JP2005342749A - レーザ加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 品質に優れる穴を効率よく加工することができるレーザ加工方法を提供すること。
【解決手段】ビームスポット径を25μm以下とし、銅導体層の加工条件を平均出力100mW以上、絶縁層の加工条件を平均出力100mW以下、として各層毎に加工をする。また、パルス状のレーザを出力するレーザ源の出力を一定にしておき、加工部に照射するレーザの周波数と照射数を制御することにより、前記平均出力を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明はパルス状のレーザにより、銅導体層と絶縁層とが交互に積層されたワークに穴を加工するレーザ加工方法に関する。
従来、UVレーザによりプリント基板のビルドアップ層にブラインドホール(底付き穴)を加工(以下、「BH加工」という。)、あるいはスルーホール(貫通穴)を加工(以下、「TH加工」という。)する場合は、発振器から出射されたパルス状のビームをレンズで集光し、ビームスポット径50μm以下(例えば、パルス周波数30〜40KHz、ビームスポット径35μm)のガウシアンビームにより加工をしていた。また、ビームスポット径よりも大きい穴を加工する場合は、トレパニング加工(円周軌跡を描いて加工する)により穴を加工していた。
ところで、銅導体層と絶縁層とが交互に積層されたワーク(複合材)を加工する場合、穴品質、穴形状は単位時間内に穴内に蓄積されるエネルギとトレードオフの関係にある。すなわち、加工に必要なエネルギ密度(出力密度)を一定にする場合、ビームスポット径が大きいほど、またパルス周波数が高いほど、高出力(高出力条件)で加工することになるので、単位時間内に穴内に生成される分解物が増える結果、穴内に留まる高温のプラズマ化した分解物の量が増加する。そして、穴の内部に留まる高温のプラズマ化した分解物の量が増えると、穴側壁の樹脂がバレル状に除去され、ガラスの突出しが大きくなり、穴品質、穴形状は低下する。
また、絶縁層を導体層と同じ高出力条件で加工すると、導体層と樹脂の分解エネルギしきい値の差が大きい(約10:3:1)ため、絶縁層の厚さがばらついた場合、絶縁層の薄い部分で導体層が溶融され、穴が明いてしまうことがある。
そこで、絶縁層を加工する場合は、導体層加工と同じエネルギのビームをデフォ−カス(ビーム径を約2〜4倍に拡大)して、エネルギ密度を下げていた。あるいは、パルス周波数が高くなるとパルスエネルギが小さくなるUVレーザの出力特性を利用して、高いパルス周波数に切り換えてエネルギ密度を下げていた。
また、例えば、波長355nmのUVレーザを発振する出力が7Wのレーザ発振器の場合、パルス巾が25〜30nsのガウシアンビームを周波数40KHzで出力することができる。この場合、ビームスポット径を約30〜35μmにすると、実用エネルギ密度が銅導体層加工に必要なエネルギ密度約10J/cm超える。そこで、従来は、加工能率を向上させるため、ビームスポット径を30〜35μmにしていた。
しかし、デフォ−カス方式では、焦点位置の切り換えに時間を要するため、非稼働時間が増えて生産性が低下した。
また、パルス周波数を高くする方式では、単位時間内に穴の内部に留まるプラズマ化した高温の分解物が増えるため、高出力条件で加工した場合と同様に、樹脂がバレル状に除去され、穴側壁のガラスの突出しが大きくなった。特に、ワークが太いガラス繊維を含有する絶縁物である場合や、ガラス繊維の密度が多い場合、エネルギを増すことにより穴底の銅導体層全面が溶融する場合があった(穴底の銅導体層全面が溶融すると、分解した絶縁物が銅導体層に巻き込まれ、銅導体層の表面に抵抗値の高い不純物層が生成される。エッチング量を1μm以上にすると、生成された不純物層を除去できるが、穴底コーナーの絶縁層下の導体層が除去されることにより隙間が生じ、めっきの信頼性が低下する)。
また、レーザ発振器内部の熱的状態が変化するため、ビームモ−ドと出射方向が変化して、穴位置精度や穴形状を悪化した。
また、UVレーザ加工の場合、ビームスポット径を30〜35μmにすると、高出力条件あるいはパルス周波数を高くした場合と同様に、樹脂がバレル状に除去され、穴側壁のガラスの突出しが大きくなった。
