JP2012191419A - 無線ネットワーク制御装置、通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無線ネットワーク制御装置RNCは、HS-DSCHにおける移動局UE宛のユーザデータの送信を個別チャネルで行った場合の、ユーザデータの送信に要する送信電力である第1送信電力の情報を取得する。また、無線ネットワーク制御装置RNCは、基地局Node-BがHS-DSCHで送信を行っているときに、HS-DSCHによるユーザデータの送信に要する送信電力である第2送信電力の情報を取得する。そして、無線ネットワーク制御装置RNCは、第1送信電力と第2送信電力の比較結果に基づいて、HS-DSCHを使用しない第1送信モード、またはHS-DSCHを使用する第2送信モードのいずれかを選択する。
【選択図】図7
Description
この無線ネットワーク制御装置は、
基地局から移動局宛のユーザデータの送信において、共有チャネルを使用しない第1送信モードと、共有チャネルを使用する第2送信モードとの間で、送信モードを選択する制御部と、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、共有チャネルにおける移動局宛のユーザデータの送信を個別チャネルで行った場合の、ユーザデータの送信に要する送信電力である第1送信電力の情報を取得する第1処理部と、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、共有チャネルによるユーザデータの送信に要する送信電力である第2送信電力の情報を取得する第2処理部と、
を備え、
制御部は、第1送信電力と第2送信電力の比較結果に基づいて、第1送信モードまたは第2送信モードのいずれかを選択することを特徴とする。
以下、第1の実施形態について説明する。
なお、以下の各実施形態の説明では、基地局がユーザデータの送信にHS-DSCHを使用しない送信モードは、第1送信モードの一例である。基地局がユーザデータの送信にHS-DSCHを使用する送信モードは、第2送信モードの一例である。
図1は、本実施形態の無線ネットワーク制御装置を含む無線アクセスネットワーク(UTRAN:Universal Terrestrial Radio Access Network)を示す図である。図1に示す無線アクセスネットワークは、W-CDMA方式の移動通信システムを採り、コアネットワークCNに接続されている。無線アクセスネットワークは、無線ネットワーク制御装置RNC(Radio Network Controller)と、基地局Node-Bと、移動局UEとによって構成されている。無線ネットワーク制御装置RNCは、luインタフェースを介してコアネットワークCNに接続されており、無線リソースの管理や、基地局Node-Bの制御等を行う。基地局Node-Bは、lubインタフェースを介して無線ネットワーク制御装置RNCに接続されている。移動局UEは、無線インタフェースを介して、基地局Node-B及び無線ネットワーク制御装置RNCに接続されるように構成されている。
先ず、本実施形態のHS-DSCHの使用時の無線ネットワーク制御装置RNCの通信制御方法を説明する。
本実施形態の無線ネットワーク制御装置RNCは、基地局Node-BがHS-DSCHを使用して下りのデータ送信を行っているときに、そのHS-DSCHによるデータ送信を個別チャネルで行った場合に要する送信電力(以下、適宜「第1送信電力」という。)を推定する。また、本実施形態の無線ネットワーク制御装置RNCは、基地局Node-BがHS-DSCHを使用して下りのデータ送信を行っているときに、その送信に要する送信電力(以下、適宜「第2送信電力」という。)を算出する。そして、無線ネットワーク制御装置RNCは、第1送信電力と第2送信電力の比較結果に基づいて、HS-DSCHによるデータ送信を維持するか、またはHS-DSCHを使用しないデータ送信(つまり、個別チャネルによるデータ送信)に切り替えるかを決定する。
[推定方法1]
