JP2005533040A - 抗ウイルス剤としてのピラゾロ[1,5a]ピリミジン化合物 - Google Patents

抗ウイルス剤としてのピラゾロ[1,5a]ピリミジン化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、C型肝炎ウイルス(HCV)複製の阻害に関する。特に、本発明の実施態様は、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ酵素活性の阻害のための化合物および方法を提供する。本発明はまた、HCV感染の予防および処置のための組成物および方法を提供する。

Description

関連出願の相互参照
本願は2002年6月4日に出願した米国仮特許出願第60/385,837号の特典を主張する。
発明の分野
本発明は、C型肝炎ウイルス(HCV)複製の阻害に関する。特に、本発明は、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼの阻害のための化合物および方法に関する。
発明の背景
C型肝炎ウイルス(HCV)はフラビウイルス科のプラス鎖RNAウイルスである。その9.6kbのゲノムは、構造キャプシドおよびエンベロープタンパク質ならびに非構造タンパク質NS3(プロテアーゼおよびヘリカーゼ)およびNS5B(ポリメラーゼ)を含む約10個のタンパク質をコードしている。Ishii et al., Hepatology, 1227 (1999)は、ウイルスRNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)が中間体マイナス鎖RNA鋳型の生成および子孫プラス鎖ゲノムRNAの合成の両方を担うことを教示している。著者らはRdRpがRNAウイルスの複製においてのみ使用され、非常に厳密な温度特異性を有していることを指摘している。著者らはHCV RdRpを含むRNA依存性RNAポリメラーゼ酵素が抗ウイルス薬の理想的な標的であると結論付けている。
HCVは主要なヒトの病原体であり、世界人口の約3%が感染していると考えられている。Bressanelli et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 96: 13034-13039 (1999)はHCVが、硬変および肝細胞癌に至る慢性肝炎を引き起こす可能性がある持続的な感染を確立し得ることを教示している。
既存のHCV治療法は限られており、わずかなHCV RNA依存性RNAポリメラーゼのインヒビターのみが知られている。従って、さらなるHCV RdRpインヒビターを同定することおよび強力なHCV RdRp阻害活性に必要とされる構造的特徴を同定することが必要とされている。
発明の概要
本発明は、HCV感染の予防または処置に有用な化合物および方法を提供する。特に、本発明の実施態様は、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)酵素活性の阻害のための化合物および方法を提供する。
1つの態様において、本発明の実施態様は、式(I)で表される新規HCV RdRpインヒビターまたはその医薬上許容される塩を提供する:
Figure 2005533040

[式中:
は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)、ヘテロアリール、アリール、ハロ、アミノ、ホルミル、ヘテロシクレンアルケニル、ヘテロシクリルアルキル、CH(N)OH、CH(N)OR、ヒドロキシアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、カルボアルコキシアルキル、カルボアルコキシ、アシルオキシアルキル、アシルオキシアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
−NRは、一緒にα、βもしくはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC1−C6アルキルであり、Rはアシルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、シアノ、アリールスルホニル、アルキルスルホニル、ヒドロキシ、アルコキシ、−C(R)(R)COH、−CHCHCH(R)COH、−CHCH(R)COH、−CH(R)COアルキル、−SOアラルキル、−SOフルオロアルキル、−CH(R)CONH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、アミノアルキル、アルキルチオアルキル、カルバモイル、ヒドロキシおよび−CHからなる群より独立して選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
は、ピラゾール環のC3位またはC4位のいずれかに結合しており、他方の位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;
は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、トリフルオロメチル、カルボキシアルキルアミノ、アルキルアミノ、カルボキシ、アルケニル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキルおよび−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され;
は、存在しなくてもよくまたはアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
およびGは集合的に、ピリミジン環のC7位、C8位およびC9位のいずれか2つに結合しており、残りの位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;ここで
、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により置換されてもよい]。
1つの態様において、本発明の実施態様は、式(I)で表される新規HCV RdRpインヒビターまたはその医薬上許容される塩を提供する:
Figure 2005533040

[式中:
は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
−NRは、一緒にα、βもしくはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC1−C6アルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
は、ピラゾール環のC3位またはC4位のいずれかに結合しており、他方の位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;
およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
およびGは集合的に、ピリミジン環のC7位、C8位およびC9位のいずれか2つに結合しており、残りの位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;ここで
、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により置換されてもよい]。
1つの態様において、本発明は、式(V)で表される化合物またはその医薬上許容される塩を特徴とする:
Figure 2005533040

(V)
[式中:
は、アリールまたはヘテロアリールであり、その各々は独立して所望により置換されており;
10は、OH、ヘテロアリール、NHRまたはNRであり;
各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
−NRは、一緒にαまたはβアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOHおよび−CH(R)COHからなる群より選択される式を有する]。
別の態様において、本発明は、式(VI)で表される化合物またはその医薬上許容される塩を特徴とする:
Figure 2005533040

(VI)
[式中:
は、アリールまたはヘテロアリールであり、その各々は独立して所望により置換されており;
10は、OH、ヘテロアリール、NHRまたはNRであり;
各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
−NRは、一緒にαまたはβアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOHおよび−CH(R)COHからなる群より選択される式を有する]。
別の態様において、NR2R3は一緒にαまたはβアミノ酸を形成する。
別の態様において、本発明の実施態様は、少なくとも1つの式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤を含有する医薬組成物を提供する。
さらなる態様において、本発明の実施態様は、HCVに感染した細胞を少なくとも1つの式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩と接触させる工程を包含する、細胞におけるHCV複製の阻害方法を提供する。
さらなる態様において、本発明の実施態様は、少なくとも1つの式(I)で表される化合物の、HCV感染の予防または処置用医薬の製造における使用を提供する。
さらなる態様において、本発明の実施態様は、ヒトまたは動物対象に治療有効量の少なくとも1つの式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩を投与する工程を包含する、HCV感染の予防または処置方法を提供する。
本発明は、HCV感染の予防または処置に有用な化合物および方法を提供する。特に、本発明の実施態様は、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)酵素活性の阻害のための化合物および方法を提供する。
発明の説明
本発明の実施態様は、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ酵素活性の阻害のための化合物および方法を提供する。本発明はまた、HCV感染の予防または処置のための組成物および方法を提供する。本明細書において言及する特許および科学文献は当業者に利用可能な知見を確立する。本明細書において引用する発行特許、出願、および参考文献は、各々が具体的かつ個別的に出典明示で援用されることが示されると同程度に出典明示で援用する。不一致の場合、本開示が優先する。
本発明の目的で、以下の定義を使用する:
用語「HCV RNA依存性RNAポリメラーゼインヒビター」、「HCV RdRpインヒビター」、「HCV RNA依存性RNAポリメラーゼのインヒビター」および「HCV RdRpのインヒビター」は、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼと相互作用し、その酵素活性を阻害し得る本明細書中に定義する構造を有する化合物を特定するために使用される。HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ酵素活性の阻害は、成長中のHCV RNA鎖中にリボヌクレオチドを取り込むHCV RdRpの能力の低下を意味する。いくつかの好ましい実施態様において、そのようなHCV RdRp活性の低下は、少なくとも50%、より好ましくは少なくとも75%、さらに好ましくは少なくとも90%である。他の好ましい実施態様において、HCV RdRp活性は、少なくとも95%、より好ましくは少なくとも99%低下する。
好ましくは、そのような阻害は特異的である。すなわち、HCV RdRpインヒビターは、別の無関係な生物学的効果を生じるのに必要とされるインヒビターの濃度より低い濃度で、成長中のHCV RNA鎖中にリボヌクレオチドを取り込むHCV RdRpの能力を低下させる。好ましくは、HCV RdRp阻害活性に必要とされるインヒビターの濃度は、無関係な生物学的効果を生じるのに必要とされる濃度より、少なくとも2倍、より好ましくは少なくとも5倍、さらに好ましくは少なくとも10倍、最も好ましくは少なくとも20倍低い。
本明細書において用いる用語「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」は、所望により1、2または3個の置換基で置換されてもよい、直鎖および分枝鎖の、1〜12、好ましくは1〜8、より好ましくは1〜6個の炭素原子を有する脂肪族基をいう。本発明の目的で、用語「アルキル」は、脂肪族基を分子の残りに結合する炭素原子が飽和炭素原子である場合に使用される。しかし、アルキル基は、他の炭素原子において不飽和を含んでもよい。従ってアルキル基は、限定するものではないが、メチル、エチル、プロピル、アリル、プロパルギル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2−プロピニル、2−ブチニル、3−ブテニルおよび3−メチル−ブテン−2−イルを包含する。
本発明の目的で、用語「アルケニル」は、脂肪族基を分子の残りに結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合の一部を形成する場合に使用される。アルケニル基は、限定するものではないが、ビニル、1−プロペニル、1−ブテニル、1−ペンテニルおよび1−ヘキセニルを包含する。本発明の目的で、用語「アルキニル」は、脂肪族基を分子の残りに結合する炭素原子が炭素−炭素三重結合の一部を形成する場合に使用される。アルキニル基は、限定するものではないが、エチニル、1−プロピニル、1−ブチニル、1−ペンチニルおよび1−ヘキシニルを包含する。
本明細書において用いる用語「シクロアルキル」は、3〜約12、好ましくは3〜約8、より好ましくは3〜約6個の炭素を有する飽和および部分不飽和環式炭化水素基を包含し、ここでシクロアルキル基はさらに所望により置換されてもよい。シクロアルキル基は、限定するものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルを包含する。
「アリール基」は、所望により置換されてもよい、1〜3個の芳香族環を含むC−C14芳香族部分である。好ましくは、アリール基はC6−C10アリール基である。アリール基は、限定するものではないが、フェニル、ナフチル、アントラセニルおよびフルオレニルを包含する。「アラルキル」または「アリールアルキル」基は、そのいずれもが独立して所望により置換されてもよく置換されなくてもよい、アルキル基に共有結合したアリール基を含む。好ましくは、アラルキル基はC−C10アリール(C−C)アルキルであり、限定するものではないが、ベンジル、フェネチルおよびナフチルメチルを包含する。
本明細書において用いる用語「ヘテロアリール」は、5〜14、好ましくは5、6、9または10個の環原子を有し;環式アレイ(cyclic array)において共有される6、10または14個のp電子を有し;炭素原子に加えてN、OおよびSからなる群より選択される1〜4個のヘテロ原子を有する基をいう。ヘテロアリール基は、限定するものではないが、チエニル、ベンゾチエニル、フラニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、キノリル、イソキノリル、キノキサリニル、テトラゾリル、オキサゾリル、チアゾリルおよびイソオキサゾリルを包含する。「ヘテロアラルキル」または「ヘテロアリールアルキル」基は、そのいずれもが独立して所望により置換されてもよく置換されなくてもよい、アルキル基に共有結合したヘテロアリール基を含む。好ましくは、ヘテロアラルキル基はC−C14ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、限定するものではないが、ピリジルメチル、チアゾリルメチルなどを包含する。
本明細書において用いる用語「複素環基」および「ヘテロシクリル」は、飽和または部分不飽和のいずれかの、炭素原子に加えてN、OおよびSからなる群より選択される1〜3個のヘテロ原子を有する、安定な5〜7員単環式または7〜10員二環式複素環部分をいう。ここで窒素および硫黄ヘテロ原子は所望により酸化され得、窒素原子は所望により4級化され得、上記で定義した複素環式環のいずれかがベンゼン環に縮合したいずれかの二環式基を含む。複素環式環を、安定な構造を生じるいずれかのヘテロ原子または炭素原子においてその側基に結合させ得る。そのような飽和または部分不飽和複素環基の例としては、限定するものではないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、ピロリドニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニルおよびモルホリニルが挙げられる。
本明細書において用いる用語「部分不飽和」は、環原子の間に少なくとも1つの二重または三重結合を含む環部分をいう。用語「部分不飽和」は複数の不飽和部位を有する環を包含することを意図するが、本明細書中に定義するアリールまたはヘテロアリール部分を包含することは意図しない。
用語「部分不飽和複素環基」は、環原子の間に少なくとも1つの二重結合を含む安定な5〜7員単環式または7〜10員二環式複素環式環部分をいう。この用語は複数の不飽和部位を有する環を包含することを意図するが、本明細書中に定義するアリールまたはヘテロアリール部分を包含することは意図しない。複素環式環部分は、炭素原子に加えてN、OおよびSからなる群より選択される1〜3個のヘテロ原子を有する。ここで窒素および硫黄ヘテロ原子は所望により酸化され得、窒素原子は所望により4級化され得、上記で定義した複素環式環のいずれかがベンゼン環に縮合したいずれかの二環式基を含む。複素環式環を、安定な構造を生じるいずれかのヘテロ原子または炭素原子においてその側基に結合させ得る。そのような部分不飽和複素環基の例としては、限定するものではないが、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロベンゾチオフェン、テトラヒドロインドールおよびテトラヒドロベンゾフランが挙げられる。
用語「ヘテロシクレンアルケニル」は、環炭素およびエキソ炭素が炭素−炭素二重結合を形成し(例えば、本明細書中の化合物表中の化合物449によって例示されるように)それが次に目的のコア骨格(core scaffold)に結合されるヘテロシクリル基をいう。表示−CH(N)OHおよび−CH(N)ORは、炭素および窒素原子が二重結合によって連結され、それによってそれぞれオキシムまたはオキシムアルキルエーテルを形成する基をいう。
本明細書において用いる「置換」シクロアルキルアリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリル基は、1〜4、好ましくは1〜3、より好ましくは1または2個の非水素置換基を有するものである。適切な置換基は、限定するものではないが、以下を包含する:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、フルオロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アリール、(アリール)アルキル、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキルオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、フルオロアルキルオキシ、シクロアルキルアルコキシ、シクロアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシ、(アリール)アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アシルアミノ、カルバモイル、アミノアルキル、ヒドロキシアルキル、カルボアルコキシ、カルボアリールオキシ、カルボキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アラルキルチオ、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アラルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アラルキルスルホンアミド、アシル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド基。
本明細書において用いる用語「置換」は、いずれの原子の正常原子価も超過せず、置換が安定な化合物を生じるという条件で、指定の部分の1つ以上の水素が置換されることを意味する。
用語「安定な化合物」および「安定な構造」は、有用な精製度までの単離および有効な治療剤への製剤に耐えるために十分に強い化合物をいう。
本明細書において用いる用語「ハロゲン」または「ハロ」は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素をいう。
本明細書において用いる用語「アシル」は、アルキルカルボニルまたはアリールカルボニル置換基をいう。
用語「アシルアミノ」および「アミド」は、窒素原子において結合したアミド基をいう。用語「カルバモイル」は、カルボニル炭素原子において結合したアミド基をいう。アシルアミノまたはカルバモイル置換基の窒素原子は、さらに置換されてもよい。用語「スルホンアミド」は、硫黄または窒素原子のいずれかによって結合されたスルホンアミド置換基をいう。明示的に限定しない限り、用語「アミノ」は、NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノおよび環式アミノ基を含むことを意味する。
本明細書において用いる用語「ウレイド」は、置換または非置換尿素部分をいう。
本明細書において用語「医薬上許容される」は、細胞、細胞培養物、組織または生物のような生物学的系に適合性である非毒性物質を意味するように使用する。
1つの態様において、本発明の実施態様は、式(I)で表される新規HCV RNA依存性RNAポリメラーゼのインヒビターまたはその医薬上許容される塩を提供する:
Figure 2005533040

