JP2013176121A - 通信方法、移動局及び基地局 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動局による高精度な上りリンクの通信品質推定を可能とする通信方法を提供する。
【解決手段】移動局と基地局との間でデータを送信すべき無線リソースが基地局から移動局へ通知された場合に、通知された無線リソースを用いて移動局と基地局との間でデータを送信する。この場合、データの通信に関する複数の処理をそれぞれ識別する識別符号を用いて、いずれの識別符号を用いたかが移動局により判別可能なように、無線リソースを基地局から移動局へ通知する。
【選択図】図11

Description

本発明は、通信方式としてCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式が適用された通信システムにおける通信方法、移動局及び基地局に関するものであり、特に、移動局による高精度な上りリンクの通信品質推定を可能とする通信方法、移動局及び基地局に関する。
近年、高速なCDMA移動体通信方式として第3世代と呼ばれる複数の通信規格が国際電気連合(ITU)においてIMT−2000として採用され、その1つであるW−CDMA(FDD:Frequency Division Duplex)については2001年に日本で商用サービスが開始された。W−CDMA方式は、規格化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)により、1999年にまとめられたリリース99版(Version名:3.X.x)として最初の仕様が決定されている。現在では、リリース99の新たな版としてリリース4及びリリース5が規定されるとともに、リリース6が検討、作成中である。
以下に、関係する主なチャネルについて簡単に説明する。リリース99対応として個別に移動局に割り当てられる物理層チャネルはDPCCH(Dedicated Physical Control CHannel)及びDPDCH(Dedicated Physical Data CHannel)がある。DPCCHは、物理層における各種制御情報(同期用パイロット信号、送信電力制御信号など)を送信する。DPDCHは、MAC層(Media Access Control:物理層の上位のプロトコル層)からの各種データを送信する。ちなみに、MAC層と物理層とのデータの受け渡しに使用されるチャネルをトランスポートチャネル(Transport channel)という。リリース99では、物理層チャネルであるDPDCHに対応するトランスポートチャネルをDCH(Dedicated Channel)という。上記DPCCH及びDPDCHは、上りリンク及び下りリンクの両方に設定される。
リリース5では、下りリンクにおけるパケット送信の効率化を図るべく、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)技術が導入され、下りリンク用の物理層チャネルとして、HS−PDSCH(High Speed-Physical Downlink Shared CHannel)とHS−SCCH(High Speed-Shared Control CHannel)が追加された。HS−PDSCHとHS−SCCHは複数移動局で使用される。HS−PDSCHは、リリース99対応のDPDCHと同様に、MAC層からのデータを送信する。HS−SCCHは、HS−PDSCHによってデータを送信する際の、制御情報(送信データの変調方式、パケットデータサイズなど)を送信する。また、リリース5では、上りリンク用の物理層チャネルとして、HS−DPCCH(High Speed-Dedicated Physical Control CHannel)が追加された。移動局は、HS−PDSCHで送られたデータに対する受信判定結果(ACK/NACK)、及び下りリンク無線環境情報(CQI:Channel Quality Information)を、HSDPCCHを用いて基地局に送信する。
リリース99は、主に音声通話のような連続的なデータの送受信を想定して作成されている。リリース5で、下りリンクの高速パケット通信を可能とするHSDPAが追加されたが、上りリンクの高速パケット通信を想定した仕様は作成されず、リリース99仕様がそのまま適用されていた。したがって、移動局から基地局にパケットデータのようなバースト(Burst)的な送信を行う場合においても、各移動局に専用の個別チャネル(DCH及びDPDCH)を常時割り当てなければならず、インターネットの普及による上り方向のパケットデータ送信需要が高まっている状況を考慮すると、無線リソースの有効利用という観点から問題があった。そこで、上り方向の無線リソースの有効利用と高速な無線リソース割り当てを実現するべく、リリース6においてE−DCH(Enhanced DCH)技術の導入が検討されている。E−DCH技術は、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)と呼ばれることもある。
E−DCH技術には、リリース5においてHSDPAで導入された、AMC(AdaptiveModulation and Coding)技術、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)技術などとともに、短い送信時間区間(TTI:Transmission Time Interval)が使用可能となっている。なお、E−DCHは、従来規格のトランスポートチャネルであるDCHを拡張したトランスポートチャネルという意味であり、DCHとは独立に設定される。リリース6では、E−DCH用の上りリンクの物理チャネルとして、E−DPDCH(Enhanced-DPDCH)及びE−DPCCH(Enhanced-DPCCH)が追加されている。E−DPDCH及びEDPCCHは、リリース5以前のDPDCH及びDPCCHに相当する物理チャネルであり、E−DPDCHはMAC層からのデータを、E−DPCCHは制御情報を送信する。さらに、リリース6では、E−DCH用の下りリンクの物理チャネルとして、スケジューリング結果を通知するE−AGCH(Enhanced-Absolute Grant CHannel)、E−RGCH(Enhanced-Relative Grant CHannel)、受信判定結果(ACK/NACK)を通知するE−HICH(E-DCH HARQ Acknowledgement Indicator CHannel)が追加されている。上記説明の通信システムについては、E−DCH用に作成された3GPPの規格書であるTS25.309v6.1.0に記載されている。
