JP2005343016A - 超撥水性被膜被覆物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】
超撥水性と透明性を両立させた、超撥水性被膜被覆物品を提供すること。
【解決手段】
基材表面に超撥水性被膜を被覆した超撥水性被膜被覆物品において、
前記超撥水性被膜は、突起体及び撥水性膜を備え、前記被膜の被覆領域において、前記突起体が存在する部分と存在しない部分とが混在し、かつ、前記突起体が存在する部分の被膜表面に前記突起体による凹凸が形成されている超撥水性被膜被覆物品。
【選択図】 なし

Description

本発明は、超撥水性被膜被覆物品に関する。特に、突起体及び撥水性膜を備える超撥水性被膜が、その被覆領域において、前記突起体が存在する部分と存在しない部分とが混在し、かつ、前記突起体が存在する部分の被膜表面に前記突起体による凹凸が形成されていることにより、超撥水性と透明性が両立するように被覆処理を行った超撥水性被膜被覆物品に関する。
ガラス、樹脂やその他の基材の表面に、撥水性や親水性を持たせるためには、その表面に凹凸を形成させるとよい。
一般に固体表面の濡れ性は、表面の粗度によって影響を受ける。すなわち、固体表面が親水的な場合には粗表面の親水性は向上し、逆に疎水的な場合には粗表面の撥水性は向上する。この現象は、表面がフラクタル構造を持つ場合に顕著に現れ、その結果、フラクタル表面はその材質によって、超撥水表面あるいは超親水表面となり得るとされている。
疎水性基材において、表面に凹凸を形成し、その表面の粗さを大きくすればするほど、水の接触角は大きくなる。水の接触角度が150度を超えると、水滴がその表面に留まることが困難になるほどの撥水性の状態となり、一般に「超撥水性」と呼ばれている。このような超撥水性を発現させるためには、表面凹凸と水滴の間に空気を多く保持できる形状が必要であるといわれている。
ガラス、樹脂やその他の基材の表面に凹凸を形成させ、超撥水性を有する膜を形成する種々の方法が従来より知られている。
例えば、プラスチックフィルムの表面にプラズマ処理によって微小な突起を形成し、その後にフッ素化合物を化学吸着させる方法(特許文献1参照)、金属アルコキシドの重縮合物、金属酸化物微粒子、及び、フルオロアルキル基を有するシラン化合物を含む処理液をガラス表面に塗布し乾燥させることで、その表面に微細な凹凸構造を形成させる方法(特許文献2参照)、トリアルコキシシランの重縮合物を含む塗布液を基板上に塗布し熱処理することにより、表面に凹凸を形成させる方法(特許文献3参照)、アルミニウム化合物を含む溶液を基体に塗布して被膜を形成し、温水に浸漬することにより、表面に微細な凹凸を形成させる方法(特許文献4参照)、金属アルコキシドと、溶媒中でこれらと分相し、かつ室温から700℃までの温度で分解、燃焼、昇華する特性を有する物質が溶剤に添加された溶液を基材に塗布して、熱処理することにより、平均孔径100nm〜2μmの微小多孔層を形成させる方法(特許文献5参照)等が挙げられる。
しかしながら、上述した特許文献1、特許文献2及び特許文献5に開示された方法では、膜の膜厚及び/又は凹凸が大きい。このため、透過光が散乱し、ヘイズ(haze)値が上がるので、被膜の透明性が低くなってしまうという問題がある。
また特許文献3及び特許文献5に開示された技術では、塗布液を基材に塗布した後、高温で熱処理する必要があるため、基材は耐熱性の高い材料に限られる。また熱処理が必要となってしまう。
さらに、特許文献1に開示された方法では、プラズマ処理で凹凸を形成させるため、このための処理装置が必要となってしまう。
また、特許文献4に開示された方法では、温水浸漬で凹凸を形成させるため、温水の供給装置が必要となってしまう。
特開平6−25449号公報 特開平11−286784号公報 特開2000−144116号公報 特開2001−17907号公報 特開2001−207123号公報
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、ガラス、樹脂などの平滑基材の表面に撥水性被覆処理を施す際、超撥水性と透明性とを両立させた超撥水性被膜被覆物品を、簡便で生産性に優れた方法で提供することを目的とする。
