JP2000143198A - フォークリフトトラックにおける車軸制御装置 - Google Patents

フォークリフトトラックにおける車軸制御装置

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JP2000143198A
JP2000143198A JP10323180A JP32318098A JP2000143198A JP 2000143198 A JP2000143198 A JP 2000143198A JP 10323180 A JP10323180 A JP 10323180A JP 32318098 A JP32318098 A JP 32318098A JP 2000143198 A JP2000143198 A JP 2000143198A
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gravity
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axle
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Noboru Murase
昇 村瀬
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Komatsu Forklift KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォークリフトトラックにおいて、車体の走
行安定性と乗り心地という相反する要素を高次元におい
て両立する。 【解決手段】 車体1に対して揺動可能となる車軸11
を車体1に固定するダンパー13と、荷役装置2に作用
する荷重データを検出する圧力センサ14と、フォーク
爪7の揚高位置データを検出するリール式ポテンショメ
ータ15と、マスト4の傾斜角データを検出するポテン
ショメータ16と、検出した荷重データとフォーク爪7
の揚高位置データとより車体全体の重心高さを算出する
と共に、検出した荷重データとマスト4の傾斜角データ
とより車体全体の重心水平位置を算出し、この重心水平
位置より許容重心高さを算出して、この許容重心高さよ
りも車体全体の重心高さが大きい時、ダンパー13を介
して車軸11を車体1に固定するように制御すると車載
コントローラ20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトト
ラックにおいて、車体に対し揺動自在となる車軸を所望
時に固定する車軸制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトトラックは、車体の前側
に荷役装置を装着し、この荷役装置としてはチルトシリ
ンダにより車体に対して前後に傾動する左右一対のマス
トを備え、このマストに沿ってリフトシリンダにより昇
降動するリフトブラケットを備え、このリフトブラケッ
トに荷物を載置する左右のフォーク爪を備えていた。一
方、車体の前部下方に駆動輪である前輪を備え、また、
車体の後部下方に操舵輪である後輪を備えると共に、後
部上方にカウンターウエイトを装着していた。
【0003】このようになるフォークリフトトラックに
おいて、従来、車体の走行安定性と乗り心地という相反
する要素を良好にするため、前記後輪における車軸を、
その中心においてセンターピンにて車体に左右側が上下
にスイング、すなわち揺動自在となるようにすると共
に、油圧式のダンパーを備えて、このダンパーにより所
望時に車軸の揺動を固定するようにしたものが知られて
いた。これは例えば、荷役装置におけるリフトブラケッ
トの昇降動によるフォーク爪の揚高位置と荷重とが所定
量以上となると、車軸の揺動を固定するもので、車体が
不安定となったと判断すると、車軸の揺動を固定して車
体を安定させるようにし、車体の走行安定性と乗り心地
とを両立するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のものにあ
っては、荷役装置におけるフォーク爪の揚高位置と荷重
とから車体の安定・不安定を判断して、車体の走行安定
性と乗り心地とを両立するようにしていたが、この相反
