JP2006010052A - クランクシャフトの誘導焼入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クランクシャフトWのピン部P等を低歪みでR焼入れすることを可能にする。
【構成】 クランクシャフトWのピン部P等に半開放鞍型の加熱コイル11を置き、同シャフトWを回転させながら加熱コイル11に電力を供給してピン部P等の全周面を誘導加熱し、その後、加熱コイル11により加熱された部分に対して冷却ジャケット12により冷却液を噴射して冷却し、この過程でピン部P等のR焼入れを行う方法である。クランクシャフトWのピン部Pを誘導加熱するに当たり、クランクシャフトの回転数が45〜60(rpm) 、加熱コイルに供給する電力が1.3 〜2.0 (kW/cm2)、加熱時間が5.00〜6.67(sec) という各設定の下で行う一方、ジャーナル部Jを誘導加熱するに当たり、クランクシャフトの回転数が60〜90(rpm) 、加熱コイルに供給する電力が1.3 〜2.0 (kW/cm2)、加熱時間が3.34〜5.00(sec) という各設定の下で行う。
【選択図】 図1

Description

本発明はクランクシャフトのピン部やジャーナル部に加熱コイルを置き、同シャフトを回転させながら加熱コイルに電力を供給してピン部等の全周面を誘導加熱し、その後、加熱コイルにより加熱された部分に対して冷却ジャケットにより冷却液を噴射して冷却し、この過程でピン部等のR焼入れを行うクランクシャフトの誘導焼入方法に関する。
エンジンの主要部品であるクランクシャフトにおいては、エンジンの小型化及び高出力化の要請に伴って、耐磨耗性及び耐疲労性の向上が重要視されている。クランクシャフトの表面強化法の代表例として高周波誘導焼入法がある。特に、クランクシャフトのピン部やジャーナル部の耐疲労強度等の向上を図ることが要求されるときには、これらの周面にだけ焼入れを行うフラット焼入れではなく、そのR部及びフィレット面を含んだR焼入れを行うのが一般的である。
このようなR焼入れを行うのに問題となっているのは、クランクシャフトのピン部やジャーナル部が誘導加熱時の熱により変形し、これに伴ってクランクシャフトに大きな歪みが発生し易いという点である。そのため、この歪みを抑えるためにクランクシャフトのジャーナル部等を誘導加熱する際の電力をその回転角度に応じて微調整する等の種々の対策を採用していた(例えば、特許文献1等)。
特開2000−178651号公報
しかしながら、上記従来法による場合、クランクシャフトの歪みを十分に抑えることができないことから、熱処理終了後に研磨等の後処理を行うことが必要不可欠であり、その結果、研磨等に適した材質のものを選定することも含めて、クランクシャフトの製造コストが割高であるという問題がある。
本発明は上記背景の下で創作されたものであって、その目的とするところは、クランクシャフトのピン部やジャーナル部を低歪みでR焼入れすることが可能なクランクシャフトの誘導焼入方法を提供することにある。
本発明に係るクランクシャフトの誘導焼入方法は、クランクシャフトのピン部に半開放鞍型の加熱コイルを置き、同シャフトを回転させながら加熱コイルに電力を供給してピン部の全周面を誘導加熱し、その後、加熱された部分に対して冷却ジャケットにより冷却液を噴射して冷却し、この過程でピン部のR焼入れを行うクランクシャフトの誘導焼入方法であって、クランクシャフトの回転数が45〜60(rpm) 、加熱コイルに供給する電力が1.3 〜2.0 (kW/cm2)、加熱時間が5.00〜6.67(sec) という各設定の下でクランクシャフトのピン部の全周面を誘導加熱するようにする。又は、クランクシャフトの回転数が60〜90(rpm) 、加熱コイルに供給する電力が1.3 〜2.0 (kW/cm2)、加熱時間が3.34〜5.00(sec) という各設定の下でクランクシャフトのジャーナル部の全周面を誘導加熱するようにする。