本発明者は、基材の表面を、突起体及び撥水性膜を備える超撥水性被膜によって撥水被覆処理するに際し、突起体を基材表面に形成させて(具体的には、一次元から三次元形状に結合した微粒子を基材表面に不均一堆積させる)被膜表面に微小な凹凸を形成し、かつ、被覆処理領域において、突起体(凹凸)が存在する部分と存在しない部分とを混在させることにより、超撥水性と透明性とを両立させた超撥水性被膜被覆物品が得られることを見出した。
すなわち、本発明は以下の発明を提供する。
1.基材表面に超撥水性被膜を被覆した超撥水性被膜被覆物品において、
前記超撥水性被膜は、突起体及び撥水性膜を備え、前記被膜の被覆領域において、前記突起体が存在する部分と存在しない部分とが混在し、かつ、前記突起体が存在する部分の被膜表面に前記突起体による凹凸が形成されている超撥水性被膜被覆物品。
2.前記突起体は、微粒子集合体である上記1に記載の超撥水性被膜被覆物品。
3.前記被覆処理領域における、突起体が存在する部分の面積割合が20〜90%である上記1又は2に記載の超撥水性被膜被覆物品。
4.前記微粒子の直径が5〜100nmである上記1〜3に記載の超撥水性被膜被覆物品。
5.前記超撥水性被膜の平均膜厚(H)が30nm以上200nm以下であり、かつ該超撥水性被膜表面における最大高さ(Ry)と平均膜厚(H)の差が50nm以上である上記1〜4に記載の超撥水性被膜被覆物品。
6.前記被膜被覆物品のヘイズ値が1%以下である上記1〜5に記載の超撥水性被膜被覆物品。
7.前記撥水性膜は、フルオロアルキル基及び/又はアルキル基を含有し、かつ加水分解可能な官能基を有するシラン化合物から生成されるものである上記1〜6に記載の超撥水性被膜被覆物品。
8.基材は、透明なガラス板、樹脂板又は樹脂フィルムのいずれかである上記1〜7に記載の超撥水性被膜被覆物品。
本発明により、薄い膜厚の被膜でありながら、超撥水性を発現させることができ、超撥水性と透明性とが両立した超撥水性被膜被覆物品が提供される。また、本発明によれば、微粒子と撥水性材料とを含む分散液を基材表面に塗布して自然乾燥させることで当該被膜を形成することができるので、簡便であり生産性に優れる。
基材表面に超撥水性被膜を被覆した超撥水性被膜被覆物品において、
前記超撥水性被膜は、突起体及び撥水性膜を備え、前記被膜の被覆領域において、前記突起体が存在する部分と存在しない部分とが混在し、かつ、前記突起体が存在する部分の被膜表面に前記突起体による凹凸が形成されている超撥水性被膜被覆物品。
本発明の超撥水性被膜被覆物品は、突起体及び撥水性膜を備える超撥水性被膜によって被覆処理した物品であって、該被膜表面は、突起体による微小な凹凸を有していること、及び、該被覆処理領域において該突起体が存在する部分と存在しない部分とが混在することを特徴とする。
(微粒子集合体)
突起体である微粒子集合体を構成する微粒子は、珪素酸化物を主成分(50質量%以上をいう。)とする金属酸化物である。さらに他の成分、例えばチタン酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物等の金属酸化物を含んでいてもよい。
微粒子の大きさは、直径5〜100nmの範囲とすることが好ましく、さらに10〜100nmの範囲、特には10〜50nmの範囲とすることが好ましい。微粒子の大きさが直径5nm未満であると、有効な凹凸が得られない場合があり、一方、微粒子の大きさが100nmを超えると、被膜の透明性が損なわれ、ヘイズ値が上がる場合がある。
本発明においては、かかる微粒子が一次元から三次元形状に結合したものを使用することで、基材表面に不均一な堆積状態の微粒子集合体を得る。
本発明における珪素酸化物を主成分とする微粒子集合体は、基材表面に固着した不均一でランダムな堆積状態の微粒子集合体であるため、微小な凹凸構造が形成されて表面粗さが大きくなるとともに、微粒子の間の微小な空間に空気を保持できる構造となっている。
従来技術のように、球状のシリカ微粒子分散液を基材表面に塗布したのでは、微粒子が比較的均一に積層しやすいため、得られる被膜は超撥水性を発現させる程度の凹凸は形成されない。
