JP2005529084A - 結晶性パレコキシブナトリウム - Google Patents

結晶性パレコキシブナトリウム Download PDF

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Abstract

パレコキシブナトリウムが実質的に無水でそして実質的に溶媒和化されていない結晶形態で提供される。本記載に述べられるA型、B型およびE型を含めて様々なこのような無水で溶媒和化されていない結晶形態が同定されている。パレコキシブナトリウムの少なくとも約90%は、無水で溶媒和化されていない結晶形態の1つまたはそれ以上である。このような薬物物質は、保存安定性のある中間体であり、これは、例えば水性媒体中に1つまたはそれ以上の非経口的に受容されることができる賦形剤とともに溶解またはスラリー化され、続いて、得られた溶液またはスラリーを凍結乾燥することによりさらに処理されることができ、治療に使用するのに適した再構成可能で注射可能な組成物が提供される。

Description

本発明はパレコキシブナトリウムの結晶形態、このような結晶形態を含む医薬組成物、およびシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)で中介される障害を治療するためのこのような組成物を使用する方法に関する。
非ステロイド性の抗炎症薬(NSAID)は例えば関節炎および頭痛での炎症および疼痛を治療するために広く使用される。このような薬物は有効であるが、これを長期にわたる使用は消化不良および腹部痛を含む胃腸副作用によって制約され、そして重篤な場合には胃または十二指腸の穿孔および/または出血によって制約される。選択性COX−2阻害性薬物の開発は、伝統的なNSAIDの治療上の有効性を著しく改善された胃腸の安全性の側面と組み合わせることにより、炎症および疼痛の治療を革新した。
シクロオキシゲナーゼ(COX)酵素の阻害は、プロスタグランジン合成の阻害を通じてNSAIDがそれの特徴的な抗炎症性、下熱性および鎮痛性作用をそれによって果たす主要なメカニズムであると少なくとも考えられる。ケトロラック、ジクロフェナック、ナプロキセンおよびこれらの塩のような慣用のNSAIDは、構成的に表現されるCOX−1およびシクロオキシゲナーゼ−の炎症に関与するまたは誘導性のCOX−2アイソフォーム(isoform)の双方を治療的用量で阻害する。正常な細胞機能にとって必要であるプロスタグランジンを生成するCOX−1の阻害は、慣用のNSAIDの使用に関連するある種の悪い副作用の原因であると思われる。対照的に、COX−1を実質的に阻害することなくCOX−2を選択的に阻害すると、抗炎症性、下熱性、鎮痛性および他の有用な治療効果につながる一方、このような悪い副作用を最小にしまたは無くする。従って、選択性のCOX−2阻害剤薬物は技術上主要な進展に相当する。薬物は経口で送達可能な様々な投与形態で処方される。
皮下、筋肉内および静脈内の注射を含めて非経口的な投与経路は、特に広範囲の薬物について、経口送達よりも数々の利益を与える。例えば、薬物の非経口投与は、経口投与によって典型的に行われるより短い時間で治療的に有効な薬物の血清濃度を達成する結果となる。このことは、薬物が血流中に直接入れられる静脈内注射について特に正しい。新陳代謝、食物との結合および他の原因による胃腸管内での損失がなくなるので、非経口投与は薬物の血清濃度が一層予測可能である結果を生む。同様な理由から、非経口投与は用量の減少をしばしば可能にする。非経口投与は緊急事態において一般に好ましい薬物送達方法であり、また非協力的、意識喪失または経口的薬物療法を受けるのが不可能なもしくは忌避する患者を治療する際に有用でもある。
比較的少数のNSAIDが注射可能な形で市販で入手できる。非経口使用に利用可能なケトロラックトロメタミン塩のような非選択性のNSAIDは、有効な鎮痛薬であるが、このような非選択性のNSAIDにとって典型的な副作用を伴っている。この副作用には、老年の患者での上部胃腸管の潰瘍化および出血;体液の鬱滞および高血圧の悪化につながる可能性のある腎臓機能の低下および、例えば手術に際して患者を出血増加の傾向にする可能性のある血小板機能の阻害が含まれている。このような副作用は非選択性のNSAIDの非経口処方物の使用を著しく制約してきた。
Tallyらの米国特許第5,932,598号に開示されているパレコキシブ(parecoxib)は、選択性COX−2阻害性薬物の1群の水溶性プロドラグの1つである。パレコキシブは患者への投与の後、実質的に水溶性の選択性COX−2阻害性薬物のバルデコキシブに急速に転化する。パレコキシブは、水への暴露、例えば水中への溶解に際してバルデコキシブにも転化する。パレコキシブ、特にその塩例えばナトリウム塩の、セレコキシブおよびバルデコキシブのような選択性が最大であるCOX−2阻害性薬物と比較した大きな水溶性は、非経口的使用のためのパレコキシブを開発するのに関心をよぶに至った。下記の構造式(I)を有するパレコキシブはそれ自体、COX−1およびCOX−2の双方に対して弱いインビトロ阻害活性を示す一方、バルデコキシブ(II)はCOX−2に対して強い阻害活性を有するがCOX−1の弱い阻害剤である。
Figure 2005529084
パレコキシブナトリウムは下記の構造式(III)を有する。
Figure 2005529084
上記に引用した米国特許第5,932,598号にはその実施例18にパレコキシブナトリウムが開示されている。パレコキシブはその実施例13および14に記載の手順で、適切なスルホンアミドおよびアンハイドライドの置換で合成されることができる。
本記載で別に『薬物物質』と称され、治療用途のための医薬組成物を製造するためにさらに処理されることができる活性医薬成分(API)として好適な安定で結晶形態のパレコキシブに対する需要がある。
パレコキシブナトリウムの結晶構造は、上記に引用した米国特許第5,932,598号では融点271.5〜272.7℃の開示を除いて特徴づけられていない。しかしながら、ここに記載する方法には、エタノールからの結晶化の段階が含まれ、これは以下でエタノール溶媒和物を生成することが示される段階である。これまで同定されたすべての結晶形態は同様な融点を示すので、相転移後のいくつかの場合、融点は固体状の形態を示さない。
商業的な薬物物質を提供するためには、無水で溶媒和化されていない結晶形状が溶媒和物および水和物に比べて様々な理由から一般に好ましいが、これらの理由には、このような無水で溶媒和化されていない形態は強化された物理的安定性を示す傾向のあることが含まれる。従って、無水で溶媒和化されていない結晶形態のパレコキシブナトリウムに対する、特に吸湿性が低いこのような結晶形態に対する特別な需要がある。
実質的に無水でありそして実質的に溶媒和化されていない結晶形態のパレコキシブナトリウムが現在提供される。様々なこのような無水で溶媒和化されていない結晶形態が現在同定されている。
第1の態様ではA型が提供される。パレコキシブナトリウムのこの結晶形態は無水でありそして溶媒和化されていず、また5.6、9.6、11.0および14.5°からなる群から選択される少なくとも2つの2θ値を有する粉末X線回折(PXRD)パターンによって少なくとも特徴づけられる。
本記載での2θ値に関する言及は、概略的でありまた使用する装置および設定に応じての通常の測定誤差、例えば2θの誤差±0.2°がありうるものとする。
第2の態様ではB型が提供される。パレコキシブナトリウムのこの結晶形態は無水でありそして溶媒和化されていず、また4.2、8.3、12.4、16.7、17.5、20.8および24.7°からなる群から選択される少なくとも2つの2θ値を有するPXRDパターンによって少なくとも特徴づけられる。
第2の態様ではE型が提供される。パレコキシブナトリウムのこの結晶形態は無水でありそして溶媒和化されていず、また8.8、11.3、15.6、22.4、23.5および26.4°からなる群から選択される少なくとも2つの2θ値を有するPXRDパターンによって少なくとも特徴づけられる。
