JPH04124796U - クランクシヤフトr焼き用半開放鞍型高周波加熱コイル - Google Patents

クランクシヤフトr焼き用半開放鞍型高周波加熱コイル

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JPH04124796U
JPH04124796U JP3898091U JP3898091U JPH04124796U JP H04124796 U JPH04124796 U JP H04124796U JP 3898091 U JP3898091 U JP 3898091U JP 3898091 U JP3898091 U JP 3898091U JP H04124796 U JPH04124796 U JP H04124796U
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crankshaft
heating
frequency heating
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hardened
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栄 奥出
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富士電子工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランクシャフトのジャーナル部やピン部の
幅が狭い場合でも、コア同士が接触することなく、ま
た、高周波加熱コイルの電力効率を低下させることな
く、所定の硬化層を円筒部、R部およびフィレット部に
形成できるクランクシャフトR焼き用半開放鞍型高周波
加熱コイルを提供する。 【構成】 高周波加熱コイル10の加熱導体11は、ほぼ菱
形の断面形状を有し、この菱形の1辺に対応した側面11
a がフィレット部507に平行であり、側面11a に隣接す
る上面11b および下面11c がフィレット部507 から遠ざ
かるにつれて平坦部505 からも遠ざかるように傾斜して
おり、コア12は、側面11a を除いて加熱導体11を覆うよ
うに加熱導体11に装着されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はクランクシャフトR焼き用半開放鞍型高周波加熱コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、図面を参照して従来の技術を説明する。図4は従来のクランクシャフト R焼き用半開放鞍型高周波加熱コイルの断面説明図である。図4に示すように、 クランクシャフトの被焼入部501 、即ち、円筒部505 、円筒部505 に続くR部50 6 、およびR部506 に続くフィレット部507 を備えたジャーナル部(ジャーナル 部ではなくピン部でもよい) を高周波加熱コイルによって加熱してR焼き入れす る場合について説明する。
【0003】 高周波加熱コイル20は、断面形状がR部506 の形状に対応するように形成され 且つR部506 の周方向に形成された1対の平行な加熱導体21と、加熱導体21のR 部506 に対向した部分を除いて加熱導体21を覆うように装着した珪素鋼板等の磁 性体のコア22とを備えてる。なお、23は導体21内の中空部分であって導体21の冷 却液が流通される。また、503 はクランクシャフトのカウンターウエイト部であ る。
【0004】 被焼入部501 を、その軸502 を中心として回転しながら導体21に高周波電流を 所定時間通電する。次いで、図示しないジャケットから被焼入部501 に冷却液を 噴射するか、或いは、被焼入部501 を冷却液中に浸漬して被焼入部501 を冷却す ると、被焼入部501 には均一な硬化層504aが形成される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような高周波加熱コイル20には以下に述べる問題がある。 即ち、エンジンの小型化が進むにつれて、クランクシャフトの被焼入部501 の幅 も小さくなる。即ち、被焼入部501 の幅が図4に示すL0 の場合には、コア22同 士の間に距離D0 を設けることができたが、被焼入部501 の幅がL0 より更に或 る程度小さい場合には、もはやコア22同士の間に距離D0 を設けることができず 、コア22同士が接触したり、何れか一方のコア22の挿入が不可能となる。また、 加熱導体21同士の間の距離F0 が極めて小さくなってしまうので、高周波加熱コ イル20の電力効率が低下する。