基材表面に前記微粒子をランダムに堆積させる方法としては、珪素酸化物微粒子の種類とその微粒子を分散させる溶媒の次のような組み合わせを選択することにより、好適に実現することができる。
第1の方法として、三次元に結合した形状を含む珪素酸化物微粒子とこの微粒子を分散できる溶媒とを用いることである。
このときの微粒子は、直径5〜100nm、好ましくは10〜100nmの球状の微粒子が30〜300nmの長さで三次元的に結合したものが好ましく、さらに、直径10〜50nmの球状の微粒子が40〜200nmの長さで三次元的に結合したものが好ましく用いられる。また、三次元的に結合した形状とは、例えば、三次元の環状が挙げられる。
この微粒子分散液を基材表面に塗布すると、三次元的に結合した形状の微粒子同士が絡み合って基材表面に積層するため、形成された被膜は、微粒子が不均一でランダムに堆積された形状になると考えられる。
このときの溶媒は、前記微粒子が分散できる溶媒であれば、特に限定されないが、例えば親水性溶媒を含むものを用いることができ、親水性溶媒のなかでは取り扱いに優れるアルコール系溶媒が好ましく用いられる。
第2の方法としては、一次元から三次元に結合した形状を含む珪素酸化物微粒子と、この微粒子が分散できる溶媒と、分散できない溶媒の混合溶媒を組み合わせることである。
このときの微粒子は、直径5〜100nm、好ましくは10〜100nmの球状の微粒子が30〜300nmの長さで一次元から三次元的に結合したものが好ましく、さらに、直径10〜50nmの球状の微粒子が40〜200nmの長さで一次元から三次元的に結合したものが好ましく用いられる。ここで、一次元又は二次元に結合した形状とは、例えば、一次元又は二次元の鎖状が挙げられ、三次元的に結合した形状とは、例えば、三次元の環状が挙げられる。
溶液中の微粒子は、微粒子が分散できる溶媒に分散された状態で存在し、本溶液を基材表面に塗布すると、先に微粒子が分散できる溶媒が揮発することで、基材表面には微粒子が分散できない溶媒だけが残り、微粒子は分散できなくなって、ガラス基板に堆積する仕組みである。このとき、溶液中から押し出される様に微粒子が基材表面に堆積されるため、微粒子は不均一でランダムに堆積されると考えられる。
ここで、微粒子が分散できる溶媒と、分散できない溶媒の混合比率については、珪素酸化物微粒子が分散されていれば特に限定されないが、微粒子が分散できる溶媒/微粒子が分散できない溶媒の比で、0.3〜10であることが好ましく、さらには0.6〜5が好ましい。該混合比率が0.3以上であると、混合溶媒中に微粒子が十分に分散され、沈殿することがなく好ましい。一方、該混合比率が10以下であると、微粒子が不均一で、かつランダムに堆積されやすく、好適である。
また、第2の方法における混合溶媒は、前述の通り、微粒子が分散できない溶媒より、分散できる溶媒の方が揮発しやすくすることが好ましい。
このときの微粒子が分散できる溶媒は、例えば親水性溶媒を含むものが挙げられ、取り扱いに優れるアルコール系溶媒を含むものが好ましく用いられる。また、微粒子が分散できない溶媒は、前記微粒子が分散できる溶媒と混合できる溶媒でかつ前記微粒子が分散できる溶媒より高沸点の媒体であれば、特に限定されないが、例えば、炭化水素系溶媒及び/又はシリコーン系溶媒等の非水系溶媒が挙げられる。
第2の方法では、前記溶液を基材表面に塗布した後、少なくとも微粒子が分散できる溶媒が揮発するまで、前記基材表面を前記溶液で濡らした状態を維持することが好ましい。溶液を塗らした状態で維持する時間が短いと、微粒子が基材表面に十分堆積できない場合があり、好ましくない。
(撥水性膜)
本発明において、撥水性膜を生成する化合物(「撥水性材料」ということがある。)としては、フルオロアルキル基及び/又はアルキル基を含有し、珪素酸化物を主成分とする微粒子の集合体と相性のよい加水分解可能な基を含有するシラン化合物が好ましい。加水分解可能な基としては、アルコキシ基、アシロキシ基、塩素基などが挙げられる。これら加水分解可能な基を含有するシラン化合物が、部分的に加水分解した加水分解物や、縮重合した重合物を用いることも可能である。
