JP2005341170A - 無線基地局装置および無線通信方法 - Google Patents

無線基地局装置および無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 無線通信システムの共通チャネルを利用してデータを伝送する際の通信品質を向上させ、また、送信装置の消費電力を抑える。
【解決手段】 アダプティブアレイアンテナを構成するアンテナ素子1a〜1dは、移動機からの上り信号を受信し、移動機への下り信号を送信する。アダプティブプロセッサ3は、高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力に基づいて移動機ごとにウエイト情報を算出し、アダプティブプロセッサメモリ4に格納する。高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介して移動機へデータを送信する際には、そのデータの着信先の移動機に対応するウエイト情報をアダプティブプロセッサメモリ4から抽出し、乗算器5a〜5dに設定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線信号を送信する装置に係わり、特に、アダプティブアレイアンテナを用いて指向性を持たせた信号送信を行う無線基地局装置に係わる。
現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、第3世代移動通信システムの標準化作業が進められている。
図16は、3GPPシステムに係るネットワーク構成図である。3GPPシステムは、上位網(CN:Core Network)100、無線アクセス網(UTRAN:UMTS (Universal Mobile Telecommunications System) Terrestrial Radio Access Network)110、及び移動機(UE:User Equipment)120から構成される。ここで、各無線アクセス網110は、それぞれ無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)111、及び複数の無線基地局(NodeB)112を備えている。
無線基地局(NodeB)112と移動機(UE)120との間のインタフェースは「Uu」と呼ばれており、物理的なベアラは無線である。また、無線基地局(NodeB)112と無線ネットワーク制御装置(RNC)111との間、無線ネットワーク制御装置(RNC)111と上位網(CN)100との間、無線ネットワーク制御装置(RNC)111どうしの間のインタフェースは、それぞれ「Iub」「Iu」「Iur」と呼ばれており、物理的なベアラは有線である。なお、上記システムにおいては、上位網(CN)100から移動機(UE)120へ向かう方向が下り(DL:Down Link )、移動機(UE)120から上位網(CN)100へ向かう方向が上り(UL:Up Link )と規定されている。
上記システムにおいて、移動機(UE)120は、最寄りの無線基地局(NodeB)112に収容され、その無線基地局(NodeB)112を介して他の端末とデータを送受信する。
3GPPシステムの無線基地局には、しばしば、アダプティブアレイアンテナが設けられる。アダプティブアレイアンテナは、複数のアンテナ素子を備えており、各アンテナ素子の送信電力のウエイトを適切に制御することにより、図17に示すような指向性を持った無線通信を行うことができる。すなわち、移動機からの信号受信においては、受信特性が最適化されるように各アンテナのウエイトを適切に制御することにより希望波信号の到来方向にメインローブを向け、また、干渉波の到来方向にビームヌルを向けることで指向性パターンを提供する。これにより、干渉波の影響が低減され、高品質のデータ受信ができるので、上りリンクのシステム容量が増大する。
一方、移動機への信号送信においては、移動機毎に各アンテナ素子のウエイトを適切に制御し、メインローブが対象移動機の位置する方向に向く指向性パターンが提供される。これにより、他の移動機に与える干渉を低減することができるので、下りリンクのシステム容量が増大する。
図18は、アダプティブアレイアンテナシステムのブロック図である。アダプティブアレイアンテナシステムにおいては、複数のアンテナ素子1a〜1nを介して受信した信号を合成することにより得られる合成信号の品質が最適化されるように、アダプティブプロセッサ130が各アンテナ素子に対するウエイトを計算する。このとき、希望波の到来方向に対応するアンテナ素子に対するウエイトを重くし、干渉波の到来方向に対応するアンテナ素子に対するウエイトを軽くする。そして、移動機への信号送信においては、その移動機からの受信信号に基づいて計算されたウエイトを利用し、指向性を有する送信ビームを生成する。
このように、アダプティブアレイアンテナシステムは、移動機からの受信信号に基づいて各アンテナ素子に対するウエイトを計算し、そのウエイトを利用してその移動機への信号送信を行う。すなわち、信号送信のための指向性は、移動機からの信号をフィードバック情報として利用して決定される。
なお、3GPPが標準化を進めているW−CDMA方式では、高速データ通信を実現するためにHSDPA(High Speed Downlink Packet Access )が規定されている。HSDPAは、下りリンクで最大14Mbpsの伝送速度を提供する通信方式であり、無線基地局と移動機との間の無線環境に応じてQPSK/16値QAM等を適応的に切り替える適応符号化変調を採用している。
下記の特許文献1〜4には、3GPP、指向性を有するアンテナ、HSDPAに関する技術が記載されている。
特許文献1には、3GPPシステムにおいて、移動機から通知される通信品質に係わる情報に基づいて無線基地局が送信電力を制御する技術が記載されている。特許文献2には、W−CDMAシステムにおいて、移動端末ごとに個別の指向性を有する信号送信を行う技術が記載されている。特許文献3には、W−CDMAシステムにおいて、データチャネルおよび制御チャネルの送信ビームの指向性を個別に制御する技術が記載されている。特許文献4には、W−CDMAシステムにおいて、データ受信時およびデータ待受け時の双方の通信品質に基づいて無線基地局から移動機への送信を制御する技術が記載されている。
特開2002−325063号公報(図1、段落0042〜0043、要約) 特開2001−339758号公報(段落0002〜0007) 特開2003−298498号公報(図2、段落0021) 特開2003−318861号公報(要約)
HSDPAでは、移動機から無線基地局への上りデータは、個別チャネルを介して伝送されるが、無線基地局から移動機への下りデータは、共通チャネルを介して伝送される。具体的には、Uuインタフェースにおいて、図19に示すように、上りデータはHS−DPCCH(HS-Dedicated Physical Control Channel )を介して伝送され、下りデータはHS−PDSCH(HS-Physical Downlink Shared Channel )を介して伝送される。
個別チャネルは、1ユーザまたは1台の移動機により占有されるチャネルである。よって、個別チャネルを介してデータが伝送される場合には、無線基地局は、移動機が位置する方向にアダプティブアレイアンテナの指向性を向けることにより、システム全体として通信効率を向上させることができる。
一方、共通チャネルは、複数のユーザまたは複数の移動機により共有されるチャネルである。このため、共通チャネルを介してデータが伝送される場合、無線基地局は、そのチャネルを共有しているすべての移動機と通信できる必要がある。よって、この場合、各無線基地局は、図20に示すように、送信ビームに指向性を持たせることなく、セクタ全体に同一の信号を送信する。
このように、3GPPシステムにおいてHSDPAを採用する場合は、無線基地局から移動機への下りデータを伝送するために共通チャネルが使用されるので、無線基地局は、セクタ内の全方向に均一な電力で信号を送信する。このため、特定の方向に指向性を持たせて信号を送信する場合と比べて、無線基地局の消費電力が大きくなってしまう。特に、HSDPAでは、データ伝送速度が高く、送信電力が大きいので、干渉波として他のチャネルに与える影響が大きい。また、セクタ内の全方向に均一に信号を送信すると、図21に示すように、反射波が多くなり、マルチパス環境下における干渉の問題が無視できなくなる。この問題は、特に、高層の建築物の多い市街地では重要である。
本発明の課題は、無線通信システムの共通チャネルを利用してデータを伝送する際の通信品質を向上させることである。また、本発明の課題は、無線通信システムの共通チャネルを利用してデータを伝送する際の送信装置の消費電力を抑えることである。