基地局Node-Bは、HS-DSCHの使用時においても、制御データ等のユーザデータ以外の情報を伝送するために下りの個別チャネルの接続を移動局UEとの間で確立している場合がある。この場合は、基地局Node-Bはその個別チャネルによる送信に対して送信電力制御を適用しているため、個別チャネルに要する送信電力を移動局UEごとに把握している。そこで、無線ネットワーク制御装置RNCは、この送信電力(ユーザデータ以外の情報の個別チャネルによる送信時の電力)を第1送信電力と推定することができる。
基地局Node-Bが移動局UEとの間で制御データおよびユーザデータの下りの個別チャネルによる接続を確立していない場合、無線ネットワーク制御装置RNCは、移動局UEから基地局Node-B宛の上りの個別チャネルの送信電力によって、上記第1送信電力を推定することができる。第1送信電力は下りの送信電力であるため、上りの個別チャネルの送信電力とは異なるが、W-CDMAでは個別チャネルにおいて上りおよび下りの双方で送信電力制御を行っており、上りと下りで伝播環境が概ね等しいことを前提として上記推定が成り立つ。なお、上りの個別チャネルがEUL(Enhanced UpLink;物理チャネルとしてE-DPDCHを使用)を利用する場合でも、上記推定を行うことができる。具体的には、基地局Node-Bは、自局における上り信号の受信品質(例えばSIR)に基づいて、上りの個別チャネルにおける送信電力制御を、移動局UEに対する送信電力の増加あるいは減少の指示(TPCビット)によって行う。そこで、基地局Node-Bは、初期の移動局UEの送信電力を移動局UEから取得しておき、その後の送信電力の増加あるいは減少の指示を逐次記憶しておくことで、常に移動局UEからの上りの送信電力を管理する。無線ネットワーク制御装置RNCは、基地局Node-Bが管理する移動局UEの上りの送信電力を第1送信電力として利用する。
なお、この推定方法2では、推定方法1とは異なり、下りの個別チャネルの送信電力を直接的に算出することはできないため、無線ネットワーク制御装置RNCは、上りの送信電力と下りの第1送信電力の換算を行うために参照するデータあるいは換算式(総称して参照データ)を予め備えていることが好ましい。この参照データは、基地局Node-Bまたは無線ネットワーク制御装置RNCのいずれかに在ればよい。
基地局Node-BがHS-DSCHを使用して下りのデータ送信を行っているときに、そのHS-DSCHによるデータ送信の移動局UEにおける受信品質であるCQI(Channel Quality Indicator)に基づいて第1送信電力を推定してもよい。移動局UEは、CQIとして例えば受信SIRを測定してよい。移動局UEは、下りのデータ送信における受信品質であるCQIを測定して逐次、基地局Node-Bに報告している。基地局Node-Bは、移動局UEから報告されるCQIに基づいて、その移動局UEに対するデータ送信の伝送フォーマット(変調方式と誤り訂正符号化率)を決定している。そこで、本実施形態の無線ネットワーク制御装置RNCは、移動局UEから基地局Node-Bへ報告されるCQI、あるいはCQIに応じて基地局Node-Bで決定される伝送フォーマットに基づいて、第1送信電力を推定してもよい。第1送信電力は送信電力制御が適用される下りの個別チャネルの送信電力であるから、HS-DSCHを使用しているときの移動局UEにおける下りの受信品質に応じて、第1送信電力を高精度で推定できる。
なお、この推定方法3では、推定方法2と同様、下りの個別チャネルの送信電力を直接的に算出することはできないため、無線ネットワーク制御装置RNCは、CQIあるいは伝送フォーマットと第1送信電力の換算を行うために参照するデータあるいは換算式(総称して参照データ)を予め備えていることが好ましい。この参照データは、基地局Node-Bまたは無線ネットワーク制御装置RNCのいずれかに在ればよい。
具体的には、本実施形態の無線ネットワーク制御装置RNCは、以下の式(2)を満足するときに、移動局UE宛のデータ送信を、HS-DSCHによるデータ送信から個別チャネルによるデータ送信へ切り替えるように制御する。なお、式(2)において、PM+PTは、第1閾値の一例である。
次に、本実施形態の個別チャネル使用時の無線ネットワーク制御装置RNCの通信制御方法を説明する。