パレコキシブナトリウムの少なくとも約90%、好ましくは少なくとも約95%、一層好ましくは実質的にすべてが、上記したような無水で、溶媒和化されていない結晶形態の1つまたはそれ以上であるパレコキシブナトリウム薬物物質もまた提供される。このような薬物物質は、保存安定性がある中間体であり、これは、例えば1つまたはそれ以上の非経口的に受容可能な賦形剤とともに水性媒体中に溶解しまたはスラリー化することによりさらに処理されることができ、引き続いて、得られる溶液またはスラリーが凍結乾燥されて、治療用途に好適な再構成可能な注射できる組成物が得られる。
さらに、患者のCOX−2で中介される障害を治療する方法が提供され、この方法はこのようなパレコキシブナトリウム薬物物質および少なくとも1つの医薬的に許容可能な賦形剤を含有する組成物の治療的に有効な量を患者に投与することからなる。
さらに提供されるのは、COX−2で中介される障害を治療するための医薬の製造にこのようなパレコキシブナトリウム薬物物質を使用する方法である。
パレコキシブナトリウムは予想外の多数の無水で、溶媒和化されていない結晶形態で存在することが見いだされている。パレコキシブナトリウムの製造、精製、貯蔵および処方に関して有利性を各々が示すこれらの結晶形態の発見および特徴把握は重要な新規の治療剤の商業的な実用可能性によって当該技術における大きな進展をなしている。
多数の水和物および溶媒和物もまた認められている。これらは、不安定で、徐々に水または溶媒を放出しそして他の固体状の形態に転換する傾向がある。A、BまたはEのPXRDパターンを特徴づける、ここに示すいくつかの2θ値は水和物または溶媒和化物においても認めることができる。しかしながら、本発明の新規な無水で、溶媒和化されていない結晶形態は、水和物および溶媒和化物が結晶格子からの水または溶媒の放出によって不安定である状態でのPXRDパターンの安定性によって、このような水和物または溶媒和化物とは容易に区別される。
A型
新規な無水で、溶媒和化されていない第1の結晶形態は、5.6、9.6、11.0および14.5°からなる群から選択される少なくとも2つの2θ値を有するPXRDパターンを示し、またここではA型と称される。あるいは別にまたは追加的にA型は本記載の実施例5の表1に実質的に一致する2θ値を有するPXRDパターンによって特徴づけられることができる。あるいは別にまたは追加的に、A型は図1に実質的に一致するPXRDパターンによって特徴づけられることができる。
あるいは別にまたは追加的に、A型は図2に実質的に一致するFTIRスペクトルによって特徴づけられることができる。
あるいは別にまたは追加的に、A型は図3に実質的に一致するDSCサーモグラムによって特徴づけられることができる。
本発明の好ましい1つの態様では、パレコキシブナトリウムの少なくとも約90%、一層好ましくは少なくとも約95%そしてさらに一層好ましくは実質的にすべてがA型で存在するパレコキシブナトリウム薬物物質が提供される。このような薬物物質は、パレコキシブナトリウムを商業的規模で保存するためにそして治療上の投与に適当な処方されたパレコキシブナトリウム薬物製品の製造でさらなる処理をするために、少なくとも約1g、好ましくは少なくとも約10g、一層好ましくは少なくとも約100g、そして最も好ましくは少なくとも約1gの量で有用である。
B型
新規な無水で、溶媒和化されていない第2の結晶形態は、4.2、8.3、12.4、16.7、17.5、20.8および24.7°からなる群から選択される少なくとも2つの2θ値を有するPXRDパターンを示し、またここではB型と称される。あるいは別にまたは追加的にB型は本記載の実施例5の表2に実質的に一致する2θ値を有するPXRDパターンによって特徴づけられることができる。あるいは別にまたは追加的に、B型は図5に実質的に一致するPXRDパターンによって特徴づけられることができる。
あるいは別にまたは追加的に、B型は図6に実質的に一致するFTIRスペクトルによって特徴づけられることができる。
あるいは別にまたは追加的に、B型は図7に実質的に一致するDSCサーモグラムによって特徴づけられることができる。
本発明の好ましい他の1つの態様では、パレコキシブナトリウムの少なくとも約90%、一層好ましくは少なくとも約95%そしてさらに一層好ましくは実質的にすべてがB型で存在するパレコキシブナトリウム薬物物質が提供される。
E型
新規な無水で、溶媒和化されていない第3の結晶形態は、8.8、11.3、15.6、22.4、23.5、および26.4°からなる群から選択される少なくとも2つの2θ値を有するPXRDパターンを示し、またここではE型と称される。あるいは別にまたは追加的に、E型は本記載の実施例5の表3に実質的に一致する2θ値を有するPXRDパターンによって特徴づけられることができる。あるいは別にまたは追加的に、E型は図9に実質的に一致するPXRDパターンによって特徴づけられることができる。
あるいは別にまたは追加的に、E型は図10に実質的に一致するFTIRスペクトルによって特徴づけられることができる。
あるいは別にまたは追加的に、E型は図11に実質的に一致するDSCサーモグラムによって特徴づけられることができる。
本発明の好ましいさらに別な1つの態様では、パレコキシブナトリウムの少なくとも約90%、一層好ましくは少なくとも約95%そしてさらに一層好ましくは実質的にすべてがE型で存在するパレコキシブナトリウム薬物物質が提供される。
パレコキシブナトリウムの製造
上記した無水で、溶媒和化されていない結晶状のまたは任意のパレコキシブナトリウム薬物物質のいずれかを製造するのに有用なパレコキシブナトリウムは、それ自体知られている方法を含む任意の適当な方法によって製造されることができる。このような方法の1つでは、パレコキシブナトリウム(III)の合成は、商業的に入手可能な原料から出発する5つの化学的段階を包含し、また下記の図式1によって示される。
Figure 2005529084
Figure 2005529084
第1段階で、反応槽にデオキシベンゾイン(IV)210kg、エタノール711リットル、および80%の酢酸溶液77リットルが装入される。あるいは別に氷酢酸(63リットル)および水(16.5リットル)が使用されることができる。混合物は70℃に加熱され、そして50%のヒドロキシルアミン71リットルおよび水55リットルが添加される。混合物は70℃に少なくとも1時間保持される。未反応のデオキシベンゾイン(IV)の量が0.5%を越えないことを確保するために工程内でのチェックが行われる。
混合物は冷却されそして45℃に維持される一方、水(266リットル)が添加されて生成物が結晶化される。結晶化が開始しないなら混合物に種付けがされてよい。混合物の温度は少なくとも1時間45℃に維持され、次いで生成物の沈殿化を完全にするために水(816リットル)がゆっくり添加される。混合物は20℃まで冷却されそして少なくとも1時間20℃に保持される。
生成物が単離され、エタノールと水との混合物(水に対するエタノールの比率1:2を有する少なくとも420リットル)によって洗浄され、次いで水(少なくとも168リットル)で洗浄される。残留する水が0.5%を越えなくなるまで、生成物は真空下で55℃までの温度で乾燥され、1,2−ジフェニルエタノン、オキシム(V)を典型的収量223kg(106重量%)で得られる。
第2段階で、反応槽に1,2−ジフェニルエタノン、オキシム(V)(93kg)およびテトラヒドロキフラン(THF、620リットル)が装入される。溶液は冷却され、そしてn−ヘキシルリチウム(248kg)が添加される一方、温度が10℃またはそれ以下に維持される。移送管をリンスするために最小量のヘプタンが使用され、またリンス液が反応混合物に添加される。