本発明の無線基地局装置は、複数の移動機により共有される下り共通チャネルを利用してそれら複数の移動機へ信号を送信すると共に上り個別チャネルを介して各移動機から信号を受信する無線基地局装置であって、無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、上記複数のアンテナ素子を介して受信した信号から第1の移動機に対応する上り個別チャネルに係わる情報を検出する検出手段と、上記下り共通チャネルを介して上記第1の移動機へ信号を送信する際に上記検出手段により検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定する指向性制御手段と、上記指向性制御手段により決定された指向性で信号を送信する送信手段、を有する。
この発明によれば、下り共通チャネルを利用して第1の移動機に信号を送信するときには、その1の移動機に対応する上り個別チャネルに係わる情報を検出する。これにより、第1の移動機が位置している方向をリアルタイムに認識できる。そして、この情報に基づいて第1の移動機に信号を送信するための送信電力の指向性が決定される。よって、複数の移動機により共有される下り共通チャネルを利用してそれら複数の移動機へ信号を送信する場合であっても、指向性を持った送信ビームで信号送信を行うことができる。
本発明の他の態様の無線基地局装置は、移動機へ信号を送信するための通信チャネルとして複数の移動機により共有される下り共通チャネルおよび移動機ごとに設定される下り個別チャネルを使用可能な無線基地局装置であって、無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、上記下り共通チャネルが使用されているときにはその下り共通チャネルに対応する第1の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出し、上記下り個別チャネルが使用されているときにはその下り個別チャネルに対応する第2の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出する検出手段と、上記検出手段により検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定する指向性制御手段と、上記指向性制御手段により決定された指向性で信号を送信する送信手段、を有する。そして、上記指向性制御手段は、移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが上記下り個別チャネルから上記下り共通チャネルに切り替えられたときに、上記第2の上りチャネルを介して受信した信号に係わる情報を利用して上記下り共通チャネルを介して信号を送信する際の送信電力の指向性を決定する。
この発明によれば、移動機をデータを送信するための下りリンクの通信チャネルが切り替えられた直後は、切替え前に計算した指向性情報を利用して送信電力の指向性が制御される。よって、通信チャネルを切替えた直後においても、即座に適切な指向性の送信ビームを形成できる。
本発明によれば、複数の移動機により共有される下り共通チャネルを利用してそれら複数の移動機へ信号を送信する場合であっても、指向性を持った送信ビームで信号送信を行うことができる。このため、チャネル間の干渉が抑えられ、通信品質が向上する。また、無線基地局装置の消費電力が低減される。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明をする。なお、本発明は、特に限定されるものではないが、この明細書中では、図16に示す3GPPシステムに適用される形態を採り上げて説明する。
実施形態の3GPPシステムでは、図1に示すように、無線基地局(NodeB)10と移動機(UE:User Equipment)120との間のUuインタフェース上に、高速下りリンクパケットアクセス(HSDPA:High Speed Downlink Packet Access )に用いられる無線チャネルとして、高速共通制御チャネル(HS−SCCH:High Speed Shared Control Channel )、高速下りリンク共通チャネル(HS−PDSCH:HS-Physical Downlink Shared Channel )、高速個別制御チャネル(HS−DPCCH:HS-Dedicated Physical Control Channel )が設定される。
高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHおよび高速共通制御チャネルHS−SCCHは、それぞれ下り方向(すなわち、無線基地局10から移動機120へ向かう方向)の共通チャネルである。ここで、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHは、主にユーザデータを伝送する。一方、高速共通制御チャネルHS−SCCHは、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介して伝送されるデータに関する各種パラメータを伝送する制御チャネルである。パラメータとしては、例えば、変調方式を表示する情報や、拡散符号の割当てを表示する情報が伝送される。
高速個別制御チャネルHS−DPCCHは、上り方向(すなわち、移動機120から無線基地局10へ向かう方向)の制御チャネルであり、ユーザ毎あるいは移動機毎に個別に設定される。この制御チャネルは、例えば、ACK/NACK信号およびCQI(Channel Quality Indicator )情報を移動機から無線基地局へ伝送する。ACK/NACK信号は、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介して伝送されるデータを受信できたか否かを表示する。また、CQI情報は、移動機において測定された無線基地局と移動機との間の通信品質を表示する。
無線基地局10と移動機120との間のUuインタフェース上には、さらに、個別データチャネル(DPDCH:Dedicated Physical Data Channel )および個別制御チャネル(DPCCH:Dedicated Physical Control Channel)が設定される。ここで、これらのチャネルは、いずれもユーザ毎または移動機毎に個別に設定される。なお、個別データチャネルDPDCHは、データ送信用のチャネルであり、そのデータレートは可変である。また、個別制御チャネルDPCCHは、個別データチャネルDPDCHのための制御情報を伝送する。
このように、実施形態のシステムでは、無線基地局10から移動機120へのデータ送信のためのチャネルとして、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHおよび個別データチャネルDPDCHが設定可能である。そして、これらのチャネルは、たとえば、無線基地局10から移動機120へ送信されるデータのトラヒック量に応じて切り替えられる。この場合、トラヒック量が予め決められているしきい値以下の場合に個別データチャネルDPDCHが選択され、トラヒック量がそのしきい値を越えた場合に高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHが選択されるようにしてもよい。
図2(a)は、トラヒック量が低下した場合に下りリンクの通信チャネルを切り替える処理のシーケンスを示す図である。ここでは、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを利用してデータが伝送されているものとする。
無線基地局10から移動機120へ送信されるデータのトラヒックは、無線ネットワーク制御装置111により常時モニタされている。そして、そのトラヒック量が予め決められているしきい値以下になると、無線ネットワーク制御装置111は、トランスポートチャネル再構成メッセージを用いてその旨を移動機120に通知する。また、移動機120は、トランスポートチャネル再構成完了メッセージを無線ネットワーク制御装置111に返送する。このとき、これらのメッセージは、無線基地局10を介して転送される。これにより、無線基地局10から移動機120へのデータ転送のための通信チャネルが、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHから個別データチャネルDPDCHに切り替えられる。
図2(b)は、トラヒック量が増加した場合に下りリンクの通信チャネルを切り替える処理のシーケンスを示す図である。ここでは、個別データチャネルDPDCHを利用してデータが伝送されているものとする。
