JP5656490B2 - フォークリフトおよび重心位置測定装置 - Google Patents

フォークリフトおよび重心位置測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5656490B2
JP5656490B2 JP2010158423A JP2010158423A JP5656490B2 JP 5656490 B2 JP5656490 B2 JP 5656490B2 JP 2010158423 A JP2010158423 A JP 2010158423A JP 2010158423 A JP2010158423 A JP 2010158423A JP 5656490 B2 JP5656490 B2 JP 5656490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
center
fork
gravity
forklift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010158423A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012020814A (ja
Inventor
敏明 木下
敏明 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamato Scale Co Ltd
Original Assignee
Yamato Scale Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamato Scale Co Ltd filed Critical Yamato Scale Co Ltd
Priority to JP2010158423A priority Critical patent/JP5656490B2/ja
Publication of JP2012020814A publication Critical patent/JP2012020814A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5656490B2 publication Critical patent/JP5656490B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

本発明は、運搬する荷物の重心位置、特に鉛直方向の重心位置を求めることが可能なフォークリフトおよび重心位置測定装置に関する。
一般にフォークリフトは、昇降可能な一対のフォーク(爪)が支持されたマストを車体前方に備えており、このフォークに、物流用のコンテナなどの荷物を載せて運搬することによって荷役作業を行っている。
かかる荷役作業において、フォークに載せた荷物の重心が偏心している場合には、走行時に、バランスを失って横転する虞がある。このため、荷物の左右の偏心量を求めて表示するようにしたフォークリフトも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−65999号公報
しかしながら、上記特許文献1では、車体の中心に対する荷物の左右の偏心状態を求めて表示するのみであって、高さ方向、すなわち、鉛直方向についての荷物の重心位置は全く考慮されていない。
フォークリフトでは、フォークに載せた荷物を高く持ち上げた状態で走行する場合があり、かかる場合に、荷物の鉛直方向の重心位置が上方に偏心しているときには、バランスを失って横転する危険性が高くなる。
また、荷物が積載されるトラックや船舶等の輸送機械の運行においても、荷物の鉛直方向の重心位置が不明であるために、荷物の積載状態によっては、重心がアンバランスとなって、運行中に、輸送機械が傾いたり、積荷が倒壊して安全運行に支障を来たす場合もある。
本発明は、上述のような点に鑑みてなされたものであって、フォークリフトによって運搬される荷物の鉛直方向の重心位置を求めることができるようにすることを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明では、次のように構成している。
(1)本発明のフォークリフトは、前後方向に傾動されるマストと、該マストに昇降可能に支持されたフォークとを備えるフォークリフトであって、前記フォークに設けられて、該フォークに載せられる荷物の荷重を検出する少なくとも2個の荷重センサと、前記荷重センサの検出出力および前記マストの傾動に伴う前記フォークの傾斜角度に基づいて、前記荷物の鉛直方向の重心位置を演算する演算手段とを備え、前記フォークを左右一対備え、各フォークには、前後方向に沿って2個の前記荷重センサがそれぞれ設けられ、少なくとも一方の前記フォークには、該フォークの傾斜角度を検出する傾斜センサが設けられ、前記演算手段は、前記荷重センサの検出出力および前記傾斜センサの検出出力に基づいて、前記荷物の水平方向の重心位置および前記鉛直方向の重心位置をそれぞれ演算する。