n−ヘキシルリチウムの添加が完了した後、反応混合物は−15℃またはそれ以下まで冷却され、そしてエチルアセテート(237リットル)が添加される。反応混合物は、それを水中の塩化ナトリウム(41kg)溶液に添加することによりクウェンチされる一方、温度は15℃またはそれ以下に維持される。反応槽および移送管はエチルアセテート(118リットル)でリンスされる。
層が分離され、そして有機相が水(474リットル)中の重炭酸ナトリウム(28.4kg)溶液で洗浄される。有機相はトルエン(355リットル)で希釈され、そして物質の約2/3が除去されるまで混合物が大気圧で蒸留される。熱溶液は5℃まで冷却されたヘプタンで希釈されそして5℃で少なくとも1時間保持される。沈殿した生成物が単離されそしてヘプタンおよびトルエンの混合物(トルエンに対するヘプタンの比率1:1を有する少なくとも110リットル)で洗浄される。
生成物は乾燥時損失(LOD)が0.5%以下であるまで、真空下で50℃までの温度で乾燥され、4,5−ジヒドロ−5−メチル−3,4−ジフェニル−5−イソオキサゾロール(VI)が典型的な収量(77重量%)で生成する。
第3段階で、反応槽に4,5−ジヒドロ−メチル−3,4−ジフェニル−5−イソオキサゾロール(VI)(152kg)およびトリフルオロ酢酸(TFA、116リットル)が装入される。混合物は冷却され、そしてクロロスルホン酸(705kg)が添加される一方、反応混合物の温度が25℃またはそれ以下に維持される。
添加が完了した後、混合物は60℃までゆっくり加熱されそして少なくとも1時間60℃までゆっくり加熱される。反応混合物は冷却されそして反応混合物はそれを、この添加の際に25℃以下に維持された水(456リットル)とトルエン(570リットル)との混合物に添加することによりクウェンチされる。反応槽および移送管は水(152リットル)とトルエン(61リットル)との混合物でリンスされる。層が分離され、そして有機相が水(220リットル)で洗浄される。
有機相が水酸化アンモニウム水溶液(190リットル)で処理され、そして混合物は35℃まで加熱されそして35℃に少なくとも30分保持される。水性相のpHが9以上であることを確実にするために工程内でのチェックが実施される。
イソプロピルアルコール(729リットル)が添加され、そして混合物は少なくとも1時間35℃に保持される。混合物は20℃に冷却されそして20℃に少なくとも1時間保持される。沈殿した生成物が単離されそしてイソプロピルアルコール(304リットル)で、次いで水(少なくとも101リットル)で洗浄される。
粗生成物は熱メタノール(709リットル)中に溶解される。溶液は粒状物を除去するために濾過されそして追加のメタノール(355リットル)および水(274リットル)で希釈される。固形物を溶解するために混合物は70℃まで加熱され、次いで生成物の結晶化を開始するためにゆっくり冷却される。45℃に到達した時までに結晶化が開始しないなら混合物は結晶種を入れてよい。結晶化が一旦開始したなら、混合物は50℃で少なくとも1時間撹拌され、次いで5〜10℃までゆっくりと冷却されそしてこの温度に少なくとも1時間保持される。生成物は単離されそしてメタノールと水との混合物(水に対するメタノールの比率3:1を有する少なくとも95リットル)で洗浄される。あるいは別に生成物は、上記したのと同じ手順を用いてエタノール(1,300リットル)および水(68リットル)の混合物から再結晶することにより精製されることができる。
生成物は、LODまたはガスクロマトグラフィーによる残留溶媒の量が0.5%を越えなくなるまで、真空乾燥され、4−(5−メチル−3−フェニル−4−イソオキサゾリル)ベンゼンスルホンアミド(VII)を典型的な収量103kg(62重量%)で得る。
第4段階において、反応槽に4(5−メチル−3−フェニル−4−イソオキサゾリル)ベンゼンスルホンアミド(VII)(21kg)およびプロピオン酸無水物(86kg)が装入される。得られる懸濁液は50℃まで温められ、そして硫酸(21ml)が添加される。反応混合物は80℃まで温められそして少なくとも30分保持される。
生成物の結晶化を開始するために混合物は50℃までゆっくり冷却される。混合物は結晶化が開始した後少なくとも30分50℃に保持される。50℃で結晶化が開始しないなら混合物は結晶種を入れてよい。混合物は0℃までゆっくり冷却されそして結晶化を完全にするために0℃に少なくとも1時間保持される。
生成物が単離され、メチル第3級ブチルエーテル(80リットル)で洗浄され、そして工程内でのチェックによってLODが5%を越えないことが示されまでフルター上で部分的に乾燥され、n−[[4−(5−メチル−3−フェニル−4−イソオキサゾリル)フェニル]スルホニル]プロパンアミド(VIII)が湿潤ケーキとして得られ、これはさらに精製または乾燥することなく第5段階に直接送られる。
第5段階において、第4段階で得られた湿潤ケーキは純エタノール(乾燥重量基準で12.6kg/(VIII)kg)中に溶解され、そして混合物は濾過され粒状物が除去される。
純エタノール中の水酸化ナトリウムの溶液(約5重量%)が別な反応槽中で調製され、そしてモル濃度が滴定によって決定される。計算した量の水酸化ナトリウムが溶液配管内フルターを通じてエタノール中の(VIII)の溶液に添加され、そして混合物が45℃に保持されそして結晶化を開始するために結晶種を入れる。
結晶種を入れた後、混合物は50℃まで温められ、少なくとも30分保持され、次いで0℃に冷却され結晶化が完全にされる。混合物は0℃で少なくとも30分撹拌され、また生成物が単離されそして冷たい純エタノール(少なくとも88kg)で洗浄される。
最後に、生成物は135℃までの温度で真空下で乾燥されパレコキシブナトリウム(III)が典型的収量の17.2kg(82重量%)で得られる。
工程に関する上記の記述は説明のためのみになされることを理解すべきである。上記の工程の変化は、工程条件および規模でのそれを含めて本発明から逸脱することなく当業者によって容易になされるであろう。
A型、B型およびE型のパレコキシブナトリウムの製造
上記した工程の第5段階に際して、乾燥条件の僅かな変化が無水で、溶媒和化されたおよび水和された結晶形態が生まれること驚くべきことに見いだされている。典型的に、生成したパレコキシブナトリウムの少なくとも一部分はエタノール溶媒和化物の形をとる。パレコキシブナトリウムのエタノール溶媒和化物はいろいろな化学量論を有するように、つまりより高級なおよびより低級なエタノール溶媒和化物が生成されることができ、これらは乾燥効率に直接関係する。
第5段階で得られるパレコキシブナトリウムの結晶形態とは無関係に、乾燥中または乾燥後に温度が約210℃まで上昇されるならパレコキシブナトリウムはA型に転換する。冷却に際してパレコキシブナトリウムはA型にとどまる。
A型
以上から、A型のパレコキシブナトリウムを製造するための第1の方法が提供され、これは、A型以外の結晶形態のパレコキシブナトリウムを約210℃からパレコキシブナトリウムの融点までの温度まで、パレコキシブナトリウムをA型に転換するのに十分な時間加熱し、そして得られるA型パレコキシブナトリウムを周囲温度まで冷却する段階からなる。
A型とパレコキシブナトリウムのエタノール溶媒和化物との混合物は、これを周囲圧力
で約150℃で約3時間加熱することにより実質的に純粋なA型に転換されることができる。
以上から、A型のパレコキシブナトリウムを製造するための第2の方法が提供され、これは、A型のパレコキシブナトリウムの存在でパレコキシブナトリウムのエタノール溶媒和化物を約150℃からパレコキシブナトリウムの融点までの温度まで、エタノール溶媒和化物をA型に転換するのに十分な時間加熱し、そして得られるA型パレコキシブナトリウムを周囲温度まで冷却する段階からなる。
なんらかの固体状の形態のパレコキシブナトリウムを水中に溶解し、続いて凍結乾燥することにより製造できる無定形状のパレコキシブナトリウムは、約125〜約130℃に水分なしで加熱される時にA型に転換されることがさらに見いだされている。