無線基地局10から移動機120へ送信されるデータのトラヒック量が予め決められているしきい値を超えると、無線ネットワーク制御装置111は、トランスポートチャネル再構成メッセージを用いてその旨を移動機120に通知する。移動機120は、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを使用可能な場合は、セル更新要求メッセージを無線ネットワーク制御装置111へ送る。また、無線ネットワーク制御装置111は、セル更新要求メッセージを受信すると、セル更新完了メッセージを移動機120へ送る。そして、移動機120は、トランスポートチャネル再構成完了メッセージを無線ネットワーク制御装置111に返送する。このとき、これらのメッセージは、無線基地局10を介して転送される。これにより、無線基地局10から移動機120へのデータ転送のための通信チャネルが、個別データチャネルDPDCHから高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHに切り替えられる。
図3は、無線基地局10が備えるアダプティブアレイアンテナシステムの構成を示す図である。なお、ここでは、図面を見やすくするために、信号送信のための構成と信号受信のための構成とが分離して描かれているが、実際には、アンテナ素子1a〜1n等は送信/受信のために共用される。
アンテナ素子1a〜1nは、移動機からの上り信号を受信する。アンテナ素子1a〜1nを介して受信した上り信号は、合成/分配器2により合成され、移動機120から送出されたデータとして再生される。アダプティブプロセッサ3は、アンテナ素子1a〜1nを介して受信した上り信号の強度をそれぞれ検出し、検出結果に基づいてその上り信号を送出した移動機120が位置する方向(すなわち、希望波の到来方向)を推定する。そして、アダプティブプロセッサ3は、その希望波の到来方向に基づいて、移動機120へ下り信号を送信する際の各アンテナ素子1a〜1nに設定すべき送信電力のウエイトWa〜Wnを計算する。具体的には、移動機120が位置する方向に送信ビームが向くようなウエイトWa〜Wnが算出される。なお、受信信号に基づいてアダプティブアレイアンテナの送信ビームの方向を決定するためのウエイトを算出する方法は公知の技術なので、ここでは説明を省略する。
アダプティブプロセッサ3は、上述のようにして算出したウエイトWa〜Wnをアダプティブプロセッサメモリ4に格納する。このとき、ウエイトWa〜Wnは、受信した上り信号を送出した移動機120の端末ID(UE−ID)と対応づけて格納される。
移動機120へデータを送信する際には、そのデータを乗せた信号は、合成/分配器2によりアンテナ素子1a〜1nに分配される。このとき、アダプティブプロセッサ3は、データを送信すべき移動機120に対応するウエイトWa〜Wnをアダプティブプロセッサメモリ4から取り出して乗算器5a〜5nに設定する。そして、乗算器5a〜5nは、送信信号にそれぞれ対応するウエイトWa〜Wnを乗算する。すなわち、アンテナ素子1a〜1nから出力される信号の電力がウエイトWa〜Wnにより制御される。この結果、移動機120が位置する方向に向く送信ビームが生成される。
上記アダプティブアレイアンテナシステムによれば、移動機120が移動すると、アンテナ素子1a〜1nを介して受信する上り信号の強度が変化し、それによりウエイトWa〜Wnも更新される。よって、その更新されたウエイトWa〜Wnを利用して送信ビームを生成すれば、常に、対象となる移動機120に向かう指向性を持った信号送信を行うことができる。すなわち、電力消費を小さくできると共に、他のチャネルへの干渉を抑えることができる。
図4は、図3に示すアダプティブアレイアンテナシステムの受信部の機能ブロック図である。実施形態のアダプティブアレイアンテナシステムは、複数の受信部20(20−1〜20−X)を有する。ここで、各受信部20は、例えば、無線基地局10が収容する各移動機またはユーザに割り当てられてもよいし、各個別チャネルに割り当てられるようにしてもよい。
アンテナ素子1a〜1nを介して受信した上り信号は、それぞれ逆拡散部21a〜21nにより逆拡散されて合成部22に送られる。なお、合成部22は、図3に示した合成/分配器2に相当する。ここで、各逆拡散部21a〜21nには、予め対応する移動機に対して割り当てられている拡散コードが与えられている。例えば、無線基地局10に収容される移動機120−1、120−2、...、120−Xに対して拡散コード1、2、...、Xが割り当てられているものとする。そして、受信部20−1において移動機120−1からの上り信号を受信する場合には、その受信部20−1の各逆拡散部21a〜21nに拡散コード1が与えられ、受信部20−2において移動機120−2からの上り信号を受信する場合には、その受信部20−2の各逆拡散部21a〜21nに拡散コード2が与えられる。そうすると、たとえば、移動機120−1から送出された上り信号は、すべての受信部20−1、20−2、...、20−Xに導かれるが、受信部20−1においてのみ適切に再生される。すなわち、この場合、移動機120−1、120−2、...、120−Xから送出された上り信号は、それぞれ、受信部20−1、20−2、...、20−Xにより検出される。
合成部22の出力は、復調部23により復調される。すなわち、復調部23は、移動機120から送出されたデータを再生する。このとき、復調部23は、再生したデータからそのデータを送出した移動機の端末IDを抽出し、それを更新部31へ通知する。
検波部24a〜24nは、それぞれアンテナ素子1a〜1nを介して受信した上り信号の強度(例えば、受信信号の電力または振幅)を検出する。ここで、アンテナ素子1a〜1nにより受信された上り信号は、それぞれ逆拡散部21a〜21nにより所定の拡散コードで逆拡散されている。よって、検波部24a〜24nは、それぞれ対応するアンテナ素子1a〜1nについて、所定の移動機120からの受信信号(または、所定の上りチャネル)の強度を検出する。
計算部25は、検波部24a〜24nによる検出結果に基づいて、その上り信号を送出した移動機120が位置する方向に向かう送信ビームを生成するためのウエイトWa〜Wnを計算する。更新部31は、計算部25により算出されたウエイトWa〜Wnをアダプティブプロセッサメモリ4に格納する。このとき、更新部31は、復調部23から通知される端末IDに対応づけて、計算部25により算出されたウエイトWa〜Wnをアダプティブプロセッサメモリ4に書き込む。なお、図3に示したアダプティブプロセッサ3は、計算部25および更新部31が有する機能を提供する。
図5は、無線基地局に複数の移動機が収容されている様子を示す図である。図5に示す例では、無線基地局10から各移動機120へデータ送信は、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHが使用されている。また、各移動機120は、それぞれ、高速個別制御チャネルHS−DPCCHを利用して、制御信号(例えば、ACK/NACK信号等)を無線基地局10へ送信する。この場合、無線基地局10において、高速個別制御チャネルHS−DPCCH毎に受信部20が割り当てられ、各受信部20は、それぞれ対応する高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力をフィードバック情報としてウエイトWa〜Wnを算出する。そして、無線基地局10は、このようにして移動機ごとに算出されたウエイトWa〜Wnを用いて、移動機ごとに異なる指向性で信号送信を行う。
図6は、無線基地局10の基本動作を説明する図である。ここでは、無線基地局10の備えるアダプティブアレイアンテナが4個のアンテナ素子1a〜1dから構成されているものとする。また、8台の移動機(端末ID=1〜8)が無線基地局10に収容されているものとする。さらに、上りリンク(すなわち、移動機120からの受信)として個別チャネルが設定され、下りリンク(すなわち、移動機120への送信)として共通チャネルが設定されているものとする。なお、下りリンクは、複数の移動機により時間分割多重方式で共用されるものとする。
アダプティブプロセッサ3は、図3〜図4を参照しながら説明したように、各移動機120から受信する上り信号に基づいてそれぞれアンテナ素子1a〜1dの送信電力のウエイトWa〜Wdを算出し、それらをアダプティブプロセッサメモリ4に格納する。このとき、各ウエイトWa〜Wdは、それぞれ対応する移動機120の端末IDをアドレスキーとして格納される。また、ウエイトWa〜Wdを算出して格納する処理は、所定時間間隔ごとに繰り返し実行される。すなわち、アダプティブプロセッサメモリ4に格納されているウエイトWa〜Wdは、一定時間ごとに更新される。また、この処理は、複数の上りリンクについて(すなわち、ここでは、複数の移動機について)並列に実行される。
移動機120へ送信すべき信号は、時間分割多重方式で複数の移動機により共用される共通リンクを介して伝送される。すなわち、時系列に並ぶ送信タイムスロットは、順次、不図示のスケジューラにより送信すべきデータに対して割り当てられていく。図5に示す例では、送信タイムスロット#0、#1、#2、...に対して「移動機UE1宛てのデータ」「移動機UE5宛てのデータ」「移動機UE3宛てのデータ」...が割り当てられている。