[式中:
は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
−NRは、一緒にα、βもしくはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
は、ピラゾール環のC3位またはC4位のいずれかに結合しており、他方の位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;
およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
およびGは集合的に、ピリミジン環のC7位、C8位およびC9位のいずれか2つに結合しており、残りの位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;ここで
、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により置換されてもよい]。
置換シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは複素環基は好ましくは以下からなる群より選択される1つ以上の置換基で置換される:ハロ、好ましくはCl、BrまたはF;ヒドロキシ;ニトロ;フルオロアルキル、好ましくは(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、より好ましくは(フルオロ)1−5(C−C)アルキル(例えば、CHF、CF、CHCHFおよびCFCFを含む);アルキル、好ましくはC−Cアルキル、より好ましくはC−Cアルキル;アルケニル、好ましくはC−Cアルケニル、より好ましくはC−Cアルケニル;アルキニル、好ましくはC−Cアルキニル、より好ましくはC−Cアルキニル;シクロアルキル、好ましくはC−Cシクロアルキル、より好ましくはC−Cシクロアルキル;(シクロアルキル)アルキル、好ましくはC−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、より好ましくはC−Cシクロアルキル(C−C)アルキル;アリール、好ましくはC−C14アリール、より好ましくはC−C10アリール(例えば、フェニルおよびナフチルを含む);(アリール)アルキル、好ましくはC−C10アリール(C−C)アルキル、より好ましくはC−C10アリール(C−C)アルキル(例えば、ベンジルおよびフェネチルを含む);ヘテロアリール;(ヘテロアリール)アルキル、好ましくはヘテロアリール(C−C)アルキル、より好ましくはヘテロアリール(C−C)アルキル;(ヘテロアリール)アルキルオキシ(例えば、(フリル)アルコキシ、(チオフェニル)アルコキシ、(ピリジル)アルコキシなど);(ヘテロアリール)アルキルアミノ(例えば、(フリル)アルキルアミノ、(チオフェニル)アルキルアミノ、(ピリジル)アルキルアミノなど);(ヘテロアリール)アルキルチオ(例えば、(フリル)アルキルチオ、(チオフェニル)アルキルチオ、(ピリジル)アルキルチオなど);アルキルアミノ(例えば、(C−C)アルキルアミノ);ヘテロアリールオキシ(例えば、フリルオキシ、チオフェニルオキシ、ピリジルオキシなど);ヘテロアリールアミノ(例えば、フリルアミノ、チオフェニルアミノ、ピリジルアミノなど);ヘテロアリールチオ(例えば、フリルチオ、チオフェニルチオ、ピリジルチオなど);飽和または部分不飽和複素環基;(ヘテロシクリル)アルキル;(ヘテロシクリル)オキシ;(ヘテロシクリル)アミノ;(ヘテロシクリル)チオ;(ヘテロシクリル)アルキルオキシ;(ヘテロシクリル)アルキルチオ;アルコキシ、好ましくはC−Cアルコキシ(例えば、メトキシおよびエトキシを含む);(アリール)アルコキシ、好ましくはC−C10アリール(C−C)アルコキシ、より好ましくはC−C10アリール(C−C)アルコキシ(例えば、ベンジルオキシを含む);アリールオキシ、好ましくはC−C10アリールオキシ(例えば、フェノキシを含む);アミノ(NHを含む);アルキルアミノ、好ましくはC−Cアルキルアミノ、より好ましくはC−Cアルキルアミノ(例えば、メチルアミノ、エチルアミノおよびプロピルアミノを含む);ジアルキルアミノ、好ましくはジ(C−C)アルキルアミノ、より好ましくはジ(C−C)アルキルアミノ(例えば、ジメチルアミノおよびジエチルアミノを含む);アリールアミノ、好ましくはC−C14アリールアミノ、より好ましくはC−C10アリールアミノ(例えば、フェニルアミノを含む);ジアリールアミノ、好ましくはジ(C−C14)アリールアミノ、より好ましくはジ(C−C10)アリールアミノ(例えば、ジフェニルアミノを含む);(アリール)アルキルアミノ、好ましくはC−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、より好ましくはC−C10アリール(C−C)アルキルアミノ(例えば、ベンジルアミノを含む);ジ(アリール)アルキルアミノ、好ましくはジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、より好ましくはジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ(例えば、ジベンジルアミノを含む);アシルアミノ、以下を含む:アルカンアシルアミノ、好ましくはC−Cアルカンアシルアミノ、より好ましくはC−Cアルカンアシルアミノ(例えば、アセトアミドおよびプロピオンアミドを含む);アレーンアシルアミノ、好ましくはC−C14アレーンアシルアミノ、より好ましくはC−C10アレーンアシルアミノ(例えば、ベンズアミドを含む);およびアリールアルカンアシルアミノ、好ましくはC−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、より好ましくはC−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ(例えば、フェニルアセトアミドを含む);カルバモイル(−C(O)NHを含む);アルキルカルバモイル、好ましくはC−Cアルキルカルバモイルまたはジ(C−C)アルキルカルバモイル(例えば、メチルカルバモイルおよびジメチルカルバモイルを含む);アリールカルバモイル、好ましくは(C−C10)アリールカルバモイルまたはジ(C−C10)アリールカルバモイル(例えば、フェニルカルバモイルおよびジフェニルカルバモイルを含む);アリールアルキルカルバモイル、好ましくはC−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイルまたはジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル(例えば、ベンジルカルバモイルおよびジベンジルカルバモイルを含む);アミノアルキル、好ましくはアミノ(C−C)アルキル;ヒドロキシアルキル、好ましくはヒドロキシ(C−C)アルキル;カルボアルコキシ、好ましくはカルボ(C−C)アルコキシ(例えば、カルボメトキシおよびカルボエトキシを含む);カルボアリールオキシ、好ましくはカルボ(C−C10)アリールオキシ(例えば、カルボフェノキシを含む);カルボアラルコキシ、好ましくはカルボ(C−C10)アル(C−C)アルコキシ(例えば、カルボベンジルオキシを含む);カルボキシ;アルキルチオ、好ましくはC−Cアルキルチオ、より好ましくはC−Cアルキルチオ(例えば、メチルチオを含む);アリールチオ、好ましくはC−C10アリールチオ(例えば、フェニルチオ及びトリルチオを含む);アラルキルチオ、好ましくはC−C10アル(C−C)アルキルチオ(例えば、ベンジルチオを含む);アルキルスルフィニル、好ましくはC−Cアルキルスルフィニル、より好ましくはC−Cアルキルスルフィニル(例えば、メチルスルフィニルを含む);アリールスルフィニル、好ましくはC−C10アリールスルフィニル(例えば、フェニルスルフィニルおよびトリルスルフィニルを含む);アラルキルスルフィニル、好ましくはC−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル(例えば、ベンジルスルフィニルを含む);アルキルスルホニル、好ましくはC−Cアルキルスルホニル、より好ましくはC−Cアルキルスルホニル(例えば、メチルスルホニルを含む);アリールスルホニル、好ましくはC−C10アリールスルホニル(例えば、フェニルスルホニルおよびトリルスルホニルを含む);アラルキルスルホニル、好ましくはC−C10アル(C−C)アルキルスルホニル(例えば、ベンジルスルホニルを含む);アルキルスルホンアミド、好ましくはC−Cアルキルスルホンアミド、より好ましくはC−Cアルキルスルホンアミド(例えば、メチルスルホンアミドを含む);アリールスルホンアミド、好ましくはC−C10アリールスルホンアミド(例えば、フェニルスルホンアミドおよびトリルスルホンアミドを含む);アラルキルスルホンアミド、好ましくはC−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド(例えば、ベンジルスルホンアミドを含む);アシル、以下を含む:アルカノイル、好ましくはC−Cアルカノイル(例えば、アセチルを含む);アロイル、好ましくはC−C10アロイル(例えば、ベンゾイルを含む);およびアラルカノイル、好ましくはC−C10アル(C−C)アルカノイル(例えば、フェニルアセチルを含む);アシルオキシ(例えば、アセトキシを含む);シアノ;ならびにウレイド基。シクロアルキル基の1つ以上の炭素原子および複素環基の1つ以上の炭素原子またはヘテロ原子はまた所望によりオキソ基で置換されてもよい。接頭辞または接尾辞「アル」はアリールをいう。
いくつかの実施態様において、GおよびGの少なくとも1つは、上記のように所望により置換されたアリールまたはヘテロアリールである。いくつかの実施態様において、GおよびGの少なくとも1つは置換フェニルである。いくつかの実施態様において、GおよびGの少なくとも1つは、C−Cアルキル、C−C10アリール、C−C10アル(C−C)アルキル、複素環基、ハロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルコキシ、C−C10アリールオキシおよびC−C10アル(C−C)アルコキシからなる群より選択される1つまたは2つの置換基で置換されたフェニルである。特定の好ましい実施態様において、GおよびGの各々は、上記のように所望により置換されたアリールまたはヘテロアリールである。いくつかの実施態様において、GおよびGがC7位およびC9位に存在する場合、GおよびGは好ましくは両方が非置換フェニルであることはない。他の実施態様において、GおよびGがC7位およびC9位に存在する場合、GまたはGの一方は置換フェニルである。他の実施態様において、GおよびGがC7位およびC9位に存在する場合、GおよびGの両方は独立して置換フェニルである。
いくつかの実施態様において、GおよびGの少なくとも1つは−W−Cyであり、ここでCyはシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、そのいずれかが所望により上記のように置換され得る。特定の実施態様において、Cyはアリール、好ましくはC−C10アリールであり、これは非置換であってもよく所望により置換されていてもよい。いくつかの好ましい実施態様において、Cyは非置換フェニルまたは以下からなる群より選択される1つまたは2つの置換基で置換されたフェニルである:C−Cアルキル、C−C10アリール、C−C10アル(C−C)アルキル、複素環基、ハロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルコキシ、C−C10アリールオキシおよびC−C10アル(C−C)アルコキシ。
特定の他の実施態様において、Cyはシクロアルキル、好ましくはC−Cシクロアルキルであり、ここでシクロアルキルは非置換であってもよく所望により置換されていてもよい。いくつかの好ましい実施態様において、Cyは非置換C−Cシクロアルキルまたは以下からなる群より選択される1つまたは2つの置換基で置換されたC−Cシクロアルキルである:C−Cアルキル、C−C10アリール、C−C10アル(C−C)アルキル、複素環基、ハロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルコキシ、C−C10アリールオキシおよびC−C10アル(C−C)アルコキシ。
いくつかの実施態様において、G中のヘテロシクリルは所望により上記のように置換される。いくつかの実施態様において、GまたはG中のヘテロシクリルは所望により上記のように置換される。
さらに他の実施態様において、Cyはアラルキル、好ましくはC−C10アル(C−C)アルキルであり、ここでアラルキルのアリール部分は所望により上記のように置換され得る。いくつかの好ましい実施態様において、Cyはベンジルもしくはフェネチル、または置換ベンジルもしくはフェネチルであり、ここでフェニル環は以下からなる群より選択される1つまたは2つの置換基で置換される:C−Cアルキル、C−C10アリール、C−C10アル(C−C)アルキル、複素環基、ハロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルコキシ、C−C10アリールオキシおよびC−C10アル(C−C)アルコキシ。
Cyについて上記した各実施態様において、WはO、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択される。いくつかの好ましい実施態様において、WはN(R)であり、ここでRは水素またはC−Cアルキルである。いくつかの好ましい実施態様において、WはNHまたはNCHである。
いくつかの実施態様において、GはOH、−C(O)OHおよびヘテロアリールからなる群より選択される。ヘテロアリールは好ましく酸性ヘテロアリールであり、例えば、テトラゾリルを含む。
いくつかの他の実施態様において、Gは−C(O)NRであり、ここで−NRは一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成する。これらの実施態様において、Rは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOH、および−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し、ここでRは水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、Rはアリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択される。置換基Rは(R)または(S)のいずれの立体配置でもあり得る。いくつかの実施態様において、−NRは一緒に天然アミノ酸を形成する。いくつかの他の実施態様において、−NRは一緒に非天然アミノ酸を形成する。
環窒素原子に隣接する位置にヒドロキシ置換基を有する芳香族複素環式環がヒドロキシもしくはケトいずれかの互変異性形態で存在し得ること、または2つの混合物として存在し得ることが理解される。例えば、C3にヒドロキシ置換基を有する式(I)で表される化合物はヒドロキシ互変異性体(1)またはケト互変異性体(2)として存在し得る:
Figure 2005533040
同様に、C7にヒドロキシ置換基を有する式(I)で表される化合物はヒドロキシ互変異性体(3)またはケト互変異性体(4)として存在し得る:
Figure 2005533040
式(I)で表される化合物の全ての互変異性形態およびいずれかの割合でのその全ての可能な混合物が、以下でも記載するように本発明の範囲内に含まれることを理解すべきである。
さらに、本発明が式(I)で表される化合物の全ての水和、脱水および溶媒和形態も包含することを理解すべきである。
いくつかの実施態様において、GはC3において結合し、GおよびGはそれぞれC9およびC7において結合する。従って、これらの実施態様の化合物は式(II)を有する:
Figure 2005533040
[式中、G、GおよびGは上記のとおりであり、RおよびRは、水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびシアノからなる群より独立して選択される。いくつかの好ましい実施態様において、RおよびRの両方は水素である]。
いくつかの他の実施態様において、GはC3において結合し、GおよびGはそれぞれC8およびC7において結合する。従って、これらの実施態様の化合物は式(III)を有する:
Figure 2005533040
[式中、G、GおよびGは上記のとおりであり、RおよびRは、水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびシアノからなる群より独立して選択される。いくつかの好ましい実施態様において、RおよびRの両方は水素である]。
さらに他の実施態様において、GはC4において結合し、GおよびGはそれぞれC9およびC8において結合する。従って、これらの実施態様の化合物は式(IV)を有する:
Figure 2005533040
[式中、G、GおよびGは上記のとおりであり、RおよびRは、水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびシアノからなる群より独立して選択される。いくつかの好ましい実施態様において、RおよびRの両方は水素である]。
式(II)〜(IV)は特定の好ましい実施態様を例示する。しかし、他の位置異性体もまた可能であり、本発明の範囲内に含まれる。
用語「所望により置換」は、特定の基、ラジカルまたは部分での所望による置換を意味する。
本明細書において用いる用語「組成物」は、特定の量の特定の成分を含む生成物、ならびに特定の量の特定の成分の組み合わせから直接的または間接的に生じるいずれもの生成物を包含することが意図される。
本発明の化合物のプロドラッグおよび溶媒和物もまた本明細書において意図される。本明細書において用いる用語「プロドラッグ」は、対象への投与に際して、代謝的または化学的プロセスによる化学的変換を経て、式Iで表される化合物またはその塩および/または溶媒和物を生じる薬物前駆体である化合物を示す。プロドラッグの考察はT. Higuchi and V. Stella, Pro-drugs as Novel Delivery Systems (1987) Volume 14 of the A.C.S. Symposium Series、およびBioreversible Carriers in Drug Design, (1987) Edward B. Roche, ed., American Pharmaceutical Association and Pergamon Press(両方を出典明示で援用する)において提供される。
「溶媒和物」は、本発明の化合物と1つ以上の溶媒分子との物理的関連を意味する。この物理的関連には、種々の程度のイオンおよび共有結合(水素結合を含む)が関与する。特定の場合、例えば、1つ以上の溶媒分子が結晶固体の結晶格子中に組み込まれる場合、溶媒和物は単離可能である。「溶媒和物」は、溶液相および単離可能な溶媒和物の両方を包含する。非限定的な適切な溶媒和物の例としては、エタノレート、メタノレートなどが挙げられる。「水和物」は溶媒分子がHOである溶媒和物である。
式Iで表される化合物は塩(例えば、医薬上許容される塩)を形成し、これも本発明の範囲内である。本明細書における式Iで表される化合物に対する言及は、特記しない限り、その塩に対する言及を含むと解される。本明細書において用いる用語「塩」は、無機および/または有機酸と形成された酸性塩ならびに無機および/または有機塩基と形成された塩基性塩を示す。さらに、式Iで表される化合物が塩基性部分(例えば、限定するものではないが、ピリジンまたはイミダゾール)および酸性部分(例えば、限定するものではないがカルボン酸)の両方を含む場合、双性イオン(「内部イオン」)を形成し得、これは本明細書において用いる用語「塩」に含まれる。医薬上許容される(すなわち、非毒性の、生理学上許容される)塩が好ましいが、他の塩も有用である。式Iで表される化合物の塩は、例えば、式Iで表される化合物を一定量の酸または塩基(例えば等価量)と、塩が沈殿するもののような媒質または水性媒質中で反応させ、次いで凍結乾燥することによって形成され得る。
例示的な酸付加塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩(すなわち、1,1−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩))、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホン酸塩(本明細書記載のものなど)、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシラートとしても知られる)、ウンデカン酸塩などが挙げられる。さらに、基礎医薬化合物からの医薬上有用な塩の形成に適切であると一般に考えられている酸は、例えば、S. Berge et al, Journal of Pharmaceutical Sciences (1977) 66(1) 1-19; P. Gould, International J. of Pharmaceutics (1986) 33 201-217;Anderson et al, The Practice of Medicinal Chemistry (1996), Academic Press, New Yorkによって; The Orange Book (Food & Drug Administration, Washington, D. C.(ウェブサイト上)およびRemington: The Science and Practice of Pharmacy, 20th Ed., ed. A. Gennaro, Lippincott Williams & Wilkins, 2000において考察されている。これらの開示を出典明示で援用する。
例示的な塩基性塩としては、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム、リチウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウムおよびマグネシウム塩)、有機塩基(例えば、有機アミン)(例えば、ベンザチン、ジシクロヘキシルアミン、ヒドラバミン(N,N−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミンと形成される)、N−メチル−D−グルカミン、N−メチル−D−グルカミド、t−ブチルアミン)との塩、およびアミノ酸(例えば、アルギニン、リジンなど)との塩が挙げられる。塩基性窒素含有基を、低級アルキルハライド(例えば、塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル、プロピル及びブチル)、ジアルキルサルフェート(例えば、硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミル)、長鎖ハライド(例えば、塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル)、アラルキルハライド(例えば、臭化ベンジルおよびフェネチル)およびその他の薬剤で4級化し得る。
そのような全ての酸塩および塩基塩は本発明の範囲内の医薬上許容される塩であることが意図され、全ての酸及び塩基塩は本発明の目的のために対応する化合物の遊離形態と等価であるとみなされる。
式Iで表される化合物、ならびにその塩、溶媒和物およびプロドラッグは、その互変異性形態で(例えば、アミドまたはイミノエーテルとして)存在し得る。そのような全ての互変異性形態は、本明細書において本発明の一部として意図される。
種々の置換基上の不斉炭素に起因して存在し得るもののような、本発明の化合物(化合物の塩、溶媒和物およびプロドラッグならびにプロドラッグの塩および溶媒和物を含む)の全ての立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体など)(鏡像異性形態(不斉炭素の非存在下でも存在し得る)、回転異性形態、アトロプ異性体およびジアステレオ異性形態を含む)は、本発明の範囲内であることが意図される。本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば実質的に他の異性体を含まなくてもよく、あるいは例えば、ラセミ体としてまたは他の全てのもしくは他の選択された立体異性体と混合されていてもよい。本発明のキラル中心はIUPAC 1974 Recommendationsによって規定されるようなSまたはR立体配置を有し得る。用語「塩」、「溶媒和物」、「プロドラッグ」などの使用は、本発明の化合物の鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ラセミ体またはプロドラッグの塩、溶媒和物およびプロドラッグに等しく適用されることが意図される。
他の実施態様において、化合物(その塩、プロドラッグ、組成物および方法を含む)は下記式のものである(式中、可変部は本明細書において定義するとおりである):
Figure 2005533040