する要素をそれぞれ良好にする要件としては極めてシビ
アであり、車体重心位置が少しずれるだけで、車体の走
行安定性や乗り心地がそれぞれ悪化するおそれがあっ
た。
【0005】これは、車体重心位置がどこにあるのかに
より、車体の走行安定性や乗り心地が大幅に異なる。す
なわち、フォーク爪の揚高位置が同じ場合は重心位置が
後輪に近づくほど左右の転倒角が小さくなり転倒しやす
くなるが、一般的には積荷荷重が軽い場合であり重心位
置が低いので、乗り心地を優先し車軸の揺動を固定しな
い。ところが、高荷重の積荷を高揚高マストで後傾した
場合は、重心位置が高くなり横転しやすくなるので、車
軸の揺動を固定する必要がある。さらに、マストの前傾
位置から後傾位置までの領域では、荷重及びフォーク爪
の揚高位置が同一にもかかわらずマストの傾動位置によ
り車体前後及び上下の重心位置が変化するので、左右の
転倒角に余裕のある場合とない場合とが生じる。
【0006】このように、フォーク爪の揚高位置と荷重
とから車体の安定・不安定を判断するものでは、正確な
車体重心位置を検出することが不可能なため、車体の走
行安定性と乗り心地という相反する要素をそれぞれ良好
にすることがなかなか難しいものとなっていた。本発明
は、これらの問題を解消することを、その課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、車体の前部に
昇降動するフォーク爪を備えた荷役装置を装着すると共
に、車体に対して車軸を揺動可能としたフォークリフト
トラックにおいて、前記車体に対して揺動可能となる車
軸を車体に固定する車軸固定手段と、前記荷役装置に作
用する荷重データを検出する荷重検出手段と、前記荷役
装置におけるフォーク爪の揚高位置データを検出する揚
高検出手段と、前記荷役装置におけるマストの傾斜角デ
ータを検出する傾斜角検出手段と、前記荷重検出手段で
検出した荷重データと前記揚高検出手段で検出したフォ
ーク爪の揚高位置データとより車体全体の重心高さを算
出すると共に、荷重検出手段で検出した荷重データと前
記傾斜角検出手段で検出したマストの傾斜角データとよ
り車体全体の重心水平位置を算出し、この重心水平位置
より許容重心高さを算出して、この許容重心高さよりも
車体全体の重心高さが大きい時、車軸固定手段に信号を
出力して車軸を車体に固定するように制御する車軸固定
制御手段と、を備えたフォークリフトトラックにおける
車軸制御装置である。
【0008】
【作用】本発明によれば、車体重心水平位置がどこにあ
るかにより、その位置における許容重心高さを算出し
て、実際の車体全体の重心高さが許容重心高さより大き
い時、車軸を車体に固定するようにしたことで、どのよ
うな状態時でも常に的確に車軸の揺動の固定あるいは解
除の制御を行い、車体の転倒を防止し、車体の走行安定
性と乗り心地という相反する要素を高次元において両立
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による第一の実施の形態に
ついて説明する。フォークリフトトラックは、図1に示
すように、従来と同様、車体1の前側に荷役装置2を装
着し、この荷役装置2としてはチルトシリンダ3により
車体1に対して前後に傾動する左右一対のマスト4を備
え、このマスト4に沿ってリフトシリンダ5により昇降
動するリフトブラケット6を備え、このリフトブラケッ
ト6に荷物を載置する左右のフォーク爪7を備えてい
る。一方、車体1の前部下方に駆動輪である前輪8を備
え、また、車体1の後部下方に操舵輪である後輪9を備
えると共に、後部上方にカウンターウエイト10を装着
している。
【0010】このようになるフォークリフトトラックに
おいて、後輪9にあっては、図2に示すように、車軸1
1を前後に向かうセンターピン12にて車体1に固着し
て、車体1に対して車軸11が左右側で上下にスイング
すなわち揺動するようにする。そして、この車軸11の
一側に一方を固着し他方を車体1に固着する車軸固定手
段である油圧式のダンパー13を備える。このダンパー
13は、伸縮自在となっており、必要時にその伸縮動作
を止めることで、車体1に対する車軸11の揺動を固定
するようになるものである。
【0011】一方、荷役装置2にあっては、当該荷役装