クランクシャフトのピン部及びジャーナル部の全周面を誘導加熱する場合には、クランクシャフトの回転数が45〜90(rpm) 、加熱コイルに供給する電力が1.3 〜2.0 (kW/cm2)、加熱時間が3.34〜6.67(sec) という設定の下で行うと良い。
好ましくは、クランクシャフトのピン部の公転回転角度を検出する一方、その検出結果が上死点を含む所定領域該当する角度範囲にあるときは、他の角度範囲にあるときに比べて当該加熱コイルに供給する電力を低減させるすることが望ましい。
クランクシャフトの全ピン部のR焼入れを並行して行う場合、クランクシャフトの回転角度を検出して各ピン部の公転回転角度を認識する一方、各ピン部が共通の焼入開始点に該当する公転回転角度に順次的に位置した時点で当該加熱コイルに対する通電を順次的に開始するようにすることが望ましい。
小型のクランクシャフトである場合、次のような構成の加熱コイルを使用することが望ましい。即ち、加熱コイルは、クランクシャフトのピン部又はジャーナル部の両側にその周方向に沿って互いに平行に配置される断面菱形の一対の円弧状加熱導体部を備え、円弧状加熱導体部は、ピン部又はジャーナル部の片側から垂直に立ち上がったフィレット部に平行に配置される外方側面と、外方側面と平行であり且つ外方側面より若干高い位置に配置される内方側面と、外方側面の上端と内方側面の上端との間に配置される傾斜上面と、外方側面の下端と内方側面の下端との間に配置される傾斜下面とを有し、円弧状加熱導体部には、外方側面を除いた部分を覆うコア部が装着されている。
本発明の請求項1、2又は3に係るクランクシャフトの誘導焼入方法による場合、従来では全く考えられない短時間及び大電力の設定でもってクランクシャフトのピン部やジャーナル部のR焼入れを行ったことから、クランクシャフトの歪みを十分に抑えることが可能になった。そのため、従来とは異なり研磨等の後処理が不要になるとともに研磨等に適した材質のものを選定する必要がなくなり、熱処理に要する時間も短いことも含めて、クランクシャフトの製造コストの大幅な低減化を図ることが可能になった。
本発明の請求項4に係るクランクシャフトの誘導焼入方法による場合、上死点を含む領域とそれ以外の領域とで熱容量が大きく異なるクランクシャフトのピン部の表面が均一に加熱されることから、この点でクランクシャフトの歪みを一層低く抑えることが可能になる。
本発明の請求項5に係るクランクシャフトの誘導焼入方法による場合、クランクシャフトの各ピン部の焼入が共通の焼入開始点から順次開始されることから、その後、各ピン部での誘導加熱や冷却が位置的に同一の条件で並行して行われることになり、この点でクランクシャフトの歪みを一層低く抑えることが可能になる。
本発明の請求項6に係るクランクシャフトの誘導焼入方法による場合、小型化に適した構成の加熱コイルを用いていることから、ジャーナル部やピン部の長さが短い小型のクランクシャフトであってもそのR焼入れを行うことができ、同クランクシャフトの製造コストの大幅な低減化を図ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はクランクシャフト用誘導焼入装置の模式的構成図、図2は同装置を用いてクランクシャフトのピン部を焼入れする様子を示す同装置の熱処理ユニット等の模式的正面図、図3は同装置によりR焼入れされて硬化層が作成された後のクランクシャフトのピン部の縦断面図、図4は同熱処理ユニットの正面図、図5(a)、(b)は同熱処理ユニット内の加熱コイルの模式的斜視図、平面図、図6は同加熱コイルの断面図、図7はクランクシャフトの各ピン部の誘導加熱及び冷却のタイミングを示す説明図である。
ここに掲げるクランクシャフトの誘導焼入方法を実現するに当たり、図1に示すクランクシャフト用誘導焼入装置を使用している。ここではクランクシャフトWとして、n気筒の自動車エンジン用クランクシャフトを想定している。即ち、クランクシャフトWには、合計m個のジャーナル部J、各ジャーナル部Jの間に各々位置する合計n個のピン部P、ピン部Pの両側に各々位置するクランクアーム部Kが設けられている。