Figure 2005533040
別の態様において、本発明の実施態様は、式(I)〜(IV)のいずれかで表されるHCV RNA依存性RNAポリメラーゼのインヒビター、および医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤を含む医薬組成物を提供する。
、G、G、W、Cy、R、R、R、RおよびRについての好ましい値は、本発明の第1の態様について上記したとおりである。本発明の化合物を当該分野で周知のいずれもの方法によって製剤化してもよく、いずれもの経路(限定するものではないが、非経口、経口、舌下、経皮、局所または直腸内を含む)による投与のために製造してもよい。いくつかの実施態様において、経口投与が好ましい。
担体の特徴は投与経路に依存する。本発明の組成物は、そのような物質が有効成分の生物学的活性の有効性を妨げないという条件で、HCV RdRpインヒビターに加えて、希釈剤、賦形剤、塩緩衝液、安定化剤、可溶化剤および当該分野において周知のその他の物質を含有してもよい。組成物は意図される投与経路に依存していずれかの適切な形態であり得、例えば、経口投与のための錠剤、カプセルもしくは液体形態または非経口投与のための溶液もしくは懸濁液形態を含む。医薬上許容される製剤の製造は、例えばRemington: The Science and Practice of Pharmacy, 20th Ed., ed. A. Gennaro, Lippincott Williams & Wilkins, 2000に記載されている。
いくつかの実施態様において、本発明の医薬組成物はまた、ウイルス感染の処置のための1つ以上の他の薬剤(例えば、抗ウイルス剤または免疫調節剤を含む)を含有する。特定の実施態様において、他の薬剤は、HCV RdRp、HCVヘリカーゼ、HCVプロテアーゼまたは別のHCV標的タンパク質のインヒビターである。特定の他の実施態様において、他の薬剤は広スペクトル抗ウイルス剤または免疫調節剤(例えば、リバビリン、インターフェロンまたはその誘導体)である。
さらなる態様において、本発明の実施態様は、細胞におけるHCV複製の阻害方法を提供する。この方法は、HCVに感染した細胞を本発明の化合物または組成物と接触させる工程を包含する。いくつかの実施態様において、細胞は肝細胞である。しかし、HCVは肝細胞以外の細胞型において複製可能であり、本発明の方法はそのような他の細胞型においても有効である。
特定の実施態様において、細胞はHCVの複製を支持可能な培養細胞である。HCVの複製を支持する細胞培養系は、初代細胞培養物または細胞株の感染によって、または慢性感染哺乳動物由来の初代細胞の培養によって調製することができる。そのようなHCV複製系の例は、例えばLohmann et al., Science 285: 110-113 (1999)、Blight et al., Science 290: 1972 (2000)およびBarenschlager and Lohmann, J. Gen. Virology 81: 8631-1648 (2000)の記載に見出すことができる。特定の他の実施態様において、細胞はヒトまたは動物対象中に存在する。好ましくは、動物は哺乳動物である。いくつかの実施態様において、動物は霊長類である。
さらなる態様において、本発明の実施態様は、少なくとも1つの式(I)で表される化合物の、HCV感染の予防または処置に使用する医薬の製造における使用を提供する。
さらなる態様において、本発明の実施態様は、HCVに感染したヒトまたは動物対象に治療または予防有効量の少なくとも1つの本発明の化合物または組成物を投与する工程を包含する、HCV感染関連疾病または症状の処置または予防方法を提供する。「HCV感染関連疾病または症状」は、HCVでの感染によって直接的または間接的に引き起こされるいずれかの疾病または症状を意味する。好ましくは、動物は哺乳動物である。いくつかの実施態様において、動物は霊長類である。
HCVは著しいゲノム可変性によって特徴付けられ、HCVの複製はウイルスバリアントの迅速な生成を導く。Holland et al., Current Topics in Microbiology and Immunology 176: 1-20 (1992)は、HCVが、単一の患者内でさえも、マイクロバリアントの群れとして存在する(著者らはこの現象を準種(quasispecies)と呼んでいる)ことを教示している。それゆえ、本明細書において用いる用語「C型肝炎ウイルス」および「HCV」は、そのようなウイルスバリアントまたはその混合物のいずれかをいうことが意図される。
本明細書において用いる用語「治療有効量」は、対象にとっての利益を生じるに十分な、またはいずれかのHCV感染関連兆候もしくはマーカーにおけるいずれかの有益な変化を引き起こすに十分な量をいう。「HCV感染関連マーカー」は、HCV感染に相関する、および/または臨床的予後を予示するいずれかの生物学的尺度を意味する。そのようなマーカーは、限定するものではないが、活性ウイルスおよびウイルス抗原を含む。
本明細書において用いる用語「予防有効量」は、HCVに曝露されたかまたは感染したヒトまたは動物対象におけるHCVの兆候の重篤性を防止するかまたは軽減するに十分な量をいう。いくつかの実施態様において、予防的処置は、本発明の化合物または組成物の、HCVを保有することが見出されたが、C型肝炎疾患の兆候を示していないヒトまたは動物対象への投与を含む。予防的処置はまた、本発明の化合物または組成物の、症状の改善を示すが、なおHCVを保有しており症状の再発の危険性のあるヒトまたは動物対象への投与を含む。
投与するHCV RdRpインヒビターの有効(例えば、治療または予防)量は経験的に決定され、使用する特定のインヒビター、個体の年齢、体重および状態、所望される処置効果、投与経路などの考慮に基づく。代表的な用量範囲は、用量当たり約0.1mg/kg〜約100mg/kg(1日当たり1回から数回投与し得る)であることが予想される。
いくつかの実施態様において、本発明のこの態様による方法は、さらに1つ以上の他のウイルス感染処置用薬剤(例えば、抗ウイルス剤または免疫調節剤)の投与を含む。特定の実施態様において、他の薬剤はHCV RdRp、HCVヘリカーゼ、HCVプロテアーゼまたは別のHCV標的タンパク質のインヒビターである。特定の他の実施態様において、他の薬剤は広スペクトル抗ウイルス剤または免疫調節剤(例えば、リバビリン、インターフェロンまたはその誘導体)である。
他の薬剤(単数または複数)をHCV RdRpインヒビターと同時に投与することができ、または異なる時に投与することができる。逐次または交互治療療法も本発明の範囲内であることが意図される。
実施例
化学合成
NMRスペクトルは、溶媒としてCDCl3またはDMSO−d6を使用してMercuryplus 400MHz NMR Spectrometer(Varian)にて得た。LC−MSデータは、Agilent 1100 Series LC/MSD(四重極型、API-ES(Atmospheric Pressure Interface Electrospray))を使用し、キャピラリー圧を3500Vに設定し、ポジティブモードで実施して得た。
逆相クロマトグラフィーによる精製は、C18逆相カラムを使用し、水中0.1%トリフルオロ酢酸からアセトニトリル:水(95:5)までの勾配液を流速20mL/分で用いて行った。試料は、UV(Gilson、254nm)またはマススペクトル(Agilent 1100 Series LC/MSDモデルSL)シグナルを使用して集めた。
Biotage装置での順相シリカゲルクロマトグラフィーは、KP-SIL 32-63umカラム,60Aをフラッシュカートリッジ12+Mまたは25+Mと一緒に用いてQuad UV System(P/N 07052)を使用して行った。
実施例において使用する略語
AcOH 酢酸
DCM ジクロロメタン
DIAD アゾジカルボン酸ジイソプロピル
DIEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DME ジメトキシエタン
DMF ジメチルホルムアミド
DMFDMA N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール
DMSO ジメチルスルホキシド
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
HATU 六フッ化リン酸N,N,N',N'−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウム
Hex ヘキサン
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
mCPBA メタ−クロロ過安息香酸
MeOH メタノール
Pyr ピリジン
RT 室温
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
スキーム1に概略記載した合成経路に従って、G1が−C(O)−OHである式(I)で示される代表的な化合物を製造した。
スキーム1
Figure 2005533040
実施例1: 7−ビフェニル−4−イル−5−(4−クロロフェニル)ピラゾール[1,5a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル
工程1: 5−(4−クロロフェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル
Figure 2005533040
4−クロロベンゾイル酢酸メチル(2.13g、10mmol)および5−アミノ−3−ピラゾールカルボン酸エチル(1.55g、10mmol)の氷酢酸中混合物を20時間加熱還流した。この反応の間に光沢のある沈殿物が生じた。該反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、濾過した。該沈殿物を酢酸エチルで洗浄してオフホワイト色の光沢のある固体(1.92g、60%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.8(bs,1H)、7.87(d,2H,J=6.4Hz)、7.67(d,2H,J=6.4Hz)、6.55(s,1H)、6.21(s,1H)、4.34(q,2H,J=6.8Hz)、1.35(t,3H,J=6.8Hz)。MS:C1513ClN33[M+H]+についての計算値318.057、測定値318.0。
工程2: 7−クロロ−5−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル
Figure 2005533040
5−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(1.92g、6.04mmol)およびN,N−ジエチルアニリン(2.4mL、15.1mmol)の懸濁液にオキシ塩化リン(6mL)を添加した。該反応混合物を3時間加熱還流した。該反応混合物は冷却すると固化した。該反応混合物をジクロロメタンに溶解し、濃縮した。該固体をジクロロメタンに溶解し、連続的に冷水(3×100mL)、重炭酸ナトリウム飽和溶液(1×100mL)および食塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(SiO2、1%酢酸エチル/ジクロロメタン)により精製して黄色固体(1.53g、75%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.04(d,2H,J=8.8Hz)、7.52(s,1H)、7.51(d,2H,J=8.8Hz)、7.33(s,1H)、4.53(q,2H,J=7.2Hz)、1.49(t,3H,J=6.8Hz)。MS:C1512Cl232[M+H]+についての計算値336.023、測定値336.0。
工程3: 7−ビフェニル−4−イル−5−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル
Figure 2005533040
7−クロロ−5−(4−クロロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(50mg、0.15mmol)、4−(フェニル)フェニルボロン酸(36mg、0.18mmol)、炭酸ナトリウム(35mg、0.33mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17mg、0.015mmol)を入れた反応管にトルエン(5mL)および水(1mL)を加えた。該反応管を排気し、アルゴンでフラッシュした。該反応混合物を一夜加熱還流した。冷却後、該反応混合物を酢酸エチル(10mL)および水(15mL)で希釈した。有機層を分取し、塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(SiO2、ジクロロメタン)により精製して薄黄色固体(53mg、78%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.23(d,2H,J=6.4Hz)、8.12(d,2H,J=6.8Hz)、7.81(d,2H,J=6.4Hz)、7.68(d,2H,J=7.2Hz)、7.55−7.40(m,8H)、7.31(s,1H)、6.90(d,1H,J=8.8Hz)、4.49(q,2H,J=7.2Hz)、1.47(t,3H,J=6.8Hz)。MS:C2721ClN32[M+H]+についての計算値454.12、測定値454.0。
実施例2: 5−(4−クロロフェニル−7−(2−クロロフェニル)ピラゾール[1,5a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル
Figure 2005533040
ジメチルホルムアミド(2mL)中の7−クロロ−5−(4−クロロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(50mg、0.15mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17mg、0.015mmol)を入れた反応管にTHF中0.5M 2−クロロフェニル亜鉛ヨウ化物(0.38mL、0.19mmol)を加えた。該反応管を排気し、アルゴンでフラッシュした。該反応混合物を60℃に一夜加熱した。冷却後、反応混合物を酢酸エチル(10mL)および塩化アンモニウム飽和溶液(10mL)で希釈した。有機層を分取し、水および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(SiO2、ジクロロメタン)により精製して、純度80%の薄黄色固体(51mg、66%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.08(d,2H,J=8.8Hz)、7.70−7.45(m,6H)、7.40(s,1H)、7.30(s,1H)、4.45(q,2H,J=6.8Hz)、1.43(t,3H,J=6.8Hz)。MS:C2116Cl232[M+H]+についての計算値412.05、測定値412.0。
実施例3: 5−(4−クロロフェニル−7−(2−クロロフェニル)ピラゾール[1,5a]ピリミジン−2−カルボン酸
Figure 2005533040
テトラヒドロフラン(3mL)中の5−(4−クロロ−フェニル−7−(2−クロロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(50mg、0.12mmol)に水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム(メタノール中2.2M、222μL、0.49mmol)を室温にて添加した。該反応を1.5時間撹拌した後、p−トルエンスルホン酸樹脂(275mg、〜4.5当量)を添加した。該反応混合物を1時間撹拌した。該混合物を濾過し、濃縮した。HPLC分取クロマトグラフィーにより精製してオフホワイト色の固体(25mg、54%)を得た。この化合物は表1のエントリー106に相当する。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 13.45(bs,1H)、8.33(d,2H,J=6.4Hz)、7.99(s,1H)、7.80−7.6(m,6H)、7.25(s,1H)。MS:C1912Cl232[M+H]+についての計算値384.02、測定値384.0。
実施例4: ピラゾロ[1,5a]ピリミジニルアミノ誘導体の合成
工程1:
Figure 2005533040
7−クロロピラゾロ[1,5a]ピリミジン(0.05mmol)、アミン(0.05mmol)および炭酸カリウム(0.1mmol)のDMF(1.5mL)中混合物を60℃で16時間撹拌した。
該反応を室温に冷却させ、次いで、酢酸エチル(10mL)で希釈した。得られた混合物を水(×2)および飽和食塩水で抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。
MS(+,30V):C2321ClN42[M+H]+についての計算値421.14、測定値421.2。
工程2:
Figure 2005533040
THF(1.5mL)および水(0.5mL)中のピラゾロ[1,5a]ピリミジンアミノ化合物(0.05mmol)に1M LiOH(200μl、0.2mmol)を添加し、RTで16時間撹拌した。該反応を酢酸エチル(10mL)で希釈し、pH2に酸性化し、分液漏斗に移し、層を分取した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。
アミノ基がDL−アルファ−メチルベンジルアミンであった上記の場合(エントリー78):MS(+,30V):C2117ClN42[M+H]+についての計算値393.10、測定値393.0。
実施例5: アミノおよびアニリノピラゾロ[1,5a]ピリミジン誘導体の合成
工程1:
Figure 2005533040
7−クロロピラゾロ[1,5a]ピリミジン(0.05mmol)、アニリン(0.05mmol)および炭酸カリウム(0.1mmol)のDMF(1.5mL)中混合物を60℃で16時間撹拌した。
該反応を室温に冷却させ、次いで、酢酸エチル(10mL)で希釈した。得られた混合物を水(×2)および飽和食塩水で抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。
MS(+,30V):C2117ClN42[M+H]+についての計算値393.10、測定値393.0。
工程2:
Figure 2005533040
XがHである場合(エントリー76):MS(+,30V):C1913ClN42[M+H]+についての計算値365.07、測定値365.0。
実施例6: 6,7−ジアリールピラゾロ[1,5a]ピリミジンカルボキシレートの合成
工程1:
Figure 2005533040
アルゴン下でのベンジル4−クロロフェニルケトン(230mg、1mmol)の乾燥トルエン(10mL)中溶液にN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(DMFDMA)(159μl、1.2mmol)をRTで滴下した。12時間後、DMFDMA(4μl、0.03mmol)を添加し、該混合物を50℃にさらに24時間加熱した。次いで、5日間の間、DMFDMA(4μl、0.03mmol)を毎日添加し、温度が毎日約15℃ずつ上昇した。5日目、反応が終了した(TLCモニタリング)ので、溶媒を除去して赤/茶色の油状物としてエナミノケトン(285mg、100%)を得た。
1H NMR(CDCl3,400MHz):δ 7.35(s,1H)、7.38(m,2H)、7.25(m,6H)、7.16(m,2H)、2.8(s,6H)。
MS(+,30V):C1716ClNO[M+H]+についての計算値286.09、測定値286.05。
工程2:
Figure 2005533040
酢酸(10mL)中のエナミノケトン化合物(285mg、1mmol)に3−アミノ−5−カルボメトキシ−ピラゾール(141mg、1mmol)を添加した。該反応を118℃に加熱し、118℃で16時間撹拌した。該反応混合物を濃縮した。ピラゾロピリミジン生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、5%酢酸エチル/DCM)により精製して白色固体(335mg、89%)を得た。
1H NMR(CDCl3,400MHz):δ 8.66(s broad,1H)、7.44(m,2H)、7.35(m,6H)、7.17(m,2H)、3.98(s,3H)。
MS(+,30V):C2014ClN32[M+H]+についての計算値364.08、測定値364.05。
工程3:
Figure 2005533040
THF(5mL)中の7−(4−クロロ−フェニル)−6−フェニル−ピラゾロ[1,5]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステル(98mg、0.27mmol)に水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム(メタノール中40重量%溶液)(491μl、1.1mmol)を添加し、該混合物を室温で16時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH/AcOH(90:10:1))は、該反応が終了したことを示した。該反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、1N HClでpH2に酸性化した。分液漏斗に移し、層を分取し、有機層を食塩水(×1)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。ピラゾロピリミジン生成物をPREP−LCにより精製して薄黄色固体(46mg、49%)を得た。これは表1のエントリー236に相当する。
1H NMR(DMSO,400MHz):δ 8.74(s,1H)、7.49(s,4H)、7.28(m,6H)。
MS(+,30V):C1911ClN32[M+H]+についての計算値350.08、測定値350.05。
実施例7: 6,7−ジアリールピラゾロ[1,5a]ピリミジンテトラゾールの合成
工程1:
Figure 2005533040
アルゴン下でのベンジル3−フェノキシフェニルケトン(523mg、1.8mmol)の乾燥トルエン(5mL)中溶液にtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(524μl、2.54mmol)をRTにて滴下した。該反応混合物を60℃に16時間加熱した。TLCは反応が終了したことを示した。溶媒を除去して赤/茶色の油状物としてエナミノケトン(617mg、100%)を得た。
1H NMR(CDCl3,400MHz):δ 7.39(s,1H)、7.25(m,12H)、6.99(dd,2H)、2.75(s broad,6H)。
MS(+,30V):C2321NO2[M+H]+についての計算値344.16、測定値344.05。
工程2:
Figure 2005533040
酢酸(5mL)中のエナミノケトン化合物(150mg、0.44mmol)に3−アミノピラゾール−4−カルボニトリル(48mg、0.44mmol)を添加した。該反応を118℃に加熱し、118℃で16時間撹拌した。該反応混合物を濃縮した。該ピラゾロピリミジン生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、5%酢酸エチル/DCM)により精製して白色固体(117mg、68%)を得た。
1H NMR(CDCl3,400MHz):δ 8.82(s,1H)、8.38(s,1H)、7.45(m,4H)、7.31(m,3H)、7.15(m,4H)、6.85(t,1H)、6.78(dd,2H)。
MS(+,30V):C25164O[M+H]+についての計算値389.13、測定値389.05。
工程3:
Figure 2005533040
キシレン(5mL)中のピラゾロピリミジンニトリル(102mg、0.26mmol)にアジドトリブチルスズ(144μl、0.52mmol)を添加した。得られた混合物をアルゴン下にて110℃に60時間加熱した。60時間後、溶媒を蒸発させ、アセトニトリル(10mL)を添加し、該溶液をヘキサン(8×10mL)で洗浄した。アセトニトリル相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、黄色ガム状物として所望のピラゾールピリミジンスズ保護テトラゾール(187mg、98%)を得た。
この黄色ガム状物をメタノール(5mL)に溶解した。得られた溶液に塩化水素(ジエチルエーテル中1.0M溶液)(1mL、1mmol)を添加し、RTで3時間撹拌した。該反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(×2)および食塩水(×1)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をヘキサンと一緒にトリチュレートして黄色固体として遊離テトラゾール生成物(10.7mg、10%)を得た。これは、表1のエントリー250に相当する。
1H NMR(CDCl3,400MHz):δ 8.85(s,1H)、8.75(s,1H)、7.4(m,6H)、7.28(m,1H)、7.15(m,5H)、6.95(t,1H)、6.82(dd,2H)。
MS(+,30V):C23177O[M+H]+についての計算値432.15、測定値432.05。
実施例8: 5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステルの合成
Figure 2005533040
5−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸25.8g(164mmol)の無水メタノール(MeOH)250mL中溶液に塩化チオニル10.3mL(141mmol)を滴下し、得られた混合物を還流下にて一夜加熱し、次いで、室温に冷却し、濃縮して、固体として5−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル27.6g(収率98%)を得た。1H NMR(CDCl3)δ 6.08(s,1H)、3.91(s,3H)。
5−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル10.25g(60mmol)を酢酸(AcOH)75mLおよびテトラヒドロフラン(THF)75mLに溶解した。真空およびアルゴンのサイクルの後、パラジウム−炭(Pd/C 10重量%)2.05g(20重量%)を添加し、該混合物を再度脱ガスし、バルーンにより水素を充填した。該反応混合物を水素雰囲気下にて室温で2日間撹拌した。薄層クロマトグラフィー(TLC)による分析は、出発物質が完全に生成物に変わったことを示した。次いで、該混合物を濃縮し、得られた紫色の油状物をエーテル300mLに溶解し、微細に分散した紫色の不純物を濾去し、エーテル濾液を蒸発させて、1H NMRにより示されるようにオフホワイト色固体として5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル7.23g(収率85%)を得た;その構造は1H NMRを使用して確認した。
実施例9: 2−{[5−(4−クロロ−フェニル)−7−(4−フェノキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル]−アミノ}−3−ヒドロキシ−プロピオン酸の合成
Figure 2005533040
5−(4−クロロ−フェニル)−7−(4−フェノキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−2−カルボン酸10mg(0.023mmol)のジメチルホルムアミド(DMF)1mL中溶液にジイソプロピルエチルアミン(DIEA)0.016mL(0.068mmol)、L−セリン−(tBu)OtBu・塩酸塩6.3mg(0.025mmol)、ジメチルアミノピリジン(DMAP cat)の数個の結晶、次いで、HATU 10.3mg(0.027mmol)を添加し、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、0.1N水酸化ナトリウム溶液、水および食塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して3−tert−ブトキシ−2−{[5−(4−クロロ−フェニル)−7−(4−フェノキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸tert−ブチルエステルを得、これをそれ以上如何なる精製も行わずに次工程で使用した。
3−tert−ブトキシ−2−{[5−(4−クロロ−フェニル)−7−(4−フェノキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸tert−ブチルエステルの試料をトリフルオロ酢酸(TFA):H2O(95:5)1mLで処理し、得られた溶液を室温で1.5時間撹拌し、その後、アセトニトリル:水(1:1)2mLの添加によりクエンチした。次いで、該混合物を濃縮し、凍結乾燥させて固体として所望の2−{[5−(4−クロロ−フェニル)−7−(4−フェノキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−2−カルボニル]−アミノ}−3−ヒドロキシ−プロピオン酸11.2mg(二工程にわたる収率93%)を得、その1H NMRスペクトルはその構造と一致していた。エントリー260について:LC−MS:C2821ClN45[M+H]+についての計算値:529.12;測定値:529.1。
実施例10: 7−オキソ−5−フェニル−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸および5−(2−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
3−オキソ−3−フェニル−プロピオン酸エチルエステル0.56mL(3.22mmol)および5−アミノ−2H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルエステル0.50g(3.22mmol)の酢酸(HOAc)4mL中溶液を還流下にて4時間加熱し、その間に沈殿物が生じた。該沈殿物を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥させて、1H NMRにより示されるように固体として7−オキソ−5−フェニル−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル0.51g(収率56%)を得た;LC−MS:C151333[M++H]+についての計算値:284.1、測定値:284.1。
7−オキソ−5−フェニル−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル50mg(0.18mmol)のエタノール(EtOH)4mL中溶液に水酸化カリウム(KOH)26mg(0.40mmol)を添加し、得られた混合物を還流下にて60時間加熱した。次いで、該反応混合物をジオキサン中4M HCl溶液で酸性化し、酢酸エチルで希釈した。有機抽出物を水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1H NMRにより示されるように所望の7−オキソ−5−フェニル−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸を得た;LC−MS:C13933[M++H]+についての計算値:256.06、測定値:256.1。これはエントリー619に相当する。
同合成シーケンスに従い、3−(2−クロロ−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステルから出発し、5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルを用いて環化を行って、5−(2−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(エントリー620)を合成した。
実施例11: 6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−イソブチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成
Figure 2005533040
上記のとおり、構造的に類似する化合物について本明細書の他の箇所に記載されるトランスフォーメーションを経由して、6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−イソブチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(410)の合成を行った。同様の方法で、7位を変更した他の化合物を合成した。
実施例12: 7−イソプロピル−6−メチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成
Figure 2005533040
上記のとおり、商業的に入手可能な2−メチル−ペンタン−3−オンから出発し、構造的に類似する化合物について上記した公知のトランスフォーメーションを経由して、7−イソプロピル−6−メチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(390)の合成を行った。同合成シーケンスに従って、7−エチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(392)、7−シクロヘキシル−6−メチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(391)、および7−シクロヘキシル−6−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(394)を製造した。
実施例13: 6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−(テトラヒドロ−チオピラン−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成
Figure 2005533040
文献の方法(Helv. Chim. Acta 1997, 80, 1528)を変更した方法に従って、テトラヒドロ−チオピラン−4−オン2.0g(17.2mmol)、および1−イソシアノメタンスルホニル−4−メチル−ベンゼン3.69g(18.9mmol)の1,2−ジメトキシエタン(DME)100mL中氷冷溶液にカリウムt−ブトキシド(t−ブタノール中1M溶液)34.4mL(34.4mmol)を添加し、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。該反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、重炭酸ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1H NMRにより示されるように所望のテトラヒドロ−チオピラン−4−カルボニトリル2.05g(収率93%)を得た。
テトラヒドロ−チオピラン−4−カルボニトリル1.97g(15.5mmol)のエタノール(EtOH)5mL中溶液を水酸化ナトリウム(NaOH)6.2g(155mmol)のEtOH 30mLおよび水15mL中溶液に添加し、得られた混合物を還流下にて4時間加熱した。該反応混合物を氷浴中にて冷却し、濃塩酸で酸性化してpH2にし、次いで、濃縮して沈殿物を得、これを濾過して、1H NMRにより示されるように茶色の結晶質固体として所望のテトラヒドロ−チオピラン−4−カルボン酸1.36g(60%)を得た。
テトラヒドロ−チオピラン−4−カルボン酸1.36g(9.32mmol)のジクロロメタン(DCM)25mL中氷冷溶液に塩化オキサリル1.1mL(12.6mmol)を滴下し、得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。次いで、ジメチルホルムアミド(DMF cat)2μLを添加し、該反応混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮して、1H NMRにより示されるように茶色の油状物として所望のテトラヒドロ−チオピラン−4−カルボニルクロリド1.43g(93%)を得た。該生成物をそれ以上如何なる精製も行わずに6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−(テトラヒドロ−チオピラン−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(下記エントリー375)の製造のために次工程で使用した。
Figure 2005533040
実施例14: 6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成
同実験スキームを使用して6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを合成した。
Figure 2005533040
実施例15: 6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−モルホリン−4−イル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成