本実施形態の無線ネットワーク制御装置RNCは、基地局Node-Bが個別チャネルを使用して下りのデータ送信を行っているときには定期的に、個別チャネルによる送信電力を基地局Node-Bから取得する。ここで取得対象の個別チャネルによる送信電力は、基地局Node-BからHSDPAに対応可能な移動局UE宛のデータ送信に要する送信電力である。基地局Node-Bは、個別チャネルの使用時には、送信電力制御によって送信先の移動局UEごとの送信電力を制御しているため、送信電力を送信先の移動局UEごとに管理している。そして、基地局Node-Bは、個別チャネルの使用時には定期的に、無線ネットワーク制御装置RNC宛に移動局UEごとの下りの送信電力を報告する。
無線ネットワーク制御装置RNCは、移動局UE宛のデータ送信にHS-DSCHを使用せずに個別チャネルを使用しているときでも、その移動局UE宛のデータ送信にHS-DSCHを使用した場合に要する送信電力(HS-DSCHのみに要する送信電力)を算出することができる。つまり、無線ネットワーク制御装置RNCは、定期的に基地局Node-Bから報告される移動局UEごとの下りの送信電力の値から式(1)におけるPDXが既知であるため、式(1)に基づいて、HS-DSCHを使用した場合の送信電力PHを算出することができる。
具体的には、本実施形態の無線ネットワーク制御装置RNCは、以下の式(3)を満足するときに、移動局UE宛のデータ送信を個別チャネルからHS-DSCHへ切り替えるように制御する。なお、式(2)において、PTは第2閾値の一例である。
ここで、基地局Node-Bの最大電力PMAXは予め定められているため、個別チャネルによる送信電力PDがPHを超えてからHS-DSCHへ移行することはできず、PDがある程度PHに近付いてからHS-DSCHへ移行することが決定される。なお、個別チャネルとHS-DSCHの間で頻繁にチャネルの移行が生じないようにするために、前述した式(2)(HS-DSCHから個別チャネルへの移行時の判定)では閾値PMが設けられている。
HS-DSCHによるデータ送信の対象となる移動局UEの数が時間の経過とともに増加している状況では、送信電力が最大値PMAXによる制限により、ある時点において基地局Node-Bが個別チャネルによるデータ送信をできない移動局UEが生じうる。しかしながら、移動局UEの収容数を増加させるために個別チャネルからHS-DSCHへの切り替えには一定の移行時間が必要となる。そこで、その移行時間中に基地局Node-Bが個別チャネルによるデータ送信をできない移動局UEが生じることがないようにするためのマージンとして、上記閾値PTを決定するようにしてもよい。
次に、本実施形態の無線ネットワーク制御装置および基地局の構成について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態の無線ネットワーク制御装置および基地局の構成を示すブロック図である。図5では、制御信号の流れを細線で、下りのデータ信号(ユーザデータ)の流れを太線で示してある。なお、図5では、無線ネットワーク制御装置RNCと基地局Node-Bの間はlubインタフェースで接続されている。
図5に示すように、基地局Node-Bは、アンテナ10と、送受信部11と、HS-DSCHベースバンド処理部12と、個別チャネルベースバンド処理部13とを備える。
送受信部11は、送信時において移動局UE宛のベースバンド信号として、データ信号、制御信号、及び参照信号を多重化する。送受信部11は、D/A(Digital to Analog)変換器、ローカル周波数発信器、ミキサ、パワーアンプ、フィルタ等を備える。そして、送受信部11は、ベースバンド信号を、ベースバンド周波数から無線周波数へアップコンバート等した後に、アンテナ10から空間へ放射する。
送信電力PHの算出は以下のとおり行う。すなわち、個別チャネルベースバンド処理部13は、上記式(1)における個別チャネルによる送信電力PDX(HSDPAに非対応の移動局UE宛の送信電力)を収集する。HS-DSCHベースバンド処理部12は、この送信電力PDXを個別チャネルベースバンド処理部13から取得する。なお、式(1)において、PMAXは既知であり、共通チャネルによる送信電力PCはほぼ一定と考えてよい。そこで、HS-DSCHベースバンド処理部12は、式(1)を演算して送信電力PHを算出することができる。