以上から、A型のパレコキシブナトリウムを製造するための第3の方法が提供され、これは、無定形のまたは凍結乾燥されたパレコキシブナトリウムを実質的に水分なしで約125℃からパレコキシブナトリウムの融点までの温度まで、の存在でパレコキシブナトリウムのエタノール溶媒和化物を約150℃からパレコキシブナトリウムの融点までの温度まで、無定形のまたは凍結乾燥されたパレコキシブナトリウムをA型に転換するのに十分な時間加熱し、そして得られるA型パレコキシブナトリウムを周囲温度まで冷却する段階からなる。
A型を少なくとも約90%含有するパレコキシブナトリウム薬物物質を製造する方法は、(a)結晶化溶媒(例えばエタノール)からパレコキシブナトリウムを結晶化して結晶の形のパレコキシブナトリウムを生成し、そして(b)得られる結晶性パレコキシブナトリウムを約110〜約230℃の温度で加熱し所望のパレコキシブナトリウム薬物物質を生成する段階からなる。
RH(相対湿度)約60%より高いRHでは、A型は時間とともに水和された結晶形態に転換する。例えば、A型を約75%のRHに約3〜約7日にわたって暴露した後、水和物への完全な転換が起きる。例えばP25のような効率的な乾燥剤上で乾燥することにより、このような水和物が周囲温度で乾燥される時、固体状態はA型に戻らず、代わりにB型になることが見いだされている。
以上から、B型のパレコキシブナトリウムを製造するための方法が提供され、これは水和された結晶状のパレコキシブナトリウムを乾燥剤上でA型を生成する温度以下で乾燥してB型のパレコキシブナトリウムを生成する段階を包含する。
E型のパレコキシブナトリウムは、パレコキシブナトリウムのエタノール溶媒和化物をヘプタンから再結晶することにより製造されることができる。
A型、B型およびE型のパレコキシブナトリウムの性質
周囲温度でのA、BおよびE型に関する水分の収着等温線を図4、8および12にそれぞれ示す。A型はRH約60%以下で1%より少ない水分を収着するが、約60%以上のRHでは水を収着しそして潮解さえする傾向がある。B型およびE型はA型と比較して吸湿性がより少なく、RH約80%まででさえ水を収着する傾向をほとんど示さない。
A型と比較してより低いB型およびE型の吸湿性は、これらの固体状形態の相対的な熱力学的安定性を参照すると納得することができる。図17のエネルギー/温度図に示されるように、A型はエネルギーが、たがいに類似するB型およびE型より大きい。理論によって束縛されることなく、B型およびE型はより低いエネルギーの状態、つまり熱力学的により安定な状態を示すので、これらの型はA型より吸湿性がより低いと考えられる。
例えば加熱および冷却の方法によって、パレコキシブナトリウムの他の固体状形態から商業規模でA型が製造されうる相対的な容易さは予想外でありまたA型に大きな商業的有利性を与える。一旦製造されると、A型は高度の安定性を示しまたこの点で水和物および溶媒和化物より有利にし、例えばエタノール溶媒和化物は上記した米国特許第5,932,598号によって示唆される方法から得られると考えられる。異なる化学量論で様々な水和物および溶媒和化物が存在することは製品の変動を生むが、これは本発明によって克服される。より小さい吸湿性が所望である場合、B型およびE型はこの点でA型より有利である。
A型、B型およびE型のパレコキシブナトリウムの効用
前述したように、本発明によって提供される新規な結晶状のパレコキシブナトリウムは、医薬組成物を製造するための下流の処理の準備が整うまで保管されることができる薬物物質またはAPIとして使用するのに特に好適である。これらの形態は所望なら、そのまま1つまたはそれ以上の医薬的に許容可能な賦形剤とともに、経口投与用の錠剤もしくはカプセルまたは局所投与用のゲルもしくはパッチのような固体状態の処方物中に含められる。必要なら、これらの結晶形態の粒子寸法は処方物の製造に先立って摩砕または粉砕または他の物理的手段によって小さくされまたは一層均一にされることができる。
あるいは別に、この新規の結晶形態は、医薬組成物の製造において非結晶性の形態例えば固溶体または無定形の形態に転換されることができる。例えば、新規な結晶形態は安定なプロセス中間体とみなすことができる。
本発明の1つの態様では、COX−2で中介される障害の治療で有用な医薬組成物を製造する方法が提供され、これは、パレコキシブナトリウムの少なくとも約90%がA型、B型およびE型の1つまたはそれ以上であるパレコキシブナトリウム薬物物質を、医薬的に許容可能な賦形剤とともに少なくとも1つの水性媒体中に溶解して溶液を生成する段階を包含する。
このような溶液はいつでも使用できる注射可能な組成物であってよい。あるいは別に、このような溶液は、無定形のパレコキシブナトリウムを含有する固体で粒状の医薬組成物を得る凍結乾燥するさらなる段階に付されることができる。このような組成物は非経口的に受容できる水性の希釈剤を添加することにより再構成されてパレコキシブナトリウムの注射可能な溶液を生成することができる。凍結乾燥されるべき物質に適用される『溶液』という用語はスラリーおよび真の溶液を含むと理解されるであろう。
本発明によると、医薬組成物の生成に先立って水性媒体中に溶解されるべき薬物物質の少なくとも約90%、一層好ましくは少なくとも約95%がA型、B型およびE型であるのが好ましい。このような薬物物質は相が実質的に純粋なA型、B型またはE型であるのが最も好ましい。
治療的な使用方法
本発明の薬物物質は、上記したような医薬組成物に転換しまたはこれの中に包含させると、炎症、疼痛および/または発熱によって特徴付けられる障害を含めただしこれに限定されない、COX−2によって中介される極めて広範囲の障害を治療および予防するのに有用である。このような組成物は関節炎の治療におけるように抗炎症剤として特に有用であり、特に全身的に投与される時、COX−1に対するCOX−2の選択性を欠く慣用のNSAID組成物に比べて害が著しく少ない副作用を有するという追加的な利益を伴う。従って、本発明の組成物は慣用のNSAIDが忌避される場合、例えば消化性潰瘍、胃炎
、限局性腸炎、大腸炎、憩室炎のあるまたは胃腸病変の再発病歴のある患者;胃腸出血、低プロトロンビン症、血友病もしくは他の出血の問題のような貧血を含めての凝集障害;腎臓病のある患者;または手術前のもしくは抗凝血薬を摂取する患者では、慣用のNSAIDの代替物として特に有用である。
ここに企図する組成物はリューマチ様関節炎、脊椎関節症、痛風性関節炎、骨関節炎、全身的な紅斑性狼瘡および若年性関節炎を含めただしこれらに限定されない様々な関節疾患を治療するのに有用である。
このような組成物は喘息、気管支炎、月経痙攣、未熟児出産、腱炎、滑液包炎、アレルギー性神経炎、サイトメガロウィルス感染性、HIVで誘発されるアポトーシスを含めたアポトーシス、腰痛、肝炎を含む肝臓疾患、乾癬、湿疹、アクネ、火傷、皮膚炎および日焼けを含む紫外線照射傷害のような皮膚関連の病気、ならびに手術後炎症の治療に有用である。
このような組成物は炎症性の内臓疾患、クローン病、胃炎、過敏性腸症候群および潰瘍性大腸炎のような胃腸の病気を治療するのに有用である。
このような組成物は偏頭痛、結節性動脈周囲炎、甲状腺炎、再生不能性貧血、ホジキン病、スクレロドーマ、強皮症(sclerodoma)、リューマチ熱、I型糖尿病、重症筋無力症を含む神経筋接合部疾患、多発性硬化症を含む白質疾患、サルコイドーシス、ネフローゼ症候群、ベーチェット症候群、多発性筋炎、歯肉炎、腎炎、過敏症、脳浮腫を含む傷害後の膨大、心筋虚血などのような疾患で炎症を治療するのに有用である。
このような組成物は網膜炎、結膜炎、網膜症、ブドウ膜炎、まぶしがり症のような眼病の、そして眼の組織への急性の傷害の治療に有用である。
このような組成物はウィルス感染および嚢胞性線維症に関連するもののような肺の炎症の治療に、そして骨粗鬆症に関連するもののような骨吸収の治療に有用である。