置2に作用する荷重データ、すなわちフォーク爪7上に
載置する荷物の重さである荷重データを検出する荷重検
出手段を備え、この荷重検出手段としてはリフトシリン
ダ5のボトム側に固着して当該リフトシリンダ5の油圧
を検出する圧力センサ14で、この圧力センサ14によ
り検出した油圧を荷重データとする。また、フォーク爪
7の揚高位置データを検出する揚高検出手段を備え、こ
の揚高検出手段としてはリフトシリンダ5のストローク
量を検出するリール式ポテンショメータ15で、このリ
ール式ポテンショメータ15により検出したリフトシリ
ンダ5のストローク量をフォーク爪7の揚高位置データ
とする。さらに、マスト4の傾斜角データを検出する傾
斜角検出手段を備え、この傾斜角検出手段としてはチル
トシリンダ3のストローク量を検出するポテンショメー
タ16で、このポテンショメータ16により検出したチ
ルトシリンダ3のストローク量をマスト4の傾斜角デー
タとする。
【0012】また、車体1の内部には車軸固定制御手段
を備え、この車軸固定制御手段としては車載コントロー
ラ20で、図3に示すように、圧力センサ14とリール
式ポテンショメータ15とポテンショメータ16からの
各データを直接入力するA/D変換器21と、このA/
D変換器21からデータをもらい演算処理を行うメモリ
22を内蔵するCPU23と、このCPU23からデー
タを受けとりダンパー13に信号を出力する駆動部24
とから構成する。そして、この車載コントローラ20に
おいては、圧力センサ14とリール式ポテンショメータ
15とポテンショメータ16から各データをA/D変換
器21を介してCPU23に入力し、このCPU23に
おいて、圧力センサ14で検出した荷重データとリール
式ポテンショメータ15で検出したフォーク爪7の揚高
位置データとより演算処理を行い車体全体の重心高さを
算出する。一方、圧力センサ14で検出した荷重データ
とポテンショメータ16で検出したマスト4の傾斜角デ
ータとより演算処理を行い車体全体の重心水平位置を算
出し、この重心水平位置より演算処理を行い許容重心高
さを算出して、この許容重心高さよりも車体全体の重心
高さが大きい時、車軸11を車体1に固定するロック信
号をダンパー13に駆動部24を介して出力する。これ
により車軸11を車体1に固定するように制御する。
【0013】次に、この車載コントローラ20のCPU
23における制御について、図4に示すブロック図を用
いて具体的に説明する。リール式ポテンショメータ15
から入力したフォーク爪7の揚高位置データである入力
電圧値より揚高値を算出し、この算出した揚高値に荷物
の重心高さを加算して荷重心高さを算出する。また、圧
力センサ14から入力した荷重データである入力電圧値
より荷重を算出し、この算出した荷重と荷重心高さとよ
り荷重心における垂直方向に作用する高さモーメントを
算出し、この高さモーメントと予め決まっている車体自
体の重心高さより車体全体の重心高さを算出する。
【0014】一方、ポテンショメータ16から入力した
マスト4の傾斜角データである入力電圧値よりマスト4
の傾斜角を算出し、この算出したマスト4の傾斜角に荷
物の重心水平位置を加算して荷重心水平位置を算出す
る。そして、圧力センサ14から入力した荷重データよ
り算出した荷重と荷重心水平位置とより荷重心における
水平方向に作用する水平モーメントを算出し、この水平
モーメントと予め決まっている車体自体の重心水平位置
より車体全体の重心水平位置を算出する。さらに、この
車体全体の重心水平位置より予め設定した重心水平位置
に対する限界重心高さである許容重心高さを算出する。
そして、前述したようにして算出した車体全体の重心高
さと許容重心高さとを比較して、許容重心高さよりも車
体全体の重心高さが大きい時、ロック信号を出力する。
【0015】このように、検出した各データより車体全
体の重心高さと車体全体の重心水平位置を算出し、この
算出した車体全体の重心水平位置から重心水平位置に対
する限界重心高さである許容重心高さを算出して、この
許容重心高さよりも車体全体の重心高さが大きい時、車
軸11を車体1に固定する、すなわち、車体重心水平位
置がどこにあるかにより、その位置における許容重心高
さを算出して、実際の車体全体の重心高さが許容重心高