本発明の目的は、上記した課題を解決し、品質に優れる穴を効率よく加工することができるレーザ加工方法を提供するにある。
本発明者は、加工に供するビームスポットのエネルギ密度一定とする場合、穴品質を向上させるためには、、ビーム径を小さく、あるいはパルス周波数を低く、すなわち平均出力を小さくする方が穴品質を向上できることを見いだした。この点に基づき、請求項1の発明は、パルス状のレーザにより、銅導体層と絶縁層とが交互に積層されたワークに穴を加工するレーザ加工方法において、ビームスポット径を25μm以下とし、銅導体層の加工条件を平均出力100mW以上、絶縁層の加工条件を平均出力100mW以下、として各層毎に加工をすることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、パルス状のレーザを出力するレーザ源の出力を一定にしておき、加工部に照射するレーザの周波数と照射数を制御することにより、前記平均出力を制御することを特徴とする。
ビームのエネルギを、絶縁層を傷つけない大きさにするので、品質に優れる加工をすることができる。
詳細については後述するが、本発明においては、銅導体層をエネルギ密度6J/cm以上で加工し、絶縁層を平均出力100mW以下で加工をする。平均出力100mW以下で絶縁層を加工をすると、単位時間あたりの分解物の生成およびエネルギ蓄積を減らすことができるで、穴形状がバレル状になることおよび穴側壁のガラスの突出しを防止できると共に、穴底面が溶融することもない。なお、ガラス繊維を加工するのに必要なエネルギ密度は1.8〜4J/cm、また、樹脂を加工するのに必要なエネルギ密度は1J/cm以下である。
図1は、本発明を適用するのに好適なレーザ加工機の光学系の構成図である。
レーザ発振器1は、周波数F(ここでは、40kHz)のUVレーザを出力する。レーザ発振器1から出射された、出射パルスビーム2はビーム径調整器3により外径を整形され、音響光学方式のパルス整形器(AOM)4により、周波数がF/2である光軸の異なる2つの分岐ビーム5、6に分岐される。パルス整形器(AOM)4は、分岐ビーム5、6のパルス数を制御できると共に、1個のパルスのエネルギを制御することができる。
分岐ビーム5、6は、それぞれビームスプリッタ7、8により、スプリットビーム9〜12に分岐され、それぞれXYガルバノユニット13〜16、fθレンズ17〜20により、光軸を位置決めされ、図示を省略するワークに照射される。
ここで、分岐ビーム5、6およびスプリットビーム9〜12のエネルギについて説明する。
分岐ビーム5、6は、パルス整形器(AOM)4により時間2分岐されるので、パルスエネルギは維持されるが、平均パルス周波数、平均出力は1/2に低下する。また、スプリットビーム9〜12はビームスプリッタ7、8により2分割されるので、パルスエネルギ、平均出力とも1/2に低下する。
このため、レーザ発振器として、波長355nmのUVレーザを発振する出力が7Wで、パルス巾が25〜30nsのガウシアンビームを周波数40KHzで出力するレーザ発振器を使用する場合、スプリットビーム9〜12のパルスエネルギは出射ビームの1/2、平均パルス周波数は1/2、平均出力は1/4に下がる。ここで、光学系の出力損失を約30%とすると、スプリットビーム9〜12の加工部における平均出力は1ビームあたり1.23W、パルスエネルギ61mJ、パルス周波数20KHzである。そして、ビーム径を25μmとすると、エネルギ密度は12.5J/cmであり、銅導体層を加工することができる。
そして、パルス整形器により調整巾5〜100%の範囲でパルスエネルギを制御し、あるいはパルスを間引いて低周波数パルス化することにより、平均出力100mW以下(低出力)で穴明けをすることができる。
すなわち、例えば、ガラス入り絶縁層加工の場合、穴側壁形状は単位時間あたりに投入されるエネルギによるが、以下に示す(1)〜(3)のいずれの場合も、穴品質に優れる加工結果を得ることができる。
(1)パルス整形器の調整比率を35%に設定し、連続パルスの4パルスのうち3パルス間引く場合。:なお、この場合、パルス周波数は5KHzになり、エネルギ密度3.7J/cmかつ平均出力は92mWになる。