個別チャネルベースバンド処理部13は、個別チャネルにおける下りの送信電力を、移動局UEごとに管理しており、逐次、無線ネットワーク制御装置RNCの個別チャネル処理部23を通して、リソース管理部20へ報告する。
移動局UEからの上り信号の送信電力制御を行う場合も、下りの場合と同様である。この場合、例えば、基地局Node-Bから移動局UEに対して、上りの送信電力の増加あるいは低下を要求するためのTPCビットが通知されてよい。このとき、前述したように、移動局UEに通知するTPCビットの履歴は、基地局Node-BがHS-DSCHを使用して下りのデータ送信を行っているときの第1送信電力の推定に用いられうる(前述した推定方法2を参照)。
図5に示すように、無線ネットワーク制御装置RNCは、リソース管理部20と、無線リンク制御部21と、HS-DSCH処理部22と、個別チャネル処理部23の機能ブロックを備える。なお、個別チャネル処理部23は、第1処理部の一例である。HS-DSCH処理部22は、第2処理部の一例である。リソース管理部20は、制御部の一例である。
リソース管理部20は、制御プレーン上のL2/L3のプロトコル処理も行う。
無線リンク制御部21は、ユーザプレーン上のL2/L3のプロトコル処理も行う。
図6に示すように、無線ネットワーク制御装置RNCは、DSP220、CPU230およびメモリ240を含む。無線ネットワーク制御装置RNCにおいて、リソース管理部20、無線リンク制御部21、HS-DSCH処理部22および個別チャネル処理部23は、DSP220およびCPU230によって実現できる。メモリ240は、揮発性および/または不揮発性記憶装置であり、CPU230の処理に当たって適宜利用されうる。
次に、図7および図8を参照して、本実施形態の無線アクセスネットワークにおける無線ネットワーク制御装置RNC、基地局Node-Bおよび移動局UEの間の処理について説明する。図7は、移動局UE宛の下りのユーザデータの送信について、HS-DSCHから個別チャネルへ移行の処理フローを示す。図8は、移動局UE宛の下りのユーザデータの送信について、個別チャネルからHS-DSCHへ移行の処理フローを示す。
図7において先ず、基地局Node-Bは、HS-DSCHによりユーザデータの送信を行っているときには、基地局Node-B全体で最大の送信電力PMAXを使用している。このとき、基地局Node-BのHS-DSCHベースバンド処理部12は、HS-DSCHのデータ送信に要する送信電力PHを逐次算出する(ステップS10)。さらにHS-DSCHベースバンド処理部12は、この送信電力PHの情報を、無線ネットワーク制御装置RNCのHS-DSCH処理部22を通してリソース管理部20へ報告する(ステップS20)。送信電力PHの算出には、全移動局共通で使用する共通チャネルによる送信電力PCと、HSDPAに対応しない移動局UE宛のユーザデータの下りの送信に使用される個別チャネルによる送信電力PDXとが必要となる(式(1)参照)。ここで、共通チャネルによる送信電力PCは、基地局Node-B全体で一定値と考えてよい。また、HS-DSCHベースバンド処理部12は、個別チャネルによる送信電力PDXを、個別チャネルベースバンド処理部13から取得する。
個別チャネルベースバンド処理部13は、その推定値PD1,PD2,…,PDnを無線ネットワーク制御装置RNCの個別チャネル処理部23を通してリソース管理部20へ報告する(ステップS40)。
なお、ステップS20およびS40の報告は例えば所定の間隔Tで行われ、リソース管理部20は同様に、ステップS50の比較処理を間隔T(以下、判定間隔という。)で逐次行ってもよい。
図8において先ず、基地局Node-Bは、個別チャネルによりユーザデータの送信を行っているときには、移動局UEとの間で送信電力制御を行っており、各移動局UE宛のユーザデータの送信に要する送信電力を管理している。そこで、基地局Node-Bの個別チャネルベースバンド処理部13は、個別チャネルによる移動局UE宛のユーザデータの送信のうち、HSDPAに対応可能な移動局UE宛のユーザデータの送信に要する送信電力PD1,PD2,…,PDnを収集する(ステップS100)。さらに個別チャネルベースバンド処理部13は、収集した送信電力PD1,PD2,…,PDnの情報を、無線ネットワーク制御装置RNCの個別チャネル処理部23を通してリソース管理部20へ報告する(ステップS110)。これにより、リソース管理部20は、移動局UEごとの個別チャネルの送信電力PD1,PD2,…,PDnの合計である送信電力PDの情報を得る。