さより大きい時、車軸11を車体1に固定するようにし
たことで、車体重心水平位置が車体1中心から後側にあ
る場合、車体1の重心高さに対しての転倒角が小さいた
め、車体重心高さが高い場合には車軸11の揺動を固定
して車体1の安定を図り、また、車体重心水平位置が車
体1中心から前側にある場合、前記転倒角がやや大きく
なり、前述の車体重心高さと同じ場合でも車体1の転倒
が起こりにくいことから車軸11の揺動を固定するのを
解除して乗り心地を良好にする。これにより、どのよう
な状態時でも常に的確に車軸11の揺動の固定あるいは
解除の制御を行い、車体1が不安定になるのを防止し、
車体1の走行安定性と乗り心地という相反する要素を高
次元において両立することができる。
【0016】次に、本発明による第二の実施の形態につ
いて説明する。構成としては第一の実施の形態で述べた
ものと同様となるが、荷役装置2に備える揚高検出手段
としてリール式ポテンショメータ15の代りに複数個の
リミットスイッチ31を用いるようにする。この複数個
のリミットスイッチ31は例えば5個所定の間隔で配置
してそれぞれからデータを車軸固定制御手段である車載
コントローラ20に伝えるようになる。
【0017】この車載コントローラ20は、図5に示す
ように、各リミットスイッチ31からのデータを直接入
力するSW入力処理部32と、圧力センサ14とポテン
ショメータ16からの各データを直接入力するA/D変
換器21と、SW入力処理部32とA/D変換器21か
らデータをもらい演算処理を行うメモリ22を内蔵する
CPU23と、このCPU23からデータを受けとりダ
ンパー13に信号を出力する駆動部24とから構成す
る。そして、この車載コントローラ20においては、前
述の第一の実施の形態とほぼ同様、CPU23におい
て、圧力センサ14で検出した荷重データと各リミット
スイッチ31で検出したフォーク爪4の揚高位置データ
とより演算処理を行い車体全体の重心高さを算出する。
一方、圧力センサ14で検出した荷重データとポテンシ
ョメータ16で検出したマスト4の傾斜角データとより
演算処理を行い車体全体の重心水平位置を算出し、この
重心水平位置より演算処理を行い許容重心高さを算出し
て、この許容重心高さよりも車体全体の重心高さが大き
い時、車軸11を車体1に固定するロック信号をダンパ
ー13に駆動部24を介して出力する。
【0018】次に、この車載コントローラのCPUにお
ける制御について、図6に示すブロック図を用いて具体
的に説明する。各リミットスイッチ31から入力したフ
ォーク爪7の揚高位置データであるオンオフ値より揚高
値を算出し、この算出した揚高値に荷物の重心高さを加
算して荷重心高さを算出する。また、圧力センサ14か
ら入力した荷重データである入力電圧値より荷重を算出
し、この算出した荷重と荷重心高さとより荷重心におけ
る垂直方向に作用する高さモーメントを算出し、この高
さモーメントと予め決まっている車体自体の重心高さよ
り車体全体の重心高さを算出する。
【0019】一方、ポテンショメータ16から入力した
マスト4の傾斜角データである入力電圧値よりマスト4
の傾斜角を算出し、この算出したマスト4の傾斜角に荷
物の重心水平位置を加算して荷重心水平位置を算出す
る。そして、圧力センサ14から入力した荷重データよ
り算出した荷重と荷重心水平位置とより荷重心における
水平方向に作用する水平モーメントを算出し、この水平
モーメントと予め決まっている車体自体の重心水平位置
より車体全体の重心水平位置を算出する。さらに、この
車体全体の重心水平位置より予め設定した重心水平位置
に対する限界重心高さである許容重心高さを算出する。
そして、前述したようにして算出した車体全体の重心高
さと許容重心高さとを比較して、許容重心高さよりも車
体全体の重心高さが大きい時、ロック信号を出力する。
【0020】このように、第一の実施の形態と同様、車
体重心水平位置がどこにあるかにより、その位置におけ
る許容重心高さを算出して、実際の車体全体の重心高さ
が許容重心高さより大きい時、車軸11を車体1に固定
するようにしたことで、どのような状態時でも常に的確
に車軸11の揺動の固定あるいは解除の制御を行い、車
体1が不安定になるのを防止し、車体1の走行安定性と
乗り心地という相反する要素を高次元において両立する