(2)パルス整形器の調整比率を25%に設定し、連続パルスの3パルスのうち2パルス間引く場合。:なお、この場合、パルス周波数は7KHzになり、エネルギ密度2.7J/cmかつ平均出力は92mWになる。
(3)パルス整形器の調整比率を18%に設定し、連続パルスの2パルスのうち1パルス間引く場合。:なお、この場合、パルス周波数は10KHzになり、エネルギ密度1.9J/cmかつ平均出力は92mWになる。
すなわち、ガラス繊維径(3〜7μm)に応じて、加工に必要なエネルギ密度(1.8〜4J/cm)で加工することにより、同レベルの穴品質を確保できる。
すなわち、銅導体層を加工してから、絶縁層の態様に合わせて、パルス整形器により、低出力、低周波数のビームに切り換えことにより、穴品質に優れる加工結果を得ることができる。
図2から図4は、本発明に係るビーム分岐のタイムチャ−トであり、図中の数字2および5〜12は、図1における出射パルスビーム2、分岐ビーム5、6およびスプリットビーム9〜12に対応し、縦軸はエネルギ強度である。
図2は、銅導体層をエネルギ密度を6J/cmより大きい銅加工用エネルギ密度(以下、「エネルギ密度C」という。)のパルスを、M1回照射した後、絶縁層を銅導体層と同じパルス周波数でエネルギ密度の低い低出力のパルスを、N1回照射して加工する例である。この絶縁層加工条件は、ガラス繊維がほとんど含有されていない絶縁層(例えば、ポリイミド絶縁材)を加工するのに好適である。
図3は銅導体層をエネルギ密度CのパルスをM2回照射した後、絶縁層をエネルギ密度の比較的高い低出力の低周波数パルスを、N2回照射して加工する例である。この絶縁層加工条件は、ガラス繊維が含有されている絶縁層を加工するのに好適である。
なお、パルス周波数が高くエネルギ密度が低い低出力のパルスと、エネルギ密度が比較的高い低出力の低周波数パルスを、合わせて、以下、「絶縁物加工条件I」という。
以下、具体的な加工例について説明する。
図4〜図8は、本発明の具体的な加工例を説明する図である。
図4は、表面銅箔つきのガラス入り樹脂絶縁材FR−4のビルドアップ層(外層導体層厚12μm、絶縁層厚60μm)にBHを加工する場合の工程図である。なお、図中Bはビルドアップ層であり、表面銅導体層21、絶縁層22により構成される。また、絶縁層22はガラス繊維23と樹脂24により構成される。また、Cはコア材であり、内層導体層25はコア材の段階でサークルとして形成されている。
穴径25μm以下のBHを加工する場合、同図(a)に示すように、エネルギ密度Cになるように出力調整した直径25μm以下のビームにより、表面銅導体層を除去してから、同図(b)に示すように、絶縁物加工条件Iで、平均出力100mW以下のビームにより、絶縁層を除去して、穴径25μm以下のBHを形成する。
図5は、穴径25〜50μmのBHを加工する場合の工程図である。
穴径25〜50μmのBHを加工する場合、同図(a)に示すように、エネルギ密度Cになるように出力調整した直径25μm以下のビームにより、隣り合うパルスピッチを5μm以上かつビーム径の1/2〜1/5に設定して、照射位置を円周方向にずらせながら加工(サークル加工)することにより表面銅導体層を除去し、その後、同図(b)に示すように、絶縁物加工条件Iで、平均出力100mW以下のビームにして、サークル加工により絶縁層を除去して、穴径25〜50μmのBHを形成する。
図6は、穴径50μm以上のBHを加工する場合の工程図である。
穴径50μm以上のを加工する場合、先ず、同図(a)に示すように、エネルギ密度Cになるように出力調整した直径25μm以下のビームにより、隣り合うパルスピッチを5μm以上に設定して、サークル加工を行いリング状に表面銅導体層を除去する。次に、同図(b)に示すように、パルスピッチが周方向および径方向にビームスポット径に対して約1/2〜1になるように設定して、エネルギ密度Cになるように出力調整した直径25μm以下のビームにより、中央部の導体層をサークル加工する。次に、同図(c)に示すように、絶縁物加工条件Iで、平均出力100mW以下のビームにして、隣り合うパルスピッチを周方向および径方向に、ビームスポット径に対して約1/2〜1になるように設定して、サークル加工により絶縁層を除去し、穴径50μm以上のBHを形成する。なお、サークル加工に用いるサークルについては後述する。
