置として構成した場合に、表示装置7の画面に重心が高い旨等のメッセージを表示させたり、ランプを点灯させるようにしたが、第2の実施形態においても、同様のメッセージを表示させたり、ランプを点灯させるように構成してもよい。
なお、第2の実施形態においても、同一車種など、軸間距離Lが同一の車両のみを計測する場合には、軸間距離Lは一定値となるので、前述の(7)式〜(9)式に代えて、前述の(12)式〜(14)式を用いて、Z、W、Xを算出するように構成してもよい。
なお、第2の実施形態において、2つの重量計m11、m12を第1の実施形態のような1つの重量計m1に代えても、あるいは2つの重量計m21、m22を第1の実施形態のような1つの重量計m2に代えても、車両の総重量、前軸重量、後軸重量、各車輪に加わる荷重及び車両の3次元の重心位置を求めることができる。これは、前述の算出方法から明らかである。
また、第1の実施形態において、2つの重量計m1、m2の少なくとも一方が、第2の実施形態のように2つの重量計に分割されていてもよい。重量計m1が2つの重量計m11、m12に分割されている場合には、2つの加算手段81,82の出力値の加算値が重量計m1の加算手段8aの出力値となり、重量計m2が2つの重量計m21、m22に分割されている場合には、2つの加算手段83,84の出力値の加算値が重量計m2の加算手段8bの出力値となる。
また、第1の実施形態において、例えば、演算手段8cに、2つの重量センサ22のいずれか、あるいは2つの重量センサ32のいずれかの計量信号を入力して、演算手段8cが、次のようにして車両の左右方向の重心位置を算出するように構成してもよい。この場合、前述の第2の実施形態の場合と同様、左右方向の重心位置を示す値を例えば右側の車輪と重心Gとの左右方向の距離Yとすれば、例えば、つぎのいずれかの式を用いて車両の左右方向の重心位置を示すYを算出する。
=I・WBL1/W ・・・(15)
=I・WBL1’/WB’・・・(16)
=I・WAL1/W ・・・(17)
上式において、Iは、前述の第2の実施形態の場合と同様、左右の車輪の幅であり、演算手段8cは、車両10の軸間距離Lを取得する場合と同様にして左右の車輪の幅Iを取得するようにしている。また、(15)式は、左側の重量センサ22Lの計量信号を演算手段8cに入力するように構成した場合で、Wは、車両10の前輪11が載荷板21に載っている図4(a)の状態のときに加算手段8aが出力する重量値であり、WBL1は、同状態のときに左側の重量センサ22Lの計量信号によって示される重量値である。また、(16)式は、左側の重量センサ32Lの計量信号を演算手段8cに入力するように構成した場合で、WB’は、車両10の前輪11が載荷板31に載っている図5(a)の状態のときに加算手段8bが出力する重量値であり、WBL1’は、同状態のときに左側の重量センサ32Lの計量信号によって示される重量値である。また、(17)式は、左側の重量センサ22Lの計量信号を演算手段8cに入力するように構成した場合で、Wは、車両10の後輪12が載荷板21に載っている図6(a)の状態のときに加算手段8aが出力する重量値であり、WAL1は、同状態のときに左側の重量センサ22Lの計量信号によって示される重量値である。
なお、上記のようにして算出される車両の左右方向の重心位置は、車両10が載荷板21,31に載る時に、車両10の左右方向の中心位置が載荷板21,31の左右方向の中心からずれると誤差が生じるので、車両10の左右方向の中心位置がなるべく載荷板21,31の左右方向の中心となるように車両10が載荷板21,31に載せられることが好ましい。
また、車両の左右方向の重心位置の片寄り具合SLRについても、前述の第2の実施形態の場合と同様、SLR=Y/Iとして、例えば、つぎのいずれかの式を用いて算出することができる。
LR=WBL1/W
LR=WBL1’/WB’
LR=WAL1/W
なお、右側の重量センサ22Rあるいは32Rの計量信号を演算手段8cに入力するように構成して、車両10の左右方向の重心位置を、左側の車輪と重心Gとの左右方向の距離として算出するようにしてもよい。この場合も、同様にして片寄り具合を算出するようにしてもよい。
なお、第1の実施形態では、第1の載荷板21より第2の載荷板31の高さの方が高くなるように構成したが、第2の載荷板31より第1の載荷板21の高さの方が高くなるように構成してもよい。同様に、第2の実施形態において、載荷板31a、31bより載荷板21a、21bの高さの方が高くなるように構成してもよい。
また、可搬式の装置ではなくなるが、第1の実施形態において、第1の載荷板21と第2の載荷板31とのうちのいずれか一方を埋め込んで路面9と同じ高さ(すなわち路面9からの高さHまたはH’が0)になるように構成してもよい。同様に、第2の実施形態において、載荷板21a、21bと載荷板31a、31bとのうちのいずれか一方を埋め込んで路面9と同じ高さ(すなわち路面9からの高さHまたはH’が0)になるように構成してもよい。
本発明は、車両の総重量等を正確に測定することができる車両重量計測装置等として有用である。
2、2a、2b、3、3a、3b 重量計
21、21a、21b、31、31a、31b 載荷板
22、22a、22b、32、32a、32b 重量センサ
7 表示装置
8 制御装置
8a、8b 加算手段
8c、85 演算手段
8M 記憶手段
9 路面