4−ヒドロキシフェニル酢酸メチル15g(90.3mmol)のジメチルホルムアミド(DMF)25mL中溶液に炭酸セシウム32.4g(99.3mmol)、次いで、臭化ベンジル(BnBr)13.4mL(112.9mmol)を添加し、得られた不均質混合物を室温で72時間撹拌した。該反応混合物を濾過し、固体を酢酸エチルで洗浄し、合わせた有機抽出物を濃縮して残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(ジクロロメタン中25%ヘキサン)して、1H NMRにより示されるように所望の(4−ベンジルオキシ−フェニル)−酢酸メチルエステル19.1g(収率83%)を得た;LC−MS:C16163[M++H]+についての計算値:257.11、測定値:257.2。
変更した文献の方法(Wasserman, H. H.;Ives, J. L. J. Org. Chem. 1985, 50, 3573-3580)に従って、(4−ベンジルオキシ−フェニル)−酢酸メチルエステル1.0g(3.9mmol)のトルエン4mL中溶液をアルゴンでフラッシュした。この溶液にメトキシビス(ジメチルアミノ)メタン0.842mLg(5.5mmol)を添加し、得られた混合物をアルゴン下にて65℃で一夜撹拌した。該反応混合物を濃縮し、1H NMRにより示されるように所望の2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸メチルエステル1.21gを得た(微量の出発物質を含有する)。該生成物をそれ以上如何なる精製も行わずに次工程に使用した。
2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸メチルエステル1.21g(3.9mmol)および5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル0.422g(3.9mmol)の酢酸(HOAc)5mL中溶液を還流下にて一夜加熱し、その間に沈殿物が生じた。該反応混合物を室温に冷却し、ヘキサン中20%酢酸エチル溶液で希釈し、濾過して、1H NMRにより示されるように淡褐色の固体として6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル0.86g(二工程にわたって65%)を得た;LC−MS:C201442[M++H]+についての計算値:343.11、測定値:343.1。
6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル0.86g(2.5mmol)、N,N−ジエチルアニリン1.0mL(6.3mmol)、およびオキシ塩化リン(POCl3)2mL(21.5mmol)のスラリーを還流下にて7時間加熱し、その間に該反応混合物の色がオリーブ色になった。該混合物を室温に冷却し、氷上に注ぎ、ジクロロメタン/クロロホルムで抽出した。合わせた抽出物を水(3回)、重炭酸ナトリウム飽和溶液(2回)、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(ジクロロメタン)して、1H NMRにより示されるように6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル0.637(収率70%)を得た;LC−MS:C2013ClN4O[M++H]+についての計算値:361.07、測定値:361.1。
5mLのマイクロ波容器中の6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル50mg(0.138mmol)のジメチルホルムアミド2mL中溶液に炭酸カリウム25mg(0.18mmol)、次いで、モルホリン15mg(0.166mmol)を添加し、該混合物をマイクロ波合成器(Personal Chemistry からのEmrysシステム、300W)中にて160℃で5分間加熱した。LC−MSによる分析が生成物の形成を示したので、該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、食塩水(2回)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して残留物を得、これを、Gilsonを使用して逆相クロマトグラフィー処理により精製して、(凍結乾燥後)、1H NMRにより示されるように所望の6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−モルホリン−4−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(純度90%)を得た;LC−MS:C242152[M++H]+についての計算値:412.17、測定値:412.1。
文献の方法(Herr, R. J. Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 3379-3393)を変更した方法に従って、6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−モルホリン−4−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル35mg(0.085mmol)のトルエン1.5mLおよびジメチルホルムアミド0.5mL中溶液にトリエチルアミン・塩酸塩(Et3N−HCl)71mg(0.513mmol)、およびアジ化ナトリウム33mg(0.513mmol)を添加し、得られた不均質混合物を還流下にて72時間加熱し、その間、該反応混合物に24時間ごとにトリエチルアミン・塩酸塩(Et3N−HCl)71mg(0.513mmol)、およびアジ化ナトリウム33mg(0.513mmol)を添加した。次いで、該混合物を室温に冷却し、濾過し、濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィーにより精製して、(凍結乾燥後)、1H−NMRにより示されるように固体として6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−モルホリン−4−イル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(370)15mg(収率38%)を得た。LC−MS:C242282[M++H]+についての計算値455.18;測定値455.2。
実施例16: 7−シクロヘキシル−6−(4−ヨード−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリルの合成
Figure 2005533040
(4−ヨード−フェニル)−酢酸5g(19mmol)のメタノール(MeOH)50mL中溶液に塩化チオニル(SOCl2)3.5mL(48mmol)を滴下し、得られた混合物を室温で36時間撹拌し、その後、薄層クロマトグラフィー(TLC)による分析は生成物の形成を示した。該混合物を濃縮して、1H NMRにより示されるように薄いベージュ色の油状物として(4−ヨード−フェニル)−酢酸メチルエステル4.5g(収率86%)を得た。
ジイソプロピルアミン(iPr2NH)2.88mL(20.5mmol)のテトラヒドロフラン(THF)50mL中溶液をアルゴンでフラッシュし、−78℃に冷却した。この溶液にヘキサン中2.5M n−ブチルリチウム(nBuLi)溶液8.2mL(20.5mmol)を滴下し、得られた混合物を−78℃で20分間撹拌した後、(4−ヨード−フェニル)−酢酸メチルエステル4.5g(16.3mmol)のTHF 25mL中溶液を滴下した。該混合物を40分間室温まで加温し、次いで、再度−78℃に冷却し、シクロヘキサンカルボニルクロリド2.62mL(19.6mmol)を滴下し、得られた混合物を室温まで加温し、アルゴン下にて室温で一夜撹拌した。塩化アンモニウム飽和溶液の添加により該反応混合物を氷上でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、バーガンディー色の油状物7gを得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ヘキサン中10%酢酸エチル)して、1H NMRにより示されるように薄黄色固体として所望の3−シクロヘキシル−2−(4−ヨード−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル5.06g(収率80%)を得た(ケト:エノール比1:2.6)。LC−MS:C1619IO3[M++H]+についての計算値:387.04、測定値:387.0。
変更した文献の方法(Collins, I. et al J. Med. Chem. 2002, 45, 1887-1900)に従って、3−シクロヘキシル−2−(4−ヨード−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル5.06g(13.1mmol)のジメチルスルホキシド(DMSO)80mL中溶液に塩化ナトリウム(NaCl)1.53g(26.2mmol)の水(H2O)5.8mL中溶液を添加し、得られた混合物を150℃で3時間加熱し、その間に白色固体が生じた。該反応混合物を室温に冷却し、水500mL中に注ぎ、酢酸エチルで完全に抽出した。合わせた有機抽出物を水(3回)、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1H NMRにより示されるように黄色固体として所望の1−シクロヘキシル−2−(4−ヨード−フェニル)−エタノン4.13g(収率96%)を得た(微量の不純物を含有する)。該生成物をそれ以上如何なる精製も行わずに次工程に使用した。
変更した文献の方法(Wasserman, H. H.; Ives, J. L. J. Org. Chem. 1985, 50, 3573-3580)に従って、1−シクロヘキシル−2−(4−ヨード−フェニル)−エタノン4.13g(12.6mmol)のトルエン20mL中溶液をアルゴンでフラッシュした。この溶液にメトキシビス(ジメチルアミノ)メタン2.7mL(17.6mmol)を添加し、得られた混合物をアルゴン下にて70℃で一夜撹拌した。該反応混合物を濃縮して、1H NMRにより示されるように粗製1−シクロヘキシル−3−ジメチルアミノ−2−(4−ヨード−フェニル)−プロペノン5.07gを得た(微量の出発物質を含有する)。該生成物をそれ以上如何なる精製も行わずに次工程に使用した。
粗製1−シクロヘキシル−3−ジメチルアミノ−2−(4−ヨード−フェニル)−プロペノン2.55g(最大6.32mmol)、および5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル0.98g(6.32mmol)の酢酸(HOAc)30mL中溶液を還流下にて66時間加熱し、その間に沈殿物が生じた。該沈殿物を濾過し、廃棄し、酢酸濾液を濃縮して固体残留物を得、これを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で洗浄し、乾燥させて、薄黄色固体として7−シクロヘキシル−6−(4−ヨード−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル1.67g(収率55%)を得た。1H NMR(CDCl3)δ 8.57(s,1H)、8.53(s,1H)、7.86−7.83(d,J=8.4Hz,2H)、7.1−7.06(d,J=8.4Hz,2H)、4.46(q,2H,J=7.2Hz)、3.31−3.21(m,1H)、2.62−2.41(m,2H)、1.87−1.82(m,2H)、1.74−1.66(m,3H)、1.44(t,3H,J=7.2Hz)、1.41−1.21(m,3H)。
粗製1−シクロヘキシル−3−ジメチルアミノ−2−(4−ヨード−フェニル)−プロペノン1.66g(最大4.1mmol)、および5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル0.44g(4.1mmol)の酢酸(HOAc)20mL中溶液を還流下にて66時間加熱し、その間に微細に分散した沈殿物が生じた。沈殿物を濾去しようとする試みが全て失敗に終わったので、該反応混合物を濃縮して茶色の残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ジクロロメタン中2%酢酸エチル)して、黄色固体として7−シクロヘキシル−6−(4−ヨード−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル1.09g(収率62%)を得た。1H NMR(CDCl3)δ 8.49(s,1H)、8.39(s,1H)、7.88−7.86(d,J=8.4Hz,2H)、7.07−7.05(d,J=8.4Hz,2H)、4.13(q,2H,J=7.2Hz)、3.28−3.21(m,1H)、2.59−2.47(m,2H)、1.87−1.84(m,2H)、1.75−1.65(m,3H)、1.28(t,3H,J=7.2Hz)、1.39−1.20(m,3H)。
実施例17: 7−シクロヘキシル−6−(3'−メトキシ−ビフェニル−4−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸、7−シクロヘキシル−6−(4'−メタンスルホニル−ビフェニル−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン、および6−(4−ベンジル−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
7−シクロヘキシル−6−(4−ヨード−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル60mg(0.126mmol)、3−メトキシフェニルボロン酸29mg(0.19mmol、1.5当量)、Pd触媒5mg(0.0063mmol、5モル%)、リン酸カリウム80mg(0.378mmol、3当量)の混合物をカルーセル管(carousel tube)に入れた。真空およびアルゴンのサイクル後、1,4−ジオキサン(3mL)を添加し、得られた混合物をアルゴン下にて80℃で14時間加熱した。LC−MSによる分析により未反応の出発物質がなおも存在していることが判明したので、3−メトキシフェニルボロン酸29mg(0.19mmol、1.5当量)、Pd触媒10mg(0.012mmol、10モル%)、およびリン酸カリウム80mg(0.378mmol、3当量)を添加し、加熱を24時間続けた。次いで、該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、少量のセライトパッドで濾過し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、茶色の残留物(粗製カップリング生成物)を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ジクロロメタン中2%〜5%酢酸エチルでの勾配溶離)して、1H NMRにより示されるように所望の7−シクロヘキシル−6−(3'−メトキシ−ビフェニル−4−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル47mg(収率82%)を得た;LC−MS:C282933[M++H]+についての計算値:456.22、測定値:456.2。
7−シクロヘキシル−6−(3'−メトキシ−ビフェニル−4−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル47mg(0.103mmol)のテトラヒドロフラン3mL中溶液に1M LiOH溶液0.62mL(0.62mmol)を添加し、得られた混合物を還流下にて一夜加熱した。次いで、該反応混合物を1M HCl溶液で酸性化してpH2にし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィーにより精製して、(凍結乾燥後)、1H NMRにより示されるように固体として7−シクロヘキシル−6−(3'−メトキシ−ビフェニル−4−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(446)(純度90%)15mg(収率34%)を得た;LC−MS:C262533[M++H]+についての計算値:428.19、測定値:428.2。
7−シクロヘキシル−6−(4−ヨード−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル65mg(0.15mmol)、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸45mg(0.225mmol、1.5当量)、Pd触媒6mg(0.0075mmol、5モル%)、およびリン酸カリウム95mg(0.45mmol、3当量)の混合物をカルーセル管中に入れた。真空およびアルゴンのサイクル後、1,4−ジオキサン(3mL)を添加し、得られた混合物をアルゴン下にて80℃で14時間加熱した。LC−MSによる分析により未反応の出発物質がなおも存在することが判明したので、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸45mg(0.225mmol、1.5当量)、Pd触媒12mg(0.015mmol、10モル%)、およびリン酸カリウム95mg(0.45mmol、3当量)を添加し、加熱を24時間続けた。次いで、該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、少量のセライトパッドで濾過し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、茶色の残留物(粗製カップリング生成物)を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ジクロロメタン中2%〜10%酢酸エチルでの勾配溶離)して、1H NMRにより示されるように所望の7−シクロヘキシル−6−(4'−メタンスルホニル−ビフェニル−4−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル42mg(収率62%)を得た;LC−MS:C262442S[M++H]+についての計算値:457.16、測定値:457.1。
7−シクロヘキシル−6−(4'−メタンスルホニル−ビフェニル−4−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル42mg(0.092mmol)のトルエン1mLおよびジメチルホルムアミド(DMF)1.2mL中溶液にトリエチルアミン・塩酸塩(Et3N−HCl)76mg(0.55mmol)、およびアジ化ナトリウム36mg(0.55mmol)を添加し、得られた不均質混合物を120℃で72時間加熱し、その間、反応混合物に24時間ごとにトリエチルアミン・塩酸塩(Et3N−HCl)76mg(0.55mmol)、およびアジ化ナトリウム36mg(0.55mmol)を添加した。次いで、該混合物を室温に冷却し、濾過し、濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィーにより精製して、(凍結乾燥後)、1H−NMRにより示されるように白色固体として7−シクロヘキシル−6−(4'−メタンスルホニル−ビフェニル−4−イル)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(純度90%、エントリー443)7mg(収率15%)を得た;LC−MS:C262572S[M++H]+についての計算値500.18;測定値500.2。
文献の方法(Suzuki, A. et al Tetrahedron Lett. 1986, 27, 6369-6372)を変更した方法に従って、7−シクロヘキシル−6−(4−ヨード−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル57mg(0.12mmol)およびPd触媒5mg(0.006mmol、5モル%)の混合物をカルーセル管中に入れた。真空およびアルゴンのサイクル後、テトラヒドロフラン(THF)(2mL)を添加し、次いで、THF中0.5M B−ベンジル−9−BBN溶液0.29mL(0.144mmol、1.2当量)、および3N NaOH溶液0.12mL(0.36mmol、3当量)を添加し、得られた混合物をアルゴン下にて一夜加熱還流した。LC−MSによる分析により未反応の出発物質がなおも存在することが判明したので、B−ベンジル−9−BBN 0.12mL(0.06mmol)、Pd触媒5mg(0.006mmol、5モル%)、および3N NaOH溶液0.12mL(0.36mmol)を添加し、加熱を24時間続けた。次いで、該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、少量のセライトパッドに通し、蒸発させて、茶色の残留物(粗製カップリング生成物)を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ジクロロメタン中2%酢酸エチル)して、1H NMRにより示されるように所望の6−(4−ベンジル−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル36mg(収率68%)を得た(微量の不純物を含有する);LC−MS:C282932[M++H]+についての計算値:440.23、測定値:440.2。
6−(4−ベンジル−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル36mg(0.082mmol)のテトラヒドロフラン3mL中溶液に1M LiOH溶液0.5mL(0.5mmol)を添加し、得られた混合物を還流下にて一夜加熱した。次いで、該反応混合物を1M HCl溶液で酸性化してpH2にし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィーにより精製して、(凍結乾燥後)、1H NMRにより示されるように固体として6−(4−ベンジル−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(純度90%、エントリー444)7mg(収率21%)を得た;LC−MS:C262532[M++H]+についての計算値:412.19、測定値:412.3。
実施例18: 7−シクロヘキシル−6−(4−フラン−3−イル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
文献の方法(Savarin C.; Liebeskind, L. S. Org. Lett. 2001, 3, 2149-2152)を変更した方法に従って、7−シクロヘキシル−6−(4−ヨード−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル24mg(0.05mmol)、3−フリルボロン酸7mg(0.06mmol、1.2当量)、Pd(PPh3)4 3mg(0.0025mmol、5モル%)、およびチオフェン−2−カルボン酸銅(I)(CuTC)12mg(0.06mmol、1.2当量)の混合物をSchlenkフラスコに入れた。真空およびアルゴンのサイクル後、テトラヒドロフラン(1.2mL)を添加し、得られた混合物をアルゴン下にて室温で一夜撹拌した。該反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を食塩水で洗浄し、少量のセライトパッドで濾過し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、黄色油状物(粗製カップリング生成物)28mgを得、これをそれ以上如何なる精製も行わずに次反応に使用した;LC−MS:C252533[M++H]+についての計算値:416.19、測定値:416.2。
上記残留物をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、1M LiOH溶液0.3mL(0.3mmol、5当量)を添加し、得られた混合物を還流下にて一夜加熱した。次いで、該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HCl溶液で酸性化してpH2にした。有機抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて残留物を得、これを逆相クロマトグラフィーにより精製して、(凍結乾燥後)、1H−NMRにより示されるように白色固体として7−シクロヘキシル−6−(4−フラン−3−イル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(445)(純度90%)4mg(収率20%)を得た;LC−MS:C232133[M++H]+についての計算値:388.16、測定値:388.1。
実施例19: 7−シクロヘキシル−6−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−フェニル]−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成
Figure 2005533040
このシーケンスにおける出発物質はベンジルオキシ基(OBn)をヨウ素(I)に置き換えた関連中間体の製造に使用した同実験法に従って合成した。
6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル800mg(1.95mmol)のジクロロメタン(DCM)5mL中溶液を−78℃に冷却した。上記冷溶液にDCM中1M三塩化ホウ素(BCl3)溶液2.93mL(2.93mmol)を添加し、得られた混合物を−78℃で90分間撹拌した。薄層クロマトグラフィー(TLC)による分析により出発物質がなおも存在することが判明したので、過剰の三塩化ホウ素(BCl3)(3当量)を添加し、該反応を−78℃にてメタノール5mLでクエンチした。該混合物を室温まで加温し、重炭酸ナトリウム飽和溶液を添加し、該混合物をDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、オフホワイト色の固体754mgを得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(DCM中5%酢酸エチル)して、白色固体として所望の7−シクロヘキシル−6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル560mg(収率90%)を得た。LC−MS:C19184O[M++H]+についての計算値:319.15、測定値:319.1。1H NMR(CDCl3)δ 8.53(s,1H)、8.38(s,1H)、7.20−7.18(d,J=8.4Hz,2H)、7.00−6.98(d,J=8.4Hz,2H)、5.43(s,1H,OH)、3.34−3.28(m,1H)、2.58−2.44(m,2H)、1.86−1.82(m,2H)、1.74−1.68(m,3H)、1.41−1.18(m,3H)。
7−シクロヘキシル−6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル50mg(0.157mmol)、酢酸銅(II)(Cu(OAc)2)43mg(0.235mmol)、3−メトキシフェニルボロン酸48mg(0.314mmol)、ピリジン(pyr)0.025mL(0.31mmol)、およびDCM 5mLの淡緑青−緑色混合物を、空気に開放しながら室温で68時間撹拌した。該反応混合物をセライトで濾過して酢酸エチルおよびクロロホルムでセライトパッドをすすいだ。合わせた有機濾液を濃縮して緑色の固体残留物を得、これを酢酸エチルと水との間で分配させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を水(3回)、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて茶色の残留物74mgを得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Biotage;DCM)処理して、1H−NMRにより示されるように無色の油状物として所望の7−シクロヘキシル−6−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−フェニル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル38mg(収率58%)を得た;LC−MS:C262442[M++H]+についての計算値:425.19、測定値:425.1。
7−シクロヘキシル−6−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−フェニル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリルの、対応するテトラゾールである7−シクロヘキシル−6−[4−(3−メトキシ−フェノキシ)−フェニル]−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(301)への転換は本明細書の他の箇所に記載した実験により行われる。
実施例20: 7−シクロヘキシル−6−[4−(2,4−ジメチル−チアゾール−5−イルメトキシ)−フェニル]−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成
Figure 2005533040
7−シクロヘキシル−6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル40mg(0.13mmol)のテトラヒドロフラン(THF)3mL中氷冷混合物に(2,4−ジメチル−チアゾール−5−イル)−メタノール74mg(0.52mmol)、トリフェニルホスフィン(PPh3)136mg(0.52mmol)、次いで、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)0.102mL(0.52mmol)を添加し、該混合物を室温まで加温し、室温で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;DCM中10%酢酸エチル)して、1H−NMRにより示されるように所望の7−シクロヘキシル−6−[4−(2,4−ジメチル−チアゾール−5−イルメトキシ)−フェニル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリルを得た;LC−MS:C25255OS[M++H]+についての計算値:444.18、測定値:444.2。
7−シクロヘキシル−6−[4−(2,4−ジメチル−チアゾール−5−イルメトキシ)−フェニル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリルの対応するテトラゾールである7−シクロヘキシル−6−[4−(2,4−ジメチル−チアゾール−5−イルメトキシ)−フェニル]−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(358)への転換は他の箇所に記載した方法により行った。
実施例21: 7−シクロヘキシル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−6−[4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成
Figure 2005533040
7−シクロヘキシル−6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル53mg(0.17mmol)のジメチルホルムアミド(DMF)3mL中溶液に炭酸セシウム(Cs2CO3)72mg(0.22mmol)、次いで、3−(トリフルオロメチル)−ベンジルブロミド0.034mL(0.22mmol)を添加し、得られた不均質混合物を室温で一夜撹拌した。該反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を濃縮して残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;DCM)して、1H NMRにより示されるように所望の7−シクロヘキシル−6−[4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル65mg(収率80%)を得た;LC−MS:C272334O[M++H]+についての計算値:477.18、測定値:477.1。
7−シクロヘキシル−6−[4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリルの、対応するテトラゾールである7−シクロヘキシル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−6−[4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(331)への転換は本明細書の他の箇所に記載した方法により行った。
実施例22:6−ブロモ−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステルの合成
Figure 2005533040
シクロヘキシルメチルケトン3.0g(23.8mmol)およびt−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(Bredereck試薬)4.56g(26.2mmol)の混合物を60℃で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を濃縮して、1H NMRにより示されるように橙色の油状物として1−シクロヘキシル−3−ジメチルアミノ−プロペノン4.0g(収率93%)を得た。この生成物をそれ以上如何なる精製も行わずに次反応に使用した。
滴下漏斗を用いて1−シクロヘキシル−3−ジメチルアミノ−プロペノン1.18g(6.51mmol)のジクロロメタン8mL中氷冷溶液に臭素1.04g(6.51mmol)を滴下した。該反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、次いで、エーテル10mL中トリエチルアミン0.9mL(6.51mmol)を滴下した。該混合物を0℃で1時間撹拌し、室温まで加温した。該溶液から淡黄色固体が沈殿し、それを濾過により分取した。次いで、濾液を濃縮して、1H NMRにより示されるように茶色の固体として2−ブロモ−1−シクロヘキシル−3−ジメチルアミノ−プロペノン1.69gを得た。該生成物をそれ以上如何なる精製も行わずに使用した。
2−ブロモ−1−シクロヘキシル−3−ジメチルアミノ−プロペノン1.69g(6.50mmol)および3−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル1.01g(6.50mmol)のエタノール6mL中混合物に酢酸中30%臭化水素溶液1.0mLを添加し、得られた混合物を還流下にて1時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、濃縮して残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(ジクロロメタン〜ジクロロメタン中25%酢酸エチルでの勾配溶離)して、1H NMR(δ 8.70(s,1H)、8.49(s,1H)、4.44(q,J=6.8Hz,2H)、2.70−2.57(b,1H)、1.98−1.90(m,2H)、1.87−1.78(m,2H)、1.78−1.69(m,2H)、1.59−1.42(m,4H)、1.43(t,J=6.8Hz,3H))により示されるように6−ブロモ−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル620mg(二工程にわたって27%)を得た;LC−MS:C1518BrN32[M++H]+についての計算値:352.06、測定値:352.0。
実施例23:7−シクロヘキシル−6−(4−メタンスルファニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸および7−シクロヘキシル−6−フラン−3−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
4−メチルスルファニル−フェニルボロン酸14mg(0.085mmol)、Pd触媒2mg(0.0028mmol)、およびリン酸カリウム45mg(0.213mmol)の混合物を4mLのバイアルに入れた。この混合物に1,4−ジオキサン1.5mL中の6−ブロモ−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル25mg(0.077mmol)を添加し、得られた混合物をアルゴンでフラッシュし、80℃(油浴)で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、少量のセライトパッドで濾過し、蒸発させて(savant)、残留物(粗製カップリング生成物)を得た。この残留物をテトラヒドロフラン(THF)1mLに溶解し、1M LiOH溶液0.5mL(0.5mmol)で処理し、得られた混合物を室温で一夜撹拌した。薄層クロマトグラフィー(TLC)による分析により該反応が完了していないことが判明したので、該混合物を55℃(砂浴)で15時間振盪した。該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1M HCl溶液で酸性化してpH2にした。有機層を分取し、濃縮して(savant)、残留物を得、これを逆相クロマトグラフィー(Gilsonを使用)により精製して、(凍結乾燥後)、1H NMRにより示されるように固体として7−シクロヘキシル−6−(4−メチルスルファニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(472)14mg(全収率56%)を得た;LC−MS:C202132S[M++H]+についての計算値:368.14、測定値:368.2。