【0006】 本考案は上記事情に鑑みて創案されたものであって、クランクシャフトの被焼 入部であるジャーナル部やピン部の幅が狭い場合でも、1対の加熱導体に装着し たコア同士の間の距離と、加熱導体同士の間の距離とを所定の大きさで確保する ことができるクランクシャフトR焼き用半開放鞍型高周波加熱コイルを提供する ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、そして、本考案のクランクシャフトR焼き用半開 放鞍型高周波加熱コイルは、クランクシャフトのジャーナル部或いはピン部の被 焼入部である円筒部、円筒部に続くR部およびR部に続き円筒部とほぼ直交する フィレット部を焼入するクランクシャフトR焼き用半開放鞍型高周波加熱コイル において、前記コイルは、被焼入部の周方向に形成され、被焼入部に接近して配 設される平行な1対のほぼ1/4円弧状の加熱導体と、1対の磁性体とを備え、 各加熱導体はほぼ菱形の断面形状を有し、加熱導体の前記菱形の1辺に対応した 側面がフィレット部に平行であり、加熱導体の前記側面に隣接する上面および下 面がフィレット部から遠ざかるにつれて円筒部からも遠ざかるように傾斜してお り、前記磁性体は、前記側面を除いて加熱導体を覆うように加熱導体に装着され ている。
【0011】
【実施例】
以下、図1と2を参照して本考案の一実施例を説明する。図1は図2のA−A 線矢視断面説明図である。図2は本考案の一実施例のクランクシャフトR焼き用 半開放鞍型高周波加熱コイルの模式的斜視図である。なお、図4で説明したもの と同等のものには同一の符号を付している。
【0012】 本実施例のクランクシャフトR焼き用半開放鞍型高周波加熱コイル10は、クラ ンクシャフトのジャーナル部或いはピン部の被焼入部501 を焼入のために加熱す るコイルである。但し、被焼入部501 は、被焼入部501 の軸502 に平行な円筒部 505 、円筒部505 に続くR部506 、およびR部506 に続き円筒部505 とほぼ直交 するフィレット部507 を備えている。
【0013】 図2に示すように、高周波加熱コイル10は、コイル片10A 、コイル片10B およ び電源供給導体18、19を備えている。コイル片10A は、円筒部505 、R部506 お よびフィレット部507 に接近配設された平行な1対の一方および他方の加熱導体 11、11と、被焼入部501 の軸502 の方向、即ち、図2の矢印Xの方向に配置され て加熱導体11の一端同士を接続する加熱導体15と、矢印Xの方向に配置されて一 方の加熱導体11の他端に接続された加熱導体16を備えている。各加熱導体11は、 ほぼ1/4円弧状であって、被焼入部501 の周方向に形成されている。
【0014】 コイル片10A に直列に接続されたコイル片10B は、コイル片10A と同じ構造で あり、コイル片10A の加熱導体16とコイル片10B の加熱導体16とが対向するよう に配設されており、コイル片10A と10B の加熱導体16同士は、接続導体17によっ て接続されている。
【0015】 図1に示すように、加熱導体11は、その断面の形状がほぼ菱形であって、加熱 導体11の冷却液が流通される中空部分13を有する。そして、加熱導体11の側面11 a はフィレット部507 に平行であり、側面11a に上側で隣接する上面11b と、側 面11a に下側で隣接する下面11c とは平行であって、それぞれ、フィレット部50 7 から遠ざかるにつれて円筒部505 からも遠ざかるように傾斜している。側面11 a の反対側の背面11d は側面11a に平行である。なお、中空部分13は、従来の高 周波加熱コイル20、30と同程度の大きさの断面積を備えている。
【0016】 珪素鋼板(フェライト等の磁性体でもよい) のコア12は、加熱導体11の上面11 b 、下面11c および背面11d を覆うように加熱導体11に装着されている。コア12 は、その上面12b および背面12d が、それぞれ、加熱導体11の上面11b および背 面11d と平行であり、下面12c は円筒部505 に平行であり且つ加熱導体11の側面 11a の下端と同じレベルであるように形成されている。
【0017】 このように、加熱導体11とコア12を形成することによって、コア12同士の間の 距離D1 を確保できるので、コア12同士が接触せず、また、加熱導体11同士の間 の距離F1 を適宜にできるので、高周波加熱コイル10の電力効率が低下すること もない。
【0018】 次に、本実施例の動作を説明する。高周波加熱コイル10を、被焼入部501 の円 筒部505 、R部506 およびフィレット部507 に接近配設し、加熱導体11の側面11 a がフィレット部507 に平行で且つコア12の下面が円筒部505 に平行であるよう に配設する。