このように、穴の外周を加工してから内部の銅導体層を加工すると、銅導体層の温度が上昇し易くなるので、少ないエネルギで効率よく銅導体層を除去することができる。この結果、単位時間あたりの除去量が減り、プラズマ化した分解物の量も減るので、表面銅導体層下で穴側壁の樹脂の抉れない(ガラス繊維の突出しが少ない)穴径50μmのBHを形成することができる。
また、穴底の内層上部のガラス繊維下の樹脂も、ガラス繊維を透過したエネルギにより分解されるので、ガラス繊維、樹脂を効率よく除去できる。なお、穴底にガラスの残さが残っても下流のクリ−ニング工程により除去することができる。
ここで、ビーム径25μm以下の絶縁物加工条件Iを採用し、平均出力を100mW以下にすると、穴底の銅導体層の表面が溶融することはない。導体層による絶縁層分解物の巻き込みが少なく、下流のエッチング工程で容易に除去できるので、抵抗の小さい信頼性の高いめっき接続が可能になる。
図7は、ガラス入り絶縁材FR−4,4層板(外層導体層12μm、ビルドアップ絶縁層60μm、内層導体層12μm、コア絶縁層120μm)のTHの加工工程を示す図であり、ワークの下面には、粘着性のバックアップシートが貼られている。
穴径が50μm以上のTHを加工する場合、レーザ透過性のよい、粘着性のバックアップシ−ト100をワークの下面に貼り、サークル加工により裏面に通じるリング溝を形成して、中央部に未加工部分を残したまま加工を終え、加工後に粘着シ−トを剥離する際に同時に除去する。
すなわち、同図(a)に示すように、エネルギ密度Cになるように出力調整した直径25μm以下のビームにより、表面銅導体層をサークル加工してリング状に導体層を除去する。以下、同図(b)に示すように、ガラス入り絶縁層を絶縁物加工条件Iにより、サークル加工を行いリング状に加工する。以下、同図(c)〜(f)に示すように、加工対象(すなわち、銅導体層およびガラス入り絶縁層)に応じて条件を変更し、最終的にTHを形成する。このようにすると、単位時間あたりの除去量が減り、プラズマ化した分解物の量も減るので、ガラスの突出しが小さく樹脂がバレル状になることはなく、穴側壁の品質が向上する。なお、図8に示すように、中央の加工されない部分は、加工後に、バックアップシート100をワークから剥離する際、バックアップシート100に付着して除去される。
なお、穴径が25μm以下の場合、エネルギ密度Cになるように出力調整した直径25μm以下のビームによる銅導体層の加工と、絶縁物加工条件Iで、平均出力100mW以下のビームによる絶縁層の加工を交互に繰り返して、裏面に通じる穴を形成する。
次に、サークルパターンについて説明する。
図9、10は、本発明に係るサークルパタ−ンの説明図である。
図9は、穴径50μm以上のBH加工を対象にしたサークルパタ−ンで、同図(a)は穴外周を加工する場合のサークルパタ−ンである。また、同図(b)は中央に残った部分のサークルパタ−ンであり、銅導体層と絶縁層の両方に適用される。
図10は、TH加工用のサークルパタ−ンで、(a)は導体層加工を対象にしたサークルパタ−ン、(b)はガラス入りの絶縁層を対象にしたサークルパタ−ンであり、実線は第1周目のサークル、点線は1/2ピッチずらした、第2周目のサークルである。このように、ピッチを2倍にして2回に分けて加工をすると(照射回数は同じである)、穴内壁の粗さが小さく、ガラス繊維の突出しを減らすことができる。
ところで、以上の実施例では、絶縁物を加工する場合のビーム径を銅導体層を加工する場合と同じ径にしたが、穴が形成された銅導体層の下層の絶縁層を加工する場合(予め銅導体層に穴が形成されているコンフォーマル加工を含む)には、絶縁層を加工するビーム径を大きくしてもよい。
すなわち、図11、図12に示すようにしてもよい。なお、図11は本発明を適用して穴径25μm以下のBHを加工する場合、図12は本発明を適用して穴径25〜50μmのBHを加工する場合である。
また、図13は図11、図12に示す場合の、ビーム分岐のタイムチャ−トである。なお、動作は先に説明に基づいて容易にに理解できるので、説明を省略する。
最後に、実用的な穴品質のえられるビーム径25μmを適用した場合の、生産性向上効果について説明する。