同実験法を7−シクロヘキシル−6−フラン−3−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(465)の合成に使用して、1H NMRにより示されるように固体として該化合物を得た;LC−MS:C171733[M++H]+についての計算値:312.13、測定値:312.1。
実施例24: 7−シクロヘキシル−6−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸および7−シクロヘキシル−6−(4−メタンスルフィニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
7−シクロヘキシル−6−(4−メチルスルファニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸14mg(0.038mmol)のクロロホルム2mL中の濁った溶液にm−クロロ過安息香酸(mCPBA)9mg(1.5当量)を添加し、濁った溶液が透明になった。室温で5分間撹拌した後、TLCにより出発物質が消失したことが判明したので、該混合物を濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィー(Gilsonを使用)により精製して、(凍結乾燥後)、LC−MS(C202133S[M++H]+についての計算値:384.13、測定値:384.2)により示されるように固体として7−シクロヘキシル−6−(4−メタンスルフィニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(491)10mg(収率69%)を得た。
2.2当量のmCPBAを用いて同実験法を行ったところ、7−シクロヘキシル−6−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(493)が得られた。
実施例25: 2−{[7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸
Figure 2005533040
Figure 2005533040
上記の別のセクションに記載したSuzuki反応により7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−3−カルボン酸(461)を得た。この化合物の分析データを以下に示す。δ CDCl3 8.66(s,1H)、8.51(s,1H)、7.30−7.27(m,2H)、7.26−7.21(m,2H)、3.26(m,1H)、2.59−2.53(m,2H)、1.87−1.84(m,2H)、1.75−1.68(m,3H)、1.40−1.22(m,3H)。LC−MS:C1918FN32[M++H]+についての計算値:340.15;測定値:340.1。
7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−3−カルボン酸15.0mg(0.044mmol)のジメチルホルムアミド(DMF)2mL中溶液にジイソプロピルエチルアミン(DIEA)0.019mL(0.132mmol)、ジメチルアミノピリジン(DMAP cat)の数個の結晶、H−Tyr(tBu)−OtBu.HCl 17.4mg(0.053mmol)、次いで、HATU 20mg(0.053mmol)を添加し、得られた混合物を室温で一夜撹拌した。該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、0.1N水酸化ナトリウム溶液(2回)および食塩水で洗浄した。分取した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3−(4−tert−ブトキシ−フェニル)−2−{[7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−3−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸tert−ブチルエステルを得、これをそれ以上如何なる精製も行わずに次工程に使用した。
粗製3−(4−tert−ブトキシ−フェニル)−2−{[7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−3−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸tert−ブチルエステルの試料をトリフルオロ酢酸(TFA):H2O(95:5)1mLで処理し、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、該反応混合物をアセトニトリル:水(1:1)2mLでクエンチし、濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、(凍結乾燥後)、1H NMRにより示されるように固体として所望の2−{[7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸(505)10mg(二工程にわたる収率45%)を得た;LC−MS:C2827FN44[M++H]+についての計算値:503.2;測定値:503.2。
メチルまたはエチルエステルを使用した場合、第二の脱保護工程である典型的な水性LiOH媒介鹸化を用いて必要なカルボン酸を得た。
実施例26: N−[7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]−C−フェニル−メタンスルホンアミドの合成
Figure 2005533040
7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−3−カルボン酸20mg(0.059mmol)のジクロロメタン(DCM)2mL中溶液にDMAP(cat)の数個の結晶、トルエンスルホンアミド12mg(0.071mmol)、次いで、DCM中1Mジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)溶液0.071mL(0.071mmol)を添加した。該反応混合物を室温で一夜撹拌し、濃縮し、得られた残留物を逆相クロマトグラフィー(Gilson)により精製して、(凍結乾燥後)、1H NMRにより示されるように固体として所望のN−[7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−α]ピリミジン−3−カルボニル]−C−フェニル−メタンスルホンアミド(533)15mg(収率51%)を得た;LC−MS:C2625FN43S[M++H]+についての計算値:493.16;測定値:493.1。
実施例27: 6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−3−ブロモ−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
Figure 2005533040
2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1−シクロヘキシル−3−ジメチルアミノ−プロペノン0.718g(1.97mmol)および5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル0.28g(1.97mmol)の酢酸(HOAc)20mL中溶液を還流下にて一夜加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、濃縮して残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(ジクロロメタン中5%酢酸エチル)して、1H NMRにより示されるようにベージュ色の固体として6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステル0.643g(収率74%)を得た。
6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステル50mg(0.113mmol)のジクロロメタン(DCM)2mL中氷冷溶液にN−ブロモスクシンイミド(NBS)21mg(0.118mmol)のDCM 1mL中溶液を添加し、得られた混合物を室温まで加温し、室温で一夜撹拌した。該反応混合物を濃縮して残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(ジクロロメタン中5%酢酸エチル)して、1H NMRにより示されるように無色油状物として6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−3−ブロモ−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステル(純度90%)7mg(収率11%)を得た;LC−MS:C2726BrN33[M++H]+についての計算値:520.12、測定値:520.0。
上記した方法を用いて、6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−3−ブロモ−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステルのカルボン酸(477)への鹸化を行った。
実施例28: [6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−メタノールの合成
Figure 2005533040
2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1−シクロヘキシル−3−ジメチルアミノ−プロペノン4.37g(12mmol)および1H−ピラゾール−3−イルアミン1.0g(12mmol)の酢酸(HOAc)40mL中溶液を還流下にて一夜加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、濃縮してベージュ色の固体残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(ジクロロメタン中2%酢酸エチル)して、1H NMRにより示されるように白色固体として6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン3.38g(収率74%)を得た。
6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン300mg(0.78mmol)のジメチルホルムアミド(DMF)2mLおよびジクロロメタン(DCM)1mL中氷冷溶液にオキシ塩化リン(POCl3)0.085mL(0.9mmol)を添加し、得られた混合物を室温に加温し、室温で4時間撹拌した後、薄層クロマトグラフィー(TLC)による分析により出発物質が完全に生成物に転換したことが判明した。該反応混合物を氷−水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、1H NMRにより示されるようにベージュ色の固体として6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボアルデヒド(436)335mgを得た;LC−MS:C262532[M++H]+についての計算値:412.19、測定値:412.1。
水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)4.4mg(0.115mmol)のメタノール(MeOH)2mL中撹拌溶液に6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボアルデヒド35mg(0.104mmol)のテトラヒドロフラン(THF)3mL中溶液を添加し、得られた混合物を室温で30分間撹拌した後、TLCによる分析により出発物質が完全に生成物に転換したことが判明した。該反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液の添加によりクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、(凍結乾燥後)、1H NMRにより示されるように白色固体として[6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−メタノール(479)(純度85%)20mg(収率47%)を得た(微量の出発物質を含有する);LC−MS:C262732[M++H]+についての計算値:414.21、測定値:414.2。
実施例29: シクロプロパンカルボン酸[6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−アミドおよびエタンスルホン酸[6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−アミドの合成
Figure 2005533040
硝酸銅(II)・二水和物(Cu(NO3)2・2.5H2O)25mg(0.109mmol)の35℃での酢酸1.5mLおよび無水酢酸3mL中混合物に6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン40mg(0.104mmol)を(15分間にわたって)滴下し、得られた混合物を35℃で一夜撹拌した。該反応混合物をジクロロメタンで希釈し、0.1N水酸化ナトリウム溶液、水および食塩水で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、紫色の残留物43mgを得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ジクロロメタン)して、1H NMRにより示されるようにオフホワイト色残留物として6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−3−ニトロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(純度90%)18mg(41%)を得た;LC−MS:C252443[M++H]+についての計算値:429.18、測定値:429.2。
6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−3−ニトロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン18mg(0.042mmol)の酢酸エチル(EtOAc)3mL中溶液に塩化スズ(II)(SnCl2)40mg(0.21mmol)を添加し、得られた混合物をアルゴン下にて80℃で8時間撹拌下した後、TLCによる分析により出発物質が75%だけ生成物に転換したことが判明した。したがって、塩化スズ(II)(SnCl2)40mg(0.21mmol)を添加し、該反応混合物を80℃で8時間加熱した後、TLCによる分析により出発物質が生成物に完全に転換したことが判明した。該混合物を酢酸エチルで希釈し、重炭酸ナトリウム飽和溶液、水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、(凍結乾燥後)、1H NMRにより示されるように黄色固体として6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミン6mg(収率36%)を得た;LC−MS:C25264O[M++H]+についての計算値:399.21、測定値:399.2。
6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミン30mg(0.075mmol)のアセトニトリル(CH3CN)2mL中溶液にピリジン(pyr)0.018mL(0.225mmol)、次いで、シクロプロピルカルボニルクロリド16mg(0.2mmol)またはエタンスルホニルクロリド19mg(0.15mmol)、およびジメチルアミノピリジン(DMAP)1mgを添加し、得られた混合物を60℃で一夜撹拌した。LC−MSによる分析により生成物が形成したことが判明したので、該反応混合物を濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィーにより精製して、(凍結乾燥後)、LC−MS(C293042[M++H]+についての計算値:467.24、測定値:467.2;C273043S[M++H]+についての計算値:491.2、測定値:491.2)により示されるように黄色固体としてシクロプロパンカルボン酸[6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−アミド(415)17mg(収率49%)または黄色固体としてのエタンスルホン酸[6−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−アミド(421)17mg(収率46%)を得た。
実施例30: 2−{[7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸の合成
Figure 2005533040
2−ブロモ−1−シクロヘキシル−3−ジメチルアミノ−プロペノン1.04(4mmol)および5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル0.676g(4mmol)のエタノール10mL中溶液に酢酸中30%臭化水素溶液0.65mLを添加し、得られた混合物を還流下にて1時間加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、濃縮して、茶色の残留物を得、これをヘキサン中30%酢酸エチルと一緒に超音波処理して沈殿物を得、これを濾過し、次いで、酢酸エチルで2回洗浄した。合わせた有機抽出物を蒸発させて、橙色の固体1.32gを得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(ジクロロメタン、次いで、ジクロロメタン中2%〜10%酢酸エチルでの勾配溶離)して、1H NMRにより示されるように黄色固体として6−ブロモ−7−シクロヘキシル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル0.756g(52%)を得た;LC−MS:C1620BrN32[M++H]+についての計算値:366.07、測定値:366.1。
6−ブロモ−7−シクロヘキシル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル187mg(0.5mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸105mg(0.75mmol、1.5当量)、Pd触媒20mg(0.025mmol、5モル%)、およびリン酸カリウム318mg(1.5mmol、3当量)の混合物をカルーセル管中に入れた。真空およびアルゴンのサイクル後、1,4−ジオキサン(7mL)を添加し、得られた混合物をアルゴン下にて80℃で14時間加熱した。該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、少量のセライトパッドで濾過し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて茶色の残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(ジクロロメタン中2%、5%〜10%酢酸エチルでの勾配溶離)して、1H NMRにより示されるようにオフホワイト色の固体として7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル0.178g(94%)を得た;LC−MS:C2224FN32[M++H]+についての計算値:382.19、測定値:382.1。
7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル178mg(0.46mmol)のテトラヒドロフラン9mL中溶液に1M LiOH溶液2.8mL(2.8mmol)を添加し、該混合物を還流下にて1.5時間加熱した。TLCによる分析により出発物質がなおも存在していることが判明したので、1M LiOH溶液2.8mL(2.8mmol)を添加し、還流を60時間続けた。次いで、該反応混合物を室温に冷却し、濃縮し、水で希釈し、10%HCl溶液で酸性化してpH2にし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、1H NMRにより示されるようにベージュ色の固体として7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(515)156mg(収率96%、純度90%)を得た;LC−MS:C2020FN32[M++H]+についての計算値:354.15、測定値:354.2。
7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸36mg(0.1mmol)のジメチルホルムアミド2mL中溶液を0℃で冷却した。上記冷溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)0.053mL(0.3mmol)、次いで、HATU 38mg(0.1mmol)、および2−アミノ−3−(4−tert−ブトキシ−フェニル)−プロピオン酸tert−ブチルエステル37mg(0.11mmol)、および4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)の数個の結晶を添加し、得られた混合物を室温まで加温し、室温で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、0.1N NaOH溶液、水、および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて残留物を得、これをトリフルオロ酢酸(TFA):水(95:5)2mLで処理し、室温で2.5時間撹拌した。該混合物をアセトニトリル:水(1:1)の溶液10mLの添加によりクエンチし、濃縮して残留物を得、Gilsonを使用して逆相クロマトグラフィーによりこれを精製して、(凍結乾燥後)、1H−NMRにより示されるように白色固体として2−{[7−シクロヘキシル−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸(純度92%、エントリー517)8mg(二工程にわたって16%)を得た。(LC−MS:C2929FN44[M+H]+についての計算値517.22;測定値517.2)。
実施例31:4'−クロロ−2−{4−[7−シクロヘキシル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル]−フェノキシメチル}−ビフェニル−4−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
4−ブロモ−3−メチル−安息香酸メチルエステル250mg(1.09mmol)、4−クロロフェニルボロン酸204mg(1.31mmol)、炭酸セシウム(Cs2CO3)1.06g(3.27mmol)およびPdCl2(dppf)触媒(5モル%)の混合物をアルゴンでフラッシュした。この物質に1,4−ジオキサン3mLを添加し、該反応混合物を80℃に一夜加熱した。次いで、該混合物を室温に冷却し、セライトパッドで濾過し、該パッドを酢酸エチルですすいだ。濾液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(ヘキサン中5%酢酸エチル)して、1H NMRにより示されるように油状物として所望の4'−クロロ−2−メチル−ビフェニル−4−カルボン酸メチルエステル191mg(67%)を得た;LC−MS:C1513ClO2[M++H]+についての計算値:261.07、測定値:261.1。
4'−クロロ−2−メチル−ビフェニル−4−カルボン酸メチルエステル191mg(0.73mmol)の四塩化炭素(CCl4)4mL中溶液に過酸化ベンゾイル9.7mg(0.04mmol)、次いで、N−ブロモスクシンイミド(NBS)124mg(0.696mmol)を添加し、該反応混合物を還流下にて6時間加熱した。該混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、水および食塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、油状物として2−ブロモメチル−4'−クロロ−ビフェニル−4−カルボン酸メチルエステル132mg(53%)を得、これをそれ以上如何なる精製も行わずに次工程に使用した。1H NMR δ CDCl3 8.10(s,1H)、7.91−7.89(d,J=8.0Hz,1H)、7.37−7.35(d,J=8.3Hz,2H)、7.30−7.18(d,J=8.7Hz,2H)、7.22−7.20(d,J=8.0Hz,1H)、4.30(s,2H)、3.87(s,3H)。
炭酸セシウムを使用してジメチルホルムアミド(DMF)中にて7−シクロヘキシル−6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリルの2−ブロモメチル−4'−クロロ−ビフェニル−4−カルボン酸メチルエステルによるアルキル化を行い、上記実験法に従って4'−クロロ−2−[4−(3−シアノ−7−シクロヘキシル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−フェノキシメチル]−ビフェニル−4−カルボン酸メチルエステルを得た。上記方法に従って、この化合物をその対応するテトラゾールである4'−クロロ−2−{4−[7−シクロヘキシル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル]−フェノキシメチル}−ビフェニル−4−カルボン酸メチルエステル(475)に転換した。最後に、標準的なLiOH鹸化プロトコールに従って4'−クロロ−2−{4−[7−シクロヘキシル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル]−フェノキシメチル}−ビフェニル−4−カルボン酸(490)を得た。
実施例32: 5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
4−ベンジルオキシ−安息香酸5.0g(21.9mmol)のジクロロメタン(DCM)25mL中混合物に塩化オキサリル10mL(114mmol)、次いで、ジメチルホルムアミド(DMF cat)5μLを滴下し、該反応混合物を還流下にて3時間加熱し、濃縮して、1H NMRにより示されるように黄色固体として所望の4−ベンジルオキシ−ベンゾイルクロリド5.32g(98%)を得た。該生成物をそれ以上如何なる精製も行わずに次工程に使用した。
ジイソプロピルアミン(iPr2NH)0.35mL(2.5mmol)のテトラヒドロフラン(THF)7mL中溶液をアルゴンでフラッシュし、−78℃に冷却した。この溶液にn−ブチルリチウム(nBuLi)のヘキサン中2.5M溶液1mL(2.5mmol)を滴下し、得られた混合物を−78℃で20分間撹拌し、その後、シクロヘキシル酢酸メチル0.33mL(2mmol)を滴下した。該混合物を室温まで40分間加温し、次いで、再度、−78℃に冷却し、4−ベンジルオキシ−ベンゾイルクロリド0.592g(2.4mmol)のTHF 8mL中溶液を滴下し、得られた混合物を室温まで加温し、アルゴン下にて室温で一夜撹拌した。該反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液の添加により氷上にてクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して黄色固体残留物0.83gを得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ジクロロメタン中25%ヘキサン)して、1H NMRにより示されるように白色固体として所望の3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−シクロヘキシル−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル0.306g(収率42%)を得た;LC−MS:C23264[M++H]+についての計算値:367.18、測定値:367.2。
3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−シクロヘキシル−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル274mg(0.747mmol)、5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル106mg(0.747mmol)、p−トルエンスルホン酸・一水和物(PTSA)15mg(10モル%)、およびトルエン10mLの混合物を還流下にて88時間加熱した。次いで、該反応混合物を濃縮して残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ジクロロメタン中2%〜20%酢酸エチルでの勾配溶離)して、1H NMRにより示されるように固体として所望の5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステル55mg(収率16%)を得た;LC−MS:C272734[M++H]+についての計算値:458.2、測定値:458.2。
次いで、周知のLiOH鹸化プロトコールによりこの物質を5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸に転換した(収率55%、エントリー538);LC−MS:C262534[M++H]+についての計算値:444.18、測定値:444.2。
実施例33: 5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−2−(1H−テトラゾール−5−イル)−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オンの合成
Figure 2005533040
密封管中の5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル1.0g(7mmol)のメタノール(MeOH)10mL中溶液をアンモニア(NH3)で飽和し、この密封管中混合物を室温で一夜撹拌した。薄層クロマトグラフィー(TLC)による分析により反応が完了していないことが判明し、そこで、該混合物を80℃で1日間加熱した。次いで、該反応混合物を冷却し、この密封管を開放し、溶媒を蒸発させて、1H NMRにより示されるように所望の5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸アミド0.9gを得た;LC−MS:C464O[M++H]+についての計算値:127.05、測定値:127.2。
3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−シクロヘキシル−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの製造は本明細書の他の箇所に記載する。
3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−シクロヘキシル−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル1.0g(2.7mmol)、5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸アミド340mg(2.7mmol)、p−トルエンスルホン酸・一水和物(PTSA)51mg(10モル%)、およびトルエン15mLの混合物を還流下にて72時間加熱した。次いで、該反応混合物を濃縮して残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ジクロロメタン中15%酢酸エチル〜ジクロロメタン中6%メタノールでの勾配溶離)して残留物を得、これをさらに逆相クロマトグラフィー(Gilson)により精製して、(凍結乾燥後)、1H−NMRにより示されるように所望の5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸アミド22mg(収率2%)を得た;LC−MS:C262643[M++H]+についての計算値:443.2、測定値:443.2。
5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸アミド22mg(0.05mmol)のジクロロメタン(DCM)1mL中混合物にトリエチルアミン(Et3N)0.04mL(0.3mmol)を添加し、得られた混合物を氷浴中にて冷却した。次いで、トリフルオロ無水酢酸((CF3CO)2O)0.021mL(0.15mmol)を添加し、その間に該混合物が均質になり、これを2.5時間撹拌した。該反応混合物を水の添加によりクエンチし、濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィーにより精製して、(凍結乾燥後)、LC−MS(C262442[M++H]+についての計算値:425.19、測定値:425.2)により示されるように所望の5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニトリル3mg(収率14%)を得た。
次いで、上記した(アジ化ナトリウム、トリエチルアミン・塩酸塩)実験法によりこの物質を対応するテトラゾールである5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−2−(1H−テトラゾール−5−イル)−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン(551)に転換した(収率54%);LC−MS:C262572[M++H]+についての計算値:468.21、測定値:468.2。
実施例34: 5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−メトキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステル22mg(0.048mmol)のテトラヒドロフラン(THF)3mL中氷冷混合物にメタノール(MeOH)0.008mL(0.192mmol)、トリフェニルホスフィン(PPh3)50mg(0.192mmol)、次いで、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)0.038mL(0.192mmol)を添加し、該混合物を室温まで加温し、室温で2時間撹拌した後、薄層クロマトグラフィー(TLC)による分析により出発物質が完全に消費されてしまったことが判明した。次いで、該反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ジクロロメタン(DCM)〜DCM中10%酢酸エチルでの勾配溶離)して、1H−NMRにより示されるように所望の5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−メトキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステル24mg(微量の不純物を含有する)を得た。
5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−メトキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステルがアルキル化法(硫酸ジメチル、溶媒としてアセトニトリルを用いる)を使用しても得られた。
周知のLiOH鹸化プロトコールにより5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−メトキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステルの対応する酸である5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−メトキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(329)への転換を行った;LC−MS:C272734[M++H]+についての計算値:458.2、測定値:458.2。
実施例35: 2−{[5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル]−アミノ}−3−ヒドロキシ−プロピオン酸の合成
Figure 2005533040