荷物とは、フォークリフトで運搬する物品、例えば、コンテナなどをいう。
演算手段で演算された荷物の鉛直方向の重心位置は、外部の表示器やプリンタなどで表示や印字するようにしてもよいし、当該フォークリフトに表示器やプリンタを備える構成としてもよい。
本発明のフォークリフトによると、フォークに設けられた荷重センサによって検出される荷物の荷重とフォークの傾斜角度とに基づいて、荷物の鉛直方向の重心位置を演算するので、荷物の鉛直方向の重心位置を把握することが可能となる。これによって、荷物を当該フォークリフトで運搬する際に、荷物の鉛直方向の偏心状態に応じた安全な走行を行うことが可能となり、横転事故などを防止することができる。また、当該フォークリフトによって荷物を、トラックや船舶等の輸送機械に積載する際に、荷物の重心のバランスを考慮して積載することが可能となり、輸送機械の安全運行を図ることができる。
右一対の各フォークには、それぞれ2個の荷重センサが設けられるので、合計4個の荷重センサによって荷物を支持してその荷重を検出することができ、これら4個の荷重センサの検出出力および傾斜センサの検出出力に基づいて、荷物の水平方向の重心位置および鉛直方向の重心位置を演算するので、荷物の水平方向および鉛直方向の重心位置を把握することが可能となる。これによって、荷物を当該フォークリフトで運搬する際に、荷物の鉛直方向および水平方向の偏心状態に応じた一層安全な走行を行うことが可能となる。
)本発明のフォークリフトの好ましい実施態様では、前記演算手段は、前記荷物が載せられた前記フォークが水平状態および傾斜状態の各状態にあるときの前記荷重センサの検出出力および前記傾斜状態にあるときの傾斜角度に基づいて、前記荷物の鉛直方向の重心位置を演算する。
この実施態様によると、荷物が載せられたフォークが水平状態にあるときの荷重センサの検出出力、荷物が載せられたフォークが傾斜状態にあるときの荷重センサの検出出力および傾斜センサの検出出力に基づいて、荷物の鉛直方向の重心位置を演算することができる。
)本発明のフォークリフトの別の実施態様では、前記演算手段によって演算された重心位置のデータを出力する出力手段を備えている。
出力手段は、荷物の重心位置のデータを、表示、音、あるいは、印字の少なくともいずれか一つで出力するのが好ましい。重心位置のデータとしては、重心位置そのものであってもよいし、重心位置のずれ量、すなわち、偏心量などであってもよい。
この実施態様によると、演算手段で演算された荷物の重心位置のデータが、出力手段によって出力されるので、運転者は、荷物の重心位置を容易に把握して安全な走行を行なうことが可能となる。
)本発明の重心位置測定装置は、前後方向に傾動されるマストと、該マストに昇降可能に支持されたフォークとを備えるフォークリフトに装備される重心位置測定装置であって、前記フォークに着脱自在に取付けられ、かつ、前記フォークに載せられる荷物の荷重を検出する少なくとも2個の荷重センサおよび前記フォークの傾斜角度を検出する傾斜センサを有するフォークアタッチメントと、前記荷重センサの検出出力および前記傾斜センサの検出出力に基づいて、前記荷物の水平方向の重心位置および前記鉛直方向の重心位置をそれぞれ演算する演算手段とを備えている。
本発明の重心位置測定装置によると、フォークアタッチメントの荷重センサおよび傾斜センサによってそれぞれ検出される荷物の荷重とフォークの傾斜角度とに基づいて、荷物の鉛直方向の重心位置を演算するので、荷物の鉛直方向の重心位置を把握することが可能となる。また、既存のフォークリフトのフォークに、フォークアタッチメントを取付け、車体に演算手段を搭載することによって、荷物の鉛直方向の重心位置を求めることができ、既存のフォークリフトに重心位置測定機能を持たせることができる。
このように本発明によれば、フォークに設けられた荷重センサによって検出される荷物の荷重とフォークの傾斜角度とに基づいて、荷物の鉛直方向の重心位置を演算するようにしているので、荷物の鉛直方向の重心位置を把握することが可能となる。これによって、荷物を当該フォークリフトで運搬する際に、荷物の偏心状態に応じた安全な走行を行うことが可能となり、横転事故などを防止することができる。また、当該フォークリフトによって荷物をトラックや船舶等の輸送機械に積載する際に、荷物の重心のバランスを考慮して積載することが可能となり、輸送機械の安全運行を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るフォークリフトの側面図である。 図2は、重心位置測定装置の構成を示すブロック図である。 図3は、図1の一対のフォーク部分の概略構成を示す平面図である。 図4は、図1の一対のフォーク部分の概略構成を示す側面図である。 図5は、図1の一対のフォーク部分の概略構成を示す正面図である。 図6は、前後方向の重心位置を示すフォーク部分の概略平面図である。 図7は、左右方向の重心位置を示すフォーク部分の概略平面図である。 