ことができる。さらに、揚高検出手段に複数個のリミッ
トスイッチ31を用いたことで、ここでの価格を安価な
ものとし、かつフォーク爪7の揚高位置の検出も確実に
行えるものにすることができ、実用価値の大きい優れた
フォークリフトトラックにおける車軸制御装置を提供す
ることができる。
【0021】次に、本発明による第三の実施の形態につ
いて説明する。構成としては第一の実施の形態で述べた
ものと同様となるが、荷役装置2に備える傾斜角検出手
段としてポテンショメータ16の代りに複数個のリミッ
トスイッチ33を用いるようにする。この複数個のリミ
ットスイッチ33は例えば4個所定の間隔で配置してそ
れぞれからデータを車軸固定制御手段である車載コント
ローラ20に伝えるようになる。
【0022】この車載コントローラ20は、図7に示す
ように、圧力センサ14とリール式ポテンショメータ1
5からの各データを直接入力するA/D変換器21と、
各リミットスイッチ33からのデータを直接入力するS
W入力処理部34と、A/D変換器21とSW入力処理
部34からデータをもらい演算処理を行うメモリ22を
内蔵するCPU23と、このCPU23からデータを受
けとりダンパー23に信号を出力する駆動部24とから
構成する。そして、この車載コントローラ20において
は、前述の第一あるいは第二の実施の形態とほぼ同様、
CPU23において、圧力センサ14で検出した荷重デ
ータとリール式ポテンショメータ15で検出したフォー
ク爪7の揚高位置データとより演算処理を行い車体全体
の重心高さを算出する。一方、圧力センサ14で検出し
た荷重データと各リミットスイッチ33で検出したマス
ト4の傾斜角データとより演算処理を行い車体全体の重
心水平位置を算出し、この重心水平位置より演算処理を
行い許容重心高さを算出して、この許容重心高さよりも
車体全体の重心高さが大きい時、車軸11を車体1に固
定するロック信号をダンパー13に駆動部24を介して
出力する。
【0023】次に、この車載コントローラ20のCPU
23における制御について、図8に示すブロック図を用
いて具体的に説明する。リール式ポテンショメータ15
から入力したフォーク爪7の揚高位置データである入力
電圧値より揚高値を算出し、この算出した揚高値に荷物
の重心高さを加算して荷重心高さを算出する。また、圧
力センサ14から入力した荷重データである入力電圧値
より荷重を算出し、この算出した荷重と荷重心高さとよ
り荷重心における垂直方向に作用する高さモーメントを
算出し、この高さモーメントと予め決まっている車体自
体の重心高さより車体全体の重心高さを算出する。
【0024】一方、各リミットスイッチ33から入力し
たマスト4の傾斜角データであるオンオフ値よりマスト
4の傾斜角を算出し、この算出したマスト4の傾斜角に
荷物の重心水平位置を加算して荷重心水平位置を算出す
る。そして、圧力センサ14から入力した荷重データよ
り算出した荷重と荷重心水平位置とより荷重心における
水平方向に作用する水平モーメントを算出し、この水平
モーメントと予め決まっている車体自体の重心水平位置
より車体全体の重心水平位置を算出する。さらに、この
車体全体の重心水平位置より予め設定した重心水平位置
に対する限界重心高さである許容重心高さを算出する。
そして、前述したようにして算出した車体全体の重心高
さと許容重心高さとを比較して、許容重心高さよりも車
体全体の重心高さが大きい時、ロック信号を出力する。
【0025】このように、第一または第二の実施の形態
と同様、車体重心水平位置がどこにあるかにより、その
位置における許容重心高さを算出して、実際の車体全体
の重心高さが許容重心高さより大きい時、車軸11を車
体1に固定するようにしたことで、どのような状態時で
も常に的確に車軸11の揺動の固定あるいは解除の制御
を行い、車体1が不安定になるのを防止し、車体1の走
行安定性と乗り心地という相反する要素を高次元におい
て両立することができる。さらに、傾斜角検出手段に複
数個のリミットスイッチ33を用いたことで、ここでの
価格を安価なものとし、かつマスト4の傾斜角の検出も
確実に行えるものにすることができ、実用価値の大きい
優れたフォークリフトトラックにおける車軸制御装置を
提供することができる。