このような組成物はいくつかの中枢神経系障害、例えばアルツハイマー病を含む皮質性痴呆、神経変性、および卒中、虚血および外傷から生じる中枢神経系の傷害の治療のために有用である。この脈絡での『治療』という用語はには、アルツハイマー病、血管性痴呆、多梗塞痴呆、初老性痴呆、アルコール性痴呆および老年性痴呆を含む痴呆の部分的または全体的抑制が包含される。
このような組成物はアレルギー性鼻炎、呼吸窮迫症候群、エンドトキシンショック症候群および肝臓病の治療で有用である。
このような組成物は手術後疼痛、歯痛、筋肉痛、および癌からくる疼痛を含めこれらに限定されない疼痛の治療で有用である。例えばこのような組成物は、リューマチ熱、インフルエンザおよび普通の風邪を含め他のウィルス感染、背中下方および首の痛み、月経困難症、頭痛、歯痛、捻挫および運動過多、筋炎、神経痛、滑膜炎、リューマチ性のそれを含む関節炎、変形性関節疾患(骨関節炎)、痛風および強直性脊椎炎、滑液包炎、火傷、ならびに手術および歯科処置の後の外傷を含めての様々な容態での疼痛、発熱および炎症の軽減に有用である。
このような組成物は血管疾患、冠状動脈疾患を含めての炎症に関連する心臓血管疾患、動脈瘤、血管拒絶反応、動脈硬化、心臓移植のそれを含むアテローム性動脈硬化、心筋梗塞、塞栓症、卒中、静脈血栓症を含む血栓症、不安定アンギナを含めてのアンギナ、冠状
プラク炎症、クラミジア誘導性炎症を含めてのバクテリア誘導性炎症、ウィルス誘導性炎症、および冠状動脈バイパス手術を含めての血管移植のような外科処置、血管形成術を含めての血管新生処置、ステント取り付け、動脈内膜切除術、または動脈、静脈および毛細血管が関与する他の侵襲性処置を含む外科処置に関連する炎症を治療し予防するのに有用である。
このような組成物は患者での血管形成に関連する疾患の、例えば腫瘍血管形成を阻止する治療で有用である。このような組成物は転移を含む腫瘍形成;角膜移植拒絶反応、眼の新血管新生、傷害または感染に続く新血管新生を含む網膜の新血管新生、糖尿病性網膜症、水晶体後方の線維増殖症、黄斑変性および新血管新生緑内障のような眼科容態;胃潰瘍のような潰瘍性疾患;小児血管腫を含む血管腫のような病的ではあるが悪性ではない状態、鼻咽腔の血管線維腫および骨の無血管壊死;ならびに子宮内膜症のような女性の生殖系の障害の治療で有用である。
このような組成物は光線角化症のような前癌疾患の治療で有用である。
このような組成物は良性および悪性の腫瘍および、例えば結腸直腸癌、脳癌、骨癌での転移中の腫瘍形成を含む腫瘍形成、上皮性細胞から誘導される腫瘍形成(上皮癌腫瘍)例えば基底細胞癌、腺癌、胃腸癌例えば唇癌、口癌、食道癌、小腸癌、胃癌、結腸癌、肝臓癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、頸部癌、肺癌、乳癌、扁平細胞および基底細胞の癌のような皮膚癌、前立腺癌、腎臓細胞の癌腫、および身体全体の上皮細胞に作用する他の既知の癌の予防、治療および抑制に有用である。本発明の組成物がそのために特に有用であると考えられる腫瘍形成は、胃腸癌、バレットの食道、肝臓癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、前立腺癌、頸部癌、肺癌、乳癌および皮膚癌である。このような組成物は放射線療法で起きる線維症を治療するのに使用されることもできる。このような組成物は家族性線腫様ポリポーシス(FAP)を有するものを含む線腫様ポリープを治療するのに使用することができる。加えてこのような組成物はFAPの危険にある患者でポリープが形成されるのを防止するために使用することができる。
一層特定的に本組成物は、末端性ほくろ性メラノーマ、光線角化症、腺癌、腺様嚢胞性癌腫、腺腫、腺肉腫、アデノ扁平癌腫、星状細胞腫瘍、バルトリン腺癌腫、基底細胞癌、乳癌、気管支腺癌腫、毛細管血管腫、カルチノイド、癌肉腫、空洞性血管腫、胆管癌、軟骨肉腫、脈絡膜叢の乳頭腫または癌腫、明細胞癌腫、皮膚T細胞リンパ腫(菌状息肉腫)、嚢腺腫、ディスプラスチック母斑、内胚葉導管腫瘍、子宮内膜増殖症、子宮内膜基質肉腫、子宮内膜様腺癌、上衣腫、上皮様血管腫症、ユーイング肉腫、繊維ラメラ肉腫、病巣小結節性増殖症、ガストリノーマ、胚芽細胞腫瘍、膠芽腫、グルカゴノーマ、血管芽腫、血管内皮腫、血管腫、肝腺腫、肝腺腫症、肝細胞癌腫、インスリノーマ、上皮内腫瘍形成、上皮内扁平細胞腫瘍形成、侵入扁平細胞癌腫、カポジ肉腫、大細胞癌腫、平滑筋肉腫、悪性ほくろメラノーマ、悪性メラノーマ、悪性中皮腫瘍、髄芽腫、髄様上皮腫、メラノーマ、髄膜腫、中皮腫、粘液性類表皮癌、神経芽腫、神経上皮腺癌、小結節メラノーマ、麦芽細胞癌腫、欠突起膠腫、骨肉腫、乳頭様血清癌腫、松果体腫瘍、下垂体腫瘍、プラズマ細胞腫、偽肉腫、肺芽細胞腫、腎臓細胞癌腫、網膜芽腫、横紋筋肉腫、肉腫、血清癌腫、小細胞癌腫、軟組織癌腫、ソマトスタチン分泌腫瘍、扁平癌腫、扁平細胞癌腫、亜中皮癌腫、表在性メラノーマ、未分化癌腫、ぶどう膜メラノーマ、いぼ状癌腫、ビポーマ、十分に分化した癌腫およびビルムス腫瘍の治療、予防および抑制に使用することができる。
このような組成物は、収縮性プロスタノイドの合成を阻害することによりプロスタノイドで誘導される平滑筋の収縮を抑制し、従って、月経困難症、早産、喘息および好酸球関連の障害の治療で有用である。このような組成物は特に閉経期後の女性の骨の減少を減らす(つまり骨粗鬆症の治療)ために、そして緑内障の治療のために使用されることもでき
る。
本発明の組成物の好ましい用途は、リュウマチ様関節炎および骨関節炎の治療のため、疼痛制御一般(特に、口腔外科手術後の疼痛、一般外科手術後の疼痛、整形外科手術後の疼痛、および骨関節炎の急性フレア)のため、頭痛および偏頭痛の予防および治療のため、アルツハイマー病の治療のため、そして結腸癌の化学的予防のためである。
投与は非経口、経口、直腸経由、肺経由、鼻経由、耳経由および局所を含む任意の経路であってよい。A型、B型およびE型の1つまたはそれ以上のから製造されるパレコキシブナトリウム組成物の局所適用は、悪性、非悪性または前悪性であろうと、瘢痕形成およびケトーシスを含む、そして火傷および日光による損傷、例えば日焼け、皺なども含む、炎症因子を有する任意の種類の皮膚障害の治療に特に有用である。このような組成物は、ヘルペス感染(例えば唇ヘルペス、生殖器ヘルペス)、帯状ヘルペスおよび水痘を含むウィルス疾患により惹起されるものを限定なしに含めて様々な皮膚障害からくる炎症を治療するのに使用できる。このような組成物で治療できる皮膚への外傷または傷害には、褥瘡(臥位潰瘍)、表皮での過剰増殖活性、汗疹、乾癬、湿疹、アクネ、皮膚炎、掻痒、いぼおよび酒さがある。このような組成物は、ケミカルピール(chemical peel)、レーザー治療、削皮術、美容整形、眼瞼手術などを含む外科処置の後の治癒過程を容易にすることができる。
ヒトの治療に有用であるほかに、本発明の組成物はペット、外来種動物、農場動物など、特に齧歯類を含む哺乳動物の獣医学的治療のために有用である。一層特定的に本発明の組成物はウマ、イヌおよびネコでのCOX−2で中介される障害の獣医学的治療のために有用である。