図8は、荷物の鉛直方向の重心位置を求める原理を説明するためのフォークが水平状態のときの力の作用を示す図である。 図9は、荷物の鉛直方向の重心位置を求める原理を説明するためのフォークが傾斜した状態のときの力の作用を示す図である。 図10は、フォークが角度θ傾斜した状態でロードセルによって検出される支持反力と本来検出すべき鉛直方向の支持反力との関係を示す図である。 図11は、表示部の表示例を示す図である。 図12は、既存のフォークリフトに重心位置測定装置を装備した状態を示す側面図である。 図13は、フォークおよびフォークアタッチメントを示す図である。 図14は、本発明の他の実施形態の重心位置測定装置のブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係るフォークリフトの側面図である。
この実施形態のフォークリフト1は、前後に車輪2,3が取付けられた車体4を備え、この車体4上には、運転者が着座する座席5が設けられると共に、ハンドル6や操作レバー7等が配置され、それらを取り囲むようにヘッドガード8が設けられている。
車体4の前部には、チルトシリンダ9の伸縮によって前後方向に傾動するマスト10が立設され、該マスト10には、荷物を載せるための左右一対のフォーク(爪)11が支持されている。このフォーク11は、マスト10に沿って設けられたリフトシリンダ12によって上下に昇降される。
かかる構成のフォークリフト1では、荷役作業を行う場合には、フォーク11を下降させ荷物を載せた後、フォーク11を水平状態、若しくは、後側に傾斜させた状態にし、車体4を走行させて荷物を所定位置まで搬送する。
この実施形態のフォークリフト1は、一対のフォーク11に載せられる荷物の水平方向の重心位置および鉛直方向の重心位置を測定する重心位置測定装置を備えている。
図2は、フォークリフト1に備えられている重心位置測定装置の構成を示すブロック図である。
この実施形態の重心位置測定装置25は、フォーク11に載せられる荷物の荷重を検出する4個の荷重センサとしてのロードセル141〜144と、フォーク11の傾斜角度を検出する傾斜センサ15と、各ロードセル141〜144の検出出力及び傾斜センサ15の検出出力をそれぞれA/D変換するA/D変換器16と、入出力(I/O)回路19を介して入力される前記A/D変換器16からのデジタル出力に基づいて、後述のようにして荷物の水平方向の重心位置及び鉛直方向の重心位置を演算する演算手段17と、演算結果である重心位置のデータを表示する表示部18とを備えている。演算手段17は、例えば、CPU20及びメモリ21等を備えるマイクロコンピュータによって構成されている。各ロードセンサ141〜144および傾斜センサ15は、後述のようにフォーク11に設けられている。重心位置のデータを表示する表示部18は、運転者が目視できる位置に設置されている。
図3は、図1の一対のフォーク11部分の概略構成を示す平面図であり、図4は、その側面図、図5は、その正面図であり、各図には、荷物としてのコンテナ13を併せて示している。なお、各図において、Gはコンテナ13の重心位置を示している。
一対のフォーク11は、右側の第1フォーク11Rと、左側の第2フォーク11Lとからなる。各フォーク11R,11Lは、上述のマスト10が傾斜していない水平状態において、水平方向に延びる水平部11Rh,11Lhと、鉛直方向に延びる鉛直部11Rv,11Lvとを備え、L字状に構成されている。
各フォーク11L,11Rの水平部11Lh,11Rhには、前後方向(図3,図4の左右方向)に間隔をあけてそれぞれ2個の上述のロードセル141〜144が設けられている。具体的には、右側の第1フォーク11Rには、第1,第2ロードセル141,142が設けられる一方、左側の第2フォーク11Lには、第3,第4ロードセル143,144が設けられる。フォーク11R,11Lに載せられるコンテナ13の荷重を、4個の各ロードセル141〜144で支持するように構成されている。
また、第1フォーク11Rの屈曲部付近には、フォーク11R,11Lの傾斜角度を検出する上述の傾斜センサ15が設けられている。
次に、上述の図2の重心位置測定装置25の演算手段17による重心位置の演算処理の手順について説明する。
先ず、コンテナ13の水平方向の重心位置を求める手順について説明する。水平方向の重心位置は、フォーク11L,11Rが水平状態で、各ロードセル141〜144で検出されるコンテナ13の重量に基づいて算出される。
図6は、コンテナ13の前後方向(図6の左右方向)の重心位置を示す上述の図3に対応する概略平面図である。
この図6に示すように、前側の第2,第4ロードセル142,144と後側の第1,第3ロードセル141,143との前後方向の間隔をD1、前側の第2,第4ロードセル142,144でそれぞれ検出される重量の合計をWF 、後側の第1,第3ロードセル141,143でそれぞれ検出される重量の合計をWB 、後側の第1,第3ロードセル141,143からコンテナ13の重心Gまでの距離をXG とすると、モーメントの釣り合いから、