そして、例えば、タイムスロット#0に割り当てられている「移動機UE1宛てのデータ」を送信する際には、そのデータは拡散器41において拡散された後、複数のアンテナ1a〜1dに送られる。このとき、そのデータの着信先である移動機120(UE1)の端末IDがアダプティブプロセッサ3に通知される。そうすると、アダプティブプロセッサ3は、その端末IDを検索キーとしてアダプティブプロセッサメモリ4から対応する1セットのウエイトWa〜Wd(10、10、5、3)を抽出し、それらを乗算器5a〜5dに設定する。この結果、「移動機UE1宛てのデータ」は、移動機120(UE1)に向かう指向性で送信されることになる。続いて、タイムスロット#1に割り当てられている「移動機UE5宛てのデータ」を送信する際には、アダプティブプロセッサ3は、移動機UE5の端末IDを検索キーとしてアダプティブプロセッサメモリ4から対応する1セットのウエイトWa〜Wd(4、7、10、16)を抽出し、それらを乗算器5a〜5dに設定する。この結果、「移動機UE5宛てのデータ」は移動機120(UE5)に向かう指向性で送信されることになる。以降、同様に、共通チャネルである下りリンクの信号は、着信先に応じて次々と指向性を切り替えながら送信されていく。
図7は、無線基地局が生成する送信ビームを模式的に示した図である。図7(a)及び図7(b)は、それぞれ図6に示した実施例のタイムスロット#0及び#1における送信ビームを示している。このように、タイムスロット#0においては、移動機120(UE1)に向かう方向の指向性を持った送信ビームが生成され、タイムスロット#1においては、移動機120(UE5)に向かう方向の指向性を持った送信ビームが生成される。
図7(c)は、従来技術における送信ビームを示す図である。従来技術では、下り共通チャネルの信号送信時には、セクタ内の全ての移動機120により信号が受信されるように、そのセクタ全体をカバーする送信ビームが生成されていた。よって、従来技術では、無線基地局の消費電力が大きかった。
図8は、無線基地局10の基本動作の実施例である。ここでは、無線基地局10に3台の移動機(ユーザA、B、C)が収容されている。また、無線基地局10からユーザA〜Cへのデータは、1本の高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCH上に時間分割多重される。さらに、各ユーザA〜Cから無線基地局10への制御データは、それぞれ高速個別制御チャネルHS−DPCCHを利用して伝送される。
無線基地局10は、所定の時間間隔で、各高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力をそれぞれ検出する。そして、アダプティブプロセッサ3は、各チャネルについてウエイトWa〜Wnを算出し、それぞれ端末IDをアドレスキーとしてアダプティブプロセッサメモリ4に書き込む。すなわち、アダプティブプロセッサメモリ4は、常時、更新される。
高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介してデータを送信する際には、そのデータの着信先の端末IDがアダプティブプロセッサ3に通知される。そうすると、アダプティブプロセッサ3は、その端末IDを用いてアダプティブプロセッサメモリ4から対応するウエイトWa〜Wnを抽出する。すなわち、例えば、あるタイムスロットにおいてユーザA宛てにデータを送信する場合は、ユーザAの端末IDを用いて対応するウエイトWa〜Wnが抽出される。そして、抽出されたウエイトWa〜Wnが図3に示す乗算器5a〜5nに与えられる。これにより、着信先のユーザを指向する送信ビームで信号が送出される。
このように、実施形態の無線基地局は、下りリンクが複数の移動機により共用される共通チャネルであっても、データの着信先に応じた指向性を持った送信ビームを生成することができる。
図9は、移動機へ送信すべきデータのトラヒック量が増加し、通信チャネルが個別データチャネルDPDCHから高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHに切り替えられる場合の実施例である。ここでは、無線基地局10から移動機120への下りリンクの通信チャネルとして、個別データチャネルDPDCHまたは高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHが選択的に使用される。また、移動機120から無線基地局10へ制御データを送信する通信チャネルとして、個別データチャネルDPDCHに対して個別制御チャネルDPCCHが設定され、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHに対して高速個別制御チャネルHS−DPCCHが設定される。
図9において、無線基地局10から移動機120へ送信されるデータのトラヒック量が小さい期間は、下りリンクの通信チャネルとして個別データチャネルDPDCHが使用され、上りリンクの通信チャネルとして個別制御チャネルDPCCHが使用される。この場合、アダプティブプロセッサ3は、個別制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいてウエイトWa〜Wnを算出し、それらをアダプティブプロセッサメモリ4に格納する。そして、個別データチャネルDPDCHを介して移動機120へデータを送信する際には、アダプティブプロセッサメモリ4に格納されているウエイトWa〜Wnを利用して送信ビームを形成する。なお、個別チャネルを介して移動機へ信号を送信する際に指向性を持った送信ビームを形成する手順は、公知の技術により実現可能である。
図9において、上記トラヒック量が増加して所定のしきい値を超えると、通信チャネルが個別データチャネルDPDCHから高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHに切り替えられる。また、これに伴って、高速個別制御チャネルHS−DPCCHを介して移動機120から無線基地局10へ制御信号が送られるようになる。なお、上記トラヒック量がしきい値を超えたか否かは、図2を参照しながら説明したように、無線ネットワーク制御装置111によりモニタされる。そして、無線ネットワーク制御装置111と移動機120との間のネゴシエーションの後(或いは、そのネゴシエーションに際して)無線基地局10にその旨が通知され、チャネルの切替えが実行される。
上記チャネル切替えが実行されると、以降、アダプティブプロセッサ3は、高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力に基づいてウエイトWa〜Wnを算出し、それらをアダプティブプロセッサメモリ4に格納する。そして、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介して移動機120へデータを送信する際には、アダプティブプロセッサメモリ4に格納されているウエイトWa〜Wnを利用して送信ビームを形成する。
ただし、上記チャネル切替えの直後に高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介して最初のデータを移動機120へ送信する際には、まだ、高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力に基づいて算出されるべきウエイトWa〜Wnは得られてない。すなわち、この時点でアダプティブプロセッサメモリ4には、チャネル切替え前に個別制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいて算出されたウエイトWa〜Wnが格納されている。よって、この場合、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介して最初のデータを移動機120へ送信する際には、チャネル切替え前に個別制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいて算出されたウエイトWa〜Wnを用いて送信ビームが形成されることになる。この結果、チャネルの切替え直後においても、適切な指向性の送信ビームを形成することができる。
図10は、移動機へ送信すべきデータのトラヒック量が減少し、通信チャネルが高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHから個別データチャネルDPDCHに切り替えられる場合の実施例である。すなわち、図10に示す実施例は、図9に示した実施例と逆のパターンの動作について示している。