フルオロアルキル基含有シラン化合物としては、例えば、フルオロアルキル基を含有し、かつアルコキシ基,アシロキシ基,及び塩素基から選ばれる少なくとも1種を含有するシラン化合物であり、CF3(CF2)7(CH2)2Si(OCH3)3、CF3(CF2)5(CH2)2Si(OCH3)3、CF3(CF2)7(CH2)2SiCl3、CF3(CF2)5(CH2)2SiCl3、等を例示することができる。
これらのうち、特に反応性と撥水性の高い、CF3(CF2)7(CH2)2SiCl3が好ましい。
フルオロアルキル基含有シラン化合物を用いた場合には、撥水性被膜の表面に2mgの水滴を滴下して測定した水の接触角が150度以上となるようにすることが好ましい。
アルキル基含有シラン化合物を使用する場合、該アルキル基としては、水の接触角が大きいとの観点から、炭素数8〜12程度のアルキル基が好ましく、特にオクチル基、デシル基およびドデシル基から選ばれる少なくとも1種を含むものであることが好ましい。
アルキル基含有シラン化合物は、フルオロアルキル基含有シラン化合物を用いた場合より、水の接触角が小さくても超撥水性を示すため、好適である。
アルキル基含有シラン化合物を用いた場合には、撥水性被膜の表面に2mgの水滴を滴下して測定した水の接触角が145度以上となるようにすることが好ましい。
なお、上記撥水性材料は、前述した珪素酸化物を主成分とする微粒子を分散できる溶媒、あるいは該微粒子を分散できる溶媒と分散できない溶媒の混合溶媒として例示した、アルコール系溶媒、炭化水素系溶媒、シリコーン系溶媒のいずれにも可溶である。
(超撥水性被膜)
本発明における超撥水性被膜全体の平均膜厚(H)は、30nm以上200nm以下であることが好ましく、かつ、該超撥水性被膜における最大高さ(Ry)と該平均膜厚(H)の差が50nm以上であることが好ましい。このことにより反射色調がニュートラルであり、かつヘイズ値が低くなり好適である。超撥水性被膜の平均膜厚(H)が30nm以上であると、撥水性が低下することがなく、超撥水性被膜の平均膜厚(H)が200nm以下であると反射が虹色に見え、反射色が目立つ等の不都合がない。当該平均膜厚(H)は30nm以上100nm以下であることがさらに好ましい。
また、超撥水性被膜の最大高さ(Ry)と超撥水性被膜の平均膜厚(H)の差が50nm以上であると、超撥水性を発現させるに十分な微小凹凸構造を構成し得るため好ましい。(ここで最大高さ(Ry)とは、JIS B 0601(1994)によって定義される値である。)
超撥水性被膜全体の最大高さ(Ry)としては、100nm以上とすることがさらに好ましい。
また本発明の超撥水性被膜被覆物品のヘイズ値は1.0%以下であることが好ましく、0.5%以下であることがさらに好ましい。
基材表面に超撥水性被膜を被覆した超撥水性被膜被覆物品において、
前記超撥水性被膜は、突起体及び撥水性膜を備え、前記被膜の被覆領域において、前記突起体が存在する部分と存在しない部分とが混在し、かつ、前記突起体が存在する部分の被膜表面に前記突起体による凹凸が形成されている超撥水性被膜被覆物品。
本発明における超撥水性被膜被覆物品は、突起体及び撥水性膜を備える超撥水性被膜によって被覆処理した物品であって、該被膜表面は、突起体による微小な凹凸を有していること、及び、該被覆処理領域において該突起体が存在する部分と存在しない部分とが混在することを特徴とする。このことにより、本発明の優れた超撥水性を発現させ、かつ、超撥水性被膜全体のヘイズ値が低くなる(透明性がよい)。上記効果を十分達成するためには、微粒子が堆積されている部分の面積割合が20〜90%の範囲であることが好ましく、さらには30〜50%の範囲であることが好ましい。
なお、前記突起体(微粒子集合体)が存在しない部分は、被膜の被覆領域が超撥水性を示すのであれば、基材表面そのままであっても、あるいは、撥水性材料に由来する撥水性膜がその一部又は全部を覆うものであってもよい。
微粒子が堆積されている部分の面積割合、及び突起体(微粒子集合体)が存在しない部分の被覆状態は、珪素酸化物微粒子の種類とその微粒子を分散させる溶媒の組み合わせ、撥水性材料の種類、それらの量的関係等の因子により決定される。
(超撥水性被膜被覆物品)