G×WB =(D1−XG)×WF
の関係が成立する。
従って、以下の式、
G =D1×WF /(WF +WB
によってコンテナ13の前後方向の重心位置XGを求めることができる。
図7は、コンテナ13の左右方向(図7の上下方向)の重心位置を示す上述の図3に対応する概略平面図である。
この図7に示すように、左側の第3,第4ロードセル143,144と右側の第1,第2ロードセル141,142の左右方向の間隔をD2、左側の第3,第4ロードセル143,144でそれぞれ検出される重量の合計をWL 、右側の第1,第2ロードセル141,142でそれぞれ検出される重量の合計をWR 、右側の第1,第2ロードセル141,142から重心Gまでの距離をYGとすると、モーメントの釣り合いから、
G×WR =(D2−YG)×WL
の関係が成立する。
従って、YG =D2×WL /(WL +WR )が得られる。ここで、コンテナ13の重量WR +WL =WB +WFであるから、
G =D2×WL /(WB +WF
となり、左右方向の重心位置YGを求めることができる。
以上のようにして演算手段17では、フォーク11L,11Rが水平状態で、各ロードセル141〜144でそれぞれ検出される重量に基づいて、コンテナ13の前後方向および左右方向、すなわち、水平方向の重心位置を演算算出する。
次に、コンテナ13の鉛直方法の重心位置を求める原理を、図8及び図9に基づいて説明する。
図8は、コンテナ13をフォーク11L,11Rに載せて水平にしているときの力の作用を示す図である。mgはコンテナ13の重量を、F1は、後側の第1,第3ロードセル141,143による支持反力を、F2は、前側の第2,第4ロードセル142,144による支持反力を、XGは、後側の第1,第3ロードセル141,143とコンテナ13の重心Gとの前後方向(図8の左右方向)の間隔を、D1は、後側の第1,第3ロードセル141,143と前側の第2,第4ロードセル142,144との前後方向の間隔をそれぞれ示している。支持反力F1は、後側の第1,第3ロードセル141,143でそれぞれ検出される重量の合計に等しく、作用する向きが逆であり、支持反力F2は、前側の第2,第4ロードセル142,144でそれぞれ検出される重量の合計に等しく、作用する向きが逆である。
図8の力の釣り合いから、次式が成立する。
1+F2=mg ……(1)
また、モーメントの釣り合いから、次式が成立する。
mg×XG=F2×D1 ……(2)
図9は、コンテナ13をフォーク11L,11Rに載せて角度θ傾斜させたときの力の作用を示す図である。F1’は、後側の第1,第3ロードセル141,143による鉛直方向の支持反力を、F2’は、前側の第2,第4ロードセル142,144による垂直方向の支持反力を、XG’は、後側の第1,第3ロードセル141,143とコンテナ13の重心Gとの前後方向の間隔を、X1は、後側の第1,第3ロードセル141,143と、コンテナ13の重心Gを通る鉛直線とコンテナ13の底面との交点との傾斜した底面に沿う間隔を、X2は、前記交点と、コンテナ13の重心Gを通る底面に垂直な線と底面との交点との傾斜した底面に沿う間隔をそれぞれ示している。
フォーク11L,11Rの傾斜角度θは、コンテナ13が傾斜によって後方側へずれない程度の角度であり、例えば、数度以内であるのが好ましい。
図9において、モーメントの釣り合いから、
mg×XG’=F2’×D1cosθ ……(3)
ここで、フォーク11L,11Rの傾斜時には、ロードセル141〜144を取り付けている面が傾斜してしまうので、ロードセル141〜144で検出される重量に等しい支持反力F1’’,F2’’は、ロードセル141〜144自身の傾斜分だけ誤差を含んだものとなっている。
すなわち、図10に示されるように、ロードセル141〜144が角度θ傾斜した状態で検出される重量に等しい支持反力F1’’,F2’’は、本来、検出すべき鉛直方向の支持反力F1’,F2’に対して、
1’’=F1’cosθ
2’’=F2’cosθ
となる。
したがって、本来、検出すべき支持反力F1’,F2’は、ロードセル141〜144で検出される出力F1’’,F2’’から次式で算出できる。すなわち、ロードセル141〜144で検出される重量の誤差を次式で補正することができる。
1’=F1’’/cosθ
2’=F2’’/cosθ
また、図9において、フォーク11L,11Rの傾斜時の幾何学的関係より、以下の式が成り立つ。
G=X1+X2=(XG’/cosθ)+ZGtanθ ……(4)
上記(1)〜(4)式からZGを求めると、
G=[D1/{(F1+F2)tanθ}](F2−F2’cosθ)……(5)
上式において、後側の第1,第3ロードセル141,143と前側の第2,第4ロードセル142,144との間の前後方向の間隔D1は既知であり、傾斜角度θは傾斜センサ15によって測定可能である。F1、F2、F2’は、ロードセル141〜144の検出出力から得られるので、コンテナ13の鉛直方向の重心位置、すなわち、重心高さZGを求めることが可能である。