なお、ステップS110の報告は例えば所定の間隔Tで行われ、リソース管理部20は同様に、ステップS130の比較処理を判定間隔Tで逐次行ってもよい。
次に、リソース管理部20は、移動局UE宛にチャネル移行指示メッセージを送信する(ステップS170)。このチャネル移行指示メッセージは、リソース管理部20→無線リンク制御部21→個別チャネル処理部23→基地局Node-B(個別チャネルベースバンド処理部13)を経由して移動局UE宛に送信される。移動局UEは、チャネル移行指示メッセージを受信すると、チャネル移行処理(例えば、割り当てられたスロット、および選択された伝送フォーマットで受信処理するための設定)を行った後、チャネル移行応答メッセージをリソース管理部20宛に送信する(ステップS180)。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
上述した(1−2)HS-DSCHの使用時の通信制御方法に従って、移動局UE宛のユーザデータの送信をHS-DSCHから個別チャネルによって行うようにすると、データ伝送速度が急激に低下する可能性がある。そこで、移動局UE宛の急激なデータ伝送速度の低下を回避する目的で、無線ネットワーク制御装置RNCは、データ伝送速度を監視する。そして、上記式(2)による判定条件に加え、データ伝送速度の判定結果に基づいて、HS-DSCHから個別チャネルへのデータ送信の移行を決定するようにしてもよい。
例えば、HS-DSCHによりデータ伝送を行う送信先の移動局UEの数、すべての移動局UE宛の合計のデータ伝送速度が大きいほど、個別チャネルへ移行し難くなるように閾値RMを大きくする。基地局Node-Bの電源電力が逼迫しているほど、個別チャネルへ移行し易くなるように閾値RMを小さくする。個別チャネルへ移行することで得られる電力節約量が大きいほど、個別チャネルへ移行し易くなるように閾値RMを小さくする。
移動局UE宛のユーザデータの送信をHS-DSCHから個別チャネルへ移行した後に、HS-DSCHによるデータ送信に戻す場合、基地局Node-B全体の送信電力上の利点はないため、式(3)に示した送信電力の比較を行わず、他の条件に基づいてチャネル移行を決定してもよい。例えば、個別チャネルでのデータ送信の送信先である移動局UEのうち、HSDPAに対応可能な移動局UEの数、すべての移動局UE宛の合計のデータ伝送速度、移動局UE単位あるいはすべての移動局UE宛のデータのデータ滞留量などのパラメータに基づいて、個別チャネルからHS-DSCHへ戻すようにしてもよい。この場合、各パラメータの値が所定値より大きい場合に、基地局Node-Bの収容能力を増加させる観点から、リソース管理部20は、個別チャネルからHS-DSCHへのデータ送信に戻すことを決定する。
基地局から移動局宛のユーザデータを送信するためのチャネルとして、移動局ごとに割り当てられる個別チャネルと、移動局に共有で割り当てられる共有チャネルとを用意する無線ネットワーク制御装置であって、
基地局から移動局宛のユーザデータの送信において、共有チャネルを使用しない第1送信モードと、共有チャネルを使用する第2送信モードとの間で、送信モードを選択する制御部と、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、共有チャネルにおける移動局宛の前記ユーザデータの送信を個別チャネルで行った場合の、前記ユーザデータの送信に要する送信電力である第1送信電力の情報を取得する第1処理部と、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、共有チャネルによる前記ユーザデータの送信に要する送信電力である第2送信電力の情報を取得する第2処理部と、
を備え、