図10において、無線基地局10から移動機120へ送信されるデータのトラヒック量が大きい期間は、下りリンクの通信チャネルとして高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHが使用され、上りリンクの通信チャネルとして高速個別制御チャネルHS−DPCCHが使用される。この場合、アダプティブプロセッサ3は、高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力に基づいてウエイトWa〜Wnを算出し、それらをアダプティブプロセッサメモリ4に格納する。そして、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介して移動機120へデータを送信する際には、アダプティブプロセッサメモリ4に格納されているウエイトWa〜Wnを利用して送信ビームを形成する。
上記トラヒック量が減少して所定以下になると、通信チャネルが高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHから個別データチャネルDPDCHに切り替えられる。また、これに伴って、個別制御チャネルDPCCHを介して移動機120から無線基地局10へ制御信号が送られるようになる。そうすると、以降、個別制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいてウエイトWa〜Wnが算出され、個別データチャネルDPDCHを介して移動機120へデータを送信する際に、そのウエイトWa〜Wnを利用して送信ビームが形成されることになる。
ただし、上記チャネル切替えの直後に個別データチャネルDPDCHを介して最初のデータを移動機120へ送信する際には、チャネル切替え前に高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力に基づいて算出されたウエイトWa〜Wnを用いて送信ビームが形成されることになる。
このように、実施形態の無線基地局においては、下りリンクのチャネルが切替えられると、切替え後のチャネルに対応する上りチャネルの受信電力に基づいてウエイト情報が得られるまでの期間、切替え前のチャネルに対応する上りチャネルの受信電力に基づいて最後に得られたウエイト情報を利用して送信ビームの指向性が制御される。よって、チャネルの切替え直後においても、適切な指向性の送信ビームを形成することができる。
図11(a)は、ウエイトを算出して更新する処理のフローチャートである。なお、この処理は、所定の時間間隔で実行される。また、この処理は、複数の上りリンクの個別チャネルについて並列に実行される。
ステップS1では、受信した上り信号を送出した移動機の端末IDを取得する。ステップS2では、その移動機へデータを送信する通信チャネルとして、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHまたは個別データチャネルDPDCHのいずれが使用されているのかを調べる。そして、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHが使用されていたときは、ステップS3において、高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力に基づいてウエイトが算出される。一方、個別データチャネルDPDCHが使用されていたときは、ステップS4において、個別制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいてウエイトが算出される。そして、ステップS5において、ステップS1で取得した端末IDに対応するウエイトを更新する。
図11(b)は、移動機へデータを送信する処理のフローチャートである。なお、この処理は、例えば、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHのタイムスロットに同期して実行される。
ステップS11では、送信すべきデータの着信先移動機の端末IDを取得する。ステップS12では、その端末IDに対応するウエイトをアダプティブプロセッサメモリ4から抽出する。ステップS13では、抽出したウエイトを乗算器に設定する。そして、ステップS14において、信号を送信する。このように、無線基地局から移動機にデータを送信する際には、図11(a)に示す処理により更新された最新のウエイトが使用される。
図12は、無線基地局から移動機へのデータ送信が一時的に中断した場合の実施例である。ここでは、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介してのユーザAの移動機へのデータ送信が中断するものとする。なお、この実施例では、ユーザAの移動機は、常時、個別制御チャネルDPCCHを介して周期的に制御データを無線基地局へ送信するものとする。
図12において、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介してユーザAへデータが送信されているときは、無線基地局10は、ユーザAに対応する高速個別制御チャネルHS−DPCCHを介して制御データを受信する。よって、この場合、高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力に基づいてウエイトが算出され、そのウエイトを利用して送信ビームが形成される。
高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介してのユーザAへのデータ送信が停止すると、ユーザAの移動機は、高速個別制御チャネルHS−DPCCHを介して制御データを送信しなくなる。すなわち、無線基地局は、高速個別制御チャネルHS−DPCCHを介して制御データを受信できなくなる。よって、この場合、アダプティブプロセッサ3は、制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいてウエイトを算出する。そして、ウエイトを算出する毎にアダプティブプロセッサメモリが更新される。
ユーザAへのデータ送信が再開されると、アダプティブプロセッサ3は、アダプティブプロセッサメモリ4から対応するウエイトを抽出する。そして、そのウエイトを利用して送信ビームが形成される。このとき、再開後の最初のデータを送信する際には、制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいて算出されたウエイトが使用される。
図13は、図12に示す実施例における効果を説明する図である。ここでは、移動機120がA地点からB地点を経由してC地点へ移動するものとする。また、移動機120がA地点からB地点へ移動している期間は、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介して無線基地局10から移動機120へデータが送信され、B地点からC地点へ移動している期間は、そのデータ送信は停止しているものとする。
この場合、移動機120がA地点からB地点へ移動している期間は、移動機120から無線基地局10へ高速個別制御チャネルHS−DPCCHを介して制御データが送信されるので、無線基地局10は、常時、移動機120の位置を認識できる。すなわち、無線基地局10は、常に、移動機120に向かう送信ビームを形成できる。
移動機120がB地点からC地点へ移動している期間は、移動機120から無線基地局10への高速個別制御チャネルHS−DPCCHを介しての制御データが停止する。このため、仮に、この期間中は無線基地局10においてウエイトが更新されないとすると、移動機120がC地点に到着した時点では、移動機120がB地点に位置していたときに算出されたウエイトが保持されていることになる。そうすると、その状態で無線基地局10から移動機120へのデータ送信が再開されると、無線基地局10は、B地点に向かう送信ビームBを形成してしまう。
ところが、本発明では、高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを介してのデータ送信が中断している期間であっても、無線基地局10は、個別制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいて移動機120の位置を検出することができる。そして、無線基地局10は、移動機120がB地点からC地点へ移動している期間は、定期的に、個別制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいてウエイトを算出してアダプティブプロセッサメモリを更新する。よって、移動機120がC地点に到着した時点で無線基地局10から移動機120へのデータ送信が再開されると、無線基地局10は、即座に、C地点に向かう送信ビームCを形成できる。