3rd Generation Partnership Project Technical Specification Group Radio Access Network; Feasibility Study for Enhanced Uplink for UTRA FDD(Release 6)3GPP TS 25.309 V6.1.0(2004-12)
ところで、E−DCHのような大容量の伝送チャネルを用いて高速パケット通信を実行するには、上りリンクの通信品質が良好でなければならない。つまり、ソフトハンドオーバー中であって、E−DCHを設定する移動局は、通信している複数の基地局から、上りリンクの通信品質が良好な基地局を選択するため、上りリンクの通信品質を認識する必要がある。しかしながら、上りチャネルと下りチャネルが周波数で分離された(FDD:Frequency Division Duplex)W−CDMA方式を用いた通信システムでは、移動局で直接把握することができる下りリンクの通信品質が良好であっても、上りリンクの通信品質が良好とは限らない。このように、上りリンクと下りリンクで通信品質が異なることにより、基地局と移動局間で通信不良が発生し、システム全体のスループットが低下する現象をリンクインバランスという。リンクインバランスが発生している状態では、移動局は上りリンクの通信品質を下りリンクの通信品質から推定することができない。
移動局は、基地局から伝達されるTPC(Transmit Power Control)に基づいて、上りリンクの通信品質を推定することができる。基地局は、移動局から送信されたDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)のパイロットの電力を測定して得た上り受信電力Sと基地局の干渉電力IからSIR(信号対干渉電力比:Signal to Interference ratio,SIR)を求め、このSIRとターゲットSIRを比較することによりTPCを生成する。測定したSIRとターゲットSIRを比較した結果、上りリンクの通信品質が所定の通信品質よりも良好であれば(たとえば、測定SIR≧ターゲットSIR)、移動局に送信電力を下げるよう指示するTPCコマンド(Downコマンド)を送信する。一方、上りリンクの通信品質が所定の通信品質よりも悪い場合(測定SIR<ターゲットSIR)、移動局に送信電力を上げるよう指示するTPCコマンド(Upコマンド)を生成する。つまり、受信したTPCコマンドが送信電力減少を指示している場合、移動局は上りリンクの通信品質が良好であると判断できる。逆に、受信したTPCコマンドが送信電力増加を指示している場合、移動局は上りリンクの通信品質が良好でないと一応推測できる。
上記説明のように、上りリンクの通信品質をSIRで測定し、ターゲットSIRを満たしているか否かで上りリンクの送信電力を制御する電力制御方法を「クローズドループ」(Closed Loop)という。クローズドループは、さらに「インナーループ」(Inner Loop)と「アウターループ」(Outer Loop)の2ループより構成される。インナーループは、各スロットのレイク(RAKE)合成後の信号のSIRを測定し、この測定SIR値がターゲットSIR値に等しくなるよう送信電力の増減を制御する。一方、アウターループは、同じSIR値でも、必ずしも同じ受信品質(BLER:Block Error Rate、BER: Bit Error Rate)にはならないので、長区間にわたって受信品質を測定し、この受信品質測定値に基づいて目標SIRを補正する。
しかしながら、インナーループの電力制御で用いられるTPCコマンドは2ビットで構成されており、かつ誤り訂正が行われないため、移動局が受信したTPCコマンドそのものが誤りである可能性がある。つまり、TPCコマンドだけで上りリンクの通信品質を推定するのは信頼性が低いという問題がある。また、複数の基地局と通信している移動局に、送信電力減少を指示するTPCコマンドが複数の基地局から送信された場合、移動局はどの基地局に対する上りリンクが最も通信品質がよいのか判断できない。本発明は、移動局による高精度な上りリンクの通信品質推定を可能とする通信方法、移動局及び基地局を提供することを目的とする。
本発明に係る通信方法は、移動局と基地局との間でデータを送信すべき無線リソースが基地局から移動局へ通知された場合に、通知された無線リソースを用いて移動局と基地局との間でデータを送信する通信方法であって、データの通信に関する複数の処理をそれぞれ識別する識別符号を用いて、いずれの識別符号を用いたかが移動局により判別可能なように、無線リソースを基地局から移動局へ通知するようにしたものである。
本発明に係る通信方法は、移動局と基地局との間でデータを送信すべき無線リソースが基地局から移動局へ通知された場合に、通知された無線リソースを用いて移動局と基地局との間でデータを送信する通信方法であって、データの通信に関する複数の処理をそれぞれ識別する識別符号を用いて、いずれの識別符号を用いたかが移動局により判別可能なように、無線リソースを基地局から移動局へ通知するようにしたので、移動局において、各基地局のSIRを推定することができるという効果がある。