Claims (8)

  1. 水平な路面からの高さが第1の高さである第1の両輪載荷板を有し、前記第1の両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する第1の重量計と、
    前記路面からの高さが前記第1の高さとは異なる第2の高さである第2の両輪載荷板を有し、前記第2の両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する第2の重量計と、
    車両の左右の前輪が前記第1の両輪載荷板上に載せられて前記車両の左右の後輪が路面上にある状態の第1の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両の前輪及び後輪が路面上にある状態の車両水平状態である場合の前記車両の前軸及び後軸のいずれか一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記車両の前軸及び後軸の軸間距離と、前記第1の両輪載荷板の第1の高さと、前記第1の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の後輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第1の方程式と、前記左右の前輪が前記第2の両輪載荷板上に載せられて前記左右の後輪が路面上にある状態の第2の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両水平状態である場合の前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記軸間距離と、前記第2の両輪載荷板の第2の高さと、前記第2の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の後輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第2の方程式と、前記左右の後輪が前記第1または第2の両輪載荷板上に載せられて前記左右の前輪が路面上にある状態の第3の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両水平状態である場合の前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記軸間距離と、前記後輪が載せられている前記第1または第2の両輪載荷板の高さである第1または第2の高さと、前記後輪が載せられている前記第1または第2の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の前輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第3の方程式とに基づいて導き出された、前記車両の重量を算出するための車両重量算出式を予め記憶している記憶手段と、
    前記車両が前記第1の車両傾斜状態のときに前記第1の重量計によって測定される第1の重量と、前記車両が前記第2の車両傾斜状態のときに前記第2の重量計によって測定される第2の重量と、前記車両が前記第3の車両傾斜状態のときに前記第1または第2の重量計によって測定される第3の重量とを取得し、この取得した第1、第2及び第3の重量と前記車両重量算出式とに基づいて前記車両の重量を算出する演算手段と
    を備えた車両重量計測装置。
  2. 水平な路面からの高さが第1の高さである第1の両輪載荷板を有し、前記第1の両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する第1の重量計と、
    前記路面からの高さが前記第1の高さとは異なる第2の高さである第2の両輪載荷板を有し、前記第2の両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する第2の重量計と、
    車両の左右の後輪が前記第1の両輪載荷板上に載せられて前記車両の左右の前輪が路面上にある状態の第1の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両の前輪及び後輪が路面上にある状態の車両水平状態である場合の前記車両の前軸及び後軸のいずれか一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記車両の前軸及び後軸の軸間距離と、前記第1の両輪載荷板の第1の高さと、前記第1の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の前輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第1の方程式と、前記左右の後輪が前記第2の両輪載荷板上に載せられて前記左右の前輪が路面上にある状態の第2の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両水平状態である場合の前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記軸間距離と、前記第2の両輪載荷板の第2の高さと、前記第2の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