図14は、図12に示す実施例においてウエイトを算出/更新する処理のフローチャートである。このフローチャートのステップS21〜S25は、基本的には、図11(a)のステップS1〜S5と同じである。ただし、ステップS22では、ステップS2の代わりに、高速個別制御チャネルHS−DPCCHを介して移動機から制御データを受信できたか否かを調べる。そして、高速個別制御チャネルHS−DPCCHを介して制御データを受信したときは、ステップS23においてその受信電力に基づいてウエイトを算出し、そうでない場合は、ステップS24において個別制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいてウエイトを算出する。なお、高速個別制御チャネルHS−DPCCHおよび個別制御チャネルDPCCHの双方から制御データを受信した場合には、前者が優先されるものとする。
ところで、3GPPシステムの高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHは、上述したように、時間分割多重方式で複数の移動機により共用される。また、3GPPシステムではCDMA方式が採用されているので、時間分割多重の各タイムスロット内で複数のユーザをコード多重することができる。図15(a)は、あるタイムスロットにおいて5ユーザがコード多重されている様子を示している。このように、複数のユーザに対して同時にデータを送信するときは、基本的には、それぞれのユーザに対応する指向性を持った送信ビームが形成される。
ただし、実施形態の無線基地局10は、同時に形成される複数の送信ビームを合成することにより得られる合成送信ビームがセクタ内の全方向に概ね均一に出力される場合は、指向性制御は実行しない。例えば、あるタイムスロットにおいてコード多重されるユーザ1〜5にデータを送信する際のウエイトWa〜Wdが図15(b)に示す値であったものとする。この場合、各アンテナ素子についてのウエイトの加算値は、概ね、互いに一致するので、合成送信ビームは、セクタ内の全方向に概ね均一になると考えられる。そして、このような場合には、無線基地局10は、指向性制御を停止する。
無線基地局10は、例えば、以下の計算式に従ってウエイトを算出する。
Wi = K・Pi/ΣPi
ここで、「i」は、アンテナ素子を識別する変数である。また、「Pi」は、i番目のアンテナ素子を介して受信した上り信号の受信電力を表わす。さらに、「K」は、変換係数であり、移動機から無線基地局へ信号を伝送するためのチャネルの種別に応じて異なった値が使用される。例えば、高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力に基づいてウエイトを算出する場合と、個別制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいてウエイトを算出する場合とでは、異なる値が使用される。なお、個別制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいて高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCH用のウエイトを算出する場合と、個別制御チャネルDPCCHの受信電力に基づいて個別データチャネルDPDCH用のウエイトを算出する場合とで、「K」の値を互いに異なるようにしてもよい。同様に、高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力に基づいて高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCH用のウエイトを算出する場合と、高速個別制御チャネルHS−DPCCHの受信電力に基づいて個別データチャネルDPDCH用のウエイトを算出する場合とで、「K」の値を互いに異なるようにしてもよい。
なお、上述の実施例では、複数の移動機により共有される下り共通チャネルとして、3GPPシステムの高速下りリンク共通チャネルHS−PDSCHを採り上げて説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
(付記1)複数の移動機により共有される下り共通チャネルを利用してそれら複数の移動機へ信号を送信すると共に、上り個別チャネルを介して各移動機から信号を受信する無線基地局装置であって、
無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、
上記複数のアンテナ素子を介して受信した信号から第1の移動機に対応する上り個別チャネルに係わる情報を検出する検出手段と、
上記下り共通チャネルを介して上記第1の移動機へ信号を送信する際に、上記検出手段により検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定する指向性制御手段と、
上記指向性制御手段により決定された指向性で信号を送信する送信手段、
を有する無線基地局装置。
(付記2)付記1に記載の無線基地局装置であって、
上記検出手段は、上記第1の移動機に対応する上り個別チャネルの受信電力を上記複数のアンテナ素子のそれぞれについて検出する。
(付記3)付記1に記載の無線基地局装置であって、
移動機への送信データのトラヒック量に応じて、その移動機へ信号を伝送するための通信チャネルとして下り個別チャネルまたは上記下り共通チャネルを選択するチャネル選択手段をさらに有し、
上記指向性制御手段は、上記チャネル選択手段により上記第1の移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが下り個別チャネルから下り共通チャネルに切り替えられたときに、その下り個別チャネルを使用していた期間に上記検出手段により検出された情報を利用して上記下り共通チャネルを介して信号を伝送する際の送信電力の指向性を決定する。
(付記4)付記3に記載の無線基地局装置であって、
上記指向性制御手段は、上記チャネル選択手段により上記第1の移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが下り個別チャネルから下り共通チャネルに切り替えられたときに、その下り個別チャネルを使用していた期間に上記検出手段により最後に検出された情報を利用して上記下り共通チャネルを介して信号を伝送する際の最初のデータの送信電力の指向性を決定する。
(付記5)付記1に記載の無線基地局装置であって、
移動機への送信データのトラヒック量に応じて、その移動機へ信号を伝送するための通信チャネルとして下り個別チャネルまたは上記下り共通チャネルを選択するチャネル選択手段をさらに有し、
上記指向性制御手段は、上記チャネル選択手段により上記第1の移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが下り共通チャネルから下り個別チャネルに切り替えられたときに、その下り共通チャネルを使用していた期間に上記検出手段により検出された情報を利用して上記下り個別チャネルを介して信号を伝送する際の送信電力の指向性を決定する。
(付記6)付記1に記載の無線基地局装置であって、
上記指向性制御手段は、
上記検出手段により検出された情報に基づいて上記複数のアンテナ素子の送信電力のウエイトを計算するウエイト計算手段と、
上記下り共通チャネルを介して上記第1の移動機へ信号を送信する際に、上記複数のアンテナ素子に対して上記ウエイト計算手段により計算されたウエイトを設定するウエイト設定手段、
を有する。
(付記7)付記6に記載の無線基地局装置であって、
上記ウエイト設定手段は、上記ウエイト計算手段により得られた上記複数のアンテナ素子についてのウエイトが互いに概ね同じであるときは、上記複数のアンテナ素子に対してそれらのウエイトを設定しない。
(付記8)付記6に記載の無線基地局装置であって、
移動機への送信データのトラヒック量に応じて、その移動機へ信号を伝送するための通信チャネルとして下り個別チャネルまたは上記下り共通チャネルを選択するチャネル選択手段をさらに有し、
上記ウエイト計算手段は、上記チャネル選択手段により上記第1の移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが下り個別チャネルから下り共通チャネルに切り替えられたときに、その下り個別チャネルを使用していた期間に上記検出手段により検出された情報を利用して上記下り共通チャネルを介して信号を伝送する際の送信電力のウエイトを計算する。
(付記9)付記6に記載の無線基地局装置であって、
移動機への送信データのトラヒック量に応じて、その移動機へ信号を伝送するための通信チャネルとして下り個別チャネルまたは上記下り共通チャネルを選択するチャネル選択手段をさらに有し、