移動体通信システムの構成を示す説明図である。 基地局と移動局の無線チャネルを説明する説明図である。 本発明の実施の形態1に係る移動局の構成を示すブロック図である。 基地局の構成を示すブロック図である。 移動局が上りSIRを推定する概念を説明する説明図である。 パスロスの概念を説明する説明図である。 干渉量の概念を説明する説明図である。 基地局から移動局に干渉量を報知する処理を説明する説明図である。 移動局においてパスロスを測定する処理を説明するフローチャートである。 上り信号受信電力を推定する処理を説明するフローチャートである。 基地局からAGを用いて干渉量が報知された場合の移動局の処理を説明するフローチャートである。 グループIDの利用法を表すシステムの概念を示す説明図である。 AGを使って干渉量を通知するシステムを説明する説明図である。 基地局からRGを用いて干渉量が報知された場合の移動局の処理を説明するフローチャートである。 RGを使って干渉量を通知するシステムを説明する説明図である。 E−RGCHを使用して干渉量を測定する処理を説明するフローチャートである。 過負荷識別子を乗せたパイロットチャネルの構造を示す説明図である。 Overload Indicatorを使って干渉量を通知するシステムを説明する説明図である。 Overload Indicatorを使用して干渉量を測定する処理を説明するフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、移動体通信システムの構成を示す説明図である。図1において、移動局(UE:User Equipment)100はユーザが利用する、例えば携帯電話機、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、自動車電話などの移動通信装置である。移動局100は基地局101と無線チャネルを介してデータの送受信を行う。基地局101は移動局の送信電力を制御したり、スケジューリングなどを行い、移動局への無線リソースの割り当て処理を行う。基地局制御装置(RNC:Radio Network Controller)102は、複数の基地局(Node B)101を管理し、図示しないコアネットワーク(Core Network)と移動局からの送信データを中継する。基地局101と基地局制御装置102を合わせてUTRAN(Universal Terrestrial Random Access Network)と呼ぶこともある。
図2は、基地局と移動局の無線チャネルを説明する説明図である。図2において、個別チャネル(DCH:Dedicated channel)200は、データを送信するためのチャネルであり、上りリンクおよび下りリンクの双方向に設定されるチャネルである。具体的には、ユーザデータを伝達する個別物理データチャネル(DPDCH:Dedicated Physical Data Channel)と、制御データを伝達する個別物理制御チャネル(DPCCH:Dedicated Physical Control Channel)の2系統の物理チャネルを含む。このDCH200は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のR99(Release 1999)の仕様に定められている。拡張個別チャネル201(E-DCH:Enhanced DCH)は、移動局から基地局への上り方向に大容量のパケットデータを送信するために設けられたチャネルであり、上りリンクに設定される。E−DCHもDCHと同様、ユーザデータを伝達するためのE−DPDCH(第一のデータチャネル)、制御データを伝達するためのE−DPCCH(第一の制御チャネル)の2系統の物理チャネルを含む。このE−DCH201は、3GPPのリリース6(Release 6)仕様に定められている。
また、図2において、共通パイロットチャネル202(CPICH:Common Pilot Channel)はチャネル推定に利用される、下りリンクに設定されるチャネルである。共通パイロットチャネル202は、所定のセルに位置する全ての移動局に共有されるチャネルであり、移動局100が下りリンクの送信電力を測定する際に使用される。報知チャネル203(BCH:Broadcast Channel)は、下りリンクに設定されるチャネルであり、報知情報を乗せることができる。報知チャネル203は、基地局制御装置102が設定した各種制御情報を移動局100に報知する役割をはたしている。報知チャネル203も、所定のセルに位置する全ての移動局に共有されるチャネルである。
図3は、本発明の実施の形態1に係る移動局の構成を示すブロック図である。図3において、制御部300はチャネルの設定を行う。プロトコル処理部301はチャネルの設定、開放等のプロトコル処理を行う。DPCH(Dedicated Physical Channel)追加/削除部302は、DPCHの設定、追加、削除を行う。DPCHとはDCHの物理チャネルの呼び方である。DPCH送信部303は、チャネルコーディングなどDPCHを送信するための処理を行う。E−DCH追加/削除処理部304は、DPCH追加/削除処理部302と同様、E−DCHの設定、追加、削除の制御を行う。E−DCH送信部305は、DPCH送信部303と同様、E−DCHを送信するための処理を行っている。変調部306は、DCH、E−DCHなどの信号を多重化して変調する。電力増幅部307は、変調された信号を所望の送信電力に増幅する。アンテナ308は所定の送信電力まで増幅された無線信号を送信するとともに、基地局から到達した無線信号を受信する。以上が、移動局に含まれる送信系の構成である。
また、図3において、低雑音増幅部309は、アンテナ308が受信した微弱な無線信号を増幅する。復調部310は、受信した無線信号に含まれるDPCH、CPICH、BCHなどを復調して分離する。CPICH受信部311は、復調部310において分離されたCPICHを処理する。また、報知情報受信部312は、復調部310において分離されたBCHを処理する。パスロス測定部313は、CPICHの受信レベルより下りリンクの伝播損失(パスロス)を得る。基地局干渉量管理部314は、報知情報受信部312で読み出した各基地局の干渉量を管理する。SIR制御部315は、SIRの推定に必要な計算を制御している。計算部316は、上りリンクの受信信号の推定や、SIRの計算を行う。パスロス管理部317は、パスロス測定部313が測定した各基地局のパスロスを管理している。上り受信電力管理部318は、計算で得られた上り受信信号推定電力を管理する。SIR管理部319は、計算で得られたSIRを管理する。DPCH受信部(DPDCH/DPCCH受信)320は、復調部310で復調、分離されたDPCHを処理する。新チャネル受信部321は、基地局が移動局に干渉量を報知するための新チャネルが設定された場合に、新チャネルの受信を行うものである。ここでいう新チャネルは、例えば、AG(Absolute Grant)、RG(Relative Grant)、過負荷識別子(Overload Indicator)を受信するものである。さらに、これらを利用して干渉量そのものも受信できる。干渉量ビット処理部322は、干渉量を測定するのに必要なビットを管理する。以上が、移動局に含まれる受信系の構成である。