【0026】また、前述の第一の実施の形態における揚
高検出手段としてリール式ポテンショメータ15の代り
にエンコーダ35を用いるようにしても良く、この場
合、車載コントローラ20は、図9に示すように、エン
コーダ35からのデータを直接入力するパルス入力処理
部36と、圧力センサ14とポテンショメータ16から
の各データを直接入力するA/D変換器21と、パルス
入力処理部36とA/D変換器21からデータをもらい
演算処理を行うメモリ22を内蔵するCPU23と、こ
のCPU23からデータを受けとりダンパー13に信号
を出力する駆動部24とから構成する。
【0027】
【発明の効果】車体重心水平位置がどこにあるかによ
り、その位置における許容重心高さを算出して、実際の
車体全体の重心高さが許容重心高さより大きい時、車軸
を車体に固定するようにしたことで、どのような状態時
でも常に的確に車軸の揺動の固定あるいは解除の制御を
行い、車体の転倒を防止し、車体の走行安定性と乗り心
地という相反する要素を高次元において両立することが
でき、走行安定性と乗り心地を極めて良好にするフォー
クリフトトラックを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態におけるフォークリフトトラ
ックの説明図。
【図2】第一の実施の形態におけるフォークリフトトラ
ックの後輪の説明図。
【図3】第一の実施の形態における車載コントローラの
構成説明図。
【図4】第一の実施の形態における車載コントローラの
CPUの制御を示すブロック図。
【図5】第二の実施の形態における車載コントローラの
構成説明図。
【図6】第二の実施の形態における車載コントローラの
CPUの制御を示すブロック図。
【図7】第三の実施の形態における車載コントローラの
構成説明図。
【図8】第三の実施の形態における車載コントローラの
CPUの制御を示すブロック図。
【図9】他の実施の形態における車載コントローラの構
成説明図。
【符号の説明】
1…車体、2…荷役装置、3…チルトシリンダ、4…マ
スト、5…リフトシリンダ、6…リフトブラケット、7
…フォーク爪、8…前輪、9…後輪、10…カウンター
ウエイト、11…車軸、12…センターピン、13…ダ
ンパー、14…圧力センサ、15…リール式ポテンショ
メータ、16…ポテンショメータ、20…車載コントロ
ーラ、21…A/D変換器、22…メモリ、23…CP
U、24…駆動部、31…リミットスイッチ、32…S
W入力処理部、33…リミットスイッチ、34…SW入
力処理部、35…エンコーダ、36…パルス入力処理
部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体1の前部に昇降動するフォーク爪7
    を備えた荷役装置2を装着すると共に、車体1に対して
    車軸11を揺動可能としたフォークリフトトラックにお
    いて、 前記車体1に対して揺動可能となる車軸11を車体1に
    固定する車軸固定手段と、 前記荷役装置2に作用する荷重データを検出する荷重検
    出手段と、 前記荷役装置2におけるフォーク爪7の揚高位置データ
    を検出する揚高検出手段と、 前記荷役装置2におけるマスト4の傾斜角データを検出
    する傾斜角検出手段と、 前記荷重検出手段で検出した荷重データと前記揚高検出
    手段で検出したフォーク爪7の揚高位置データとより車
    体全体の重心高さを算出すると共に、荷重検出手段で検
    出した荷重データと前記傾斜角検出手段で検出したマス
    ト4の傾斜角データとより車体全体の重心水平位置を算
    出し、この重心水平位置より許容重心高さを算出して、
    この許容重心高さよりも車体全体の重心高さが大きい
    時、車軸固定手段に信号を出力して車軸11を車体1に
    固定するように制御する車軸固定制御手段と、を備えた
    ことを特徴とするフォークリフトトラックにおける車軸
    制御装置。
JP10323180A 1998-11-13 1998-11-13 フォークリフトトラックにおける車軸制御装置 Pending JP2000143198A (ja)

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