同装置は、クランクシャフトWの一端部を把持するチャック41、クランクシャフトWの他端部を支持するセンター42と、センター42に連結されており且つクランクシャフトWをセンター42を通じて回転させる誘導電動機等のモータ60と、クランクシャフトWの回転角度を検出するエンコーダ等の回転角検出器61と、チャック41とセンター42との間にクランクシャフトWを着脱させるためにチャック41を水平方向等に移動させるためのシリンダ等の移動機構50と、クランクシャフトWのピン部P(又はジャーナル部J)の外周面を周方向に沿って均一にR焼入れする熱処理ユニット10と、熱処理ユニット10の上方位置に連結されたディスクトランス20と、熱処理ユニット10及びディスクトランス20を移動自在に吊り下げる吊り下げ装置30と、熱処理ユニット10内の加熱コイル11にディスクトランス20、図外のケーブルを通じて電気接続されており且つピン部P(又はジャーナル部J)の誘導加熱に必要な電力を供給する電源80と、熱処理ユニット10内の冷却ジャケット12に図外の配管を通じて接続されており且つ加熱後のピン部P(又はジャーナル部J)の冷却に必要な冷却液(焼入液)を供給する冷却液供給装置90と、上記各構成部を所定のシーケンスに従って制御する制御装置70等とを備えている。
即ち、熱処理ユニット10及びディスクトランス20は吊り下げ装置30により吊り下げられており、図2に示すように熱処理ユニット10がクランクシャフトWのピン部Pに置かれる。この状態でモータ60によりクランクシャフトWが回転すると(図中AはクランクシャフトWの回転中心を示している。)、ピン用の熱処理ユニット10等がピン部Pと共に公転運動する(図中Bはピン部Pの公転運動軌跡を示している。)。この過程でピン部Pの外周面がピン用の熱処理ユニット10により周方向に沿って均一にR焼入れされる。
ここでいうピン部PのR焼入れとは、図3に示すようにピン部Pの外周面α、ピン部Pの両側とクランクアーム部Kとの間に位置するR部β、クランクアーム部Kの内側面であるフィレット部γにわたって硬化層を作成することを目的とした焼入れをいう。
なお、ジャーナル部JのR焼入れについてもジャーナル用の熱処理ユニット10を用いてピン部Pの場合と全く同様の方法で行われる。これにより作成される硬化層のパターンについても図3に示すものと同様である。ただ、両端のジャーナル部Jについては片R焼入れとなる。
熱処理ユニット10は、図4に示すようにピン部P(又はジャーナル部J)に対して上方から誘導加熱する半開放鞍型の加熱コイル11と、ピン部P等に対して両側から冷却液を噴射して冷却する合計2個の冷却ジャケット12と、ピン部P等と加熱コイル11との間のギャップを一定にする90度ピッチ間隔で配置された合計3個のスペーサ13と、加熱コイル11等を挟んで取り付けるために互いに平行配置された合計2枚のベース板14と、ベース板14の上部に取り付けられており且つ加熱コイル11のリード部111(図5参照)と電気接続された端子15と、冷却ジャケット12に冷却液(焼入液)を各々供給するための冷却液供給管16と、加熱コイル11の内部に冷却液を流通させてコイルから発するジュール熱を放熱させるための冷却液流通管17とを備えている。
なお、冷却液供給管16は図外のフレキシブル配管等を通じて焼入液供給装置90に、冷却液流通管17は図外のフレキシブル配管等を介して冷却液循環装置に各々接続されている。
加熱コイル11はピン部P(又はジャーナル部J)の長さ及び直径に応じた図5に示すような円弧状をなしたコイルであって、リード部111と、円弧状加熱導体部112、113と、直線状加熱導体部115、116と、連結導体部114とを有し、これらの内部には冷却液が流通するようになっている。
円弧状加熱導体部112、113については、クランクシャフトWのピン部P(又はジャーナル部J)の両側にその周方向に沿って互いに平行に配置されるもので、図6に示すように断面菱形の銅管を用いている。直線状加熱導体部115、116については、クランクシャフトWのピン部P(又はジャーナル部J)の軸方向に沿って互いに平行に配置されるもので、断面円状の銅管を用いている。リード部111及び連結導体部114についても断面円状の銅管を用いている。これらがロウ付け等により組み立てられている。