図4は、基地局の構成を示すブロック図である。図4において、制御部400は、チャネルの設定を行う。プロトコル処理部401は、チャネルの設定、開放などのプロトコル処理を行う。DPCH追加/削除処理部402は、DPCHの設定、追加、削除の制御を行う。DPCH送信部403は、チャネルコーディングなどDPCHを送信するための処理を行う。報知情報送信部404は、DPCH送信部403と同様、BCHを送信するための処理を行う。CPICH送信部405は、DPCH送信部403と同様、CPICHを送信するための処理を行う。新チャネル送信部415は、干渉量を報知するために新チャネルを設定した場合、新チャネルを送信するための処理を行う。変調部406は、DCH、BCH、CPICH等の信号を変調する。電力増幅部407は、所望の送信電力まで増幅する。アンテナ408は無線信号の送受信を行う。受信側では、低雑音増幅部409は、アンテナ408が受信した微弱な無線信号を増幅する。
復調部410は、パイロット信号に基づいて、DPCH、E−DCHなどを復調し、信号電力(S)を求める。DPCH受信部411は、DPCHを受信する。E−DCH受信部412はE−DCHを受信する。DPCH受信部411とE−DCH受信部412は、それぞれで上りの送信電力制御に必要なブロックエラーレート(BLER)を求める。干渉量測定部413は、低雑音増幅部409が求めた全受信電力(S+I)と、復調部410が求めた信号電力(S)から干渉量(I)を測定する。干渉量通知部414は、干渉量測定部413より干渉量(I)、または全受信電力(S+I)を受け取り、基地局制御装置に通知する。 上り電力制御部416は、上り送信電力制御を行っている。復調部410より受け取った信号電力(S)、干渉量測定部413より受け取った干渉量(I)、DPCH受信部411とE−DCH受信部412より受け取ったブロックエラーレート(BLER)、基地局制御装置より制御部400を介して受け取ったターゲットSIR、プロトコル処理部401より受け取ったターゲットブロックエラーレート(BLER)から、前述した上り送信電力制御を行い、TPCコマンドを作成してDPCH送信部403に引き渡す。
図5は、移動局が上りSIRを推定する概念を説明する説明図である。図5は、移動局100が複数の基地局101a、101bとソフトハンドオーバー中であって、基地局101a、101bから報知された干渉量と、移動局100と基地局101a、101b間のパスロスに基づいて、移動局100において上りSIR相当を推定する方法を説明するものである。移動局100は、基地局101a、101bからBCH501a、501bを用いて報知した干渉量を受信する。干渉量は、セル内のトラフィック量などの要因によって基地局ごとに異なるため、各基地局から移動局に報知される。この干渉量はIに相当する。また、移動局100は、基地局101a、101bのパスロスを測定する。図5では、移動局100と基地局101b間のパスロス502aを基準パスロスとし、この基準パスロスとほぼ同じレベルのパスロスが測定される距離を同一パスロス距離503と称する。基地局101aと移動局100間のパスロス502bと、基地局101bと移動局100間のパスロス502a(基準パスロス)の差分がパスロス差分504である。パスロスおよびSIR相当(擬似SIR)は移動局100が計算する。
ここでパスロスおよび干渉量について説明する。図6は、パスロスの概念を説明する説明図である。図6において、Sは移動局(あるいは基地局)が受信した受信強度であり、たとえば、基地局における移動局からの上り信号の受信電力を長時間平均をとったものである。dは移動局と基地局の距離、Lはパスロスであり、通信路で生じた受信強度の減衰量のことである。高速のフェージングに対し、移動局からの上り送信信号の、基地局での受信電力を長時間平均すると、図6に示すように、受信強度Sは距離dに比例して減衰する。パスロスは、基地局制御装置で設定したCPICH(Common Pilot Channel)の設定電力と、移動局で測定したCPICHの受信電力の差を計算することによって求められる。
図7は、干渉量(干渉電力)の概念を説明する説明図である。図7において、「S」は自身(つまり移動局100)の信号電力であり、SIRを計算する時のSに相当する。「I」は自局に対する干渉となる電力であり、基地局で受信した全電力から自局の信号電力Sを除いた電力である。「上り受信許容電力」は、基地局が受信することのできる最大の電力のことであり、これを超える電力を基地局は受信することができない。「背景雑音」は、アンテナの熱雑音等の雑音である。「他セル干渉電力」は、他の基地局からの干渉量である。「他ユーザ電力」とは、同じセルに存在する自局以外の移動局の電力である。つまり、干渉Iは、背景雑音と他セル干渉電力と他ユーザ電力を合計したものである。上り干渉量は移動局で把握することはできないので、基地局から報知する。本来の干渉量は、背景雑音と他セル干渉電力と他ユーザ電力を合計したIに相当する部分であるが、本実施例では、BCHなど共通チャネルを用いて移動局に報知することから、移動局個別の情報ではなく、同一セルに存在する全移動局が共有する情報であることが望ましい。そこで、基地局は、干渉量Iに自局の電力を加算した全受信電力S+Iを報知する。自局の電力Sがそれほど大きくなければ、基地局から報知された全受信電力S+Iを、自局に対する干渉電力と考えることも可能である。