前記制御部は、前記第1送信電力と前記第2送信電力の比較結果に基づいて、第1送信モードまたは第2送信モードのいずれかを選択することを特徴とする、
無線ネットワーク制御装置。
前記制御部は、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、前記第1送信電力が、前記第2送信電力から所定の第1閾値減じた値よりも小さいことを条件として、第1送信モードを選択することを特徴とする、
付記1に記載された無線ネットワーク制御装置。
前記制御部は、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、前記第1送信電力が、前記第2送信電力から所定の第1閾値減じた値よりも小さく、かつ過去の所定期間における平均伝送速度が所定の伝送速度よりも低いことを条件として、第1送信モードを選択することを特徴とする、
付記1に記載された無線ネットワーク制御装置。
前記制御部は、
基地局が第1送信モードで送信を行っているときに、前記第1送信電力が、前記第2送信電力から所定の第2閾値減じた値よりも大きいときに、第2送信モードを選択することを特徴とする、
付記1または2に記載された無線ネットワーク制御装置。
前記制御部は、
基地局が第1送信モードで送信を行っているときに、当該基地局の配下のユーザデータの通信を行う移動局の中で前記共有チャネルの通信が可能な移動局の数が所定の閾値以上であるか、当該基地局の配下の移動局が行っているユーザデータの通信の伝送速度の合計が所定の閾値以上であるか、または、当該基地局の配下の移動局のユーザデータのデータ滞留量が所定の閾値以上であることを条件として、第2送信モードを選択することを特徴とする、
付記1または2に記載された無線ネットワーク制御装置。
基地局から移動局宛のユーザデータを送信するためのチャネルとして、移動局ごとに割り当てられる個別チャネルと、移動局に共有で割り当てられる共有チャネルとを用意する無線ネットワーク制御装置において、共有チャネルを使用しない第1送信モードと、共有チャネルを使用する第2送信モードとの間で、送信モードを選択するための通信制御方法であって、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、共有チャネルにおける移動局宛の前記ユーザデータの送信を個別チャネルで行った場合の、前記ユーザデータの送信に要する送信電力である第1送信電力の情報を取得し、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、共有チャネルによる前記ユーザデータの送信に要する送信電力である第2送信電力の情報を取得し、
前記第1送信電力と前記第2送信電力の比較結果に基づいて、第1送信モードまたは第2送信モードのいずれかを選択する、
ことを含む、通信制御方法。
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、前記第1送信電力が、前記第2送信電力から所定の第1閾値減じた値よりも小さいことを条件として、第1送信モードを選択すること、を含む、
付記6に記載された通信制御方法。
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、前記第1送信電力が、前記第2送信電力から所定の第1閾値減じた値よりも小さく、かつ過去の所定期間における平均伝送速度が所定の伝送速度よりも低いことを条件として、第1送信モードを選択すること、を含む、
付記6に記載された通信制御方法。
基地局が第1送信モードで送信を行っているときに、前記第1送信電力が、前記第2送信電力から所定の第2閾値減じた値よりも大きいときに、第2送信モードを選択すること、を含む、
付記6または7に記載された通信制御方法。
基地局が第1送信モードで送信を行っているときに、当該基地局の配下のユーザデータの通信を行う移動局の中で前記共有チャネルの通信が可能な移動局の数が所定の閾値以上であるか、当該基地局の配下の移動局が行っているユーザデータの通信の伝送速度の合計が所定の閾値以上であるか、または、当該基地局の配下の移動局のユーザデータのデータ滞留量が所定の閾値以上であることを条件として、第2送信モードを選択すること、を含む、
付記6または7に記載された通信制御方法。