本組成物は、いろいろあるうち特に麻酔性鎮痛薬、Mu受容体拮抗薬、カッパ受容体拮抗薬、非麻酔性(つまり非常用性)鎮痛薬、モノアミン取り込み阻害剤、アデノシン調整剤、カナビノイド誘導体、P物質拮抗薬、ニューロキニン−1受容体拮抗薬およびナトリウムチャネルブロッカーを含めオピオイドおよび他の鎮痛薬との併合療法で使用できる。好ましい併合療法は、本発明の組成物をアセクロフェナック、アセメタシン、ε−アセタミドカプロン酸、アセトアミノフェノン、アセトアミノサロール、アセトアニリド、アセチルサリチルサリチル酸、S−アデノシルメチオニン、アルクロフェナック、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルミノプロフェン、アロキシプリン、アルファプロジン、アルミニウムビス(アセチルサリチレート)、アムフェナック、アミノクロルテノキサジン、3−アミノ−4−ヒドロキシ酪酸、2−アミノ−4−ピコリン、アミノプロピロン、アミノピリン、アミキセトリン、アンモニウムサリチレート、アンピロキシカム、アムトルメチングアシル、アニレリジン、アンチピリン、アンチピリンサリチレート、アントラフェニン、アパゾン、アスピリン、バルサラジド、ベンダザック、ベノリレート、ベノキサプロフェン、ベンズピペリロン、ベンジダミン、ベンジルモルフィン、ベルベリン、ベルモプロフェン、ベジトラミド、α−ビサボロール、ブロムフェナック、p−ブロモアセトアニリド、5−ブロモサリチル酸アセテート、ブロモサリジェニン、ブセチン、ブクロキシック酸、ブコロム、ブフェキサマック、ブマジゾン、ブプレノルフィン、ブタセチン、ブチブフェン、ブトルファノール、カルシウムアセチルサリチレート、カルバマゼピン、カルビフェン、カルプロフェン、カルサラム、クロロブタノール、クロルテノキサジン、コリンサリチレート、シノコフェン、シンメタシン、シラマドール、クリダナック、クロメタシン、クロニタゼン、クロニキシン、クロピラック、クローブ、コデイン、コデイン、コデインメチルブロミド、コデインフォスフェート、コデインサルフェート、クロプロパミド、クロテトアミド、デソモルフィン、デキソキサドロール、デキストロモラミド、デゾシン、ジアムプロミド、ジクロフェナック、ジフェナミゾール、ジフェンピラミド、ジフルニサール、ジヒドロコデイン、ジヒドロコデイノンエノールアセテート、ジヒドロモルフィン、ジヒドロキシアルミニウムアセチルサリチレート、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、ジピロセチル、ジピロン、ジタゾール、ドロキシカム、エモルファゾン、エフェナミン酸、エピリゾール、エプタゾシン、エタネルセプト、エテルサレート、エテンザミド、エトヘプタジン、エトキサゼン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルフィン、エトドラック、エトフェナメート、エトニタゼン、ユーゲノール、フェルビナック、フェンブフェン、フェンクロゾイック酸、フェンドサール、フェノプロフェン、フェンタニル、フェンチアザック、フェプラジノール、フェプラゾン、フロクタフェニン、フルフェナム酸、フルノキサプロフェン、フルオレソン、フルピルチン、フルプロクヮゾン、フルルビプロフェン、フォスフォサール、ゲンチシン酸、グラフェニン、グルカメタシン、グリコールサリチレート、グアイアズレン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、ヒドロキシペチジン、イブフェナック、イブプロフェン、イブプロキサム、イミダゾールサリチレート、インドメタシン、インドプロフェン、インフリキシマブ、インターロイキン−10、イソフェゾラック、イソラドール、イソメタドン、イソニキシン、イソキセパック、イソキシカム、ケトベミドン、ケトプロフェン、ケトロラック、p−ラクトフェネチド、レフェタミン、レボルファノール、レキシパファント、ロフェンタニル、ロナゾラック、ロルノキシカム、ロキソプロフェン、リジンアセチルサリチレート、マグネシウムアセチルサリチレート、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メロキシカム、メペリジン、メプタジノール、メサラミン、メタゾシン、メタドン、メトトリメプラジン、メチアジン酸、メトフォリン、メトポン、モフェブタゾン、モフェゾラック、モラゾン、モルフィン、モルフィンハイドロクロライド、モルフィンサルフェート、モルフォリンサリチレート、ミロフィン、ナブメトン、ナルブフィン、1−ナフチルサリチレート、ナプロキセン、ナルセイン、ネフォパン、ニコモルフィン、ニフェナゾン、ニフルミック酸、ニメスリド、5’−ニトロ−2’−プロポキシアセトアニリド、ノルレボファノール、ノルメタドン、ノルピパノン、オルサラジン、アヘン、オキサセプロール、オキサメタシン、オキサプロジン、オキシコドン、オキシモルフォン、オキシフェンブタゾン、パパベレタム、パラニリン、パルサルミド、ペンタゾシン、ペリソキサール、フェナセチン、フェナドキソン、フェナゾシン、フェナゾピリジン、ハイドロクロライド、フェノコル、フェノペリジン、フェノピラゾン、フェニルアセチルサリチレート、フェニルブタゾン、フェニルサリチレート、フェニラミドール、ピケトプロフェン、ピミノジン、ピペブゾン、ピペリロン、ピラゾラック、ピリトラミド、ピロキシカム、ピルプロフェン、プラノプロフェン、プログルメタシン、プロヘプタジン、プロメドール、プロパセタモール、プロピラム、プロポキシフェン、プロピフェナゾン、プロクヮゾン、プロチジン酸、ラミフェナゾン、レミフェンタニル、リマゾリウム、メチルサルフェート、サラセトアミド、サリシン、サリシルアミドo−酢酸、サリチル硫酸、サルサレート、サルヴェリン、シメトリド、ナトリウムサリチレート、スフェンタニル、サルファサラジン、スリンダック、スーパーオキサイドジスムターゼ、スプロフェン、スキシブゾン、タルニフルメート、テニダップ、テノキシカム、テロフェナメート、テトランドリン、チアゾリンブタゾン、チアプロフニック酸、チアラミド、チリジン、チノリジン、トルフェナム酸、トルメチン、トラマドール、トロペプシン、ビミノール、キセンブシン、キシモルフェン、ザルトプロフェン、ジコノチドおよびゾメピラックから選択される1つまたはそれ以上の化合物とともに使用することからなる(The Merck Index, 13版(2001), Therapeutic Category and Biological Activity Index参照、『Analgesic』、『Anti−inflammatory』および『Antipyretic』の表題がついたリスト)。
特に好ましい併合療法は、本発明の組成物をオピオイド化合物とともに、一層特にオピオイド化合物がコデイン、メペリジン、モルフィンまたはこれらの誘導体であるときに、使用することからなる。
本発明の組成物と組み合わせて投与されるべき化合物は、本組成物とは別個に処方されそして経口、直腸経由、非経口または皮膚もしくはその他の箇所への局所投与を含む適当な任意の経路によって投与されることができる。あるいは別に、本組成物と組み合わせて投与すべき化合物は本組成物とともにコートされたシート状組成物として共処方されることができる。
特に、COX−2で中介される容態が頭痛または偏頭痛である本発明の1態様において、本組成物は、併合療法において血管モジュレーター(vasomodulator)、好ましくは血管変調効果を有するキサンチン誘導体、一層好ましくはアルキルキサンチン化合物とともに投与される。
アルキルキサンチン化合物が本発明で提供される組成物とともに共投与される併合療法は、アルキルキサンチンが血管モジュレーターであろうとなかろうと、また併合の療法的な有効性が血管変調効果になんらかの程度で帰せられようとそうでなかろうと、本発明のこの態様に包含される。本記載で『アルキルキサンチン』という用語はC1〜C4のアルキル置換基、好ましくはメチル置換基を1つまたはそれ以上有するキサンチン誘導体、およびこのような誘導体の医薬的に許容可能な塩を含む。ジメチルキサンチンおよびトリメチルキサンチンは、カフェイン、テオブロミンおよびテオフィリンを含めて、特に好ましい。アルキルキサンチン化合物はカフェインであるのが最も好ましい。
併合療法の血管モジュレーターまたはアルキルキサンチン成分は、経口、直腸経由、非経口または皮膚もしくはその他の箇所への局所投与を含め、適当な任意の投与形態で投与されることができる。血管モジュレーターまたはアルキルキサンチンは、場合によっては、単一な経皮投与形態で本発明の組成物とともに共処方されることができる。従って、本発明の経皮組成物は、バルドコキシブまたはそのプロドラグまたはその塩と、血管モジュレーターまたはアルキルキサンチン例えばカフェインとの双方を療法的に有効な全量および相対量で含有する。