本実施の形態1においては、干渉量は、基地局の報知情報送信部404から、BCHを用いて移動局に報知される。図8は、基地局から移動局に干渉量を報知する処理を説明する説明図である。図8において、基地局は、干渉量測定部413でセル内の干渉量を測定し(ステップ800)、基地局制御装置に通知する(ステップ801)。干渉量とは、対象の移動局自身の電力も含めた全受信電力である(図7に示すS+I)。基地局制御装置は、基地局から通知された干渉量を基地局に通知する(ステップ802)。基地局は、報知情報送信部404でから干渉量を報知情報として、セル内に存在する全移動局に送信する(ステップ803)。移動局は、BCHを受信して干渉量を読み出し、干渉量管理部314に記憶する。
図9は、移動局においてパスロスを測定する処理を説明するフローチャートである。パスロスLは基地局制御装置が設定したCPICHの設定電力P'と、移動局が受信したCPICHの受信電力S'の差によって求める。つまりパスロスL(dB)は、L=P'−S'で求められる。図9において、移動局は、報知情報受信部312が受信したBCHからCPICHの設定電力P’(dB)を読み出す(ステップ900)。CPICHの設定電力P’は、基地局制御装置において設定されて、基地局を介して移動局に伝達される。基地局は、基地局制御装置によって設定された電力P’(dB)でCPICHを送信する。ステップ901において、移動局のCPICH受信部311は、基地局から送信されたCPICHを受信するとともに、受信したCPICHの電力S’(dB)を測定する。基地局から電力P’(dB)で送信されたCPICHは、移動局で受信されるまでに減衰して電力S’となる。移動局に到達するまでに、伝播路で減衰した電力がパスロスである。ステップ902において、移動局は、パスロスLを求めるため、CPICHの設定電力P’から、実際に受信したCPICHの電力S’の差分をパスロスLとする。ステップ903において、移動局は、求めたパスロスLをパスロス管理部317に記録する。
以上の処理で、移動局は、CPICHの設定電力と受信電力の差分から求めたパスロスLと基地局における干渉量Iを把握したことになる。以下、パスロスLに基づいて、基地局が受信した移動局からの信号電力(以下、上り信号受信電力と称する)を推測する処理を、図5を参照しながら説明する。移動局100は、送信電力P(dB)で送信しているものとする。移動局100は、パスロス管理部317に記録されているパスロスのうち、最もパスロスが小さいものを基準パスロスL0とする。次に、基準パスロスL0と、移動局の送信電力Pから基準となる上り基準信号受信電力S0(dB)を推定する。上り基準信号受信電力S0とは、最もパスロスが小さい基地局101bで測定される移動局からの信号電力を意味する。つまり、移動局100から送信された信号電力(送信電力P)は、基地局101bに到達するまでに基準パスロスL0だけ減衰しているので、上り基準信号受信電力S0(dB)は、送信電力Pと基準パスロスL0の差分として求められる。上記処理により、基準パスロスL0の基地局101bにおける上り信号基準受信電力が推測される。上記のように求めた上り信号基準受信電力S0を用いて、移動局100は、パスロスLの基地局101aにおける上り信号受信電力Sを推測する基地局101aの上り信号受信電力Sは、基地局101bにおける上り信号基準受信電力S0よりも、パスロス差分L−L0分だけさらに減衰していると考えられるので、S=S0−(L−L0)で算出することができる。上記のように、移動局は、現在アクティブセットに含まれている全ての基地局について、上り信号受信電力を測定する。
図10は、上り信号受信電力を推定する処理を説明するフローチャートである。図10において、移動局のSIR制御部315は、パスロス管理部317に記録されている各基地局とのパスロスのうち、パスロスが最も小さいパスロスLを選択する(ステップ1000)。SIR制御部315は、ステップ1000において選択した最小パスロスを基準パスロスL0とする(ステップ1001)。次に、計算部316は、送信電力増幅部307の送信電力Pから基準パスロスL0を減算した電力P−L0を上り信号基準受信電力S0とする(ステップ1002)。SIR制御部315は、上り信号受信電力Sを計算していないパスロスがあるか判断する(ステップ1003)。上り信号受信電力Sを計算していないパスロスがなければ(ステップ1003でNo)、処理を終了する。上り信号受信電力Sを計算していないパスロスがあれば(ステップ1003でYes)、ステップ1004において、SIR制御部315は、上り信号受信電力Sを計算していないパスロスLを選択する。計算部316は、ステップ1004で選択したパスロスLと基準パスロスL0の差分(L−L0)を求める(ステップ1005)。さらに、計算部316は、ステップ1005において求めたパスロス差分(L−L0)を上り信号基準受信電力S0から減算し、選択したパスロスLの基地局における上り信号受信電力Sを求める(ステップ1006)。上記の処理が実行された後、ステップ1003において、上り信号受信電力Sを計算していないパスロスがあるか判断される。上り信号受信電力Sを計算していないパスロスがなくなるまで(ステップ1003でNo)、ステップ1004〜ステップ1006の処理が繰り返される。
移動局は、図10に示す上り信号受信電力推定処理を実行することにより、ソフトハンドオーバー中の各基地局における上り信号受信電力(例えばS1〜S3、3箇所の基地局と通信している場合)を推定することができた。また、移動局は、基地局からBCHを用いて報知された報知信号より各基地局における干渉量(I1〜I3)を把握している。この干渉量(I1〜I3)と上り信号受信電力(S1〜S3)によって、ソフトハンドオーバー中の各基地局におけるSIR(SIR1〜SIR3)を算出することが可能となる。図10に示す処理によって推定した上り信号受信電力は、あくまでも各基地局における受信電力を移動局において推定したものにすぎないので、干渉量と移動局で推定した上り信号受信電力から求めたSIRは擬似的なものに過ぎない。そこで、以下の説明では、「SIR相当」あるいは「擬似SIR」と称する。SIRは、基地局における受信電力と干渉電力の比であるため、たとえばSIR1は、SIR1=S1/I1、で算出することができる。同様に各基地局における擬似SIR(SIR2,SIR3)も求めればよい。