円弧状加熱導体部112、113は図6に示すように上記したように接合したものがは断面円状のパイプであり、円弧状加熱導体部112、113については断面菱形のパイプを用いている。
円弧状加熱導体部112は、ピン部P(又はジャーナル部J)の片側から垂直に立ち上がったフィレット部γに平行に配置される外方側面1121と、外方側面1121と平行であり且つ外方側面1121より若干高い位置に配置される内方側面1122と、外方側面1121の上端と内方側面1122の上端との間に配置される傾斜上面1123と、外方側面1121の下端と内方側面1122の下端との間に配置される傾斜下面1124とを有している。そして円弧状加熱導体部112には、外方側面1121を除いた部分を覆うコア部117が装着されている。コア部117は略コ字状の珪素鋼板等を多数に積み重ねたものである。なお、円弧状加熱導体部113についても全く同様である。
このような熱処理ユニット10がディスクトランス20の下方に連結されている。この状態で加熱コイル11が端子15を通じてディスクトランス20と電気的に接続されるようになっている。
ディスクトランス20は電源80の出力電圧を大電流に変換して加熱コイル11に出力する薄型のカレントトランスであり、熱処理ユニット10とともに吊り下げ装置30に取り付けられている。
吊り下げ装置30は、図示されていないが、熱処理ユニット10及びディスクトランス20の高さ位置を調整するために設置されたシリンダと、シリンダとディスクトランス20との間を連結するワイヤと、ワイヤの途中に設けられており且つ熱処理ユニット10等の自重がクランクシャフトWのピン部P(又はジャーナル部J)に直接に作用しないように吊り上げ力を発するスプリング等を有した基本構成となっている。ここでは、ピン用の熱処理ユニット10等を吊り下げるものと、ジャーナル用の熱処理ユニット10等を吊り下げるものとの2台用意されている。
電源80はクランクシャフトWのピン部P(及びジャーナル部J)を誘導加熱するに適した周波数の電流を生成する出力可変機能を有したトランジスタインバータ電源であって、加熱コイル11に対する給電のオンオフだけでなく、オン時の出力電圧の大きさも制御装置70から導かれた制御信号を通じて制御可能な構成となっている。また、図示されていないが、電源80の出力段には加熱コイル11を二次側に含んだカレントトランス20と並列共振回路を構成する共振コンデンサが接続されている。
なお、電源80の台数については、後述するようにピン部Pの公転角度に応じて誘導加熱時の電力を可変にしているため、クランクシャフトWの種類(互いに異なるピッチ角度間隔を有したピン部Pの組合せの数等)の他、ピン部Pを全部焼入れするか又は順次焼入れするか等に応じて適宜選定すれば良い。
制御装置70は、シーケンサ等のコントローラであって、回転角検出器61の出力信号等が入力されている一方、チャック41、モータ60、移動機構50、吊り下げ装置30、電源80、冷却液供給装置90等を制御するための各種制御信号を出力しており、これちの各構成部を予め用意されたシーケンスプログラムに従って制御し、これによりクランクシャフトWのピン部Pやジャーナル部Jを全自動でR焼入れするようになっている。具体的なシーケンス制御の内容は以下の通りである。
ここではクランクシャフトWとして、ピン部Pの数が6、ジャーナル部Jの数が7であり、ピン部Pのピッチ間隔が120度のものを例として掲げる。これらのピン部P(各ピン部を順番にP1〜P6で表すとする。ピン部P1及びP6、ピン部P2及びP5、ピン部P3及びP4が同一位相である。)を同時にR焼入れし、その後にジャーナル部J(各ジャーナル部を順番にJ1〜J7で表すとする。)を同時にR焼入れする場合について説明する。