5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸71mg(0.16mmol)のジメチルホルムアミド(DMF)4mL中溶液に4−メチル−モルホリン0.053mL(0.48mmol)、5−アミノテトラゾール14mg(0.164mmol)、次いで、PYBOP 100mg(0.192mmol)を添加すると、該溶液が黄色に変わり、得られた混合物を室温で41時間撹拌した。該反応混合物を濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィーにより精製して、1H−NMRにより示されるように固体として所望の5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(1H−テトラゾール−5−イル)−アミド(540)29mg(収率35%)を得た;LC−MS:C272683[M++H]+についての計算値:511.21;測定値:511.1。
5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸67mg(0.15mmol)のDMF 3mL中溶液にジイソプロピルエチルアミン(DIEA)0.13mL(0.75mmol)、ジメチルアミノピリジン(DMAP cat)の数個の結晶、2−アミノ−3−tert−ブトキシ−プロピオン酸tert−ブチルエステル・塩酸塩50mg(0.195mmol)、次いで、HATU 74mg(0.195mmol)を添加し、得られた混合物を室温で一夜撹拌した。該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、0.1N水酸化ナトリウム溶液(2回)および食塩水で洗浄した。分取した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して残留物を得、これをトリフルオロ酢酸(TFA):水(95:5)3mLで処理し、室温で2時間撹拌し、アセトニトリル:水(1:1)の添加によりクエンチした。得られた混合物を濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィーにより精製して、(凍結乾燥後)、1H−NMRにより示されるように白色固体として所望の2−{[5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル]−アミノ}−3−ヒドロキシ−プロピオン酸(544)14mg(17%)を得た;LC−MS:C293046[M++H]+についての計算値:531.22;測定値:531.2。
実施例36: 5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−(2−シクロヘキシル−エチル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸および6−(2−シクロヘキシル−エチル)−5−フラン−3−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
水素化ナトリウム(NaH、鉱油中60%分散物)7.0g(175mmol)および炭酸ジエチル(CO(OEt)2)10.45g(88.5mmol)のトルエン100mL中還流混合物に1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−エタノン10g(44.3mmol)のトルエン20mL中混合物を滴下漏斗により滴下し、得られた混合物をアルゴン下にて還流下で1時間加熱した。次いで、該反応混合物を0℃に冷却し、酢酸40mLの添加によりクエンチし、その間に黄色沈殿物が生じ、次いで、水を添加してそれを溶解した。分取した有機層を重炭酸ナトリウム飽和溶液、水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(ジクロロメタン中10%ヘキサン)して、1H NMRにより示されるように所望の3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル9.2g(収率70%)を得た。
3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル2g(6.7mmol)のエタノール12mL中溶液(完全に溶解するためにわずかに加熱した)にカリウムt−ブトキシド(KOtBu、t−ブタノール中1M溶液)7mL(7mmol)を滴下し、その間に沈殿物が生じた。該反応混合物を室温で20分間撹拌し、次いで、ジエチルエーテルを添加し、濾過により沈殿物を集め、エーテルで洗浄し、乾燥させて、1H NMRにより示されるように所望の3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステルカリウム塩2.2g(収率98%)を得た。
4mLバイアル中の3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステルカリウム塩100mg(0.3mmol)、2−シクロヘキシルエチルブロミド86mg(0.45mmol)、およびヨウ化カリウム(KI)17mg(0.1mmol)のジメチルホルムアミド(DMF)1mL中混合物を砂浴にて80℃で一夜振盪した。次いで、該混合物を濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィー(Gilson)により精製し、(凍結乾燥後)、LC−MS(C26322[M++H]+についての計算値:409.23、測定値:409.2)により示されるように固体として2−(4−ベンジルオキシ−ベンゾイル)−4−シクロヘキシル−酪酸エチルエステル85mg(収率70%)を得た。
2−(4−ベンジルオキシ−ベンゾイル)−4−シクロヘキシル−酪酸エチルエステル71mg(0.171mmol)、5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル24mg(0.171mmol)、p−トルエンスルホン酸・一水和物(PTSA)7mg(20モル%)、およびクロロベンゼン3mLの混合物を120℃で一夜加熱した。次いで、該反応混合物を濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィー(Gilson)により精製し、(凍結乾燥後)、LC−MS(C293134[M++H]+についての計算値:486.23、測定値:486.2)により示されるように固体として所望の5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−(2−シクロヘキシル−エチル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。次いで、周知のLiOH鹸化プロトコールにより、この物質を5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−(2−シクロヘキシル−エチル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(559)に転換した(二工程にわたる収率10%);LC−MS:C282934[M++H]+についての計算値:472.22、測定値:472.2。
商業的に入手可能な3−フラン−3−イル−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステルから上記した同合成シーケンスを行って6−(2−シクロヘキシル−エチル)−5−フラン−3−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(612)を得た。
実施例37: 4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−安息香酸の合成
Figure 2005533040
文献の方法(J. Org. Chem. 2002, 67, 1699-1702)を変更した方法に従って、4−ヒドロキシ−安息香酸メチルエステル2.74g(18mmol)、酢酸銅(II)(Cu(OAc)2)4.9g(27mmol)、3−トリフルオロメチル−フェノキシ−ボロン酸6.84g(36mmol)、ピリジン(pyr)2.92mL(36mmol)、およびDCM 120mLの淡緑青−緑色混合物を、空気に開放しながら室温で68時間撹拌した。該反応混合物をセライトで濾過し、セライトパッドを酢酸エチルおよびクロロホルムですすいだ。合わせた有機濾液を濃縮して緑色の固体残留物を得、これを酢酸エチルと水との間で分配させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を水(3回)、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、茶色の残留物4.6gを得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ヘキサン:DCM(1:1))して、1H−NMRおよび19F−NMRにより示されるように薄黄色油状物として所望の4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−安息香酸メチルエステル3.56(収率67%)を得た;LC−MS:C151133[M++H]+についての計算値:297.07、測定値:297.1。
4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−安息香酸メチルエステル3.56g(12mmol)、および4N水酸化ナトリウム(NaOH)溶液15mL(60mmol)のテトラヒドロフラン(THF)45mLおよびメタノール(MeOH)15mL中混合物を50℃で25時間加熱し、薄層クロマトグラフィーによる分析により出発物質が完全に生成物に転換したことが判明した。該反応混合物を濃縮し、氷浴中にて該フラスコを保持しながら2N HCl溶液で酸性化すると、沈殿物が生じた。固体を濾過し、乾燥させて、1H NMRおよび19F−NMRにより示されるように白色固体として所望の4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−安息香酸3.02g(89%)を得た。
上記スキームに示されるように、4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−安息香酸から出発して、5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(538)の合成について記載したトランスフォーメーションにより、6−シクロヘキシル−7−オキソ−5−[4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニル]−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(543)の合成を行った。エントリー543について:LC−MS:C2622334[M++H]+についての計算値:498.16、測定値:498.1。
実施例38: 6−シクロヘキシル−7−オキソ−5−[4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
4−ヒドロキシ−安息香酸メチルエステル2.28g(15mmol)のジメチルホルムアミド(DMF)30mL中溶液に炭酸セシウム(Cs2CO3)5.38g(16.5mmol)、次いで、3−(トリフルオロメチル)−ベンジルブロミド2.75mL(18mmol)を添加し、得られた不均質混合物を室温で一夜撹拌した。該反応混合物を濾過し、濃縮し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を水および食塩水で洗浄し、濃縮して、1H NMRおよび19F−NMRにより示されるように所望の4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−安息香酸メチルエステル(微量の3−(トリフルオロメチル)−ベンジルブロミド残存物を含有する)4.75gを得た。
この生成物をそれ以上如何なる精製も行わずに6−シクロヘキシル−7−オキソ−5−[4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(545)の合成に使用した。これは、5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸の合成について上記した標準的なトランスフォーメーションにより、上記スキームに記載したように行った。
実施例39: 6−シクロヘキシル−5−[4−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−フェニル]−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸、5−(4−ベンジル−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸、および5−(4−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
4−ブロモ−フェニル基を2−フリル基により置き換えた関連する中間体を製造するために使用した同実験法に従って、上記シーケンスの生成物を合成した。このアリールブロミド化合物を合成中間体として使用し、以下の代表的な反応のうちのいくつかを使用してトランスフォームした。
Figure 2005533040
5−(4−ブロモ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステル42mg(0.1mmol)、3,5−ジメチル−イソオキサゾールボロン酸21mg(0.15mmol)、Pd触媒7.3mg(0.01mmol)、およびリン酸カリウム63mg(0.3mmol)の1,4−ジオキサン1mL中混合物を砂浴中にて95℃で一夜振盪した。次いで、該反応混合物をジクロロメタンで希釈し、少量のセライトパッドで濾過し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて残留物を得、これを逆相クロマトグラフィー(Gilson)により精製して、LC−MS(C252644[M++H]+についての計算値:447.19、測定値:447.3)により示されるように固体として所望の6−シクロヘキシル−5−[4−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−フェニル]−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。次いで、周知のLiOH鹸化プロトコールにより、この物質を6−シクロヘキシル−5−[4−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イル)−フェニル]−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(591)に転換した(二工程にわたる収率37%);LC−MS:C242444[M++H]+についての計算値:433.18、測定値:433.1。
文献の方法(Suzuki, A. et al Tetrahedron Lett. 1986, 27, 6369-6372)を変更した方法に従って、5−(4−ブロモ−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステル43mg(0.1mmol)、Pd触媒7.3mg(0.01mmol)、B−ベンジル−9−BBNのTHF中0.5M溶液0.4mL(0.2mmol)、およびリン酸カリウム63mg(0.3mmol)の混合物をアルゴンでパージし、1,4−ジオキサン1mLを添加し、得られた混合物を砂浴中にて80℃で一夜振盪した。次いで、該反応混合物をジクロロメタンで希釈し、少量のセライトパッドで濾過し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて残留物を得、これを逆相クロマトグラフィー(Gilson)により精製して、LC−MS(C272733[M++H]+についての計算値:442.21、測定値:442.2)により示されるように固体として所望の5−(4−ベンジル−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。次いで、LiOH鹸化により、この物質を5−(4−ベンジル−フェニル)−6−シクロヘキシル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(581)に転換した(二工程にわたる収率33%);LC−MS:C262533[M++H]+についての計算値:428.19、測定値:428.2。
実施例40: 6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸および6−シクロヘキシル−5−(3−フルオロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸の合成
Figure 2005533040
水素化ナトリウム(NaH、鉱油中60%分散物)(予め、ヘキサンで洗浄し、真空乾燥させた)0.92g(23mmol)の1,2−ジメトキシエタン(DME)25mL中氷冷懸濁液にシクロヘキシル酢酸メチル0.9g(5.76mmol)を添加し、得られた混合物を0℃で20分間撹拌した。次いで、2−フロ酸エチル1.2g(8.56mmol)を添加し、該反応混合物を還流下にて一夜加熱した。次いで、該混合物を0℃に冷却し、1M HCl溶液の添加によりクエンチしてpH3にし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して茶色の油状物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(Biotage;ジクロロメタン中10%ヘキサン)して、1H NMRにより示されるように所望の2−シクロヘキシル−3−フラン−2−イル−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル1.1g(収率76%)を得た。
2−シクロヘキシル−3−フラン−2−イル−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル1.1g(4.4mmol)、5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル0.592g(4.2mmol)、p−トルエンスルホン酸・一水和物(PTSA)76mg(0.4mmol、10モル%)、およびクロロベンゼン50mLの混合物を120℃で一夜加熱した。次いで、該反応混合物を濃縮して残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー処理(ジクロロメタン中7%メタノール)して、1H NMRにより示されるように所望の6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステル0.46g(収率32%)を得た;LC−MS:C181934[M++H]+についての計算値:342.14、測定値:342.3。
周知のLiOH鹸化プロトコールにより、6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチルエステルの6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(595)への転換を行った。ここで、収率は77%であった。LC−MS:C171734[M++H]+についての計算値:328.13、測定値:328.1。1H NMR(DMSO−d6)δ 8.06−8.05(d,J=2Hz,1H)、6.99−6.98(d,J=3.6Hz,1H)、6.80−6.78(d of d,J=3.6Hz,J=2Hz,1H)、6.39(s,1H)、2.79−2.71(m,1H)、2.25−2.16(m,2H)、1.77−1.75(m,2H)、1.66−1.65(m,1H)、1.59−1.55(m,2H)、1.25−1.20(m,3H)。
上記したように3−フルオロ−安息香酸メチルエステルについて同合成スキームを行って、6−シクロヘキシル−5−(3−フルオロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(598)を得た;結晶化収率はわずかに改良された(54%)。
実施例41: 2−[(6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−アミノ]−3−(1H−インドール−2−イル)−プロピオン酸の合成
Figure 2005533040
6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸8.2mg(0.025mmol)のジメチルホルムアミド(DMF)2mL中溶液にジイソプロピルエチルアミン(DIEA)0.009mL(0.05mmol)、ジメチルアミノピリジン(DMAP cat)の数個の結晶、L−トリプトファンメチルエステル・塩酸塩7mg(0.027mmol)、次いで、HATU 11mg(0.03mmol)を添加し、得られた混合物を室温で一夜撹拌した。該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、0.1N水酸化ナトリウム溶液(2回)および食塩水で洗浄した。分取した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して残留物を得、これを逆相クロマトグラフィー(Gilson)により精製して、所望の2−[(6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−アミノ]−3−(1H−インドール−2−イル)−プロピオン酸メチルエステル(606)を得た。次いで、周知のLiOH鹸化プロトコールにより、この化合物を2−[(6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−アミノ]−3−(1H−インドール−2−イル)−プロピオン酸(599)に転換した(二工程にわたる収率39%);LC−MS:C282755[M++H]+についての計算値:514.2;測定値:514.2。
このシリーズにおける該アミドのほとんどについてこのプロトコールを使用したが、便宜上、いくつかの場合には、以下のとおり、別のアミド化プロトコールを使用した:該酸のテトラヒドロフラン(THF)中溶液に4当量のアミン(R−NH2)、次いで、2当量の1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)および4当量のPS−カルボジイミド樹脂を添加し、得られた混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を4当量のMP−カーボネート樹脂および4.8当量のPS−TsOH樹脂で処理し、撹拌を室温で4時間続けた。次いで、該混合物を濾過し、THFで洗浄し、合わせたTHF抽出物を濃縮して粗製カップリング生成物を得た。
第二(脱保護)工程では、メチルまたはエチルエステルを含有するこれらのアミン構成単位に関しては典型的な水性LiOHにより媒介される鹸化を使用し、t−ブチルエステルまたはエーテルを含有するこれらのアミン構成単位に関しては典型的なTFA:水(95:5)脱保護プロトコールを行った。
実施例42: N−(6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−C−フェニル−メタンスルホンアミドの合成
Figure 2005533040
6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸20mg(0.06mmol)のジクロロメタン(DCM)2mL中溶液にDMAP(cat)の数個の結晶、トルエンスルホンアミド12mg(0.071mmol)、次いで、DCM中1Mジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)溶液0.071mL(0.071mmol)を添加した。該反応混合物を室温で一夜撹拌し、濃縮し、得られた残留物を逆相クロマトグラフィー処理(Gilson)することにより精製し、(凍結乾燥後)、LC−MS(C242445S[M++H]+についての計算値:481.15;測定値:481.1)により示されるように固体として所望のN−(6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−C−フェニル−メタンスルホンアミド(616)5mg(収率17%)を得た。
このプロトコールを使用して、N−(6−シクロヘキシル−5−フラン−2−イル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−C,C,C−トリフルオロ−メタンスルホンアミド(617)も合成した。
実施例43:HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ活性用アッセイ
概要
HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)を、ビオチン化オリゴG12プライマーと複合体化したRNAホモポリマー(ポリC)を使用してシンチレーションプロキシミティアッセイ(SPA)によってアッセイした。プライマーを変性およびアニーリングプロセスなしに鋳型に直接添加することができる。アッセイは、ポリG中への[H]標識GTPの取り込みを特異的に測定する。ビオチン化G12はストレプトアビジンコートSPAビーズによる[H]標識産物の捕獲を可能にする。
このアッセイにおいて使用したHCV NS5B RdRpを、C末端から55アミノ酸の部分を除去することによって改変した。この部分は21アミノ酸の疎水性ドメインを含有する。HCV NS5B RdRpタンパク質を大腸菌中で発現させたポリヒスチジン(His)融合タンパク質として精製し、次いでHis−タグを特異的タンパク質分解によって除去した。
アッセイを50分間96ウェルプレート中で室温(約22℃)で実施した。プレインキュベーションは不要であった。酵素を試験化合物の存在下または非存在下でRNA基質に添加することによって反応を開始した。反応を停止するために、100mM EDTAを補充した10mg/mLストレプトアビジンコートSPAビーズ50μlを各ウェルに添加し、プレートを室温で15分間振盪することによってインキュベートした。濾過による回収および洗浄の後、各ウェル中の放射能をTopCount Scintillation/ Luminescence Counterを使用して計数した。
アッセイ条件は以下のとおりである:50μl反応容量を室温で50分間、20mM Hepes pH7.3、7.5mM DTT、20単位/mL RNasin、0.5ug/mLオリゴ(G)12、5μg/mLポリ(C)、0.5μM GTP、1μCi/mL 3H−GTP、10mM MgCl、60mM NaCl、100μg/mL BSA、6nM NS5B CT55酵素中でインキュベート。
材料
緩衝液:
Figure 2005533040
RNA鋳型:
5mg/mLのストック溶液を20mM Hepes pH7.3中で調製した。緩衝液(4mL)を5mgのポリシチジル酸(Sigma, #P4903)に添加し、溶液をOD260における吸光度についてチェックし、変換(1のOD260=40μg/mL)を使用して定量した。次いで、溶液を緩衝液中5mg/mLに調整し、小分けし、−80℃で貯蔵した。
RNAプライマー:
プライマー0.5mg/mLのストック溶液を20mM Hepes pH7.3中で調製した。溶液をOD260における吸光度についてチェックし、変換(1のOD260=32μg/mL)を使用して定量し、次いで、小分けし、−80℃で貯蔵した。
GTP基質
ストック溶液(2mM)を20mM Hepes pH7.3中で調製し、次いで、小分けし、−80℃で貯蔵した。
NS5BΔCT55 RdRp:
HCV NS5BΔCT55(1b BK株由来)を大腸菌中で発現させたポリヒスチジン(His)融合タンパク質として精製した。このタンパク質を、21アミノ酸の疎水性ドメインを含有するC末端から55アミノ酸の部分を除去することによって改変し、His−タグをタンパク質にC末端で融合した。精製後、His−タグを特異的タンパク質分解によって除去した。このタンパク質の分子量は60323である。作業ストックについては、酵素を53μMから5.4μMまで1:10希釈し、次いで小分けし、−80℃で貯蔵した。6nMの酵素が各反応に必要であった。
酵素貯蔵緩衝液:
25mM Hepes(pH7.5)、5mM DTT、0.6M NaCl、15%グリセロール、0.1%オクチルグルコシド、2mg/Lロイペプチン、100μM PMSF。
緩衝液を−20℃で貯蔵した。
酢酸亜鉛コントロールインヒビター:
酢酸亜鉛の50×ストック溶液を100% DMSO中16、8、4および2mMに調整した。ストックを4℃で貯蔵した。
フィルタープレート洗浄緩衝液:
200mLの20×SSC緩衝液および80mLの1M Hepes pH7.3をmilli−G水で4リットルにした。溶液を室温で貯蔵した。
Figure 2005533040
Figure 2005533040
アッセイ手順
試験化合物の希釈
ストック溶液を100% DMSO中1mg/mLの濃度で調製した。化合物を96ウェルポリプロピレンマイクロプレート(Nunc)中マルチチャンネルピペッターを使用して以下のように段階希釈した:
(1)B、EおよびH列に15μl DMSOを添加し;C、D、FおよびG列に20μl DMSOを添加した。12個の化合物を希釈せずにA列を横切って添加し、次いで5μlの各化合物をA列からB列に移し、10〜12回トリチュレートして混合した。次いで、別の5μlをB列からC列に移すなどH列までして、ストックの7段階希釈物を作製した。
(2)1μlの各希釈物(50×)を下記のようなアッセイプレートに移し、20、5、1、0.2、0.05、0.01、0.002および0.0005μg/mLの最終濃度とした。
アッセイセットアップ:1プレート
酵素/RNA混合物(全量700μl、5μl/反応)
660μlの1×緩衝液
7μl 5mg/mL鋳型ポリC
7μl 0.5mg/mLプライマーオリゴG12
3.5μl 40U/μl RAsin
10μl 1M DTT
8μlの5.3μM酵素(最終6nMのため10×)
ヌクレオチド混合物(全量2mL、20μl/反応):
2.0mLの1×緩衝液
30μlの1M DTT
5μlの1mCi/mL[3H]−GTP
1.3μlの2mM非放射性GTP
反応混合物:
24μlの1×緩衝液
20μlのヌクレオチド混合物
1μlの化合物
5μlの酵素
プロトコル
(1)24μlの1×緩衝液を96ウェルプレート(Microtest U Bottom Tissue Culture Plate、Falcon)の各ウェルに入れた。
(2)1×緩衝液、DTT、非標識GTP、およびH−GTPをこの順番で添加し、混合した。この1×緩衝液中のヌクレオチド混合物20μlを各ウェルに添加した。
(3)酵素/RNAおよびRNA単独コントロールウェル以外、各試験化合物希釈物1μlを三連で各ウェルに添加した。コントロールウェルには1μlの100%DMSOを与えた。
(4)酢酸亜鉛コントロールインヒビターの各ストック溶液1μlを二連でウェルに添加した。使用した50×酢酸亜鉛ストック溶液は最終濃度320、160、80および40μMのために16、8、4および2mMであった。
(5)1×緩衝液、DTT、RNasin、ビオチン−オリゴ(G)12およびポリCをこの順番で添加し、混合し、室温で15分間インキュベートした。酵素を添加し、混合し、5μlの酵素/RNA/緩衝液混合物をRNA単独コントローウェル以外各ウェルに添加した。5μのRNA/1×緩衝液混合物をRNA単独コントロールウェルに添加した。
(6)プレートを1分間mini-oribital shaker(Bellco)で振盪して、反応成分を十分に混合した。プレートを室温(約22℃)で50分間インキュベートした。
(7)50μlのストレプトアビジンSPAビーズ(100mM EDTAを補充したMg++およびCa++不含PBS中10mg/mL)を各ウェルに添加することによって反応を停止した。次いでプレートを再度15分間室温で(5)におけるように振盪してビーズを混合した。
(8)次いでプレートを、ハーベスター(Tomtec)を使用してフィルタープレート(Unifilter-96 GF/B white microplate、Packard)に移すことによって回収しFilter Plate Wash Bufferで洗浄した。プレートを30分間37℃で乾燥させた。乾燥後、接着裏張りテープ(製造業者によって供給)をUnifilterプレートの底部に張り付けた。上部をTopSeal microplate sealing filmで覆った。
(9)各ウェル中の放射能をTopCount Scintillation/ Luminescence Counterを使用して計数した。
本発明のHCV RdRpインヒビターについての代表的なデータを表1に示す。
実施例43:HCV NS5B RNA依存性RNAポリメラーゼについてのハイスループットアッセイ
本発明者らが開発したHCV NS5B RdRp用のシンチレーションプロキシミティアッセイ(SPA)はビオチン化オリゴG12プライマーと複合体化したRNAホモポリマー(ポリC)を使用する。プライマーを変性およびアニーリングプロセスなしに鋳型に直接添加することができる。アッセイは、ポリG中への[3H]標識GMPの取り込みを特異的に測定する。ビオチン化G12はストレプトアビジンコートSPAビーズによる[3H]標識産物の捕獲を可能にする。
このアッセイにおいて使用したNS5B酵素、NS5BCT21−HisおよびNS5BCT55を大腸菌中で発現させたポリヒスチジン(His6)融合タンパク質として精製した。NS5BCT21−Hisタンパク質を、C末端から21アミノ酸の疎水性ドメインを除去することによって改変した。Hi6−タグをタンパク質にC末端で融合し、欠失した疎水性ドメインと置き換えた。NS5BCT55タンパク質を21アミノ酸の疎水性ドメインを含有するC末端から55アミノ酸の部分を除去することによって改変し、Hi6−タグをタンパク質にN末端で融合した。精製後、His−タグを特異的タンパク質分解によって除去した。
このアッセイの基質はビオチン化プライマー(オリゴG12)と複合体化したRNAホモポリマー鋳型(ポリC)である。ポリC鋳型を相補してポリG中に[3H]−GTPが重合される。
アッセイを室温(約22℃)で96ウェルプレート中で3時間実施する。プレインキュベーションは不要である。RNA基質と酵素とを試験化合物の存在下または非存在下で混合することによって反応を開始する。反応を停止するために、EDTAを最終濃度50mMで添加する。次いで、ストレプトアビジンコートSPAビーズ(0.5mg)を各ウェルに添加する。濾過による回収および洗浄の後、各ウェル中の放射能をTopCount Scintillation/ Luminescence Counterを使用して計数する。
アッセイ条件は以下のとおりであった:50μl反応容量、室温、3時間、20mM Hepes(pH7.3)、7.5mM DTT、10mM MgCl2、121mM NaCl、100μg/ml BSA、2%DMSO、0.05%グリセロール、5μM GTP、1.0μCi[3H]−GTP、0.25μgポリ(C)/0.025μgオリゴ(G)12、1単位のRNaseINおよび0.05μM NS5BDCT21−HisまたはNS5BDCT55中。
材料
酵素緩衝液:
Figure 2005533040
反応緩衝液:
Figure 2005533040
NS5BCT21−His酵素貯蔵緩衝液:
50mM Hepes(pH7.3)、5mM DTT、0.5M NaCl、20%グリセロール、200ng/mlアンチパイン、100ng/mlロイペプチン、50μM PMSF。
緩衝液を−20℃で貯蔵。
NS5BCT55酵素貯蔵緩衝液:
25mM Hepes(pH7.3)、10mM β−メルカプトエタノール、0.6M NaCl、15%グリセロール、0.1%オクチルグルコシド、2mg/Lロイペプチン、100μM PMSF。
緩衝液を−20℃で貯蔵。
アッセイ手順
(1)9μlのRnaseフリー水を96ウェルプレート(Microtest U Bottom Tissue Culture Plate、Falcon)の各ウェルに入れる。
(2)RnaseフリーH0、5×反応緩衝液(BSA含)、DTT、非放射性GTP、およびH−GTPをこの順番で添加し、混合する。この1.25×反応緩衝液中のヌクレオチド混合物20μlを各ウェルに添加する。
(3)RnaseフリーH0、5×酵素緩衝液(NaCl含)、DTT、RNaseIN、オリゴ(G)12およびポリCをこの順番で添加し、混合し、室温で15分間インキュベートする。RNA単独コントローウェル以外、酵素を添加し、混合し、1.25×酵素緩衝液中の酵素/RNA混合物20μlを各ウェルに添加する。RNA単独コントローウェルには1.25×酵素緩衝液中の酵素貯蔵緩衝液/RNA混合物20μlを添加する。
(4)酵素/RNAおよびRNA単独コントロールウェル以外、各試験化合物(100%DMSO、100μg/ml)1μlを各ウェルに添加する。コントロールウェルには1μlの100%DMSOを与える。
(5)プレートを1分間mini-oribital shaker(Bellco)で穏やかに振盪して、反応成分を十分に混合し、次いで室温で3時間インキュベートする。
(6)50μlのストレプトアビジンSPAビーズ(0.5mg、100mM EDTAを補充したMg++およびCa++不含PBS中に懸濁)を各ウェルに添加することによって反応を停止する。プレートを再度上記のように振盪してビーズを混合し、室温で15分間インキュベートする。
(7)次いでプレートを、ハーベスター(Tomtec)を使用して回収し、洗浄し、フィルタープレートに移す。各ウェル中の放射能をTopCount Scintillation/ Luminescence Counterを使用して計数する。
表1.HCV RdRpの阻害
A=>10μM、B=1〜10μM、C=<1μM
Figure 2005533040