上記ウエイト計算手段は、上記チャネル選択手段により上記第1の移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが下り共通チャネルから下り個別チャネルに切り替えられたときに、その下り共通チャネルを使用していた期間に上記検出手段により検出された情報を利用して上記下り個別チャネルを介して信号を伝送する際の送信電力のウエイトを計算する。
(付記10)付記1に記載の無線基地局装置であって、
上記指向性制御手段により決定された指向性を表わす指向性情報を記憶する記憶手段をさらに有し、
上記指向性制御手段は、上記下り共通チャネルを介して上記第1の移動機へ送信すべきデータ有無に係わらず、上記検出手段により検出される情報に基づいて指向性情報を更新し、
上記送信手段は、上記記憶手段に記憶されている最新の指向性情報に基づいて、上記下り共通チャネルを介して上記第1の移動機へ信号を送信する。
(付記11)時間分割多重で複数の移動機により共有される下り共通チャネルを利用してそれら複数の移動機へ信号を送信すると共に、上り個別チャネルを介して各移動機から信号を受信する無線基地局装置であって、
無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、
上記複数のアンテナ素子を介して受信した信号から各移動機に対応する上り個別チャネルに係わる情報を検出する検出手段と、
上記検出手段により検出された情報に基づいて移動機ごとに送信電力の指向性を表わす指向性情報を計算する計算手段と、
上記計算手段により計算された指向性情報を格納する格納手段と、
上記時間分割多重のタイムスロット毎に、送信すべきデータの着信先移動機に対応する指向性情報を上記格納手段から抽出し、その指向性情報に従った指向性で信号を送信する送信手段、
を有する無線基地局装置。
(付記12)移動機へ信号を送信するための通信チャネルとして複数の移動機により共有される下り共通チャネルおよび移動機ごとに設定される下り個別チャネルを使用可能な無線基地局装置であって、
無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、
上記下り共通チャネルが使用されているときにはその下り共通チャネルに対応する第1の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出し、上記下り個別チャネルが使用されているときにはその下り個別チャネルに対応する第2の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出する検出手段と、
上記検出手段により検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定する指向性制御手段と、
上記指向性制御手段により決定された指向性で信号を送信する送信手段、を有し、
上記指向性制御手段は、移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが上記下り個別チャネルから上記下り共通チャネルに切り替えられたときに、上記第2の上りチャネルを介して受信した信号に係わる情報を利用して上記下り共通チャネルを介して信号を送信する際の送信電力の指向性を決定する
ことを特徴とする無線基地局装置。
(付記13)移動機へ信号を送信するための通信チャネルとして複数の移動機により共有される下り共通チャネルおよび移動機ごとに設定される下り個別チャネルを使用可能な無線基地局装置であって、
無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、
上記下り共通チャネルが使用されているときにはその下り共通チャネルに対応する第1の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出し、上記下り個別チャネルが使用されているときにはその下り個別チャネルに対応する第2の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出する検出手段と、
上記検出手段により検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定する指向性制御手段と、
上記指向性制御手段により決定された指向性で信号を送信する送信手段、を有し、
上記指向性制御手段は、移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが上記下り共通チャネルから上記下り個別チャネルに切り替えられたときに、上記第1の上りチャネルを介して受信した信号に係わる情報を利用して上記下り個別チャネルを介して信号を送信する際の送信電力の指向性を決定する
ことを特徴とする無線基地局装置。
(付記14)移動機へ信号を送信するための通信チャネルとして複数の移動機により共有される下り共通チャネルおよび移動機ごとに設定される下り個別チャネルを使用可能な無線基地局装置であって、
無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、
上記下り共通チャネルを介して移動機にデータを送信している期間はその下り共通チャネルに対応する第1の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出し、上記下り共通チャネルを介して移動機にデータを送信してない期間は上記下り個別チャネルに対応する第2の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出する検出手段と、
上記検出手段により検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定する指向性制御手段と、
上記指向性制御手段により決定された指向性で信号を送信する送信手段、
を有する無線基地局装置。
(付記15)無線基地局と移動機との間に、複数の移動機により共有される下り共通チャネルおよび各移動機により占有される上り個別チャネルが設定される無線通信システムにおいて、上記無線基地局から移動機へ信号を送信する無線通信方法であって、
上記無線基地局において、複数のアンテナ素子を介して受信した信号から対象移動機に対応する上り個別チャネルに係わる情報を検出し、
上記無線基地局において、上記下り共通チャネルを介して上記対象移動機へ信号を送信する際に、上記検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定し、
上記決定された指向性で上記無線基地局から上記対象移動機へ信号を送信する、
ことを特徴とする無線通信方法。
無線基地局と移動機との間に設定される主なチャネルを示す図である。 チャネル切替えのシーケンスを示す図である。 無線基地局が備えるアダプティブアレイアンテナシステムの構成を示す図である。 図3に示すアダプティブアレイアンテナシステムの受信部の機能ブロック図である。 無線基地局に複数の移動機が収容されている様子を示す図である。 実施形態の無線基地局の基本動作を説明する図である。 無線基地局が生成する送信ビームを模式的に示した図である。 無線基地局の基本動作の実施例である。 下りリンクの通信チャネルがDPDCHからHS−PDSCHに切り替えられる場合の実施例である。 下りリンクの通信チャネルがHS−PDSCHからDPDCHに切り替えられる場合の実施例である。 (a)は、ウエイトを算出して更新する処理のフローチャートであり、(b)は、移動機へデータを送信する処理のフローチャートである。 無線基地局から移動機へのデータ送信が一時的に中断した場合の実施例である。 図12に示す実施例における効果を説明する図である。 図12に示す実施例においてウエイトを算出/更新する処理のフローチャートである。 (a)は、複数のユーザがコード多重されたときの送信ビームを示す図であり、(b)は、コード多重される複数のユーザのウエイト情報の例である。 3GPPシステムに係るネットワーク構成図である。 アダプティブアレイアンテナを利用した指向性について示す図である。 アダプティブアレイアンテナシステムのブロック図である。 HSDPAのUuインタフェースを説明する図である。 無線基地局およびそのセクタを示す図である。 マルチパス環境を示す図である。
符号の説明
1a〜1n アンテナ
2 合成/分配器
3 アダプティブプロセッサ
4 アダプティブプロセッサメモリ
5a〜5n 乗算器
10 無線基地局(NodeB)
20 受信部
21a〜21n 逆拡散部
22 合成部
22 逆拡散部
23 復調部
24a〜24n 検波部
25 計算部
31 更新部
100 上位網(CN)
110 無線アクセス網(UTRAN)
111 無線ネットワーク制御装置(RNC)
112 無線基地局(NodeB)
120 移動機(UE)

Claims (10)

  1. 複数の移動機により共有される下り共通チャネルを利用してそれら複数の移動機へ信号を送信すると共に、上り個別チャネルを介して各移動機から信号を受信する無線基地局装置であって、