以上のようにして、上述の演算手段17では、コンテナ13の水平方向の重心位置(水平面上における重心位置)及び鉛直方向の重心位置(鉛直面上における重心位置)、すなわち、三次元的な重心位置を演算算出する。
この実施形態では、水平方向における重心位置の車幅の中心からの偏心量を、表示部18に表示すると共に、鉛直方向における重心位置のコンテナ13の上下方向の中心からの偏心量を表示するようにしている。
例えば、図11に示すように、表示部18では、複数のLED等からなる表示灯によって重心位置を点灯表示するようにしている。すなわち、重心位置が中心付近の許容範囲内にあるときには、中心の矩形の表示灯18aが点灯し、重心位置が許容範囲を外れて左右方向に偏心しているときには、左右の対応する矢印状の表示灯18b,18cが点灯し、重心位置が許容範囲を外れて上下方向に偏心しているときには、上下の対応する矢印状の表示灯18d,18eが点灯する。
なお、コンテナ13の重心位置が、上方に偏心しているときには、その偏心量に応じて、フオーク11の昇降高さを制限するようにしてもよい。また、偏心量が所定値を越えるときには、警告音などで報知するようにしてもよい。
表示部18は、表示灯に限らず、液晶表示部で構成してもよい。また、表示灯による点灯表示に代えて、偏心量を数値やバーグラフで表示したり、重心位置を図形やグラフ等で表示するようにしてもよい。また、演算手段17をI/O回路19を介してプリンタに接続し、重心位置のデータを印字出力できるようにしてもよい。あるいは、演算手段17とパソコンとを接続できるようにして重心位置のデータをパソコンで集計管理できるようにしてもよい。
演算手段17では、上述のように、重心位置に限らず、コンテナ13の重量を算出できるので、重心位置のデータに加えてコンテナ13の重量データを表示や印字できるようにしてもよい。
このようにコンテナ13の水平方向の重心位置および鉛直方向の重心位置が、表示部18に表示されるので、運転者は、水平及び垂直方向の偏心状態を確認することができる。これによって、運転者は、コンテナ13をフォークリフト1で運搬する際に、偏心状態に応じた安全な走行を行うことが可能となり、横転事故などを防止することができる。また、フォークリフト1でトラックや船舶等の輸送機械にコンテナ13を、積載する際に、重心のバランスを考慮して積載することによって、輸送機械の安全運行を図ることができる。
ロードセルには、傾斜センサを有し、傾斜による誤差を補正する機能を備えたものがあるので、かかるロードセルを使用して傾斜センサ15を省略してもよい。
(実施形態2)
上述の実施形態では、フォークリフト1は、コンテナ13の重心位置を測定する重心位置測定装置25を備えていたけれども、本発明の他の実施形態として、コンテナ13の重心位置を測定する機能を備えていない既存のフォークリフトに、コンテナ13の重心を測定する重心位置測定装置を装備するようにしてもよい。
図12は、既存のフォークリフト1aに、重心位置測定装置のロードセル等を装備した状態を示す側面図である。この実施形態では、既存のフォークリフト1aの左右一対のフォーク11Ra,11Laを、図13に示されるロードセンサ141〜144及び傾斜センサ15が設けられ、かつ、一端が差込口として開放された鞘状のフォークアタッチメント22R,22Lにそれぞれ差し込んで装着する。更に、これらフォークアタッチメント22R,22Lの各ロードセンサ141〜144及び傾斜センサ15と接続された図示しない上述の演算手段17等および表示部18をフォークリフト1aの車体4の適宜箇所に搭載する。
フオークアタッチメント22R,22Lは、既存のフォークリフト1aのフォーク11Ra,11Laにそれぞれ差し込んで抜け止めピン及びネジ等によって取付けられる。
このようにして、既存のフォークリフト1aに対して、荷物の重心位置を測定する機能を持たせることが可能となる。
その他の構成は、上述の実施形態と同様である。
(実施形態3)
上述の実施形態では、演算手段17で算出されたコンテナ13の水平方向および鉛直方向の重心位置を、表示部18に表示したり、プリンタで印字出力するようにしたけれども、本発明の他の実施形態として、上述の図2に対応する図14に示すように、演算手段17で算出された重心位置のデータを、無線によって非接触でRFIDタグ24に書込むRFIDライタ23を設ける一方、RFIDタグ24を、コンテナ13に取付けるようにしてもよい。
かかる構成によって、フォークリフト1では、コンテナ13の重心位置を上述のようにして算出した後、RFIDライタ23によって、該コンテナ13に取り付けられたRFIDタグ24に重心位置のデータを書込む。
このようにコンテナ13のRFIDタグ24には、その重心位置のデータが書込まれているので、トラックや船舶等の輸送機械に積載する際に、RFIDリーダによってコンテナ13の重心位置のデータを読出し、重心が安定するように積載するといったことが可能となり、輸送機械の安全運行が可能となる。