上記説明のように各基地局における擬似SIR(SIR1〜SIR3)を求めることにより、移動局は、ソフトハンドオーバーをしている複数の基地局のうち、上りリンクの通信品質が最も良い基地局から最も悪い基地局まで、擬似SIRを基準として順番付けをすることができる。したがって、移動局が下りリンクの通信品質から上りリンクの通信品質を推定できないリンクインバランスが発生している状況下でも、E−DCHを設定するのに適した、最も上りリンクの通信品質がよい基地局を選択することができる。また、複数の基地局の上りリンクを、通信品質が良い順に順番付けすることができるので、リンクインバランスが発生している状況下で、最も上りリンクの通信品質がよい基地局との下りリンクが所定の通信品質が満たしていない場合でも、次に上り通信品質がよい基地局を選択することが可能である。さらに、上記説明のように擬似SIRに基づいて上りリンクの通信品質を判定することにより、TPCコマンドから上りリンクの通信品質を判定するよりも精度の高い判定結果を得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、基地局はBCHを用いて干渉量Iを移動局に報知していた。しかし、BCH以外のチャネルを用いて干渉量Iを移動局に報知することも可能である。以下、基地局がBCH以外のチャネルを用いて干渉量を通知する例を説明する。具体的には、AG(Absolute Grant)、RG(Relative Grant)、over load等が考えられる。Grantとは、スケジューラーから移動局に通知する許可通知である。AGは、10ms単位で複数ビット送信される絶対的なレートを示すチャネルであり、E−AGCH(E-DCH Absolute Grant Channel)に乗せられる。RGは、2msまたは10ms単位で1ビット送信され、AGで通知された絶対的な値から相対的にポイントを動かすチャネルである。RGは、E−RGCH(E-DCH Relative Grant Channel)に乗せられる。以下の説明でAGと記載したとき、AGを載せるチャネルやIDを利用する仕組みを意味するものとする。また、RGと記載した場合も、AGと同様にRGを載せるチャネルやIDを利用する仕組みを含むものとする。E−DCHのACK/NACKが乗せられるチャネルは、E−HICH(E-DCH ACK Indicator Channel)である。E−HICHもE−RGCHと同様に2msまたは10ms単位で1ビット送信されるチャネルであり、アダマール符号によってERGCHと区別できる。したがって、同じチャネライゼーションコードを使って、E−RGCHとE−HICHを多重させることができる。
AGを使用した場合の例を以下に示す。AGでは移動局に対して個別の識別番号(ID)が設定され、これを宛先とすることができる。このIDは、複数の移動局に共通にIDを設定することによって、複数の移動局に同じ情報を同時に送ることができる。また、このIDは移動局の区別以外に情報を区別する用途に用いることができ、同じ移動局に対し、異なるIDのAGを送信することで、本来送信する絶対Grantのほかに基地局の干渉量等を送信することができる。図11は、基地局からAGを用いて干渉量が報知された場合の移動局の処理を説明するフローチャートである。処理内容によって異なるIDが設けられている。ステップ1100において、AGが乗せられている物理チャネル(E−AGCH)の受信を行う。ステップ1101において、受信した物理チャネルのデマッピングを行う。ステップ1102では、受信した物理チャネルのレートデマッチングを行う。ステップ1103では、受信した物理チャネルのチャネルデコーディングを行う。ステップ1104以降は、ID1〜ID3に対応した処理が実行される。ステップ1104のUEIDの乗算では、IDに割り当てられているCRC(Cyclic Redundancy Check)を乗算する。ステップ1105のCRCチェックでは、ステップ1104のUEIDの乗算後、正しく復号されているか判断し、正しく復号されていなければ、ステップ1106において廃棄される。一方、正しく復号されていれば、ステップ1107において、出力で得られた値を干渉量ビット管理部322に引き渡す。図11に示すように、複数のIDの処理をすることによって、移動局内でも異なる情報を受け取ることができる。
図12は、グループIDの利用法を表すシステムの概念を示す説明図である。グループIDとは、複数の移動局に割り当てられた共通のIDのことを指す。図12において、移動局1200a〜cは、ID=1が割り当られているユーザの送受信機である。基地局1201aはサービングセルとなっている基地局である。サービングセルである基地局とはスケジューリングの中心として担当する基地局である。E−AGCH1202a〜cは、AGを送信するためのチャネルである。図12に示すように、グループID=1が割り当てられている移動局1200a〜cはすべて同じ情報を受信することができる。図13は、AGを使って干渉量を通知するシステムを説明する説明図である。移動局1300は、ID=1、ID=2、ID=3、ID=4と複数のグループIDが割り当られている。基地局1301a〜cは、それぞれのセルにおいて干渉量を測定する。基地局1301aはサービングセル、基地局1301b、1301cはノンサービングセルである。基地局1301a〜cにおいて測定された干渉量は、いったん基地局制御装置1303に送られた後、基地局制御装置1303でまとめられ、ID1〜ID4の各種情報を含むE−AGCH1302を用いて、基地局1301aから移動局1300に通知される。基地局制御装置1303でまとめられて移動局1300に通知された情報はID1〜ID4によって区別されている。AGを用いた場合、複数の干渉量を1つのチャネルに乗せることができるので、UEのAG受信装置は1つで済ませることができるという利点がある。
実施の形態3.