【0019】 次いで、クランクシャフトを軸502 を中心として回転しながら、加熱導体11に 高周波電流を所定時間通電後、被焼入部501 に図示しないジャケットから冷却液 を噴射するか、或いは、被焼入部501 を冷却液中に浸漬して冷却すると、被焼入 部501 に均一な硬化層504 が形成される。
【0020】 なお、上述した加熱導体11とコア12は、図2に示す高周波加熱コイル10に限っ て適用されるのものではなく、例えば、図3に示すようなほぼS字形のクランク シャフトR焼き用半開放鞍型高周波加熱コイル100 にも適用できる。この高周波 加熱コイル100 は、高周波加熱コイル10のコイル片10A 、10B 、電源供給導体18 および19に対応したコイル片100A、100B、電源供給導体118 および119 を有し、 コイル片100A、100Bの加熱導体111 、115 は加熱導体11、15と同様な構造であり 、且つコア12と同様な図示しないコアが加熱導体111 に装着されている。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のクランクシャフトR焼き用半開放鞍型高周波加 熱コイルは、被焼入部の周方向に形成され、被焼入部に接近して配設された平行 な1対の1/4円弧状の加熱導体と、1対の磁性体とを備え、各加熱導体はほぼ 菱形の断面形状を有し、この菱形の1辺に対応した加熱導体の側面がフィレット 部に平行であり加熱導体の前記側面に隣接する上面と下面がフィレット部から遠 ざかるにつれて円筒部からも遠ざかるように傾斜しており、前記磁性体は、前記 側面を除いて加熱導体を覆うように加熱導体に装着されている。
【0022】 従って、本考案のクランクシャフトR焼き用半開放鞍型高周波加熱コイルは、 コア同士の間の距離、および加熱導体同士の間の距離を適宜の大きさにすること ができるので、コア同士が接触することなく、また、高周波加熱コイルの電力効 率を低下させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線矢視断面説明図である。
【図2】本考案の一実施例のクランクシャフトR焼き用
半開放鞍型高周波加熱コイルの模式的斜視図である。
【図3】本考案の一実施例で説明した加熱導体とコアの
構造が適用できる他のクランクシャフトR焼き用半開放
鞍型高周波加熱コイルの模式的平面説明図である。
【図4】従来のクランクシャフトR焼き用半開放鞍型高
周波加熱コイルの第1例の断面説明図である。
【符号の説明】
10 高周波加熱コイル 11 加熱導体 11a 側面 11b 上面 11c 下面 12 コア 12c 下面 100 高周波加熱コイル 111 加熱導体 501 被焼入部 505 円筒部 506 R部 507 フィレット部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトのジャーナル部或いは
    ピン部の被焼入部である円筒部、円筒部に続くR部およ
    びR部に続き円筒部とほぼ直交するフィレット部を焼入
    するクランクシャフトR焼き用半開放鞍型高周波加熱コ
    イルにおいて、前記コイルは、被焼入部の周方向に形成
    され、被焼入部に接近して配設される平行な1対のほぼ
    1/4円弧状の加熱導体と、1対の磁性体とを備え、各
    加熱導体はほぼ菱形の断面形状を有し、加熱導体の前記
    菱形の1辺に対応した側面がフィレット部に平行であ
    り、加熱導体の前記側面に隣接する上面および下面がフ
    ィレット部から遠ざかるにつれて円筒部からも遠ざかる
    ように傾斜しており、前記磁性体は、前記側面を除いて
    加熱導体を覆うように加熱導体に装着されていることを
    特徴とするクランクシャフトR焼き用半開放鞍型高周波
    加熱コイル。
JP3898091U 1991-04-26 1991-04-26 クランクシャフトr焼き用半開放鞍型高周波加熱コイル Expired - Lifetime JPH0711435Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006010052A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Fuji Electronics Industry Co Ltd クランクシャフトの誘導焼入方法
JP2020027732A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 富士電子工業株式会社 高周波誘導加熱用の加熱コイル

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