本発明の他の実施形態として、コンテナ13にバーコードで重心位置に関するデータを添付するようにし、バーコードリーダで読み取れるようにしてもよい。
(その他の実施形態)
上述の各実施形態では、荷物としてコンテナ13に適用して説明したけれども、コンテナに限らず、フォークリフトによって運搬される各種の物品に適用できるものであり、荷物には、運搬される物品及び該物品を載せるパレットを含んでもよい。
本発明は、フォークリフトとして有用である。
1,1a フォークリフト
9 チルトシリンダ
10 マスト
11,11R,11L,11Ra,11La フォーク
13 コンテナ(荷物)
141〜144 ロードセル
15 傾斜センサ
17 演算手段
18 表示部
22R,22L フォークアタッチメント
23 RFIDライタ
24 RFIDタグ

Claims (4)

  1. 前後方向に傾動されるマストと、該マストに昇降可能に支持されたフォークとを備えるフォークリフトであって、
    前記フォークに設けられて、該フォークに載せられる荷物の荷重を検出する少なくとも2個の荷重センサと、
    前記荷重センサの検出出力および前記マストの傾動に伴う前記フォークの傾斜角度に基づいて、前記荷物の鉛直方向の重心位置を演算する演算手段とを備え、
    前記フォークを左右一対備え、各フォークには、前後方向に沿って2個の前記荷重センサがそれぞれ設けられ、少なくとも一方の前記フォークには、該フォークの傾斜角度を検出する傾斜センサが設けられ、
    前記演算手段は、前記荷重センサの検出出力および前記傾斜センサの検出出力に基づいて、前記荷物の水平方向の重心位置および前記鉛直方向の重心位置をそれぞれ演算する、
    ことを特徴とするフォークリフト。
  2. 前記演算手段は、前記荷物が載せられた前記フォークが水平状態および傾斜状態の各状態にあるときの前記荷重センサの検出出力および前記傾斜状態にあるときの傾斜角度に基づいて、前記荷物の鉛直方向の重心位置を演算する、
    請求項1に記載のフォークリフト。
  3. 前記演算手段によって演算された重心位置のデータを出力する出力手段を備える、
    請求項1または2に記載のフォークリフト。
  4. 前後方向に傾動されるマストと、該マストに昇降可能に支持されたフォークとを備えるフォークリフトに装備される重心位置測定装置であって、
    前記フォークに着脱自在に取付けられ、かつ、前記フォークに載せられる荷物の荷重を検出する少なくとも2個の荷重センサおよび前記フォークの傾斜角度を検出する傾斜センサを有するフォークアタッチメントと、
    前記荷重センサの検出出力および前記傾斜センサの検出出力に基づいて、前記荷物の水平方向の重心位置および前記鉛直方向の重心位置をそれぞれ演算する演算手段とを備える、
    ことを特徴とする重心位置測定装置。
JP2010158423A 2010-07-13 2010-07-13 フォークリフトおよび重心位置測定装置 Active JP5656490B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010158423A JP5656490B2 (ja) 2010-07-13 2010-07-13 フォークリフトおよび重心位置測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010158423A JP5656490B2 (ja) 2010-07-13 2010-07-13 フォークリフトおよび重心位置測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012020814A JP2012020814A (ja) 2012-02-02
JP5656490B2 true JP5656490B2 (ja) 2015-01-21

Family

ID=45775415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010158423A Active JP5656490B2 (ja) 2010-07-13 2010-07-13 フォークリフトおよび重心位置測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5656490B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019189410A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 中西金属工業株式会社 フォークリフト、及びフォークリフトのフォークに積載した荷の重心高測定方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103523713B (zh) * 2013-10-23 2015-07-15 安徽合力股份有限公司 一种双动态补偿称重系统的叉车及其称重方法