基地局から移動局に干渉量を通知するためにRGを用いる例について説明する。RGでもAGと同様に、移動局に対して個別のIDが設定されている。また、RGでもグループIDを用いることができる。RGでは、AGと異なりIDを区別するのにCRCを用いずに、アダマール符号と呼ばれる直交系列の符号を用いる。RGにはCRCビットがなく、アダマール符号によってIDを区別するため、送られたかどうかの判定がAGに比べ難しい。このため、RGは常に送っていることが望ましい。図14は、基地局からRGを用いて干渉量が報知された場合の移動局の処理を説明するフローチャートである。処理内容によって異なるIDが設けられている。ステップ1400において、RGが乗せられている物理チャネル(E−RGCH)の受信を行う。ステップ1401a〜cにおいて、拡散時に乗算したアダマール符号(UEID)と同じアダマール符号を乗算することによって、拡散前の信号に戻している。RGでは、アダマール符号をUEIDとして用いる。異なるアダマール符号をかけると、元の系列と相関がなく、出力が定まらない。ステップ1402a〜cにおいて、受信した物理チャネルのデマッピングを行う。ステップ1403a〜cにおいて、受信した物理チャネルのチャネルデコーディングを行う。RGでは、例えばR99のTICHと同様に(8、5)リードミュラー符号で符号化する。リードミュラー符号では、レートマッチングを必要としない。ステップ1404a〜cにおいて、ID1ではRGグラント、ID2ではACK/NACK、ID3では基地局の干渉量のような出力を得ることができる。
図14に示すように、複数のグループIDの処理をすることによって、移動局内でも異なる情報を受け取ることができる。また、ACK/NACKを送信していない時に干渉量を送信する方法もある。この場合は、ACK/NACKが乗せられるE−HICHがACK/NACKを送信していない時に使えるという利点がある。また、E−DCH送信をすると、必ずACK/NACKが来ることを移動局が推定できる。したがって、ACK/NACKが来ないときには、E−HICHに干渉量が乗せられていることがわかる。このため、ACK/NACKが来たタイミングで切り替えればよい。干渉量を乗せるチャネルとしてE−RGCHを使用した場合は、RG、干渉量、ACK/NACKのそれぞれにアダマール符号が必要であったが、ACK/NACKを送信していない時に干渉量を送信した場合は、RGとE−HICHの2つにそれぞれアダマール符号を割り当てればすむという利点がある。RGにおいても、AGと同様にグループIDを使用して情報を送信することができる。
図15はRGを使って干渉量を通知するシステムを説明する説明図である。図15において、移動局1500は、ID=1、ID=2,ID=3、ID=4、ID=5、ID=6が割り当られている。基地局1501は、干渉量を測定している基地局であり、E−RGCH(RG)1502を使用して、干渉量を表す情報が送信される。基地局1501aがサービングセルであり、ほかはノンサービングセルである。IDによって各情報が区別される。2101aサービングセルの基地局では2102E−RGCHの代わりにE−AGCHを使うこともできる。E−RGCHを利用した場合には、RGが2msで1ビットであるという前提があり、例えば10ms待って5ビット単位で干渉量を通知する。図16は、ERGCHを使用して干渉量を測定する処理を説明するフローチャートである。ステップ1600において、干渉量ビットを保管する干渉量ビット処理部322を初期化して、新たに干渉量を測る準備を行う。ステップ1601において、干渉量のビットが乗せられているRGを受信する。ステップ1602において、受信した干渉量のビットを干渉量ビット処理部322に保管する。そして、ステップ1603において、干渉量測定に十分なビットを受信したか判断する。必要な数だけ受信していれば(ステップ1604でYes)、ステップ1604が実行される。受信していなかった場合には(ステップ1604でNo)、ステップ1601以降の処理が繰り返される。ステップ1604において、干渉量ビット処理部322に保管されているビットをデコードして干渉量を求める。上記説明のように、RGを使用した場合は、AGを使用した場合に比べて、基地局制御装置を介さずに直接移動局に通知することができるため、速い時間で送信できる。
実施の形態4.