まず、図外の搬送装置によりクランクシャフトWが搬送されてきたことを近接センサが検知すると、チャック41及び移動機構50を作動し、これによりクランクシャフトWがチャック41とセンター42との間にセットされる。そして回転角検出器61の検出信号が原点位置を示すまでモータ60が微細動作し、これによりクランクシャフトWの回転角度が初期状態に戻される。
この状態でピン用の吊り下げ装置30が動作し、ピン用の熱処理ユニット10等が所定位置まで図2に示すように降下する。すると、クランクシャフトWのピン部Pの上に熱処理ユニット10の加熱コイル11が置かれる。この状態で電源80及びモータ60が動作し、クランクシャフトWが図2に示すような方向に回転する一方、加熱コイル11が通電されてクランクシャフトWのピン部Pが誘導加熱される。
ただ、電源80が全て同じタイミングで動作するのではなく、クランクシャフトWの各ピン部Pが図2中に示す上死点b1(共通の焼入開始点に相当する)に位置したタイミングで順次的に動作する。即ち、回転角検出器61の検出信号を通じて各ピン部Pの公転回転角度を認識しており、各ピン部Pが上死点b1に該当する公転回転角度に順次的に位置した時点で当該加熱コイル11に対する通電を順次的に開始する。なお、共通の焼入開始点の位置については任意であり適宜設定すれば良い。
各ピン部Pに対する加熱コイル11による誘導加熱は所定時間行われる。そして誘導加熱が終了すると、引き続いて冷却液供給装置90が動作し冷却ジャケット12から冷却液が噴射する。各ピン部Pに対する冷却ジャケット12による冷却は所定時間行われる。この結果、ピン部P1及びP2、ピン部P5及びP6、ピン部P3及びP4についての誘導加熱及び冷却のシーケンスは図7に示す通りとなる。
しかも、誘導加熱時における電源80の出力は常に一定ではなく、クランクシャフトWの各ピン部Pが図2中に示す上死点b1を含むb2−b3間領域に該当する角度範囲に位置しているときは、他の角度範囲にあるときに比べて当該加熱コイル11に供給する電力を低減させる。即ち、クランクシャフトWの各ピン部Pがb1点に位置すると、電源80の出力電圧を低下させ(パワーリダクション)、その後、b2点に位置すると、電源80の出力電圧を元に戻すようになっている。なお、パワーリダクション範囲については上死点b1を含んだ領域である限り任意でありピン部毎に適宜設定すれば良い。
このようにしてクランクシャフトWの各ピン部Pの誘導加熱及び冷却が全て終了すると、各ピン部PのR焼入れが完了する。
各ピン部PのR焼入れが完了すると、ピン用の吊り下げ装置30が逆動作し、ピン用の熱処理ユニット10等が所定位置まで上がる。その後、ジャーナル用の吊り下げ装置30が動作し、ジャーナル用の熱処理ユニット10等が所定位置まで降下する。すると、クランクシャフトWのジューナル部Jの上にジャーナル用の熱処理ユニット10の加熱コイル11が置かれる。この状態で電源80及びモータ60が動作し、クランクシャフトWが図2に示すような方向に回転する一方、加熱コイル11が通電されてクランクシャフトWのジャーナル部Jが誘導加熱される。ジャーナル部JのR焼入れ自体は、各ジャーナル部JのR焼入れが同時に開始される点、パワーリダクションが行われない点を除いてピン部Pの場合と全く同様である。
このようにしてクランクシャフトWのピン部P、ジャーナル部JのR焼入が順次完了すると、チャック41及び移動機構50を上記とは全く逆に作動させ、熱処理が終了したクランクシャフトWを搬出させる。このような内容のシーケンスが繰り返し行われる。
制御装置70に予め入力されたシーケンスプログラムには、クランクシャフトWの回転数、加熱コイル11に供給する電力及び加熱時間の各設定値等が含まれている。ピン部PをR焼入れするときのシーケンス制御と、ジャーナル部JをR焼入れするときのシーケンス制御とは別個であるので、これらの各設定値についても2種類用意されている。
例えば、クランクシャフトWの種類がV型6気筒、材質が38MnS6、全長が480(mm) 、ピン部P1〜P6の幅が21(mm)、直径が53(mm)、ジャーナル部J1〜J7の幅が25(最小:1番ジャーナル)〜28(最大:5番ジャーナル)(mm)、直径が61(mm)である場合、従来の上記設定値は表1に示す通りであった。