本発明の超撥水性被膜被覆物品は、前記微粒子集合体を得る第1又は第2の方法で用いる溶媒中に、珪素酸化物微粒子と撥水性膜を生成する化合物を添加した分散液からなる超撥水性被膜形成用塗工材料を基材表面に被覆処理することにより得ることができる。被覆処理を行った領域では、微粒子集合体が存在する部分と存在しない部分とが混在し、撥水性膜は微粒子集合体表面と、微粒子集合体が存在しない基材表面の一部又は全部に形成される。微粒子集合体による微小な凹凸は超撥水性被膜表面に微小な凹凸を与えるため、超撥水性が発現し、微粒子集合体が存在しない部分すなわち凹凸がない平滑な部分が存在するため、透明性が高くなる。
ここで、微粒子集合体を形成する微粒子と撥水性材料とを含む分散液中の水分含有量は、0.01〜3質量%の範囲であることが好ましく、0.1〜1.5質量%の範囲であることがさらに好ましい。これは、撥水性材料を微粒子の集合体に結合させるために、加水分解および縮重合反応を必要とする場合があるからである。水分含有量が0.01質量%未満であると十分な加水分解が起こらない場合があり、一方3質量%を超えると超撥水性被膜に水分が残存し、外観が悪化する場合があって好ましくない。
また、該分散液には、加水分解を促進するために触媒を添加することが好ましい。触媒としては加水分解を促進するものであれば、特に限定されないが、取り扱いやすさ等を考慮すると酸触媒、特に塩酸を使用することが好ましい。酸触媒の添加量としては、効果を発揮する範囲内で特に限定されないが、通常0.00001〜0.1質量%の範囲であり、好ましくは0.001〜0.01質量%の範囲である。触媒量が0.00001質量%未満であると、撥水性材料が微粒子の集合体に結合しにくくなり、撥水性等の機能が低下したり、超撥水性等の機能を発現するまでの時間がかかる場合がある。一方触媒量が0.1質量%を超えると、微粒子の集合体が緻密になりすぎて、微粒子の集合体に超撥水性等の機能を発揮するための凹凸を形成し難くなる場合があり、好ましくない。
また、最終的な溶液の水分含有量を少なくするために、撥水性材料だけを触媒と水を含む溶媒中であらかじめ加水分解させ、加水分解された撥水性材料を、微粒子の集合体を形成する溶液に添加することも好適な方法である。
さらに、珪素酸化物微粒子が水に分散される場合には、水分含有量を減らすために水分散された珪素酸化物微粒子を溶媒で希釈した後、モレキュラーシーブ等を用いて脱水処理を行なうことが好ましい。
また、撥水性材料の少なくとも1部が溶液中で珪素酸化物粒子に結合していることが好ましい。溶液中で撥水性材料と珪素酸化物微粒子を結合させることにより、本溶液を基材表面に塗布した後、超撥水性等の機能が発現されるまでの時間を短縮することが可能となる。
本発明においては、珪素酸化物微粒子と撥水性材料を含む分散液からなる塗工液を物品の対象基材表面に塗布して、微粒子の集合体と撥水層を一度に形成するものである。そのために、液が濡れた状態で微粒子の集合体と撥水層が層分離することが必要となる。撥水性材料の一部が先に基材表面に結合すると、その周辺部分は液をはじきやすくなるため、その部分には微粒子集合体が形成されず、微粒子集合体の存在部/不存在部の混在性が良好でない場合が生じることがある。アルキル基はフルオロアルキル基等と比較して撥油性が低いため、アルキル基を用いることで、微粒子集合体の存在部/不存在部の混在性が不良となることが抑えられ、より外観品質が良好となる。なお、アルキル基に加えて、液はじきが発生しない程度のフルオロアルキル基を添加することによって、膜ムラがなく、より撥水性の高い被膜を得ることができる。
本発明の塗布方法としては、例えばフローコーティング法、ディップコーティング法、カーテンコーティング法、スピンコーティング法、スプレーコーティング法、バーコーティング法、浸漬吸着法などが挙げられる。効率よく塗布するためには、このうちフローコーティング法やスプレーコーティング法が好ましい。
常温で塗布液を塗布した後、自然乾燥させることで当該被膜を形成することができるので、簡便である。しかしながら、150℃〜350℃で焼成することが好ましい。
本発明に用いられる基材としては、特に限定されないが、該基材の表面に親水性基を有するものが好ましく用いられる。具体的には、ガラス、セラミックス、プラスチックあるいは金属等を材料として挙げることができ、これらを用いた透明なガラス板、樹脂板又は樹脂フィルムのいずれかを用いることが好ましい。