の前輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第2の方程式と、前記左右の前輪が前記第1または第2の両輪載荷板上に載せられて前記左右の後輪が路面上にある状態の第3の車両傾斜状態を想定した場合に、前記車両の重量と、前記車両水平状態である場合の前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離と、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さとを未知数とし、前記軸間距離と、前記前輪が載せられている前記第1または第2の両輪載荷板の高さである第1または第2の高さと、前記前輪が載せられている前記第1または第2の重量計によって測定される重量とを既知数として、前記左右の後輪と前記路面との接点を通る軸のまわりの力のモーメントのつりあいを考慮して作成される3つの前記未知数の関係を示す第3の方程式とに基づいて導き出された、前記車両の重量を算出するための車両重量算出式を予め記憶している記憶手段と、
    前記車両が前記第1の車両傾斜状態のときに前記第1の重量計によって測定される第1の重量と、前記車両が前記第2の車両傾斜状態のときに前記第2の重量計によって測定される第2の重量と、前記車両が前記第3の車両傾斜状態のときに前記第1または第2の重量計によって測定される第3の重量とを取得し、この取得した第1、第2及び第3の重量と前記車両重量算出式とに基づいて前記車両の重量を算出する演算手段と
    を備えた車両重量計測装置。
  3. 前記記憶手段は、
    さらに、前記第1の方程式と前記第2の方程式と前記第3の方程式とに基づいて導き出された、前記車両水平状態である場合の前記路面からの前記車両の重心の高さを算出するための重心高さ算出式を予め記憶しており、
    前記演算手段は、
    さらに、前記取得した第1、第2及び第3の重量と前記重心高さ算出式とに基づいて前記車両の重心の高さを算出するように構成された、請求項1または2に記載の車両重量計測装置。
  4. 前記記憶手段は、
    さらに、前記第1の方程式と前記第2の方程式と前記第3の方程式とに基づいて導き出された、前記車両水平状態である場合の前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離を算出するための前後方向重心位置算出式を予め記憶しており、
    前記演算手段は、
    さらに、前記取得した第1、第2及び第3の重量と前記前後方向重心位置算出式とに基づいて前記一方の車軸と前記車両の重心との水平距離を算出するように構成された、請求項1または2に記載の車両重量計測装置。
  5. 前記第1の重量計及び前記第2の重量計のうちの少なくとも一方は、
    前記両輪載荷板の前記車両の右側の車輪が載置される側の端部部分を支持して重量を検出する右側重量検出部と、
    前記両輪載荷板の前記車両の左側の車輪が載置される側の端部部分を支持して重量を検出する左側重量検出部と、
    前記右側重量検出部で検出される重量と前記左側重量検出部で検出される重量とを加算することによって前記両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を算出する加算手段とを有し、
    前記演算手段は、
    さらに、前記車両が前記第1、第2または第3のいずれかの車両傾斜状態のときに前記右側重量検出部及び前記左側重量検出部のうちのいずれか一方で検出される重量を取得し、この取得した重量と、前記いずれかの車両傾斜状態のときに前記加算手段により算出される前記両輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量と、左右の車輪の幅とに基づいて、前記車両の左右方向の重心位置を求めるように構成された、
    請求項1または2に記載の車両重量計測装置。
  6. 前記第1の重量計及び前記第2の重量計のうちの少なくとも一方は、
    前記両輪載荷板が、前記車両の右側の車輪が載置される右車輪載荷板と、前記車両の左側の車輪が載置される左車輪載荷板とに分割され、前記右車輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する右車輪用重量計と、前記左車輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量を測定する左車輪用重量計とを有するように構成された、請求項1または2に記載の車両重量計測装置。
  7. 前記演算手段は、
    さらに、前記車両が前記第1、第2または第3の車両傾斜状態のときに取得した前記右車輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量及び前記左車輪載荷板に加わる垂直荷重に応じた重量と、左右の車輪の幅とに基づいて、前記車両の左右方向の重心位置を求めるように構成された、
    請求項6に記載の車両重量計測装置。
  8. 前記演算手段により算出される前記車両の重心の高さが所定の高さより高いときに、その旨を報知するための報知手段をさらに備えた、請求項3に記載の車両重量計測装置。
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