Figure 2006010052
但し、表1で示す電力は加熱コイル11に供給する電力をピン部P又はジャーナル部Jの焼入れ領域の単位面積で示した単位面積当たりの設定値である。ピン部P1〜P6等に応じて若干の差があるが、その基準となる数値を表1に示している。また、上記の通りパワーリダクションを行っているので、最大値と最小値の両方を同表に併記している。これらの点は、表2についても全く同様である。
このような従来の設定で同装置を用いてクランクシャフトWのピン部P1〜P6及びジャーナル部J1〜J7のR焼入れを行い、その歪みを測定したところ、0.30〜0.40(mm)T.I.R.であった。このレベルの歪みであれば、上記した通り熱処理終了後に研磨等の後処理を行うことが必要になっている。
本実施形態においては、クランクシャフトWが全く同一であるにもかかわらず、クランクシャフトWの回転数、加熱コイル11に供給する電力及び加熱時間の各設定値を表2に示す通りにしている。
Figure 2006010052
このような設定の下で(他の設定値については従来のものと全く同一である)、同装置を用いてクランクシャフトWのピン部P1〜P6及びジャーナル部J1〜J7のR焼入れを行い、その歪みを測定したところ、0.07〜0.10(mm)T.I.R.という結果が得られた。このレベルの歪みであれば、熱処理終了後に研磨等の後処理を行うことが不要である。
クランクシャフトWの回転数、加熱コイル11に供給する電力及び加熱時間の各設定値等を微調整するということは広く行われているところであるが、このような短時間及び高電力でもってクランクシャフトWのピン部Pやジャーナル部Jを誘導加熱するということは従来の常識からするとあり得ないことであり、その結果の歪みの程度についても驚異的である。このような結果はクランクシャフトWの種類等が異なる場合であっても同様であるのは実験により確かめられている。
クランクシャフトWの回転数、加熱コイル11に供給する電力及び加熱時間の各設定値については、上記例だけ限定されないのは勿論である。即ち、クランクシャフトWのピン部PをR焼きする場合、クランクシャフトWの回転数が45〜60(rpm) 、加熱コイルに供給する電力が1.3 〜2.0 (kW/cm2)、加熱時間が5.00〜6.67(sec) という各設定にする一方、クランクシャフトWのジャーナル部JをR焼きする場合、クランクシャフトの回転数が60〜90(rpm) 、加熱コイルに供給する電力が1.3 〜2.0 (kW/cm2)、加熱時間が3.34〜5.00(sec) という各設定の下で行うようにすると良い。また、クランクシャフトWのピン部P及びジャーナル部JをR焼きする場合、クランクシャフトの回転数が45〜90(rpm) 、加熱コイルに供給する電力が1.3 〜2.0 (kW/cm2)、加熱時間が3.34〜6.67(sec) という設定の下で行うようにすると良い。これらの場合であっても上記と同様な結果が得られると考えられる。
なお、本発明に係るクランクシャフトの誘導焼入方法は、これに使用する誘導焼入装置については特に限定されない。例えば、加熱コイルはクランクシャフトのピン部又はジャーナル部に形成すべき硬化層のパターン等に応じて適宜設定すれば良いし、クランクシャフトの各ピン部等を一つ一つ順次R焼入れしたり、各ピン部等の焼入れ開始のタイミングを全て同じにする形態であってもかわない。
本発明の実施形態を説明するための図であって、クランクシャフト用誘導焼入装置の模式的構成図である。 同装置を用いてクランクシャフトのピン部を焼入れする様子を示す同装置の熱処理ユニット等の模式的正面図である。 同装置によりR焼入れされて硬化層が作成された後のクランクシャフトのピン部の縦断面図である。 同熱処理ユニットの正面図である。 (a)、(b)は同熱処理ユニット内の加熱コイルの模式的斜視図、平面図である。 同加熱コイルの横断面図である。 クランクシャフトの各ピン部の誘導加熱及び冷却のタイミングを示す説明図である。