また、これらの基材の表面に親水性基が少ない場合には、その表面を予め酸素を含むプラズマ又はコロナ雰囲気で処理して親水性化するとよい。あるいは、基材表面を、酸素を含む雰囲気中で、200〜300nm付近の波長の紫外線を照射して、親水性化処理を行った後に、本発明を適用するとよい。
また本発明における珪素酸化物を主成分とする微粒子の集合体は、その低い屈折率と表面凹凸の効果で、低反射性も示す。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
実施例1
1次粒径10〜15nmの球状コロイダルシリカが、三次元に結合したパールスライク(パールネックレス状)コロイダルシリカ(PS−SO;日産化学工業(株)製)15.0gをイソプロピルアルコール33.37gに添加し、さらに、デシルトリメトキシシラン(KBM−3103C;信越シリコーン(株)製)1.08gとヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン(CF3(CF27(CH22Si(OCH33;信越シリコーン(株)製)0.05gを加えて5分間撹拌し、さらに1規定の塩酸0.50gを加えて1時間攪拌し、その後室温で3日間静置して、撥水材料と珪素酸化物微粒子の共加水分解・縮重合物を得た。この共加水分解・縮重合物0.49gをイソプロピルアルコール24.51gに加えて5分間撹拌し、撥水処理用分散液を得た。
この撥水処理用分散液を、洗浄したガラス基板の表面上に、相対湿度50%、室温下でフローコート法にて塗布し、自然乾燥させ、撥水処理ガラス板を得た。
[最大高さ(Ry)]、[平均膜厚]及び[微粒子集合体が存在しない部分の有無]:
こうして得られた撥水処理ガラス板の断面状態を、走査型電子顕微鏡(「S−4700型」、(株)日立製作所製)を用いて、加速電圧5kV、エミッション電流10μA、傾斜角度10度、観察倍率100,000倍の条件で観察し、その画像(複数)から、被膜の最大高さ(Ry)、平均膜厚(H)及び微粒子集合体が存在しない部分の有無を測定又は確認した。
本実施例においては、撥水処理ガラス板の表面には、基材に微粒子集合体が存在する部分と存在しない部分を有することが確認できた。最大高さ(Ry)、平均膜厚(H)の測定結果は表1に示す。
[微粒子集合体が存在する部分の面積割合]:
得られた撥水処理ガラス板の表面を、前記走査型電子顕微鏡を用いて加速電圧5kV、エミッション電流10μA、傾斜角度30度、観察倍率5000倍の条件で観察した。その結果を図1に示す。
図1の撥水処理ガラス板の平面画像を画像解析法により、被覆処理領域の表面に微粒子集合体が存在する部分の面積割合を求めた。
図1の画像を画像センサ(CV−550、KEYENCE製)に取り込み、2値化のレベル設定(上255、下110)の条件で白黒の画素数を測定し、白の画素(微粒子集合体が存在する部分)数の全体の画素数に対する比率を「被膜の面積割合」とした。
[接触角]:
さらに撥水処理ガラス板について、その撥水性能を水の接触角で評価した。接触角計(「CA−DT」、協和界面科学(株)製)を用い、2mgの質量の水滴をガラス板表面に滴下して、接触角を測定した。なおこの接触角の値が大きいほど、静的な撥水性が優れていることを表している。
[ヘイズ値]:
また、得られた撥水処理ガラス板について、撥水処理領域の透明性をヘイズ値(曇価)で評価した。ヘイズ値は、直読ヘイズコンピューター(「HGM−2DM」、スガ試験機(株) 製)を用いて測定した。なおこのヘイズ値の値が小さいほど、撥水処理領域の透明性が高いことを表している。
実施例2
イソプロピルアルコール294.0gに、実施例1で用いたパールスライクコロイダルシリカ6.0gを加えて5分間攪拌し、さらにモレキュラーシーブ(ビーズ径2mm、穴径0.3nm;関東化学(株)製)50gを加えて、5分間攪拌した後、28日間静置して、シリカ微粒子分散液の脱水処理物を得た。
得られたシリカ微粒子分散液の脱水処理物の水分量をカールフィッシャー法で測定したところ、脱水処理前の水分量が1.78質量%であったのに対し、脱水処理後の水分量は0.1質量%であり、水分量が少なくなっていることを確認した。