基地局から移動局に干渉量を通知するために過負荷識別子(Overload Indicator,busybitとも呼ばれる)を用いる例について説明する。過負荷識別子は対象の基地局の干渉量が多いか少ないかを表す情報であり、1ビット使用する。このビットが立っている時には、移動局はE−DCHの送信を制限する。例えば干渉量が多いときにOverload=1となる。過負荷識別子は、例えばRGと同様にE−RGCHに乗せられることが考えられる。この場合は、RGと同様、図14のようにデコードされる。また、E−RGCHではなく、共通チャネルを流用することも考えられる。
過負荷識別子を共通チャネルに乗せたときの例を以下に示す。過負荷識別子は、1つの基地局に1つあればいいので、従来のパイロットチャネル(PICH)を流用することができる。特に空きビットに過負荷識別子を乗せることができる。図17は、過負荷識別子を乗せたパイロットチャネルの構造を示す説明図である。図17において、1フレーム中のビット1700は、パイロットチャネルにおける1フレーム中のビット数を示し、R99で300ビットと決まっている。使用中のビット1701は、R99で使用されている部分のビットであり、R99で288ビットと決まっている。Overload1702は、OverloadIndicatorに使用するビットで1ビットである。この部分はR99では未使用のビットである。未使用のビット1703は、R99でもリリース6でも使用しないビットで11ビットである。
次にOverload Indicatorを複数ビットで送信する方法を説明する。パイロットチャネルは、物理レイヤとして保護されず送信されているため、1ビットのみでは誤りが発生しやすい。そこでOverload1702を複数ビット利用した場合のOverload Indicatorの送信方法を説明する。エラーの影響を避けるためには移動局側で複数ビットを受信して平均化することが望ましい。その際に受信した各ビットを2進値として硬判定するのではなく、多値を持つ複数ビットを連続して積分して軟判定することが望ましい。Overloadを意味するビットの配置においてそれを連続させることで、連続した積分を実現することができる。また、従来の方式と互換性の高い方法として、従来のパイロットチャネルの識別子(Indicator)に過負荷(Overload)を意味するものに読み替えることも考えられる。この場合は、パイロットチャネルを読むべきタイミングを決定する周期パラメータを変更し、2つのパイロットチャネルを読むことで従来のページング用のインジケータとOverload用のインジケータの区別を行う。
次に、干渉量をパイロットチャネルの空きビットで送信する方法を説明する。通知する分解能を高くする方法としては、全12ビットを均等に割り当てる方法がある。しかしながら、上位ビットの受信誤りを起こした場合には、移動局への干渉量の誤りによる誤動作を引き起こしかねない。そこでリードマラー(Reed-Muller)符号などを利用することで誤り訂正を可能とする。例えば、複数ビットの干渉量の通知(この複数ビットのことをCell load Indicatorと呼ぶこともある)で、例えばCell load Indicatorを4ビットとし、12ビットの空きビットに割り当てる場合に(12、4)符号を利用することができる。
図18は、Overload Indicatorを使って干渉量を通知するシステムを説明する説明図である。移動局1800は、ID=1が割り当られている。基地局1801a〜cは、干渉量を測定している基地局であり、干渉量の多少によって過負荷識別子(Overload)が1か0かを出力する。Overloadの通知1802a〜cは、Overloadの値を移動局1800に送信する。図19は、Overload Indicatorを使用して干渉量を測定する処理を説明するフローチャートである。ステップ1900において、干渉量ビットを保管する干渉量ビット処理部322を初期化して、新たに干渉量を測る準備を行う。ステップ1901において、Overload Indicatorが乗せられているRGを受信する。ステップ1902において、受信したOverload Indicatorを干渉量ビット処理部322に保管する。ステップ1903において、移動局が干渉量を測定するのに十分なOverload Indicator(busy bit)を受信したか判断する。必要な数だけ受信していれば、ステップ1904が実行され、必要な数だけ受信していなければ、ステップ1901以降の処理が繰り返される。ステップ1904において、例えば10ms間のビットを干渉量ビット処理部に蓄積し、平均を算出して干渉量を算出する。
100 移動局、101 基地局、102 基地局制御装置、200 DCH、201 E−DCH、202 CPICH、203 BCH、300 制御部、301 プロトコル処理部、302 DPCH追加/削除処理部、303 DPCH送信部、304 E−DCH追加/削除処理部、305 E−DCH送信部、306 変調部、307 電力増幅部、308 アンテナ、309 低雑音増幅部、310 復調部、311 CPICH受信部、312 報知情報受信部、313 パスロス測定部、314 基地局干渉量管理部、315 SIR制御部、316 計算部、317 パスロス管理部、318 上り受信電力管理部、319 SIR管理部、320 DPCH受信部、321 新チャネル受信部、322 干渉量ビット処理部、400 制御部、401 プロトコル処理部、402 DPCH追加/削除処理部、403 DPCH送信部、404 報知情報送信部、405 CPICH送信部、406 変調部、407 電力増幅部、408 アンテナ、409 低雑音増幅部、410 復調部、411 DPCH受信部、412 E−DCH受信部、413 干渉量測定部、414 干渉量通知部、415 新チャネル送信部、416 上り電力制御部。

Claims (3)

  1. 移動局と基地局との間でデータを送信すべき無線リソースが前記基地局から前記移動局へ通知された場合に、通知された前記無線リソースを用いて前記移動局と前記基地局との間で前記データを送信する通信方法であって、
    前記データの通信に関する複数の処理をそれぞれ識別する識別符号を用いて、いずれの識別符号を用いたかが前記移動局により判別可能なように、前記無線リソースを前記基地局から前記移動局へ通知することを特徴とする通信方法。
  2. 基地局との間でデータを伝送すべき無線リソースが前記基地局から通知された場合に、通知された前記無線リソースを用いて前記基地局との間で前記データを伝送する移動局であって、
    前記データの通信に関する複数の処理をそれぞれ識別する識別符号を用いて、いずれの識別符号を用いたかが判別可能なように、前記無線リソースの通知を前記基地局から受けることを特徴とする移動局。
  3. 移動局との間でデータを伝送すべき無線リソースを前記移動局へ通知された場合に、通知された前記無線リソースを用いて前記移動局との間で前記データを伝送する基地局であって、
    前記データの通信に関する複数の処理をそれぞれ識別する識別符号を用いて、いずれの識別符号を用いたかが前記移動局により判別可能なように、前記無線リソースを前記移動局へ通知することを特徴とする基地局。
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