    無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、
    上記複数のアンテナ素子を介して受信した信号から第1の移動機に対応する上り個別チャネルに係わる情報を検出する検出手段と、
    上記下り共通チャネルを介して上記第1の移動機へ信号を送信する際に、上記検出手段により検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定する指向性制御手段と、
    上記指向性制御手段により決定された指向性で信号を送信する送信手段、
    を有する無線基地局装置。
  2. 請求項1に記載の無線基地局装置であって、
    移動機への送信データのトラヒック量に応じて、その移動機へ信号を伝送するための通信チャネルとして下り個別チャネルまたは上記下り共通チャネルを選択するチャネル選択手段をさらに有し、
    上記指向性制御手段は、上記チャネル選択手段により上記第1の移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが下り個別チャネルから下り共通チャネルに切り替えられたときに、その下り個別チャネルを使用していた期間に上記検出手段により検出された情報を利用して上記下り共通チャネルを介して信号を伝送する際の送信電力の指向性を決定する。
  3. 請求項1に記載の無線基地局装置であって、
    移動機への送信データのトラヒック量に応じて、その移動機へ信号を伝送するための通信チャネルとして下り個別チャネルまたは上記下り共通チャネルを選択するチャネル選択手段をさらに有し、
    上記指向性制御手段は、上記チャネル選択手段により上記第1の移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが下り共通チャネルから下り個別チャネルに切り替えられたときに、その下り共通チャネルを使用していた期間に上記検出手段により検出された情報を利用して上記下り個別チャネルを介して信号を伝送する際の送信電力の指向性を決定する。
  4. 請求項1に記載の無線基地局装置であって、
    上記指向性制御手段は、
    上記検出手段により検出された情報に基づいて上記複数のアンテナ素子の送信電力のウエイトを計算するウエイト計算手段と、
    上記下り共通チャネルを介して上記第1の移動機へ信号を送信する際に、上記複数のアンテナ素子に対して上記ウエイト計算手段により計算されたウエイトを設定するウエイト設定手段、
    を有する。
  5. 請求項4に記載の無線基地局装置であって、
    上記ウエイト設定手段は、上記ウエイト計算手段により得られた上記複数のアンテナ素子についてのウエイトが互いに概ね同じであるときは、上記複数のアンテナ素子に対してそれらのウエイトを設定しない。
  6. 時間分割多重で複数の移動機により共有される下り共通チャネルを利用してそれら複数の移動機へ信号を送信すると共に、上り個別チャネルを介して各移動機から信号を受信する無線基地局装置であって、
    無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、
    上記複数のアンテナ素子を介して受信した信号から各移動機に対応する上り個別チャネルに係わる情報を検出する検出手段と、
    上記検出手段により検出された情報に基づいて移動機ごとに送信電力の指向性を表わす指向性情報を計算する計算手段と、
    上記計算手段により計算された指向性情報を格納する格納手段と、
    上記時間分割多重のタイムスロット毎に、送信すべきデータの着信先移動機に対応する指向性情報を上記格納手段から抽出し、その指向性情報に従った指向性で信号を送信する送信手段、
    を有する無線基地局装置。
  7. 移動機へ信号を送信するための通信チャネルとして複数の移動機により共有される下り共通チャネルおよび移動機ごとに設定される下り個別チャネルを使用可能な無線基地局装置であって、
    無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、
    上記下り共通チャネルが使用されているときにはその下り共通チャネルに対応する第1の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出し、上記下り個別チャネルが使用されているときにはその下り個別チャネルに対応する第2の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出する検出手段と、
    上記検出手段により検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定する指向性制御手段と、
    上記指向性制御手段により決定された指向性で信号を送信する送信手段、を有し、
    上記指向性制御手段は、移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが上記下り個別チャネルから上記下り共通チャネルに切り替えられたときに、上記第2の上りチャネルを介して受信した信号に係わる情報を利用して上記下り共通チャネルを介して信号を送信する際の送信電力の指向性を決定する
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  8. 移動機へ信号を送信するための通信チャネルとして複数の移動機により共有される下り共通チャネルおよび移動機ごとに設定される下り個別チャネルを使用可能な無線基地局装置であって、
    無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、
    上記下り共通チャネルが使用されているときにはその下り共通チャネルに対応する第1の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出し、上記下り個別チャネルが使用されているときにはその下り個別チャネルに対応する第2の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出する検出手段と、
    上記検出手段により検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定する指向性制御手段と、
    上記指向性制御手段により決定された指向性で信号を送信する送信手段、を有し、
    上記指向性制御手段は、移動機へ信号を伝送するための通信チャネルが上記下り共通チャネルから上記下り個別チャネルに切り替えられたときに、上記第1の上りチャネルを介して受信した信号に係わる情報を利用して上記下り個別チャネルを介して信号を送信する際の送信電力の指向性を決定する
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  9. 移動機へ信号を送信するための通信チャネルとして複数の移動機により共有される下り共通チャネルおよび移動機ごとに設定される下り個別チャネルを使用可能な無線基地局装置であって、
    無線信号を送受信するための複数のアンテナ素子と、
    上記下り共通チャネルを介して移動機にデータを送信している期間はその下り共通チャネルに対応する第1の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出し、上記下り共通チャネルを介して移動機にデータを送信してない期間は上記下り個別チャネルに対応する第2の上りチャネルを介して受信する信号に係わる情報を検出する検出手段と、
    上記検出手段により検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定する指向性制御手段と、
    上記指向性制御手段により決定された指向性で信号を送信する送信手段、
    を有する無線基地局装置。
  10. 無線基地局と移動機との間に、複数の移動機により共有される下り共通チャネルおよび各移動機により占有される上り個別チャネルが設定される無線通信システムにおいて、上記無線基地局から移動機へ信号を送信する無線通信方法であって、
    上記無線基地局において、複数のアンテナ素子を介して受信した信号から対象移動機に対応する上り個別チャネルに係わる情報を検出し、
    上記無線基地局において、上記下り共通チャネルを介して上記対象移動機へ信号を送信する際に、上記検出された情報に基づいて送信電力の指向性を決定し、
    上記決定された指向性で上記無線基地局から上記対象移動機へ信号を送信する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
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