符号の説明
W クランクシャフト
P ピン部
J ジャーナル部
10 熱処理ユニット
11 加熱コイル
12 冷却ジャケット
20 ディスクトランス
30 吊り下げ装置
70 制御装置
80 電源

Claims (6)

  1. クランクシャフトのピン部に半開放鞍型の加熱コイルを置き、同シャフトを回転させながら加熱コイルに電力を供給してピン部の全周面を誘導加熱し、その後、加熱された部分に対して冷却ジャケットにより冷却液を噴射して冷却し、この過程でピン部のR焼入れを行うクランクシャフトの誘導焼入方法において、クランクシャフトの回転数が45〜60(rpm) 、加熱コイルに供給する電力が1.3 〜2.0 (kW/cm2)、加熱時間が5.00〜6.67(sec) という各設定の下でクランクシャフトのピン部の全周面を誘導加熱するようにしたことを特徴とするクランクシャフトの誘導焼入方法。
  2. クランクシャフトのジャーナル部に半開放鞍型の加熱コイルを置き、同シャフトを回転させながら加熱コイルに電力を供給してジャーナル部の全周面を誘導加熱し、その後、加熱された部分に対して冷却ジャケットにより冷却液を噴射して冷却し、この過程でジャーナル部のR焼入れを行うクランクシャフトの誘導焼入方法において、クランクシャフトの回転数が60〜90(rpm) 、加熱コイルに供給する電力が1.3 〜2.0 (kW/cm2)、加熱時間が3.34〜5.00(sec) という各設定の下でクランクシャフトのジャーナル部の全周面を誘導加熱するようにしたことを特徴とするクランクシャフトの誘導焼入方法。
  3. クランクシャフトのピン部及びジャーナル部に半開放鞍型の加熱コイルを置き、同シャフトを回転させながら加熱コイルに電力を供給してピン部及びジャーナル部の全周面を誘導加熱し、その後、加熱された部分に対して冷却ジャケットにより冷却液を噴射して冷却し、この過程でピン部及びジャーナル部のR焼入れを行うクランクシャフトの誘導焼入方法において、クランクシャフトの回転数が45〜90(rpm) 、加熱コイルに供給する電力が1.3 〜2.0 (kW/cm2)、加熱時間が3.34〜6.67(sec) という設定の下でクランクシャフトのピン部及びジャーナル部の全周面を誘導加熱するようにしたことを特徴とするクランクシャフトの誘導焼入方法。
  4. 請求項1又は3記載のクランクシャフトの誘導焼入方法において、クランクシャフトのピン部の公転回転角度を検出する一方、その検出結果が上死点を含む所定領域該当する角度範囲にあるときは、他の角度範囲にあるときに比べて当該加熱コイルに供給する電力を低減させるようになっていることを特徴とするクランクシャフトの誘導焼入方法。
  5. クランクシャフトの全ピン部のR焼入れを並行して行う請求項1、3又は4記載のクランクシャフトの誘導焼入方法において、クランクシャフトの回転角度を検出して各ピン部の公転回転角度を認識する一方、各ピン部が共通の焼入開始点に該当する公転回転角度に順次的に位置した時点で当該加熱コイルに対する通電を順次的に開始するようにしたことを特徴とするクランクシャフトの誘導焼入方法。
  6. 請求項1、2、3、4又は5記載のクランクシャフトの誘導焼入方法において、前記加熱コイルは、クランクシャフトのピン部又はジャーナル部の両側にその周方向に沿って互いに平行に配置される断面菱形の一対の円弧状加熱導体部を備え、円弧状加熱導体部は、ピン部又はジャーナル部の片側から垂直に立ち上がったフィレット部に平行に配置される外方側面と、外方側面と平行であり且つ外方側面より若干高い位置に配置される内方側面と、外方側面の上端と内方側面の上端との間に配置される傾斜上面と、外方側面の下端と内方側面の下端との間に配置される傾斜下面とを有し、円弧状加熱導体部には、外方側面を除いた部分を覆うコア部が装着されていることを特徴とするクランクシャフトの誘導焼入方法。
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