ガルバノミラ−とfθレンズによりスキャンエリア内の位置決め加工を行う場合、スキャンエリア内の加工速度Vは、ガルバノ位置決め時間T、パルス周期1/F、パルス数/穴M、またビーム数Nを用いて、式1で表すことができる。
V=1/{T+1/F×(M−1)}×N・・・(式1)
したがって、発振周波数40KHzから分岐して得られる20KHzの4ビーム、50パルス、スポット径25μmで銅箔12μmを加工する場合、また10KHz、50パルス、スポット径25μmでポリイミド絶縁層25μmを加工するときの加工速度Vは、式(1)より461穴/秒である。
ただし、
ガルバノ位置決め時間T:0.67ms(位置決め周波数1500Hz)
パルス周期1/F:0.00005ms(パルス周波数20KHz)
パルス数/穴M:127
一方、従来条件による実用発振周波数20KHz、30KHz、1ビームの加工速度Vは、それぞれ式(1)より115穴/秒、160穴/秒である。
すなわち、生産性は従来1軸加工の2.9〜4.0倍に向上する。
なお、ここでは4ビームを例に説明したが、ビームの有効利用率は低下するが、無論2ビームでも実現可能である。また、ビームモ−ドがガウシアン分布の場合を例に説明したが、トップハットビームでも無論可能である。
本発明を適用するのに好適なレーザ加工機の光学系の構成図である。 本発明に係るビーム分岐のタイムチャ−トである。 本発明に係るビーム分岐のタイムチャ−トである。 本発明に係るビーム分岐のタイムチャ−トである。 本発明の具体的な加工例を説明する図である。 本発明の具体的な加工例を説明する図である。 本発明の具体的な加工例を説明する図である。 本発明の具体的な加工例を説明する図である。 本発明に係るサークルパタ−ンの説明図である。 本発明に係るサークルパタ−ンの説明図である。 本発明具体的な加工例を説明する図である。 本発明具体的な加工例を説明する図である。 本発明に係るビーム分岐のタイムチャ−トである。
符号の説明
2 出射パルスビーム
5、6 分岐ビーム
9〜12 スプリットビーム

Claims (8)

  1. パルス状のレーザにより、銅導体層と絶縁層とが交互に積層されたワークに穴を加工するレーザ加工方法において、
    ビームスポット径を25μm以下とし、銅導体層の加工条件を平均出力100mW以上、絶縁層の加工条件を平均出力100mW以下、として各層毎に加工をすることを特徴とするレーザ加工方法。
  2. パルス状のレーザを出力するレーザ源の出力を一定にしておき、加工部に照射するレーザの周波数と照射数を制御することにより、前記平均出力を制御することを特徴とするレーザ加工方法。
  3. 前記レーザ源から出力されたレーザのエネルギを制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレーザ加工方法。
  4. 加工する穴の直径がビームスポット径よりも5μmを超える穴を加工する場合は、照射ピッチを5μm以上とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  5. 前記内部を加工する穴の直径がビームスポット径の2倍を超える穴を加工する場合は、照射ピッチを5μm以上として、先ず加工しようとする穴の外周を円周方向にサークル加工し、その後内部を加工することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  6. 前記内部に第2の前記サークル加工をする場合は、第2周目に前記レーザを照射する位置を円周方向に1/2〜1ピッチずらすことを特徴とする請求項5に記載のレーザ加工方法。
  7. 前記銅導体層の下部の前記絶縁層を加工する場合は、ビームスポット径を前記銅導体層を加工した場合のビームスポット径よりも大径にすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  8. 前記ワークの下部に粘着性のバックアップシ−トを配置する場合は、加工しようとする穴の外周を円周方向にサークル加工することを特徴とする請求項1または請求項3のいずれかに記載のレーザ加工方法。
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