以下の実施例には、本発明をその範囲をなんら限定することなく説明する詳細な記載が含まれる。特記しないかぎりすべての百分率は重量基準である。以下の実施例のそれぞれで使用されるパレコキシブナトリウム出発物質は上記の図式1に従って製造される。
実施例1:A型の製造
以下の方法の各々によってパレコキシブナトリウムのA型を製造した。
1.パレコキシブナトリウムの水溶液を凍結乾燥した。得られた無定形のパレコキシブナトリウムを水分なしでDSCパン中に入れ、そして10℃/分の速さの温度上昇に付した。パレコキシブナトリウムの結晶化は約125〜130℃発熱性の現象として生起した。結晶は以下に述べるPXRD、FTIR、DSCおよび水分収着の1つまたはそれ以上によってA型であることを確認した。
2.A型とパレコキシブナトリウムのエタノール溶媒和化物との全量10gの混合物を周囲圧力で3時間150℃のオーブンに入れた。得られた固形物をDrierite乾燥剤の入った乾燥器ジャー中で冷却しそして以下に述べるPXRD、FTIR、DSCおよび水分収着の1つまたはそれ以上によってA型であることを確認した。
3.E型のパレコキシブナトリウムは、約210℃での広帯域の吸熱現象の形で、DSCによって認められる固体状態転移としてA型に転換されることが見いだされた。
A型は図1〜4によってそれぞれ示されるPXRD、FTIR、DSCおよび水分収着データによって特徴づけられた。
実施例2:B型の製造
パレコキシブナトリウムのB型は以下の方法の各々によって製造した。
1.A型パレコキシブナトリウムをRH約75%に数日暴露して水和された結晶形態をつくった。次にこの水和形態を乾燥器上で乾燥した。得られた固形物を以下に述べるPXRD、FTIR、DSCおよび水分収着の1つまたはそれ以上によってB型であることを確認した。
2.磁気撹拌しつつ熱プレート上で沸騰するまで加熱し、続いて室温まで冷却することにより100mlのエタノール中でパレコキシブナトリウム11.5gを再結晶して、パレコキシブナトリウムのエタノール溶媒和化物を製造した。別個にB型の種晶約1gをヘプタン450mlに添加した。新規に製造されたエタノール溶媒和化物を真空濾過によって収集しそしてB型種晶を含有するヘプタン懸濁液中に直ちに移し入れた。得られる懸濁液を激しく磁気撹拌しつつ4時間還流加熱した。結晶を真空濾過によって収集しそしてハウス真空下で40℃で一晩乾燥し、そして下記に述べるPXRD、FTIR、DSCおよび水分収着の1つまたはそれ以上によってB型であることを確認した。
B型は図5〜8によってそれぞれ示されるPXRD、FTIR、DSCおよび水分収着データによって特徴づけられた。
実施例3:E型の製造
パレコキシブナトリウムのE型を以下のように製造した。実施例2の方法2によって製造されたエタノール溶媒和化物の結晶形態のパレコキシブナトリウムを種晶なしにヘプタン450mlに移し入れた。得られる懸濁液を激しく磁気撹拌することなく4時間還流加熱した。結晶を真空濾過によって収集しそしてハウス真空下で40℃で一晩乾燥し、そして下記に述べるPXRD、FTIR、DSCおよび水分収着の1つまたはそれ以上によってE型であることを確認した。
E型は図9〜12によってそれぞれ示されるPXRD、FTIR、DSCおよび水分収着データによって特徴づけられた。
実施例4:PXRD
粉末X線回折(PXRD)データを、電圧30kVのCu−Kα放射および電流30mAを用いてSiemens D5000またはInel Multipurpose Diffractometerを使用して収集した。Inelにはすべての回折データを同時に得ることができる位置感受性検出器が装備されていた。回折器は直接ビームとともに珪素および雲母照合標準に対して較正した。毛細管加熱炉内の角度計上に取り付けた密封された1mmのガラス毛細管中で毛細管測定を実施した。毛細管測定のために回折器を珪素および直接ビームに対して較正した。
A型、B型およびE型のパレコキシブナトリウムに関する回折パターンを図1、5および9にそれぞれ示し、また各々の型の回折ピークを表1、2および3にそれぞれ示す。
Figure 2005529084
Figure 2005529084
Figure 2005529084
実施例5:FTIR分光学
フーリエ変換赤外線(FTIR)スペクトルをNicolet Nexus 670 FT−IR分光光度計を使用して記録した。試料をNicolet SMART DuraSamplIR減衰全反射(ATR)アクセサリーを使用して走査した。試料は4cm-1の解像度で走査し、4000cm-1から400cm-1までの全体で64の走査を平均した。
A型、B型およびE型のパレコキシブナトリウムの4000cm-1から500cm-1のFTIRスペクトルを図2、6および10にそれぞれ示す。
実施例6:DSC
示差走査熱測定(DSC)データをMettler Toledo DSC 821によって収集した。温度およびエンタルピーをインジウムおよび亜鉛の照合標準によって較正した。試料を密閉したまたはピンで刺したような小穴のあいた40μlのアルミニウムパン中で25〜300℃で分析した。加熱速度は10℃/分でありまた窒素パージ速度は50ml/分であった。
A型、B型およびE型のパレコキシブナトリウムのDSCサーモグラムを図3、7および11にそれぞれ示す。
A型は約273.1℃に開始点がある単一の融解吸熱(ΔHt=23.8kJ/モル)を
示した。B型は、A型への転移を表す、約195.9℃に開始点がある吸熱(ΔHt=20.71kJ/モル)を示し、273.7℃においてA型に関する鋭い融解吸熱が続いた。E型は、A型への転移を表す、約206.6℃に開始点がある幅広い吸熱(ΔHt=18.35kJ/モル)を示し、273.2℃においてA型に関する鋭い融解吸熱が続いた。B型およびE型のA型への転移は熱ステージ(hot−stage)検鏡によって固体−固体の転移であることを確認した。
転移熱の法則に基づき、B型およびE型はともにエナンチオトロピー的にA型に関係すると考えられる。これは転移温度Ttの周辺で型の間での安定性の関係に変化があることを意味する。B型およびE型のA型との関連でのTtの決定は共融点データの使用により実施した。
共融混合物は参照化合物(RC)とパレコキシブナトリウムのA型、B型およびE型のそれぞれとの間で形成された。引き続いて、共融点温度での結晶形態の間の自由エネルギーの差を得るために、融解熱を使用した(式1):
Figure 2005529084
ここでxejおよびxeiは共融混合物中での結晶形態それぞれjおよびiのモル分率であり;(Gj−Gi)は結晶形態iおよびjのTeiでの自由エネルギーの差であり;ΔHmejおよびΔHmeiは結晶形態それぞれjおよびiの共融融解のエンタルピーであり;TeiおよびTejは結晶形態それぞれiおよびjの共融融解の温度であり;ΔCpijは共融融解をまたぐ熱容量変化であり;またRは理想ガス定数である。
A型、B型およびE型に関する共融融解データを選定した参照化合物につき表4に示す。
Figure 2005529084
共融融解データによって、A型とB型またはE型との間のエナンチオトロピー的関係が確認される。ΔG−T(ΔS)およびΔG/T−1/T(ΔH)のプロットから得られる他の熱力学パラメータを表5に示す。溶液熱測定からのE型/A型およびB型/A型の組についてのΔHもまた比較のために表5に示す。
Figure 2005529084
B型およびE型は、エネルギーがかなり似ているが、A型はB型およびE型の双方と比較してエネルギーが大きいことが分かった。安定性の順位は、ヘリウム比重測定法で測定すると結晶形態の真の密度データと相関する(B型、1.46±0.01g/cm3;E型、1.42±0.01g/cm3;A型、1.34±0.01g/cm3)。