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全ての窒素原子は3つの原子価を有する;ここで結合は明示的には同定されておらず、水素結合が仮定される。
上記本発明を明確化および理解の目的でいくぶん詳細に記載したが、これらの特定の実施態様は例示であって限定ではないと考えるべきである。形態および細部における種々の変更が、本発明および添付の請求の範囲から逸脱することなくなされ得ることを当業者は本開示を読んで理解する。
本発明は、HCV感染の予防または処置に有用な化合物および方法を提供する。特に、本発明の実施態様は、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)酵素活性の阻害のための化合物および方法を提供する。

Claims (38)

  1. 式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩:
    Figure 2005533040

    [式中:
    は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)、ヘテロアリール、アリール、ハロ、アミノ、ホルミル、ヘテロシクレンアルケニル、ヘテロシクリルアルキル、CH(N)OH、CH(N)OR、ヒドロキシアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、カルボアルコキシアルキル、カルボアルコキシ、アシルオキシアルキル、アシルオキシアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βもしくはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC1−C6アルキルであり、Rはアシルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、シアノ、アリールスルホニル、アルキルスルホニル、ヒドロキシ、アルコキシ、−C(R)(R)COH、−CHCHCH(R)COH、−CHCH(R)COH、−CH(R)COアルキル、−SOアラルキル、−SOフルオロアルキル、−CH(R)CONH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、アミノアルキル、アルキルチオアルキル、カルバモイル、ヒドロキシおよび−CHからなる群より独立して選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は、ピラゾール環のC3位またはC4位のいずれかに結合しており、他方の位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;
    は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、トリフルオロメチル、カルボキシアルキルアミノ、アルキルアミノ、カルボキシ、アルケニル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキルおよび−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され;
    は、存在しなくてもよくまたはアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    およびGは集合的に、ピリミジン環のC7位、C8位およびC9位のいずれか2つに結合しており、残りの位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により置換されてもよい]。
  2. が−C(O)−OHである請求項1記載の化合物。
  3. がテトラゾリルである請求項1記載の化合物。
  4. およびGの少なくとも1つが、C1−6アルキル、C6−10アリール、C6−10アル(C1−6)アルキル、ハロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C1−6アルコキシ、C−C10アリールオキシ、C−C10アル(C−C)アルコキシ、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシおよび(ヘテロシクリル)アルキルチオからなる群より選択される1つまたは2つの置換基で置換されたフェニルである請求項1記載の化合物。
  5. 式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩:
    Figure 2005533040