10…アンテナ
11…送受信部
12…HS-DSCHベースバンド処理部
13…個別チャネルベースバンド処理部
(無線ネットワーク制御装置)
20…リソース管理部
21…無線リンク制御部
22…HS-DSCH処理部
23…個別チャネル処理部
Claims (6)
- 基地局から移動局宛のユーザデータを送信するためのチャネルとして、移動局ごとに割り当てられる個別チャネルと、移動局に共有で割り当てられる共有チャネルとを用意する無線ネットワーク制御装置であって、
基地局から移動局宛のユーザデータの送信において、共有チャネルを使用しない第1送信モードと、共有チャネルを使用する第2送信モードとの間で、送信モードを選択する制御部と、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、共有チャネルにおける移動局宛の前記ユーザデータの送信を個別チャネルで行った場合の、前記ユーザデータの送信に要する送信電力である第1送信電力の情報を取得する第1処理部と、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、共有チャネルによる前記ユーザデータの送信に要する送信電力である第2送信電力の情報を取得する第2処理部と、
を備え、
前記制御部は、前記第1送信電力と前記第2送信電力の比較結果に基づいて、第1送信モードまたは第2送信モードのいずれかを選択することを特徴とする、
無線ネットワーク制御装置。 - 前記制御部は、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、前記第1送信電力が、前記第2送信電力から所定の第1閾値減じた値よりも小さいことを条件として、第1送信モードを選択することを特徴とする、
請求項1に記載された無線ネットワーク制御装置。 - 前記制御部は、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、前記第1送信電力が、前記第2送信電力から所定の第1閾値減じた値よりも小さく、かつ過去の所定期間における平均伝送速度が所定の伝送速度よりも低いことを条件として、第1送信モードを選択することを特徴とする、
請求項1に記載された無線ネットワーク制御装置。 - 前記制御部は、
基地局が第1送信モードで送信を行っているときに、前記第1送信電力が、前記第2送信電力から所定の第2閾値減じた値よりも大きいときに、第2送信モードを選択することを特徴とする、
請求項1または2に記載された無線ネットワーク制御装置。 - 前記制御部は、
基地局が第1送信モードで送信を行っているときに、当該基地局の配下のユーザデータの通信を行う移動局の中で前記共有チャネルの通信が可能な移動局の数が所定の閾値以上であるか、当該基地局の配下の移動局が行っているユーザデータの通信の伝送速度の合計が所定の閾値以上であるか、または、当該基地局の配下の移動局のユーザデータのデータ滞留量が所定の閾値以上であることを条件として、第2送信モードを選択することを特徴とする、
請求項1または2に記載された無線ネットワーク制御装置。 - 基地局から移動局宛のユーザデータを送信するためのチャネルとして、移動局ごとに割り当てられる個別チャネルと、移動局に共有で割り当てられる共有チャネルとを用意する無線ネットワーク制御装置において、共有チャネルを使用しない第1送信モードと、共有チャネルを使用する第2送信モードとの間で、送信モードを選択するための通信制御方法であって、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、共有チャネルにおける移動局宛の前記ユーザデータの送信を個別チャネルで行った場合の、前記ユーザデータの送信に要する送信電力である第1送信電力の情報を取得し、
基地局が第2送信モードで送信を行っているときに、共有チャネルによる前記ユーザデータの送信に要する送信電力である第2送信電力の情報を取得し、
前記第1送信電力と前記第2送信電力の比較結果に基づいて、第1送信モードまたは第2送信モードのいずれかを選択する、
ことを含む、通信制御方法。
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