定義により、結晶形態間の自由エネルギーの差は転移温度でゼロである。上記の表5に示す転移温度は式IIによって算出した。
t=ΔH/ΔS (式II)
E型/A型およびB型/A型の組についての類似する転移温度はE型とB型との間の小さいエネルギー差に相関する。E型およびB型の類似する自由エネルギーは、周囲温度でどの型が熱力学的に一層安定であるかを確かめることを困難にする。例えば溶解熱および共融融解データは、E型が一層安定であることを示唆するが、DSCデータはB型が転移エネルギーに基づいて一層安定な形態であることを示唆するであろう。
実施例7:水分収着
Surface Measurement Systems Dynamic Vapor Water Sorption分析器を使用して、水分収着データを0%〜80%のRHで25℃において収集した。平衡ウィンドーはdm/dT0.0003または最大時間120分に関するものであった。
A型のパレコキシブナトリウムの25℃での水分収着プロフィルを図4に示す。A型は0〜60%のRH範囲にわたって水分を1%より少なく収着したが、60%以上で潮解した。
B型およびE型のパレコキシブナトリウムの水分収着プロフィルを図8および12にそれぞれ示す。B型およびE型はともに、試験した0〜80%のRH範囲にわたって水分を1%より少なく収着し、A型より吸湿性が少ないことが分かった。
実施例4のA型パレコキシブナトリウムのPXRDパターン示す。 実施例5のA型パレコキシブナトリウムのフーリエ変換赤外線(FTIR)スペクトルを示す。 実施例6のA型パレコキシブナトリウムの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。 実施例7のA型に関する25℃の水分収着プロフィルを示す。 実施例4のB型パレコキシブナトリウムのPXRDパターン示す。 実施例5のB型パレコキシブナトリウムのFTIRスペクトルを示す。 実施例6のB型パレコキシブナトリウムのDSCサーモグラムを示す。 実施例7のB型に関する25℃の水分収着プロフィルを示す。 実施例4のE型パレコキシブナトリウムのPXRDパターン示す。 実施例5のE型パレコキシブナトリウムのFTIRスペクトルを示す。 実施例6のE型パレコキシブナトリウムのDSCサーモグラムを示す。 実施例7のE型に関する25℃の水分収着プロフィルを示す。

Claims (25)

  1. 実質的に無水でありそして実質的に溶媒和化されていない結晶形態のパレコキシブナトリウム。
  2. 少なくとも、5.6、9.6、11.0および14.5±0.2°からなる群から選択される少なくとも2つの2θ値を有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられるA型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  3. 少なくとも、図1に実質的に従う粉末X線回折パターンによって特徴づけられるA型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  4. 少なくとも、図2に実質的に従うフーリエ変換赤外線スペクトルによって特徴づけられるA型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  5. 少なくとも、図3に実質的に従う示差走査熱量測定サーモグラムによって特徴づけられるA型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  6. 少なくとも、4.2、8.3、12.4、16.7、17.5、20.8および24.7±0.2°からなる群から選択される少なくとも2つの2θ値を有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられるB型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  7. 少なくとも、図5に実質的に従う粉末X線回折パターンによって特徴づけられるB型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  8. 少なくとも、図6に実質的に従うフーリエ変換赤外線スペクトルによって特徴づけられるB型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  9. 少なくとも、図7に実質的に従う示差走査熱測定サーモグラムによって特徴づけられるB型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  10. 少なくとも、8.8、11.3、15.6、22.4、23.5、および26.4±0.2°からなる群から選択される少なくとも2つの2θ値を有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられるE型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  11. 少なくとも、図9に実質的に従う粉末X線回折パターンによって特徴づけられるE型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  12. 少なくとも、図10に実質的に従うフーリエ変換赤外線スペクトルによって特徴づけられるE型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  13. 少なくとも、図11に実質的に従う示差走査熱量測定サーモグラムによって特徴づけられるE型である請求項1に記載のパレコキシブナトリウム。
  14. 1つまたはそれ以上の無水で、溶媒和化されていない結晶形態のパレコキシブナトリウムを少なくとも約90%含有するパレコキシブナトリウム薬剤物質。
  15. パレコキシブナトリウムの少なくとも約95%が1つまたはそれ以上の無水で、溶媒和化されていない結晶の形である請求項14に記載の薬剤物質。
  16. パレコキシブナトリウムの実質的にすべてが1つまたはそれ以上の無水で、溶媒和化されていない結晶の形である請求項14に記載の薬剤物質。
  17. 1つまたはそれ以上の無水で、溶媒和化されていない結晶の形がA型からなる請求項14に記載の薬剤物質。
  18. 1つまたはそれ以上の無水で、溶媒和化されていない結晶の形がB型からなる請求項14に記載の薬剤物質。
  19. 1つまたはそれ以上の無水で、溶媒和化されていない結晶の形がE型からなる請求項14に記載の薬剤物質。
  20. 少なくとも約90%のA型を有するパレコキシブナトリウム薬剤物質を製造する方法であって、(a)結晶化溶媒からパレコキシブナトリウムを結晶化して結晶の形のパレコキシブナトリウムを生成し、そして(b)得られる結晶性パレコキシブナトリウムを約110℃〜約230℃の温度で加熱して該薬剤物質を生成する段階を含む上記の方法。
  21. 水性媒体中に請求項14に記載のパレコキシブナトリウム薬剤物質を、医薬的に許容可能な少なくとも1つの賦形剤とともに溶解して液剤を生成する段階を包含する、COX−2で媒介される障害の治療で有用な医薬組成物を製造する方法。
  22. 液剤を凍結乾燥して、無定形のパレコキシブナトリウムを含有する固体の粒状組成物を得る段階をさらに包含する請求項21に記載の方法。
  23. 治療上有効な量の請求項14に記載のパレコキシブナトリウム薬剤物質と少なくとも1つの医薬的に許容可能な賦形剤とを含有する医薬組成物。
  24. 治療上有効な量の請求項23に記載の組成物を患者に投与することからなる、患者のCOX−2で媒介される障害を治療する方法。
  25. 患者のCOX−2で媒介される障害を治療する医薬の製造における請求項14に記載のパレコキシブナトリウム薬剤物質の使用。
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