    (I)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にαまたはβアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は、ピラゾール環のC3位またはC4位のいずれかに結合しており、他方の位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;
    およびGは、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    およびGは集合的に、ピリミジン環のC7位、C8位およびC9位のいずれか2つに結合しており、残りの位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており、ここでGおよびGがC7位およびC9位に存在する場合にGおよびGの両方が非置換フェニルであることはなく;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、カルバモイル、C−Cアルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  6. 式(II)で表される化合物またはその医薬上許容される塩:
    Figure 2005533040

    (II)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、ここでGおよびGの両方が非置換フェニルであることはなく;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  7. 式(II)で表される化合物またはその医薬上許容される塩:
    Figure 2005533040

    (II)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は式−W−Cyを有し、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  8. 式(III)で表される化合物またはその医薬上許容される塩:
    Figure 2005533040

    (III)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  9. 式(IV)で表される化合物またはその医薬上許容される塩:
    Figure 2005533040

    (IV)
    [式中:
    は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  10. 少なくとも1つの式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤を含有する医薬組成物:
    Figure 2005533040

    (I)
    [式中:
    は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βもしくはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は、ピラゾール環のC3位またはC4位のいずれかに結合しており、他方の位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され;
    およびGは集合的に、ピリミジン環のC7位、C8位およびC9位のいずれか2つに結合しており、残りの位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており、ここでGおよびGがC7位およびC9位に存在する場合にGおよびGの両方が非置換フェニルであることはなく;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により置換されてもよい]。
  11. が−C(O)−OHである請求項10記載の医薬組成物。
  12. がテトラゾリルである請求項10記載の医薬組成物。
  13. およびGの少なくとも1つが、C1−6アルキル、C6−10アリール、C6−10アル(C1−6)アルキル、ハロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C1−6アルコキシ、C−C10アリールオキシ、C−C10アル(C−C)アルコキシ、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシおよび(ヘテロシクリル)アルキルチオからなる群より選択される1つまたは2つの置換基で置換されたフェニルである請求項10記載の医薬組成物。
  14. 少なくとも1つの式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤を含有する医薬組成物:
    Figure 2005533040

    (I)
    [式中:
    は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は、ピラゾール環のC3位またはC4位のいずれかに結合しており、他方の位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    およびGは集合的に、ピリミジン環のC7位、C8位およびC9位のいずれか2つに結合しており、残りの位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており、ここでGおよびGがC7位およびC9位に存在する場合にGおよびGの両方が非置換フェニルであることはなく;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  15. 式(II)で表される化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤を含有する医薬組成物:
    Figure 2005533040

    (II)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、ここでGおよびGの両方が非置換フェニルであることはなく;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  16. 少なくとも1つの式(II)で表される化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤を含有する医薬組成物:
    Figure 2005533040

    (II)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は式−W−Cyを有し、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、カルバモイル、C−Cアルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  17. 少なくとも1つの式(III)で表される化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤を含有する医薬組成物:
    Figure 2005533040

    (III)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  18. 少なくとも1つの式(IV)で表される化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤を含有する医薬組成物:
    Figure 2005533040

    (IV)
    [式中:
    は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  19. HCVに感染した細胞を少なくとも1つの式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩と接触させる工程を包含する、細胞におけるHCV複製の阻害方法:
    Figure 2005533040

    (I)
    [式中:
    は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βもしくはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は、ピラゾール環のC3位またはC4位のいずれかに結合しており、他方の位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され;
    およびGは集合的に、ピリミジン環のC7位、C8位およびC9位のいずれか2つに結合しており、残りの位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により置換されてもよい]。
  20. が−C(O)−OHである請求項19記載の方法。
  21. がテトラゾリルである請求項19記載の方法。
  22. およびGの少なくとも1つが、C1−6アルキル、C6−10アリール、C6−10アル(C1−6)アルキル、ハロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C1−6アルコキシ、C−C10アリールオキシ、C−C10アル(C−C)アルコキシ、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシおよび(ヘテロシクリル)アルキルチオからなる群より選択される1つまたは2つの置換基で置換されたフェニルである請求項19記載の方法。
  23. HCVに感染した細胞を少なくとも1つの式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩と接触させる工程を包含する、細胞におけるHCV複製の阻害方法:
    Figure 2005533040

    (I)
    [式中:
    は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は、ピラゾール環のC3位またはC4位のいずれかに結合しており、他方の位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    およびGは集合的に、ピリミジン環のC7位、C8位およびC9位のいずれか2つに結合しており、残りの位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  24. HCVに感染した細胞を少なくとも1つの式(II)で表される化合物またはその医薬上許容される塩と接触させる工程を包含する、細胞におけるHCV複製の阻害方法:
    Figure 2005533040

    (II)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  25. HCVに感染した細胞を少なくとも1つの式(II)で表される化合物またはその医薬上許容される塩と接触させる工程を包含する、細胞におけるHCV複製の阻害方法:
    Figure 2005533040

    (II)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は式−W−Cyを有し、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  26. HCVに感染した細胞を式(III)で表される化合物またはその医薬上許容される塩と接触させる工程を包含する、細胞におけるHCV複製の阻害方法:
    Figure 2005533040

    (III)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  27. HCVに感染した細胞を少なくとも1つの式(IV)で表される化合物またはその医薬上許容される塩と接触させる工程を包含する、細胞におけるHCV複製の阻害方法:
    Figure 2005533040

    (IV)
    [式中:
    は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  28. HCVに感染したヒトまたは動物対象に少なくとも1つの式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩を投与する工程を包含する、HCV関連疾病または症状の処置または予防方法:
    Figure 2005533040

    (I)
    [式中:
    は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βもしくはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は、ピラゾール環のC3位またはC4位のいずれかに結合しており、他方の位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され;
    およびGは集合的に、ピリミジン環のC7位、C8位およびC9位のいずれか2つに結合しており、残りの位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により置換されてもよい]。
  29. が−C(O)−OHである請求項28記載の方法。
  30. がテトラゾリルである請求項28記載の方法。
  31. およびGの少なくとも1つが、C1−6アルキル、C6−10アリール、C6−10アル(C1−6)アルキル、ハロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C1−6アルコキシ、C−C10アリールオキシ、C−C10アル(C−C)アルコキシ、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシおよび(ヘテロシクリル)アルキルチオからなる群より選択される1つまたは2つの置換基で置換されたフェニルである請求項28記載の方法。
  32. HCVに感染したヒトまたは動物対象に少なくとも1つの式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩を投与する工程を包含する、HCV関連疾病または症状の処置または予防方法:
    Figure 2005533040

    (I)
    [式中:
    は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は、ピラゾール環のC3位またはC4位のいずれかに結合しており、他方の位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    およびGは集合的に、ピリミジン環のC7位、C8位およびC9位のいずれか2つに結合しており、残りの位置は所望によりアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノで置換されており;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  33. HCVに感染したヒトまたは動物対象に少なくとも1つの式(II)で表される化合物またはその医薬上許容される塩を投与する工程を包含する、HCV関連疾病または症状の処置または予防方法:
    Figure 2005533040

    (II)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  34. HCVに感染したヒトまたは動物対象に少なくとも1つの式(II)で表される化合物またはその医薬上許容される塩を投与する工程を包含する、HCV関連疾病または症状の処置または予防方法:
    Figure 2005533040

    (II)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    は式−W−Cyを有し、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  35. HCVに感染したヒトまたは動物対象に少なくとも1つの式(III)で表される化合物またはその医薬上許容される塩を投与する工程を包含する、HCV関連疾病または症状の処置または予防方法:
    Figure 2005533040

    (III)
    [式中:
    は、−OH、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  36. HCVに感染したヒトまたは動物対象に少なくとも1つの式(IV)で表される化合物またはその医薬上許容される塩を投与する工程を包含する、HCV関連疾病または症状の処置または予防方法:
    Figure 2005533040

    (IV)
    [式中:
    は、−OH、シアノ、−C(O)−OH、−C(O)−OR、−C(O)−NR、−N(R)−C(O)R、−S(O)NR、−N(R)−S(O)R、ヘテロアリールおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、ここで
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択されるか;または
    およびRは、一緒に5もしくは6員芳香族複素環式環または飽和もしくは部分不飽和複素環式環を形成するか;または
    −NRは、一緒にα、βまたはγアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOH、−CH(R)COH、−CH(R)CHCHCOH、−CHCH(R)CHCOHおよび−CHCHCH(R)COHからなる群より選択される式を有し;ここで
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−CHからなる群より選択され、ここでRは、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオおよびアラルキルチオからなる群より選択され;
    およびGは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または部分不飽和複素環基および−W−Cyからなる群より独立して選択され、ここで
    Wは、O、N(R)、S、C(O)、CH(R)、−O−CH(R)−、−N(R)−CH(R)−、−S−CH(R)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−および−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群より選択され、ここで各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され、
    Cyは、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より選択され、
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;
    は水素、アルキル、ハロ、フルオロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノであり;ここで
    、GまたはG中のシクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは複素環基のいずれかの環部分は所望により以下からなる群より独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい:ハロ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(フルオロ)1−5(C−C)アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル(C−C)アルキル、C−C10アリール、C−C10アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C)アルキル、(ヘテロアリール)アルキオキシ、(ヘテロアリール)アルキルアミノ、(ヘテロアリール)アルキルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオ、飽和または部分不飽和複素環基、(ヘテロシクリル)アルキル、(ヘテロシクリル)オキシ、(ヘテロシクリル)アミノ、(ヘテロシクリル)チオ、(ヘテロシクリル)アルキルオキシ、(ヘテロシクリル)アルキルチオ、C−Cアルコキシ、C−C10アリール(C−C)アルコキシ、C−C10アリールオキシ、NH、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、C−C10アリールアミノ、ジ(C−C10)アリールアミノ、C−C10アリール(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルカンアシルアミノ、C−C10アレーンアシルアミノ、C−C10アリール(C−C)アルカンアシルアミノ、−C(O)NH、C−Cアルキルカルバモイル、ジ(C−C)アルキルカルバモイル、C−C10アリールカルバモイル、ジ(C−C10)アリールカルバモイル、C−C10アリール(C−C)アルキルカルバモイル、ジ(C−C10)アリール(C−C)アルキルカルバモイル、アミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、カルボ(C−C)アルコキシ、カルボ(C−C10)アリールオキシ、カルボ(C−C10)アリール(C−C)アルコキシ、カルボキシ、C−Cアルキルチオ、C−C10アリールチオ、C−C10アル(C−C)アルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−C10アリールスルフィニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−C10アリールスルホニル、C−C10アル(C−C)アルキルスルホニル、C−Cアルキルスルホンアミド、C−Cアリールスルホンアミド、C−C10アル(C−C)アルキルスルホンアミド、C−Cアルカノイル、C−C10アロイル、C−C10アル(C−C)アルカノイル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド]。
  37. 式(V)で表される化合物またはその医薬上許容される塩:
    Figure 2005533040

    (V)
    [式中:
    は、アリールまたはヘテロアリールであり、その各々は独立して所望により置換されており;
    10は、COOH、ヘテロアリール、CONHRまたはCONRであり;
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    −NRは、一緒にαまたはβアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOHおよび−CH(R)COHからなる群より選択される式を有する]。
  38. 式(VI)で表される化合物またはその医薬上許容される塩:
    Figure 2005533040

    (VI)
    [式中:
    は、アリールまたはヘテロアリールであり、その各々は独立して所望により置換されており;
    10は、COOH、ヘテロアリール、CONHRまたはCONRであり;
    各々のRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよび飽和または部分不飽和複素環基からなる群より独立して選択され;
    −NRは、一緒にαまたはβアミノ酸を形成し、ここでRは水素またはC−Cアルキルであり、Rは−CHCH(R)COH、−CH(R)CHCOHおよび−CH(R)COHからなる群より選択される式を有する]。
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