JP7135821B2 (ja) 2018-12-14 2022-09-13 株式会社豊田自動織機 荷役車両の重心推定装置
JP7124718B2 (ja) 2019-01-08 2022-08-24 株式会社豊田自動織機 重心推定装置
DE102020101022A1 (de) * 2020-01-17 2021-07-22 Vetter Industrie GmbH Lastmomenten-Messung für Flurförderzeuge
CN113148908B (zh) * 2021-03-16 2023-04-07 湖南长沙新港有限责任公司 自动化叉车机械转向系统及方法
CN115231476B (zh) * 2022-06-28 2024-01-09 浙江金华文瑞机电有限公司 称重货叉的偏载保护结构及方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57131700A (en) * 1981-02-09 1982-08-14 Toyoda Automatic Loom Works Method and device for displaying load of forklift truck
JPS57189023A (en) * 1981-05-19 1982-11-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Load detector
JPH06123669A (ja) * 1992-07-23 1994-05-06 Ishikawajima Inspection & Instrumentation Co 重心測定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019189410A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 中西金属工業株式会社 フォークリフト、及びフォークリフトのフォークに積載した荷の重心高測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012020814A (ja) 2012-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5656490B2 (ja) フォークリフトおよび重心位置測定装置
TW470712B (en) Oscillation control apparatus for industrial vehicle, apparatus for assessing centroid position and method for assessing centroid position
JP5700625B2 (ja) 重心位置測定装置
US11772946B2 (en) Device for estimating center of gravity of cargo vehicle
CN101003353A (zh) 叉车
JPH04246097A (ja) 荷重状態に対する監視装置を有する床上搬送装置
CN103038121A (zh) 手动起重搬运车
JP5248361B2 (ja) 杭打機の安定度測定装置及び方法
JP2014174019A (ja) 吊荷の重心計測装置及び吊荷の重心計測方法
JP5399956B2 (ja) 車両重量計測装置
JP5134419B2 (ja) 車両用安全性判定装置
CN201646506U (zh) 一种自动称重、重心显示及高速运行的全液压框架车
JP7124718B2 (ja) 重心推定装置
JP5604261B2 (ja) トラックスケールにおける被計量車両の重心位置計測装置
CN201002953Y (zh) 多功能叉车
JP3260261B2 (ja) フォ−クリフトの荷重検出装置
JP4972463B2 (ja) 荷役車両
JP3543439B2 (ja) フォークリフトの偏荷重検出装置
JP4947328B1 (ja) 横転警報システム
JP3824557B2 (ja) 車両搭載型計重装置
CN219991074U (zh) 一种具有称重功能的叉车臂
EP4015438A1 (en) Material handling vehicle and method for calculating a position of a centre of gravity
JP4388186B2 (ja) 車載計量器の検量方法
JP2000143198A (ja) フォークリフトトラックにおける車軸制御装置
JP2000136098A (ja) フォークリフトトラックにおける転倒警報装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5656490

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250