次いで、イソプロピルアルコール0.48gにイソパラフィン(「アイソゾール200」日本石油化学(株)製)10.0gと前記シリカ微粒子分散液の脱水処理物14.25gと実施例1で用いたデシルトリメトキシシラン0.02gとヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン0.001gを加えて5分間攪拌し、さらに0.1規定の塩酸0.25gを加えて5分間攪拌して撥水処理用分散液を得た。
この撥水処理用分散液を、洗浄したガラス基板の表面上に、相対湿度70%、室温下でフローコート法にて塗布し、自然乾燥させ、撥水処理ガラス板を得た。
撥水処理ガラス板の表面の被膜の構造、物性等を実施例1と同様に測定し、その結果を図2及び表1に示す。
比較例1
市販されている自動車用サイドミラーの撥水剤(ガラスミラーコート;SOFT99コーポレーション製;シリカ系撥水剤)を洗浄したガラス基板の表面に、相対湿度50%、室温下でスプレーコート法にて塗布し、自然乾燥させ、撥水処理ガラス板を得た。
得られた撥水処理ガラス板を実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
比較例2
市販されている自動車用サイドミラーの撥水剤(siv−speed;(株)カーメイト製;シリカ系撥水剤)を洗浄したガラス基板の表面に、相対湿度50%、室温下でスプレーコート法にて塗布し、自然乾燥させ、撥水処理ガラス板を得た。
得られた撥水処理ガラス板を実施例1と同様に評価した結果を図3及び表1に示す。
なお、比較例1,2においては、走査型電子顕微鏡による断面状態の観察(100,000倍)において、微粒子集合体が存在しない部分がなかったため、図3からの画像解析法による「被膜の面積割合」の算出は行わなかった。
Figure 2005343016
本発明により、薄い膜厚の被膜でありながら超撥水性が発現し、超撥水性と透明性とが両立した超撥水性被膜被覆物品が提供され、ガラス、セラミックス、プラスチックあるいは金属等からなる物品の表面、特に透明なガラス板、樹脂板又は樹脂フィルムの表面を撥水性処理した物品を得るのに好適である。
また、本発明によれば、微粒子分散液を基材表面に塗布して自然乾燥させることで当該被膜を形成することができるので、簡便であり生産性に優れる。
実施例1において作製された撥水処理ガラス板の表面状態を示す走査型電子顕微鏡写真(5000倍)である。 実施例2において作製された撥水処理ガラス板の表面状態を示す走査型電子顕微鏡写真(5000倍)である。 比較例2において作製された撥水処理ガラス板の表面状態を示す走査型電子顕微鏡写真(5000倍)である。

Claims (8)

  1. 基材表面に超撥水性被膜を被覆した超撥水性被膜被覆物品において、
    前記超撥水性被膜は、突起体及び撥水性膜を備え、前記被膜の被覆領域において、前記突起体が存在する部分と存在しない部分とが混在し、かつ、前記突起体が存在する部分の被膜表面に前記突起体による凹凸が形成されている超撥水性被膜被覆物品。
  2. 前記突起体は、微粒子集合体である請求項1に記載の超撥水性被膜被覆物品。
  3. 前記被覆処理領域における、突起体が存在する部分の面積割合が20〜90%である請求項1又は2に記載の超撥水性被膜被覆物品。
  4. 前記微粒子の直径が5〜100nmである請求項1〜3に記載の超撥水性被膜被覆物品。
  5. 前記超撥水性被膜の平均膜厚(H)が30nm以上200nm以下であり、かつ該超撥水性被膜表面における最大高さ(Ry)と平均膜厚(H)の差が50nm以上である請求項1〜4に記載の超撥水性被膜被覆物品。
  6. 前記被膜被覆物品のヘイズ値が1%以下である請求項1〜5に記載の超撥水性被膜被覆物品。
  7. 前記撥水性膜は、フルオロアルキル基及び/又はアルキル基を含有し、かつ加水分解可能な官能基を有するシラン化合物から生成されるものである請求項1〜6に記載の超撥水性被膜被覆物品。
  8. 基材は、透明なガラス板、樹脂板又は樹脂フィルムのいずれかである請求項1〜7に記載の超撥水性被膜被覆物品。

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